JP2002345972A - ステントおよびその製造方法 - Google Patents

ステントおよびその製造方法

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JP2002345972A JP2001162475A JP2001162475A JP2002345972A JP 2002345972 A JP2002345972 A JP 2002345972A JP 2001162475 A JP2001162475 A JP 2001162475A JP 2001162475 A JP2001162475 A JP 2001162475A JP 2002345972 A JP2002345972 A JP 2002345972A
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polymer film
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stent frame
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Tomoaki Terada
友昭 寺田
Shuji Isozaki
修二 磯崎
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Kaneka Medix Corp
Original Assignee
Kaneka Medix Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体適合性、柔軟性および皮膜としての強度
が十分な重合体皮膜を備えるステント、および生化学的
活性物質などが好適に保持された重合体皮膜を備えるス
テント、並びにそれらのステントの製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 ステントは、筒状のステントフレーム
と、ステントフレームの外周面、内周面または両方を被
覆し、開口の全部または一部を塞ぐ変形可能な重合体皮
膜とを備える。重合体皮膜は、凍結処理および解凍処理
を繰り返してゲル化させたポリビニルアルコール系重合
体よりなり、これには生化学的活性物質または薬剤が保
持させることができる。ステントの製造方法は、ポリビ
ニルアルコール系重合体の水溶液をステントフレームに
塗布し、凍結処理および解凍処理を繰り返してゲル化さ
せて重合体皮膜を形成する工程を含み、重合体の水溶液
は、生化学的活性物質などを含有することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合体皮膜を備え
てなる医療用のステントおよびその製造方法、特に生化
学的活性物質または薬剤を好適に保持させることのでき
る重合体皮膜を備えてなるステントおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体における血管、その他の管腔
における狭窄部に挿入することにより当該管腔を形成、
確保または維持するための手段として、種々のステント
が提案されている。このようなステントの一つとして、
金属製のネットを円筒状に形成してなるステントフレー
ムに筒状の樹脂カバーを設けてなるものが提案されてい
る。このような重合体皮膜を備えてなるステントによれ
ば、ステントフレームの外周と内周とを連通する開口が
当該樹脂カバーによって閉塞される結果、当該ステント
の内部に生体組織が侵入することが防止され、従って、
血管の再狭窄が抑制される。
【0003】一方、ステントが適用される例えば血管部
位における局所的な薬理学的治療を行うために、ステン
トフレームに高分子フィルムを設け、この高分子フィル
ムに治療薬剤を充填してなる薬剤充填ステントや、生体
適合性ポリマーまたは生分解性ポリマーを用いて薬剤を
付着してなるステントが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら知られているステントにおいては、下記のような問題
がある。 (1)重合体皮膜が、生体適合性、柔軟性および皮膜と
しての強度の点で必ずしも十分な特性を有するものでは
なく、このため、ステントとして優れたものとはいえな
い。 (2)重合体皮膜に薬剤などを保持させる場合に、当該
薬剤を高分子材料などに溶解する工程や、コーティング
膜を形成する工程などにおいて、薬剤が高温環境下に曝
されることがあり、その場合には、当該薬剤が劣化して
その薬理効果が消失し、減退してしまうことがある。 (3)重合体皮膜を構成する高分子の種類によっては、
薬剤の保持力が過大となるため、所期の薬剤の放出が行
われないおそれがある。
【0005】本発明は以上のような事情に基いてなされ
たものであって、本発明の目的は、生体適合性、柔軟性
および皮膜としての強度において十分な特性を有する重
合体皮膜を備えてなるステントを提供することにある。
本発明の他の目的は、生化学的活性物質または薬剤が好
適に保持された重合体皮膜を備えてなるステントを提供
することにある。本発明の更に他の目的は、上記のよう
なステントの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のステントは、筒
状のステントフレームと、このステントフレームの外周
面もしくは内周面またはそれらの両方を被覆し、かつ、
ステントフレームの開口の全部または一部を塞ぐよう設
けられた、ステントフレームと共に変形可能な重合体皮
膜とを備えてなり、前記重合体皮膜は、凍結処理および
解凍処理を繰り返すことによりゲル化されたポリビニル
アルコール系重合体よりなることを特徴とする。
【0007】このステントの重合体皮膜は、これに生化
学的活性物質または薬剤が保持されているものとするこ
とができ、この場合に、生化学的活性物質は血管の狭窄
予防物質とすることができる。
【0008】本発明のステントの製造方法は、ポリビニ
ルアルコール系重合体の水溶液を、ステントフレームに
塗布し、形成された塗膜に対して凍結処理および解凍処
理を繰り返すことにより当該塗膜のポリビニルアルコー
ル系重合体をゲル化させ、これにより、ステントフレー
ムの外周面もしくは内周面またはそれらの両方を被覆
し、かつ、ステントフレームの開口の全部または一部を
塞ぐよう設けられた、ステントフレームと共に変形可能
な重合体皮膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
この製造方法においては、ポリビニルアルコール系重合
体の水溶液は、生化学的活性物質または薬剤が含有され
たものとすることができる。
【0009】
【作用】上記の構成のステントによれば、血管などにお
ける管腔の形成、確保または維持機能というステント自
体による本来の作用と共に、重合体皮膜を構成するもの
が、凍結処理および解凍処理を繰り返すことによりゲル
化されたポリビニルアルコール系重合体である親水性樹
脂物質であることにより、当該重合体皮膜が、十分に高
い生体適合性を有しながら十分に高い柔軟性と機械的強
度とを有するものとなり、従ってステントとしての機能
が大きく向上する。その上、上記のポリビニルアルコー
ル系重合体よりなる当該重合体皮膜は、生化学的活性物
質または薬剤(以下、総括して「生化学的物質」とい
う。)の保持性能および徐放性能において好適な特性を
有するものとなり、従って生化学的物質の保持および留
置部位における放出が好適に実現される。
【0010】また、本発明の製造方法によれば、上記の
ように、生体適合性、柔軟性および皮膜としての強度に
おいて優れた特性を有する重合体皮膜を有するステント
が得られる。更に、この製造方法においては、その工程
において材料が高温とされることがないため、重合体皮
膜に含有させるべき生化学的物質が耐熱性の低いもので
ある場合にも、特別な配慮なしに当該生化学的物質を含
有するポリビニルアルコール系重合体の水溶液を用いる
ことができ、当該生化学的物質を、その効能を損なうこ
となしに重合体皮膜に保持させた状態を得ることがで
き、従って、当該生化学的物質による薬理作用などの目
的とする生物化学的作用が確実に奏されるステントが得
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 <ステント>図1は、本発明のステントの一実施例の形
態を示す斜視図であり、図2は、図1の例のステントに
おける円筒の軸に直角な面に沿った部分横断面図であ
る。これらの図において、10はステント、12はステ
ントフレーム、13は重合体皮膜である。また、ステン
トフレーム12において、12Aおよび12Bはフレー
ム構成要素、12Cはフレーム構成要素間の連結部分、
121はフレーム部材、122は接合部分、124およ
び125は開口である。
【0012】このステント10は、図1において上下方
向に伸びる想定された円柱体の外周面に沿った形態の、
全体が円筒状であって、軸方向および径方向に伸縮可能
なネット状のステントフレーム12により構成されてお
り、このステントフレーム12には、当該ステントフレ
ーム12に係る円筒形状の外周および内周に沿って重合
体皮膜13が形成されている。
【0013】ステントフレーム12は、帯板状の金属ま
たは合成樹脂よりなるネット体であってその網目が六角
形のもの(蜂の巣状のもの)を円筒状に巻回して形成さ
れたフレーム構成要素の複数(図1では、2つのフレー
ム構成要素12A,12Bのみが示されている。)が軸
方向に並んで配列された状態で、連結部分12Cにより
連結された構成とされている。ここに、フレーム構成要
素の数は特に限定されるものではなく、適用される部位
に必要な長さが得られる数であればよい。
【0014】フレーム構成要素12A,12Bは、各々
が軸方向に細長い六角形の枠素子の合計6個が周方向に
並んで配置され、隣接する枠素子における隣接するすべ
ての軸方向に伸びる辺部分が互いに接合され、これによ
って接合部分122が形成された形態を有するものとさ
れている。ここに、1つのフレーム構成要素における枠
素子の数は3〜10個程度が好適である。
【0015】更に、各フレーム構成要素12A,12B
における周方向に並んだ6個の枠素子のうち、互いに半
径方向に対向する2つにおいては、上下方向に隣接する
フレーム構成要素の対応する枠素子の互いに隣接する頂
部において連結されており、これにより、前記連結部分
12Cが形成されている。一方、連結部分12Cが形成
されていない他の4つの枠素子の頂部Pは、上下に隣接
するフレーム構成要素間において、連結されずに、間隙
Gによって互いに分離された状態とされている。
【0016】従って、フレーム構成要素12A,12B
の各々における各枠素子の開口124はその六角形の形
態がそのまま保持されているが、2つのフレーム構成要
素12A,12Bが軸方向に隣接することによって形成
される六角形の形態の開口125は、周方向に隣接する
ものが間隙Gによって連通した状態とされている。
【0017】ステントフレーム12を構成する材質は、
生体適合性を有し、適当な弾性を有するものであること
が好ましいが、塑性変形するものであってもよい。ステ
ントフレーム12を構成するための金属としては、例え
ばプラチナ、金、タングステン、ステンレス、タンタ
ル、チタン、ニッケルおよびこれらの合金、その他を挙
げることができ、特に超弾性金属を用いることが好まし
い。また、ステントフレーム12を構成するための合成
樹脂としては、ある程度の硬度と弾性を有するものを使
用することができ、具体的には、例えばポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、例えばポリ
エチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレンテ
トラフルオロエチレン(PETFE)などのフッ素樹
脂、その他を挙げることができる。
【0018】以上において、ステントフレームの機械的
な構成は特に限定されるものではなく、種々の公知のス
テントフレームをそのまま用いることができる。例え
ば、自らの特性として収縮・拡張機能を有するセルフエ
クスパンダブルステントとすることができ、また、バル
ーンの拡張力によって塑性変形して拡張されるバルーン
エクスパンダブルステントであってもよい。
【0019】ステントの外径、内径、長さなどは、留置
される血管の径などに応じて、適宜の、あるいは適正な
寸法とされる。血管用のステントにおいては、例えば、
外径が4〜12mm、長さが10〜80mmである。
【0020】ステントフレーム12には、当該ステント
フレーム12に係る円筒状の外周面および内周面を被覆
すると共に、当該ステントフレーム12のすべての開口
が塞がれるよう、重合体皮膜13が設けられている。
【0021】ここに、ステントフレーム12のすべての
開口とは、ステントフレーム12におけるフレーム部材
以外の領域であり、具体的には、フレーム構成要素12
A,12Bにおける各枠素子の開口124、2つのフレ
ーム構成要素12A,12Bが軸方向に隣接することに
よって形成されている開口125、並びに当該開口12
5に係る間隙Gを含む領域である。従って、フレーム構
成要素12A,12Bは、筒状の単一な重合体皮膜13
内に埋設された状態とされている。
【0022】重合体皮膜13を構成する重合体として
は、例えばポリビニルアルコール(PVA)、PVA架
橋重合体、エチレンビニルアルコール共重合体などのポ
リビニルアルコール系の重合体であって、吸水した状態
のポリビニルアルコール系重合体に対して凍結処理と解
凍処理を繰り返して行うことにより、ゲル化されて不溶
化されたポリビニルアルコール系重合体(以下、「特定
のポリビニルアルコール系重合体」という。)が用いら
れる。
【0023】この特定のポリビニルアルコール系重合体
によれば、生体に悪影響を与えない十分な生体適合性
と、ステントフレーム12の変形を阻害せずに、ステン
トフレーム12と共にあるいはステントフレーム12に
追従して変形可能な柔軟性と、必要な強度とを有する。
その上、当該重合体皮膜は、生化学的物質を十分な量で
確実に保持することができると共に、体液と接触するこ
とにより当該生化学的物質を好適に放出する特性を有す
るので、きわめて好適な重合体皮膜13が構成される。
【0024】ポリビニルアルコール系重合体としてポリ
ビニルアルコール(PVA)を使用する場合において、
当該重合体は、平均重合度が500以上でのものあるこ
とが好ましく、更に好ましくは1000以上とされる。
また、当該重合体のケン価度は、ゲル形成上の観点から
100モル%であることが特に好ましい。
【0025】凍結処理における凍結温度は、−5℃以下
であることが好ましく、更に好ましくは−10℃以下と
される。また、解凍処理における解凍温度は、1〜10
℃であることが好ましく、更に好ましくは2〜8℃とさ
れる。塗膜に施される凍結処理および解凍処理の繰り返
し回数は3〜20サイクルとされることが好ましく、更
に好ましくは5〜10サイクルとされる。
【0026】このような凍結処理および解凍処理を施す
ことにより、塗膜を構成するポリビニルアルコール系重
合体はゲル化して結晶化するため、不可逆的に水に不溶
化された状態の含水ゲルとなる。この親水性樹脂物質
は、生化学的物質の保持性能および徐放性能において好
適な特性を有すると共に、十分な機械的強度を有するも
のである。その結果、ステントの重合体皮膜として優れ
た特性を有し、かつ、生化学的物質の保持および放出が
好適に実現される重合体皮膜を形成することができる。
【0027】従って、上記のステント10を構成する重
合体皮膜13には、生化学的活性物質および薬剤から選
ばれる少なくとも1種の生化学的物質を好適に保持させ
ることができる。
【0028】重合体皮膜13に保持される生化学的物質
としては、特に限定されるものではないが、例えば、内
皮細胞増殖因子〔Vascular Endothel
ial Growth Factor(VEGF)〕、
繊維芽細胞増殖因子〔Fibroblast Grow
th Factor−Basic(b−FGF)〕、ヘ
パトサイト増殖因子(HGF)などの生化学的活性物
質;血液凝固促進物質、プラスミノーゲン(t−P
A)、ウロキナーゼ等の血液溶解物質、抗ガン剤、ホル
モン抗圧剤などの薬剤を挙げることができる。以上の生
化学的物質は、その2種以上を用いることができる可能
性がある。
【0029】上記のうち、例えば内皮細胞増殖因子(V
EGF)、繊維芽細胞増殖因子(b−FGF)およびヘ
パトサイト増殖因子(HGF)などの血管の狭窄予防物
質を用いる場合には、例えば、PTCA後の血管の再狭
窄を有効に予防することができ、従ってステントとして
の機能が向上する点で特に好ましい。
【0030】重合体皮膜13の重合体における生化学的
物質の含有割合は、用いられる樹脂や生化学的物質の種
類によっても異なるが、通常、親水性樹脂100質量部
に対し、10-5〜10質量部の範囲である。
【0031】重合体皮膜13において、生化学的物質が
保持される状態は、特に限定されるものではない。従っ
て、例えば重合体皮膜13を構成する樹脂体中に生化学
的物質が均一に溶解または分散されている状態、重合体
皮膜の表面に生化学的物質が偏在する状態、あるいは、
重合体皮膜の内部に生化学的物質が偏在する状態であっ
てもよい。重合体皮膜の表面に生化学的物質が偏在する
状態は、例えば、重合体皮膜の表面に生化学的物質を塗
布することによって得られる状態である。また、重合体
皮膜の内部に生化学的物質が偏在する状態は、例えば、
重合体皮膜の樹脂体の内部のまとまった微小空間内、あ
るいは分散された微小空間内に生化学的物質が保持され
た状態である。
【0032】従って、生化学的物質を保持する重合体皮
膜を形成するためには、種々の方法を利用することがで
きる。例えば、特定のポリビニルアルコール系重合体の
水溶液を、ステントフレームの外周および/または内周
に塗布し、形成される塗膜に対して凍結処理および解凍
処理を繰り返すことにより、当該塗膜をゲル化させて重
合体皮膜を形成し、これに、生化学的物質の溶液を浸漬
法などによって塗布または含浸させる方法を用いること
ができる。
【0033】しかしながら、本発明において特に好まし
い方法は、重合体皮膜に保持させるべき生化学的物質を
含有する特定のポリビニルアルコール系重合体の水溶液
を調製し、これをステントフレームの外周および/また
は内周に塗布し、形成される塗膜に対して凍結処理およ
び解凍処理を繰り返すことにより、当該塗膜をゲル化さ
せて重合体皮膜を形成する方法である。
【0034】以上において、生化学的物質を含有するポ
リビニルアルコール系重合体の水溶液をステントフレー
ムの外周および/または内周に塗布する方法としては、
特に限定されるものではないが、当該水溶液中にステン
トフレームを浸漬することにより塗布する浸漬法が好ま
しく、この場合には、ステントフレームの外周と内周を
連通する開口を閉塞する塗膜を容易に形成することがで
きる。
【0035】このような方法によれば、重合体皮膜の形
成工程において、重合体皮膜形成材料が高温とされるこ
とがないため、重合体水溶液に含有される生化学的物質
が高温環境下に曝されることがなく、従って、当該生化
学的物質が耐熱性の低いものであっても、その効果が消
失したり劣化するおそれがなく、従ってそのような生化
学的物質を有効に使用することができると共に、生化学
的物質を保持させるための独立の工程が不要であるた
め、生化学的物質が保持された重合体皮膜の形成が容易
となる。
【0036】以上において、重合体皮膜13は、単一な
膜体であることは必要ではなく、例えば、ステントフレ
ーム12の外周面を覆う外周膜と、ステントフレーム1
2の内周面を覆う内周膜との二重積層膜により形成さ
れ、外周膜および内周膜の少なくとも一方によってステ
ントフレーム12の開口が塞がれる形態のものであって
もよい。この場合には、生化学的物質は、当該重合体皮
膜を形成する外周膜および内周膜の少なくとも一方に保
持させればよく、また、外周膜および内周膜に、互いに
異なる生化学的物質を含有させることができる可能性も
ある。また、ステントフレーム12の開口の全部が重合
体皮膜によって塞がれていることは必須のことではな
く、開口の一部のもののみが重合体皮膜によって塞がれ
ている状態であってもよい。
【0037】上記のようなステントは、例えば、生体の
血管内に挿入されて目的部位に留置されるが、目的部位
に到達するまでの間は縮径(収縮)された状態とされ、
目的部位に達した後に拡張される。
【0038】ステントを血管内の目的部位に留置する方
法としては、当該ステントを構成するステントフレーム
の構成に応じた方法が用いられる。例えば、外力が作用
されていないときには拡張された状態となるセルフエキ
スパンダブルステントである場合には、目的部位の内径
より小さい外径のガイディングカテーテル内にステント
を収縮させた状態で収納し、このカテーテルの先端を血
管に挿入してその目的部位に到達させ、その後に、ステ
ントをカテーテルの先端開口から押し出す方法が用いら
れる。ここに、押し出されたステントは、カテーテルか
ら解放されることにより、収縮前の形状に復元して拡張
状態となり、目的部位の内面に密着し固定される。
【0039】また、バルーンによって拡張されるバルー
ンエクスパンダブルステントである場合には、血管内に
挿入されたガイディングカテーテルの先端開口からステ
ントを押し出して目的部位に位置させた状態で、当該ス
テント内に配置されたバルーンを膨らませ、その拡張力
によってステントを拡張させて目的部位の内面に密着固
定する方法が用いられる。
【0040】上記の例に係るステント10は、そのステ
ントフレーム12が可変形性を有すると共に、径方向に
伸縮自在である。すなわち、ステントフレーム12がフ
レーム構成要素12A,12Bによるネットにより構成
されると共に、当該ネットを構成する適宜の枠素子間に
間隙Gが形成されているため、この間隙Gが拡大する方
向または縮小するよう、枠素子の変形を伴いながらネッ
トの全体の変形が可能であり、これにより、その径が拡
大するよう変形可能であり、従って、狭窄された状態の
血管の内部に留置されて拡張されることにより、当該血
管の留置部位における内腔を確保し、維持することがで
きる。
【0041】そして、ステント10においては、ステン
トフレーム12における開口が重合体皮膜13によって
閉塞された状態となっていることにより、ステントフレ
ーム12の内周側に生体組織が侵入することが防止され
る。
【0042】特に、図示の例のステント10において
は、重合体皮膜13は、ステントフレーム12が埋没し
た状態となるように設けられているため、ステント10
の留置操作時および留置後において、ステントフレーム
12から重合体皮膜13が分離したり、剥離するおそれ
がない。しかし、重合体皮膜の態様は上記の例に限られ
るものではなく、例えば、ステントフレームの外周およ
び内周のいずれか一方を被覆するものであってもよく、
その場合にも同様の作用効果が得られる。
【0043】上記の構成のステントによれば、ステント
本来の機能である管腔の形成、確保または維持機能が発
揮されると共に、重合体皮膜の有する優れた特性が得ら
れ、更に重合体皮膜に保持されている生化学的物質が例
えば体液と接触することによって放出されるので、当該
ステントの留置部位において当該生化学的物質による治
療効果などの薬理効果を得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明がこれらに限定されるものではない。 <実施例1> (1)ステントの製造 重合度約2000のポリビニルアルコールの濃度20質
量%の水溶液10gに、内皮細胞増殖因子(VEGF)
25μgを添加することにより、重合体皮膜材料溶液を
調製した。一方、タングステン製のネットを円筒状に形
成してなる外径1.6mm、インフレート時の外径が
3.0mm、長さ18mmのステントフレームを有する
バルーンエクスパンダブルステントを用意し、そのステ
ントフレームを直径1.3mmのステンレスワイアに装
着し、ステンレスワイアを介して、ステントフレームを
内径2.0mmのシリコーンチューブ内に入れた。そし
て、このシリコーンチューブ内に、上記重合体皮膜材料
溶液を注入した後、温度−20℃の凍結処理と、温度4
℃の解凍処理を15サイクル繰り返すことにより、前記
ステントフレームの外周および内周を被覆し、ステント
フレームの開口部における膜厚が乾燥時に50μmとな
る状態の重合体皮膜を形成し、本発明のステントを製造
した。得られたステントを、バルーンカテーテルの先端
におけるステント用バルーンにマウントした。
【0045】(2)ステントの適用(ステンティング) 内頸動脈における狭窄部位を目的部位とし、その手前位
置に先端開口が位置された状態に予めガイディングカテ
ーテルを挿入しておき、このガイディングカテーテルの
内部に、上記のステント用バルーンカテーテルを挿入
し、その先端におけるステントを前記狭窄部位に位置さ
せた。
【0046】次いで、ステント用バルーンカテーテルの
内部に、プロテクト用バルーンが先端に装着されたプロ
テクト用バルーンカテーテルを挿通してそのプロテクト
用バルーンを、ステント用バルーンよりも末梢血管側の
部位に位置させ、このプロテクト用バルーンをインフレ
ートさせて内頸動脈から末梢血管に流れる血流を遮断し
た。
【0047】その後、ステント用バルーンをインフレー
トさせることにより、ステントを拡張させ、当該ステン
トの外周面を血管内壁に押し付けることにより、正常時
の径まで血管を拡張させた。その後にステント拡張用バ
ルーンをデフレートさせたところ、当該ステントは目的
部位の内面に密着固定された。
【0048】ガイディングカテーテルの手元側から生理
食塩水を注入することにより、プロテクト用バルーンの
手前側に滞留している血液を外頸動脈側に洗い流した。
プロテクト用バルーンをデフレートさせた後、ステント
拡張用バルーンカテーテルとともにプロテクト用バルー
ンカテーテルを抜去し、ステントの留置を完了した。そ
して、その後の経過により、VEGFが放出されたこと
による効果が確認された。
【0049】
【発明の効果】本発明のステントによれば、血管などに
おける管腔の形成、確保または維持機能というステント
自体による本来の作用と共に、重合体皮膜を構成するも
のが、凍結処理および解凍処理を繰り返すことによりゲ
ル化されたポリビニルアルコール系重合体である親水性
樹脂物質であることにより、当該重合体皮膜が、十分に
高い生体適合性を有しながら十分に高い柔軟性と機械的
強度とを有するものとなり、従ってステントとしての機
能が大きく向上する。その上、上記のポリビニルアルコ
ール系重合体よりなる当該重合体皮膜は、生化学的物質
の保持性能および徐放性能において好適な特性を有する
ものとなり、従って生化学的物質の保持および留置部位
における放出が好適に実現される。
【0050】また、本発明の製造方法によれば、上記の
ように、生体適合性、柔軟性および皮膜としての強度に
おいて優れた特性を有する重合体皮膜を有するステント
が得られる。更に、この製造方法においては、その工程
において材料が高温とされることがないため、重合体皮
膜に含有させるべき生化学的物質が耐熱性の低いもので
ある場合にも、特別な配慮なしに当該生化学的物質を含
有するポリビニルアルコール系重合体の水溶液を用いる
ことができ、当該生化学的物質を、その効能を損なうこ
となしに重合体皮膜に保持させた状態を得ることがで
き、従って、当該生化学的物質による薬理作用などの目
的とする生物化学的作用が確実に奏されるステントが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステントの一実施例の形態を示す説明
用斜視図である。
【図2】図1に示したステントにおける、円筒の軸に直
角な面に沿ったフレーム構成要素の部分横断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ステント 12 ステントフレーム 12A,12B フレーム構成要素 12C 連結部分 121 フレーム部材 122 接合部分 124,125 開口 13 重合体皮膜 P 枠素子の頂部 G 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯崎 修二 神奈川県足柄上郡大井町金子1488−19 Fターム(参考) 4C167 AA44 AA48 AA50 AA54 AA55 BB06 CC09 FF05 GG04 GG06 GG08 GG22 GG24 GG33 GG42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のステントフレームと、このステン
    トフレームの外周面もしくは内周面またはそれらの両方
    を被覆し、かつ、ステントフレームの開口の全部または
    一部を塞ぐよう設けられた、ステントフレームと共に変
    形可能な重合体皮膜とを備えてなり、 前記重合体皮膜は、凍結処理および解凍処理を繰り返す
    ことによりゲル化されたポリビニルアルコール系重合体
    よりなることを特徴とするステント。
  2. 【請求項2】 重合体皮膜に生化学的活性物質または薬
    剤が保持されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ステント。
  3. 【請求項3】 生化学的活性物質が、血管の狭窄予防物
    質であることを特徴とする請求項2に記載のステント。
  4. 【請求項4】 ポリビニルアルコール系重合体の水溶液
    を、ステントフレームに塗布し、形成された塗膜に対し
    て凍結処理および解凍処理を繰り返すことにより当該塗
    膜のポリビニルアルコール系重合体をゲル化させ、これ
    により、ステントフレームの外周面もしくは内周面また
    はそれらの両方を被覆し、かつ、ステントフレームの開
    口の全部または一部を塞ぐよう設けられた、ステントフ
    レームと共に変形可能な重合体皮膜を形成する工程を含
    むことを特徴とするステントの製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリビニルアルコール系重合体の水溶液
    は、生化学的活性物質または薬剤が含有されたものであ
    ることを特徴とする請求項4に記載のステントの製造方
    法。
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