JP2002348444A - 難燃性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
難燃性ポリエステル樹脂組成物Info
- Publication number
- JP2002348444A JP2002348444A JP2001154908A JP2001154908A JP2002348444A JP 2002348444 A JP2002348444 A JP 2002348444A JP 2001154908 A JP2001154908 A JP 2001154908A JP 2001154908 A JP2001154908 A JP 2001154908A JP 2002348444 A JP2002348444 A JP 2002348444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- ion
- general formula
- flame
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ポリエステル樹脂材料を提供する。 【解決手段】 (A)熱可塑性ポリエステル樹脂に対
し、(B)リン酸イオンとジルコニウムイオンの比率が
3/2であるリン酸ジルコニウムのアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩に、銀イオン及び
水素イオンを担持させ、且つ500〜1300℃におい
て焼成してなる下記一般式(I)で示される抗菌剤0.
1〜5重量%(全組成物中) AgaAbHcZr2(PO4)3・nH2O (I) (式中、Aはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イ
オン及びアンモニウムイオンから選ばれた少なくとも1
種のイオンであり、qはAの価数であり、a及びcは正
数であり、bは0又は正数であり、q、a、b及びc
は、a+qb+c=1を満たす数である。また、nは0
≦n≦6を満たす数である。) (C)特定のハロゲン化芳香族ビスイミド化合物1〜3
0重量%(全組成物中)を配合する。
Description
樹脂組成物に関するものである。更に詳しくは、優れた
機械的性質、難燃性、流動性を損なうことなく、抗菌性
の改善されたポリエステル樹脂組成物に関するものであ
る。
ステル樹脂は、結晶性熱可塑性樹脂として、機械的強
度、電気的性質、その他、物理的・化学的特性に優れて
いるため、エンジニアリングプラスチックとして、自動
車、電気・電子機器、便座・風呂場廻りなどのサニタリ
ー分野などの広範な用途に使用されている。近年、これ
らに使われている製品において、細菌が発生したりして
人体に悪影響を及ぼすことが問題になっている。また商
品の付加価値をつけるため抗菌性を付与するケースが増
えつつある。ポリエステル樹脂に抗菌性を付与する方法
として市販の抗菌剤を練り込む方法があるが、抗菌剤の
種類によっては十分な抗菌性を発現できない場合もあっ
た。このため、抗菌性に優れた難燃性ポリエステル樹脂
が望まれていた。
鑑み、難燃性を有し、且つ抗菌性に優れた素材を得るべ
く鋭意検討した。その結果、熱可塑性ポリエステル樹脂
を主体とし、これに特定の抗菌剤、ハロゲン含有有機難
燃剤を配合した組成物は、難燃性を有し、なお且つ高い
熱安定性を示す上に、抗菌性を著しく良好になし得るこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
ル樹脂に対し(B)リン酸イオンとジルコニウムイオン
の比率が3/2であるリン酸ジルコニウムのアルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩に、銀イ
オン及び水素イオンを担持させ、且つ500〜1300
℃において焼成してなる下記一般式(I)で示される抗
菌剤0.1〜5重量%(全組成物中) AgaAbHcZr2(PO4)3・nH2O (I) (式中、Aはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イ
オン及びアンモニウムイオンから選ばれた少なくとも1
種のイオンであり、qはAの価数であり、a及びcは正
数であり、bは0又は正数であり、q、a、b及びc
は、a+qb+c=1を満たす数である。また、nは0
≦n≦6を満たす数である。) (C)一般式(II)で示されるハロゲン化芳香族ビスイ
ミド化合物1〜30重量%(全組成物中)
及びR3は少なくともその一方が一つ以上のハロゲン原
子Xを有する2価の有機基を示す。n=1〜4、n’=
0〜4)を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物
である。
成成分について詳しく説明する。まず、本発明の基体樹
脂である熱可塑性ポリエステル樹脂(A)とは、ジカル
ボン酸化合物とジヒドロキシ化合物の重縮合、オキシカ
ルボン酸化合物の重縮合あるいはこれら三成分化合物の
重縮合等によって得られるポリエステルであり、ホモポ
リエステル、コポリエステルの何れに対しても本発明の
効果がある。
脂を構成するジカルボン酸化合物の例を示せば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸の如き公知のジカ
ルボン酸及びこれらのアルキル、アルコキシ又はハロゲ
ン置換体等である。また、これらのジカルボン酸化合物
は、エステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエステ
ルの如き低級アルコールエステルの形で重合に使用する
ことも可能である。
るジヒドロキシ化合物の例を示せば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ハイドロキノン、レゾルシン、ジヒド
ロキシフェニル、ナフタレンジオール、ジヒドロキシジ
フェニルエーテル、シクロヘキサンジオール、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ジエトキシ
化ビスフェノールAの如きジヒドロキシ化合物、ポリオ
キシアルキレングリコール及びこれらのアルキル、アル
コキシ又はハロゲン置換体等であり、1種又は2種以上
を混合使用することができる。
キシ安息香酸、オキシナフトエ酸、ジフェニレンオキシ
カルボン酸等のオキシカルボン酸及びこれらのアルキ
ル、アルコキシ又はハロゲン置換体が挙げられる。ま
た、これら化合物のエステル形成可能な誘導体も使用で
きる。本発明においてはこれら化合物の1種又は2種以
上が用いられる。
ちトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ペ
ンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等を少量
併用した分岐又は架橋構造を有するポリエステルであっ
ても良い。
成分として、重縮合により生成する熱可塑性ポリエステ
ルは何れも本発明の(A)成分として使用することがで
き、単独で、また2種以上混合して使用されるが、好ま
しくはポリアルキレンテレフタレート、更に好ましくは
ポリブチレンテレフタレート及びこれを主体とする共重
合体が使用される。
テルを公知の架橋、グラフト重合等の方法により変性し
たものであっても良い。
剤とは、下記一般式(I)で示される組成を有する化合
物である。
オン及びアンモニウムイオンから選ばれた少なくとも1
種のイオンであり、qはAの価数であり、a及びcは正
数であり、bは0又は正数であり、q、a、b及びc
は、a+qb+c=1を満たす数である。また、nは0
≦n≦6を満たす数である。)上記一般式(I)で示さ
れる化合物は、アモルファス又は各構成イオンが3次元
網目状構造を作り、空間群R3cに属する結晶性化合物
を表し、本発明ではいずれの化合物を用いても良いが、
より安定に抗菌性金属イオンを担持させるには結晶性化
合物を用いることが好ましい。
金属イオン、アルカリ土類金属イオン及びアンモニウム
イオンから選ばれる少なくとも1種のイオンであり、ア
ルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンの好まし
い具体例には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム及びカルシウム等がある。一般式(I)におけ
るAとして好ましいイオンは、化合物の安定性及び安価
に入手できる点から、リチウム、ナトリウム及びアンモ
ニウムイオンであり、ナトリウムイオンは特に好ましい
イオンである。
は一般式(I)におけるaの値は大きい方が良いが、a
の値が0.001以上であれば、十分に防かび、抗菌性
及び防藻性を発揮させることができる。しかし、aの値
が0.001未満であると、防かび、抗菌性及び防藻性
を長時間発揮させることが困難となる恐れがあるので、
aの値を0.01以上の値とすることが好ましい。ま
た、経済性を考慮すると、aの値は0.5以下とするこ
とが好ましい。
ン酸ジルコニウム塩を浸漬する水溶液における銀イオン
の濃度、及び浸漬する時間又は温度等を調整することに
より、必要とする特性及び使用条件等に応じて、適宜調
整することができる。
化合物(I)という]は、水素イオンを有する点に特徴
を有しており、このことにより、化合物(I)を変色が
ない、きわめて安定な抗菌剤とすることができる。一般
式(I)における水素イオンの係数cは、1未満の正数
であれば特に制限はないが、変色のない安定な化合物を
得るには、0.1以上とすることが好ましく、より好ま
しくは0.2以上、最も好ましくは0.25以上とする
のが良い。
しい具体例として、以下のものがある。 Ag0.005Lib0.505H0.49Zr2(PO4)3・1.1H2O Ag0.01(NH4)0.59H0.40Zr2(PO4)3・1.2H2O Ag0.05H0.95Zr2(PO4)3・1.5H2O Ag0.05Na0.50H0.45Zr2(PO4)3・1.1H2O Ag0.05Na0.60K0.11H0.24Zr2(PO4)3・1.2H2
O Ag0.05Ca0.10H0.75Zr2(PO4)3・1.2H2O Ag0.10Na0.50H0.40Zr2(PO4)3・1.1H2O Ag0.20Na0.30H0.50Zr2(PO4)3・1.1H2O かかる(B)成分の含有量は全組成物中0.1〜5.0
重量%である。好ましくは0.1〜2.0重量%、特に
好ましくは0.5〜2.0重量%である。過大の場合、
機械的強度の低下が見られると共に、難燃性の低下が起
こるため望ましくない。また過小の場合、本発明の目的
である抗菌性が十分に得られない。
分のハロゲン化芳香族ビスイミド化合物とは前記一般式
(II)で示される化合物である。式(II)において、R
1は2価の有機基であって、一般にはアルキレン基、ア
リレン基であり、特に望ましいのは低級アルキレン基で
ある。例えば、メチレン、エチレン、1,4−ブチレ
ン、1,6−ヘキサメチレン、フェニレン、4,4’−
オキシジフェニレン、キシリレン、テトラクロロキシリ
レン、テトラブロモキシリレン等が例示され、中でもエ
チレン、ブチレン、ヘキサメチレン基であることが好ま
しい。また、R2及びR3は少なくとも一方、望ましくは
両方が1つ以上のハロゲンを有する2価の有機基であ
り、好ましくはハロゲン化芳香族の2価の基であり、1
〜4個のハロゲンを有する2価のフェニレン基が一般的
である。また、ハロゲンはブロムであることが好まし
く、特に好ましくは4−ブロモフェニレン基である。式
(II)で示されるビスイミドの例として次のものが挙げ
られる。N,N’−(p及びm−フェニレン)−ビス
[3,4,5,6−テトラクロロフタルイミド]、N,
N’−(p及びm−フェニレン)−ビス[3,4,5,
6−テトラブロモフタルイミド]、N,N’−(メチレ
ン−ジ−p−フェニレン)−ビス[3,4,5,6−テ
トラクロロフタルイミド]、N,N’−(メチレン−ジ
−p−フェニレン)−ビス[3,4,5,6−テトラブ
ロモフタルイミド]、N,N’−(オキシ−ジ−p−フ
ェニレン)−ビス[3,4,5,6−テトラクロロフタ
ルイミド]、N,N’−(オキシ−ジ−p−フェニレ
ン)−ビス[3,4,5,6−テトラブロモフタルイミ
ド]、N,N’−(p及びm−フェニレン)−ビスクロ
ルエンドイミド、*N,N’−(p及びm−テトラクロ
ロキシリレン)−ビス−[3,4,5,6−テトラクロ
ロフタルイミド]、*N,N’−(p及びm−テトラク
ロロキシリレン)−ビス−[3,4,5,6−テトラブ
ロモフタルイミド]、*N,N’−(p及びm−テトラ
クロロキシリレン)−ビスクロルエンドイミド、N,
N’−(1,2−エチレン)−ビスクロルエンドイミ
ド、N,N’−(1,2−エチレン)−ビス[3,4,
5,6−テトラブロモフタルイミド]、N,N’−ビス
(1,2,3,4,5−ペンタブロモベンジル)−ピロ
メリットイミド、N,N’−ビス(2,4,6−トリブ
ロモフェニル)ピロメリットイミド。*これらにおいて
は、テトラハロキシリレン基は1,2,4,5−テトラ
ハロキシリレン及び1,3,4,5−テトラハロキシリ
レン基である。中でも好適な化合物としては低級アルキ
レンビステトラブロモフタルイミド、特にN,N’−エ
チレンビステトラブロモフタルイミドが挙げられる。
1〜30重量%である。好ましくは5〜20重量%であ
る。過大になると機械的、物理的性質、熱安定性等を害
し、樹脂の外観を阻害するので好ましくない。また過小
の場合は難燃性が不十分となる。
目的に応じ前記成分の他に、他の熱可塑性樹脂を補助的
に少量併用することも可能である。ここで用いられる他
の熱可塑性樹脂としては、高温において安定な樹脂であ
れば何れのものでも良いが、例えば、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルケトンなどを挙げることができる。また、これらの熱
可塑性樹脂は2種以上混合して使用することもできる。
の目的に応じ所望の特性を付与するために、一般に熱可
塑性樹脂及び熱硬化性樹脂に添加される公知の物質、即
ち酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、
染料や顔料の着色剤、潤滑剤及び結晶化促進剤、結晶核
剤等を配合することが可能である。
の樹脂組成物調製法として一般に用いられる設備と方法
により容易に調製される。例えば、1)各成分を混合し
た後、1軸又は2軸の押出機により練込み押出してペレ
ットを調製し、しかる後、調製する方法、2)いったん
組成の異なるペレットを調製し、そのペレットを所定量
混合して成形に供し、成形後に目的組成の成形品を得る
方法、3)成形機に各成分の1又は2以上を直接仕込む
方法等、何れも使用できる。また樹脂成分の一部を細か
い粉体としてこれ以外の成分と混合し添加することは、
これらの成分の均一配合を行う上で好ましい方法であ
る。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ネックス2002(PBT)、(B)成分の抗菌剤とし
て東亜合成(株)製ノバロンAG1100、(C)成分
の難燃剤としてエチレンビステトラブロモフタルイミド
(SAYTEXBT−93W)を表1に示す割合で混合
した混合物を調製し、30mmφ押出機を用いて250
℃で溶融混練して押出しペレット化した。更にこのペレ
ットを樹脂温度250℃、金型温度65℃、射出時間2
5秒、冷却時間10秒で50mm×70mm×厚み3m
mの平板試験片を作製した。更に得られた試験片につい
て、難燃性(ASTMに準拠)と抗菌性を以下の方法に
従い評価した。 実施例2〜3 表1に示すように、(B)成分の配合量を変化させた以
外は、実施例1と同様に試験片を得て評価した。 比較例1〜4 また、比較として、表1に示すように、(B)成分又は
(C)成分を配合しない場合、難燃剤としてエチレンビ
ステトラブロモフタルイミド(C−1)に代えてペンタ
ブロモポリベンジルアクリレート((C−2)ブロモケ
ムファーイースト社製FR−1025)を使用した場合
について、実施例1と同様に試験片を得て評価した。こ
れらの結果を表1に示す。 (抗菌性試験)実施例1で作製した各種抗菌性プレート
の抗菌力は以下の方法により評価した。 ・試験菌 Eacherichia coli IFO 3972(大腸菌) Staphylococcus aureus IFO 12732(黄色ブドウ球菌) ・試験用培地 NA培地:普通寒天培地[栄研化学(株)] NB培地:肉エキスを0.2%添加した普通ブイヨン培
地[栄研化学(株)] 1/500 NB培地:NB培地を精製水で500倍に
希釈し、pH7.0±0.2に調整したもの SCDLP培地:SCDLP培地[日本製薬(株)] SA培地:標準寒天培地[栄研化学(株)] ・菌液の調製 試験菌をNA培地で37±1℃、16〜24時間培養
後、NA培地に再度接種し、37±1℃、16〜20時
間培養した。培養後の菌体を1/500 NB培地にそ
れぞれ均一に分散させ、1ml当たりの菌数が2.0×
105〜1.0×106となるように調製した。 ・試料の調製 検体表面を99.5%(V/V)エタノールをしみ込ま
せた脱脂綿で軽く拭いた後、風乾したものを試料とし
た。 ・試験操作 各検体3個の試料の25cm2に菌液0.5mlをそれ
ぞれ滴下し、その上にポリエチレンフィルムをかぶせ、
密着させた。これらを35±1℃相対湿度90%以上の
条件下で保存した。またプラスチックシャーレを対照試
料とし、同様に試験した。 ・生菌数の測定 保存24時間後にSCDLP培地10mlを用いて試料
から生残菌を洗い出し、この洗い出し液の生菌数をSA
培地を用いた寒天平板培養法(35℃、2日間培養)に
より測定し、試料1個当たりに換算した。また、接種直
後の測定は対照試料で行った。 ・抗菌性の判定 抗菌性の指標として増減値差を使用 増減値差=logA−logB A:抗菌剤未添加の標準サンプル(ジュラネックス20
02)の24時間後の生菌数 B:テストサンプルの24時間後の生菌数 増減値差2以上であれば抗菌性を有していると判断。
菌剤と難燃剤を添加することにより抗菌性のきわめて良
好な難燃性ポリエステル樹脂組成物を得ることができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)熱可塑性ポリエステル樹脂に対し
(B)リン酸イオンとジルコニウムイオンの比率が3/
2であるリン酸ジルコニウムのアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩又はアンモニウム塩に、銀イオン及び水素
イオンを担持させ、且つ500〜1300℃において焼
成してなる下記一般式(I)で示される抗菌剤0.1〜
5重量%(全組成物中) AgaAbHcZr2(PO4)3・nH2O (I) (式中、Aはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イ
オン及びアンモニウムイオンから選ばれた少なくとも1
種のイオンであり、qはAの価数であり、a及びcは正
数であり、bは0又は正数であり、q、a、b及びc
は、a+qb+c=1を満たす数である。また、nは0
≦n≦6を満たす数である。) (C)一般式(II)で示されるハロゲン化芳香族ビスイ
ミド化合物1〜30重量%(全組成物中) 【化1】 (式中、R1は2価の有機酸基を示し、R2及びR3は少
なくともその一方が一つ以上のハロゲン原子Xを有する
2価の有機基を示す。n=1〜4、n’=0〜4)を配
合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項2】熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がポリブ
チレンテレフタレートを主体とする樹脂である請求項1
記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項3】一般式(II)で示されるハロゲン化芳香族
ビスイミド化合物のハロゲンが、臭素である請求項1記
載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項4】一般式(II)で示されるハロゲン化芳香族
ビスイミド化合物が、エチレンビステトラブロモフタル
イミドである請求項1記載の難燃性ポリエステル樹脂組
成物。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の難燃性
ポリエステル樹脂組成物を成形してなる成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154908A JP4812966B2 (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154908A JP4812966B2 (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002348444A true JP2002348444A (ja) | 2002-12-04 |
JP4812966B2 JP4812966B2 (ja) | 2011-11-09 |
Family
ID=18999175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001154908A Expired - Fee Related JP4812966B2 (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4812966B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2871807A1 (fr) * | 2004-06-22 | 2005-12-23 | Rhodia Chimie Sa | Composition thermoplastique a base de polyester, et procede de fabrication et corps creux obtenus a partir de ces compositions |
JP2009521590A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 透明熱可塑性抗菌性成形組成物 |
CN103897382A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-07-02 | 东南大学 | 一种阻燃塑料 |
CN109294176A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-01 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种抗菌阻燃pet复合材料及其制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000001621A (ja) * | 1998-04-16 | 2000-01-07 | Sankyo Organic Chem Co Ltd | 難燃抗菌性樹脂組成物 |
-
2001
- 2001-05-24 JP JP2001154908A patent/JP4812966B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000001621A (ja) * | 1998-04-16 | 2000-01-07 | Sankyo Organic Chem Co Ltd | 難燃抗菌性樹脂組成物 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2871807A1 (fr) * | 2004-06-22 | 2005-12-23 | Rhodia Chimie Sa | Composition thermoplastique a base de polyester, et procede de fabrication et corps creux obtenus a partir de ces compositions |
WO2006008375A1 (fr) * | 2004-06-22 | 2006-01-26 | Rhodia Chimie | Composition thermoplastique a base de polyester, et procede de fabrication et corps creux obtenus a partir de ces compositions |
JP2009521590A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 透明熱可塑性抗菌性成形組成物 |
CN103897382A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-07-02 | 东南大学 | 一种阻燃塑料 |
CN109294176A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-01 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种抗菌阻燃pet复合材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4812966B2 (ja) | 2011-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0598043B1 (en) | Polyester/polycarbonate blends containing phosphites | |
US4344874A (en) | Polyethylene terephthalate resin compositions | |
JPH02225555A (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
US7041307B2 (en) | Biocide-polyester concentrates and biocidal compositions prepared therefrom | |
US5681879A (en) | Flame-retardant polyester resin composition | |
US4229332A (en) | Aromatic copolyester composition | |
JP4812966B2 (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
CA1312155C (en) | Phosphate/epoy stabilizer for extrudable polyester blends | |
US5256714A (en) | Flame retardant polyester blends | |
US5344892A (en) | Polyester compositions with improved crystallization rate | |
JPH09202852A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
US4373047A (en) | Flame retardant thermoplastic compositions with reduced bloom | |
EP0383978A1 (en) | Flame retardant polyester resins | |
JPS60170637A (ja) | 低モジユラス構造フオ−ム | |
JPH06172626A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
EP0704478A1 (en) | Flame-retardant polyester-type resin composition | |
WO2000036015A2 (en) | Extrudable masterbatch | |
JPH11279381A (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2555552B2 (ja) | 電気部品 | |
JP2001139832A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPS5817150A (ja) | 難燃性ポリエステル組成物 | |
JPH04132763A (ja) | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 | |
JPS60217256A (ja) | ポリエステル組成物 | |
JPH11335206A (ja) | 耐熱性に優れる樹脂用抗菌剤および抗菌性樹脂組成物 | |
JPH03190962A (ja) | ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080410 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080410 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110823 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |