JP2002348946A - 減勢工ユニット - Google Patents

減勢工ユニット

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JP2002348946A
JP2002348946A JP2001152696A JP2001152696A JP2002348946A JP 2002348946 A JP2002348946 A JP 2002348946A JP 2001152696 A JP2001152696 A JP 2001152696A JP 2001152696 A JP2001152696 A JP 2001152696A JP 2002348946 A JP2002348946 A JP 2002348946A
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unit
flow path
pipe
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energy
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JP2001152696A
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English (en)
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Manabu Okubo
学 大久保
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Shigeo Takemura
茂雄 竹村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マンホール等の規模の縮小化及び施工期間の短
縮化をはかる。 【解決手段】流入口3及び流出口4とその流入口3から
流出口4に通じる流路5が形成されたユニット本体2
と、流入口3と流出口4との間の流路5上に位置する案
内部6とを一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地に配管され
た下水管(傾斜配管)などの管渠から放流される高速水
流を減勢するのに用いられる減勢工に関し、さらに詳し
くは、減勢工を構成する部材がユニット化された減勢工
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜地に配管された下水管などから放流
される下水は高速であるため、そのまま放流すると、公
共管やポンプ塔などの施設を損傷するおそれがある。こ
のため高速水流のエネルギを減勢する設備を設ける必要
がある。
【0003】高速水流の放流水脈を減勢する設備として
は減勢工が知られている。減勢工としては、例えば図1
0に示すように、減勢槽(減勢池)101の下流部に堰
102を設け、傾斜下水管などの管渠103から流出す
る水流の運動エネルギを跳水現象により減勢させる跳水
型減勢工がある。なお、このような跳水式減勢工では、
堰102の上流側の跳水渦領域に、バッフルピアやシル
など、水流を衝突分散させる補助構造物を設けて減勢効
果を高めるという方法も採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す構造の減勢工において、十分な減勢効果を得るには、
跳水長L(跳水を起こさせるために必要な長さ)を大き
くとる必要があるため、減勢工全体の規模が大きくなっ
てしまうという問題がある。また、現場施工にて構築す
る必要があるため、施工期間が長くなるという問題があ
る。
【0005】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、規模の縮小化及び施工期間の短縮化を達成する
ことが可能な減勢工ユニットの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の減勢工ユニット
は、流入口及び流出口とその流入口から流出口に通じる
流路が形成されたユニット本体と、流入口と流出口との
間の流路上に位置する案内部とが一体形成されているこ
とによって特徴づけられる。
【0007】本発明の減勢工ユニットには、案内部の下
流側流路の上部に、この下流側流路とユニット本体の上
方外部とを連通する空気通路を形成しておくことが好ま
しい。
【0008】本発明の減勢工ユニットは、例えばマンホ
ール内の底部に設置され、ユニット本体の流入口にマン
ホールの上流管(流入管)が接続され、流出口にマンホ
ールの下流管(流出管)が接続された状態で使用され
る。
【0009】この設置状態において、流入管を流れる下
水等は、ユニット本体の流入口を通じて内部に流入す
る。ユニット本体に流入した水流は、流入口と流出口と
の間に設けられた案内部によって上昇渦流となり、案内
部に沿って上方にせり上がってゆき、案内部を越流して
流出管に流入する。
【0010】このように本発明の減勢工ユニットでは、
ユニット本体内に流入した水流を、案内部によって強制
的にせり上がらせることにより、高さ方向において水流
の運動エネルギを発散(減勢)させているので、ユニッ
ト本体の流入口と流出口との間の距離が短くても、十分
な減勢効果を得ることができる。
【0011】また、本発明の減勢工ユニットは、マンホ
ールを新設する場合は勿論のこと、既設のマンホールに
も適用可能である。
【0012】本発明の減勢工ユニットにおいて、案内部
の上端は、ユニット本体の流入口に接続される流入管の
管底に対し、流入管の管径の1/4以上高い位置であ
り、より好ましくは、流入管の管径の1/2よりも高い
位置である。案内部の上端位置が、流入管の管径の1/
4よりも低い位置にあると、目的とする減勢効果が得ら
れない。
【0013】本発明の減勢工ユニットにおいて、案内部
の上流側流路と下流側流路とを連通する貫通穴またはス
リットを案内部に形成しておけば、ユニット本体の流入
口から流入した下水等は貫通穴またはスリットを通過し
て流出管に流れるので、ユニット本体の流路に下水等が
滞留することはない。なお、案内部に設ける貫通穴また
はスリットは、下水等に含まれる汚物等が通過できる程
度の大きさとすることが好ましい。
【0014】本発明の減勢工ユニットにおいて、ユニッ
ト本体に形成する案内部の壁面(流入口側の面)を湾曲
面とすれば、水流の拡散効果が大きくなり、ユニット本
体内での減勢効果をより一層高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の減勢工ユニットの実施形態
の斜視図、図2は図1のX矢視図である。図3は本発明
の減勢工ユニットの実施形態の中央縦断面図(A)及び
平面図(B)である。図4〜図7はそれぞれ図3のC−
C断面図、D−D断面図、E−E断面図及びF−F断面
図である。
【0017】この例の減勢工ユニット1は、傾斜地に配
管された下水管(傾斜配管)の下流側に敷設のマンホー
ルに設置されるユニットであって、流入口3及び流出口
4とその流入口3から流出口4に通じる流路5が形成さ
れたユニット本体2と、流入口3と流出口4との間の流
路5上に位置する案内部6とが一体形成されている。
【0018】ユニット本体2は、例えば合成樹脂もしく
はコンクリート等で成形された円柱状の部材で、外径が
マンホール10(図8参照)の内径に合わせた寸法に加
工されている。なお、ユニット本体2の形状は円柱のほ
か、楕円柱や四角柱などであってもよい。
【0019】案内部6は流入口3に対向する位置に配置
されている。案内部6の底部には傾斜面6aが形成され
ている。この傾斜面6aは、流入口3からユニット本体
2内に流入した水流の向きを上方(鉛直方向)に効率良
く誘導することを目的として形成される。案内部6の流
入口3側の面は、緩やかに傾斜する形状に加工されてい
る。
【0020】案内部6の底部には貫通穴6bが設けられ
ており、この貫通穴6bを介して案内部6の上流側流路
5aと下流側流路5bとが連通している。貫通穴6bの
大きさは、下水等に含まれる汚物などが通過できる程度
の大きさ、例えばφ50mm〜φ100mm程度とす
る。なお貫通穴の形状は、円形のほか楕円や四角形等で
あってもよい。
【0021】案内部6の上流側流路5aは、その上方に
形成された開口部8を通じてユニット本体2の上方外部
に開放されている。
【0022】案内部6の下流側流路5bの上部には、こ
の下流側流路5bとユニット本体2の上方外部とを連通
する空気通路7が形成されている。空気通路7は、ユニ
ット本体2の流路5の最上面5c(図3)よりも上方に
水位が上昇したときに、案内部6の下流側流路5bの上
部が負圧になることを防止するために設けられており、
このような空気通路7を形成しておくことにより、図8
に示すような水面形が形成される。
【0023】以上の減勢工ユニット1は、図8に示すよ
うに、マンホール10内の底部に設置され、ユニット本
体2の流入口3に下水上流管11(流入管)が接続さ
れ、流出口4に下水下流管(流出管)12が接続され
る。下水上流管11の管底11aはユニット本体2の上
流側流路5aの底面と略一致する高さに配置され、ま
た、下水下流管12の管底12aも下流側流路5bの底
面と略一致する高さに配置される。
【0024】図8の設置状態において、ユニット本体2
に流入した水流は、ユニット本体2内の案内部6によっ
て上昇渦流となり、案内部6に沿って上方にせり上がっ
てゆき、案内部6を越流して流出口4から流出する。
【0025】このように本実施形態の減勢工ユニット1
では、ユニット本体2内に流入した水流を、案内部6に
よって強制的にせり上がらせることにより、ユニット本
体2の高さ方向において水流の運動エネルギを発散(減
勢)させているので、ユニット本体2の流入口3と案内
部6との間の距離が短くても、十分な減勢効果を得るこ
とができる。
【0026】また、ユニット本体2内に流入する排水の
水量が少量(案内部6を越えない水量)である場合、ユ
ニット本体2内に流入した排水は、案内部6の貫通穴6
bを通過して流出口4から流出するので、ユニット本体
2内に排水が滞留することはない。
【0027】なお、以上の実施形態では、案内部6に貫
通穴6bを形成しているが、これに替えて、図9に示す
ように、案内部16の上端からユニット本体2の上流側
流路5a(下流側流路5b)の底部まで切れ込むスリッ
ト16bを設けておいてもよい。スリット16bの幅
は、下水等に含まれる汚物などの大きさを考慮して決定
する。
【0028】本発明の減勢工ユニットは、下水用のマン
ホールに限られることなく、高速水流を放流する各種配
管・管渠に設置のマンホール、あるいは高速水流を放流
する他の施設にも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の減勢工ユ
ニットによれば、ユニット本体内に案内部を設け、ユニ
ット本体に流入した水流を、案内部にて強制的にせり上
がらせることにより、ユニット本体の高さ方向において
水流の運動エネルギを減勢するように構成しているの
で、ユニット本体の流入部から案内部までの距離を短く
することができる。従って、本発明の減勢工ユニットを
用いることにより、排水用のマンホールや他の施設の規
模を小さくすることができる。また、施工期間の短縮化
をはかることができる。さらに、本発明の減勢工ユニッ
トを用いることにより、既設のマンホールにも減勢工を
構築することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減勢工ユニットの実施形態の斜視図で
ある。
【図2】図1のX矢視図である。
【図3】図1の実施形態の縦断面図(A)及び平面図
(B)である。
【図4】図3のC−C断面図である。
【図5】図3のD−D断面図である。
【図6】図3のE−E断面図である。
【図7】図3のF−F断面図である。
【図8】本発明の減勢工ユニットの実施形態を使用状態
で示す断面図である。
【図9】ユニット本体に設ける案内部の他の例を示す縦
断面図である。
【図10】跳水型減勢工ユニットの一例を模式的に示す
図である。
【符号の説明】
1 減勢工ユニット 2 ユニット本体 3 流入口 4 流出口 5 流路 5a 上流側流路 5b 下流側流路 6 案内部 6a 傾斜面 6b 貫通穴 7 空気通路 8 開口部 10 マンホール 11 下水上流管(流入管) 12 下水下流管(流出管)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口及び流出口とその流入口から流出
    口に通じる流路が形成されたユニット本体と、流入口と
    流出口との間の流路上に位置する案内部とが一体形成さ
    れてなる減勢工ユニット。
  2. 【請求項2】 案内部の上流側流路と下流側流路とを連
    通する貫通穴またはスリットが案内部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の減勢工ユニット。
  3. 【請求項3】 案内部の上端が、流入口に接続される流
    入管の管底に対し、流入管の管径の1/4以上高い位置
    にあることを特徴とする請求項1または2記載の減勢工
    ユニット。
  4. 【請求項4】 案内部の下流側流路の上部に、この下流
    側流路とユニット本体の上方外部とを連通する空気通路
    が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の減勢工ユニット。
  5. 【請求項5】 ユニット本体がマンホール内に設置可能
    な形状に成形されていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の減勢工ユニット。
JP2001152696A 2001-05-22 2001-05-22 減勢工ユニット Withdrawn JP2002348946A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100392192C (zh) * 2006-08-03 2008-06-04 四川大学 通气压坎消能工

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