JP2002352426A - 光ディスク記録方法およびその装置 - Google Patents

光ディスク記録方法およびその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクに面振れや偏芯があっても高品位に
記録を行うことができ、また光ディスクに面振れや偏芯
があっても適正な記録パワーを高精度に検出できるよう
にする。 【解決手段】 光ビームを、記録信号に応じて、記録が
行われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワー
に変調して光ディスクのトラックに照射して、記録信号
の記録を行う。このとき、ディスク周回に応じて繰り返
し生じる、ディスク面振れや偏芯による光ビーム戻り光
検出出力の周期的変動成分を検出して、該周期的変動成
分を打ち消すように、記録パワー時の光ビーム出力を補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク記録
方法およびその装置に関し、光ディスクに面振れ(ディ
スク基板の周方向の波打ち)や偏芯{ディスク中心軸に
対するトラック(案内溝等)の偏芯}があっても高品位
に記録を行うことができ、また光ディスクに面振れや偏
芯があっても適正な記録パワーを高精度に求められるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】CD−R(コンパクトディスク−レコー
ダブル)、CD−RW(コンパクトディスク−リライタ
ブル)、DVD−R(ディジタル多用途ディスク−レコ
ーダブル)等の記録可能型光ディスクにおいては、本番
の記録に先立ち、所定のテスト記録領域でレーザ光の記
録パワーを順次変化させてテスト記録を行い、該テスト
記録後これを再生して信号品位を測定し、該測定に基づ
き、最良の再生信号品位が得られる記録パワーを求め、
レーザ光の記録パワーを該求められた記録パワーに設定
して本番の記録を開始するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクには製造上
の誤差や経時変化等により面振れや偏芯が生じている。
面振れがあると、レーザ光軸がトラックに対してなす角
度が周期的に(ディスク1回転を1周期として)変動
し、またフォーカスずれ量が周期的に変動するので、ト
ラックに照射されるレーザ光の光量(照度)が周期的に
変動する。また、偏芯があると、トラッキングずれ量が
周期的に変動するので、トラックに照射されるレーザ光
の光量が周期的に変動する。このため、光ディスクに面
振れや偏芯があると、記録パワーを一定に保って記録し
ても、ディスク周方向の位置によって記録品位に差が生
じ、ディスク全周にわたり高品位に記録することができ
なかった。特に、記録速度倍率を高めて記録する場合ほ
ど、この現象は顕著であった。また、テスト記録の際
も、面振れや偏芯の影響を受けた状態で記録されるの
で、最適記録パワーを高精度に求めることができなかっ
た。
【0004】なお、記録時のディスク基板の温度上昇や
ディスク径方向位置での記録膜の膜厚変化(スピンコー
トで記録膜を成膜する場合に生じる。)等による最適記
録パワーの変動に対応するため、従来、ROPC(Runn
ing Optimum Power Control:実時間最適パワー制御)
等と称して、本番記録中に実時間で最適記録パワーを求
めて、レーザ光の記録パワーを該検出された最適記録パ
ワーに制御する方法があるが、この方法は一般的にディ
スク径方向の状態の変化に対応するものであるため応答
がきわめて遅く、ディスク1周内の変動である面振れや
偏芯に対応することはできなかった。
【0005】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、光ディスクに面振れや偏芯があっても高品位に記録
を行うことができ、また光ディスクに面振れや偏芯があ
っても適正な記録パワーを高精度に検出できるようにし
た光ディスクの記録方法およびその装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク記
録方法は、光ビームを、記録信号に応じて、記録が行わ
れる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに変
調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号の
記録を行う光ディスク記録方法において、ディスク周回
に応じて繰り返し生じる、光ディスクの面振れや偏芯等
による光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分を検出
して、該周期的変動成分を打ち消すように、記録パワー
時の光ビーム出力を補正するものである。これによれ
ば、光ディスクの面振れや偏芯によってトラックに照射
されるレーザ光の光量が周期的に変動しても、該変動を
打ち消すように記録パワー時の光ビーム出力が補正され
るので、高品位に記録を行うことができる。
【0007】この発明の光ディスク記録方法は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録方法において、記録パワー時の光ビーム出力
を検出して、該光ビーム出力が所定の目標値に一致する
ように、記録パワー時の光ビーム出力を制御するととも
に、ディスク周回に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻
り光検出出力の周期的変動成分を検出して、該周期的変
動成分を打ち消すように、前記記録パワー時光ビーム出
力検出に基づく光ビーム出力制御とは異なる応答周波数
帯(例えば、該記録パワー時光ビーム出力検出に基づく
光ビーム出力制御よりも高い応答周波数域)で、該記録
パワー時の光ビーム出力を補正するものである。これに
よれば、記録パワー時光ビーム出力検出に基づく光ビー
ム出力制御により、温度変化等による光ビーム出力の変
動が抑えられるとともに、光ディスクの面振れや偏芯に
よってトラックに照射されるレーザ光の光量が周期的に
変動しても、該変動を打ち消すように記録パワー時の光
ビーム出力が補正されるので、高品位に記録を行うこと
ができる。
【0008】なお、光ビーム戻り光検出出力の周期的変
動成分の検出は、例えば、記録と並行して実時間で行
い、あるいは、記録に先立ち行うことができる。また、
記録信号の記録は、例えば、本番記録として、あるい
は、本番記録に先立ち適正記録パワーを求めるために記
録パワーを順次変化して行われるテスト記録として行う
ことができる。本番記録として行えば、高品位な記録を
行うことができ、テスト記録として行えば、適正記録パ
ワーを高精度に求めることができる。
【0009】この発明の光ディスク記録装置は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録装置において、記録パワー時の光ビーム出力
を検出して、該光ビーム出力が所定の目標値に一致する
ように、記録パワー時の光ビーム出力を制御する記録パ
ワー制御ループと、非記録パワー時の光ビーム戻り光を
検出して、該戻り光検出出力が所定の目標値に一致する
ように、非記録パワー時の光ビーム出力を制御する非記
録パワー制御ループとを具備し、前記非記録パワー制御
ループの応答周波数帯域を、ディスク周回に応じて繰り
返し生じる、光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分
に応答する帯域に設定し、前記記録パワー制御ループの
応答周波数帯域を該ディスク周回に応じて繰り返し生じ
る周期的変動成分に応答しない相対的に低い帯域に設定
し、記録パワー時に、前記記録パワー制御ループが、該
記録パワー制御ループで生成されている光ビーム駆動信
号と前記非記録パワー制御ループで生成されている光ビ
ーム駆動信号との合成値に応じて光ビーム源を駆動し
て、その光ビーム出力を記録パワー時の所定の目標値に
制御するものである。
【0010】この発明の光ディスク記録装置は、記録位
置がディスク径方向へ移動するのに伴って生じる、記録
パワー時の光ビーム戻り光検出出力の変動を検出し、該
記録パワー時の戻り光検出出力の変動を打ち消す補正値
を作成して、該補正値で前記記録パワー制御ループの目
標値を補正する記録パワー目標値補正手段をさらに具備
してなり、該記録パワー目標値補正手段の応答周波数帯
域を、前記記録パワー制御ループの応答周波数帯域に対
し異なる周波数帯域(例えば、該記録パワー制御ループ
の応答周波数帯域に対し相対的に低い周波数帯域)に設
定してなるものである。
【0011】この発明の光ディスク記録方法は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録方法において、記録に先立ち、ディスク周回
に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光検出出力の周
期的変動成分を検出して、ディスク周方向位置に応じた
光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分特性として予
めメモリに記憶し、記録の際に、ディスク周方向位置を
順次検出して、前記メモリから各該当するディスク周方
向位置における光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成
分を順次読み出し、該周期的変動成分を打ち消すよう
に、記録パワー時の光ビーム出力を補正するものであ
る。これによれば、光ディスクの面振れや偏芯によって
トラックに照射されるレーザ光の光量が周期的に変動し
ても、該変動を打ち消すように記録パワー時の光ビーム
出力が補正されるので、高品位に記録を行うことができ
る。
【0012】この発明の光ディスク記録方法は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録方法において、記録に先立ち、ディスク周回
に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光検出出力の周
期的変動成分を検出して、ディスク周方向位置に応じた
光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分特性として予
めメモリに記憶し、記録の際に、記録パワー時の光ビー
ム出力を検出して、該光ビーム出力が所定の目標値に一
致するように、記録パワー時の光ビーム出力を制御する
とともに、ディスク周方向位置を順次検出して、前記メ
モリから各該当するディスク周方向位置における光ビー
ム戻り光検出出力の周期的変動成分を順次読み出し、該
周期的変動成分を打ち消すように、前記記録パワー時光
ビーム出力検出に基づく光ビーム出力制御とは異なる応
答周波数帯(例えば、該記録パワー時光ビーム出力検出
に基づく光ビーム出力制御よりも高い応答周波数域)
で、該記録パワー時の光ビーム出力を補正するものであ
る。これによれば、記録パワー時光ビーム出力検出に基
づく光ビーム出力制御により、温度変化等による光ビー
ム出力の変動が抑えられるとともに、光ディスクの面振
れや偏芯によってトラックに照射されるレーザ光の光量
が周期的に変動しても、該変動を打ち消すように記録パ
ワー時の光ビーム出力が補正されるので、高品位に記録
を行うことができる。
【0013】なお、記録に先立ち行われる、ディスク周
回に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光検出出力の
周期的変動成分の検出は、例えば、記録が行われない所
定パワーの光ビームを光ディスクに照射して行うことが
できる。また、記録信号の記録は、例えば、本番記録と
して、あるいは、本番記録に先立ち適正記録パワーを求
めるために記録パワーを順次変化して行われるテスト記
録として行うことができる。
【0014】この発明の光ディスク記録装置は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録装置において、装着されている光ディスクに
関し、ディスク周回に応じて繰り返し生じる、ディスク
周方向位置に応じた光ビーム戻り光検出出力の周期的変
動成分の検出特性を記憶するメモリと、記録パワー時の
光ビーム出力を検出して、該光ビーム出力が所定の目標
値に一致するように、記録パワー時の光ビーム出力を制
御する記録パワー制御ループと、記録が行われているデ
ィスク周方向位置を検出する周方向位置検出手段と、記
録の際に、前記周方向位置検出手段で検出されるディス
ク周方向位置に応じて、前記メモリから各該当するディ
スク周方向位置における光ビーム戻り光検出出力の周期
的変動成分を順次読み出し、該周期的変動成分を打ち消
すように、記録パワー時の光ビーム出力を補正する光ビ
ーム出力補正手段とを具備し、前記記録パワー制御ルー
プの応答周波数帯域を前記光ビーム出力補正手段による
光ビーム出力補正に応答しない周波数帯域(例えば、該
光ビーム出力補正よりも相対的に低い周波数帯域)に設
定してなるものである。
【0015】この発明の光ディスク記録装置は、記録位
置がディスク径方向へ移動するのに伴って生じる、記録
パワー時の光ビーム戻り光検出出力の変動を検出し、該
記録パワー時の戻り光検出出力の変動を打ち消す補正値
を作成して、該補正値で前記記録パワー制御ループの目
標値を補正する記録パワー目標値補正手段をさらに具備
してなり、該記録パワー目標値補正手段の応答周波数帯
域を、前記記録パワー制御ループの応答周波数帯域に対
し異なる周波数帯域(例えば、該記録パワー制御ループ
の応答周波数帯域に対し相対的に低い周波数帯域)に設
定してなるものである。
【0016】この発明の光ディスク記録方法は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録方法において、本番記録に先立ち、ディスク
1周について記録パワーを順次変化させてテスト記録を
行い、該テスト記録後これを再生して、各記録パワーに
おけるアシンメトリ値を測定し、該測定値から記録パワ
ー値対アシンメトリ値の直線または二次近似特性を求
め、該求められた直線または二次近似特性から、アシン
メトリ値の所定の目標値を実現する記録パワー値を求
め、該求められた記録パワー値を、本番記録開始時の記
録パワー指令値として設定して本番記録を開始するもの
である。すなわち、光ディスクに面振れや偏芯があると
記録パワー値対アシンメトリ値特性に正弦波状のうねり
が生じるため、この特性から目標アシンメトリ値を実現
する記録パワー値を求めると、該目標アシンメトリ値を
実現する真の記録パワー値に対し誤差を生じたものとな
り、記録パワー値を該誤差を生じた値に設定して本番記
録を行うと、高品位な記録を行うことができない。そこ
で、ディスク1周分のテスト記録に基づく記録パワー値
対アシンメトリ値特性の測定結果からその直線または二
次近似特性を求めることにより、該特性に含まれる光デ
ィスクの面振れ成分や偏芯成分を打ち消して、目標アシ
ンメトリを実現する記録パワー値を高精度に求めること
ができ、記録パワー値を該求められた値に設定して本番
記録を行うことにより、高品位な記録を行うことができ
る。なお、近似特性は、例えば、最小二乗法により求め
ることができる。また、ディスク1周は、例えば、ディ
スク回転に伴いFG(周波数発生器)から得られるFG
パルスをカウントして検出することができる。
【0017】この発明の光ディスク記録方法は、光ビー
ムを、記録信号に応じて、記録が行われる記録パワー
と、記録が行われない非記録パワーに変調して光ディス
クのトラックに照射して、該記録信号の記録を行う光デ
ィスク記録方法において、本番記録に先立ち、記録パワ
ーを順次変化させてテスト記録を行い、該テスト記録後
これを再生して、記録パワー値対アシンメトリ値特性お
よびアシンメトリ値対記録信号品位特性を求め、該アシ
ンメトリ値対記録信号品位特性から該特性のアシンメト
リ値方向の重心を求め、該求められたアシンメトリ値を
実現する記録パワー値を前記記録パワー値対アシンメト
リ値特性から求めて、該求められた記録パワー値を、本
番記録開始時の記録パワー指令値として設定して本番記
録を開始するものである。これによれば、記録信号品位
が良好に得られるアシンメトリ値範囲の中央付近の値、
すなわち、パワーマージンが広く得られるアシンメトリ
値(記録信号品位が良好でかつ記録パワー値の変動によ
る記録信号品位の低下が少ないアシンメトリ値)を求め
ることができ、該アシンメトリ値を目標アシンメトリ値
として、該目標アシンメトリ値を実現する記録パワー値
を記録パワー値対アシンメトリ値特性から求めることに
より、適正な記録パワー値を高精度に求めることがで
き、記録パワー値を該求められた値に設定して本番記録
を行うことにより、高品位な記録を行うことができる。
なお、記録信号品位のパラメータとしては、例えば、C
1エラー(リードソロモン補正1レベルエラー)やCU
エラー(訂正不能エラー)の発生率、同期外れ発生率、
ジッタ量等を用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明をCD−R/RW
ドライブ(CD−RディスクとCD−RWディスクの記
録および再生が可能な光ディスク記録装置)に適用した
実施の形態を説明する。
【0019】(実施の形態1)この発明の光ディスク記
録装置の実施の形態1を図1に示す。これは、記録時に
各ディスク周回位置の面振れや偏芯を実時間で検出し
て、該面振れや偏芯を打ち消すように記録パワーを補正
しながら記録を行うようにしたものである。光ディスク
(CD−RディスクまたはCD−RWディスク)10
は、スピンドルモータ12で駆動され、光ピックアップ
13で記録および再生が行われる。スピンドルコントロ
ーラ14は、光ディスク10から検出されるウォブルも
しくはATIP(Absolute Time In Pre-groove)信号
と基準発振器16から発振される基準クロックを分周し
た信号とを位相比較し、両者が位相同期するようにスピ
ンドルモータ12を制御する。光ピックアップ13は、
半導体レーザ等のレーザ光源18からレーザ光20を出
射し、光ディスク10の記録面に照射して、記録または
再生を行う。レーザ光源18から出射されるレーザ光2
0の一部はフロントモニタ23で受光される。光ディス
ク10からの主ビームの戻り光(反射光)20aは4分
割光検出器等の主ビーム用戻り光検出器22で受光され
る。再生時に戻り光検出器22から出力される再生EF
M信号は、EFMデコーダ24でEFM復調されて、記
録信号が復調される。記録信号生成回路26は、テスト
記録および本番記録を行う記録信号を生成する。レーザ
駆動回路28は、レーザ光源18を駆動する回路で、レ
ーザ光出力を、再生時は所定の再生パワーに制御し、記
録時は記録信号に応じて、記録が行われる記録パワーと
記録が行われない非記録パワー(例えば再生パワーと同
じパワー)に変調する。
【0020】レーザ駆動回路28の構成例を図2に示
す。レーザ駆動回路28は、再生時の再生パワーおよび
記録時(本番記録時およびテスト記録時)の非記録パワ
ーを実現するレーザ駆動電流Ibを供給する電流源31
と、記録時(本番記録時およびテスト記録時)の記録パ
ワーを実現するレーザ駆動電流と電流源31から供給さ
れる電流Ibとの差分に相当する電流Itを供給する電流
源33を備える。両電流源31,33から供給される電
流Ib,Itは加算器35で電流加算されてレーザ光源1
8を駆動して、レーザ光20を出射させる。記録パワー
を実現する電流源33の供給経路にはスイッチ41が配
置され、記録信号生成回路26から出力される記録信号
に応じてオン、オフされる。これにより、レーザ光源1
8から出射されるレーザ光20は、記録時には、記録信
号に応じて記録パワーと非記録パワーに変調される。ま
た、再生時はスイッチ41はオフされたままとなり、レ
ーザ光源18から出射されるレーザ光20は再生パワー
に制御される。
【0021】図1において、ALPC1ループ30は、
本番記録時の記録パワーが所定の目標値に一致するよう
に制御するALPC制御(Automatic Laser Power Cont
rol)ループを構成するもので、レーザ光源18の温度
変化等によるレーザ光出力の変動を抑える働きをする。
すなわち、ALPC1ループ30は、本番記録時に、フ
ロントモニタ23の検出出力を記録パワー時のタイミン
グ{図3(c)参照}でサンプルホールド回路SH1に
サンプルホールドし、加え合わせ点34で該サンプルホ
ールド値と記録パワー目標値との偏差を求め、ALPC
1回路36で該偏差を打ち消すようにレーザ駆動回路2
8を制御して(図2の構成の場合、電流源33の電流値
Itを制御する。)、記録パワーを該目標値に制御す
る。ALPC1回路36には、ALPC1ループ30の
応答周波数帯域を設定するローパスフィルタLPF1が
組み込まれている。ALPC1回路36は、テスト記録
時には、例えば図4に示すように、所定期間(例えば1
サブコードフレーム)ごとに所定ステップずつ変化する
記録パワーを指示する。
【0022】非記録パワー指令値出力回路37は、記録
時の非記録パワーおよび再生時の再生パワーを指令し、
該指令値を実現するようにレーザ駆動回路28を制御す
る(図2の構成の場合、電流源31の電流値Ibを制御
する。)。ALPC2ループ38は、記録時(本番記録
時およびテスト記録時)に、非記録パワー時の戻り光検
出出力が所定の目標値に一致するように制御するALP
C制御ループを構成するもので、面振れや偏芯等に基づ
く、トラックに対するレーザ光20の照射光量の変動に
よる記録品位の低下を抑制する働きをする。すなわち、
ALPC2ループ38は、テスト記録時および本番記録
時に、戻り光検出器22の検出出力を非記録パワー時の
タイミング{図3(d)参照}でサンプルホールド回路
SH2にサンプルホールドし、加え合わせ点40で該サ
ンプルホールド値とALPC2目標値出力回路42から
出力される非記録パワー時の戻り光強度目標値(非記録
パワー時の戻り光検出出力の標準値として予め設定され
ている値)との偏差を求め、ローパスフィルタLPF2
および加算点39を介して、該偏差を打ち消すようにレ
ーザ駆動回路28を制御する(図2の構成の場合、電流
源31の電流値Ibを補正制御する。)。
【0023】記録パワー目標値算出回路25は、テスト
記録の再生時に、再生EFM信号から記録パワーの各段
階ごとのアシンメトリ値を計測し(図5実線)、該計測
値を最小二乗法等の直線近似あるいは2次近似等で近似
して、記録パワー値対アシンメトリ値特性を求める(図
5点線)。なお、アシンメトリ値は、再生EFM信号波
形のピークレベル(符号は+)をa、ボトムレベルをb
(符号は−)とすると(a+b)/(a−b)で求まる
値である。光ディスク記録装置内のメモリ(図示せず)
には、高品位記録が実現されるアシンメトリ値がディス
ク種類ごとに目標アシンメトリ値として予め記憶されて
おり、光ディスク記録装置は光ディスクが装着された時
に、そのディスク種類を判別して、メモリから該当する
目標アシンメトリ値を読み出しす。そして、記録パワー
目標値算出回路25は、前記求められた記録パワー値対
アシンメトリ値特性から、目標アシンメトリ値を実現す
る記録パワー値を求め(図5参照)、該値を本番記録開
始当初の記録パワー目標値として出力する。
【0024】サンプルホールド回路SH3は、戻り光検
出器22の検出出力を記録パワー時のタイミング{図3
(c)参照}でサンプルホールドする。ROPC回路4
4は、本番記録開始後のディスク基板の温度上昇やディ
スク径方向位置での記録膜の膜厚変化等による最適記録
パワーの変動に追従して記録パワーの目標値を変化させ
る働きをするもので、本番記録開始当初のサンプルホー
ルド回路SH3のサンプルホールド値に対するその後の
該サンプルホールド回路SH3のサンプルホールド値の
変動量(記録深さ等の記録状態の変化に伴う戻り光強度
の変動により生じる)を検出して、該変動量を打ち消す
記録パワー目標値の補正値を作成する。作成された補正
値は、加算点46で本番記録開始当初の記録パワー目標
値と加算されて、該記録パワー目標値を補正する。AL
PC1ループ30はこの補正された記録パワー目標値を
新たな記録パワー目標値として、本番記録開始後の記録
パワーのレーザ光出力を制御する。ROPC回路44に
は自己の応答周波数特性を設定するローパスフィルタL
PF3が組み込まれている。
【0025】ローパスフィルタLPF1、LPF2、L
PF3による、ALPC1ループ30、ALPC2ルー
プ38、ROPC回路44の応答周波数帯域の設定例を
図6に示す。ALPC2ループ38の応答周波数帯域は
面振れおよび偏芯に応答する帯域に設定されている。こ
れにより、記録時にローパスフィルタLPF2からは、
図7に示すように、ディスク周回ごとに繰り返される面
振れや偏芯等による周期的変動成分が出力される。AL
PC1ループ30の応答周波数帯域は、レーザ光源18
の温度変化に応答し面振れおよび偏芯には応答しないA
LPC2ループ38よりも低い帯域に設定されている。
ROPC回路44の応答周波数帯域は、ディスク径方向
での状態変化(本番記録時のディスク基板の温度上昇や
ディスク径方向位置での記録膜の膜厚変化等)に伴う記
録パワー時の戻り光検出出力の変動に応答しALPC1
ループ30よりも低い帯域に設定されている。このよう
にして、各制御系統ごとに応答周波数帯域が分割され、
安定な制御を実現している。
【0026】図1の光ディスク記録装置による制御動作
例を図8に示す。光ディスク記録装置に光ディスク10
が装着されると、自動的にテスト記録モードが開始され
る。すなわち、スピンドルモータ12が起動され(S
1)、非記録パワー指令値出力回路37から所定の非記
録パワー指令値が出力され、ALPC2目標値出力回路
42から非記録パワー時の戻り光強度目標値が出力さ
れ、ALPC1回路36からステップ状に変化する記録
パワーが指令され、レーザ駆動回路28はレーザ光出力
をテスト用EFM信号に応じて、記録パワーと非記録パ
ワーに変調してテスト記録を行う(S2)。このとき、
ALPC2ループ38はオンされており、光ディスク1
0の面振れや偏芯によってトラックに照射されるレーザ
光の光量が変動しても、該変動を打ち消すように記録パ
ワー時の光ビーム出力が補正されるので、面振れや偏芯
の影響を受けることなくテスト記録を行うことができ
る。なお、テスト記録時は、ALPC1ループ30をオ
フし、ALPC1回路36から出力されるステップ状に
変化する記録パワー指令値によって記録パワーをオープ
ンループで制御し、このとき各ステップごとの真の記録
パワー値をフロントモニタ23で検出し、この各ステッ
プごとの真の記録パワーの検出値を用いて、テスト記録
後の記録パワー値対アシンメトリ値特性を求めることが
できる。また、テスト記録時は、ROPC回路44もオ
フすることができる。
【0027】テスト記録後これを再生して、記録パワー
目標値算出回路25にて、各記録パワーステップごとの
アシンメトリ値を計測し(図5実線)、その計測結果
(各ステップごとの、真の記録パワー値に対するアシン
メトリ値のデータ)から記録パワー値対アシンメトリ値
の近似特性(図5点線)を求め、該特性から目標アシン
メトリ値を実現する記録パワー値を求める(S3)。そ
して、該求められた記録パワー値を、本番記録開始当初
の記録パワー目標値として設定する。これで、本番記録
の準備が整う。本番記録が指令されると(S4)、非記
録パワー指令値出力回路37から所定の非記録パワー指
令値(テスト記録時と同じ値)が出力され、ALPC2
目標値出力回路42から非記録パワー時の戻り光強度目
標値(テスト記録時と同じ値)が出力され、記録パワー
目標値算出回路25からテスト記録で求められた本番記
録開始当初の記録パワー目標値が出力され、ALPC1
ループ30、ALPC2ループ38,ROPC回路44
をオンして、本番記録を開始する(S5)。本番記録中
は、ROPC回路44により記録パワー目標値が必要に
応じて補正され、ALPC1ループ30は該補正された
記録パワー目標値を実現するように、記録パワーを制御
する。また、光ディスク10の面振れや偏芯によるトラ
ック周回ごとのトラック照射光量の周期的変動は、AL
PC2ループ38により打ち消される。本番記録信号の
記録が全て完了すると(S6)、本番記録を終了する
(S7)。
【0028】(実施の形態2)この発明の光ディスク記
録装置の実施の形態2を図9に示す。これは、各ディス
ク周回位置の面振れや偏芯を予め検出してメモリに保存
し、記録時にディスク周回位置に応じて該メモリを読み
出して、該面振れや偏芯を打ち消すように記録パワーを
補正しながら記録を行うようにしたものである。前記実
施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。光
ディスク10は、スピンドルモータ12で駆動され、光
ピックアップ13で記録および再生が行われる。スピン
ドルコントローラ14は、光ディスク10から検出され
るウォブルもしくはATIP信号と基準発振器16から
発振される基準クロックを分周した信号とを位相比較
し、両者が位相同期するようにスピンドルモータ12を
制御する。スピンドルモータ12からは、その回転に応
じてFGパルスが発生される。カウンタ50は光ディス
ク10の適宜の周方向位置でリセットされ、FGパルス
をカウントする。光ピックアップ13は、半導体レーザ
等のレーザ光源18からレーザ光20を出射して、光デ
ィスク10の記録面に照射する。レーザ光源18から出
射されるレーザ光20の一部はフロントモニタ23で受
光される。光ディスク10からの主ビームの戻り光20
aは4分割光検出器等の主ビーム用戻り光検出器22で
受光される。再生時に戻り光検出器22から出力される
再生EFM信号は、EFMデコーダ24でEFM復調さ
れて、記録信号が復調される。記録信号生成回路26
は、テスト記録および本番記録を行う記録信号を生成す
る。レーザ駆動回路28は、レーザ光源18を駆動する
回路で、レーザ光出力を、再生時は所定の再生パワーに
制御し、記録時は記録信号に応じて記録が行われる記録
パワーと記録が行われない非記録パワー(例えば再生パ
ワーと同じパワー)に変調する。レーザ駆動回路28
は、例えば、前記図2のように構成される。
【0029】ALPC1ループ30は、本番記録時に、
フロントモニタ23の検出出力を記録パワー時のタイミ
ング{図3(c)参照}でサンプルホールド回路SH1
にサンプルホールドし、加え合わせ点34で該サンプル
ホールド値と記録パワー目標値との偏差を求め、ALP
C1回路36で該偏差を打ち消すようにレーザ駆動回路
28を制御して(図2の構成の場合、電流源33の電流
値Itを制御する。)、記録パワーを該目標値に制御す
る。ALPC1回路36には、ALPC1ループ30の
応答周波数帯域を設定するローパスフィルタLPF1が
組み込まれている。ALPC1回路36は、テスト記録
時には、例えば図4に示すように、所定期間(例えば1
サブコードフレーム)ごとに所定ステップずつ変化する
記録パワーを指示する。
【0030】非記録パワー指令値出力回路37は、記録
時の非記録パワーおよび再生時の再生パワーを指令し、
該指令値を実現するようにレーザ駆動回路28を制御す
る(図2の構成の場合、電流源31の電流値Ibを制御
する。)。制御経路52は、記録時(本番記録時および
テスト記録時)に、面振れや偏芯等に基づく、トラック
に対するレーザ光20の照射光量の変動による記録品位
の低下を抑制する働きをする。この制御経路52は、テ
スト記録に先立つトレーニング動作で、光ディスク10
の周方向の各位置で面振れおよび偏芯成分を検出して周
回メモリ54に記憶し、テスト記録および本番記録時
に、光ディスク10の周方向位置に応じて、周回メモリ
54から該当する面振れおよび偏芯成分を読み出して、
該面振れおよび偏芯成分を打ち消すように記録パワーを
補正する。
【0031】テスト記録に先立つトレーニング動作は、
例えば、次のようにして行われる。光ディスク10を回
転駆動し、レーザ光源18から非記録パワー(再生パワ
ー)のレーザ光20を出射して光ディスク10に照射
し、その戻り光20aを戻り光検出器22で検出する。
非記録パワー戻り光強度標準値出力回路56は、非記録
パワー時の戻り光強度標準値(非記録パワー時の戻り光
検出出力の標準値として予め設定されている値)を出力
する。戻り光検出出力は、加え合わせ点58で非記録パ
ワー時の戻り光強度標準値との偏差がとられ、該偏差信
号はローパスフィルタLPF4にて、面振れおよび偏芯
成分よりも高域のノイズ成分が除去されて該面振れおよ
び偏芯成分が抽出され、サンプルホールド回路SH4に
入力される。この状態で、光ディスク10の適宜の周方
向位置でカウンタ50をリセットし、FGパルスのタイ
ミングごとに、戻り光検出出力をサンプルホールド回路
SH4でサンプルホールドし、カウンタ50のカウント
値をアドレス値として、周回メモリ54にディスク1周
分のサンプルホールド値すなわち光ディスク10の各周
方向位置における面振れおよび偏芯成分を記憶する。こ
のトレーニング動作で周回メモリ54に記憶されるデー
タの一例を図10に示す。
【0032】図9において、記録パワー目標値算出回路
25は、テスト記録の再生時に、再生EFM信号から記
録パワーの各段階ごとのアシンメトリ値を計測し(図5
実線)、該計測値を最小二乗法等の直線近似あるいは2
次近似等で近似して、記録パワー値対アシンメトリ値特
性を求め(図5点線)、該特性から。所定の目標アシン
メトリ値を実現する記録パワー値を求め(図5参照)、
該値を本番記録開始当初の記録パワー目標値として出力
する。
【0033】サンプルホールド回路SH3は、戻り光検
出器22の検出出力を記録パワー時のタイミング{図3
(c)参照}でサンプルホールドする。ROPC回路4
4は、本番記録開始当初のサンプルホールド回路SH3
のサンプルホールド値に対するその後の該サンプルホー
ルド回路SH3のサンプルホールド値の変動量を検出し
て、該変動量を打ち消す記録パワー目標値の補正値を作
成する。作成された補正値は、加算点46で本番記録開
始当初の記録パワー目標値と加算されて、該記録パワー
目標値を補正する。ALPC1ループ30はこの補正さ
れた記録パワー目標値を新たな記録パワー目標値とし
て、本番記録開始後の記録パワーのレーザ光出力を制御
する。ROPC回路44には自己の応答周波数特性を設
定するローパスフィルタLPF3が組み込まれている。
ALPC1ループ30の応答周波数帯域は、レーザ光源
18の温度変化に応答し面振れおよび偏芯には応答しな
い相対的に低い帯域に設定されている。ROPC回路4
4の応答周波数帯域は、ディスク径方向での状態変化
(本番記録時のディスク基板の温度上昇やディスク径方
向位置での記録膜の膜厚変化等)に伴う記録パワー時の
戻り光検出出力の変動に応答する、ALPC1ループ3
0よりも低い帯域に設定されている。
【0034】図9の光ディスク記録装置による制御動作
例を図11に示す。光ディスク記録装置に光ディスク1
0が装着されると、自動的にトレーニングモードおよび
これに続いてテスト記録モードが開始される。すなわ
ち、スピンドルモータ12が起動され、光ディスク10
の適宜の周方向位置でカウンタ50がリセットされ(S
11)、前述のトレーニング動作により周回メモリ54
に光ディスク10の各周方向位置における面振れおよび
偏芯成分が記憶される(S12)。トレーニング動作が
終了すると、引き続きテスト記録モードが開始される。
すなわち、非記録パワー指令値出力回路37から所定の
非記録パワー指令値が出力され、ALPC1回路36か
らステップ状に変化する記録パワーが指令され、レーザ
駆動回路28はレーザ光出力をテスト用EFM信号に応
じて、記録パワーと非記録パワーに変調してテスト記録
を行う(S13)。このとき、カウンタ50はFGパル
スをカウントして光ディスク10の前記トレーニング時
と同じ周方向位置に到達するごとにリセットされる。そ
して、カウンタ50のカウント値をアドレス情報とし
て、周回メモリ54から各周方向位置の面振れおよび偏
芯成分が順次読み出され、加算点39を介して、該面振
れおよび偏芯成分を打ち消すようにレーザ駆動回路28
が制御される(図2の構成の場合、電流源31の電流値
Ibを補正制御する。)。したがって、光ディスク10
の面振れや偏芯によってトラックに照射されるレーザ光
の光量が変動しても、該変動を打ち消すように記録パワ
ー時の光ビーム出力が補正されるので、面振れや偏芯の
影響を受けることなくテスト記録を行うことができる。
なお、テスト記録時は、ALPC1ループ30をオフ
し、ALPC1回路36から出力されるステップ状に変
化する記録パワー指令値によって記録パワーをオープン
ループで制御し、このとき各ステップごとの真の記録パ
ワー値をフロントモニタ23で検出し、この各ステップ
ごとの真の記録パワーの検出値を、テスト記録後の記録
パワー値対アシンメトリ値特性の算出の際に用いること
ができる。また、テスト記録時は、ROPC回路44も
オフすることができる。
【0035】テスト記録後これを再生して、記録パワー
目標値算出回路25にて、各記録パワーステップごとの
アシンメトリ値を計測し(図5実線)、その計測結果
(各ステップごとの、真の記録パワー値に対するアシン
メトリ値のデータ)から記録パワー値対アシンメトリ値
の近似特性(図5点線)を求め、該特性から目標アシン
メトリ値を実現する記録パワー値を求める(S14)。
そして、該求められた記録パワー値を、本番記録開始当
初の記録パワー目標値として設定する。これで、本番記
録の準備が整う。本番記録が指令されると(S15)、
非記録パワー指令値出力回路37から所定の非記録パワ
ー指令値(テスト記録時と同じ値)が出力され、記録パ
ワー目標値算出回路25からテスト記録で求められた本
番記録開始当初の記録パワー目標値が出力され、ALP
C1ループ30、ROPC回路44をオンして、本番記
録を開始する(S16)。本番記録中は、テスト記録時
と同様に、カウンタ50のカウント値をアドレス情報と
して、周回メモリ54から各周方向位置の面振れおよび
偏芯成分を順次読み出し、加算点39を介して、該面振
れおよび偏芯成分を打ち消すようにレーザ駆動回路28
を制御する(図2の構成の場合、電流源31の電流値I
bを補正制御する。)。また、本番記録中は、ROPC
回路44により記録パワー目標値が必要に応じて補正さ
れ、ALPC1ループ30は該補正された記録パワー目
標値を実現するように、記録パワーを制御する。本番記
録信号の記録が全て完了すると(S17)、本番記録を
終了する(S18)。
【0036】なお、前記実施の形態1、2では、非記録
パワー時の戻り光から面振れ偏芯成分を検出したが、記
録パワー時の戻り光から面振れ、偏芯成分を検出するこ
ともできる。このとき、レーザ駆動回路28を図2のよ
うに構成する場合は、検出された面振れ、偏芯成分に応
じて、電流源33の電流値Itを制御して、面振れ、偏
芯成分を打ち消すことができる。
【0037】(実施の形態3)前記実施の形態1、2で
は、テスト記録に、面振れや偏芯成分に応じて記録パワ
ーを補正するようにしたが、該補正をすることなくテス
ト記録して、該テスト記録の再生データから記録パワー
値対アシンメトリ値特性を求める際に、面振れや偏芯成
分を除去することにより、目標アシンメトリ値を実現す
る記録パワーを高精度に求めることもできる。前記実施
の形態1、2の構成においてこれを実現する場合の制御
動作例を図12を参照して説明する。光ディスク記録装
置に光ディスク10が装着されると、自動的にテスト記
録モードが開始される。すなわち、スピンドルモータ1
2が起動され(S21)、非記録パワー指令値出力回路
37から所定の非記録パワー指令値が出力され、ALP
C1回路36からステップ状に変化する記録パワーが指
令され、レーザ駆動回路28はレーザ光出力をテスト用
EFM信号に応じて、記録パワーと非記録パワーに変調
してテスト記録を行う(S22)。このとき、図1の構
成ではALPC2ループ38をオフし、図9の構成では
制御経路52をオフして、記録パワーの補正動作を停止
させる。このテスト記録は、丁度ディスク1周あるいは
ほぼ1周で完了するように記録パワーのステップ数を設
定する。なお、テスト記録時は、ALPC1ループ30
をオフし、ALPC1回路36から出力されるステップ
状に変化する記録パワー指令値によって記録パワーをオ
ープンループで制御し、このとき各ステップごとの真の
記録パワー値をフロントモニタ23で検出し、この各ス
テップごとの真の記録パワーの検出値を用いて、テスト
記録後の記録パワー値対アシンメトリ値特性を求めるこ
とができる。また、テスト記録時は、ROPC回路44
もオフすることができる。
【0038】テスト記録後これを再生して(S23)、
記録パワー目標値算出回路25にて、各記録パワーステ
ップごとのアシンメトリ値を計測し、その計測結果(各
ステップごとの、真の記録パワー値に対するアシンメト
リ値のデータ)(図13実線)から、記録パワー値対ア
シンメトリ値の近似特性を最小二乗法等により求める
(図13点線)(S24)。テスト記録が丁度ディスク
1周あるいはほぼ1周で完了しているので、この近似特
性は面振れや偏芯成分が除去されたものとなる。したが
って、該近似特性から目標アシンメトリ値を実現する記
録パワー値を求めることにより、目標アシンメトリ値を
実現する記録パワーが高精度に求められる(S25)。
該求められた記録パワー値を、本番記録開始当初の記録
パワー目標値として設定することにより本番記録の準備
が整い、本番記録の指令によって本番記録を開始するこ
とができる。なお、本番記録時は、前記実施の形態1、
2で説明した、面振れや偏芯成分に応じた記録パワー補
正を行うことができる。
【0039】(実施の形態4)前記実施の形態1〜3で
は、目標アシンメトリ値が予めメモリに登録されている
ものとしたが、目標アシンメトリ値が予めメモリに登録
されていない場合あるいは予め登録されているがより正
確に目標アシンメトリ値を求めたい場合等、ユーザ使用
段階で目標アシンメトリ値を求める必要が生じる場合が
ある。前記実施の形態1〜3の構成においてこれを実現
する場合の制御動作例を図14を参照して説明する。光
ディスク記録装置に光ディスク10が装着されると、自
動的にテスト記録モードが開始される。すなわち、スピ
ンドルモータ12が起動され(S31)、記録パワーが
ステップ状に変化してテスト記録が行われる(S3
2)。テスト記録後これを再生して(S33)、記録パ
ワー目標値算出回路25にて、各記録パワーステップご
とのアシンメトリ値を計測し、その計測結果から記録パ
ワー値対アシンメトリ値の近似特性を最小二乗法等によ
り求める。また、記録パワー目標値算出回路25は、E
FMデコーダ24のデコード結果から各記録パワーステ
ップごとのC1エラーの発生回数を計測する。1ステッ
プの期間を1サブコードフレーム(=98EFMフレー
ム)とすると、1ステップのC1エラー発生回数の最大
値は98である。そこで、記録パワーステップごとに、
98からC1エラー発生回数を引き算した値をC1エラ
ー無しの回数として求め、アシンメトリ値に対するC1
エラー無しの回数の特性を求める(S34)。図15は
このようにして求められたアシンメトリ値対C1エラー
無し回数特性の一例である。記録パワー目標値算出回路
25は、該求められたアシンメトリ値対C1エラー無し
回数特性から、そのアシンメトリ値軸方向の重心を求め
る。すなわち、各記録パワーにおけるC1エラー無し回
数NERnと、次のステップの記録記録パワーのアシン
メトリ値との差分Δβnとを乗じ、総和をとることで、
記録信号品位を評価する次式のパラメータ値SQが得ら
れる。 SQ=ΣΔβn*NERn そして、このSQ値を全記録パワーにおけるC1エラー
無し回数NERnの総数で割ることにより、アシンメト
リ値軸方向の重心βcが次式のように求まる。βc=S
Q/ΣNERn
【0040】求められたアシンメトリ値はパワーマージ
ンが広く得られる値であり、その値を目標アシンメトリ
値として設定する(S35)。目標アシンメトリ値が求
められたら、記録パワー対アシンメトリ値の近似特性か
ら、該目標アシンメトリ値を実現する記録パワーが求め
られる(S36)。該求められた記録パワー値を、本番
記録開始当初の記録パワー目標値として設定することに
より本番記録の準備が整い、本番記録の指令によって本
番記録を開始することができる。なお、本番記録時は、
前記実施の形態1、2で説明した、面振れや偏芯成分に
応じた記録パワー補正を行うことができる。
【0041】なお、C1エラー特性に代えて、ジッタ特
性を用いることもできる。その場合の制御動作例を図1
6を参照して説明する。光ディスク記録装置に光ディス
ク10が装着されると、自動的にテスト記録モードが開
始される。すなわち、スピンドルモータ12が起動され
(S41)、記録パワーがステップ状に変化してテスト
記録が行われる(S42)。テスト記録後これを再生し
て(S43)、記録パワー目標値算出回路25にて、各
記録パワーステップごとのアシンメトリ値を計測し、そ
の計測結果から記録パワー値対アシンメトリ値の近似特
性を最小二乗法等により求める。また、記録パワー目標
値算出回路25は、テスト記録の再生EFM信号から各
記録パワーステップごとのジッタ(時間軸方向の誤差)
を計測し、アシンメトリ値ごとのジッタを求める(S4
4)。図17(a)はこのようにして求められたアシン
メトリ値対ジッタ特性(近似特性)の一例である。求め
られたアシンメトリ値対ジッタ特性を適宜のジッタ値で
スライスし、図17(b)のように反転する。そして、
反転した特性で囲まれる面積の重心のアシンメトリ値を
求め、該値を目標アシンメトリ値として設定する(S4
5)。目標アシンメトリ値が求められたら、記録パワー
対アシンメトリ値の近似特性から、該目標アシンメトリ
値を実現する記録パワーが求められる(S46)。該求
められた記録パワー値を、本番記録開始当初の記録パワ
ー目標値として設定することにより本番記録の準備が整
い、本番記録の指令によって本番記録を開始することが
できる。本番記録時は、前記実施の形態1、2で説明し
た、面振れや偏芯成分に応じた記録パワー補正を行うこ
とができる。
【0042】なお、前記各各実施の形態では、この発明
をCD−R/RWドライブに適用した場合について説明
したが、これに限らず、DVD記録ドライブその他の光
ディスクドライブにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の光ディスク記録装置の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】 図1のレーザ駆動回路28の構成例を示す回
路図である。
【図3】 図1のサンプルホールド回路SH1,SH
2,SH3のサンプルタイミングを示すタイムチャート
である。
【図4】 テスト記録時の記録パワー指令値の変化を示
す図である。
【図5】 テスト記録に基づき求められる記録パワー値
対アシンメトリ値特性の一例を示す図である。
【図6】 図1のALPC1ループ30、ALPC2ル
ープ38、ROPC回路44の応答周波数帯域の設定例
を示す図である。
【図7】 図1のローパスフィルタLPF2から出力さ
れる面振れや偏芯等による周期的変動成分を示す波形図
である。
【図8】 図1の光ディスク記録装置による制御動作例
を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の光ディスク記録装置の他の実施の
形態を示すブロック図である。
【図10】 図9の周回メモリ54に記憶されるデータ
の一例を示す図である。
【図11】 図9の光ディスク記録装置による制御動作
例を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の光ディスク記録方法の実施の形
態を示すフローチャートである。
【図13】 図12の方法によるテスト記録に基づき求
められる記録パワー値対アシンメトリ値特性の一例を示
す図である。
【図14】 この発明の光ディスク記録方法の実施の形
態を示すフローチャートである。
【図15】 図14の方法により求められたアシンメト
リ値対C1エラー無し回数特性の一例を示す図である。
【図16】 この発明の光ディスク記録方法の実施の形
態を示すフローチャートである。
【図17】 図16の方法により求められたアシンメト
リ値対ジッタ特性のおよびその反転特性の一例を示す図
である。
【符号の説明】
10…光ディスク、20…光ビーム、20a…戻り光、
30…ALPC1ループ(記録パワー制御ループ)、3
8…ALPC2ループ(非記録パワー制御ループ)、4
4…ROPC回路(記録パワー目標値補正手段)、50
…カウンタ(周方向位置検出手段)、52…制御経路
(光ビーム出力補正手段)、54…周回メモリ(メモ
リ)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録方法において、 ディスク周回に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光
    検出出力の周期的変動成分を検出して、該周期的変動成
    分を打ち消すように、記録パワー時の光ビーム出力を補
    正する光ディスク記録方法。
  2. 【請求項2】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録方法において、 記録パワー時の光ビーム出力を検出して、該光ビーム出
    力が所定の目標値に一致するように、記録パワー時の光
    ビーム出力を制御するとともに、 ディスク周回に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光
    検出出力の周期的変動成分を検出して、該周期的変動成
    分を打ち消すように、前記記録パワー時光ビーム出力検
    出に基づく光ビーム出力制御とは異なる応答周波数帯域
    で、該記録パワー時の光ビーム出力を補正する光ディス
    ク記録方法。
  3. 【請求項3】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録装置において、 記録パワー時の光ビーム出力を検出して、該光ビーム出
    力が所定の目標値に一致するように、記録パワー時の光
    ビーム出力を制御する記録パワー制御ループと、 非記録パワー時の光ビーム戻り光を検出して、該戻り光
    検出出力が所定の目標値に一致するように、非記録パワ
    ー時の光ビーム出力を制御する非記録パワー制御ループ
    とを具備し、 前記非記録パワー制御ループの応答周波数帯域を、ディ
    スク周回に応じて繰り返し生じる、光ビーム戻り光検出
    出力の周期的変動成分に応答する帯域に設定し、前記記
    録パワー制御ループの応答周波数帯域を該ディスク周回
    に応じて繰り返し生じる周期的変動成分に応答しない相
    対的に低い帯域に設定し、 記録パワー時に、前記記録パワー制御ループが、該記録
    パワー制御ループで生成されている光ビーム駆動信号と
    前記非記録パワー制御ループで生成されている光ビーム
    駆動信号との合成値に応じて光ビーム源を駆動して、そ
    の光ビーム出力を記録パワー時の所定の目標値に制御す
    る光ディスク記録装置。
  4. 【請求項4】記録位置がディスク径方向へ移動するのに
    伴って生じる、記録パワー時の光ビーム戻り光検出出力
    の変動を検出し、該記録パワー時の戻り光検出出力の変
    動を打ち消す補正値を作成して、該補正値で前記記録パ
    ワー制御ループの目標値を補正する記録パワー目標値補
    正手段をさらに具備してなり、 該記録パワー目標値補正手段の応答周波数帯域を、前記
    記録パワー制御ループの応答周波数帯域に対し異なる周
    波数帯域に設定してなる請求項3記載の光ディスク記録
    装置。
  5. 【請求項5】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録方法において、 記録に先立ち、ディスク周回に応じて繰り返し生じる、
    光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分を検出して、
    ディスク周方向位置に応じた光ビーム戻り光検出出力の
    周期的変動成分特性として予めメモリに記憶し、 記録の際に、ディスク周方向位置を順次検出して、前記
    メモリから各該当するディスク周方向位置における光ビ
    ーム戻り光検出出力の周期的変動成分を順次読み出し、
    該周期的変動成分を打ち消すように、記録パワー時の光
    ビーム出力を補正する光ディスク記録方法。
  6. 【請求項6】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録方法において、 記録に先立ち、ディスク周回に応じて繰り返し生じる、
    光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分を検出して、
    ディスク周方向位置に応じた光ビーム戻り光検出出力の
    周期的変動成分特性として予めメモリに記憶し、 記録の際に、記録パワー時の光ビーム出力を検出して、
    該光ビーム出力が所定の目標値に一致するように、記録
    パワー時の光ビーム出力を制御するとともに、ディスク
    周方向位置を順次検出して、前記メモリから各該当する
    ディスク周方向位置における光ビーム戻り光検出出力の
    周期的変動成分を順次読み出し、該周期的変動成分を打
    ち消すように、前記記録パワー時光ビーム出力検出に基
    づく光ビーム出力制御とは異なる応答周波数帯域で、該
    記録パワー時の光ビーム出力を補正する光ディスク記録
    方法。
  7. 【請求項7】前記ディスク周回に応じて繰り返し生じ
    る、光ビーム戻り光検出出力の周期的変動成分の検出
    を、記録が行われない所定パワーの光ビームを光ディス
    クに照射して行う請求項5または6記載の光ディスク記
    録方法。
  8. 【請求項8】光ビームを、記録信号に応じて、記録が行
    われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワーに
    変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信号
    の記録を行う光ディスク記録装置において、 装着されている光ディスクに関し、ディスク周回に応じ
    て繰り返し生じる、ディスク周方向位置に応じた光ビー
    ム戻り光検出出力の周期的変動成分の検出特性を記憶す
    るメモリと、 記録パワー時の光ビーム出力を検出して、該光ビーム出
    力が所定の目標値に一致するように、記録パワー時の光
    ビーム出力を制御する記録パワー制御ループと、 記録が行われているディスク周方向位置を検出する周方
    向位置検出手段と、 記録の際に、前記周方向位置検出手段で検出されるディ
    スク周方向位置に応じて、前記メモリから各該当するデ
    ィスク周方向位置における光ビーム戻り光検出出力の周
    期的変動成分を順次読み出し、該周期的変動成分を打ち
    消すように、記録パワー時の光ビーム出力を補正する光
    ビーム出力補正手段とを具備し、 前記記録パワー制御ループの応答周波数帯域を前記光ビ
    ーム出力補正手段による光ビーム出力補正に応答しない
    周波数帯域に設定してなる光ディスク記録装置。
  9. 【請求項9】記録位置がディスク径方向へ移動するのに
    伴って生じる、記録パワー時の光ビーム戻り光検出出力
    の変動を検出し、該記録パワー時の戻り光検出出力の変
    動を打ち消す補正値を作成して、該補正値で前記記録パ
    ワー制御ループの目標値を補正する記録パワー目標値補
    正手段をさらに具備してなり、 該記録パワー目標値補正手段の応答周波数帯域を、前記
    記録パワー制御ループの応答周波数帯域に対し異なる周
    波数帯域に設定してなる請求項8記載の光ディスク記録
    装置。
  10. 【請求項10】光ビームを、記録信号に応じて、記録が
    行われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワー
    に変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信
    号の記録を行う光ディスク記録方法において、 本番記録に先立ち、ディスク1周について記録パワーを
    順次変化させてテスト記録を行い、該テスト記録後これ
    を再生して、各記録パワーにおけるアシンメトリ値を測
    定し、該測定値から記録パワー値対アシンメトリ値の直
    線または二次近似特性を求め、該求められた直線または
    二次近似特性から、アシンメトリ値の所定の目標値を実
    現する記録パワー値を求め、該求められた記録パワー値
    を、本番記録開始時の記録パワー指令値として設定して
    本番記録を開始する光ディスク記録方法。
  11. 【請求項11】光ビームを、記録信号に応じて、記録が
    行われる記録パワーと、記録が行われない非記録パワー
    に変調して光ディスクのトラックに照射して、該記録信
    号の記録を行う光ディスク記録方法において、 本番記録に先立ち、記録パワーを順次変化させてテスト
    記録を行い、該テスト記録後これを再生して、記録パワ
    ー値対アシンメトリ値特性およびアシンメトリ値対記録
    信号品位特性を求め、該アシンメトリ値対記録信号品位
    特性から該特性のアシンメトリ値方向の重心を求め、該
    求められたアシンメトリ値を実現する記録パワー値を前
    記記録パワー値対アシンメトリ値特性から求めて、該求
    められた記録パワー値を、本番記録開始時の記録パワー
    指令値として設定して本番記録を開始する光ディスク記
    録方法。
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