JP2002345746A - 電子内視鏡用画像信号処理装置 - Google Patents

電子内視鏡用画像信号処理装置

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JP2002345746A
JP2002345746A JP2001155412A JP2001155412A JP2002345746A JP 2002345746 A JP2002345746 A JP 2002345746A JP 2001155412 A JP2001155412 A JP 2001155412A JP 2001155412 A JP2001155412 A JP 2001155412A JP 2002345746 A JP2002345746 A JP 2002345746A
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signal
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JP2001155412A
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Masaaki Nakajima
雅章 中島
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単相駆動VPCCDを用いた電子内視鏡にお
いて、常に良好な画像を得る。 【解決手段】 VPCCD18から出力された画像信号
をS/H回路22においてサンプルホールドし、CCD
プロセス回路23においてエンハンス処理など所定の信
号処理を行う。マスキング回路33に、TVタイミング
発生器21からの水平同期信号HD、垂直同期信号VD
を入力しそれぞれカウントする。このカウント値に基づ
きCCDプロセス回路23からS/W回路24へ、VP
CCD18の水平転送部に隣接する水平ラインの画像信
号が出力されているタイミングを特定する。特定された
タイミングにS/W回路24のスイッチをオフ状態に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子内視鏡から出
力される映像信号の信号処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、電子内視鏡に搭載されるCC
Dとしてインターライン方式や、フレーム転送方式も多
く用いられているが、小型・細径化された挿入部を要求
される電子内視鏡では、電極や信号線の数が少なくてす
む単相駆動のVPCCD(virtual phase charged coup
led device)を用いることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】VPCCDは、電極が
設けられるクロックドフェーズ(clocked phase)部と
電極が設けられないバーチャルフェーズ(virtual phas
e)部とからなるが、製造工程での処理条件のばらつき
などにより、それぞれの領域における電荷蓄積井戸の容
量にはばらつきが生じている。クロックフェーズ部とバ
ーチャルフェーズ部との間において電荷蓄積井戸の容量
のバランスが悪いと、受光量が多く過剰電荷が発生して
いる場合、水平転送部から最も離れた水平ラインから溢
れ出た過剰電荷が、1画像分の出力が終了したのち水平
転送部に隣接する水平ラインに残留電荷として取り残さ
れる。取り残された残留電荷は、次の露光期間に撮像さ
れる画像の信号電荷に混入し画像不良を起こす。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、単相駆動のVPCCDを用いた電子内視鏡にお
いて、常に良好な画像を表示することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡用画
像信号処理装置は、複数の水平ラインからなり画像の撮
像を行うための受光部と受光部に蓄積された信号電荷を
画像信号として出力する水平転送部とを備える単相駆動
のバーチャルフェーズCCDと、バーチャルフェーズC
CDで撮像された画像を表示するための画像表示手段と
を備えた電子内視鏡システムにおいて用いられる画像信
号処理装置であって、水平転送部に隣接する水平ライン
の画像信号が出力されるタイミングを特定するタイミン
グ特定手段と、このタイミングに基づき水平転送部に隣
接する水平ラインの画像が画像表示手段で表示されない
ように画像信号にマスク処理を施すマスキング手段とを
備えたことを特徴としている。
【0006】マスク処理は、例えば画像信号に対するブ
ランキング処理により行われ、タイミング特定手段にお
けるタイミングの特定は、例えば画像信号に対する水平
同期信号と垂直同期信号とを用いて行われる。また電子
内視鏡システムには、画像信号を一時的に保持するメモ
リが通常備えられ、このメモリを介して画像信号は画像
表示装置などに出力される。したがって電子内視鏡用画
像信号処理装置が画像信号を一時的に保持するメモリを
備える場合には、マスク処理はメモリからの読出しのタ
イミングを制御することにより行われてもよい。これら
の構成によれば、従来の回路構成に大幅な変更を加える
ことなく水平転送部に隣接する水平ラインに対応する画
像をマスクすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態である電子内視鏡システムの構成を概略示し、図2
は、この電子内視鏡システムの回路構成を概略示すブロ
ック図である。図1、図2を参照して本実施形態の電子
内視鏡システムについて説明する。
【0008】本実施形態の電子内視鏡システムは、電子
内視鏡(電子スコープ)10、映像信号処理装置(以後
プロセッサと呼ぶ)15、TVモニタ16、VCR17
などから概略なる。電子内視鏡10は、プロセッサ15
に着脱自在に接続され、TVモニタ16、VCR17は
ビデオ信号用のケーブルを介してプロセッサ15のビデ
オ出力端子に接続される。なお本実施形態では、周辺装
置としてTVモニタ16とVCR17のみが示されてい
るが、例えばビデオプリンタや、コンピュータ等の周辺
装置が同時に接続されていてもよい。
【0009】電子内視鏡10は、細長で可撓性の挿入部
11、電子内視鏡の操作を行うための操作部12、可撓
性を有する連結部13、及びプロセッサ15との接続を
行うためのコネクタ部14とからなる。挿入部11の先
端11aには単相駆動式のVPCCD18が設けられて
いる。VPCCD18は、プロセッサ15内に設けられ
たCCDタイミングジェネレータ20からアンプ19を
介して出力されるCCD駆動パルスにより駆動制御さ
れ、CCDタイミングジェネレータ20は、TVタイミ
ング発生器21から出力されるパルス信号に基づいて駆
動される。
【0010】電子内視鏡10は例えば面順次方式で撮像
を行い、挿入部11の先端11aからは、R(赤)、G
(緑)、B(青)の照明光が時系列に順次断続的に射出
される。CCD18では、照射されたRGBの照明光に
合わせて、RGBの各色に対応するモノクロ画像がアナ
ログの画像信号として検出される。この画像信号は、信
号ケーブルを介して電子内視鏡10のプロセッサ15に
送られS/H(サンプルホールド)回路22に入力され
る。S/H回路22ではCCD18からの画像信号が適
切な信号レベルに増幅されるとともに、CCDタイミン
グジェネレータ20からのサンプルホールドパルスSH
Pに基づいて、画像信号のサンプルホールドが行なわ
れ、画像信号はCCDプロセス回路23へ出力される。
CCDプロセス回路23にはTVタイミング発生器21
から水平同期信号HD、垂直同期信号VD、クロックパ
ルスCLKが入力される。CCDプロセス回路23で
は、これらの同期信号に基づいて画像信号に対しクラン
プ処理、ガンマ補正、エンハンス処理等の信号処理が施
される。CCDプロセス回路23から出力された画像信
号は、スイッチ回路24を介してガンマ補正回路25に
出力される。スイッチ回路24では、マスキング回路3
3から出力されるブランキング信号BLKに基づいて、
画像信号に対するブランキング処理が行なわれる。その
後画像信号はガンマ補正回路25、アパーチャ補正回路
26を介してA/D変換器27へ出力されデジタルの画
像信号に変換される。なお、ブランキング信号BLK
は、TVタイミング発生器から出力される水平同期信号
HD、垂直同期信号VD、クロックパルスCLKに基づ
き生成される。
【0011】A/D変換器27でデジタル化された画像
信号は、RGB毎のモノクロ画像としてRGBメモリ2
8のそれぞれに対応する領域へ順次一時的に記憶され
る。RGBの画像がRGBメモリ28に1組揃うと、こ
れらは同時化されてD/A変換器29へ出力される。D
/A変換器29においてアナログの画像信号に変換され
た画像信号は、バッファ30及びエンコーダ31へ出力
される。バッファ30は入力された画像信号をRGBカ
ラーコンポーネント映像信号として、例えばTVモニタ
16に出力する。またエンコーダ31では、入力された
画像信号を輝度色信号に変換しコンポジット信号とし
て、例えばVCR17へ出力する。
【0012】なお、A/D変換器27、RGBメモリ2
8、D/A変換器29、バッファ30及びエンコーダ3
1は、タイミング発生器32からのパルス信号に基づい
て制御される。またタイミング発生器32は、TVタイ
ミング発生器21からの同期信号Syncに基づいて制
御される。
【0013】挿入部11の先端から照射されるRGBの
光は、プロセッサ27に設けられたランプ(図示せず)
から、電子内視鏡10内に設けられた超極細の光ファイ
バーの束で構成されるライトガイド(図示せず)を介し
て供給されるが、本図においてプロセッサ27に設けら
れたランプや電子内視鏡10に設けられたライトガイド
などは省略されている。ランプは例えばキセノンやハロ
ゲンランプなどの白色光源であり、従来公知の回転円盤
状の色分解フィルタによりR光、G光、B光に分解さ
れ、RGBの照明光として挿入部11の先端部から順次
時系列に照射される。なお、RからG、GからB、Bか
らRへ照明光が交代する間には、所定の時間照明光が照
射されない遮光期間があり、RGBの照明光は、RGB
の順で時系列に間断的に照射される。
【0014】図3は、本実施形態で用いられる単相駆動
VPCCD14の平面的な構造を模式的に示す図であ
る。
【0015】VPCCD14の受光部60は、2次元格
子状に(例えば垂直方向にM段、水平方向にN列)配列
された多数の画素60pから構成され、受光部60の最
下段には遮光された水平転送部61が隣接して設けられ
ている(なお、受光部60のうち水平転送部61に略平
行に並ぶ画素60pの1段分を水平ライン、水平転送部
61に略垂直に並ぶ画素60pの1列分を垂直ラインと
以後呼ぶ)。受光部60は垂直転送部も兼ねているた
め、露光期間中に受光部60の各画素60pにおいて生
成・蓄積された信号電荷は、遮光期間中に垂直駆動パル
スφpにより1水平ラインずつ順次水平転送部61側へ
転送され水平転送部61及びFDA(フローティングデ
ィフュージョンアンプ)62を介して1水平ライン毎に
VPCCD14の外部へ出力される。
【0016】図4(a)、(b)、(c)は、受光部5
0の垂直ラインに沿った断面の一部を概念的に示す図で
ある。図4(a)、(b)、(c)を参照して、単相駆
動のVPCCD14における垂直転送動作について説明
する。
【0017】VPCCD14は、単相電極(例えば透明
電極)41が設けられたクロックドフェーズ部Acと電
極が設けられていないバーチャルフェーズ部Avより構
成され、各部は更に障壁部Acb、Avbと井戸部Ac
w、Avwとから構成される。基板40の各部には井戸
部Acwに対し障壁部Acbが階段状のポテンシャル障
壁を作るように、井戸部Avwに対し障壁部Avbが階
段状のポテンシャル障壁を作るようにイオンが注入され
ている。例えば、蓄積期間(露光期間)において基板に
は図4(a)の実線L0で示されようなポテンシャルが
形成される。すなわち、蓄積期間において垂直駆動パル
スφpにL(ロー)レベルの信号電圧が印加されること
により、井戸部Acw、Avwには、ポテンシャル、
、、がそれぞれ形成され、生成された電荷はこれ
らのポテンシャルのうちの井戸、に蓄積される。
【0018】転送期間中、垂直駆動パルスφpには、H
(ハイ)レベルの信号電圧とL(ロー)レベルの信号電
圧とが交互に印加される。すなわち、転送期間における
クロックドフェーズ部Acには、L1で表されるポテン
シャルレベルと、L2で表されるポテンシャルレベルが
交互に形成される。これを繰り返すことによりポテンシ
ャルの井戸、、、に蓄積された信号電荷は図中
右手方向(水平転送部61側)へ転送される。
【0019】例えば図4(b)に示されるように、垂直
駆動パルスφpとしてHレベルの信号電圧が電極41に
印加されると、、のポテンシャルレベルが破線L1
レベルに降下するため、より深い井戸’、’が形成
され、図4(a)において井戸に蓄積されていた信号
電荷は、それぞれ右隣のクロックドフェーズ部Acに形
成された井戸’に移動する。同様に井戸に蓄積され
ていた信号電荷は、右隣のクロックドフェーズ部Acに
形成されるより深い井戸に移動し、井戸’には左隣の
バーチャルフェーズ部Avの井戸部Avwから信号電荷
が移動してくる。次に、図4(c)に示されるように、
垂直転送パルスφpとしてLレベルの信号電圧が電極4
1に印加されると、井戸’、’のポテンシャルレベ
ルが破線L2レベルに上昇するため、図4(b)におい
て井戸’、’に転送・蓄積された信号電荷は、ポテ
ンシャル''、''から井戸、にそれぞれ移動す
る。以上のように電極41にH、Lのレベルの信号電圧
を繰り返し印加するタイミング制御を行うことにより各
画素に蓄積された信号電荷は、順次図中右手方向(水平
転送部61側)に転送される。上述の説明では、1つの
垂直ラインを例にとり垂直転送動作の原理を説明した
が、これらは受光部60全ての垂直ラインにおいて同時
に同一のタイミング制御が行われる。すなわち、1つの
水平ライン上に蓄積された信号電荷は、同一水平ライン
を保ちながら順次水平転送部61側へ転送される。な
お、ここで1つの画素60pは、隣接する1組のクロッ
クドフェーズ部Acとバーチャルフェーズ部Avとから
なり、図4において例えば井戸に蓄積される信号電荷
は、1つの画素60pの信号電荷となる。
【0020】上述の垂直転送動作は、1転送期間中に受
光部60の全水平ライン分(M段分)しか行われない。
すなわち、従来の垂直転送動作では、蓄積期間に図2の
最上段の水平ラインに蓄積された信号電荷が水平転送部
61に転送されると垂直転送動作は終了する。しかし、
単相駆動のVPCCDを用いた電子内視鏡システムにお
いてこのような垂直転送動作を行うと、以下図5
(a)、(b)、(c)、図6、図7を参照して説明す
るような画像不良が生じることがある。
【0021】図5(a)、(b)、(c)は、図4と同
様に、垂直ラインに沿った基板40の断面の一部を概念
的に表したものである。ただし、図5では、受光部60
の最上段の水平ライン(図中左端)を含んだ部分を示し
ている。図5(a)には、蓄積期間において信号電荷
(斜線部E2、E4)がバーチャルフェーズ部Avの井
戸部Avw(斜線部E21、E41に対応)および障壁
部Avb(斜線部E22、E42に対応)に蓄積された
様子が示されている。このようにバーチャルフェーズ部
Avの井戸部Avwだけでなく障壁部Avbまで信号電
荷の蓄積が行われてしまう状態は、例えば受光部50の
上方部における受光量が大きいときに生じる。
【0022】次に電極41にHレベルの信号電圧が印加
されて転送期間に移行して、図5(c)に示されるポテ
ンシャル状態となると、図5(a)においてバーチャル
フェーズ部Avに保持され斜線部E2、E4で示された
信号電荷の大部分は、右隣のクロックドフェーズ部Ac
に移動される(斜線部E3’、E5’で示される)。し
かし、図5(a)の状態から図5(c)の状態に移る過
程の1局面を表した図5(b)に示したように、転送の
過程において、斜線部E22’で示される信号電荷の一
部は、左隣のクロックフェーズ部Acに移動してしまい
(斜線部Er)残留電荷となる。この斜線部Erで示さ
れる残留電荷は、その後の垂直転送動作により順次右の
方向(水平転送部の方向)へ移動され、垂直転送動作が
終了したときには、受光部60の最下段の水平ライン上
に保持されることとなる。したがって、この垂直転送動
作に続く蓄積期間において、受光部60における最下段
の水平ラインの画素では、受光により生成される信号電
荷に、上述の残留電荷が混入することとなる。すなわ
ち、単相駆動のVPCCDを用いてビデオ撮影を行う場
合に、このような残留電荷(Er)が生じると、受光部
60の最下段の水平ラインに対応する画像には、前画面
の最上段の水平ラインに対応する画像がオーバーラップ
して表示されることとなる。
【0023】次に、図6、図7を参照して、上述の残留
電荷ErがTVモニタの画像表示に従来及ぼしてきた影
響について説明する。図6は、通常のビデオカメラで撮
影された映像をTVモニタに表示する場合を示したもの
であり、電子内視鏡との違いを示す。図7は、電子内視
鏡で撮像した映像をTVモニタに表示した場合を示して
いる。
【0024】図6、7において、矩形50はTVモニタ
での画像表示領域を表しており、矩形51、52は、そ
れぞれ通常のビデオカメラのCCD、及び電子内視鏡の
CCD(VPCCD)で撮像される画像の有効領域を表
している。すなわち、通常のビデオカメラに搭載された
CCDでは、矩形51で示される領域の画像が検出され
るが、TVモニタの画像表示領域(矩形50)には検出
された画像の一部(矩形51のうち矩形50に囲まれる
領域)のみが表示される。一方、電子内視鏡のCCDは
通常のビデオカメラに比べて小型であり画素数が少ない
ため、電子内視鏡のCCDで検出された矩形52に示さ
れる領域の画像は、その全てがTVモニタの画像表示領
域(矩形50)に表示される。なお、TVモニタの画像
表示領域(矩形50)のうち矩形52の外側の領域に
は、例えば黒レベルの映像信号が出力されている。
【0025】図6、7の矩形51、52のうち斜線が施
された領域51a、52aは、画面上で輝度が相対的に
低く暗い領域を示しており、斜線が施されていない領域
51b、52bは、画面上で輝度が相対的に高く明るい
領域を示している。また矩形51、52のうち斜線が施
されていない領域51c、52cはそれぞれ、矩形5
1、52で示される画像のうち最上段の水平ラインに対
応する領域を示している。TVモニタに表示される画像
の向きは、CCDの撮像面における画像の向きとは反対
なので、領域51c、52cに表示される画像は、図2
に示される受光部30の最下段の水平ラインで検出され
る画像に対応している。図5(a)、(b)、(c)を
参照して説明したように、受光部60の上寄りの画素で
の受光量が多く、信号電荷に溢れが生じると、最下段の
水平ラインで検出される信号電荷には、前画面の最上段
の水平ラインで検出された過剰な信号電荷による残留電
荷(Er)が混入する。すなわち、上述の残留電荷(E
r)が生じるような条件のもとでは、CCDで検出され
矩形51、52で示される画像における最下段の1水平
ライン分の画像が、次の画像での最上段1水平ライン分
の画像に重畳される。
【0026】図6、7に示されるように、矩形51、5
2で示される画像のうち上寄りの領域が、斜線が施され
た領域51a、52aのように暗い場合、最上段の水平
ラインの画像が残留電荷(Er)のために不連続に明る
い画像となる。通常のビデオカメラの場合には、図6の
ように領域51cは画像表示領域(矩形50)に表示さ
れないので何ら問題がないが、電子内視鏡の場合、図7
に示すように、領域52cも画像表示領域(矩形50)
に表示されるため、この領域が不連続な明るい線として
現れ画像不良を起こす。
【0027】次に図8〜図10を参照して、本実施形態
において、上記不良画像を防止するために行なわれるブ
ランキング処理について説明する。
【0028】図8は、CCDプロセス回路23(図1参
照)からスイッチ回路24へ出力される画像信号と、マ
スキング回路33からスイッチ回路24へ出力されるブ
ランキングパルスBLKとの関係を示すタイミングチャ
ートである。
【0029】図8に示された画像信号は例えばNTSC
規格に準拠しており、垂直同期パルスに対応する垂直同
期期間と等化パルス期間とを含む垂直ブランキング期間
が終了すると、受光部60(図3参照)で検出された画
像信号が順次水平ライン毎に出力される(以後この期間
を画像出力期間と呼ぶ)。垂直ブランキング期間が終了
して初めに出力される画像信号S1は、受光部60の水
平転送部61に隣接する最下段(下から1段目)の水平
ラインの画像信号であり、残留電荷Er(図5参照)の
影響を受け本来の信号レベルよりも高い。続く画像信号
S2、S3は、下から2段目、3段目の水平ラインの画
像信号を表している。
【0030】従来ブランキングパルスは、垂直ブランキ
ング期間が終了し、画像出力期間内における最初の水平
同期パルスSHの出力が終了した時点Aまで出力されて
いる。したがって、TVモニタ16等の画像表示装置に
は、画像信号S1に対応する画像も表示され、上述のよ
うな画像不良が生じる。本実施形態では、画像信号S1
の出力が終了し、次の画像信号S2が出力される時点B
までブランキングパルスBLKが出力される。これによ
り残留電荷Erの影響を受けた画像信号S1がブランキ
ング処理される。すなわち、TVモニタ16等の画像表
示装置にはこれに対応する水平ラインはマスクされ表示
されないので上述の不良画像の問題は解消される。
【0031】図9、図10は、上述の第1の実施形態に
おけるブラッキング処理を行うための構成を模式的に表
している。TVタイミング発生器21から出力された水
平同期信号HD、垂直同期信号VD、クロックパルスC
LKは、マスキング回路33へ入力される。マスキング
回路33は、垂直同期信号VDを計数する垂直カウンタ
70、水平同期信号HDを計数する水平カウンタ71を
備える。垂直カウンタ70の値は、例えば0、1の値を
交互に繰り返し、これによりS/W回路24に入力され
ている画像信号のフィールドが奇数フィールドか偶数フ
ィールドかを知ることができる。また、水平カウンタ7
1の値は、1フィールド期間に含まれる水平同期信号の
数に対応した値を持つことができ、垂直同期信号が入力
されるとリセットされ、その後水平同期信号が入力され
るたびに計数される。これにより、S/W回路24に入
力されている画像信号がNTSCの画像のどの水平ライ
ンに対応しているかを特定することができる。マスキン
グ回路33のブランキング回路75では、垂直カウンタ
70及び水平カウンタ71の値に基づいて、従来の垂直
ブランキング期間のブランキングパルスに1水平ライン
分(画像信号S1)の期間余分にブランキングパルスを
付け加える。これにより、マスキング回路33からは、
S/W回路24に図8のB点までの出力されるブランキ
ングパルスBLKが入力される。S/W回路24は、ブ
ランキングパルスBLKがハイのときに接点Qに接続さ
れ、S/W回路24からは所定の電圧V0まで引き下げ
られた信号が画像信号として出力される。一方、ブラン
キングパルスBLKがローのときS/W回路24は接点
Pに接続され、入力された画像信号はそのまま出力され
る。これにより、S/W回路24からは、不良画像を含
む水平ラインがブランキング処理された画像信号が出力
される。
【0032】以上のように、第1の実施形態によれば、
CCD18からの画像信号のうち残留電荷により不良画
像となり得る水平ラインの画像信号をブランキング処理
することにより、この水平ラインに対応するTVモニタ
上の水平ラインをマスクすることが可能となり、単相駆
動のVPCCDを用いた電子内視鏡においても常に良好
な画像を表示することができる。
【0033】次に図7、図11、図12を参照して本発
明の第2の実施形態について説明する。図11は第2の
実施形態における電子内視鏡システムの回路構成を概略
示すブロック図であり、図12は、第2の実施形態にお
けるマスキング回路の構成を模式的に表す図である。な
お、第1の実施形態と共通の部分に関しては同一符号を
用いている。
【0034】第1の実施形態では、残留電荷を含み不良
画像となる可能性がある水平ラインをブランキング処理
することにより、TVモニタに現れる不良画像(1ライ
ン分)をマスク処理した。これに対し、第2の実施形態
ではRGBメモリ28からRGBの画像を同時化して読
み出すときに、マスクすべき水平ラインに対応する画像
データを読み出さないことでTVモニタに現れる不良画
像をマスク処理している。図11に示されるように、C
CD18からの画像信号は、S/H回路22、CCDプ
ロセス回路23、ガンマ補正回路25、アパーチャ補正
回路26、A/D変換27を経てRGBのデジタルの画
像信号としてRGBメモリ28に一時的に記憶される。
なお、第2の実施形態において、ブランキング処理は、
例えばCCDプロセス回路23において従来のブランキ
ングパルスに基づいて行なわれる。
【0035】従来、RGBメモリ28からの画像データ
の読み出しは、タイミング発生器32から出力されるデ
ータ読み出し用のタイミングパルスTP0に基づいて行
なわれるが、第2の実施形態では、マスキング回路3
3’からのタイミングパルスTP1によりRGBメモリ
28からの画像データの読み出しを行う。マスキング回
路33’には、TVタイミング発生器21から垂直同期
信号VD、水平同期信号HD、クロックパルスCLKが
入力され、タイミング発生器32からはタイミングパル
スTP0が入力される。
【0036】マスキング回路33’には、垂直カウンタ
70、水平カウンタ71の他にクロックカウンタ72が
設けられている。クロックカウンタ72は、TVタイミ
ング発生器からのクロックパルスを計数するカウンタで
あり、その値は水平同期信号HDが入力さるたびにリセ
ットされる。すなわち、クロックカウンタ72の値か
ら、RGBメモリから読み出される画像データが水平ラ
イン上のどの位置に対応しているかが特定することがで
きる。
【0037】RGBメモリ28に一時的に記憶されたR
GBの画像は第1の実施形態と同様に同時化されて出力
される。このとき画像データの読み出しを水平、垂直同
期信号に対し所定のタイミングに設定することにより、
撮像された画像が表示されるTVモニタ16上の位置が
制御される。すなわち、図7を参照して説明したよう
に、電子内視鏡10で撮像された画像はTVモニタ16
の画像表示領域(矩形50)の一部の領域(矩形52)
にのみ表示され、その位置はRGBメモリからの読み出
しタイミングを制御することにより行われる。電子内視
鏡で撮像された画像が画像表示領域(矩形50)におい
て表示される領域(矩形52)の位置は予め設定されR
OM等のメモリに記憶されているので、垂直カウンタ7
0、水平カウンタ71、クロックカウンタ72の値か
ら、残留電荷Erの影響を受けた領域52cの画像に対
応するデータがRGBメモリ28から読出されるタイミ
ングを特定することができる。したがって、第2の実施
形態ではマスキング回路33’の読出パルス発生回路7
5において、垂直カウンタ70、水平カウンタ71、ク
ロックカウンタ72の値に基づき、残留電荷Erの影響
を受けた領域52cに対応する画像データがRGBメモ
リ28から読出される期間、タイミングパルスTP0の
出力を停止し、タイミングパルスTP1としてRGBメ
モリ28へ出力する。一方、RGBメモリ28の読出し
アドレスを指定するためのアドレスカウンタの値は、R
GBメモリ28からの読出しが行なわれない期間におい
ても、通常のようにカウントされ続ける。これにより、
領域52cに対応するRGBメモリ28の画像データの
出力はスキップされ、TVモニタ16に表示される画像
において残留電荷Erの影響を受けた領域52cがマス
クされる。
【0038】以上のように、第2の実施形態によれば、
RGBメモリ28に記憶された画像データのうち、残留
電荷の影響により不良画像となり得る水平ラインに対応
する画像データの読出しを行わないことにより、この水
平ラインに対応するTVモニタ上の水平ラインをマスク
することが可能となり、単相駆動のVPCCDを用いた
電子内視鏡においても常に良好な画像を表示することが
できる。
【0039】なお、第1の実施形態において、CCD受
光面の水平転送部に隣接する最下段の水平ラインの画像
信号に対するブランキング処理は、CCDプロセス回路
23とガンマ補正回路25との間において行なわれた
が、その位置は限定されるものではなく、画像信号処理
を行う過程の何れで行ってもよい。また、本実施形態で
は、モノクロのVPCCDを用い面順次方式で撮像を行
ったが、例えばオンチップカラーフィルタを搭載したV
PCCDを用いて同時撮像方式での撮像を行ってもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、単相駆
動のVPCCDを用いた電子内視鏡において、常に良好
な画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である電子内視鏡シス
テムの構成を概略示す図である。
【図2】第1の実施形態における電子内視鏡システムの
回路構成を概略示すブロック図である。
【図3】本実施形態で用いられる従来公知のVPCCD
の構造を模式的に示す平面図である。
【図4】単相駆動のVPCCDの垂直転送原理を説明す
るための図である。
【図5】単相駆動のVPCCDにおいて、最上段の水平
ラインから溢れた信号電荷が垂直転送時に残留する原因
を説明する図である。
【図6】通常のビデオカメラで撮影された画像をTVモ
ニタに表示したときの検出画像と表示画像との関係を示
す図である。
【図7】電子内視鏡で撮影された画像をTVモニタに表
示したときの検出画像と表示画像との関係を示す図であ
る。
【図8】第1の実施形態においてマスキング回路から出
力されるブランキングパルスのタイミングチャートであ
る。
【図9】第1の実施形態におけるブランキング処理を説
明するための図である。
【図10】第1の実施形態におけるマスキング回路の構
成を説明するための概念図である。
【図11】第2の実施形態における電子内視鏡システム
の回路構成を概略示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態におけるマスキング回路の構
成を説明するための概念図である。
【符号の説明】
18 VPCCD 21 TVタイミング発生器 24 S/W回路 33 マスキング回路 60 受光部 60p 画素 61 水平転送部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 9/04 H04N 9/04 Z Fターム(参考) 4C061 AA00 BB01 CC06 DD03 LL02 NN01 NN05 NN07 SS03 SS30 YY12 5C022 AA09 AB35 AC42 AC69 5C024 BX02 CX17 GX01 GY01 GZ10 JX44 5C054 AA01 AA04 CC02 EA01 EH07 EJ05 GD09 HA12 5C065 AA04 BB18 DD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の水平ラインからなり画像の撮像を
    行うための受光部と前記受光部に蓄積された信号電荷を
    画像信号として出力する水平転送部とを備える単相駆動
    のバーチャルフェーズCCDと、前記バーチャルフェー
    ズCCDで撮像された画像を表示するための画像表示手
    段とを備えた電子内視鏡システムにおいて用いられる画
    像信号処理装置であって、 前記水平転送部に隣接する水平ラインの画像信号が出力
    されるタイミングを特定するタイミング特定手段と、 前記タイミングに基づき前記水平転送部に隣接する水平
    ラインの画像が前記画像表示手段で表示されないように
    前記画像信号にマスク処理を施すマスキング手段とを備
    ることを特徴とする電子内視鏡用画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記マスク処理が、前記画像信号に対す
    るブランキング処理により行われることを特徴とする請
    求項1に記載の電子内視鏡用画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング特定手段における前記タ
    イミングの特定が、少なくとも前記画像信号に対する水
    平同期信号と垂直同期信号とを用いて行われることを特
    徴とする請求項1に記載の電子内視鏡用画像信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像信号を一時的に保持するメモリ
    を備え、 前記マスク処理が、前記メモリからの読出しのタイミン
    グを制御することにより行われることを特徴とする請求
    項1に記載の電子内視鏡用画像信号処理装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626212A (ja) * 1985-07-02 1987-01-13 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH0236095B2 (ja) * 1983-10-07 1990-08-15 Welch Allyn Inc
JPH05110058A (ja) * 1991-10-21 1993-04-30 Matsushita Electron Corp 固体撮像装置

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