JP2002355158A - フォーク - Google Patents

フォーク

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JP2002355158A
JP2002355158A JP2001163129A JP2001163129A JP2002355158A JP 2002355158 A JP2002355158 A JP 2002355158A JP 2001163129 A JP2001163129 A JP 2001163129A JP 2001163129 A JP2001163129 A JP 2001163129A JP 2002355158 A JP2002355158 A JP 2002355158A
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JP
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fork
food
head
head portion
infant
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JP2001163129A
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English (en)
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Ryotaro Sato
良太郎 佐藤
Emi Kuramoto
絵美 倉本
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Pigeon Corp
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Pigeon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離乳期の乳幼児等が違和感なく使用でき、安
全に使用することができるフォークを提供すること。 【解決手段】 一方向に長い柄部12と、この柄部の先
端に設けられたヘッド部11とを備えるフォーク10で
あって、前記ヘッド部12には、互いに平行に配置され
た複数の刺し歯14を有しており、かつ前記ヘッド部1
1が柔軟な材料により形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、哺乳期
から離乳期にかけての幼児や、介護を受けていたりし
て、リハビリ中の人等が安全に使用するためのフォーク
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば母親等の介助者が乳幼児に
食事を与えるために特に工夫されたフォークはなく、大
人が使用するフォークや乳幼児が自ら使用するためのフ
ォークが使用されている。自ら使用するためのフォーク
では、箸のように2本の別々の部材を片手で操る必要が
なく、使用技術の上では、より簡単なために、食具の使
用に馴れない乳幼児や介護老人等においては、フォーク
が使用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、母乳を
摂取したり、哺乳瓶の人工乳首を介して、液体の食品を
とっていた乳幼児等にとって、フォークの感触は硬く、
違和感を感じさせるものである。また、フォークのヘッ
ド部には刺し歯が設けられており、フォークは食品を突
き刺して口に運ぶ食具である。しかしながら、フォーク
は上述したように、離乳期の乳幼児に比較的多く使用さ
れており、その使用の際の安全性はほとんど考慮されて
いない。また、従来のフォークのヘッド部は、金属や硬
い合成樹脂等により形成されており、滑りやすく、必ず
しも容易に食品を保持できるものではなかった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、離乳期の乳幼児等が違和感なく使用
でき、安全に使用することができるフォークを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、一方向に長い柄部と、この柄部の先端
に設けられたヘッド部とを備えるフォークであって、前
記ヘッド部には、互いに平行に配置された複数の刺し歯
を有しており、かつ前記ヘッド部が柔軟な材料により形
成されている、フォークにより、達成される。請求項1
の構成によれば、この発明の特徴は、柄部の先端に設け
たヘッド部が、このヘッド部に形成された複数の刺し歯
を含めて柔軟な材料により形成されている点である。こ
れにより、母乳を摂取したり、哺乳瓶の人工乳首を介し
て、液体の食品をとっていた乳幼児等が、本発明のフォ
ークを使用した時に、口唇に接触するヘッド部が軟らか
く、人工乳首等と比較的近い感触を得ることができる。
また、ヘッド部の刺し歯も柔軟な材料で形成されている
ので、食品を口に運ぶ時や口腔内に差し入れた際に誤っ
て自己を傷つけたりすることが防止できるので、安全で
ある。また、ヘッド部を柔軟な材料で形成することで、
硬度が高くて変形せず、かつ滑りやすい金属等の刺し歯
と比べると、食品を保持しやすい。尚、ヘッド部を形成
する「柔軟な材料」とは、食品に押し付けた時に、大き
く変形することがなく、刺し歯により、乳幼児や介護老
人等を対象とするある程度軟らかい食品を突き刺して保
持できる程度であり、人体を突き刺して傷つける程の硬
さを備えないものを指す。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記ヘッド部の幅が、16mmないし24mm程度
とされていることを特徴とする。請求項2の構成によれ
ば、前記ヘッド部の幅が、16mmないし24mm程度
とされることで、乳幼児の両口角の間隔である口角幅の
ほぼ2/3程度の大きさとすることができる。前記ヘッ
ド部の幅が、24mmより大きいと、口に入りにくい。
前記ヘッド部の幅が、16mmより小さいと、乳幼児の
場合、上唇と下唇を閉じたときに、隙間を生じて食物を
こぼしやすい。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかの構成において、前記ヘッド部には、乳幼児の開
いた口腔内にさし入れる際に適切な位置にとどめるため
の位置決め手段を備えることを特徴とする。請求項3の
構成によれば、乳幼児に食品を与える例えば母親等は、
前記位置決め手段により、ヘッド部をどの程度乳幼児の
口腔内にいれればよいか判断することができるので、食
品を乳幼児の口腔内の適切な位置に置くことができる
し、口腔内にヘッド部を必要以上深く入れてしまうこと
が回避されるので、口腔内を刺し歯により傷付けるおそ
れがない。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、前記ヘッド部の幅方向端部の少
なくとも一側の端部が、ヘッド部の他の領域と比較し
て、より硬く形成されていることを特徴とする。請求項
4の構成によれば、前記硬く形成した端部を利用して、
食品を切ることができ、大きな食品を小さく切断して食
べる際に便利である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0010】図1は、本発明の実施形態によるフォーク
を示す概略斜視図であり、図2はこのフォークの平面図
である。図において、フォーク10は、食品を突き刺し
て保持するための複数の刺し歯14を備えるヘッド部1
1と、このヘッド部11と結合された長尺の柄12とを
備えており、特に、母親等の介助者が乳幼児に食事を与
える際に使用されるものである。
【0011】上記柄12は、ある程度折れにくく強度と
耐久性を備えた材質が使用されており、例えばポリプロ
ピレンにより形成されている。ヘッド部11は、乳幼児
の口腔内にふれたときに固い感触や冷たい感触等の好ま
しくない刺激を与えない材質が使用され、離乳食等の軟
らかい食品に押し付けられた時に、大きく変形しない程
度の柔軟性を備えるようにされ、例えばエラストマーに
より形成されている。そして、好ましくは、柄12とヘ
ッド部12は、インサート成形や同一の型内で二色成形
により分離しないように一体的に形成されている。
【0012】ヘッド部11の先端側には、複数,図示の
場合4本の刺し歯14が形成されている。この刺し歯1
4は、ヘッド部11と同じ材料で形成されている。好ま
しくは刺し歯14の先端は、図2に示すように、極端に
先鋭にならないようにされている。これにより、刺し歯
14は、離乳食等の軟らかい食品を突き刺して、保持す
ることができ、これを口に運ぶ際には、刺し歯14は、
比較的柔軟な材料で形成されているから、乳幼児の口唇
等に当たっても、傷つけることがないようになってい
る。ここで、本実施形態における刺し歯14の機能とし
ては、上記したように、柔らかいが、食品を突き刺す機
能を阻害しない程度に変形が抑制されている必要があ
る。この実施形態では、刺し歯14は、例えば、JIS
−K6253(ISO7619)A型デュロメータで、
硬度85度程度に形成されている。刺し歯14に要求さ
れる上記柔軟性と硬さは、単に硬度により決定されるも
のではなく、ある程度硬度が低い材料で形成されていて
も、刺し歯14の径を太くしたり短くしたりすること
で、大きな変形を抑止することができる。この実施形態
では、図2に示すように、ヘッド部11の長さD1に対
して、刺し歯14の長さが極端に短く、その半分以下と
することで、刺し歯14の上記機能を阻害する変形を防
止している。また、ヘッド部11を硬質に芯材を用い
て、表面に柔らかい材料でコーティングを施す等して形
成してもよい。このようにすれば、芯材の硬さにより、
刺し歯14が大きく変形することなく、同時に、上記機
能を発揮することができる。
【0013】上記ヘッド部11は、図1に示すようにほ
ぼ長四角形を呈しており、柄12に連設する基端側には
位置決め手段13が設けられている。位置決め部13
は、例えば母親等がこのフォーク10のヘッド部11に
食品を載せて、乳幼児の口腔内にフォーク10を差し入
れるときに、必要以上に深く入らないように位置決めす
るための手段である。したがって、少なくとも外部から
視認により位置を確認できる手段であることが必要であ
る。この位置決め手段13は、この実施形態にあって
は、上方に凸となった突出部で構成されている。
【0014】また、ヘッド部11の上記位置決め手段1
3の先端部には、段部状の壁部13aが形成されてお
り、この壁部13aより先端側で、刺し歯14よりも柄
部12側には、匙状の食品載置部16が設けられてい
る。この食品載置部16の深さは、後述するように定め
られており、特に浅く設定されることで、乳幼児が食品
を上唇により取り残してしまうことがないように形成さ
れている。
【0015】また、ヘッド部11は、その全体が軟らか
い材料で形成されているが、ヘッド部11の一部の領域
については、硬度の違いを持たせてもよい。例えば、ヘ
ッド部11の全体は、柄部12と比べて、軟らかい材料
で形成するが、図2においてヘッド部11の幅方向端部
11a,11bの少なくとも一側の端部11aもしくは
11bが、ヘッド部11の他の領域と比較して、より硬
く形成されている。一例として、図示されているよう
に、ヘッド部11の中央付近に食品載置部16を形成し
て、肉厚を薄くしているが、ヘッド部11の幅方向端部
11a,11bは、同じ材料で肉厚を厚くして、側面壁
部とすることで、ヘッド部11の幅方向端部11a,1
1bを他の領域よりも硬くすることができる。これ以外
にも、ヘッド部11に関して、硬くする箇所だけ、他の
領域と異なる材料で多色成形する等の手法により、硬さ
の違いを持たせることができる。また、この実施形態で
は、図2に示されているように、外側の刺し歯14dの
幅を他の刺し歯と比べて大きくすることで、刺し歯14
dの側の側縁部の剛性が高くなり、この部分を食品に押
し付けて、食品を切断できるようにしている。
【0016】ここで、上記ヘッド部11は、図2に示す
ように、その寸法が決定される。ヘッド部の第1の奥行
きD1は、第2の奥行きD2を確保してかつ十分な大き
さの位置決め手段13を形成できるように設定される。
【0017】第2の奥行きD2は、食品載置部16の奥
行きである。この奥行きD2は物理的には位置決め手段
の先端側の壁部13aの位置により規定される。そし
て、第2の奥行きD2は、後述するように、このフォー
ク10を使用した場合に、乳幼児の口唇内にヘッド部1
1をさしいれた時、この壁部13aが乳幼児の上唇前端
に当接する位置に位置決めされるから、この時に口腔内
に差し込まれているヘッド部11の長さに対応してい
る。そして、口腔内では、ヘッド部11の先端が乳幼児
の下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇所以上奥側に達しな
いように位置決めされると適切である。
【0018】ヘッド部11の先端が上記より奥に入る
と、乳幼児は母親等がフォーク10をひきぬく前にこれ
を噛んでしまう傾向がある。そうすると、食品載置部1
6に保持された食品が乳幼児の口腔内で、歯列より奥側
に落ちてしまう。このため、口唇で食品を捕らえて奥側
に運ぶといった口腔の動きを学習することができなくな
る。また上記奥行きD2が短過ぎると、乳幼児は、食品
が十分口の中に入ってこないことを感じ取って、顔を前
に出してしまう傾向があり、捕食姿勢が不自然となって
しまう。以上に基づいて、乳幼児について、上述したよ
うな口唇の先端から、下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇
所までの長さについて確認すると、15mm程度が平均
的である。このことから、上記奥行きD2は、約10m
mないし20mmが適しており、12mm乃至18mm
がより適切な範囲として確認されている。
【0019】ヘッド部11の幅W1は、次の点に基づい
て決定される。すなわち、使用者が哺乳期から離乳期に
かけて(ほぼ月齢5ないし9月)の期間の乳幼児である
場合には、まだフォークの形状にあわせて唇を変形する
能力を十分獲得していない。このため、ヘッド部11の
幅W1が広過ぎると、これに合わせて唇を変形できない
ので、ヘッド部11を十分口腔内に入れることができな
い。これに対して、ヘッド部11の幅W1が狭過ぎる
と、上唇と下唇を閉じたときに、隙間を生じて食物をこ
ぼしやすくなる。かくして、このような点から、ヘッド
部11の幅W1は、乳幼児の両口角の間隔である口角幅
のほぼ2/3程度として、例えば約16mmないし25
mmが適しており、好ましくは約15mmないし20m
mに設定される。尚、この幅W1は、ヘッド部11全体
ではなく、少なくとも、口腔内に差し入れられる複数の
刺し歯14及び食品載置部16の幅としてもよい。
【0020】また、ヘッド部11の食品載置部16の深
さは、約1mm乃至3mmが適切であり、2mmが最も
適していることが確認されている。この食品載置部16
の深さは、乳幼児に食品を与えたときに、その上唇によ
りほぼ完全に食品をこそげとることができること、及び
十分な量の食品を載せることができ、上唇の動きとして
意味ある訓練を行えることを条件とする。そして、深過
ぎると乳幼児は食品をきれいに全てとることが出来ず、
浅過ぎると食品を載置することができない。
【0021】本実施形態のフォークは以上のように構成
されており、以下のように用いられる。このフォーク1
0は、乳幼児や被介護者等が自身で用いることもできる
が、このような人達が介助者により食品の摂取を介助し
てもらう使用の場面に基づいて説明する。例えば、乳幼
児に食品を与える人,例えば母親は、フォーク10の柄
12を持って、乳幼児に適した例えば半固形のやわらか
な食品や麺状の食品を、複数の刺し歯14で突き刺して
保持するか、食品載置部16にすくいとる。この場合、
複数の刺し歯14は柔軟な材料で形成されているが、軟
らかい食品を扱うために、食品にヘッド部11を押し付
けても、ほとんど変形しない。また、ヘッド部11の食
品載置部16は、上述の寸法に設定されていることか
ら、食品を過不足ない量すくい取ることができる。
【0022】次いで、母親は、乳幼児の口腔内にフォー
ク10のヘッド部11を差し入れる。この時、母親は、
ヘッド部11の位置決め手段である凸部13の壁部13
a上部を乳幼児の上唇の前端に軽く当てる。これによ
り、ヘッド部11は口腔内への差し入れ量に関して、位
置決めされる。つまり、母親は凸部13がヘッド部11
の上面に形成されていることから、乳幼児を見下ろす角
度から容易に凸部を視認でき、しかも凸部13は壁部1
3aを備えていることから、この凸部13aが乳幼児の
上唇の前端に当接した軽い手掛かりからも、きわめて容
易に口腔内への差し入れ量を制御できる。
【0023】そして、上述したように、この位置にて、
食品載置部16は、乳幼児の口腔内において下顎の両乳
犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置するので、この食
品載置部16に載せられた食品は乳幼児の口腔の運動に
おいて、適切に口腔の奥側に運ぶ訓練がされる。
【0024】しかも、この際に、食品載置部16の幅W
1は上述の範囲に設定されているので、この時期の乳幼
児の唇の動きに無理なく対応しており、適切に口腔内に
差し込まれるとともに、乳幼児が唇を閉じたときに、不
必要な隙間を形成することがない。これにより乳幼児は
食品をこぼすことなく摂取することができる。
【0025】しかも、ヘッド部11に形成された複数の
刺し歯14は柔軟な材料により形成されている。このた
め、母乳を摂取したり、哺乳瓶の人工乳首を介して、液
体の食品をとっていた乳幼児等が、上述のように介助者
から食品を与えられたり、自己で食品を摂取する上で、
フォーク10を使用した時には、使用者の口唇に接触す
るヘッド部11が軟らかく、人工乳首等と比較的近い感
触を得ることができる。また、ヘッド部11の複数の刺
し歯14も柔軟な材料で形成されているので、食品を口
に運ぶ時に誤って自己を傷つけたりすることが防止でき
るので、安全である。また、ヘッド部11を柔軟な材料
で形成することで、硬く変形しない滑りやすい金属等と
比べると、食品を保持しやすい。
【0026】図3は、本発明の第2の実施形態を示して
いる。図において、フォーク20は、一方向に長い柄部
21と、この柄部21の先端に設けられた突き刺し用の
刺し歯23を備えるヘッド部22とを備えている。この
フォーク20の柄部21は、軽量な材料,例えば、合成
樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレン
で成形されている。刺し歯23は、第1の実施形態の場
合よりも長いことから、ある程度の柔らかさを備えてい
る材料であって、第1の実施形態よりも高い硬度の材料
で形成することで、大きな変形を防止することができ
る。特に、ヘッド部21を硬質に芯材を用いて、表面に
柔らかい材料でコーティングを施す等して形成すれば、
芯材の硬さにより、刺し歯23が大きく変形することな
く、同時に、第1の実施形態と同等の機能を発揮できる
ので、好ましい。
【0027】フォーク20のヘッド部22は、第1の実
施形態で説明したヘッド部11と同じ材質でなり、柔軟
な材料で形成されており、ヘッド部22がヘッド部11
と異なる点は、ヘッド部22の方がヘッド部11よりも
幅が大きく柄が短くされている。すなわち、このフォー
ク20は乳幼児が自ら使用することを考慮したものであ
り、フォーク20のヘッド部22は、その幅が、ほぼ2
0ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされてい
る。この幅は、使用者である乳幼児が、ほぼ12か月か
ら2才程度の乳幼児であることを想定しており、その口
の両端部である口角の間の距離のほぼ3分の2程度に対
応している。また、フォーク20の柄部21の表面は、
各端部側21a,21bのうち一方の端部側21bの表
面が弾性材料で覆われている。これにより、乳幼児が保
持した際に滑りにくく、保持しやすいようになってい
る。
【0028】さらに、フォーク20では、柄部21のヘ
ッド部22と反対の端部に略球状のつまみ部25を備え
ている。このつまみ部25は、図示のようなほぼ完全な
球形だけでなく、半球状や楕円状等種々の形態で構成す
ることができる。このつまみ部25は、乳幼児の次のよ
うな手の機能の特徴に考慮して形成されている。すなわ
ち、乳幼児には、指先で長いものの先端を摘む傾向が認
められる。このような行動の傾向を利用して、柄部の先
端に指先,特に親指,人指し指,中指の3本の指でつま
みやすい形状として、柄部の端部に略球状の形状を形成
している。これにより、乳幼児は、つまみ部25である
球状先端を摘むことで、掌全体でなく、指先を用いて柄
部を掴む行動を促し、所謂、ペングリップによる正しい
持ち方を訓練することができる。
【0029】また、柄部21のつまみ部25の表面は弾
性材料により形成されている。この実施形態では、弾性
材料としてのエラストマーは、例えば、JIS−K62
53(ISO7619)A型における、硬度60程度の
素材が選択されている。これにより、つまみ部25は、
乳幼児が指先で摘んだ際にすべりにくく、掴みやすいよ
うにされている。
【0030】本実施形態は以上のように構成されてお
り、ヘッド部22に形成された複数の刺し歯23は柔軟
な材料により形成されている。このため、母乳を摂取し
たり、哺乳瓶の人工乳首を介して、液体の食品をとって
いた乳幼児等が、上述のように自ら食品を摂取する上
で、フォーク20を使用した時には、使用者の口唇に接
触するヘッド部22が軟らかく、人工乳首等と比較的近
い感触を得ることができる。また、ヘッド部22の複数
の刺し歯23も柔軟な材料で形成されているので、食品
を口に運ぶ際や、口腔内に差し入れた時に誤って自己を
傷つけたりすることが防止できるので、安全である。ま
た、ヘッド部22を柔軟な材料で形成することで、硬く
変形しない、滑りやすい金属等と比べると、食品を保持
しやすい。
【0031】本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、位置決め手段は、使い勝手は劣るが、突起や凸
部でなくその位置を着色したり、穴を形成したりして、
変形部を形成する等した形態により視覚のみにて確認す
るようにしてもよい。ヘッド部は、図示の実施形態の形
状と異なる形状に形成してもよく、この場合、例えば位
置決め手段をヘッド部の下方や側方に突出させてもよ
い。また、上述の各実施形態の部分的構成は相互に組み
合わせたり、これら構成の一部を省略したり、あるいは
省略して他の構成と組み合わせてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、離
乳期の乳幼児等が違和感なく使用でき、安全に使用する
ことができるフォークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォークの第1の実施形態を示す
概略斜視図である。
【図2】図1のフォークのヘッド部の平面図である。
【図3】本発明によるフォークの第2の実施形態を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
10,20・・・フォーク、11,22・・・ヘッド
部、12,21・・・柄部、13・・・位置決め手段、
13a・・・壁部、16・・・食品載置部、25・・・
つまみ部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に長い柄部と、この柄部の先端に
    設けられたヘッド部とを備えるフォークであって、 前記ヘッド部には、互いに平行に配置された複数の刺し
    歯を有しており、 かつ前記ヘッド部が柔軟な材料により形成されているこ
    とを特徴とする、フォーク。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド部の幅が、16mmないし2
    5mm程度とされていることを特徴とする、請求項1に
    記載のフォーク。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド部には、乳幼児の開いた口腔
    内にさし入れる際に適切な位置にとどめるための位置決
    め手段を備えることを特徴とする、請求項1または2の
    いずれかに記載の学習用フォーク。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド部の幅方向端部の少なくとも
    一側の端部が、ヘッド部の他の領域と比較して、より硬
    く形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3
    のいずれかに記載のフォーク。
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