JP2002355836A - 金型及び多層成形体の製造方法 - Google Patents

金型及び多層成形体の製造方法

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JP2002355836A JP2001283890A JP2001283890A JP2002355836A JP 2002355836 A JP2002355836 A JP 2002355836A JP 2001283890 A JP2001283890 A JP 2001283890A JP 2001283890 A JP2001283890 A JP 2001283890A JP 2002355836 A JP2002355836 A JP 2002355836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮材の境界部(境界線)の位置ずれや皺の
発生を確実に防止できる金型を提供する。 【解決手段】 平面方向に互いに隣接する第1及び第2
の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材
と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する
ための雄雌一対の金型において、第1の表皮材の裏側に
溶融状熱可塑性樹脂を供給するための第1のゲートと、
第2の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給するた
めの第2のゲートとを表皮材の裏側に位置する雄型又は
雌型のいずれか一方の金型に形成する。さらに前記表皮
材の裏側に位置する金型の成形面のうち第1及び第2の
表皮材の境界部に対応する位置の両側又は片側であっ
て、この境界部に対応する位置とゲートとの間に、前記
境界部に対応する位置に略沿って樹脂止め板を突出可能
に埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂製基
材に表皮材が貼りあわされた多層成形体を製造するのに
有用な金型、及び多層成形体の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂で形成された基材の表面に
表皮材が貼り合わされた多層成形体は、製造コスト、軽
量性、及び賦形性に優れており、自動車の内装部品(例
えば、ドアトリム、インストルメントパネルなど)、家
電製品の内外装部品をはじめ広い分野で多く使用されて
いる。
【0003】前記多層成形体としては、成形体の表面に
複数の意匠面が形成された成形体(以下、多面成形体と
称する場合がある)が知られている。例えば、柄、材質
などが異なる複数の意匠面を形成すると、基材の表面を
効果的に装飾できる。前記多面成形体としては、複数の
意匠面を有する1枚の表皮材が基材に貼り合わされた成
形体や、複数枚の表皮材が基材に貼り合わされた成形体
が知られている。複数枚の表皮材が貼りあわされた成形
体は、例えば、単一の表皮材の裏側に溶融樹脂を供給
し、表皮材と樹脂とを貼り合わせながら成形する方法
(射出成形法、圧縮成形法など)によって多層成形体を
複数個製造し、これら多層成形体を熱融着等によって平
面方向に接合することによって製造されている。また前
記多面成形体は、射出成形法、圧縮成形法などによって
樹脂基材を製造し、この基材の表面に複数枚の表皮材を
接着することによっても製造されている。しかし前者の
方法では、基材同士の接合部の強度が不足する場合があ
る。また後者の方法では表皮材が剥離する場合がある。
【0004】これらの問題を解決する方法として、例え
ば、雄雌一対の金型を用い、2枚の表皮材を平面方向に
隣接して貼り合わせた後、表皮材の裏面を雄型に向けて
表皮材を前記金型に挿入し、雄型から溶融樹脂を供給し
て、表皮材と樹脂とを貼り合わせながら成形する方法が
知られている。図14はこの製造方法によって製造しよ
うとする多面成形体(目標)の平面図であり、図15は
前記多面成形体(目標)を正面からみた断面図であり、
図16は前記製造方法を説明するための概略断面図であ
り、図17は前記製造方法によって現実に製造される多
面成形体の平面図である。図14及び15に示すように
目標とする多面成形体は、熱可塑性樹脂製基材4の表面
に、2枚の表皮材(第1の表皮材1、第2の表皮材2)
が隣接して貼り合わされている。前記表皮材1及び表皮
材2の境界部(境界線)3は、ゆがむことなくきれいな
ラインを形成している。図16に示すように、前記多面
成形体を製造する場合、雄型14と雌型15とで構成さ
れた金型に、第1の表皮材1及び第2の表皮材2が境界
部3で接合された表皮材を挿入する。この接合表皮材は
裏面を雄型14に向けて挿入し、表面を雌型15に接触
させる。前記雄型14の成形面には、前記第1の表皮材
1の裏面に溶融樹脂を供給するための第1のゲート11
と、前記第2の表皮材2の裏面に溶融樹脂を供給するた
めの第2のゲート12とが形成されており、これらゲー
ト11,12から溶融樹脂を供給する[図16(a)参
照]。そして雌型15を雄型14に向けて移動させるこ
とによって、プレスしながら成形する[図16(b)参
照]。ところがこのような方法では、一方のゲートから
射出された樹脂(この例では、第1のゲート11から射
出された樹脂21)が、他方のゲートから射出された樹
脂(この例では、第2のゲート12から射出された樹脂
22)よりも先に境界部(貼り合わせ部)3に到達する
場合があり、境界部の位置がずれる場合がある。そのた
め図17に示すように、第1の表皮材1と第2の表皮材
2との境界部3は蛇行してしまい、きれいなラインを形
成するのが困難である。
【0005】前記例では2枚の表皮材を用いる例につい
て示したが、1枚の表皮材を用いても、前記2枚の表皮
材を用いる例と同様に、境界部の位置がずれる場合があ
る。すなわち2枚の表皮材(第1の表皮材1、第2の表
皮材2)を境界部3で接合した接合表皮材に代えて、第
1の表皮材(表皮部)及び第2の表皮材(表皮部)を有
する1枚の表皮材を用いても、一方の樹脂が他方の樹脂
よりも先に境界部に到達すると、この先に到達する樹脂
の流れに引っ張られて境界部の位置がずれる場合があ
る。
【0006】2枚の表皮材を用いる場合及び1枚の表皮
材を用いる場合のいずれであっても、第1の表皮材(表
皮部)と第2の表皮材(表皮部)との面積が大きく異な
る場合、成形体が複雑な凹凸形状を有する場合、又は成
形体が大きくなってゲートの数が多くなる場合、境界部
への樹脂の到達のタイミングのずれが大きくなり、境界
部の位置がずれたり境界部付近に皺が発生し、外観を損
ね易くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、平面
方向に隣接する複数の表皮材[複数枚の表皮材、複数の
表皮材(表皮部)で構成された1枚の表皮材など]が熱
可塑性樹脂製の基材に貼りあわされた成形体(多面成形
体)を製造する場合でも、表皮材(表皮部)の境界部
(境界線)の位置ずれや皺の発生を確実に防止できる金
型、及び成形体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、複数の表皮材
[複数枚の表皮材、複数の表皮材(表皮部)で構成され
た1枚の表皮材など]の裏側に樹脂を供給する場合に、
表皮材の裏側に位置する金型において、表皮材(表皮
部)の境界部に対応する位置の両側又は片側に樹脂止め
板を突出可能に埋設し、ゲートから流入して表皮材(表
皮部)の境界部に向かう樹脂の流れを前記樹脂止め板で
制御すると、樹脂が境界部に到着するタイミングを略そ
ろえることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち上記目的を達成し得た本発明の金
型とは、平面方向に互いに隣接する第1及び第2の表皮
材(第1及び第2の表皮部を有する表皮材)の裏側に溶
融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材と熱可塑性樹脂とを
貼り合わせて多層成形体を製造するための金型でありか
つ、第1の表皮材(表皮部)の裏側に溶融状熱可塑性樹
脂を供給するための第1のゲートと、第2の表皮材(表
皮部)の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給するための第
2のゲートとが表皮材の裏側に位置する金型に形成され
た雄雌一対の金型において、前記表皮材の裏側に位置す
る雄型又は雌型いずれか一方の金型の成形面のうち第1
及び第2の表皮材(表皮部)の境界部に対応する位置の
両側又は片側(好ましくは両側)であって、この境界部
に対応する位置とゲートとの間に、前記境界部に対応す
る位置に略沿って樹脂止め板が突出可能に埋設されてい
る点に要旨を有するものである。表皮材の裏側に位置す
る金型の成形面のうち表皮材(表皮部)の境界部に対応
する位置には、前記境界部を挟持するための挟着体を埋
設してもよい。また表皮材の表側に位置する金型は、表
皮材(表皮部)の境界部に対応する位置に、境界部に沿
って連続する突起部が形成されたものであってもよい。
【0010】また上記目的を達成し得た本発明の成形体
の製造方法とは、雄雌一対の金型の雄型及び雌型の間
に、平面方向に互いに隣接する第1及び第2の表皮材
(第1及び第2の表皮部を有する表皮材)を配設し、表
皮材の裏側に位置する雄型又は雌型いずれか一方の金型
の成形面に、第1の表皮材(表皮部)の裏側に溶融状熱
可塑性樹脂を供給するための第1のゲートと、第2の表
皮材(表皮部)の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給する
ための第2のゲートとを形成し、これら第1及び第2の
ゲートから溶融状熱可塑性樹脂を供給し、前記表皮材と
熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する方
法であって、前記表皮材の裏側の金型面のうち表皮材
(表皮部)の境界部に対応する位置の両側又は片側(好
ましくは両側)に樹脂止め板を突出可能に埋設し、樹脂
止め板を金型キャビティ内に突出した状態で前記各ゲー
トから溶融状熱可塑性樹脂を供給し、ゲートから流入し
て前記境界部に向かう樹脂を前記樹脂止め板で遮ると共
に金型キャビティ内への樹脂の充填が終了するまでに前
記樹脂止め板を金型内に収容することにより、樹脂が境
界部に到着するタイミングを制御する点に要旨を有する
ものである。片側に樹脂止め板を埋設する場合、第1及
び第2のゲートは、一方のゲートから境界部に対応する
位置までの距離が他方のゲートから境界部に対応する位
置までの距離よりも短くなるように形成され、境界部ま
での距離が短いゲートが形成されている側に前記樹脂止
め板を突出可能に埋設し、この樹脂止め板によって前記
境界部までの距離が短いゲートから供給された樹脂を一
旦遮り、境界部までの距離が長いゲートから供給された
樹脂の境界部への到達タイミングに合わせて前記樹脂止
め板を金型内に収容することにより、樹脂が境界部に到
達するタイミングを制御するのが望ましい。両側に樹脂
止め板を埋設する場合、境界部までの距離が短いゲート
から供給された樹脂を一方の側の樹脂止め板で一旦遮る
と共に、境界部までの距離が長いゲートから供給された
樹脂を他方の側の樹脂止め板で一旦遮った後、両側の樹
脂止め板を金型内に収容して樹脂が境界部に到達するタ
イミングを制御するのが望ましい。樹脂止め板は、ゲー
トから流入した樹脂が樹脂止め板の埋設位置に到達する
までに、表皮材を介して表皮材の表側に位置する金型の
成形面に突き当てておくのが望ましい。前記表皮材は、
金型内に配設するに先立って、成形体の形状に合わせて
賦形しておいてもよい。好ましい成形方法はプレス成形
である。金型キャビティ内に突出した樹脂止め板は、樹
脂の賦形圧力で金型内に収容するのが望ましい。上記製
造方法においては、前記第1及び第2のゲートから供給
する樹脂として発泡剤を含む溶融状熱可塑性樹脂(発泡
性樹脂)を用いてもよい。発泡性樹脂を用いる場合、金
型キャビティ内への該樹脂の充填が終了した後、金型キ
ャビティを拡大させ、該樹脂を発泡させてもよい。
【0011】なお本明細書において用語「熱可塑性樹
脂」は、熱可塑性エラストマーを含む意味で使用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を詳細に説明するが、本発明はもとより図示例に限
定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。例え
ば、以下、表皮材の表側に位置する金型として雌型を使
用し、表皮材の裏側に位置する金型として雄型を使用す
る場合を例にとって説明するが、反対、すなわち表皮材
の表側に位置する金型として雄型を使用し、表皮材の裏
側に位置する金型として雌型を使用してもよい。
【0013】図1は本発明の金型及びその金型を用いた
成形体の製造方法の一例を示す概略断面図であり、図2
は前記金型のうち雄型14の成形面の平面図であり、図
3は前記金型で使用する樹脂止め板を側方から見た概略
斜視図である。前記金型を用いれば、図14及び図15
に示す多層多面成形体を製造できる。
【0014】すなわち図1及び図2に示す金型10a
は、平面方向に互いに隣接する第1の表皮材1及び第2
の表皮材2の裏側に溶融状(流動状)熱可塑性樹脂を供
給して表皮材と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形
体(多層多面成形体)を製造するための金型である。な
お前記第2の表皮材の面積は、前記第1の表皮材の面積
よりも大きい。また表皮材1及び2は、境界部(合縁
部)3において予め接合されており、この例では、接着
剤によって接着されている。
【0015】前記金型10aは、対になって熱可塑性樹
脂を成形するための雄型14と雌型15とで構成されて
いる。前記雄型14の成形面には、前記第1の表皮材1
の裏側に溶融状樹脂を供給するための第1のゲート(樹
脂供給口)11a,11bと、前記第2の表皮材2の裏
側に溶融状樹脂を供給するための第2のゲート(樹脂供
給口)12a,12bとが形成されている。前記第1の
ゲート11から前記境界部に対応(対向)する位置(以
下、境界予定位置又は境界予定線と称する場合がある)
までの距離は、第2のゲート12から境界予定位置まで
の距離よりも短い。そしてこれら第1のゲート11及び
第2のゲート12から流入した溶融状樹脂が、表皮材1
及び表皮材2の境界部3(又は雄型14の成形面のう
ち、前記境界部3に対応する境界予定位置13)に向か
うのを抑制するため、前記雄型の成形面に樹脂止め板4
1,42が突出可能に埋設されている。
【0016】より詳細には、前記樹脂止め板41,42
は、前記境界予定位置(境界予定線)13の両側に境界
予定位置に略沿って配設されている。そしてシャフト4
3,44を介してシリンダー(図示せず)に接続してお
り、前進して成形面から突出可能であると共に、後進
(この例では、降下)して雄型内に収容可能である。こ
れら樹脂止め板41,42のうち、一方の樹脂止め板
(第1の樹脂止め板)41は第1ゲート11から流入す
る樹脂が境界部3(又は境界予定位置13)に向かうの
を抑制可能であり、他方の樹脂止め板(第2の樹脂止め
板)42は第2ゲート12から流入する樹脂が境界部3
(又は境界予定位置13)に向かうのを抑制可能であ
る。さらに図3に示すように、前記樹脂止め板41,4
2の上面は成形体の形状(すなわち、表皮材1,2の形
状)に沿った形状を有しており、この例では成形体の形
状が平坦であるため、樹脂止め板41,42の上面45
も平坦になっている。そのため、樹脂を略完全に止める
ことができる。
【0017】上記のような金型10aを用いれば、以下
に説明するようにして多層多面成形体を製造できる。図
1(a)〜(c)に製造方法の一例を示す。すなわち図
1(a)に示すように、この例では成形体に該当する空
間よりも大きな空間を形成するように金型10aを大き
く開き、この金型10a内に表皮材1及び2を裏面が雄
型14に向くように配設する。そして両樹脂止め板4
1,42を金型キャビティ内に突出させた状態で、第1
ゲート11a,11bから表皮材1の裏側に溶融状熱可
塑性樹脂を供給し、第2ゲート12a,12bから表皮
材2の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給する。
【0018】そしてこの例では、溶融状熱可塑性樹脂の
供給後、雌型15を雄型14に向けて移動させ(すなわ
ち、型締めを開始し)、樹脂をプレスしながら表皮材の
裏側に溶融状熱可塑性樹脂を充満させていく[図1
(b)参照]。溶融状熱可塑性樹脂を充満させていく段
階では、樹脂止め板41,42は成形面から突出し、表
皮材1,2を介して雌型15に突き当てられた状態であ
る。仮に樹脂止め板41,42を突出させないで溶融状
熱可塑性樹脂を充満させていくとすると、境界部までの
距離が短い第1ゲート11a,11bから供給された樹
脂21は、境界部までの距離が長い第2ゲート12a、
12bから供給された樹脂22よりも先に境界部3に到
達し、境界部3を大きく位置ずれさせる虞があるのに対
して、本発明では樹脂止め板41,42を金型キャビテ
ィ内に突出させ、該樹脂止め板41,42を表皮材1,
2を介して雌型15に突き当てた状態で溶融状熱可塑性
樹脂を充満させていくため、樹脂21,22が境界部に
到達するタイミングを制御できる。より具体的には、境
界部までの距離が短い第1ゲート11a,11bから供
給された樹脂21は第1樹脂止め板41で遮られる。そ
のため前記樹脂21が境界部3に到達するタイミングを
遅延でき、境界部までの距離が長い第2ゲート12a,
12bから供給された樹脂22が境界部3へ到達するタ
イミングと略そろえることができ、境界部3の位置ずれ
を防止できる。
【0019】さらにこの例では、境界部までの距離が長
い第2ゲート12a,12bから供給された樹脂22も
第2樹脂止め板42で遮られており、第1樹脂止め板4
1及び第2樹脂止め板42の降下のタイミングを調節す
ることにより、境界部3への樹脂21,22の到達タイ
ミングを簡便に制御できる。
【0020】またこの例では、雌型15が前記図1
(b)の段階よりも型締め方向に移動し、雄型14と雌
型15とのクリアランスが成形体の厚みq(図15参
照)に略等しくなり、熱可塑性樹脂で形成される基材部
4の高さが基材厚みp(図15参照)に略等しくなるま
でに(すなわち、型締めが完了するまでに)、樹脂止め
板41,42の収容を終了させておく[図1(c)参
照]。なお樹脂止め板41,42の収容(この例では、
降下)の開始は、前記型締めが完了する段階よりも早い
のが望ましく、例えば、樹脂止め板41,42の外側
(すなわち境界部3が存在する側を内側としたときの外
側)に溶融樹脂が略充満した段階で収容(降下)を開始
するのが望ましい。
【0021】図1(c)に示す型締めの完了後、樹脂を
冷却・固化し、金型10aを開放(型開き)することに
より、境界部3に位置ずれや皺がない図14,15に示
すような成形体を得ることができる。
【0022】なお上記図示例(図2)では、雄型14の
成形面に境界予定位置(境界予定線)13を破線でしめ
したが、当該破線は境界予定位置を明示して説明するた
めの便宜上のものであり、雄型14の成形面に現実に破
線状のものが形成されているわけではない。このことは
後述の図示例でも同様である。
【0023】なお型締めを行うに際しては、雄型14及
び雌型15のいずれを移動させてもよく、両方を移動さ
せてもよい。また前記図示例では、樹脂の供給完了後に
型締めを行って樹脂をプレスするプレス成形によって成
形体を製造する例を示したが、型締めは必ずしも樹脂の
供給完了後に行う必要はなく、樹脂を供給しながら行っ
てもよい。なお樹脂の供給完了後に型締めを行う際に
は、供給完了後速やかに型締めを開始するのが望まし
い。また前記図示例では、垂直方向に型締めを行う例を
示したが、垂直方向以外の方向(例えば、水平方向)に
型締めを行ってもよい。さらに成形法はプレス成形に限
定されず、射出成形であってもよくプレス成形と射出成
形とを組合わせてもよい。例えば、射出成形によって成
形体を製造する場合、プレス成形と同様にして表皮材
1,2を挿入した後、型締めを完了させ、樹脂止め板4
1,42を金型キャビティ内に突出させ、該樹脂止め板
41,42を表皮材1,2を介して雌型15に突き当て
た状態で、ゲート11,12から溶融状熱可塑性樹脂の
供給を開始する。そして各ゲート11,12から供給さ
れた樹脂21,22に高圧がかかり過ぎない程度の段階
で、樹脂止め板41,42を収容すると共に、溶融状熱
可塑性樹脂の供給を継続して樹脂止め板41,42と境
界部3との間まで樹脂を供給して成形体を製造する。ま
たプレス成形と射出成形とを組合わせる場合、初期の樹
脂供給量が少ない点を除いては前記プレス成形の例と同
様に操作し、不足する樹脂を適当な段階で射出供給する
方法が挙げられる。
【0024】なおプレス成形及び射出成形のいずれの場
合であっても、樹脂止め板は、ゲートから流入した樹脂
が樹脂止め板の埋設位置に到達するまでに、表皮材を介
して表皮材の表側に位置する金型の成形面に突き当てて
おくのが望ましい。
【0025】またプレス成形及び射出成形のいずれの場
合であっても、樹脂止め板41,42の収容は、金型キ
ャビティ内(成形体に該当する空間部分)への樹脂の充
填が終了するまでに完了すればよい[図1(c)参
照]。すなわちプレス成形の場合は、型締めが完了して
金型キャビティ内に樹脂が充満するまでに樹脂止め板4
1,42の降下(収容)を完了すればよく、射出成形の
場合は、必要な樹脂が全て射出供給されて金型キャビテ
ィ内に樹脂が充満するまでに、樹脂止め板41,42の
収容を完了すればよい。
【0026】好ましい成形方法はプレス成形である。射
出成形の場合、射出された溶融樹脂が直ちに表皮材と接
触するため、表皮材が高温及び高圧にさらされ表皮材が
損傷する場合があるのに対して、プレス成形では金型を
大きく開いて樹脂を供給するため、樹脂の供給圧によっ
て表皮材を損傷させる虞が少ない。
【0027】なお本発明においては、後述するように、
第1及び第2のゲートから供給する樹脂として、発泡剤
を含む溶融状熱可塑性樹脂(発泡性樹脂)を使用するこ
とができる。発泡性樹脂を用いる場合、得られた成形体
を金型から取り出した後で発泡させてもよいが、成形体
を金型内で発泡させるのが望ましい。
【0028】図4は、樹脂を発泡させる場合について説
明するための概略断面図である。この例では、前記金型
10aを用いており、前記成形(プレス成形、射出成形
など)によって金型キャビティ内への発泡性樹脂21、
22の充填が完了した後[図1(c)参照]、雄型14
又は雌型15を型締方向とは逆の方向に移動させること
により金型キャビティを拡大し、充填樹脂(基材樹脂)
4を発泡させている(図4)。
【0029】なお前記金型キャビティ内に溶融状の発泡
性樹脂21、22を充填する場合、充填時に雄型14及
び雌型15で形成されるキャビティクリアランスを制御
することにより発泡ガスの抜けを防止して、充填完了後
の発泡操作時の発泡不足を防止するのが望ましい。すな
わち前記キャビティクリアランスは、通常、表皮材1,
2の種類や樹脂温度などの成形条件に応じて適宜設定さ
れるが、発泡性樹脂を充填する場合にはキャビティクリ
アランスが小さくなるように留意して発泡ガスの抜けを
防止するのが望ましい。
【0030】金型キャビティ内への発泡性樹脂21、2
2の充填が完了した後は、金型キャビティの拡大に先立
って、樹脂表面層を冷却してスキン層を形成するのが望
ましい。スキン層は、厚すぎると十分な発泡倍率が得ら
れないため、十分な発泡倍率が得られる程度の厚みに制
御するのが望ましい。スキン層の厚みの制御は、例え
ば、成形品厚み、金型温度などを考慮してスキン層の形
成時間を調節することにより行うことができる。
【0031】金型キャビティを拡大するにあたって、拡
大の程度(拡大代)は、製造する製品厚み(発泡倍率)
に応じて適宜決定できる。なお金型キャビテイの拡大及
び発泡を行うにあたっては、樹脂止め板41、42は金
型内に収容したままにしておくのが望ましい。
【0032】前記発泡方法は、図1に示す金型10aを
用いる場合に限定されず、後述の金型を含めた他の種々
の金型を用いる場合にも採用できる。
【0033】表皮材1及び2は、前記図1に示すよう
に、金型内に配設するに先立って、成形体の形状(すな
わち、雌型15の形状)に合わせて賦形(予備賦形)し
てもよいが、予備賦形しておかなくてもよい。特に下記
に述べる挟着体を用いる場合、表皮材1,2を予備賦形
しないことが多い。
【0034】表皮材1及び2は、種々の方法で接合で
き、例えば、化学的接着方法(接着剤やヒートシールに
よる接着)の他、治具を用いる方法(糸による縫い付
け;針、ピン、ホッチキスなどによる固定;挟着体によ
る固定など)が挙げられる。
【0035】図5は前記挟着体(挟持体)の一例を示す
概略斜視図であり、図6は前記図5の挟着体のA−A’
線断面図であり、図7は前記図5の挟着体のB−B’線
断面図である。前記挟着体50は、挟持する表皮材1,
2に対して対称な一対の挟持片51,52で構成されて
おり、これら挟持片51,52は表皮材1,2を挟持す
るための挟持部54と、溶融樹脂を収容して表皮材1,
2を樹脂と接着するための凹部53とを有している。
【0036】図8は前記挟着体50を用いた金型10b
の概略断面図である。この金型10bは、雄型14の成
形面に前記挟着体50が埋設されている以外は、前記図
1の金型10aと同様である。なお前記挟着体50は、
表皮材1,2の境界部3に対応する場所(境界予定位
置)に埋設されている。このような金型10bを用いて
も、前記図1の場合と同様に成形(プレス成形、射出成
形など)することにより、多面多層成形体を製造でき
る。なお金型10bを型開きして、成形体を取り出す場
合に、挟着体50も成形体から取り外してもよい。挟着
体50の凹部53に入り込んだ樹脂が第1表皮材1及び
第2表皮材2の両方に接触しながら固化しているため、
挟着体50を取り外しても表皮材1,2が分離する虞は
ない。
【0037】本発明では、雌型15のうち表皮材1,2
の境界部3に対応する位置(境界予定位置)に、境界部
に沿って連続する突起部(木目込み矢)を設けるのが望
ましい。図9は前記突起部(木目込み矢)を備えた金型
の一例を示す概略断面図である。この金型10cでは、
雌型15の境界予定位置に突起部61が形成されている
と共に、雄型14の境界予定位置には前記突起部61の
突起形状に対応する窪み62が形成されている。このよ
うな金型10cを用いて、前記図1の金型10aの場合
と同様に成形体を製造すると、突起部61によって境界
部3の変形をより高度に防止できる。なお前記窪み62
は、必ずしも必要ではない。
【0038】前記突起部61は、挟着体50を埋設した
前記図8に示す成形体10bの雌型15に形成してもよ
い。
【0039】本発明において、樹脂止め板は、境界予定
位置(境界予定線)の両側に設けるのが望ましいが、片
側だけに設けてもよい。片側だけに設ける場合、境界部
までの距離が短いゲートが形成されている側(上記各図
示例では、面積の小さい表皮材1に樹脂を供給するゲー
ト11)の側に樹脂止め板を設けることが多い。このよ
うにしても、境界部までの距離が長いゲートから供給さ
れた樹脂(上記各図示例では、ゲート12から供給され
た樹脂22)の境界部への到達タイミングに合わせて前
記樹脂止め板を降ろすことにより、樹脂が境界部に到達
するタイミングを制御できる。
【0040】樹脂止め板は境界予定線の近くに設けるの
が望ましく、樹脂止め板と境界予定線との距離y(図2
参照)は、ゲートと境界予定線との距離x(図2参照)
を100としたとき、例えば、50以下、好ましくは4
0以下、さらに好ましくは30以下である。また樹脂止
め板を境界予定位置の両側に設ける場合には、境界予定
位置と両側の樹脂止め板との距離を略同一にすることが
好ましい。
【0041】さらには樹脂止め板は、境界予定線に略
(概ね)沿ってさえいれば、境界予定線の形状とわずか
にかけ離れていてもよく、例えば、境界予定線から近い
部分と遠い部分とがあってもよい。図10は、このよう
な樹脂止め板を用いた雄型14の成形面の平面図であ
る。図10では、一方の側(この例では、第2ゲート1
2a,12bの側)の樹脂止め板42bは、境界予定線
の形状とわずかにかけ離れている。
【0042】境界予定線から最も遠い部分の距離y2
は、最も近い部分の距離y1に対して、例えば、3倍以
下、好ましくは2倍以下、さらに好ましくは1.5倍以
下である。
【0043】樹脂の到達のタイミングを制御できる限
り、樹脂止め板の長さは、境界予定線の全長より短くて
もよい。また樹脂止め板は、境界予定位置(境界予定
線)の片側につき、1枚であってもよく複数枚であって
もよい。図11は、短い樹脂止め板を用いた雄型14の
一例を示す平面図であり、図12(a),(b)は、片
側につき複数枚の樹脂止め板を用いた雄型14の一例を
示す平面図である。図11の例では、境界予定線13の
両側に、前記予定線の全長より短い樹脂止め板41a、
42aが配設されている。また図12(a)の例では、
一方の側(この例では、第2ゲート12a、12b側)
に境界予定線13よりも若干短い樹脂止め板42aを1
枚配設し、他方の側(この例では、第1ゲート11a、
11b側)に境界予定線13の半分以下の長さの2枚の
樹脂止め板41b,41cを配設している。さらに図1
2(b)の例では、境界予定線13のいずれの側にも、
2枚の樹脂止め板(両側の合計で4枚の樹脂止め板)4
1b,41c,42c,42dを配設し、そのうち一方
の側(この例では、第2ゲート12a,12b側)の樹
脂止め板42c,42dは、境界予定線の形状とわずか
にかけ離れている。
【0044】樹脂止め板の長さ(片側につき複数枚用い
る場合は、その合計の長さ)は、境界線の全長に対し
て、例えば、20%以上、好ましくは50%以上、さら
に好ましくは80%以上である。また樹脂止め板の長さ
の上限は、通常、100%以下であるが、樹脂止め板の
形状が境界予定線の形状とわずかにかけ離れている場合
には、樹脂止め板の長さは境界線の全長より若干長くな
ってもよい。その場合、樹脂止め板の長さの上限は、例
えば、120%以下(好ましくは110%以下)であ
る。
【0045】樹脂止め板は、前記図3に示すような樹脂
の流れを完全に止めることができるタイプ(完全シール
型)であってもよいが、樹脂を遮ることによって境界部
3の変形を防止できる限り、樹脂が漏れ出すタイプ(不
完全シール型)であってもよい。図13(a)〜(c)
は、不完全シール型の樹脂止め板の種々の例を示す概略
側面図である。例えば、図13(a)に示すように樹脂
止め板41,42の上面を波打たせて樹脂が漏れるすき
ま46aを形成してもよく、図13(b)に示すように
樹脂止め板41,42の上面にスリット状のすきま46
bを形成してもよく、図13(c)に示すように樹脂止
め板41,42の上面を湾曲させて樹脂が漏れるすきま
46cを形成してもよい。なお複数枚の樹脂止め板を使
用する場合、同一形状の樹脂止め板を使用する必要はな
く、前記完全シール型及び不完全シール型の内から適宜
組合わせて使用すればよい。
【0046】成形面からの樹脂止め板の突出高さは、樹
脂の流れを抑制できる限り特に制限されないが、例え
ば、基材厚みp(図15参照)に対して、20%以上、
好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上で
ある。なお突出高さの上限は成形方法(射出成形、プレ
ス成形など)に応じて適宜選択でき、射出成形の場合、
基材厚みpの100%以下である。一方、プレス成形の
場合、雄雌金型を開いた状態で樹脂を供給するため、供
給した樹脂を境界部に到達させないだけの高さがあれば
よく、製品形状やゲート配置によって適宜決定される。
【0047】樹脂止め板の前進(突出)及び後進(収
容)は、シリンダー(エアーシリンダー、油圧シリンダ
ー)によって制御してもよく、他の手段によって制御し
てもよい。例えば、樹脂止め板の前進はバネの力を利用
してもよいが、樹脂止め板の後進には樹脂の賦形圧力を
利用するのが好ましい。
【0048】樹脂止め板の保持圧力は一定であってもよ
く、圧力制御のために変化させてもよい。圧力制御する
場合、例えば、樹脂止め板よりもゲート側の成形体部分
に樹脂を充満させる時には保持圧力を高くして樹脂止め
効果を高め、前記ゲート側の成形体部分への樹脂の充満
が略完了した時点で保持圧力を低くし、樹脂の賦形圧力
によって樹脂止め板を金型内に収容させてもよい。
【0049】表皮材1と表皮材2との面積差(成形体製
造後、成形体の上面を見たときの表皮材1と表皮材2と
の面積差)が大きい程、境界部3の位置ずれや皺の発生
が生じやすいにも拘わらず、本発明によれば樹脂止め板
41,42によって樹脂の流れを制御しているため、位
置ずれや皺の発生を抑制できる。そのため表皮材1と表
皮材2との面積差が大きい程、本発明を有利に使用でき
る。表皮材1と表皮材2との面積比が、例えば、表皮材
1:表皮材2=1:1〜1:10程度、特に1:1.5
〜1:10程度の場合、本発明を利用するのが有利であ
る。
【0050】一方、表皮材1と表皮材2との面積差が小
さくても(特に、面積が等しい場合であっても)、成形
体の形状が大きくなってゲートの数が増大する場合や、
成形体の形状が複雑になる場合、樹脂の流れに偏りが生
じて境界部3の位置ずれや皺の発生が生じやすくなるた
め、本発明はそのような成形体(大型の成形体、複雑形
状の成形体)を製造する場合にも有利に使用できる。大
型又は複雑形状の成形体としては、例えば、自動車のド
アトリムやインストルメントパネルなどが挙げられる。
【0051】本発明で使用する表皮材は、意匠面に境界
部がある限り表皮材の枚数は特に限定されず、例えば、
2枚の表皮材(第1の表皮材、第2の表皮材)2を境界
部3で接合した前記接合表皮材に代えて、第1の表皮材
(表皮部)及び第2の表皮材(表皮部)を有する1枚の
表皮材を用いてもよい。なお2枚の表皮材(第1の表皮
材、第2の表皮材)を用いる場合、必ず境界部が形成さ
れるため、第1の表皮材と第2の表皮材とは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。
【0052】表皮材(表皮部)の数は2つに限定され
ず、3つ以上であってもよい。例えば、前記第1の表皮
材(表皮部)1及び第2の表皮材(表皮部)2に加え
て、第3の表皮材(表皮部)を形成する場合、この第3
の表皮材(表皮部)との境界予定位置の両側又は片側
に、樹脂止め板を配設し、上記と同様にして成形すれば
よい。
【0053】各表皮材(表皮部)の裏側に樹脂を供給す
るゲートの数は、それぞれ、少なくとも1つあればよ
く、表皮材(表皮部)の面積に応じて複数個形成しても
よい。これらのゲートから供給する樹脂量やタイミング
は成形品の大きさや形状に応じて適宜決定される。
【0054】また前記図示例では、共通の樹脂導入通路
9を通じて熱可塑性樹脂を金型内に導入し、金型内で前
記通路を分岐させることによって第1のゲート11及び
第2のゲート12から熱可塑性樹脂を供給しているもの
の、別々の樹脂導入通路(第1のゲート11用の樹脂導
入通路、第2のゲート12用の樹脂導入通路)を設けて
もよい。
【0055】本発明で使用できる表皮材としては、布帛
類(例えば、モケット、トリコットなどの織り物又は編
物;不織布など)、合成樹脂シート又はフィルム、金属
箔(金属フォイル)などが挙げられる。
【0056】前記不織布を構成する繊維としては、天然
繊維(綿、毛、絹、麻など)、合成繊維(ナイロンなど
のポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維)などが使用
できる。これら繊維は、単独で又は複数組合わせて使用
でき、必要に応じて紡績(混紡など)してもよい。不織
布としては、前記繊維を用いて慣用の方法(ニードルパ
ンチ法、サーマルボンド法、スパンボンド法、メルトブ
ロー法、スパンレース法など)に従って製造した不織布
が使用できる。
【0057】前記合成樹脂シート又はフィルムとして
は、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン系熱可塑性樹脂)の
シート又はフィルム、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーのシート又はフィルムが使用できる。ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂(又はエラストマー)は、基材に対
する熱融着性に優れている。
【0058】前記表皮材は、必要に応じて、裏打ち層
(発泡層、補強層、耐熱層など)と積層してもよい。発
泡層としては、ポリオレフィン発泡体(ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの発泡体)、ポリハロゲン化ビニ
ル発泡体(ポリ塩化ビニル発泡体など)、ポリウレタン
発泡体(軟質又は半硬質ポリウレタン発泡体など)など
が使用できる。
【0059】補強層としては、不織布、合成樹脂製シー
ト又はフィルムが挙げられる。これら不織布及び合成樹
脂製シート又はフィルムとしては、前記表皮材で例示し
たものと同様のものが使用できる。
【0060】前記裏打ち層は、単独で又は複数組合わせ
て使用できる。また裏打ち層は、表皮材の熱融着又は裏
打ち層の熱融着のいずれかによって、表皮材と熱ラミネ
ート可能なものが好ましい。
【0061】成形体の基材4を構成する熱可塑性樹脂と
しては、圧縮成形又は射出成形が可能である限り特に限
定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなど)、スチレン系樹脂(ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン−ブタジエンブロック共重合
体など)、ポリアミド系樹脂(ナイロンなど)、ハロゲ
ン含有樹脂(ポリ塩化ビニルなど)、ポリカーボネート
系樹脂、(メタ)アクリル酸エステルの単独又は共重合
体(アクリル樹脂など)などが使用できる。前記熱可塑
性樹脂は、熱可塑性エラストマーであってもよく、例え
ば、オレフィン系熱可塑性エラストマー[例えば、エチ
レン−プロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)]が使用できる。
【0062】前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エラスト
マー)は、単独で又は2種以上組合わせて使用でき、例
えばポリマーアロイとして使用してもよい。
【0063】さらに前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エ
ラストマー)は、各種添加成分、例えば、充填材(ガラ
ス繊維などの無機フィラー;有機フィラーなど)、顔
料、滑剤、帯電防止剤、安定剤などを含有していてもよ
い。
【0064】また前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エラ
ストマー)は、発泡剤を含有していてもよい。この発泡
剤で樹脂を発泡させることにより、発泡基材4で形成さ
れた成形体を得ることができる。前記発泡剤としては、
熱可塑性樹脂を発泡する際に使用されている公知の化学
発泡剤(分解性発泡剤など)を使用でき、例えば、重炭
酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム
などの無機系発泡剤;N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンなどのニトロソ化合物;アゾジカルボン
アミド、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合
物;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスル
ホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド類;p−
トルエンスルホニルセミカルバジドなどが挙げられる。
さらに、必要に応じて、サリチル酸、尿素、及びこれら
を含む発泡助剤を添加するのが好ましい。前記発泡剤
は、使用する熱可塑性樹脂の溶融温度、及び要求される
発泡倍率などを考慮して適宜選択できる。また添加量
は、成形品の要求強度、要求密度などを考慮して適宜設
定できるが、一般的には、樹脂100質量部に対して
0.1〜5質量部程度である。なお上述の発泡操作を行
う場合、化学発泡剤を熱可塑性樹脂に含有させておく方
法の他、揮発性液体発泡剤、気体発泡剤などを金型内の
溶融樹脂中に直接圧入してもよい。前記揮発性液体発泡
剤や気体発泡剤としては、二酸化炭素、窒素などが使用
できる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、表皮材(表皮部)の境
界予定位置に略沿って樹脂止め板を突出可能に埋設して
いるため、前記境界部に向かう樹脂を前記樹脂止め板で
遮ることにより樹脂が境界部に到着するタイミングを制
御でき、境界部の位置ずれや皺の発生を確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の金型の一例を示す概略断面図
である。
【図2】 図2は本発明で使用する雄型成形面の一例を
示す平面図である。
【図3】 図3は本発明で使用する樹脂止め板の一例を
示す概略斜視図である。
【図4】 図4は本発明の製造方法の一例を説明するた
めの概略断面図である。
【図5】 図5は本発明で使用する挟着体の一例を示す
概略斜視図である。
【図6】 図6は前記図5の挟着体のA−A’線断面図
である。
【図7】 図7は前記図5の挟着体のB−B’線断面図
である。
【図8】 図8は本発明の金型の他の例を示す概略断面
図である。
【図9】 図9は本発明の金型のさらに他の例を示す概
略断面図である。
【図10】 図10は本発明で使用する雄型の成形面の
他の例を示す平面図である。
【図11】 図11は本発明で使用する雄型の成形面の
さらに他の例を示す平面図である。
【図12】 図12は本発明で使用する雄型の成形面の
別の例を示す平面図である。
【図13】 図13は本発明で使用する樹脂止め板の他
の例を示す側面図である。
【図14】 図14は本発明によって製造できる成形体
の一例を示す平面図である。
【図15】 図15は前記図14の成形体を正面からみ
た断面図である。
【図16】 図16は従来の金型の断面図である。
【図17】 図17は従来の金型によって製造された成
形体を示す平面図である。
【符号の説明】
1,2…表皮材 3…境界部 10a,10b,10c…金型 11,11a,11b,12,12a,12b…ゲート 13…境界予定位置 14…表皮材の裏側に位置する金型 15…表皮材の表側に位置する金型 21,22…溶融状熱可塑性樹脂 41,41a,41b,41c,42,42a,42
b,42c,42d,…樹脂止め板 50…挟着体 61…突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA03 AA13 AB02 AD08 AD16 AD20 AD35 AG03 AG20 AH26 CA09 CA11 CB01 CB12 CB20 CK17 CK23 CK52 CQ01 CQ05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面方向に互いに隣接する第1及び第2
    の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材
    と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する
    ための金型であり、かつ第1の表皮材の裏側に溶融状熱
    可塑性樹脂を供給するための第1のゲートと、第2の表
    皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給するための第2
    のゲートとが表皮材の裏側に位置する金型に形成された
    雄雌一対の金型において、前記表皮材の裏側に位置する
    雄型又は雌型いずれか一方の金型の成形面のうち第1及
    び第2の表皮材の境界部に対応する位置の両側又は片側
    であって、この境界部に対応する位置とゲートとの間
    に、前記境界部に対応する位置に略沿って樹脂止め板が
    突出可能に埋設されている金型。
  2. 【請求項2】 境界部に対応する位置の両側に樹脂止め
    板が突出可能に埋設されている請求項1記載の金型。
  3. 【請求項3】 表皮材の裏側に位置する金型の成形面の
    うち表皮材の境界部に対応する位置に、前記境界部を挟
    持するための挟着体が埋設されている請求項1記載の金
    型。
  4. 【請求項4】 表皮材の表側に位置する金型は、表皮材
    の境界部に対応する位置に、境界部に沿って連続する突
    起部が形成されたものである請求項1記載の金型。
  5. 【請求項5】 雄雌一対の金型の雄型及び雌型の間に、
    平面方向に互いに隣接する第1及び第2の表皮材を配設
    し、表皮材の裏側に位置する雄型又は雌型いずれか一方
    の金型の成形面に、第1の表皮材の裏面に溶融状熱可塑
    性樹脂を供給するための第1のゲートと、第2の表皮材
    の裏面に溶融状熱可塑性樹脂を供給するための第2のゲ
    ートとを形成し、これら第1及び第2のゲートから溶融
    状熱可塑性樹脂を供給し、前記表皮材と熱可塑性樹脂と
    を貼り合わせて多層成形体を製造する方法であって、前
    記表皮材の裏側の金型面のうち表皮材の境界部に対応す
    る位置の両側又は片側に樹脂止め板を突出可能に埋設
    し、樹脂止め板を金型キャビティ内に突出した状態で前
    記各ゲートから溶融状熱可塑性樹脂を供給し、ゲートか
    ら流入して前記境界部に向かう樹脂を前記樹脂止め板で
    遮ると共に金型キャビティ内への樹脂の充填が終了する
    までに前記樹脂止め板を金型内に収容することにより、
    樹脂が境界部に到着するタイミングを制御する成形体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 第1及び第2のゲートは、一方のゲート
    から境界部に対応する位置までの距離が他方のゲートか
    ら境界部に対応する位置までの距離よりも短くなるよう
    に形成されており、表皮材の境界部に対応する位置の両
    側のうち、境界部までの距離が短いゲートが形成されて
    いる側に前記樹脂止め板を突出可能に埋設し、この樹脂
    止め板によって前記境界部までの距離が短いゲートから
    供給された樹脂を一旦遮り、境界部までの距離が長いゲ
    ートから供給された樹脂の境界部への到達タイミングに
    合わせて前記樹脂止め板を金型内に収容することによ
    り、樹脂が境界部に到達するタイミングを制御する請求
    項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1及び第2のゲートは、一方のゲート
    から境界部に対応する位置までの距離が他方のゲートか
    ら境界部に対応する位置までの距離よりも短くなるよう
    に形成されていると共に、表皮材の境界部に対応する位
    置の両側に樹脂止め板を突出可能に埋設し、境界部まで
    の距離が短いゲートから供給された樹脂を一方の側の樹
    脂止め板で一旦遮ると共に、境界部までの距離が長いゲ
    ートから供給された樹脂を他方の側の樹脂止め板で一旦
    遮った後、両側の樹脂止め板を金型内に収容して樹脂が
    境界部に到達するタイミングを制御する請求項5記載の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 ゲートから流入した樹脂が樹脂止め板の
    埋設位置に到達するまでに、樹脂止め板を表皮材の表側
    に位置する金型の成形面に表皮材を介して突き当ててお
    くことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記表皮材を金型内に配設するに先立っ
    て、前記表皮材を成形体の形状に合わせて賦形しておく
    請求項5〜8のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 ゲートから供給した溶融樹脂を雄型及
    び雌型によってプレスすることにより、金型キャビティ
    内に樹脂を充填する請求項5〜9のいずれかに記載の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 金型キャビティ内に突出した樹脂止め
    板を樹脂の賦形圧力で金型内に収容することを特徴とす
    る請求項5〜10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2のゲートから供給す
    る樹脂として発泡剤を含む溶融状熱可塑性樹脂を用い、
    金型キャビティ内への該樹脂の充填が終了した後、金型
    キャビティを拡大させ、該樹脂を発泡させることを特徴
    とする請求項5〜11のいずれかに記載の製造方法。
JP2001283890A 2001-03-30 2001-09-18 金型及び多層成形体の製造方法 Expired - Fee Related JP4704631B2 (ja)

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