JP2002349527A - 軸装着部材固定構造、リクライニングレバー固定構造および固定部材 - Google Patents

軸装着部材固定構造、リクライニングレバー固定構造および固定部材

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JP2002349527A
JP2002349527A JP2001161728A JP2001161728A JP2002349527A JP 2002349527 A JP2002349527 A JP 2002349527A JP 2001161728 A JP2001161728 A JP 2001161728A JP 2001161728 A JP2001161728 A JP 2001161728A JP 2002349527 A JP2002349527 A JP 2002349527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リクライニングレバーをシャフトから取り外
す際、ねじを取り除く必要があるので時間がかかるし、
ねじ回し工具を使用するためねじ穴の位置によってはね
じを取り除くことが困難な場合もある。 【解決手段】 リクライニングレバー20(軸装着部
材)に凹部21からシャフト10(軸)の中心を基準と
して外方向に貫通した貫通穴22を形成し、この貫通穴
22に傾動可能に取り付けられ、傾動して凹部21にシ
ャフトの端部11の挿入を許容した後に同端部11と係
合する係合機構を形成可能であり、押圧操作により傾動
して同端部11との係合を解除可能である固定部材30
を設けた。端部11にリクライニングレバー20を固定
する際には端部11を凹部21に挿入していく作業を行
うだけでよいし、リクライニングレバー20を取り外す
際には固定部材30を押圧操作して端部11を引き抜く
作業を行うだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸装着部材固定構
造、リクライニングレバー固定構造および固定部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のシートのリクライニング
操作を行うリクライニングレバーには、固定される円柱
状のシャフトの端部と略等断面の凹部が形成され、この
凹部にシャフトの端部が挿入されるようになっている。
リクライニングレバーをシャフトの端部に固定する際に
はねじ止めを行うため、シャフトの端部の側面には溝が
設けられ、リクライニングレバーには外部から凹部に貫
通するねじ穴が設けられている。そして、ねじ回し工具
を使用してねじを同ねじ穴に螺合させてシャフトの溝に
係合させると、リクライニングレバーはねじによりシャ
フトの端部に固定され、シャフトを軸線周りに回動させ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構造に
おいては、リクライニングレバーをシャフトから取り外
す際、ねじを取り除く必要があり、時間がかかるという
課題があった。また、ねじ回し工具を使用するため、ね
じ穴の位置によってはねじを取り除くことが困難な場合
もある。この他、ねじ止め作業に時間がかかるという課
題もある。本発明は、上記課題にかんがみてなされたも
ので、リクライニングレバーのような軸装着部材の固定
作業の時間を短縮させるとともに、軸装着部材を容易に
かつ確実に取り外すことが可能な軸装着部材固定構造、
リクライニングレバー固定構造および固定部材の提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、軸の端部を軸装着部材の
凹部に挿入して同軸装着部材を固定する軸装着部材固定
構造であって、上記軸装着部材には、上記凹部から上記
軸の中心を基準として外方向に貫通した貫通穴が形成さ
れ、この貫通穴に傾動可能に取り付けられ、傾動して上
記凹部に上記軸の端部の挿入を許容した後に同端部と係
合する係合機構を形成可能であり、押圧操作により傾動
して同端部との係合を解除可能である固定部材が設けら
れている構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、軸装着部材は軸の端部を挿入可能な凹部
から軸の中心を基準として外方向に貫通した貫通穴を有
し、この貫通穴に固定部材が傾動可能に取り付けられて
いる。軸の端部を軸装着部材の凹部に挿入していくと、
固定部材は傾動して同凹部に軸の端部の挿入を許容し、
その後、軸の端部と係合する係合機構を形成する。する
と、軸の端部が挿入された軸装着部材は、固定部材を介
して係合機構により軸の端部に固定され、同端部から外
れない。このとき、固定部材を押圧操作すると、固定部
材は傾動して軸の端部との係合を解除する。すると、軸
の端部を軸装着部材の凹部から抜くことが可能となり、
軸装着部材を軸の端部から取り外すことができる。
【0006】すなわち、軸の端部に軸装着部材を固定す
る際には、軸の端部を軸装着部材の凹部に挿入していく
作業を行うだけでよい。また、軸の端部から軸装着部材
を取り外す際には、固定部材を押圧操作して軸装着部材
の凹部から軸の端部を引き抜く作業を行うだけでよい。
その際、ねじ回し工具を必要としないので、固定部材の
位置によらず押圧操作を行うことが可能である。したが
って、軸装着部材の固定作業の時間を短縮させるととも
に、軸装着部材を容易にかつ確実に取り外すことが可能
となる。
【0007】ここで、上記係合機構の構成は様々可能で
ある。その一例として、請求項2にかかる発明は、上記
請求項1に記載の軸装着部材固定構造において、上記係
合機構は、上記軸の端部の側面に形成された係合溝と、
上記固定部材から同端部に向かって突出した突起とを備
える構成としてある。すなわち、軸の端部を軸装着部材
の凹部に挿入していくと、固定部材が傾動して同凹部に
軸の端部の挿入を許容した後、この固定部材から突出し
た突起は同端部の側面に形成された係合溝に挿入し、同
係合溝と突起とが係合する。したがって、簡易な構造で
係合機構が形成される。むろん、上記係合溝と突起とか
ら係合機構を構成するのは一例に過ぎず、例えば、軸の
端部の側面に係合穴を形成して同係合穴と突起とから係
合機構を構成してもよい。
【0008】また、軸装着部材の凹部に軸の端部の挿入
を許容した後に上記係合溝と突起とを係合させる構成の
一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に
記載の軸装着部材固定構造において、上記固定部材は、
上記軸の端部の側面に当接するとともに、上記突起を同
端部に向かって付勢する付勢機構を備える構成としてあ
る。すなわち、付勢機構は軸の端部の側面に当接して突
起を同端部に向かって付勢するので、簡易な構造で係合
溝と突起とを係合させることができる。また、突起が付
勢される方向とは反対方向に固定部材を押圧操作する
と、係合溝と突起との係合を解除することができる。む
ろん、このような付勢機構の構成は一例に過ぎず、例え
ば、軸装着部材の一部に当接して突起を同端部に向かっ
て付勢するようにしてもよい。また、突起を軸の端部に
向かって付勢するような別部材を固定部材と軸装着部材
とに取り付ける構成としてもよい。
【0009】さらに、軸装着部材の凹部に軸の端部の挿
入を許容する構成の一例として、請求項4にかかる発明
は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載の軸
装着部材固定構造において、上記突起は、上記凹部にお
ける開口側の面が上記軸の中心方向に向かって同開口か
ら遠ざかるような傾斜面とされている構成としてある。
すなわち、軸の端部を軸装着部材の凹部に挿入していく
と、突起における上記傾斜面に軸の先端が当接するの
で、突起は軸の中心から外方向に押されて同凹部から退
避し、軸の端部の挿入を許容する。したがって、突起が
形成された固定部材は、容易に傾動して軸の端部の挿入
を許容する。
【0010】軸装着部材の凹部に挿入された軸の端部
は、同凹部から容易に抜けないほうがよい。そこで、請
求項5にかかる発明は、上記請求項2〜請求項4のいず
れかに記載の軸装着部材固定構造において、上記固定部
材は、上記軸の端部と係合しているときに上記貫通穴の
内側面に当接して上記凹部から同端部が抜ける方向への
傾動を防止させる当接部が形成されている構成としてあ
る。すなわち、固定部材が軸の端部と係合していると
き、軸の端部を軸装着部材の凹部から抜き取ろうとして
も当該固定部材に形成された当接部が貫通穴の内側面に
当接して同凹部から同端部が抜ける方向への傾動を防止
させるので、固定部材は傾動しない。したがって、固定
部材と軸の端部との係合が解除されず、軸の端部は軸装
着部材の凹部から容易に抜けない。
【0011】ところで、固定部材を軸装着部材の貫通穴
に取り付ける構造の一例として、請求項6にかかる発明
は、上記請求項5に記載の軸装着部材固定構造におい
て、上記貫通穴は、当該貫通穴に対して略垂直方向かつ
上記軸に対して略垂直方向に形成された挿入穴を備え、
上記固定部材は、上記軸の端部方向に突出するととも
に、撓み動作を経て上記挿入穴に係合するフックを備え
る構成としてある。すなわち、貫通穴に形成された挿入
穴は同貫通穴に対して略垂直方向かつ軸に対して略垂直
方向とされており、固定部材から突出したフックは撓み
動作を経て同挿入穴に係合可能である。したがって、挿
入穴とフックとを係合させることにより固定部材を貫通
穴に取り付けることができ、固定部材を軸装着部材の貫
通穴に取り付ける作業が容易となる。むろん、このよう
にして固定部材を貫通穴に取り付ける構造は様々可能で
あり、例えば、棒状の別部材を固定部材と軸装着部材の
両方に貫通させて取り付けてもよい。
【0012】上記フックを有する固定部材の構造の一例
として、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記載
の軸装着部材固定構造において、上記突起は、上記フッ
クよりも上記軸における先端側に形成され、上記当接部
は、上記先端側かつ上記軸の中心を基準として上記挿入
穴よりも外側に形成され、上記固定部材は、上記軸にお
ける先端とは反対側の方向に突出するとともに、先端が
同軸の端部側に折り返されて同端部の側面に当接する弾
性片を備える構成としてある。すなわち、固定部材に
は、フックに対し軸における先端側に突起と当接部とが
形成され、同突起と当接部とは反対側の方向に弾性片が
突出している。この弾性片は、先端が軸の端部側に折り
返されて軸の端部の側面に当接しているので、軸装着部
材の挿入穴に係合したフックを回転中心として突起を軸
の端部に向かって付勢する付勢機構を形成する。また、
固定部材の突起と軸の係合溝とが係合しているときに軸
の端部を軸装着部材の凹部から抜き取ろうとしても、フ
ックに対し軸における先端側かつ軸装着部材の挿入穴よ
りも外側に形成された当接部が貫通穴の内側面に当接し
て同凹部から同端部が抜ける方向への傾動を防止させ
る。したがって、簡易な構造で軸の係合溝と固定部材の
突起とを係合させることができるとともに、軸の端部と
固定部材とが係合しているときには軸の端部が軸装着部
材の凹部から容易に抜けない。むろん、固定部材には、
上述したもの以外にも様々な形状を採用することが可能
である。例えば、突起をフックよりも軸における先端と
は反対側に形成し、弾性片を軸における先端方向に突出
させてもよい。
【0013】上述した固定部材により固定可能な軸装着
部材の凹部と軸の端部の形状は様々可能であり、その一
例として、請求項8にかかる発明は、上記請求項1〜請
求項7のいずれかに記載の軸装着部材固定構造におい
て、上記軸の端部および軸装着部材の凹部の内側面に
は、略等断面のスプラインが形成されている構成として
ある。すなわち、固定部材により固定される軸装着部材
の凹部と軸の端部とは略等断面のスプラインによりガタ
が生じないため、軸装着部材の操作により違和感なく軸
を軸線周りに回転させることができる。
【0014】ところで、上述した軸装着部材固定構造を
適用した具体例として、請求項9のように構成してもよ
い。すなわち、本発明は、上記構成を有するリクライニ
ングレバー固定構造としても有効である。
【0015】また、本軸装着部材固定構造を構成する固
定部材は、軸装着部材に取り付けられることにより、軸
装着部材の固定作業の時間を短縮させるとともに軸装着
部材を容易にかつ確実に取り外すことを可能にさせる。
すなわち、請求項10に記載した固定部材単体であって
も有効に機能することに相違はなく、請求項2〜請求項
9に記載された構成を当該固定部材に対応させることが
可能であることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、軸装着部
材の固定作業の時間を短縮させるとともに、軸装着部材
を容易にかつ確実に取り外すことが可能な軸装着部材固
定構造を提供することができる。また、請求項2にかか
る発明によれば、簡易な構造で係合機構を形成すること
ができる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、簡
易な構造で軸の係合溝と固定部材の突起とを係合させる
ことができる。
【0017】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
容易に傾動して、軸装着部材の凹部に軸の端部の挿入を
許容することができる。さらに、請求項5にかかる発明
によれば、軸の端部は軸装着部材の凹部から容易に抜け
なくなる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、固
定部材を軸装着部材の貫通穴に取り付ける作業を容易に
させることができる。さらに、請求項7にかかる発明に
よれば、軸の係合溝と固定部材の突起とを係合させるこ
とができるとともに、軸の端部と固定部材とが係合して
いるときには軸の端部が軸装着部材の凹部から容易に抜
けないようにさせる固定部材の簡易な構造を提供するこ
とができる。
【0018】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
固定部材により固定される軸装着部材の凹部と軸の端部
とはガタが生じない。さらに、請求項9にかかる発明に
よれば、リクライニングレバーの固定作業の時間を短縮
させるとともに、リクライニングレバーを容易にかつ確
実に取り外すことが可能なリクライニングレバー固定構
造を提供することができる。さらに、請求項10にかか
る発明によれば、軸装着部材の固定作業の時間を短縮さ
せるとともに、軸装着部材を容易にかつ確実に取り外す
ことを可能にさせる固定部材を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)第一の実施形態にかかるリクライニングレバー固
定構造の構成: (2)リクライニングレバーを固定するときの作用: (3)第二の実施形態: (4)第三の実施形態: (5)第四〜第六の実施形態:
【0020】(1)第一の実施形態にかかるリクライニ
ングレバー固定構造の構成:図1は、本発明の第一の実
施形態にかかる軸装着部材固定構造を適用したリクライ
ニングレバー固定構造の概略を分解斜視図により示して
いる。また、図2はリクライニングレバー20を上側か
ら見て示しており、図3はリクライニングレバー20を
シャフト10側から見て示している。なお、本実施形態
は、自動車のシートバックを所望の傾斜角度で維持させ
る操作を行うための金属製のリクライニングレバー20
を金属製のシャフト10の端部11に固定するものであ
る。ここで、リクライニングレバー20は本発明にいう
軸装着部材であり、シャフト10は本発明にいう軸であ
る。リクライニングレバー20をシャフトの端部11に
固定する手順の概略は、以下の通りである。すなわち、
リクライニングレバー20に形成された貫通穴22に本
発明にいう固定部材30を挿入し、リクライニングレバ
ー20に固定部材30を取り付ける。次に、リクライニ
ングレバー20に設けられた凹部21にシャフトの端部
11を挿入することにより、リクライニングレバー20
をシャフトの端部11に固定する。
【0021】シャフト10におけるリクライニングレバ
ー20側の端部11は、軸線方向と略平行なスプライン
が形成されており、リクライニングレバーの凹部21に
挿入可能となっている。また、スプラインが形成された
端部11には、シャフトの中心12を囲む係合溝13が
形成されている。この係合溝13は、シャフト10にお
ける先端14側が中心12に対して略垂直な面とされる
とともに、先端14とは反対側が中心12から離れるに
従って先端14から遠ざかるような傾斜面とされてい
る。シャフト10における同端部11とは反対側の端部
は、図示しないロック機構を介して連結ロッドに同軸と
なるように接続されている。この連結ロッドは、シート
内で左右に設けられたリクライニング機構を接続する棒
状部材であり、シートバックの傾動と連動して軸線周り
に回転する。ロック機構は、シャフト10の回転位置に
応じて連結ロッドの回転を抑止したり許容したりする。
したがって、シャフトの端部11に固定されたリクライ
ニングレバー20の回転操作により、連結ロッドの回転
の抑止/許容が切り替えられ、シートバックを傾動させ
たり固定させたりすることが可能である。
【0022】シャフトの端部11を挿入可能なリクライ
ニングレバーの凹部21は、内側面21aにシャフトの
端部11の挿入方向と略平行なスプラインが形成されて
いる。同凹部21の内側面と同端部11とに形成された
スプラインは略等断面となっており、凹部21に端部1
1を挿入したときにガタが生じない。このため、リクラ
イニングレバー20の操作により確実にシャフト10を
軸線周りに回転させることができる。リクライニングレ
バー20には、凹部21からシャフト10の中心12を
基準として外方向に貫通した貫通穴22が形成されてい
る。この貫通穴22には、固定部材30を挿入して取り
付けることが可能である。本実施形態では、図1に示し
たようにシートバックの背面側に貫通穴22を形成して
いるが、貫通穴はリクライニングレバー20の様々な位
置に形成可能である。例えば、リクライニングレバー2
0の床面側に貫通穴を形成してもよく、この場合には貫
通穴に取り付けられる固定部材30をより目立たせない
ようにすることができる。また、取り付けた固定部材3
0を係止させて抜けないようにさせるために、貫通穴2
2には、凹部21寄りの内側面において相対向する一対
の挿入穴22a,22bが設けられている。挿入穴22
a,22bは、貫通穴22に対して略垂直方向、かつ、
凹部21にシャフトの端部11を挿入したときの同シャ
フト10に対して略垂直方向に形成されている。なお、
加工しやすくする観点から、挿入穴22aは下方から貫
通穴22まで貫通しており、挿入穴22bは貫通穴22
の内側面から窪んだ形状とされている。むろん、挿入穴
22bも上方まで貫通していてもよいし、挿入穴22
a,22bともに貫通穴22の内側面から窪んだ形状と
してもよい。
【0023】図4は上記貫通穴22に取り付けられる固
定部材30を図2と同じ上面から見て示しており、図5
は図3と同じシャフト10側から見て示している。固定
部材30は、熱可塑性を有する樹脂製とされており、所
定の型にて成形される。固定部材30が貫通穴22に取
り付けられるとともに凹部21にシャフトの端部11が
挿入されている状態において、固定部材30は、同端部
11方向に突出した一対のフック31,32と、同一対
のフック31,32よりもシャフト10の先端14側に
おいて同端部11に向かって突出した突起33と、同じ
くシャフト10の先端側において形成された本発明にい
う当接部である当接面34と、シャフト10における先
端とは反対側の方向に突出した弾性片35とを有してい
る。また、手で押圧操作を行う押圧面36が、弾性片3
5よりも外側においてシャフト10における先端14と
は反対側の方向に突出している。
【0024】両フック31,32の先端部には、互いに
外側に張り出した凸部31a,32aが設けられてい
る。固定部材30は樹脂製であるので、固定部材30を
リクライニングレバーの貫通穴22に挿入していくと
き、図6に示すように、フック31,32は互いに内側
に撓む。撓み動作を経た後、図7に示すように、凸部3
1a,32aが挿入穴22a,22bに挿入し、フック
31,32は挿入穴22a,22bのそれぞれに係合し
て同挿入穴22a,22bから外れなくなる。なお、図
6と図7は、図2のA−Aの位置から見て示す断面図で
ある。その結果、固定部材30は、貫通穴22に取り付
けられるとともに、凸部31a,32aを中心として傾
動可能となる。すなわち、貫通穴22に挿入してフック
31,32を挿入穴22a,22bに係合させるだけで
固定部材30を取り付けることができ、固定部材30を
リクライニングレバーの貫通穴22に取り付ける作業が
容易である。
【0025】図8〜図11は、リクライニングレバーの
凹部21にシャフトの端部11を挿入していくときの固
定部材30の動作を示している。ここで、これらの図
は、シャフト10とリクライニングレバーを図2と同じ
上側からシャフトの中心12を通る断面にて断面視する
とともに、固定部材30については断面視せずに示して
いる。以下、これらの図を適宜用いて固定部材30の構
造を説明する。シャフトの端部11に向かって突出した
突起33は、シャフトの端部11を凹部21に挿入した
ときに同端部11に設けられた形成された係合溝13に
挿入可能な位置に形成されている。この突起33は、凹
部21における開口21b側の面がシャフトの中心12
方向に向かって開口21bから遠ざかるような傾斜面3
3aとされ、同開口21bとは反対側の面33bはシャ
フトの中心12に対して略垂直な面とされている。そし
て、凹部21にシャフトの端部11を挿入していくと、
図9に示すように、同端部11の先端14が傾斜面33
aに当接することになる。
【0026】シャフト10の先端側において形成された
当接面34は、シャフトの中心12を基準としてフック
31,32と係合する挿入穴22a,22bよりも外側
において形成されている。そして、図11に示すよう
に、当接面34は、突起33とシャフトの係合溝13と
が係合しているときにリクライニングレバーの貫通穴2
2におけるシャフトの先端14側の内側面に当接し、凹
部21から端部11が抜ける方向への傾動を防止させ
る。シャフト10における先端14とは反対側の方向に
突出した弾性片35は、先端35aがシャフトの端部1
1側に折り返されて同端部11の側面に当接するように
なっている。ここで、固定部材30は樹脂製であるの
で、弾性片35は弾性を示す。したがって、リクライニ
ングレバーの凹部21にシャフトの端部11を挿入して
固定したとき、図11に示すように、先端35aが図に
おいて左方向に押された状態であるので、弾性片35に
は左方向の付勢力F2が生じており、固定部材30には
点P1を中心として左回りの力が加えられる。その結
果、突起33はシャフトの端部11に向かって付勢さ
れ、当接面34が貫通穴22におけるシャフトの先端1
4側の内側面に当接する。すなわち、弾性片35は、シ
ャフトの端部11の側面に当接するとともに突起33を
同端部11に向かって付勢する付勢機構を構成する。
【0027】(2)リクライニングレバーを固定すると
きの作用:以下、リクライニングレバーを固定するとき
の作用を説明する。シャフトの端部11をリクライニン
グレバーの凹部21に挿入していくと、図8に示すよう
に、同端部11が弾性片の先端35aに当接する。する
と、この先端35aが同図において左方向に押され、挿
入穴22a,22bと係合した凸部31a,32aも左
方向に押されるので、固定部材30にはシャフトの中心
12を基準として凸部31a,32aにおける外側の点
(同図では点P1)を中心として左回りの力が加えられ
る。その結果、固定部材30は、当接面34が貫通穴2
2におけるシャフトの先端14側の内側面に当接した状
態となる。
【0028】この状態で、シャフトの端部11を凹部2
1に挿入していくと、図9に示すように、同端部11の
先端14が傾斜面33aに当接する。ここで、傾斜面3
3aは凹部21における開口21b側の面がシャフトの
中心12方向に向かって開口21bから遠ざかるような
面とされているので、突起33は同図の左方向に押され
る。すると、固定部材30には上記点P1を中心として
右回りの力が加えられ、図10に示すように、突起33
は中心12から外方向に押されて凹部21から退避し、
シャフトの端部11の挿入を許容する。このとき、固定
部材30が右回り方向に傾動し、弾性片35は右方向に
押されて左方向の付勢力F1が生じている。
【0029】さらに、シャフトの端部11を凹部21に
挿入していくと係合溝13の位置と突起33の位置とが
一致するので、左方向の付勢力F1により、固定部材3
0には上記点P1を中心として左回りの力が加えられ
る。その結果、図11に示すように、突起33はシャフ
トの端部11に向かって付勢されて係合溝13に挿入さ
れ、当接面34が貫通穴22におけるシャフトの先端1
4側の内側面に当接する。そして、弾性片35に残存す
る付勢力F2により、突起33は係合溝13に挿入され
たままとなり、同係合溝13と係合した状態となる。な
お、突起33は凹部21における開口21bとは反対側
の面33bがシャフトの中心12に対して略垂直な面と
され、係合溝13もシャフト10における先端14側が
中心12に対して略垂直な面とされているので、凹部2
1からシャフトの端部11を抜き取ろうとしても突起3
3は係合溝13から抜けない。また、当接面34が貫通
穴22におけるシャフトの先端14側の内側面に当接し
ているので、固定部材30は凹部21からシャフトの端
部11が抜ける方向には傾動しない。したがって、固定
部材30とシャフトの端部11との係合が解除されず、
同端部11はリクライニングレバーの凹部21から容易
に抜けない。なお、シャフトの端部11とリクライニン
グレバーの凹部21とは略等断面のスプラインが形成さ
れているため、リクライニングレバー20を操作してシ
ャフト10を軸線周りに回転させる際、ガタが生じな
い。
【0030】このように、シャフトの端部11を凹部2
1に挿入していく際、固定部材30は傾動して凹部21
にシャフトの端部11の挿入を許容した後に同端部11
と係合する係合機構を形成する。そして、シャフトの端
部11が挿入されたリクライニングレバー20は、固定
部材30を介して係合機構によりシャフトの端部11に
固定され、同端部11から外れない。
【0031】図11の状態で、固定部材の押圧面36を
徒手にて押圧操作すると、図12に示すように、弾性片
35が同図の右方向に押され、挿入穴22a,22bと
係合した凸部31a,32aも右方向に押されるので、
固定部材30にはフック31,32におけるシャフトの
中心12に最も近い点(同図では点P2)を中心として
右回りの力が加えられる。その結果、突起33は左方向
に移動して係合溝13から抜け、同係合溝13との係合
が解除される。このように、固定部材30は、押圧操作
により傾動してシャフトの端部11との係合を解除可能
である。そして、シャフトの端部11を凹部21から抜
くことが可能となり、リクライニングレバー20を同端
部11から取り外すことが可能となる。
【0032】以上説明したように、シャフトの端部11
にリクライニングレバー20を固定する際には、同端部
11をリクライニングレバーの凹部21に挿入していく
作業を行うだけでよい。また、シャフトの端部11から
リクライニングレバー20を取り外す際には、固定部材
30を押圧操作して凹部21から同端部11を引き抜く
作業を行うだけでよい。その際、ねじ回し工具を必要と
しないので、固定部材30の取り付け位置によらず押圧
操作を行うことが可能である。したがって、リクライニ
ングレバーの固定作業の時間を短縮させるとともに、リ
クライニングレバーを容易にかつ確実に取り外すことが
可能となる。また、固定部材30は、リクライニングレ
バー20に取り付けられることにより、リクライニング
レバー20の固定作業の時間を短縮させるとともに同リ
クライニングレバー20を容易にかつ確実に取り外すこ
とを可能にさせるので、単体であっても有効に機能す
る。
【0033】(3)第二の実施形態:なお、本発明の軸
装着部材固定構造は、上述したシャフトの端部にリクラ
イニングレバーを固定する構造以外にも、軸の端部に固
定される様々な軸装着部材を固定する構造に適用するこ
とができる。例えば、トランクのキーを解除するレバー
を固定する構造に適用してもよいし、給油口のキーを解
除するレバーを固定する構造に適用してもよい。むろ
ん、軸自体は固定されたものであってもよいし、固定さ
れていないものであってもよい。
【0034】固定部材の材質は、上述した樹脂以外にも
可能であり、例えば、弾性片35が弾性を示すような金
属を採用してもよい。固定部材の形状も様々可能であ
り、例えば、図13に示す固定部材40のように、シャ
フトの中心12を基準として弾性片45における最も外
側となる面を押圧面46としてもよい。なお、図は第二
の実施形態にかかるリクライニングレバー固定構造を上
側からシャフトの中心12を通る断面にて断面視すると
ともに、固定部材40については断面視せずに示してい
る。この場合でも、弾性片45の付勢力により突起43
がシャフトの係合溝13に挿入して同係合溝13と係合
可能であり、押圧面46を押圧操作することにより固定
部材40は同図の右回りに傾動してシャフトの端部11
との係合を解除可能である。
【0035】(4)第三の実施形態:また、固定部材に
おける突起とフックの位置関係を逆にすることも可能で
ある。例えば、図14に示す固定部材130のように、
フック131よりもシャフト110の先端114とは反
対側において突起133をシャフトの端部111に向か
って突出させてもよい。本実施形態では、突起133の
先端を若干シャフトの先端114方向に向けている。ま
た、シャフトの端部111の側面には係合溝の代わりに
係合穴113が設けられ、この係合穴113は中心11
2に近づくにつれて若干シャフトの先端114方向に向
かうように形成されている。本実施形態の場合、当接部
134はリクライニングレバーの貫通穴122における
シャフトの先端114とは反対側の内側面に当接してい
るので、リクライニングレバーの凹部121からシャフ
トの端部111を抜き取ろうとするときに当接部134
は固定部材130が傾動するのを防止する機能を有して
いない。そこで、突起133の先端と係合穴113の向
きを中心112に近づくにつれて若干先端114方向と
することにより、凹部121からシャフトの端部111
を抜き取る力が加わっても固定部材130が同図の左回
りに傾動しないようにしている。
【0036】図において、弾性片135は、シャフト1
10における先端114側の方向に突出した先端がシャ
フトの端部111側に折り返されて同端部111の側面
に当接するようになっている。また、押圧面136は、
弾性片135よりも外側においてシャフト110におけ
る先端114側の方向に突出している。すなわち、押圧
面136を押圧操作すると、弾性片135が同図の右方
向に押され、固定部材130には左回りの力が加えられ
る。その結果、突起133は左方向に移動して係合穴1
13から抜け、同係合穴113との係合が解除される。
すると、シャフトの端部111を凹部121から抜くこ
とが可能となる。
【0037】むろん、固定部材の形状は上述したもの以
外にも様々可能である。固定部材を傾動させる方向も様
々可能であり、図11や図14で示したように貫通穴に
対して略垂直方向かつ軸に対して略垂直方向を中心軸と
して傾動可能な形状としてもよいし、貫通穴に対して略
垂直方向かつ軸に対して略平行な中心軸に対して傾動可
能な形状としてもよい。また、上述した第一〜第三の実
施形態では、弾性片をシャフトの端部に当接させて付勢
力を生じさせているが、貫通穴の一部に当接させて付勢
力を生じさせてもよい。
【0038】(5)第四〜第六の実施形態:なお、軸の
端部と軸装着部材の凹部の形状も様々可能であり、例え
ば、軸装着部材の凹部と軸の端部とを略等断面の多角柱
状に形成してもよい。図15は、第四の実施形態にかか
る軸装着部材固定構造において、軸の端部211と軸装
着部材の凹部221を軸側から見た斜視図により示して
いる。図において、軸の端部211と軸装着部材の凹部
221とは略等断面の四角柱状に形成されている。本実
施形態の軸の端部211には、凹部221に挿入したと
きに貫通穴222側となる側面にのみ係合溝213を形
成している。この場合でも、貫通穴222に図示しない
固定部材を取り付け、係合溝213を貫通穴222側と
して端部211を凹部221に挿入することにより、着
脱可能に軸装着部材を軸の端部に固定することができ
る。
【0039】また、図16に示す円柱状の軸310にお
けるスプラインが形成された端部311のように、軸3
10の中心312と平行、かつ、中心312を挟んで相
対向して平行となるように削られた平面311a,31
1bを有していてもよい。なお、図は第五の実施形態に
かかる軸装着部材固定構造における軸310を軸装着部
材側から斜視図により示している。図において、係合溝
313は、スプラインが形成された部分に設けられてい
る。図示していないが、軸装着部材の凹部は軸の端部3
11と略等断面に形成すればよい。すると、固定部材が
取り付けられた軸装着部材の凹部に端部311を挿入す
ることにより、着脱可能に軸装着部材を軸の端部に固定
することができる。なお、軸の端部311にスプライン
を形成するのは一例に過ぎず、図17に示す軸360の
ように、軸の端部361にスプラインを設けない形状と
してもよい。この場合も、軸装着部材の凹部を軸の端部
361と略等断面に形成することにより、軸の端部36
1に着脱可能に軸装着部材を固定することができる。
【0040】さらに、図18に示す円柱状の軸410の
ように、端部411が先端に近付くほど細くなるように
形成してもよい。なお、図は第六の実施形態にかかる軸
装着部材固定構造における軸410を軸装着部材側から
斜視図により示している。軸装着部材の凹部は軸の端部
411と略等断面に形成すればよい。この場合でも、着
脱可能に軸装着部材を軸の端部に固定することが可能で
ある。むろん、図15〜図18は例示であり、軸の端部
と軸装着部材の凹部の形状はこの他にも様々考えられ
る。多少ガタが生じてもよい場合には、略等断面でない
形状に形成してもよい。また、軸の端部に係合溝の代わ
りに係合穴を形成する場合には、軸装着部材の凹部と軸
の端部とを略等断面の円柱状に形成することも可能であ
る。なお、軸や軸装着部材を金属製とするのも一例に過
ぎず、使用場面に応じて樹脂製等とすることも可能であ
る。
【0041】以上説明したように、本発明によると、種
々の態様によりリクライニングレバーのような軸装着部
材の固定作業の時間を短縮させるとともに、軸装着部材
を容易にかつ確実に取り外すことが可能な軸装着部材固
定構造、リクライニングレバー固定構造および固定部材
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるリクライニン
グレバー固定構造の概略を分解斜視図である。
【図2】リクライニングレバーを上側から見て示す上面
図である。
【図3】リクライニングレバーをシャフト側から見て示
す背面図である。
【図4】貫通穴に取り付けられる固定部材を図2と同じ
上面から見て示す上面図である。
【図5】貫通穴に取り付けられる固定部材を図3と同じ
シャフト側から見て示す背面図である。
【図6】固定部材を貫通穴に取り付ける様子を図2のA
−Aの位置から見て示す断面図である。
【図7】固定部材を貫通穴に取り付けた様子を図2のA
−Aの位置から見て示す断面図である。
【図8】上側からシャフトの中心を通る断面にてシャフ
トとリクライニングレバーを断面視して、固定部材の動
作を示す上面図である。
【図9】上側からシャフトの中心を通る断面にてシャフ
トとリクライニングレバーを断面視して、固定部材の動
作を示す上面図である。
【図10】上側からシャフトの中心を通る断面にてシャ
フトとリクライニングレバーを断面視して、固定部材の
動作を示す上面図である。
【図11】上側からシャフトの中心を通る断面にてシャ
フトとリクライニングレバーを断面視して、シャフトの
端部と係合した固定部材を示す上面図である。
【図12】上側からシャフトの中心を通る断面にてシャ
フトとリクライニングレバーを断面視して、固定部材の
動作を示す上面図である。
【図13】第二の実施形態にかかるリクライニングレバ
ー固定構造における固定部材を上面視した上面図であ
る。
【図14】第三の実施形態にかかるリクライニングレバ
ー固定構造における固定部材を上面視した上面図であ
る。
【図15】第四の実施形態にかかる軸装着部材固定構造
において、軸の端部と軸装着部材の凹部を軸側から見て
示す斜視図である。
【図16】第五の実施形態にかかる軸装着部材固定構造
において、軸を軸装着部材側から見て示す斜視図であ
る。
【図17】変形例にかかる軸装着部材固定構造におい
て、軸を軸装着部材側から見て示す斜視図である。
【図18】第六の実施形態にかかる軸装着部材固定構造
において、軸を軸装着部材側から見て示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…シャフト 11…端部 13…係合溝 14…先端 20…リクライニングレバー 21…凹部 21a…内側面 21b…開口 22…貫通穴 22a,22b…挿入穴 30…固定部材 31,32…フック 31a,32a…凸部 33…突起 33a…傾斜面 34…当接面 35…弾性片 35a…先端 36…押圧面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の端部を軸装着部材の凹部に挿入して
    同軸装着部材を固定する軸装着部材固定構造であって、 上記軸装着部材には、上記凹部から上記軸の中心を基準
    として外方向に貫通した貫通穴が形成され、 この貫通穴に傾動可能に取り付けられ、傾動して上記凹
    部に上記軸の端部の挿入を許容した後に同端部と係合す
    る係合機構を形成可能であり、押圧操作により傾動して
    同端部との係合を解除可能である固定部材が設けられて
    いることを特徴とする軸装着部材固定構造。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の軸装着部材固定構
    造において、 上記係合機構は、上記軸の端部の側面に形成された係合
    溝と、上記固定部材から同端部に向かって突出した突起
    とを備えることを特徴とする軸装着部材固定構造。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の軸装着部材固定構
    造において、 上記固定部材は、上記軸の端部の側面に当接するととも
    に、上記突起を同端部に向かって付勢する付勢機構を備
    えることを特徴とする軸装着部材固定構造。
  4. 【請求項4】 上記請求項2または請求項3のいずれか
    に記載の軸装着部材固定構造において、 上記突起は、上記凹部における開口側の面が上記軸の中
    心方向に向かって同開口から遠ざかるような傾斜面とさ
    れていることを特徴とする軸装着部材固定構造。
  5. 【請求項5】 上記請求項2〜請求項4のいずれかに記
    載の軸装着部材固定構造において、 上記固定部材は、上記軸の端部と係合しているときに上
    記貫通穴の内側面に当接して上記凹部から同端部が抜け
    る方向への傾動を防止させる当接部が形成されているこ
    とを特徴とする軸装着部材固定構造。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の軸装着部材固定構
    造において、 上記貫通穴は、当該貫通穴に対して略垂直方向かつ上記
    軸に対して略垂直方向に形成された挿入穴を備え、 上記固定部材は、上記軸の端部方向に突出するととも
    に、撓み動作を経て上記挿入穴に係合するフックを備え
    ることを特徴とする軸装着部材固定構造。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の軸装着部材固定構
    造において、 上記突起は、上記フックよりも上記軸における先端側に
    形成され、 上記当接部は、上記先端側かつ上記軸の中心を基準とし
    て上記挿入穴よりも外側に形成され、 上記固定部材は、上記軸における先端とは反対側の方向
    に突出するとともに、先端が同軸の端部側に折り返され
    て同端部の側面に当接する弾性片を備えることを特徴と
    する軸装着部材固定構造。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の軸装着部材固定構造において、 上記軸の端部および軸装着部材の凹部の内側面には、略
    等断面のスプラインが形成されていることを特徴とする
    軸装着部材固定構造。
  9. 【請求項9】 シャフトの端部をリクライニングレバー
    の凹部に挿入して同リクライニングレバーを固定するリ
    クライニングレバー固定構造であって、 上記シャフトの端部およびリクライニングレバーの凹部
    の内側面には、略等断面のスプラインが形成されてお
    り、 上記リクライニングレバーには、上記凹部から上記シャ
    フトの中心を基準として外方向に貫通するとともに、同
    シャフトに対して略垂直方向に形成されて内側面におい
    て相対向する一対の挿入穴を有する貫通穴が形成され、 上記シャフトの端部の側面には、同シャフトの中心を囲
    む係合溝が形成され、 上記シャフトの端部方向に突出するとともに撓み動作を
    経て上記一対の挿入穴のそれぞれに係合する一対のフッ
    クと、同一対のフックよりも同シャフトの先端側におい
    て同端部に向かって突出するとともに上記凹部における
    開口側の面が同シャフトの中心方向に向かって同開口か
    ら遠ざかるような傾斜面とされた突起と、同先端側かつ
    同シャフトの中心を基準として上記挿入穴よりも外側に
    おいて形成されるとともに同突起と上記係合溝とが係合
    しているときに上記貫通穴の内側面に当接して上記凹部
    から同端部が抜ける方向への傾動を防止させる当接面
    と、同シャフトにおける先端とは反対側の方向に突出す
    るとともに先端が同端部側に折り返されて同端部の側面
    に当接する弾性片とを有し、上記貫通穴に傾動可能に取
    り付けられ、傾動して上記凹部に上記シャフトの端部の
    挿入を許容した後に上記係合溝に同突起を係合させ、押
    圧操作により傾動して同係合溝と同突起との係合を解除
    可能である樹脂製の固定部材が設けられていることを特
    徴とするリクライニングレバー固定構造。
  10. 【請求項10】 軸の端部に固定可能であるとともに軸
    の端部を挿入可能な凹部を有して同凹部から同軸の中心
    を基準として外方向に貫通した貫通穴が形成された軸装
    着部材に取り付けられる固定部材であって、 上記貫通穴に傾動可能に取り付けられ、傾動して上記凹
    部に上記軸の端部の挿入を許容した後に同端部と係合す
    る係合機構を形成可能であり、押圧操作により傾動して
    同端部との係合を解除可能であることを特徴とする固定
    部材。
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