JP2002359673A - 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法 - Google Patents

携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法

Info

Publication number
JP2002359673A
JP2002359673A JP2001164914A JP2001164914A JP2002359673A JP 2002359673 A JP2002359673 A JP 2002359673A JP 2001164914 A JP2001164914 A JP 2001164914A JP 2001164914 A JP2001164914 A JP 2001164914A JP 2002359673 A JP2002359673 A JP 2002359673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
power supply
time
communication terminal
remaining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001164914A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Sugiyama
雅夫 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001164914A priority Critical patent/JP2002359673A/ja
Publication of JP2002359673A publication Critical patent/JP2002359673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯通信端末の電池の残量警告状態が発生
時、使用中の場合電源遮断をせず警告表示のみとし、使
用終了又は利用者が指定した警告表示後の許容時間経過
後に電源遮断をする。 【解決手段】 システム機能実行時の平均消費電力量と
電池容量切れ閾値とを予め記憶メモリ6に記憶させ、キ
ー入力装置2から入力された電池残量時間と前記平均消
費電力量との積に前記電池容量切れ閾値を加算した値よ
りも、電池残量検出器5が検出した電池3の現在値が下
回った際にアラーム回路8及び/または表示装置7に警
告表示する。この時、未使用であれば直ちに電源遮断す
るが、使用中の場合、キー入力装置2から予め入力され
ていた警告状態発生後の許容時間分の時間を経過するか
又は使用終了するまで待って電源遮断する。また、警告
状態発生後は予め定められた時間間隔で電源遮断までの
残時間を表示装置1に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池で動作する携
帯通信端末及び該携帯通信端末の電源管理方法とに関
し、特に、携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源として電池を用いている携
帯電話機などの携帯通信端末においては、電池残量を表
示させる電池残量表示機能を有している。例えば、電池
の現在の電圧を測定することにより、電池残量が電池の
放電特性に基づいて予測され、表示装置に、何らかの形
式でモニタ表示がなされる。更には、電池の残量が、あ
る閾値レベルにまで低下し、電池の容量切れと判断され
る場合は、電池容量切れ音(警告音)の鳴音や電池容量
切れの警告メッセージの表示を行なうと共に、直ちに、
携帯通信端末の主回路への電源供給を停止させている。
しかし、かかる警告手段のみでは、一旦、電池の容量切
れが起こった場合、電池の再充電や電池交換がなされる
まで、通信や通話のみならず、携帯通信端末に登録され
ている各種情報たとえば電話帳の閲覧なども行なうこと
が不可能な状態となり、利用者のコミュニケーション手
段を著しく阻害してしまうこととなる。
【0003】かかる問題を解決するために、例えば、特
開平11−8938号公報「携帯無線機の電池残量警告
回路」に開示されている従来技術においては、警告の通
知を開始する電池の残量及び警告の通知方法を、利用者
が選択できるような携帯無線機が開示されている。即
ち、警告の通知を開始する電池の残量として、任意の整
数値で指定する警告電圧値や電池の容量切れが発生する
までの時間を、また、警告の通知方法としては、アラー
ム音の鳴音や着信ランプの点滅を、携帯無線機のファン
クションの一つとして設定することができることとして
いる。
【0004】また、特開2000−253587号公報
「電子機器」においては、利用者が所望する1又は複数
のシステム機能の使用を確保・設定できるような電子機
器が開示されている。即ち、電子機器に搭載された各シ
ステム機能の使用時の必要電池残量を、利用者が所望す
る当該システム機能の使用時間を基に、あらかじめ、算
出しておき、かつ、複数のシステム機能への電源供給を
個々に制御することを可能とすることにより、使用を確
保された1又は複数のシステム機能の総必要電池残量
に、電池の残容量が到達した場合、当該1又は複数のシ
ステム機能以外のシステム機能はすべて停止させ、か
つ、その後は、優先順位が低いシステム機能から順次シ
ステム機能が停止されていくように制御されることとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−8938号公報「携帯無線機の電池残量警告回
路」においては、警告の通知開始から、一定時間経過す
ると、当該携帯無線機がいかなる使用状態にあったとし
ても、当該携帯無線機の主回路への電源供給を自動的に
遮断させてしまうという問題がある。ここで、一定時間
とは、警告用の音楽を奏でたり、警告音の鳴音回数や鳴
音間隔を確保するために、警告電圧値に応じて、自動的
に設定されるものである。更には、電池の残量警告は、
通信中又は通話中など他の人との交信中の状態で、利用
者が携帯電話機などの携帯通信端末を使用している最中
であっても、出力されるものであるので、警告通知開始
から、主回路への電源供給が停止される一定時間経過ま
でに、交信中である他の人との調整を完了させて、使用
を直ちに中止しなければならないという問題もある。
【0006】また、特開2000−253587号公報
「電子機器」においては、例えば、携帯電話機におい
て、利用者が通話機能以外の機能の使用時間を確保・設
定している場合、通話用として使用中に、電池の残容量
が確保・設定されている使用時間を基に算出された必要
電池残量にまで到達してしまうと、通話中にある通話自
体が強制的に停止されてしまうという問題がある。ま
た、複数のシステム機能に対して、使用時間を確保・設
定された場合において、電池の残容量低下に伴い、必要
電池容量に到達した場合、優先順位が低いシステム機能
から順次システム機能が停止されていくので、高い優先
順位にあるシステム機能が、確保・設定されていた使用
時間を超過して使用してしまうと、優先順位が低いシス
テム機能が全く使用することができなくなるという問題
が発生する。
【0007】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は、電池の残量値および残量許
容値を、利用者が自由に選択することができ、通話中や
通信中など、利用者が、当該携帯通信端末を使用してい
る時には、電池の残量警告の事態が発生しても、強制的
な主回路への電源遮断や強制的なシステム機能停止は行
なわずに、前記残量許容値として設定された許容範囲内
であれば、利用者が当該携帯通信端末の使用を継続する
ことができ、当該携帯通信端末の使用の終了又は前記残
量許容値が示す許容範囲を超過した場合に、はじめて、
当該携帯通信端末のシステム機能が停止されることとす
ることにより、電池の容量切れが起きるまでの間、利用
者が、使用状況に応じた最適の機能を優先順位付けする
ことなく自由に選択して使用することができる携帯通信
端末及び該携帯通信端末の電源管理方法を提供せんとす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のごとき目的を達成
するために、本発明は、以下のような技術手段を備えて
いる。
【0009】第1の技術手段は、電源として動作させる
ための電池と、当該携帯通信端末に搭載のシステム機能
を実行する際の単位時間当たりの平均消費電力量と前記
電池の容量切れを判定するために用いる電池容量切れ閾
値とを含む各種情報を記憶格納することができる記憶手
段と、前記電池の現在の残容量値を現在残容量値として
検出することができる電池残量検出手段とを有している
携帯通信端末において、入力手段を介して入力指定され
た任意の継続時間に亘り、単位時間当たりの前記平均消
費電力量を消費するシステム機能を実行することができ
る前記電池の残容量を残すことが可能となる前記継続時
間を、電池残量時間として、前記記憶手段に記憶格納す
る残量時間記憶手段と、該残量時間記憶手段により記憶
格納された前記電池残量時間と前記平均消費電力量との
積に前記電池容量切れ閾値を加算した消費電力量より
も、前記電池残量検出手段により検出された前記現在残
容量値が下回ったことが検出された際に、警告状態の発
生として警告音の鳴音及び/又は警告メッセージの表示
を行なう警告表示手段を有している携帯通信端末とする
ことを特徴とするものである。
【0010】第2の技術集団は、前記第1の技術手段に
記載の携帯通信端末において、当該携帯通信端末が現在
実行中のシステム機能種別を識別するシステム機能識別
手段を有し、該システム機能識別手段が、前記警告状態
の発生の際に、当該携帯通信端末に搭載のいずれのシス
テム機能も実行していない待機状態にあると識別した場
合、直ちに、電源供給停止状態の発生として電源供給停
止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示を
行なう電源供給停止表示手段と、該電源供給停止表示手
段により、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示が
なされた後、前記電池からの電源供給を停止させる電源
供給停止手段とを有している携帯通信端末とすることを
特徴とするものである。
【0011】第3の技術手段は、前記第1の技術手段に
記載の携帯通信端末において、当該携帯通信端末が現在
実行中のシステム機能種別を識別するシステム機能識別
手段と、該システム機能識別手段により識別された現在
実行中のシステム機能の実行が終了し、当該携帯通信端
末が使用されていない待機状態にされたことを検出する
ことができるシステム機能終了検出手段と、該システム
機能識別手段が前記警告状態の発生の時点において当該
携帯通信端末が現在使用されている状態にあり、かつ、
該システム機能終了検出手段が前記警告状態の発生の時
点において当該携帯通信端末の使用が終了していない状
態にあることを検出した場合、入力手段を介してあらか
じめ入力指定された任意の使用時間が前記警告状態の発
生の時点から起算して経過した際に、前記電池からの電
源供給を強制的に停止させる該使用時間を、電池残量許
容時間として、前記記憶手段にあらかじめ記憶格納する
残量許容時間記憶手段とを有し、前記システム機能識別
手段と前記システム機能終了検出手段とが、前記警告状
態の発生の時点において当該携帯通信端末が現在使用さ
れていて終了していない状態にあることを検出した場
合、前記残量許容時間記憶手段によりあらかじめ記憶格
納されている前記電池残量許容時間が前記警告状態の発
生時点から経過したことが検出された際に、電源供給停
止状態の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は電
源供給停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表示
手段と、該電源供給停止表示手段により、該電源供給停
止状態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池か
らの電源供給を停止させる電源供給停止手段とを有して
いる携帯通信端末とすることを特徴とするものである。
【0012】第4の技術手段は、前記第3の技術手段に
記載の携帯通信端末において、前記電池残量許容時間が
前記警告状態の発生時点から経過するのに先立って、前
記システム機能終了検出手段が現在実行中のシステム機
能の実行が終了したことを検出した際に、電源供給停止
状態の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は電源
供給停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表示手
段と、該電源供給停止表示手段により、該電源供給停止
状態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池から
の電源供給を停止させる電源供給停止手段とを有してい
る携帯通信端末とすることを特徴とするものである。
【0013】第5の技術手段は、前記第3または第4の
技術手段に記載の携帯通信端末において、前記システム
機能識別手段が、現在実行中のシステム機能が当該携帯
通信端末からデータ転送を実行するデータ転送機能であ
ることを識別した場合、現在のデータ転送速度を検出す
ることができるデータ転送速度検出手段と、転送すべき
残りのデータ量を算出することができるデータ残容量算
出手段とを用いることにより、該データ転送速度検出手
段が検出した現在のデータ転送速度と該データ残容量算
出手段が算出した残りのデータ転送量とから、残りのデ
ータ転送に必要とするデータ転送必要時間を算出し、該
データ転送必要時間が、前記電池残量許容時間よりも大
きいと判定された際には、前記警告状態の発生時点から
前記電池残量許容時間に相当する時間の経過を待つこと
なく、前記警告状態の発生の時点で、直ちに、データ転
送を中断して、電源供給停止状態の発生として電源供給
停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示
を行なう電源供給停止表示手段と、該電源供給停止表示
手段により、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示
がなされた後、前記電池からの電源供給を停止させる電
源供給停止手段とを有している携帯通信端末とすること
を特徴とするものである。
【0014】第6の技術手段は、前記第2乃至第5の技
術手段のいずれかに記載の携帯通信端末において、前記
警告状態の発生の時点以降、前記電源供給停止状態が発
生し、前記電池からの電源供給が停止されるまでの間、
あらかじめ定められた時間間隔で、周期的に、前記電池
からの電源供給の停止に至るまでの残時間を表示装置に
表示することができる残時間表示手段を有している携帯
通信端末とすることを特徴とするものである。
【0015】第7の技術手段は、前記第2乃至第6の技
術手段のいずれかに記載の携帯通信端末において、前記
電源供給停止状態の発生として電源供給停止音の鳴音及
び/又は電源供給停止メッセージの表示を行なう前記電
源供給停止表示手段が、前記電池からの電源供給を停止
させる際の当該携帯通信端末の使用状態と、使用中の状
態にある場合は実行中のシステム機能種別と、実行中の
システム機能がデータ転送である場合は、残データ転送
量とを含む電源供給停止状態の発生の旨の表示を行なう
携帯通信端末とすることを特徴とするものである。
【0016】第8の技術手段は、前記第2乃至第7の技
術手段のいずれかに記載の携帯通信端末において、前記
電源供給停止状態の発生が検出された時点において、前
記残量時間記憶手段により記憶格納された前記電池残量
時間と前記警告状態の発生の時点からの経過時間との時
間差を求めて、該時間差を、電源供給停止後において前
記電池の残りの使用可能な残時間の目安を示す使用可能
時間として、前記記憶手段に記憶格納する使用可能時間
記憶手段を有し、前記電源供給停止状態の発生が検出さ
れた際に、前記使用可能時間が算出されて、前記使用可
能時間記憶手段により前記記憶手段に記憶格納されるこ
とにより、前記電源供給停止状態の発生が検出されたこ
とを示す表示がなされて、前記電池からの電源供給が停
止された後であっても、再度電源投入を行なうことによ
り、前記記憶手段に記憶格納されている前記使用可能時
間に示す継続時間だけ、単位時間当たりの前記平均消費
電力量を消費するシステム機能を再実行させることがで
きる前記電池の残容量を有している携帯通信端末とする
ことを特徴とするものである。
【0017】第9の技術手段は、前記第8の技術手段に
記載の携帯通信端末において、当該携帯通信端末に搭載
のシステム機能のうち、最も消費電力が少ないシステム
機能と最も消費電力が大きいシステム機能とのそれぞれ
の実行に伴い必要とする最少消費電力量と最大消費電力
量とのシステム機能の前記平均消費電力量に対する比を
示す低位消費電力係数と高位消費電力係数とが、入力手
段を介してあらかじめ入力指定されて、前記記憶手段に
記憶格納することができる消費電力係数記憶手段を有し
ていて、前記電源供給停止手段により前記電池からの電
源供給が停止された後、再度、当該携帯通信端末の電源
投入を行なって起動した際に、単位時間当たりの前記平
均消費電力量を消費するシステム機能が実行できる継続
時間の目安として前記使用可能時間記憶手段により前記
記憶手段に記憶格納されている前記使用可能時間に対し
て、前記消費電力係数記憶手段により前記記憶手段に記
憶格納されている前記低位消費電力係数と前記高位消費
電力係数とをそれぞれ乗算させて得られた使用可能最少
時間と使用可能最大時間とを、前記電池の使用可能時間
範囲の目安として、表示装置に表示することができる使
用可能時間範囲表示手段を有している携帯通信端末とす
ることを特徴とするものである。
【0018】第10の技術手段は、前記第2乃至第9の
技術手段のいずれかの記載の携帯通信端末において、前
記電池残量検出手段により検出された前記電池の前記現
在残容量値が、前記記憶手段に記憶格納されている前記
電池容量切れ閾値よりも下回ったことを検出した際に、
電池容量切れ状態の発生として電池容量切れ音の鳴音及
び/又は電池容量切れメッセージの表示を行なう電池容
量切れ表示手段と、該電池容量切れ表示手段により、該
電池容量切れ状態の発生の旨を示す表示がなされた後、
前記電池からの電源供給を停止させる電源供給停止手段
とを有している携帯通信端末とすることを特徴とするも
のである。
【0019】第11の技術手段は、前記第10の技術手
段に記載の携帯通信端末において、前記記憶手段に記憶
格納されている前記電池容量切れ閾値が、前記電池の容
量切れを示す容量切れ電圧値であり、前記電池残量検出
手段により検出された前記電池の前記現在残容量値が、
前記電池の現在の残電圧値である携帯通信端末とするこ
とを特徴とするものである。
【0020】第12の技術手段は、前記第9乃至第11
の技術手段のいずれかに記載の携帯通信端末において、
前記使用可能時間範囲表示手段により前記電池の前記使
用可能時間範囲の目安として、前記使用可能最少時間と
前記使用可能最大時間とが表示装置に表示された以降、
前記電池容量切れ状態が発生し、前記電池からの電源供
給が停止されるまでの間、あらかじめ定められた時間間
隔で、周期的に、前記電池からの電源供給の停止に至る
までの前記使用可能最少時間と前記使用可能最大時間と
にそれぞれ対応する残時間を表示装置に表示することが
できる使用可能残時間表示手段を有している携帯通信端
末とすることを特徴とするものである。
【0021】第13の技術手段は、前記第1乃至第12
の技術手段のいずれかに記載の携帯通信端末が、携帯電
話機により構成されている携帯通信端末とすることを特
徴とするものである。
【0022】第14の技術手段は、電源として動作させ
るための電池と、当該携帯通信端末のシステム機能を実
行する際の単位時間当たりの平均消費電力量と前記電池
の容量切れを判定するために用いる電池容量切れ閾値と
を含む各種情報を記憶格納することができる記憶手段
と、前記電池の現在の残容量値を現在残容量値として検
出することができる電池残量検出手段とを有している携
帯通信端末の電源管理方法において、単位時間当たりの
前記平均消費電力量を消費するシステム機能を実行する
ことができる前記電池の残容量を残すことが可能となる
継続時間を示す電池残量時間を、入力手段を介して入力
指示された際に、記憶手段に記憶格納することができる
電池残量記憶ステップと、該残量時間記憶ステップによ
り記憶格納された前記電池残量時間と前記平均消費電力
量との積に前記電池容量切れ閾値を加算した消費電力量
よりも、前記電池残量検出手段により検出された前記現
在残容量値が下回ったことを、警告状態の発生として、
検出することができる警告残容量検出ステップと、該警
告残容量検出ステップにより、前記警告状態の発生が検
出された際に、警告音の鳴音及び/又は警告メッセージ
の表示を行なう警告表示ステップとを有している携帯通
信端末の電源管理方法とすることを特徴とするものであ
る。
【0023】第15の技術手段は、前記第14の技術手
段に記載の携帯通信端末の電源管理方法において、当該
携帯通信端末が現在実行中のシステム機能種別を識別す
るシステム機能識別ステップを有し、該システム機能識
別ステップが、前記警告状態の発生の際に、当該携帯通
信端末に搭載のいずれのシステム機能も実行していない
待機状態にあることを識別した場合、直ちに、電源供給
停止状態の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は
電源供給停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表
示ステップと、該電源供給停止表示ステップにより、該
電源供給停止状態の発生の旨を示す表示がなされた後、
前記電池からの電源供給を停止させる電源供給停止ステ
ップとを有している携帯通信端末の電源管理方法とする
ことを特徴とするものである。
【0024】第16の技術手段は、前記第14の技術手
段に記載の携帯通信端末の電源管理方法において、当該
携帯通信端末が現在実行中のシステム機能種別を識別す
るシステム機能識別ステップと、該システム機能識別ス
テップにより識別された現在実行中のシステム機能の実
行が終了し、当該携帯通信端末が使用されていない待機
状態にされたことを検出することができるシステム機能
終了検出ステップと、該システム機能識別ステップが前
記警告状態の発生の時点において当該携帯通信端末が現
在使用されている状態にあることを識別し、かつ、該シ
ステム機能終了検出ステップが前記警告状態の発生の時
点において当該携帯通信端末の使用が終了していない状
態にあることを検出した場合、入力手段を介してあらか
じめ入力指定された任意の使用時間が前記警告状態の発
生の時点から起算して経過した際に、前記電池からの電
源供給を強制的に停止させる該使用時間を、電池残量許
容時間として、前記記憶手段にあらかじめ記憶格納する
残量許容時間記憶ステップとを有し、前記システム機能
識別ステップと前記システム機能終了検出ステップと
が、前記警告状態の発生の時点において、システム機能
が終了していなく、当該携帯通信端末が現在使用されて
いる状態にあることを検出した場合、前記残量許容時間
記憶ステップによりあらかじめ記憶格納されている前記
電池残量許容時間が前記警告状態の発生時点から経過し
たことが検出された際に、電源供給停止状態の発生とし
て電源供給停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセ
ージの表示を行なう電源供給停止表示ステップと、該電
源供給停止表示ステップにより、該電源供給停止状態の
発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池からの電源
供給を停止させる電源供給停止ステップとを有している
携帯通信端末の電源管理方法とすることを特徴とするも
のである。
【0025】第17の技術手段は、前記第16の技術手
段に記載の携帯通信端末の電源管理方法において、前記
電池残量許容時間が前記警告状態の発生時点から経過す
るのに先立って、前記システム機能終了検出ステップが
現在実行中のシステム機能の実行が終了したことを検出
した際に、電源供給停止状態の発生として電源供給停止
音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示を行
なう電源供給停止表示ステップと、該電源供給停止表示
ステップにより、該電源供給停止状態の発生の旨を示す
表示がなされた後、前記電池からの電源供給を停止させ
る電源供給停止ステップとを有している携帯通信端末の
電源管理方法とすることを特徴とするものである。
【0026】第18の技術手段は、前記第16または第
17の技術手段に記載の携帯通信端末の電源管理方法に
おいて、前記システム機能識別ステップが、現在実行中
のシステム機能が当該携帯通信端末からデータ転送を実
行するデータ転送機能であることを識別した場合、現在
のデータ転送速度を検出することができるデータ転送速
度検出ステップと、転送すべき残りのデータ量を算出す
ることができるデータ残容量算出ステップとを用いるこ
とにより、該データ転送速度検出ステップが検出した現
在のデータ転送速度と該データ残容量算出ステップが算
出した残りのデータ転送量とから、残りのデータ転送に
必要とするデータ転送必要時間を算出し、該データ転送
必要時間が、前記電池残量許容時間よりも大きいと判定
された際には、前記警告状態の発生時点からの前記電池
残量許容時間に相当する時間の経過を待つことなく、前
記警告状態の発生の時点で、直ちに、データ転送を中断
して、電源供給停止状態の発生として電源供給停止音の
鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示を行なう
電源供給停止表示ステップと、該電源供給停止表示ステ
ップにより、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示
がなされた後、前記電池からの電源供給を停止させる電
源供給停止ステップとを有している携帯通信端末の電源
管理方法とすることを特徴とするものである。
【0027】第19の技術手段は、前記第15乃至第1
8の技術手段のいずれかに記載の携帯通信端末の電源管
理方法において、前記電源供給停止状態の発生が検出さ
れた時点において、前記残量時間記憶ステップにより記
憶格納された前記電池残量時間と前記警告状態の発生の
時点からの経過時間との時間差を求めて、該時間差を、
電源供給停止後において前記電池の残りの使用可能な残
時間の目安を示す使用可能時間として、前記記憶手段に
記憶格納する使用可能時間記憶ステップを有し、前記電
源供給停止状態の発生が検出された際に、前記使用可能
時間が算出されて、前記使用可能時間記憶ステップによ
り前記記憶手段に記憶格納されることにより、前記電源
供給停止状態の発生が検出されたことを示す表示がなさ
れて、前記電池からの電源供給が停止された後であって
も、再度電源投入を行なうことにより、前記記憶手段に
記憶格納されている前記使用可能時間に示す継続時間だ
け、単位時間当たりの前記平均消費電力量を消費するシ
ステム機能を再実行させることができる前記電池の残容
量を有している携帯通信端末の電源管理方法とすること
を特徴とするものである。
【0028】第20の技術手段は、前記第19の技術手
段に記載の携帯通信端末の電源管理方法において、当該
携帯通信端末に搭載のシステム機能のうち、最も消費電
力が少ないシステム機能と最も消費電力が大きいシステ
ム機能とのそれぞれの実行に伴い必要とする最少消費電
力量と最大消費電力量とのシステム機能の前記平均消費
電力量に対する比を示す低位消費電力係数と高位消費電
力係数とが、入力手段を介してあらかじめ入力指定され
て、前記記憶手段に記憶格納することができる消費電力
係数記憶ステップを有していて、前記電源供給停止ステ
ップにより前記電池からの電源供給が停止された後、再
度、当該携帯通信端末の電源投入を行なって起動した際
に、単位時間当たりの前記平均消費電力量を消費するシ
ステム機能が実行できる継続時間の目安として前記使用
可能時間記憶ステップにより前記記憶手段に記憶格納さ
れている前記使用可能時間に対して、前記消費電力係数
記憶ステップにより前記記憶手段に記憶格納されている
前記低位消費電力係数と前記高位消費電力係数とをそれ
ぞれ乗算させて得られた使用可能最少時間と使用可能最
大時間とを、前記電池の使用可能時間範囲の目安とし
て、表示装置に表示することができる使用可能時間範囲
表示ステップを有している携帯通信端末の電源管理方法
とすることを特徴とするものである。
【0029】第21の技術手段は、前記第15乃至第2
0の技術手段のいずれかの記載の携帯通信端末の電源管
理方法において、前記電池残量検出手段により検出され
た前記電池の前記現在残容量値が、前記記憶手段に記憶
格納されている前記電池容量切れ閾値よりも下回ったこ
とを検出した際に、電池容量切れ状態の発生として電池
容量切れ音の鳴音及び/又は電池容量切れメッセージの
表示を行なう電池容量切れ表示ステップと、該電池容量
切れ表示ステップにより、該電池容量切れ状態の発生の
旨を示す表示がなされた後、前記電池からの電源供給を
停止させる電源供給停止ステップとを有している通信端
末の電源管理方法とすることを特徴とするものである。
【0030】以上のごとき本発明に係る携帯通信端末と
該携帯通信端末の電源管理方法によれば、キー入力装置
から入力設定された前記電池残量時間と当該携帯通信端
末に備えられている各種のシステム機能の単位時間当た
り前記平均消費電力量と前記電池容量切れ閾値とによ
り、電池残量に関する警告残量値が算出され、而して、
前記電池残量検出手段によって測定された前記電池の電
池残容量(現在残容量値)が、前記警告残量値よりも下
回ったとき、警告状態が検知されたことを、警告音の鳴
音や警告メッセージの表示などにより通知すると共に、
更に、キー入力装置から入力設定された電池の前記電池
残量許容時間に相当する時間が前記警告状態の発生時点
から経過するか又は前記警告状態が検知された時点で実
行中にある前記システム機能の実行が終了するかいずれ
かの判定結果に基づいて、電源供給停止状態の発生を検
出して、該電源供給停止状態の発生を示す電源供給停止
音の鳴音や電源供給停止メッセージの表示などを行なっ
た後、前記電池の残容量の目安として、当該携帯通信端
末に備えられている各システム機能の消費電力量の平均
となるシステム機能が実行可能となる使用時間を示す使
用可能時間を算出して記憶手段に記憶させた後、前記電
池からの主回路への電源供給を停止させることになる。
【0031】更に、前記電池残量検出手段によって検出
された前記電池残容量(現在残容量値)が前記電池の容
量切れを判定する電池容量切れ閾値(例えば、電力値と
しての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾値を示
す初期電圧値)を下回ったことが検出された場合、前記
電池の容量切れの発生として、電源供給停止の事態の発
生を示す電池容量切れ音の鳴音や電池容量切れメッセー
ジの表示などを行なった後、前記電池からの主回路への
電源供給を停止させることになる。
【0032】また、キー入力装置からの入力設定により
実行を求められたシステム機能に対し、前記警告状態の
発生時点において実行中の状態にあるシステム機能を実
現しているアプリケーションの終了予測時間と電池の前
記残量許容時間とに基づいて、電池の前記残量許容時間
に相当する使用時間が経過するまでの間に該アプリケー
ション(即ち、システム機能)の実行が終了可能である
と判定した場合、該アプリケーション(即ち、システム
機能)の実行終了まで待ち合わせ、該アプリケーション
(即ち、システム機能)の実行終了が検知された時点に
おいて、はじめて、前記電池からの電源供給が停止され
ることを示す電源供給停止音の鳴音や電源供給停止メッ
セージの表示などにより利用者に通知すると共に、前記
電池からの主回路への電源供給を停止させることが可能
となる。
【0033】たとえば、当該携帯通信端末のシステム機
能としてデータ転送中に、前記現在残容量値が、あらか
じめ設定されている電池残量に関する前記警告残量値に
まで低下して、前記警告状態の発生の事態となったとし
ても、該警告状態発生時点現在におけるデータ通信速度
と転送が必要な残りのデータ転送量とから、データ転送
が終了するまでの終了予測時間(即ち、データ転送必要
時間)が算出されて、該終了予測時間が、あらかじめ入
力設定されている前記残量許容時間以内に収まっていれ
ば、実行中のデータ転送を実行させているアプリケーシ
ョン(即ち、システム機能)の実行を中断させないで、
データ転送動作を継続させることとし、逆に、前記終了
予測時間が、前記残量許容時間以内に収まっていなけれ
ば、実行中のデータ転送を終了させることが不可能であ
ると判断して、前記警告状態の発生時点で、直ちに、実
行中の前記データ転送動作を中断させて、データ転送中
断後の電源供給停止である旨を示す電源供給停止音の鳴
音や電源供給停止メッセージの表示などにより利用者に
通知すると共に、前記電池からの主回路への電源供給を
停止させることになる。
【0034】また、当該携帯通信端末のシステム機能と
して通話中の場合のように、前記警告状態の発生時点以
降の使用時間が予測不可能であるような場合において
は、前記現在残容量値が、あらかじめ設定されている電
池残量に関する前記警告残量値にまで低下して、前記警
告状態の発生の事態となったとしても、あらかじめ入力
設定されている前記残量許容時間を超過しない限り、実
行されている通話を強制的に中断させるような事態には
至らないので、利用者に不快感を与えることがない電池
の容量切れ操作手順を提供することができる。
【0035】更には、前記電池残量時間に相当する残時
間を超過した後、前記電池残量許容時間を経過するか、
前記システム機能の実行が終了するかのいずれかによ
り、前記電池の電源供給が停止して、主回路への電源供
給が停止されたとしても、利用者が、再度、電源スイッ
チを押下することにより、前記使用可能時間範囲を目安
に、前記電池の容量切れの発生として、再度、電池の電
源供給を停止せざるを得ない電池の容量切れに至るま
で、データ通信,通話や電話帳の閲覧など、利用者が所
望する最適のシステム機能の実行を行わしめることも可
能である。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明に係る携帯通信端末及び該
携帯通信端末の電源管理方法の一実施形態について、以
下に図を参照しながら説明する。なお、以下の説明にお
いては、携帯通信端末の例として、携帯電話機である場
合を示すこととするが、かかる場合に限るものではな
く、電池により駆動されるいかなる携帯通信端末であっ
ても、本発明を適用することが可能である。
【0037】図1は、本発明に係る携帯通信端末の回路
ブロック構成の一例を示す回路構成図である。ここに、
図1は、電池により動作する携帯通信端末のうち、本発
明に係わる回路ブロックのみを抽出して示しているもの
である。図1において、1は、利用者に対して電話帳情
報や警告メッセージを含む何らかの情報の表示を行なう
ための表示装置、2は、利用者がキーやボタンにより通
信相手を示す宛先や電池の残量時間(即ち、電池残量時
間)や残量許容時間(即ち、電池残量許容時間)の設定
など何らかの情報を入力するためのキー入力装置、3
は、当該携帯通信端末を駆動するための電源を供給する
電池である。
【0038】4は、演算制御MPU(Micro−Pr
ocessor Unit)であり、当該携帯通信端末
全体の制御を行なうものである。即ち、演算制御MPU
4は、当該携帯通信端末に備えられている各種のシステ
ム機能を実現するためのアプリケーションを実行させた
り、電池3からの主回路への電源供給を制御したり、あ
るいは、不揮発性記憶メモリ6に記憶されている電池の
残量時間(即ち、電池残量時間)と当該携帯通信端末固
有のシステム機能の実行に要する平均消費電力量と電池
の容量切れを示す電池容量切れ閾値とに基づいて電池の
警告残量値を算出したりする機能を有している。更に
は、電池3の容量切れを判定する前記電池容量切れ閾値
(例えば、電力値としての閾値を示す初期電力値や電圧
値としての閾値を示す初期電圧値)に基づいて電池の容
量切れを検出する機能なども有している。
【0039】また、演算制御MPU4は、電池残量検出
器5によって検出された現在の電池3の電池残容量値
が、警告残量値よりも下回ったことを検出する機能を有
しており、前記電池残容量値が前記警告残量値よりも下
回った旨の警告状態の発生を検知すると、一旦、警告状
態の発生を利用者に通知するために、アラーム回路8に
より警告音を鳴音させると共に表示装置1に警告メッセ
ージを表示させる制御も行なう。更には、演算制御MP
U4は、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電
池の容量切れを判定する電池容量切れ閾値(例えば、電
力値としての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾
値を示す初期電圧値)に基づいて、電池残量検出器5に
よって検出された現在の電池3の電池残容量値が、該電
池容量切れ閾値よりも下回ったことを検出する機能も有
しており、前記電池残容量値が前記電池容量切れ閾値よ
りも下回った旨の電池容量切れ状態の発生を検知する
と、電池容量切れ状態の発生を利用者に通知するため
に、アラーム回路8により電池容量切れ音(警告音)を
鳴音させると共に表示装置1に電池容量切れ(警告)メ
ッセージを表示させ、直ちに主回路への電源供給を停止
させる制御も行なう。
【0040】また、演算制御MPU4は、前記警告状態
の発生を検知した際に、無線通信装置7により利用者が
データ転送中の状態にあった場合、前記警告状態発生時
点現在のデータ転送速度と残りの転送データ量とに基づ
いて、データ転送が終了して、当該携帯通信端末が使用
中の状態から待機状態に移行するまでの終了予測時間を
算出する機能も有している。
【0041】次に、5は、前述のごとく、電池残量検出
器であり、現在の電池3の電池残容量値を検出する。6
は、前述のごとく、不揮発性記憶メモリであり、当該携
帯通信端末搭載の各種システム機能の実行に要する平均
消費電力量,各システム機能のうち、システム機能実行
時に最大及び最少の消費電力となるシステム機能の実行
に要する各消費電力量と前記平均消費電力量との比をそ
れぞれ示す高位消費電力係数及び低位消費電力係数,電
池の容量切れを判定する電池容量切れ閾値(例えば、電
力値としての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾
値を示す初期電圧値)やキー入力装置2によって入力設
定された電池の前記残量時間(即ち、前記電池残量時
間)及び前記残量許容時間(即ち、前記電池残量許容時
間)や電源再投入後において再使用可能となる電池残容
量の目安を示す使用可能時間などが、データとして記憶
格納される。
【0042】ここに、前記残量時間(即ち、前記電池残
量時間)とは、警告状態発生から電源供給停止に至るま
での間に、単位時間当たりの平均消費電力量を消費する
システム機能(即ち、アプリケーション)を実行するこ
とができる継続時間を示すものであり、該継続時間の
間、平均消費電力量を消費する前記システム機能の実行
に必要な前記電池の残容量を残している時点において、
利用者に、前記電池の容量切れの状態に近づきつつある
旨を示す警告状態の発生を表示するための閾値としてい
る。該電池残量時間は、キー入力装置2などを介して、
利用者が任意の継続時間を指定入力することができる。
また、電池の前記残量許容時間(即ち、前記電池残量許
容時間)とは、前記残量時間に相当する警告状態の発生
の時点に実行中の状態にあるシステム機能が、該警告状
態の発生時点から継続して使用することができる該シス
テム機能の使用時間を示すものであり、該残量許容時間
に相当する時間が、該警告状態の発生時点から経過した
際に、前記電池からの主回路への電源供給を強制的に停
止させる経過時間を示すものである。該電池残量許容時
間は、キー入力装置2などを介して、利用者が任意の使
用時間を指定入力することができる。
【0043】また、7は、無線通信装置であり、音声通
信やデータ通信をはじめとして当該携帯通信端末の各種
の主要な通信機能を実現するものであり、8は、例え
ば、電池の容量切れの発生を音により通知する場合な
ど、各種の警告音を鳴音させるアラーム回路である。
【0044】次に、図1に基づいて、電池3の残容量
が、容量切れに近づきつつあることを検出して、主回路
への電源供給を停止させるに至るまでの動作について説
明する。まず、利用者から、電池3の残容量が低下して
いる旨の警告表示をさせるために用いられる電池の残時
間を示す電池の前記残量時間(即ち、前記電池残量時
間)及び警告表示時点から主回路への強制的な電源供給
停止を起動させるまでの経過時間として用いられる電池
の前記残量許容時間(即ち、前記電池残量許容時間)
が、キー入力装置2を介して入力設定されると、不揮発
性記憶メモリ6に、入力設定された電池の前記残量時間
(即ち、前記電池残量許容時間)及び前記残量許容時間
(即ち、前記電池残量許容時間)とが記憶格納される。
また、不揮発性記憶メモリ6には、あらかじめ、当該携
帯通信端末に搭載の各種システム機能の実行に要する消
費電力量の平均となる前記平均消費電力量及び前記高位
消費電力係数・前記低位消費電力係数や電池の容量切れ
を判定する前記電池容量切れ閾値(例えば、電力値とし
ての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾値を示す
初期電圧値)も記憶格納されている。
【0045】演算制御MPU4においては、キー入力装
置2を介して、利用者により、不揮発性記憶メモリ6
に、電池の前記残量時間(即ち、前記電池残量時間)及
び前記残量許容時間(即ち、電池残量許容時間)が記憶
格納されると、当該携帯通信端末に搭載の各種システム
機能の実行に要する前記平均消費電力量と電池の前記残
量時間(即ち、前記電池残量時間)と前記電池容量切れ
閾値(例えば、電力値としての閾値を示す初期電力値や
電圧値としての閾値を示す初期電圧値)とに基づいて、
電池の警告残量値が算出されて、不揮発性記憶メモリ6
に記憶格納される。
【0046】また、演算制御MPU4は、定期的に、電
池残量検出器5から、電池3の現在の電池残容量値が通
知されてくると、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納され
ている電池の前記警告残量値と前記現在の電池残容量値
とが比較され、前記現在の電池残容量値が、電池の前記
警告残量値を下回っていることが検出されると、警告状
態の発生の旨を利用者に通知するために、アラーム回路
8を駆動制御して、警告音の鳴音を行なわせると共に、
表示装置1を駆動制御して、警告メッセージの表示を行
なわせる。
【0047】その後、演算制御MPU4は、現在、当該
携帯通信端末が利用者により使用中の状態にあるか、あ
るいは、待機中の状態にあるかを確認し、待機中の状態
にあれば、電源供給停止後の電源再投入においても更に
使用可能となる時間の目安を示す使用可能時間が算出さ
れて、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納された後、直ち
に、主回路への電源供給を停止させる。
【0048】一方、前記警告状態の発生時点において、
当該携帯通信端末が利用者により使用中の状態にあり、
たとえば、無線通信装置7により音声通話中にあった
り、キー入力装置2が使用中であったり、あるいは、表
示装置1に電話帳を表示させて閲覧中の状態にあったり
した場合など、データ転送中以外の状態で使用中の状態
にある場合には、主回路への電源供給を停止させる動作
を、直ちには行なわず、そのままの状態を継続させ、そ
の代わり、前記警告状態の発生時点から不揮発性記憶メ
モリ6に記憶格納されている前記電池残量許容時間に相
当する時間が、経過しているかが常時確認されることに
なる。更に、前記電池残量許容時間に相当する時間が経
過していない場合には、そのままの状態を継続させ、利
用者による使用状態が終了して、待機状態に移行したか
が監視されることになる。
【0049】前記電池残量許容時間に相当する時間が経
過していない場合で、かつ、利用者による使用状態が終
了して、待機状態に移行したことが検出された場合にお
いては、電源再投入後においても更に使用可能となる時
間の目安を示す前記使用可能時間が算出されて、不揮発
性記憶メモリ6に記憶格納された後、直ちに、主回路へ
の電源供給を停止させる。また、かかる場合において
は、待機状態に移行したことに伴い、主回路への電源供
給を停止する旨を利用者に通知するために、アラーム回
路8を駆動制御して、前記警告表示に引き続き、電源供
給停止を通知する電源供給停止音の鳴音を行なわせると
共に、表示装置1を駆動制御して、電源供給停止メッセ
ージの表示を行なわせる。
【0050】一方、利用者による使用状態が終了して、
待機状態に移行しない前に、前記警告状態発生(即ち、
警告表示)時点から不揮発性記憶メモリ6に記憶格納さ
れている前記電池残量許容時間が経過してしまったこと
を検出した場合は、利用者による使用状態を中断させ、
強制的に主回路への電源供給を遮断する旨を利用者に通
知するために、アラーム回路8を駆動制御して、電源供
給停止音(警告音)の鳴音を行なわせると共に、表示装
置1を駆動制御して、電源供給停止(警告)メッセージ
の表示を行なわせる。また、電源再投入後においても更
に使用可能となる時間の目安を示す前記使用可能時間が
算出されて、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納された
後、直ちに、主回路への電源供給を停止させる。
【0051】更に、前記警告状態の発生時点において、
当該携帯通信端末が利用者により使用中の状態にあり、
かつ、無線通信装置7によるデータ転送中の状態にあっ
た場合には、演算制御MPU4において、現在のデータ
転送速度と残りの転送データ量とからデータ転送が終了
し、当該携帯通信端末が使用中の状態から待機状態に移
行するまでの終了予測時間を算出し、該終了予測時間
が、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている前記電
池残量許容時間以内であれば、データ転送動作をそのま
ま継続させる。而して、データ転送動作が終了した場合
か、あるいは、その後のデータ転送速度が回線状態など
の要因から遅くなり、データ転送動作が終了しないにも
関わらず、前記電池残量許容時間が経過してしまった場
合のいずれか早い時点において、前者の場合であれば、
データ転送動作終了に伴い主回路への電源供給を停止す
る旨を、また、後者の場合であれば、データ転送動作を
中断させ、強制的に主回路への電源供給を遮断する旨
を、利用者に通知するために、アラーム回路8を駆動制
御して、電源供給停止音(警告音)の鳴音を行なわせる
と共に、表示装置1を駆動制御して、電源供給停止(警
告)メッセージの表示を行なわせる。また、電源再投入
後においても更に使用可能となる時間の目安を示す前記
使用可能時間が算出されて、不揮発性記憶メモリ6に記
憶格納された後、直ちに、主回路への電源供給を停止さ
せる。
【0052】一方、算出された前記終了予測時間が、不
揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている前記電池残量
許容時間を超過する場合であれば、前記警告状態の発生
時点において、直ちに、データ転送動作を中断させ、強
制的に主回路への電源供給を遮断する旨を利用者に通知
するために、アラーム回路8を駆動制御して、電源供給
停止音(警告音)の鳴音を行なわせると共に、表示装置
1を駆動制御して、電源供給停止(警告)メッセージの
表示を行なわせる。また、電源再投入後においても更に
使用可能となる時間の目安を示す前記使用可能時間が算
出されて、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納された後、
直ちに、主回路への電源供給を停止させる。
【0053】前述したように、一旦、主回路への電源供
給が停止された後であっても、電源スイッチを押下し
て、再度、主回路への電源供給を開始させ、システム機
能を実行させることが可能である。電源スイッチが押下
されて、当該携帯通信端末が再度動作状態になると、ま
ず、演算制御MPU4は、不揮発性記憶メモリ6に記憶
格納されている前記使用可能時間と、あらかじめ不揮発
性記憶メモリ6に記憶格納されている前記高位消費電力
係数、前記低位消費電力係数とに基づいて、今後使用可
能となる最大の電池持続時間を予測した使用可能長時間
(即ち、使用可能最大時間)と、逆に、今後使用可能と
なる最小の電池持続時間を予測した使用可能短時間(即
ち、使用可能最少時間)とを算出して、表示装置1を駆
動制御して、予測された使用可能時間範囲を示すメッセ
ージとして該使用可能長時間(即ち、使用可能最大時
間)と該使用可能短時間(即ち、使用可能最少時間)と
の表示を行なわせる。利用者は、表示された使用可能時
間範囲を参考にして、実行可能な当該携帯通信端末のシ
ステム機能(即ち、操作メニューや使用内容)を選択し
て、使用することとなる。
【0054】更に、電源再投入後においては、電池残量
検出器5によって検出された現在の電池3の電池残容量
値が、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電池
の容量切れを判定する電池容量切れ閾値(例えば、電力
値としての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾値
を示す初期電圧値)よりも下回っているかが定期的に監
視される状態になる。現在の電池3の電池残容量値が、
電池容量切れ閾値(例えば、電力値としての閾値を示す
初期電力値や電圧値としての閾値を示す初期電圧値)よ
りも下回っている状況が発生したことが検出された場
合、電池切れのため強制的に主回路への電源供給を遮断
する旨を利用者に通知するために、アラーム回路8を駆
動制御して、電源供給停止音(警告音)の鳴音を行なわ
せると共に、表示装置1を駆動制御して、電源供給停止
(警告)メッセージの表示を行なわせると共に、直ち
に、主回路への電源供給を停止させる。
【0055】次に、電池の警告残量値を設定する動作に
ついて、図2に示す動作フローチャートに基づいて説明
する。なお、本発明に係る携帯通信端末においては、利
用者が当該携帯通信端末に各種動作機能(即ち、各種シ
ステム機能)の設定を任意に実施することができるよう
に、当該携帯通信端末に備えられているシステム機能を
ソフトウェア(アプリケーション)機能として実現する
ことを可能としており、図2乃至図5に示す各動作フロ
ーチャートもソフトウェア機能として実現させることも
可能である。
【0056】まず、表示装置1を駆動制御して、利用者
に電池の残量時間(即ち、電池残量時間)と電池の残量
許容時間(即ち、電池残量許容時間)との入力を促すた
めのメッセージとして、例えば、「電池の残量時間を入
力して下さい(100〜0分)。XXX分」と「電池の
残量許容時間を入力して下さい(100〜0分)。YY
Y分」という残量入力指示メッセージを表示する(ステ
ップS1)。ここに、「XXX」の部分には、デフォル
ト値として、‘100’が表示され、一方、「YYY」
の部分には、デフォルト値として、電池の残量時間(電
池残量時間)即ち「XXX」のデフォルト値の半分‘5
0’が表示される。該残量入力指示メッセージの表示に
基づいて、利用者が、キー入力装置2を操作して、所望
する電池の残量時間(即ち、電池残量時間)と残量許容
時間(即ち、電池残量許容時間)との入力を行なう(ス
テップS2)。
【0057】入力された電池の残量時間(即ち、電池残
量時間)と残量許容時間(即ち、電池残量許容時間)と
の関係が、「残量時間>残量許容時間」の関係にあり、
かつ、残量時間と残量許容時間から算出された使用可能
時間に基づいて、電源供給停止後の電源再投入により再
起動させた際に、前記使用可能長時間(即ち、前記使用
可能最大時間)と前記使用可能短時間(即ち、前記使用
可能最少時間)とが算出された結果、再使用することが
可能な使用可能時間範囲として適正な値になっているか
がチェックされる(ステップS3)。
【0058】入力された電池の残量時間(即ち、電池残
量時間)と残量許容時間(即ち、電池残量許容時間)と
が適正な値と判定された場合(ステップS3のYE
S)、前もって、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納され
ている当該携帯通信端末搭載の各種システム機能の実行
に要する消費電力量の平均である前記平均消費電力量と
電池の容量切れを示す前記電池容量切れ閾値(例えば、
電力値としての閾値を示す初期電力値や電圧値としての
閾値を示す初期電圧値)とを用いて、入力された電池の
残量時間(即ち、電池残量時間)に基づいて、電池の警
告残量値を算出する(ステップS4)。
【0059】なお、電池の該警告残量値Eは、式(1)
により、算出される。 E=St×Pt+Ed …(1) ここに、 St:電池の残量時間(即ち、電池残量時
間) Pt:当該携帯通信端末搭載システム機能の実行に要す
る平均消費電力量(単位時間当たり) Ed:電池の容量切れを示す電池容量切れ閾値 また、当該携帯通信端末に搭載のシステム機能の実行に
要する平均消費電力量(単位時間当たり)Ptは、工場
出荷時に、当該携帯通信端末に関して実測した各種シス
テム機能の消費電力量の平均値に基づいて決定されるも
のである。
【0060】最後に、入力された電池の残量時間(即
ち、電池残量時間)Stと電池の残量許容時間(即ち、
電池残量許容時間)St1及び算出された電池の警告残
量値Eを、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させる(ス
テップS5)。即ち、ステップS5は、残量時間記憶手
段(又は、残量時間記憶ステップ)と、残量許容時間記
憶手段(又は、残量許容時間記憶ステップ)と、警告残
量値記憶手段(または、警告残量値記憶ステップ)と
を、構成するステップである。以上の動作により、電池
の残量時間(即ち、電池残量時間)、電池の残量許容時
間の入力設定動作、及び、電池の警告残量値の設定動作
が行なわれる。
【0061】次に、図2に示す電池の警告残量値の設定
動作が実行された後に、当該携帯通信端末の電池3の消
費に伴い、電池の現在の残容量値(即ち、現在残容量
値)が前記警告残量値を下回ってしまった警告状態が発
生した場合の動作について、図3,図4に示す動作フロ
ーチャートに基づいて説明する。ここに、図3は、電池
3の現在の残容量値(即ち、現在残容量値)が前記警告
残量値を下回った警告状態が発生する場合の動作の一部
について説明するための動作フローチャートであり、図
4は、電池3の現在の残容量値(即ち、現在残容量値)
が前記警告残量値を下回った警告状態が発生する場合の
動作について図3に続く残りの動作を説明するための動
作フローチャートである。なお、警告音の鳴音や警告メ
ッセージの表示の際には、図3,図4の動作フローチャ
ートには表示していないが、利用者が、かかる警告音や
警告メッセージを認知することが可能となるように、あ
らかじめ定められた一定の遅延時間が付加されている。
【0062】当該携帯通信端末が使用状態にある場合、
定期的に、あらかじめ定められた時間間隔で、電池残量
検出器5が検出する電池3の現在の残容量値(現在残容
量値)eが監視されている。ここで、電池残量検出器5
によって検出された電池3の現在の残容量値(現在残容
量値)eと不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている
警告残量値Eとが比較されて(ステップS11)、電池
3の現在の残容量値(現在残容量値)eが、警告残量値
Eよりも下回った状態を検出すると(ステップS11の
YES)、警告状態の発生として検知されて、警告状態
の発生の旨を利用者に通知するために、アラーム回路8
を駆動制御して、警告音の鳴音を行なわせる(ステップ
S12)。
【0063】更に、表示装置1を駆動制御して、「電池
の残量許容時間はYYY分です。」のごとき警告メッセ
ージの表示を行なわせる(ステップS13)。ここに、
「YYY分」の部分は、前述の図2のステップS5にお
いて不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させた電池の残量
許容時間(即ち、電池残量許容時間)を示すものであ
り、該電池残量許容時間「YYY分」を起点として、警
告状態の発生時点からの経過時間が、あらかじめ定めら
れた時間間隔、例えば、1分刻みで、周期的に、50
分,49分,48分,…のごとく、順次、残時間表示手
段(又は、残時間表示ステップ)により、表示装置1に
減分表示されていくものである。かかる残時間の減分表
示を周期的に行うことにより、利用者に対し、電源供給
が強制的に停止されるまでの前記電池残量許容時間に相
当する時間の経過を逐次案内することが可能となる。即
ち、ステップS12及びS13とは、利用者に、警告状
態の発生の旨を通知する警告表示手段(又は、警告表示
ステップ)を構成するステップである。
【0064】次に、当該携帯通信端末(携帯電話機な
ど)の現在の使用状態を確認する(ステップS14)。
即ち、ステップS14は、現在実行中のシステム機能種
別を識別するシステム機能識別手段(又は、システム機
能識別ステップ)を構成するステップであり、当該携帯
通信端末が現在使用されていない待機状態にあることも
識別するステップである。ここで、当該携帯通信端末が
使用されていない待機状態にある場合(ステップS14
の待機の場合)、電池3の前記使用可能時間を算出し、
不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させた後、直ちに、主
回路への電源供給を停止させるべく、ステップS19に
移行する。なお、かかる場合においては、警告状態発生
後の経過時間もなく、直ちに電源供給を停止する場合で
あるので、電池の使用可能時間Saは、式(2)に示す
ように、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電
池残量時間Stをそのまま用いることとなる(ステップ
S19)。 Sa=St …(2)
【0065】更に、ステップS21に移行して、表示装
置1を駆動制御して、利用者に対して、待機状態にある
ため、主回路への電源供給を停止させて、当該携帯通信
端末のシステム機能をそのまま停止させることを通知す
るために、「システムを停止します。」のごとき電源供
給停止(システム停止)メッセージの表示を行なわせる
(ステップS21)。次いで、ステップS19にて、算
出設定された電池3の前記使用可能時間Saを不揮発性
記憶メモリ6に記憶格納させた後(ステップS22)、
直ちに、主回路への電源供給を停止させて、当該携帯通
信端末のシステム機能を停止させる(ステップS2
3)。
【0066】ここで、ステップS22は、電源供給停止
状態の発生が検出された時点で、前記電池の残量時間と
前記警告状態発生時点からの経過時間(前記ステップS
19からの場合においては、該経過時間は0である)と
の時間差である使用可能時間(即ち、電源供給停止後に
おいて電池3の残りの使用可能な残時間の目安を示すも
のであり、平均消費電力量を消費するシステム機能を実
行させることができる継続時間を示している。)を、不
揮発性記憶メモリ6に記憶格納する使用可能時間記憶手
段(又は、使用可能時間記憶ステップ)を構成するステ
ップを示している。また、ステップS23は、電源供給
停止状態の発生のため、主回路への電源供給を停止させ
る電源供給停止手段(又は、電源供給停止ステップ)を
構成するステップである。
【0067】また、かかる場合においては、ステップS
21において、表示装置1に電源供給停止状態の発生を
示す電源供給停止メッセージを表示させるだけでなく、
警告状態発生時に待機状態にあるため主回路への電源供
給を停止する旨を利用者に通知するために、アラーム回
路8を駆動制御して、前記警告表示に引き続き、電源供
給停止を通知する電源供給停止音の鳴音を行なわせると
共に、表示装置1を駆動制御して、電源供給停止メッセ
ージの表示を行なわせるという電源供給停止表示手段
(又は、電源供給停止表示ステップ)を構成することと
しても良い。
【0068】一方、ステップS14において、当該携帯
通信端末が、使用状態にあり、かつ、表示装置1に表示
された電話帳の閲覧中であったり、表示装置1に表示さ
れたガイドにしたがってキー入力装置2から入力操作を
するなど当該携帯通信端末の操作中であったり、あるい
は、無線通信装置7による音声通話中であったりして、
データ転送動作以外の使用目的で使用されている状態に
あると判定された場合(ステップS14の電話帳の閲覧
中・キー入力中・通話中の場合)、現在も、まだ、前述
の使用状態が終了せずに継続されている状態にあるか再
確認される(ステップS15)。ここで、ステップS1
5は、現在実行中のシステム機能の実行が終了し、当該
携帯通信端末使用が使用されていない待機状態に遷移し
たことを検出することができるシステム機能終了検出手
段(又は、システム機能終了検出ステップ)を構成する
ステップを示している。
【0069】使用状態が継続されている場合(ステップ
S15のNO)、警告状態が発生された以降、不揮発性
記憶メモリ6に記憶格納されている電池残量許容時間S
t1に相当する時間が経過しているかがチェックされ
(ステップS16)、まだ経過していない場合には、ス
テップS15に戻り、前述の電話帳の閲覧やキー操作や
通話が終了しているかを確認する動作を繰り返す。
【0070】前記電池残量許容時間St1に相当する時
間が経過する前に、前述の電話帳の閲覧やキー操作や通
話等の使用状態が終了したことを検出した場合(ステッ
プS15のYES)、式(3)に示すように、警告状態
発生時からかかる使用状態終了までの経過時間Seを、
不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電池残量時
間Stから差し引いた時間を、電池の使用可能時間Sa
として算出し(ステップS17)、直ちに、主回路への
電源供給を停止させるべく、ステップS20に移行す
る。 Sa=St−Se …(3)
【0071】まず、利用者に対して、使用状態から待機
状態に移行したことに伴い、主回路への電源供給を停止
させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止させる
旨を通知するために、アラーム回路8を駆動制御して、
電源供給停止音(警告音)の鳴音を行なわせる(ステッ
プS20)。
【0072】更に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、使用状態から待機状態に移行したことに伴
い、主回路への電源供給を停止させて、当該携帯通信端
末のシステム機能を停止させることを通知するために、
「システムを停止します。」のごとき電源供給停止(シ
ステム停止)メッセージの表示を行なわせる(ステップ
S21)。ここに、ステップS20とS21とは、前記
電池から主回路への電源供給停止の旨を利用者に表示す
る電源供給停止表示手段(又は、電源供給停止表示ステ
ップ)を構成するステップであり、電源供給停止状態が
発生した際に、システム機能が使用されていない待機状
態か、使用されている状態かを示す当該携帯通信端末の
使用状態と、使用中の状態にある場合には実行中のシス
テム機能種別と、該実行中のシステム機能がデータ転送
機能である場合は、残データ転送量などを含む電源供給
停止状態の発生の旨の表示を行なうものである。なお、
前述の動作においては、ステップ20に至る際に、既
に、システム機能の使用が終了している場合に該当して
いる。
【0073】次いで、ステップS17にて、算出設定さ
れた電池の使用可能時間Saを不揮発性記憶メモリ6に
記憶格納させた後(ステップS22)、直ちに、主回路
への電源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステ
ム機能を停止させる(ステップS23)。
【0074】一方、前述の電話帳の閲覧やキー操作や通
話等の使用状態が終了したことを検出する前に、前記電
池残量許容時間St1に相当する時間が経過してしまっ
たことを検出した場合(ステップS16のYES)、使
用状態を中断させた後、主回路への電源供給を停止させ
るために、ステップS18に移行して、まず、式(4)
に示すように、警告状態発生時からかかる使用状態終了
までの経過時間Seと等しい値である前記電池残量許容
時間St1を、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されて
いる電池残量時間Stから差し引いた時間を、電池の使
用可能時間Saとして算出し(ステップS18)、直ち
に、主回路への電源供給を停止させるべく、ステップS
20に移行する。 Sa=St−St1 …(4)
【0075】ステップS20においては、利用者に対し
て、直ちに、使用を中断させた後、主回路への電源供給
を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止
させる旨を通知するために、アラーム回路8を駆動制御
して、電源供給停止音(警告音)の鳴音を行なわせる
(ステップS20)。
【0076】更に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、直ちに、使用を中断させた後、主回路への電
源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能
を停止させることを通知するために、「システムを停止
します。」のごとき電源供給停止(システム停止)メッ
セージの表示を行なわせる(ステップS21)。次い
で、ステップS18にて、算出設定された電池の使用可
能時間Saを不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させた後
(ステップS22)、直ちに、主回路への電源供給を停
止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止させ
る(ステップS23)。
【0077】また、ステップS14において、当該携帯
通信端末が、使用状態にあり、かつ、データ転送動作に
より使用されている使用状態にあると判定された場合
(ステップS14のデータ転送中の場合)、無線通信装
置7の現在のデータ転送速度を検出することができるデ
ータ転送速度検出手段により現在のデータ転送速度を検
出すると共に、データ残容量算出手段により、不揮発性
記憶メモリ6の記憶格納されている転送データのうち転
送すべき残りのデータ量を算出し、該現在のデータ転送
速度と該残りの転送すべきデータ量とから、データ転送
が終了するまでに必要とする経過時間即ち終了予測時間
Sdが算出される(ステップS24)。なお、終了予測
時間Sdは、式(5)に示すように、残りの転送すべき
データ量Dと現在のデータ転送速度Vとの商として求め
られる。 Sd=(8×D)÷V …(5) ここで、 V:現在のデータ転送速度(bits/
秒) D:残りの転送すべきデータ量(Byte)
【0078】次に、算出された終了予測時間Sdと不揮
発性記憶メモリ6に記憶格納されている前記電池残量許
容時間St1とを比較し(ステップS25)、終了予測
時間Sdが前記電池残量許容時間St1よりも大きい場
合、即ち、(Sd>St1)の関係が成立する場合(ス
テップS25のNO)、現在のデータ転送動作を継続し
ても、前記電池残量許容時間St1に相当する時間が経
過する前に、データ転送をすべて終了させることができ
ない可能性が高いので、データ転送動作を強制的に中断
させて、直ちに、主回路への電源供給を停止させて、当
該携帯通信端末のシステム動作を停止させるべく、ステ
ップS19に移行する。なお、かかる場合においては、
警告状態発生時点から電源供給停止に至るまでの経過時
間がない場合であり、電池の使用可能時間Saは、式
(2)に示すように、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納
されている電池残量時間Stをそのまま用いることとな
る(ステップS19)。
【0079】また、かかる場合においては、ステップS
19を経由して実行されるステップS21において、表
示装置1に電源供給停止状態の発生を示す電源供給停止
メッセージを表示させるだけでなく、まず、アラーム回
路8を駆動制御して、前記警告表示に引き続き、電源供
給停止の旨を利用者に通知するために、電源供給停止を
通知する電源供給停止音の鳴音を行なわせると共に、表
示装置1を駆動制御して、電源供給停止メッセージの表
示を行なわせる電源供給停止表示手段(又は、電源供給
停止表示ステップ)を構成することとしても良い。
【0080】更に、ステップS21に移行して、表示装
置1を駆動制御して、利用者に対して、転送動作中のデ
ータ転送を直ちに停止させて、主回路への電源供給を停
止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止させ
ることを通知するために、「システムを停止します。」
のごとき電源供給停止(システム停止)メッセージの表
示を行なわせる(ステップS21)。次いで、ステップ
S19にて、算出設定された電池の使用可能時間Saを
不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させた後(ステップS
22)、直ちに、主回路への電源供給を停止させて、当
該携帯通信端末のシステム機能を停止させる(ステップ
S23)。
【0081】一方、前記終了予測時間Sdが、前記電池
残量許容時間St1よりも大きくない場合、即ち、(S
d≦St1)の関係が成立する場合(ステップS25の
YES)、現在のデータ転送動作をそのまま継続させて
も、前記電池残量許容時間St1に相当する時間が経過
する前に、データ転送をすべて終了させることができる
ものと予測されるので、そのままデータ転送動作を継続
させる。而して、そのまま、データ転送の終了を監視す
る状態に移行する(ステップS26)
【0082】ここで、ステップS26は、現在実行中の
システム機能の実行が終了し、当該携帯通信端末使用が
使用されていない待機状態に遷移したことを検出するこ
とができるシステム機能終了検出手段(又は、システム
機能終了検出ステップ)を構成するステップを示してい
る。データ転送が終了していない状態にあれば(ステッ
プS26のNO)、警告状態発生時からの経過時間Se
dが前記電池残量許容時間St1に相当する時間に至っ
ていない場合、即ち、(Sed<St1)の関係が成立
する場合には(ステップS27のNO)、ステップS2
6に戻り、データ転送動作の終了を監視し続ける。
【0083】警告状態発生時からの経過時間Sedが前
記電池残量許容時間St1に相当する時間に至る前に、
データ転送が終了したことを検出した場合(ステップS
26のYES)、式(6)に示すように、警告状態発生
時からのデータ転送終了に至るまでの経過時間Sed
を、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電池残
量時間Stから差し引いた時間を、電池の使用可能時間
Saとして算出し(ステップS28)、直ちに、主回路
への電源供給を停止させるべく、ステップS20に移行
する。 Sa=St−Sed …(6)
【0084】まず、ステップS20においては、利用者
に対して、データ転送の終了に伴い、当該携帯通信端末
が使用状態から待機状態に移行したので、主回路への電
源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能
を停止させる旨を通知するために、アラーム回路8を駆
動制御して、電源供給停止音(警告音)の鳴音を行なわ
せる(ステップS20)。
【0085】更に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、データ転送の終了に伴い、当該携帯通信端末
が使用状態から待機状態に移行したので、主回路への電
源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能
を停止させることを通知するために、「システムを停止
します。」のごとき電源供給停止(システム停止)メッ
セージの表示を行なわせる(ステップS21)。次い
で、ステップS28にて、算出設定された電池の使用可
能時間Saを不揮発性記憶メモリ6に記憶格納させた後
(ステップS22)、直ちに、主回路への電源供給を停
止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止させ
る(ステップS23)。
【0086】一方、データ転送が終了しないにも関わら
ず、警告状態発生時からの経過時間Sedが電池の前記
残量許容時間St1に相当する時間に至ってしまった場
合(ステップS27のYES)、データ転送速度が警告
状態の発生時点よりも遅くなってしまったか、あるい
は、データの転送エラーの発生などによりデータ転送動
作が遅延してしまったかなどの状態が発生した場合であ
り、データ転送を中断させて、直ちに、主回路への電源
供給を停止させるべく、ステップS18の場合と同様
に、式(4)に示すように、前記電池残量許容時間St
1を、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電池
残量時間Stから差し引いた時間を、電池の使用可能時
間Saとして算出し(ステップS29)、直ちに、主回
路への電源供給を停止させるべく、ステップS20に移
行する。
【0087】ステップS20においては、利用者に対し
て、直ちに、データ転送動作を中断させた後、主回路へ
の電源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム
機能を停止させる旨を通知するために、アラーム回路8
を駆動制御して、電源供給停止音(警告音)の鳴音を行
なわせる(ステップS20)。
【0088】更に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、直ちに、データ転送動作を中断させた後、主
回路への電源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシ
ステム機能を停止させることを通知するために、「シス
テムを停止します。」のごとき電源供給停止(システム
停止)メッセージの表示を行なわせる(ステップS2
1)。次いで、ステップS29にて、算出設定された電
池の使用可能時間Saを不揮発性記憶メモリ6に記憶格
納させた後(ステップS22)、直ちに、主回路への電
源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能
を停止させる(ステップS23)。
【0089】以上に説明したように、主回路への電源供
給の停止に至る前に、前もって、利用者に前記警告状態
の発生の旨を通知するので、その間に、利用者は、必要
な操作を行なうことが可能となる。更には、主回路への
電源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム機
能が停止状態になる直前に、停止に至る際に、使用中に
ある状態を(データ転送動作中も含めて)強制的に中断
させて、停止させる場合や待機状態に移行してからスム
ースに停止させる場合などの状況も表示するので、利用
者の利便性を向上させることができる。
【0090】次に、図3,図4の動作フローチャートに
示す動作が実行されて、一旦、主回路への電源供給が停
止され、当該携帯通信端末のシステム機能が停止された
後、利用者が、電源スイッチを押下し直し、当該携帯通
信端末の主回路への電源供給が再開された以降、電池の
容量切れにより、再度、主回路への電源供給が停止され
るに至るまでの動作について、図5に示す動作フローチ
ャートに基づいて説明する。なお、電池容量切れの発生
を示す電池容量切れ音の鳴音や電池容量切れメッセージ
の表示の際には、図5の動作フローチャートには表示し
ていないが、図3,図4における動作フローチャートの
場合と同様に、利用者が、かかる警告音や警告メッセー
ジを認知することが可能となるように、あらかじめ定め
られた一定の遅延時間が付加されている。
【0091】電源スイッチが再押下されて、当該携帯通
信端末が再起動された際に、まず、不揮発性記憶メモリ
6に記憶格納されている当該携帯通信端末に搭載の各シ
ステム機能の実行に要する消費電力量の平均である前記
平均消費電力量(単位時間当たり)Ptに対して、高位
側へ変位する場合の高位消費電力係数α(α>1)と低
位側へ変位する場合の低位消費電力係数β(β<1)と
を用い、更に、図3に示す動作フローチャートのステッ
プS22において、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納さ
れた電池の使用可能時間Saを用いて、電源供給再開後
において、電池3を最大限使用可能となる可能性がある
最長の使用可能予測時間を示す使用可能長時間(即ち、
使用可能最大時間)Slと電池3を最低限使用可能とな
る可能性がある最短の使用可能予測時間を示す使用可能
短時間(即ち、使用可能最少時間)Ssとを、式
(7),式(8)に示す算出式により、算出する(ステ
ップS31)。 Sl=α×Sa
…(7) Ss=β×Sa …(8)
【0092】ここに、高位消費電力係数α及び低位消費
電力係数βは、消費電力係数記憶手段(又は、消費電力
係数記憶ステップ)により、不揮発性記憶メモリ6に、
当該携帯通信端末の工場出荷時に前もって記憶格納され
ているものである。また、高位消費電力係数α及び低位
消費電力係数βは、当該携帯通信端末の工場出荷時点に
おいて、実測された通話などの使用状態や、待機状態な
ど、当該携帯通信端末の各種システム機能であるアプリ
ケーションの動作に関連付けて、重み付けがなされて算
出された平均消費電力量Pt(単位時間当たり)との比
率に基づいて決定されるものである。即ち、高位消費電
力係数αは、通話やデータ通信など消費電力量が大きい
(即ち、最大消費電力量の)システム機能のみが実行さ
れる場合を示し、一方、低位消費電力係数βは、キー入
力操作や電話帳の閲覧など消費電力量が少ない(即ち、
最少消費電力量の)システム機能のみが実行される場合
を示している。
【0093】次に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、算出された使用可能長時間(即ち、使用可能
最大時間)及び使用可能短時間(即ち、使用可能最少時
間)を用いて、電池の使用可能時間範囲を通知するため
に、「電池の使用可能時間は、aaa分(通話や通信の
場合)からbbb分(その他の操作の場合)です。」の
ごとき使用可能時間メッセージの表示を行なわせる(ス
テップS32)。即ち、ステップS32は、利用者が、
電源再投入後に使用することができる使用時間の目安で
ある使用可能時間範囲を表示する使用可能時間範囲表示
手段(又は、使用可能時間範囲表示ステップ)を構成す
るものである。ここに、「aaa」としては、ステップ
S31で算出された最短の使用可能予測時間を示す使用
可能短時間(即ち、使用可能最少時間)Ssが表示さ
れ、一方、「bbb」としては、ステップS31で算出
された最長の使用可能予測時間を示す使用可能長時間
(即ち、使用可能最大時間)Slが表示される。
【0094】更に、「aaa」及び「bbb」のかかる
使用可能時間メッセージの表示後の経過時間が、あらか
じめ定められた時間間隔、例えば、1分刻みで、周期的
に、50分,49分,48分,…のごとく、順次、使用
可能残時間表示手段(又は、使用可能残時間表示ステッ
プ)により、表示装置1に減分表示されていく。利用者
は、表示装置1に表示された電池3の使用可能時間範囲
と以降の前記減分表示とを目安にして、電池3の容量切
れが発生するまでの間に、実行可能な当該携帯通信端末
のシステム機能(通話やデータ通信や電話帳閲覧などの
各種アプリケーション)を選択して、所望の操作を行な
うこととなる。
【0095】また、定期的に、電池残量検出器5によっ
て検出された電池3の現在の残容量値(現在残容量値)
eが、不揮発性記憶メモリ6に記憶格納されている電池
3の容量切れを判定するための電池容量切れ閾値(例え
ば、電力値としての閾値を示す初期電力値や電圧値とし
ての閾値を示す初期電圧値)Edよりも下回っているか
が監視されることとなる(ステップS33)。即ち、ス
テップS33は、当該携帯通信端末の使用が不可能とな
る電池3の容量切れを監視する電池容量切れ検出手段
(又は、電池容量切れ検出ステップ)を構成するステッ
プである。ここで、電池3の現在の残容量値(現在残容
量値)eが前記電池容量切れ閾値(例えば、電力値とし
ての閾値を示す初期電力値や電圧値としての閾値を示す
初期電圧値)Edよりも下回っていることが検出された
場合(ステップS33のYES)、利用者に対して、電
池の容量切れが発生したために、主回路への電源供給を
停止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止さ
せる旨を通知するために、アラーム回路8を駆動制御し
て、電池容量切れ音(警告音)の鳴音を行なわせる(ス
テップS34)。
【0096】更に、表示装置1を駆動制御して、利用者
に対して、電池の容量切れが発生したために、主回路へ
の電源供給を停止させて、当該携帯通信端末のシステム
機能を停止させることを通知するために、「電池の容量
切れです。システムを停止します。」のごとき電池容量
切れメッセージの表示を行なわせる(ステップS3
5)。即ち、ステップS34とS35とは、電池3の容
量切れを、利用者に通知するための電池容量切れ表示手
段(又は、電池容量切れ表示ステップ)を構成するもの
である。
【0097】次いで、直ちに、主回路への電源供給を停
止させて、当該携帯通信端末のシステム機能を停止させ
る(ステップS36)。即ち、ステップS36は、電池
の容量切れ状態の発生のため主回路への電源供給を停止
させる電源供給停止手段(又は、電源供給停止ステッ
プ)を構成するステップである。而して、利用者が、当
該携帯通信端末を再度使用するためには、電池3の再充
電や電池交換を行なう必要があることを認知することが
できる。
【0098】なお、前述の実施形態の説明においては、
電池残量検出器5による電池3の残容量を検出したり、
電池容量切れ閾値による電池容量切れを判定する手段と
して、電力値や電圧値を用いている例を示しているが、
これに限るものではなく、特定の基準抵抗に流れる電流
積算値により、電池3の残容量を算出することとして
も、もちろん、構わない。
【0099】
【発明の効果】以上に説明したごとき本発明に係る携帯
通信端末及び該携帯通信端末の電源管理方法によれば、
電池の容量切れが発生するに先立って、電池の容量切れ
に近づきつつあることを示す警告状態が発生している旨
の警告音の鳴音や警告メッセージの表示がなされる。利
用者が、当該携帯通信端末の表示内容の閲覧中やキー操
作中や通話中などデータ転送動作以外の目的で使用中に
状態にあった場合にあっては、利用者が電池残量許容時
間としてあらかじめ登録している残りの使用時間に相当
する時間が更に経過するまでの間は、そのまま継続して
使用することができ、強制的に、使用中の状態が中断さ
せられて、主電源への電源供給が停止されて、システム
動作が停止されてしまうような事態には至らない。
【0100】また、データ転送中のために使用中の状態
にあった場合にあっても、警告状態の発生後データ転送
動作が終了すると予測される終了予測時間が、利用者が
あらかじめ登録している電池残量許容時間以内であれ
ば、データ転送動作が終了するまで、あるいは、電池残
量許容時間に相当する時間が更に経過するまで、のいず
れか早い時間に到達するまでは、そのままデータ転送状
態を継続させることができ、強制的に、データ転送中の
状態が中断させられて、主電源への電源供給が停止され
て、システム動作が停止されてしまうような事態には至
らない。
【0101】而して、利用者が、当該携帯通信端末を使
用中の状態にある場合は、利用者があらかじめ登録する
ことができる任意の使用時間、即ち、前記電池残量許容
時間に相当する時間が更に経過するまでは、強制的に、
使用中のシステム機能を中断されてしまうことがなく、
利用者に対する利便性を向上させることが可能となる。
【0102】また、警告状態が発生した以降において
は、あらかじめ定められた時間間隔、例えば、1分刻み
に、強制的に主回路への電源供給を停止させることとな
る電池残量許容時間に至るまでの残りの時間が小刻みに
表示装置に表示されるので、利用者に対する利便性を更
に向上させることができる。
【0103】更には、いかなる場合においても、警告状
態の発生を示す閾値となる電池の残量時間(即ち、電池
残量時間)と前記警告状態発生の時点から強制的な電源
供給停止を実行させるまでの経過時間を示す電池残量許
容時間との差に相当する時間である電池の使用可能時間
が、電池の容量切れが発生するに至るまでの間に、確実
に確保されているので、たとえ、前記警告状態発生時点
から電池残量許容時間に相当する時間が更に経過して、
一旦、電源供給が停止される事態が発生したとしても、
利用者が、再度、当該携帯通信端末の電源スイッチを押
下して、前記使用可能時間に相当する時間を目安とし
て、再使用することが可能である。
【0104】また、電源スイッチを再押下した際に、電
池の容量切れに至るまでの残りの使用可能時間範囲が表
示されるので、該残りの使用可能時間範囲を参考にしな
がら、電池の容量切れに至るまでの間に、利用者は、当
該携帯通信端末の各種システム機能のうち、該使用可能
時間範囲で使用可能な最適のシステム機能(たとえば、
通話、データ通信、情報閲覧など)を選択して使用する
ことが可能となる。
【0105】また、一旦、電源供給が停止される事態が
発生した際に、電源供給停止時の当該携帯通信端末の使
用状態(たとえば、待機状態、データ転送状態、音声通
話状態、キー入力状態、情報閲覧状態など)が、表示装
置やアラーム回路に明示されることが可能となるので、
利用者は、電源再投入後において、使用中のシステム機
能の中断状態に応じた最適の対処方法を判断することが
容易に可能となる。
【0106】更には、利用者が使用中の状態にあった際
に、警告状態発生時点から電池残量許容時間に相当する
時間が経過して、強制的に使用中の状態にあるシステム
機能を中断させて、一旦、電源供給が停止されたとして
も、電源スイッチを再押下して、中断されたシステム機
能に関し、前記使用可能時間範囲を目安として、最適な
対処を行なうことも可能である。
【0107】更に、電源スイッチの再押下した以降、あ
らかじめ定められた時間間隔、例えば、1分刻みに、電
池の容量切れにより主回路への電源供給を停止させるに
至るまでの残りの時間の目安が小刻みに表示装置に表示
されるので、利用者に対する利便性を更に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯通信端末の回路ブロック構成
の一例を示す回路構成図である。
【図2】電池の警告残量値を設定する動作について説明
するための動作フローチャートである。
【図3】電池の現在の残容量値が警告残量値を下回った
警告状態が発生する場合の動作の一部について説明する
ための動作フローチャートである。
【図4】電池の現在の残容量値が警告残量値を下回った
警告状態が発生する場合の動作について図3に続く残り
の動作を説明するための動作フローチャートである。
【図5】電池の容量切れにより主回路への電源供給が停
止されるに至るまでの動作について説明するための動作
フローチャートである。
【符号の説明】
1…表示装置、2…キー入力装置、3…電池、4…演算
制御MPU(MicroProcessor Uni
t)、5…電池残量検出器、6…不揮発性記憶メモリ、
7…無線通信装置、8…アラーム回路、E…電池の警告
残量値、e…電池の現在残容量値、Ed…電池容量切れ
閾値、Pt…当該携帯通信端末固有の各システム機能の
平均消費電力量(単位時間当たり)、Sa…電池の使用
可能時間、Sd…終了予測時間、Se…警告状態発生時
から使用状態終了までの経過時間、Sed…警告状態発
生時からの経過時間、St…電池残量時間、St1…電
池残量許容時間、α…高位消費電力係数、β…低位消費
電力係数。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 BA01 DA02 DA14 EA06 GC05 5K027 AA11 BB01 FF01 FF14 FF22 FF25 GG03 5K067 AA27 AA34 DD51 EE02 FF02 FF05 FF19 FF23 FF27 HH23 KK05 KK15

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源として動作させるための電池と、当
    該携帯通信端末に搭載のシステム機能を実行する際の単
    位時間当たりの平均消費電力量と前記電池の容量切れを
    判定するために用いる電池容量切れ閾値とを含む各種情
    報を記憶格納することができる記憶手段と、前記電池の
    現在の残容量値を現在残容量値として検出することがで
    きる電池残量検出手段とを有している携帯通信端末にお
    いて、入力手段を介して入力指定された任意の継続時間
    に亘り、単位時間当たりの前記平均消費電力量を消費す
    るシステム機能を実行することができる前記電池の残容
    量を残すことが可能となる前記継続時間を、電池残量時
    間として、前記記憶手段に記憶格納する残量時間記憶手
    段と、該残量時間記憶手段により記憶格納された前記電
    池残量時間と前記平均消費電力量との積に前記電池容量
    切れ閾値を加算した消費電力量よりも、前記電池残量検
    出手段により検出された前記現在残容量値が下回ったこ
    とが検出された際に、警告状態の発生として警告音の鳴
    音及び/又は警告メッセージの表示を行なう警告表示手
    段を有していることを特徴とする携帯通信端末。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯通信端末におい
    て、当該携帯通信端末が現在実行中のシステム機能種別
    を識別するシステム機能識別手段を有し、該システム機
    能識別手段が、前記警告状態の発生の際に、当該携帯通
    信端末に搭載のいずれのシステム機能も実行していない
    待機状態にあると識別した場合、直ちに、電源供給停止
    状態の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は電源
    供給停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表示手
    段と、該電源供給停止表示手段により、該電源供給停止
    状態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池から
    の電源供給を停止させる電源供給停止手段とを有してい
    ることを特徴とする携帯通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の携帯通信端末におい
    て、当該携帯通信端末が現在実行中のシステム機能種別
    を識別するシステム機能識別手段と、該システム機能識
    別手段により識別された現在実行中のシステム機能の実
    行が終了し、当該携帯通信端末が使用されていない待機
    状態にされたことを検出することができるシステム機能
    終了検出手段と、該システム機能識別手段が前記警告状
    態の発生の時点において当該携帯通信端末が現在使用さ
    れている状態にあり、かつ、該システム機能終了検出手
    段が前記警告状態の発生の時点において当該携帯通信端
    末の使用が終了していない状態にあることを検出した場
    合、入力手段を介してあらかじめ入力指定された任意の
    使用時間が前記警告状態の発生の時点から起算して経過
    した際に、前記電池からの電源供給を強制的に停止させ
    る該使用時間を、電池残量許容時間として、前記記憶手
    段にあらかじめ記憶格納する残量許容時間記憶手段とを
    有し、前記システム機能識別手段と前記システム機能終
    了検出手段とが、前記警告状態の発生の時点において当
    該携帯通信端末が現在使用されていて終了していない状
    態にあることを検出した場合、前記残量許容時間記憶手
    段によりあらかじめ記憶格納されている前記電池残量許
    容時間が前記警告状態の発生時点から経過したことが検
    出された際に、電源供給停止状態の発生として電源供給
    停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示
    を行なう電源供給停止表示手段と、該電源供給停止表示
    手段により、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示
    がなされた後、前記電池からの電源供給を停止させる電
    源供給停止手段とを有していることを特徴とする携帯通
    信端末。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の携帯通信端末におい
    て、前記電池残量許容時間が前記警告状態の発生時点か
    ら経過するのに先立って、前記システム機能終了検出手
    段が現在実行中のシステム機能の実行が終了したことを
    検出した際に、電源供給停止状態の発生として電源供給
    停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表示
    を行なう電源供給停止表示手段と、該電源供給停止表示
    手段により、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示
    がなされた後、前記電池からの電源供給を停止させる電
    源供給停止手段とを有していることを特徴とする携帯通
    信端末。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の携帯通信端末
    において、前記システム機能識別手段が、現在実行中の
    システム機能が当該携帯通信端末からデータ転送を実行
    するデータ転送機能であることを識別した場合、現在の
    データ転送速度を検出することができるデータ転送速度
    検出手段と、転送すべき残りのデータ量を算出すること
    ができるデータ残容量算出手段とを用いることにより、
    該データ転送速度検出手段が検出した現在のデータ転送
    速度と該データ残容量算出手段が算出した残りのデータ
    転送量とから、残りのデータ転送に必要とするデータ転
    送必要時間を算出し、該データ転送必要時間が、前記電
    池残量許容時間よりも大きいと判定された際には、前記
    警告状態の発生時点から前記電池残量許容時間に相当す
    る時間の経過を待つことなく、前記警告状態の発生の時
    点で、直ちに、データ転送を中断して、電源供給停止状
    態の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は電源供
    給停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表示手段
    と、該電源供給停止表示手段により、該電源供給停止状
    態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池からの
    電源供給を停止させる電源供給停止手段とを有している
    ことを特徴とする携帯通信端末。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載の携帯
    通信端末において、前記警告状態の発生の時点以降、前
    記電源供給停止状態が発生し、前記電池からの電源供給
    が停止されるまでの間、あらかじめ定められた時間間隔
    で、周期的に、前記電池からの電源供給の停止に至るま
    での残時間を表示装置に表示することができる残時間表
    示手段を有していることを特徴とする携帯通信端末。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載の携帯
    通信端末において、前記電源供給停止状態の発生として
    電源供給停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセー
    ジの表示を行なう前記電源供給停止表示手段が、前記電
    池からの電源供給を停止させる際の当該携帯通信端末の
    使用状態と、使用中の状態にある場合は実行中のシステ
    ム機能種別と、実行中のシステム機能がデータ転送であ
    る場合は、残データ転送量とを含む電源供給停止状態の
    発生の旨の表示を行なうことを特徴とする携帯通信端
    末。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7のいずれかに記載の携帯
    通信端末において、前記電源供給停止状態の発生が検出
    された時点において、前記残量時間記憶手段により記憶
    格納された前記電池残量時間と前記警告状態の発生の時
    点からの経過時間との時間差を求めて、該時間差を、電
    源供給停止後において前記電池の残りの使用可能な残時
    間の目安を示す使用可能時間として、前記記憶手段に記
    憶格納する使用可能時間記憶手段を有し、前記電源供給
    停止状態の発生が検出された際に、前記使用可能時間が
    算出されて、前記使用可能時間記憶手段により前記記憶
    手段に記憶格納されることにより、前記電源供給停止状
    態の発生が検出されたことを示す表示がなされて、前記
    電池からの電源供給が停止された後であっても、再度電
    源投入を行なうことにより、前記記憶手段に記憶格納さ
    れている前記使用可能時間に示す継続時間だけ、単位時
    間当たりの前記平均消費電力量を消費するシステム機能
    を再実行させることができる前記電池の残容量を有して
    いることを特徴とする携帯通信端末。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の携帯通信端末におい
    て、当該携帯通信端末に搭載のシステム機能のうち、最
    も消費電力が少ないシステム機能と最も消費電力が大き
    いシステム機能とのそれぞれの実行に伴い必要とする最
    少消費電力量と最大消費電力量とのシステム機能の前記
    平均消費電力量に対する比を示す低位消費電力係数と高
    位消費電力係数とが、入力手段を介してあらかじめ入力
    指定されて、前記記憶手段に記憶格納することができる
    消費電力係数記憶手段を有していて、前記電源供給停止
    手段により前記電池からの電源供給が停止された後、再
    度、当該携帯通信端末の電源投入を行なって起動した際
    に、単位時間当たりの前記平均消費電力量を消費するシ
    ステム機能が実行できる継続時間の目安として前記使用
    可能時間記憶手段により前記記憶手段に記憶格納されて
    いる前記使用可能時間に対して、前記消費電力係数記憶
    手段により前記記憶手段に記憶格納されている前記低位
    消費電力係数と前記高位消費電力係数とをそれぞれ乗算
    させて得られた使用可能最少時間と使用可能最大時間と
    を、前記電池の使用可能時間範囲の目安として、表示装
    置に表示することができる使用可能時間範囲表示手段を
    有していることを特徴とする携帯通信端末。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9のいずれかの記載の携
    帯通信端末において、前記電池残量検出手段により検出
    された前記電池の前記現在残容量値が、前記記憶手段に
    記憶格納されている前記電池容量切れ閾値よりも下回っ
    たことを検出した際に、電池容量切れ状態の発生として
    電池容量切れ音の鳴音及び/又は電池容量切れメッセー
    ジの表示を行なう電池容量切れ表示手段と、該電池容量
    切れ表示手段により、該電池容量切れ状態の発生の旨を
    示す表示がなされた後、前記電池からの電源供給を停止
    させる電源供給停止手段とを有していることを特徴とす
    る携帯通信端末。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の携帯通信端末にお
    いて、前記記憶手段に記憶格納されている前記電池容量
    切れ閾値が、前記電池の容量切れを示す容量切れ電圧値
    であり、前記電池残量検出手段により検出された前記電
    池の前記現在残容量値が、前記電池の現在の残電圧値で
    あることを特徴とする携帯通信端末。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれかに記載の
    携帯通信端末において、前記使用可能時間範囲表示手段
    により前記電池の前記使用可能時間範囲の目安として、
    前記使用可能最少時間と前記使用可能最大時間とが表示
    装置に表示された以降、前記電池容量切れ状態が発生
    し、前記電池からの電源供給が停止されるまでの間、あ
    らかじめ定められた時間間隔で、周期的に、前記電池か
    らの電源供給の停止に至るまでの前記使用可能最少時間
    と前記使用可能最大時間とにそれぞれ対応する残時間を
    表示装置に表示することができる使用可能残時間表示手
    段を有していることを特徴とする携帯通信端末。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    携帯通信端末が、携帯電話機により構成されていること
    を特徴とする携帯通信端末。
  14. 【請求項14】 電源として動作させるための電池と、
    当該携帯通信端末のシステム機能を実行する際の単位時
    間当たりの平均消費電力量と前記電池の容量切れを判定
    するために用いる電池容量切れ閾値とを含む各種情報を
    記憶格納することができる記憶手段と、前記電池の現在
    の残容量値を現在残容量値として検出することができる
    電池残量検出手段とを有している携帯通信端末の電源管
    理方法において、単位時間当たりの前記平均消費電力量
    を消費するシステム機能を実行することができる前記電
    池の残容量を残すことが可能となる継続時間を示す電池
    残量時間を、入力手段を介して入力指示された際に、記
    憶手段に記憶格納することができる電池残量記憶ステッ
    プと、該残量時間記憶ステップにより記憶格納された前
    記電池残量時間と前記平均消費電力量との積に前記電池
    容量切れ閾値を加算した消費電力量よりも、前記電池残
    量検出手段により検出された前記現在残容量値が下回っ
    たことを、警告状態の発生として、検出することができ
    る警告残容量検出ステップと、該警告残容量検出ステッ
    プにより、前記警告状態の発生が検出された際に、警告
    音の鳴音及び/又は警告メッセージの表示を行なう警告
    表示ステップとを有していることを特徴とする携帯通信
    端末の電源管理方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の携帯通信端末の電
    源管理方法において、当該携帯通信端末が現在実行中の
    システム機能種別を識別するシステム機能識別ステップ
    を有し、該システム機能識別ステップが、前記警告状態
    の発生の際に、当該携帯通信端末に搭載のいずれのシス
    テム機能も実行していない待機状態にあることを識別し
    た場合、直ちに、電源供給停止状態の発生として電源供
    給停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メッセージの表
    示を行なう電源供給停止表示ステップと、該電源供給停
    止表示ステップにより、該電源供給停止状態の発生の旨
    を示す表示がなされた後、前記電池からの電源供給を停
    止させる電源供給停止ステップとを有していることを特
    徴とする携帯通信端末の電源管理方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の携帯通信端末の電
    源管理方法において、当該携帯通信端末が現在実行中の
    システム機能種別を識別するシステム機能識別ステップ
    と、該システム機能識別ステップにより識別された現在
    実行中のシステム機能の実行が終了し、当該携帯通信端
    末が使用されていない待機状態にされたことを検出する
    ことができるシステム機能終了検出ステップと、該シス
    テム機能識別ステップが前記警告状態の発生の時点にお
    いて当該携帯通信端末が現在使用されている状態にある
    ことを識別し、かつ、該システム機能終了検出ステップ
    が前記警告状態の発生の時点において当該携帯通信端末
    の使用が終了していない状態にあることを検出した場
    合、入力手段を介してあらかじめ入力指定された任意の
    使用時間が前記警告状態の発生の時点から起算して経過
    した際に、前記電池からの電源供給を強制的に停止させ
    る該使用時間を、電池残量許容時間として、前記記憶手
    段にあらかじめ記憶格納する残量許容時間記憶ステップ
    とを有し、前記システム機能識別ステップと前記システ
    ム機能終了検出ステップとが、前記警告状態の発生の時
    点において、システム機能が終了していなく、当該携帯
    通信端末が現在使用されている状態にあることを検出し
    た場合、前記残量許容時間記憶ステップによりあらかじ
    め記憶格納されている前記電池残量許容時間が前記警告
    状態の発生時点から経過したことが検出された際に、電
    源供給停止状態の発生として電源供給停止音の鳴音及び
    /又は電源供給停止メッセージの表示を行なう電源供給
    停止表示ステップと、該電源供給停止表示ステップによ
    り、該電源供給停止状態の発生の旨を示す表示がなされ
    た後、前記電池からの電源供給を停止させる電源供給停
    止ステップとを有していることを特徴とする携帯通信端
    末の電源管理方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の携帯通信端末の電
    源管理方法において、前記電池残量許容時間が前記警告
    状態の発生時点から経過するのに先立って、前記システ
    ム機能終了検出ステップが現在実行中のシステム機能の
    実行が終了したことを検出した際に、電源供給停止状態
    の発生として電源供給停止音の鳴音及び/又は電源供給
    停止メッセージの表示を行なう電源供給停止表示ステッ
    プと、該電源供給停止表示ステップにより、該電源供給
    停止状態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池
    からの電源供給を停止させる電源供給停止ステップとを
    有していることを特徴とする携帯通信端末の電源管理方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項16または17に記載の携帯通
    信端末の電源管理方法において、前記システム機能識別
    ステップが、現在実行中のシステム機能が当該携帯通信
    端末からデータ転送を実行するデータ転送機能であるこ
    とを識別した場合、現在のデータ転送速度を検出するこ
    とができるデータ転送速度検出ステップと、転送すべき
    残りのデータ量を算出することができるデータ残容量算
    出ステップとを用いることにより、該データ転送速度検
    出ステップが検出した現在のデータ転送速度と該データ
    残容量算出ステップが算出した残りのデータ転送量とか
    ら、残りのデータ転送に必要とするデータ転送必要時間
    を算出し、該データ転送必要時間が、前記電池残量許容
    時間よりも大きいと判定された際には、前記警告状態の
    発生時点からの前記電池残量許容時間に相当する時間の
    経過を待つことなく、前記警告状態の発生の時点で、直
    ちに、データ転送を中断して、電源供給停止状態の発生
    として電源供給停止音の鳴音及び/又は電源供給停止メ
    ッセージの表示を行なう電源供給停止表示ステップと、
    該電源供給停止表示ステップにより、該電源供給停止状
    態の発生の旨を示す表示がなされた後、前記電池からの
    電源供給を停止させる電源供給停止ステップとを有して
    いることを特徴とする携帯通信端末の電源管理方法。
  19. 【請求項19】 請求項15乃至18のいずれかに記載
    の携帯通信端末の電源管理方法において、前記電源供給
    停止状態の発生が検出された時点において、前記残量時
    間記憶ステップにより記憶格納された前記電池残量時間
    と前記警告状態の発生の時点からの経過時間との時間差
    を求めて、該時間差を、電源供給停止後において前記電
    池の残りの使用可能な残時間の目安を示す使用可能時間
    として、前記記憶手段に記憶格納する使用可能時間記憶
    ステップを有し、前記電源供給停止状態の発生が検出さ
    れた際に、前記使用可能時間が算出されて、前記使用可
    能時間記憶ステップにより前記記憶手段に記憶格納され
    ることにより、前記電源供給停止状態の発生が検出され
    たことを示す表示がなされて、前記電池からの電源供給
    が停止された後であっても、再度電源投入を行なうこと
    により、前記記憶手段に記憶格納されている前記使用可
    能時間に示す継続時間だけ、単位時間当たりの前記平均
    消費電力量を消費するシステム機能を再実行させること
    ができる前記電池の残容量を有していることを特徴とす
    る携帯通信端末の電源管理方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の携帯通信端末の電
    源管理方法において、当該携帯通信端末に搭載のシステ
    ム機能のうち、最も消費電力が少ないシステム機能と最
    も消費電力が大きいシステム機能とのそれぞれの実行に
    伴い必要とする最少消費電力量と最大消費電力量とのシ
    ステム機能の前記平均消費電力量に対する比を示す低位
    消費電力係数と高位消費電力係数とが、入力手段を介し
    てあらかじめ入力指定されて、前記記憶手段に記憶格納
    することができる消費電力係数記憶ステップを有してい
    て、前記電源供給停止ステップにより前記電池からの電
    源供給が停止された後、再度、当該携帯通信端末の電源
    投入を行なって起動した際に、単位時間当たりの前記平
    均消費電力量を消費するシステム機能が実行できる継続
    時間の目安として前記使用可能時間記憶ステップにより
    前記記憶手段に記憶格納されている前記使用可能時間に
    対して、前記消費電力係数記憶ステップにより前記記憶
    手段に記憶格納されている前記低位消費電力係数と前記
    高位消費電力係数とをそれぞれ乗算させて得られた使用
    可能最少時間と使用可能最大時間とを、前記電池の使用
    可能時間範囲の目安として、表示装置に表示することが
    できる使用可能時間範囲表示ステップを有していること
    を特徴とする携帯通信端末の電源管理方法。
  21. 【請求項21】 請求項15乃至20のいずれかの記載
    の携帯通信端末の電源管理方法において、前記電池残量
    検出手段により検出された前記電池の前記現在残容量値
    が、前記記憶手段に記憶格納されている前記電池容量切
    れ閾値よりも下回ったことを検出した際に、電池容量切
    れ状態の発生として電池容量切れ音の鳴音及び/又は電
    池容量切れメッセージの表示を行なう電池容量切れ表示
    ステップと、該電池容量切れ表示ステップにより、該電
    池容量切れ状態の発生の旨を示す表示がなされた後、前
    記電池からの電源供給を停止させる電源供給停止ステッ
    プとを有していることを特徴とする携帯通信端末の電源
    管理方法。
JP2001164914A 2001-05-31 2001-05-31 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法 Pending JP2002359673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164914A JP2002359673A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164914A JP2002359673A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002359673A true JP2002359673A (ja) 2002-12-13

Family

ID=19007658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001164914A Pending JP2002359673A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002359673A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005198034A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Cyberlink Corp 携帯式映像音声再生装置のパワー調整方法およびその調整システム
US7289166B2 (en) * 2003-08-29 2007-10-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus and method of displaying remaining battery capacity of the information processing apparatus
JP2008108122A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2008222368A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd リフティングマグネット制御システム
JP2010206706A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Sony Ericsson Mobile Communications Ab 端末装置、バッテリ残量表示方法及びプログラム
JP2013138405A (ja) * 2011-12-01 2013-07-11 Alpine Electronics Inc 携帯機器および車載システム
CN104569843A (zh) * 2014-12-30 2015-04-29 江苏惠通集团有限责任公司 低功耗设备的电池管理方法及装置
CN115117966A (zh) * 2022-06-30 2022-09-27 深圳市旭联信息技术有限公司 一种基于储能设备的智能检测管理方法及系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7289166B2 (en) * 2003-08-29 2007-10-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus and method of displaying remaining battery capacity of the information processing apparatus
JP2005198034A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Cyberlink Corp 携帯式映像音声再生装置のパワー調整方法およびその調整システム
JP2008108122A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2008222368A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd リフティングマグネット制御システム
JP2010206706A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Sony Ericsson Mobile Communications Ab 端末装置、バッテリ残量表示方法及びプログラム
JP2013138405A (ja) * 2011-12-01 2013-07-11 Alpine Electronics Inc 携帯機器および車載システム
CN104569843A (zh) * 2014-12-30 2015-04-29 江苏惠通集团有限责任公司 低功耗设备的电池管理方法及装置
CN115117966A (zh) * 2022-06-30 2022-09-27 深圳市旭联信息技术有限公司 一种基于储能设备的智能检测管理方法及系统
CN115117966B (zh) * 2022-06-30 2023-02-28 深圳市旭联信息技术有限公司 一种基于储能设备的智能检测管理方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7133703B2 (en) Small electronic device having battery level detection unit
TWI424312B (zh) 在電池供電型電子裝置中用於功能性保存的電力消耗管理
JP4786707B2 (ja) 携帯端末及び機能動作制御方法
CA2224340C (en) Portable device battery technique
US8395518B2 (en) Mobile terminal, control method, program and recording medium
JP2002359673A (ja) 携帯通信端末と該携帯通信端末の電源管理方法
JP2001326721A (ja) 携帯電話端末、電力情報報知方法および付加機能制限方法
US5838140A (en) Portable device battery technique
JP2008072464A (ja) 通信端末装置およびその制御方法
JP2003008738A (ja) 移動体端末
JP5487604B2 (ja) バッテリ監視方法、携帯型電子機器、プログラム
JP2003101466A (ja) 携帯端末装置
JP2007074246A (ja) 携帯機器
KR100365857B1 (ko) 휴대용 단말기의 배터리 잔량 표시장치 및 방법
JP2011205801A (ja) 制御装置、制御方法、および制御プログラム
JP5891594B2 (ja) 携帯端末、携帯端末の消費電力制御方法、および携帯端末の制御プログラム
JP2001094661A (ja) 通信端末装置
JP2002314711A (ja) 携帯式小型電気機器
JP2004341755A (ja) 情報処理装置
KR101055054B1 (ko) 이동 통신 단말기의 배터리 잔존 용량 알람 방법
JPH1169637A (ja) 携帯用電子機器
KR100802614B1 (ko) 이동 통신 단말기의 배터리 용량 표시 방법
JP2002314678A (ja) 携帯式小型電気機器
JP3435902B2 (ja) 電池充電器
JP2002281679A (ja) 携帯電話機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060911