JP2002345780A - マトリクス正則化を用いたmri画像品質改善法 - Google Patents

マトリクス正則化を用いたmri画像品質改善法

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JP2002345780A JP2002136425A JP2002136425A JP2002345780A JP 2002345780 A JP2002345780 A JP 2002345780A JP 2002136425 A JP2002136425 A JP 2002136425A JP 2002136425 A JP2002136425 A JP 2002136425A JP 2002345780 A JP2002345780 A JP 2002345780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも2つの受信コイルを含むシステム
により作成された磁気共鳴画像の信号対ノイズ比を増大
させる。 【解決手段】 k空間ラスタ・データ行の相互間の間隔
を大きくすることによってデータ収集期間を短縮する
と、画像の折り返しが生じる。その展開アルゴリズムが
必要とされるような場合、本方法は、受信コイルに対応
する感度マトリクスを識別し(200)、NMR信号を
収集して該信号を画像の画素強度に変換し(204)、
補正マトリクスを定め、上記感度マトリクスを補正マト
リクスの関数として変更し(208、210、21
2)、該変更した感度マトリクスと強度マトリクスとを
組み合わせて推定スピン密度マトリクスを生成し、スピ
ン密度マトリクスを用いて最終画像を作成する(21
4、216、220)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の分野は磁気共鳴イメ
ージング(MRI)方法及びシステムである。より具体
的に述べると、本発明は、データ処理の際に画像データ
を展開(unwrap)することを必要とするような場合にMR
I画像の信号対ノイズ比を大きくするシステム及び方法
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】人体組織のような物質が一様な磁場(分
極用磁場B0 )を受けると、該組織内のスピンの個別の
磁気モーメントがこの分極用磁場と整列しようとする
が、その回りをそれぞれの固有のラーモア周波数で不規
則に歳差運動する。そこで、物質(すなわち、組織)
が、x−y平面内にあってラーモア周波数に近い周波数
を持つ磁場(励起磁場B1 )を受けると、正味の整列し
たモーメントMzがx−y平面へ向かって回転すなわち
「傾斜」して、正味の横磁気モーメントMtを生じる。
励起信号B1 が終了した後、励起されたスピンによって
信号が放出される。この信号は受信コイルによって受信
されて、画像を形成するように処理される。
【0003】画像を作成するためにこれらの信号を利用
するとき、励起する組織内の位置を選択するために勾配
磁場(Gx、Gy及びGz)が用いられる。典型的に
は、特定の使用する局在化(localization)法にしたがっ
て勾配磁場Gx、Gy及びGzを変える一連の測定サイ
クルで、画像を作成しようとする領域が走査される。こ
こで、勾配Gyが位相符号化軸Yに沿って信号の位相を
調節するために使用されると仮定する。その結果として
生じる一組の受信した磁気共鳴(NMR)信号はディジ
タル化されて、k空間ラスタ形式で記憶される。図2
に、データの複数の行12を含む代表的なk空間ラスタ
10を示す。全てのk空間データを収集した後、このデ
ータは典型的には2次元フーリエ変換され、次いで、そ
の結果として生じるデータは、多くの周知の再構成手法
のうちの1つを使用して画像を再構成するように使用さ
れる。図2には、その結果として生じる代表的な画像1
4も示してある。
【0004】従って、MR画像内の各画素の強度(inten
sity) は一般に2つの因子の関数である。第1に、画素
信号強度は、画像内の特定の画素に対応する撮像対象物
のスライス内の一点におけるスピン密度mの関数であ
る。第2に、画素信号強度はまた、NMR信号を受け取
って該信号をアナログ信号へ変換し、次いでk空間に記
憶するためにディジタル信号へ変換するようにするため
の受信コイルの動作特性の関数である。詳しく述べる
と、端部画素強度に最も影響を及ぼすコイル動作特性は
コイル感度sと称されている。従って、画素yについて
の強度iは、次の式 i(y)=s(y)m(y) 式(1) によって表すことができる。
【0005】任意のイメージング・システムの価値を判
断するために使用することのできる幾つかの異なる因子
があるが、最も重要な因子の内の2つは、結果として生
じる画像の品質と、撮像データを収集することのできる
速度である。画像品質が高くなれば診断価値が高まる。
収集速度が増大すると、システムのスループット(所与
の期間内に実行することのできる撮像活動の回数)が増
大し、また収集期間が短縮された場合は患者の体動が低
減するので(すなわち、期間が短い場合は期間が相対的
に長い場合よりも患者の体動が起こる可能性が少なくな
るので)画像品質を向上できる。MRIシステムの場
合、該システムが比較的高価であり、その費用の一部は
システムが受ける使用量によってまかなわれるので、ス
ループットは非常に重要である。
【0006】システムのスループットを増大する一方法
は、撮像活動中に収集するデータ量を低減することであ
る。例えば、収集するデータ量を低減する一方法は、k
空間内の位相符号化ライン相互間の間隔を増大すること
である。図3には、図2のラスタ10と比べてk空間ラ
インが半分である代表的なk空間ラスタ20を示す。ラ
スタ20のデータを収集するのに要する時間は、ラスタ
10のデータを収集するのに要する時間の大体半分であ
る。
【0007】データ収集の際に用いられる位相符号化ラ
インの数を減少することによって、結果として生じる画
像の位相符号化軸Yに沿った撮影領域(FOV)も減少
する。再び図3を参照すると、図3の画像15について
のFOVが、位相符号化軸Yに沿った図2の画像におけ
るFOVのほぼ半分であるように示されている。撮像す
る対象物がこの減少FOV内に収まる場合、この減少F
OVは結果として生じる画像に影響を与えない。k空間
位相符号化ラインを減少することによってFOVが減少
するので、k空間位相符号化ラインが減少する率は減少
係数Rと称される。
【0008】これと対照的に、撮像する対象物が減少F
OVの外まで延在している場合、そのFOV外の対象物
部分に対応する画像部分が画像上で「折り返し(wrap ar
ound) 」を生じて、他の画像部分の上に重なる。従っ
て、図3において、FOV外の画像部分22及び24が
折り返しを生じて、FOV内の画像部分25の上に重な
って、それぞれ折り返された部分28及び26を生成す
る。各々の折り返された部分(例えば、28)は、折り
返し無しの画像(すなわち、図2の画像のような画像)
における2つの異なる画素に対応する2つの強度の和で
ある画素強度を含む。各々の折り返された画素強度を生
成するために組み合わされる2つの強度は、FOV内の
画素に対応する強度と、FOV外の画素に対応する強度
とを含む。例えば、図2及び3を参照して説明すると、
図3のFOVが図2にも線36及び38の間の空間とし
て示されており、従って、FOVが図3に示されている
ように減少されたとき、画素30はFOV内の画素であ
るが、画素40はFOV外の画素になる。従って、画素
40の画素強度は矢印41で示すように折り返しを生じ
て、画素30の強度に重なる。画素30及び40の強度
が一緒に加算されて、折り返し時の画素42の強度を生
成する。
【0009】減少係数Rが2よりも大きい場合、追加の
画像の折り返しが生じて、折り返された画像の画素が、
2つよりも多い(例えば、3つ、4つ等の)折り返しの
無し画素に対応する強度を含むようになることがある。
この追加の画像折り返しは、その結果として生じる画像
の診断価値を更に低減させる。
【0010】図3の代表的な画像のような折り返された
画像を効果的に「展開(unwrap)」する方法が考案されて
いる。各コイルの感度が既知である数個のNMR信号受
信コイルを設けることによって、上記式(1)の順列を
用いて、折り返された画素の強度をFOV内の強度とF
OV外の強度とに分離できることが認められる。このた
め、位相符号化軸に沿って、第1及び第2の受信コイル
に対応する折り返された画素の強度yはそれぞれ次のよ
うに表すことができる。
【0011】 i1(y)=s1(y) m(y) + s1 (y+D) m(y+D) 式(2) i2(y)=s2(y) m(y) + s2 (y+D) m(y+D) 式(3) ここで、Dは位相符号化用FOV(図3参照)である。
【0012】図2及び3を引き続き参照して説明する
と、第1及び第2のコイルの各々についての感度s1
びs2 が既知であると仮定して、第1及び第2のコイル
の各々について強度データが収集された後では、m
(y)及びm(y+D)のみが未知である。従って、未
知数の各々について式(2)及び(3)を解いて、画素
y及びy+Dにおけるスピン密度m(y)及びm(y+
D)をそれぞれ決定することができる。各画素における
スピン密度は次いで、画像を「展開」するための強度へ
変換することができる。
【0013】減少係数Rを増大させることによって、収
集するデータ量を減少させ、従って、スループットを増
大させることができる。しかしながら、任意のシステム
において解くことのできる未知数の数は、該システム内
の別々の受信コイルの数に等しい。従って、所与のシス
テムにおいて、最大の減少係数Rは受信コイルの数Nに
等しい。例えば、4つの受信コイルを含む上述の代表的
なシステムにおいては、最大の減少係数Rは4である。
【0014】一般的に云えば、減少係数Rによる特定の
折り返された画素の強度yは次式によって表すことがで
きる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、jはコイル番号を表し、s
j(y) はコイルjの感度を表す。
【0017】N個のコイルを含むシステムでは、強度マ
トリクスI、スピン密度マトリクスM及び感度マトリク
スSは寸法N×1、R×1及びN×Rをそれぞれ有する
ものとして定義することができ、式(4)は次のように
マトリクス形式で書き直すことができる。
【0018】 I=SM 式(5) 。
【0019】
【外1】
【0020】
【数2】
【0021】信頼できる式(6)の解はスピン密度推定
誤差を最小にするはずである。従って、式(6)の典型
的な解は、
【0022】
【数3】
【0023】を最小にして、次の式
【0024】
【数4】
【0025】を生じる。上式において、+はエルミート
共役を表す。
【0026】明らかに、式(7)の解の値は、コイルの
感度を決定できる正確さに左右される。残念なことに、
当該分野ではコイル感度を決定する幾つかの方法が考案
されているが、感度に影響を及ぼす因子が多数あり、例
えば、感度マトリクスSの逆マトリクス生成時にノイズ
が屡々生じて、これが伝播して、得られる画像において
悪化する。従って、式(7)を解くことは、理論的には
画像データを展開する一方法を提供するが、実際には、
得られる画像の信号対ノイズ比(SNR)が比較的低く
なる。
【0027】
【発明の概要】本発明は、コイル感度マトリクスを修正
し、この修正マトリクスを元のマトリクスの代わりに使
用して、上記の式(7)と同様な式を解くことにより画
素のスピン密度を決定することによって、展開した画像
におけるノイズを低減する方法である。
【0028】
【外2】
【0029】
【数5】
【0030】のように書き直すことができる。
【0031】
【外3】
【0032】
【数6】
【0033】のように書き直すことができる。
【0034】
【外4】
【0035】幾つかの方法に加えて、本発明はまた、各
々の方法を実行するための装置を含む。
【0036】本発明のこれらの及び他の面は、添付の図
面を参照した以下の説明から明らかになろう。以下の説
明は、本発明の好ましい実施形態を示す添付の図面を参
照して行う。このような実施形態は必ずしも本発明の全
範囲を表しているものではなく、従って本発明の範囲を
解釈するには特許請求の範囲を参照すべきである。
【0037】
【発明の実施の形態】図1には、本発明を採用する代表
的なMRIシステムの主要構成要素を示す。このシステ
ムの動作は、キーボード又は制御パネル102及び表示
装置104を含むオペレータ・コンソール100から制
御される。コンソール100はリンク116を介して別
個のコンピュータ・システム107と連絡しており、該
コンピュータ・システム107はオペレータが画面10
4上の画像の生成及び表示を制御することを可能にす
る。コンピュータ・システム107は、バックプレーン
を介して互いに連絡する複数のモジュールを含む。これ
らの連絡するモジュールには、画像処理装置モジュール
106、CPUモジュール108、及び画像データ・ア
レイを記憶するフレーム・バッファとして当該分野で知
られているメモリ・モジュール113が含まれる。コン
ピュータ・システム107は、画像データ及びプログラ
ムの記憶のためにディスク記憶装置111及びテープ駆
動装置112に結合されている。システム107はま
た、高速直列リンク115を介して別個のシステム制御
装置122と連絡する。
【0038】システム制御装置122はバックプレーン
によって一緒に接続された一組のモジュールを含む。こ
れらの接続されたモジュールには、CPUモジュール1
19及びパルス発生器モジュール121が含まれ、パル
ス発生器モジュール121は直列リンク125を介して
オペレータ・コンソール100に接続される。このリン
ク125を介して、システム制御装置122は、実行す
べき走査シーケンスを指示するオペレータからの指令
(コマンド)を受け取る。パルス発生器モジュール12
1は、所望の走査シーケンスを実施するためにシステム
の構成要素を動作させる。パルス発生器モジュールは、
生成すべきRFパルスのタイミング、大きさ及び形状を
指示するデータ、並びにデータ収集窓のタイミング及び
長さを指示するデータを生成する。パルス発生器モジュ
ール121は、一組の勾配増幅器127に接続されて、
走査中に生成すべき勾配パルスのタイミング及び形状を
指示する。
【0039】パルス発生器モジュール121はまた、生
理学的情報収集制御装置129から患者データを受け取
る。生理学的情報収集制御装置129は、患者に接続さ
れた複数の異なるセンサからの信号、例えば、電極から
のECG信号又はベローズからの呼吸信号を受け取る。
更に、パルス発生器モジュール121は、患者及び磁石
システムの状態に関連した様々なセンサからの信号を受
け取る走査室インターフェース回路133に接続されて
いる。また、患者位置決めシステム134が、走査室イ
ンターフェース回路133を介して、走査のために患者
を所望の位置へ動かす指令(コマンド)を受け取る。
【0040】パルス発生器モジュール121によって発
生された勾配波形が、Gx、Gy及びGz増幅器よりな
る勾配増幅器システム127に印加される。各々の勾配
増幅器は、全体を139で示した組立体内の対応する勾
配コイルを励磁して、収集する信号を位置符号化するた
めに使用される磁場勾配を生成させる。この勾配コイル
組立体139は磁石組立体141の一部を構成し、この
磁石組立体141は分極用磁石140及び全身用RFコ
イル152も含んでいる。システム制御装置122内の
送受信器モジュール150がパルスを発生し、これらの
パルスはRF増幅器151によって増幅されて、送受信
切換えスイッチ154によりRFコイル152に結合さ
れる。送受信切換えスイッチ154はパルス発生器モジ
ュール121からの信号によって制御されて、送信モー
ド中はRF増幅器151をコイル152に接続し、受信
モード中は前置増幅器153を組立体141内の別個の
受信コイル(図4参照)に接続する。
【0041】図4をも参照して説明すると、図1の代表
的な磁石組立体141は4つの別個の受信コイル60、
62、64及び66を含んでいる。コイル60、62、
64及び66は説明を簡単にするために簡略した構成で
示しているが、他の構成も使用し得る。このようにし
て、点72は、コイル60、62、64及び66の各々
に信号を生成させる。代表的な撮像平面70も示されて
おり、平面70内の代表的な点に対応する拡大した空間
が参照符号72で識別されている。患者内部の励起され
た核種によって放射されたNMR信号は、磁場B1 〜B
4 を累積的に生じさせる信号を生成し、これらの磁場B
1 〜B4 はコイル60、62、64及び66によってそ
れぞれ検出される。このようにして、点72は磁場B1
〜B4 の各々に影響を与える信号を生成し、従って、点
72についての情報がコイル信号中に存在する。同様
に、平面70内の他の悉くの点も磁場B1 〜B4 の各々
に影響を与える信号を生成する。コイル60、62、6
4及び66によって検知された磁場の各々は、MR画像
を作成するために累積的に用いられるデータへ変換され
る。
【0042】このため、コイル60、62、64及び6
6の各々が前置増幅器153に結合される。コイル6
0、62、64及び66によって検出されたNMR信号
は、増幅された後、送受信器モジュール150の受信部
によって復調され、フィルタ処理され、ディジタル化さ
れて、システム制御装置122内のメモリ・モジュール
160へ送られる。収集されたデータはk空間ラスタに
記憶される。コイル60、62、64及び66の各々に
は別々のラスタが対応している。走査が完了して、デー
タ・アレイ全体がメモリ・モジュール160内に収集さ
れたとき、アレイ処理装置161が4つのk空間ラスタ
の各々についてフーリエ変換を実行して、受信したNM
Rデータに対応する4つの別々の画像を作成する。画像
データは4つの別々の画素強度アレイとして記憶され
る。その後、4つの別々の画像からのデータを組み合わ
せることにより、相対的に高い画像品質の単一のNMR
画像を作成することができる。
【0043】図2を参照して説明すると、多数のk空間
行のデータ12が累積されている場合、その結果として
生じる画像14は位相符号化軸Yに沿って比較的大きな
寸法を持ち、従って比較的大きい対象物を撮像すること
ができる。しかしながら、データ収集を完了するのに要
する時間が、収集するデータの量に比例する。収集速度
を増大する一方法は、図3に示されているように収集さ
れるデータのk空間行の相互間の間隔を大きくすること
によって、収集するデータの量を減少させることであ
る。その結果として生じる画像15は位相符号化軸Yに
沿って減少した寸法Dを持ち、これは、軸Yに沿った撮
像対象物の寸法に依存して、該結果として生じる画像内
の様々な画素が撮像対象物内の2つ以上の場所に対応す
る強度データを含むように該結果として生じる画像に折
り返しを生じさせることがある。本発明は、高いSNR
を保ちながら減少FOVの画像の折り返された部分を効
果的に展開するために、図1のシステムの処理装置によ
って実行される方法を含む。
【0044】ここで図5を参照すると、, 本発明の代表
的な方法190が例示されている。図1をも参照しなが
ら説明すると、処理ブロック201で、図1のインター
フェース100を使用して、システムのユーザはFOV
減少係数Rを設定することによって、MRデータを収集
する速度を決定することができる。減少係数Rは1とN
との間の範囲を有し、ここで、Nは組立体141内の受
信コイルの数である。本例では、受信コイルの数Nが4
であり、従って減少係数Rの最大値が4である。このた
め、本例では、減少係数Rは1、2、3及び4のいずれ
かの値を持つことができる。減少係数Rが1に設定され
た場合、k空間行の相互間の間隔が最小になって、可能
な最大量のデータが収集されるようになり、且つデータ
収集期間は比較的長くなる。減少係数Rが4に設定され
た場合、データのk空間行の相互間の間隔が最大になっ
て、収集を行う際に最小量のデータが収集されるように
なり、且つ収集期間は最小になる。
【0045】次のブロック200において、図1のシス
テムの構成部品を使用して、コイル60、62、64及
び66(図4参照)の各々についてコイル感度を識別す
る。このため、コイル感度は、既知のMRI特性を持つ
対象物を磁石組立体141の内部の撮像容積内に配置し
た試運転の際に測定される。対象物を撮像容積141内
に配置した状態で、組立体127により勾配磁場を印加
し、対象物が発生するNMR信号をコイル60、62、
64及び66によって検知する。これらの信号はコイル
から送受信器150の受信器部分に供給されて、そこで
復調され、フィルタ処理され、ディジタル化されて、コ
イル60、62、64及び66の各々について別々のk
空間ラスタを構成する。次いで、これらのk空間ラスタ
の各々にフーリエ変換を適用して、結果として生じる画
像に対応する画素強度を生成する。
【0046】試験の対象物の磁気共鳴特性が既知である
ので、対象物を形成する材料のスピン密度が分かる。従
って、上記の式(1)を参照して、各コイルに対応する
試験画像が完成して、画素強度が決定された後、感度に
ついて(すなわち、各々の強度i及びスピン密度mが既
知である)式(1)を解くことができ、従って、撮像容
積の内部の撮像空間内の各点について各コイルに対応す
る感度を決定することができる。ブロック200で、こ
れらのコイル感度は、その後に作成すべき折り返された
画像内に存在する画素の各々について感度マトリクスS
を形成するように配列される。
【0047】図1及び図5を引き続き参照して説明する
と、試運転を完了して、感度マトリクスSを形成した
後、データ収集手順が開始される。処理ブロック202
で、NMR信号がデータ収集期間の間に収集される。N
MR信号はk空間ラスタに記憶される。ここで、別々の
ラスタがコイル60、62、64及び66の各々に対応
する。次いで、ブロック202で、画像処理装置106
(図1参照)がk空間ラスタの各々について2次元フー
リエ変換を実行して、コイル60、62、64及び66
の各々について別々の画像を作成する。結果として生じ
る画像は、図3に示した画像15のように折り返された
画像内の画素について画素強度を有する。
【0048】処理ブロック204において、処理装置1
06が全ての画像からの折り返された画素に対応する強
度を強度マトリクスIに配列する。ここで、折り返され
た画像内の各画素について1つのマトリクスが対応す
る。ブロック206で、処理装置106は、表示装置1
04を介して、システム・ユーザがスカラー値すなわち
調節可能なパラメータλを供給するためのインターフェ
ースを提供する。このインターフェースは、λをどの様
に用いるかについて、又は結果として生じる画像に対す
るλの効果についての命令を含み得る。λについての値
は、本例では0と1との間の値に制限される。λが比較
的大きい場合、ノイズ低減の量は増大する。しかしなが
ら、λが大きい場合(すなわち、比較的1に近い場
合)、ノイズ低減はかなり大きいが、何らかの未補正の
エイリアシングが生じることがある。従って、λについ
ての最適な値は、許容可能なノイズと許容可能な未補正
のエイリアシングとに関するシステム・ユーザの判断に
左右される。ブロック206で、調節可能なスカラー値
λはインターフェース100を介して処理装置106が
受け取る。
【0049】処理ブロック208で、処理装置106は
スカラー値λにR×R単位マトリクスを乗算して、補正
マトリクスλHを作成する。ブロック210で、処理装
置106は感度マトリクスSのエルミート共役S+ (す
なわち、各画素について1つずつ)を決定し、エルミー
ト共役S+ と感度マトリクスSとを乗算して、各画素に
ついて1つずつ、中間マトリクスS+ Sを作成する。
【0050】ブロック212で、処理装置106は補正
マトリクスλHを対応する中間マトリクスS+ Sに加算
して、最小化マトリクス(S+ S+λH)を作成する。
ブロック214で、処理装置106は各々の最小化マト
リクスからその逆最小化マトリクスを生成する。
【0051】ブロック216で、処理装置106は、各
々の逆最小化マトリクスに、元の感度マトリクスSの対
応するエルミート共役S+ を乗算して、修正感度マトリ
クス[(S+ S+λH)-1+ ]を作成する。ブロック
218で、処理装置106は修正感度マトリクスに、対
応する強度マトリクスIを乗算して、コイル60、6
2、64及び66に対応する別々の画像について、展開
した画像内の画素y及びy+Dについての展開したスピ
ン密度を決定する。続いて、ブロック220で、処理装
置106は展開したスピン密度を使用し、全ての4つの
コイル60、62、64及び66に対応するデータを用
いて、展開した画像を作成する。このように、図1のシ
ステムは上記の式(9)を解いて、展開した画素のスピ
ン密度を決定し、次いで該スピン密度を使用して、高い
SNRを持つ画像を作成する。
【0052】上述の代表的な方法は、特に、減少係数R
がイメージング・システムの受信コイルの数Nに等しい
場合に最大加速度係数で、実質的にSNRを改善する。
減少係数Rを4に設定して上述の方法を使用したシステ
ムの試験の際に、SNRと未補正のエイリアシングとの
間での妥当なトレードオフが、パルス・シーケンス・パ
ラメータ、走査平面及びコイル特性に関係なく、スカラ
ー値λを10-3に等しく設定したことにより達成された
ことが分かった。この値のスカラー値λでは,画像の中
央付近のノイズが20%減少した。
【0053】図3を再度参照して説明すると、折り返さ
れた画像において画像の特定の部分が他の画像部分より
も多くのノイズを含んでいることを理解されたい。例え
ば、撮像する対象物の中の1つの点ではなく2つの点に
対応する情報を含む折り返された画像部分26は、一般
に、撮像する対象物の中の単一の点に対応する情報だけ
を含んでいる他の画像部分(例えば、25)よりも多く
のノイズ成分を含んでいる。以後、一つの画素がそれら
についての情報を含んでいる点の数を、レプリカ(repli
cate) の数と呼ぶ。例えば、2つの点が一つの画素に対
する情報の寄与分を有している場合、レプリカの数は2
であり、3つの点が一つの画素にする情報の寄与分を有
している場合、レプリカの数は3である、と云う風にな
る。
【0054】相対的に多数のレプリカを含んでいる画素
におけるノイズは、相対的に少数のレプリカを含んでい
る画素におけるノイズよりも相対的に大きいので、最適
なシステムは、相対的に少数のレプリカを含む画素を展
開するときよりも相対的に多数のレプリカを含む画素を
展開するときにノイズをより大きく減衰させるべきであ
る。
【0055】このため、本発明の一実施形態では、レプ
リカの数が相対的に多い、従って相対的に高いノイズの
画像領域を、相対的に低いノイズの(すなわち、レプリ
カの数が相対的に少ない)領域から区別することができ
るように、折り返された画像内の対象物の境界を決定す
る。その後、展開した時に結果として生じる画像全体に
わたってSNRが一様になるように、相対的に高いノイ
ズの領域及び相対的に低いノイズの領域について異なる
スカラー値λを設定し又は自動的に選択することができ
る。
【0056】図6には、異なる画像部分について異なる
λ値を設定する方法2250が例示されている。図5も
参照して説明すると、図6の方法は図5の下位の方法で
あり、ブロック204において強度が強度マトリクスに
配列された後で、ブロック252において開始する。次
いで、図1をも参照して説明すると、ブロック254に
おいて、システム・ユーザが処理装置106に命令し
て、折り返された画像の一つ(例えば、コイル60に対
応する折り返された画像)を表示装置104に表示させ
る。
【0057】ブロック256において、ユーザがλの指
定のために上記表示された折り返された画像の一部分を
選択するための選択ツールも提供される。例えば、ユー
ザが表示され画像上の一般領域を選択できるようにする
マウス操作カーソル又は同様なものを設けてもよい。一
般領域が選択されたとき、処理装置106は、特定の領
域について最も可能性のある境界を識別して、境界内の
該領域をハイライトすると共に、ユーザがハイライトさ
れた領域を容認するための容認アイコンを提供するよう
に、プログラムし得る。例えば、図3を再び参照して説
明すると、ユーザが空間26内の任意の点を指示すべき
であった場合、処理装置106は空間26全体をハイラ
イトし且つ容認アイコンを提供する。更に、ブロック2
56で、処理装置106はユーザが選択された画像部分
についてスカラー値λを指示できるようにする。
【0058】ブロック258において、処理装置106
は画像部分の選択及びスカラー値λの設定を受けて、そ
の情報を記憶する。次いで、ブロック260において、
処理装置106は、スカラー値λの値を追加の画像部分
について設定する必要があるかユーザに質問する。追加
のλ値を設定する必要がある場合、制御経路はブロック
256に戻り、上記処理を繰り返す。全てのλの値が指
定された場合は、制御経路はブロック262へ進む。
【0059】ブロック262において、処理装置106
は上記のように指定されたスカラー値λを使用して、2
つの異なる補正マトリクス、すなわち、空間26及び2
8内の画素についての補正マトリクスと空間25内の画
素についての別の補正マトリクスを作成する。ここで、
制御経路は図5へ戻ってブロック210へ進み(ブロッ
ク264参照)、そこで、折り返された画像を展開する
処理を続ける。
【0060】画像部分を識別するために上記の手動処理
を使用できるが、他のより自動化された処理を使用する
こともできる。例えば、減少係数Rが与えられている場
合、処理装置106は、折り返された画像に生じること
がある起こり得る又は潜在的なオーバーラップを決定す
ることができ、次いで異なるレプリカ数を持つ画像部分
の証拠となる符号を探索することができる。Rが2であ
る場合、1つ又は2つのレプリカを持つ画素があるのみ
であり、最大でも、3つの別々の画像部分がある(1つ
の画像部分は単一のレプリカの画素を含み、2つの画像
部分はそれぞれ2つのレプリカの画素を含む)。
【0061】図7に、一つの自動化方法278が例示さ
れている、この方法では、図5のブロック204で開始
して(ブロック280参照)、制御経路はブロック28
2へ進み、そこで、処理装置106が折り返された画像
の1つにアクセスする。ブロック284で、処理装置1
06は探索を行って、切り離すべきと思われる画像部分
について位相符号化軸に直角な縁に沿って画像境界を識
別する。例えば、図3において、処理装置106は縁5
1に沿って本質的に異なる画素強度を探索して、点53
及び55を突き止める。点53及び55を突き止める
と、処理装置106は、それらの点で終端する境界の全
体的な傾向を決定することができる。ブロック286
で、処理装置106は、画像の反対側の縁61に沿っ
て、Y軸に直角な軸に沿った同じ位置にある点57及び
59を識別する。その後、ブロック288で、処理装置
106は他の縁で(例えば、点53及び55で)識別さ
れた境界の傾向を継続して、2つのレプリカの画素を含
む画像部分の1つとして空間28を識別し、その空間に
目印を付ける。
【0062】同様な処理を実行して、2つのレプリカの
画素を含む第2の画像部分として空間26を識別する。
デフォールトによる残りの部分25は単一のレプリカを
含む。
【0063】本例において、別々の部分25、26及び
28を識別した後、ブロック290で、処理装置106
は2つの異なるスカラー値、すなわち、単一のレプリカ
の部分25について1つのスカラー値、及び2つのレプ
リカの部分26及び28の各々について他のスカラー値
を要求する。その後、ブロック300で、処理装置10
6はスカラー値を用いて2つの別々の補正マトリクスを
作成し、次いでブロック302で、制御経路は図5のブ
ロック210へ戻る。
【0064】上述した方法及び装置は代表的なものに過
ぎないものであって、本発明の範囲を制限するものでは
ないこと、並びに当業者には本発明の範囲内で様々な変
更を行い得ることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の方法を実行するMRイメージング・シス
テムの略図である。
【図2】k空間ラスタ及び結果として生じる画像を示す
略図である。
【図3】図2と同様であるが、k空間データの行相互間
の間隔を比較的に大きくしたk空間ラスタと、結果とし
て生じる減少FOV画像とを示す略図である。
【図4】受信コイルの構成と、撮像平面と、撮像平面内
の拡大した点とを示す略図である。
【図5】本発明に従った代表的な方法を例示するフロー
チャートである。
【図6】本質的に異なるレプリカを持つ画像部分を識別
するための手動方法を例示するフローチャートである。
【図7】自動化した方法であることを除いて、図6と同
様なフローチャートである。
【符号の説明】
10、20 k空間ラスタ 12 データの行 14、15 画像 22、24 FOV外の画像部分 25 FOV内の画像部分 26、28 折り返された部分 30 FOV内の画素 36、38 線 40 FOV外の画素 42 画素 51、61 縁 53、55、57、59 点 60、62、64、66 受信コイル 100 オペレータ・コンソール 102 制御パネル 104 表示装置 111 ディスク記憶装置 112 テープ駆動装置 139 勾配コイル組立体 140 分極用磁石 141 磁石組立体 152 RFコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケビン・エフ・キング アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ニュ ー・ベルリン、ウエスト・リッジ・ロー ド、15651番 Fターム(参考) 4C096 AA20 AB07 AD13 BB18 CC06 DB18

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の2次元スライス画像を作成する
    ために使用される、複数の受信コイルを含む磁気共鳴イ
    メージング(MRI)システムにおいて、データ収集の
    際の撮像領域が撮像対象物の断面より小さく、これによ
    り、収集したk空間データを画像データに変換するとき
    に、折り返された画像部分を含む折り返された画像が結
    果として生じ、該画像部分での折り返された画素強度
    が、適切に位置した画素及び少なくとも1つの折り返さ
    れた画素の各々からの強度を含み、各々の受信コイルが
    上記対象物の断面内の各位置からMRI信号を受け取る
    と共に、該コイルがスライス内の異なる点からの信号に
    どの様に応動するかを示すコイル固有の感度を有してい
    る場合に、前記MRIシステムに使用される方法であっ
    て、 当該方法は、前記折り返された画像部分を展開するとき
    に画素の信号対ノイズ比を増大する方法であり、当該方
    法は、前記折り返された画像部分内の各画素について、 前記複数コイルのシステム内の各コイルについてコイル
    感度を識別し、これらのコイル感度を配列して、各画素
    についての感度マトリクスSを形成するステップ(20
    0)と、 前記画素に対応する各コイルからの強度を配列して、強
    度マトリクスを形成するステップ(204)と、 前記感度マトリクスSを修正することによって修正コイ
    ル感度マトリクスS’を作成するステップ(208、2
    10、212)と、 前記修正コイル感度マトリクスの逆マトリクスを作成す
    るステップ(214)と、 前記逆マトリクスに前記強度マトリクスを乗算して、前
    記画素に対応する展開した画素スピン密度を含むスピン
    密度マトリクスを作成するステップ(216)と、 前記スピン密度マトリクスを使用して、最終画像を作成
    するステップ(220)と、を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 前記修正コイル感度マトリクスS’を作
    成するステップは、前記感度マトリクスSに補正マトリ
    クスを数学的に組み合わせて最小化マトリクスを作成す
    るステップ(210、212)を含んでいる、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記数学的に組み合わせるステップは、
    前記感度マトリクスのエルミート共役を決定し、該エル
    ミート共役と前記感度マトリクスとを数学的に組み合わ
    せて中間マトリクスを作成するステップ(210)、及
    び該中間マトリクスと前記補正マトリクスとを数学的に
    組み合わせるステップを含んでいる、請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記数学的に組み合わせて中間マトリク
    スを作成するステップは、前記エルミート・マトリクス
    と前記感度マトリクスとを乗算するステップを含んでい
    る、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記数学的に組み合わせて最小化マトリ
    クスを作成するステップは、前記補正マトリクスと前記
    感度マトリクスとを加算するステップを含んでいる、請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記補正マトリクスは対角マトリクスで
    ある、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 更に、単位マトリクスにスカラー値を乗
    算することによって前記対角マトリクスを形成するステ
    ップ(208)を含んでいる請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 スカラー値を受け取るインターフェース
    を設けて、スカラー値を受け取り(206)、次いでス
    カラー値に単位マトリクスを乗算して補正マトリクスを
    作成するステップ(208)を含んでいる請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 異なる折り返された画像部分が、異なる
    数の折り返された画素からの強度情報を含んでおり、前
    記スカラー値を受け取るステップ(258)は、少なく
    とも2つの異なるスカラー値を受け取るステップを含ん
    でおり、その内の第1のスカラー値は第1の数の折り返
    された画素からの強度情報を含み、且つ第2のスカラー
    値は第2の数の折り返された画素からの強度情報を含ん
    でいる、前記請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記異なる折り返された画像部
    分の各々を識別して、該異なる画像部分の各々について
    別々のスカラー値を供給するステップ(256)を含ん
    でいる、前記請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記修正コイル感度マトリクスを作成
    するステップは更に、前記最小化マトリクスの逆マトリ
    クスを作成し、該逆最小化マトリクスに前記感度マトリ
    クスのエルミート共役を乗算するステップ(216)を
    含んでいる、請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 対象物の2次元スライス画像を作成す
    るために使用される、複数の受信コイルを含む磁気共鳴
    イメージング(MRI)システムにおいて、データ収集
    の際の撮像領域が撮像対象物の断面より小さく、これに
    より、収集したk空間データを画像データに変換すると
    きに、折り返された画像部分を含む折り返された画像が
    結果として生じ、該画像部分での折り返された画素強度
    が、適切に位置した画素及び少なくとも1つの折り返さ
    れた画素の各々からの強度を含み、各々の受信コイルが
    上記対象物の断面内の各位置からMRI信号を受け取る
    と共に、該コイルがスライス内の異なる点からの信号に
    どの様に応動するかを示すコイル固有の感度を有してい
    る場合に、前記MRIシステムに使用される装置であっ
    て、 当該装置は、少なくとも1つの折り返された画素を展開
    するときに最終画像の画素の信号対ノイズ比を増大する
    装置であり、当該装置は、前記折り返された画像内の各
    画素について、 前記複数コイルのシステム内の各コイルについてコイル
    感度を識別し、これらのコイル感度を配列して感度マト
    リクスSを形成する手段(200)と、 前記画素に対応する強度を配列して、強度マトリクスを
    形成する手段(204)と、 前記感度マトリクスSを修正することによって修正コイ
    ル感度マトリクスS’を作成する手段(208、21
    0、212)と、 前記修正コイル感度マトリクスの逆マトリクスを作成す
    る手段(214)と、 前記逆マトリクスに前記強度マトリクスを乗算して、前
    記画素に対応する最終画像の画素についてスピン密度マ
    トリクスを作成する手段(216)と、 前記スピン密度マトリクスを使用して、最終画像を作成
    する手段(220)と、を含む前記装置。
  13. 【請求項13】 前記修正コイル感度マトリクスS’を
    作成する手段は、前記感度マトリクスSに補正マトリク
    スを数学的に組み合わせて最小化マトリクスを作成する
    手段(210)を含んでいる、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記数学的に組み合わせる手段は、前
    記感度マトリクスのエルミート共役を決定する手段(2
    10)、該エルミート共役と前記感度マトリクスとを数
    学的に組み合わせて中間マトリクスを作成する手段(2
    10)、及び該中間マトリクスと前記補正マトリクスと
    を数学的に組み合わせる手段を含んでいる、請求項13
    記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記数学的に組み合わせて中間マトリ
    クスを作成する手段は、前記エルミート・マトリクスと
    前記感度マトリクスとを乗算する手段を含んでいる、請
    求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記数学的に組み合わせて最小化マト
    リクスを作成する手段は、前記補正マトリクスと前記感
    度マトリクスとを加算する手段を含んでいる、請求項1
    5記載の装置。
  17. 【請求項17】 更に、スカラー値を受け取るインター
    フェースを提供する手段と、スカラー値を受け取る手段
    (206)と、スカラー値に単位マトリクスを乗算して
    補正マトリクスを作成する手段(200)を含んでいる
    請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記修正コイル感度マトリクスを作成
    する手段は更に、前記最小化マトリクスの逆マトリクス
    を作成する手段(214)、及び該逆最小化マトリクス
    に前記感度マトリクスのエルミート共役を乗算する手段
    (216)を含んでいる、請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 対象物の2次元スライス画像を作成す
    るために使用される、複数の受信コイルを含む磁気共鳴
    イメージング(MRI)システムにおいて、データ収集
    の際の撮像領域が撮像対象物の断面より小さく、これに
    より、収集したk空間データを画像データに変換すると
    きに、折り返された画像部分を含む折り返された画像が
    結果として生じ、該画像部分での折り返された画素強度
    が、適切に位置した画素及び少なくとも1つの折り返さ
    れた画素の各々からの強度を含み、各々の受信コイルが
    上記対象物の断面内の各位置からMRI信号を受け取る
    と共に、該コイルがスライス内の異なる点からの信号に
    どの様に応動するかを示すコイル固有の感度を有してい
    る場合に、前記MRIシステムに使用される方法であっ
    て、 当該方法は、折り返された画像部分を展開するときに画
    像部分の信号対ノイズ比を増大する方法であり、当該方
    法は、前記折り返された画像内の各画素について、 前記複数コイルのシステム内の各コイルについてコイル
    感度を識別し、これらのコイル感度を配列して感度マト
    リクスSを形成するステップ(200)と、 各コイルからの前記折り返された画像の画素に対応する
    強度を配列して、強度マトリクスを形成するステップ
    (204)と、 前記感度マトリクスSを修正することによって修正コイ
    ル感度マトリクスS’を作成するステップ(208、2
    10、212)と、 前記修正コイル感度マトリクスの逆マトリクスを作成す
    るステップ(214)と、 前記逆マトリクスに前記強度マトリクスを乗算して、前
    記折り返された画像の画素に対応する最終画像の画素に
    ついてスピン密度マトリクスを作成するステップ(21
    6)と、 前記スピン密度マトリクスを使用して、MR画像を作成
    するステップ(220)と、を含む前記方法。
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