JP2002356130A - バックミラー - Google Patents

バックミラー

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JP2002356130A
JP2002356130A JP2001165538A JP2001165538A JP2002356130A JP 2002356130 A JP2002356130 A JP 2002356130A JP 2001165538 A JP2001165538 A JP 2001165538A JP 2001165538 A JP2001165538 A JP 2001165538A JP 2002356130 A JP2002356130 A JP 2002356130A
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mirror
frame
frame assembly
vehicle
boss
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Application number
JP2001165538A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kikuchi
俊明 菊地
Makoto Arimitsu
真 有光
Satoshi Iwama
聡 岩間
Takeshi Yagi
武志 八木
Kazuyoshi Umeki
一良 梅木
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Murakami Corp
Original Assignee
Murakami Corp
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Publication date
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの振動や走行時の路面の凹凸による
ミラーの振動を低減し、視認性を向上させたバックミラ
ーを提供する。 【解決手段】 フレーム50および鏡面調整機構52と
からなるフレーム組立体59aとミラーハウジング60
の固定は、ミラーセンター58aを通り車両前後方向に
沿った垂直面66よりも車両内側寄り範囲でフレーム5
0の孔A50aにスクリュー62を挿通し、ミラーハウ
ジング60のボスA60aに締め込むことにより行われ
る。垂直面66よりも車両外側の範囲では、フレーム組
立体59aとミラーハウジング60は固定されておら
ず、エンジンの振動や走行時の路面の凹凸によるミラー
ハウジング60の振動によってフレーム組立体59aと
ミラーハウジング60が接触しない程度の距離を持って
非接触に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、鏡面角度調整可能な
構造を持つ車両用バックミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の外部に取付けるバックミラーは、
該車両の全幅よりも外方に突出して取り付けられてい
る。そのため狭い場所に駐停車する際や、狭い路地など
に進入する際などに、バックミラーを格納し車両全幅を
小さくすることができる構造が用いられている。また、
該構造とは別に、運転者が見易いように鏡面の視認範囲
を調整できる構造を有している。
【0003】図2(a)は従来のバックミラーを車両後
方から見た状態の正面図、図2(b)は、図2(a)に
示すA−A断面図、図2(c)は図2(a)に示すB−
B断面図を示している。従来のバックミラー2は、車両
のフロントドア三角コーナー部に設けられ、該三角コー
ナー部にはベース6がボルト等により固定されている。
ベース6には円筒形状のシャフト8が突設され、シャフ
ト8を軸中心として回動可能にフレーム10が支持され
ている。フレーム10には、フレーム10をシャフト8
の軸回り方向に回動する回動機構11がシャフト8に組
み合わせられ設けられている。またフレーム10の車両
前方側には、ミラーハウジング20が取り付けられてい
る。
【0004】図3(a)は、従来のバックミラー2のミ
ラーハウジング20の通常使用位置状態、図3(b)
は、通常の格納状態、図3(c)は、外力によりミラー
ハウジング20が前方格納した状態を上方から見た正面
図で示している。回動機構11は、電動または外力によ
り、ミラーハウジング20をシャフト8の軸回り方向に
回動させて、通常使用位置(a)、通常の格納状態
(b)、前方格納状態(c)に位置決めするものであ
る。
【0005】フレーム10の車両後方側には鏡面調整機
構12が固定され、フレーム組立体19aが構成されて
いる。鏡面調整機構12は、車両後方側の中央部分に球
状の凹部12aが設けられている。凹部12aには、ピ
ボットプレート14の凸部14aが挿入され、さらに凸
部14aの車両後方側からキャップ13が挿入され、ス
クリュー15を凸部14aおよびキャップ13の中央部
に形成された孔を挿通し、凹部12aの中央部に締め付
けることにより、凹部12aと凸部14a間が摺動し
て、ピボットプレート14が揺動可能に支持される。ピ
ボットプレート14には、ミラー18を保持したミラー
ホルダー16が取り付けられており、ピボットプレート
14を揺動させることによってミラー18の視界角度を
調整することができる。
【0006】図2(d)は、図2(b)のC部詳細を示
している。フレーム10にはミラーハウジング20を固
定するための4箇所の孔10aが形成されている。ミラ
ーハウジング20の内周面の、孔10aに対向する4箇
所の位置にはボス20aが設けられている。孔10aに
スクリュー22を挿通し、ボス20aに締め付けること
により、ミラーハウジング20をフレーム組立体19a
に固定させる。
【0007】図4(a)は、図2のバックミラーの構造
とは異なる構成の従来のバックミラーを車両後方から見
た状態の正面図、図4(b)は、図4(a)に示すA−
A断面図、図4(c)は図4(a)に示すB−B断面図
を示している。なお、図4では、ベース6、シャフト
8、回動機構11、キャップ13、ピボットプレート1
4、ミラーホルダー16およびミラー18の取り付けに
関しては図2に示した構成と同一のため省略する。従来
のバックミラー3のフレーム9は、図2に示すバックミ
ラー2のフレーム10に比べ車両内側寄りに縮小して
(すなわち、車両外側寄りの部分が切り欠かれて)形成
されている。フレーム9の車両後方側には、鏡面調整機
構17が配置されている。鏡面調整機構17には、2箇
所の孔A17aが形成されている。鏡面調整機構17
は、孔A17aにスクリュー24を挿通しフレーム9に
締め付けることによりフレーム9に固定される。鏡面調
整機構17とフレーム9が固定されフレーム組立体19
bが構成される。
【0008】フレーム組立体19bの車両前方側には、
ミラーハウジング23が配置されている。フレーム9に
は2箇所の孔A9aが、鏡面調整機構17には1箇所の
孔B17bが形成されている。ミラーハウジングの23
の内周面の、孔A9aに対向する2箇所の位置にはボス
A23aが、孔B17bに対向する1箇所の位置にはボ
スB23bが設けられている。孔A9aにスクリュー2
2を、孔B17bにスクリュー26を挿通し、それぞれ
のボスA23aおよびボスB23bに締め付けることに
より、ミラーハウジング23をフレーム組立体19bに
固定させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のバックミラ
ーは、車両のエンジンや走行時の路面の凹凸による振動
が、ベース6からシャフト8を介して、図2のバックミ
ラー2ではフレーム10を介してミラー18に伝達さ
れ、図3のバックミラー3ではフレーム組立体19a,
19bを介してミラー18(図示せず)に伝達され、特
に振動の軸となるシャフト8から相対的に離れているミ
ラー18の車両外側部分では振動の振幅が大きくなり、
ミラー18の反射像が見難くなっていた。この発明は、
エンジンの振動等による鏡面の振動を防ぎ、視認性が悪
化することを防止したバックミラーを提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、ベースを車
両に固定し、前記ベースにシャフトを突設し、該シャフ
トにフレームを回動自在に支持し、該フレームに鏡面調
整機構を取り付け、前記フレームおよび前記鏡面調整機
構からなるフレーム組立体を構成にミラーハウジングを
固定し、該鏡面調整機構にミラーホルダーを取り付け、
該ミラーホルダーにミラーを保持してなる鏡面角度調整
可能なバックミラーにおいて、前記フレーム組立体と前
記ミラーハウジングが、前記ミラーの面の重心を通り車
両前後方向に沿った垂直面よりも車両内側寄りの1また
は複数箇所で相互に固定され、該垂直面よりも車両外側
では相互の固定部を持たない構成を有してなるものであ
る。これによれば、ミラー面の重心よりも内側および外
側でフレームおよび鏡面調整機構からなるフレーム組立
体とミラーハウジングが固定されている図2または図4
の従来構造に比べて、ミラー面の振動の振幅が小さく、
視認性が改善されることが実験により確かめられた。こ
れは、振動の振幅が大きいミラーハウジングの外側の部
分にフレームが固定されていないためと思われる。
【0011】また、この発明は、前記フレーム組立体
が、前記フレームでのみ前記ミラーハウジングと相互に
固定されているものである。
【0012】また、この発明は、前記ミラーの面の重心
を通る車両前後方向に沿った垂直面よりも車両外側にお
いて、前記ミラーハウジングの前記フレーム組立体に対
向する面に、該フレーム組立体との間にわずかな空隙を
隔ててボスを突設し、前記フレーム組立体の該ボスに対
向する位置に孔を設け、該孔の内径よりも小さな外径の
ピン軸を有しかつ該孔の内径よりも大きな外径のつばを
有するつば付きピンを、前記フレーム組立体の孔に挿通
し、前記ボスに固定してなり、前記つばと前記フレーム
組立体との間にわずかな空隙を隔てて、前記つば付きピ
ンを前記フレーム組立体に非接触に配置してなるもので
ある。これによれば、ミラー面の重心よりも内側のみで
フレーム組立体とミラーハウジングを固定した場合に
は、ミラーハウジングにかかる外力による応力が該固定
部に集中し、該固定部が破損する恐れがある。そこで、
上述のようにつば付きピンを配置することにより、該固
定部への応力の集中を抑制して、該固定部の破損を防止
することができる。すなわち、ミラーハウジングにかか
る車両前方からの外力によってミラーハウジングが格納
する際には、外力によるミラーハウジングの撓みによ
り、ボスが、ボスのフレーム組立体に対向する面に当接
する。よって、外力の一部がボスとフレーム組立体の当
接部分で受けられ、固定部に応力が集中するのが抑制さ
れ、固定部の破損を防止することができる。また、ミラ
ーハウジングにかかる車両後方からの外力によってミラ
ーハウジングが前方に格納される際には、外力によるミ
ラーハウジングの撓みにより、つば付きピンのつばが、
フレーム組立体のつばと対向する部分と当接する。よっ
て、外力の一部がつばとフレーム組立体の当接部分で受
けられ、固定部に応力が集中するのが抑制され、固定部
の破損を防止することができる。
【0013】また、この発明は、前記ボスの上面と前記
フレーム組立体との間に空隙、および、前記つば付きピ
ンのつばと前記フレーム組立体との間の空隙に、弾性部
材が介在してなるものである。これによれば、ミラーハ
ウジングに車両前後方向から急激に外力が加わった時
に、ボスとフレーム組立体あるいはつばとフレーム組立
体とが強く衝突するのが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態を以下説明する。図1は、この発明のバックミラ
ーの実施の形態1を示すもので、図2に示す従来構造を
改良したものである。図1(a)はバックミラー40を
車両後方から見た状態の正面図、図1(b)は、図1
(a)に示すA−A断面図、図1(c)は図1(a)に
示すB−B断面図を示している。車両のフロントドア三
角コーナー部には、ダイカストやガラス繊維入り樹脂等
で形成されたベース46がボルト等により固定されてい
る。ベース46の車両外側には金属で形成された円筒形
状のシャフト48が突設され、ベース46の下面よりね
じ(図示せず)で固定される。シャフト48にはシャフ
ト48を軸中心として回動可能に金属やガラス繊維入り
樹脂で形成されたフレーム50が支持されている。フレ
ーム50には、電動モータおよびギヤ類からなる回動機
構51がシャフト48に組み合され設けられている。フ
レーム50の車両前方側には、ミラーハウジング60が
取り付けられている。
【0015】フレーム50の車両後方側には、電動モー
ターおよびギヤ類からなる鏡面調整機構52がねじによ
って固定され、フレーム50および鏡面調整機構52か
らなるフレーム組立体59aが構成されている。鏡面調
整機構52は、車両後方側の中央部分に球状の凹部52
aが形成されている。凹部52aには、樹脂等で形成さ
れたピボットプレート54の半球状の凸部54aが挿入
され、凸部54aの背面側にはキャップ53が挿入さ
れ、スクリュー55がキャップ53を貫通して鏡面調整
機構52にねじ込まれ、これによりピボットプレート5
4が鏡面調整機構52に回動摺動可能に支持される。ピ
ボットプレート54には、ミラー58を保持したミラー
ホルダー56が取り付けられており、ピボットプレート
54を、凹部52aと凸部54aの間の摺動により揺動
させることによってミラー58の視界角度を調整するこ
とができる。
【0016】フレーム50の車両前方側には、ミラーハ
ウジング60が配置されている。ミラーハウジング60
の内周面には、ミラー58の面の重心位置であるミラー
センター58aを通り車両前後方向に沿った垂直面66
よりも車両内側寄り上下2箇所の位置にボスA60aが
形成されている。フレーム50には、ボスA60aに対
向する位置に孔50aが形成されている。フレーム50
(フレーム組立体59a)とミラーハウジング60と
は、スクリュー62をフレーム50の孔50aを通して
ミラーハウジング60のボスA60aにねじ込むことに
より相互に連結固定される。ミラーセンター58aを通
る垂直面66よりも車両外側では、フレーム組立体59
aとミラーハウジング60は固定されておらず、エンジ
ンの振動や走行時の路面の凹凸による振動によってフレ
ーム組立体59aとミラーハウジングが接触しない程度
の距離を持って非接触に配置されている。
【0017】図5は従来のバックミラー2のベース6を
治具により振動試験機に固定し、20Hzから200H
zにて加振した際の、ミラー18表面の振動状態をレー
ザー光によって測定(レーザ光をミラー18に照射し
て、その反射光の振れ角を測定)した結果を示してい
る。同様に図6は、本発明のバックミラー40について
同様の条件で振動状態を測定した結果を示している。図
5より、従来のバックミラー2のミラー18表面の振れ
角の最大値は0.39度である。それに対して、図6よ
り、本発明の実施の形態1のバックミラー40の振れ角
の最大値は0.30度と従来のバックミラー2よりも
0.09度低減していることが分かる。また周波数領域
全体においても、実施の形態1のバックミラー40の振
れ角が従来のバックミラー2をほぼ下回っており、鏡面
における振動が改善されていることが分かる。また実際
に反射像を目視した際の視認性も、振動が少なく見易く
なっていることが確認された。
【0018】(実施の形態2)図7は、この発明のバッ
クミラーの実施の形態2を示すもので、図4に示す従来
構造を改良したものである。図7(a)はバックミラー
42を車両後方から見た状態の正面図、図7(b)は、
図7(a)に示すA−A断面図、図7(c)は図7
(a)に示すB−B断面図である。図1と図7の構成と
は、フレーム49、鏡面調整機構57およびミラーハウ
ジング63の固定方法が相違している。また図7では、
ベース46、シャフト48、回動機構51、キャップ5
3、ピボットプレート54、ミラーホルダー56および
ミラー58の取り付けに関しては、図1に示した構造と
同一のため図示を省略する。フレーム49は、図1に示
すフレーム50に比べ車両内側寄りに縮小して形成され
ている。フレーム49の車両後方側には、鏡面調整機構
57が配置されている。鏡面調整機構57は、鏡面調整
機構57に形成された2箇所の孔A57aが設けられて
いる。孔A57aには、スクリュー64が挿通され、ス
クリュー64をフレーム49に締め付けることにより鏡
面調整機構75がフレーム49に固定され、フレーム組
立体59bが構成されている。
【0019】フレーム組立体59bの車両前方側には、
ミラーハウジング63が配置されている。ミラーハウジ
ング63の内周面には、ミラーセンター58aを通る垂
直面66よりも車両内側寄り上下2箇所の位置にボスA
63aが形成されている。フレーム49には、ボスA6
3aに対向する位置に孔A49aが形成されている。フ
レーム49(フレーム組立体59b)とミラーハウジン
グ63とは、スクリュー62をフレーム49の孔A49
aを通してミラーハウジング63のボスA63aにねじ
込むことにより相互に連結固定される。ミラーセンター
58aを通る垂直面66よりも車両外側では、フレーム
組立体59bとミラーハウジング63は固定されておら
ず、エンジンの振動や走行時の路面の凹凸による振動に
よってフレーム組立体59bとミラーハウジング63が
接触しない程度の距離を持って非接触に配置されてい
る。このような図7に示す構成においても、図1の構成
と同様に鏡面における振動が改善され、視認性を向上さ
せることができる。
【0020】なお、図1および図7に示す実施の形態
1,2では、垂直面66より車両内側寄りの2箇所でフ
レーム組立体59a,59bとミラーハウジング60,
63のそれぞれが固定されていたが、垂直面66よりも
車両内側寄りの範囲であれば固定箇所は1または3以上
でも良い。
【0021】(実施の形態3)図8は、この発明のバッ
クミラーの実施の形態3を示すもので、図1の実施の形
態1を改良したものである。図1と共通する部分には同
一の符号を用いる。図8(a)はバックミラー40を車
両後方から見た状態の正面図、図8(b)は、図8
(a)に示すA−A断面図、図8(c)は図8(a)に
示すB−B断面図、図8(d)は、図8(b)に示すC
部詳細である。本実施の形態は、フレーム50とミラー
ハウジング60との固定において、垂直面66より車両
内側寄りでは実施の形態1と同一の構成を有している。
垂直面66より外側において、ミラーハウジング60の
内周面には、垂直面66よりも車両内側の上下2箇所に
ボスA60aが形成され、垂直面66よりも車両外側の
上下2箇所にボスC60cが形成されている。またフレ
ーム組立体59aのフレーム50にはボスA60aに対
向する位置に孔50aが形成され、ボスC60cに対向
する位置に孔C50cが形成されている。フレーム50
(フレーム組立体59a)とミラーハウジング60と
は、スクリュー62をフレーム50の孔50aを通して
ミラーハウジング60のボスA60aにねじ込むことに
より相互に連結固定される。ボスC60cには、金属等
で形成されたつば付きピン70(スクリュー)が、孔C
50cを挿通し、ボスC60cにねじ込まれて固定され
ている。つば付きピン70のピン軸70bの外径は、孔
C50cの内径よりも小さく設定されている。つば付き
ピン70のつば70aの外径は、孔C50cの内径より
も大きく設定されている。つば付きピン70は定常状態
で、フレーム50および孔50cの内周面に非接触に配
置されている。フレーム50の背面とボス60Cとの間
にはわずかな空隙g1が形成されている。フレーム50
の前面とつば70aとの間にはわずかな空隙g2が形成
されている。
【0022】図9は、本実施の形態における、ミラーハ
ウジング60に外力が加わった際の、ミラーハウジング
60およびフレーム50(フレーム組立体59a)の動
作を示している。図9(a)は、外力が加わっていない
定常状態、(b)はミラーハウジング60に車両前方か
らの外力が加わった状態、(c)はミラーハウジング6
0に車両後方からの外力が加わった状態を示している。
【0023】バックミラー40は、図3に示した従来の
バックミラー2と同様にミラーハウジング60がシャフ
ト48を軸中心に車両後方および車両前方に格納する構
成を有しているが、前述の実施の形態1では、ミラーハ
ウジング60に加わる車両前後方向の外力による応力が
固定部74,75に集中し、固定部74,75が破損す
る可能性がある。
【0024】これに対し、本実施の形態では次のように
動作する。ミラーハウジング60に外力が加わっていな
い状態(図9(a))から、車両前方から後方に向かっ
て外力Xを加える。ミラーハウジング60に外力Xが加
わると、ミラーハウジング60は変形しボスC60cの
フレーム50に対向する面がフレーム50に押圧当接す
る(図9(b))。ボスC60cがフレーム50を押圧
することにより、外力Xが固定部74に集中することを
防ぎ、フレーム50を車両後方に回動させ、ミラーハウ
ジング60を格納状態(図3(b))にすることができ
る。
【0025】ミラーハウジング60に外力が加わってい
ない状態(図9(a))から、車両後方から前方に向か
って外力Yを加える。ミラーハウジング60に外力Yが
加わると、ミラーハウジング60は変形しつば付きピン
70のつば70aがフレーム50の孔C50cの周縁部
に押圧当接する(図9(c))。つば70aが孔C50
cの周縁部を押圧することにより、外力Yの応力が固定
部74に集中することを防ぎ、フレーム50を車両前方
に回動させ、ミラーハウジング60が前方格納状態(図
3(c))にすることができる。
【0026】(実施の形態4)図10は、この発明の実
施の形態4を示すもので、図7の実施の形態2を改良し
たものである。図7と共通する部分には同一の符号を用
いる。図10(a)はバックミラー42を車両後方から
見た状態の正面図、図10(b)は、図10(a)に示
すB−B断面図である。図7の構成とは、垂直面66よ
りも車両外側の範囲にフレーム組立体59bとミラーハ
ウジング63の固定方法が相違している。また図10で
は、ベース46、シャフト48、回動機構51、キャッ
プ53、ピボットプレート54、ミラーホルダー56お
よびミラー58の取り付けに関しては図1に示した構造
と、フレーム49と鏡面調整機構57、および、フレー
ム49とミラーハウジング63の固定に関しては図7に
示した構造と同一のため図示を省略する。
【0027】フレーム49の車両前方側には、ミラーハ
ウジング63が配置されている。ミラーハウジング63
の内周面には、ミラーセンター58aを通る垂直面66
よりも車両外側の1箇所の位置にボスB63bが形成さ
れている。またフレーム49にはボスB63bに対向す
る位置に孔B57bが形成されている。ボスB63bに
は、金属等で形成されたつば付きピン70(スクリュ
ー)が、鏡面調整機構57に形成された孔B57bを挿
通し、ボスB63bにねじ込まれて固定されている。つ
ば付きピン70のピン軸70bの外径は、孔B57bの
内径よりも小さく設定されている。つば付きピン70の
つば70aの外径は、孔B57bの内径よりも大きく設
定されている。つば付きピン70は定常状態で、鏡面調
整機構57および孔B57bの内周面に非接触に配置さ
れている。鏡面調整機構57(フレーム組立体59b)
の背面とボスB63bとの間にはわずかな空隙g3が形
成されている。鏡面調整機構57(フレーム組立体59
b)の前面とつば70aとの間にはわずかな空隙g4が
形成されている。
【0028】このような図10に示す構成においても、
図9に示すような外力X,Yがミラーハウジング63に
加わった場合、ボスB63bと鏡面調整機構57(フレ
ーム組立体59b)およびつば70aと鏡面調整機構5
7(フレーム組立体59b)が押圧当接することによ
り、スクリュー62、ボスA63aおよびフレーム49
から構成される固定部75に応力が集中することを防ぐ
ことができ固定部75の破損を防止することができる。
【0029】なお、図8、図10に示す実施の形態3,
4では、垂直面66より車両内側寄りの2箇所でフレー
ム組立体59a,59bとミラーハウジング60,63
が固定されていたが、垂直面66よりも車両内側寄りの
範囲であれば固定箇所は1または3以上でも良い。ま
た、垂直面66より車両外側の範囲で孔C50c,57
bを挿通するつば付きピン70とボスC60c,63b
とが2箇所の連結箇所が構成されていたが、垂直面66
よりも車両外側の範囲であれば該連結箇所は1または3
以上でも良い。
【0030】(実施の形態5)図11は、この発明のバ
ックミラーの実施の形態5を示す図で、図8の実施の形
態3を改良したものであり、図8(b)に示すC部に相
当する部分の詳細図である。本実施の形態は、実施の形
態3の構成に加えて、つば付きピン70のつば70aと
フレーム50(フレーム組立体59a)との間の空隙g
2に弾性体A72を配置し、ボスC60cとフレーム5
0(フレーム組立体59a)との間の空隙g1に弾性体
B73を配置したものである。弾性体A72および弾性
体B73を設けることにより、ミラーハウジング60に
車両前後方向から急激に外力が加わった時に、ボスC6
0cとフレーム50(フレーム組立体59a)あるいは
つば70aとフレーム50(フレーム組立体59a)と
が強く衝突するのが防止される。また、ボスC60cと
フレーム組立体59aおよびつば70aとフレーム組立
体59aが直接当接することがないため、ミラーハウジ
ング60のたわみ量が減少し、固定部74への応力集中
を緩和することができる。
【0031】なお、弾性体を定常状態でのギャップg
1,g2の大きさよりも薄く形成することもできる。例
えば、図12(a)に示すように、図11で示した弾性
体A72よりも厚みが小さく形成された弾性体C76
を、弾性体C76とフレーム50との間に空間を設けて
つば70aのフレーム50に対向する面に固定し、図1
1で示した弾性体B73よりも厚みが小さく形成された
弾性体D77を、弾性体D76とフレームとの間に空間
を設けてボスC60cのフレーム50に対向する面に固
定した構成としても良い。また、図12(b)に示すよ
うに、図12(a)と同じような厚みが小さく形成され
た弾性体C76を、つば70aとの間に空間を設けてフ
レーム50のつば70aに対向する面に固定し、同じく
弾性体D77を、フレーム50との間に空間を設けてフ
レーム50のボスC60cに対向する面に固定した構成
としても良い。
【0032】なお、図10の実施の形態4についても実
施の形態5と同様に、図10(b)に示す空隙g3およ
びg4に、図11に示す弾性体A72および弾性体B7
3を設けても良い。また同様に図10(b)に示す空隙
g3およびg4に、図11に示す弾性体C76および弾
性体D77を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す正面図、縦断
面側面図および横断面図である。
【図2】 従来のバックミラーを示す正面図、縦断面側
面図、横断面図および詳細図である。
【図3】 従来のバックミラーを示す正面図である。
【図4】 従来のバックミラーを示す正面図、縦断面側
面図、横断面図である。
【図5】 従来のバックミラーの鏡面振れ角度の測定結
果を示すグラフである。
【図6】 この発明の実施の形態1のバックミラーの鏡
面振れ角度の測定結果を示すグラフである。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す正面図、縦断
面側面図、横断面図および詳細図である。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す正面図、縦断
面側面図、横断面側面図および詳細図である。
【図9】 この発明の実施の形態3において、ミラーハ
ウジングに外力が加わった状態を示す横断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4を示す正面図およ
び横断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5を示す断面詳細図
である。
【図12】 この発明の実施の形態5の他の構成を示す
断面詳細図である。
【符号の説明】
40,42…バックミラー、46…ベース、48…シャ
フト、49,50…フレーム、50c…孔C、52、5
7…鏡面調整機構、56…ミラーホルダー、57b…孔
B、58…ミラー、58a…ミラーセンター(重心)、
59a,59b…フレーム組立体、60,63…ミラー
ハウジング、60c…ボスC、63b…ボスB、66…
垂直面、70…つば付きピン、70a…つば、70b…
ピン軸、72…弾性体A、73…弾性体B、74,75
…固定部、76…弾性体C、77…弾性体D、g1,g
2…空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有光 真 静岡県焼津市西小川6−18−9 (72)発明者 岩間 聡 静岡県藤枝市新南新屋2−22−201 (72)発明者 八木 武志 静岡県志太郡大井川町相川2517 (72)発明者 梅木 一良 静岡県藤枝市高岡1−4−33−202 Fターム(参考) 3D053 FF22 GG06 GG12 HH19 JJ01 JJ07 JJ31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースを車両に固定し、前記ベースにシャ
    フトを突設し、該シャフトにフレームを回動自在に支持
    し、該フレームに鏡面調整機構を取り付け、前記フレー
    ムおよび前記鏡面調整機構からなるフレーム組立体にミ
    ラーハウジングを固定し、該鏡面調整機構にミラーホル
    ダーを取り付け、該ミラーホルダーにミラーを保持して
    なる鏡面角度調整可能なバックミラーにおいて、前記フ
    レーム組立体と前記ミラーハウジングが、前記ミラーの
    面の重心を通り車両前後方向に沿った垂直面よりも車両
    内側寄りの1または複数箇所で相互に固定され、該垂直
    面よりも車両外側では相互の固定部を持たない構成を有
    してなるバックミラー。
  2. 【請求項2】前記フレーム組立体が、前記フレームでの
    み前記ミラーハウジングと相互に固定されている請求項
    1記載のバックミラー。
  3. 【請求項3】前記ミラーの面の重心を通る車両前後方向
    に沿った垂直面よりも車両外側において、前記ミラーハ
    ウジングの前記フレーム組立体に対向する面に、該フレ
    ーム組立体との間にわずかな空隙を隔ててボスを突設
    し、前記フレーム組立体の該ボスに対向する位置に孔を
    設け、該孔の内径よりも小さな外径のピン軸を有しかつ
    該孔の内径よりも大きな外径のつばを有するつば付きピ
    ンを、前記フレーム組立体の孔に挿通し、前記ボスに固
    定してなり、前記つばと前記フレーム組立体との間にわ
    ずかな空隙を隔てて、前記つば付きピンを前記フレーム
    組立体に非接触に配置してなる請求項1または2記載の
    バックミラー。
  4. 【請求項4】前記ボスの上面と前記フレーム組立体との
    間に空隙、および、前記つば付きピンのつばと前記フレ
    ーム組立体との間の空隙に、弾性部材が介在してなる請
    求項3記載のバックミラー。
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