JP2001271813A - 機能性部材の取付構造 - Google Patents

機能性部材の取付構造

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JP2001271813A JP2000086779A JP2000086779A JP2001271813A JP 2001271813 A JP2001271813 A JP 2001271813A JP 2000086779 A JP2000086779 A JP 2000086779A JP 2000086779 A JP2000086779 A JP 2000086779A JP 2001271813 A JP2001271813 A JP 2001271813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートバックフレームにアッパアームを取付け
る手段として、取付ボルトと取付ナットによる締結手段
を採用したる場合の異種金属部材同士の接触を防止し
て、異種金属部材同士の接触により生じる電位差に起因
する腐食の発生を防止する。 【解決手段】軽合金からなる枠体10の一側面にこれと
は異なる金属材料からなる機能性部材21を重合した状
態で、機能性部材21および枠体10の挿通孔を貫通す
る取付ボルト22とその先端部に螺合する取付ナット2
2による締結手段にて、機能性部材21を枠体10に取
付けてなる取付構造であって、枠体10と、機能性部材
21、取付ボルト22および取付ナット23とを、合成
樹脂製部材31,32を介して非接触状態とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性部材を枠体
の一側面または両側面に取付けるための取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、機能性部材を枠体の一側面また
は両側面に取付けるには、機能性部材を枠体の一側面ま
たは両側面に直接溶接する手段が採られる。また、近
年、各種の構造部品の軽量化が図られていて、構造部品
を構成する枠体を、マグネシウム合金やアルミニウム合
金等軽合金を成形材料として一体成形することが行われ
ている。この枠体においても、各種の機能性部材が取付
けらて構造部品に構成されるが、機能性部材には高い強
度や剛性が要請されることから、機能性部材は鉄等、枠
体とは異質の金属材料で形成される。このため、当該枠
体においては、機能性部材を直接溶接することは困難で
あり、当該枠体に機能性部材を取付ける手段としては、
図1に示す取付ボルトと取付ナットにより締結する締結
手段が採られるのが一般である。
【0003】図1は、軽合金を成形材料として一体成形
された枠体であるシートバックフレーム10に、リクラ
イニング機構を構成する機能性部材であるラチェット2
1を取付ける手段を示すもので、シートバックフレーム
10の一側面にラチェットを有するアッパアーム21の
取付手段として、取付ボルト22、取付ナット23によ
り締結する締結手段が採られている。当該締結手段で
は、シートバックフレーム10のサイドフレーム部1
1,12に設けた取付ボルト22の挿通孔11a,12
aと、アッパアーム21に設けた取付ボルト22の挿通
孔21aとを互いに位置決めして、取付ボルト22を挿
通孔11a,12aと挿通孔21aに挿通し、挿通され
た取付ボルト22の先端部に取付ナット23を螺着して
締結する取付作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該締結手
段においては、アッパアーム21の内側面がシートバッ
クフレーム10の各サイドフレーム部11,12の外側
面に重合した状態で接触し、各取付ボルト22が各サイ
ドフレーム部11,12の各挿通孔11a,12aの内
周面に接触し、かつ、各取付ナット23の内側面が各サ
イドフレーム部11,12の内側面に接触することにな
る。すなわち、シートバックフレーム10と他の各部材
の接触は異種金属の部材同士の接触であって、これらの
異種金属の部材間に電位差が生じて、これら部材の接触
面に腐食が発生するおそれがある。これら部材の接触面
に腐食が発生すると、シートバックフレーム10および
ラチェット21の耐久性を損ない、かつ、製品の特性の
信頼性を損なうことになる。従って、本発明の目的は、
かかる問題に対処することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の機能
性部材の取付構造は、軽合金を成形材料として一体成形
された枠体の一側面に前記軽合金とは異なる金属材料か
らなる機能性部材を重合した状態で、同機能性部材およ
び前記枠体の挿通孔を貫通する取付ボルトと同取付ボル
トの先端部に螺合する取付ナットによる締結手段にて、
前記機能性部材を前記枠体に取付けてなる構造部品にお
ける機能性部材の取付構造であり、前記枠体と、前記機
能性部材、前記取付ボルトおよび取付ナットとを、合成
樹脂製部材を介して非接触状態としたことを特徴とする
ものである。
【0006】また、本発明に係る第2の機能性部材の取
付構造は、軽合金を成形材料として一体成形された枠体
の両側面を前記軽合金とは異なる金属材料からなる一対
の機能性部材にて挟持した状態で、これら両同機能性部
材および前記枠体の挿通孔を挿通する取付ボルトと同取
付ボルトの先端部に螺合する取付ナットによる締結手段
にて、前記両機能性部材を前記枠体に取付けてなる構造
部品における機能性部材の取付構造であり、前記枠体
と、前記両機能性部材、前記取付ボルトおよび取付ナッ
トとを、合成樹脂製部材を介して非接触状態としたこと
を特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明に係る第1および第2の取
付構造によれば、軽合金からなる枠体と、枠体とは異な
る金属からなる機能性部材、取付ボルトおよび取付ナッ
トの間には、合成樹脂製部材が介在しているため、これ
らの部材間での直接的な接触はなく、これらの異種金属
の部材間で電位差が生じることがなくて、これら部材の
接触面での腐食の発生を防止することができる。従っ
て、枠体および機能性部材は、これらの電位差に起因し
て耐久性が損なわれるようなことがないとともに、構造
部品としての製品の特性の信頼性が損なわれるようなこ
ともない。
【0008】本発明に係る第1の取付構造においては、
前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが貫通するとと
もに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同筒部の一端に
設けられて枠体と機能性部材間に介在する鍔部を有する
第1の部材、および、取付ボルトの他端部上に嵌合され
て枠体と取付ナット間に介在するとプレート状の第2の
部材を採用する態様を採ることができる。
【0009】また、本発明に係る第1の取付構造におい
ては、前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが貫通す
るとともに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同筒部の
一端に設けられて枠体と取付ナット間に介在する鍔部を
有する第1の部材、および、同第1の部材の筒部上に嵌
合されて枠体と機能性部材間に介在するプレート状の第
2の部材を採用する態様を採ることもできる。この場合
には、第1の部材として、外周を合成樹脂皮膜で被覆さ
れた金属製の部材で筒部の内周にネジが刻設されている
部材を採用して、同第1の部材の筒部を取付ナットとし
て機能させるようにすることができる。
【0010】さらにまた、本発明に係る第1の取付構造
においては、前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが
貫通するとともに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同
筒部の一端に設けられて枠体と機能性部材または取付ナ
ット間に介在する鍔部を有する第1の部材、および、枠
体の挿通孔に挿通されて第1の部材の筒部上に嵌合する
筒部と、同筒部の一端に設けられて枠体と取付ナットま
たは機能性部材間に介在する鍔部を有する第2の部材を
採用する態様を採ることもできる。
【0011】本発明に係る第2の取付構造においては、
前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが貫通するとと
もに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同筒部の一端に
設けられて枠体と両機能性部材の一方との間に介在する
鍔部を有する第1の部材、および、取付ボルト上に嵌合
されて枠体と両機能性部材の他方との間に介在するプレ
ート状の第2の部材を採用する態様を採ることができ
る。
【0012】また、本発明に係る第2の取付構造におい
ては、前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが貫通す
るとともに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同筒部の
一端に設けられて枠体と両機能性部材の一方との間に介
在する鍔部を有する第1の部材、および、第1の部材の
前記筒部上に嵌合されて枠体と両機能性部材の他方との
間に介在するプレート状の第2の部材を採用する態様を
採ることもできる。
【0013】さらにまた、本発明に係る第2の取付構造
においては、前記合成樹脂製部材として、取付ボルトが
貫通するとともに枠体の挿通孔に挿通される筒部と、同
筒部の一端に設けられて枠体と両機能性部材の一方との
間に介在する鍔部を有する第1の部材、および、枠体の
挿通孔に挿通されて第1の部材の筒部上に嵌合する筒部
と、同筒部の一端に設けられて枠体と機能性部材の他方
との間に介在する鍔部を有する第2の部材を採用する態
様を採ることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図2は、本発明に係る取付構造で採用する枠体
であるシートバックフレーム10と機能性部材であるリ
クライニング機構のアッパアーム21を示しており、図
3は、アッパアーム21を本発明に係る第1の取付構造
を採用してシートバック10に取付けた取付部位を示し
ている。シートバックフレーム10およびアッパアーム
21は、図1に示すシートバックフレーム10およびア
ッパアーム21と同一のもので、高延性を有するマグネ
シウム合金、アルミニウム合金等、軽合金を成形材料と
して金型鋳造法により一体的に成形されている。金型鋳
造法としては、軽合金である成形材料を半溶融状態とし
て射出成形するチキソモールディング法、ダイカスト法
が採用される。
【0015】シートバックフレーム10を構成する左右
のサイドフレーム部11,12の下端部は、アッパアー
ム21を取付けるための取付部位であり、同下端部の前
後の部位に取付ボルト22の挿通孔11a,12aが形
成されている。アッパアーム21は、アーム本体の前後
の上端突起部にそれぞれ挿通孔21aが形成されている
もので、その中央部の内孔の内周部には、車両用シート
のリクライニング機構を構成するラチェット21bが形
成されている。アッパアーム21は、その内側面をサイ
ドフレーム11の下方の外側面に重合した状態で、取付
ボルト22および取付ナット23にて締結することによ
り取付けられるが、第1遮蔽部材31および第2遮蔽部
材32を介して取付けられる。
【0016】第1遮蔽部材31および第2遮蔽部材32
は合成樹脂製であって、本発明に係る合成樹脂製部材に
該当する。第1遮蔽部材31は、円筒状の筒部31aと
その一端に設けた円形状の鍔部31bからなる2個の部
材を、互いの鍔部31bの側縁にて一体的に形成した瓢
箪形のもので、これらの各部材が本発明における第1の
部材に対応する。第1遮蔽部材31においては、各筒部
31aがサイドフレーム部11の各挿通孔11aに挿通
可能に形成されていて、各鍔部31bには各筒部31a
の内孔に対向する挿通孔31cを有している。
【0017】第2遮蔽部材32は、2枚の円形状のプレ
ート部32aをそれらの側縁にて互いに一体的に形成し
た瓢箪形のもので、各プレート部32aには、サイドフ
レーム部11の各挿通孔11aに対向する挿通孔32b
が形成されている。
【0018】左側のアッパアーム21は、シートバック
フレーム10のサイドフレーム部11の外側面に対し
て、第1遮蔽部材31および第2遮蔽部材32を介し
て、図3に示す状態に取付けられる。なお、右側のアッ
パアーム21は、シートバックフレーム10のサイドフ
レーム部12の外側面に対して、第1遮蔽部材31およ
び第2遮蔽部材32を介して、図3に示す状態とは左右
対称の状態に取付けられるもので、以下では、左側のア
ッパアーム21のサイドフレーム部11への取付構造に
ついて説明し、右側のアッパアーム21のサイドフレー
ム部12への取付構造についての説明は省略する。
【0019】アッパアーム21をサイドフレーム部11
の外側面に取付けるには、先ず、第1遮蔽部材31の各
筒部31aをサイドフレーム部11の各挿通孔11aに
挿入して、各筒部31aに各取付ボルト22をアッパア
ーム21の各挿通孔21cに挿通した状態で挿通する
か、各取付ボルト22をアッパアーム21の各挿通孔2
1aおよび第1遮蔽部材31の各筒部31aに挿通した
状態で、第1遮蔽部材31の各筒部31aをサイドフレ
ーム部11の各挿通孔11aに挿入する。次いで、各取
付ボルト22の先端部上に第2遮蔽部材32を挿通し
て、各取付ボルト22の先端部に各取付ナット23を螺
合して締め付ける。これにより、アッパアーム21は、
第1遮蔽部材31および第2遮蔽部材32を介して、サ
イドフレーム部11の外側面に締結されて取付けられ
る。
【0020】この取付構造では、サイドフレーム部11
に対して、アッパアーム21は第1遮蔽部材31の鍔部
31bにて遮蔽されて接触を阻止され、取付ボルト22
は第1遮蔽部材31の筒部31bにて遮蔽されて接触を
阻止され、かつ、取付ナット23は第2遮蔽部材32の
プレート部32aにて遮蔽されて接触を阻止される。
【0021】従って、当該取付構造を採用すれば、軽合
金からなるシートバックフレーム10と、これとは異な
る鉄等の金属からなるアッパアーム21との直接的な接
触はなく、これらの異種金属製部材間で電位差が生じる
ことがなくて、かかる電位差に起因するシートバックフ
レーム10とアッパアーム21間での腐食の発生を防止
することができる。このため、シートバックフレーム1
0およびアッパアーム21は、電位差に起因して耐久性
が損なわれるようなことがないとともに、構造部品とし
ての製品の特性の信頼性が損なわれるようなこともな
い。
【0022】図4には、本発明に係る第1の取付構造の
他の例が示されている。図4(a)に示す取付構造で
は、第1遮蔽部材33および第2遮蔽部材34を採用し
ているが、第1遮蔽部材33および第2遮蔽部材34は
図3に示す取付構造で採用している第1遮蔽部材31お
よび第2遮蔽部材32とは類似する構造のもので、これ
らの遮蔽部材31,32とは逆の使い方をしている。第
1遮蔽部材33では、その各筒部33aはサイドフレー
ム部11の内側から各挿通孔11aに挿通されていて、
各筒部33aの先端部上に第2遮蔽部材34およびアッ
パアーム21が嵌合されている。各取付ボルト22はこ
の状態で、アッパアーム21側から、その各挿通孔21
a、第1遮蔽部材33の各筒部33aに挿通されて内側
へ貫通して、その先端部に取付ナット23が螺合してい
て、これらの取付ボルト22および取付ナット23の締
め付けにより、アッパアーム21はサイドフレーム部1
1の外側面に取付けられている。
【0023】当該取付構造では、サイドフレーム部11
に対して、アッパアーム21は第2遮蔽部材34のプレ
ート部34aにて遮蔽されて接触を阻止され、取付ボル
ト22は第1遮蔽部材33の筒部33aにて遮蔽されて
接触を阻止され、かつ、取付ナット23は第1遮蔽部材
33の鍔部33bにて遮蔽されて接触を阻止される。従
って、当該取付構造によっても、図3に示す取付構造と
同様の作用効果を奏するものである。
【0024】図4(b)に示す取付構造は、同図(a)
に示す取付構造の変形例を示すもので、採用している第
1遮蔽部材33Aおよび取付ボルト24が第1遮蔽部材
33および取付ボルト22とは相違する。第1遮蔽部材
33Aは外周を合成樹脂製の皮膜で被覆された金属製の
もので、筒部33cはその内周にネジが刻設されてナッ
トとして機能する。一方、採用している取付ボルト24
は、脚部の全体がネジ部に形成されているもので、第1
遮蔽部材33Aの筒部33c内に螺合する構成となって
いる。
【0025】当該取付構造においては、第1遮蔽部材3
3Aは、その各筒部33cはサイドフレーム部11の内
側から各挿通孔11aに挿通されていて、各筒部33c
の先端部上に第2遮蔽部材34およびアッパアーム21
が嵌合されている。各取付ボルト24はこの状態で、ア
ッパアーム21側から、その各挿通孔21aを通して第
1遮蔽部材33Aの各筒部33cに螺進され、各筒部3
3cを貫通している。これにより、アッパアーム21は
サイドフレーム部11の外側面に、取付ボルト24と第
1遮蔽部材33Aとの締め付け作用にて取付けられる。
【0026】当該取付構造では、サイドフレーム部11
に対して、アッパアーム21は第2遮蔽部材34のプレ
ート部34aにて遮蔽されて接触を阻止され、取付ボル
ト24は第1遮蔽部材33Aの筒部33cにて遮蔽され
て接触を阻止される。従って、当該取付構造によって
も、図4(a)に示す取付構造と同様の作用効果を奏す
るものであるが、特に、各取付ボルト24による締結時
の各部品の位置決めが容易である。
【0027】図5には、本発明に係る第1の取付構造の
さらに他の例が示されている。同図に示す取付構造で
は、第1遮蔽部材35および第2遮蔽部材36を採用し
ているが、第1遮蔽部材35は図3に示す取付構造で採
用している第1遮蔽部材31とは類似する構造のもの
で、かつ、第2遮蔽部材36は第1遮蔽部材35と類似
の構造のものである。
【0028】第1遮蔽部材35は、その各筒部35aを
サイドフレーム部11の内側から各挿通孔11aに挿通
されていて、第2遮蔽部材36は、その各筒部36aを
サイドフレーム部11の外側から各挿通孔11aに挿通
されて、第1遮蔽部材35の各筒部35a上に嵌合して
いる。各取付ボルト22はこの状態で、アッパアーム2
1側から、その各挿通孔21a、第1遮蔽部材35の各
筒部35aに挿通されて内側へ貫通し、その先端部に取
付ナット23が螺合していて、これらの取付ボルト22
および各取付ナット23の締め付けにより、アッパアー
ム21はサイドフレーム部11の外側面に取付けられて
いる。
【0029】当該取付構造では、サイドフレーム部11
に対して、アッパアーム21は第2遮蔽部材36の鍔部
36bにて遮蔽されて接触を阻止され、各取付ボルト2
2は両遮蔽部材35,36の各筒部35a,36aにて
遮蔽されて接触を阻止され、かつ、各取付ナット23は
第1遮蔽部材35の鍔部35bにて遮蔽されて接触を阻
止される。従って、当該取付構造によっても、図3に示
す取付構造と同様の作用効果を奏するものである。
【0030】なお、当該取付構造では、アッパアーム2
1をサイドフレーム部11の外面側に取付ける例を示し
ているが、これとは逆に、アッパアーム21をサイドフ
レーム部11の内面側に取付けることができる。この場
合には、両遮蔽部材35,36は図5に示す装着形態と
は反対向きに装着するようにする。
【0031】図6〜図8は、本発明に係る取付構造で採
用する枠体であるシートバックフレーム10と機能性部
材であるリクライニング機構の両アッパアーム25a,
25bを示している。当該リクライニング機構は、左右
一対のアッパアーム25a,25bと、両アッパアーム
25a,25bに設けた円形凹所にプラネタリユニット
を収容してなるもので、両アッパアーム25a,25b
でサイドフレーム部11を左右から挟持した状態で取付
けられる。両アッパアーム25a,25bは、本発明に
係る第2の取付構造を採用してシートバック10に取付
けられる。
【0032】これらの取付構造においては、図6、図7
および図8に示す取付構造が本発明に係る第1の取付構
造の図3、図4(a)および図5に示す各取付構造にそ
れぞれ対応するもので、アッパアームが左右の一対のア
ッパアーム25a,25bに変更されている点を除け
ば、実質的に同様の構造のものである。
【0033】図6に示す取付構造では、左側のアッパア
ーム25aは第1遮蔽部材31の鍔部31bと取付ボル
ト22の頭部間に位置し、かつ、右側のアッパアーム2
5bは第2遮蔽部材32のプレート部32aと取付ナッ
ト23間に位置する。図7に示す取付構造では、左側の
アッパアーム25aは第2遮蔽部材34のプレート部3
4aと取付ボルト22の頭部間に位置し、かつ、右側の
アッパアーム25bは第1遮蔽部材33の鍔部33bと
取付ナット23間に位置する。図8に示す取付構造で
は、左側のアッパアーム25aは第2遮蔽部材36の鍔
部36bと取付ボルト22の頭部間に位置し、かつ、右
側のアッパアーム25bは第1遮蔽部材35の鍔部35
bと取付ナット23間に位置する。
【0034】従って、これらの取付構造を採用すれば、
軽合金からなるシートバックフレーム10と、これとは
異なる鉄等の金属からなるアッパアーム25a,25b
との直接的な接触はなく、これらの異種金属製部材間で
電位差が生じることがなくて、かかる電位差に起因する
シートバックフレーム10とアッパアーム25a,25
b間での腐食の発生を防止することができる。このた
め、シートバックフレーム10およびアッパアーム25
a,25bは、電位差に起因して耐久性が損なわれるよ
うなことがないとともに、構造部品としての製品の特性
の信頼性が損なわれるようなこともない。
【0035】なお、これらの取付構造では、リクライニ
ング機構を一方にサイドフレーム部11に取付ける例を
示しているが、これらの取付手段と同様の取付手段を採
用して、リクライニング機構を他方にサイドフレーム部
12に取付けることができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の取付構造を説明するためのシートバック
フレームとアッパアームの斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の取付構造を説明するための
シートバックフレームとアッパアームの斜視図である。
【図3】本発明に係る第1の取付構造の一例を示す縦断
面図である。
【図4】同取付構造の他の一例を示す縦断面図(a)、
および同取付構造の変形例を示す縦断面図(b)であ
る。
【図5】同取付構造のさらに他の一例を示す縦断面図で
ある。
【図6】本発明に係る第2の取付構造の一例を説明する
ためのシートバックフレームとアッパアームの斜視図で
ある。
【図7】同取付構造の他の一例を示す図6に対応する斜
視図である。
【図8】同取付構造のさらに他の一例を示す図6に対応
する斜視図である。
【符号の説明】
10…シートバックフレーム、11,12…サイドフレ
ーム部、11a,12a…挿通孔、21…アッパアー
ム、21a…挿通孔、21b…ラチェット、22,24
…取付ボルト、23…ナット、25a,25b…アッパ
アーム、31,33,33A,35…第1遮蔽部材、3
1a,33a,33c…筒部、31b,33b,33d
…鍔部、32,34,36…第2遮蔽部材、32a,3
4a…プレート部、36a…筒部、36b…鍔部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽合金を成形材料として一体成形された枠
    体の一側面に前記軽合金とは異なる金属材料からなる機
    能性部材を重合した状態で、同機能性部材および前記枠
    体の挿通孔を挿通する取付ボルトと同取付ボルトの先端
    部に螺合する取付ナットによる締結手段にて、前記機能
    性部材を前記枠体に取付けてなる構造部品における機能
    性部材の取付構造であり、前記枠体と、前記機能性部
    材、前記取付ボルトおよび取付ナットとを、合成樹脂製
    部材を介して非接触状態としたことを特徴とする機能性
    部材の取付構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記機能性部
    材間に介在する鍔部を有する第1の部材、および、前記
    取付ボルトの他端部上に嵌合されて前記枠体と前記取付
    ナット間に介在するプレート状の第2の部材を採用して
    いることを特徴とする機能性部材の取付構造。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記取付ナッ
    ト間に介在する鍔部を有する第1の部材、および、同第
    1の部材の前記筒部上に嵌合されて前記枠体と前記機能
    性部材間に介在するプレート状の第2の部材を採用して
    いることを特徴とする機能性部材の取付構造。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の機能性部材の取付構造に
    おいて、前記第1の部材として、外周を合成樹脂皮膜で
    被覆された金属製の部材で前記筒部の内周にネジが刻設
    されている部材が採用されて、同第1の部材の筒部が取
    付ナットとして機能していることを特徴とする機能性部
    材の取付構造。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記機能性部
    材または前記取付ナット間に介在する鍔部を有する第1
    の部材、および、前記枠体の挿通孔に挿通されて前記第
    1の部材の筒部上に嵌合する筒部と、同筒部の一端に設
    けられて前記枠体と前記取付ナットまたは前記機能性部
    材間に介在する鍔部を有する第2の部材を採用している
    ことを特徴とする機能性部材の取付構造。
  6. 【請求項6】軽合金を成形材料として一体成形された枠
    体の両側面を前記軽合金とは異なる金属材料からなる一
    対の機能性部材にて挟持した状態で、これら両機能性部
    材および前記枠体の挿通孔を挿通する取付ボルトと同取
    付ボルトの先端部に螺合する取付ナットによる締結手段
    にて、前記両機能性部材を前記枠体に取付けてなる構造
    部品における機能性部材の取付構造であり、前記枠体
    と、前記両機能性部材、前記取付ボルトおよび取付ナッ
    トとを、合成樹脂製部材を介して非接触状態としたこと
    を特徴とする機能性部材の取付構造。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記両機能性
    部材の一方との間に介在する鍔部を有する第1の部材、
    および、前記取付ボルト上に嵌合されて前記枠体と前記
    両機能性部材の他方との間に介在するとプレート状の第
    2の部材を採用していることを特徴とする機能性部材の
    取付構造。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記両機能性
    部材の一方との間に介在する鍔部を有する第1の部材、
    および、同第1の部材の前記筒部上に嵌合されて前記枠
    体と前記両機能性部材の他方との間に介在するプレート
    状の第2の部材を採用していることを特徴とする機能性
    部材の取付構造。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の機能性部材の取付構造で
    あって、前記合成樹脂製部材として、前記取付ボルトが
    貫通するとともに前記枠体の挿通孔に挿通される筒部
    と、同筒部の一端に設けられて前記枠体と前記両機能性
    部材の一方との間に介在する鍔部を有する第1の部材、
    および、前記枠体の挿通孔に挿通されて前記第1の部材
    の筒部上に嵌合する筒部と、同筒部の一端に設けられて
    前記枠体と前記機能性部材の他方との間に介在する鍔部
    を有する第2の部材を採用していることを特徴とする機
    能性部材の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012505795A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 一部品座席構造及び座席構造を作成するための冷間成形工程
JP2013237415A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのシートバックフレームの締結構造
JP2013249917A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 締結構造体
CN103770674A (zh) * 2012-10-23 2014-05-07 丰田纺织株式会社 座椅框架结构
KR101597682B1 (ko) * 2014-10-22 2016-02-26 주식회사 서연이화 자동차 시트높이 조절장치의 링크 연결장치

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