JP2002358978A - 高分子電解質膜及びその製造方法 - Google Patents

高分子電解質膜及びその製造方法

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JP2002358978A
JP2002358978A JP2001166353A JP2001166353A JP2002358978A JP 2002358978 A JP2002358978 A JP 2002358978A JP 2001166353 A JP2001166353 A JP 2001166353A JP 2001166353 A JP2001166353 A JP 2001166353A JP 2002358978 A JP2002358978 A JP 2002358978A
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愛子 松田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成膜性に優れ、イオン交換基容量が大きく、
機械的強度と水の保持力に優れたスルホン化ポリイミド
からなり、固体高分子型燃料電池のイオン交換膜として
好適な高分子電解質膜とその製造方法を提供する。 【解決手段】 (式中、Arは、少なくとも1つのスルホン酸基によ
って置換されている二価の有機基である。) で表わされる構造単位を含む重合体ブロック(A)と、
一般式(II) (式中、Arは、スルホン酸基を持たない二価の有機
基である。) で表わされる構造単位を含む重合体ブロック(B)とを
5:95〜95:5のモル比(A:B)で含有するブロ
ック共重合スルホン化ポリイミドから形成されている高
分子電解質膜及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜とその製造方法に関し、さらに詳し
くは、成膜性に優れ、イオン交換基容量が大きく、機械
的強度に優れた、水の保持力に優れたスルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜とその製造方法に関する。また、本
発明は、スルホン化ポリイミド高分子電解質膜を固体高
分子電解質膜として含有する固体高分子型燃料電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】発電効率が高く、クリーンなエネルギー
を供給できることから、燃料電池発電が注目されてい
る。燃料電池は、水の電気分解の逆動作に基づく動作原
理により電気エネルギーを得る装置である。燃料電池で
は、一般に、天然ガス、メタノール、石炭などの燃料を
改質して得られる水素と、空気中の酸素とを送り込むこ
とによって、水が生成するとともに、直流電力が得られ
る。
【0003】燃料電池は、使用される電解質の種類によ
って、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、固体高
分子型などに分類される。これらの中でも、イオン交換
膜(固体高分子電解質膜)を電解質として使用する固体
高分子型燃料電池は、本質的に固体だけからなるセルで
あるため、電解質の散逸や保持の問題がないこと、10
0℃以下の低温で作動すること、起動時間が極めて短い
こと、高エネルギー密度化や小型軽量化が可能であるこ
と、などの長所を有している。
【0004】そのため、固体高分子型燃料電池は、家庭
用やビル用の分散型電源、自動車用電源、宇宙船用電
源、可搬型電源などとして開発が進められている。近年
では、地球温暖化などの環境問題や自動車排ガス対策の
観点から、固体高分子型燃料電池は、自動車搭載用の燃
料電池として期待を集めている。
【0005】図2に断面図を示すように、固体高分子型
燃料電池は、イオン交換膜(固体高分子電解質膜)1の
両面にガス拡散電極層2,3を接合した全固体型構造を
有している。カソード(酸化剤極)2とアノード(燃料
極)3とは、外部回路5(負荷4)によって接続されて
いる。
【0006】カソード2側に酸素または空気、アノード
3側に水素を供給すると、アノード3側では、水素が酸
化されてプロトンと電子を生成する。プロトンは、水分
子を伴ってイオン交換膜1中を移動し、対極のアノード
2で、外部回路5(負荷4)から供給された電子ととも
に、酸素の還元に使われて水を生成する。
【0007】固体高分子型燃料電池は、図2に示すよう
なイオン交換膜−電極接合体からなる単セルを多数積層
したスタックの形で使用される。具体的には、イオン交
換膜−電極接合体の両側に、極室分離やガス供給流路の
機能を持つ導電性セパレータを密着させて積層する。
【0008】固体高分子型燃料電池は、前述のような長
所を有しているものの、イオン交換膜などの電池構成材
料が高価であること、イオン交換膜が含水状態で良好な
伝導性を持つために、イオン交換膜の水分管理が必要で
あることなどの短所を有している。
【0009】イオン交換膜を構成するポリマーは、一般
に、高いイオン伝導度を有し、薄くて機械的強度に優れ
たフィルムを形成できる特性を有していることが要求さ
れている。イオン交換膜は、湿潤状態だけではなく、乾
燥状態においても、高いイオン伝導性を保持し、優れた
熱安定性、酸化及び還元に対する耐性、機械的強度など
を有することが求められる。
【0010】従来、固体高分子型燃料電池の固体高分子
電解質膜としては、デュポン社のナフィオン(Nafi
on;登録商標)に代表されるスルホン酸基を持つフッ
素樹脂系イオン交換膜が用いられている。このフッ素樹
脂系イオン交換膜は、製造工程が複雑なために、コスト
の低減が困難である。それに加えて、フッ素樹脂系イオ
ン交換膜は、架橋構造を持たない線状高分子からなるた
め、イオン交換基濃度を高くすると溶液化すること、ま
わりの水分濃度によって膨潤・収縮しやすいこと、膜厚
を小さくすると、含水率が大きくなって機械的強度や耐
クリープ性が低下すること、などの問題があった。
【0011】最近、フッ素樹脂系イオン交換膜に代え
て、スルホン化ポリイミド膜を固体高分子型燃料電池の
イオン交換膜として使用することが提案されている(特
表2000−510511号公報)。しかし、本発明者
らの追試結果によれば、該公報に開示されている重合条
件では、成膜性に優れたスルホン化ポリイミド前駆体
(即ち、ポリアミド酸)を得ることができないことが判
明した。
【0012】例えば、該公報の実施例4には、フェノー
ルとパラ−クロロフェノールとの混合溶媒中に、4,
4′−ジアミノ−(1,1′−ビフェニル)−2,2′
−ジスルホン酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物、及び4,4′−オキシ−ベンゼンア
ミン〔これは、オキシビス(4,4′−ベンゼンアミ
ン)であると解される〕を一度に添加し、150℃で5
時間加熱して重合させたことが記載されている。
【0013】ところが、この重合方法では、充分に高重
合度のポリアミド酸を合成することができず、得られた
ポリアミド酸を用いて満足な膜を得ることができなかっ
た。その理由としては、該公報に重合条件の詳細に関す
る充分な開示がないことが考えられるが、それだけでは
なく、重合触媒、モノマーの投入順序、反応温度、反応
時間などの重合条件の制御が不充分であることが判明し
た。
【0014】Macromol. Symp. 106, 345-351 (1996)に
は、フェノール中で、安息香酸とトリエチルアミンの存
在下、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物と2,2′−ジスルホン酸ベンジジン〔即ち、
4,4′−ジアミノ−(1,1′−ビフェニル)−2,
2′−ジスルホン酸〕とを180℃で重縮合させ、水溶
性のスルホン化ポリナフトイレンイミド(PNIS)を
合成したことが記載されている。
【0015】しかし、この文献に開示されているスルホ
ン化ポリマーは、水溶性であるため、固体高分子電解質
膜としては不適当なものである。該文献には、各成分の
使用量や重合時間などの詳細が記載されていない。ま
た、該文献は、水に不溶化したポリイミド骨格を有する
スルホン化ポリマーの製造方法を教示していない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、成膜
性に優れ、イオン交換基容量が大きく、機械的強度と水
の保持力に優れたスルホン化ポリイミドからなり、固体
高分子型燃料電池のイオン交換膜として好適な高分子電
解質膜とその製造方法を提供することにある。
【0017】また、本発明の課題は、このような優れた
特性を有するスルホン化ポリイミド高分子電解質膜を固
体高分子電解質膜として含有する固体高分子型燃料電池
を提供することにある。
【0018】本発明者らは、前記課題を達成するために
鋭意研究した結果、1,4,5,8−ナフタレンテトラ
カルボン酸二無水物と少なくとも1つのスルホン酸基を
持つジアミン化合物とスルホン酸基を持たないジアミン
化合物とを反応させてポリアミド酸を合成し、次いで、
該ポリアミド酸を成膜した後、イミド化するスルホン化
ポリイミド高分子電解質膜の製造方法において、該ポリ
アミド酸を特定の方法によりブロック共重合させる方法
に想到した。
【0019】本発明の製造方法により得られたポリアミ
ド酸は、成膜性に優れている。本発明の製造方法により
得られたブロック共重合スルホン化ポリイミド膜は、イ
オン交換基容量が大きく、乾燥条件下及び湿潤条件下で
の機械的強度が良好であり、適度の体積抵抗率を示し、
しかも乾燥条件下での体積抵抗率の変動が抑制され、そ
の結果、このブロック共重合スルホン化ポリイミド膜を
固体高分子電解質膜として備えた燃料電池は、乾燥条件
下での作動が可能である。したがって、このブロック共
重合スルホン化ポリイミド高分子電解質膜は、固体高分
子型燃料電池の固体高分子電解質膜として好適である。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったも
のである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(I)
【0021】
【化5】
【0022】(式中、Ar1は、少なくとも1つのスル
ホン酸基によって置換されている二価の有機基であ
る。)で表わされる構造単位〔I〕を含む重合体ブロッ
ク(A)と、下記式(II)
【0023】
【化6】
【0024】(式中、Ar2は、スルホン酸基を持たな
い二価の有機基である。)で表わされる構造単位〔I
I〕を含む重合体ブロック(B)とを5:95〜95:
5のモル比(A:B)で含有するブロック共重合スルホ
ン化ポリイミドから形成されている高分子電解質膜が提
供される。
【0025】また、本発明によれば、下記式(Ia)
【0026】
【化7】
【0027】で表わされる構造単位〔Ia〕を含む重合
体ブロック(A1)と、下記式(IIa)
【0028】
【化8】
【0029】で表わされる構造単位〔IIa〕を含む重
合体ブロック(B1)とを5:95〜95:5のモル比
(A1:B1)で含有するブロック共重合スルホン化ポリ
イミドから形成されている高分子電解質膜が提供され
る。
【0030】さらに、本発明によれば、1,4,5,8
−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物と少なくとも1
つのスルホン酸基を持つジアミン化合物(D1)とスルホン
酸基を持たないジアミン化合物(D2)とを反応させてポ
リアミド酸を合成し、次いで、該ポリアミド酸を成膜し
た後、イミド化するスルホン化ポリイミド高分子電解質
膜の製造方法において、該ポリアミド酸を下記の工程:
(1)フェノールとp−クロロフェノールとの混合溶媒
中で、トリエチルアミン及び安息香酸の存在下、1,
4,5,8−テトラカルボン酸二無水物と少なくとも1
つのスルホン酸基を持つジアミン化合物(D1)とを反応さ
せる工程、(2)フェノールとp−クロロフェノールと
の混合溶媒中で、安息香酸の存在下、1,4,5,8−
テトラカルボン酸二無水物とスルホン酸基を持たないジ
アミン化合物(D2)とを反応させる工程、及び(3)工程
(1)で得られた反応液と、工程(2)で得られた反応
液とを混合し、安息香酸の存在下、重合反応を継続する
工程により合成することを特徴とするブロック共重合ス
ルホン化ポリイミド高分子電解質膜の製造方法が提供さ
れる。
【0031】さらにまた、本発明によれば、ブロック共
重合スルホン化ポリイミド高分子電解質膜を固体高分子
電解質膜として含有する固体高分子型燃料電池が提供さ
れる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明では、ポリアミド酸(ポリ
イミド前駆体)及びポリイミドを構成するテトラカルボ
ン酸成分として、1,4,5,8−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物を使用する。ジアミン成分としては、
少なくとも1つのスルホン酸基を持つジアミン化合物(D
1)とスルホン酸基を持たないジアミン化合物(D2)とを
併用する。
【0033】少なくとも1つのスルホン酸基を持つジア
ミン化合物(D1)としては、化学式NH2Ar1(SO
3H)NH2で表わされる化合物を挙げることができる。
この化学式中、Ar1は、二価の有機基であり、6〜1
0個の炭素原子を持つ少なくとも1つの(置換)芳香族
環、5〜10個の原子を持ち、S、N、Oなどのヘテロ
原子を含む芳香性の(置換)複素環、及びこれらの混合
環などの構造を有するジアミン化合物が好ましい。ま
た、このジアミン化合物(D1)は、少なくとも1個のスル
ホン酸基を持つが、2個のスルホン酸基を持つジアミン
化合物であることが好ましい。
【0034】少なくとも1つのスルホン酸基を持つジア
ミン化合物(D1)の好ましい具体例としては、2,2′−
ジスルホン酸ベンジジン〔即ち、4,4′−ジアミノ−
(1,1′−ビフェニル)−2,2′−ジスルホン
酸〕、1,4−ジアミノベンゼン−3−スルホン酸、
1,3−ジアミノベンゼン−4−スルホン酸、4,4′
−ジアミノ−5,5′−ジメチル−(1,1′−ビフェ
ニル)−2,2′−ジスルホン酸などが挙げられる。こ
れらの中でも、2,2′−ジスルホン酸ベンジジンが好
ましい。
【0035】スルホン酸基を持たないジアミン化合物
(D2)としては、化学式NH2Ar2NH2で表わされる化
合物を挙げることができる。この化学式中、Ar2は、
二価の有機基であり、6〜10個の炭素原子を持つ少な
くとも1つの(置換)芳香族環、5〜10個の原子を持
ち、S、N、Oなどのヘテロ原子を含む芳香性の(置
換)複素環、及びこれらの混合環などの構造を有するジ
アミン化合物が好ましい。置換芳香族環及び置換複素環
は、置換基としてスルホン酸基を持たないものである。
【0036】スルホン酸基を持たないジアミン化合物
(D2)としては、例えば、2,2′−ジ(p−アミノフ
ェニル)−6,6′−ビベンゾオキサゾール、2,2′
−ジ(p−アミノフェニル)−5,5′−ビベンゾオキ
サゾール、m−フェニレンジアミン、1−イソプロピル
−2,4−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′
−ジアミノジフェニルプロパン、4,4′−ジアミノジ
フェニルエタン、3,3′−ジアミノジフェニルエタ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−
ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフィド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,
3′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
エーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、ベンジジン、4,4″−ジアミノ−p−テルフェ
ニル、3,3″−ジアミノ−p−テルフェニル、ビス
(p−アミノシクロヘキシル)メテン、ビス(p−β−
アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−β
−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス
(2−メチル−4−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビ
ス(1,1−ジメチル−5−アミノペンチル)ベンゼ
ン、1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナ
フタレン、2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)ト
ルエン、2,4−ジアミノトルエン、m−キシレン−
2,5−ジアミン、p−キシレン−2,5−ジアミン、
m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、
4,4′−〔2,2,2−トリフルオロ−(1−トリフ
ルオロメチル)−エチリデン〕−ベンゼンアミンなどの
芳香族ジアミン類;2,6−ジアミノピリジン、2,5
−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−
オキサジアゾールなどの複素環ジアミン類を挙げること
ができる。これらの中でも、4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテルが好ましい。
【0037】テトラカルボン酸成分である1,4,5,
8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物とジアミン成
分とは、一般に、ほぼ等モルの割合で用いられる。ポリ
マーの両末端をアミンとする場合には、ジアミン成分が
若干過剰となるモル比で用いてもよい。一方、ポリマー
の両末端をカルボン酸無水物基とする場合には、1,
4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物が若
干過剰となるモル比で用いてもよい。また、連鎖制限剤
として、無水フタル酸、ナフタレン−1,8−ジカルボ
ン酸無水物などを少量使用することにより、ポリマー末
端を形成させてもよい。
【0038】ジアミン成分中、少なくとも1つのスルホ
ン酸基を持つジアミン化合物(D1)とスルホン酸基を持た
ないジアミン化合物(D2)とは、モル比(D1:D2)で、
5:95〜95:5の割合で使用することが好ましい。
このモル比(D1:D2)は、より好ましくは15:85〜8
5:15、さらに好ましくは20:80〜80:20、
特に好ましくは25:75〜75:25である。
【0039】少なくとも1つのスルホン酸基を持つジア
ミン化合物(D1)のモル比が小さすぎると、充分に高いイ
オン交換基容量を有する高分子電解質膜を得ることが困
難になる。少なくとも1つのスルホン酸基を持つジアミ
ン化合物(D1)のモル比が大きすぎると、高分子電解質膜
の機械的強度が低下し、特に湿潤状態での引張破断応力
が低下する。多くの場合、前記モル比(D1:D2)を30:
70〜70:30の範囲内とすることにより、良好な結
果を得ることができる。
【0040】本発明では、ポリアミド酸を下記の工程
(1)〜(3)により合成する。 (1)フェノールとp−クロロフェノールとの混合溶媒
中で、トリエチルアミン及び安息香酸の存在下、1,
4,5,8−テトラカルボン酸二無水物と少なくとも1
つのスルホン酸基を持つジアミン化合物(D1)とを反応さ
せる工程、(2)フェノールとp−クロロフェノールと
の混合溶媒中で、安息香酸の存在下、1,4,5,8−
テトラカルボン酸二無水物とスルホン酸基を持たないジ
アミン化合物(D2)とを反応させる工程、及び(3)工程
(1)で得られた反応液と、工程(2)で得られた反応
液とを混合し、安息香酸の存在下、重合反応を継続する
工程。
【0041】混合溶媒中のフェノールとp−クロロフェ
ノールとの重量比は、好ましくは10:90〜90:1
0、より好ましくは20:80〜80:20、特に好ま
しくは30:70〜70:30である。多くの場合、フ
ェノール40〜70重量%とp−クロロフェノール30
〜60重量%の割合で用いることにより、良好な結果を
得ることができる。この混合溶媒を用いることにより、
他の条件と相まって、重縮合反応を円滑に実施すること
ができる。
【0042】本発明では、工程(1)において、反応系
に溶解補助剤としてトリエチルアミンを存在させる。具
体的には、前記混合溶媒中にトリエチルアミンを添加す
る。トリエチルアミンは、少なくとも1つのスルホン酸
基を持つジアミン化合物(D1)の溶解補助剤として作用す
る。トリエチルアミンは、少なくとも1つのスルホン酸
基を持つジアミン化合物(D1)1モルに対して、好ましく
は0.5〜3モル、より好ましくは1〜2.5モルの割
合で用いられる。トリエチルアミンを使用することによ
り、他の条件と相まって、重縮合反応を円滑に実施する
ことができる。
【0043】本発明では、工程(1)において、反応系
に重合触媒として安息香酸を存在させる。具体的には、
混合溶媒中に安息香酸を添加する。安息香酸は、少なく
とも1つのスルホン酸基を持つジアミン化合物(D1)1モ
ルに対して、好ましくは0.1〜2モル、より好ましく
は0.3〜1.5モルの割合で使用する。重合触媒とし
て安息香酸を使用することにより、高分子量で成膜性に
優れたポリアミド酸を得ることができる。
【0044】本発明では、全モノマー成分を一度に反応
させるのではなく、フェノールとp−クロロフェノール
との混合溶媒中、トリエチルアミン及び安息香酸の存在
下、先ず、1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物
と少なくとも1つのスルホン酸基を持つジアミン化合物
(D1)とを、好ましくは150℃以上の温度で反応させ
る。工程(1)での反応温度は、好ましくは150〜1
90℃、より好ましくは160〜185℃である。反応
時間は、好ましくは1〜30時間、より好ましくは2〜
24時間、特に好ましくは3〜20時間である。
【0045】本発明の工程(2)は、通常、工程(1)
と並行して実施する。工程(2)では、フェノールとp
−クロロフェノールとの混合溶媒中で、安息香酸の存在
下、1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物とスル
ホン酸基を持たないジアミン化合物(D2)とを反応させ
る。混合溶媒中のフェノールとp−クロロフェノールと
の重量比は、工程(1)と同様である。安息香酸は、ス
ルホン酸基を持たないジアミン化合物(D2)1モルに対し
て、好ましくは0.1〜2モル、より好ましくは0.3
〜1.5モルの割合で使用する。工程(2)での反応温
度は、好ましくは60〜190℃、より好ましくは70
〜170℃である。反応時間は、好ましくは1〜30時
間、より好ましくは2〜24時間、特に好ましくは3〜
20時間である。
【0046】工程(3)では、工程(1)で得られた反
応液と、工程(2)で得られた反応液とを混合し、安息
香酸の存在下、重合反応を継続する。反応系内に安息香
酸が充分に存在している場合には、工程(3)で安息香
酸を追加することは必ずしも必要ではないが、通常は、
少量の安息香酸を追加して反応を継続することが好まし
い。追加する場合の安息香酸の量は、スルホン酸基を持
たないジアミン化合物(D2)1モルに対して、好ましくは
0.1〜2モル、より好ましくは0.3〜1.5モルの
割合である。
【0047】この工程(3)では、工程(1)で得られ
た反応液と、工程(2)で得られた反応液とを100℃
以下の温度で混合し、次いで、60〜170℃の温度で
0.1〜5時間、好ましくは0.5〜2時間程度反応さ
せる。
【0048】このような特定の重合法により、成膜性に
優れたポリアミド酸を得ることができ、製膜後、イミド
化した場合に、高分子電解質膜としての各種物性が良好
なブロック共重合スルホン化ポリイミド膜を得ることが
できる。
【0049】反応終了後、生成ポリアミド酸の非溶媒
(例えば、メタノール、エタノールなど)中に反応混合
物を流し込んで生成ポリアミド酸を沈殿させる。必要に
応じて、メタノール洗浄を行なう。沈殿物を濾過し、乾
燥してポリアミド酸を回収する。
【0050】ポリアミド酸は、溶媒(例えば、m−クレ
ゾール)中に溶解させ、得られた溶液をガラス板などの
支持体上に流延し、乾燥することにより製膜することが
できる。得られたフィルムは、通常、加熱してポリアミ
ド酸を脱水閉環することにより、ポリイミド化する。所
望により、化学閉環法を採用してもよい。このようにし
て得られたスルホン化ポリイミド膜は、必要に応じて、
塩酸溶液で処理し、イオン交換水で充分に洗浄する。
【0051】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、下記式(I)
【0052】
【化9】
【0053】(式中、Ar1は、少なくとも1つのスル
ホン酸基によって置換されている二価の有機基であ
る。)で表わされる構造単位〔I〕を含む重合体ブロッ
ク(A)と、下記式(II)
【0054】
【化10】
【0055】(式中、Ar2は、スルホン酸基を持たな
い二価の有機基である。)で表わされる構造単位〔I
I〕を含む重合体ブロック(B)とを5:95〜95:
5のモル比(A:B)で含有するブロック共重合スルホ
ン化ポリイミドから形成されている高分子電解質膜であ
る。ここで、各構造単位〔I〕及び〔II〕を基本モル
として、モル比(A:B)を定める。このブロック共重
合スルホン化ポリイミドは、下記式(III)で表わすこと
ができる。
【0056】
【化11】
【0057】式中、Ar1及びAr2は、互いに同一また
は異なっていてもよい二価の有機基であり、Ar1は、
少なくとも1つのスルホン酸基によって更に置換されて
いる。mは、4以上の整数であり、好ましくは4〜5,
000、より好ましくは5〜300である。nは、4以
上の整数であり、好ましくは4〜5,000、より好ま
しくは5〜300である。スルホン化ポリイミドは、ブ
ロック共重合体である。構造単位(I)としては、下記式
(Ia)
【0058】
【化12】
【0059】で表わされる構造単位が好ましい。構造単
位(II)としては、下記式(IIa)
【0060】
【化13】
【0061】で表わされる構造単位が好ましい。したが
って、ブロック共重合スルホン化ポリイミドとしては、
下記式(IIIa)
【0062】
【化14】
【0063】で表わされる化学構造を有するブロックス
ルホン化ポリイミドが好ましい。
【0064】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、イオン交換基容量が通常1.3
0meq/g以上、好ましくは1.50meg/g以
上、より好ましくは1.80meq/g以上である。本
発明のスルホン化ポリイミド高分子電解質膜は、重合条
件を調整することにより、必要に応じて、イオン交換基
容量を2.00meq/g以上にまで高めることが可能
である。イオン交換基容量の上限は、通常、3.30m
eq/g程度であるが、特に限定されない。
【0065】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、乾燥状態での引張破断応力が通
常25MPa以上、好ましくは25〜150MPa、よ
り好ましくは30〜100MPaであり、機械的強度に
優れている。本発明のブロックスルホン化ポリイミド高
分子電解質膜は、吸水時の引張破断応力が通常3〜10
0MPa、好ましくは5〜60MPa、より好ましくは
6〜50MPaであり、湿潤状態での機械的強度が良好
である。
【0066】本発明のブロックスルホン化ポリイミド高
分子電解質膜は、乾燥時の引張破断伸びが通常1%以
上、好ましくは1〜20%、より好ましくは2〜15%
であり、可撓性が良好である。また、本発明のブロック
スルホン化ポリイミド高分子電解質膜は、吸水時の引張
破断伸びが乾燥時の破断伸びと殆んど同じ水準であり、
湿潤状態での可撓性が良好である。
【0067】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、10mm長さ白金電極、電極間
距離10mm、交流1.0V−10kHzで測定した体
積抵抗率が通常1〜35Ωcm、好ましくは2〜30Ω
cmである。本発明のスルホン化ポリイミド高分子電解
質膜は、温度80℃、相対湿度(RH)50%の乾燥条
件下で24時間放置後の体積抵抗率が、好ましくは25
0Ωcm以下、より好ましくは200Ωcm以下、特に
好ましくは180Ωcm以下であり、したがって、本発
明のブロック共重合スルホン化ポリイミド高分子電解質
膜を備えた固体高分子型燃料電池は、該高分子電解質膜
の水の保持力が高いので、乾燥条件下での電池作動に適
している。
【0068】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、水に対して不溶であり、湿潤状
態においても、高いイオン伝導性を保持し、優れた熱安
定性、酸化及び還元に対する耐性、機械的強度などを有
している。
【0069】本発明のブロック共重合スルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、固体NMRによるT緩和時
間測定において、特定化学シフトでのT緩和時間が
2成分となる。特に、下記式(Ia)
【0070】
【化15】
【0071】で表わされる構造単位〔Ia〕を含む重合
体ブロック(A1)と、下記式(IIa)
【0072】
【化16】
【0073】で表わされる構造単位〔IIa〕を含む重
合体ブロック(B1)とを含有し、下記式(IIIa)
【0074】
【化17】
【0075】で表わされるブロック共重合スルホン化ポ
リイミドから形成されている高分子電解質膜は、固体N
MRによるT緩和時間測定において、化学シフト1
64ppm及び143ppmでのT緩和時間がそれ
ぞれ2成分となる。固体NMRの測定条件は、観測周波
数=75.499MHz、パルス幅=4.5μsec、
スペクトル幅=30.03KHzである。
【0076】したがって、本発明のブロック共重合スル
ホン化ポリイミドは、スルホン酸基を含有する重合体ブ
ロックが数十Å以上、さらには、数百Å単位でのブロッ
ク構造となっているため、ランダム共重合体に比べて、
乾燥条件下での水の保持力が向上しており、その膜は、
固体高分子型燃料電池のイオン交換膜として好適であ
る。
【0077】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明する。
【0078】[実施例1] 1.反応器 容積300mlのガラス製フラスコからなる反応器に、
撹拌装置、窒素ガス注入口、温度プローブ、及び冷却管
を装着した。反応器の加熱は、温度調節機能を有するオ
イルバスを用いて行なった。この反応器を2個用意し、
以下、それぞれ反応器A及び反応器Bという。
【0079】2.反応器Aでの反応工程 反応器A内に、溶媒としてフェノール52.5gとp−
クロロフェノール37.5gを投入し、撹拌しながらオ
イルバスにて反応器を加熱して、溶媒の温度を60℃に
加温した。この反応器A内に、溶解助剤としてトリエチ
ルアミン2.226g(0.022mol)と、重合触
媒として安息香酸1.343g(0.011mol)と
を投入し、30分間撹拌した。次に、2,2′−ジスル
ホン酸ベンジジン〔即ち、4,4′−ジアミノ−(1,
1′−ビフェニル)−2,2′−ジスルホン酸〕3.7
88g(0.011mol)を投入し、30分間撹拌し
た。その後、反応器A内に、1,4,5,8−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物2.950g(0.011
mol)を投入し、撹拌しながら反応器内の混合物を1
80℃まで加熱し、そして180℃で4時間撹拌を継続
した。
【0080】3.反応器Bでの反応工程 前記反応器A内での反応と並行して、以下の手順で反応
器B内での反応を行った。反応器B内に、溶媒としてフ
ェノール105gとp−クロロフェノール75gを投入
し、撹拌しながらオイルバスにて反応器を加熱して、溶
媒を60℃に加温した。この反応器B内に、重合触媒と
して安息香酸2.930g(0.024mol)を投入
し、30分間攪拌した。次に、反応器B内に4,4′−
ジアミノジフェニルエーテル4.806g(0.024
mol)を投入し、10分間攪拌した。その後、1,
4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物6.
436g(0.024mol)を投入し、攪拌しながら
反応器B内の混合物を150℃まで加熱し、150℃で
4時間攪拌を継続した。
【0081】4.ブロック共重合工程 反応器A及び反応器Bでの攪拌終了後、各反応器内温度
を80℃にまで下げた。80℃になった時点で、反応器
B内の溶液41gを反応器A内に投入し、混ぜ合わせ
た。この混合物中に、重合触媒として安息香酸0.61
1g(0.005mol)を投入した後、反応器Aを1
50℃まで加熱し、そして150℃で1時間攪拌を継続
した。
【0082】5.後処理工程 攪拌終了後、反応器内温度を60℃まで下げた。その
後、反応器内の反応液を、メタノール1リットルを注い
だ3リットルビーカー内にメタノールを攪拌しながら流
し込み、30分間攪拌後、繊維状の沈殿物を吸引濾過に
より取り出した。取り出した繊維状の固体を、再び、メ
タノール500mlを注いだ3リットルビーカー内にメ
タノールを攪拌しながら投入し、30分間攪拌後、沈殿
物を吸引濾過により取り出した。この操作をもう一度繰
り返した後、取り出した繊維状の固体を120℃で6時
間真空乾燥した。このようにして、乾燥固体として、ポ
リイミド前駆体(即ち、ポリアミド酸)を回収した。
【0083】6.製膜工程 上記で得られた乾燥固体を乳鉢で擦り潰した。一方、上
記と同様の反応器内にm−クレゾール92.5g投入
し、60℃に加熱し、攪拌した。その中に、乳鉢で擦り
潰した乾燥固体7.5gを3回に分けて30分毎に投入
し、溶解した。得られた溶液を、ドクターナイフ500
μm厚でガラス板上に流延して製膜した。ガラス板上の
被膜を恒温槽にて昇温速度10℃/分で120℃で1時
間、200℃で10分間、そして250℃で10分間の
加熱硬化を連続して行った。加熱硬化によるポリイミド
化(脱水閉環)の終了後、ガラス板上に透明で茶褐色の
膜が生成していた。この膜をガラス板から剥がし取っ
た。
【0084】得られた膜を、1規定塩酸100mlを注
いだ1リットルビーカー内に投入し、ビーカーに蓋をし
て、ウォーターバスで60℃で18時間加熱した。その
後、1規定塩酸溶液から膜を取り出して、イオン交換水
で充分洗浄し、スルホン化ポリイミド高分子電解質膜を
得た。
【0085】7.高分子電解質膜の特性 上記で得られたブロック共重合スルホン化ポリイミド高
分子電解質膜は、イオン交換基容量が2.47meq/
g、体積抵抗率(10mm長さ白金電極、電極間距離1
0mm、交流1.0V−10kHzで測定)が5.1Ω
cm、引張特性(破断応力/破断伸び)が77MPa/
3%、吸水時の引張特性(破断応力/破断伸び)が6M
Pa/3%であった。
【0086】上記で得られたブロック共重合スルホン化
ポリイミド高分子電解質膜の固体NMR緩和時間分析を
行ったところ、T緩和時間が164ppmで41.
8/10.9msec、143ppmで34.4/1
3.1msecの各2成分となった。この分析結果か
ら、重合体ブロックの大きさは数十Å以上であることが
分かった。
【0087】この高分子電解質膜を、温度80℃、相対
湿度(RH)50%で24時間放置後、体積抵抗率を測
定したところ、146Ωcmであった。図1に、ブロッ
ク共重合スルホン化ポリイミド高分子電解質膜の乾燥条
件(80℃、50%RH)下での経過時間と体積抵抗率
の変動との関係を示す。結果を表1に示す。
【0088】[実施例2] 1.反応条件 実施例1において、反応条件を、反応器Aでの「180
℃で4時間撹拌」を「180℃で8時間撹拌」に、ま
た、反応器Bでの「150℃で4時間撹拌」を「150
℃で8時間撹拌」に、それぞれ変更したこと以外は、実
施例1と同様に操作してブロック共重合スルホン化ポリ
イミド高分子電解質膜を作製し、評価した。
【0089】2.高分子電解質膜の特性 上記で得られたブロック共重合スルホン化ポリイミド高
分子電解膜は、イオン交換基容量が2.32meq/
g、体積抵抗率(10mm長さ白金電極、電極間距離1
0mm、交流1.0V−10kHzで測定)が2.3Ω
cm、引張特性(破断応力/破断伸び)が46MPa/
3%で、吸水時の引張特性(破断応力/破断伸び)が7
MPa/3%であった。この膜の80℃、50RH%で
24時間放置後の体積抵抗率は113Ωcmであった。
緩和時間については、実施例1と同様の結果が得
られた。結果を表1及び図1に示す。
【0090】[実施例3] 1.反応条件 実施例1において、反応条件を、反応器Aでの「180
℃で4時間撹拌」を「180℃で16時間撹拌」に、ま
た、反応器Bでの「150℃で4時間撹拌」を「150
℃で16時間撹拌」に、それぞれ変更したこと以外は、
実施例1と同様に操作してブロック共重合スルホン化ポ
リイミド高分子電解質膜を作製し、評価した。
【0091】2.高分子電解質膜の特性 上記で得られたブロック共重合スルホン化ポリイミド高
分子電解膜は、イオン交換基容量が2.16meq/
g、体積抵抗率(10mm長さ白金電極、電極間距離1
0mm、交流1.0V−10kHzで測定)が3.6Ω
cm、引張特性(破断応力/破断伸び)が70MPa/
4%で、吸水時の引張特性(破断応力/破断伸び)が1
7MPa/4%であった。この膜の80℃、50RH%
で24時間放置後の体積抵抗率は163Ωcmであっ
た。T緩和時間については、実施例1と同様の結果
が得られた。結果を表1及び図1に示す。
【0092】[参考例1] 1.反応器 容積300mlのガラス製フラスコからなる反応器に、
撹拌装置、窒素ガス注入口、温度プローブ、及び冷却管
を装着した。反応器の加熱は、温度調節機能を有するオ
イルバスを用いて行なった。
【0093】2.重合工程 反応器内に、溶媒としてフェノール70gとp−クロロ
フェノール50gを投入し、オイルバスにて60℃に加
温し、攪拌した。この反応器内に、溶解助剤としてトリ
エチルアミン2.226g(0.022mol)と、重
合触媒として安息香酸0.672g(0.0055mo
l)とを投入し、30分間攪拌した。次に、2,2′−
ジスルホン酸ベンジジン〔即ち、4,4′−ジアミノ−
(1,1′−ビフェニル)−2,2′−ジスルホン酸〕
3.788g(0.011mol)を投入し、30分間
攪拌した。
【0094】その後、反応器内に、1,4,5,8−ナ
フタレンテトラカルボン酸二無水物4.290g(0.
016mol)を投入し、攪拌しながら180℃まで加
熱し、そして180℃で4時間攪拌を継続した。4時間
攪拌後、反応器内温度を80℃まで下げ、80℃になっ
た時点で4,4′−ジアミノジフェニルエーテル〔即
ち、オキシビス(4,4′−ベンゼンアミン)〕1.0
01g(0.0050mol)を反応器に投入し、その
後、80℃で2.5時間攪拌した。2.5時間攪拌後、
反応器内温度を60℃まで下げ、そして60℃で18時
間攪拌した。
【0095】3.後処理工程 反応器内の反応液を、メタノール1リットルを注いだ3
リットルビーカー内にメタノールを攪拌しながら流し込
み、30分間撹拌後、繊維状の沈殿物を吸引濾過により
取り出した。取り出した繊維状の固体を、再び、メタノ
ール500mlを注いだ3リットルビーカー内にメタノ
ールを攪拌しながら投入し、30分間攪拌後、沈殿物を
吸引濾過により取り出した。この操作をもう一度繰り返
した後、取り出した繊維状の固体を120℃で6時間真
空乾燥した。このようにして、乾燥固体として、ポリイ
ミド前駆体(即ち、ポリアミド酸)を回収した。
【0096】4.製膜工程 上記で得られた乾燥固体を乳鉢で擦り潰した。一方、上
記と同様の反応器内にm−クレゾール92.5g投入
し、60℃に加熱し、攪拌した。その中に、乳鉢で擦り
潰した乾燥固体7.5gを3回に分けて30分毎に投入
し、溶解した。得られた溶液を、ドクターナイフ500
μm厚でガラス板上に流延して製膜した。ガラス板上の
被膜を恒温槽にて昇温速度10℃/分で120℃で1時
間、200℃で10分間、そして250℃で10分間の
加熱硬化を連続して行った。加熱硬化によるポリイミド
化(脱水閉環)の終了後、ガラス板上に透明で茶褐色の
膜が生成していた。この膜をガラス板から剥がし取っ
た。
【0097】得られた膜を、1規定塩酸100mlを注
いだ1リットルビーカー内に投入し、ビーカーに蓋をし
て、ウォーターバスで60℃で18時間加熱した。その
後、1規定塩酸溶液から膜を取り出して、イオン交換水
で充分洗浄し、スルホン化ポリイミド高分子電解質膜を
得た。
【0098】5.高分子電解質膜の特性 上記で得られたスルホン化ポリイミド高分子電解質膜
は、イオン交換基容量が2.89meq/g、体積抵抗
率(10mm長さ白金電極、電極間距離10mm、交流
1.0V−10kHzで測定)が6.1Ωcm、引張特
性(破断応力/破断伸び)が39MPa/8%、吸水時
の引張特性(破断応力/破断伸び)が15MPa/7%
であった。
【0099】上記で得られたスルホン化ポリイミド高分
子電解質膜の固体NMR緩和時間分析を行ったところ、
緩和時間が164ppmで19.9msec、1
43ppmで14.3msecの各1成分となった。こ
の分析結果から、スルホン酸基を有する重合体ブロック
の大きさは数十Å未満で均一に分散しているランダム構
造であることが分かった。この高分子電解質膜を、温度
80℃、50%RHで24時間放置後、体積抵抗率を測
定したところ、265Ωcmであった。結果を表1及び
図1に示す。
【0100】[参考例2]溶解助剤、重合触媒、及び各
モノマーの量を下記のとおりに変更したこと以外は、参
考例1と同様に操作して、スルホン化ポリイミド高分子
電解質膜を作製した。
【0101】トリエチルアミン1.619g(0.01
6mol)、安息香酸0.488g(0.0040mo
l)、2,2′−ジスルホン酸ベンジジン2.755g
(0.008mol)、1,4,5,8−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物4.290g(0.016mo
l)、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル1.60
2g(0.008mol)。
【0102】このようにして得られたスルホン化ポリイ
ミド高分子電解質膜は、イオン交換基容量が2.48m
eq/g、体積抵抗率(10mm長さ白金電極、電極間
距離10mm、交流1.0V−10kHzで測定)が1
1.0Ωcm、引張特性(破断応力/破断伸び)が61
MPa/7%、吸水時の引張特性(破断応力/破断伸
び)が25MPa/8%であった。この高分子電解質膜
を、温度80℃、50%RHで24時間放置後、体積抵
抗率を測定したところ、395Ωcmであった。T
緩和時間については、参考例1と同様の結果が得られ
た。結果を表1及び図1に示す。
【0103】[比較例1] 1.反応器 容積500mlのガラス製フラスコからなる反応器に、
撹拌装置、窒素ガス注入口、温度プローブ、及び冷却管
を装着した。反応器の加熱は、温度調節機能を有するオ
イルバスを用いて行なった。
【0104】2.反応媒体の調製 反応器内に、溶媒としてフェノール210gとp−クロ
ロフェノール140gを投入した。
【0105】3.重合工程 反応器内に、2,2′−ジスルホン酸ベンジジン〔即
ち、4,4′−ジアミノ−(1,1′−ビフェニル)−
2,2′−ジスルホン酸〕5g(0.015mol)、
1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
12.97g(0.048mol)及び4,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル〔即ち、オキシビス(4,4′
−ベンゼンアミン)〕6.7g(0.034mol)を
一度に投入した。反応器内の混合物を撹拌しながら、オ
イルバスで150℃まで加熱し、そして150℃で5時
間撹拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し
た。
【0106】4.後処理工程 反応器内の反応混合物を、2リットルのメタノール中
に、メタノールを撹拌しながら流し込んだ。30分間撹
拌後、沈殿した固体(ポリマー)を濾過して単離した。
単離した固体を、再度2リットルのメタノール中にメタ
ノールを撹拌しながら流し込み、30分間撹拌後、沈殿
した固体を濾過して単離した。単離した固体を120℃
で6時間真空乾燥した。このようにして、ポリアミド酸
(即ち、ポリイミド前駆体)を回収した。
【0107】5.製膜工程 上記と同様の反応器4つに、それぞれm−クレゾール5
5.5g、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)5
5.5g、ジメチルスルホキシド(DMSO)55.5
g、及びN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)5
5.5gを投入し、60℃に加熱した。各反応器毎に、
ポリアミド酸4.5gを3回に分けて30分間隔で投入
し、撹拌した。この段階で、ポリアミド酸は、DMSO
及びDMAcに対しては溶解せず、NMPには一部溶解
し、m−クレゾールには全量溶解した。
【0108】上記で調製したNMP溶液(ポリアミド酸
の溶解部分)及びm−クレゾール溶液を、それぞれドク
ターナイフ500μm厚でガラス板状に流延した。ガラ
ス板上に形成された被膜を、恒温槽にて昇温速度10℃
/分で加熱し、そして120℃で1時間、200℃で1
0分間、及び250℃で10分間の加熱条件で硬化させ
て、ポリアミド酸をイミド化させた。しかし、硬化物
は、赤茶色の粉状態となっており、満足な膜を得ること
ができなかった。したがって、膜の物性を測定すること
ができなかった。
【0109】
【表1】
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、成膜性に優れ、イオン
交換基容量が大きく、機械的強度と水の保持力に優れた
ブロック共重合スルホン化ポリイミドからなり、固体高
分子型燃料電池のイオン交換膜として好適な高分子電解
質膜とその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例及び参考例で得られた高分子電解質膜
の乾燥条件(80℃、50%RH)下での経過時間と体
積抵抗率の変動との関係を示すグラフである。
【図2】固体高分子型燃料電池の基本構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:イオン交換膜(固体高分子電解質膜) 2:ガス拡散電極層(カソード) 3:ガス拡散電極層(アノード) 4:負荷 5:外部回路 21:実施例1の高分子電解質膜 22:実施例2の高分子電解質膜 23:実施例3の高分子電解質膜 24:参考例1の高分子電解質膜 25:参考例2の高分子電解質膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA60 AF15 AF21 AF36 AF39 AH12 AH19 BA02 BB02 BC01 BC12 BC17 FA05 FB01 FC01 4J043 PA09 PC185 PC186 QB15 QB26 QB31 RA02 RA04 RA35 SA06 SA47 SA82 SB03 TA22 TA71 TB01 UA131 UA262 UB121 UB401 VA041 ZA41 ZB14 5H026 AA06 BB08 BB10 CX05 EE18 HH00 HH05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中、Ar1は、少なくとも1つのスルホン酸基によ
    って置換されている二価の有機基である。)で表わされ
    る構造単位〔I〕を含む重合体ブロック(A)と、下記
    式(II) 【化2】 (式中、Ar2は、スルホン酸基を持たない二価の有機
    基である。)で表わされる構造単位〔II〕を含む重合
    体ブロック(B)とを5:95〜95:5のモル比
    (A:B)で含有するブロック共重合スルホン化ポリイ
    ミドから形成されている高分子電解質膜。
  2. 【請求項2】 固体NMRによるT緩和時間測定に
    おいて、特定化学シフトでのT緩和時間が2成分と
    なる請求項1記載の高分子電解質膜。
  3. 【請求項3】 下記式(Ia) 【化3】 で表わされる構造単位〔Ia〕を含む重合体ブロック
    (A1)と、下記式(IIa) 【化4】 で表わされる構造単位〔IIa〕を含む重合体ブロック
    (B1)とを5:95〜95:5のモル比(A1:B1
    で含有するブロック共重合スルホン化ポリイミドから形
    成されている高分子電解質膜。
  4. 【請求項4】 固体NMRによるT緩和時間測定に
    おいて、化学シフト164ppm及び143ppmでの
    緩和時間がそれぞれ2成分となる請求項3記載の
    高分子電解質膜。
  5. 【請求項5】 1,4,5,8−ナフタレンテトラカル
    ボン酸二無水物と少なくとも1つのスルホン酸基を持つ
    ジアミン化合物(D1)とスルホン酸基を持たないジアミン
    化合物(D2)とを反応させてポリアミド酸を合成し、次
    いで、該ポリアミド酸を成膜した後、イミド化するスル
    ホン化ポリイミド高分子電解質膜の製造方法において、
    該ポリアミド酸を下記の工程:(1)フェノールとp−
    クロロフェノールとの混合溶媒中で、トリエチルアミン
    及び安息香酸の存在下、1,4,5,8−テトラカルボ
    ン酸二無水物と少なくとも1つのスルホン酸基を持つジ
    アミン化合物(D1)とを反応させる工程、(2)フェノー
    ルとp−クロロフェノールとの混合溶媒中で、安息香酸
    の存在下、1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物
    とスルホン酸基を持たないジアミン化合物(D2)とを反応
    させる工程、及び(3)工程(1)で得られた反応液
    と、工程(2)で得られた反応液とを混合し、安息香酸
    の存在下、重合反応を継続する工程により合成すること
    を特徴とするブロック共重合スルホン化ポリイミド高分
    子電解質膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのスルホン酸基を持つジ
    アミン化合物(D1)とスルホン酸基を持たないジアミン化
    合物(D2)とを、モル比で、5:95〜95:5の割合
    で使用する請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    高分子電解質膜を固体高分子電解質膜として含有する固
    体高分子型燃料電池。
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