JP2002348407A - 廃棄シリコーン硬化物の再利用のための処理方法 - Google Patents
廃棄シリコーン硬化物の再利用のための処理方法Info
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Abstract
キサン化合物や無機紛体を短時間で単離、回収すること
ができる処理方法を提供する。 【解決手段】(A)廃棄シリコーン硬化物又はこれを主成
分とする混合物若しくは複合体を、非水系溶剤中におい
て有機スルホン酸を用いて処理し、シリコーン硬化物を
分解する段階、(B)こうして得られた分解混合物を水と
アルカリ土類金属の酸化物及び/又は水酸化物とを添加
して中和し、シロキサン化合物を含む有機相を分離する
段階、及び(C)該有機相からシロキサン化合物を単離す
る段階を有することを特徴とする廃棄シリコーン硬化物
の再利用のための処理方法。
Description
シリコーン樹脂のようなシリコーン硬化物又はこれを主
成分とする混合物若しくは複合体からシロキサン化合物
等を回収する方法に関する。
棄シリコーン硬化物という)は、例えばシリコーンゴム
又はシリコーン樹脂の成形体の製造工程、加工工程の段
階で配合の失敗などにより生じたり、仕上げ段階のスク
ラップとして生じたり、あるいは各種産業分野で不要と
なった廃棄物などの形態で多量に生じる。廃棄シリコー
ン硬化物はそれ自体単独で存在することもあるし、他の
材料との混合状態で存在したり他の材料と複合化した状
態で存在することもある。廃棄シリコーン硬化物は架橋
していて溶剤に不溶となっているので再加工が不可能
で、そのままでは再利用することが難しい。廃棄シリコ
ーン硬化物からシロキサン化合物や充填剤として含まれ
ているシリカ粉末などを回収して再利用するには、新規
に製造するよりも安価に回収することができる、経済的
で効率的な回収方法が望まれるが、このような方法は未
だ開発されていない。廃棄シリコーン硬化物の多くはそ
のまま放置されていて環境汚染の原因となっている。シ
リコーンゴムやシリコーン樹脂の加工工場でも廃棄シリ
コーン硬化物の廃棄処理に苦慮している。特に、シリカ
などの粉体をシリコーンゴムに混合した後に架橋して製
造されている廃棄シリコーン硬化物から粉体とシロキサ
ン化合物を再利用できる形で回収する方法の確立が強く
望まれている。
は、アルカリ又は酸を用いることが知られている。アル
カリを用いた場合は常温では分解が非常に遅いため加熱
が必要となる。そのため加熱装置が必要となり対応する
設備が必要となる。一方、酸を用いた場合は、常温下で
分解が容易に進行するため、加熱設備が必要でないので
コスト的に有利である。ところが、酸を用いる従来の方
法では、酸分解反応後の中和時に分解生成物が乳化して
しまい、シロキサン化合物を精製することが非常に困難
となる。
み、本発明の課題は、廃棄シリコーン硬化物を常温下で
分解することが可能であり、シロキサン化合物や必要な
らシリカ紛体を短時間で速やかに単離することができ
る、廃棄シリコーン硬化物の再利用のための処理方法を
提供することにある。
の下で本発明者らは、現在、多量に廃棄されているシリ
コーン硬化物又はこれを主成分とする混合物若しくは複
合体、例えばシリコーンゴム成形体から、シロキサン化
合物を効率的に回収することのできる方法を開発すべく
鋭意研究を行なった。その結果、酸の中でも有機スルホ
ン酸を用いれば、シリコーンゴム成形体を非水系溶剤中
で、常温で分解することが可能であり、この反応混合物
にアルカリ土類金属の酸化物及び/又は水酸化物を加え
て中和を行なえば、水を添加しても分解生成物は乳化せ
ず、下層より順に粉体相、水相、シロキサン化合物を含
有する有機相のそれぞれの相に分離するので、有機相を
分離し、これからシロキサン化合物を単離、精製するこ
とができることを見いだし、本発明に到達した。
硬化物又はこれを主成分とする混合物若しくは複合体
を、非水系溶剤中において有機スルホン酸を用いて処理
し、シリコーン硬化物を分解する段階、(B)こうして得
られた分解混合物を水とアルカリ土類金属の酸化物及び
/又は水酸化物とを添加して中和し、シロキサン化合物
を含む有機相を分離する段階、及び(C)該有機相からシ
ロキサン化合物を単離する段階を有することを特徴とす
る廃棄シリコーン硬化物の再利用のための処理方法を提
供する。
する。 −−(A)廃棄シリコーン硬化物の分解段階−− シリコーン硬化物としては、付加反応硬化型シリコーン
ゴム組成物、縮合反応硬化型シリコーンゴム組成物、有
機過酸化物硬化型シリコーンゴム組成物等の硬化物が挙
げられ、さらに汎用の合成ゴムとポリシロキサンを配合
して製造したゴム組成物の硬化物も含まれる。
化物は、通常、シリコーンゴム又はシリコーン樹脂の成
形体、その破壊物、破砕物等の状態である。廃棄シリコ
ーン硬化物が嵩の大きいブロック状である場合には破砕
ないしは粉砕して分解処理に供することが望ましい。シ
リコーン成形体には、増量剤、着色剤、補強剤等として
慣用されている無機質充填剤を含有していてもよい。こ
のようなものとして金属粉末、金属又は非金属の酸化
物、アルミナ珪酸塩を含む金属珪酸塩、金属炭化物、金
属窒化物、金属酸塩、金属ハロゲン化物又はカーボン等
が挙げられ、例えばシリカ、アルミナ、ケイ酸アルミ
ナ、タルク、マイカ、シラスバルーン、グラファイト、
ガラスファイバー、シリコンファイバー、カーボンファ
イバー、アスベスト、チタン酸カリウムウイスカー、亜
鉛華、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ
素、ニッケル粉、アルミニウム粉のようなものが挙げら
れる。
いられる有機スルホン酸としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸が好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸とし
ては、ベンゼンスルホン酸のフェニル基が有する水素原
子の少なくとも一部が炭素原子数1〜20のアルキル基、
例えばメチル基、ヘキシル基等で置換されたものがあげ
られる。具体的には、最も短いアルキル基を置換したト
ルエンスルホン酸から、炭素原子数12のアルキル基を置
換したドデシルベンゼンスルホン酸、炭素原子数15のア
ルキル基を置換したペンタデシルベンゼンスルホン酸、
炭素原子数18のアルキル基を置換したオクタデシルベン
センスルホン酸などが挙げられる。
非水系溶剤中における濃度は、0.1〜10重量%が好まし
く、さらに0.5〜5.0重量%が好ましい。このような範囲
の下限未満の場合は、分解に長時間必要とし経済性が損
なわれることがあり、上限を超える場合は、中和反応後
の水相と有機相の分離が悪くなることがある。
て1〜100重量%で用いることが好ましく、さらに5〜50
重量%で用いるのが好ましい。非水系溶剤に対する廃棄
シリコーン硬化物の量が少なすぎると1回の分解で少量
しか分解・回収できず経済性が低下し、多すぎると十分
に分解が進行せず回収率が低下してしまうことがある。
溶性溶剤が用いられ、また、その沸点は150℃以下であ
ることが望ましい。この理由は、最終段階で分解生成物
であるシロキサン化合物を有機溶媒から分離・回収する
ことが容易であるためであり、以下、他の目的で用いる
物質においても同じ理由で沸点150℃以下のものを用い
るのが望ましい。このような観点から、非水系溶剤は、
例えばトルエン、キシレン、ヘキサン等が好ましく、特
にトルエンを用いること好ましい。
水素系溶剤、工ーテル系溶剤などを必要に応じて混合し
て用いることができる。これは、相当高い粘度の反応液
を希釈して適正な粘度の反応液に調整して、分解反応が
円滑に進行するよう助長するためであり、また、膨潤剤
として作用するためなどであり、分解反応に積極的に貢
献させるためである。
例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサ
ン、3−メチルヘキサン、2,3−ジメチルヘキサン、2,4
−ジメチルヘキサン、n−オクタン又はその構造異性体
が挙げられ、上記以外の芳香族炭化水素系溶剤として
は、アニソール、ヘキシルベンゼン等が挙げられる。
リコーン硬化物を有機スルホン酸を含む非水系溶剤中に
おいて処理することにより分解することができる。この
処理は、常圧下0℃〜溶剤の沸点温度の範囲でO.5〜24
時間行えばよい。本発明の方法では、特に加圧や超音波
照射といった過酷な条件を用いなくとも分解反応を完了
させることができるが、必要に応じて加圧したり、超音
波照射することを排除するものではない。反応圧力、時
間及び温度条件は分解しようとする廃棄シリコーン硬化
物の種類によって、分解の程度によって変えることがで
きる。また、反応温度及び反応時間は相互補完的であ
り、例えば反応温度をどのように調整するかによって反
応時間を調節することができる。また、反応を促進させ
るために攪拌を行なうのが望ましい。通常は室温で攪拌
を行うことにより分解反応が進行する。
られた混合液に水とアルカリ土類金属の酸化物及び/又
は水酸化物とを添加して該液を中和する。
化物としては、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウムなどが挙げられ
る。また、その添加量は有機スルホン酸に対して当量以
上用いることが好ましい。またその添加方法は、アルカ
リ土類金属の酸化物及び/又は水酸化物を固体のまま、
あるいは水又は有機溶媒に溶解又は分散させて添加す
る。分解生成物にアルカリ土類金属の酸化物及び/又は
水酸化物を添加する際、水を溶媒として用いなかった場
合には、別途水を添加する必要がある。アルカリ土類金
属の酸化物及び/又は水酸化物により中和反応が進行す
る。その後処理液を静地すると、下層より順に粉体相
(紛体が含まれている場合)、水相、シロキサン化合物
を含有する有機相に相分離する。
アルカリ金属の酸化物や水酸化物を用いた場合は、生成
するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム又はアルキ
ルベンゼンスルホン酸カリウムが大きな界面活性効果を
有する水溶性の塩であるために、発泡を起こしやすく、
分解生成物と水が容易にエマルジョンを形成して相分離
しなくなってしまうため、シロキサン化合物や粉体を回
収することができない。
ム又は水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の
酸化物及び/又は水酸化物を使用した場合は、分解に用
いた有機スルホン酸と、水酸化カルシウム又は水酸化マ
グネシウムとから生成する有機スルホン酸カルシウム又
はマグネシウム(アルキルベンゼンスルホン酸カルシウ
ム又はアルキルベンゼンスルホン酸マグネシウム)は水
に難溶性でエマルジョンを形成しない。そのため粉体
相、水相、シロキサン化合物を含有する有機相がきれい
に相分離するので、シロキサン化合物を含有する有機相
の分離が容易となる。なお、このとき、必要に応じて紛
体相を分離することにより粉体も回収することが可能で
ある。
有機相を他の相から分離した後、得られた有機溶剤溶液
から有機溶媒を除去してシロキサン化合物を単離する。
有機溶媒の除去方法としては、蒸留によって有機溶媒を
除去する方法、エバポレーターを用いるなどの方法が挙
げられる。得られるシロキサン化合物は通常環状シロキ
サンを含むシリコーンオイル混合物の状態である。この
シリコーンオイル混合物は、分解剤としてアルカリ金属
の水酸化物を用いて分解蒸留することで高純度の環状シ
ロキサンだけにしてシリコーンオイル等の原料として利
用することができる。
て精製し、そのままあるいは例えば上記のように一定の
処理を施した後、シリコーンゴム、絶縁油、低粘度潤滑
油、エンジンオイル、高分子物改良剤、繊維処理剤、ば
つ水剤、防水剤、化粧品添加剤、ニス剤、雛型剤、表面
処理剤、真空ポンプオイル、機能性処理剤、切削油、光
沢剤などの原料として有効に用いることができる。
出し、ろ過を行い、洗浄処理して粉体を単離することが
できる。こうして得られた紛体も必要に応じて精製し再
利用することができる。
する。本発明は、これら実施例によって何ら限定される
ものではない。なお、以下において部は重量部を示す。
ートA〜C)の製造 (1)べースコンパウンドの調製 (CH3)2SiO単位99.75モル%、(CH3)(CH2=CH)SiO単位0.12
5モル%及び(CH3)2(CH 2=CH)SiO1/2単位O.125モル%から
なるジオルガノポリシロキサン生ゴム100部、アエロジ
ル200(フュームドシリカ、日本アエロジル社製、商品
名)30部、末端水酸基封鎖ジメチルシリコーンオイル(重
合度10)5.5部及びジフェニルシランジオール1.5部をニ
ーダーにて混合し、160℃で2時間熱処理してべースコン
パウンドを得た。 (2)このべースコンパウンドを用い、表1に示す成分
と配合割合で混合し、次のようにして、ゴムシートA〜C
を製造した。なお、表1に示す架橋剤及び白金触媒の詳
細は次の通りである。 ・架橋剤(1):メチルハイドロジェンポリシロキサン(10
cSt) ・架橋剤(2):C-2(2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド50%含有、信越化学社製、商品名) ・架橋剤(3):C-8(2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン25%含有、信越化学社製、商品
名) ・白金触媒:塩化白金酸のオクチルアルコール2%溶液
橋剤(1)1.2部と塩化白金酸のオクチルアルコール2%溶
液O.03部を配合し、二本ロールで混練りし、シート状に
成形し、加圧下165℃で10分間加熱硬化させてシートAを
調製した。 シートB:べースコンパウンド100部に、架橋剤(2)1.5部
を配合し、二本ロールで混練りし、シート状に成形し、
120℃で10分間加熱硬化させてシートBを調製した。 シートC:同様に、べースコンパウンド100部に架橋剤(3)
2.O部を配合し、二本ロールで混練りし、シート状に成
形し、加圧下165℃で10分間加熱硬化させてシートCを調
製した。
m×縦5mm×横30mmの大きさに切断しビーカーに入れて、
トルエン47g及びドデシルベンゼンスルホン酸2.4gを加
え、メカニカルスターラーを用いて室温で1時間攪拌し
たところ、シリコーンゴムシートは完全に分解し溶解し
ていた。次に、水酸化カルシウム0.54g/イソプロパノー
ル15g溶液を添加し中和を行ない、水50gを添加後、10分
間攪拌した。30分間静置後、分解液は下からシリカ相、
水相、シロキサンを含有する有機相の順にきれいに分離
し、デカンテーションによりそれぞれを分離することが
可能であった。次に、シロキサンを含有する有機相を濾
過し、トルエンを含む有機溶剤を留去して、環状シロキ
サンを含むシリコーンオイル混合物11g(回収率77%)を
得た。
る以外は、全く同様に行ったところ、ゴムシートの分解
までは良好に進行したが、中和、水添加、攪拌後、24時
間静置しても水相とシロキサンを含有する有機相とを相
分離させることはできなかった。
と同様に行ったところ、この場合もシリコーンゴムシー
トBは完全に分解し、中和後の分解液の状態は下からシ
リカ相、水相、シロキサンを含有する有機相の順にきれ
いに相分離しており、デカンテーションによりそれぞれ
を分離することが可能であった。シロキサンを含有する
有機相を濾過し、トルエンを含む有機溶剤を留去するこ
とにより、環状シロキサンを含むシリコーンオイル混合
物10g(回収率70%)を得た。
る以外は、全く同様に行ったところ、ゴムシートの分解
までは良好に進行したが、中和、水添加、攪拌後、24時
間静置しても水相とシロキサンを含有する有機相とを相
分離させることはできなかった。
と同様に行ったところ、この場合もシリコーンゴムシー
トCは完全に分解し、中和後の分解液の状態は下からシ
リカ相、水相、シロキサンを含有する有機相の順にきれ
いに相分離し、デカンテーションによりそれぞれを分離
することが可能であった。シロキサンを含有する有機相
を濾過し、トルエンを含む有機溶媒を留去することによ
り、環状シロキサンとシリコーンオイルの混合物10.5g
(回収率73%)を得た。
る以外は、全く同様に行ったところ、ゴムシートの分解
までは良好に進行したが、中和、水添加、攪拌後、24時
間静置しても水相とシロキサンを含有する有機相とを相
分離させることはできなかった。
加熱装置、高圧反応装置及び超音波発生装置等を用いる
ことなく、シリコーン硬化物又はこれを主成分とする混
合物若しくは複合体からシロキサン化合物及び/又は紛
体を短時間で速やかに単離して、回収することができ
る。したがって、本発明の方法は廃棄シリコーン硬化物
の優れた廃棄処理方法であるとともに、有用な原料物質
であるシロキサン化合物の効率的な回収方法でもある。
この方法は資源の再利用の点で産業上大きな意義を有す
るだけでなく、環境汚染を減少させる上でも大いに有用
である。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)廃棄シリコーン硬化物又はこれを主成
分とする混合物若しくは複合体を、非水系溶剤中におい
て有機スルホン酸を用いて処理し、シリコーン硬化物を
分解する段階、(B)こうして得られた分解混合物を水と
アルカリ土類金属の酸化物及び/又は水酸化物とを添加
して中和し、シロキサン化合物を含む有機相を分離する
段階、及び(C)該有機相からシロキサン化合物を単離す
る段階を有することを特徴とする廃棄シリコーン硬化物
の再利用のための処理方法。 - 【請求項2】前記有機スルホン酸が、アルキルベンゼン
スルホン酸であり、前記非水系溶剤中でのアルキルベン
ゼンスルホン酸の濃度が0.1〜10重量%である請求項1
記載の方法。 - 【請求項3】前記アルカリ土類金属がカルシウム及びマ
グネシウムからなる群から選ばれるものである請求項1
又は2に記載の方法。 - 【請求項4】前記シリコーン硬化物がシリコーン樹脂及
び/又はシリコーンゴムからなる成形体である請求項1
〜3のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】前記の廃棄シリコーン硬化物が無機紛体を
含有するものであり、(B)段階において紛体含有相が
有機相とは別の層として分離され、含有紛体含有相から
紛体を単離することを含む請求項1〜4のいずれか1項
に記載の方法。
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JP2001155403A JP3974755B2 (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 廃棄シリコーン硬化物の再利用のための処理方法 |
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2001
- 2001-05-24 JP JP2001155403A patent/JP3974755B2/ja not_active Expired - Fee Related
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