JP2002349463A - 給油式スクリュー圧縮機とその制御方法 - Google Patents

給油式スクリュー圧縮機とその制御方法

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JP2002349463A JP2001151771A JP2001151771A JP2002349463A JP 2002349463 A JP2002349463 A JP 2002349463A JP 2001151771 A JP2001151771 A JP 2001151771A JP 2001151771 A JP2001151771 A JP 2001151771A JP 2002349463 A JP2002349463 A JP 2002349463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転数制御方式の給油式スクリュー圧縮機の
軸封装置から洩れでた潤滑油の回収能力の不十分な負荷
領域を解消する。 【解決手段】 軸封装置3の外側のメカニカルシール外
部溝11底部と吸入弁2の1次側を回収用配管4で接続
し、この回収用配管4と吸入弁2の2次側を逆止弁5を
介して接続する回収用配管4Aを設け、回収用配管4A
には回収能力を調整する絞りを設ける。さらにあらかじ
め記憶させた運転状況に応じ吸入弁2を予め定めた時間
閉止する潤滑油回収制御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給油式スクリュー圧
縮機とその制御方法に係り、特に、軸封装置からの油の
回収技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸が互いに平行でかつねじり方向
が逆をなす雄雌1組のスクリューローターと、これらス
クリューローターを微小の隙間を介して収容するボアを
有し、かつこのボアの一方の端面に吸気口が、他方の端
面に吐出口が形成されたケーシングとを備え、負荷調整
のためのインバータと吸入弁を設けた回転数制御給油式
スクリュー圧縮機が知られている。この回転数制御給油
式スクリュー圧縮機では、駆動のために雄(オス)ロー
ターの吸気側軸端をケーシングの外部へ延長し、プーリ
またはカップリングが取付られている。ケーシングの内
部にはローターを支持する軸受があり、この軸受は潤滑
のために給油されている。このため、そのオスローター
吸気側軸が前記ケーシングを貫通する個所に軸封装置を
設け、潤滑油がケーシング外に漏れ出さないようにシー
ルを行なう。しかし、軸封装置からは僅かではあるが潤
滑油の漏れ出しがあるので、この漏れ出した潤滑油を一
時貯留する溝を軸封装置の外側に設け、この溝を吸入弁
の1次側(入り側)に接続する回収用配管を使用し、吸
入弁を通過する空気により生じる負圧と軸封装置外部の
大気圧との差圧を利用して前記溝に溜まる潤滑油を回収
していた。
【0003】また、軸封装置からの潤滑油回収装置の従
来技術としては、例えば特開平9−88860号公報に
記載の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、軸
封装置から洩れ出た油は、その外部の溝に集められたの
ち、回収用配管を経て吸入弁1次側に生じる負圧によっ
て吸い上げられ、吸入弁を通って再び圧縮機本体へと回
収される。
【0005】空気圧縮機の一般的な容量調整方法である
吸込み絞り弁方式では、空気量の調整のため吸入弁の開
度を全開から全閉まで無段階に調整するため、空気使用
量の少ない低負荷になっても潤滑油回収のための吸入弁
1次側の負圧は十分にある。
【0006】一方、回転数制御方式の場合、空気使用量
に合わせた容量調整は、圧縮機本体の回転数を変化させ
て行われるため、吸入弁の開度調整は行なわれない。し
たがって、潤滑油回収先の吸入弁1次側の負圧は、吸入
弁開度が変化しないため、全負荷状態を最高にして回転
数が低下する低負荷ほど低くなり潤滑油回収能力は低下
する。図4に圧縮機回転数と圧縮機吸込負圧の関係を示
す。図4に示す通り、全負荷運転時には十分な負圧によ
り潤滑油回収能力を発揮してきた回収用配管もユーザー
の空気使用量の減少に応じて圧縮機本体の回転数が減速
して低回転数になると、吸入弁を通過する空気量が減少
し吸入弁1次側の負圧が減少する。吸入弁開度は、回転
数制御範囲全域で全開のまま一定であるため、低回転数
時には2次側の負圧も同様に減少していく。従って、あ
る回転数A以下の運転領域において潤滑油の回収に十分
な吸入弁1次側の負圧の確保ができず回収能力不足とな
る。このため、ある負荷領域以下の運転状態が続くと、
充分な潤滑油回収能力が発揮できなくなる可能性があっ
た。また、回収できなかった潤滑油は外部へと飛散し、
駆動用ベルトに付着しスリップを誘発することもある。
【0007】本発明の目的は、回転数制御方式の給油式
スクリュー圧縮機の軸封装置から洩れでた潤滑油の回収
能力の不十分な負荷領域を解消することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】潤滑油の回収能力を維持
するためには、回収用配管の下流端の負圧を維持するよ
うにすればよい。発明者等は、吸入弁の2次側に回収用
配管を接続すれば、吸入弁の閉止により回収用配管の下
流端の負圧を維持できることに着目し、本発明に至っ
た。
【0009】すなわち、本発明は上記課題を達成するた
めに、遠隔操作による開閉が可能な吸入弁を備え、回転
数を変化させて容量制御を行う給油式スクリュー圧縮機
において、軸封装置外部に漏れ出した潤滑油を溜めるた
めに設けられた溝部等の貯留手段と、この貯留手段と吸
入弁の一次側を接続する回収用配管と、この回収用配管
と前記吸入弁の2次側を逆止弁を介して接続する回収用
配管分岐管と、前記回収用配管の潤滑油回収能力が不足
していると判断したとき、前記吸入弁を所定の時間閉止
する潤滑油回収制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】回収用配管の潤滑油回収能力が不足してい
るかどうかの判断は、圧縮機回転数が予め定めた回転数
よりも低くなっているかどうか、吸入弁の圧力が予め定
められた圧力よりも高くなっていないかどうか、あるい
は、前記溝部の油面の位置が予め定めた位置よりも高く
なっていないかどうか、などの基準を用いることが可能
である。
【0011】また、前記回収用配管分岐管には、回収能
力を調整するために絞り機構を設けるのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1は本実施の形態の回転数制御給油式ス
クリュー圧縮機の系統図である(ただし、油分離装置、
給油系統等は省略してある)。図示の回転数制御給油式
スクリュー圧縮機は、給油式スクリュー圧縮機本体1
と、給油式スクリュー圧縮機本体1を駆動する駆動用電
動機7と、電動機7の回転数を制御するインバータ8
と、給油式スクリュー圧縮機本体1の空気吸込み側に結
合された開閉可能な吸入弁2と、インバータ8から出力
される信号に基づいて前記吸入弁2を開閉する潤滑油回
収制御手段である潤滑油回収制御装置9と、給油式スク
リュー圧縮機本体1と前記吸入弁を接続する回収用配管
4及び回収用配管分岐管4Aと、を含んで構成されてい
る。
【0013】給油式スクリュー圧縮機本体1は、軸が互
いに平行でかつねじり方向が逆をなす雄雌1組のスクリ
ューローターと、これらスクリューローターを微小の隙
間を介して収容するボアを有し、かつこのボアの一方の
端面に吸気口が、他方の端面に吐出口が形成されたケー
シングとを備えている。駆動のために雄(オス)ロータ
ーの吸気側軸端はケーシングの外部へ延長され、プーリ
またはカップリングが取付られている(図2はプーリが
取りつけられた例である)。ケーシングの内部にはロー
ターを支持する軸受があり、この軸受は潤滑のために給
油されている。このため、そのオスローター吸気側軸が
前記ケーシングを貫通する個所に軸封装置3が設けら
れ、潤滑油がケーシング外に漏れ出さないようにシール
している。しかし、軸封装置3からは僅かではあるが潤
滑油の漏れ出しがあるので、この漏れ出した潤滑油を一
時貯留するメカニカルシール外部溝11を軸封装置の外
側に設けてある。
【0014】図2は、給油式スクリュー圧縮機本体1と
給油式スクリュー圧縮機本体1に結合された吸入弁2を
示す一部破断側面図である。吸入弁2は、横方向から流
入した空気を下方に流出させるよう構成され、流出方向
と直交する方向に形成された弁座25に対してその下面
に弁体24が当接して弁を閉止するようになっている。
弁座25の上方に空洞部を備えたシリンダ26が軸線を
上下方向にして設けられ、この空洞部に、軸線に沿って
上下に摺動するピストン24Aが内装されている。ピス
トン24A下面には前記軸線方向に延びるピストンロッ
ドが結合され、このピストンロッドは前記シリンダ26
下端を貫通して前記弁体24上面に結合されている。前
記シリンダ内部には、ピストン24A下面とシリンダ底
面の間に介装されてピストン24Aを上方に付勢するバ
ネ23が設けられている。また、図示のようにシリンダ
下部には内径が前記ピストン24Aの外径よりも小さく
なった段差部が形成され、そこがピストン24Aの下降
下限となっている。なお、前記シリンダ26の下端部と
前記弁座25の間には空気流路となる隙間が設けられ、
弁開状態では、横方向から流入した空気は、この隙間を
経て弁座の開口に流入するようになっている。
【0015】ピストン24Aは、その上下の面に加わる
圧力とバネ23の弾発力の合力で上下に動き、弁体24
は開閉2位置を取るようになっている。シリンダには図
示されていないが、ピストン24Aの下降下限よりも下
の部分(下部区画)に圧縮機の吐出空気を導入する加圧
管路と、前記下部区画の内圧を放出する排気管路が設け
られ、それぞれに電磁弁が介装されている。同様に、シ
リンダの上昇上限位置よりも上の部分(上部区画)に
は、圧縮機の吐出空気を導入する加圧管路と、前記上部
区画の内圧を放出する排気管路が設けられ、それぞれに
電磁弁が介装されている。前記下部区画、上部区画に接
続された加圧管路、排気管路の電磁弁は、前記潤滑油回
収制御装置9により開閉制御されるようになっている。
なお、下部区画に圧縮機の吐出空気を導入する加圧管路
を省き、上部区画に接続された加圧管路の電磁弁を閉
じ、排気管路の電磁弁を開いてバネ23の力で弁体24
を上昇させて弁を閉じるように構成することも可能であ
る。
【0016】給油式スクリュー圧縮機本体1の吸気側軸
の軸封装置3の近くに設けられたメカニカルシール外部
溝11と吸入弁2の1次側(吸入弁1次側ポート21)
とが回収用配管4でを連通され、この回収用配管4と吸
入弁2の2次側(吸入弁2次側ポート21)とが逆止弁
5を介して回収用配管分岐管4Aで連通されている。こ
こでは「吸入弁1次側」とは内部の弁座より上流側を指
し、「同2次側」とは弁座より下流側でかつ圧縮室入口
までを指す。なお、逆止弁5は、吸入弁2から回収用配
管4に向かう流れを止めるものである。また、逆止弁5
と吸入弁2の間には、回収能力を調整するための絞り6
が設けられているが、場合によっては省いてもよい。
【0017】通常運転時では、吸入弁は全開状態にあ
り、閉止運転(吸入空気を制限し、かつ圧縮エアを外部
に放出しながら運転する方式。消費電力抑制に効果があ
る。減圧運転・パージ運転ともいう)時には弁を全閉す
る。また、圧縮機の停止時には吸入弁は全閉にし、圧縮
機本体内を逆流してきた潤滑油を外部に漏らさない逆止
機能も果たす。
【0018】図3は軸封装置にメカニカルシールを用い
た場合の部分断面図である。給油式スクリュー圧縮機本
体1の吸気側軸には例えばメカニカルシールなどの軸封
装置3が設けられ、ここより外部に洩れ出した潤滑油を
一時溜めておくためのメカニカルシール外部溝11を備
える。前記回収用配管4は、このメカニカルシール外部
溝11の底部を吸入弁2の1次側ポート21に接続す
る。
【0019】この構成により、吸入弁2を通過する空気
により生じる負圧と軸封装置外部の大気圧との差圧を利
用して前記メカニカルシール外部溝11に溜まる潤滑油
を吸入弁2に回収する。
【0020】以下、上記構成の実施の形態の動作につい
て説明する。
【0021】圧縮機停止状態では、上部区画に圧縮機の
吐出空気を導入する加圧管路の電磁弁が開かれ、上部区
画の内圧を放出する排気管路の電磁弁は閉じられてい
る。一方、下部区画に圧縮機の吐出空気を導入する加圧
管路の電磁弁は閉じられ、下部区画の内圧を放出する排
気管路の電磁弁は開かれている。弁体24は、バネ23
に付勢されて上昇し、吸入弁2は閉じられている。
【0022】圧縮機が起動されると、吸入弁2の2次側
が負圧となり、前記上部区画には、圧縮機内の空気が圧
縮されて導入され、この圧力差による弁開方向の力がバ
ネ23の力よりも強くなって弁体24が下降する。すな
わち、吸入弁2が開いて通常運転が開始される。
【0023】図4に示す通り、ある回転数A以下の運転
領域において潤滑油の回収に十分な負圧の確保ができず
回収不足となる。なお、回転数制御方式の場合、回転数
制御可能な最低回転数(図4のB)があり、それ以下の
回転数での回転数による容量制御は行なわれない。本実
施の形態では、この回収能力が維持できなくなる回転数
Aをあらかじめ潤滑油回収制御装置9に記憶し、インバ
ータ8から運転回転数を表す信号を潤滑油回収制御装置
9に出力する。潤滑油回収制御装置9は、インバータ8
から出力される前記信号に基づいて運転回転数を常に監
視する。
【0024】図5に本実施の形態に係る潤滑油回収の運
転制御タイムチャートを示す。潤滑油回収制御装置9は
常時監視している運転回転数が回転数Aを下回った時
に、運転切り替えのための内蔵タイマーをスタートさ
せ、T1時間経過後に閉止運転に切り替える。切り替え
の際、潤滑油回収制御装置9は、前記下部区画の加圧管
路の電磁弁を開いて排気管路の電磁弁を閉じ、前記上部
区画の加圧管路の電磁弁を閉じて排気管路の電磁弁を開
く。すなわち、閉止運転では吸入弁2は全閉状態となり
吸入空気はゼロとなる。この状態では、吸入弁1次側に
負圧は生じないが、吸入弁2が全閉となるので同2次側
負圧は十分にあり、この2次側負圧が逆止弁5を介して
回収用配管4に加わるので、潤滑油の回収は継続され
る。
【0025】潤滑油の回収のための閉止運転継続時間T
2は、油の貯留量と閉止運転時の油回収能力を勘案して
あらかじめ設定し、閉止運転への切り替え時間T1と継
続時間T2は潤滑油回収制御装置にあらかじめ記憶させ
ておく。閉止運転継続時間T2は、15〜60秒程度で
よい。閉止運転への切り替え時間T1は、回転数A付近
で回転数が瞬間的に回転数A以下になりまたすぐに回転
数A以上になるようなときに、閉止運転に切り換わるよ
うな事態を避けるため、つまり運転の安定性を保つため
に設定される。
【0026】潤滑油回収制御装置9は、閉止運転に切り
替えたら、前記内蔵タイマーをリセットしてスタートさ
せ、閉止運転継続時間T2経過後、再び回転数制御に復
帰する。このとき、潤滑油回収制御装置9は、前記下部
区画の加圧管路の電磁弁を閉じて排気管路の電磁弁を開
き、前記上部区画の加圧管路の電磁弁を開いて排気管路
の電磁弁を閉じる。これにより吸入弁2は開かれ、空気
の吸入、圧縮が再開される。
【0027】閉止運転中は圧縮空気負荷側への圧縮空気
の供給が一時停止されるから、閉止運転への切り替え時
には、吐出圧力を一旦上昇させてから閉止運転への切り
替えを行うと、上昇した圧力分だけ余分に空気が負荷側
に供給されているため、負荷側での圧縮空気使用時間が
稼げ、閉止運転時間が長くとれるため有効である。
【0028】上記実施の形態では圧縮機回転数を監視し
て閉止運転に切り替えるが、潤滑油回収は圧縮機負圧を
利用しているから、負圧を測定する真空センサを吸入弁
2の1次側に取り付け、潤滑油回収制御装置9に設定し
た負圧になったとき閉止運転に切り替える方式としても
よい。この場合、吸入弁2に発生する負圧で直接的に回
収制御を実施するため回収精度があがり、圧縮機機種に
応じた個別設定(回転数設定)が不要となるため部品の
共用化ができる副次的なメリットもある。負圧を測定す
る真空センサは、吸入弁2の2次側に取り付けてもよい
が、2次側に取り付けると、閉止運転に切り換わるたび
に急激な圧力変化に曝され、寿命維持の点で望ましくな
い。
【0029】さらに、メカニカルシール外部溝11な
ど、軸封装置から漏れ出た油を貯留する個所の油量を検
知するセンサを設け、このセンサがあらかじめ定められ
た上限油量を表す信号を出力したとき、閉止運転に切り
替える方式としてもよい。この場合は通常運転に復帰す
る方式として、タイマーにより通常運転に復帰する方
式、センサがあらかじめ定められた油量を表す信号を出
力したとき通常運転に復帰する方式のいずれの方式でも
採用可能である。
【0030】潤滑油回収構造としては吸入弁2次側への
回収用配管を設けるのみで可能であるが、回収用配管4
と回収用配管分岐管4Aを設けることで、圧縮機の停止
時において潤滑油を外部に漏らさないようにする効果が
ある。運転中、圧縮機本体内は吸込み側のほぼ大気圧状
態から吐出側の高圧状態と圧力勾配があるが、この状態
で停止すると吐出側の圧縮空気・潤滑油が吸込み側へと
逆流する。通常、この逆流スピードよりも早く吸入弁2
内の弁体24を完全閉塞し、空気・潤滑油を圧縮機本体
の外へ漏らさないように制御している。このように高圧
の圧縮空気・潤滑油が逆流する吸入弁2次側に接続した
回収用配管分岐管4Aには逆止弁5が取付てあるもの
の、逆止弁5の閉じ遅れにより若干量の漏れがある。こ
の漏れは圧力脈動となり回収用配管4へと逆流を始める
が、吸入弁1次側への配管と合流した地点で圧力が分散
され、メカニカルシール外部溝11へは届かない。した
がってメカニカルシール外部溝11から潤滑油が外部へ
飛び出すことはなく、メカニカルシール外部溝周辺は清
浄に保たれる。
【0031】
【発明の効果】回転数制御の全域で軸封装置からの潤滑
油回収が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す系統図である。
【図2】図1に示す実施の形態の部分の詳細を示す配管
接続系統図である。
【図3】図2に示す実施の形態の軸封装置部分の詳細を
示す部分断面図である。
【図4】圧縮機回転数と吸込負圧の関係を示す概念図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る潤滑油回収制御タイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 給油式スクリュー圧縮機本体 2 吸入弁 3 軸封装置(メカニカルシール) 4 回収用配管 4A 回収用配管分岐管 5 逆止弁 6 絞り 7 電動機 8 インバータ 9 潤滑油回収制御装置 11 メカニカルシール外部溝 21 吸入弁1次側ポート 22 吸入弁2次側ポート 23 バネ 24 弁体 24A ピストン 25 弁座 26 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光幸 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所産業機器グループ内 (72)発明者 青木 優和 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所産業機器グループ内 Fターム(参考) 3H029 AA03 AA18 AA21 AB02 BB03 BB51 CC14 CC20 CC22 CC60 CC84

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作による開閉が可能な吸入弁を備
    え、回転数を変化させて容量制御を行う給油式スクリュ
    ー圧縮機において、ローターの軸封装置から洩れ出た潤
    滑油を一時貯留する貯留手段と、この貯留手段と前記吸
    入弁の入り側を接続して貯留手段の潤滑油を吸入弁の入
    り側に回収する回収用配管と、この回収用配管と前記吸
    入弁の出側を逆止弁を介して接続し前記貯留手段の潤滑
    油を吸入弁の出側に回収する回収用配管分岐管と、前記
    回収用配管の潤滑油回収力が不足していると判断したと
    き、予め設定された時間だけ前記吸入弁を閉じる潤滑油
    回収制御手段と、を備えた給油式スクリュー圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の給油式スクリュー圧縮機
    において、前記潤滑油回収制御手段は、圧縮機回転数が
    予め定めた回転数よりも低下したとき、回収用配管の潤
    滑油回収力が不足していると判断するよう構成されてい
    ることを特徴とする給油式スクリュー圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の給油式スクリュー圧縮機
    において、前記潤滑油回収制御手段は、前記吸入弁入り
    側の圧力が予め定めた圧力よりも高くなったとき、回収
    用配管の潤滑油回収力が不足していると判断するよう構
    成されていることを特徴とする給油式スクリュー圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の給油式スクリュー圧縮機
    において、前記潤滑油回収制御手段は、前記貯留手段の
    油面位置が予め定めた位置よりも高くなったとき、回収
    用配管の潤滑油回収力が不足していると判断するよう構
    成されていることを特徴とする給油式スクリュー圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の内のいずれか1項に記載
    の給油式スクリュー圧縮機において、前記回収用配管分
    岐管に絞り機構を設けたことを特徴とする給油式スクリ
    ュー圧縮機。
  6. 【請求項6】 遠隔操作による開閉が可能な吸入弁と、
    ローターの軸封装置から洩れ出た潤滑油を一時貯留する
    貯留手段と前記吸入弁の入り側を接続する回収用配管
    と、この回収用配管と前記吸入弁の出側を逆止弁を介し
    て接続する回収用配管分岐管と、を備え、回転数を変化
    させて容量制御を行う給油式スクリュー圧縮機の制御方
    法において、圧縮機の回転数が予め定めた回転数以下に
    低下したとき、予め設定された時間だけ前記吸入弁を閉
    じることを特徴とする給油式スクリュー圧縮機の制御方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008163927A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 圧縮機制御システム及び電動機制御装置並びに電動機制御方法
JP2009156225A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Hokuetsu Kogyo Co Ltd 油冷式スクリュ圧縮機
JP2019023494A (ja) * 2017-07-24 2019-02-14 株式会社Ihi シール構造

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