JP2002358494A - 移動体識別用無線タグ - Google Patents
移動体識別用無線タグInfo
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Abstract
テナとの接続を容易に行なうことができる移動体識別用
無線タグを提供する。 【解決手段】スロットアンテナ10は、長方形状の導体
板11の中央長手方向にスロット12を設けた構成とな
っている。導体板11は幅Dと長さLを「D<L≦λo
/2」の関係に設定し、スロット12は受信電波の波長
に対して十分短い幅に設定する。スロット12の中心よ
り側方に偏位させた位置15にICチップ13を搭載す
るが、ICチップ搭載位置15のスロット幅をICチッ
プ13の信号入力端子の間隔より十分狭く設定し、IC
チップ13の信号入力端子を半田付け等により導体板1
1に固着する。スロットアンテナ10のインピーダンス
は、スロット12の中心から端に向かって低くなるの
で、ICチップ搭載位置15をスロット12とICチッ
プ13のインピーダンスが整合する位置に設定する。
Description
(数mm〜数十cm)の電波を使用して移動体を識別す
る移動体識別用無線タグに関する。
を取り付け、この無線タグに予め設定されている固有の
コード情報を非接触で読み取る無線タグシステムが考え
られている。この無線タグシステムは、物品等に取り付
けられる無線タグと、ホスト側に接続される質問器から
なり、質問器から送信されるマイクロ波帯の電波を無線
タグが受信して応答する。無線タグは、質問器との間に
おける電波を送受信するアンテナと、このアンテナによ
り受信した電波を電源として動作し、予め記憶している
固有のコード情報を出力するICチップからなってい
る。
イポールポール(ループダイポール)アンテナやコイル
状のアンテナを使用してICチップに接続している。I
Cチップがある程度の大きさを有している場合には、ダ
イポールアンテナやコイル状のアンテナに対しても容易
に接続することができる。しかし、ICチップは、益々
小形化される傾向にあり、最近では数mmの大きさのも
のが考えられている。ICチップが小さくなると商品や
物品等に取り付けた場合に目立たなくなるという利点が
あるが、あまり小さくなるとアンテナとの接続が非常に
難しくなるという問題がある。
れたもので、ICチップが非常に小さい場合であっても
アンテナとの接続を容易に行なうことができる移動体識
別用無線タグを提供することを目的とする。
の電波を送受信するアンテナ及び1対のアンテナ端子を
有するICチップからなる移動体識別用無線タグにおい
て、導体板にスロットを形成してなるスロットアンテナ
と、前記スロットの一部を前記ICチップのアンテナ端
子間隔より狭く形成してなる幅狭領域と、この幅狭領域
に1対のアンテナ端子が固着して設けられるICチップ
とを具備し、前記幅狭領域を前記スロットの中心より端
部側の偏位させた位置に形成し、前記スロットとICチ
ップとのインピーダンスを整合させることを特徴とす
る。
形成することにより、微小なICチップを使用した場合
でもスロットアンテナに容易に搭載することができる。
また、ICチップの搭載位置をスロットの中心よりずら
してオフセット給電することにより、スロットとICチ
ップのインピーダンス整合を確実に行なうことができ
る。
受信するアンテナ及びICチップからなる移動体識別用
無線タグにおいて、導体板にスロットを形成してなるス
ロットアンテナと、前記ICチップをパッケージに収納
し、該パッケージの両側に1対のアンテナ端子を設けて
なるパッケージICと、このパッケージICの1対のア
ンテナ端子を前記スロットアンテナのスロットの両側に
位置させて固着する手段とを具備し、前記スロットアン
テナに対するパッケージICの装着位置をスロット中心
より端部側の偏位させてスロットとパッケージICとの
インピーダンスを整合させることを特徴とする。
収納してなるパッケージICをスロットアンテナに搭載
することにより、パッケージ端子の間隔を十分に広くで
き、パッケージ端子をスロットの両側に位置させて半田
付け等により導体板に固着でき、微小なICチップを使
用する場合でもスロットアンテナに容易に搭載すること
ができる。また、パッケージICの搭載位置をスロット
の中心よりずらしてオフセット給電することにより、ス
ロットとパッケージICのインピーダンス整合を確実に
行なうことができる。
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る移
動体識別用無線タグのスロットアンテナの構成図、図2
は図1のスロットアンテナに搭載されるICチップの外
観構成図である。
形状の導体板11の中央長手方向にスロット12を設け
た構成となっている。また、上記スロットアンテナ10
に搭載されるICチップ13は、図2に示す示すように
一側に信号入力端子14a、14bが設けられている。
問器から送信されるマイクロ波帯近傍(数mm〜数十c
m)の電波の自由空間波長である。また、スロット12
は、上記受信電波の波長λo に対して十分短い幅、例え
ばλo /100乃至λo /1000の範囲で設定され
る。上記スロット12の幅は、具体的には数mm以下に
設定される。
は、スロット12の中心より側方に偏位させた位置15
にICチップ13を搭載するが、このICチップ搭載位
置15におけるスロット12の幅をICチップ13のア
ンテナ端子となる1対の信号入力端子14a、14bの
間隔より十分狭く設定し、幅狭領域を形成する。ICチ
ップ13は、ほぼ正方形に形成されており、各辺の長さ
は数mmである。そして、上記導体板11のICチップ
搭載位置15にICチップ13を載置し、信号入力端子
14a、14bをスロット12の両側に半田付け等によ
り固着する。
スは、スロット12の中心が数百Ωで端に向かって低イ
ンピーダンスとなる。従って、導体板11のICチップ
搭載位置15をスロット12とICチップ13のインピ
ーダンスが整合する位置に設定する。この結果、スロッ
トアンテナ10は、オフセット給電となる。
成例について示したものである。ICチップ13の一方
の信号入力端子14aは、変調回路(MOD)21、復
調回路(DEMOD)22及び電源回路23に接続さ
れ、他方の信号入力端子14bは接地ライン24に接続
される。変調回路21及び電源回路23の接地端子は、
接地ライン24に接続される。電源回路23は、質問器
(図示せず)からの送信電波がスロットアンテナ10で
受信され、信号入力端子14a、14bを介して入力さ
れると、この電波を整流して直流電圧VDDに変換して出
力する。この電源回路23から出力される直流電圧VDD
は、リミッタ25で所定の電圧値に抑えられ、例えばR
OM等によって構成される論理回路26に供給される。
また、復調回路22は、信号入力端子14a、14bに
入力され質問器からの信号を復調し、例えば100kH
zのクロック信号CLKを抽出し、論理回路26のクロ
ック入力端子に供給する。
流電圧VDDが与えられると動作を開始し、復調回路22
で抽出されたクロック信号CLKに同期して固有のコー
ド情報を出力する。この論理回路26から出力されるコ
ード情報は、変調回路21に送られて変調され、信号入
力端子14a、14bに接続されるスロットアンテナ1
0の給電点の負荷インピーダンスを変化させる。これに
より、スロットアンテナ10に入射した質問器からの電
波は変調された反射波となって再放射され、質問器で受
信される。質問器は、無線タグからの再放射電波を受信
し、無線タグの設定情報を読み取る。
ンテナとしてスロットアンテナ10を使用し、ICチッ
プ搭載位置15におけるスロット12の幅をICチップ
13の信号入力端子14a、14bの間隔より十分狭く
設定しているので、微小なICチップ13を使用した場
合でもスロットアンテナ10に容易に搭載することがで
きる。
搭載位置15をスロット12の中心よりずらしてオフセ
ット給電とし、スロット12とICチップ13のインピ
ーダンスを一致させるようにしたので、両者のインピー
ダンス整合を確実に行なうことができる。
搭載位置15におけるスロット12の幅を狭く形成して
いるが、微小なICチップ13であるのでアンテナ特性
の影響は小さい。また、スロット12は、幅を広くする
と帯域が広くなり、狭くすると帯域が狭くなるが、マイ
クロ波帯移動体識別占有帯域幅は1%位であり、スロッ
ト幅を十分に狭くしても余裕がある。また、スロット1
2のインピーダンスは、スロット長で変わるが、例えば
2.45GHz帯の構内無線移動体識別ではICチップ
13の搭載位置が±0.5mm程度ずれてもVSWRは
殆ど変わらない。
態について説明する。図4は本発明の第2実施形態に係
る移動体識別用無線タグの正面図、図5は図4のA−A
断面図である。この第2実施形態は、上記第1実施形態
におけるICチップ13に変えてパッケージIC31を
導体板11に搭載したものである。
ICチップ13をパッケージ32内に収納したもので、
パッケージ32の両側にアンテナ端子となる1対のパッ
ケージ端子33a、33bを設けている。そして、パッ
ケージ32内において、ICチップ13の信号入力端子
14a、14bとパッケージ端子33a、33bとの間
を信号線34a、34bにより接続している。
32内に収納することによって、パッケージ端子33
a、33bの間隔をICチップ13の信号入力端子14
a、14bに比較して十分に広くすることができる。こ
のため第1実施形態に示したようにICチップ搭載位置
15におけるスロット12の幅を狭く形成しなくても、
図5に示すようにパッケージIC31のパッケージ端子
33a、33bをスロット12の両側に位置させて半田
付け等により導体板11に固着することができる。
は、上記したようにスロット12の中心が数百Ωで端に
向かって低インピーダンスとなるので、パッケージIC
31の搭載位置をスロット12とパッケージIC31の
インピーダンスが整合する位置に設定する。
3をパッケージ32に収納してなるパッケージIC31
をスロットアンテナ10に搭載するようにしたので、パ
ッケージ端子33a、33bの間隔を十分に広くでき、
パッケージIC搭載位置におけるスロット12の幅を狭
く形成しなくても、パッケージ端子33a、33bをス
ロット12の両側に位置させて半田付け等により導体板
11に固着することができる。従って、微小なICチッ
プ13を使用した場合でもスロットアンテナ10に容易
に搭載することができる。
ド、トランジスタ、IC等のパッケージを利用してIC
チップ13を埋め込むことにより、容易に且つ安価に作
ることができる。
態について説明する。図7は、本発明の第3実施形態に
係る移動体識別用無線タグの構成を示す正面図である。
この第3実施形態は、質問器と移動体識別用無線タグと
の無線通信を円偏波方式により行なう場合について示し
たものである。図7において、40は円偏波スロットア
ンテナで、正方形の導体板41にクロススロット42を
設けている。すなわち、導体板41の対角線上に2つの
スロット42a、42bを交差させてクロススロット4
2を構成している。そして、導体板41には、クロスス
ロット42の中心部にパッケージIC31を載置し、パ
ッケージ端子33a、33bを半田付け等により導体板
41に固着する。すなわち、円偏波スロットアンテナ4
0の場合には、クロススロット42の中心部において給
電する。
を用いた場合においても、パッケージIC31を容易に
搭載することができる。
線タグのアンテナとしてスロットアンテナを使用し、I
Cチップ搭載位置におけるスロットの幅をICチップの
信号入力端子の間隔より十分狭く設定してICチップを
装着するようにしたので、微小なICチップを使用した
場合でもスロットアンテナに容易に搭載することができ
る。また、上記スロットアンテナに対するICチップ搭
載位置をスロットの中心よりずらしてオフセット給電と
し、スロットとICチップのインピーダンスを一致させ
るようにしたので、両者のインピーダンス整合を確実に
行なうことができる。
内に収納してなるパッケージICをスロットアンテナに
搭載するようにしたので、パッケージ端子の間隔を十分
に広くでき、パッケージ端子をスロットの両側に位置さ
せて半田付け等により導体板に固着でき、微小なICチ
ップを使用する場合でもスロットアンテナに容易に搭載
することができる。
タグのスロットアンテナの構成図。
するICチップの外観構成図。
構成を示すブロック図。
タグの構成図。
タグの構成図。
Claims (6)
- 【請求項1】 マイクロ波帯の電波を送受信するアンテ
ナ及び1対のアンテナ端子を有するICチップからなる
移動体識別用無線タグにおいて、 導体板にスロットを形成してなるスロットアンテナと、
前記スロットの一部を前記ICチップのアンテナ端子間
隔より狭く形成してなる幅狭領域と、この幅狭領域に1
対のアンテナ端子が固着して設けられるICチップとを
具備したことを特徴とする移動体識別用無線タグ。 - 【請求項2】 前記幅狭領域を前記スロットの中心より
端部側の偏位させた位置に形成し、前記スロットとIC
チップとのインピーダンスを整合させることを特徴とす
る請求項1記載の移動体識別用無線タグ。 - 【請求項3】 マイクロ波帯の電波を送受信するアンテ
ナ及びICチップからなる移動体識別用無線タグにおい
て、 導体板にスロットを形成してなるスロットアンテナと、
前記ICチップをパッケージに収納し、該パッケージの
両側に1対のアンテナ端子を設けてなるパッケージIC
と、このパッケージICの1対のアンテナ端子を前記ス
ロットアンテナのスロットの両側に位置させて固着する
手段とを具備したことを特徴とする移動体識別用無線タ
グ。 - 【請求項4】 前記スロットアンテナに対するパッケー
ジICの装着位置をスロット中心より端部側の偏位させ
てスロットとパッケージICとのインピーダンスを整合
させることを特徴とする請求項3記載の移動体識別用無
線タグ。 - 【請求項5】 マイクロ波帯の電波を送受信するアンテ
ナ及びICチップからなる移動体識別用無線タグにおい
て、 導体板にクロススロットを形成してなる円偏波スロット
アンテナと、前記ICチップをパッケージに収納し、該
パッケージの両側に1対のアンテナ端子を設けてなるパ
ッケージICと、このパッケージICの1対のアンテナ
端子を前記クロススロットの中心部において導体板に固
着する手段とを具備したことを特徴とする移動体識別用
無線タグ。 - 【請求項6】 前記スロットアンテナのスロット幅を使
用波長の100分の1乃至1000分の1に設定したこ
とを特徴とする請求項1ないし5何れか記載の移動体識
別用無線タグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001167080A JP2002358494A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 移動体識別用無線タグ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001167080A JP2002358494A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 移動体識別用無線タグ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country Status (1)
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