JP2002353849A - 送受信共用pll回路 - Google Patents

送受信共用pll回路

Info

Publication number
JP2002353849A
JP2002353849A JP2001157416A JP2001157416A JP2002353849A JP 2002353849 A JP2002353849 A JP 2002353849A JP 2001157416 A JP2001157416 A JP 2001157416A JP 2001157416 A JP2001157416 A JP 2001157416A JP 2002353849 A JP2002353849 A JP 2002353849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
local oscillator
reception
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001157416A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Azuma
俊之 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2001157416A priority Critical patent/JP2002353849A/ja
Publication of JP2002353849A publication Critical patent/JP2002353849A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信タイミングの待受け時間内に局部発振器
の発振に基づく内蔵電池の電力消費を低減可能にした送
受信共用PLL回路を提供する。 【解決手段】 ベースバンド(BB)信号を送信側中間
周波信号に変換する送信側周波数変換部2を備える信号
送信部、受信側中間周波信号をBB信号に変換する受信
側周波数変換部3を備える信号受信部を有し、送信側中
間信号周波数が受信側中間信号周波数の2倍の送受信機
に用いられ、主局部発振器5と補助局部発振器6を備
え、送信側周波数変換部2と受信側周波数変換部3に周
波数混合信号を供給するもので、主局部発振器5は発振
信号を異分周比で分周して送信側周波数変換部2と受信
側周波数変換部3に周波数混合信号として供給し、補助
局部発振器6は主局部発振器5の発振信号より低い周波
数の発振信号を発生し、信号受信部が受信信号待受け状
態にあるとき主局部発振器5に代わり信号受信部に周波
数混合信号を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送受信共用PLL
回路に係り、特に、PLL回路に主局部発振器と補助局
部発振器とを設け、信号受信部が受信信号の待受け状態
にあるときだけ、低い周波数の補助局部発振器の発振信
号を周波数混合信号として受信側周波数変換部に供給
し、待受け時の低消費電力化を達成させた送受信共用P
LL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、広帯域符号分割多重アクセス(W
−CDMA)方式に用いられる送受信機だけなく、送受
信を送信周波数バンドと受信送信周波数バンドとに分け
て同時に送受信を行う周波数ヂュプレックス方式の無線
機器に用いられる送受信機、例えば携帯電話機に用いら
れる送受信機においては、信号送信部の送信側中間周波
信号周波数が380MHzに、信号受信部の受信側中間
周波信号周波数が190MHzにそれぞれ選ばれてお
り、それらの中間周波信号周波数が倍周関係にあるた
め、信号送信部及び信号受信部に共用のPLL回路(以
下、このPLL回路を送受信共用PLL回路という)が
用いられる。この場合、送受信共用PLL回路は、例え
ば、760MHzの周波数の発振信号を発生する局部発
振器を備えており、信号送信部及び信号受信部にそれぞ
れ周波数混合信号を供給する際に、信号送信部には周波
数760MHzを2分周して得た周波数380MHzの
周波数混合信号を供給し、一方、信号受信部には周波数
760MHzを4分周して得た周波数190MHzをの
周波数混合信号を供給している。
【0003】ここで、図2は、既知の送受信共用PLL
回路の構成の一例を示すブロック図であって、送受信共
用PLL回路とともに送受信機の送信側周波数変換部及
び受信側周波数変換部を併せて表わしたものである。
【0004】図2に示されるように、送受信共用PLL
回路20は、PLL(位相固定ループ)23と、局部発
振器(OSC)24と、1/2分周器兼90°移相器
(1/2分周+90°移相)25と、1/4分周器兼9
0°移相器(1/4分周+90°移相)27とを備えて
いる。また、信号送信部に設けられる送信側周波数変換
部21は、同相信号周波数混合器(MIX.I)29
と、直交信号周波数混合器(MIX.Q)30と、信号
加算器(ADD)31とを備えている。さらに、信号受
信部に設けられる受信側周波数変換部22は、同相信号
周波数混合器(MIX.I)32と、直交信号周波数混
合器(MIX.Q)33と、信号分配器(DIV)34
とを備えている。
【0005】そして、送受信共用PLL回路20におい
て、局部発振器24は、PLL23と1/2分周器兼9
0°移相器25と1/4分周器兼90°移相器27にそ
れぞれ接続される。1/2分周器兼90°移相器25
は、第1出力端261 が同相信号周波数混合器29に接
続され、第2出力端262 が直交信号周波数混合器30
に接続される。1/4分周器兼90°移相器27は、第
1出力端281 が同相信号周波数混合器32に接続さ
れ、第2出力端282 が直交信号周波数混合器33に接
続される。また、送信側周波数変換部21において、同
相信号周波数混合器29は、入力端が同相信号(I)入
力端子Sin(I)に接続され、出力端が信号加算器3
1の第1入力端に接続される。直交信号周波数混合器3
0は、入力端が直交信号(Q)入力端子Sin(Q)に
接続され、出力端が信号加算器31の第2入力端に接続
される。信号加算器31は、出力端が送信側信号出力端
子Soutに接続される。受信側周波数変換部22にお
いて、信号分配器34は、入力端が受信側信号入力端子
Sinに接続され、第1出力端が同相信号周波数混合器
32の入力端に、第2出力端が直交信号周波数混合器3
3の入力端にそれぞれ接続される。同相信号周波数混合
器32は、出力端が同相信号(I)出力端子Sout
(I)に接続され、直交信号周波数混合器33は、出力
端が直交信号(Q)出力端子Sout(Q)に接続され
る。
【0006】前記構成を備えた送受信共用PLL回路2
0は、次のように動作する。
【0007】局部発振器24は、PLL23によって発
振周波数が安定化され、周波数安定化された周波数76
0MHzの発振信号を発生し、1/2分周器兼90°移
相器25及び1/4分周器兼90°移相器27に供給す
る。
【0008】このとき、1/2分周器兼90°移相器2
5は、供給された周波数760MHzの発振信号に対
し、その立上り部をそれぞれ立上り部及び立下り部とす
ることによって2分周した380MHzの同相発振信号
を形成して第1出力端261 に供給し、同時に、その立
下り部をそれぞれ立上り部及び立下り部とすることによ
って2分周した380MHzの直交発振信号を形成して
第2出力端262 に供給する。第1出力端261 に得ら
れた380MHzの同相発振信号は、同相信号周波数混
合器29に同相周波数混合信号として供給され、第2出
力端262 に得られた380MHzの直交発振信号は、
直交信号周波数混合器30に直交周波数混合信号として
供給される。
【0009】一方、1/4分周器兼90°移相器27
は、供給された周波数760MHzの発振信号を一旦3
80MHzの同相発振信号に2分周し、得られた380
MHzの同相発振信号に対し、その立上り部をそれぞれ
立上り部及び立下り部とすることによって2分周、合計
で4分周した190MHzの同相発振信号を形成して第
1出力端281 に供給し、同時に、その立下り部をそれ
ぞれ立上り部及び立下り部とすることによって2分周、
合計4分周した190MHzの直交発振信号を形成して
第2出力端282 に供給する。第1出力端281 に得ら
れた190MHzの同相発振信号は、同相信号周波数混
合器32に同相周波数混合信号として供給され、第2出
力端282 に得られた190MHzの直交発振信号は、
直交信号周波数混合器33に直交周波数混合信号として
供給される。
【0010】また、送受信機は、送信タイミングになる
と、送信側周波数変換部21の同相信号(I)入力端子
Sin(I)及び直交信号(Q)入力端子Sin(Q)
を通してそれぞれベースバンド信号が同相信号周波数混
合器29及び直交信号周波数混合器30に供給される。
同相信号周波数混合器29及び直交信号周波数混合器3
0は、供給されたこれらのベースバンド信号と送受信共
用PLL回路21から供給されたは同相周波数混合信号
及び直交周波数混合信号とを周波数混合し、それぞれベ
ースバンド信号とこれらの周波数混合信号との和周波数
からなる周波数380MHzの同相送信側中間周波信号
及び直交送信側中間周波信号を形成する。信号加算器3
1は、形成されたこれらの中間周波信号を加算して送信
側中間周波信号を形成し、その送信側中間周波信号を送
信側信号出力端子Soutから次続回路に供給する。
【0011】一方、送受信機は、受信タイミングになっ
て、無線信号が受信されると、その受信信号から得られ
た周波数190MHzの受信側中間周波信号が受信側信
号入力端子Sinを通して信号分配器34に供給され
る。信号分配器34は、供給された受信側中間周波信号
を同相中間周波信号と直交中間周波信号に分配し、それ
ぞれの中間周波信号を同相信号周波数混合器32及び直
交信号周波数混合器33に供給される。同相信号周波数
混合器32は、供給された同相中間周波信号と送受信共
用PLL回路21から供給された同相周波数混合信号と
を、直交信号周波数混合器33は、供給された直交中間
周波信号と送受信共用PLL回路21から供給された直
交周波数混合信号とを各別に周波数混合し、それぞれ中
間周波信号と周波数混合信号との差周波数からなる同相
ベースバンド信号及び直交ベースバンド信号を形成す
る。形成された同相ベースバンド信号及び直交ベースバ
ンド信号は、それぞれ同相信号(I)出力端子Sout
(I)及び直交信号(Q)出力端子Sout(Q)を通
して次続回路にそれぞれ供給する。この場合、受信タイ
ミングになっても、無線信号が受信されない場合は、同
相信号周波数混合器32及び直交信号周波数混合器33
にそれぞれ同相周波数混合信号及び直交周波数混合信号
が供給されても、同相中間周波信号や直交中間周波信号
が供給されないので、同相ベースバンド信号及び直交ベ
ースバンド信号は形成されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、携帯電話機に
おいては、携帯電話機を使用するときの内蔵電池の動作
時間をできるたけ長くすることが求められ、そのために
内部消費電力の低減が大きな課題になっている。ところ
で、携帯電話機の場合は、送受信タイミングになったと
きに、実際に無線信号を送受信している駆動時間より
も、無線信号の受信を待受けている待受け時間の方がは
るかに長くなっている。
【0013】前記既知の送受信共用PLL回路20は、
このような長い待受け時間内においても、局部発振器2
4が発振信号を発生するように動作し、しかも、その発
振信号が周波数760MHzというような高周波数の発
振出力であるので、待受け時間における局部発振器24
の発振による内蔵電池の電力消費を無視することができ
ず、この点で内蔵電池の動作時間を長くすることが難し
いものであった。
【0014】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、受信タイミングの待受け
時間内に局部発振器の発振に基づく内蔵電池の電力消費
を低減することを可能にした送受信共用PLL回路を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による送受信共用PLL回路は、ベースバン
ド信号を送信側中間周波信号に変換する送信側周波数変
換部を備える信号送信部と、受信側中間周波信号をベー
スバンド信号に変換する受信側周波数変換部を備える信
号受信部とを有し、送信側中間信号周波数が受信側中間
信号周波数の2倍に設定された送受信機に用いられ、主
局部発振器及び補助局部発振器を備え、送信側周波数変
換部及び受信側周波数変換部にそれぞれ周波数混合信号
を供給するものであって、主局部発振器は、発振信号を
それぞれ異なる分周比で分周して送信側周波数変換部及
び受信側周波数変換部にそれぞれ周波数混合信号として
供給し、補助局部発振器は、主局部発振器の発振信号よ
りも低い周波数の発振信号を発生し、信号受信部が受信
信号の待受け状態にあるときだけ、主局部発振器に代わ
って信号受信部に周波数混合信号を供給する手段を備え
る。
【0016】前記手段によれば、送受信共用PLL回路
が主局部発振器と主局部発振器の発振信号よりも低い周
波数の発振信号を発生する補助局部発振器とを備えてお
り、送受信機が受信タイミングになって受信信号が得ら
れたときには、主局部発振器を選択動作させ、主局部発
振器から出力される発振信号の分周信号を周波数混合信
号として用い、一方、送受信機が受信タイミングになっ
て受信信号の待受け状態になったときには、補助局部発
振器を選択動作させ、補助局部発振器から出力される低
い周波数の発振信号を周波数混合信号として用いている
ので、信号受信機能に影響を及ぼすことなしに、受信信
号の待受け状態にあるときの局部発振器の発振動作に基
づく電力消費を大幅に低減することが可能になり、その
分、内蔵電池の動作時間を長くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明による送受信共用PLL回
路の一つの実施の形態の要部構成を表すブロック図であ
って、送受信共用PLL回路とともに送受信機の送信側
周波数変換部及び受信側周波数変換部を併せて表わした
ものである。
【0019】図1に示されるように、送受信共用PLL
回路1は、PLL(位相固定ループ)4と、周波数76
0MHzの発振信号を発生する主局部発振器(OSC
1)5と、周波数190MHzの発振信号を発生する補
助局部発振器(OSC2)6と、1/2分周器兼90°
移相器(1/2分周+90°移相)7と、1/4分周器
兼90°移相器(1/4分周+90°移相)9と、90
°移相器(90°移相)11と、1回路2接点の第1ス
イッチ(SW1)12と、1回路2接点の第2スイッチ
(SW2)13とを備えている。また、信号送信部に設
けられる送信側周波数変換部2は、同相信号周波数混合
器(MIX.I)14と、直交信号周波数混合器(MI
X.Q)15と、信号加算器(ADD)16とを備えて
いる。さらに、信号受信部に設けられる受信側周波数変
換部3は、同相信号周波数混合器(MIX.I)17
と、直交信号周波数混合器(MIX.Q)18と、信号
分配器(DIV)19とを備えている。
【0020】そして、送受信共用PLL回路1におい
て、主局部発振器5は、PLL4と1/2分周器兼90
°移相器7と1/4分周器兼90°移相器9にそれぞれ
接続され、補助局部発振器6は、PLL4と90°移相
器11と第1スイッチ12の他方の固定接点にそれぞれ
接続される。1/2分周器兼90°移相器7は、第1出
力端81 が同相信号周波数混合器14に接続され、第2
出力端82 が直交信号周波数混合器15に接続される。
1/4分周器兼90°移相器9は、第1出力端101
第1スイッチ12の一方の固定接点に接続され、第2出
力端102 が第2スイッチ13の一方の固定接点に接続
される。90°移相器11は、第2スイッチ13の他方
の固定接点に接続される。第1スイッチ12は、可動接
点が同相信号周波数混合器17に接続され、第2スイッ
チ13は、可動接点が直交信号周波数混合器18に接続
される。
【0021】また、送信側周波数変換部2において、同
相信号周波数混合器14は、入力端が同相信号(I)入
力端子Sin(I)に接続され、出力端が信号加算器1
6の第1入力端に接続される。直交信号周波数混合器1
5は、入力端が直交信号(Q)入力端子Sin(Q)に
接続され、出力端が信号加算器16の第2入力端に接続
される。信号加算器16は、出力端が送信側信号出力端
子Soutに接続される。受信側周波数変換部3におい
て、信号分配器19は、入力端が受信側信号入力端子S
inに接続され、第1出力端が同相信号周波数混合器1
7の入力端に、第2出力端が直交信号周波数混合器18
の入力端にそれぞれ接続される。同相信号周波数混合器
17は、出力端が同相信号(I)出力端子Sout
(I)に接続され、直交信号周波数混合器18は、出力
端が直交信号(Q)出力端子Sout(Q)に接続され
る。
【0022】この場合、主局部発振器5は、第1スイッ
チ12及び第2スイッチ13の可動接点が連動して一方
の固定接点側に切替え接続されたときに発振信号を発生
し、第1スイッチ12及び第2スイッチ13の可動接点
が連動して他方の固定接点側に切替え接続されたときに
発振信号の発生を停止するように構成されている。同様
に、補助局部発振器6は、第1スイッチ12及び第2ス
イッチ13の可動接点が連動して他方の固定接点側に切
替え接続されたときに発振信号を発生し、第1スイッチ
12及び第2スイッチ13の可動接点が連動して一方の
固定接点側に切替え接続されたときに発振信号の発生を
停止するように構成されている。また、補助90°移相
器11は、周波数190MHzという比較的低い周波数
の発振信号の処理を行うので、構成が簡単で、安価なC
R移相器を用いることができる。
【0023】ここで、前記構成を有するこの実施の形態
による送受信共用PLL回路1の動作を説明する。
【0024】送受信共用PLL回路1における主局部発
振器5及び補助局部発振器6の選択切替えは、送受信機
の動作状態に対応して次のように変化する。
【0025】送受信機は、電源がオンになったときに、
主局部発振器5が選択され、主局部発振器5から周波数
760MHzの発振信号が出力される。次いで、送受信
機は、基地局がサーチを行っており、この送受信機と基
地局との間で無線信号の送受信が行われる際に、主局部
発振器5が選択されていて、主局部発振器5から周波数
760MHzの発振信号が出力される。続いて、送受信
機は、基地局のサーチが終了した時点に、同じように主
局部発振器5が選択されており、主局部発振器5から周
波数760MHzの発振信号が出力される。次いで、送
受信機は、一定時間、例えば1分間無線信号の送受信を
行うと、前と同様に主局部発振器5が選択されており、
主局部発振器5から周波数760MHzの発振信号が出
力される。この後、送受信機は、一定時間、例えば1分
間経過しても無線信号の受信がない場合、間欠的に、例
えば10秒に1回受信状態になる間欠受信モード、すな
わち待受け状態になる。この状態になると、補助主局部
発振器6が選択され、補助局部発振器5から周波数19
0MHzの発振信号が出力される。
【0026】送受信機は、待受け状態になった場合、常
時自分の送受信機を発呼する無線信号があるか否かを確
認し続けており、このような発呼があったとき、直ちに
間欠受信モードから通常モードに復帰し、一方、このよ
うな発呼がなければ、そのまま間欠受信モードを維持す
る。そして、送受信機は、通常モードに復帰したとき、
主局部発振器5が選択され、主局部発振器5から周波数
760MHzの発振信号が出力される。また、送受信機
は、通常モードに復帰した場合、前の場合と同様に、一
定時間、例えば1分間経過しても無線信号の受信がない
場合、間欠受信モードに再復帰する。この状態になる
と、前述のように、補助主局部発振器6が選択され、補
助局部発振器5から周波数190MHzの発振信号が出
力される。
【0027】次に、送受信共用PLL回路1の動作につ
いて述べると、主局部発振器5及び補助局部発振器6
は、ともにPLL4によって発振周波数が安定化されて
おり、主局部発振器5は周波数安定化された周波数76
0MHzの発振信号を発生し、補助局部発振器6は周波
数安定化された周波数190MHzの発振信号を発生す
る。主局部発振器5の発振信号は、1/2分周器兼90
°移相器7及び1/4分周器兼90°移相器9に供給さ
れる。
【0028】このとき、1/2分周器兼90°移相器7
は、供給された周波数760MHzの発振信号に対し、
その立上り部をそれぞれ立上り部及び立下り部とするこ
とによって2分周した380MHzの同相発振信号を形
成して第1出力端81 に供給し、同時に、その立下り部
をそれぞれ立上り部及び立下り部とすることによって2
分周した380MHzの直交発振信号を形成して第2出
力端82 に供給する。第1出力端81 に得られた380
MHzの同相発振信号は、同相信号周波数混合器14に
同相周波数混合信号として供給され、第2出力端82
得られた380MHzの直交発振信号は、直交信号周波
数混合器15に直交周波数混合信号として供給される。
【0029】一方、1/4分周器兼90°移相器9は、
供給された周波数760MHzの発振信号を一旦380
MHzの同相発振信号に2分周し、得られた380MH
zの同相発振信号に対し、その立上り部をそれぞれ立上
り部及び立下り部とすることによって2分周、合計で4
分周した190MHzの同相発振信号を形成して第1出
力端101 に供給し、同時に、その立下り部をそれぞれ
立上り部及び立下り部とすることによって2分周、合計
4分周した190MHzの直交発振信号を形成して第2
出力端102 に供給する。第1出力端101 に得られた
190MHzの同相発振信号は、第1スイッチ12の一
方の固定接点に供給され、第2出力端282 に得られた
190MHzの直交発振信号は、第2スイッチ13の一
方の固定接点に供給される。
【0030】送受信機が通常モードにあるときは、第1
スイッチ12及び第2スイッチ13の各可動接点が、図
1に示すように、一方の固定接点側に切替え接続され
る。このため、第1スイッチ12の可動接点に得られた
190MHzの同相発振信号は、同相周波数混合信号と
して同相信号周波数混合器17に供給され、第2スイッ
チ13の可動接点に得られた190MHzの直交発振信
号は、直交周波数混合信号として直交信号周波数混合器
18に供給される。
【0031】いま、送受信機が通常モードにあって、送
信タイミングになっている場合、送信側周波数変換部2
の同相信号(I)入力端子Sin(I)及び直交信号
(Q)入力端子Sin(Q)を通してそれぞれベースバ
ンド信号が同相信号周波数混合器14及び直交信号周波
数混合器15に供給される。同相信号周波数混合器14
及び直交信号周波数混合器15は、供給されたこれらの
ベースバンド信号と送受信共用PLL回路1から供給さ
れたは同相周波数混合信号及び直交周波数混合信号とを
周波数混合し、それぞれベースバンド信号とこれらの周
波数混合信号との和周波数からなる周波数380MHz
の同相送信側中間周波信号及び直交送信側中間周波信号
を形成する。信号加算器16は、形成されたこれらの中
間周波信号を加算して送信側中間周波信号を形成し、そ
の送信側中間周波信号を送信側信号出力端子Soutか
ら次続回路に供給する。
【0032】また、送受信機が通常モードにあって、受
信タイミングになっており、しかも、無線信号が受信さ
れた場合、その受信信号から得られた周波数190MH
zの受信側中間周波信号が受信側信号入力端子Sinを
通して信号分配器19に供給される。信号分配器19
は、供給された受信側中間周波信号を同相中間周波信号
と直交中間周波信号に分配し、それぞれの中間周波信号
が同相信号周波数混合器17及び直交信号周波数混合器
18に供給される。同相信号周波数混合器17は、供給
された同相中間周波信号と送受信共用PLL回路1から
供給された同相周波数混合信号とを周波数混合し、直交
信号周波数混合器18は、供給された直交中間周波信号
と送受信共用PLL回路1から供給された直交周波数混
合信号とを周波数混合して、それぞれ中間周波信号と周
波数混合信号との差周波数からなる同相ベースバンド信
号及び直交ベースバンド信号を形成する。形成された同
相ベースバンド信号及び直交ベースバンド信号は、それ
ぞれ同相信号(I)出力端子Sout(I)及び直交信
号(Q)出力端子Sout(Q)を通して次続回路にそ
れぞれ供給される。
【0033】この場合、送受信機が受信タイミングにな
っているとき、一定時間、例えば1分間無線信号の受信
が行われない場合、送受信機は、通常モードから間欠受
信モード、すなわち受信信号の待受け状態に移行する。
送受信機が受信信号の待受け状態に移行すると、第1ス
イッチ12及び第2スイッチ13の各可動接点が、図1
に図示の状態と異なる他方の固定接点側に切替え接続さ
れ、主局部発振器4にの発振動作が停止し、それに代わ
って補助局部発振器5が発振動作を開始する。補助局部
発振器5から発生される周波数190MHzの発振信号
は、直接第1スイッチ12を通して同相周波数混合信号
として同相信号周波数混合器17に供給されるととも
に、90°移相器11で90°移相された後、第2スイ
ッチ13を通して直交周波数混合信号として直交信号周
波数混合器18に供給される。
【0034】そして、このような状態のときに、無線信
号が受信されると、間欠受信モードから通常モードに復
帰し、前述の無線信号が受信された場合と同様に、第1
スイッチ12及び第2スイッチ13の各可動接点が連動
して一方の固定接点側に切替わり、主局部発振器5が再
び発振動作を開始し、主局部発振器5から得られた同相
周波数混合信号が同相信号周波数混合器17に供給さ
れ、同じく主局部発振器5から得られた直交周波数混合
信号が直交信号周波数混合器17に供給される。
【0035】このように、この実施の形態による送受信
共用PLL回路1によれば、送受信タイミングになって
受信信号が得られたとき、主局部発振器から出力される
発振信号の分周信号を周波数混合信号として用い、受信
タイミングになって受信信号の待受け状態になったと
き、補助局部発振器から出力される低い周波数の発振信
号を周波数混合信号として用いるようにしているので、
信号受信機能に影響を及ぼすことなく、受信信号の待受
け状態にあるときの局部発振器の発振動作に基づく電力
消費を大幅に低減することができる。
【0036】なお、前記実施の形態においては、補助局
部発振器6の発振信号周波数が主局部発振器5の発振信
号周波数の1/4である例を挙げて説明したが、本発明
による補助局部発振器6の発振信号周波数はこのような
例に限られるものでなく、主局部発振器の発振信号周波
数の整数分の1であれば、他の発振信号周波数であって
もよい。
【0037】また、前記実施の形態においては、補助局
部発振器6の発振信号周波数が受信側中間周波信号周波
数と同じ周波数に選ばれている例を挙げて説明したが、
本発明による補助局部発振器6の発振信号周波数はこの
ような例に限られるものでなく、主局部発振器の発振信
号周波数の整数分の1であり、かつ、補助局部発振器6
の発振信号周波数の倍数関係であれば、他の発振信号周
波数であってもよい。
【0038】この場合、補助局部発振器の発振信号周波
数を受信側中間周波信号周波数の倍数、例えば2倍にな
るように選んだときには、補助局部発振器の発振信号周
波数をその倍数分の1、例えば1/2分周して受信側周
波数変換部3に供給する。
【0039】さらに、前記実施の形態においては、送受
信共用PLL回路1を用いる送受信機が携帯電話機の送
受信機である例を挙げて説明したが、本発明において送
受信共用PLL回路1を用いる送受信機は携帯電話機の
送受信機である例に限られるものでなく、広帯域符号分
割多重アクセス(W−CDMA)方式に用いられる送受
信機だけなく、送受信を送信周波数バンドと受信送信周
波数バンドとに分けて同時に送受信を行う周波数ヂュプ
レックス方式の無線機器に用いられる送受信機であれ
ば、他の機器に用いる送受信機であってもよいことは勿
論である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、送受信
共用PLL回路が主局部発振器と主局部発振器の発振信
号よりも低い周波数の発振信号を発生する補助局部発振
器とを備えており、送受信機が送受信タイミングになっ
て受信信号が得られたときには、主局部発振器を選択動
作させ、主局部発振器から出力される発振信号の分周信
号を周波数混合信号として用い、一方、送受信機が受信
タイミングになって受信信号の待受け状態になったとき
には、補助局部発振器を選択動作させ、補助局部発振器
から出力される低い周波数の発振信号を周波数混合信号
として用いているので、信号受信機能に影響を及ぼすこ
となしに、受信信号の待受け状態にあるときの局部発振
器の発振動作に基づく電力消費を大幅に低減することが
可能になり、その分、内蔵電池の動作時間を長くするこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送受信共用PLL回路の一つの実
施の形態の要部構成を表すブロック図である。
【図2】既知の送受信共用PLL回路の構成の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 送受信共用PLL回路 2 送信側周波数変換部 3 受信側周波数変換部 4 PLL(位相固定ループ) 5 主局部発振器(OSC1) 6 補助局部発振器(OSC2) 7 1/2分周器兼90°移相器(1/2分周+90°
移相) 81 、101 第1出力端 82 、102 第2出力端 9 1/4分周器兼90°移相器(1/4分周+90°
移相) 11 90°移相器(90°移相) 12 第1スイッチ(SW1) 13 第2スイッチ(SW2) 14、17 同相信号周波数混合器(MIX.I) 15、18 直交信号周波数混合器(MIX.Q) 16 信号加算器(ADD) 19 信号分配器(DIV)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号を送信側中間周波信号
    に変換する送信側周波数変換部を備える信号送信部と、
    受信側中間周波信号をベースバンド信号に変換する受信
    側周波数変換部を備える信号受信部とを有し、送信側中
    間信号周波数が受信側中間信号周波数の2倍に設定され
    た送受信機に用いられ、主局部発振器及び補助局部発振
    器を備え、前記送信側周波数変換部及び前記受信側周波
    数変換部にそれぞれ周波数混合信号を供給するPLL回
    路であって、前記主局部発振器は、発振信号をそれぞれ
    異なる分周比で分周して前記送信側周波数変換部及び前
    記受信側周波数変換部にそれぞれ周波数混合信号として
    供給し、前記補助局部発振器は、前記主局部発振器の発
    振信号よりも低い周波数の発振信号を発生し、前記信号
    受信部が受信信号の待受け状態にあるときだけ、前記主
    局部発振器に代わって前記信号受信部に周波数混合信号
    を供給することを特徴とする送受信共用PLL回路。
  2. 【請求項2】 前記補助局部発振器の発振信号周波数
    は、前記主局部発振器の発振信号周波数の整数分の1に
    選ばれていることを特徴とする請求項1に記載の送受信
    共用PLL回路。
  3. 【請求項3】 前記補助局部発振器の発振信号周波数
    は、前記受信側中間周波信号周波数と同じ周波数に選ば
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の送
    受信共用PLL回路。
  4. 【請求項4】 前記補助局部発振器の発振信号周波数
    は、前記受信側中間周波信号周波数の2倍の周波数に選
    ばれ、その発振信号を1/2分周して前記受信側周波数
    変換部に供給していることを特徴とする請求項1または
    2に記載の送受信共用PLL回路。
  5. 【請求項5】 前記送受信機は、周波数ヂュプレックス
    方式の無線機器に用いる送受信機であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の送受信共用PLL
    回路。
JP2001157416A 2001-05-25 2001-05-25 送受信共用pll回路 Withdrawn JP2002353849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157416A JP2002353849A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 送受信共用pll回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157416A JP2002353849A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 送受信共用pll回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002353849A true JP2002353849A (ja) 2002-12-06

Family

ID=19001279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157416A Withdrawn JP2002353849A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 送受信共用pll回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002353849A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115473558A (zh) * 2021-06-11 2022-12-13 海能达通信股份有限公司 信号中转电路、方法及电子设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115473558A (zh) * 2021-06-11 2022-12-13 海能达通信股份有限公司 信号中转电路、方法及电子设备
CN115473558B (zh) * 2021-06-11 2023-07-18 海能达通信股份有限公司 信号中转电路、方法及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2850160B2 (ja) 時分割複信無線送受信装置
JP4354637B2 (ja) 複数の変調フォーマットを使用している伝送された信号を共通の中間周波数範囲に周波数逓降変換する方法および装置
US5734970A (en) Single oscillator transceiver with multiple frequency converters
US7502595B2 (en) Radio equipment communicatable in two frequency bands and method for generating local oscillator signal in radio equipment
EP0533435B1 (en) Radio telephone apparatus with frequency divider used during emission and stopped during reception
US7079817B2 (en) Radio communication device that meets a plurality of frequency bands
EP1503509A1 (en) Mobile communication apparatus
US7058379B2 (en) Orthogonal frequency division multiplexing transceiver and method of operating the same
JP4583210B2 (ja) 無線通信装置及び携帯電話端末
KR20000069896A (ko) 트랜시버 및 트랜시버를 구비하는 통신 시스템
JP2002353849A (ja) 送受信共用pll回路
JP3015608B2 (ja) ディジタル携帯電話
JPH09294089A (ja) 周波数シンセサイザ回路
EP1394958B1 (en) Mobile phone
JP4394255B2 (ja) 無線機
JP2001189678A (ja) シンセサイザー無線機
JPH0832465A (ja) 周波数シンセサイザ
JPH10107676A (ja) 通信装置
JPH08154067A (ja) 時分割双方向通信用送受信機
JPH1041833A (ja) 送信機及び通信機
JPH07107002A (ja) 無線通信機器用高速周波数切り換え回路
JP2000134129A (ja) 無線回路
JP2004248266A (ja) 移相回路、アナログ直交変調回路、アナログ直交復調回路、及びアダプティブアレイ装置
JPH07111474A (ja) デジタル方式通信端末
JPH05183595A (ja) 送信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060320