JP2002358827A - フレキシブルコンテナ用導電性テープおよび導電性フレキシブルコンテナ - Google Patents
フレキシブルコンテナ用導電性テープおよび導電性フレキシブルコンテナInfo
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Abstract
用導電性テープと、この導電性テープを使用した導電性
フレキシブルコンテナを提供する。 【解決手段】表面固有抵抗および体積固有抵抗が1010
Ω以下にされてなるフレキシブルコンテナ4用導電性テ
ープ10を要旨とし、導電性樹脂層2および非電性樹脂
層3とを有するターポリンによって構成され、筒状注排
出口を備えた導電性フレキシブルコンテナ4において、
各部品の導電性樹脂層2を内面にして重ね合せ、これら
重ね合せ部に、導電性テープ10を重ねて熱融着された
導電性フレキシブルコンテナを要旨とする。
Description
テナ用導電テープ、および導電性フレキシブルコンテナ
に関する。さらに詳しくは、静電気導通性能および高周
波融着加工法による貼着が容易で加工性に優れたフレキ
シブルコンテナ用導電テープ、および高周波融着加工法
または熱風融着加工法による加工法が適用でき、静電気
が帯電し難い導電性フレキシブルコンテナに関する。
れているフレキシブルコンテナは、基布をゴムや、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルなどの合成
樹脂で被覆されたターポリンで構成されている。フレキ
シブルコンテナに収納される粉粒体の性状により、粉粒
体を収納する際、排出する際、輸送時の振動、衝撃など
によって、粉粒体同士、または粉粒体とフレキシブルコ
ンテナ内面との摩擦によって静電気が発生し、発生した
静電気はフレキシブルコンテナの壁面に蓄積し、場合に
よっては、粉塵爆発などの原因となることがある。さら
に、発生・蓄積した静電気が塵埃を引き寄せ粉粒体の汚
染の原因になるなど、フレキシブルコンテナにおける静
電気発生、蓄積の問題は、フレキシブルコンテナを各種
用途で使用する際に重大な障害となる。
手法として、従来から、フレキシブルコンテナを、基布
の表面をカーボンブラックを練り混んで導電性を付与し
た合成樹脂やゴムなどの素材よりなる層で被覆した導電
性ターポリンで製造し、アース機構を設けて静電気を外
部に逃がす方法が提案されている。
使用する方法においては、導電性樹脂層がゴムよりなる
場合は、全体として重量が重くなり、また黒色を呈する
ためこれを外側面に配置すると着色が制限される。ま
た、ゴム製導電性樹脂層は、その強度の向上をはかるた
めに加硫化させ、また各々のターポリンを接着する際に
加硫接着法を採用するために、このフレキシブルコンテ
ナを焼却処理しようとすると、SOxガスなどの有毒ガ
スが発生するという欠点がある。フレキシブルコンテナ
で生じた静電気をコンテナ外に逃がすには、コンテナ内
側面が全て電気的に導通状態になるようにコンテナを構
成し、数ヶ所のアース端子よりアースをとるなどして効
率的なアースをとることが必要であるが、このような接
合作業は、加工能率が悪く繁雑で、また部分的に絶縁状
態が生じ導通性能の安定性に欠けるものであった。
年、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルま
たはポリオレフィンを基体樹脂とし、その片側表面に導
電性材料材料が配合され、かつ、高周波融着性や熱風融
着性を有する樹脂層を配置したターポリンによって構成
されたフレキシブルコンテナが提案され、実用化されて
いる。しかし、フレキシブルコンテナは、その内側面の
総ての部位が電気的に導通している状態でなければ、少
ないアース機構で静電気を減らすことができない。その
ため、従来は、導電面同士が接触するように、接合部位
を折り返して金属板のはぜ継ぎ法、巻きはぜ継ぎ法に倣
った方法で接合させて、構造体として接合部の一部にバ
イパス的に導電性材料を配置し、コンテナ内側面の総て
の部位が電気的に導通するように組立てられている。し
かし、この構造体は製作が繁雑で、導通性能の安定性に
欠けるものであった。
な状況に鑑み、上記諸欠点を解消したフレキシブルコン
テナ用導電性テープ、および導電性フレキシブルコンテ
ナを提供すべく鋭意検討の結果、完成されたものであ
る。本発明の目的は、次の通りである。 1.静電気導通性能に優れたフレキシブルコンテナ用導
電性テープを提供すること。 2.静電気導通性能に優れ、コンテナの内面の全てに静
電気導通性能を付与することができ、かつターポリン接
合部の端末糸のほつれを防止することができるフレキシ
ブルコンテナ用導電性テープを提供すること。 3.高周波溶着加工法または熱風溶着加工法が適用で
き、静電気が帯電し難い導電性フレキシブルコンテナを
提供すること。
決するもので、第1発明は、表面固有抵抗および体積固
有抵抗が1010Ω以下にされてなる、フレキシブルコン
テナ用導電性テープを提供する。
導電性樹脂層を有するターポリンより構成され、筒状胴
部の上壁部と下壁部とに筒状注排出口を備えた導電性フ
レキシブルコンテナにおいて、上記各部分の導電性樹脂
層を内面にとして重ね合せ、各部分の双方の重ね合せ部
に、表面固有抵抗および体積固有抵抗が1010Ω以下の
フレキシブルコンテナ用導電性テープを、各部分の導電
性樹脂層と接触させて融着されてなるフレキシブルコン
テナを提供する。
本発明に係るフレキシブルコンテナ用導電性テープ(以
下、単に導電性テープと記載することがある)は、表面
固有抵抗および体積固有抵抗が1010Ω以下にされてい
ることが必要である。表面固有抵抗および体積固有抵抗
が1010Ωを超えると、静電気導通性能が低下し、フレ
キシブルコンテナで発生し、壁面に蓄積する静電気をフ
レキシブルコンテナの外に速やかに逃がすことが困難と
なり、好ましくない。導電性テープは、樹脂に導電性材
料を配合した単層のテープによって構成するのが好まし
い。
脂で、高周波融着性または熱風融着性を有するものが好
ましい。具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、熱風融着性を有するポリオレフィンな
どが挙げられる。熱可塑性樹脂製の導電性テープは、こ
れら樹脂に導電性材料を配合し、フィルム状またはシー
ト状に成形して狭幅のテープに加工したもの、または押
出成形法で成形したもの(後記、図1参照)などが挙げ
られる。
脂として、好ましく用いられるエチレン−酢酸ビニル共
重合体は、エチレン:酢酸ビニルの成分重量比が95:
5〜70:30、好ましくは90:10〜75:25の
ものである。酢酸ビニルが5重量未満では、高周波融着
加工法または熱風融着加工法の適用が困難となり、加工
性が低下し、30重量%を超えると、耐熱性が悪くな
る。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、成分重量
比が前記範囲であって、JIS K7210に準拠し、
温度190℃、荷重2.16kgf の条件下で測定したメ
ルトフローレート(MFR)が0.1〜5.0のものが
好ましい。
付与に用いられる導電性材料としては、表面固有抵抗お
よび体積固有抵抗が1010Ω以下の導電性を付与し得る
ものであればよいが、導電性カーボンブラックが好まし
く用いられ、とくに平均表面積が30m2/g以上、よ
り好ましくは100m2/g以上の導電性カーボンブラ
ックが用いられ、樹脂に配合される。樹脂への導電性材
料の配合量は、導電性材料が導電性カーボンブラックで
あるときは、樹脂100重量部に対し、0.1〜25重
量部、好ましくは3〜15重量部である。配合量が0.
1重量部未満では、樹脂層の表面固有抵抗および体積固
有抵抗が大きく導電性が付与されず、25重量部を超え
ると、樹脂層の表面固有抵抗および体積固有抵抗が小さ
く導電性が付与されるが、導電性テープの柔軟性が損な
われ、高周波融着加工法で導電性テープを貼着する際に
スパークが発生しやすくなる。
の両面を導電性樹脂層によって被覆した導電性ターポリ
ンによって構成することもできる。ターポリンの基布
は、綿、麻等の天然繊維、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、ビニロン繊維等の合成繊維のフィラメントまた
はステープルからなる織編物、好ましくは構成糸が繊度
500〜1000デニール、打ち込み本数15〜30本
/インチ、厚さ0.1〜0.5mmの平織、綾織、朱子織
等の織物が挙げられる。また、ターポリンの厚さが0.
5〜1.5mmであると、導電性テープとしたときに、貼
着面を突出させないので好ましい。
るには、基布の両方の面を表面固有抵抗および体積固有
抵抗が1010Ω以下の導電性樹脂層によって被覆する
(後記、図2参照)。かかる導電性樹脂層は、前記導電
性テープを構成する熱可塑性樹脂と同様に、高周波融着
性または熱風融着性を有する樹脂であると、これをフレ
キシブルコンテナなどに融着法によって貼着加工する際
の加工性に優れ好ましい。基布の表面に被覆樹脂層を形
成する方法としては、カレンダー成形法、熱融着法、接
着剤での接着法などが挙げられる。
可塑性樹脂に導電性材料を配合すればよい。具体的に
は、熱可塑性樹脂製の導電性テープの説明部分に挙げた
ものと、同種の熱可塑性樹脂、同種の導電性材料を、同
じ割合で配合すればよい。基布の表面に被覆樹脂層を形
成する方法は、導電性ターポリンを調製する場合と同
様、カレンダー成形法、熱融着法、接着剤での接着法な
どによることができる。基布の表面を被覆する導電性樹
脂層厚さは、200〜1000μmとするのが好まし
い。
電性ターポリンによって、導電性樹脂層を内側に配置し
て大口径の筒状胴部とし、この大口径の筒状胴部の上下
両端部に、小口径の筒状の注入口を備えた上壁、小口径
の筒状の排出口を備えた下壁を、それぞれ高周波融着法
または熱風融着法によって融着して取付けられる。ここ
で導電性ターポリンとは、(1)導電性テープを構成する
ものと同種であってもよいが、この他に、(2)基布の一
方の面を非導電性樹脂層で被覆し、他方の面を導電性樹
脂層で被覆した導電性ターポリン、(3)基布の両面を非
導電性樹脂層で被覆し、一方の面のみをさらに導電性樹
脂層で被覆した導電性ターポリン、(4)基布の両面を非
導電性樹脂層で被覆し、さらに両面を導電性樹脂層で被
覆した導電性ターポリンなども挙げられる。上下の両壁
に取付けられる小口径の筒状注排出口を取付ける場合、
大口径の筒状胴部の上下両端部に、上下の両壁を取付け
る場合も、大口径の筒状胴部の場合と同様に、導電性樹
脂層を内側に配置するものとする。
壁が融着される箇所(または部位)、上下の両壁に小口
径の筒状注排出口が融着される箇所は、導電性樹脂層と
非導電性樹脂層とが接触した状態で融着され、これら部
品の導電性樹脂層同士が接触していないので、静電気が
導通し難い。このため、これら部分が融着される部分に
も静電気が導通するように、融着されて二層にされる部
分と、融着されない単層の部分の双方に跨がらせて重
ね、かつ、導電性テープが両者の導電性樹脂層と接触す
るように配置して融着する。このとき、コンテナ内面の
全ての端末を導電性テープで覆うことにより、ターポリ
ン接合部(端縁部または木端部)のほつれを防止するこ
とができる。また、フレキシブルコンテナの筒状胴部の
端縁部、および/または、注排出口の外側端縁部に、長
さ方向にV字状に折り曲げた部材で、または成形した導
電性テープで覆うようにして貼着すると、これら部品の
木端部ほつれを防止するように機能する。導電性テープ
の長さ、部品が融着される箇所に沿った全長であっても
よいし、一部であってもよい。このように融着法によっ
て貼着された導電性テープは、壁面に生じた静電気を、
フレキシブルコンテナを構成する各部品壁面の全体に導
通させる。
性フレキシブルコンテナは、粉粒体をこのコンテナの筒
状注入口より収納する際、排出口より排出する際、また
は、粉粒体を収納したコンテナを輸送する際に粉粒体同
士の摩擦、または粉粒体とコンテナ内面との摩擦によっ
て静電気が発生しても、発生した静電気は、コンテナ内
面の導電性樹脂層および導電性テープを経由して、アー
ス機構を介してフレキシブルコンテナ外部に逃げ、蓄積
することがない。また、静電気の帯電がないので、塵埃
による粉粒体の汚染を防ぐことができる。
説明するが、本発明は以下に記載した例に限定されるも
のではない。
ープの断面略図であり、図3は導電性フレキシブルコン
テナの要部の一部切り欠き拡大縦断面略図である。図1
に示したものは、最も簡単な導電性テープで、押出成形
法で製造することができる。図2は、基布の両方の面を
導電性樹脂層によって被覆された導電性ターポリン製の
導電性テープである。
樹脂層2と非導電性樹脂層3の間にあるが、図3には図
示されていない)の一方の面は導電性樹脂層2によっ
て、他方の面は非導電性樹脂層3によって、それぞれ被
覆された導電性ターポリン製の導電性フレキシブルコン
テナである。導電性フレキシブルコンテナ4は、筒状胴
部5の上端部に筒状注入口7を備えた上壁6、筒状胴部
5の下端部に筒状注排出口9を備えた下壁8が、それぞ
れ融着されている。
部5と上壁6との融着部、筒状胴部5と下壁8との融着
部、下壁8と筒状注排出口9との融着部のそれぞれに、
導電性テープ10が、融着されて二層にされる部分と、
融着されない単層の部分の双方に跨がらせて重ねられ
て、融着されている。筒状胴部5と下壁8との融着部に
は、接地用導電性テープ11の一端が融着され、他端が
コンテナの外側に垂らされている。筒状注排出口9の外
側端縁部(木端部)に、長さ方向にV字状部材12を取
付けて、木端部のほつれを防止する。V字状部材12
は、導電性ターポリンの総ての木端部に取付けることも
できる。
た樹脂と導電性材料は、次の通りである。 (1) EVA:酢酸ビニル含量が8〜20重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体であって、JIS K7210
に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgfの条件下で
測定したメルトフローレートが2.5のもの。 (2) ケッチェンブラック:ジブチルフタレート(DB
P)吸着油量が360ml/10g、表面積800m2/
g、粒子径30μmの物性値を有するもの。
(Ω)は、三菱化学社製の表面固有抵抗測定器、型式:
Hiresta Model HT-20を使用して測定したものであり、
体積固有抵抗(Ω)は、共立電気計器社製の絶縁抵抗
計、型式:Model6017を使用して測定したものである。
ンブラック(CB)とを、表−1に掲げて割合で配合
し、押出成形法によって幅13mm、厚さ0.2mmの長尺
な3種類のテープを作成し、これを導電性テープ(図1
の構造のもの)とした。導電性テープについて表面固有
抵抗、および体積固有抵抗の測定値を、表−1に示す。
また、この導電性テープにつき、高周波融着性を高周波
融着機(山本ビニター社製)を用いて確認し、熱風融着
性を熱風融着機(クインライト電子精工社製)を用いて
確認し、可能なものを○として表示した。また、導電性
フレキシブルコンテナを作成したあと、導電性テープを
融着した融着部をまたぐコンテナ内面部で導通性能を確
認し、導通性能を有するものを○として表示した。
リエステル繊維を、20×20本/インチ打ち込みの平
織物を基布とした。カレンダー成形法によって、基布の
一方の面に厚さ0.3mmのEVA(酢酸ビニル含量が1
9重量%のもの。以下同じ)層を形成し、基布の他方の
面に厚さ0.3mmのEVA層を形成し、さらにその上
に、厚さ0.1mmのEVA100重量部に対しケッチェ
ンブラック10重量部を配合し、表面固有抵抗が3×1
04Ωの導電性EVA層を形成して全体の厚さが0.8
5mmのターポリンを得た。
られたターポリンを用い、ターポリンの導電性EVA層
面を内側にし、直径1100mm×高さ1200mmの筒状
胴部、この筒状胴部の上下に直径380mm×高さ500
mmの円筒状注排出口を溶着した上壁と下壁と、筒状胴部
の外側面に吊り部を、高周波融着機(山本ビニター社
製)を用いて高周波融着加工法によって、同時に融着し
てフレキシブルコンテナを作製した。なお高周波融着機
によって融着する際に、筒状胴部の融着部、筒状胴部の
上下の端部と上壁、下壁との融着部、上壁と円筒状注入
口との融着部、下壁と円筒状排出口との融着部のそれぞ
れに沿って、上記の導電性テープの導電性樹脂層がそれ
ぞれの部材の導電性樹脂層と接触させて重ねて融着し
た。また、同部と下壁の融着部に、幅50mm、長さ20
0mmの導電性ターポリンを挟み込み、これをアース端子
に導線の一端を固定し、他端を地面に接地した。
ンテナに、粉粒体として嵩密度0.5の発泡ポリスチレ
ンのビーズを1000リットル収納し、排出口より連続
的に排出し、排出口に設置した帯電圧測定器(キーエン
ス社製、型式:SK-030/200)によって、全量排出直後か
らの帯電圧(kv)を経時的に測定した。この帯電圧の測定
は、温度10℃、湿度49%の条件で行った。測定結果
を、表−2に示す。
フレキシブルコンテナ{ビニロン製基布の両面に、導電
性カーボンブラックが配合された導電性ゴム製シート
(表面固有抵抗:2×104Ω、体積固有抵抗:2×1
04Ω)を、接着剤によって接合したものであって、ア
ース端子カラフレキシブルコンテナ各材までの抵抗値
(共立電気計器社製の絶縁抵抗器によって測定)は10
6Ω}について、実施例1におけると同様に帯電圧を測
定した。結果を、表−2に示す。
て、導電性EVAに代えて非導電性EVAとした他は、
同例におけると同様の手順でフレキシブルコンテナを作
成した。得られたフレキシブルコンテナについて、実施
例1におけると同様に帯電圧を測定した。結果を、表−
2に示す。
次のことが明らかである。 (1) 本発明に係る導電性テープが貼着されたフレキシブ
ルコンテナは、コンテナの内面の全てで静電気導通性能
が付与され、コンテナの内面での導電性樹脂層が表面固
有抵抗および体積固有抵抗が104Ωであって導電性に
優れており、各部位で発生した静電気が導電性テープを
介し、アース端子を通して外に逃がされ、静電気が蓄積
しない(試験例1参照)。 (2) 本発明に係る導電性テープが貼着されたフレキシブ
ルコンテナは、発泡ポリスチレンビーズを排出する際に
発生した静電気が、導電性テープを介し、アース端子を
通して外に逃がされ、蓄積しない(試験例1参照)。
ブルコンテナの双方とも、これらを構成する樹脂として
EVAを用いているので、導電性テープを高周波溶着加
工法によって貼着することができ、加工性に優れている
(試験例1参照)。 (4) これに対して、非導電性EVAで構成されたフレキ
シブルコンテナは、発泡ポリスチレンのビーズが排出す
る際に発生した静電気は、コンテナの外に逃がされず蓄
積された状態が続く(試験例3参照)。 (5) ゴムを用いたターポリンからなる試験例2のフレキ
シブルコンテナは、導電性はあるものの、外観が黒色で
あり、用途に制限があり、また屋外に放置すると内容物
の温度上昇を招くことがある。
な特別に有利な効果を奏し、その産業上の価値は極めて
大である。 1.本発明に係る導電性テープは、導電性に優れている
ので、フレキシブルコンテナの部品融着部に貼着する
と、部品壁面の全体に静電気導通性能を付与することが
可能である。 2.本発明に係る導電性テープは、高周波融着性または
熱風融着性の樹脂によって構成されているので、高周波
融着加工法または熱風融着加工法が適用でき、フレキシ
ブルコンテナ作成時の各部品の貼着が容易であり、か
つ、導電性フレキシブルコンテナを容易に作成すること
ができる。 3.本発明に係るフレキシブルコンテナは、導電性樹脂
層を内側に配置しているので、外側面の着色が制限され
ることがなく、自由に着色して商品価値を高めることが
できる。
である。
り欠き拡大縦断面略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 表面固有抵抗および体積固有抵抗が10
10Ω以下にされてなることを特徴とする、フレキシブル
コンテナ用導電性テープ。 - 【請求項2】 高周波融着性または熱風融着性を有する
樹脂に導電性材料が配合されてなる、請求項1に記載の
フレキシブルコンテナ用導電性テープ。 - 【請求項3】 樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニルまたはポリオレフィンを含む樹脂で
構成されてなる、請求項2に記載のフレキシブルコンテ
ナ用導電性テープ。 - 【請求項4】 導電性樹脂層および非導電性樹脂層を有
するターポリンより構成され、筒状胴部の上壁部と下壁
部とに筒状注排出口を備えた導電性フレキシブルコンテ
ナにおいて、上記各部分の導電性樹脂層を内面にとして
重ね合せ、これらの重ね合せ部に、表面固有抵抗および
体積固有抵抗が1010Ω以下のフレキシブルコンテナ用
導電性テープを、各部分の導電性樹脂層と接触させて融
着されてなることを特徴とする、フレキシブルコンテ
ナ。 - 【請求項5】 フレキシブルコンテナ用導電性テープ
が、高周波融着性または熱風融着性を有する樹脂に導電
性材料が配合されたものである、請求項4に記載のフレ
キシブルコンテナ。 - 【請求項6】 フレキシブルコンテナの筒状胴部の端縁
部、および/または、注排水口の外側端縁部が、フレキ
シブルコンテナ用導電性テープによって被覆されてな
る、請求項4または請求項5に記載のフレキシブルコン
テナ。
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JP2001167686A JP5062928B2 (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 導電性フレキシブルコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
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