JP2002348562A - 板金塗装用コンパウンド - Google Patents

板金塗装用コンパウンド

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JP2002348562A
JP2002348562A JP2001157523A JP2001157523A JP2002348562A JP 2002348562 A JP2002348562 A JP 2002348562A JP 2001157523 A JP2001157523 A JP 2001157523A JP 2001157523 A JP2001157523 A JP 2001157523A JP 2002348562 A JP2002348562 A JP 2002348562A
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compound
metal coating
abrasive
oxide
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JP2001157523A
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English (en)
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Kazuo Horikirigawa
一男 堀切川
Motoharu Akiyama
元治 秋山
Noriyuki Yoshimura
典之 吉村
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Original Assignee
Minebea Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1454Abrasive powders, suspensions and pastes for polishing
    • C09K3/1463Aqueous liquid suspensions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1409Abrasive particles per se

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等の板金補修塗装作業において、研磨
材による塗装面の汚れ除去作業を短くし、終了後の洗浄
作業をも不要とする板金塗装用コンパウンドを提供す
る。 【解決手段】 研磨材と洗浄剤を含む板金塗装用コンパ
ウンドにおいて、研磨材の少なくとも一部に、RBセラ
ミックス粉末及び/又はCRBセラミックス粉末を用い
ることを特徴とする板金塗装用コンパウンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板金塗装用コンパウン
ドに関する。さらに詳しくは、自動車等の板金補修塗装
作業等において、塗装面の汚れを除去すると同時に洗浄
を行う場合に使用される板金塗装用コンパウンドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車等の板金補修塗装作業にお
いては、砥粒やペーパー等の研磨材で汚れを除去した
後、きれいなウエス(例えば、タオル布、木綿、等)に
脱脂剤を含ませ塗装面の清浄・脱脂を行い、その後に上
塗り作業を実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の自
動車等の板金補修塗装作業に使用される研磨材では、ゴ
ミやほこり等による汚れの除去することはできるが、表
面の研磨が充分とはいえず研磨に要する時間が長く、し
かもワックスや手垢の油分等を十分に除去することはで
きなかった。研磨材による汚れ除去作業終了後にも、塗
装面の手垢やワックスの油分等が付着しているので、こ
れらの付着物を塗装面から除去しておく必要がある。こ
の作業をしないと、塗装後に密着不良・ハガレ・ピーリ
ング・ブリスター等の原因となる。だから、従来の研磨
材による汚れ除去作業は時間が長いばかりか、研磨作業
終了した後にも、必ず脱脂剤で塗装面の清浄・脱脂を行
わなければならないため、板金補修塗装作業の作業能率
が良くないという問題があった。本発明は、かかる事情
に鑑み、自動車等の板金補修塗装作業において、研磨材
による塗装面の汚れ除去作業を短くし、終了後の洗浄作
業をも不要とする板金塗装用コンパウンドを提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究し
た結果、板金塗装用コンパウンドに用いる研磨材の少な
くとも一部に、RBセラミックス及び/又はCRBセラ
ミックスを用い、さらに洗浄剤を配合した組成とするこ
とにより、上記問題が解決することを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるRBセラミックス
粉末、CRBセラミックス粉末は、RBセラミックス、
CRBセラミックスを1〜1000μmに粉砕したもの
である。本発明で用いるRBセラミックス及びCRBセ
ラミックスとは、次のような製法で作られる材料であ
る。日本において90万トン/年、世界中で3300万
トン/年も排出されている米ぬかを利用して、多孔質炭
素材料を得ようとすることは、本件の第一発明者である
堀切川 一男の研究により知られている。(機能材料
1997年 5月号Vol.17 No.5 p24〜
28参照)この文献には、米ぬかから得られる脱脂ぬか
と、熱硬化性樹脂を混合して混錬し、加圧成形した成形
体を乾燥させた後、乾燥成形体を不活性ガス雰囲気中で
焼成した炭素材料(RBセラミックという)及びその製
造方法が示されている。この脱脂ぬかは、米の種類に関
係なく、国内産でも外国産でもよい。また、熱硬化性樹
脂は、熱硬化しさえすればどのようなものでもよく、代
表的にはフェノール系樹脂、ジアリールフタレート系樹
脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、トリアジン系樹脂が挙げられ、特にフェ
ノール系樹脂が好適に用いられる。また、本発明の主旨
を逸脱しない範囲において、ポリアミド等の熱可塑性樹
脂を併用することもできる。脱脂ぬかと熱硬化性樹脂の
混合割合は、重量比で50〜90:50〜10である
が、好適には70〜80:30〜20が用いられる。こ
の方法によれば、加圧成形した成形体の寸法と、不活性
ガス雰囲気中で焼成した出来あがりの成形体との寸法の
収縮比率が25%も違ってくるので実質上、精密な成形
体を作成することが困難であったが、これを改良したセ
ラミックス(CRBセラミック)が開発された。
【0006】本発明で用いられるCRBセラミックス
は、米ぬかから得られる脱脂ぬかと、熱硬化性樹脂とか
ら得られるRBセラミックスの改良材であって、米ぬか
から得られる脱脂ぬかと、熱硬化性樹脂を混合して混錬
し、不活性ガス中700℃〜1000℃で一次焼成した
後、60メッシュ以下程度に粉砕して炭化粉末とし、該
炭化粉末と熱硬化性樹脂を混合して混錬し、圧力20M
p〜30Mpで加圧成形した後、成形体を不活性ガス雰
囲気中で再び100℃〜1100℃で熱処理して得られ
る黒色樹脂ないし多孔質セラミックスである。RBセラ
ミックス及びCRBセラミックスの一般的な性質は次の
通りである。硬度が非常に高い。油を吸収する性質があ
る。 ・膨張係数が非常に小さい。 ・組織構造がポーラスである。 ・電気伝導性を有する。 ・かさ比重が小さく軽い。 耐磨耗性に優れる。成形や型製作が容易である。粉末に
することができる。 ・材料が米ぬかで地球環境への悪影響が少なく、省資源
に繋がる。
【0007】RBセラミックスとの最大の差は、RBセ
ラミックスが成形時の寸法に対する仕上がり時の寸法の
収縮比率が25%もあるのに対して、CRBセラミック
スは、3%以下と非常に小さい点で優れている。しか
し、本発明においては成形物を作成しないで、粉末とし
て用いるのでこの差は利用する必要がなく、基本的にR
Bセラミックス又はCRBセラミックスどちらでも用い
ることができる。本発明において用いるRBセラミック
ス及び/又はCRBセラミックスは、その硬さが重要な
ポイントであり、RBセラミックスにおいては一次焼成
の温度、CRBセラミックスにおいては一次焼成の温度
と二次熱処理の温度が大きな影響を与える。通常は、一
次焼成の温度、二次熱処理熱温度が500℃〜1000
℃のものが高い硬度のRBセラミックス又はCRBセラ
ミックスとなる。RBセラミックス又はCRBセラミッ
クス粉末の大きさは、目的に応じて使い分けられ、一般
的に荒い面に対しては大きい粒径のものが用いられ、平
滑な面に対しては小さい粒径のものが用いられるが、通
常、平均粒子径が、1〜1000μm程度のものが利用
できる。
【0008】本発明で併用できる研磨材は周知の研磨材
であり、ケイソウ土、浮石粉、アルミナ、シリカ、酸化
カルシウム、窒化珪素、炭化珪素、酸化セシウム、合成
又は天然ダイヤモンド、金属珪化物、酸化タングステ
ン、窒化チタン、酸化チタン等があげられる。天然研磨
材としてはケイソウ土や浮石粉があり、人造研磨材とし
てはアルミナ質研磨材(例えば、褐色アルミナ研磨材・
白色アルミナ研磨材・淡紅色アルミナ研磨材・解砕型ア
ルミナ研磨等)、炭化珪素質研削材(例えば、黒色炭化
珪素研削材・緑色炭化けい素研削材等)が好適に用いら
れるれ。 これらの研磨材を、1種又は2種以上併用す
ることができる。その併用する割合は、目的に応じて使
い分けることができるが、通常、RBセラミックス粉末
及び/又はCRBセラミックス粉末30〜90重量部に
対して、シリカ、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、
窒化珪素、炭化珪素、酸化セシウム、合成又は天然ダイ
ヤモンド、金属珪化物、酸化タングステン、窒化チタ
ン、酸化チタンからなる群より選ばれる1種又は2種以
上の粉末が、70〜10重量部の割合が良い。
【0009】本発明で用いる洗浄剤は、陰イオン(アニ
オン)界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン(ノニオ
ン)界面活性剤、陽イオン(カチオン)界面活性剤等の
中から選ばれる。陰イオン界面活性剤の例としては、ラ
ウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸
カリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールア
ミン等のアルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルフォン
酸ナトリウムのようなアルキルベンゼンスルフォン酸
塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサル
コシンカリウム等のN−アシルアミノ酸塩、ポリオキシ
エチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムのようなア
ルキルエーテルカルボン酸塩、N−ラウロイルメチルタ
ウリンナトリウム、N−ココイルメチルタウリンナトリ
ウム等のN−アシルタウリン塩、ラウロイルメチルアラ
ニンナトリウムのようなN−アシルアラニン塩、ラウリ
ルスルホ酢酸ナトリウムのようなスルホン酸塩、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミ
ン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩、テトラデカンスルフォン酸ナトリウム、ペンタデ
カンスルフォン酸ナトリウム等のアルカンスルフォン酸
塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウムのようなα−オ
レフィンスルホン酸塩、ラウリルリン酸ナトリウムのよ
うなアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルリン酸ナトリウムのようなポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。両性界面活性
剤の例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸
ベタイン等の酢酸ベタイン型、N−ヤシ油脂肪酸アシル
−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミンナトリウムのようなイミダゾリン型等が挙げら
れる。非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルのようなポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド等が挙げ
られる。陽イオン界面活性剤の例としては、ラウリルト
リメチルアンモニウムクロライドのようなアルキルアン
モニウム塩、ラウリルジメチルアミンオキサイド等が挙
げられる。洗浄剤の添加量は、研磨材100重量部に対
して1〜30重量部が好ましい。洗浄剤の量が1重量部
未満では洗浄力が弱く、手垢やワックスの油分等が充分
に除去できないし、30重量部を超えると濯ぎ性が悪く
なる上、経済的にも好ましくない。また、洗浄剤は単独
で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0010】本発明の板金塗装用コンパウンドは、研磨
材と洗浄剤を混合してコンパウンドを構成する二つの方
法がある。一つは、洗浄剤の水溶液中に研磨材を分散さ
せたものであり、洗浄剤の水の量によってペースト状ま
たは液体状等適宜の粘度の板金塗装用コンパウンドを構
成する方法である。そして、実際に液体状等の板金塗装
用コンパウンドを使用する場合には、液体状等の板金塗
装用コンパウンドが入った容器をよく振って十分に研磨
材と洗浄剤とを混ぜ合わせた後、ウエス等に含ませて使
用すればよい。
【0011】他方は、洗浄剤と粉体の研磨材を混合し、
バインダーで固めたものであり、使用に際しては、水等
のバインダーが溶ける溶剤に漬けながら、固形のコンパ
ウンドの表面で、板金塗装用する塗装面を擦ることによ
り、塗装面の研磨と洗浄を行うコンパウンドを構成する
方法である。本発明において用いるバインダーは、カル
ボキシメチルセルローズ(CMC)、ポリビニルアルコ
ール(PVA)、澱粉、アルコール可溶性ポリアミド等
がある。とくに水溶性の高分子であるカルボキシメチル
セルローズ(CMC)、ポリビニルアルコール(PV
A)、澱粉が好適に用いられる。
【0012】本発明の実施の形態をまとめると以下の通
りである。研磨材と洗浄剤を含む板金塗装用コンパウン
ドにおいて、研磨材の少なくとも一部に、RBセラミッ
クス粉末及び/又はCRBセラミックス粉末を用いるこ
とを特徴とする板金塗装用コンパウンド。研磨材が、ケ
イソウ土、浮石粉、アルミナ、シリカ、酸化カルシウ
ム、窒化珪素、炭化珪素、酸化セシウム、合成又は天然
ダイヤモンド、金属珪化物、酸化タングステン、窒化チ
タン、酸化チタンからなる群より選ばれる1種又は2種
以上の粉末を併用する上記1に記載した板金塗装用コン
パウンド。研磨材が、RBセラミックス粉末及び/又は
CRBセラミックス粉末:シリカ、酸化カルシウム、酸
化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、酸化セシウム、
合成又は天然ダイヤモンド、金属珪化物、酸化タングス
テン、窒化チタン、酸化チタンからなる群より選ばれる
1種又は2種以上の粉末が、重量比で30〜90:70
〜10である上記2記載の板金塗装用コンパウンド。R
Bセラミックス粉末又はCRBセラミックス粉末の平均
粒子径が1μm〜300μmである上記1〜3のいずれ
かひとつに記載した板金塗装用コンパウンド。洗浄剤
が、陰イオン(アニオン)界面活性剤、両性界面活性
剤、非イオン(ノニオン)界面活性剤、陽イオン(カチ
オン)界面活性剤から選ばれる1種若しくは2種以上で
ある上記1〜4のいずれかひとつに記載した板金塗装用
コンパウンド。 (6) 研磨材と洗浄剤をバインダーで固めた上記1〜
5のいずれかひとつに記載した板金塗装用コンパウン
ド。 (7) バインダーが水溶性ポリマーである上記6に記
載した板金塗装用コンパウンド。
【0013】つぎに、本発明の実施例について説明す
る。 実施例1 (CRBセラミックスの作成)米ぬかから得られる脱脂
ぬか75Kgと液体状のフェノール樹脂(レゾール)2
5Kgを、50℃〜60℃に加熱しながら、混合して混
錬した。可塑性を有する均質な混合物が得られた。混合
物を、ロータリーキルンを使って窒素雰囲気中900℃
で60分一次焼成理した。得られた炭化焼成物を、10
0メッシュの篩にかけて、粒径が50〜250μmであ
る炭化粉末を得た。得られた炭化粉末75Kgと固体状
のフェノール樹脂(レゾール)25Kgを100℃〜1
50℃に加熱しながら、混合して混錬した。可塑性を有
する均質な混合物が得られた。 (研磨材の作成)次いで、可塑物を圧力20Mpで直径
3cmの球体に加圧成形した。金型の温度は150℃で
あった。金型から成形体を取り出し、窒素雰囲気中で5
00℃までは1℃/分の昇温速度で温度を上げ、500
℃で60分間保持し、900℃で約120分燒結した。
次いで500℃までは2〜3℃/分の冷却速度で、温度
を下げ、500℃以下になると自然放冷した。直径3c
mの球体を粉砕機にかけて、粉砕した。さらに、ボール
ミルを用いて微粉砕した。平均粒子径5〜10μmのC
RBセラミックスの一次微粒子が得られた。(板金塗装
用研磨コンパウンドの作成) 平均粒子径5μmのCRBセラミックス一次微粒子2K
g、水2.5Kg、ラウリン酸カリウム0.5Kgを室
温で混合し、さらにボールミルにかけて均質なスラリー
状の板金塗装用研磨コンパウンドを作成した。 (研磨作業と塗装)上記スラリー状の板金塗装用研磨コ
ンパウンドを研磨洗浄の現場に運んで、スラリーをウエ
スにしみ込ませて、板金塗装すべき、自動車のキズ面を
ていねいに擦った。キズの面が滑らかになったところ
で、水洗し、乾燥させた。油膜が残っていないことを確
かめて、市販の塗料をスプレーで数回に分けて吹き付
け、板金塗装を完了した。塗装後に密着不良・ハガレ・
ピーリング・ブリスター等が起こっていないことを確認
した。
【0014】実施例2 (CRBセラミックスの作成)米ぬかから得られる脱脂
ぬか75Kgと液体状のフェノール樹脂(レゾール)2
5Kgを、50℃〜60℃に加熱しながら、混合して混
錬した。可塑性を有する均質な混合物が得られた。混合
物を、ロータリーキルンを使って窒素雰囲気中で900
℃で60分一次焼成した。得られた炭化焼成物を、10
0メッシュの篩にかけて、粒径が50〜250μmであ
る炭化粉末を得た。得られた炭化粉末75Kgと固体状
のフェノール樹脂(レゾール)25Kgを100℃〜1
50℃に加熱しながら、混合して混錬した。可塑性を有
する均質な混合物が得られた。 (研磨材の作成)次いで、可塑物を圧力20Mpで直径
3cmの球体に加圧成形した。金型の温度は150℃で
あった。金型から成形体を取り出し、窒素雰囲気中で5
00℃までは1℃/分の昇温速度で温度を上げ、500
℃で60分間保持し、850℃で約120分燒結した。
次いで500℃までは2〜3℃/分の冷却速度で、温度
を下げ、500℃以下になると自然放冷した。直径3c
mの球体を粉砕機にかけて、粉砕した。300メッシュ
の篩にかけて、平均粒子径50〜80μmのCRBセラ
ミックスの一次微粒子が得られた。 (板金塗装用研磨コンパウンドの作成)平均粒子径70
μmのCRBセラミックス一次微粒子2Kg、平均粒子
径10μmのシリカ粉末0.5Kg、水2.5Kg、ラ
ウリン酸カリウム0.5Kgを室温で混合し、さらに攪
拌を続けながら、均質なスラリー状の板金塗装用研磨コ
ンパウンドを作成した。 (研磨作業と塗装)上記スラリー状の板金塗装用研磨コ
ンパウンドを研磨洗浄の現場に運んで、スラリーをウエ
スにしみ込ませて、板金塗装すべき、自動車のキズ面を
ていねいに擦った。キズの面が滑らかになったところ
で、水洗し、乾燥させた。油膜が残っていないことを確
かめて、市販の塗料をスプレーで数回に分けて吹き付
け、板金塗装を完了した。塗装後に密着不良・ハガレ・
ピーリング・ブリスター等が起こっていないことを確認
した。
【0015】実施例3 (RBセラミックスの作成)米ぬかから得られる脱脂ぬ
か75Kgと液体状のフェノール樹脂(レゾール)25
Kgを、50℃〜60℃に加熱しながら、混合して混錬
した。可塑性を有する均質な混合物が得られた。混合物
を、ロータリーキルンを使って窒素雰囲気中900℃で
80分焼成した。得られた炭化焼成物を100メッシュ
の篩にかけて、粒径が50〜250μmである炭化粉末
を得た。 (研磨材の作成)次いで、炭化粉末をさらに、ボールミ
ルを用いて微粉砕した。平均粒子径30〜40μmのR
Bセラミックスの一次微粒子が得られた。 (板金塗装用研磨コンパウンドの作成)平均粒子径30
μmのRBセラミックス一次微粒子2Kg、平均粒子径
5μmのアルミナ粉末1Kg、水3.0Kg、陰イオン
界面活性剤としてラウリン酸カリウム0.5Kgを室温
で混合し、さらにボールミルにかけて均質なスラリー状
の板金塗装用研磨コンパウンドを作成した。 (研磨作業と塗装)上記スラリー状の板金塗装用研磨コ
ンパウンドを研磨洗浄の現場に運んで、スラリーをウエ
スにしみ込ませて、板金塗装すべき、自動車のキズ面を
ていねいに擦った。キズの面が滑らかになったところ
で、水洗し、乾燥させた。油膜が残っていないことを確
かめて、市販の塗料をスプレーで数回に分けて吹き付
け、板金塗装を完了した。塗装後に密着不良・ハガレ・
ピーリング・ブリスター等が起こっていないことを確認
した。
【0016】実施例4 (RBセラミックスの作成)米ぬかから得られる脱脂ぬ
か75Kgと液体状のフェノール樹脂(レゾール)25
Kgを、50℃〜60℃に加熱しながら、混合して混錬
した。可塑性を有する均質な混合物が得られた。 (研磨材の作成)混合物を、ロータリーキルンを使って
窒素雰囲気中900℃で70分焼成した。得られた炭化
焼成物を60メッシュの篩にかけて、粒径が200〜4
00μmである炭化粉末を得た。 さらに、ボールミル
にかけて粉砕した。平均粒子径100〜200μmのR
Bセラミックスの一次微粒子が得られた。 (板金塗装用研磨コンパウンドの成形体の作成)平均粒
子径150μmのRBセラミックス一次微粒子2Kg、
平均粒子径5μmのアルミナ粉末1Kg、水1.5K
g、陰イオン界面活性剤としてラウリン酸カリウム0.
5Kgを室温で混合し、カルボキシメチルセルローズ
(CMC)0.5Kgを加えて、可塑性の組成物とし、
直径3cm高さ15cmの円柱状に成形し、乾燥させて
板金塗装用研磨コンパウンドの成形体を得た。 (研磨作業と塗装)上記の板金塗装用研磨コンパウンド
の成形体を研磨洗浄の現場に運んで、板金塗装すべき、
自動車の錆のあるキズ面を、板金塗装用研磨コンパウン
ドの成形体で水に濡らしながら直接ていねいに擦った。
錆が良く取れた。キズの面が滑らかになったところで、
水洗し、乾燥させた。油膜が残っていないことを確かめ
て、市販の塗料をスプレーで数回に分けて吹き付け、板
金塗装を完了した。塗装後に密着不良・ハガレ・ピーリ
ング・ブリスター等が起こっていないことを確認した。
【0017】
【本発明の効果】本発明による板金塗装用研磨コンパウ
ンドは、自然にやさしい素材であるRBセラミックス及
び/又はCRBセラミックスを研磨材として用いたこと
により、自動車等の板金補修塗装作業において、研磨材
による塗装面の汚れ除去作業を短くし、終了後の洗浄作
業をも不要とする板金塗装用コンパウンドを提供でき
た。さらに、RBセラミックス及びCRBセラミックス
は、黒色であるので、研磨した表面に残存していると、
よく目立ち、水洗時に表面洗浄の目安になる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/14 C11D 3/14 // B24B 37/00 B24B 37/00 H (72)発明者 吉村 典之 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4106− 73 ミネベア株式会社軽井沢製作所内 Fターム(参考) 3C058 AA07 CA01 CB03 CB04 DA02 4H003 AB03 BA12 EA25 ED02 FA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨材と洗浄剤を含む板金塗装用コンパ
    ウンドにおいて、研磨材の少なくとも一部に、RBセラ
    ミックス粉末及び/又はCRBセラミックス粉末を用い
    ることを特徴とする板金塗装用コンパウンド。
  2. 【請求項2】 研磨材が、ケイソウ土、浮石粉、アルミ
    ナ、シリカ、酸化カルシウム、窒化珪素、炭化珪素、酸
    化セシウム、合成又は天然ダイヤモンド、金属珪化物、
    酸化タングステン、窒化チタン、酸化チタンからなる群
    より選ばれる1種又は2種以上の粉末を併用する請求項
    1に記載した板金塗装用コンパウンド。
  3. 【請求項3】 研磨材が、RBセラミックス粉末及び/
    又はCRBセラミックス粉末:シリカ、酸化カルシウ
    ム、酸化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、酸化セシ
    ウム、合成又は天然ダイヤモンド、金属珪化物、酸化タ
    ングステン、窒化チタン、酸化チタンからなる群より選
    ばれる1種又は2種以上の粉末が、重量比で30〜9
    0:70〜10である請求項2記載の板金塗装用コンパ
    ウンド。
  4. 【請求項4】 RBセラミックス粉末又はCRBセラミ
    ックス粉末の平均粒子径が1μm〜1000μmである
    請求項1〜3のいずれかひとつに記載した板金塗装用コ
    ンパウンド。
  5. 【請求項5】 洗浄剤が、陰イオン(アニオン)界面活
    性剤、両性界面活性剤、非イオン(ノニオン)界面活性
    剤、陽イオン(カチオン)界面活性剤から選ばれる1種
    若しくは2種以上である請求項1〜4のいずれかひとつ
    に記載した板金塗装用コンパウンド。
  6. 【請求項6】 研磨材と洗浄剤をバインダーで固めた請
    求項1〜5のいずれかひとつに記載した板金塗装用コン
    パウンド。
  7. 【請求項7】 バインダーが水溶性ポリマーである請求
    項6に記載した板金塗装用コンパウンド。
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