JP2002351935A - 配管装置および配管設計法 - Google Patents

配管装置および配管設計法

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JP2002351935A
JP2002351935A JP2001162886A JP2001162886A JP2002351935A JP 2002351935 A JP2002351935 A JP 2002351935A JP 2001162886 A JP2001162886 A JP 2001162886A JP 2001162886 A JP2001162886 A JP 2001162886A JP 2002351935 A JP2002351935 A JP 2002351935A
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pipe
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Toshikazu Tobi
敏和 鳶
Makoto Nakamura
真 中村
Takeshi Inoue
武士 井上
Takeshi Furuhashi
武 古橋
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Dai Dan Co Ltd
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Dai Dan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、機器群の論理的接続上の制約
条件を反映した適切な配管ルーティングを、対話的にか
つ短時間で作成することができる配管装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明は、所定の配置空間上に機器属性情
報を含む機器配置データを設定する機器配置部1と、前
記機器間の配管ルーティングに関する制約条件を入力す
る制約条件入力部2と、前記機器配置データに基づいて
配管ルートの候補となる配管基準点及び配管基準線を前
記配置空間上に生成する配管基準データ生成部5と、前
記配管ルーティングに関する制約条件並びに前記配管基
準点及び配管基準線に基づいて前記機器間を連結する配
管ルートを決定して配管ルーティング案を生成する配管
処理部6とを具備し、前記配置空間上に配置された機器
間を連結する配管のルート候補を出力することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、所定の配
置空間上に機器群が配置された機器配置データを入力す
ることによって、配管を自動的に行う技術にかかわり、
特に配管ルーティングに関する制約条件に基づいて、機
器間を連結する配管のルートを求めるにあたり、ユーザ
の経験的知識や判断能力を反映するように機器間を連結
する配管ができるようにした配管装置および配管設計法
に関する。
【0002】
【従来の技術】機器群の論理的接続上の制約条件を満た
すような適切な配管ルーティングを、対話的にかつ短時
間で与えることは非常に重要な点である。ところが、こ
のような配管ルーティングは手作業に頼っており、手作
業による配管ルーティングは最適配管を実現するもの
の、それには熟練と多くの作業時間を必要としていた。
【0003】そこで、近年になって、短時間で最適ある
いは準最適な配管ルーティングが自動的に行えるように
自動配管システムの研究開発が活発に行われている。そ
の成果として、迷路法やAスターアルゴリズムやエキス
パートシステムや遺伝的アルゴリズム等を用いた自動配
管法が提案されている。
【0004】例えば、迷路法とAスターアルゴリズムを
併用した自動配管の手順は『特開平2−71373号公
報:配置設計支援装置』において開示されており、エキ
スパートシステムを用いた自動配管の手順は『特公平7
−97379号公報:配管ルート探索装置』において開
示されており、遺伝的アルゴリズムを用いた自動配管の
手順は『特開平11−282893号公報:配管ルート
と機器レイアウトの同時最適化方法』において開示され
ている。
【0005】特開平2−71373号公報に記載されて
いる配置設計支援装置は、オペレータが配置環境、配置
基準をインプットしてスタートさせると、周囲環境デー
タ、配置対象物仕様データおよび設計基準データが読み
出され、これらの読み出されたデータと迷路法およびA
スターアルゴリズム等を用いて個々の配置対象物の最適
接続経路を決定し、さらに配置基準に基づいて配置対象
物間の干渉を無くし、すべての配置対象物について接続
経路を決定するものである。
【0006】特公平7−97379号公報に記載されて
いる配管ルート探索装置は、配管ルートの始点と終点が
指示されると、配管ルートの系統図情報に基づき、フレ
ーム形式の知識やif−then形式の知識を用いた推
論・探索部によって対象の整合性を推論し、その結果が
制約条件を満たさない場合は探索を中止し他の対象から
探索を続行することによって最適な配管ルートを決定す
るものである。
【0007】特開平11−282893号公報に記載さ
れている配管ルートと機器レイアウトの同時最適化方法
は、複数の機器を人手であらかじめ適当に配置し、配管
長、総曲り数および配管の干渉が最小になるまで、遺伝
的アルゴリズムによる機器の移動と回転を繰り返すこと
によって、すべての機器間の配管ルートを決定するもの
である。
【0008】しかし、配管は、多くの機器の論理的接続
に関する厳しい制約のもとで、配管長、総曲り数および
配管の干渉を最小にするという、問題本来が持つ難しさ
ゆえに、上記手法を含む従来手法は計算時間や配管結果
の質に関して、まだまだ多くの課題を残している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、機器群
の論理的接続上の制約条件を反映した適切な配管ルーテ
ィングを、対話的にかつ短時間で与えるための自動配管
法として、従来手法は、計算時間や配管結果の質に関し
て多くの課題を残している。
【0010】例えば、特開平2−71373号公報に記
載されている配置設計支援装置や特公平7−97379
号公報に記載されている配管ルート探索装置では、配管
ルート図作成の場面でユーザが機器間を連結して配管す
る際に注目する箇所等が考慮されていないので、初期配
管ルート候補の数は膨大となり、それに伴って探索に要
する計算時間も膨大になるという問題があり、また探索
手段による配置対象物間の干渉および配管間の干渉を無
くす操作を繰り返す際に、配管を束ねる度合いが考慮さ
れていないので、配管結果の質が低いという問題があっ
た。
【0011】また、遺伝的アルゴリズムを応用した自動
配管法があるが、このアルゴリズムを応用した従来の自
動配管法においては、ユーザとシステムが協調して作業
を行うことがあまり考慮されておらず、ほとんどの処理
をシステムに任せて評価値が最良となったものを配管結
果として得るので、計算時間や配管結果の質などの点で
多くの問題を有する。
【0012】例えば、特開平11−282893号公報
に記載されている配管ルートと機器レイアウトの同時最
適化方法では、複数の機器を人手であらかじめ適当に配
置しなければならないので、熟練と多くの時間を要する
という問題があり、機器の移動と回転を繰り返す際に、
配管長、総曲り数および配管の干渉を最小にするような
考慮はされているが、配管取り付け具の経済性や配管の
見栄えなどが考慮されていないので、配管結果の質が低
いという問題があった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、機器群の論理的接続上の制約条件を反映した適
切な配管ルーティングを、対話的にかつ短時間で作成す
ることができる配管装置および配管設計法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の配置空
間上に配置された機器間を連結する配管のルート候補を
出力する配管装置において、配管ルートの候補となる配
管基準点や配置基準線を配置空間上に生成する過程や、
クラスタ分析法の実行による配管ルーティング過程にお
いて、ユーザが対話的に介入することにより、ユーザの
経験的知識や判断能力を作用させることができるように
した配管装置および配管設計法を提供し、短時間で質の
高い配管結果が得られるようにする。
【0015】クラスタ分析法について概説する。クラス
タ分析法は、データの集合を、類似度を手掛かりにして
逐次適切と思われるクラスタに分類していく手法であ
る。
【0016】クラスタ分析は、以下の手順を踏む。
【0017】 データ間の類似度(距離)の定義 クラスタ間の類似度(距離)の定義 類似度の高いデータ間またはクラスタ間のクラスタ
化 説明のために、簡単な例を図1に示す。
【0018】図1は5人の身長と体重のデータである。
データ間の類似度の計算は、ユークリッド距離を用い
る。クラスタ間の類似度はクラスタ内の要素データで最
も類似度が近いものとする。人piとpjの類似度sij
式(1)で与えられる。ここで、hiはpiの身長、wi
はpiの体重を表す。また,図2は図1の類似度を示
す。
【0019】 sij={(hi−hj+(wi−wj1/2 (1) ユークリッド距離が最も近いのは類似度4.2でp
4である。まず、このpとpがクラスタ化され
る。続いて、類似度7.6でpとpがクラスタ化さ
れる。さらにクラスタ{p、p}と{p、p
がクラスタ化されるが、この類似度は要素データ間で最
も近いpとpの類似度13.4を用いる。最後にp
が類似度17.5で統合される。図3は分類グラフで
ある。
【0020】分岐までの垂直方向の高さがクラスタ内類
似度に対応付けられる。この分類グラフにおいて、適当
な類似度の値で水平方向に分類グラフを切断し、クラス
タが決定される。例えばaで切断すれば{{p
、p、p}、{p}}と分類され、bで切断
すれば{{p、p}、{p、p}、{p}}
と分類される。
【0021】以上、代表的なクラスタ分析法について述
べたが、データ間およびクラスタ間の類似度の定義方法
は例に示した方法以外にも多く存在する。
【0022】具体的には、まず始めに配管ルート図作成
の場面でユーザが機器間を連結して配管する際に注目す
る箇所、すなわち配管基準点や配管基準線をシステムが
定め、続いて配管基準点や配管基準線をもとにクラスタ
分析法の実行により、良好な配管ルーティング案を画面
表示し、ユーザの判断で機器または機器群の相対的な位
置関係の一部変更を指示した後、再びクラスタ分析法を
実行することができることにより、ユーザとシステムの
協調が可能で、最終的に、短時間で質の高い配管結果が
得られるようにしている。
【0023】さらに、配管ルーティングに関する制約条
件を画面上でマウスやタブレット等のポインティングデ
バイスを用いて入力し、必要に応じてそれらの配管ルー
ティングに関する制約条件を容易に変更できるようにし
ている。
【0024】そのために、本発明は次のような手段を講
じた。すなわち、本発明の配管装置は、所定の配置空間
上に機器属性情報を含む機器配置データを設定する機器
配置手段と、前記機器間の配管ルーティングに関する制
約条件を入力する制約条件入力手段と、前記機器配置手
段によって設定された機器配置データに基づいて配管ル
ートの候補となる配管基準点および配管基準線を前記配
置空間上に生成する配管基準データ生成手段と、前記制
約条件入力手段によって入力された配管ルーティングに
関する制約条件ならびに前記配管基準データ生成手段に
よって生成された配管基準点および配管基準線に基づい
て前記機器間を連結する配管ルートを決定して配管ルー
ティング案を生成する配管処理手段とを具備し、前記配
置空間上に配置された機器間を連結する配管のルート候
補を出力することを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、前記配管装置において、前
記配管処理手段によって逐次生成された配管ルーティン
グ案のうち所定の良好な配管ルーティング案に対して、
機器配置データ中の機器もしくは機器群の相対的な位置
関係または配管ルーティングに関する制約条件を変更し
て前記機器間を連結する配管ルート決定操作を実行する
配管案調整手段を具備することを特徴とするものであ
る。
【0026】また本発明は、前記配管装置において、前
記配管基準データ生成手段は、配置空間の角部または配
置空間の部分空間の角部または機器の配管接続点または
機器の配管接続点間の中点を配管基準点とする第一の基
準点生成手段と、前記第一の基準点生成手段によって生
成された配管基準点に基づいて設けられる配管基準線の
交点を配管基準点とする第二の基準点生成手段とを備
え、さらに前記基準線のうち第一および第二の基準点生
成手段によって生成された配管基準点を端点とするよう
な線分を配管要素として生成することを特徴とするもの
である。
【0027】また本発明は、前記配管装置において、前
記配管処理手段は、前記配管基準データ生成手段によっ
て生成された配管基準点および配管基準線を用いて配管
要素を抽出する配管要素抽出部と、前記配管要素抽出部
によって抽出された配管要素のうち任意の2つを選びそ
れらの配置データから相互の類似度を演算する配管要素
類似度演算部と、前記配管要素類似度演算部によって演
算された配管要素の類似度を用いて全ての配管要素をク
ラスタに分類する配管クラスタ生成部と、前記配管クラ
スタ生成部によって生成されたクラスタのうち同一クラ
スタに分類される配管要素を束ねて配管束を生成する配
管束生成部とを備えることを特徴とするものである。
【0028】また本発明の配管設計法は、所定の配置空
間上に機器属性情報を含む機器配置データを設定する機
器配置ステップと、前記機器間の配管ルーティングに関
する制約条件を入力する制約条件入力ステップと、前記
機器配置ステップによって設定された機器配置データに
基づいて配管ルートの候補となる配管基準点および配管
基準線を前記配置空間上に生成する配管基準データ生成
ステップと、前記制約条件入力ステップによって入力さ
れた配管ルーティングに関する制約条件ならびに前記配
管基準データ生成ステップによって生成された配管基準
点および配管基準線に基づいて前記機器間を連結する配
管ルートを決定して配管ルーティング案を生成する配管
処理ステップとを具備し、前記配置空間上に配置された
機器間を連結する配管のルート候補を出力することを特
徴とする。
【0029】また本発明は、前記配管設計法において、
前記配管処理ステップによって逐次生成された配管ルー
ティング案のうち所定の良好な配管ルーティング案に対
して、機器配置データ中の機器もしくは機器群の相対的
な位置関係または配管ルーティングに関する制約条件を
変更して前記機器間を連結する配管ルート決定操作を実
行する配管案調整ステップを具備することを特徴とす
る。
【0030】また本発明は、前記配管設計法において、
前記配管基準データ生成ステップは、配置空間の角部ま
たは配置空間の部分空間の角部または機器の配管接続点
または機器の配管接続点間の中点を配管基準点とする第
一の基準点生成ステップと、前記第一の基準点生成ステ
ップによって生成された配管基準点に基づいて設けられ
る配管基準線の交点を配管基準点とする第二の基準点生
成ステップとを備え、さらに前記基準線のうち第一およ
び第二の基準点生成ステップによって生成された配管基
準点を端点とするような線分を配管要素として生成する
ことを特徴とする。
【0031】また本発明は、前記配管設計法において、
前記配管処理ステップは、前記配管基準データ生成ステ
ップによって生成された配管基準点および配管基準線を
用いて配管要素を抽出する配管要素抽出ステップと、前
記配管要素抽出ステップによって抽出された配管要素の
うち任意の2つを選びそれらの配置データから相互の類
似度を演算する配管要素類似度演算ステップと、前記配
管要素類似度演算ステップによって演算された配管要素
の類似度を用いて全ての配管要素をクラスタに分類する
配管クラスタ生成ステップと、前記配管クラスタ生成ス
テップによって生成されたクラスタのうち同一クラスタ
に分類される配管要素を束ねて配管束を生成する配管束
生成ステップとを備えることを特徴とする。
【0032】このように本発明は、機器群の論理的接続
関係を反映させて、所定の配置空間上に配置された機器
間を連結する配管のルート候補を求める場合に、配管ル
ート図作成の場面でユーザが機器間を連結して配管する
際に注目する箇所、すなわち配管基準点や配管基準線を
初期生成した後、クラスタ分析法の実行によって配管ル
ーティング案を生成し、配管ルーティング案について人
為的に機器または機器群の相対的な位置関係や配管ルー
ティングに関する制約条件の変更を施し、修正してこれ
をもとにクラスタ分析法による配管ルーティング案を求
める処理を再度実行させるようにすることで、配管結果
が短時間で得られるようにした。そのために、本発明に
よれば、ユーザの経験的知識や判断能力を作用させ、よ
り短時間で、より質の高い配管結果が得られるようにな
る配管装置および配管設計法を提供することができる。
【0033】また、本発明にかかわる配管装置におい
て、前記配管案調整手段における制約条件の変更は、制
約条件入力手段によって入力された入力データをもと
に、配管ルーティングに関する制約条件を設定し直すこ
とを特徴とする。
【0034】このような本発明においては、前記配管案
調整手段における制約条件の変更は、ビジュアルな操作
を主体にした、しかもポインティングデバイスを用い
た、画面上の対象物への様々な操作をコンピュータ処理
に反映させるためのコンピュータ技術の一つであるグラ
フィカルユーザインタフェース(GUI)機能を用いて
制約条件入力手段によって入力された入力データをもと
に、良好な配管ルーティング案を生成するための制約条
件を設定し直すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。
【0036】図4は、本発明の具体例にかかわる配管装
置の概略構成を示すブロック図であり、概略的には、機
器配置部(機器配置手段)1、制約条件入力部(制約条
件入力手段)2、機器配置データベース3、制約条件フ
ァイル4、配管基準データ生成部(配管基準データ生成
手段)5、配管処理部(配管ルート決定操作、配管処理
手段)6、途中結果ファイル7、配管案調整部(配管案
調整手段)8とを備えて構成されている。
【0037】これらのうち、機器配置部1は所定の配置
空間上に機器群が配置された機器配置データを設定また
は入力するGUIである。機器配置データは、各機器の
機器属性情報、すなわち、物理的条件(基本性能値、形
状データ、配置データ、配管接続点データなど)および
論理的接続関係に関する情報や配置空間等の情報を含ん
でおり、GUIを通じてユーザが直接入力しても良い
し、機器配置装置(図示せず)によってあらかじめ演算
された機器配置データを読み込んでGUIを通じて変更
可能に表示するようにしても良い。
【0038】制約条件入力部2は、配管ルーティングに
関する制約条件の設定や変更を行うGUIである。
【0039】機器配置データベース3は、前記機器配置
部1から入力された機器群の物理的条件や論理的接続関
係や配置空間等の情報が収められたデータベースであ
る。制約条件ファイル4は、前記制約条件入力部2から
入力された配管ルーティングに関する制約条件の設定や
変更等の情報が収められたファイルである。また、配管
基準データ生成部5は前記機器配置データベース3から
得られる情報を入力データとして配管基準点や配管基準
線を自動生成するものであり、配管処理部6は前記機器
配置データベース3と前記制約条件ファイル4とから得
られる情報を入力データとしてクラスタ分析法を用いて
機器間を連結する配管ルート決定操作を行うとともに、
配管結果を表示するためのものである。配管処理部6は
図5に示すように構成される。すなわち、配管処理部6
は、前記配管基準データ生成部5によって生成された配
管基準点および配管基準線を用いて配管要素を抽出する
配管要素抽出部6−1と、前記配管要素抽出部6−1に
よって抽出された配管要素のうち任意の2つを選びそれ
らの配置データから相互の類似度を演算する配管要素類
似度演算部6−2と、前記配管要素類似度演算部6−2
によって演算された配管要素の類似度を用いて全ての配
管要素をクラスタに分類する配管クラスタ生成部6−3
と、前記配管クラスタ生成部6−3によって生成された
クラスタのうち同一クラスタに分類される配管要素を束
ねて配管束を生成する配管束生成部6−4とを備えて構
成される。途中結果ファイル7は前記配管処理部6が求
めたクラスタ分析法による途中結果(配管結果)を保存
するファイルである。
【0040】配管案調整部8は、配管処理部6の途中結
果表示を参照し、必要に応じて、マウスやタブレット等
のポインティングデバイスを用いたオペレータの操作に
よる機器または機器群の相対的な位置関係の変更指示に
基づき、当該指示に従った当該位置関係の変更をすると
いった処理をするものである。このとき、制約条件入力
部2から、配管ルーティングに関する制約条件の変更を
することもできる。
【0041】本発明の配管装置では、このような機能を
支援するために、GUI機能を活用している。
【0042】前記変更が終了した後、配管案調整部8
は、配管処理部6に対して前記クラスタ分析法の再開を
促す信号を送る。前記信号を受け取ると、配管処理部6
は、途中結果ファイル7に保存されている情報をもと
に、制約条件ファイル4に新しく書き込まれた情報を反
映させ、再度、前記クラスタ分析法を実行する。
【0043】図4の配管装置の動作手順を図6のフロー
チャートを用いて説明する。図6は、動作手順を大きく
4つのステップS100,S101,S102,S10
3で表したフローチャートである。動作手順は,入力ス
テップS100から始まる。
【0044】[入力ステップS100の処理]入力ステ
ップの動作手順を図7のフローチャートを用いて説明す
る。入力ステップS100では、まず始めに機器配置デ
ータ(機器の相対的な位置関係や物理的条件、配置の対
象とする配置空間(ドア、シャフトなどを含む))およ
び配管ルーティングに関する制約条件などを、それぞれ
機器配置データベース3、制約条件ファイル4を介し
て、配管処理部6へ入力する(機器配置データの獲得S
100−1)。なお、上述の機器配置データおよび配管
ルーティングに関する制約条件などは、あらかじめ機器
配置部1および制約条件入力部2から入力して、それぞ
れ機器配置データベース3、制約条件ファイル4に格納
しておくものとする。
【0045】次に、配置の対象とする配置空間(ドア,
シャフトなどを含む)をもとに、配管ルート図作成の場
面でユーザが機器間を連結して配管する際に注目する箇
所、すなわち配管基準点が配管基準データ生成部5によ
って自動生成される(基本基準点の決定S100−
2)。
【0046】配置空間内で配管ルートをmm単位の精度
で探索することは、計算上困難である。これを避けるた
めには、配管ルートをいくつかの点および線を基準とし
て、経路を決定することが望ましい。ここでは、これら
配管ルートを決定する際の基準となる点および線、すな
わち、配管基準点および配管基準線の決定法について述
べる。
【0047】まず、配管基準点の基本として、基本基準
点を定める。基本基準点とは、配置空間の角部または配
置空間の部分空間の角部または機器の配管接続点または
機器の配管接続点間の中点をいう。これらを基本基準点
とするのは、人間が配管ルート図を作成する際に、真先
に注目する箇所がこれらの点であると考えられるからで
ある。
【0048】配管の基本基準点の例を図8に示す。図8
において,Paはメンテナンス通路、Waは壁、Foは
基本基準点、Amは機器自身のエリア、Asは機器の保
守エリアを表す。
【0049】配管ルートの候補は、図9に示すように、
各基本基準点から縦横に延ばした直線を引き(配管基準
線の抽出S100−3)、そのうち配管がとおせる線分
である(配管ルートの候補格納S100−4)。図9に
おいて、Paはメンテナンス通路、Waは壁、Foは基
本基準点、Roは配管基準線、Stは配管基準点、Am
は機器自身のエリア、Asは機器の保守エリアを表す。
【0050】そして、これらの線分の交点を配管基準点
とし(配管基準点の格納S100−5)、さらに、基本
基準点および配管基準点を端点とするような配管基準線
上の線分を配管要素データとして生成する(配管要素デ
ータの格納S100−6)。配管が交差する場合、交差
する配管の仕上がり径分の厚みが生じるので、交差可能
な配管数の上限を設定する必要がある。ただし、配管が
平行して横に並んでいる場合は、重なりが生じないもの
とする。以上が入力ステップS100の処理である。
【0051】[配管ステップS101の処理]次に、配
管ステップS101に移り、配管処理部6に対して、入
力ステップS100での入力データをもとにしてクラス
タ分析法を起動させる(クラスタ分析法S101−
1)。この起動により配管処理部6は、このクラスタ分
析法による配管ルート決定処理を進め、そして、配管ル
ーティング案等の情報を途中結果ファイル7に格納する
(途中結果ファイルへ格納S101−2)。
【0052】配管ステップS101では、機器間を連結
する配管ルートを、各配管基準点から縦横に延ばした配
管基準線のうち、配管がとおせる線分として表現するこ
とによって演算の高速化を実現している。ここで、クラ
スタ分析法を用いた配管束の選定法(束ねる配管の組合
せの選定)の動作手順を図10のフローチャートを用い
て説明する。説明のために、簡単な例を図11に示す。
【0053】クラスタ分析で用いるデータは、配管がと
おせる線分として抽出された各配管(各配管要素デー
タ)の始点と終点にあたる配管接続点の座標である。ま
ず、各配管経路の配管接続点間の中点の計算を行う(配
管要素の抽出S101−1−1、各配管経路の配管接続
点間の中点の計算S101−1−2)。図12は各配管
の始点と終点にあたる配管接続点の座標と、中点の座標
を表す。配管iとjの類似度dijは、式(2)、
(3)、(4)から求められる(各配管経路の配管接続
点間の角度の計算S101−1−3、配管同士の類似度
の計算S101−1−4)。
【0054】 dij=δ・dmij+(1−δ)・dsij (2) dmij=1/{1+(xmi−xmj+(ymi−ymj} (3)
【数1】
【0055】ここで、δは調整変数(0≦δ≦1)、d
mは配管スペース内の配管同士の距離,dsは配管同士
の平行度と配管長の比、{xm、ym}は配管接続点間
を結んだ線分(配管要素)の中点の座標、
【数2】 は配管の始点と終点間の方向ベクトル(配管ベクト
ル)、θは配管ベクトル間の相対角度を表す。
【0056】図13は配管iとjとの距離dmijを示
し、図14は配管iとjの平行度と配管長の比dsij
示す。さらに、調整変数δを0.5としたときの配管i
とjの類似度dijを図15に示す。
【0057】図15をもとに、クラスタ化を行う(クラ
スタ化S101−1−5)。前述したように、クラスタ
間の類似度は、クラスタ内の要素データ間で類似度の最
も近い値とする。図15を見ると、類似度の最も近いの
は配管1と配管2、および配管3と配管4である。ま
ず、類似度0.66で配管1と配管2、および配管3と
配管4がクラスタ化される。続いて、類似度0.5でク
ラスタ{配管1、配管2}と{配管3、配管4}がクラ
スタ化される。類似度とクラスタの関係を図16に示
す。ユーザから与えられた粒度[0,1]をもとに、こ
の図を参照することによって、束ねる配管の組み合わせ
が決定される(配管クラスタの粒度読込S101−1−
6)。すなわち、粒度[1、0.66)ではすべてがば
らばらに配管され、粒度[0.66、0.5)では配管
1と配管2、配管3と配管4がそれぞれ束ねられ、粒度
[0.5、0]ではすべての配管は束ねられる。本発明
では、図17のように類似度による分類グラフの切断面
を上下させることで、配管クラスタの粒度を調節するこ
とができるようにする。
【0058】同一クラスタ内に分類された配管であって
も、現実にはスペースの制約、配管径の制約等で束ねる
ことが難しい場合もある。これらの配管は優先度を設定
することで最短経路や壁伝いに変更する。
【0059】ここで、配管束のルート決定について述べ
る。同じクラスタに分類された配管を、一度一箇所に集
めてルーティングを行った後、各接続先に分岐させる。
【0060】配管の集散の基準点としては、配管接続点
間の中点の重心を用いることにした。
【0061】機器配管接続点と重心間の横方向距離をd
x、縦方向距離をdyとしたとき、機器配管接続点と重
心間の配管は、|dx|≧|dy|ならば図18に示す
ように機器から重心へ向かって縦から横へ、また|dx
|<|dy|ならば図19に示すように機器から重心へ
向かって横から縦へ行う。ただし、実際には重心に最も
近い配管基準点を用いる。
【0062】したがって、図11の配管クラスタのルー
トは、粒度[0.66、0.5)では図20のようにな
り、粒度[0.5、0]では図21のようになる(配管
経路の決定S101−1−7)。
【0063】ここで、本発明による配管クラスタリング
と配管ルーティングの流れを次にまとめる。
【0064】 各配管経路の配管接続点間の中点と配
管接続点間の角度の計算 クラスタ分析法による配管の分類 各クラスタ内で束ねられない配管の分類 配管経路の決定 さらに、途中結果ファイル7の情報をもとに、配管処理
部6の途中結果の配管ルーティング案を画面上に表示す
る(配管案を画面表示S101−3)。以上が配管ステ
ップS101の処理である。
【0065】[配管案調整ステップS102の処理]配
管ステップS101の処理が終わると、次に配管案調整
ステップS102(配置・制約条件の変更S102−
1、配置・制約条件の反映S102−2)の処理に移
る。
【0066】ユーザは、配管計算画面上に表示される配
管ルーティング案を見て、ユーザ自身の判断で、配管案
調整部8の機能を用いて、機器または機器群の相対的な
位置関係を所要の入力操作を経ることより変更する、あ
るいは制約条件入力部2の機能を用いて、配管ルーティ
ングに関する制約条件を所要の入力操作を経ることより
変更する。機器または機器群の相対的な位置関係や配管
ルーティングに関する制約条件を変更しない場合は、こ
の配管案調整ステップS102は処理されないで飛ばさ
れる。また、クラスタ分析法の実行を終了したい場合
は、図6における出力ステップS103の処理に進む。
【0067】配管ルーティングに関する制約条件を変更
する場合は、制約条件入力部2の画面上の操作レバー
を、ポインティングデバイスの操作によりスライドさせ
るなどして、実施する。
【0068】さらに、配管処理部6の配管計算画面上で
は、ポインティングデバイスを用いて、機器または機器
群を指定して、ポインティングデバイスのドラッグ操作
などにより、位置を移動したり、回転させたりすること
ができるようなソフトウエア構成としている。
【0069】配管処理部6の配管計算画面上では、機器
または機器群の相対的な位置関係の変更を行う。この変
更は、機器または機器群をポインティングデバイスを用
いて移動する、あるいは回転することによって行う。
【0070】前述したように、これらの情報は配管処理
部6の配管計算画面上に表示された配管ルーティング案
の途中結果に対して一時的に行われるものである。
【0071】そして本発明では、過去に表示された配管
ルーティングの途中結果、あるいはその変更済みの途中
結果の画面表示に戻り、前記過去に表示された配管ルー
ティングの途中結果あるいはその変更済みの途中結果を
見て、機器または機器群の相対的な位置関係、あるいは
配管ルーティングに関する制約条件をも変更することが
できる。
【0072】すなわち、ユーザは、過去に表示された配
管ルーティングの途中結果、あるいはその変更済みの途
中結果の画面表示に戻り、前記過去に表示された配管ル
ーティングの途中結果あるいはその変更済みの途中結果
を見て、機器または機器群の相対的な位置関係、あるい
は配管ルーティングに関する制約条件をも変更すること
が可能である。これにより、制約条件ファイル4には、
変更された制約条件が書き込まれる。
【0073】さらに、配管案調整部8では、前述の書き
込まれた制約条件ファイル4、および配管ステップS1
01において、途中結果ファイル7に格納された前記ク
ラスタ分析法の途中結果等の情報をもとに、前記クラス
タ分析法の実行を再開する。
【0074】次に、上記のように変更された前記途中結
果に対して、機器または機器群の相対的な位置関係の変
更を反映させる処理が行われる。以上が配管案調整ステ
ップS102の処理である。
【0075】配管案調整ステップS102の処理の後
は、再び、配管ステップS101(S101−1、2、
3)での処理に戻り、以降、配管案調整ステップS10
2の処理が必要回数だけ繰り返される。
【0076】[出力ステップS103の処理]配管ステ
ップS101(S101−1、2、3)→配管案調整ス
テップS102の処理が必要回数だけ繰り返された段階
で、あるいは配管案調整ステップS102において操作
ボタンを操作して終了した場合に、この出力ステップS
103に入る。配管案調整ステップS102において操
作ボタンを操作して終了する場合というのは、例えば、
既に満足のいく配管ルーティング案が得られている場合
である。ユーザは、配管計算画面上に表示される配管ル
ーティング案を見て、満足のいく配管ルーティング案が
得られている場合は、配管処理部6のクラスタ分析法の
実行を操作ボタンを操作して終了する。
【0077】この操作により、クラスタ分析法の実行が
終了すると、配管処理部6は配管ルーティング案の各機
器・配管の座標等のデータを出力する。出力結果は、例
えば、途中結果ファイル7に最終配管結果ファイルとし
て格納するようにしても良い。以上が出力ステップS1
03の処理である。
【0078】図22に配管処理部6の配管計算画面を示
す。配管計算画面は、操作ボタン・コンボボックス・操
作レバー画面と配管画面とからなる。
【0079】操作ボタン・コンボボックス・操作レバー
画面は、配管ルートの計算を開始するための操作ボタン
である“配管計算”ボタンと、配管を表示し選択されて
いる配管をハイライト表示するための操作ボタンである
“配管表示”ボタンと、配管を順に1本ずつハイライト
表示するための操作ボタンである“戻”・“次”ボタン
と、配管表示で選ばれてハイライト表示になっている配
管を1本ずつ移動するための操作ボタンである“単管移
動”ボタンと、配管を1本ずつではなく束ねられている
配管のすべてを移動するための操作ボタンである“配管
移動”ボタンと、機器の上部を配管が通過しないような
ルーティング案に変更するための操作ボタンである“自
動移動”ボタンと、束ねられた配管を配管仕様および配
管径に応じた配管間隔をとりながら1本ずつ配管を移動
させるための操作ボタンである“配管分離”ボタンと、
配管を束ねる度合いを決定するための操作レバーである
“配管ルート”レバーと、ポインティングデバイスのド
ラッグ操作などにより移動/回転させた機器または機器
群をもとに戻すための操作ボタンである“位置を戻す”
ボタンと、配管基準点を表示するための操作ボタンであ
る“配管基準点”ボタンとが設けられている。
【0080】また、“ファイル”タグを選択すると、フ
ァイル操作画面が現れ、途中結果(配管結果)を保存す
るための操作ボタンである“候補保存”ボタンと、保存
された途中結果(配管結果)を画面表示するための操作
ボタンである“候補表示”ボタンと、クラスタ分析法お
よび途中結果表示を終了させるための操作ボタンである
“終了”ボタンとが設けられている。
【0081】さらに、“配置計算”タグを選択すると、
配置計算画面が現れ、機器を回転させるための操作ボタ
ンである“機器の回転(“左”と“右”)”ボタンが設
けられている。
【0082】これらは、ポインティングデバイスのカー
ソルなどを所望の操作ボタン上へ移動操作し、ポインテ
ィングデバイスの操作ボタンなどをクリックするといっ
た操作により押圧指示することができる。あるいは、ポ
インティングデバイスのカーソルなどを所望の操作レバ
ー上へ移動操作し、ポインティングデバイスのドラッグ
操作などにより指示することができる。
【0083】そして、“配管計算”ボタンを押すと、配
管ルートの計算を開始し、計算終了後は、“配管表示”
ボタンの字が赤く表示され、“配管表示”モードとな
り、通し番号で1番の機器の1つ目の配管がハイライト
表示される。
【0084】“配管表示”ボタンを押すと、配管を表示
し、選択されている配管をハイライト表示する。配管の
選択は、“配管表示”ボタンの右隣の“機器選択”コン
ボボックスと、“機器選択”コンボボックスの右隣の
“配管選択”コンボボックスの指定で選ぶことができ
る。“機器選択”コンボボックスで機器名を選択する
と、その機器に関連した配管が太く表示される。機器か
ら複数配管が出ている場合、“配管選択”コンボボック
スで系統(1や2)を選択することができる。また、次
の“戻”・“次”ボタンで、すべての機器の接続配管を
順番に選択・確認することもできる。さらに、配管画面
上の配管を直接クリックして選択することもできるが、
この方法では束ね配管で下に重なっていて、配管選択で
きない場合もある。
【0085】“戻”・“次”ボタンを押すと、配管を順
に1本ずつハイライト表示する。“戻”ボタンで1つ前
の配管を、“次”ボタンで1つ後の配管を順番に選択す
る。
【0086】“単管移動”ボタンを押すと、配管表示で
選ばれてハイライト表示になっている配管を1本ずつ移
動することができる。次のように操作する。
【0087】 “単管移動”ボタンをクリックする
と、“単管移動”の字が赤く表示される。
【0088】 “配管表示”ボタンの右隣の“機器選
択”コンボボックスと、その右隣の“配管選択”コンボ
ボックスで、どの配管を調整するかを選択する(太く表
示される)。
【0089】 移動させたい配管をマウスの左ボタン
でクリックしたままドラッグすると、配管のドラッグし
ている部分が移動し、さらに両端につながる配管が伸縮
して表示される。
【0090】 マウスの左ボタンを放すと、配管がそ
の位置で固定される。
【0091】 “単管移動”ボタンの字が赤く表示さ
れていて、“単管移動”モードにある間はおよびの
繰り返しで、ハイライト表示されている配管を移動する
ことができるが、別の配管を移動させたい場合は、配管
表示に戻って、配管を選択し直す必要がある。
【0092】“配管移動”ボタンを押すと、配管を1本
ずつではなく、束ねられている配管のすべてを移動する
ことができる。次のように操作する。
【0093】 “配管移動”ボタンをクリックする
と、“配管移動”の字が赤く表示される。
【0094】 “配管表示”ボタン(これは押さな
い)の右隣の“機器選択”コンボボックスと、その右隣
の“配管選択”コンボボックスで、どの束ね配管を調整
するかを選択する(太く表示される)。
【0095】 移動させたい束ね配管を左クリックし
たままドラッグすると、束ね配管のドラッグしている部
分が移動し、さらに束ね配管の両端につながる配管が伸
縮して表示される。
【0096】 マウスの左ボタンを放すと、配管がそ
の位置で固定される。
【0097】 “配管移動”ボタンの字が赤く表示さ
れていて、“配管移動”モードにある間はおよびの
繰り返しで、次々と配管の移動が行える。
【0098】“配管計算”ボタンを押し、配管ルーティ
ングを決めた時点では、様々な配管が各機器の上部など
を通っているが、“自動移動”ボタンを押すと、機器の
上部を配管が通過しないようなルーティング案に変更す
ることができる。ただし、この自動移動だけでは、機器
を避けきれないことがある。このようなときは“配管移
動”ボタンおよび“単管移動”ボタンを使って、手動で
配管を移動させる。
【0099】“配管ルート”レバーは、配管クラスタの
粒度を操作するインターフェイスであり、近隣の配管を
まとめてルーティングする度合いを示す(デフォルト値
は0.5)。単独(左側)に近いほど各配管はばらばら
にルーティングされる。すなわち、配管コストをより小
さくする。共通(右側)に近いほど各配管はまとめてル
ーティングされる。すなわち、見た目を良くし、取り付
け具および架台等のコストを小さくする。なお、“配管
ルート”レバーの設定を変更すると、再び、その設定に
応じた配管ルーティングを開始することができる。
【0100】“配管計算”ボタンを押すと、配管ステッ
プS101のクラスタ分析法が起動され、このプログラ
ムの実行と途中結果表示の処理とにより、配管画面上に
配管ルーティング案が表示される。この状態において、
“候補保存”ボタンを押し名前を指定すると途中結果
(配管結果)が保存され、“候補表示”ボタンを押し名
前を指定すると保存された途中結果(配管結果)が配管
画面上に表示され、“機器の回転(“左”と“右”)”
ボタンを押すと機器が左あるいは右に回転され、“位置
を戻す”ボタンを押すと移動/回転させた機器または機
器群がもとに戻され、再度、“配管計算”ボタンを押す
と前記クラスタ分析法のプログラムの実行が再開されて
処理が実行される。また、“終了”ボタンを押すと、ク
ラスタ分析法の実行および途中結果の表示が終了され
る。
【0101】これらの操作ボタンを使用して、例えば、
ある配管画面上に表示されている機器または機器群の相
対的な位置関係を変更したい場合は、ポインティングデ
バイスのドラッグ操作などにより機器または機器群を移
動させる、あるいはポインティングデバイスの操作ボタ
ンなどをクリックし“機器の回転(“左”と“右”)”
ボタンを押し回転させる、ことによる前述した方法で機
器または機器群の相対的な位置関係を変更する。変更後
は、再度、“配管計算”ボタンを押すことによって、再
び、前記クラスタ分析法のプログラムが実行され、変更
された機器または機器群の相対的な位置関係をもとに、
次の処理へと進み、配管ルーティング案の各機器・配管
の座標等のデータを求めていくことになる。
【0102】また、例えば、ある配管画面上に表示され
ている配管ルーティング案を一時的に保存しておきたい
場合は、ポインティングデバイスの操作ボタンなどをク
リックし“候補保存”ボタンを押し名前を指定して保存
する。一時的に保存された配管ルーティング案は、“候
補表示”ボタンを押し名前を指定すると配管画面上に表
示され、次期配管ルーティング案作成のための情報とし
て利用することができる。この状態で、再度、“配管計
算”ボタンを押すことによって、再び、前記クラスタ分
析法のプログラムを実行させることができる。
【0103】すなわち、クラスタ分析法の実行を停止さ
せ、過去に既に表示された配管ルーティング案を再び表
示させてその配管ルーティング案について機器または機
器群の相対的な位置関係や配管ルーティングに関する制
約条件の変更を人為的に行い、その変更された内容を反
映させて当該過去に既に表示された配管ルーティング案
から、再度、クラスタ分析法を実行させることにより、
過去に既に表示された配管ルーティング案に戻り、その
配管ルーティング案について機器または機器群の相対的
な位置関係や配管ルーティングに関する制約条件の変更
を人為的に手直しして最適な配管ルーティング案が得ら
れるようにする。このように、次々に得られる複数の配
管ルーティング案のうち、評価が良好な配管ルーティン
グ案をもとにして新しい配管ルーティング案を得て状況
を観察しながら、最適な配管ルーティング案により早く
近付くことができる配管ルーティング案に戻って、これ
をさらに機器または機器群の相対的な位置関係や配管ル
ーティングに関する制約条件の変更を人為的に手直し
し、これをもとに新しい配管ルーティング案を得ていく
ようにした。
【0104】[具体的な使用例]次に、本発明の配管装
置および配管設計法の具体的な使用例を図23〜図28
に示す。
【0105】入力された機器配置データを図23に示
す。
【0106】機器配置データを入力した後で、生成され
た配管基準点および配管基準線を図24に示す。図24
において、Waは壁、Stは配管基準点、Paはメンテ
ナンス通路を表す。
【0107】配管クラスタの粒度を変えたときの配管の
束ね度合いを図25、図26に示す。図25、図26に
おいて、Waは壁、Amは機器自身のエリア、Paはメ
ンテナンス通路を表す。
【0108】図25では、“配管ルート”レバーを単独
(左)側へ最も移動した結果を示しており、各配管はば
らばらにルーティングされ、配管コストを小さくしてい
る。図26では、“配管ルート”レバーを共通(右)側
へ最も移動した結果を示しており、各配管はまとめてル
ーティングされ、見た目を良くし、取り付け具および架
台等のコストを小さくしている。
【0109】以上の結果から、クラスタの粒度の調節に
よって、配管の束ね度合いが変化していることが分か
る。なお、“配管ルート”レバーの設定を変更すると、
再び、その設定に応じた配管ルーティングを開始するこ
とができる。
【0110】図27に示す使用例では、クラスタ分析法
のプログラムの実行および途中結果において、機器また
は機器群の相対的な位置関係を変更して、再度、クラス
タ分析法のプログラムの実行および途中結果の表示が再
開されて処理されている様子を示している。図27にお
いて、Waは壁、Amは機器自身のエリア、Paはメン
テナンス通路を表す。
【0111】図27の束ねられた配管について、配管径
を考慮した配管結果を図28に示す。図28において、
Waは壁、Amは機器自身のエリア、Paはメンテナン
ス通路を表す。
【0112】この使用例は、前記の例を簡略化して実現
したものであり、取り付け具および架台等が考慮されて
いないし、配管類の名称および配管径の表示もない。
【0113】このように簡略化されてはいるが、本具体
例の本質的な動作は実現されている。図28の結果は、
配管の束ね具合い、配管の見栄えなどが考慮されている
ので、ほぼ良好な配管ルーティングを示している。
【0114】以上で述べてきたように、本発明の配管装
置および配管設計法の具体例では、まず始めに配管ルー
ト図作成の場面でユーザが機器間を連結して配管する際
に注目する箇所、すなわち配管基準点や配管基準線をシ
ステムが定め、クラスタ分析法の実行による配管過程に
おいて、配置ルーティング案を、ユーザが画面上で実際
に目で確かめながら、ユーザの経験的知識や判断能力に
応じて、配置の一部を変更して、再度、クラスタ分析法
を実行する。したがって、初期配管ルート候補を選定す
る際にユーザの経験的知識や判断能力が活かせるので、
「初期配管ルート候補の数は膨大となり、それに伴って
探索に要する計算時間も膨大になる」という問題を解決
することができる。また、クラスタ分析法の実行による
配管過程において、ユーザの介入が可能となり、さらに
そのユーザの介入の内容はその後のクラスタ分析法の実
行に反映されるので、ユーザの満足度のより高い配管結
果が効率良く求められる。
【0115】本発明にかかわる制約条件入力手段によれ
ば、画面上でポインティングデバイスを用いて、ユーザ
の判断で良好な配管ルーティング案を生成するための制
約条件を変更することができ、配管ルーティングに関す
る制約条件の設定を容易に変更することができる。した
がって、配管ルーティング案を生成する際にユーザの経
験的知識や判断能力が活かせるので、「機器間を連結す
る配管ルートを選定する際に、コストや見栄えの面で、
配管結果の質が低い」という問題を解決することができ
る。
【0116】ここで、本実施形態例で用いたフローチャ
ートに示される実施形態例に関する動作は一例であり、
適宜、修正することができる。
【0117】さらに、本発明は、上述した具体例に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施することができる。例えば、クラスタ分
析法におけるデータ間およびクラスタ間の類似度の定義
方法の変更、あるいは配管基準点や配管基準線の決定法
の変更を行うこともできる。
【0118】以上、本発明について種々説明したが、要
するに本発明は、機器配置データ(機器の相対的な位置
関係や物理的条件、配置の対象とする配置空間(ドア、
シャフトなどを含む))、および配管ルーティングに関
する制約条件を与えると、これらの機器または機器群の
相対的な位置関係や、配管ルーティングに関する制約条
件を入力データとして配管処理手段により機器間を連結
する配管ルートを決定し、このとき、配管処理手段とし
ては前記入力データをもとに、配管ルート図作成の場面
でユーザが機器間を連結して配管する際に注目する箇
所、すなわち配管基準点や配管基準線を生成した後、配
管ルート決定操作を施すクラスタ分析法を用いて配管ル
ート決定操作を施すことにより、前記機器群を連結する
配管のとり得る配管ルートを決定し、このとき配管ルー
トはすべて、配管基準点や配管基準線のつながりで表現
し、これを配管ルーティング案として得るとともに、前
記クラスタ分析法によって得られる配管ルーティング案
を、画面上に表示することで途中結果表示するように
し、前記画面上に表示された配管ルーティング案を参照
して、ユーザの経験的知識や判断能力に応じて、制約条
件入力手段にて配管の束ね度合いを調整するクラスタ粒
度を入力し、配管案調整手段にて機器または機器群の相
対的な位置関係あるいは前記入力されたクラスタ粒度を
もとに配管ルーティングに関する制約条件を変更あるい
は確定し、この変更あるいは確定がなされると、当該変
更あるいは確定された機器または機器群の相対的な位置
関係および配管ルーティングに関する制約条件を反映さ
せ、再度、前記クラスタ分析法を実行させるようにした
システムである。
【0119】配管処理手段では、過去に表示した配管ル
ーティングの途中結果あるいはその変更済みの途中結果
の画面を再表示することができるようにしてあり、配管
案調整手段により、前記クラスタ分析法による配管ルー
ティングの実行の後、前記過去に表示された配管ルーテ
ィングの途中結果あるいはその変更済みの途中結果の画
面表示に戻り、前記過去に表示された配管ルーティング
の途中結果あるいはその変更済みの途中結果の一つある
いは複数の配管ルーティング案を見て、機器または機器
群の相対的な位置関係や配管ルーティングに関する制約
条件の変更を加えることができるようにしたこと、そし
て、この変更を加えると、前記過去の時点から、前記変
更内容を反映させ、再度、前記クラスタ分析法を実行さ
せることができるようにしたことにより、次々に得られ
る配管ルーティング案のうち、より早く最適解に近付く
ことができる配管ルーティング案に戻って、機器または
機器群の相対的な位置関係や配管ルーティングに関する
制約条件の変更を人為的に手直しし、これをもとに新し
い配管ルーティング案が得られるようになり、短時間で
しかも確実に良好な配管ルーティング案が得られるよう
になるものである。
【0120】また、本発明においては、配管ルーティン
グに関する制約条件の変更は、GUI機能を用いて制約
条件入力手段によって入力された入力データをもとに、
配管ルーティングに関する制約条件を設定し直すことが
できるようにしてあり、配管ルーティングに関する制約
条件の入力操作はポインティングデバイスによる画面上
の簡単な操作で済むので、操作性が向上する。
【0121】以上、種々の例を説明したが、本発明はこ
れらの例に限定されるものではなく、種々変形して応用
することができる。また、発明の実施の形態に記載した
本発明の手法は、磁気ディスク(フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(C
D−ROM、DVD)、半導体メモリなどの記録媒体に
格納して頒布することもできる。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。本発明にかかわる配管装置および配管設計法によ
れば、配管ルート図作成の場面でユーザが機器間を連結
して配管する際に注目する箇所、すなわち配管基準点や
配管基準線をシステムが定め、クラスタ分析法の実行に
よる配管過程において、配置ルーティング案を、ユーザ
が画面上で実際に目で確かめながら、ユーザの経験的知
識や判断能力に応じて、配置の一部を変更して、再度、
クラスタ分析法を実行する。したがって、初期配管ルー
ト候補を選定する際にユーザの経験的知識や判断能力が
活かせるので、「初期配管ルート候補の数は膨大とな
り、それに伴って探索に要する計算時間も膨大になる」
という問題を解決することができる。また、クラスタ分
析法の実行による配管過程においてユーザの介入が可能
となり、さらにそのユーザの介入の内容はその後のクラ
スタ分析法の実行に反映されるので、ユーザの満足度の
より高い配管結果が効率良く求められる。
【0123】本発明にかかわる制約条件入力手段によれ
ば、画面上でポインティングデバイスを用いて、ユーザ
の判断で良好な配管ルーティング案を生成するための制
約条件を変更することができ、配管ルーティングに関す
る制約条件の設定を容易に変更することができる。した
がって、配管ルーティング案を生成する際にユーザの経
験的知識や判断能力が活かせるので、「機器間を連結す
る配管ルートを選定する際に配管結果の質が低い」とい
う問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるクラスタ分析法を説明するため
の図である。
【図2】図1の類似度を説明するための図である。
【図3】本発明を説明するための分類グラフを示す説明
図である。
【図4】本発明の実施形態例に係る配管装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図5】図4の配管処理部の具体的構成を示すブロック
図である。
【図6】本発明の実施形態例に係る配管装置の動作手順
を示すフローチャートである。
【図7】図6の入力ステップの具体例を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の実施形態例に係る配管の基本基準点を
示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態例に係る配管基準線と配管基
準点を示す説明図である。
【図10】図6のクラスタ分析法の具体例を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の実施形態例に係るクラスタ分析法を
用いた配管束の選定法の動作手順を説明のための図であ
る。
【図12】図11の各配管の始点と終点にあたる配管接
続点の座標と、中点の座標を示す説明図である。
【図13】図11の配管同士の距離を示す説明図であ
る。
【図14】図11の配管同士の平行度と配管長の比を示
す説明図である。
【図15】図11の配管同士の類似度を示す説明図であ
る。
【図16】図11の類似度とクラスタの関係を示す説明
図である。
【図17】本発明の実施形態例に係る配管クラスタの調
節を説明するための図である。
【図18】本発明の実施形態例に係る横方向優先配管ル
ートを説明するための図である。
【図19】本発明の実施形態例に係る縦方向優先配管ル
ートを説明するための図である。
【図20】本発明の実施形態例に係る粒度を細かくした
束ね配管の一例を説明するための図である。
【図21】本発明の実施形態例に係る粒度を粗くした束
ね配管の一例を説明するための図である。
【図22】本発明の実施形態例に係る配管計算画面を説
明するためのディスプレイ上に表示した中間画像であ
る。
【図23】本発明の使用例に係る機器配置データを示す
ディスプレイ上に表示した中間画像である。
【図24】本発明の使用例に係る生成された配管基準点
を示すディスプレイ上に表示した中間画像である。
【図25】本発明の使用例に係る配管の束ね度合い(粒
度細かい)を示すディスプレイ上に表示した中間画像で
ある。
【図26】本発明の使用例に係る配管の束ね度合い(粒
度粗い)を示すディスプレイ上に表示した中間画像であ
る。
【図27】本発明の使用例に係る機器の配置位置を変更
した配管結果を示すディスプレイ上に表示した中間画像
である。
【図28】本発明の使用例に係る配管径を考慮した配管
結果を示すディスプレイ上に表示した中間画像である。
【符号の説明】
1 機器配置部 2 制約条件入力部 3 機器配置データベース 4 制約条件ファイル 5 配管基準データ生成部 6 配管処理部 7 途中結果ファイル 8 配管案調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 武士 愛知県名古屋市千種区不老町(番地なし) 名古屋大学大学院工学研究科内 (72)発明者 古橋 武 三重県津市上浜町1515 三重大学工学部内 Fターム(参考) 5B046 AA03 DA02 GA02 HA05 HA09 KA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配置空間上に機器属性情報を含む
    機器配置データを設定する機器配置手段と、前記機器間
    の配管ルーティングに関する制約条件を入力する制約条
    件入力手段と、前記機器配置手段によって設定された機
    器配置データに基づいて配管ルートの候補となる配管基
    準点および配管基準線を前記配置空間上に生成する配管
    基準データ生成手段と、前記制約条件入力手段によって
    入力された配管ルーティングに関する制約条件ならびに
    前記配管基準データ生成手段によって生成された配管基
    準点および配管基準線に基づいて前記機器間を連結する
    配管ルートを決定して配管ルーティング案を生成する配
    管処理手段とを具備し、前記配置空間上に配置された機
    器間を連結する配管のルート候補を出力することを特徴
    とする配管装置。
  2. 【請求項2】 前記配管処理手段によって逐次生成され
    た配管ルーティング案のうち所定の良好な配管ルーティ
    ング案に対して、機器配置データ中の機器もしくは機器
    群の相対的な位置関係または配管ルーティングに関する
    制約条件を変更して前記機器間を連結する配管ルート決
    定操作を実行する配管案調整手段を具備することを特徴
    とする請求項1に記載の配管装置。
  3. 【請求項3】 前記配管基準データ生成手段は、配置空
    間の角部または配置空間の部分空間の角部または機器の
    配管接続点または機器の配管接続点間の中点を配管基準
    点とする第一の基準点生成手段と、前記第一の基準点生
    成手段によって生成された配管基準点に基づいて設けら
    れる配管基準線の交点を配管基準点とする第二の基準点
    生成手段とを備え、さらに前記基準線のうち第一および
    第二の基準点生成手段によって生成された配管基準点を
    端点とするような線分を配管要素として生成することを
    特徴とする請求項1または2に記載の配管装置。
  4. 【請求項4】 前記配管処理手段は、前記配管基準デー
    タ生成手段によって生成された配管基準点および配管基
    準線を用いて配管要素を抽出する配管要素抽出部と、前
    記配管要素抽出部によって抽出された配管要素のうち任
    意の2つを選びそれらの配置データから相互の類似度を
    演算する配管要素類似度演算部と、前記配管要素類似度
    演算部によって演算された配管要素の類似度を用いて全
    ての配管要素をクラスタに分類する配管クラスタ生成部
    と、前記配管クラスタ生成部によって生成されたクラス
    タのうち同一クラスタに分類される配管要素を束ねて配
    管束を生成する配管束生成部とを備えることを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の配管装置。
  5. 【請求項5】 所定の配置空間上に機器属性情報を含む
    機器配置データを設定する機器配置ステップと、前記機
    器間の配管ルーティングに関する制約条件を入力する制
    約条件入力ステップと、前記機器配置ステップによって
    設定された機器配置データに基づいて配管ルートの候補
    となる配管基準点および配管基準線を前記配置空間上に
    生成する配管基準データ生成ステップと、前記制約条件
    入力ステップによって入力された配管ルーティングに関
    する制約条件ならびに前記配管基準データ生成ステップ
    によって生成された配管基準点および配管基準線に基づ
    いて前記機器間を連結する配管ルートを決定して配管ル
    ーティング案を生成する配管処理ステップとを具備し、
    前記配置空間上に配置された機器間を連結する配管のル
    ート候補を出力することを特徴とする配管設計法。
  6. 【請求項6】 前記配管処理ステップによって逐次生成
    された配管ルーティング案のうち所定の良好な配管ルー
    ティング案に対して、機器配置データ中の機器もしくは
    機器群の相対的な位置関係または配管ルーティングに関
    する制約条件を変更して前記機器間を連結する配管ルー
    ト決定操作を実行する配管案調整ステップを具備するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の配管設計法。
  7. 【請求項7】 前記配管基準データ生成ステップは、配
    置空間の角部または配置空間の部分空間の角部または機
    器の配管接続点または機器の配管接続点間の中点を配管
    基準点とする第一の基準点生成ステップと、前記第一の
    基準点生成ステップによって生成された配管基準点に基
    づいて設けられる配管基準線の交点を配管基準点とする
    第二の基準点生成ステップとを備え、さらに前記基準線
    のうち第一および第二の基準点生成ステップによって生
    成された配管基準点を端点とするような線分を配管要素
    として生成することを特徴とする請求項5または6に記
    載の配管設計法。
  8. 【請求項8】 前記配管処理ステップは、前記配管基準
    データ生成ステップによって生成された配管基準点およ
    び配管基準線を用いて配管要素を抽出する配管要素抽出
    ステップと、前記配管要素抽出ステップによって抽出さ
    れた配管要素のうち任意の2つを選びそれらの配置デー
    タから相互の類似度を演算する配管要素類似度演算ステ
    ップと、前記配管要素類似度演算ステップによって演算
    された配管要素の類似度を用いて全ての配管要素をクラ
    スタに分類する配管クラスタ生成ステップと、前記配管
    クラスタ生成ステップによって生成されたクラスタのう
    ち同一クラスタに分類される配管要素を束ねて配管束を
    生成する配管束生成ステップとを備えることを特徴とす
    る請求項5、6または7に記載の配管設計法。
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