JP2002352829A - 燃料電池用コンデンサ - Google Patents

燃料電池用コンデンサ

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JP2002352829A
JP2002352829A JP2001154216A JP2001154216A JP2002352829A JP 2002352829 A JP2002352829 A JP 2002352829A JP 2001154216 A JP2001154216 A JP 2001154216A JP 2001154216 A JP2001154216 A JP 2001154216A JP 2002352829 A JP2002352829 A JP 2002352829A
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gas
condensed water
outlet tank
cooling
fuel cell
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JP2001154216A
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English (en)
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Hiroki Yoshioka
宏起 吉岡
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0043Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
    • F28D9/005Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another the plates having openings therein for both heat-exchange media

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 純水の消費量の低減を図れる構造で、燃料電
池全体のコスト低減及び小型化を図る。 【解決手段】 第二出口タンク部40の内部に、この第
二出口タンク部40の径方向内、外を仕切る状態で筒状
部材25を構成する筒部24を設ける。第二出口タンク
部40に入り込んだ気体及び凝縮水を、この第二出口タ
ンク部40の内周面と上記筒部24の外周面との間の環
状空間42内に、ほぼ同一の方向に旋回させつつ下方に
向け流す。凝縮水は、この環状空間42内で遠心力によ
り振り飛ばされて、上記第二出口タンク部40の内面に
衝突し、下降する。上記筒部24の内側に入り込んだ凝
縮水は、旋回しつつ上昇し、この筒部24の内面に衝突
して、下降する。下降した凝縮水は、気体と分離した状
態で外部に取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る燃料電池用コ
ンデンサは、電気自動車等に搭載される燃料電池の空気
極又は水素極部分から発生する水蒸気を凝縮して回収
し、燃料電池の発電効率向上の為の水分を貯溜したタン
ク内への水の補給サイクルを長くする為に利用する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池では、単位となるセルを複数枚
重ね合わせている。これら各セルの内部は、燐酸等の電
解質を水素極と空気極(酸素極)とでサンドイッチ状に
挟んで成る薄膜により、第一反応室と第二反応室との2
室に仕切っている。発電を行なう際には、上記水素極側
の第一反応室に水素ガス(H2 )を、上記空気極側の第
二反応室に酸素(O2 )を含む空気を、それぞれ供給す
る。この結果、上記水素極部分で水素イオン(H+ )が
生じると共に、この水素イオンが上記薄膜を通過して、
上記空気極部分で水蒸気(H2 O)が発生する。又、こ
れに伴って、上記水素極と空気極との間で電位差が生じ
る。1個のセル毎に生じる電位差は、1V程度しかない
為、このセルを直列に必要数重ね合わせて燃料電池スタ
ックとし、必要とする電圧を確保する。
【0003】上述の様な原理で上記セルに発電させる場
合、上記水素極及び空気極部分での反応を活性化させ、
発電効率を確保する為に、上記第一反応室内に送り込む
水素ガス、並びに上記第二反応室内に送り込む酸素を含
む空気を湿らせる(加湿する)必要がある。この為に従
来から、燃料電池に、上記水素ガス及び空気を加湿する
為の加湿装置を設ける事が考えられている。この加湿装
置は、純水を貯溜する貯水タンクと、この貯水タンクか
ら取り出した純水により、上記燃料電池スタックに送り
込む直前の水素ガス及び空気を加湿する加湿器とを備え
る。又、上記燃料電池スタックの第二反応室内では、水
蒸気が発生する為、この第二反応室内から取り出した空
気中に含まれる水蒸気を、コンデンサで凝縮させ、純水
として上記貯水タンクに回収すれば、燃料電池の効率的
発電の為に必要な純水の消費量を低減できる。例えば、
この様に空気中に含まれる水蒸気を凝縮させる為のコン
デンサとして、図18に示す様な構造が考えられてい
る。
【0004】このコンデンサ1は、その上流側部分に水
蒸気を含む空気を、下流側部分にこの水蒸気が凝縮する
事により生じた凝縮水及び空気を、それぞれ流通させる
冷却流路2、2を有する。これら各冷却流路2、2の上
流端には気体受け入れ口3を設け、燃料電池スタックの
各セルを構成する空気極側の第二反応室(図示せず)内
から取り出した水蒸気を含む気体を受け入れ自在として
いる。又、上記各冷却流路2、2の下流端には吐出口4
を設け、この吐出口4を、上記コンデンサ1と別体の図
示しない気液分離機の受け入れ口に通じさせている。こ
の気液分離機は、送り込まれた凝縮水及び空気を分離し
て、凝縮水のみを凝縮水吐出口から取り出し自在として
いる。又、上記気液分離機に設けた気体取り出し口から
空気を、大気中に排出自在としている。
【0005】一方、上記コンデンサ1には、上記各冷却
流路2、2に隣接する状態で冷媒流路5、5を設け、こ
れら各冷媒流路5、5内に、冷媒である冷却水(クーラ
ント)を流通自在としている。この為に、上記各冷媒流
路5、5の上流端には冷媒入口6を、下流端には冷媒出
口7を、それぞれ設けている。そして、この冷媒出口7
を、上記冷却水を放熱する為の図示しないラジエータの
入口に、上記冷媒入口6を、このラジエータから冷却水
を取り出して吐出するやはり図示しない送水ポンプの吐
出口に、それぞれ通じさせている。電気自動車等の、燃
料電池を搭載した装置の運転時には、上記送水ポンプの
運転に伴って上記各冷媒流路5、5内に冷却水を流通さ
せ、上記各冷却流路2、2内を流通する空気中に含まれ
る水蒸気を凝縮し液化する。そして、上記気液分離機中
で空気と分離した凝縮水を、上記凝縮水吐出口から取り
出す。この凝縮水吐出口から取り出した凝縮水は、貯水
タンク24内に回収して、燃料電池の効率的発電の為に
必要な純水の消費量を低減する為に利用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成し作用
する、従来から考えられているコンデンサ1の場合、凝
縮水と空気とを分離する為の気液分離機を、このコンデ
ンサ1と別体に設ける必要があった。この為、燃料電池
全体の部品点数が増えて、この燃料電池全体のコストが
嵩む原因となっているだけでなく、燃料電池全体の大型
化を招く可能性があった。又、従来構造の場合、冷媒流
路5、5の上流端に設けた冷媒入口6を、コンデンサ1
の下端に設けていた為、このコンデンサ1の内部に、冷
却水を上記各冷媒流路5、5に分流させるべく設けてい
た図示しない入口タンク部の上側に、空気逃がし管を設
ける必要があった。即ち、上記入口タンク部の下側から
冷媒入口6を通じて冷却水を送り込む場合、この入口タ
ンク部の上端部に空気が溜まった状態のままとなる、所
謂エア溜りが生じる可能性がある。この場合には、コン
デンサ1の内部に十分な量の冷却水を送り込めなくな
り、コンデンサ1の十分な性能確保を図れなくなる可能
性がある。これに対して、上記空気逃がし管を設けた場
合には、上記エア溜りが生じる事を防止できるが、この
場合には、この空気逃がし管を設ける分、部品コストや
加工コストが嵩む原因となる。本発明の燃料電池用コン
デンサは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池用コン
デンサは、何れも燃料電池スタックから排出された気体
及びこの気体中に含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水を流
通させる冷却流路と、この冷却流路の上流端に設けら
れ、上記燃料電池スタックの空気極又は水素極の排気口
から送り出される気体を受け入れる気体受け入れ口と、
上記冷却流路中で上記水蒸気が凝縮する事により生じた
凝縮水を貯水タンクに戻す為の凝縮水吐出口と、この凝
縮水を除いた気体を排出する為の気体吐出口と、上記冷
却流路内を流れる気体を冷却する為の冷媒を流通させる
為の冷媒流路とを備える。
【0008】そして、請求項1に記載した燃料電池用コ
ンデンサに於いては、上記冷却流路の下流端がその上側
部分に接続された出口タンク空間と、この出口タンク空
間の上側部分内側に、この出口タンク空間の径方向内、
外を仕切る状態で設けられた筒部とを備える。そして、
この筒部の内側上端を上記気体吐出口に通じさせると共
に、上記出口タンク空間の下端を上記凝縮水吐出口に通
じさせている。そして、上記出口タンク空間の内周面
と、上記筒部の外周面との間に存在する環状空間内に送
られた、凝縮水及び気体が、この環状空間内を下方に向
け流れた後、これら凝縮水及び気体のうち、少なくとも
気体が上記筒部内を上方に向け流れる。
【0009】又、請求項2に記載した燃料電池用コンデ
ンサに於いては、上記冷却流路の下流端が接続された出
口タンク空間と、この出口タンク空間の内部に設けられ
て、その壁面の長さ方向一端から他端に向かう程、この
出口タンク空間の中心軸と壁面との間の距離が漸次大き
くなる形状に形成された渦巻き状壁部とを備える。そし
て、上記出口タンク空間の上端部で中心軸寄り部分を、
上記コア部の上部に設けた上記気体吐出口に通じさせる
と共に、上記出口タンク空間の下端を上記凝縮水吐出口
に通じさせている。
【0010】更に、請求項3に記載した燃料電池用コン
デンサに於いては、複数の冷媒流路に冷媒を分流させる
為の上下方向に亙る入口タンク部と、この入口タンク部
よりも上側に設けられて、この入口タンク部内に外部か
ら冷媒を送り込む為の冷媒入口とを備える。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の燃料電池用コンデ
ンサによれば、気体中に含まれる水蒸気を凝縮して、凝
縮水とした後、別体の気液分離機を設ける事なく、この
凝縮水を気体と分離して取り出せる。先ず、請求項1に
記載した燃料電池用コンデンサの場合には、凝縮水及び
気体が、筒部の内側、又は出口タンク空間で旋回しつつ
流れる構造とする事ができる。そして、この場合には、
比重量が比較的大きい凝縮水が遠心力により上記出口タ
ンク空間の径方向外側に振り飛ばされて、上記筒部の内
周面又は上記出口タンク空間の周囲に設けた壁部の内周
面に衝突する。そして、上記凝縮水は、上記筒部又は壁
部の内周面に沿って下降し、凝縮水吐出口より外部に取
り出される。一方、上記筒部の内側を上昇した気体は、
気体吐出口を通じて外部に取り出される。従って、別体
の気液分離機を設ける事なく、凝縮水を気体と分離して
取り出して、貯水タンクに回収できる。
【0012】又、請求項2に記載した燃料電池用コンデ
ンサによれば、出口タンク空間内に入り込んだ、凝縮水
及び気体をこの出口タンク空間内で、渦巻き状に旋回し
つつ中心寄り部分に向け流す事ができる。この様に凝縮
水及び気体が流れる間に、比重量が比較的大きい凝縮水
は、遠心力により上記タンク空間の径方向外側に振り飛
ばされて、渦巻き状壁部の壁面に衝突する。そして、こ
の凝縮水は、この壁面に沿って下降し、凝縮水吐出口よ
り外部に取り出される。一方、上記出口タンク空間の内
側を上昇した気体は、気体吐出口を通じて外部に取り出
される。従って、やはり別体の気液分離機を設ける事な
く、凝縮水を気体と分離して取り出して、貯水タンクに
回収出来る。この結果、本発明の燃料電池用コンデンサ
によれば、燃料電池の効率的発電の為に必要な純水の消
費量を低減できる構造で、燃料電池全体のコスト低減及
び小型化を図れる。
【0013】又、請求項3に記載した燃料電池用コンデ
ンサによれば、コンデンサの一部に空気逃がし管を設け
る事なく、十分な性能確保を図れる為、コスト低減を図
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜11は、請求項1及び請求
項3に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示して
おり、図1〜3はコンデンサ1aの全体的な具体的構造
を、図4は同じく分解した状態を、それぞれ示してい
る。このコンデンサ1aは、それぞれが複数枚ずつの第
一、第二金属板8、9と、仕切板10、10と、第一、
第二サイドプレート11、12とを備える。又、上記各
第一金属板8、8の内側に冷媒である冷却水を流す為の
冷媒流路13、13を、上記各第二金属板9、9の内側
に気体及びこの気体中に含まれる水蒸気が凝縮した凝縮
水を流通させる冷却流路14、14を、それぞれ形成し
ている。そして、それぞれが複数枚ずつの上記第一金属
板8、8と上記第二金属板9、9とを、隣り合う第一、
第二金属板8、9同士の間に上記仕切板10、10を1
枚ずつ設けた状態で交互に重ね合わせる事により、コア
部15を構成している。尚、これら各仕切板10、10
の厚さは、上記各第一、第二金属板8、9の厚さに比べ
て十分に小さくしている。
【0015】そして、上記コア部15の上下両端に位置
する2枚の第一、第二金属板8、9の片面に第一、第二
サイドプレート11、12を、それぞれ重ね合わせてい
る。そして、これら1対のサイドプレート11、12の
うち、上記コア部15の上端に設けた第一サイドプレー
ト11の上面の長さ方向一端部(図1、3、4の左端
部、図2の裏側端部)で、幅方向(図1、6の上下方
向、図2の左右方向、図3、4、11の表裏方向)に離
隔した2個所位置に、第一、第二接続部材16、17の
端部を直接、又は後述する筒状部材25の一部を介して
固定している。又、これら各第一、第二接続部材16、
17の内側に、冷媒入口18と気体吐出口19とを、そ
れぞれ設けている。一方、上記コア部15の下端に設け
た第二サイドプレート12の下面で、長さ方向に関して
上記第一、第二接続部材16、17と反対側の端部の、
幅方向(図1、7の上下方向、図2の左右方向、図3、
4、11の表裏方向)に離隔した2個所位置に、第三、
第四接続部材20、21の端部を固定している。そし
て、これら第三、第四接続部材20、21の内側に、水
蒸気を含んだ気体を送り込む為の気体受け入れ口37
と、冷却水を取り出す為の冷媒出口38とを、それぞれ
設けている。又、上記第二サイドプレート12の下面
で、長さ方向に関して上記第三、第四接続部材20、2
1と反対側の端部の、幅方向に関して上記第二接続部材
17と同じ側の端部に、内側に凝縮水吐出口22を有す
る取り出し管23の端部を固定している。
【0016】又、本発明の場合には、後で詳しく説明す
る様に、円すい筒状の筒部24を有する筒状部材25を
上記第一サイドプレート11の一部に、上記コア部15
の一部に設けた第二出口タンク部40の内部に上記筒部
24を挿入する状態で固定している。更に、上記第二出
口タンク部40の内周面の一部に、断面を半円状に形成
した案内板27を固定している。
【0017】上記各第一、第二金属板8、9と各仕切板
10、10と各第一、第二サイドプレート11、12と
筒状部材25とは、ステンレス鋼板等から成る芯材の両
面に、Niを多く含むろう材層をメッキしたもの、或
は、ステンレス鋼板等の両面にNiを多く含むペースト
状のろう材を塗布したものである。又、上記各部材8〜
12、25を単なるステンレス鋼板等の金属板製とする
と共に、仮組み付け時に、これら各部材8〜12、25
間にろう箔を挾み込ませる事もできる。前記コンデンサ
1aを造る場合には、上記各第一、第二金属板8、9
と、上記各仕切板10、10と、上記各第一、第二サイ
ドプレート11、12と、上記各第一〜第四接続部材1
6、17、20、21と、上記取り出し管23と、上記
筒状部材25と、上記案内板27とを、図1〜4に示し
た状態に組み合わせ、加熱炉中で加熱して、上記ろう材
等により上記各部材8〜12、16、17、20、2
1、23、25、27を、互いにろう付け接合する。
【0018】次に、上記各第一、第二金属板8、9と各
仕切板10、10との構造を、詳しく説明する。先ず、
内側に冷却水を流す為の冷媒流路13を有する上記各第
一金属板8は、図5〜6に詳示する様に、それぞれの長
さ方向(図5、6の左右方向)及び幅方向(図5の裏表
方向、図6の上下方向)に関して互いに反対側の端部
に、1対の第一通孔28、28を設けている。又、上記
各第一金属板8の中間部に、それぞれの長さ方向及び幅
方向に関して互いに反対側の端部同士を連通させる上記
冷媒流路13を、上記各第一通孔28、28と独立した
状態で設けている。
【0019】又、内側に気体及びこの気体中に含まれる
水蒸気が凝縮した凝縮水を流通させる冷却流路14を有
する上記各第二金属板9は、図7に詳示する様に、それ
ぞれの長さ方向(図7の左右方向)及び幅方向(図7の
上下方向)に関して互いに反対側の端部に、1対の第二
通孔29、29を設けている。又、上記各第二金属板9
の中間部に、それぞれの長さ方向及び幅方向に関して互
いに反対側の端部同士を連通させる上記冷却流路14
を、上記各第二通孔29、29と独立した状態で設けて
いる。
【0020】又、前記各仕切板10は、それぞれの長さ
方向(図2の表裏方向、図3、4の左右方向)両端部
で、幅方向(図2の左右方向、図3、4の表裏方向)両
端部に位置する4個所位置に第三通孔30、30を、そ
れぞれ設けている。尚、本例の場合には、上記各第一、
第二金属板8、9にそれぞれ設けた冷媒、冷却流路1
3、14の中間部内側にコルゲート型のインナーフィン
31を、それぞれ配置している。但し、この様なインナ
ーフィン31に代えて、図9に詳示する様な、ステンレ
ス鋼板等の金属板を、一部に切れ目を形成しつつ曲げ加
工する事により造ったインナーフィン31aを配置する
事もできる。
【0021】この図9に示したインナーフィン31aの
形状は、従来から周知である為、簡単に説明する。この
インナーフィン31aは、流体の流れ方向に関する形状
を波形とすると共に、この波形の位相が1/4ピッチ分
ずつずれた部分を、幅方向に関して交互に配置して、幅
方向に隣り合う部分同士の境界部に多数の開口32、3
2を形成したものである。冷却水や水蒸気を含む気体
は、これら開口32、32を通過しつつ蛇行して流れ
る。
【0022】尚、本例の場合には、前記各第一、第二金
属板8、9に設けた各冷媒、冷却流路13、14の両端
部の内側に、複数の突っ張り板33、33を設けてい
る。上記各第一、第二金属板8、9の両側にそれぞれ1
対の仕切板10、10を設けた状態で、上記各突っ張り
板33、33は、上記各仕切板10、10に設けた各第
三通孔30、30と整合しない位置で、1対の仕切板1
0、10の間に挟持させる。この様な突っ張り板33、
33は、前記各冷媒、冷却流路13、14の両端部で、
内側に前記インナーフィン31(又は31a)を配置し
た部分から外れた流路部分が、上記各仕切板10、10
により両側から潰されるのを防止すると共に、この流路
部分を流れる冷却水又は気体の流れを案内する役目を果
たす。
【0023】更に、前記第一サイドプレート11は、長
さ方向一端部(図1、3、4の左端部、図2の裏側端
部)で、幅方向に離隔した2個所位置に通孔34、34
を、それぞれ形成している。更に、前記第二サイドプレ
ート12は、長さ方向一端部(図2の裏側端部、図3、
4の左端部)で幅方向一端部(図2の左端部、図3、4
の表側端部)と、長さ方向他端部(図2の表側端部、図
3、4の右端部)で幅方向に離隔した2個所位置との合
計3個所位置に通孔34、34を、それぞれ形成してい
る。
【0024】そして、前記各第一、第二金属板8、9と
各仕切板10、10とを重ね合わせた状態でそれぞれが
互いに対向する、上記各第一金属板8、8の冷媒流路1
3、13の両端と、前記各仕切板10、10の第三通孔
30、30のうち、これら各仕切板10、10の長さ方
向及び幅方向に関して互いに反対側の端部に設けた2個
の第三通孔30、30と、前記各第二金属板9、9の各
第二通孔29、29とを、互いに連通して、第一入口タ
ンク部35と第一出口タンク部36とを、それぞれ構成
している。これら1対のタンク部35、36のうち、第
一入口タンク部35の上端は、前記第一接続部材16の
内側に、上記第一サイドプレート11に設けた1個の通
孔34の内側を介して通じさせている。そして、上記第
一接続部材16の上端部に、ラジエータで冷却した冷却
水を流す為の図示しない配管の下流側端部を接続自在と
している。又、上記第一出口タンク部36の下端は、前
記第四接続部材21の内側に、前記第二サイドプレート
12に設けた1個の通孔34の内側を介して通じさせて
いる。そして、上記第四接続部材21の下端部に、上記
第一出口タンク部36内から取り出した冷却水を上記ラ
ジエータに送る為の図示しない配管の上流側端部を接続
自在としている。
【0025】又、それぞれが互いに対向する、上記各第
一金属板8、8の各第一通孔28、28と、上記各仕切
板10、10の長さ方向及び幅方向に関して互いに反対
側の端部に設けた、残部となる2個の第三通孔30、3
0と、上記各第二金属板9、9の冷媒流路14、14の
両端とを、互いに連通して、第二入口タンク部39と第
二出口タンク部40とを構成している。これら1対のタ
ンク部39、40のうち、第二入口タンク部39の下端
は、前記第三接続部材20の内側に、上記第二サイドプ
レート12に設けた1個の通孔34の内側を介して通じ
させている。そして、図示しない燃料電池スタックの空
気極側の第二反応室内から取り出した気体を流す為の図
示しない配管の下流側端部を、上記第三接続部材20の
下端部に接続自在としている。又、上記第二出口タンク
部40の下端は、前記取り出し管23の内側に、上記第
二サイドプレート12に設けた1個の通孔34の内側を
介して通じさせている。そして、上記取り出し管23の
端部に、上記第二出口タンク部40内から取り出した凝
縮水を図示しない貯水タンクに送り込む為のやはり図示
しない配管の上流側端部を接続自在としている。本例の
場合には、上記第二出口タンク部40と、上記第二サイ
ドプレート12に設けた1個の通孔34の内側空間と、
上記取り出し管23の内側空間とが、請求項1に記載し
た出口タンク空間を構成している。
【0026】特に、本発明の場合には、コア部15の一
部に設けた上記第二出口タンク部40の内側に、筒状部
材25の一部を設けている。この筒状部材25は、金属
板製で、外径及び内径が下方に向かう程小さくなる方向
に傾斜した壁面を有する円すい筒状の筒部24と、この
筒部24の上端周辺部に設けたフランジ部41とから成
る。このうちの筒部24の軸方向長さは、上記第二出口
タンク部40の全長よりも少し大きくしている。そし
て、上記第二出口タンク部40の内側に上記筒部24
を、この筒部24の小径側端部を下にした状態で挿入す
ると共に、前記第一サイドプレート11の上面で、1個
の通孔34の開口周辺部に、上記フランジ部41の下面
を重ね合わせている。この状態でこのフランジ部41
は、前記第二接続部材17の下面と、上記第一サイドプ
レート11の上面一部との間に挟持される。そして、上
記第二出口タンク部40の内周面と、上記筒状部材25
を構成する筒部24の外周面との間に、略円筒状の環状
空間42を形成している。尚、上記第二接続部材17の
内側に設けた気体吐出口19は、上記筒部24の内側空
間の上端に通じさせている。そして、上記第二接続部材
17の端部に、上記第二出口タンク部40内から取り出
した気体を大気中に排出する為の図示しない配管の端部
を接続自在としている。
【0027】又、前記第二サイドプレート12に設けた
複数の通孔34、34のうち、上記第二出口タンク部4
0の下端に位置する1個の通孔34の内側に、上記筒状
部材25を構成する筒部24の下端部を挿入している。
そして、この通孔34の内周面と上記筒部24の下端部
外周面との間に、円環状の隙間43を形成している。
尚、図示の例の場合と異なり、上記筒部25の下端を、
上記第二サイドプレート12に設けた1個の通孔34の
下端開口よりも下側に突出させたり、逆に、上記通孔3
4の内側に、上記筒部25の下端を挿入させない様にす
る事もできる。何れにしても、上記第二出口タンク部4
0の内部に存在する環状空間42の内部と、前記取り出
し管23の内側に設けた凝縮水吐出口22の内側とは、
上記第二サイドプレート12に設けた1個の通孔34の
内側を介して通じさせる。
【0028】更に、本例の場合には、上記第二出口タン
ク部40の内周面の一部を構成する、各第一、第二金属
板8、9及び各仕切板10、10の一部に、図10に示
す様な、断面が半円状である金属板製の案内板27を固
定している。そして、この案内板27を上記第一出口タ
ンク部36の内周面一部に固定した状態で、この案内板
27により、冷却流路14、14の下流側端部(図3、
4、7、8、11の左端部)から上記第二出口タンク部
40内に入り込む際の気体及び凝縮水の流れ方向を規制
している。即ち、本例の場合には、上記第二出口タンク
部40の周縁部で、上記各冷却流路14、14内での気
体及び凝縮水の流れ方向に関してほぼ反対側となる部分
に、上記案内板27の一部を設けている。この為、上記
第二出口タンク部40内に入り込む際の気体及び凝縮水
の流れ方向は、この第二出口タンク部40を水平方向に
亙る断面で見た場合での同一の接線方向α(図8)にほ
ぼ一致した状態となる。又、本例の場合には、上記冷却
流路14、14の下流側端部の内側面の一部に案内突部
44を突出形成すると共に、この案内突部44の側面を
上記案内板27の外側面の一部に当接させている。この
様に案内突部44を設ける事で、上記案内板27の外側
面の一部と上記冷却流路14、14の長さ方向一端部の
内側面との間に隅部が形成されるのを防止して、上記冷
却流路14、14の下流側端部に達した気体及び凝縮水
がこの隅部内に溜まった状態のままとなる事を防止して
いる。
【0029】上述の様に構成する本発明の燃料電池用コ
ンデンサの使用時には、燃料電池スタックの第二反応室
内から取り出した水蒸気を含む気体を、第四接続部材2
1に設けた気体受け入れ口37を通じて、第二入口タン
ク部39内に送り込む。又、ラジエータで冷却され、図
示しない送水ポンプの吐出口から吐出された冷却水を、
第一接続部材16に設けた冷媒入口18を通じて、第一
入口タンク部35内に送り込む。上記第二入口タンク部
39内に送り込まれた水蒸気を含んだ気体は、コア部1
5に設けた複数の冷却流路14、14内を第二出口タン
ク部40に向け流れる。一方、上記第一入口タンク部3
5に送り込まれた冷却水は、上記コア部15に設けた複
数の冷媒流路13、13内を流れた後、第一出口タンク
部36に達して、この第一出口タンク部36内から第三
接続部材20に設けた冷媒出口38を通じて外部に取り
出される。
【0030】又、上記各冷却流路14、14内を流れる
水蒸気は、これら各冷却流路14、14と隣り合う状態
で設けた冷媒流路13、13内を流れる冷却水との間で
熱交換を行なって凝縮され、凝縮水となる。そして、こ
の凝縮水及び気体は、第二出口タンク部40の外径寄り
部分に設けた環状空間42内に入り込む。この環状空間
42内に入り込む際の凝縮水及び気体の流れ方向は、案
内板27等により規制されて、上記第二出口タンク部4
0を水平方向に亙る断面で見た場合での同一の接線方向
αにほぼ一致した状態となる。又、上記環状空間42の
上端は第一サイドプレート11により塞がれている。こ
の為、上記環状空間42内を流れる凝縮水及び気体は、
この環状空間42内を、ほぼ同一の回転方向に旋回しつ
つ下方に向け流れる。そして、上記第二出口タンク部4
0の下端に達した凝縮水及び気体は、第二サイドプレー
ト12に設けた1個の通孔34の内側を通じて、取り出
し管23の内側に進入する。この取り出し管23の内側
上端部でも、上記気体及び凝縮水は旋回しつつ下降する
為、遠心力の作用により、比較的比重量が大きい凝縮水
の一部が、この取り出し管23の径方向外側に振り飛ば
されてこの取り出し管23の内周面に衝突する。そし
て、凝縮水はこの取り出し管23の内周面に沿って下降
して、外部に取り出され、貯水タンクに送られる。
【0031】一方、上記凝縮水の残部と気体とは、上記
取り出し管23の内側で中心軸寄り部分を上昇して、上
記第二出口タンク部40の内側に設けた筒部24の内側
に進入する。この様に筒部24の内側に進入した上記凝
縮水の残部及び気体は、この筒部24の内側でほぼ同一
方向に旋回しつつ上昇する。そして、やはり比重量が比
較的大きい凝縮水がこの筒部24の径方向外側に振り飛
ばされて、この筒部24の内周面に衝突する。そして、
この凝縮水は、上記筒部24の内周面に沿って下降した
後、この筒部24の下端及び上記取り出し管23の内側
を通じて外部に取り出され、やはり上記貯水タンクに送
られる。一方、上記筒部24の内側を上昇した気体は、
第二接続部材17に設けた気体吐出口19を通じて外部
に取り出されて、大気中に排出される。従って、本発明
によれば、コンデンサ1と別体の気液分離機を設ける事
なく、凝縮水を気体と分離して取り出して、貯水タンク
に回収できる。この為、燃料電池の効率的発電の為に必
要な純水の消費量を低減できる構造で、燃料電池全体の
コスト低減及び小型化を図れる。
【0032】更に、本例の場合には、コア部15の一部
に冷却水を分流させる為の上下方向に亙る第一入口タン
ク部35を設けると共に、この第一入口タンク部35よ
りも上側に、この第一入口タンク部35内に外部から上
記冷却水を送り込む為の冷媒入口18を設けている。こ
の為、前述した従来構造の場合に設けていた空気逃がし
管を設ける事なく、十分な性能確保を図れる。即ち、本
例の場合には、上記冷媒入口18を上記第一入口タンク
部35よりも上側に設けている為、この第一入口タンク
部35の内側上部にエア溜りが生じる事を防止できる。
この為、上記コンデンサ1aの内部に十分な量の冷却水
を流す事ができて、熱交換性能の向上を図れると共に、
空気逃がし管を設ける必要がなくなり、コスト低減を図
れる。
【0033】次に、図12〜13は、やはり請求項1及
び請求項3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を
示している。本例の場合には、上述した第1例の場合と
異なり、第二出口タンク部40の内側に、内外両周面を
単なる円筒状に形成した筒状部材45の一部を設けてい
る。そして、この筒状部材45の上端寄り部分の外周面
を、第二接続部材17に設けた気体吐出口19の内周面
に固定している。又、この筒状部材45の下端は、第二
出口タンク部40の下端に位置する、第二サイドプレー
ト12に設けた1個の通孔34の内側に挿入していな
い。そして、上記筒状部材45の上端部に、この筒状部
材45の内側から凝縮水を除いた気体を大気中に排出す
る為の図示しない配管の端部を接続自在としている。
【0034】更に、本例の場合には、第二サイドプレー
ト12の一部で、上記第二出口タンク部40の下端に対
向する位置に設けた1個の通孔34の下端開口周縁部
に、第二の筒状部材46の上端部を固定している。この
第二の筒状部材46は、上側部分に、下方に向かう程内
径及び外径が小さくなる方向に傾斜した壁面を有する円
すい部47を設けると共に、下側部分に、この円すい部
47の下端縁から連続した有底筒状の水タンク部48を
設けている。そして、この水タンク部48の下端部外周
面の一部に凝縮水を取り出す為の取り出し管49の端部
を接続している。本例の場合には、上記第二出口タンク
部40と、上記第二サイドプレート12に設けた1個の
通孔34の内側空間と、上記第二の筒状部材46を構成
する円すい部47の内側空間とが、請求項1に記載した
出口タンク空間を構成している。
【0035】上述の様に構成する本例の場合には、凝縮
水及び気体が各冷却流路14、14内を流れた後、これ
ら各冷却流路14、14の下流側端部から、第二出口タ
ンク部40の内周面と筒状部材45の外周面との間に形
成された環状空間42内に送り込まれる。そして、凝縮
水及び気体が、この環状空間42内をほぼ同一方向に旋
回しつつ下方に向け流れる。上記凝縮水及び気体は、続
いて、上記第二出口タンク部40の下側に設けた第二の
筒状部材46の上側部分を構成する円すい部47の内側
に入り込んで、この円すい部47の内側を更に旋回しつ
つ下方に向け流れる。そして、上記凝縮水及び気体のう
ち、比較的比重量が大きい凝縮水が、遠心力により上記
円すい部47の径方向外側に振り飛ばされて、この円す
い部47の内周面に衝突する。そして、上記凝縮水は、
この円すい部47の内周面に沿って下降して、この円す
い部47の下側に設けた水タンク部48の底部に集めら
れる。そして、上記凝縮水は、この水タンク部48の一
部に接続した取り出し管49の内側に設けた凝縮水吐出
口22を通じて、外部に取り出され、図示しない貯水タ
ンクに送られる。
【0036】一方、上記円すい部47の内側を下方に流
れた気体は、この円すい部47の中間部又は下端部で折
り返して、この円すい部47の中心軸寄り部分を上記第
二出口タンク部40の内側に設けた筒状部材45の内側
に向け上昇し、更に、この筒状部材47の内側上端から
外部に取り出される。従って、本例の場合にも、上述し
た第1例の場合と同様に、コンデンサ1aと別体の気液
分離機を設ける事なく、凝縮水を気体と分離して取り出
して貯水タンクに回収できる為、燃料電池の効率的発電
の為に必要な純水の消費量を低減できる構造で、燃料電
池全体のコスト低減及び小型化を図れる。その他の構成
及び作用に就いては、上述した第1例の場合と同様であ
る為、重複する説明は省略する。
【0037】次に、図14〜17は、請求項2〜3に対
応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本
例の場合には、第二出口タンク部40の内側に、その壁
面の長さ方向一端から他端に向かう程、この出口タンク
部40の中心軸と壁面との間の距離が漸次大きくなる形
状に形成された渦巻き状壁部50を設けている。そし
て、この渦巻き状壁部50の上下両端部を第一サイドプ
レート11の一部下面と第二サイドプレート12の一部
上面とに固定している。又、本例の場合には、上記第一
サイドプレート11の一部で、上記第二出口タンク部4
0の上端と対向する位置に形成した1個の通孔34の下
端を、この第二出口タンク部40の上端の中心軸寄り部
分のみに開口させている。そして、本例の場合には、上
記第二出口タンク部40の内側で、渦巻き状壁部50の
外径寄り部分に送られた凝縮水及び気体が、この第二出
口タンク部40の内側を、上記渦巻き状壁部50の壁面
により案内されて渦巻き状に旋回しつつこの第二出口タ
ンク部40の中心軸寄り部分に向け流れる様にしてい
る。尚、本例の場合には、この第二出口タンク部40
が、請求項2に記載した出口タンク空間に相当する。
又、本例の場合には、上記渦巻き状壁部50の壁面の一
部を、上記第二出口タンク部40の内面の円周方向一
部、並びに第二金属板9の冷却流路14の内側面の一部
に設けた案内突部44の側面に当接させている。
【0038】上述の様に構成する本例の燃料電池用コン
デンサの場合には、各冷却流路14、14内を流れた
後、第二出口タンク部40の内側で、径方向外側寄り部
分に送られた凝縮水及び気体が、この第二出口タンク部
40の内側を、上記渦巻き状壁部50の壁面に案内され
て、渦巻き状に旋回しつつ上記第二出口タンク部40の
中心軸寄り部分に向け流れる。この様に気体及び凝縮水
が流れる間に、比重量が比較的大きい凝縮水は、遠心力
により上記第二出口タンク部40の径方向外側に振り飛
ばされて、上記渦巻き状壁部50の壁面に衝突する。そ
して、上記凝縮水は、この壁面に沿って下降した後、取
り出し管23の内側に設けた凝縮水吐出口22を通じて
外部に取り出され、図示しない貯水タンクに送られる。
一方、上記第二出口タンク部40の内側で、中心軸寄り
部分を上昇した気体は、第二接続部材17に設けた気体
吐出口19を通じて外部に取り出される。従って、本例
の場合にも、上述した各例の場合と同様に、コンデンサ
1aと別体の気液分離機を設ける事なく、凝縮水を気体
と分離して取り出して、貯水タンクに回収できる。この
為、燃料電池の効率的発電の為に必要な純水の消費量を
低減できる構造で、燃料電池全体のコスト低減及び小型
化を図れる。その他の構成及び作用に就いては、前述の
図1〜11に示した第1例の構造と同様である為、重複
する説明は省略する。
【0039】尚、上述した各例の場合には、冷却流路1
4内を流れる気体を冷却する為に、冷媒流路13の内側
に冷媒である冷却水を流す、所謂水冷式のコンデンサに
本発明を適用したものに就いて説明した。但し、本発明
は、この様な構造に限定するものではなく、冷媒流路の
内側に冷媒である空気が流れる、所謂空冷式のコンデン
サに就いて、本発明を適用する事もできる。この場合に
は、この空冷式のコンデンサを構成する出口タンク空間
の内側に、筒部又は渦巻き状壁部を設ける。
【0040】
【発明の効果】本発明の燃料電池用コンデンサは、以上
に述べた通り構成され作用する為、燃料電池の効率的発
電の為に必要な純水の消費量を低減できる構造で、燃料
電池全体のコスト低減及び小型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、上方から見た
図。
【図2】同じく図1の右方から見た図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】本発明のコンデンサを、一部を省略した状態で
示す略分解斜視図。
【図5】コア部を構成する第一金属板を示す斜視図。
【図6】同じく図1と同方向から見た状態で示す図。
【図7】コア部を構成する第二金属板を、図1と同方向
から見た状態で示す図。
【図8】冷却流路の下流側端部から第二出口タンク部内
へ送り込まれる凝縮水及び気体の流れ状態を示す部分断
面図。
【図9】インナーフィンの別例の構造の一部を示す斜視
図。
【図10】案内板の斜視図。
【図11】第二出口タンク部及び筒状部材の内側での気
体の流れ状態を示す、図3のB部拡大断面図。
【図12】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図13】第二出口タンク部及び第二の筒状部材の内側
での気体の流れ状態を示す略断面図。
【図14】本発明の実施の形態の第3例を、上方から見
た図。
【図15】図14のC−C断面図。
【図16】第3例の構造に於いて、図8に相当する図。
【図17】図16のD−D断面図。
【図18】従来構造の1例を示す略斜視図。
【符号の説明】
1、1a コンデンサ 2 冷却流路 3 気体受け入れ口 4 吐出口 5 冷媒流路 6 冷媒入口 7 冷媒出口 8 第一金属板 9 第二金属板 10 仕切板 11 第一サイドプレート 12 第二サイドプレート 13 冷媒流路 14 冷却流路 15 コア部 16 第一接続部材 17 第二接続部材 18 冷媒入口 19 気体吐出口 20 第三接続部材 21 第四接続部材 22 凝縮水吐出口 23 取り出し管 24 筒部 25 筒状部材 27 案内板 28 第一通孔 29 第二通孔 30 第三通孔 31、31a インナーフィン 32 開口 33 突っ張り板 34 通孔 35 第一入口タンク部 36 第一出口タンク部 37 気体受け入れ口 38 冷媒出口 39 第二入口タンク部 40 第二出口タンク部 41 フランジ部 42 環状空間 43 隙間 44 案内突部 45 筒状部材 46 第二の筒状部材 47 円すい部 48 水タンク部 49 取り出し管 50 渦巻き状壁部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池スタックから排出された気体及
    びこの気体中に含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水を流通
    させる冷却流路と、この冷却流路の上流端に設けられ、
    上記燃料電池スタックの空気極又は水素極の排気口から
    送り出される気体を受け入れる気体受け入れ口と、上記
    冷却流路中で上記水蒸気が凝縮する事により生じた凝縮
    水を貯水タンクに戻す為の凝縮水吐出口と、この凝縮水
    を除いた気体を排出する為の気体吐出口と、上記冷却流
    路内を流れる気体を冷却する為の冷媒を流通させる冷媒
    流路と、上記冷却流路の下流端がその上側部分に接続さ
    れた出口タンク空間と、この出口タンク空間の上側部分
    内側に、この出口タンク空間の径方向内、外を仕切る状
    態で設けられた筒部とを備え、 この筒部の内側上端を上記気体吐出口に通じさせると共
    に、上記出口タンク空間の下端を上記凝縮水吐出口に通
    じさせており、上記出口タンク空間の内周面と、上記筒
    部の外周面との間に存在する環状空間内に送られた、凝
    縮水及び気体が、この環状空間内を下方に向け流れた
    後、これら凝縮水及び気体のうち、少なくとも気体が上
    記筒部内を上方に向け流れる燃料電池用コンデンサ。
  2. 【請求項2】 燃料電池スタックから排出された気体及
    びこの気体中に含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水を流通
    させる冷却流路と、この冷却流路の上流端に設けられ、
    上記燃料電池スタックの空気極又は水素極の排気口から
    送り出される気体を受け入れる気体受け入れ口と、上記
    冷却流路中で上記水蒸気が凝縮する事により生じた凝縮
    水を貯水タンクに戻す為の凝縮水吐出口と、この凝縮水
    を除いた気体を排出する為の気体吐出口と、上記冷却流
    路内を流れる気体を冷却する為の冷媒を流通させる為の
    冷媒流路と、上記冷却流路の下流端が接続された出口タ
    ンク空間と、この出口タンク空間の内部に設けられて、
    その壁面の長さ方向一端から他端に向かう程、この出口
    タンク空間の中心軸と壁面との間の距離が漸次大きくな
    る形状に形成された渦巻き状壁部とを備え、 上記出口タンク空間の上端部で中心軸寄り部分を、上記
    コア部の上部に設けた上記気体吐出口に通じさせると共
    に、上記出口タンク空間の下端を上記凝縮水吐出口に通
    じさせている燃料電池用コンデンサ。
  3. 【請求項3】 複数の冷媒流路に冷媒を分流させる為の
    上下方向に亙る入口タンク部と、この入口タンク部より
    も上側に設けられて、この入口タンク部内に外部から冷
    媒を送り込む為の冷媒入口とを備えた、請求項1又は請
    求項2に記載した燃料電池用コンデンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273447A (ja) * 2006-03-07 2007-10-18 Honda Motor Co Ltd 冷媒マニホールド及び冷媒供給方法並びに冷媒排出方法
JP2018118242A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 黄柏▲瑜▼ 複合式グリーンエネルギー浄化装置
DE102020209051A1 (de) 2020-07-20 2022-01-20 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Brennstoffzellenstapel, Verfahren zur Herstellung eines Brennstoffzellenstapels

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