JP2009070099A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】不適切な露出状態で撮影された画像において、画像の種類に関わらず人物領域を
適切に補正する。
【解決手段】画像種判別部301は、入力された画像の種類を判別する。顔領域検出部3
02は、判別された画像種情報に応じた最適な顔検出の方法を選択し、入力画像から顔の
領域を検出する。顔領域が検出された場合、顔領域の平均輝度や彩度が適正に補正される
ように階調補正カーブが色変換パラメータ設定部303に設定され、顔領域が検出されな
かった場合は、全体の輝度や彩度が平均的に補正されるように画像種ごとの階調補正カー
ブが色変換パラメータ設定部304に設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、入力画像から顔領域を精度よく検出する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関し、フィルムスキャナやデジタルカメラなど自然画像を読み込む機器などに好適な技術に関する。
写真ネガフイルムやリバーサルフイルムに記録された画像をスキャナ等により読み取ることにより得られたデジタル画像データ、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話などによって取得されたデジタル画像データを用いてカラープリントを作成する場合、たとえば好みの画像となるように、デジタル画像データに対して色バランスの補正処理や露出の補正処理を施してカラープリントを作成している。
近年の最も一般的な画像入力装置としてのデジタルカメラには、撮影時の露出を常に最適に保つための自動露出制御装置が設けられている。この露出制御方法には種々の方法があるが、光量検出のため画面を複数の適当な領域に分割し、領域毎に重み付けを行い、加重平均を取って絞りやシャッタスピードなどを調節する方法が一般的である。
しかしながら、この露出制御方式はデジタルカメラのメーカ毎に様々であり、撮影条件によって適正に作動しない場合もあるため完全なものは存在しない。特に、主被写体の真後に光源が存在し、背景と主被写体との輝度差が大きい逆光状態では、被写体に露出があわないと背景の明るさに引っ張られて露出がマイナスに補正されるため、被写体が暗く写ってしまう。また、夜間のストロボ撮影では、被写体にストロボ光が当たることが前提になるため、絞りやシャッタスピードは既定値に固定される。すなわち、ストロボと被写体の距離が遠すぎると光が届かず、この場合も被写体は暗く写ってしまう。そのほかにも全体的に画像が暗くなってしまう露出不足状態も存在する。
そこで、従来から露出補正処理方法が提案されてきた。露出補正処理とは、シーンに対して不適切な明るさを持つ被写体を、シーンに適した明るさに調節することを意味する。例えば露出不足で全体に暗い被写体や、逆光で暗くなっている被写体を明るくし、露出オーバな被写体を暗くする。カメラでの露出補正はレンズに入る入射光量を調節するために絞りやシャッタスピードを変える方法が一般的である。また、プリンタやディスプレイでは入出力変換関数(階調補正カーブ)等を用い、入力信号の明るさに対して出力信号の明るさを最適化するための処理等を意味する。
一方、画像において最も注目される部分は顔である。そのため、画像中の顔部分を検出し、検出した顔部分の色味を補正する方法や入力画像を適当な明るさに補正するための方法も提案されている。
特開2004−236110号公報 特開2006−319714号公報 特開2006−127489号公報
例えば、特許文献1では、入力された画像データにおいて、人物の顔を表す画像を検出し、検出された人物の顔部分の色情報に基づいて入力画像データの補正パラメータを作成し、画像データ全体に対して前記補正パラメータを用いて色補正処理を施す。
しかし、特許文献1の方法では、顔が正確に検出されないと色補正処理によってユーザーの意図と異なる画像が形成される恐れがある。そもそもデジタルカメラで撮影された入力画像は露出が正常な状態ではないため、顔検出の性能は悪い。
また、特許文献2では、上記の問題に対し、入力画像のシーン判定と顔検出を別々に行い、それぞれの情報から補正パラメータを作成し、画像データ全体に対して前記補正パラメータを用いて色補正処理を施す。
しかし、顔検出に必要な特徴は撮影シーンと密接な相関があることが分かっている。例えば、逆光画像と夜間のストロボ撮影画像では顔の特徴は異なっており、このような場合、同一の顔検出方法では顔部分を正確に検出することが不可能である。
さらに、特許文献3では、上記の問題に対し、同一の顔検出方法を用いる代わりに、入力画像に対してあらかじめ画像処理を施した2種の画像を作成し、各々に対して顔検出を行うことで検出精度を向上するものである。
しかし、特許文献3の方法では、適正露出が分からないため、カメラの露出を変えた2種類の画像を作成し、コントラストを強調してから顔を検出しなければならない。
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、
本発明の第1目的は、不適切な露出状態で撮影された画像において、画像の種類に関わらず人物領域を適切に補正する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明の第2の目的は、入力画像の種類に関わらず、顔領域が適切に補正される画像処理装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、画像の撮影モードや撮影シーンに関わらず、適切な顔領域の抽出を行う画像処理装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、画像の撮影モードや撮影シーンに関わらず、顔領域を重視した適切な色補正処理、もしくは明るさ補正処理を行う画像処理装置を提供することにある。
本発明の第5の目的は、画像に顔領域が存在していなくても、撮影モードや撮影シーンに関わらず、適切な色補正処理、もしくは明るさ補正処理を行う画像処理装置を提供することにある。
本発明の第6の目的は、入力画像の種類を正確に判別することが可能である画像処理装置を提供することにある。
本発明は、入力画像の種類を判別する判別手段と、前記判別された画像種に応じた顔検出手法を用いて、前記入力画像から顔領域を検出する顔領域検出手段とを有することを最も主要な特徴とする。
また、本発明では、シーンの判定後に顔検出を行うため、予め適切な露出補正をしてから顔検出を行う。
請求項1、2、3、8〜11:画像種の判別を行う手段と画像種に対して最適化された顔領域検出手段を有する画像処理装置において、判別結果に応じて顔領域を検出するため、画像の撮影モードや撮影シーンに関わらず、精度良く顔領域を抽出することができる。
請求項4:精度良く抽出した顔領域の情報を用いて、明るさ、もしくは色の補正を行うため、高品質な補正処理を行うことができる。
請求項5:画像種の判別は顔領域の有無に関わらず行うため、たとえ顔領域が画像中に存在しなくても画像種ごとに適切な色補正処理、もしくは明るさ補正処理を行うことができる。
請求項6:入力画像に付加されたヘッダ情報を用いるため、画像の種類を正確に判別することができる。
請求項7:入力画像の色分布を用いるため、ヘッダ情報が付加されていなくても、画像の種類を判別することができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置を含む画像処理システムの全体構成の一例を示す。
この画像処理システムは、画像表示装置(ディスプレイ)2と、本発明に係る画像処理装置1と、画像入力装置3と、画像形成装置4とで構成されている。ディスプレイ2及び画像処理装置1は直接接続し、また、画像入力装置3及び画像形成装置4は、LANを介して画像処理装置1に接続している。
画像処理装置1には、各種情報処理、画像処理に関するデータ処理に用いる各種アプリケーションソフトや本発明を適用可能なプリンタドライバ等のソフトウェアが搭載されている。また、デバイス固有の色信号(RGB、CMY、CMYKなど)を、画像形成装置4に固有の色信号に変換する処理機能を有している。また、ディスプレイ2は、各種出力結果を表示するための表示装置である。画像入力装置3は、画像データを取り込むための入力装置であり、例えば、カラースキャナやデジタルカメラ等が挙げられる。
画像形成装置4は、画像処理装置1から出力される画像データ(ここでは、階調化された画像データ:階調データともいう)に基づいてカラー画像を形成することができる装置であり、例えば、カラー出力が可能なプリンタ、複写装置、及びそれらの複合機などである。画像形成装置4は、例えばインクジェット記録方式で画像を形成する画像形成装置、あるいは、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置など、画像形成材を用いて画像を形成する装置であれば、特に限定されない。
なお、画像処理装置1に接続される各種の入出力装置(画像表示装置、画像入力装置や
画像形成装置など)の台数は上記の数に限られるものではない。
画像処理装置1の説明:
図2は、画像処理装置1の構成を示す。画像処理装置1には、画像入力装置3からの入力画像データ11を得る各種アプリケーションソフト12と、アプリケーションソフト12から与えられる入力画像データ11を描画コマンドに変換するなど、画像形成装置4で印刷を行うために必要な処理を行うプリンタドライバ13と、プリンタドライバ13からの描画コマンドを保管するためのディスク(記憶手段)14などを備えている。
また、描画コマンドのRGB形式の色データに対して色変換処理を行う色変換処理部31と、コマンド形式のデータをラスタ形式の画像データに変換するレンダリング処理部32と、ラスタ形式の画像データを格納するバンドバッファ33と、バンドバッファ33に格納されたラスタ形式の画像データを格納するページメモリ34とを備え、画像処理装置1から送られた描画コマンドを画像形成装置4が処理可能なデータに変換する機能を有している。
画像処理システムの動作の一つとして、画像入力装置3を介して得られた画像データをディスプレイ2に表示しながら、カラー画像を形成可能な画像形成装置4によって画像を形成出力(印刷)させるために画像データを画像処理装置1に送出し、画像処理装置1から処理結果を受領して画像形成装置4に転送する動作がある。
この場合、画像データは、一般的なカラーディスプレイにおける表示を行うための色の構成要素であるR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分からなる色信号である。
そこで、画像処理装置1において、画像形成装置4における制御信号である出力色成分からなる色信号であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の信号に変換させ、画像形成装置4に転送する。これにより、画像形成装置4によってカラー画像が形成されて印刷出力される。
この画像処理装置1が送出する描画コマンドを生成し、画像処理を行って画像形成装置4に出力するまでの動作について具体的に説明する。
ユーザー(オペレータ)がアプリケーション12を用いて入力画像データ11をディスプレイ2上に表示すると、出力する画像形成装置4を指定して印刷を選択する。このとき、プリンタドライバ13によってディスプレイ2上に印刷条件を設定するための印刷プロパティが表示され、ユーザーは印刷プロパティを見ながら、種々の印刷条件を設定することができる。そして、画像処理装置1はアプリケーションソフト12において印刷が選択され、印刷プロパティで印刷が指示されると、アプリケーションソフト12で印刷が選択された入力画像データ11をプリンタドライバ13に渡し、プリンタドライバ13は入力画像データ11を描画コマンドに変換し、ディスク14に逐次保存する。
また、画像処理装置1はプリンタドライバ13がディスク14に保存する描画コマンドを順次読み出して、色変換処理部31に描画コマンドの色データを転送する。そして、色変換処理部31によってRGB形式の色データに対して所定の色変換処理を行ってカラープリンタ等の画像形成装置4に適したCMYK形式の色データに変換し、このコマンド形式の色データをレンダリング処理部32によってラスタ形式の画像データに変換してバンドバッファ33に格納し、更に、バンドバッファ33に格納されるラスタ形式の画像データをページバッファ34に格納する。
画像処理装置1のページバッファ34に格納された階調データを指定された画像形成装置4に転送することにより、画像形成装置4は被記録媒体に画像を形成して出力する。
以上の説明では画像処理装置1によって、色変換処理、レンダリング処理、階調処理などを行っているが、これらの処理機能は情報処理装置としてのコンピュータ内にソフトウェア(プログラム)として、あるいは、ASICなどの専用処理装置として搭載し、また、画像形成装置側の制御部に同様にして搭載し、さらに、専用のプリントサーバのような画像形成装置とは独立した制御装置によっても実施できる。
実施例1:画像種に応じて最適化された顔領域の検出処理を行う実施例
図3は、実施例1の色変換処理部の構成を示す。図3において、色変換処理部31は、入力された画像の種類を判別する画像種判別部301と、入力された画像から顔の領域を検出する顔領域検出部302と、入力画像に対して色補正を行うための色変換パラメータを設定する色変換パラメータ設定部303、304とを備えている。
また、色変換処理部31は、RGB画像信号からCMYK信号を生成出力するために、色変換パラメータ設定部303、304で設定された色変換パラメータを使用して、画像処理装置1から与えられる入力色信号(RGB形式の信号)をプリント色信号(C’’M’’Y’’K’’信号)に変換する色変換部305を備えている。実際には、色変換部305では、RGB信号に対して後述の処理で生成するCMY信号成分からUCR、UCA率に応じてK成分を加えたCMYK信号に変換する墨処理と、CMYK信号に対して画像形成エンジン特性に応じたγ補正を実施して、C’M’Y’K’信号を生成出力するγ補正と、C’M’Y’K’信号に対し、画像形成装置4が画像形成できる記録色材の最大総量値に応じてC’’M’’Y’’K’’信号を生成出力する総量規制が行われる。また、C’’M’’Y’’K’’信号に対しディザ処理などの中間調処理(階調処理)を施して画像形成装置4が処理可能な階調データに変換する中間調処理部306を備えている。
色変換部305における色変換処理の例を詳細に説明する。画像種判別部301において描画コマンドに対する画像種が判別されると、色変換パラメータ設定部303、304において、画像種に応じた色変換パラメータの設定が行われる。入力画像がデジタルカメラで撮影された自然画像などであった場合、色変換パラメータ設定部303、304でいったん色変換パラメータが設定されるものの、後述する色変換パラメータの書き換え処理を行い、撮影された画像の撮影条件に応じた色補正が行われる。例えば、逆光画像の被写体を明るめにする、木々の緑や空の青を鮮やかに見せる、人肌を抽出し理想的な肌色に変換する、露出アンダー画像を適正露出にする、など、個々の画像に対して色変換パラメータ設定部303、304に設定された色変換パラメータを書き換えることで、画像の個々に対応した色補正処理を行う。具体的には、色変換パラメータ設定部303、304に設定されている入力座標RGB値に対応して設定されている出力CMY信号値を、出力RGB値に対応して設定されている出力CMY信号値へと書き換える。このような処理は入力画像データの種類に応じて行われ、画像種判別部301や顔領域検出部302を経て設定される。
画像種判別部301における画像種判別処理の例を詳細に説明する。画像種とは、入力画像がデジタルカメラで撮影されたカラーの自然画像であった場合、通常撮影画像、逆光画像、夜間撮影画像、露出アンダー画像などに分類される。画像種は、例えば撮影時におけるカメラ側の撮影モードの設定によって直接決定したり、シャッタスピードや露出補正値、フラッシュの有無などから間接的に決定したりする場合もある。それらの情報は入力画像データに付加されたヘッダ情報に記述されるため、描画コマンドを解析することによって画像種判定を行うことが可能である。また、特開2002−247361号公報に示す方法で入力画像の色分布を直接解析して画像種判定を行うことも可能である。また、画像種としては横向きの顔やメガネや帽子などの服飾品を装着している顔であっても良く、分類にはこだわらない。またモノクロ画像やセピア画像であっても良い。画像種判定の結果は、画像種情報として、顔領域検出部302に渡される。
次に、顔領域検出部302における顔領域検出処理の例を詳細に説明する。顔検出処理は画像種判別部301で設定されている画像種毎に最適化されており、画像種情報を用いて最適な顔検出の方法が選択され、画像データより顔領域が検出される。顔検出方法の例として、特開2005−157679号公報などに記載されたアダブースト法を用いた顔検出方法がある。アダブースト法は、濃淡画像から対象とする物体を検出する方法であり、あらかじめ学習された2つの位置にある画素の輝度差からなる特徴量を使用する。ここで、上記の学習を画像種ごとに行わせることにより、精度良く顔領域の検出を行うことが可能である。抽出された顔領域の情報は画像種情報と共に色変換パラメータ設定部303に送られる。ここで、上記顔領域の情報とは、顔領域の色分布や、画像データの中で顔領域を示す座標情報などである。また、画像データも同時に色変換パラメータ設定部303に送られる。一方、顔領域検出部302において顔領域が検出されなかった場合は、画像
種情報、及び画像データが色変換パラメータ設定部304に送られる。
次に、色変換パラメータ設定部303、304における色変換パラメータ設定処理の例を詳細に説明する。色変換パラメータの設定は、具体的には、画像種毎にRGB空間上にある代表のRGB値に対応する出力CMY信号値(色変換パラメータ)が予め計算されて保存されており、色変換パラメータ設定部は、それらのCMY信号値(色変換パラメータ)を設定する。最初に階調補正カーブ:f0(x)を用いたRGBカラー画像データの階調補正処理を以下に説明する。
画像データの入力輝度値:Yin(j)(j=1、2、...N、N:入力データの画素数)に対し、階調補正カーブ:f0(x)による補正後の出力輝度値:Y1(j)を定義する。ここで、xは画像データの入力輝度値である。
入力輝度値は以下の式で算出される。j番目の画素(j=1、2、...N−1、N)の輝度:Yin(j)は、カラー画像信号:(Rin(j)、Gin(j)、Bin(j))を用いて、以下の式で表せる。
Yin(j)=0.299・Rin(j)+0.587・Gin(j)+0.114・
Bin(j)…式(1)
入力輝度値:Yin(j)に対して階調補正処理後の出力輝度値:Y1(j)を算出し、階調補正係数:C0(j)を以下の式で算出する。
C0(j)=Y1(j)/Yin(j)
=f0(Yin(j))/Yin(j)…式(2)
入力カラー画像信号(Rin(j)、Gin(j)、Bin(j))は以下の式で変換され、階調補正カラー信号(R1(j)、G1(j)、B1(j))を得る。
(R1(j)、G1(j)、B1(j))=C0(j)・(Rin(j)、Gin(j)、Bin(j))… 式(3)
ここで、出力デバイス(本実施例ではディスプレイ)の再現範囲0〜255を超えた場合、クリッピングを行う。すなわち、0未満の値は0へ、255以上の値は強制的に255に置き換える。色変換パラメータは入力RGB信号に対する出力CMY信号を設定するため、入力RGB信号に対し、式(3)で得られる階調補正後の出力RGB信号に対するCMY値が設定される。
顔領域検出部302において顔領域が検出された場合、色変換パラメータ設定部303において顔領域の平均輝度や彩度が適正に補正されるように階調補正カーブが設定される
図4(a)は、任意の露出アンダー画像に対する階調補正カーブ:f1(x)、逆光画像に対する階調補正カーブ:f0(x)の設定例を示す。このように階調補正カーブは画像種ごとに設定しても良いし、画像データの大きさに対する顔領域の大きさを算出し、その比に応じて設定しても良い。また、顔領域は肌色再現を重視し、あらかじめ設定された色相を目標にしたパラメータ設定を行っても良い。
一方、顔領域検出部302において顔領域が検出されなかった場合は、色変換パラメータ設定部304では全体の輝度や彩度が平均的に補正されるように画像種ごとの階調補正カーブ:f1(x)が設定される。
次に、色変換部305における色変換パラメータ設定処理の例を詳細に説明する。色変換部305は、色変換パラメータ設定部303、304で設定された色変換パラメータで予め作成されている3次元ルックアップテーブルを用いて、RGB信号をCMY信号に変換する。つまり、RGB空間上にある代表のRGB値に対応する出力CMY信号値を予め計算されて保存されている3次元ルックアップテーブルを参照し、この3次元ルックアップテーブルから複数の出力値を読み出して補間演算を行う。
すなわち、ここでは、3次元色空間であるRGBの階調データから、出力色成分CMYデータへの変換はメモリマップ補間でCMYに色変換する。このメモリマップ補間では、図5に示すように、RGB空間を入力色空間とした場合、RGB空間を同種類の立体図形(ここでは、立方体とする)に分割し、入力の座標(RGB)おける出力値Pを求めるには、入力の座標を含む立方体を選択し、選択された立方体の8点の予め設定した頂点上の出力値と、入力の立方体の中における位置(各頂点からの距離)に基づいて、点Pで分割された8個の小直方体の体積V1〜V8の加重平均による線形補間を実施する。
また、入力画像がモノクロ画像やセピア画像の場合は、画像種判別部301において、カラー画像とは異なる画像種として分類される。その場合、顔領域検出部302においては、モノクロ画像やセピア画像に対して最適化された顔検出方法を用いればよい。また、色変換パラメータ設定部における階調補正カーブの設定は、顔領域の階調再現性を重視し、色相がずれないような補正カーブとなる。
図4(b)は、モノクロ画像に対する階調補正カーブ:f2(x)の例を示す。モノクロ画像の場合、具体的には、グレーレベル:Yin(j)を入力値とし、階調補正処理後の出力は、出力グレーレベル、
Y1(j)=f2(Yin(j))
を得れば良い。
なお、画像種の種類、及びその判別処理方法、顔領域の検出処理方法、色変換パラメータの設定処理方法は上記した実施例に限らない。
実施例2:画像種に応じて最適化された複数の顔領域の検出処理を行う実施例
図6は、実施例2の色変換処理部の構成を示す。図6において、色変換処理部31は、入力された画像の種類を判別する画像種判別部401と、顔領域検出部403における処理内容を決定する適用順決定部402と、入力された画像から顔の領域を検出する顔領域検出部403と、入力画像に対して色補正を行うための色変換パラメータを設定する色変換パラメータ設定部404、405とを備えている。
適用順決定部402における適用順決定処理の例を詳細に説明する。画像種判別部401において、常に正しく画像種が判別される訳ではない。よって、顔領域検出部403において、画像種ごとに最適化された複数の顔検出処理を行うために、適用順決定部402において、その適用順序を決定する。例えば、被写体が背景に対して相対的に暗いか、明るいかに応じた画像種の大まかなカテゴリ、もしくは任意の画像種と相関が高いと思われる画像種を同じカテゴリに設定しておき、画像種判別部401で決定した画像種に対し、同じカテゴリに属する画像種を順次設定する。
例えば、カテゴリAには被写体が背景に比べて暗い画像種、カテゴリBには被写体が背景に比べて明るい画像種が属するとして、以下の様に設定する。
・カテゴリA:露出アンダー(X)、逆光(Y)、適正露出画像(Z)
・カテゴリB:夜間撮影(P)、適正露出画像(Z)
ここで、()内の文字は、それぞれの画像種を表すサメーションである。適用順序の結果は、適用順情報として、顔領域検出部403に渡される。例えば、入力画像データが逆光画像であり、適用順情報(YXZ)を顔領域検出部403に送る場合の顔領域検出部における顔領域検出処理の例を図7のフローを用いて説明する。
まず、ステップ1において適用順情報より、画像種の適用順序を設定する。本実施例では逆光画像(Y)→露出アンダー画像(X)→適正露出画像(Z)の順序に設定される。ステップ2において入力画像データに対し逆光画像用の顔領域検出処理を行う。この結果、顔領域が検出された場合(ステップ3)は、ステップ4に進み、顔領域情報、画像種(逆光)情報、及び画像データが色変換パラメータ設定部404に送られる。
ステップ3で顔領域情報が検出されなかった場合はステップ5に進み、入力画像データに対し露出アンダー画像用の顔領域検出処理を行う。この結果、顔領域が検出された場合(ステップ6)はステップ7に進み、画像種情報として露出アンダー画像が設定され、顔領域情報、画像種(露出アンダー)情報、及び画像データが色変換パラメータ設定部404に送られる(ステップ4)。
ステップ6で顔領域情報が検出されなかった場合はステップ8に進み、入力画像データに対し適正露出画像用の顔領域検出処理を行う。この結果、顔領域が検出された場合(ステップ9)はステップ10に進み、画像種情報として適正露出画像が設定され、顔領域情報、画像種(適正露出)情報、及び画像データが色変換パラメータ設定部404に送られる(ステップ4)。
ステップ9で顔領域情報が検出されなかった場合はステップ11に進み、元々の画像種情報(本実施例の場合は逆光画像)、及び画像データが色変換パラメータ設定部405に送られる。
色変換パラメータ設定部404では送られた顔領域情報、画像種情報、及び画像データを基にして色変換パラメータの設定が行われる。また、顔領域の検出が行われなかった場合、色変換パラメータ設定部405では送られた画像種情報、及び画像データを基にして色変換パラメータの設定が行われる。
なお、画像種の種類、及びその判別処理方法、カテゴリの設定や適用順序の設定処理方法は上記した実施例に限らない。
実施例3:
図8は、本発明をソフトウェアで実現する場合の情報システム構成例を示す。この情報処理システムは、ワークステーション等のコンピュータ100とディスプレイ101と画像形成装置としてのプリンタ103とを備えている。コンピュータ100は、前述した画像処理装置の機能を実現するもので、演算処理装置110、プログラム読取装置111、キーボード112、マウス113などで構成されている。
演算処理装置110は、種々のコマンドを実行し、装置全体の制御を司るCPU121と、CPU121が実行するプログラム、その他の固定データを格納するためのROM122と、画像データ等を一時格納するRAM123と、大量記憶装置であるハードディスク等のDISK125とネットワーク上の機器と通信を行うNIC124等を備え、それぞれがバスを介して接続されている。プログラム読み取り装置111は、各種プログラムコードを記憶した記憶媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM、DVD−RAMなど)、光磁気ディスク、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置、すなわちフレキシブルディスクドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブなどである。
記憶媒体に記憶されているプログラムコードは、プログラム読み取り装置111で読み出された後、DISK125などに格納され、このDISK125に格納されたプログラムコードをCPU121によって実行することにより、前述した画像処理を行うことが出来る。
また、コンピュータ100から読み出したプログラムコードを実行する際に、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ100上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)やデバイスドライバなどに実際の処理の一部、または全部を実施させることも出来る。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ100に挿入された図示しない機能拡張カード又はコンピュータ100に接続された機能拡張ユニットに備えたメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張カード又は機能拡張ユニットに備えたCPUなどに実際の処理の一部または全部を行わせることも可能である。つまり、本発明は、プリンタドライバ、あるいは、本発明に係る画像処理方法をコンピュータに実現させるプログラムとして構成することができる。
本発明に係る画像処理装置を含む画像処理システムを示す。 画像処理装置の構成を示す。 実施例1の色変換処理部の構成を示す。 階調補正カーブの設定例を示す。 メモリマップ補間を説明する図である。 実施例2の色変換処理部の構成を示す。 顔領域検出処理のフローチャートである。 本発明をソフトウェアで実現する場合の情報システムの構成例を示す。
符号の説明
301 画像種判別部
302 顔領域検出部
303、304 色変換パラメータ設定部
305 色変換部
306 中間調処理部

Claims (11)

  1. 入力画像の種類を判別する判別手段と、前記判別された画像種に応じた顔検出手法を用いて、前記入力画像から顔領域を検出する顔領域検出手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力画像の種類を判別する判別手段と、前記判別された画像種に応じた処理の適用順序を決定する決定手段と、前記決定された適用順序に従って、前記入力画像から画像種に応じた顔検出手法を用いて顔領域を検出する顔領域検出手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記入力画像は自然画像であり、前記判別手段は、前記入力画像の撮影シーンもしくは撮影モードを判別することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記顔領域検出手段の検出結果を用いて前記入力画像を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 前記顔領域検出手段が前記顔領域を検出しない場合は、前記判別手段の判別結果を用いて前記入力画像を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  6. 前記判別手段は、前記入力画像に付加されているヘッダ情報を用いて画像の種類を判別することを特徴とする請求項1乃至3、5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記判別手段は、前記入力画像の色分布情報を用いて画像の種類を判別することを特徴とする請求項1乃至3、5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 入力画像の種類を判別する判別工程と、前記判別工程の判別結果に応じた最適な顔検出手法を用いて、前記入力画像から顔領域を検出する顔領域検出工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 入力画像の種類を判別する判別工程と、前記判別された画像種に応じた処理の適用順序を決定する決定工程と、前記決定された適用順序に従って、前記入力画像から画像種に応じた顔検出手法を用いて顔領域を検出する顔領域検出工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項8または9記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. 請求項8または9記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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