JP2002359525A - オーディオ電力増幅回路 - Google Patents

オーディオ電力増幅回路

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JP2002359525A
JP2002359525A JP2001122380A JP2001122380A JP2002359525A JP 2002359525 A JP2002359525 A JP 2002359525A JP 2001122380 A JP2001122380 A JP 2001122380A JP 2001122380 A JP2001122380 A JP 2001122380A JP 2002359525 A JP2002359525 A JP 2002359525A
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Hikari Kondo
光 近藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Dクラスオーディオパワーアンプの歪みの低
減が可能なオーディオ電力増幅回路を提供する。 【解決手段】 第1の入力端子10A及び第2の入力端
子10Bを有し、前記第1の入力端子に入力信号が供給
され、前記入力信号に前記第2の入力端子に入力される
信号を加算して出力する加算アンプ11と、前記加算ア
ンプの出力をスイッチングで増幅するDクラスオーディ
オアンプと、前記Dクラスオーディオアンプの出力が供
給されるローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの
出力を所定比率に分圧する分圧手段15と、前記加算ア
ンプの出力と前記分圧手段の出力との差を誤差電圧とし
て前記加算アンプの前記第2の入力端子に供給する誤差
検出アンプ12とで構成し、前記入力信号と誤差検出ア
ンプの出力とが、前記ローパスフィルタの出力の歪みを
相殺するように前記加算アンプで加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ電力増
幅回路に係り、特にDクラスオーディオパワーアンプの
歪みの低減が可能なオーディオ電力増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に従来のオーディオ電力増幅回路
の一例のブロック構成を示す。図14に示される従来の
オーディオ電力増幅回路の一例は、Dクラスオーディオ
アンプ42及びローパスフィルタ43より構成されてい
る。信号入力41はスイッチングモードで動作するDク
ラスオーディオアンプ42で増幅されて、その出力段
の、PWMあるいはPDM出力をつぎのインダクタL41
とコンデンサC41よりなるローパスフィルタ43を介し
て、アナログ信号出力44を得ている。
【0003】このように配置されたDクラスオーディオ
アンプでは、その出力特性を改善するためのNFB(ネ
ガティブ・フィード・バック)は、そのローパスフィル
タ43への入力信号をDクラスオーディオアンプ42の
入力比較部に帰還することにより行われる。
【0004】従来のNFBでは、真の出力である、ロー
パスフィルタ43の信号出力44をフィードバックして
いるものではない。このため、ローパスフィルタ43は
通常、所定のインダクタンスの大きさを得るように磁性
体コアにコイルを巻いて作られたインダクタL41とコン
デンサC41とから構成される。この磁気歪みは、数百H
z以上の帯域で顕著となり、音質上無視出来ないレベル
となる。
【0005】これを避けるには、インダクタを空芯コイ
ルで作ればよいが、スピーカのインピーダンスに比べて
無視出来るほどの低抵抗であり、所定のインダクタンス
を得るには、多量の太い銅線が必要となり、大型化して
しまう。NFB信号として、ローパスフィルタ出力信号
を帰還すると、これにはスイッチング情報が含まれてい
ないため(ローパスフィルタで減衰して)、Dクラスオ
ーディオアンプのスイッチングが正しく行われないとい
う基本回路構成上の制約がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のNFB回路で
は、真の出力である、ローパスフィルタ43の出力信号
をフィードバックしていない。ローパスフィルタ43
は、通常、所定のインダクタンスの大きさを得るように
磁性体コアにコイルを巻くことによって作られたインダ
クタとコンデンサとから構成される。この磁気歪みは、
数百Hz以上の帯域で顕著となり、音質上無視出来ない
レベルとなる。
【0007】これを避けるため、インダクタを空芯コイ
ルで作ればよいが、スピーカのインピーダンスに比べて
無視出来るほどの低抵抗で、所定のインダクタンスを得
るには、多量の太い銅線が必要で、大型化してしまう。
【0008】また、NFB信号として、ローパスフィル
タ出力信号を帰還すると、これにはスイッチング情報が
含まれていないため(ローパスフィルタで減衰して)、
Dクラスオーディオアンプのスイッチングが正しく行わ
れない回路構成上の制約がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上に記載された課題
は、下記の着想により実現された。 (1)発生する歪みと逆位相同レベルの信号を加えるこ
とが出来れば、打ち消して歪みはゼロになるが、これを
活用する。しかし、これまでは、出力=入力となるよう
な、パワーアンプの出力段に主眼が置かれており、本発
明のような、出力=N×入力となるような応用について
は、考えられていなかった。まして、Dクラスアンプの
ローパスフィルタ出力を含む回路への適用など更に考え
が及ばなかった。 (2)ローパスフィルタ出力電圧を所定の分圧比(1/N
〜N)で分圧した電圧と、改善すべきアンプの入力電圧
を比較する。 (3)誤差アンプで検出された電圧が加算アンプによっ
て出力の歪みを打ち消すレベル及び位相の関係になるよ
うに構成する。
【0010】(4)上記の技術に加え、その外側に、ア
ンプの入出力を比較して検出した歪みをリアルタイムに
逆位相同レベルで入力信号に加えて総合的に歪みを打ち
消すという、NFBによらない歪み低減回路を付加する
ことにより、上記のローパスフィルタ16の磁気歪みは
もとより、Dクラスアンプ13で発生した、量子化歪み
や非線形歪み、電源電圧変動による歪みなどあらゆる歪
みを打ち消して、低歪み高音質出力を得るようにする回
路は、安定に動作しながら、その十分な効果が得られる
周波数帯域の上限は、ローパスフィルタ16のカットオ
フ周波数のおよそ1桁低い周波数までであるという制限
がある。
【0011】本発明は以上の課題に鑑みて、中心部の主
回路は従来構成そのままにし、その主回路の外側に、検
出した歪みをリアルタイムに逆位相、同レベルで入力信
号に加えて総合的に歪みを打ち消すという、NFBによ
らない歪み低減回路を付加した。こうすることで、上記
のローパスフィルタの磁気歪みはもとより、Dクラスオ
ーディオアンプで発生した量子化歪みや非線形歪み、電
源電圧変動による歪み等あらゆる歪みを相殺して、低歪
み高音質オーディオ出力を得るようにした。更に、誤差
検出アンプ12への入力としてのゲイン位相周波数特性
が、ほぼ平坦となるように、位相補償アンプを追加し
た。
【0012】さらに、オーディオ電力増幅回路の歪低減
回路中の信号経路を2つの信号経路、すなわち、基準信
号帰還系と出力信号帰還系に分割して加算することによ
り、上記のローパスフィルタ16の磁気歪みはもとよ
り、Dクラスアンプ13で発生した量子化歪みや非線形
歪み、電源電圧変動による歪みなどあらゆる歪みを打ち
消して、広帯域かつ安定に低歪み高音質出力を得るよう
にした。
【0013】すなわち、以上の課題を解決するために、
請求項1に記載された発明は、第1の入力端子10A及
び第2の入力端子10Bを有し、前記第1の入力端子に
入力信号が供給され、前記入力信号に前記第2の入力端
子に入力される信号を加算して出力する加算アンプ11
と、前記加算アンプの出力信号をスイッチングモードで
増幅するDクラスオーディオアンプ13と、前記Dクラ
スオーディオアンプの出力信号が供給されるローパスフ
ィルタ16と、前記ローパスフィルタの出力を所定の比
率に分圧して出力する電圧分圧手段15と、前記加算ア
ンプの出力信号と前記電圧分圧手段の出力信号との差を
誤差電圧信号として前記加算アンプの前記第2の入力端
子10Bに供給する誤差検出アンプ12とを有して構成
し、前記入力信号と前記誤差検出アンプの出力信号と
が、前記ローパスフィルタ16の出力信号の歪みを打ち消
すレベル及び位相になるように前記加算アンプ11で加
算して、その出力を前記Dクラスオーディオアンプ13
に供給することを特徴としたオーディオ電力増幅回路を
提供し、請求項2に記載された発明は、第1の入力端子
10A及び第2の入力端子10Bを有し、前記第1の入
力端子に入力信号が供給され、前記入力信号に前記第2
の入力端子に入力される信号を加算して出力する加算ア
ンプ11と、前記加算アンプの出力信号をスイッチング
モードで増幅するDクラスオーディオアンプ13と、前
記Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給されるロ
ーパスフィルタ16と、前記ローパスフィルタの出力を
所定の比率に分圧して出力する電圧分圧手段15と、前
記加算アンプの出力が供給され、そのカットオフ周波数
が前記ローパスフィルタのカットオフ周波数より低く設
定されたハイパスフィルタ22または前記ローパスフィ
ルタのカットオフ周波数よりも、その低い方のカットオ
フ周波数が低く設定されたバンドパスフィルタ24と、
前記ハイパスフィルタまたは前記バンドパスフィルタの
何れかの出力信号と前記電圧分圧手段の出力信号とを加
算した信号と、前記加算アンプの出力信号との差を誤差
電圧信号として前記加算アンプの前記第2の入力端子に
供給する誤差検出アンプ12とを有して構成し、前記入
力信号と前記誤差検出アンプの出力信号とが、前記ロー
パスフィルタの出力信号の歪みを打ち消すレベル及び位
相になるように前記加算アンプで加算して、その出力を
前記Dクラスオーディオアンプに供給することを特徴と
したオーディオ電力増幅回路を提供し、請求項3に記載
された発明は、第1の入力端子及び第2の入力端子を有
し、前記第1の入力端子に入力信号が供給され、前記入
力信号に前記第2の入力端子に入力される信号を加算し
て出力する加算アンプ11と、前記加算アンプの出力信
号をスイッチングモードで増幅するDクラスオーディオ
アンプ13と、前記Dクラスオーディオアンプの出力信
号が供給されるローパスフィルタと、前記ローパスフィ
ルタの出力を所定の比率に分圧して出力する電圧分圧手
段と、前記電圧分圧手段の出力信号が供給され、その出
力を前記加算アンプの前記第2の入力端子に供給する第
1のアンプ25と前記加算アンプの出力信号が供給さ
れ、その出力を前記加算アンプの前記第2の入力端子に
供給する第2のアンプ27とを有して構成し、前記入力
信号と前記第1及び第2のアンプの出力信号とが、前記
ローパスフィルタの出力信号の歪みを打ち消すレベル及
び位相になるように前記加算アンプで加算して、その出
力を前記Dクラスオーディオアンプに供給することを特
徴としたオーディオ電力増幅回路を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のオーディオ電力増幅回路
の実施の形態につき、好ましい一実施例により、以下に
図と共に説明する。図1に本発明のオーディオ電力増幅
回路の基本のブロック構成を、図2に本発明のオーディ
オ電力増幅回路の第1の実施例のより具体的なブロック
構成をそれぞれ示す。
【0015】図1に示される本発明のオーディオ電力増
幅回路の基本ブロックは、入力信号源14の電圧が供給
される加算アンプ11、誤差検出アンプ12、Dクラス
オーディオアンプ13、電圧分圧手段15、及びインダ
クタとコンデンサとよりなるローパスフィルタ16より
構成されている。
【0016】図2に示される本発明のオーディオ電力増
幅回路の第1の実施例のより具体的な実施例は、信号源
14の電圧が供給される加算アンプ11、誤差検出アン
プ12、Dクラスオーディオアンプ13、電圧分圧手段
(R6,R7)15、及びコンデンサC1,C2、インダク
タL1,L2よりなるローパスフィルタ16より構成され
ている。
【0017】図1、図2に示される各回路は共に、加算
アンプ11、誤差検出アンプ12、Dクラスオーディオ
アンプ13の各電源電圧は、説明に無関係なので、その
記入を省略してある。 <動作の概要>本発明のオーディオ電力増幅回路の動作
を、以下に具体的なブロック構成を示した図2と共に説
明する。
【0018】誤差検出アンプ12は、破線内部のDクラ
スオーディオアンプ13とローパスフィルタ16の総合
ゲインが、R6/R7であることを想定して、破線内部回
路への入力信号(加算アンプ出力電圧)V1と破線内部
回路の出力信号(ローパスフィルタ出力電圧)Voとの
誤差を検出する。
【0019】ここで検出された誤差信号(誤差検出アン
プ出力電圧)V2は、加算アンプ11で本来の入力信号
(信号源電圧)Vsに誤差を打ち消す位相で加算され
る。勿論、各アンプに接続されている周辺の各抵抗は所
定のゲイン関係になるように設定されていなければなら
ないが、以下にその実施例を示す。
【0020】そこで図2について、その説明を簡単にす
るため、破線内部の回路全体としてのゲインをAとす
る。さらに、 抵抗 R1 = R2 = R7 = R8 = R10 = R とし、さらに、 R6/R7 =N とする。
【0021】加算アンプ11、誤差検出アンプ12の各
出力V1,V2、及びローパスフィルタ16の出力V0は
夫々、 V1 = −(Vs+V2) …… (1) V2 = −(V1+Vo/N) …… (2) Vo = A×V1 …… (3) となる。
【0022】(1),(2),(3)からV1,V2を消去すると(3)
から V1 = Vo/A …… (4) これを(1)に代入 Vo/A= −(Vs+V2) …… (5)
【0023】これに(2)を代入すると Vo/A = −Vs+V1+Vo/N
【0024】これに(4)を代入すると Vo/A = −Vs+Vo/A+Vo/N よって、これを整理して、 Vo = N×Vs となる。
【0025】ゲインAに無関係にローパスフィルタ16
の出力電圧Voは、信号源電圧VsのN倍になる。
【0026】ゲインAに無関係ということは、破線内の
Dクラスオーディオアンプ13やローパスフィルタ16
が歪みを発生(Aが変動)しても、その影響が出力に現
れないことを意味する。
【0027】すなわち、この回路のゲインは、抵抗R6
とR7の比、R6/R7=Nのみで決定される。よって、
アンプ出力電圧V1やV2を発生する加算アンプ11、誤
差検出アンプ12が無歪みであれば、出力には歪みのな
い信号(ローパスフィルタ出力電圧)Voが得られるこ
とになる。ここで、Nの値は数式上は任意であるが、ゲ
インAと同じか、その2倍程度が実用的である。
【0028】つぎに本発明のオーディオ電力増幅回路の
方式とNFB回路方式との相違点について説明する。こ
の本発明のオーディオ電力増幅回路の方式は、NFB回
路の方式とは基本的にその動作が異なる。
【0029】NFB回路は入力信号とNFBで帰還され
た信号を比較し、その誤差がゼロに近付くように動作す
る。どれくらいゼロに近いかは、NFBをかける前のゲ
インに関係し、ゲインが無限大であればゼロになる。し
かし、本発明のオーディオ電力増幅回路の方式の場合
は、誤差の検出系とその誤差の逆位相信号発生系のゲイ
ンが1であれば、原理的に歪みが相殺されてゼロにな
る。
【0030】図3には、本発明のオーディオ電力増幅回
路の第1の実施例の歪率の改善効果を従来のものと対比
して示した。図2に示される破線内部のオーディオ電力
増幅回路の特性と、本発明を適用した図2のオーディオ
電力増幅回路全体の特性との比較である。
【0031】また、図2に示される本発明の第1の実施
例では言及されていないが、現実には、ローパスフィル
タ16のカットオフ周波数による周波数帯域の制約があ
り、誤差検出系回路12にも周波数帯域の制限要素を加
えて安定に動作させることが必要となる。
【0032】さらに、NFB回路と異なり、加算アンプ
11、誤差検出アンプ12周辺の抵抗値に誤差があれば
設定した「ゲイン1」からずれるため、打ち消し効果は
それだけ弱まるが、それでも実際には図3に示される歪
率のグラフからも判るように、全可聴帯域にわたり20
dB程度の改善効果が期待出来る。
【0033】以上に説明した第1の実施例の発明は、現
実には、ローパスフィルタ16のカットオフ周波数によ
る周波数帯域の制限があり、誤差検出・打ち消し信号生
成系アンプ12,11にも周波数帯域の制限要素を加え
て、安定に動作させるようにすることが必要となる。即
ち、誤差検出・打ち消し信号生成系アンプ12,11に
周波数帯域の制限を与えないと、ローパスフィルタ16
の出力から戻ってくる信号の位相がカットオフ周波数に
よって決まる分だけ遅れることになる。
【0034】この遅れが90度を超えると不安定にな
り、遅れが180度の周波数では発振することになるの
で、誤差検出・打ち消し信号生成系アンプ12,11の
周波数特性のカットオフ周波数は、ローパスフィルタ1
6のカットオフ周波数より十分低い周波数に設定し、位
相遅れが大きくなる周波数帯域においてはゲインを十分
に少なくしておく必要がある。
【0035】図4に示される回路においては、位相遅れ
が大きくなる周波数帯域においてはゲインを十分に少な
くさせて、安定に動作させるために、誤差検出アンプ1
2の入出力間に抵抗R10と並行に新たにコンデンサC3
を挿入して対応している。
【0036】しかし、このため、改善度が、数kHz以上
では周波数の増加と共に減少することになる。図5に
は、その改善効果の一実施例を示した。図4の破線内部
の回路の特性と、誤差検出・打ち消し信号生成系回路を
加えた図4の回路全体の特性との比較である。
【0037】図4の回路全体の特性は、図3に示される
図2の回路全体の特性と比較すると、数kHz以上の高
域においてはゲインは減少した分、より安定に動作させ
る方向に改善されてはいるものの、歪率そのものは図2
に示される回路よりは悪化している。この歪率を改善し
たものが、つぎの本発明のオーディオ電力増幅回路の第
2の実施例である。
【0038】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の
実施例について、以下に図6と共に説明する。図6に示
される本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実施例
の基本ブロックは、入力信号源14の電圧が供給される
加算アンプ11、誤差検出アンプ12、Dクラスオーデ
ィオアンプ13、電圧分圧手段(R6,R7)15、イン
ダクタL1,L2とコンデンサC1,C2とよりなるローパ
スフィルタ16、及び位相補正アンプ21を有するハイ
パスフィルタ(HPF)22より構成されている。
【0039】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の
実施例は、位相補正アンプ21を有して構成されたハイ
パスフィルタ(以下HPF)22を付加したものであ
る。このHPF(22)を付加した本発明のオーディオ
電力増幅回路の第2の実施例のゲイン周波数特性は、図
10に示されるように、誤差検出アンプ12によってロ
ーパスフィルタ16の出力信号と加算されるとき、誤差
検出アンプ12への入力としてのゲイン位相周波数特性
が、ほぼ平坦となるように、位相補正アンプ23の入力
に接続されているコンデンサC5,抵抗R5の定数が夫々
設定される。
【0040】具体的には、ハイパスフィルタ(HPF)
22のカットオフ周波数は、ローパスフィルタ(LP
F)16のカットオフ周波数より、やや低い周波数に設
定される。この様にして、誤差検出アンプ12から見た
ときに、ローパスフィルタ16を含むDクラスオーディ
オアンプ13の出力のゲイン周波数特性は、あたかも、
ローパスフィルタ16があるにも関わらず、平坦である
のと等価となる。従って、コンデンサC3による帯域の制
限は、不要とは言えないまでも、十分に高域へシフト出
来る。従って、歪み低減効果のある帯域をより広帯域な
ものとすることが出来る。
【0041】図7には、本発明のオーディオ電力増幅回
路の第2の実施例における歪率(パーセント)の改善効
果の一実施例を示した。図6に示される破線内部の回路
の特性と、本発明のHPF(22)を加えた図6に示さ
れる回路全体の特性とを比較したものである。図7よ
り、本発明のオーディオ電力増幅回路が、破線で示され
る従来の回路構成のものよりも、可聴帯域において20
dB以上歪率(パーセント)が改善されているのが判
る。
【0042】以上は、ハイパスフィルタ(HPF)を使
用した場合であったが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、ハイパスフィルタ(HPF)22をバンドパ
スフィルタ(BPF)24に換えて図8のように構成し
てもよく、その回路構成について説明する。
【0043】図8は本発明のオーディオ電力増幅回路の
第2の実施例の変形のより具体的なブロック構成を示し
た図である。図8に示される本発明のオーディオ電力増
幅回路は、入力信号源14の電圧が供給される加算アン
プ11、誤差検出アンプ12、Dクラスオーディオアン
プ13、電圧分圧手段(R6,R7)15、インダクタL
1,L2とコンデンサC1,C2とよりなるローパスフィル
タ16、及び位相補正アンプ23を有するバンドパスフ
ィルタ(BPF)24より構成されている。
【0044】このBPF(24)を付加した本発明のオ
ーディオ電力増幅回路の第2の実施例の変形のゲイン周
波数特性は、図11に示されるように、誤差検出アンプ
12によってローパスフィルタ16の出力信号と加算さ
れるとき、誤差検出アンプ12への入力としてのゲイン
位相周波数特性の低中域の周波数(100Hz〜10kH
z)が、ほぼ平坦となるように、BPF(24)を構成
する位相補償アンプ23の入力に接続されているコンデ
ンサC5,抵抗R5の定数が選ばれる。
【0045】また、位相補正アンプ23の入出力間に接
続されている抵抗R9と並行にコンデンサC6を接続し
て、BPF(24)を構成するコンデンサC5,C6の値
を C6 ≪ C5 として、コンデンサC6によってハイカットすればBP
F(24)が構成されるように定数を設定する。
【0046】このBPF(24)を使用した場合は、そ
の低い方のBPF(24)のカットオフ周波数が、ロー
パスフィルタ(LPF)16のカットオフ周波数より、
やや低い周波数になるように前記のコンデンサC5、抵
抗R5の各定数を設定する。
【0047】このBPF(24)を挿入した場合の改善
効果の具体的なデータは図示していないが、この場合の
改善効果に関しては、図7に示されるハイパスフィルタ
(HPF)22を挿入した場合のデータと同じ傾向を示
す。BPF(24)を挿入したものは、可聴帯域の10
0Hz〜10kHzはハイパスフィルタ(HPF)22
を挿入した場合と同じ傾向をみせ、100kHz以上の
高域では、BPF(24)を挿入したものは、周波数が
高くなるにつれて徐々にカーブが上昇し、歪率がより低
下する傾向を示す。
【0048】図9に本発明のオーディオ電力増幅回路の
第2の実施例の他の変形のより具体的なブロック構成を
示した。図9に示される本発明のオーディオ電力増幅回
路は、図6で示した位相補正アンプ22を有するハイパ
スフィルタ(HPF)21が付加されたものと、ほぼ同
等の効果をより簡単に実現出来る。
【0049】図6に示される回路では、HPF系の信号
が、反転アンプを2度通過することから、この図9に示
される簡略化された回路が想致される。従って、基本的
な動作は図6と同様であるが、加算アンプ11の入出力
間に接続されている抵抗R1と並行に、コンデンサC4と
抵抗R5とを直列に接続したものを、接続している。そ
の他の回路構成は図6のものと同じであり、その説明は
省略する。
【0050】つぎに、本発明のオーディオ電力増幅回路
の第3の実施例のより具体的なブロック構成について、
以下に図12と共に説明する。図12に示される本発明
のオーディオ電力増幅回路の第3の実施例は、入力信号
源14の電圧が供給される加算アンプ11、Dクラスオ
ーディオアンプ13、電圧分圧手段(R6,R7)15、
インダクタL1,L2とコンデンサC1,C2とよりなるロ
ーパスフィルタ16、第1のアンプ25、及び第2のア
ンプ27より構成されている。
【0051】この第3の実施例は、これまでの第1及び
第2の実施例のように1つの信号経路で信号処理して入
力で加算するものとは異なり、基準信号帰還系と出力信
号帰還系の2つの信号経路に分けて、それぞれ信号処理
して、入力で加算することにより、広帯域かつ安定に十
分な歪み打ち消し効果を得るように構成したものであ
る。
【0052】よつて、本発明のオーディオ電力増幅回路
の第3の実施例は、反転アンプである第1のアンプ25
を新たに付加した構成が特徴である。この第1のアンプ
25の周波数特性は、基本的にフラットであり、第1の
アンプ25はローパスフィルタ16の出力信号電圧V0
の分圧機能及び位相反転機能を有している。
【0053】このようにすることにより、図4において
は出力帰還信号が誤差検出アンプ12を通過するため、
高音域では誤差検出アンプ12の周波数特性や位相特性
の影響を受けていたが、本発明の第3の実施例の回路で
は、これが全くなくなり、出力帰還信号が正確なものと
なる。
【0054】このため、図4に示される回路と比較する
と、より広帯域に渡って格段に回路全体の安定度が向上
し、歪み低減効果を有する周波数帯域もより広帯域なも
のとすることが出来る。ここでの各定数の設定は、図4
と同様に、 抵抗 R1 = R2 = R7 = R8 = R10 = R 図4の設定に加えて、 とすると、図4における歪み低減の原理動作と全く同じ
動作となる(C3の影響が無視出来る帯域において)。
【0055】また、このオーディオ電力増幅回路は、着
眼点を変えて見ると、アンプ27による正帰還でゲイン
を増大した加算アンプ11とDクラスオーディオアンプ
13からなるアンプ全体にアンプ25を通してNFBを
かけた回路と考えることが出来る。
【0056】この考え方は図4に示されるオーディオ電
力増幅回路についても、同様に適用出来る。こう考える
ことにより、出力帰還信号が位相補償アンプ27を通過
しないために、ゲインや位相が変化しない、本発明の基
本構成が、図4の原理システムを実用のものするときに
有効であることがわかる。
【0057】図13は、図12に示される本発明のオー
ディオ電力増幅回路の第3の実施例の歪率(パーセン
ト)の改善効果を従来のものと比較して示した図であ
る。図13に示される本発明のオーディオ電力増幅回路
の第3の実施例は、図4に示される回路と比較して、歪
率(パーセント)が高域(10kHz)で20dB程度改
善され、従来のオーディオ電力増幅回路と比較すると高
域だけでなく全可聴帯域(100Hz〜10kHz)で2
0dBも改善されているのが判る。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したとおり、請求項1に記載
された発明によると、第1の入力端子及び第2の入力端
子を有し、前記第1の入力端子に入力信号が供給され、
前記入力信号に前記第2の入力端子に入力される信号を
加算して出力する加算アンプと、前記加算アンプの出力
信号をスイッチングモードで増幅するDクラスオーディ
オアンプと、前記Dクラスオーディオアンプの出力信号
が供給されるローパスフィルタと、前記ローパスフィル
タの出力を所定の比率に分圧して出力する電圧分圧手段
と、前記加算アンプの出力信号と前記電圧分圧手段の出
力信号との差を誤差電圧信号として前記加算アンプの前
記第2の入力端子に供給する誤差検出アンプとを有して
構成し、前記入力信号と前記誤差検出アンプの出力信号
とが、前記ローパスフィルタの出力信号の歪みを打ち消
すレベル及び位相になるように前記加算アンプで加算し
て、その出力を前記Dクラスオーディオアンプに供給す
るようにしたので、簡単な回路構成により、Dクラスオ
ーディオパワーアンプの出力ローパスフィルタで発生す
る磁気歪みはもとより、Dクラスオーディオパワーアン
プそのものが発生するあらゆる歪みをも打ち消して、小
型、軽量で、しかも高音質というDクラスオーディオパ
ワーアンプのメリットを十分に引き出すことが出来る。
【0059】また、請求項1に記載された発明による
と、回路方式を問わず全てのDクラスオーディオアンプ
に適用出来、応用範囲はかなり広く出来る。
【0060】また、請求項2に記載された発明による
と、第1の入力端子及び第2の入力端子を有し、前記第
1の入力端子に入力信号が供給され、前記入力信号に前
記第2の入力端子に入力される信号を加算して出力する
加算アンプと、前記加算アンプの出力信号をスイッチン
グモードで増幅するDクラスオーディオアンプと、前記
Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給されるロー
パスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力を所定の
比率に分圧して出力する電圧分圧手段と、前記加算アン
プの出力が供給され、そのカットオフ周波数が前記ロー
パスフィルタのカットオフ周波数より低く設定されたハ
イパスフィルタまたは前記ローパスフィルタのカットオ
フ周波数よりも、その低い方のカットオフ周波数が低く
設定されたバンドパスフィルタと、前記ハイパスフィル
タまたは前記バンドパスフィルタの何れかの出力信号と
前記電圧分圧手段の出力信号とを加算した信号と、前記
加算アンプの出力信号との差を誤差電圧信号として前記
加算アンプの前記第2の入力端子に供給する誤差検出ア
ンプとを有して構成し、前記入力信号と前記誤差検出ア
ンプの出力信号とが、前記ローパスフィルタの出力信号
の歪みを打ち消すレベル及び位相になるように前記加算
アンプで加算して、その出力を前記Dクラスオーディオ
アンプに供給するようにしたので、簡単な、回路構成に
より、Dクラスオーディオパワーアンプの出力ローパス
フィルタで発生する磁気歪みはもとより、Dクラスオー
ディオパワーアンプそのものが発生するあらゆる歪みを
も、より広帯域に渡り、かつ安定に打ち消して、小型、
軽量、しかも高音質というDクラスオーディオパワーア
ンプのメリットを十分に引き出すことが出来る。
【0061】また、請求項3に記載された発明による
と、第1の入力端子及び第2の入力端子を有し、前記第
1の入力端子に入力信号が供給され、前記入力信号に前
記第2の入力端子に入力される信号を加算して出力する
加算アンプと、前記加算アンプの出力信号をスイッチン
グモードで増幅するDクラスオーディオアンプと、前記
Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給されるロー
パスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力を所定の
比率に分圧して出力する電圧分圧手段と、前記電圧分圧
手段の出力信号が供給されてその出力を前記加算アンプ
の前記第2の入力端子に供給する第1のアンプと前記加
算アンプの出力信号が供給されてその出力を前記加算ア
ンプの前記第2の入力端子に供給する第2のアンプとを
有して構成し、前記入力信号と前記第1及び第2のアン
プの出力信号とが、前記ローパスフィルタの出力信号の
歪みを打ち消すレベル及び位相になるように前記加算ア
ンプで加算して、その出力を前記Dクラスオーディオア
ンプに供給するようにしたので、簡単な、回路構成によ
り、Dクラスオーディオパワーアンプの出力ローパスフ
ィルタで発生する磁気歪みはもとより、Dクラスオーデ
ィオパワーアンプそのものが発生するあらゆる歪みを
も、より広帯域に渡り、かつ安定に打ち消して、より広
帯域に渡って格段に回路全体の安定度が向上し、小型、
軽量、しかも高音質というDクラスオーディオパワーア
ンプのメリットを十分に引き出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーディオ電力増幅回路の第1の実施
例のブロック構成を示した図である。
【図2】本発明のオーディオ電力増幅回路の第1の実施
例のより具体的なブロック構成を示した図である。
【図3】本発明のオーディオ電力増幅回路の第1の実施
例の歪率(パーセント)の改善効果を従来のものと比較
して示した図である。
【図4】本発明のオーディオ電力増幅回路の第1の実施
例の変形のより具体的なブロック構成を示した図であ
る。
【図5】本発明のオーディオ電力増幅回路の第1の実施
例の変形の歪率の改善効果を従来のものと比較して示し
た図である。
【図6】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実施
例のより具体的なブロック構成を示した図である。
【図7】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実施
例の歪率の改善効果を従来のものと比較して示した図で
ある。
【図8】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実施
例の変形のより具体的なブロック構成を示した図であ
る。
【図9】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実施
例の他の変形のより具体的なブロック構成を示した図で
ある。
【図10】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実
施例の周波数特性を概略示した図である。
【図11】本発明のオーディオ電力増幅回路の第2の実
施例の変形の周波数特性を概略示した図である。
【図12】本発明のオーディオ電力増幅回路の第3の実
施例のより具体的なブロック構成を示した図である。
【図13】本発明のオーディオ電力増幅回路の第3の実
施例の歪率の改善効果を従来のものと比較して示した図
である。
【図14】従来のオーディオ電力増幅回路の一例のブロ
ック構成を示した図である。
【符号の説明】
10A 第1の入力端子 10B 第2の入力端子 11 加算アンプ 12 誤差検出アンプ 13,42 Dクラスオーディオアンプ 14 入力信号源(Vs) 15 電圧分圧手段(R6,R7) 16 ローパスフィルタ(LPF) 17 スピーカ 21,23 位相補正アンプ 22 ハイパスフィルタ(HPF) 24 バンドパスフィルタ(BPF) 25 第1のアンプ 27 第2のアンプ 43 ローパスフィルタ(LPF) A ゲイン C1〜C6,C41 コンデンサ L1,L2,L41 インダクタ R1〜R11,R41,R42 抵抗 V0 ローパスフィルタ16の出力電圧 V1 加算アンプ11の出力電圧 V2 誤差検出アンプ12の出力電圧 Vs 信号源14の出力電圧
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA02 AA41 CA21 CA62 CA92 FA17 GN02 GN06 HA25 HA29 HA33 KA00 KA26 KA42 KA44 KA46 KA62 MA11 MN02 NN02 NN11 SA05 TA01 TA03 5J091 AA02 AA41 CA21 CA62 CA92 FA17 HA25 HA29 HA33 KA00 KA26 KA42 KA44 KA46 KA62 MA11 SA05 TA01 TA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力端子及び第2の入力端子を有
    し、前記第1の入力端子に入力信号が供給され、前記入
    力信号に前記第2の入力端子に入力される信号を加算し
    て出力する加算アンプと、 前記加算アンプの出力信号をスイッチングモードで増幅
    するDクラスオーディオアンプと、 前記Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給される
    ローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力を所定の比率に分圧して出
    力する電圧分圧手段と、 前記加算アンプの出力信号と前記電圧分圧手段の出力信
    号との差を誤差電圧信号として前記加算アンプの前記第
    2の入力端子に供給する誤差検出アンプとを有して構成
    し、 前記入力信号と前記誤差検出アンプの出力信号とが、前
    記ローパスフィルタの出力信号の歪みを打ち消すレベル
    及び位相になるように前記加算アンプで加算して、その
    出力を前記Dクラスオーディオアンプに供給することを
    特徴としたオーディオ電力増幅回路。
  2. 【請求項2】第1の入力端子及び第2の入力端子を有
    し、前記第1の入力端子に入力信号が供給され、前記入
    力信号に前記第2の入力端子に入力される信号を加算し
    て出力する加算アンプと、 前記加算アンプの出力信号をスイッチングモードで増幅
    するDクラスオーディオアンプと、 前記Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給される
    ローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力を所定の比率に分圧して出
    力する電圧分圧手段と、 前記加算アンプの出力が供給され、そのカットオフ周波
    数が前記ローパスフィルタのカットオフ周波数より低く
    設定されたハイパスフィルタまたは前記ローパスフィル
    タのカットオフ周波数よりも、その低い方のカットオフ
    周波数が低く設定されたバンドパスフィルタと、 前記ハイパスフィルタまたは前記バンドパスフィルタの
    何れかの出力信号と前記電圧分圧手段の出力信号とを加
    算した信号と、前記加算アンプの出力信号との差を誤差
    電圧信号として前記加算アンプの前記第2の入力端子に
    供給する誤差検出アンプとを有して構成し、 前記入力信号と前記誤差検出アンプの出力信号とが、前
    記ローパスフィルタの出力信号の歪みを打ち消すレベル
    及び位相になるように前記加算アンプで加算して、その
    出力を前記Dクラスオーディオアンプに供給することを
    特徴としたオーディオ電力増幅回路。
  3. 【請求項3】第1の入力端子及び第2の入力端子を有
    し、前記第1の入力端子に入力信号が供給され、前記入
    力信号に前記第2の入力端子に入力される信号を加算し
    て出力する加算アンプと、 前記加算アンプの出力信号をスイッチングモードで増幅
    するDクラスオーディオアンプと、 前記Dクラスオーディオアンプの出力信号が供給される
    ローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力を所定の比率に分圧して出
    力する電圧分圧手段と、 前記電圧分圧手段の出力信号が供給され、その出力を前
    記加算アンプの前記第2の入力端子に供給する第1のア
    ンプと前記加算アンプの出力信号が供給され、その出力
    を前記加算アンプの前記第2の入力端子に供給する第2
    のアンプとを有して構成し、 前記入力信号と前記第1及び第2のアンプの出力信号と
    が、前記ローパスフィルタの出力信号の歪みを打ち消す
    レベル及び位相になるように前記加算アンプで加算し
    て、その出力を前記Dクラスオーディオアンプに供給す
    ることを特徴としたオーディオ電力増幅回路。
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