JP2002359245A - 配線パターンの形成方法、半導体装置及びその製造方法、回路基板及びその製造方法、並びに電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

配線パターンの形成方法、半導体装置及びその製造方法、回路基板及びその製造方法、並びに電気光学装置及び電子機器

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JP2002359245A
JP2002359245A JP2002050470A JP2002050470A JP2002359245A JP 2002359245 A JP2002359245 A JP 2002359245A JP 2002050470 A JP2002050470 A JP 2002050470A JP 2002050470 A JP2002050470 A JP 2002050470A JP 2002359245 A JP2002359245 A JP 2002359245A
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catalyst
forming
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semiconductor device
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Kuniyasu Matsui
邦容 松井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの製造における配線パターンの
形成工程で、全面薄膜形成工程(スパッタ)及びエッチ
ング工程を必要とせず、ウェハの全面に亘って均一な再
配線を形成することができる配線パターンの形成方法、
半導体装置及びその製造方法、回路基板及びその製造方
法、並びに電気光学装置及び電子機器を提供する。 【解決手段】 (1)触媒を全面に設ける工程、(2)
配線パターン形成領域にレジストを形成する工程、
(3)触媒を不活性化もしくは除去する工程、(4)レ
ジストを剥離し、配線パターンに無電解メッキを行う工
程を含む。尚、(2)〜(4)の工程に代えて、レジス
トを形成せずに配線パターンが形成される領域以外の領
域に形成された触媒をレーザ等を用いて除去するように
しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線パターンの形
成方法、半導体装置及びその製造方法、回路基板及びそ
の製造方法、並びに電気光学装置及び電子機器に関する
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高密度化を追求すると、ベ
アチップ実装が理想的である。しかしながら、ベアチッ
プは、品質保証及び取り扱いが難しい。そこで、CSP
(ChipScale/Size Package)が適用された半導体装置が
開発されている。CSPについての正式な定義はない
が、一般にパッケージサイズがICチップと同じか、I
Cチップより僅かに大きいICパッケージと解されてい
る。
【0003】CSPは、半導体チップの電極に電気的に
接続される再配線を有する。従来、この再配線は、スパ
ッタ等によって全面的に設けられた金属箔をエッチング
することによって形成されていた。あるいは、全面的に
設けられた金属箔上において選択的に電気メッキを行
い、その後に金属箔をエッチングすることで形成されて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属箔
のエッチング工程は煩雑であるとともに、同工程によっ
て金属の廃液が生ずる場合があった。また、金属箔を形
成する際にスパッタ等の装置を使用すると装置コストが
上昇し、またバッチ処理が不可能なため短時間で大量の
処理をするのは困難であった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、全面薄膜形成工程(スパッタ)及びエッチング
工程を必要とせず、ウェハの全面に亘って均一な再配線
を形成することができる配線パターンの形成方法、半導
体装置及びその製造方法、回路基板及びその製造方法、
並びに電気光学装置及び電子機器を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、本発明の第1の観点による配線パターンの形
成方法は、触媒を配線パターンの形成領域で露出させて
設ける第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料を析
出させる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記配線
パターンを形成する第2工程とを含む配線パターンの形
成方法において、前記第1工程は、触媒を基板の全面に
設ける工程と、前記基板の全面に設けられた触媒の内、
前記配線パターンの形成領域に相当する領域以外の領域
に設けられた前記触媒を全て除去して、前記配線パター
ンの形成領域に相当する領域のみに前記触媒の露出領域
を形成する工程とを含むことを特徴としている。 (2)ここで、本発明の第1の観点による配線パターン
の形成方法は、前記触媒の除去が、前記配線パターンの
形成領域に相当する領域以外の領域内でレーザ光を走査
しつつ照射して行うことが好適である。 (3)本発明の第2の観点による配線パターンの形成方
法は、触媒を配線パターンの形成領域で露出させて設け
る第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料を析出さ
せる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記配線パタ
ーンを形成する第2工程とを含む配線パターンの形成方
法において、前記第1工程は、触媒を基板の全面に設け
る工程と、レジストを前記配線パターンの形成領域に相
当する領域全てに設ける工程と、前記レジストの形成領
域以外の触媒を不活性化する工程と、前記レジストを剥
離して、前記触媒の露出領域を前記配線パターンの形成
領域に対応させる工程とを含むことを特徴としている。 (4)本発明の第3の観点による配線パターンの形成方
法は、触媒を配線パターンの形成領域で露出させて設け
る第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料を析出さ
せる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記配線パタ
ーンを形成する第2工程とを含む配線パターンの形成方
法において、前記第1工程は、触媒を基板の全面に設け
る工程と、レジストを前記配線パターンの形成領域に相
当する領域全てに設ける工程と、前記レジストの形成領
域以外の触媒を除去する工程と、前記レジストを剥離し
て、前記触媒の露出領域を前記配線パターンの形成領域
に対応させる工程とを含むことを特徴としている。これ
らの本発明によれば、配線パターンの形成領域のみに導
電材料を設けることができる。即ち、全面的に導電材料
を形成する必要がなく、導電材料のエッチング工程を削
除することができる。これによって、全面的に導電材料
を設けることによって発生する応力を防ぐことができ、
エッチングの工程で生ずる廃液の処理も必要なくなる。
従って、信頼性を落とすことなく、より簡単な工程で配
線パターンを形成することができる。また、導電材料を
設けるために必要な触媒をレジストを用いて選択的に形
成することができ、微細な配線パターンでもウェハの全
面で均一に形成させ得ることが可能になる。 (5)上記第3の観点による配線パターンの形成方法
は、前記触媒を除去する工程が、物理的方法、化学的方
法、及び熱的方法の何れか一つの方法を用いて前記触媒
を除去する工程であることが好ましい。 (6)上記第2の観点又は第3の観点による配線パター
ンの形成方法は、前記第1工程が、前記基板の全面に設
けた前記触媒に対して熱的な処理を行う工程を更に含む
ことが好適である。これにより、基板と触媒との密着性
が高まり、後工程を行う際に触媒が隔離するといった不
具合を防止することができる。 (7)上記第2の観点又は第3の観点による配線パター
ンの形成方法は、前記レジストが、ポジ型のレジストで
あることが好ましい。これにより、線幅が狭い細線の形
成が容易となる。 (8)上記第2の観点又は第3の観点による配線パター
ンの形成方法は、前記レジストが、印刷によって設けら
れることが好適である。 (9)上記第1の観点又は第3の観点による配線パター
ンの形成方法は、前記導電材料が、銅であっても良い。 (10)上記第1の観点又は第3の観点による配線パタ
ーンの形成方法は、前記導電材料が、複数の異種金属で
あり、前記配線パターンを2層で形成しても良い。 (11)上記第1の観点又は第3の観点による配線パタ
ーンの形成方法は、前記導電材料がニッケル及び銅であ
り、前記配線パターンを、前記ニッケルからなる第1層
及び前記銅からなる第2層で形成することを特徴として
いる。これによって、必要に応じて配線パターンの材料
を選択することができる。 (12)本発明の半導体装置の製造方法は、複数の電極
と、それぞれの電極の一部を露出した開口部が形成され
た絶縁層とを有する半導体チップの前記絶縁層上に、上
記第1の観点又は第3の観点による配線パターンの形成
方法を用いて前記配線パターンを形成することを特徴と
している。 (13)本発明の半導体装置の製造方法は、前記絶縁層
が、樹脂層であっても良い。 (14)本発明の半導体装置の製造方法は、前記絶縁層
が、酸化膜層であっても良い。 (15)本発明の半導体装置の製造方法は、前記開口部
をレーザによって形成しても良い。 (16)本発明の半導体装置の製造方法は、前記第1工
程が、前記開口部を介して前記電極上に少なくとも一層
の導電層を形成する工程を更に含み、前記第2工程は、
前記導電材料を、前記導電層の上を通るように形成して
も良い。 (17)本発明の半導体装置の製造方法は、前記第2工
程で形成された導電材料の一部に、バンプを形成する工
程を更に含んでも良い。 (18)本発明の半導体装置は、上記の半導体製造方法
で製造される。 (19)本発明の回路基板は、上記の半導体装置を搭載
する。 (20)本発明の電気光学装置は、上記の半導体装置を
搭載する。 (21)本発明の電子機器は、上記の半導体装置を有す
る。 (22)本発明の回路基板の製造方法は、基板上に配線
パターンが形成された回路基板の製造方法であって、前
記基板上に、上記第1の観点又は第3の観点による配線
パターンの形成方法を用いて前記配線パターンを形成す
る工程を含む。 (23)本発明の回路基板の製造方法は、前記配線パタ
ーンを形成する前に、前記基板の表面処理を行う工程を
含むことが好ましい。 (24)本発明の回路基板は、上記の回路基板の製造方
法で製造される。 (25)本発明の電気光学装置は、基板上の一部に、上
記第1の観点又は第3の観点による配線パターンの形成
方法を用いて形成された配線パターンを有することを特
徴としている。 (26)本発明の電気光学装置は、前記配線パターンの
形成位置に半導体装置が搭載していても良い。 (27)本発明の電気光学装置は、前記半導体装置とし
て、上記の半導体装置を搭載する。 (28)本発明の電子機器は、上記の電気光学装置と、
前記電気光学装置を収容する筐体とを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態による配線パターンの形成方法、半導体装置及び
その製造方法、回路基板及びその製造方法、並びに電気
光学装置及び電子機器について詳細に説明する。
【0008】〔第1実施形態〕図1〜図3は、本発明の
第1実施形態による配線パターンの形成方法を示す工程
図である。尚、本発明の半導体装置の製造方法及び回路
基板の製造方法は、本発明の配線パターンの形成方法を
含んでいるため、以下の説明においては、配線パターン
の形成方法と半導体装置の製造方法を特に区別せずに説
明する。
【0009】本実施形態では、基板10上に直に配線パ
ターン14を形成している。ここで、基板10は、例え
ばSi等の半導体基板、ガラス基板、又はポリイミド、
エポキシ樹脂、若しくはアクリル樹脂等からなる樹脂基
板である。また、基板10は、ある程度の硬度を有する
基板であっても良く、フレキシブル基板のような可撓性
を有していても良い。
【0010】[第1工程]まず、図1(A)に示すよう
に、基板10上の全面に触媒11を形成する。尚、基板
10がポリイミド、エポキシ樹脂、若しくはアクリル樹
脂等からなる樹脂基板である場合には、触媒11を形成
する前にアルカリ処理又はクロム酸処理等を施して、基
板10の表面を荒らしておく必要がある。ここで、触媒
11はパラジウム(Pd)である。触媒11の形成方法
は、例えば基板10をパラジウム及びスズを含む混合溶
液に浸し、その後、塩酸等の酸で処理する。かかる処理
を行うことによりパラジウムのみを触媒11として形成
することができる。尚、基板10上の全面に触媒11を
形成した後でベーク処理を施すことが、基板10と触媒
11との密着性を高める上で好ましい。
【0011】次に、図1(B)に示すように、触媒11
上に配線パターンが形成される領域に、レジストとして
のフォトレジスト12を形成する。尚、レジストはポジ
タイプでもネガタイプでも良いが、剥離現像の容易さと
細線の形成の容易さとを考慮するとポジタイプであるこ
とが好ましい。本実施形態では、ポジレジストを用いる
場合を例に挙げて説明する。
【0012】ここで、フォトレジスト12は、触媒11
上の全面にフォトレジスト12を塗布した後で、所定の
パターンが形成されたマスクを介してフォトレジスト1
2を感光し、感光されたフォトレジストを現像すること
で形成(パターニング)される。また、フォトレジスト
12を形成する場合には、以上の工程に代えて、粘性の
あるレジストを印刷してフォトレジスト12と同様の形
状のレジストを形成しても良い。あるいは、インクジェ
ット装置等の吐出装置を用いて、触媒11上のフォトレ
ジスト12を形成すべき位置に、粘性のあるレジストを
吐出して印刷することにより形成することもできる。
【0013】以上の工程が終了すると、触媒11を除去
又は不活性化させるべく、図1(B)に示した基板を処
理液13に浸す工程を行う。尚、図2(A)において
は、基板を処理液13に浸した状態を模式的に示してい
る。
【0014】触媒11を不活性化する場合には、本処理
液として無電解メッキの際に触媒毒となる鉛等の金属を
極微量含んだ液を用いればよい。または、市販されてい
るプリント基板配線時の電極間のショート防止のための
処理液を転用してもよい。触媒11を除去する場合に
は、下地表面を物理的、化学的、又は熱的にライトエッ
チすることで、触媒を下地ごと除去する方法を用いても
良い。
【0015】ここで、物理的な方法(ドライエッチン
グ)による場合は、RIE(ReactiveIon Etching)又
はICP(Inductively Coupled Plasma)等のエッチン
グ装置を用いて触媒11を除去する。このとき使用する
反応性ガスは、例えばCF4、CHF3、又はO2等であ
る。また、化学的な方法(ウェットエッチング)による
場合は、例えばHFとHNO3とを混合したエッチャン
トを用いて触媒11を除去する。更に、熱的な方法(ア
ッシング、レーザ等)で触媒11を除去する場合には、
2プラズマによるプラズマアッシング装置を用いて触
媒11を除去し、又は、YAGレーザの第2高調波をフ
ォトレジスト12が形成された基板10上の触媒11が
露出している領域、あるいは基板全面に照射して触媒1
1を除去する。
【0016】上記の工程を経ることにより、フォトレジ
スト12でカバーされている領域以外の、外部に露出し
た領域の触媒11を不活性化又は除去することが可能で
ある。図2(B)は、触媒11を除去又は不活性化させ
る処理を行った後で、カバーしていたレジストを剥離し
た状態を模式的に示す図である。図2(B)に示すよう
に、フォトレジスト12が形成されていた領域では、活
性な触媒が存在している触媒形成領域20が露出する。
この触媒形成領域20以外の領域21では、不活性な触
媒が存在し、又は触媒が除去された状態になる。
【0017】[第2工程]以上説明した第1工程を終え
ると、第2工程が行われる。第2工程では、まず前述の
触媒形成領域20上にのみ配線パターン14を無電解メ
ッキにより形成する。フォトレジスト12を剥離した状
態で、無電解メッキ液に浸漬することにより、触媒とな
るパラジウムを核として、メッキが成長し、配線パター
ンが形成される。本実施形態においては、無電解メッキ
として無電解銅メッキを行った。その結果、触媒形成領
域20上にのみ、銅が形成できた。図3(A)は、触媒
形成領域20上にのみ配線パターン14が形成された状
態を示している。以上の第1工程及び第2工程を経るこ
とにより、図3(B)に示すように、基板10上に、配
線パターン14を形成することができた。
【0018】以上説明した第1実施形態により製造され
る半導体装置は、例えばフェースダウン型の半導体装置
の一形態であるCSP(Chip Size/Scale Package)で
ある。また、本実施形態により製造される回路基板は、
半導体素子等の電子部品を搭載する電子回路基板、又
は、回路基板同士を電気的に接続するための中継用の回
路基板である。更に、本実施形態を用いて液晶表示装
置、有機EL(Electroluminescence)装置が備える基
板の一部に配線パターンを形成することもできる。
【0019】〔第2実施形態〕図4〜図8は、本発明の
第2実施形態による配線パターンの形成方法を示す工程
図である。図4(A)は、半導体チップ30の電極32
付近を拡大して示した図である。この図4(A)に示す
ように、半導体チップ30は、1つ又は複数の電極(又
はパッド)32を有する。電極32は、半導体チップ3
0の端部に並んでいても、半導体チップ30の中央部に
並んでいても良い。また、電極32は、半導体チップ3
0が矩形をなすときに平行な2辺の端部に沿って並んで
いても、4辺の端部に並んでいても良い。各電極32
は、半導体チップ30に薄く平らに形成されていること
が多いが、側面又は縦断面の形状は限定されず、半導体
チップ30の面と面一になっていてもよいし、立体的に
半導体チップ30の断面方向に接続端子が形成されてい
てもよい。
【0020】これらの電極32は、例えばアルミニウム
等で形成される。また、電極32の平面形状も特に限定
されず、円形であっても矩形であってもよい。電極32
の一部を避けて半導体チップ30には、パッシベーショ
ン膜31が形成されていることが多い。このパッシベー
ション膜31は絶縁層である。パッシベーション膜31
は、例えば、SiO2、SiN、ポリイミド樹脂等で形
成することができる。
【0021】半導体チップ30における電極32を有す
る面には絶縁層33が設けられている。絶縁層33は、
例えばSiO2、SiN、ポリイミド樹脂等からなり、
配線パターン14に対して絶縁性を有する。また、絶縁
層33は、半導体チップ30を保護し、実装時のハンダ
を溶融するときの耐熱性も有することが好ましい。絶縁
層33は、半導体装置が回路基板に実装されたときに、
半導体チップと、実装される回路基板との熱膨張係数の
差によって生じる応力を緩和できる程度にヤング率が低
いことが好ましい。そのためには、絶縁層33を、例え
ばポリイミド樹脂で形成してもよい。また、絶縁層33
の厚さは必要に応じて自由に決めることができる。
【0022】また、絶縁層33は、半導体チップ30の
それぞれの電極32の少なくとも一部を露呈する少なく
とも一つの開口部を有する。従って、開口部は電極32
の上に形成され、電極32の総数に応じて形成される。
開口部はテーパを有してもよく、半導体チップ30に対
して垂直に開口部が形成されていてもよい。
【0023】この開口部には、図4(B)に示すよう
に、導電層34,35が設けられる。図8に示す配線パ
ターン14は、開口部に導電層34,35を設けずとも
形成することはできる。しかしながら、本実施形態で
は、電極32が強アルカリ性の溶液に溶けやすい性質を
有するアルミニウムから形成されている場合を想定して
いる。このため、後述する配線パターン14を形成する
工程(第2工程)において、例えば強アルカリ性の溶液
である銅メッキ液に半導体チップ30を浸した場合に、
不具合が生ずる虞がある。
【0024】導電層34,35は、主としてこの不具合
を防止すべく電極32を保護するために形成される。ま
た、導電層34、35を形成することによって開口部内
が埋められ、開口部の段差を配線パターン14で一体的
な平面状で形成することができるので、より確実に配線
パターン14と電極32とを電気的に接続することがで
きることになる。尚、開口部に導電層34,35を形成
することは必須ではないが、以上の不具合を防止すると
ともに、配線パターン14と電極32との電気的な接続
の確実性を向上させるために形成することが好ましい。
【0025】上記導電層34,35は少なくとも一層か
らなってもよい。本実施の形態では、導電層はニッケル
(導電層34)と金(導電層35)との二層からなる。
尚、導電層34,35は開口部を埋めて形成されるが、
導電層34,35の表面の高さは開口部より高くても低
くても構わない。
【0026】導電層34であるニッケルは、電極32上
にジンケート処理を施してアルミニウム上の表面を亜鉛
に置換し、その後に無電解ニッケルメッキ液中に浸し、
亜鉛上にニッケルを堆積することにより形成しても良
い。もしくは、アルミニウムをパラジウム溶液に浸し、
その後無電解ニッケルメッキ液中に浸し、パラジウムを
核としてニッケルを析出させて形成しても良い。導電層
34,35をニッケルのみで形成してもよいが、更に無
電解金メッキ液中に浸し、ニッケルの表面にさらに金を
形成してもよい。金を形成することで配線パターン14
との電気的接続を更に確実にすることができる。
【0027】本実施形態では、開口部に導電層34,3
5を形成した後に、導電層35及び絶縁層33上に配線
パターン14を形成する場合を例に挙げて説明する。
【0028】[第1工程]まず、図5(A)に示すよう
に半導体チップ30上(導電層35及び絶縁層33上)
の全面に触媒11を形成する。尚、絶縁層33がSiO
2である場合には、BHF(フッ化アンモニウム含有フ
ッ酸)又は熱KOH等を用いて絶縁層33の表面を荒
し、ポリイミドである場合には、クロム酸又は熱KOH
等を用いて絶縁層33の表面を荒らしておく必要があ
る。
【0029】ここで、触媒11はパラジウムである。触
媒11の形成方法として、例えば半導体チップ30をパ
ラジウムとスズを含む混合溶液に浸し、その後、塩酸等
の酸で処理することによってパラジウムのみを形成する
ことができる。尚、導電層35及び絶縁層33上の全面
に触媒11を形成した後でベーク処理を施すことが、導
電層35及び絶縁層33と触媒11との密着性を高める
上で好ましい。
【0030】次に、図5(B)に示すように、触媒11
上の配線パターンが形成される領域にフォトレジスト1
2を形成する。尚、レジストはポジタイプでもネガタイ
プでも良いが、剥離現像の容易さと細線の形成の容易さ
とを考慮するとポジタイプであることが好ましい。本実
施形態では、ポジレジストを用いる場合を例に挙げて説
明する。
【0031】ここで、フォトレジスト12は、触媒11
上の全面にフォトレジスト12を塗布した後で、所定の
パターンが形成されたマスクを介してフォトレジスト1
2を感光し、感光されたフォトレジストを現像すること
で形成(パターニング)される。また、フォトレジスト
12を形成する場合には、以上の工程に代えて、粘性の
あるレジストを印刷してフォトレジスト12と同様の形
状のレジストを形成しても良い。あるいは、インクジェ
ット装置等の吐出装置を用いて、触媒11上のフォトレ
ジスト12を形成すべき位置に、粘性のあるレジストを
吐出して印刷することにより形成することもできる。
【0032】以上の工程が終了すると、触媒11を除去
又は不活性化させるべく、図5(B)に示した半導体チ
ップ30を処理液13に浸す工程を行う。尚、図6
(A)においては、半導体チップ30を処理液13に浸
した状態を模式的に示している。触媒11を不活性化す
る場合には、本処理液として無電解メッキの際に触媒毒
となる鉛等の金属を極微量含んだ液を用いればよい。ま
たは、市販されているプリント基板配線時の電極間のシ
ョート防止のための処理液を転用してもよい。触媒11
を除去する場合には、第1実施形態と同様に、下地表面
を物理的、化学的、又は熱的にライトエッチすること
で、触媒を下地ごと除去する方法を用いても良い。
【0033】ここで、物理的な方法(ドライエッチン
グ)による場合は、RIE(ReactiveIon Etching)又
はICP(Inductively Coupled Plasma)等のエッチン
グ装置を用いて触媒11を除去する。このとき使用する
反応性ガスは、例えばCF4、CHF3、又はO2等であ
る。また、化学的な方法(ウェットエッチング)による
場合は、例えばHFとHNO3とを混合したエッチャン
トを用いて触媒11を除去する。更に、熱的な方法(ア
ッシング、レーザ等)で触媒11を除去する場合には、
2プラズマによるプラズマアッシング装置を用いて触
媒11を除去し、又は、YAGレーザの第2高調波をフ
ォトレジスト12が形成された基板10上の触媒11が
露出している領域、あるいは基板全面に照射して触媒1
1を除去する。
【0034】上記の工程を経ることにより、フォトレジ
スト12でカバーされている領域以外の、外部に露出し
た領域の触媒11を不活性化又は除去することが可能で
ある。図7は、触媒11を除去又は不活性化させる処理
を行った後で、カバーしていたレジストを剥離した状態
を模式的に示す図である。図7に示すように、フォトレ
ジスト12が形成されていた領域では、活性な触媒が存
在している触媒形成領域20が露出する。この触媒形成
領域20以外の領域21では、不活性な触媒が存在し、
又は触媒が除去された状態になる。
【0035】[第2工程]以上説明した第1工程を終え
ると、第2工程が行われる。第2工程では、まず前述の
触媒形成領域20上にのみ配線パターン14を無電解メ
ッキにより形成する。フォトレジスト12を剥離した状
態で、無電解メッキ液に浸漬することにより、触媒とな
るパラジウムを核として、メッキが成長し、配線パター
ンが形成される。本実施形態においては、無電解メッキ
として無電解銅メッキを行った。その結果、触媒形成領
域20上にのみ、銅が形成できた。図8は、触媒形成領
域20上にのみ配線パターン14が形成された状態を示
している。以上の第1工程及び第2工程を経ることによ
り、図8に示すように、半導体チップ30上(導電層3
5及び絶縁層33上)に配線パターン14を形成するこ
とができた。以上説明した第2実施形態は、フェースダ
ウン型の半導体装置の一形態であるCSP(Chip Size
/Scale Package)を製造する際に好適に用いることが
できる。
【0036】〔第3実施形態〕上記の第1実施形態及び
第2実施形態では、配線パターン14を形成すべき領域
にフォトレジスト12を形成し、フォトレジスト12を
形成した領域以外の領域の触媒11を除去又は不活性化
させていた。本実施形態では、フォトレジスト12を用
いずに配線パターン14を形成すべき領域以外の領域に
形成されている触媒11を除去することにより、配線パ
ターン14を形成すべき領域に配線パターン14を形成
する方法について説明する。
【0037】図9は、本発明の第3実施形態による配線
パターンの形成方法の一部の工程を示す工程図である。
尚、この工程は、前述した第1工程内に含まれる工程で
ある。まず、図9(A)に示すように、基板10上の全
面に触媒11を形成する。尚、基板10がポリイミド、
エポキシ樹脂、若しくはアクリル樹脂等からなる樹脂基
板である場合には、触媒11を形成する前にアルカリ処
理又はクロム酸処理等を施して、基板10の表面を荒ら
しておく必要がある。
【0038】ここで、触媒11はパラジウム(Pd)で
ある。触媒11の形成方法は、例えば基板10をパラジ
ウム及びスズを含む混合溶液に浸し、その後、塩酸等の
酸で処理する。かかる処理を行うことによりパラジウム
のみを触媒11として形成することができる。尚、基板
10上の全面に触媒11を形成した後でベーク処理を施
すことが、基板10と触媒11との密着性を高める上で
好ましい。
【0039】次に、図9(B)に示すように、レーザ光
LBを走査しつつ、配線パターンを形成すべき領域以外
の領域内にレーザ光LBを照射して、この領域に形成さ
れている触媒11を全て除去する。ここで用いるレーザ
光LBは、例えばYAGレーザの第2高調波である。こ
の工程を行うことにより、図9(C)に示すように、基
板10上にはレーザ光LBが照射されていない領域、即
ち配線パターンを形成すべき領域のみに活性な触媒が存
在している触媒形成領域20が形成され、この触媒形成
領域20以外の領域は触媒が除去された領域21とな
る。
【0040】以上の工程が終了すると、第1実施形態又
は第2実施形態と同様に、第2工程により、触媒形成領
域20上にのみ配線パターン14を無電解メッキにより
形成する。本実施形態では、図9(C)に示した基板1
0を、無電解メッキ液に浸漬することにより、触媒とな
るパラジウムを核として、メッキが成長し、配線パター
ンが形成される。
【0041】このように、本実施形態では第1実施形態
及び第2実施形態では必須であったフォトレジスト12
の形成工程及び除去工程を省略することができるため、
工程の簡略化及び第1工程に要する時間の短縮を図るこ
とができる。この結果として、製造効率を向上させるこ
とができる。また、フォトレジスト並びにフォトレジス
トの現像液及び剥離液が不要となるため、これらの廃液
等を発生させることがない。更には、フォトレジスト、
フォトレジストの現像液及び剥離液、並びにフォトレジ
スト12の形成に必要なマスクが不要となるため、製造
コストを低下させることができる。
【0042】尚、本実施形態では、基板10上に触媒1
1を形成して配線パターンを基板10上に直に形成する
場合を例に挙げて説明したが、第2実施形態のように、
半導体チップ30に形成された導電層35及び絶縁層3
3上に触媒11を形成して配線パターン14を形成する
場合にも適用することができる。
【0043】〔半導体装置〕次に、上記第1実施形態〜
第3実施形態の何れかの配線パターンの形成方法によっ
て配線パターンが形成された半導体装置の具体的な構成
について説明する。図10は、半導体装置に形成された
配線パターンを説明するための図である。図10(A)
に示すように、一連の製造工程を経て半導体装置として
の半導体チップ41が半導体ウェハ40に複数形成され
る。
【0044】図10(B)に示すように、半導体チップ
41は矩形形状であり、その平行な一対の辺に沿って複
数の電極42が形成されている。図10(C)は、半導
体チップ41の電極42が形成されている部位の拡大図
である。この図10(C)に示すように、半導体チップ
41の表面には円形形状の電極パッド43が複数個配列
形成されており、各々の電極パッド43は再配線(再配
置配線)44によって電極42の何れか1つ又は複数の
電極42に接続されている。
【0045】図11は、図10(C)中に示したA−A
線の断面矢視図である。尚、図11においては、半導体
チップ41の表面にソルダーレジスト57が形成され、
電極パッド43上にバンプ58が形成され、更には根本
補強樹脂59が形成された状態を図示している。図11
において、電子回路が形成されたSi等の基板51上に
は電子回路の外部電極となる電極53が形成されてお
り、電極53が形成されている部位以外の部位にはパッ
シベーション層52が形成されている。
【0046】パッシベーション層52上には、ポリイミ
ド等の樹脂からなる絶縁層54が形成されている。尚、
樹脂層54には電極53の上部に開口部が設けられてい
る。この開口部及び絶縁層54上には、前述した第2実
施形態で説明した導電層34,35と同様の導電層5
5,56が形成されており、これらの導電層55,56
上に再配線44が設けられている。すなわち、再配線4
4は第2実施形態で説明した配線パターン14に相当す
る。この再配線44は、前述した第1実施形態〜第3実
施形態の配線パターンの形成方法により形成される。
【0047】電極53の上方に形成された再配線44の
一部は図10(B)及び図10(C)に示した電極42
とされ、再配線44の一方の端部は電極パッド43とさ
れる。つまり、図11に示した半導体装置は、上記の第
1実施形態〜第3実施形態により、外部端子の一部をな
す電極パッド43が複数形成される。
【0048】電極パッド43とされている部位以外には
ソルダーレジスト57が形成されている。ソルダーレジ
スト57は、まず再配線44が形成されている半導体チ
ップ41の上面にソルダーレジストを塗布し、電極パッ
ド43とされている部分をフォトリソグラフィ又はレー
ザを用いて電極パッド43を露出させることにより形成
される。そして、ソルダーレジスト57を形成した後
で、バンプ58が形成される。
【0049】バンプ58は、例えばはんだバンプであ
り、印刷法等を用いて電極パッド43上にはんだを印刷
した後で、リフロー工程を経ることにより形成される。
尚、バンプ58は、はんだの他に銅等によって形成して
もよい。バンプ58を形成した後で、電極パッド43か
らのバンプ58の脱落を防止するための根本補強樹脂5
9が形成される。尚、図11に示したようなバンプ58
を形成せずにマザーボード実装時にマザーボード側に塗
布されるハンダクリームを利用し、その溶融時の表面張
力で結果的に外部端子を形成するようにしても良い。こ
の半導体装置は、いわゆるランドグリッドアレイ型の半
導体装置である。
【0050】このように、複数の電極と、それぞれの電
極の一部を露出した開口部が形成された絶縁層とを有す
る半導体ウェハの絶縁層上で配線パターンが形成され
る。即ち、上述の全ての実施形態を半導体ウェハ上にお
いて適用することができる。この場合においても、全面
薄膜形成工程(スパッタ)及びエッチング工程を用いず
に再配線を形成することができる。
【0051】〔電気光学装置及び回路基板〕図12は、
本発明の一実施形態による電気光学装置の外観を示す斜
視図である。尚、図12に示した電気光学装置は、液晶
表示装置を一例として図示している。この電気光学装置
は60は、液晶表示パネル61と中継基板62とから構
成される。液晶表示パネル61は、図示せぬシール材に
よって接着された一対の基板63a,63bを有し、こ
れらの基板63aと基板63bとの間に形成される間
隙、所謂セルギャップに液晶が封入される。換言する
と、液晶は基板23aと基板23bとによって挟持され
ている。
【0052】中継基板62は、ポリイミド等からなる可
撓性を有する樹脂基板64に複数の配線パターン65が
形成されており、樹脂基板64の一部に半導体チップ6
6が搭載されている。配線パターン65は、前述した第
1実施形態又は第3実施形態による配線パターンの形成
方法により形成されている。つまり、樹脂基板64は、
本発明にいう回路基板の一例である。尚、上記の半導体
チップ66は、例えば液晶表示パネル61に形成されて
いるTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング
素子を駆動する駆動回路が形成されている。
【0053】半導体チップ66は、例えば異方性導電膜
(ACF:Anisotropic ConductiveFilm)を用いて樹脂
基板64に形成された配線パターン65と電気的に接続
された状態で樹脂基板64上に搭載される。この異方性
導電膜は、例えば熱可塑性又は熱硬化性の接着用樹脂の
中に多数の導電粒子を分散させることによって形成され
るものである。尚、液晶パネル61及び中継基板61も
異方性導電膜によって接続されることが好ましい。尚、
中継基板62上に搭載される半導体チップ66は、前述
した第1実施形態〜第3実施形態の何れかを用いて配線
パターンが形成された半導体装置であっても良い。
【0054】また、図13は、本発明の他の実施形態に
よる電気光学装置の外観を示す斜視図である。尚、図1
3示した電気光学装置も、液晶表示装置を一例として図
示している。図13に示した電気光学装置70は、ガラ
ス基板上に直接半導体チップを搭載した所謂COG(Ch
ip On Glass)構造の実装構造体である。
【0055】電気光学装置70は、シール材によって周
囲が互いに接着された一対の基板71a,71bを備
え、基板71a,71bの間に形成される間隙、所謂セ
ルギャップは、複数のスペーサによってその寸法が均一
に、例えば5μm程度に規定され、その節ギャップ内の
シール材によって液晶が封入され、基板71aと基板7
1bとの間で挟持される。
【0056】基板71aの液晶側表面(基板71bとの
対向面)には図示せぬ電極が、基板71bの液晶側表面
(基板71aとの対向面)には電極72が、それぞれ多
数平行に形成されている。基板71aに形成されている
電極と、基板71bに形成されている電極72とは互い
に直交する方向に配置され、これらの電極がドットマト
リクス状に交差する複数の点は、像を表示するための画
素を構成する。また、基板71a及び71bの外側表面
には、それぞれ、偏光板73a及び73bがそれぞれ貼
り付けられている。
【0057】基板71bは液晶が封入される液晶領域部
分E及びその液晶領域部分Eの外側へ張り出す張出し部
Hを有する。即ち、基板71bは基板71aの端面より
張出しており、基板71bに形成されている電極72
は、その張出し部Hへそのまま延び出した形で形成され
ている。また、基板71aに形成されている図示せぬ電
極は、シール材の内部に分散した導通材(不図示)を介
して基板71b上に形成されている電極74との導通が
図られており、電極74は張出し部Hへ延び出て配線形
成されている。
【0058】張出し部Hには液晶駆動用の半導体チップ
75が実装される矩形状の実装領域が設けられている。
半導体チップ75は異方性導電膜により実装領域に接続
されて実装されている。図13に示すように、半導体チ
ップ75の実装領域には、その三辺側から電極72及び
基板71aに接続されている電極74の端部が引き込ま
れている。また、この実装領域の残りの一辺側からは外
部回路との接続のための接続端子76の端部が引き込ま
れている。
【0059】半導体チップ75が実装される位置には、
前述した第1実施形態又は第3実施形態による配線パタ
ーンの形成方法により形成された図示せぬ配線パターン
が形成されている。この配線パターンは、上記の電極7
2,74,76と接続されている。このように、配線パ
ターンがガラス基板上に形成される場合であっても、上
記の実施形態により配線パターンを形成することができ
る。尚、引き出し部Hに搭載される半導体チップ75
は、前述した第1実施形態〜第3実施形態の何れかを用
いて配線パターンが形成された半導体装置であっても良
い。また、以上では電気光学装置として液晶表示装置を
例に挙げて説明したが、有機EL表示装置であっても良
い。
【0060】図14には、本発明の実施形態による半導
体装置101を実装した回路基板100が示されてい
る。回路基板100には例えばガラスエポキシ基板等の
有機系基板を用いることが一般的である。回路基板10
0には例えば銅などからなる配線パターンが所望の回路
となるように形成されていて、それらの配線パターンと
半導体装置101の配線パターンとを機械的に接続した
り、叙述した異方性導電膜を用いて電気的な導通をと
る。また、本発明の実施形態による半導体装置又は電気
光学装置を有する電子機器として、図15にはノート型
パーソナルコンピュータ200、図16には携帯電話3
00が示されている。半導体装置及び電気光学装置は各
電子機器の筐体内部に配置される。
【0061】また、電子機器は、上記のノート型コンピ
ュータ及び携帯電話に限られる訳ではなく、種々の電子
機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェク
タ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(P
C)及びエンジニアリング・ワークステーション(EW
S)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューフ
ァインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、
電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、
POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に
適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配線パターンの形成領域のみに導電材料を設けることが
できる。即ち、全面的に導電材料を形成する必要がな
く、導電材料のエッチング工程を削除することができ
る。これによって、全面的に導電材料を設けることによ
って発生する応力を防ぐことができ、エッチングの工程
で生ずる廃液の処理も必要なくなる。従って、信頼性を
落とすことなく、より簡単な工程で配線パターンを形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図3】 本発明の第1実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図4】 本発明の第2実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図6】 本発明の第2実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図7】 本発明の第2実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態による配線パターンの
製造方法を示す図である。
【図9】 本発明の第3実施形態による配線パターンの
形成方法の一部の工程を示す工程図である。
【図10】 半導体装置に形成された配線パターンを説
明するための図である。
【図11】 図10(C)中に示したA−A線の断面矢
視図である。
【図12】 本発明の一実施形態による電気光学装置の
外観を示す斜視図である。
【図13】 本発明の他の実施形態による電気光学装置
の外観を示す斜視図である。
【図14】 本実施の形態に係る半導体装置が実装され
た回路基板を示す図である。
【図15】 本実施の形態に係る半導体装置を有する電
子機器を示す図である。
【図16】 本実施の形態に係る半導体装置を有する電
子機器を示す図である。
【符号の説明】
10……基板 11……触媒 12……レジスト 13……不活性化処理剤 14……配線パターン 20……触媒活性領域 21……触媒不活性領域 30……半導体チップ 31……パッシベーション膜 32……電極 33……絶縁層 34……導電層 35……導電層 100……回路基板 200……ノート型パーソナルコンピュータ 300……携帯電話
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA32 GA40 GA45 GA59 GA60 MA11 MA15 MA43 NA27 4M104 BB04 BB05 DD16 DD17 DD20 DD46 DD47 DD53 FF13 FF22 5F033 HH07 HH11 HH13 JJ07 JJ13 KK08 MM08 NN03 PP28 QQ12 QQ13 QQ19 QQ37 QQ52 RR04 RR06 RR22 VV07

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒を配線パターンの形成領域で露出さ
    せて設ける第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料
    を析出させる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記
    配線パターンを形成する第2工程とを含む配線パターン
    の形成方法において、 前記第1工程は、触媒を基板の全面に設ける工程と、 前記基板の全面に設けられた触媒の内、前記配線パター
    ンの形成領域に相当する領域以外の領域に設けられた前
    記触媒を全て除去して、前記配線パターンの形成領域に
    相当する領域のみに前記触媒の露出領域を形成する工程
    とを含むことを特徴とする配線パターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒の除去は、前記配線パターンの
    形成領域に相当する領域以外の領域内でレーザ光を走査
    しつつ照射して行うことを特徴とする請求項1記載の配
    線パターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 触媒を配線パターンの形成領域で露出さ
    せて設ける第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料
    を析出させる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記
    配線パターンを形成する第2工程とを含む配線パターン
    の形成方法において、 前記第1工程は、触媒を基板の全面に設ける工程と、 レジストを前記配線パターンの形成領域に相当する領域
    全てに設ける工程と、 前記レジストの形成領域以外の触媒を不活性化する工程
    と、 前記レジストを剥離して、前記触媒の露出領域を前記配
    線パターンの形成領域に対応させる工程とを含むことを
    特徴とする配線パターンの形成方法。
  4. 【請求項4】 触媒を配線パターンの形成領域で露出さ
    せて設ける第1工程と、前記触媒の露出領域に導電材料
    を析出させる無電解メッキを行い、前記導電材料で前記
    配線パターンを形成する第2工程とを含む配線パターン
    の形成方法において、 前記第1工程は、触媒を基板の全面に設ける工程と、 レジストを前記配線パターンの形成領域に相当する領域
    全てに設ける工程と、 前記レジストの形成領域以外の触媒を除去する工程と、 前記レジストを剥離して、前記触媒の露出領域を前記配
    線パターンの形成領域に対応させる工程とを含むことを
    特徴とする配線パターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記触媒を除去する工程は、物理的方
    法、化学的方法、及び熱的方法の何れか一つの方法を用
    いて前記触媒を除去する工程であることを特徴とする請
    求項4記載の配線パターンの形成方法。
  6. 【請求項6】 前記第1工程は、前記基板の全面に設け
    た前記触媒に対して熱的な処理を行う工程を更に含むこ
    とを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記
    載の配線パターンの形成方法。
  7. 【請求項7】 前記レジストは、ポジ型のレジストであ
    ることを特徴とする請求項3から請求項6の何れか一項
    に記載の配線パターンの形成方法。
  8. 【請求項8】 前記レジストは、印刷によって設けられ
    ることを特徴とする請求項3から請求項7の何れか一項
    に記載の配線パターンの形成方法。
  9. 【請求項9】 前記導電材料は、銅であることを特徴と
    する請求項1から請求項8の何れか一項に記載の配線パ
    ターンの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記導電材料は、複数の異種金属であ
    り、前記配線パターンを2層で形成することを特徴とす
    る請求項1から請求項9の何れか一項に記載の配線パタ
    ーンの形成方法。
  11. 【請求項11】 前記導電材料はニッケル及び銅であ
    り、 前記配線パターンを、前記ニッケルからなる第1層及び
    前記銅からなる第2層で形成することを特徴とする請求
    項1から請求項10の何れか一項に記載の配線パターン
    の形成方法。
  12. 【請求項12】 複数の電極と、それぞれの電極の一部
    を露出した開口部が形成された絶縁層とを有する半導体
    チップの前記絶縁層上に、請求項1から請求項11の何
    れか一項に記載の配線パターンの形成方法を用いて前記
    配線パターンを形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記絶縁層は、樹脂層であることを特
    徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記絶縁層は、酸化膜層であることを
    特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記開口部をレーザによって形成する
    ことを特徴とする請求項12から請求項14の何れか一
    項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1工程は、前記開口部を介して
    前記電極上に少なくとも一層の導電層を形成する工程を
    更に含み、 前記第2工程は、前記導電材料を、前記導電層の上を通
    るように形成する工程であることを特徴とする請求項1
    2から請求項15の何れか一項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 前記第2工程で形成された導電材料の
    一部に、バンプを形成する工程を更に含むことを特徴と
    する請求項16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項12から請求項17の何れか一
    項に記載の半導体装置の製造方法で製造されてなること
    を特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体装置を搭載す
    ることを特徴とする回路基板。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の半導体装置を搭載す
    ることを特徴とする電気光学装置。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の半導体装置を有する
    ことを特徴とする電子機器。
  22. 【請求項22】 基板上に配線パターンが形成された回
    路基板の製造方法であって、 前記基板上に、請求項1から請求項11の何れか一項に
    記載の配線パターンの形成方法を用いて前記配線パター
    ンを形成する工程を含むことを特徴とする回路基板の製
    造方法。
  23. 【請求項23】 前記配線パターンを形成する前に、前
    記基板の表面処理を行う工程を含むことを特徴とする請
    求項22記載の回路基板の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項22又は請求項23記載の回路
    基板の製造方法で製造されてなることを特徴とする回路
    基板。
  25. 【請求項25】 基板上の一部に、請求項1から請求項
    11の何れか一項に記載の配線パターンの形成方法を用
    いて形成された配線パターンを有することを特徴とする
    電気光学装置。
  26. 【請求項26】 前記配線パターンの形成位置に半導体
    装置が搭載されてなることを特徴とする請求項25記載
    の電気光学装置。
  27. 【請求項27】 前記半導体装置として、請求項18記
    載の半導体装置を搭載することを特徴とする請求項26
    記載の電気光学装置。
  28. 【請求項28】 請求項25から請求項27の何れか一
    項に記載の電気光学装置と、 前記電気光学装置を収容する筐体とを備えることを特徴
    とする電子機器。
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