JP2002355968A - 液体吐出ヘッド用基板及びそれを用いた液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板及びそれを用いた液体吐出ヘッド

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JP2002355968A
JP2002355968A JP2001162447A JP2001162447A JP2002355968A JP 2002355968 A JP2002355968 A JP 2002355968A JP 2001162447 A JP2001162447 A JP 2001162447A JP 2001162447 A JP2001162447 A JP 2001162447A JP 2002355968 A JP2002355968 A JP 2002355968A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱抵抗体の配線抵抗にバラツキがなく、低
消費電力で安定して長期にわたり動作するインクジェッ
ト記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 複数の第1の配線13は、共通の第1の
電極パッド12と接続されている。更に、第1の配線1
3には、少なくとも1つの発熱抵抗体11aの他方の端
子が、全ての発熱抵抗体11aの他方の端子がそれぞれ
いずれか1つに接続されるように、接続されている。複
数の第2の配線16は、共通の第2の電極パッド15と
接続されている。更に、第2の配線16には、少なくと
も1つのスイッチング素子19aの他方の端子が、全て
のスイッチング素子19aの他方の端子がそれぞれいず
れか1つに接続されるように、接続されいる。そして、
1つのスイッチング素子19aがオンとなった場合に、
それがどのスイッチング素子19aであっても第1の電
極パッド12から第2の電極パッド15までの抵抗値が
一定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
用紙等の被記録部材に噴射して付着させることで画像や
文字を記録するインクジェット記録装置に用いられるイ
ンクジェット記録ヘッド及びその基板に関し、特に、高
耐久性のインクジェット記録ヘッド及びその基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭54−51837号公報にインク
ジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録方法が
記載されている。そこに記載されたインクジェット記録
方法は、熱エネルギーを液体に作用させることで得られ
る原動力により液滴を吐出する。
【0003】即ち、特開昭54−51837号公報に記
載されたインクジェット記録方法によれば、熱エネルギ
ーによりインク等の液体を加熱して気泡を発生させる。
熱エネルギーにより液体に気泡が発生すると、その作用
力で記録ヘッド部先端のオリフィスから液滴が噴出す
る。オリフィスから噴出した液滴が被記録部材に付着し
て情報が記録される。
【0004】一般に、このようなインクジェット記録方
法に用いられるインクジェット記録ヘッドは、液吐出
部、発熱抵抗体、上部保護層及び下部層を具備してい
る。液吐出部はオリフィス及び液流路を有する。オリフ
ィスは液体を吐出する吐出口である。液流路は熱エネル
ギーを液体に作用させる熱作用部を含み、オリフィスに
連通している。
【0005】発熱抵抗層は電力のエネルギーを変換して
熱エネルギーを発生させる熱変換体である。上部保護層
はインク等の液体から発熱抵抗層を保護する。下部層は
熱エネルギーを畜熱する。
【0006】また、特開昭57−72867号公報に
は、外部取り出し電極を削減するために、発熱抵抗体と
それを駆動する素子とが内部に作り込まれた構成の基板
が提案されている。図6は、従来のインクジェット記録
ヘッド用基板の構成例を示す概略図である。
【0007】図6のインクジェット記録ヘッド用基板は
発熱抵抗体91、共通電極部92、電極パッド93、ス
ルーホール部94及び電極パッド95を有している。こ
のインクジェット記録ヘッド用基板は、発熱抵抗体91
の発熱面に略平行な方向(図6の右方向)に液体を吐出
する、いわゆるエッジシュータータイプのインクジェッ
ト記録ヘッド用基板である。
【0008】図6のインクジェット記録ヘッド用基板の
製造方法としては、先ず、シリコン基板上に発熱抵抗層
及び電極層を作成し、フォトリソグラフィー技術によ
り、発熱抵抗体91と外部取り出し用の電極パッド93
を形成する。
【0009】次に、保護層(不図示)を形成し、フォト
リソグラフィー技術により、電極パッド93及び共通電
極取り出し部分に穴を開けてスルーホール部94を形成
する。
【0010】次に、共通電極となるAl層を作成し、フ
ォトリソグラフィー技術により、共通電極部92及び共
通電極部92の外部取り出し用の電極パッド95を形成
する。
【0011】上述したように作成された図6のインクジ
ェット記録ヘッド用基板において、各発熱抵抗体91の
一方の端子は、それぞれに対応した電極パッド93に接
続されている。また、各発熱抵抗体91の他方の端子
は、それぞれに対応したスルーホール部94を介して共
通電極部92に共通接続されている。
【0012】個別の電極パッド93と共通の電極パッド
95との間に電圧が印加されると、発熱抵抗体91は電
流が流れて発熱する。
【0013】各発熱抵抗体91は、これら発熱抵抗体9
1の間に設けられた流路壁(不図示)により分離され、
また、それぞれが囲われている。
【0014】流路壁によって形成された空間(液流路)
内の液体は、発熱抵抗体91からの熱エネルギーで発生
した気泡の作用力によりオリフィスから吐出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録ヘッド用基板の電力配線には複数の電極パッドが設
けられており、インクジェット記録ヘッド用基板には外
部から電極パッドを介して電力が供給される。そして、
印字速度を向上させるには、配列する発熱抵抗体の数を
多くし、多数の発熱抵抗体を同時に駆動することが必要
である。多数の発熱抵抗体を同時に駆動する場合、電力
配線に流れる瞬間電流は大きなものとなる。そのため、
熱エネルギーにより気泡を生じさせて液体を吐出するイ
ンクジェット記録ヘッドの駆動方法は、サーマルヘッド
のものとは異なったものである。
【0016】インクジェット記録ヘッドにおいて正常な
気泡を生じさせるためには、電力配線に印加する電圧信
号のパルス幅が短く、かつ駆動電力が大きいことが必要
である。しかし、それらに伴って大きな駆動電流が必要
とされる。必要な駆動電流が大きく、また同時に駆動す
る発熱抵抗体の数が多ければ、電力配線に流れる電流は
それだけ大きくなる。そして、電力配線に流れる電流は
最終的には電極パッドに集中する。同時に駆動されうる
発熱抵抗体の数が多ければ、発熱抵抗体による電圧降下
は、電流が最大の場合と最小の場合とで大きく異なるこ
とになる。
【0017】例えば、電力配線抵抗値が1Ωであり、1
つの発熱抵抗体の駆動電流が0.2Aであり、同時に駆
動されうる発熱抵抗体の数が32個であり、電極パッド
の共通配線抵抗値が1Ωであるとする。この場合、32
個の発熱抵抗体を同時に駆動する場合(最大電流の場
合)の電圧降下は、0.2×(1+1×32)=6.6
Vである。また、1つの発熱抵抗体のみを駆動する場合
(最小電流の場合)の電圧降下は、0.2×(1+1×
1)=0.4Vである。従って、32個の発熱抵抗体を
同時に駆動したときと、1個の発熱抵抗体のみを駆動し
たときの発熱抵抗体による電圧降下の差は6.6−0.
4=6.2Vである。例えば、発泡開始電圧が15.3
Vであり、駆動電圧がマージンを含めて発泡開始電圧の
1.3倍の20Vであるとした場合を例にとると、電圧
が6.2Vも低下すると駆動電圧は13.8Vとなって
発泡開始電圧15.3Vを下回るので、気泡が生じなく
なる。
【0018】印加電圧を高くすればこのような事態を避
けることはできる。しかし、印可電圧が高いと、1つの
発熱抵抗体のみを駆動する場合に発熱抵抗体に大きな電
圧がかかるので発熱抵抗体の寿命が短くなる。
【0019】また、上述したように配線抵抗の電圧降下
の変化の幅が問題であるため、配線抵抗を小さくするこ
とで問題を緩和することができる。配線抵抗を極力小さ
くする方法としては、例えば、めっき技術等を用いて配
線を厚膜化する方法が考えられる。
【0020】しかし、配線が厚膜となると配線がインク
に触れる可能性が高まるので、保護層の必要性が高ま
る。厚膜上に保護層を設けると、保護層の上面は発熱抵
抗体の面よりも高い位置となるので、発熱抵抗体の上に
ノズル材を形成することが困難となり、構造上の制約が
生じる。特に、高精細なインク滴を吐出するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、配線を厚膜にして保護層を設
け、その上にノズル材を形成する場合、ノズル材の厚さ
が10μmオーダーであり、めっき厚膜配線も10μm
オーダーであるため構造上の制約は大きい。
【0021】その他の解決方法として、電力配線の低抵
抗化を図るために電力配線を太くすることが考えられ
る。しかし、電力配線を太くすれば当然に基板のサイズ
が大きくなり、コストも高くなる。インクジェット記録
ヘッドのコストの多くを占める発熱抵抗体が設けられた
基板のコストが高くなればインクジェット記録ヘッドが
コスト高となる。
【0022】また、電力配線からの取り出し電極パッド
の数を多くして外部配線板の低抵抗化を図る方法も考え
られるが、パッド数の増加は信頼性の低下を招き、ま
た、基板のサイズを大きくすることにもなる。これを回
避するために、発熱抵抗体をブロック化し、このブロッ
ク間で電力配線を分割することで、ブロック内で同時に
駆動される発熱抵抗体の数を必ず1つになるようにする
方法が考えられる。これにより、同時に駆動される発熱
抵抗体の数の変化により生じる電位差の影響が低減され
る。
【0023】しかし、この方法により駆動電圧が発泡開
始電圧を下回らないようにブロック間の配線抵抗値を合
わせることはできても、ブロック内での抵抗値を全て合
わせるためには、ブロック内で全ての発熱抵抗体に個別
の配線を施すしかない。ブロック内の全ての発熱抵抗体
に個別の配線を施すためには発熱抵抗体数分の配線数が
必要である。即ち、ヒーターボードとしては、全てのヒ
ーター数に個別の配線が必要になる。そのため、必然的
に基板のサイズが大きくなり、コストが上がるので現実
的ではない。
【0024】また、配線抵抗による電圧降下で駆動電圧
がインクの発泡開始電圧を下回ることがない場合でもブ
ロック内の配線抵抗にバラツキがあれば、ヒ−ター間に
電圧のバラツキが生じ、高い電圧のかかるヒーターで顕
著に耐久性が低下することとなる。これは使い捨てのヒ
ーターボードではさほど問題とならないが、半永久的に
使用されるヒーターボードの場合には大きな問題とな
る。
【0025】本発明の目的は、ヒーターの配線抵抗にバ
ラツキがなく、低消費電力で安定して長期にわたり動作
するインクジェット記録ヘッド及びその基板を提供する
ことである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液体吐出ヘッド用基板は、複数の発熱抵抗
体とスイッチング素子が1対1で対応し、前記発熱抵抗
体の一方の端子とそれに対応する前記スイッチング素子
の一方の端子とがそれぞれ接続されており、該スイッチ
ング素子に駆動された前記発熱抵抗体で生じる熱エネル
ギーによって液体を吐出する液体吐出ヘッドに用いられ
る液体吐出ヘッド用基板において、共通の第1の電極パ
ッドと接続され、更に、少なくとも1つの前記発熱抵抗
体の他方の端子が、全ての前記発熱抵抗体の他方の端子
がそれぞれいずれか1つに接続されるように、接続され
た複数の第1の配線と、共通の第2の電極パッドと接続
され、更に、少なくとも1つの前記スイッチング素子の
他方の端子が、全ての前記スイッチング素子の他方の端
子がそれぞれいずれか1つに接続されるように、接続さ
れており、接続されたうちの1つの前記スイッチング素
子がオンとなった場合に、それがどの前記スイッチング
素子であっても前記第1の電極パッドから前記第2の電
極パッドまでの抵抗値が一定である複数の第2の配線
と、を有している。
【0027】本発明によれば、第1の電極パッドと第2
の電極パッドとの間の抵抗値が一定となるように制御可
能なので、特定の発熱抵抗体に高い負荷をかけず、また
配線の厚膜化や配線を太くすることが必要で無い。
【0028】本発明の実施態様によれば、複数の前記第
1の配線と前記第1の電極パッドとがそれぞれ第3の配
線で接続されており、全ての該第3の配線の抵抗値が同
一であり、複数の前記第2の配線と前記第2の電極パッ
ドとがそれぞれ第4の配線で接続されており、全ての該
第4の配線の抵抗値が同一である。
【0029】本発明の実施態様によれば、前記第1の配
線の列と前記第2の配線の列とが分割ピッチの半ピッチ
分ずれて平行に設けられ、前記第3の配線が前記第1の
配線の中央に接続され、前記第4の配線が前記第2の配
線の中央に接続されている。
【0030】本発明の他の実施態様によれば、前記第1
の配線の列と前記第2の配線の列とが分割位置が一致し
て平行に設けられ、前記第1の配線の前記第3の配線と
の接続位置がいずれか一方の端部であり、該第1の配線
と同じ位置の前記第2の配線の前記第4の配線との接続
位置が、前記第1の配線と前記第3の配線との接続位置
とは異なる側の端部である。
【0031】本発明の実施態様によれば、前記スイッチ
ング素子はMOSトランジスタである。
【0032】本発明の他の実施態様によれば、前記スイ
ッチング素子はバイポーラトランジスタである。
【0033】本発明の実施態様によれば、前記第1の電
極パッドは、前記発熱抵抗体に印可される電圧を外部か
ら受けるための電極パッドであり、前記第2の電極パッ
ドは、前記スイッチング素子の他方の端子を接地するた
めの電極パッドである。
【0034】本発明の実施態様によれば、複数の前記発
熱抵抗体を同時駆動する際に、同一の前記第1の配線に
接続された前記発熱抵抗体を複数同時に駆動せず、か
つ、同一の前記第2の配線に接続された前記スイッチン
グ素子を複数同時にオンしないように前記スイッチング
素子を制御する制御ロジックを更に有している。
【0035】本発明の液体吐出ヘッドは、上述した本発
明の液体吐出ヘッド用基板を用いている。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して詳細に説明する。
【0037】図1は本実施形態のインクジェット記録ヘ
ッド用基板について説明するためのヒーターボードの平
面図である。
【0038】図2は、図1において円で囲われた部分の
拡大図(a)と、拡大図上の配線の各位置における共通
電極パッドとの間の抵抗値を示すグラフ(b)とを合わ
せて示す説明図である。なお、ここでは図2中の横方向
の位置のことを、単に位置と称する。
【0039】図6の従来例では、発熱抵抗体に略平行な
方向(図6中の右方向)に液体を吐出するエッジシュー
タータイプのインクジェット記録ヘッドを示したが、本
実施形態では、液体を発熱抵抗体に垂直方向に吐出する
サイドシュータータイプのインクジェット記録ヘッドを
例示する。ただし、エッジシュータータイプとサイドシ
ュータータイプとで電力配線方法に違いはない。
【0040】図1にはヒーターボード内の回路の配置関
係が示されている。ヒーターボードはヒーターブロック
11、共通電極パッド12,15、パワートランジスタ
部19、制御ロジック20を有する。ヒーターブロック
11は電力エネルギーを変換して熱エネルギーを発生さ
せる複数のヒーターを含む。ヒーターは発熱抵抗体と呼
ばれることもある。共通電極パッド12には電源電圧
(VH)が印加される。共通電極パッド15は接地(G
ND)される。パワートランジスタ部19に含まれる複
数のパワートランジスタは制御ロジック20によりスイ
ッチングされる。
【0041】図2(a)を参照すると、図1のヒーター
ブロック11及びパワートランジスタ部19の周辺が拡
大されており、ヒーター11a、共通電極パッド12,
15、VH配線13、VH側接続配線14、GND配線
16、GND側接続配線17、スルーホール18及びパ
ワートランジスタ19aが示されている。共通電極パッ
ド12はVH側接続配線14によりVH配線13に接続
されている。共通電極パッド15はGND側接続配線1
7によりGND配線16に接続されている。そして、V
H配線13とGND配線16とはヒーター11a、スル
ーホール18及びパワートランジスタ19aを介して接
続されている。
【0042】VH配線13は、ブロック分けされたヒー
ター11aに電源電圧を供給する。同一ブロック内で複
数のヒーター11aが同時に駆動しないように制御ロジ
ック20により制御される。
【0043】VH側接続配線14は共通電極パッド12
とVH配線13とを接続する配線である。VH側接続配
線14は、全てのブロックで同じ抵抗値R1となるよう
にシート数が合わせてある。また、VH側接続配線14
は、各ブロックのVH配線13のそれぞれの中心に接続
されている。
【0044】GND配線16はブロック分けされたヒー
ター11aを接地する。各ブロックのVH配線13と半
ピッチずれた位置に配置されている。
【0045】GND側接続配線17は共通電極パッド1
5とGND配線16とを接続する配線である。GND側
接続配線17は、全てのブロックで同じ抵抗値R2とな
るようにシート数が合わせてある。また、GND側接続
配線17は、各ブロックのGND配線16のそれぞれの
中心に接続されている。即ち、GND側接続配線17は
VH側接続配線14同士の中間の位置にある。
【0046】スルーホール18はヒーター11aとパワ
ートランジスタ19aを接続している。
【0047】図2(b)を参照すると、VH配線13の
各位置と共通電極パッド12との間の抵抗値R111
と、GND配線16の各位置と共通電極パッド15との
間の抵抗値R222とが示されている。
【0048】VH配線13の中心(VH側接続配線14
との接続点)とVH配線13の各位置との間の抵抗値を
R11とすると、各位置により抵抗値R11は異なり中
心から離れるほど大きくなる。また、VH配線13の各
位置と共通電極パッド12との間の抵抗値R111は、
R111=R1+R11である。
【0049】同様に、GND配線16の中心(GND側
接続配線17との接続点)とGND配線16の各位置と
の間の抵抗値をR22とすると、各位置により抵抗値R
22は異なり中心から離れるほど大きくなる。また、G
ND配線16の各位置と共通電極パッド15との間の抵
抗値R222は、R222=R2+R22である。
【0050】また、VH配線13とGND配線16とは
半ピッチずれた位置関係にあるので、全ての位置におい
て抵抗値R111と抵抗値R222との和が一定であ
る。
【0051】図3は、パワートランジスタ19aにNM
OSトランジスタを用いた場合の共通電極パッド12か
ら共通電極パッド15までの等価回路である。図4は、
パワートランジスタ19aにNPNトランジスタを用い
た場合の共通電極パッド12から共通電極パッド15ま
での等価回路である。ここではヒーター11aの抵抗値
は抵抗値Rhであり、パワートランジスタ19aのオン
時の抵抗値は抵抗値Ronである。
【0052】VH配線13及びGND配線16と、その
電圧降下についてより詳細に説明する。
【0053】図2(a)の1つのVH配線13に注目す
ると、VH配線13の両端ではシート数が最大であり、
共通電極パッド12との間の抵抗値R111が最大であ
る。両端から中心に近づくに従ってシート数が減少して
おり、共通電極パッド12との間の抵抗値R111は減
少する。そして、VH配線13の中心では、共通電極パ
ッド12との間の抵抗値R111は最小となり、R11
1=R1である。
【0054】図2(a)の1つのGND配線16に注目
すると、GND配線16の両端ではシート数が最大であ
り、共通電極パッド15との間の抵抗値R222が最大
である。両端から中心に近づくに従ってシート数が減少
しており、共通電極パッド15との間の抵抗値R222
は減少する。そして、GND配線16の中心では、共通
電極パッド15との間の抵抗値R222は最小となり、
R222=R2である。同様に、VH配線13とGND
配線16とは半ピッチずれた位置関係にあるので、VH
配線13の抵抗値R111が最大の位置でGND配線1
6の抵抗値R222が最小であり、VH配線13の抵抗
値R111が最小の位置でGND配線16の抵抗値R2
22が最大である。そして、VH配線13とGND配線
16のシート数の増減の傾斜は同じである。そのため、
抵抗値R111とR抵抗値R222の和は全ての位置に
おいて一定である。
【0055】ヒーター11aが駆動されたときに流れる
ヒーター電流をIHとする。電流値IHは抵抗値R11
1+Rh+Ron+R222と電源電圧VHにより定ま
る。即ち、電流値IHは、IH=VH/(R111+R
h+Ron+R222)となる。ここで、抵抗値R11
1+R222は全ての位置で一定なので、オンするパワ
ートランジスタ19aによらず、ヒーター電流IHは一
定である。即ち、本実施形態のヒーターボードではヒー
ター電流のバラツキがない。したがって、本実施形態の
ヒーターボードを用いたインクジェット記録ヘッドは、
特定のヒーターに高い電圧がかかることがないので劣化
が少なく長寿命である。
【0056】本発明の他の実施形態について図面を参照
して詳細に説明する。
【0057】図5は本発明の他の実施形態のヒーターボ
ードの拡大図(a)と、拡大図上の配線の各位置におけ
る共通電極パッドとの間の抵抗値を示すグラフ(b)と
を合わせて示す説明図である。図5のヒーターボードを
構成する各部は図2のものと同様の機能を有しており、
それらの配置や接続位置の位置関係が図2と異なってい
る。
【0058】図5(a)を参照すると、VH配線13と
GND配線16とは同一位置でブロック分けされてい
る。また、VH側接続配線14はVH配線13の左端に
接続されている。GND側接続配線17はGND配線1
6の右端に接続されている。図5(a)のヒーターボー
ドのVH配線13は、図2(a)のものと同様に、全て
のブロックで同じ抵抗値R1となるようにシート数が合
わせてある。また、図5(a)もヒーターボードのGN
D配線16もシート数が合わせてある。
【0059】図5(b)を参照すると、VH配線13の
各位置と共通電極パッド12との間の抵抗値R111
と、GND配線16の各位置と共通電極パッド15との
間の抵抗値R222とが示されている。
【0060】VH配線12の左端(VH側接続配線14
との接続点)とVH配線13の各位置との間の抵抗値R
11は各位置により異なり、右端に近づくほど大きくな
る。また、VH配線13の各位置と共通電極パッド12
との間の抵抗値R111は、R111=R1+R11で
ある。
【0061】同様に、GND配線16の右端(GND側
接続配線17との接続点)とGND配線16の各位置と
の間の抵抗値R22は各位置により異なり、左端に近づ
くほど大きくなる。また、GND配線16の各位置と共
通電極15との間の抵抗値R222は、R222=R2
+R22である。
【0062】したがって、全ての位置において抵抗値R
111と抵抗値R222の和が一定である。
【0063】図5のヒーターボードの共通電極パッド1
2から共通電極パッド15までの等価回路は、図2のヒ
ータボードと同様に図3,4である。
【0064】図5(a)の1つのVH配線13に注目す
ると、VH配線13の左端ではシート数が最小であり、
共通電極パッド12との間の抵抗値R111が最小であ
る。左端から右端に近づくに従ってシート数が増加して
おり、共通電極パッド12との間の抵抗値R111は増
加する。そして、VH配線13の右端では、共通電極パ
ッド12との間の抵抗値R111は最大となる。
【0065】図5(a)の1つのGND配線16に注目
すると、GND配線16の左端ではシート数が最大であ
り、共通電極パッド15との間の抵抗値R222が最大
である。左端から右端に近づくに従ってシート数が減少
しており、共通電極パッド15との間の抵抗値R222
は減少する。そして、GND配線16の右端では、共通
電極パッド15との間の抵抗値R222は最小となる。
そして、VH配線13とGND配線16のシート数の増
減の傾斜は同じである。そのため、抵抗値R111とR
抵抗値R222の和は全ての位置において一定である。
【0066】図2の実施形態と同様に、ヒーター電流の
電流値IHは抵抗値R111+Rh+Ron+R222
と電源電圧VHにより定まる。即ち、電流値IHは、I
H=VH/(R111+Rh+Ron+R222)とな
る。抵抗値R111+R222が全ての位置で一定なの
で、オンするパワートランジスタ19aによらず、ヒー
ター電流IHは一定である。即ち、図5のヒーターボー
ドでもヒーター電流のバラツキがない。したがって、本
実施形態のヒーターボードを用いたインクジェット記録
ヘッドは、特定のヒーターに高い電圧がかかることがな
いので劣化が少なく長寿命である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、第1の電極パッドと第
2の電極パッドとの間の抵抗値が一定となるように制御
可能なので、特定の発熱抵抗体に高い負荷をかけず、ま
た配線の厚膜化や配線を太くすることが必要で無いた
め、小型、低コストかつ長寿命の液体吐出ヘッド用基板
を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェット記録ヘッド用基板
について説明するためのヒーターボードの平面図であ
る。
【図2】図1において円で囲われた部分の拡大図(a)
と、拡大図上の配線の各位置における共通電極パッドと
の間の抵抗値を示すグラフ(b)とを合わせて示す説明
図である。
【図3】パワートランジスタにNMOSトランジスタを
用いた場合のVH側の共通電極パッドからGND側の共
通電極パッドまでの等価回路である。
【図4】パワートランジスタにNPNトランジスタを用
いた場合のVH側の共通電極パッドからGND側の共通
電極パッドまでの等価回路である。
【図5】本発明の他の実施形態のヒーターボードの拡大
図(a)と、拡大図上の配線の各位置における共通電極
パッドとの間の抵抗値を示すグラフ(b)とを合わせて
示す説明図である。
【図6】従来のインクジェット記録ヘッド用基板の構成
例を示す概略図である。
【符号の説明】
11 ヒーターブロック 11a ヒーター 12,15 共通電極パッド 13 VH配線 14 VH側接続配線 16 GND配線 17 GND側接続配線 18 スルーホール 19 パワートランジスタ部 19a パワートランジスタ 20 制御ロジック

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体とスイッチング素子が
    1対1で対応し、前記発熱抵抗体の一方の端子とそれに
    対応する前記スイッチング素子の一方の端子とがそれぞ
    れ接続されており、該スイッチング素子に駆動された前
    記発熱抵抗体で生じる熱エネルギーによって液体を吐出
    する液体吐出ヘッドに用いられる液体吐出ヘッド用基板
    において、 共通の第1の電極パッドと接続され、更に、少なくとも
    1つの前記発熱抵抗体の他方の端子が、全ての前記発熱
    抵抗体の他方の端子がそれぞれいずれか1つに接続され
    るように、接続された複数の第1の配線と、 共通の第2の電極パッドと接続され、更に、少なくとも
    1つの前記スイッチング素子の他方の端子が、全ての前
    記スイッチング素子の他方の端子がそれぞれいずれか1
    つに接続されるように、接続されており、接続されたう
    ちの1つの前記スイッチング素子がオンとなった場合
    に、それがどの前記スイッチング素子であっても前記第
    1の電極パッドから前記第2の電極パッドまでの抵抗値
    が一定である複数の第2の配線と、を有することを特徴
    とする液体吐出ヘッド用基板。
  2. 【請求項2】 複数の前記第1の配線と前記第1の電極
    パッドとがそれぞれ第3の配線で接続されており、全て
    の該第3の配線の抵抗値が同一であり、 複数の前記第2の配線と前記第2の電極パッドとがそれ
    ぞれ第4の配線で接続されており、全ての該第4の配線
    の抵抗値が同一であることを特徴とする、請求項1記載
    の液体吐出ヘッド用基板。
  3. 【請求項3】 前記第1の配線の列と前記第2の配線の
    列とが分割ピッチの半ピッチ分ずれて平行に設けられ、 前記第3の配線が前記第1の配線の中央に接続され、 前記第4の配線が前記第2の配線の中央に接続されてい
    ることを特徴とする、請求項2記載の液体吐出ヘッド用
    基板。
  4. 【請求項4】 前記第1の配線の列と前記第2の配線の
    列とが分割位置が一致して平行に設けられ、 前記第1の配線の前記第3の配線との接続位置がいずれ
    か一方の端部であり、該第1の配線と同じ位置の前記第
    2の配線の前記第4の配線との接続位置が、前記第1の
    配線と前記第3の配線との接続位置とは異なる側の端部
    であることを特徴とする、請求項2記載の液体吐出ヘッ
    ド用基板。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子はMOSトランジ
    スタである、請求項1から4のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッド用基板。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング素子はバイポーラトラ
    ンジスタである、請求項1から4のいずれか1項に記載
    の液体吐出ヘッド用基板。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極パッドは、前記発熱抵抗
    体に印可される電圧を外部から受けるための電極パッド
    であり、 前記第2の電極パッドは、前記スイッチング素子の他方
    の端子を接地するための電極パッドである、請求項1か
    ら6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  8. 【請求項8】 複数の前記発熱抵抗体を同時駆動する際
    に、同一の前記第1の配線に接続された前記発熱抵抗体
    を複数同時に駆動せず、かつ、同一の前記第2の配線に
    接続された前記スイッチング素子を複数同時にオンしな
    いように前記スイッチング素子を制御する制御ロジック
    を更に有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の
    液体吐出ヘッド用基板。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    液体吐出ヘッド用基板を用いた液体吐出ヘッド。
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