JP2002353781A - 内部クロック発生回路 - Google Patents

内部クロック発生回路

Info

Publication number
JP2002353781A
JP2002353781A JP2001155024A JP2001155024A JP2002353781A JP 2002353781 A JP2002353781 A JP 2002353781A JP 2001155024 A JP2001155024 A JP 2001155024A JP 2001155024 A JP2001155024 A JP 2001155024A JP 2002353781 A JP2002353781 A JP 2002353781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transistor
current
bias voltage
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001155024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4794067B2 (ja
Inventor
Ryuji Mano
竜二 眞野
Hiromi Notani
宏美 野谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001155024A priority Critical patent/JP4794067B2/ja
Priority to US10/120,572 priority patent/US6759875B2/en
Publication of JP2002353781A publication Critical patent/JP2002353781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4794067B2 publication Critical patent/JP4794067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • H03L7/0995Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/01Details
    • H03K3/012Modifications of generator to improve response time or to decrease power consumption

Landscapes

  • Dram (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相同期ループを実現する電圧制御型クロッ
ク発生回路の電圧レンジおよび周波数レンジを拡大す
る。 【解決手段】 バイアス電圧を生成するバイアス電圧生
成回路(B15)のバイアス電圧を生成するMOSトラ
ンジスタ(M2c,M3c,M4c)のバックゲートバ
イアスを浅くし、またクロック生成回路を構成するリン
グオシレータ(OS15)の遅延回路のMOSトランジ
スタ(MC1c,M5c,M6c,MC2c)のバック
ゲートバイアスを浅くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部クロック発
生回路に関し、特に、位相同期回路に用いられる、その
発振周波数がバイアス電圧により調整される電圧制御発
振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信などにおいては、正確に、転
送されたデータを再生するために、データ伝送時に用い
られたクロック信号(基準クロック信号)に同期したク
ロック信号を再生し、この再生クロック信号に従ってデ
ータを復元する必要がある。このような基準クロック信
号に正確に周波数追尾したクロック信号を復元するため
に、一般に、PLL(位相ロックループ)またはDLL
(遅延ロックループ)などの位相同期回路が用いられ
る。
【0003】図31は、従来のPLL回路の構成を概略
的に示す図である。図31において、従来の位相同期回
路(PLL回路)は、制御電圧VCに従って発振周波数
が制御されて再生クロック信号RCLKを生成する電圧
制御発振回路(VCO)900と、電圧制御発振回路9
00の出力する再生クロック信号RCLKと基準クロッ
ク信号CLKとの位相を比較し、その位相差に応じた信
号を生成する位相比較回路904と、位相比較回路90
4からの位相差指示信号に従って充放電動作を行なって
制御電圧VCを生成して電圧制御発振回路900へ与え
るチャージポンプ906を含む。このチャ−ジポンプ9
06は、ループフィルタを含んでおり、その出力信号の
高周波成分を除去して、制御電圧VCを生成する。
【0004】この図31に示すPLL回路において、電
圧制御発振回路900、位相比較回路904およびチャ
ージポンプ906により負帰還閉ループが構成されてお
り、位相比較回路904において、この再生クロック信
号RCLKと基準クロック信号CLKの位相差が0とな
るように、制御電圧VCが調整されて、応じて電圧制御
発振回路900の発振周波数が調整される。この閉ルー
プの負帰還を利用することにより基準クロック信号CL
Kに対して正確に周波数追尾を行なって再生クロック信
号RCLKを生成することができる。
【0005】図32は、図に示す電圧制御発振回路90
0の構成の一例を示す図である。この図32に示す電圧
制御発振回路900は、リングオシレータ型電圧制御発
振回路である。
【0006】図32において、電圧制御発振回路900
は、制御電圧VCに従ってバイアス電圧VC1およびV
C2を生成するバイアス電圧生成回路900aと、バイ
アス電圧VC1およびVC2に従って発振周波数が制御
される発振回路900bを含む。発振回路900bは、
縦続接続される複数段の遅延回路D1−Dnを含む。最
終段の遅延回路Dnから出力信号OUT(再生クロック
信号RCLK)が生成される。この最終段の遅延回路D
nの出力信号は、初段の遅延回路D1へフィードバック
される。これらの遅延回路D1−Dnが、リング状に接
続されてリングオシレータを構成する。
【0007】バイアス電圧生成回路900aは、電源ノ
ードと内部ノードANの間に接続されかつそのゲートが
内部ノードANに接続されるPチャネルMOSトランジ
スタM2と、ノードANと接地ノードの間に接続されか
つそのゲートに制御電圧VCを受けるNチャネルMOS
トランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)M
1と、電源ノードと内部ノードBNの間に接続されかつ
そのゲートが内部ノードANに接続されるPチャネルM
OSトランジスタM3と、内部ノードBNと接地ノード
の間に接続されかつそのゲートが内部ノードBNに接続
されるNチャネルMOSトランジスタM4を含む。MO
SトランジスタM2およびM3は、カレントミラー回路
を構成し、MOSトランジスタM2がマスタ段トランジ
スタを構成し、MOSトランジスタM3が、スレーブ段
トランジスタを構成する。これらのMOSトランジスタ
M2およびM3のゲートにバイアス電圧VC1が生成さ
れる。
【0008】MOSトランジスタM4は、そのゲートお
よびドレインが相互接続されており、そのドレイン電流
に応じてゲート電圧が設定される。すなわち、MOSト
ランジスタM4の放電電流とMOSトランジスタM3の
供給電流が釣合うように、MOSトランジスタM4のゲ
ートおよびドレイン電圧が決定される。このMOSトラ
ンジスタM4のゲートおよびドレインに、バイアス電圧
VC2が生成される。
【0009】発振回路900bにおいて、遅延回路D1
−Dnの各々は同一構成を有するため、図32において
は、代表的に、最終段の遅延回路Dnの構成要素に対し
参照番号を付す。遅延回路Dnは、電源ノードと内部出
力ノードの間に直列に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタMC1およびM5と、内部出力ノードと接地ノ
ードの間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジ
スタM6およびMC2を含む。MOSトランジスタMC
1およびMC2のゲートへは、それぞれ、バイアス電圧
VC1およびVC2が与えられる。MOSトランジスタ
M5およびM6のゲートへは、前段の遅延回路(D(n
−1))の出力信号が与えられる。
【0010】MOSトランジスタMC1およびMC2へ
バイアス電圧VC1およびVC2をそれぞれ与えること
により、MOSトランジスタMC1およびMC2の駆動
電流量が設定される。これらのMOSトランジスタMC
1が、MOSトランジスタM2とカレントミラー回路を
構成し、またMOSトランジスタMC2が、MOSトラ
ンジスタM4とカレントミラー回路を構成する。トラン
ジスタサイズが同じ場合、これらのMOSトランジスタ
M3、M4、MC1、およびMC2に同じ大きさの電流
が流れる。
【0011】制御電圧VCの電圧レベルが上昇すると、
MOSトランジスタM1のコンダクタンスが大きくな
り、MOSトランジスタM2からMOSトランジスタM
1を介して接地ノードへ流れる電流量が増加する。この
MOSトランジスタM2が供給する電流のミラー電流が
MOSトランジスタM3により生成されて、MOSトラ
ンジスタM4へ供給される。内部ノードANの電圧レベ
ルは、MOSトランジスタM2が供給する電流量と、M
OSトランジスタM1が放電する電流量とが釣合う電圧
レベルとなる。同様、内部ノードBNも、その電圧レベ
ルは、MOSトランジスタM3が供給する電流量と、M
OSトランジスタM4が放電する電流量とが釣合う電圧
レベルとなる。
【0012】したがって、制御電圧VCが上昇した場
合、ノードANの電圧レベルが低下し、バイアス電圧V
C1の電圧レベルが低下する。一方、ノードBNの電圧
レベルが上昇し、バイアス電圧VC2が上昇する。応じ
て、発振回路900bの遅延回路D1−Dnにおいて、
MOSトランジスタMC1の駆動電流量が増加し、また
MOSトランジスタMC2の駆動電流量が増加する。し
たがって、これらの遅延回路D1−Dnの動作電流が増
加し、遅延回路D1−Dnの動作速度が速くなり、発振
回路900bの発振周波数が上昇する。
【0013】一方、制御電圧VCが低下した場合、MO
SトランジスタM1のコンダクタンスが低下し、その駆
動電流量が低下する。応じて、MOSトランジスタM2
の供給電流量が低下し、内部ノードANの電圧レベルが
上昇する。応じてバイアス電圧VC1の電圧レベルが上
昇し、また、MOSトランジスタMC2およびM4の駆
動電流量が低減されるため、バイアス電圧VC2の電圧
レベルが低下する。
【0014】したがって、発振回路900bの遅延回路
D1−Dnの動作電流量が低下し、遅延時間が長くな
り、応じて発振回路900bの発振周波数が低くなる。
【0015】制御電圧VCは、再生クロック信号RCL
Kと基準クロック信号CLKの位相差に応じた電圧レベ
ルであり、この位相差が0となるように、発振回路90
0bの動作電流量を調整することにより、発振回路90
0bの発振周波数が調整され、再生クロック信号RCL
Kの周波数が基準クロック信号CLKに追尾し、また再
生クロック信号RCLKの位相が、基準クロック信号C
LKにロックする。
【0016】バイアス電圧発生回路900aのMOSト
ランジスタM3およびM4には、同じ大きさの電流が流
れる(平衡状態時)。また、発振回路900bにおいて
は、電流源トランジスタMC1およびMC2が、それぞ
れ、MOSトランジスタM2およびM4とカレントミラ
ー回路を構成しており、したがって、これらの電流源ト
ランジスタMC1およびMC2の駆動電流量は、常に等
しくなり、遅延回路D1−Dnにおいて、出力信号の立
上がり時間および立下がり時間両者が制御電圧VCに応
じて制御される。
【0017】図33は、電圧制御発振回路900の制御
電圧VCと発振周波数FBとの関係を示す図である。図
33に示すように、制御電圧VCの電圧レベルが上昇す
ると、発振周波数FBが増加する。いま、位相同期ルー
プ(負帰還閉ループ)が動作する周波数の範囲を「周波
数レンジ」と称し、位相同期ループが安定に動作する電
圧範囲を「電圧レンジ」と称する。位相同期ループが常
に安定に動作するためには、周波数レンジおよび電圧レ
ンジをできるだけ広くするのが望ましい。周波数レンジ
および電圧レンジが広いほど、広い動作周波数範囲にわ
たって、基準クロック信号に正確に周波数追尾した再生
クロック信号を安定に生成することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図33のグラフに示す
ように、周波数レンジを広くするためには、制御電圧V
Cの電圧レンジを広くする必要がある。しかしながら、
この制御電圧VCの下限は、バイアス電圧生成回路90
0aにおけるMOSトランジスタM1のしきい値電圧V
thにより決定される。MOSトランジスタM1のしき
い値電圧よりも、制御電圧VCが低くなると、MOSト
ランジスタM1は非導通状態となり、このバイアス電圧
生成回路900aは、バイアス電圧を生成することがで
きない。一方において、低消費電力および高速動作性の
ため、電源電圧の電圧レベルが低くされており、この制
御電圧VCの電圧レンジは、MOSトランジスタM1の
しきい値電圧から電源電圧レベルまでの範囲となり、低
電源電圧下において十分な広さの電圧レンジを確保する
ことができなくなる。
【0019】上述の内部クロック発生回路の構成におい
ては、遅延段D1−Dnそれぞれにおいて、ハイレベル
電源側とロウレベル電源側とにそれぞれ電流源トランジ
スタMC1およびMC2が配置されており、これらの電
流源トランジスタMC1およびMC2がそれぞれバイア
ス電圧VC1およびVC2に従って駆動電流が制御され
ている。しかしながら、これらの遅延段において、ハイ
レベル電源側とロウレベル電源側の一方にのみ電流源ト
ランジスタが配置されていても良い。
【0020】このような遅延段の構成の場合において
は、バイアス電圧生成回路においては、カレントミラー
回路は不要となり、入力トランジスタの駆動電流に応じ
て、マスタトランジスタM2に対応する電流/電圧変換
素子が、バイアス電圧を生成するだけである。このよう
な構成の内部クロック発生回路においても、制御電圧V
Cに従って遅延段の動作電流が制御されるため、図32
に示す内部クロック発生回路と同様の問題が生じる。
【0021】それゆえ、この発明の目的は、低電源電圧
下でも、十分に広い動作範囲(電圧レンジ)を確保する
ことのできる内部クロック発生回路を提供することであ
る。
【0022】この発明の他の目的は、低電源電圧下で
も、安定に位相同期ループを動作させることのできる電
圧制御発振回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の観点に
係る内部クロック発生回路は、制御電圧をゲートに受け
る絶縁ゲート型電界効果入力トランジスタを含み、前記
制御電圧に応じたバイアス電圧を生成するバイアス電圧
生成回路を備える。この絶縁ゲート型電界効果入力トラ
ンジスタは、そのバックゲートに電源ノードの電圧と電
圧レベルの異なる電圧を受ける。
【0024】この発明の第1の観点に係る内部クロック
発生回路は、さらに、このバイアス電圧に従って動作電
流がそれぞれ決定される複数の縦続接続される遅延回路
を含むクロック生成回路を備える。
【0025】好ましくは、バイアス電圧生成回路は、入
力トランジスタと電源ノードとの間に結合される抵抗素
子をさらに備える。
【0026】好ましくは、入力トランジスタは、そのバ
ックゲートが該入力トランジスタと抵抗素子との接続点
に接続され、バックゲート電圧が、この接続点の電圧に
より与えられる。
【0027】好ましくは、バイアス電圧生成回路は、入
力トランジスタに対する電流源となるカレントミラー回
路をさらに備える。入力トランジスタのバックゲート
は、カレントミラー回路と入力トランジスタとの接続点
に結合される。
【0028】好ましくは、入力トランジスタは、そのバ
ックゲートに所定の電圧レベルの基準電圧を受ける。
【0029】この発明の第2の観点に係る内部クロック
発生回路は、制御電圧に従って、バイアス電圧を生成す
るバイアス電圧生成回路と、このバイアス電圧により動
作電流が規定される複数の縦続接続される遅延回路を含
むクロック生成回路とを備える。各遅延回路は、電源ノ
ードに結合され、この電源ノードの電圧と電圧レベルの
異なる電圧をそのバックゲートに受けかつバイアス電圧
をゲートに受ける電流源絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタを含む。
【0030】好ましくは、バイアス電圧生成回路は、バ
イアス電圧を生成する絶縁ゲート型電界効果出力トラン
ジスタを含む。この出力トランジスタのバックゲート
は、電流源トランジスタのバックゲートに結合される。
【0031】好ましくは、各遅延回路は、電流源トラン
ジスタと直列に接続されかつ前段の遅延回路の出力信号
をゲートに受ける絶縁ゲート型遅延トランジスタを含
む。この遅延トランジスタは、電流源トランジスタのバ
ックゲートにそのバックゲートが接続される。
【0032】好ましくは、バイアス電圧生成回路は、制
御電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果入力トラ
ンジスタを含む。電流源トランジスタのバックゲート
は、入力トランジスタの第1の導通ノードに接続され、
かつ第1の導通ノードの電圧レベルに応じて前記バイア
ス電圧の電圧レベルが決定される。
【0033】好ましくは、バイアス電圧生成回路は、バ
イアス電圧を出力する絶縁ゲート型電界効果出力トラン
ジスタと、入力トランジスタおよび出力トランジスタに
結合され、入力トランジスタの第1の導通ノードの電圧
に応じて入力トランジスタおよび出力トランジスタの駆
動電流を決定するカレントミラー型電流源をさらに含
む。
【0034】好ましくは、電流源トランジスタは、前記
バックゲートに所定の電圧レベルの基準電圧を受ける。
【0035】この発明の第3の観点に係る内部クロック
発生回路は、制御電圧に従ってバイアス電圧を生成する
バイアス電圧生成回路を備える。このバイアス電圧生成
回路は、制御電圧をゲートに受ける入力トランジスタ
と、この入力トランジスタと電源ノードとの間に結合さ
れ、入力トランジスタのコンダクタンスに応じて駆動電
流が決定される電流源回路を含む。電流源回路は、その
駆動電流を電圧に変換してバイアス電圧を生成する電流
/電圧変換素子を含む。この電流/電圧変換素子は、そ
のバックゲートに電源ノードの電圧と異なる電圧レベル
の参照電圧を受ける絶縁ゲート型電界効果型トランジス
タを備える。
【0036】この発明の第3の観点に係る内部クロック
発生回路は、さらに、バイアス電圧により動作電流がそ
れぞれ規定される複数の縦続接続される遅延回路を含む
クロック生成回路を備える。各遅延回路は、バイアス電
圧生成回路からのバイアス電圧により駆動電流が決定さ
れる電流源トランジスタを含む。この電流源トランジス
タは、電流/電圧変換素子のバックゲートに接続される
バックゲートを有する絶縁ゲート型電界効果トランジス
タを備える。
【0037】好ましくは、各遅延回路は、電流源トラン
ジスタと直列に接続され、前段の遅延回路の出力信号を
ゲートに受ける駆動トランジスタを含む。この駆動トラ
ンジスタは、電流/電圧変換素子のバックゲートに接続
されるバックゲートを有する絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタを備える。
【0038】好ましくは、参照電圧は、所定の電圧レベ
ルの基準電圧である。好ましくは、電流源回路は、入力
トランジスタと電源ノードとの間に結合され、入力トラ
ンジスタのコンダクタンスにより駆動電流が変化しかつ
該駆動電流に応じてバイアス電圧を生成する電流/電圧
変換素子として機能する電流源マスタトランジスタと、
この電流源マスタトランジスタに結合され、電流源マス
タトランジスタが駆動する電流のミラー電流を生成す
る、絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成されるス
レーブトランジスタとを備える。この構成において、バ
イアス電圧生成回路は、好ましくはさらに、スレーブト
ランジスタに結合され、このスレーブトランジスタの駆
動電流により駆動電流が決定され、該駆動電流に従って
第2のバイアス電圧を生成して各遅延回路の第2の電流
源トランジスタへ与える出力トランジスタをさらに備え
る。この出力トランジスタは、マスタおよびスレーブト
ランジスタのバックゲートに接続されかつ第2のバイア
ス電圧を出力するゲートを有する。
【0039】この発明の第4の観点に係る内部クロック
発生回路は、制御電圧に従ってバイアス電圧を生成する
バイアス電圧生成回路を備える。このバイアス電圧生成
回路は、該制御電圧に従ってコンダクタンスが変化する
入力素子と、この入力素子のコンダクタンスに応じて駆
動電流が決定されるカレントミラー型電流源回路と、こ
の電流源回路の駆動電流により駆動電流が決定される出
力トランジスタとを含む。電流源回路は、入力素子と第
1の電源ノードとの間に結合され、その駆動電流が入力
素子のコンダクタンスにより決定されて第1のバイアス
電圧を生成する絶縁ゲート型電界効果マスタトランジス
タと、このマスタトランジスタの駆動電流により駆動電
流が決定される絶縁ゲート型電界効果スレーブトランジ
スタとを備える。マスタおよびスレーブトランジスタ
は、第1の電源ノードの電圧と電圧レベルの異なる電圧
をバックゲートにそれぞれ受け、出力トランジスタは、
スレーブトランジスタと第2の電源ノードとの間に結合
されかつそのバックゲートにこの第2の電源ノードの電
圧と電圧レベルの異なる電圧を受け、かつスレーブトラ
ンジスタの駆動電流に従って第2のバイアス電圧を生成
する。
【0040】この発明の第4の観点に係る内部クロック
発生回路は、さらに、これらの第1および第2のバイア
ス電圧に従って動作電流が決定される複数の縦続接続さ
れる遅延回路を含むクロック生成回路を備える。各遅延
回路は、第1のバイアス電圧をゲートに受けかつバック
ゲートがマスタおよびスレーブトランジスタのバックゲ
ートに接続される第1導電型の絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタで構成される第1の電流源トランジスタと、
第2のバイアス電圧をゲートに受けかつバックゲートが
出力トランジスタのバックゲートに接続される第2導電
型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成される第
2の電流源トランジスタとを含む。
【0041】好ましくは、マスタおよびスレーブトラン
ジスタは、所定の電圧レベルの基準電圧をそれぞれのバ
ックゲートに受ける。
【0042】好ましくは、出力トランジスタは、所定の
電圧レベルの基準電圧をそのバックゲートに受ける。
【0043】好ましくは、マスタおよびスレーブトラン
ジスタは、それぞれのバックゲートに第2のバイアス電
圧を受け、出力トランジスタは、そのバックゲートに第
1のバイアス電圧を受ける。
【0044】好ましくは、各遅延回路は、さらに、第1
の電流源トランジスタに直列に接続され、前段の遅延回
路の出力信号をゲートに受けかつ第1の電流源トランジ
スタのバックゲートにそのバックゲートが接続される第
1導電型の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、
この第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第2の
電流源トランジスタとの間に接続され、対応の前段の遅
延回路の出力信号をそのゲートに受けかつそのバックゲ
ートが第2の電流源トランジスタのバックゲートに接続
される第2導電型の第2の絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを備える。
【0045】絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバッ
クゲート電圧を制御することにより、バックゲートバイ
アス効果(基板効果)により、絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタのしきい値電圧の絶対値を小さくすることが
でき、制御電圧の電圧範囲を拡大することができ、応じ
て、クロック発生回路の電圧レンジを拡大することがで
き、低電源電圧下でも、広い電圧レンジを確保すること
ができる。
【0046】また、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
のバックゲート電圧を、制御電圧に応じて変更すること
により、そのしきい値電圧を制御電圧に応じて変化させ
ることができ、バイアス電圧と制御電圧との応答関係の
線形性を改善することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う内部クロック発生回路の構成を
示す図である。この図1に示す内部クロック発生回路
は、図32に示す構成と同様、リングオシレータ型電圧
制御発振回路の構成を有する。
【0048】図1において、電圧制御発振回路は、制御
電圧VCに従ってバイアス電圧VC1およびVC2を生
成するバイアス電圧生成回路B1と、このバイアス電圧
VC1およびVC2に従って発振周波数が制御されるリ
ングオシレータOS1を含む。このリングオシレータO
S1は、図26に示す発振回路900bの構成と同様の
構成を有し、リング状に接続される奇数段の遅延回路D
1−Dnを含む。最終段の遅延回路Dnの出力信号が、
初段の遅延回路D1の入力にフィードバックされる。
【0049】遅延回路D1−Dnは、同一構成を有し、
それぞれ、バイアス電圧VC1およびVC2をゲートに
受ける電流源MOSトランジスタMC1およびMC2
と、これらの電流源トランジスタMC1およびMC2の
間に直列に接続され、それぞれ前段の遅延回路の出力信
号をゲートに受けるMOSトランジスタM5およびM6
を含む。これらのMOSトランジスタM5およびM6
が、CMOSインバータを構成する。
【0050】バイアス電圧生成回路B1は、従来と同
様、ハイレベル電源ノード(以下、単に電源ノードと称
す)に結合されるカレントミラーを構成するPチャネル
MOSトランジスタM2およびM3と、内部ノードAN
とローレベル電源ノード(以下、単に接地ノードと称
す)の間に接続されかつそのゲートに制御電圧VCを受
けるNチャネルMOSトランジスタMA1と、ノードB
Nと接地ノードの間に接続され、そのゲートがノードB
Nに接続されるNチャネルMOSトランジスタM4を含
む。MOSトランジスタM2およびM3のゲートにバイ
アス電圧VC1が発生し、MOSトランジスタM4のゲ
ートにバイアス電圧VC2が生成される。
【0051】制御電圧VCをゲートに受けるMOSトラ
ンジスタMA1は、従来と異なり、そのバックゲート
(基板領域)に基準電圧Vrefを受ける。この基準電
圧Vrefは、カレントミラー型電流源が接続する電源
ノードの電圧よりも低い正の電圧である。したがって、
MOSトランジスタMA1のバックゲートバイアス効果
(基板効果)により、そのバックゲートがソースに対
し、正にバイアスされるため、MOSトランジスタMA
1のしきい値電圧が小さくなる。通常、NチャネルMO
Sトランジスタに対しては、バックゲートは、ソースと
同一電圧レベルとされるか、または、基板のPN接合が
逆バイアスされないように、ソースに対して負にバイア
スされる。従って、従来の構成に較べて、NチャネルM
OSトランジスタMA1のしきい値電圧を低くできる。
【0052】制御電圧VCに従って、このMOSトラン
ジスタMA1のコンダクタンスが変化し、流れる電流が
変化する。MOSトランジスタMA1を流れる電流は、
MOSトランジスタM2から供給される。MOSトラン
ジスタM2およびMA1を流れる電流のミラー電流が、
MOSトランジスタM3により生成されてMOSトラン
ジスタM4へ供給される。したがって、この制御電圧V
Cに従ってバイアス電圧VC1およびVC2が変化す
る。
【0053】具体的に、バイアス電圧VC1は、MOS
トランジスタM2が供給する電流とMOSトランジスタ
MA1が放電する電流が等しくなったときのノードAN
の電圧レベルに等しい。バイアス電圧VC2は、MOS
トランジスタM3が供給する電流とMOSトランジスタ
M4が放電する電流が等しくなったときのノードBNの
電圧レベルに等しい。
【0054】図2は、NチャネルMOSトランジスタの
バックゲート電圧としきい値電圧との関係を概略的に示
す図である。図2において、バックゲート電圧VBS
は、ソース電圧を基準として測定する。しきい値電圧V
thは、このバックゲート電圧VBSが負の電圧レベル
に設定されると、そのしきい値電圧Vthが高くなる。
NチャネルMOSトランジスタは、一般に、P型基板領
域上にソース/ドレインのN型不純物領域が形成され
る。したがって、基準電圧Vrefとしては、ソース/
ドレインのPN接合が順バイアス状態となって導通する
のを防止するために、いわゆるPN接合の「ビルトイン
電圧」以下の電圧レベルに設定する必要がある。ここ
で、ビルトイン電圧は、PN接合が導通し始める電圧を
示す。この基準電圧Vrefを正の電圧レベルに設定す
ることにより、しきい値電圧を低くし、応じてMOSト
ランジスタMA1が導通し始める制御電圧の電圧レベル
を低下させる。
【0055】たとえば、図2において、バックゲート電
圧が、電圧Vpnのときのしきい値電圧がVth1であ
れば、このしきい値電圧Vth1は、MOSトランジス
タMA1のバックゲートを接地ノード(ソースノード)
に接続した場合のしきい値電圧Vth0よりも低くな
る。したがって、このしきい値電圧Vth1が、制御電
圧VCの下限値を規定するため、制御電圧VCの電圧レ
ンジを広くすることができる。
【0056】このバイアス電圧VC1およびVC2に従
って、リングオシレータOS1の発振周波数が変化する
のは、従来と同様である。これらの遅延回路D1−Dn
において電流源トランジスタMC1およびMC2は、そ
れぞれ、MOSトランジスタM2およびM4とカレント
ミラー回路を構成しており、したがって、これらの遅延
回路D1−Dnの電流源トランジスタMC1およびMC
2へは、MOSトランジスタM3およびM4を流れる電
流と同じ大きさの電流が流れる(ミラー比が1の場
合)。したがって、リングオシレータOS1の発振周波
数を制御電圧VCに従って変更することのできる電圧範
囲が広くなり、位相同期ループの電圧レンジを拡大する
ことができる。
【0057】なお、この図1に示す構成において、リン
グオシレータOS1において、遅延回路D1−Dnの電
流源トランジスタは、電源ノード側および接地ノード側
のいずれか一方のみに配置されていても良い。
【0058】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、制御電圧をゲートに受ける入力MOSトランジ
スタのバックゲートに、一定電圧レベルの基準電圧を印
加しており、この入力トランジスタのしきい値電圧を小
さくすることができ、応じて制御電圧の下限値を低くす
ることができ、電圧発振電圧レンジを広くすることがで
きる。
【0059】[実施の形態2]図3は、この発明の実施
の形態2に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図3に示す電圧制御発振回路においては、バイ
アス電圧生成回路B2において、制御電圧VCをゲート
に受ける入力MOSトランジスタM1aと接地ノードと
の間に、抵抗素子R1が接続される。他の構成は、図1
に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付し、その詳細説明は省略する。
【0060】この図3に示す構成においては、制御電圧
VCの電圧レベルが上昇し、MOSトランジスタM1a
を介して電流が大きく流れた場合、抵抗素子R1によ
り、このMOSトランジスタM1aのソース電圧が上昇
する。したがって、バックゲートに基準電圧Vrefを
受けていても、このMOSトランジスタM1aのバック
ゲートバイアス電圧VBSが小さくなり、このMOSト
ランジスタM1aのしきい値電圧が高くなり、そのコン
ダクタンスが低下する。これにより、制御電圧VCが上
昇した場合、MOSトランジスタM1aを介して急激に
大きな電流が流れるのを抑制する。
【0061】一方、制御電圧VCが低下し、MOSトラ
ンジスタM1aのコンダクタンスが小さくなった場合、
この抵抗素子R1を介して流れる電流も小さくなり、応
じてMOSトランジスタM1aのソース電圧が低下し、
MOSトランジスタのバックゲートバイアス効果が大き
くなり、しきい値電圧が小さくなり、電流が急激に低下
するのを抑制する。
【0062】したがって、図4に示すように、抵抗素子
R1を設けた場合、制御電圧VCが変化するとき、この
バイアス電圧VC1が破線で示すように放物線的に変化
するのを抑制し、ほぼ直線的にこの制御電圧VCに従っ
てバイアス電圧VC1を変化させることができ、制御電
圧VCに対するバイアス電圧VC1の線形応答性を改善
することができる。
【0063】なお抵抗素子R1の抵抗値は、このMOS
トランジスタM1aのドレイン電流の自乗特性に従う変
化を抑制するような抵抗値であればよく、このバイアス
電圧生成回路B2における動作電流に応じて適当に定め
られればよい。
【0064】また、制御電圧VCが低下し、このMOS
トランジスタM1aのコンダクタンスが小さくなった場
合、抵抗素子R1を流れる電流が抑制され、抵抗素子R
1の電圧降下が小さくなる。したがって、抵抗素子R1
を設けても、このMOSトランジスタM1aのバックゲ
ートバイアス効果によるしきい値電圧低下の効果が大き
く、十分、制御電圧VCの下限値を低くすることができ
る。
【0065】なお、図3に示す構成において、基準電圧
Vrefは、実施の形態1の基準電圧と比べて、抵抗素
子R1によるソース電圧の上昇分だけ、高い基準電圧を
印加することができる。
【0066】また、この図3に示す構成においても、リ
ングオシレータOS1の遅延回路D1−Dnにおいて、
電流源トランジスタは、電源ノード側および接地ノード
側のいずれか一方のみに配置されていても同様の効果を
得ることができる。
【0067】なお、この図3に示す回路B2の構成にお
いて、NチャネルMOSトランジスタM1aのバックゲ
ートに基準電圧Vrefが印加されており、そのバック
ゲートバイアスがNチャネルMOSトランジスタM4と
異なっている。この場合、MOSトランジスタM1aの
バックゲートをMOSトランジスタM4のバックゲート
と分離するためにこれらのMOSトランジスタM4およ
びM1aは別々のP型ウェル領域内に形成される。ま
た、NチャネルうMOSトランジスタM1aのバックゲ
ート電圧がP型基板領域のバイアス電圧と異なるため、
このMOSトランジスタM1aを形成するP型ウェルと
P型基板領域の間には、N型ウェルが形成され、MOS
トランジスタM1aを形成するウェル領域とP型基板領
域とは分離される。個のようなトリプルウェル構造を利
用する事により、P型基板領域に回路B2のトランジス
タを形成してかつMOSトランジスタM1aのバックゲ
ートに基準電圧を印加する事が出来る。
【0068】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、制御電圧をゲートに受けかつ基準電圧をバック
ゲートに受ける入力MOSトランジスタと接地ノードの
間に、抵抗素子を接続しており、バイアス電圧と制御電
圧との応答性の線形性を改善することができ、正確な周
波数制御を行なうことができる。
【0069】[実施の形態3]図5は、この発明の実施
の形態3に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図5に示す電圧制御発振回路においては、バイ
アス電圧生成回路B3において、制御電圧VCをゲート
に受けるMOSトランジスタM1bが、そのバックゲー
トとソースとが相互接続される。他の構成は、図3に示
す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を
付し、それらについての詳細説明は省略する。
【0070】このMOSトランジスタM1bのバックゲ
ート電圧Vrefは、抵抗素子R1における電圧降下に
より与えられ、したがって、基準電圧Vrefは、制御
電圧VCに従って変化する。MOSトランジスタM1b
は、そのバックゲートとソースとが相互接続されてお
り、バックゲートバイアス効果が抑制され、しきい値電
圧は、一定となる。
【0071】制御電圧VCが上昇した場合、MOSトラ
ンジスタM1bを介して流れる電流が増加し、応じて抵
抗素子R1の電圧降下が大きくなり、このMOSトラン
ジスタM1bのソース電圧が上昇し、このMOSトラン
ジスタM1bのゲート−ソース間電圧が低下する。した
がって、この制御電圧VCが上昇して、大きな電流がM
OSトランジスタMA1を介して流れるとき、その流れ
る電流量が放物線的に大きく変化するのを抑制する。
【0072】一方、制御電圧VCが低下した場合、この
MOSトランジスタM1bを介して流れる電流が低減さ
れ、応じて抵抗素子R1の電圧降下が低下し、MOSト
ランジスタM1bのソース電圧も低下する。応じて、M
OSトランジスタM1bのゲート−ソース間電圧が大き
くなり、MOSトランジスタM1bを介して流れる電流
を増加させる。したがって、制御電圧VCが低下する場
合、このMOSトランジスタM1bを介して流れる電流
が、急激に低下するのを抑制する。
【0073】したがって、実施の形態2におけるバック
ゲートバイアス効果(基板効果)を抑制でき、より正確
な電流量調整が可能となり、制御電圧VCに対するバイ
アス電圧VC1の線形応答性を実現することができる。
【0074】このMOSトランジスタM1bのバックゲ
ートとソースとを相互接続する場合、バックゲートバイ
アス効果が抑制されるため、しきい値電圧を調整するた
めに、チャネル領域へのイオン注入などによりチャネル
不純物濃度の調整が行われる。
【0075】なお、図5に示す構成においても、リング
オシレータOS1の遅延回路D1−Dnにおいて、電流
源トランジスタは、電源ノード側および接地ノード側の
いずれか一方のみに配置されていても、同様の効果を得
ることができる。
【0076】また、実施の形態1から3において、バイ
アス電圧VC1の線形応答性が実現される場合、応じて
バイアス電圧VC2も、このバイアス電圧VC1を介し
て制御電圧VCに対し線形応答性を有する。
【0077】[実施の形態4]図6は、この発明の実施
の形態4に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図6に示す電圧制御発振回路において、バイア
ス電圧生成回路B4において、制御電圧VCをゲートに
受けるMOSトランジスタM1cのバックゲートが内部
ノードANに接続される。他の構成は、図1に示す構成
と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、
その詳細説明は省略する。
【0078】この図6に示す構成において、MOSトラ
ンジスタM1cのバックゲートバイアスは、ノードAN
の電圧とMOSトランジスタM1cのソースノードの電
圧すなわち接地電圧との差により与えられる。
【0079】制御電圧VCの電圧レベルが上昇し、MO
SトランジスタM1cを介して流れる電流が増加した場
合、ノードANの電圧レベルが低下する。このノードA
Nの電圧が、MOSトランジスタM1cのバックゲート
バイアス電圧である。したがって、MOSトランジスタ
M1cのバックゲートバイアスが深くなり、バックゲー
トバイアス効果により、MOSトランジスタM1cのし
きい値電圧が上昇する。これにより、MOSトランジス
タM1cを介して流れる電流が抑制される。
【0080】一方、制御電圧VCが低下した場合、MO
SトランジスタM1cを介して流れる電流が低下し、応
じてノードANの電圧レベルが上昇する。MOSトラン
ジスタM1cのバックゲートバイアス電圧が上昇し、バ
ックゲートバイアス効果により、MOSトランジスタM
1cのしきい値電圧が低下し(ノードANの電圧は正の
電圧レベル)、このMOSトランジスタM1cを介して
流れる電流が低減されるのを抑制する。
【0081】内部ノードANの電圧レベルをMOSトラ
ンジスタM1cのバックゲートバイアス電圧として利用
することにより、実施の形態2における抵抗素子の効果
を実現することができ、バイアス電圧VC1およびVC
2の制御電圧VCに対する線形応答性を実現することが
できる。また抵抗素子を利用する必要がなく、この回路
占有面積を低減することができる。また抵抗素子R1を
用いないため、製造パラメータのばらつきに起因する抵
抗素子の抵抗値のばらつきに起因する応答特性の変化な
どの問題をも抑制することができる。
【0082】なお、ノードANを、MOSトランジスタ
M1cのバックゲートに接続する場合、ノードANの電
圧は、このMOSトランジスタM1cのソース/ドレイ
ンのPN接合ビルトイン電圧を超えないように調整する
必要がある。例えば、PN接合のビルトイン電圧は、
0.6V程度であり、電源電圧が1.2V程度であれ
ば、MOSトランジスタM2およびM1cにおいては、
同じ電流が流れ、それらのオン抵抗がほぼ同じとなるた
め、このノードANの電圧レベルが、PN接合のビルト
イン電圧を超えるのを抑制することができる。従って、
低電源電圧下において、確実にMOSトランジスタのし
きい値電圧を低くしてかつ応答の線形性を実現すること
ができる。
【0083】なお、この図6に示す構成においては、遅
延回路D1−Dnそれぞれにおいて、電流源トランジス
タが、電源ノード側および接地ノード側の両方に配置さ
れているが、これらの電流源トランジスタは、電源ノー
ド側および接地ノード側の一方のみに配置されていても
良い。
【0084】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、制御電圧をゲートに受けるMOSトランジスタ
のバックゲートを、カレントミラー型電流源回路に結合
されるドレインノードに結合しており、回路占有面積を
増加させることなくバイアス電圧の制御電圧に対する線
形応答性を実現することができる。また、バックゲート
バイアス効果により、入力MOSトランジスタのしきい
値電圧を低くすることができ、制御電圧の電圧レンジを
広くすることができる。
【0085】[実施の形態5]図7は、この発明の実施
の形態5に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図7に示す電圧制御発振回路は、図6に示す電
圧制御発振回路と以下の点においてその構成が異なって
いる。すなわち、制御電圧VCをゲートに受ける入力M
OSトランジスタM1cのソースノードと接地ノードと
の間に、抵抗素子R1が接続される。他の構成は、図6
に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付し、その詳細説明は省略する。
【0086】この図7に示す構成において、制御電圧V
Cが上昇した場合、MOSトランジスタM1cの駆動電
流が増加し、抵抗素子R1により、このMOSトランジ
スタM1cのソース電圧が上昇する。このとき、またノ
ードANの電圧レベルが、MOSトランジスタM1cの
コンダクタンスが大きくなるため低下し、応じてMOS
トランジスタM1cのバックゲートバイアス電圧が低下
する。したがって、このMOSトランジスタM1cにお
いて、バックゲート電圧が低下し、かつソース電圧が上
昇するため、バックゲート−ソース間電圧VBSがさら
に小さくなり、バックゲートバイアス効果が大きくな
り、MOSトランジスタM1cのしきい値電圧が高くな
り、MOSトランジスタM1cを介して流れる電流量を
抑制する。この場合、MOSトランジスタM1cのバッ
クゲート-ソース電圧は正の電圧であり、しきい値電圧
を低くする効果は、失われていない。
【0087】一方、制御電圧VCが低下した場合、MO
SトランジスタM1cの駆動電流が減少し、応じてノー
ドANの電圧レベルが上昇し、MOSトランジスタM1
cのバックゲート電圧が上昇する。このとき、抵抗素子
R1を介して流れる電流が減少するため、MOSトラン
ジスタM1cのソース電圧が低下する。したがって、バ
ックゲート−ソース間電圧VBSがより正となり、バッ
クゲートバイアス効果により、MOSトランジスタM1
cのしきい値電圧が、より小さくなり、このMOSトラ
ンジスタM1cを介して流れる電流が低減されるのを抑
制する。この場合においても、MOSトランジスタのし
きい値電圧が低くなるため、制御電圧VCの低電圧レベ
ルにおいても、この制御電圧に従って、バイアス電圧を
発生することができ、電圧レンジを広くすることができ
る。
【0088】したがって、この抵抗素子R1を利用する
ことにより、図6に示す構成に比べて占有面積が増大す
るものの、ノードANの電圧によるMOSトランジスタ
M1cのバックゲートバイアス効果を補助することがで
き、より正確に、制御電圧VCに対する線形応答性をバ
イアス電圧VC1およびVC2に持たせることができ
る。なお、制御電圧VCに従って発生されるバイアス電
圧VC1およびVC2に従って、リングオシレータOS
1がその発振周波数が制御されるのは、実施の形態1と
同様である。
【0089】なお、この図7に示す構成においては、M
OSトランジスタM1cのドレインノードANが、バッ
クゲートに接続されており、常に、このバックゲート電
圧は、ソース電圧以上の電圧レベルに保持される。抵抗
素子R1を用いていても、このMOSトランジスタM1
cのしきい値電圧は、バックゲートバイアス効果によ
り、小さくされるため、また、制御電圧VCの下限領域
近傍においては、抵抗素子R1の電圧降下量は小さくな
るため、制御電圧の下限値を、十分低くすることができ
る。抵抗素子R1の抵抗値は、適当な値に定められる。
【0090】なお、この図7に示す構成において、遅延
回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電源ノード側
および接地ノード側のいずれか一方のみに配置されてい
ても同様の効果を得ることができる。
【0091】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、制御電圧をゲートに受ける入力MOSトランジ
スタを、そのバックゲートとドレインとを接続しかつそ
のソースを抵抗素子を介して接地ノードに接続してお
り、低しきい値電圧化を実現しつつ制御電圧に対するバ
イアス電圧の応答性の線形性を改善することができる。
【0092】[実施の形態6]図8は、この発明の実施
の形態6に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図8においては、バイアス電圧VC1およびV
C2を生成するバイアス電圧生成回路B6の構成が、先
の実施の形態1から6の構成と異なる。すなわち、この
バイアス電圧生成回路B6においては、カレントミラー
回路が、NチャネルMOSトランジスタM2aおよびM
3aで構成され、制御電圧VCが、PチャネルMOSト
ランジスタM1dへ与えられる。このMOSトランジス
タM1dは、抵抗素子R1を介してそのソースが電源ノ
ードに接続され、そのドレインがノードANに接続され
る。このMOSトランジスタM1dのバックゲートに、
基準電圧Vrefaが与えられる。この基準電圧Vre
faは、電源ノードの電源電圧(Vdd)より低い電圧
レベルである。
【0093】バイアス電圧VC1を生成するために、電
源ノードとノードBNの間にPチャネルMOSトランジ
スタM4aが接続される。このPチャネルMOSトラン
ジスタM4aは、そのゲートがノードBNに接続され、
バイアス電圧VC1を生成する。ノードBNと接地ノー
ドの間に、NチャネルMOSトランジスタM3aが接続
され、ノードANと接地ノードの間に、NチャネルMO
SトランジスタM2aが接続される。ノードANが、こ
れらのMOSトランジスタM2aおよびM3aのゲート
に接続されて、バイアス電圧VC2を生成する。
【0094】この図8に示すバイアス電圧生成回路B6
は、図1に示すバイアス電圧生成回路B1と、Pチャネ
ルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタ
を入換えかつ電圧極性を入換えた構成と等価である。
【0095】PチャネルMOSトランジスタの場合、一
般に、バックゲート-ソース間電圧VBSが、正の方向
に変化すると、しきい値電圧の絶対値が大きくなる。
【0096】制御電圧VCが上昇した場合、MOSトラ
ンジスタM1dのコンダクタンスが小さくなり、MOS
トランジスタM1dを介して流れる電流が低減される。
応じて抵抗素子R1の電圧降下量が低下し、このMOS
トランジスタM1dのソース電圧が上昇する。基準電圧
Vrefaは、電源電圧Vddよりも低い一定の電圧レ
ベルである。したがって、バックゲート電圧が相対的に
低下し、バックゲート-ソース間電圧VBSが負の方向
に変化するため、MOSトランジスタM1dにおいて、
バックゲートバイアスが浅くなり、このMOSトランジ
スタM1dのしきい値電圧の絶対値が小さくなり、電流
量低減を抑制する。
【0097】一方、制御電圧VCが低下した場合、MO
SトランジスタM1dのコンダクタンスが大きくなり、
抵抗素子R1における電圧降下量が大きくなる。この場
合、MOSトランジスタM1dのソース電圧が低下し、
バックゲートバイアスが深くなり、MOSトランジスタ
M1dのしきい値電圧の絶対値が大きくなり、このMO
SトランジスタM1dを介して流れる電流が増大するの
を抑制する。
【0098】このMOSトランジスタM1dを介して流
れる電流が、MOSトランジスタM2aおよびM3aの
カレントミラー回路により反映されて、バイアス電圧V
C1およびVC2が生成される。したがって、この入力
トランジスタとしてPチャネルMOSトランジスタを用
いた場合でも、同様、バイアス電圧VC1およびVC2
の制御電圧に対する応答の線形性を改善することができ
る。
【0099】なお、基準電圧Vrefaについては、M
OSトランジスタM1dのソース電圧との差が、そのソ
ース領域のPN接合のビルトイン電圧以下となる電圧レ
ベルに設定される。
【0100】基準電圧Vrefaが、電源電圧Vddよ
りも低い電圧レベルであり、バックゲートに電源電圧V
ddを印加する場合に比べて、MOSトランジスタM1
dのしきい値電圧の絶対値を小さくすることができ、制
御電圧VCの電圧レンジの上限値を拡大することができ
る。この図8に示すバイアス電圧生成回路B6において
は、制御電圧VCが上昇した場合には、バイアス電圧V
C1が上昇し、バイアス電圧VC2が低下する。
【0101】なお、PチャネルMOSトランジスタのバ
ックゲートの関係は、図2に示すグラフを、バックゲー
トバイアス電圧VBSの正負を反転すれば得られる。
【0102】また、図8に示す構成においても、リング
オシレータOS1の遅延回路D1−Dnにおいて、電流
源トランジスタは、電源ノード側および接地ノード側の
いずれか一方側のみに配置されていても同様の効果を得
ることができる。
【0103】[変更例]図9は、この発明の実施の形態
6の変更例を概略的に示す図である。この図9において
は、バイアス電圧生成回路B6における入力MOSトラ
ンジスタM1dの部分を示す。MOSトランジスタM1
dは、しきい値低減機構10に結合され、そのゲートに
制御電圧VCを受ける。このしきい値低減機構10は、
図5から図7に示す構成のいずれかと同様の構成を有
し、MOSトランジスタM1dのしきい値電圧の絶対値
を低減する。したがって、このしきい値低減機構10の
構成としては、入力MOSトランジスタM1dのバック
ゲートとドレインとを相互接続する、MOSトランジス
タM1dのソースを抵抗素子R1を介して電源ノードに
接続しかつバックゲートをソースに結合する、バックゲ
ートとドレインとを接続しかつソースを抵抗素子を介し
て電源ノードに接続する構成のいずれかを含む。また、
実施の形態1においても、制御電圧VCがPチャネルM
OSトランジスタのゲートへ与えられる構成が用いられ
ても良い。
【0104】したがって、この図9に示す構成において
も、先の実施の形態1から5と同様の効果を得ることが
できる。
【0105】図10は、この発明の実施の形態6のバイ
アス電圧生成回路の断面構造を概略的に示す図である。
図10においては、このバイアス電圧生成回路B6にお
けるMOSトランジスタM1d、M4aおよびM3aの
断面構造を概略的に示す。
【0106】これらのMOSトランジスタM1d、M4
aおよびM3aは、P−型基板20上に形成される。M
OSトランジスタM1dは、このP−型基板20表面に
形成されるN型ウェル21内に形成され、MOSトラン
ジスタM4aは、このP−型基板20表面上のN型ウェ
ル30に形成され、MOSトランジスタM3aは、P−
型基板表面に形成されるP型ウェル40内に形成され
る。これらのN型ウェル21および30P型ウェル40
は、互いに物理的に離れて形成される。
【0107】MOSトランジスタM1dは、N型ウェル
21表面に間をおいて形成されるP型不純物領域22お
よび23と、これらの不純物領域22および23の間の
チャネル領域上に図示しないゲート絶縁膜を介して形成
されるゲート電極25と、N型ウェル21表面に形成さ
れて、基準電圧Vrefaを受ける高濃度N型不純物領
域24を含む。ゲート電極25に、制御電圧VCが与え
られる。このN型ウェル21は、N型不純物領域24を
介して基準電圧Vrefaにバイアスされる。P−型基
板20とN型ウェル21とが逆バイアス状態にあれば、
このN型ウェル21のバイアス電圧Vrefaが、N型
ウェル30およびPウェル40に対し影響を及ぼすこと
はない。
【0108】MOSトランジスタM4aは、N型ウェル
30表面に間をおいて形成されるP型不純物領域31お
よび32と、これらの不純物領域31および32の間の
チャネル領域表面に図示しないゲート絶縁膜を介して形
成されるゲート電極33を含む。P型不純物領域31
が、電源電圧Vddを供給する電源ノードに結合され、
P型不純物領域32が、ゲート電極33に結合されてバ
イアス電圧VC1を生成する。N型ウェル30は、電源
電圧Vddレベルにバイアスされてもよい。この場合、
例えば、P-型基板20が接地電圧レベルにバイアスさ
れる。
【0109】MOSトランジスタM3aは、P型ウェル
40表面に間をおいて形成されるN型不純物領域41お
よび42と、これらの不純物領域41および42の間の
チャネル領域上に図示しないゲート絶縁膜を介して形成
されるゲート電極43を含む。N型不純物領域41が、
P型不純物領域32に電気的に接続され、N型不純物領
域42が、接地ノードに電気的に接続される。ゲート電
極43に、バイアス電圧VC2が生成される。P型ウェ
ル40が接地電圧レベルにバイアスされる場合、P−型
基板20も同様、接地電圧レベルにバイアスされる。P
型ウェル40をP−型基板20と異なる電圧レベルにバ
イアスするために、P型ウェル40を取り囲むようにN
型ウェルを形成するトリプルウェル構造を採用すると、
N型ウェルを電源電圧レベルにバイアスすることによ
り、P型ウェル40およびP−型基板20を異なる電圧
レベルにバイアスすることができる。MOSトランジス
タM3aのバックゲートを所定の電圧レベルにバイアス
することができる。
【0110】この図10に示すようにP型基板20表面
に2種類の導電型のウェルを形成する構成は、ツインウ
ェル構造と呼ばれる。このツインウェル構造を利用する
ことにより、図8に示す回路B5の導電型の異なるトラ
ンジスタを形成することができ、また、NチャネルMO
SトランジスタM1dおよびM4aの基板バイアスを変
更する事ができる。
【0111】この図10に示すように、制御電圧VCを
受ける入力MOSトランジスタとして、PチャネルMO
Sトランジスタを利用することにより、このP−型基板
20上に、N型ウェル21、および30とP型ウェル4
0とを互いに分離して形成するだけで、素子分離を実現
することができる。したがって、入力MOSトランジス
タとして、NチャネルMOSトランジスタを用いた場合
に比べて、トリプルウェル構造を利用する必要がなく、
製造工程が簡略化され、またトリプルウェル構造による
素子分離のための領域も不要となり、回路の占有面積が
低減される。
【0112】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、制御電圧をゲートに受ける入力MOSトランジ
スタとしてPチャネルMOSトランジスタとして用いて
おり、制御電圧の電圧レンジの上限範囲を拡大すること
ができる。また、制御電圧に対するバイアス電圧の応答
性の線形性も改善することができる。また、ツインウェ
ル構造で、バックゲート電圧が制御されるCMOS回路
を実現することができる。
【0113】[実施の形態7]図11は、この発明の実
施の形態7に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。図11において、バイアス電圧生成回路B7は、制
御電圧VCを電流に変換する電圧/電流変換部H1と、
カレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトラン
ジスタM2およびM3と、MOSトランジスタM3から
電流を供給されてバイアス電圧VC2を生成するNチャ
ネルMOSトランジスタM4bを含む。
【0114】電圧/電流変換部H1は、先の実施の形態
1から6において説明した構成のいずれかを有し、その
しきい値電圧の絶対値ができるだけ小さくされる。
【0115】一方、バイアス電圧VC2を生成するNチ
ャネルMOSトランジスタM4bのバックゲートには、
基準電圧Vrefが与えられる。この基準電圧Vref
は一定の電圧レベルであり、電圧/電流変換部H1にお
いて基準電圧が用いられている場合、その電圧/電流変
換部H1における基準電圧と同じ電圧レベルであっても
よく、また別々にこれらの基準電圧が設定されてもよ
い。例えば、電流/電圧変換部H1において、抵抗素子
と基準電圧とが用いられている場合、この抵抗素子の電
圧降下を見込んで、MOSトランジスタM4bのバック
ゲート電圧Vrefが設定されてもよい。
【0116】バイアス電圧生成回路B7において、ノー
ドANの電圧レベルに従ってバイアス電圧VC1が生成
される。
【0117】リングオシレータOS7は、これらのバイ
アス電圧VC1およびVC2に従ってその発振周波数が
制御される。このリングオシレータOS7は、それぞれ
の動作電流がバイアス電圧VC1およびVC2により決
定されるリング状に接続される遅延回路D1−Dnを含
む。これらの遅延回路D1−Dn各々において、電流源
となるNチャネルMOSトランジスタMC2aは、ゲー
トにバイアス電圧VC2を受け、そのバックゲートに基
準電圧Vrefを受ける。接地ノードに接続される他方
の電流源トランジスタMC1に対しては、ゲートに共通
にバイアス電圧VC1が与えられる。また、遅延回路D
1−Dnそれぞれにおいて、電流源トランジスタMC1
およびMC2aの間に接続されるMOSトランジスタM
5およびM6は、それぞれのゲートに前段の遅延回路の
出力信号を受ける。
【0118】この図11に示す構成において、この図1
1に示す電圧制御発振回路において、制御電圧VCに従
って、バイアス電圧V1およびV2の電圧レベルが変化
し、応じて、リングオシレータOS7の発振周波数が制
御される。このバイアス電圧VC2を生成するMOSト
ランジスタM4bのバックゲートに正の基準電圧Vre
fを与え、このMOSトランジスタM4bのしきい値電
圧を、そのソースノードを接地ノードに接続した場合に
比べて低下させる。
【0119】同様、リングオシレータOS7において、
接地ノード側の電流源のMOSトランジスタMC2aの
バックゲートに共通に基準電圧Vrefを与え、これら
電流源のMOSトランジスタMC2aのしきい値電圧を
低下させる。
【0120】この図11の構成においては、電圧/電流
変換部H1を利用することにより、制御電圧VCの電圧
レンジを広くすることができる。また、MOSトランジ
スタM4bおよびMC2aのバックゲートに基準電圧V
refを与えることにより、これらのMOSトランジス
タM4bおよびMC2aのしきい値電圧を低下させる。
低電源電圧下においても、MOSトランジスタM4b
が、安定に、飽和領域で動作して、バイアス電圧VC2
を生成する。また電流源のMOSトランジスタMC2a
も、低電源電圧下においても確実に、バイアス電圧VC
2に従って動作電流を供給する。したがって、低電源電
圧下においても、安定にバイアス電圧VC2を生成し
て、リングオシレータOS7を動作させることができ、
低電源電圧下における電流特性を改善することができ
る。
【0121】[変更例]図12は、この発明の実施の形
態7に従う電圧制御発振回路の変更例を示す図である。
この図12に示す構成において、バイアス電圧生成回路
B7Aは、制御電圧VCを電流に変換する電圧/電流変
換部H2と、この電圧/電流変換部H2の供給電流に応
じて電流を供給するカレントミラーを構成するMOSト
ランジスタM2aおよびM3aと、MOSトランジスタ
M3aに結合されて、MOSトランジスタM3aの駆動
電流に応じてバイアス電圧VC1を生成するPチャネル
MOSトランジスタM4bを含む。
【0122】電圧/電流変換部H2は、先の図8に示す
構成と同様、PチャネルMOSトランジスタのゲートに
制御電圧VCを受ける。この電圧/電流変換部H2は、
PチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
が小さくされる構成であればよく、図8に示す構成およ
び図9に示す構成のいずれが用いられてもよい。
【0123】MOSトランジスタM4bのバックゲート
には、基準電圧Vrefpが与えられる。この基準電圧
Vrefpは、電源電圧(Vdd)よりも低い電圧レベ
ルであり、MOSトランジスタM4bのしきい値電圧の
絶対値が、そのソースが電源ノードに接続される場合に
比べて、小さくされる。
【0124】また、リングオシレータOS7Aにおい
て、遅延回路D1−Dnそれぞれにおける電流源のPチ
ャネルMOSトランジスタMC1aのバックゲートに基
準電圧Vrefpが与えられる。これらの電流源トラン
ジスタMC1aのゲートには、バイアス電圧VC1が与
えられる。他方の接地側の電流源トランジスタMC2の
ゲートにはバイアス電圧VC2が与えられる。
【0125】この図12に示す構成の場合、電源電圧が
低い場合でも、PチャネルMOSトランジスタM4b
が、確実に、飽和領域で動作して、バイアス電圧VC1
を生成する。また、リングオシレータOS7Aにおい
て、電流源のPチャネルMOSトランジスタMC1aの
しきい値電圧の絶対値が小さくされるため、これらの遅
延回路D1−Dnそれぞれの動作電源電圧が低い場合に
おいても、安定に、バイアス電圧VC1に従って電流を
動作電流として供給することができる。したがって、低
電源電圧下においても、制御電圧VCの上限範囲を拡大
することができ、応じて電圧レンジを広くすることがで
きる。
【0126】また、バイアス電圧VC1の上限領域にお
いても、この電流源トランジスタMC1aを安定に動作
させることができ、リングオシレータOS7Aの発振周
波数を、制御電圧VCに従って正確に制御することがで
きる。これにより、低電源電圧下においても、安定に動
作する電圧レンジおよび周波数レンジの広い位相同期回
路を実現する電圧制御発振回路を実現することができ
る。
【0127】なお、図11および図12に示す構成にお
いて、電圧/電流変換部H1およびH2として、従来と
同様の構成が用いられてもよい。この場合においても、
バイアス電圧VCまたはVC2の電圧レンジを広くする
ことができ、同様、電流特性を改善することができる。
【0128】また、図11および図12に示す構成にお
いて、遅延回路D1−Dnそれぞれにおいて、電流源ト
ランジスタは、電源ノード側および接地ノード側のいず
れか一方のみに配置されていても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0129】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、バイアス電圧を生成するMOSトランジスタの
バックゲートに一定の基準電圧を与え、またリングオシ
レータの遅延回路の電流源トランジスタのバックゲート
にも同様の基準電圧を与えており、しきい値電圧の絶対
値を小さくすることができ、低電源電圧下においても、
安定に動作する電流特性の優れた電圧制御発振回路を実
現することができる。
【0130】[実施の形態8]図13は、この発明の実
施の形態8に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図13に示す電圧制御発振回路は、図11に示
す電圧制御発振回路の構成と以下の点において異なって
いる。すなわち、リングオシレータOS8の遅延回路D
1−Dnそれぞれにおいて、前段の遅延回路の出力信号
をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタM6a
のバックゲートに基準電圧Vrefが共通に与えられ
る。他の構成は、図11に示す電圧制御発振回路の構成
と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、
その詳細説明は省略する。
【0131】この図13に示す構成において、基準電圧
Vrefが、MOSトランジスタM4b、MC2aおよ
びM6aに共通に与えられる。したがって、これらのN
チャネルMOSトランジスタM4b、MC2aおよびM
6aのしきい値電圧が小さくされる。したがって、リン
グオシレータOS8において、遅延回路D1−Dnそれ
ぞれにおいて、同一動作電流条件下で、その遅延回路D
1−Dnの出力信号の立下がり時間を低減することがで
き、応じて遅延時間を短くすることができる。したがっ
て、可変周波数範囲を広くすることができ、電圧レンジ
および周波数レンジをともに拡大することができる。
【0132】なお、この図13に示す構成においても、
図12に示すバイアス電圧生成回路B7Aを利用し、遅
延回路D1−Dnそれぞれの駆動用のPチャネルMOS
トランジスタM5のバックゲートに、基準電圧Vref
pが与えられてもよい。
【0133】また、この図13に示す構成においても、
遅延回路D1−Dnにおいて電流源トランジスタは、電
源ノード側および接地ノード側のいずれか一方側にのみ
配置されていても同様の効果を得ることができる。
【0134】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、リングオシレータの遅延回路それぞれの動作用
遅延MOSトランジスタのバックゲートに一定電圧レベ
ルの基準電圧を与えて、そのしきい値電圧を小さくして
おり、基準回路の動作速度変換範囲を拡大することがで
き、低電源電圧下における電流特性の改善に加えて、周
波数レンジをも拡大することができる。
【0135】[実施の形態9]図14は、この発明の実
施の形態9に従う電圧制御発振回路の構成を示す図であ
る。この図14に示す構成は、以下の点において、図1
3に示す電圧制御発振回路の構成と異なっている。すな
わち、バイアス電圧生成回路B9において、バイアス電
圧VC2を生成するMOSトランジスタM4cのバック
ゲートがノードANに接続される。また、リングオシレ
ータOS9において遅延回路D1−Dnの電流源のNチ
ャネルMOSトランジスタMC2bのバックゲートが、
ノードANに接続される。他の構成は、図11に示す電
圧制御発振回路の構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0136】すなわち、この図14に示す構成において
は、基準電圧に代えて、ノードANの電圧が用いられ
る。しきい値電圧を制御電圧VC1に従ってダイナミッ
クに変化させて、急激な電流変化を抑制する。
【0137】図15は、この図14に示す電圧制御発振
回路における制御電圧とバイアス電圧VC2の構成を示
す信号波形図である。今、図15に示すように制御電圧
VCが上昇した場合、ノードANの電圧レベルは低下す
る。このノードANの電圧レベルが低下した場合、MO
SトランジスタM4cおよびMC2bのバックゲート電
圧が低くなり、応じてバックゲートバイアスが深くな
り、MOSトランジスタM4cおよびMC2bのしきい
値電圧Vthnが上昇する。したがって、このしきい値
電圧Vthnの上昇に応じて、バイアス電圧VC2が、
急激に変化するのを抑制し、ほぼ直線的にこのバイアス
電圧VC2を変化させる。
【0138】また、電流源のMOSトランジスタMC2
bは、そのバックゲートバイアスが、バイアス電圧VC
2を生成するMOSトランジスタM4cと同じ状態であ
り、これらのトランジスタは、サイズ(ゲート長とチャ
ネル幅の比)が同じであれば同じ大きさの電流を駆動す
る。
【0139】一方、制御電圧VCが低下する場合、ノー
ドANの電圧レベルが上昇する。このノードANの電圧
上昇に従ってMOSトランジスタM4cのバックゲート
バイアスが浅くなり、そのしきい値電圧Vthnが低下
する。したがって、制御電圧VCに従って、バイアス電
圧VC1が上昇し、MOSトランジスタM3およびM4
cを流れる電流が小さくなる場合、MOSトランジスタ
M4cのしきい値電圧が小さくなって、供給電流を増加
させ、応じてノードBNの電圧が大きく変化するのを抑
制する。したがって、このノードBNからのバイアス電
圧VC2の制御電圧VCに対する応答の線形性を改善す
ることができる。
【0140】このとき、また遅延回路D1−Dnそれぞ
れにおいても、動作電流が、MOSトランジスタMC2
bを介して、制御電圧VCに従って線形的に変化するた
め、正確に、リングオシレータOS9の発振周波数を制
御電圧VCに従って制御することができる。
【0141】なお、この図14に示す構成においても、
電圧/電流変換部H1は、PチャネルMOSトランジス
タ側に配置されていてもよい。この構成の場合、リング
オシレータOS9により、電流源のPチャネルMOSト
ランジスタMC1のバックゲート電圧が、ノードANの
電圧レベルに応じて調整される。
【0142】また、この図14に示す構成において、遅
延回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電源ノード
側および接地ノード側のいずれか一方のみに配置されて
いても良い。
【0143】以上のように、この発明の実施の形態9に
従えば、バイアス電圧を生成するMOSトランジスタお
よび遅延回路の電流源のNチャネルMOSトランジスタ
のバックゲートを、制御電圧に応じて変化する電圧を受
けるように構成しており、低しきい値電圧化の効果に加
えて、低電源電圧下での電流特性の改善を実現すること
ができ、さらに制御電圧に対するバイアス電圧の線形応
答性を実現することができる。
【0144】[実施の形態10]図16は、この発明の
実施の形態10に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。図16に示す構成においては、バイアス電圧生
成回路B10において、電流源のカレントミラー回路を
構成するPチャネルMOSトランジスタM2bおよびM
3bのバックゲートに、電源電圧と異なる電圧レベルの
一定の電圧レベルの基準電圧Vrefpが与えられる。
また、リングオシレータOS10において遅延回路D1
−Dnにおいて、電流源のPチャネルMOSトランジス
タMC1bは、そのゲートにバイアス電圧VC1を受
け、かつそのバックゲートに基準電圧Vrefpを受け
る。このバイアス電圧Vrefpは、電源電圧より低い
電圧レベルであり、これらの電流源トランジスタMC2
b、MC3b、およびMC1bのしきい値電圧の絶対値
が小さくされる。
【0145】バイアス電圧生成回路B10においては、
さらに、制御電圧VC2を電流情報に変換する電圧/電
流変換部H1と、MOSトランジスタM3bからの電流
に従って、バイアス電圧VC2を生成するNチャネルM
OSトランジスタM4が設けられる。
【0146】リングオシレータOS10においては、遅
延回路D1−Dnそれぞれにおいて、前段の遅延回路の
出力信号をゲートに受けるMOSトランジスタM5およ
びM6と、バイアス電圧VC2をゲートに受ける電流源
のNチャネルMOSトランジスタMC2が設けられる。
【0147】この図16に示す電圧制御発振回路の構成
においても、制御電圧VCに従って、バイアス電圧VC
1およびVC2が変化し、リングオシレータOS10の
発振周波数が制御される。電圧/電流変換部H1によ
り、制御電圧VCの電圧レンジを広くすることができ
る。なお、この図16に示す構成においては、電圧/電
流変換部H1において、制御電圧VCをゲートに受ける
NチャネルMOSトランジスタのバックゲートは、その
ソースに結合され、バックゲートバイアス効果は、抑制
される。
【0148】基準電圧Vrefpは、上述のように、電
源ノードの電源電圧よりも低い電圧レベルであり、カレ
ントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジス
タM2bおよびM3bのしきい値電圧の絶対値が小さく
される。したがって、低電源電圧下においても、これら
のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタM
2bおよびM3bを、飽和領域で安定に動作させること
ができ、これらのMOSトランジスタM2bおよびM3
bの低電源電圧下における電流特性を改善することがで
きる。
【0149】また、リングオシレータOS10において
も、遅延回路D1−Dnそれぞれの電流源PチャネルM
OSトランジスタMC1bのしきい値電圧の絶対値が小
さくなり、応じて、その低電源電圧下における電流特性
が改善され、バイアス電圧VC1の上限近傍領域におけ
るMOSトランジスタMC1bまたは遅延回路D1−D
nの電流特性を改善でき、広い電圧範囲にわたって安定
にリングオシレータOS10を動作させることができ
る。
【0150】また、電圧/電流変換部H1においては、
NチャネルMOSトランジスタのバックゲート電圧は、
そのソース電圧と同じであり、そのバックゲートには基
準電圧は与えられない。PチャネルMOSトランジスタ
M2b、M3bおよびMC1bのバックゲート電圧のみ
を基準電圧Vrefpレベルに設定するだけであり、先
の図10に示す構成と同様、PチャネルMOSトランジ
スタとNチャネルMOSトランジスタを分離するための
トリプルウェル構造が不要となり、回路占有面積を低減
することができ、また製造工程も簡略化される。
【0151】なお、この図16に示す構成において、電
圧/電流変換部H1を、PチャネルMOSトランジスタ
側に配置し、カレントミラー回路が、NチャネルMOS
トランジスタで構成される場合においても、この図16
に示す構成と同様、カレントミラー回路を構成するMO
Sトランジスタのバックゲートに接地電圧より高い基準
電圧を印加し、かつ遅延回路の接地側の電流源Nチャネ
ルMOSトランジスタのバックゲートに基準電圧を印加
しても同様の効果を得ることができる。この構成の場
合、制御電圧の高電圧領域の電流特性を改善することが
でき、かつ遅延回路の低電圧領域の電流特性を改善する
ことができる。
【0152】また、この図16に示す構成においても、
遅延回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電源ノー
ド側および接地ノード側の一方側にのみ配置されていて
も良い。
【0153】以上のように、この発明の実施の形態10
に従えば、カレントミラー回路を構成するMOSトラン
ジスタおよび遅延回路の電流源を構成するMOSトラン
ジスタのバックゲートに一定の基準電圧を与えてそのし
きい値電圧の絶対値を小さくしており、低電源電圧下に
おける電流特性を改善することができ、電圧レンジの広
い電圧制御発振回路を実現することができる。
【0154】[実施の形態11]図17は、この発明の
実施の形態11に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。図17に示す電圧制御発振回路は、図16に示
す電圧制御発振回路と以下の点においてその構成が異な
っている。すなわち、リングオシレータOS11におい
て、前段の遅延回路の出力信号をゲートに受けるPチャ
ネルMOSトランジスタM5aのバックゲートに、電流
源のPチャネルMOSトランジスタMC1bのバックゲ
ートと共通の基準電圧Vrefpが与えられる。
【0155】バイアス電圧生成回路B10の構成は、図
16に示すバイアス電圧生成回路の構成と同じである。
また、リングオシレータOS11の他の部分の構成は、
図16に示す構成と同じであり、これらの対応する部分
には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0156】この図17に示す電圧制御発振回路の構成
においては、前段の遅延回路の出力信号をゲートに受け
るPチャネルMOSトランジスタM5aのバックゲート
に、一定の電圧レベルの基準電圧Vrefpが与えら
れ、これらのMOSトランジスタM5aのしきい値電圧
の絶対値が小さくされる。したがって、先の図16に示
す実施の形態10の効果に加えて以下の効果が得られ
る。
【0157】すなわち、MOSトランジスタM5aのし
きい値電圧の絶対値が小さくなるため、同一ゲート電圧
条件下でその動作速度が速くなる。したがって、バイア
ス電圧VC1およびVC2に従って変化するリングオシ
レータOS11の発振周波数の領域を拡大することがで
き、位相同期ループの周波数レンジを拡大することがで
きる。
【0158】なお、図17に示す電圧制御発振回路の構
成においても、電圧/電流変換部H1が、PチャネルM
OSトランジスタ側に設けられていてもよい。この場
合、NチャネルMOSトランジスタM6およびMC2の
バックゲートに基準電圧が共通に与えられ、またバイア
ス電圧生成回路においてもカレントミラー回路を構成す
るNチャネルMOSトランジスタのバックゲートに基準
電圧が与えられる。
【0159】また、この図17に示す構成においても、
遅延回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電源ノー
ド側および接地ノード側のいずれか一方のみに配置され
ていても、同様の効果を得ることができる。
【0160】[実施の形態12]図18は、この発明の
実施の形態12に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。この図18に示す構成においては、バイアス電
圧生成回路B12において、カレントミラー回路を構成
するPチャネルMOSトランジスタM2cおよびM3c
のバックゲートが、ノードBNに接続される。また、リ
ングオシレータOS12においては、電流源のPチャネ
ルMOSトランジスタMC1cのバックゲートが、ノー
ドBNに接続される。すなわち、この図18に示す電圧
制御発振回路においては、図16に示す電圧制御発振回
路の基準電圧Vrefpに代えて、ノードBNの電圧が
バックゲート電圧として利用される。
【0161】他の構成は、図16に示す構成と同じであ
り、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0162】図19は、図18に示す電圧制御発振回路
の制御電圧VCとノードANおよびBNの電圧の対応を
概略的に示す図である。図19に示すように、制御電圧
VCが上昇した場合、ノードANの電圧すなわちバイア
ス電圧VC1が低下する。このノードANの電圧レベル
の低下は、PチャネルMOSトランジスタM2cによ
り、自乗関数的に変化する。ノードANの電圧変化に応
じて、MOSトランジスタM3cの供給する電流も応じ
て変化し、ノードBNの電圧レベルが上昇する。ノード
BNの電圧レベルが上昇すると、PチャネルMOSトラ
ンジスタM2cおよびM3cのバックゲートバイアスが
深くなり、そのしきい値電圧の絶対値が大きくなり、M
OSトランジスタM2cおよびM3cの供給電流量が低
下し、ノードANの電圧の低下速度が緩和され、また応
じてノードBNの電圧変化速度が緩和される。したがっ
て、バイアス電圧VC1およびVC2が、この制御電圧
VCに対し、線形的に変化する。
【0163】制御電圧VCが低下する場合、ノードAN
の電圧レベルが上昇し、MOSトランジスタM2cおよ
びM3cの供給電流が低減される。この場合、ノードB
Nの電位レベルが低下し、応じてMOSトランジスタM
2cおよびM3cのバックゲートバイアスが浅くなり、
そのしきい値電圧の絶対値が小さくなり、供給電流量が
増加される。したがって、この場合においても、ノード
ANおよびBNの電圧変化速度が緩和され、同様、バイ
アス電圧VC1およびVC2の制御電圧VCに対する線
形応答性が実現される。
【0164】したがって、バイアス電圧VC1およびV
C2が、制御電圧VCに対して線形的に変化し、応じ
て、遅延回路D1―Dn発振周波数の制御電圧に対する
線形応答性が改善される。
【0165】なお、この図18に示す構成においても、
電圧/電流変換部H1が、電源電圧側に設けられていて
もよい。ここで、電圧/電流変換部H1においては、制
御電圧VCをゲートに受けるNチャネルMOSトランジ
スタのバックゲート制御は行なわれていない。Pチャネ
ルMOSトランジスタおよびNチャネルMOSトランジ
スタ両者のバックゲートを制御する場合、トリプルウェ
ル構造が必要となるためである。
【0166】また、この図18に示す構成においても、
遅延回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電源ノー
ド側および接地ノード側にいずれか一方側にのみ配置さ
れても良い。
【0167】以上のように、この発明の実施の形態12
に従えば、バイアス電圧生成回路の電流源のトランジス
タおよびリングオシレータOS12における電流源のト
ランジスタのバックゲートを、他方の電流源のバイアス
電圧を供給するように構成しており、電流源のMOSト
ランジスタのしきい値電圧に負帰還をかけており、制御
電圧に対するバイアス電圧の線形応答性を実現すること
ができる。
【0168】また、PチャネルMOSトランジスタの電
流源トランジスタの基板バイアスを調整しているだけで
あり、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMO
Sトランジスタの領域を分離するためのトリプルウェル
構造が不要となる。
【0169】[実施の形態13]図20は、この発明の
実施の形態13に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。図20において、バイアス電圧生成回路B13
においては、カレントミラー回路を構成するPチャネル
MOSトランジスタM2bおよびM3bのバックゲート
に、一定の電圧レベルの基準電圧Vrefpが与えられ
る。バイアス電圧VC2を生成するNチャネルMOSト
ランジスタのバックゲートに基準電圧Vrefnが与え
られる。
【0170】リングオシレータOS13においては、電
源側の電流源のPチャネルMOSトランジスタMC1b
のバックゲートに、基準電圧Vrefpが与えられ、ま
た他方の接地側の電流源のNチャネルMOSトランジス
タMC2aのバックゲートに基準電圧Vrefnが与え
られる。
【0171】この図20に示す構成は、したがって、図
14に示す電圧制御発振回路と図16に示す電圧制御発
振回路の構成の組合せに対応する。これらの図において
対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は
省略する。
【0172】図20に示す電圧制御発振回路の構成の場
合、バイアス電圧生成回路B13において、Pチャネル
MOSトランジスタM2bおよびM3bのしきい値電圧
の絶対値が小さくされ、またNチャネルMOSトランジ
スタM4bのしきい値電圧は小さくされる。電圧/電流
変換部H1においても、制御電圧VCをゲートに受ける
NチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧が小さく
される。したがって、バイアス電圧生成回路B13の電
圧レンジを広くすることができ、低電源電圧下において
も安定に動作して制御電圧に従ってバイアス電圧VC1
およびVC2を生成させることができる。
【0173】リングオシレータOS13においても、電
流源のPチャネルMOSトランジスタMC1bおよびN
チャネルMOSトランジスタMC2a両者のしきい値電
圧の絶対値が小さくされており、これらのリングオシレ
ータOS13も、低電源電圧下においても安定に動作す
る。
【0174】また、バイアス電圧VC1およびVC2の
制御電圧VCに対する線形性が改善され、加えて、リン
グオシレータOS13において、電流源トランジスタM
C1bおよびMC2aと駆動(遅延)トランジスタM5
およびM6の動作条件を同一とすることができ、正確に
バイアス電圧VC1およびVC2により決定される動作
電流に従って遅延回路D1−Dnを動作させることがで
き、制御電圧VCに従ってリングオシレータOS13の
発振周波数を制御することができる。
【0175】なお、この図20に示す構成において、電
圧/電流変換部H1の構成は、従来と同様の構成であっ
てもよい。
【0176】基準電圧VrefpおよびVrefnの電
圧レベルは、それぞれ、対応のMOSトランジスタのバ
ックゲートのPN接合が順方向にバイアスされない電圧
レベルであればよく、これらの基準電圧Vrefpおよ
びVrefnは、ともに電源電圧の1/2倍の電圧レベ
ル、Vdd/2、に設定されてもよい。また、基準電圧
VrefpおよびVrefnは、互いに電圧レベルが異
なる電圧レベルであってもよい。例えば、基準電圧Vr
efが、PN接合ビルトイン電圧Vpnに設定され、基
準電圧Vrefpが、電圧Vdd−Vpnに設定されて
もよい。
【0177】なお、この図20に示す構成においても、
電圧/電流変換部H1が、電源側に設けられていてもよ
い。
【0178】また、遅延回路D1−Dnの電流源トラン
ジスタは、電源ノード側および接地ノード側のいずれか
一方のみに配置されていても、同様の効果を得ることが
できる。
【0179】以上のように、この発明の実施の形態13
に従えば、バイアス電圧に関連するMOSトランジスタ
のバックゲートに一定の基準電圧を与えるように構成し
ており、低電源電圧下においても電圧レンジを広くする
ことができ、広い電圧範囲にわたって電流特性を改善す
ることができる。
【0180】[実施の形態14]図21は、この発明の
実施の形態14に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。この図21に示す電圧制御発振回路は、以下の
点において、図20に示す電圧制御発振回路の構成と異
なっている。すなわち、リングオシレータOS14の遅
延回路D1−Dn各々において、前段の遅延回路の出力
信号に従って対応の内部出力ノードを駆動するPチャネ
ルMOSトランジスタM5aのバックゲートに、基準電
圧Vrefpが与えられ、また駆動NチャネルMOSト
ランジスタM6aのバックゲートに、基準電圧Vref
nが与えられる。他の構成は、図20に示す構成と同じ
であり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳
細説明は省略する。
【0181】この図21に示す電圧制御発振回路の構成
においては、低電源電圧下においても、各電流源トラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値が小さくされる。また、
バイアス電圧生成回路B13においても、その構成要素
のMOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値が小さく
されており、低電源電圧下においても安定に動作するこ
とができる。
【0182】遅延回路D1−Dnにおいて、駆動用のM
OSトランジスタM5aおよびM6aのバックゲートに
も、それぞれ、基準電圧VrefpおよびVrefnが
与えられており、これらのしきい値電圧の絶対値も小さ
くされている。したがって、動作特性が改善され、この
リングオシレータOS14の発振周波数領域を拡大する
ことができる。したがって、この電圧制御発振回路を用
いる位相同期ループの周波数レンジが拡大される。
【0183】なお、この図21に示す構成においては、
基準電圧VrefpおよびVrefnが用いられてい
る。しかしながら、このPチャネルMOSトランジスタ
M2b、M3b、MC1bおよびM5aのバックゲート
に対し、バイアス電圧VC2を与え、NチャネルMOS
トランジスタM4bおよびMC2aおよびM6aのバッ
クゲートに基準電圧Vrefnを与えてもよい。
【0184】また、これに代えて、NチャネルMOSト
ランジスタM4bおよびMC2aおよびM6aのバック
ゲートにバイアス電圧VC1を与え、PチャネルMOS
トランジスタM2b、M3b、MC1bおよびM5aの
バックゲートに基準電圧Vrefpを与えてもよい。
【0185】また、この図21に示す構成において、電
圧/電流変換部H1が、接地側ではなく、電源側に設け
られていてもよい。
【0186】さらに、遅延回路D1−Dnの電流源トラ
ンジスタは、電源ノード側および接地ノード側のいずれ
か一方のみに配置されていても同様の効果を得ることが
できる。
【0187】以上のように、この発明の実施の形態14
に従えば、電流源のトランジスタのバックゲートに所定
の電圧を与え、さらに、遅延回路の駆動トランジスタに
対しても電流源と同様のバックゲートバイアス電圧を与
えるように構成しており、電圧レンジのみならず周波数
レンジをも、低電源電圧下において拡大することができ
る。
【0188】[実施の形態15]図22は、この発明の
実施の形態15に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。図22においては、バイアス電圧生成回路B1
5において、カレントミラー回路を構成するPチャネル
MOSトランジスタM2cおよびM3cのバックゲート
がノードBNに接続される。バイアス電圧VC2を生成
するNチャネルMOSトランジスタM4cのバックゲー
トは、ノードANに接続される。
【0189】リングオシレータOS15において、電流
源のPチャネルMOSトランジスタMC1cのバックゲ
ートが、ノードBNに電気的に接続されてバイアス電圧
VC2を受ける。同様、電流源のNチャネルMOSトラ
ンジスタMC2cは、そのバックゲートが、ノードAN
に接続されてバイアス電圧VC1を受ける。他の部分の
構成は図20に示す電圧制御発振回路の構成と同じであ
り、図22に示す構成において図20に示す構成と対応
する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略
する。
【0190】この図22に示す構成においても、バイア
ス電圧VC1およびVC2の制御電圧VCに対する線形
応答性を実現することができる。また、リングオシレー
タOS15において、これらの電流源トランジスタMC
1cおよびMC2cは、それぞれのバックゲートが、バ
イアス電圧VC2およびVC1をそれぞれ受けており、
対応のカレントミラー回路のマスタ段のMOSトランジ
スタと同じバックゲートバイアス状態に設定されるた
め、電流特性をカレントミラー回路のマスタ段トランジ
スタと同一特性とすることができ、リングオシレータO
S15の発振周波数の制御の線形性を改善することがで
きる。
【0191】また、これらのバイアス電圧VC2および
VC1は、電源/接地ノードにソースおよびバックゲー
トが接続される構成に比べて、それぞれ対応のMOSト
ランジスタのバックゲートバイアスを浅くしており、し
きい値電圧の絶対値を小さくでき、低電源電圧下におけ
る電流特性を改善することができる。
【0192】[変更例1]図23は、この発明の実施の
形態15の変更例1の構成を示す図である。この図23
に示す電圧制御発振回路においては、リングオシレータ
OS15Aにおいて、遅延回路の駆動(遅延)MOSトラ
ンジスタM5cのバックゲートにバイアス電圧VC2が
与えられ、また駆動(遅延)MOSトランジスタM6cの
バックゲートに、バイアス電圧VC1が与えられる。他
の構成は、図22に示す電圧制御発振回路の構成と同じ
であり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳
細説明は省略する。
【0193】この図23に示す電圧制御発振回路の構成
においては、リングオシレータOS15Aの遅延回路D
1−Dnにおいて、遅延MOSトランジスタM5cおよ
びM6cは、バックゲートに、それぞれ、バイアス電圧
VC2およびVC1を受けており、しきい値電圧の絶対
値が小さくされる。また、これらのMOSトランジスタ
M5cおよびM6cの電流特性が、対応の電流源トラン
ジスタMC1cおよびMC2cと同じとなり、安定にバ
イアス電圧により決定される電流特性でもってこれらの
遅延回路D1−Dnが動作する。また、遅延回路D1−
Dnの各トランジスタの基板バイアス制御電圧に従って
線形的に変化するため、周波数レンジの拡大のみなら
ず、周波数特性の制御電圧に対する線形応答性を実現す
ることができる。
【0194】[変更例2]図24は、この発明の実施の
形態15の変更例2の構成を示す図である。図24にお
いて、バイアス電圧生成回路B15Aにおいては、制御
電圧VCが、電源ノードとノードANの間に接続される
電圧/電流変換部H2へ与えられる。ノードANには、
PチャネルMOSトランジスタM4dのバックゲートが
接続される。このノードANにバイアス電圧VCNが生
成される。また、ノードANには、NチャネルMOSト
ランジスタM2dおよびM3dのゲートが接続される。
【0195】PチャネルMOSトランジスタM4dは、
ゲートおよびドレインがノードBNに接続されてバイア
ス電圧VCPを生成する。
【0196】MOSトランジスタM2dおよびM3d
は、それぞれのバックゲートがノードBNに接続され
る。このバイアス電圧生成回路B15AのノードANか
らのバイアス電圧VCNが、リングオシレータOS15
の遅延回路D1−Dnの電源側電流源トランジスタMC
1dのバックゲートへ与えられ、また、遅延回路D1−
Dnの接地側の電流源トランジスタMC2dのゲートに
与えられる。ノードBNからのバイアス電圧VCPは、
遅延回路D1−Dnの電源側電流源トランジスタMC1
dのゲートに与えられ、かつ接地側電流源トランジスタ
MC2dのバックゲートに与えられる。
【0197】この図24に示す電圧制御発振回路の構成
において、制御電圧VCの電圧レベルが上昇した場合、
電圧/電流変換部H2からの電流量が低下し、ノードA
Nからのバイアス電圧VCNが低下し、リングオシレー
タOS15の電流源のNチャネルMOSトランジスタM
C2dのコンダクタンスが小さくなる。一方、MOSト
ランジスタM4dを介して流れる電流量が低下するた
め、ノードBNからのバイアス電圧VCPは、その電圧
レベルが上昇し、応じて、リングオシレータOS15の
電流源MOSトランジスタMC1dの供給電流量が低下
する。
【0198】このとき、MOSトランジスタM4dのバ
ックゲートのバイアス電圧VCNの電圧レベルが低下す
るため、そのしきい値電圧の絶対値が小さくなり、この
MOSトランジスタM4dを介して流れる電流が急激に
変化するのを抑制し、応じて、バイアス電圧VCPが急
激に上昇するのを防止する。このバイアス電圧VCPの
上昇に従って、MOSトランジスタM2dおよびM3d
のバックゲートバイアスが浅くなり、それらのしきい値
電圧が小さくなり、ノードANの電流が急激に低下する
のを防止し、応じて、バイアス電圧VCNが急激に低下
するのを防止する。
【0199】リングオシレータOS15においても、こ
のバイアス電圧VCNの低下に従って、電流源MOSト
ランジスタMC1dのしきい値電圧の絶対値が小さくな
るため、バイアス電圧VCPに従ってそのコンダクタン
スが急激に低下するのを抑制する。
【0200】また、遅延回路D1−Dnの電流源Nチャ
ネルMOSトランジスタMC2dは、そのバックゲート
のバイアス電圧VCPによりバックゲートバイアスが浅
くなり、そのしきい値電圧が小さくなり、バイアス電圧
VCPの低下に従ってMOSトランジスタMC2dの電
流駆動量が急激に変化するのを抑制する。
【0201】したがって、この図24に示すように、電
源側に、電圧/電流変換部を設ける構成においても、同
様、低電源電圧下において、安定に動作しかつ制御電圧
に対する線形応答性を有する発振回路を実現することが
できる。
【0202】なお、この図24に示す構成において、M
OSトランジスタM5のバックゲートへバイアス電圧V
CNを与え、また、NチャネルMOSトランジスタM6
のバックゲートへバイアス電圧VCPが与えられてもよ
い。
【0203】また、図23および図24に示す構成にお
いて、遅延回路D1−Dnの電流源トランジスタは、電
源ノード側および接地ノード側のいずれか一方側におい
てのみ配置されていても、同様の効果を得ることができ
る。
【0204】以上のように、この発明の実施の形態15
に従えば、バイアス電圧生成回路およびリングオシレー
タにおいて各電流源トランジスタのバックゲートにバイ
アス電圧を印加しており、バイアス電圧の制御電圧に対
する線形応答性を実現することができるとともに、電圧
レンジを拡大することができる。
【0205】[実施の形態16]図25は、この発明の
実施の形態16に従う電圧制御発振回路の構成を示す図
である。図25において、電圧制御発振回路は、制御電
圧VCに従ってバイアス電圧VC1を生成するバイアス
電圧生成回路B16と、このバイアス電圧VC1に従っ
て発振周波数が制御されるリングオシレータOS16を
含む。このリングオシレータOS16は、先の実施の形
態1から15の構成と同様、奇数段の遅延回路AD1−
ADnを含む。最終段の遅延回路ADnの出力信号が、
初段の遅延回路AD1の入力にフィードバックされる。
【0206】遅延回路AD1−ADnは、同一構成を有
しており、図25においては、代表的に最終段の遅延回
路ADnの構成要素に対し参照符号を付す。遅延回路A
D1−ADnにおいては、先の実施の形態1から15の
構成と異なり、電流源トランジスタは、電源電圧を供給
する電源ノード側においてのみ配置される。すなわち、
遅延回路AD1−ADnは、それぞれ、バイアス電圧V
C1をゲートに受ける電流源MOSトランジスタMC1
と、電流源トランジスタMC1と対応の内部出力ノード
の間に接続され、そのゲートに前段の遅延回路の出力信
号を受けるPチャネルMOSトランジスタM5と、対応
の内部出力ノードと接地ノードとの間に接続され、その
ゲートに前段の遅延回路の出力信号を受けるNチャネル
MOSトランジスタM6とを含む。これらのMOSトラ
ンジスタM5およびM6が、CMOSインバータを構成
する。
【0207】電流源トランジスタMC1は、このバイア
ス電圧VC1にしたがってコンダクタンスが調整され、
対応の遅延回路AD1−ADnの駆動電流を調整して、
遅延時間を変更する。この遅延回路AD1−ADnの構
成においては、遅延回路AD1−ADnの充電電流が調
整されるだけであるが、遅延回路を構成するインバータ
の充電電流の調整により、遅延回路AD1−ADnの出
力信号の立上り時間が、調整されるため、同様に遅延回
路の遅延時間が調整される。応じて、リングオシレータ
OS16の発振周波数が調整される。
【0208】バイアス電圧生成回路B16は、バイアス
電圧VC1を生成することが要求されるだけであり、カ
レントミラー回路は設けられない。カレントミラー回路
のマスタ段トランジスタのみが用いられて、バイアス電
圧VC1を生成する。すなわち、バイアス電圧生成回路
B16は、電源ノードに結合されるPチャネルMOSト
ランジスタM2と、内部ノードANと接地ノードとの間
に接続されかつそのゲートに制御電圧VCを受けるNチ
ャネルMOSトランジスタMA1とを含む。
【0209】MOSトランジスタM2は電流/電圧変換
素子として機能し、その駆動電流に応じて、そのゲート
にバイアス電圧VC1を発生する。このMOSトランジ
スタM2は、また、遅延回路AD1−ADnの電流源ト
ランジスタMC1とカレントミラー回路を構成する。
【0210】制御電圧VCをゲートに受けるMOSトラ
ンジスタMA1は、そのバックゲート(基板領域)に基
準電圧Vrefを受ける。この基準電圧Vrefは、実
施の形態1と同様、PチャネルMOSトランジスタM2
が接続する電源ノードの電圧よりも低い正の電圧であ
る。このMOSトランジスタMAの基板バイアス電圧と
しきい値電圧との関係は、先の実施の形態1の構成のそ
れと同じである。
【0211】制御電圧VCに従って、このMOSトラン
ジスタMA1のコンダクタンスが変化し、流れる電流が
変化する。MOSトランジスタMA1を流れる電流は、
MOSトランジスタM2から供給される。このMOSト
ランジスタMA1の駆動電流とMOSトランジスタM2
が供給する電流とが釣合った電圧レベルにノードANの
電圧、すなわちバイアス電圧VC1の電圧レベルが安定
化する。
【0212】このバイアス電圧VC1に従って、リング
オシレータOS16の発振周波数が変化する。遅延回路
AD1−ADnにおいて、電流源トランジスタMC1
は、それぞれ、MOSトランジスタM2とカレントミラ
ー回路を構成しており、これらの遅延回路AD1−AD
nの電流源トランジスタMC1には、MOSトランジス
タM2を流れる電流と同じ大きさの電流が流れる(ミラ
ー比が1の場合)。したがって、遅延回路AD1−AD
nにおいて、電流源トランジスタが電源ノード側にのみ
設けられている構成においても、実施の形態1と同様、
リングオシレータOS16の発振周波数を制御電圧VC
に従って変更することのできる電圧範囲が広くなり、位
相同期ループの電圧レンジを拡大することができる。
【0213】[変更例1]図26は、この発明の実施の
形態16の変更例1の電圧制御発振回路の構成を示す図
である。この図26に示す電圧制御発振回路において
は、バイアス電圧生成回路B16Aにおいて、制御電圧
VCをゲートに受ける入力MOSトランジスタM1aと
接地ノードとの間に、抵抗素子R1が接続される。他の
構成は、図26に示す構成と同じであり、対応する部分
には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0214】この図26に示す構成においては、実施の
形態2と同様、制御電圧VCの電圧レベルの変化に応じ
て、MOSトランジスタM1aのソース電位が、その駆
動電流が変化するのを抑制する方向に、抵抗素子R1b
により変化し、急激にMOSトランジスタM1aを介し
て流れる電流が変化するのを抑制する。したがって、実
施の形態2と同様、ほぼ直線的にこの制御電圧VCに従
ってバイアス電圧VC1を変化させることができ、制御
電圧VCに対するバイアス電圧VC1の線形応答性を改
善することができる。
【0215】なお抵抗素子R1の抵抗値は、実施の形態
2と同様、このMOSトランジスタM1aのドレイン電
流の自乗特性に従う変化を抑制するような抵抗値であれ
ばよく、このバイアス電圧生成回路B2における動作電
流に応じて適当に定められればよい。
【0216】また、実施の形態2と同様、基準電圧Vr
efとしては、抵抗素子R1によるMOSトランジスタ
M1aのソース電圧の上昇分だけ、高い電圧を印加する
事ができる。
【0217】以上のように、この発明の実施の形態16
の変更例1に従えば、制御電圧をゲートに受けかつ基準
電圧をバックゲートに受ける入力MOSトランジスタと
接地ノードの間に、抵抗素子を接続しており、バイアス
電圧と制御電圧との応答性の線形性を改善することがで
き、正確な周波数制御を行なうことができる。
【0218】[変更例2]図27は、この発明の実施の
形態16の変更例2に従う電圧制御発振回路の構成を示
す図である。この図27に示す電圧制御発振回路におい
ては、バイアス電圧生成回路B16Bにおいて、制御電
圧VCをゲートに受けるMOSトランジスタM1bが、
そのバックゲートとソースとが相互接続される。他の構
成は、図26に示す構成と同じであり、対応する部分に
は同一参照番号を付し、それらについての詳細説明は省
略する。
【0219】この図27に示す構成においては、実施の
形態3と同様、MOSトランジスタM1bのバックゲー
ト電圧Vrefは、抵抗素子R1における電圧降下によ
り与えられ、したがって、基準電圧Vrefは、制御電
圧VCに従って変化する。MOSトランジスタM1b
は、そのバックゲートとソースとが相互接続されてお
り、バックゲートバイアス効果が抑制され、しきい値電
圧は、一定となる。
【0220】したがって、実施の形態3と同様、制御電
圧VCの変化に対しMOSトランジスタM1bを介して
流れる電流が急激に変化するのを抑制することができ、
バイアス電圧VC1の制御電圧VCに対する線形応答性
を実現する事ができる。またしたがって、MOSトラン
ジスタM1bのバックゲートバイアス効果(基板効果)
を抑制でき、より正確な電流量調整が可能となり、制御
電圧VCに対するバイアス電圧VC1の線形応答性を実
現することができる。
【0221】[変更例3]図28は、この発明の実施の
形態16の変更例3に従う電圧制御発振回路の構成を示
す図である。この図28に示す構成においては、リング
オシレータOS116Cの遅延回路AD1−ADnにお
いて、NチャネルMOSトランジスタM6のバックゲー
トに基準電圧Vrefが与えられる。他の構成は図25
に示す構成と同じであり、対応する部分には、同一参照
符号を付し、それらの詳細説明は省略する。
【0222】この図28に示す構成の場合、遅延回路A
D1−ADnにおいてNチャネルMOSトランジスタM
6のバックゲートに基準電圧が与えられており、これら
のMOSトランジスタM6のしきい値電圧が、小さくさ
れており、低電源電圧下においても、これらのMOSト
ランジスタM6を確実に深いオン状態とする事ができ
る。
【0223】また、しきい値電圧の制御はNチャネルM
OSトランジスタに対して行なわれているだけであり、
ツィンウェル構造またはシングルウェル構造で、この電
圧制御発振回路を形成することができる。
【0224】この図28に示す構成においても、先の図
11に示す構成と同様の効果を得ることができる。
【0225】[変更例4]図29は、この発明の実施の形
態16の変更例4の構成を示す図である。この図29に
示す構成においては、バイアス電圧生成回路B16Cに
おいて、制御電圧VCをゲートに受ける入力トランジス
タM1dがPチャネルMOSトランジスタで構成され
る。このPチャネルMOSトランジスタM1dは、抵抗
素子R1を介してそのソースが電源ノードに結合され、
そのドレインがノードANに接続され、そのバックゲー
トに基準電圧Vrefaを受ける。この基準電圧Vre
faは、正の電圧であり、PチャネルMOSトランジス
タのしきい値電圧の絶対値を小さくする。
【0226】バイアス電圧VC2は、ゲートおよびドレ
インがノードANに接続され、かつそのソースが接地ノ
ードに接続されるNチャネルMOSトランジスタM2a
により、生成される。このバイアス電圧VC2は、ノー
ドANに発生され、その電圧レベルは、MOSトランジ
スタM1dおよびM2aを流れる電流が釣合う電圧レベ
ルである。
【0227】リングオシレータOS16Bにおいては、
遅延回路AD1−ADnにおいて、電流源トランジスタ
MC2が接地側に配置される。すなわち、遅延回路AD
1−ADn各々において、PチャネルMOSトランジス
タM5が、電源ノードに結合され、NチャネルMOSト
ランジスタM6が、電流源トランジスタMC2を介して
接地ノードに結合される。電流源トランジスタMC2
は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、そのゲ
ートにバイアス電圧VC2を受ける。
【0228】この図29に示す構成は、図26に示す構
成と、MOSトランジスタの導電型と電圧極性とを入替
えたものと等価である。制御電圧VC2を受ける入力ト
ランジスタがPチャネルMOSトランジスタで構成さ
れ、電源ノード側に配置され、バイアス電圧VC2が、
接地側に配置されたNチャネルMOSトランジスタによ
り生成される。このバイアス電圧VC2に従って、遅延
回路AD1−ADnにおいて接地ノード側に配置された
電流源トランジスタのコンダクタンスが制御される。ま
た、これらの電流源トランジスタM6は、バイアス電圧
生成回路OS16Aに配置されたNチャネルMOSトラ
ンジスタM2aとカレントミラー回路を構成しており、
このMOSトランジスタM1aを流れる電流のミラー電
流が電流源トランジスタMC2においても流れ、制御電
圧VC2に応じてバイアス電圧を生成して、これらの遅
延回路AD1−ADnの駆動電流を調整して、リングオ
シレータの発振周波数を調整することができる。
【0229】なお、この図29に示す構成においては、
遅延回路AD1−ADnの放電電流が調整されている
が、放電電流の調整により、遅延回路AD1−ADnの
出力信号の立下り時間を調整して、これらの遅延回路A
D1−ADnの遅延時間を調整することができる。した
がって、この図29に示す構成においても図26に示す
構成と同様の効果を得ることができる。
【0230】なお、この図29に示す構成において、図
25に示す構成と同様に、抵抗素子R1が設けられてい
なくても良い。また、図27に示す構成と同様、この図
29に示す構成において、MOSトランジスタM1dの
バックゲートが抵抗素子R1に接続されていても良い。
【0231】[変更例5]図30は、この発明の実施の形
態16の変更例5の構成を示す図である。この図30に
示す構成においては、基準電圧Vrefaが、バイアス
電圧生成回路B16の入力トランジスタM1dへ与えら
れ、かつ、リングオシレータOS16C内の遅延回路A
D1−ADnのPチャネルMOSトランジスタM5のバ
ックゲートへも与えられる。他の構成は、図29に示す
構成と同じであり、対応する部分には同一参照符号を付
し、それらの詳細説明は省略する。
【0232】この図30に示す構成は、図28に示す構
成とMOSトランジスタの導電型および電源電圧の電圧
極性を入替えたものと等価であり、したがって、この図
30に示す構成により、図28に示す構成と同様の効果
を得ることができる。
【0233】なお、この図30に示す構成において、抵
抗素子R1が設けられていなくてもよく、また、MOS
トランジスタM2aのバックゲートが抵抗素子R1に接
続されていても良い。
【0234】[実施の形態17]上述の説明において
は、位相同期ループにおいて用いられるリングオシレー
タを含む電圧制御発振回路を示している。しかしなが
ら、この位相同期ループに代えて、入力クロック信号を
遅延して内部クロック信号を生成し、内部クロック信号
と入力クロック信号の位相をロックさせるディレイド・
ロックド・ループに対しても、本発明は適用可能であ
る。
【0235】また、遅延回路D1−Dnについても、C
MOSインバータの構成に代えて、相補信号を入出力す
る差動増幅型反転回路が用いられてもよい。
【0236】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、バイ
アス電圧を生成するMOSトランジスタのバックゲート
バイアスを調整して、そのしきい値電圧の絶対値を小さ
くしており、低電源電圧下においても安定に動作する電
圧レンジの広い電圧制御発振回路を含む内部クロック発
生回路実現することができる。
【0237】すなわち、発振回路の遅延段の動作電流を
決定するバイアス電圧を生成する回路において、バイア
ス電圧レベルを制御する制御電圧をゲートに受ける入力
トランジスタのバックゲートに、電源ノードの電圧と電
圧レベルの異なる電圧を与えるように構成しており、こ
の入力トランジスタのしきい値電圧の絶対値を小さくす
ることができ、低電源電圧下でも、制御電圧に応じてバ
イアス電圧を正確に生成することができ、電圧レンジの
広い発振回路を実現することができる。
【0238】また、この入力トランジスタを電源ノード
との間に抵抗素子を接続することにより、入力トランジ
スタのソース電圧をこの入力トランジスタの駆動電流に
応じて調整することができ、制御電圧に対し急激にこの
入力トランジスタの駆動電流が変化するのを抑制でき、
バイアス電圧の制御電圧に対する線形応答性を実現する
ことができる。
【0239】入力トランジスタのバックゲートを、入力
トランジスタと抵抗素子との接続点に接続することによ
り、バックゲートバイアス効果を抑制でき、抵抗素子に
よるゲート−ソース間電圧の調整により、制御電圧に対
するバイアス電圧の線形応答性を改善することができ
る。
【0240】また、この入力トランジスタのバックゲー
トを、入力トランジスタと電流源のカレントミラー回路
との接続点に接続することにより、カレントミラー回路
の電流/電圧により、バックゲートに負帰還電圧が印加
され、このMOSトランジスタの電流が急激に変化する
のを抑制でき、バイアス電圧の制御電圧に対する線形応
答性を改善することができる。
【0241】また、入力トランジスタのバックゲートに
所定の電圧レベルの基準電圧を与えることにより、容易
に、所望の電圧レベルのしきい値電圧を入力トランジス
タに与えることができ、制御電圧の電圧レンジを拡大す
ることができる。
【0242】また、縦続接続される遅延回路において、
バイアス電圧発生回路からのバイアス電圧をゲートに受
ける電流源トランジスタのバックゲートに、電源ノード
の電圧と異なる電圧レベルの電圧を印加することによ
り、この電流源トランジスタのしきい値電圧の絶対値を
小さくすることができ、低電源電圧下においても安定に
発振回路を動作させることができる、またバイアス電圧
の下限側の電圧レンジを広くすることができる。
【0243】また、縦続接続される遅延回路の電流源ト
ランジスタのバックゲートを、バイアス電圧を出力する
出力トランジスタのバックゲートと共通に接続すること
により、出力トランジスタのしきい値電圧の絶対値を小
さくすることができ、低電源電圧下においても、バイア
ス電圧生成回路を安定に動作させることができる。
【0244】また、遅延回路の電流源トランジスタと直
列に接続される駆動用絶縁ゲート型電界効果トランジス
タのバックゲートを、電流源トランジスタのバックゲー
トと共通に接続することにより、しきい値電圧の調整に
より駆動用トランジスタの動作特性を改善でき、周波数
レンジを拡大することができる。
【0245】また、遅延回路の電流源トランジスタのバ
ックゲートを、制御電圧をゲートに受ける入力トランジ
スタの第1の導通ノードに接続する事により、電流源ト
ランジスタのしきい値電圧の変化に対し制御電圧により
負帰還をかけることができ、制御電圧の変化に対する遅
延回路の遅延時間の線形応答性を改善することができ
る。
【0246】また、電流源トランジスタのバックゲート
を、カレントミラー回路と入力トランジスタとの接続点
に接続することにより、駆動電流に応じて、遅延回路の
電流源トランジスタのしきい値電圧の絶対値を調整する
ことができ、制御電圧に対する遅延回路の遅延時間、す
なわち発振回路の発振周波数の線形応答性を改善するこ
とができる。
【0247】また、この遅延回路の電流源トランジスタ
のバックゲートに一定の電圧レベルの基準電圧を印加す
ることにより、容易に電流源トランジスタのしきい値電
圧の絶対値を所望の電位レベルに設定することができ
る。
【0248】縦続接続される遅延回路の動作電流を制御
電圧に従って調整して内部クロックを生成する回路にお
いて、制御電圧をゲートに受ける入力トランジスタによ
り駆動電流が決定される電流源回路の電流/電圧変換素
子のトランジスタのバックゲートに電源ノードの電圧と
異なる電圧を与え、かつ遅延回路の伝流源トランジスタ
のバックゲートをこの電流/電圧変換素子のバックゲー
トに接続する事により、電流源回路のトランジスタおよ
び遅延回路の電流源トランジスタのしきい値電圧の絶対
値を小さくすることができ、低電源電圧下においても、
安定に制御電圧に応じた電流を駆動してバイアス電圧を
生成することができ、電圧レンジの広い内部クロック発
生回路を実現することができる。
【0249】また、遅延回路において、遅延駆動トラン
ジスタのバックゲートを電流/電圧変換素子のバックゲ
ートに結合することにより、この遅延駆動トランジスタ
のしきい値電圧を、電流/電圧変換素子と同程度に設定
することができ、低電源電圧下においても、安定に遅延
回路を動作させることができ、電圧レンジの広い内部ク
ロック発生回路を実現することができる。
【0250】また、遅延回路の電流源トランジスタのバ
ックゲート電圧を一定の電圧レベルに保持することによ
り、安定に電流源トランジスタのしきい値電圧を所定電
圧レベルに保持することができ、遅延回路を安定に動作
させることができる。
【0251】また、第1および第2のバイアス電圧をカ
レントミラー回路および出力トランジスタにより生成
し、遅延回路において、電流源トランジスタのバックゲ
ートを、これらのマスタおよびスレーブトランジスタの
バックゲートに接続しかつ第2のバイアス電圧を生成す
る出力トランジスタのゲートに接続することにより、遅
延回路の第1の電流源トランジスタをマスタおよびスレ
ーブトランジスタと同じ特性で動作させることができ、
また第2の電流源トランジスタを出力トランジスタと同
一特性で動作させることができ、低電源電圧下において
も、安定に遅延回路を動作させることができる。
【0252】また、バイアス電圧をカレントミラー回路
と出力トランジスタとで第1および第2のバイアス電圧
を生成し、これらの回路のトランジスタのバックゲート
電圧を制御し、遅延回路の第1および第2の電流源トラ
ンジスタのバックゲートをカレントミラー回路のトラン
ジスタおよび出力トランジスタのバックゲートにそれぞ
れ接続することにより、電流源トランジスタをカレント
ミラー回路のトランジスタおよび出力トランジスタと同
一動作特性で動作させることができ、また、これらのト
ランジスタのしきい値電圧調整により、これらのトラン
ジスタを低電源電圧下においても安定に動作させること
ができ、また、制御電圧の電圧レンジも広くすることが
できる。
【0253】また、カレントミラー回路のトランジスタ
のバックゲートに一定の基準電圧を与えることにより、
カレントミラー回路のトランジスタのしきい値電圧を一
定とする事ができ、所望の動作特性を有するバイアス電
圧生成回路を実現する事ができる。
【0254】また、出力トランジスタのバックゲートに
対し一定の基準電圧を与えることにより、出力トランジ
スタを安定に一定のしきい値電圧条件下で動作させるこ
とができ、低電源電圧下においても安定にバイアス電圧
を生成することができる。
【0255】また、カレントミラー回路のトランジスタ
のバックゲートに第2のバイアス電圧を印加する事によ
り、それらのしきい値電圧に対し負帰還をかける事がで
き、制御電圧に対するバイアス電圧の線形応答性を改善
する事ができる。
【0256】また、遅延回路において、遅延駆動トラン
ジスタのバックゲートに電流源トランジスタと同様のバ
ックゲートバイアスを印加する事により、これらの遅延
駆動トランジスタの動作特性を電流源トランジスタと同
一とする事ができ、正確に遅延駆動トランジスタをバイ
アス電圧が設定する駆動電流で動作させる事ができ、制
御電圧に対する応答性を改善する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図2】 MOSトランジスタのしきい値電圧とバック
ゲートバイアスとの関係を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図4】 図3に示す構成の制御電圧とバイアス電圧と
の対応関係を模式的に示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態6に従う電圧制御発振
回路の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態6の変更例を概略的に
示す図である。
【図10】 図8に示すバイアス電圧生成回路の断面構
造を概略的に示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に従う電圧制御発
振回路の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7の変更例を示す図
である。
【図13】 この発明の実施の形態8に従う電圧制御発
振回路の構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に従う電圧制御発
振回路の構成を示す図である。
【図15】 図14に示す構成の制御電圧とバイアス電
圧との対応関係を模式的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態10に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態11に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態12に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図19】 図18に示す構成の制御電圧とバイアス電
圧との関係を模式的に示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態13に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態14に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態15に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態15の変更例1を示
す図である。
【図24】 この発明の実施の形態15の変更例2を示
す図である。
【図25】 この発明の実施の形態16に従う電圧制御
発振回路の構成を示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態16の変更例1の構
成を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態16の変更例2の構
成を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態16の変更例3の構
成を示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態16の変更例4の構
成を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態16の変更例5の構
成を示す図である。
【図31】 従来の位相同期ループの構成を概略的に示
す図である。
【図32】 従来の電圧制御発振回路の構成の一例を示
す図である。
【図33】 電圧制御発振回路の周波数との対応関係を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
D1−D1n 遅延回路、B1−B15A,B16,B
16A−B16B バイアス電圧生成回路、OS1−O
S15A,OS16,OS16A−OS16Cリングオ
シレータ、M1−M6,MC1,MC2,M1a,MA
1,M2a,M3a,M4a,M1a−M1d,M5
a,M5b,M6a,M6b,MC1a−MC1d,M
C2a−MC2d MOSトランジスタ、H1,H2
電圧/電流変換部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J043 AA26 EE00 5J106 AA04 CC01 CC24 CC41 DD32 JJ01 KK08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型
    電界効果入力トランジスタを含み、前記制御電圧に応じ
    たバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路を備
    え、前記絶縁ゲート型電界効果入力トランジスタは、そ
    のバックゲートに電源ノードの電圧と電圧レベルの異な
    る電圧を受け、さらに前記バイアス電圧に従って動作電
    流がそれぞれ決定される複数の縦続接続される遅延回路
    を含むクロック生成回路を備える、内部クロック発生回
    路。
  2. 【請求項2】 前記バイアス電圧生成回路は、前記入力
    トランジスタと前記電源ノードとの間に結合される抵抗
    素子をさらに備える、請求項1記載の内部クロック発生
    回路。
  3. 【請求項3】 前記入力トランジスタは、前記バックゲ
    ートが前記入力トランジスタと前記抵抗素子との接続点
    に接続され、前記バックゲート電圧が、前記接続点の電
    圧により与えられる、請求項2記載の内部クロック発生
    回路。
  4. 【請求項4】 前記バイアス電圧生成回路は、前記入力
    トランジスタに対する電流源となるカレントミラー回路
    をさらに備え、前記入力トランジスタのバックゲート
    は、前記カレントミラー回路と前記入力トランジスタと
    の接続点に結合される、請求項1記載の内部クロック発
    生回路。
  5. 【請求項5】 前記入力トランジスタは、前記バックゲ
    ートに所定の電圧レベルの基準電圧を受ける、請求項1
    記載の内部クロック発生回路。
  6. 【請求項6】 制御電圧に従って、バイアス電圧を生成
    するバイアス電圧生成回路、および前記バイアス電圧に
    より動作電流が規定される複数の縦続接続される遅延回
    路を含むクロック生成回路を備え、各前記遅延回路は、
    電源ノードに結合され、前記電源ノードの電圧と電圧レ
    ベルの異なる電圧をそのバックゲートに受けかつ前記バ
    イアス電圧をゲートに受ける電流源絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタを含む、内部クロック発生回路。
  7. 【請求項7】 前記バイアス電圧生成回路は、前記バイ
    アス電圧を生成する絶縁ゲート型電界効果出力トランジ
    スタを含み、前記出力トランジスタのバックゲートは、
    前記電流源トランジスタのバックゲートに結合される、
    請求項6記載の内部クロック発生回路。
  8. 【請求項8】 各前記遅延回路は、前記電流源トランジ
    スタと直列に接続されかつ前段の遅延回路の出力信号を
    ゲートに受ける絶縁ゲート型遅延トランジスタを含み、
    前記遅延トランジスタは、前記電流源トランジスタのバ
    ックゲートにそのバックゲートが接続される、請求項6
    記載の内部クロック発生回路。
  9. 【請求項9】 前記バイアス電圧生成回路は、前記制御
    電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果入力トラン
    ジスタを含み、前記電流源トランジスタのバックゲート
    は、前記入力トランジスタの第1の導通ノードに接続さ
    れ、かつ前記第1の導通ノードの電圧レベルに応じて前
    記バイアス電圧の電圧レベルが決定される、請求項6記
    載の内部クロック発生回路。
  10. 【請求項10】 前記バイアス電圧生成回路は、 前記バイアス電圧を出力する絶縁ゲート型電界効果出力
    トランジスタと、 前記入力トランジスタおよび前記出力トランジスタに結
    合され、前記入力トランジスタの前記第1の導通ノード
    の電圧に応じて前記入力トランジスタおよび前記出力ト
    ランジスタの駆動電流を決定するカレントミラー型電流
    源をさらに含む、請求項9記載の内部クロック発生回
    路。
  11. 【請求項11】 前記電流源トランジスタは、前記バッ
    クゲートに所定の電圧レベルの基準電圧を受ける、請求
    項6記載の内部クロック発生回路。
  12. 【請求項12】 制御電圧に従ってバイアス電圧を生成
    するバイアス電圧生成回路を備え、前記バイアス電圧生
    成回路は、前記制御電圧をゲートに受ける入力トランジ
    スタと、前記入力トランジスタと電源ノードとの間に結
    合され、前記入力トランジスタのコンダクタンスに応じ
    て駆動電流が決定される電流源回路を含み、前記電流源
    回路は、前記駆動電流を電圧に変換して前記バイアス電
    圧を生成する電流/電圧変換素子を含み、前記電流/電
    圧変換素子は、そのバックゲートに前記電源ノードの電
    圧と異なる電圧レベルの参照電圧を受ける絶縁ゲート型
    電界効果型トランジスタを備え、さらに前記バイアス電
    圧により動作電流がそれぞれ規定される複数の縦続接続
    される遅延回路を含むクロック生成回路を備え、各前記
    遅延回路は、前記バイアス電圧により駆動電流が決定さ
    れる電流源トランジスタを含み、前記電流源トランジス
    タは、前記電流/電圧変換素子のバックゲートに接続さ
    れるバックゲートを有する絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタを備える、内部クロック発生回路。
  13. 【請求項13】 各前記遅延回路は、前記電流源トラン
    ジスタと直列に接続され、前段の遅延回路の出力信号を
    ゲートに受ける駆動トランジスタを含み、前記駆動トラ
    ンジスタは、前記電流/電圧変換素子のバックゲートに
    接続されるバックゲートを有する絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタを備える、請求項12記載の内部クロック
    発生回路。
  14. 【請求項14】 前記参照電圧は、所定の電圧レベルの
    基準電圧である、請求項12記載の内部クロック発生回
    路。
  15. 【請求項15】 前記電流源回路は、前記入力トランジ
    スタと前記電源ノードとの間に結合され、前記入力トラ
    ンジスタのコンダクタンスにより駆動電流が変化しかつ
    該駆動電流に応じて前記バイアス電圧を生成する前記電
    流/電圧変換素子として機能する電流源マスタトランジ
    スタと、 前記電流源マスタトランジスタに結合され、前記電流源
    マスタトランジスタが駆動する電流のミラー電流を生成
    する、絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成される
    スレーブトランジスタとを備え、 前記バイアス電圧生成回路は、さらに、 前記スレーブトランジスタに結合され、前記スレーブト
    ランジスタの駆動電流により駆動電流が決定され、該駆
    動電流に従って第2のバイアス電圧を生成して各前記遅
    延回路の第2の電流源トランジスタへ与える出力トラン
    ジスタをさらに備え、前記出力トランジスタは、前記マ
    スタおよびスレーブトランジスタのバックゲートに接続
    されかつ前記第2のバイアス電圧を出力するゲートを有
    する、請求項12記載の内部クロック発生回路。
  16. 【請求項16】 制御電圧に従ってバイアス電圧を生成
    するバイアス電圧生成回路を備え、前記バイアス電圧生
    成回路は、前記制御電圧に従ってコンダクタンスが変化
    する入力素子と、前記入力素子のコンダクタンスに応じ
    て駆動電流が決定されるカレントミラー型電流源回路
    と、前記電流源回路の駆動電流により駆動電流が決定さ
    れる出力トランジスタとを含み、前記電流源回路は、前
    記入力素子と第1の電源ノードとの間に結合され、その
    駆動電流が前記入力素子のコンダクタンスにより決定さ
    れて第1のバイアス電圧を生成する絶縁ゲート型電界効
    果マスタトランジスタと、前記マスタトランジスタの駆
    動電流により駆動電流が決定される絶縁ゲート型電界効
    果スレーブトランジスタとを備え、前記マスタおよびス
    レーブトランジスタは、前記第1の電源ノードの電圧と
    電圧レベルの異なる電圧をバックゲートにそれぞれ受
    け、前記出力トランジスタは、前記スレーブトランジス
    タと第2の電源ノードとの間に結合されかつそのバック
    ゲートに前記第2の電源ノードの電圧と電圧レベルの異
    なる電圧を受け、かつ前記スレーブトランジスタの駆動
    電流に従って第2のバイアス電圧を生成し、さらに前記
    第1および第2のバイアス電圧に従って動作電流が決定
    される複数の縦続接続される遅延回路を含むクロック生
    成回路を備え、各前記遅延回路は、前記第1のバイアス
    電圧をゲートに受けかつバックゲートが前記マスタおよ
    びスレーブトランジスタのバックゲートに接続される第
    1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成さ
    れる第1の電流源トランジスタと、前記第2のバイアス
    電圧をゲートに受けかつバックゲートが前記出力トラン
    ジスタのバックゲートに接続される第2導電型の絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタで構成される第2の電流源
    トランジスタとを含む、内部クロック発生回路。
  17. 【請求項17】 前記マスタおよびスレーブトランジス
    タは、所定の電圧レベルの基準電圧をそれぞれのバック
    ゲートに受ける、請求項16記載の内部クロック発生回
    路。
  18. 【請求項18】 前記出力トランジスタは、所定の電圧
    レベルの基準電圧を前記バックゲートに受ける、請求項
    16記載の内部クロック発生回路。
  19. 【請求項19】 前記マスタおよびスレーブトランジス
    タは、それぞれのバックゲートに前記第2のバイアス電
    圧を受け、前記出力トランジスタは、そのバックゲート
    に前記第1のバイアス電圧を受ける、請求項16記載の
    内部クロック発生回路。
  20. 【請求項20】 各前記遅延回路は、さらに、前記第1
    の電流源トランジスタに直列に接続され、前段の遅延回
    路の出力信号をゲートに受けかつ前記第1の電流源トラ
    ンジスタのバックゲートにそのバックゲートが接続され
    る第1導電型の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タと、前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと
    前記第2の電流源トランジスタとの間に接続され、前記
    前段の遅延回路の出力信号をそのゲートに受けかつその
    バックゲートが前記第2の電流源トランジスタのバック
    ゲートに接続される第2導電型の第2の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを備える、請求項16記載の内部ク
    ロック発生回路。
JP2001155024A 2001-05-24 2001-05-24 内部クロック発生回路 Expired - Fee Related JP4794067B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155024A JP4794067B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 内部クロック発生回路
US10/120,572 US6759875B2 (en) 2001-05-24 2002-04-12 Voltage controlled oscillation circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155024A JP4794067B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 内部クロック発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002353781A true JP2002353781A (ja) 2002-12-06
JP4794067B2 JP4794067B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=18999277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001155024A Expired - Fee Related JP4794067B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 内部クロック発生回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6759875B2 (ja)
JP (1) JP4794067B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208152A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Mitsubishi Electric Corp 遅延回路
JP2006270945A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及びそれを用いた電子機器
KR100684067B1 (ko) 2004-08-13 2007-02-16 삼성전자주식회사 주파수 범위 제한기능 및 온도보상 효과를 갖는 전압제어발진기
US7397315B2 (en) 2004-12-20 2008-07-08 Renesas Technology Corp. Oscillator and charge pump circuit using the same
US8106594B2 (en) 2005-02-28 2012-01-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic apparatus using the same
JP2015089000A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社半導体理工学研究センター 位相同期回路
JPWO2014136399A1 (ja) * 2013-03-05 2017-02-09 パナソニック株式会社 注入同期型発振器
JP2017519426A (ja) * 2014-05-23 2017-07-13 クアルコム,インコーポレイテッド フィードフォワードバイアス回路
KR102013933B1 (ko) * 2018-06-26 2019-08-23 한림대학교 산학협력단 3상 인버터를 포함하는 링 오실레이터 및 이를 제어하는 발진 제어 회로

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3997973B2 (ja) * 2003-08-28 2007-10-24 セイコーエプソン株式会社 半導体集積回路装置及びメモリにおけるセンスアンプ
US7480361B1 (en) 2004-07-12 2009-01-20 Xilinx, Inc. Phase lock detector
TWI288478B (en) * 2004-08-26 2007-10-11 Realtek Semiconductor Corp High voltage tolerance output stage
JP4580202B2 (ja) * 2004-09-03 2010-11-10 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の電圧供給回路
CN1773708B (zh) * 2004-11-11 2013-01-30 瑞昱半导体股份有限公司 输出级结构
DE102005033434A1 (de) * 2005-07-18 2007-01-25 Infineon Technologies Ag Referenzspannungserzeugungsschaltung zur Erzeugung kleiner Referenzspannungen
US7256657B2 (en) * 2005-10-14 2007-08-14 Freescale Semiconductor, Inc. Voltage controlled oscillator having digitally controlled phase adjustment and method therefor
US7279997B2 (en) * 2005-10-14 2007-10-09 Freescale Semiconductor, Inc. Voltage controlled oscillator with a multiple gate transistor and method therefor
US7474144B2 (en) * 2006-09-20 2009-01-06 International Business Machines Corporation Ratioed feedback body voltage bias generator
US8310298B2 (en) * 2006-09-20 2012-11-13 International Business Machines Corporation Ratioed feedback body voltage bias generator
CN101657972A (zh) * 2007-08-28 2010-02-24 松下电器产业株式会社 D/a转换器、差动开关、半导体集成电路、视频设备以及通信设备
US8581667B2 (en) * 2011-11-11 2013-11-12 Qualcomm Incorporated Tuning voltage range extension circuit and method
US9112484B1 (en) * 2012-12-20 2015-08-18 Mie Fujitsu Semiconductor Limited Integrated circuit process and bias monitors and related methods
JP2015177193A (ja) * 2014-03-12 2015-10-05 株式会社東芝 反転増幅回路
US9692396B2 (en) 2015-05-13 2017-06-27 Qualcomm Incorporated Ring oscillator architecture with controlled sensitivity to supply voltage
US9473149B1 (en) 2016-01-08 2016-10-18 Qualcomm Incorporated Temperature-compensated signal generator for supply voltage monitoring
US10686429B1 (en) * 2020-01-22 2020-06-16 Realtek Semiconductor Corp. High-speed clock filter and method thereof
DE112021003980T5 (de) * 2020-07-31 2023-06-01 Microchip Technology Incorporated Multi-bias-modus-stromzufuhrschaltung, konfigurieren einer multi-bias-modus-stromzufuhrschaltung, berührungserfassungssysteme, die eine multi-bias-modus-stromzufuhrschaltung einschliessen, und zugehörige systeme, verfahren und vorrichtungen
US11489518B2 (en) * 2021-03-05 2022-11-01 Qualcomm Incorporated Inverter-based delay element with adjustable current source/sink to reduce delay sensitivity to process and supply voltage variation
CN114400889A (zh) * 2022-01-25 2022-04-26 上海感与执技术有限公司 电荷泵输出电压控制电路及方法
CN116667822A (zh) * 2022-02-21 2023-08-29 华为技术有限公司 环形压控振荡器及其驱动方法、锁相环、电子设备
CN117767923A (zh) * 2022-09-16 2024-03-26 长鑫存储技术有限公司 延时电路与半导体器件

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000201065A (ja) * 1999-01-06 2000-07-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 論理回路

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06169237A (ja) * 1991-09-13 1994-06-14 Mitsubishi Electric Corp リングオシレータ回路
JPH07176622A (ja) 1993-12-20 1995-07-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Mos型電界効果トランジスタ集積回路
US6496056B1 (en) * 1999-03-08 2002-12-17 Agere Systems Inc. Process-tolerant integrated circuit design

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000201065A (ja) * 1999-01-06 2000-07-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 論理回路

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208152A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Mitsubishi Electric Corp 遅延回路
KR100684067B1 (ko) 2004-08-13 2007-02-16 삼성전자주식회사 주파수 범위 제한기능 및 온도보상 효과를 갖는 전압제어발진기
US7397315B2 (en) 2004-12-20 2008-07-08 Renesas Technology Corp. Oscillator and charge pump circuit using the same
US7804368B2 (en) 2004-12-20 2010-09-28 Renesas Technology Corp. Oscillator and charge pump circuit using the same
JP2006270945A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及びそれを用いた電子機器
US8106594B2 (en) 2005-02-28 2012-01-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic apparatus using the same
US8946710B2 (en) 2005-02-28 2015-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic apparatus using the same
JPWO2014136399A1 (ja) * 2013-03-05 2017-02-09 パナソニック株式会社 注入同期型発振器
JP2015089000A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社半導体理工学研究センター 位相同期回路
JP2017519426A (ja) * 2014-05-23 2017-07-13 クアルコム,インコーポレイテッド フィードフォワードバイアス回路
KR102013933B1 (ko) * 2018-06-26 2019-08-23 한림대학교 산학협력단 3상 인버터를 포함하는 링 오실레이터 및 이를 제어하는 발진 제어 회로

Also Published As

Publication number Publication date
US20020186072A1 (en) 2002-12-12
US6759875B2 (en) 2004-07-06
JP4794067B2 (ja) 2011-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4794067B2 (ja) 内部クロック発生回路
US8154352B2 (en) Oscillating circuit
US7592877B2 (en) Variable frequency oscillator and communication circuit with it
US7176737B2 (en) Phase-locked loop and delay-locked loop including differential delay cells having differential control inputs
US20060001496A1 (en) Array oscillator and polyphase clock generator
US7432752B1 (en) Duty cycle stabilizer
JP2007097140A (ja) デジタルとアナログ制御を用いた電圧制御遅延ラインの遅延セル
EP1146643A2 (en) Phase shifter for use in a quadrature clock generator
US20080284529A1 (en) Method and apparatus of a ring oscillator for phase locked loop (pll)
US7355488B2 (en) Differential amplifier for use in ring oscillator
JP2008135835A (ja) Pll回路
WO2007101824A1 (en) Hybrid current-starved phase-interpolation circuit for voltage-controlled devices
JP2009260607A (ja) 電圧制御発振器及び位相同期回路
US7203860B2 (en) Clock recovery circuit for high-speed data signal transmission
US6731147B2 (en) Method and architecture for self-clocking digital delay locked loop
US6919750B2 (en) Clock signal generation circuit used for sample hold circuit
US7429877B2 (en) Design structure for a flexible multimode logic element for use in a configurable mixed-logic signal distribution path
US7770139B2 (en) Design structure for a flexible multimode logic element for use in a configurable mixed-logic signal distribution path
US6549154B2 (en) Digital-to-analog converter and synchronous circuit using the converter
US20090267698A1 (en) Dual supply inverter for voltage controlled ring oscillator
JP2000077985A (ja) 電圧制御発振器
US6420912B1 (en) Voltage to current converter
US20050175135A1 (en) Delay circuit with timing adjustment function
JP2001094418A (ja) 電圧制御発振器
JP2004282360A (ja) 位相制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080401

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees