JP2002345532A - バッグおよび装飾機能付き取手 - Google Patents

バッグおよび装飾機能付き取手

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JP2002345532A JP2001152350A JP2001152350A JP2002345532A JP 2002345532 A JP2002345532 A JP 2002345532A JP 2001152350 A JP2001152350 A JP 2001152350A JP 2001152350 A JP2001152350 A JP 2001152350A JP 2002345532 A JP2002345532 A JP 2002345532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未使用時にバッグの取手をバッグ本体に平面
状に収容できるためかさばらず、取手の損傷を防止でき
るとともに収容スペースを小さくすることができるし、
取手自体をバッグのデザインとして一体化させることが
できるとともに、最も注目度の高いバッグ外側面の意匠
をより一層効果的に演出することができて付加価値の高
いバッグおよび装飾機能付き取手を提供すること。 【解決手段】 上部に開口部4が形成されているバッグ
本体2aの側面部6を複数の側面層によって構成し、そ
れらの側面層のうち最外側面層8に取手基端部5aを残
して取手3aの輪郭形状に取手切り込み部9aを形成
し、これにより取手3aを形成するとともに、前記取手
切り込み部9aと前記最外側面層8より下層の側面層7
とにより前記取手3aを収容可能な収容溝10aを形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドバッグやシ
ョルダーバッグ、紙製の手提げ袋等の各種のバッグおよ
び装飾機能付き取手に係り、特に、未使用時において取
手を平面状に収納できるとともに、取手をバッグのデザ
インと一体化させたり、より効果的に意匠的機能および
商標的機能を発揮させるのに好適なバッグおよび装飾機
能付き取手に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンドバッグやショルダーバッ
グ、あるいは手提げ袋等のバッグは、通勤や旅行、買い
物等の外出の際に、財布や化粧品、書籍、衣料品等の様
々な品物を収容して持ち運ぶのに便利である。これらの
バッグは、バッグの大きさや取手の長さ、形状等により
利用場面に合わせて使い分けられている。
【0003】このような各種のバッグに関する従来の発
明は、使用時の便宜を考慮したものが多く、例えば実開
平6−50524号公報には、手提げ袋を持ち歩くとき
に手提部が手に食い込んでしまうのを防ぐために手提部
に緩衝性のスポンジシートを取り付けるようにする発明
が記載されている。
【0004】また、特開平2000−14437号公報
には、雨天時に傘を携行するのに便利なように閉じた傘
を鞄に取り付けられる構造の傘ホルダが提案されてい
る。
【0005】一方、バッグは単に荷物を携行するための
収容機能および携行機能だけでなく、洋服に合わせた
り、流行に影響される等の意匠的機能も要求される。さ
らに、お店で使われる紙袋であれば、お店のイメージを
向上させたり宣伝広告のための商標的機能も兼ね備えて
いる。このような意匠的機能や商標的機能に着目した発
明もいくつか提案されている。例えば、実開平7−20
838号公報には、手提げ袋の側面に施す意匠や商標が
取り替えられない不便さを解消するために、商標や意匠
が描かれた取り付け部材を握り部の下部に着脱自在にし
た手提げ袋の発明が記載されている。
【0006】また、特開平11−171208号公報に
は、外観上ほとんど定型化されている手提げ袋のバリエ
ーションを増やし、さらに丈夫な手提げ袋を提供する目
的で、紙袋本体の側面に、図案の描かれた取手付きのイ
ラストボード板を固着するようにした発明が記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンドバッグやショルダーバッグ、手提げ袋等のバッグ
に関する発明においては、バッグの使用時の不便や不都
合を解決する点に着目したものがほとんどであり、不使
用時における不便や不都合が解決されていないという問
題があった。
【0008】例えば、ハンドバッグは、不使用時には収
納棚や押入棚に収納されることが多いが、ハンドバッグ
の取手はバッグ本体の上方に突出された状態で強固に固
定されていたり、あるいは基端部を中心に回動できて外
側面方向へ突出されている。場合によっては取手だけで
バッグ本体と同程度のスペースを必要とするものもあ
る。このため、従来のハンドバッグでは、収納に大きな
スペースを必要として無駄な隙間が存在し、あるいは他
の収納物に当接して取手が傷ついたり折れ曲がってしま
うことがあった。
【0009】また、ショルダーバッグは、携行しないと
きには椅子の上や床面に置かれることが多いが、取手が
長いため折れ曲がりやすく変な位置で折れ目が付いてし
まったり、取手が床面に接触して汚れてしまうことがあ
った。また、ショルダーバッグには、バッグ本体の上部
に手で把持できる取手も取り付けられていることが多い
が、手で持って歩くと肩ひもの取手が邪魔であるし、地
面に擦れて傷ついたり汚れたりすることがあった。この
場合、肩ひもを金具から外すことも可能であるが、その
都度、外してバッグに収納したりバッグから取り出して
取り付けたりするのは大変煩わしかった。
【0010】さらにまた、紙袋であれば、使用前および
使用後において多数重ねることが多いため、できるだけ
コンパクトに収納したいが、袋本体から突出したままの
取手では、かさばってしまうという問題があった。
【0011】一方、バッグは、使い易さや堅牢さあるい
は収納し易さも重要であるが、デザイン等の意匠的機能
や宣伝広告的な商標的機能をも兼ね備えていることが要
求される物品である。このため、従来のバッグにおいて
も、バッグ本体の形状に工夫が凝らされていたり、バッ
グの外側面に流行に応じた様々な模様が施されている。
【0012】しかしながら、従来のバッグにおけるデザ
インは、デザインを純粋に追求する場合が多く、意匠的
機能や商標的機能をどのように演出するかという演出技
術の観点から機能を追求する発明が極めて少なかった。
特に、バッグのデザインは、主としてバッグ本体の形状
とその外側面の模様に着目されるあまり、取手に関する
デザインの比重が軽く、適度にバッグ本体との統一性が
施される程度であったため、取手自体が意匠的機能や商
標的機能の演出効果に利用されることはなかった。
【0013】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、未使用時にバッグの取手をバッグ
本体に平面状に収容できるためかさばらず、取手の損傷
を防止できるとともに収納スペースを小さくすることが
できるし、取手自体をバッグのデザインとして一体化さ
せることができるとともに、最も注目度の高いバッグ外
側面の意匠をより一層効果的に演出することができて付
加価値の高いバッグおよび装飾機能付き取手を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
バッグの特徴は、取手をバッグ本体の外側面側に反転で
きるように取り付けるとともに、前記バッグ本体の外側
面に前記取手を収容可能な収容溝を形成した点にある。
ここで、バッグには、紙製手提げ袋、革製および人工皮
革製のハンドバッグ、ショルダーバッグ、ナイロン製の
バッグ等、各種のバッグが含まれる。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の外側面側に反転させて収容溝
に収容したり、取り出したりすることができるため、バ
ッグを携行しない場合にかさばらず、また、隠れていた
取手が突然飛び出すような演出や取手の出現とともに取
手がデザイン化されたり、バッグ本体の外側面に凹凸面
が突然現れる等の演出ができ、意匠的機能や商標的機能
を一層高められる。
【0016】また、請求項2に係るバッグの特徴は、請
求項1において、前記収容溝およびこの収容溝に隠され
る取手の少なくとも一方に、意匠または商標が施されて
いる点にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、収容溝およびこの収容溝に隠される取手に施され
た意匠または商標が、取手が収容溝に収容されていると
きには外観に現れず、取手を取り出したときに突然出現
するため、予期せぬデザインの出現により意匠的機能あ
るいは商標的機能を効果的に演出できる。
【0018】また、請求項3に係るバッグの特徴は、請
求項1または請求項2において、前記バッグ本体の側面
部を複数の側面層によって構成し、それらの側面層のう
ち最外側面層に取手基端部を残して取手の輪郭形状に取
手切り込み部を形成し、この取手切り込み部と前記最外
側面層より下層の側面層とにより前記収容溝を形成した
点にある。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の最外側面層から切り出して形
成し、前記取手を形成後の取手切り込み部と下層の側面
層とによって収容溝を形成するため、取手および収容溝
を極めて簡単に形成できるし、取手や収容溝に意匠や商
標を施す自由度を高められる。
【0020】また、請求項4に係るバッグの特徴は、請
求項1または請求項2において、前記取手を取手取付部
材によりバッグ本体の外側面側に反転可能に連結した点
にある。
【0021】そして、このような構成を採用したことに
より、取手が取手取付部材によりバッグ本体に連結され
ているため、取手を取り付ける強度を容易に確保するこ
とができるし、取手取付部材をバッグのデザインに組み
込んで新たな意匠的機能の演出を行うことができる。
【0022】また、請求項5に係るバッグの特徴は、請
求項1から請求項4のいずれか1項において、前記取手
の把持部の少なくとも両端位置にスリットを形成した点
にある。
【0023】そして、このような構成を採用したことに
より、取手の把持部の少なくとも両端位置にスリットが
形成されているため、前記把持部を水平方向へ容易に折
り曲げることができて、バッグが持ちやすくなるし、強
度も高められる。
【0024】また、請求項6に係るバッグの特徴は、請
求項1から請求項5のいずれか1項において、前記取手
の長さ方向の所定位置に折り曲げ可能な曲折部を設け、
この曲折部で折り曲げた状態の前記取手を収容できるよ
うに前記収容溝を形成した点にある。
【0025】そして、このような構成を採用したことに
より、取手を曲折部で折り曲げて収容溝に収容すること
ができるため、肩ひものような長尺状の取手であっても
バッグ本体の外側面に収容できてかさばらないし、取手
に不要な折り目がついてしまったり、取手が床面や地面
等に擦れて汚れたりするのを確実に防止できる。また、
肩ひもになるような長尺状の取手がバッグ本体の外側面
から突然現れるという刺激的な演出をすることができ、
新たな価値を付加することができる。
【0026】また、請求項7に係るバッグの特徴は、請
求項1から請求項6のいずれか1項において、前記取手
を前記曲折部で複数の分割取手に分割するとともに、そ
れらの分割取手を取手連結部材により回動自在に連結
し、任意に前記収容溝に折り曲げ収納することができる
ようにした点にある。
【0027】そして、このような構成を採用したことに
より、取手を曲折部で分割して分割取手とし、これら分
割取手を取手連結部材により連結しているため、曲折部
の強度を容易に確保することができるし、形状等を自由
に変更することができる。また、取手連結部材をデザイ
ンに組み込んで新たな意匠的効果を演出することもでき
る。
【0028】また、請求項8に係るバッグの特徴は、請
求項1から請求項7のいずれか1項において、前記収容
溝の周縁に装飾板を保持する装飾板保持隙間を形成する
とともに、この装飾板保持隙間に前記装飾板を差し替え
可能な大きさの差替用開口部を形成している点にある。
【0029】そして、このような構成を採用したことに
より、収容溝の周縁に形成された装飾板保持隙間によっ
て装飾板を保持し、任意に差替用開口部から装飾板を出
し入れすることができるため、流行や好みに応じて自由
に装飾板を差し替えて意匠や商標を変更させられる。し
たがって、バッグ本体を変えずにデザインを変更させら
れてコストの低減を図ることができる。
【0030】また、請求項9に係る装飾機能付き取手の
特徴は、一方の面に接着部を備えているとともに他方の
面に所望の装飾や広告を施した装飾部を備えた装飾基板
と、この装飾基板の装飾部の一部または全部を覆うよう
にして固着された被覆板とを備え、この被覆板に取手基
端部を残して取手の輪郭形状に取手用切り込み部を形成
した点にある。
【0031】そして、このような構成を採用したことに
より、装飾基板の接着部によって任意にバッグ本体の外
側面に接着し、被覆板に形成した取手用切り込み部に従
って取手を引き出すと、取手が完成するとともに装飾部
が現れる。このため、同一形状のバッグ本体に対して装
飾部の異なる装飾機能付き取手を貼り付けることで様々
なデザインのバッグを製作することができるし、流行や
バーゲンセール等に合わせてデザインを変更でき、コス
トの低減を図ることができる。また、ユーザは好みのデ
ザインの装飾機能付き取手を選んで適当なバッグ本体に
貼付してオリジナルなバッグを製作することもできる。
さらに、取り出した取手を再び被覆板の取手用切り込み
部内に収容させることもできてバッグの収納時に邪魔に
ならない。
【0032】また、請求項10に係る装飾機能付き取手
の特徴は、取手基端部を残して取手の輪郭形状に取手用
切り込み部が形成された1枚の基板を有し、この基板の
片側面であって前記取手以外の領域に接着部を備えてい
るとともに、その接着部が形成されている側の取手面に
装飾部が形成されている点にある。
【0033】そして、このような構成を採用したことに
より、基板の接着部によってバッグ本体の側面に固着
し、取手用切り込み部に沿って取手を引っ張り出すと、
取手が完成するとともに同時に装飾部を出現させること
ができるという演出を簡単に実現することができる。ま
た、取手を再び取手用切り込み部に沿って収容すること
もでき、バッグを収納する場合に邪魔にならなず便利で
ある。
【0034】また、請求項11に係るバッグの特徴は、
バッグ本体の外側面に請求項9に記載の装飾機能付き取
手を接着部により固着するとともに、前記取手に隠れる
外側面に装飾を施している点にある。
【0035】そして、このような構成を採用したことに
より、取手用切り込み部に沿って取手を引っ張り出す
と、取手が完成するとともに同時に取手の装飾部および
バッグ本体の外側面の装飾を同時に出現させることがで
き、意匠的機能および商標的機能を一層効果的に演出す
ることができる
【0036】また、請求項12に係るバッグの特徴は、
上部に開口部が形成されているバッグ本体とこれを携行
するための取手とを備えたバッグであって、前記取手の
把持部を前記バッグ本体の底面に接するように回動可能
に取り付けるとともに、前記バッグ本体の底面に前記取
手の把持部を収容可能な収容溝を形成した点にある。
【0037】そして、このような構成を採用したことに
より、取手の把持部をバッグ本体の底面に接するように
回動し、前記底面に形成した収容溝に収容することがで
きるため、バッグの不使用時に取手が邪魔にならず、収
納スペースも小さくて済む。また、使用時にはバッグ本
体の底面から取手が現れるため、意匠的機能を効果的に
アピールすることができ付加価値の高いバッグを提供で
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバッグおよび
装飾機能付き取手の実施形態の一例を図面を用いて説明
する。
【0039】図1および図2は、本発明に係るバッグの
第1実施形態としての紙製手提げバッグ1aを示してい
る。本第1実施形態の紙製手提げバッグ1aは、内側に
収容スペースを備えたバッグ本体2aと、このバッグ本
体2aを携行するための取手3aとを有している。前記
バッグ本体2aは、外形が直方体形状に形成されてお
り、その上部に収容物を出し入れするための開口部4が
形成されている。また、取手3aは、バッグ本体2aに
取手基端部5aを支点として反転させられるように取り
付けられている。本第1実施形態では、前記取手3a
が、前記バッグ本体2aの側面部6を内側面紙7と外側
面紙8との少なくとも2側面層から構成され、外側面紙
8には取手基端部5aを残して取手3aの輪郭形状に取
手切り込み部9aが形成されるようになっている。図1
および図2に示すように、本第1実施形態における取手
3aは、2重の円弧状の切り込みにより形成されてい
る。
【0040】したがって、図2に示すように、その取手
切り込み部9aを外側に引っ張り出すと、取手基端部5
aを中心に上方へ折り返されるようにして反転されて取
手3aが完成される。
【0041】一方、バッグ本体2aの外側面紙8には、
取手3aの形状に収容溝10aが形成されているので、
バッグを携行しない場合には取手3aを外側面11側に
折り返して前記収容溝10aに収容することができるよ
うになっている。なお、この場合、前記取手3aの裏面
あるいは収容溝10aのいずれか、若しくは両方に粘着
度の低い粘着材を塗布しておけば、安定的に収納するこ
とができる。
【0042】したがって、本第1実施形態の紙製手提げ
バッグ1aによれば、取手3aの下に隠されている内側
面紙7や取手3aの裏面にデザイン装飾が施されていた
り、商標が描かれていれば、取手3aを外側面紙8から
引っ張り出すのと同時に、取手3aが外側面紙8に一体
的に収容されている目立たない状態から突然隠れていた
デザイン装飾や商標が出現するという予期せぬ演出を行
うことができる。
【0043】また、取手3aは、基本的に把持する部分
が形成されていれば取手3aとしての機能を果たせるた
め、取手3a自体の形状を様々にデザイン化すれば一層
デザイン的効果を高めた演出をすることができる。例え
ば、象の鼻や鳥の翼を取手3aの形状にして取手3aを
引っ張り出したときに象の鼻が高々と持ち上げられるよ
うにしたり、鳥が大きく翼を拡げて羽ばたく様子を出現
させるような演出も可能であるし、図形商標が現れるよ
うにする演出も可能である。このため、より多様な意匠
的効果および商標的効果を相乗的に演出することができ
る。
【0044】つぎに、本発明のバッグの第2実施形態に
ついて図3および図4を参照しつつ説明する。なお、本
第2実施形態の紙製手提げバッグ1bの構成のうち、前
述した第1実施形態の紙製手提げバッグ1aと同一また
は相当する構成については同一の符号を付して再度の説
明を省略する。
【0045】本第2実施形態の紙製手提げバッグ1bの
特徴は、図3および図4に示すように、第1実施形態の
紙製手提げバッグ1aに比べて、取手3bが大きな装飾
スペース14を伴って形成されている点にある。つま
り、本第2実施形態における取手3bは、輪郭が長方形
状となるように外側面紙8に取手基端部5bを残して取
手切り込み部9bが形成されているとともに、その取手
切り込み部9bの内側の下辺近傍に楕円の一部を切り取
ったような形状の取手開口部12が形成されている。こ
の取手開口部12は取手3bが完成すると把持部13と
される。
【0046】そして、その取手開口部12以外の領域に
は、任意に装飾や商標を施すことができる装飾領域が大
きく形成されている。つまり、前記第1実施形態の紙製
手提げバッグ1aは、主として取手3b自体の形状に装
飾的効果を発揮させてバッグ全体のデザインと一体化さ
せるのに適しているが、本第2実施形態の紙製手提げバ
ッグ1bは、主としてバッグ本体2bの内側面紙7およ
び取手3bの裏面に装飾や商標を施すのに適している。
なお、前記取手切り込み部9bとバッグ本体2bの内側
面紙7とによって収容溝10bが構成されている。
【0047】また、本第2実施形態における装飾領域に
は、収容溝10bの底に相当する内側面紙7に直接装飾
が施されるようになっているが、これに限る必要はな
く、図5に示すように、その装飾スペース14に別途装
飾を施した装飾板15を差し替えられるようにしてもよ
い。
【0048】すなわち、装飾スペース14の周縁におけ
る外側面紙8と内側面紙7との間に装飾板保持隙間16
を形成するとともに、前記装飾用スペースの上部あるい
は側部に前記装飾板保持隙間16に通ずる差替用開口部
17を形成する。そして、その差替用開口部17を介し
て装飾板保持隙間16に保持されている装飾板15を取
り出したり、別の装飾板15を差し入れるようにする。
なお、前記装飾スペース14に図示しない透明のフィル
ムシートを貼って装飾板15の汚れを防止するようにし
てもよいし、さらに、装飾板保持隙間16に図示しない
透明のフィルム袋を固着し、このフィルム袋の中に装飾
板15を保持させるようにして汚れを防止するととも
に、差し替え時において装飾板15を滑らせるようにし
てスムーズに差し替えすることができるようにしてもよ
い。
【0049】このようにすれば、流行やユーザの好みに
応じて各種の装飾板15を差し替えて楽しめるし、ある
いはお店のバーゲン時期等に合わせて装飾板15のみを
交換することで、バッグ本体2bを定型で利用すること
もできコストの低減に繋げることができる。
【0050】さらに、本第2実施形態における取手3b
には、把持部13の位置に複数の把持用スリット18が
形成されて水平方向に折り返されるようにしてもよい。
具体的には、図6に示すように、把持部13の両端部に
取手開口部12から直線状のスリット18aが形成され
るとともに、それら2本の直線状スリット18aの間に
湾曲線状に並ぶようにして菱形状のスリット18bが形
成されている。このように水平方向に折り返された把持
部13は、平面で把持することができるため安定する
し、取手3bが手に食い込んでしまうこともない。ま
た、把持部13の両端部に直線状スリット18aが形成
されるだけでも折り返しが容易にできるが、さらに直線
状スリット18a間に孔状のスリット18bが形成され
ることでより把持部13の折り返しが容易になるし、把
持部13を折り返した状態で保持させやすい。
【0051】したがって、本第2実施形態の紙製手提げ
バッグ1bによれば、装飾スペース14を広く確保でき
て一層意匠的効果や商標的効果をアピールしやすい。ま
た、装飾板15を差し替え可能な構成にすれば、1つの
バッグで好みに応じて多数のデザインを変更させて楽し
むことができる。また、取手3bの把持部13に把持用
スリット18を形成することで安定した把持することが
可能となる。
【0052】つぎに、本発明に係るバッグの第3実施形
態について図7から図10を参照しつつ説明する。な
お、本第3実施形態の紙製手提げバッグ1cの構成のう
ち、前述した第1実施形態の紙製手提げバッグ1aと同
一または相当する構成については同一の符号を付して再
度の説明を省略する。
【0053】本第3実施形態の紙製手提げバッグ1cの
特徴は、図7に示すような本発明に係る装飾機能付き取
手21をバッグ本体2cの外側面11に貼付している点
にある。図7に示した装飾機能付き取手21は、1枚の
取手用基板22から構成されており、この取手用基板2
2に取手基端部5cを残して取手3cの輪郭形状に2重
の円弧状の取手用切り込み部23が形成されている。前
記取手用基板22の裏面には、取手用切り込み部23で
囲まれた取手3c領域以外の部分に接着剤が塗布されて
接着部24が形成されており、この接着剤によりバッグ
本体2cの外側面11に貼り付けられるようになってい
る。そして、図8および図9に示すように、バッグ本体
2cに取りつけられた後に、使用する際に前記取手用切
り込み部23から取手3cが引っ張り出されるようにな
っている。このとき、前記取手3cの裏面や取手3cの
下に隠れているバッグ本体2cの外側面11にデザイン
装飾や商標を施しておけば、取手3cを引っ張り出すの
と同時にそれらの装飾や商標を出現させるという演出効
果を発揮させられる。なお、前記取手用切り込み部23
とバッグ本体2cの外側面11とによって収容溝10c
が構成されている。
【0054】また、前述した装飾機能付き取手21は、
1枚の取手用基板22から構成されているが、これに限
る必要はなく、例えば、図10に示すように、装飾を施
した装飾基板25とこれを覆う被覆板26とからなる構
成としてもよい。すなわち、図10に示す装飾機能付き
取手21は、一方の面に接着部24を有するとともに他
方の面に所望の装飾や商標が施された装飾部27を有す
る装飾基板25と、この装飾基板25の装飾部27の一
部または全部を覆うようにして前記装飾基板25に固着
された被覆板26とを備え、この被覆板26に取手基端
部5cを残して取手3cの形状に取手用切り込み部23
が形成されている。そして、前記装飾基板25の接着部
24をバッグ本体2cの外側面11に貼り付けてバッグ
を完成させるようになっている。使用する際には、前述
と同様に、取手用切り込み部23から取手基端部5cで
折り返すようにして取手3cを引っ張り出す。このと
き、装飾基板25の装飾部27や取手3cの裏面に施し
たデザイン装飾や商標が出現するようになっている。な
お、前記取手切り込み部と装飾基板25とによって収容
溝10cが形成されている。
【0055】したがって、本第3実施形態によれば、装
飾機能付き取手21を様々なバッグの本体に着脱自在に
することができる。また、バッグ本体2cを変えずに取
手3cのみを交換することもできる。さらに、通常のバ
ッグを別の装飾や商標を施したバッグに作り替えること
ができるため、好みに合わせた紙製手提げバッグ1cを
製作することができる。
【0056】つぎに、本発明に係るバッグの第4実施形
態について図11および図12を参照しつつ説明する。
【0057】本第4実施形態のバッグは、天然革や人工
皮革、ナイロン等の各種の材料を素材とするハンドバッ
グ1dの一例である。なお、ここでは天然革を例に説明
する。このようなハンドバッグ1dは、内側に収容スペ
ースを備えたバッグ本体2dと、このバッグ本体2dを
携行するための取手3dとを有している。前記バッグ本
体2dは、任意の形状に形成してよいが、本第4実施形
態では正面からみた外形が長方形形状に形成されてお
り、その上部に収容物を出し入れするための開口部4が
形成されている。この開口部4は、図示しないジッパー
等によって開閉自在にしてもよい。
【0058】一方、取手3dは、バッグ本体2dの外側
面11に取手基端部5dを支点として折り返し自在に支
持されている。本第4実施形態では、前記取手3dは、
バッグ本体2dの外側面11から切り出すようになって
いる。この取手3dは、バッグ本体2dの側面を厚い革
で形成し、外側から取手形状に削り起こすようにしても
構わないが、実用を考慮すると、バッグ本体2dの側面
を少なくとも内側面革7dと外側面革8dの2層革から
構成し、外側面革8dに取手基端部5dを残すようにし
て取手3dの輪郭形状に取手切り込み部9dが形成され
ている。
【0059】したがって、図12に示すように、その取
手切り込み部9dを外側に引っ張り出すと、取手基端部
5dを中心に上方へ折り返されて取手3dが完成される
ようになっている。このとき、取手3dの完成ととも
に、バッグ本体2dの外側面11には凹凸形状が現れ
る。また、前記取手3dにより覆われていたバッグ本体
2dの外側面革8dや取手3dの裏面に装飾が施されて
いたり、商標が描かれていれば、取手3dを引き出すの
と同時に隠れていたデザインや商標を突然出現させると
いう演出を行うことができる。さらに、取手3dの形状
自体も隠れたデザインに合わせてデザイン化すれば、一
層トータル的なデザインを演出できる。
【0060】なお、本第4実施形態のハンドバッグ1d
における取手3dは、外側面革8dから取手3dを切り
出すようにしてバッグ本体2dの外側面11と取手3d
とを一体的に形成しているが、これに限る必要はなく、
取手基端部5dを図示しない取手取付部材により連結し
て外側面11と別体に構成してもよい。例えば、取手基
端部5dを金属製の取手取付部材により連結するように
してもよいし、糸によって縫合するようにしてもよい。
あるいは、取手基端部5dをバッグ本体2dの内側まで
引き入れて、バッグ本体2dの内側で取手取付部材によ
り固定するようにしてもよい。
【0061】一方、バッグ本体2dの最外層となる側面
には、取手3dの形状に収容溝10dが形成されている
ので、バッグを携行しない場合には取手3dを外側面1
1側に折り返して前記収容溝10dに収容することがで
きるようになっている。
【0062】また、本第4実施形態のハンドバッグ1d
は、図13に示すように、収容溝10dに収容した取手
3dが安易に飛び出るのを防止するために、取手切り込
み部9dの切断面30が外側面11に対して斜めに切断
されている。つまり、バッグ本体2dの外側面11に対
して取手切り込み部9dを垂直に切り込みを入れるので
はなく、切り込まれた外側面11の断面を蓋のようにし
て取手3dを押圧するようになっている。なお、前記切
断部は取手3dの両側縁部31,31を押さえるように
すれば、より確実に押さえられて取手3dを安定的に収
容できるが、加工の容易性や出し入れの容易等を考慮し
て、図14や図15に示すように、いずれか一方の側縁
部31のみを押さえるようにしてもよい。
【0063】また、図示しないが、取手3dおよび収容
溝10dの切断面30を敢えて粗く形成して、お互いの
摩擦力を高めることにより取手3dが収容溝10dに確
実に収容されるようにしてもよい。
【0064】さらに、図16に示すように、バッグ本体
2dの外側面11に収容状態の取手3dを強制的に押さ
えるための収容留め具32を別途取りつけるようにして
もよい。この収容留め具32は、収容された取手3dを
押さえられればどのような構成であってもよいが、例え
ば、取手3dと同一素材の革バンドの一端を外側面11
に固定し、他端に留め釦33を取り付けるとともにこの
留め釦33と係合する図示しない雌釦をバッグ本体2d
の外側面11に固定して収容状態の取手3dの幅方向に
渡って取手3dを上面から押さえるようにしてもよい。
【0065】したがって、本第4実施形態のハンドバッ
グ1dによれば、不使用時に収納棚等に収納する場合に
取手3dをバッグ本体2dの外側面11に収容するよう
になっているため、収納スペースを小さくできてかさば
らない。また、特に革製の取手3dは折り皺が付いてし
まうと回復させるのが困難であるため、不使用時は外周
面に収容することで不要な折り皺が形成されるのを防止
することができる。
【0066】さらに、収容溝10dにデザインを装飾し
ておいたり、商標を付しておけば、取手3dの収容時に
はその装飾が隠れており、取手3dを取り出したときに
装飾が現れるという演出を行うことができ、意匠的効果
および商標的効果をより一層アクセントを付けて発揮さ
せることができる。
【0067】また、取手3dの切断面30をバッグ本体
2dの外側面11に対して斜めに形成したり、取手留め
具を取り付けることにより、取手3dを収容溝10dに
安定させて収容させることができる。
【0068】つぎに、本発明に係るバッグの第5実施形
態について図17および図18を参照しつつ説明する。
なお、本第5実施形態のバッグ1eの構成のうち、前述
した第4実施形態のハンドバッグ1cと同一または相当
する構成については再度の説明を省略する。
【0069】本第5実施形態のバッグ1eは、取手3e
の長さを長短調整することによりハンドバッグとショル
ダーバッグを兼用できるバッグ1eである。具体的に
は、取手3eの長さ方向の所定位置に折り曲げ可能な曲
折部34が設けられており、この曲折部34で折り曲げ
た状態の前記取手3eが収容されるように前記収容溝1
0eが形成されている。本第5実施形態では、バッグ本
体2eの外側面革8dに形成する取手切り込み部9eが
取手基端部5eを残して略ジグザグ状にされており、取
手3eを引っ張り出したときに各折り返し位置で折り曲
げられるように折り代の曲折部34が形成されている。
なお、図17および図18では、取手3eの構造を明確
に示すために、敢えてバッグ本体2eの厚みを現してい
ないが、バッグ本体2eは当然のことながら相当の厚み
を有している。
【0070】また、第4実施形態のハンドバッグ1cと
同様に、取手3eの両側縁部31,31の切断面30は
外側面11に対して斜めにカットされて安定収容される
ようになっている。さらに、取手留め具等を用いて収容
された取手3eがバッグ本体2eの収容溝10eから簡
単に飛び出さないようにされている。
【0071】一方、本第5実施形態のバッグ1eにおけ
る取手3eは、1本の連続した革バンドにより構成され
ているが、これに限る必要はなく、前記取手3eを前記
曲折部34で複数の分割取手35に分割して、それらの
分割取手35を取手連結部材36により回動自在に連結
するようにしてもよい。例えば、図19から図28に示
すように、各種の取手連結部材36が考えられる。
【0072】図19に示す取手連結部材36aは、鉄や
プラスチック等を素材とした細い棒状部37aを有して
おり、その両端部には分割取手35が抜け落ちないよう
に拡張された拡張部38aが形成されている。前記取手
連結部材36aの棒状部37aには、2本の分割取手3
5がそれぞれの一端部を並置するようにして回転自在に
遊嵌されている。なお、図示しないが、棒状部37aの
中央位置に各分割取手35が相互に当接しないようにす
るための拡張部38aを設けてもよい。
【0073】そして、取手連結部材36aにより連結さ
れた取手3eは、ハンドバッグとしての使用あるいは不
使用の場合には、各分割取手35を取手連結部材36a
を境界として略V字形状に配置して収容溝10eに収容
しておき、一方、ショルダーバッグとして使用する場合
には、収容溝10eから取手3eを取り出して所定の分
割取手35を取手連結部材36aを中心に回動させて一
連の取手3eに伸ばし、肩ひもとして利用できるように
する。
【0074】また、図20に示す取手連結部材36b
は、長さの異なる2本の細い棒状部37b,37bを有
しており、各棒状部37b,37bが間隔をあけて平行
になるように一端部が連結されている。また、各棒状部
37b,37bの連結されない他端部には分割取手35
の抜け落ち防止のための拡張部38bが形成されてい
る。各棒状部37b,37bには、分割取手35の一端
部がそれぞれ回転自在に遊嵌されている。
【0075】そして、取手連結部材36bにより連結さ
れた取手3eは、ハンドバッグとしての使用あるいは不
使用の場合には、各分割取手35を取手連結部材36b
により略V字の位置関係に配置して収容溝10eに収容
しておく。一方、ショルダーバッグとして使用する場合
には、収容溝10eから取手3eを取り出して所定の分
割取手35を取手連結部材36bを中心に回動させて伸
ばし、さらにその分割取手35を棒の長軸方向に沿って
スライドさせて短い棒に連結された分割取手35とほぼ
一直線上に位置させる。これにより安定してショルダー
バッグの肩ひもとして使用することができる。
【0076】また、図21に示す取手連結部材36c
は、1つの中空円筒39から構成されており、この中空
円筒39の側面に取手保持スリット40が形成されてい
る。そして、その取手保持スリット40には、2つの分
割取手35の一端部が少なくとも一部を重ねるようにし
て嵌め込まれ、狭持されている。
【0077】そして、中空円筒39からなる取手連結部
材36cにより連結された取手3eは、ハンドバッグと
しての使用あるいは不使用の場合には、各分割取手35
を取手連結部材36cにより少なくとも一部を重ねて略
V字の位置関係に配置して収容溝10eに収容される。
一方、ショルダーバッグとして使用する場合には、収容
溝10eから取手3eを取り出して所定の分割取手35
を取手連結部材36cに巻き付けるように回動させて各
分割取手35を一連に伸ばしショルダーバッグの肩ひも
として使用する。
【0078】また、図22に示す取手連結部材3dは、
中央を長方形の開口部41に形成された長方形枠42に
構成されている。その長方形枠42のうち2つの長辺枠
43a,43bには、それぞれ分割取手35の一端部が
回動自在に遊嵌されている。
【0079】そして、長方形枠42からなる取手連結部
材3dに連結された取手3eは、ハンドバッグとして使
用する場合には2本の分割取手35が略V字状の位置関
係になるようにして収容溝10eに収容する。一方、シ
ョルダーバッグとして使用する場合には、一方の分割取
手35を回動させ、さらに2つの分割取手35を長辺枠
43a,43bの中央位置にスライドさせて一直線上に
伸ばす等して一連の肩ひもの状態にする。
【0080】なお、図23に示すように、前記長方形枠
42からなる取手連結部材3dを蝶番44等により中央
位置で折れ曲がるようにしてもよい。これによれば、中
央位置で折り曲げることで、ショルダーバッグとして使
用する場合に簡単に各分割取手35が一連の肩ひもとし
て並べられる。
【0081】また、図24に示す取手連結部材3eは、
適当な大きさの輪状に形成されている。この取手連結部
材3eの輪枠45に回動自在に分割取手35の一端部が
遊嵌されている。そして、ハンドバッグとして使用する
場合には、2本の分割取手35の連結端部を輪枠45に
沿ってスライドさせて近づけ、略V字状の位置関係とな
るようにして収容溝10eに収容する。一方、ショルダ
ーバッグとして使用する場合には、一方の分割取手35
を輪枠45に沿ってそれぞれ対峙する位置までスライド
させて各分割取手35が一連の肩ひもとして並ぶように
伸ばす。
【0082】また、図25に示す取手連結部材3fは、
2枚の円板46,46を重ねてスライド回転するように
構成したものである。分割取手35の各一端部はそれぞ
れ各円板46,46の周縁に固定されている。そして、
ハンドバッグとして使用する場合には、2本の分割取手
35が略V字状の位置関係となるように一方の円板46
をスライド回転させて収容溝10eに収容する。一方、
ショルダーバッグとして使用する場合には、一方の円板
46を各分割取手35が対峙する位置までスライド回転
させて一連の肩ひもとして連続的に並ぶようにする。
【0083】また、図26から図28に示す取手連結部
材3gは、外径の大小異なる2つの中空円筒47,48
により構成されており、小径の中空円筒48が大径の中
空円筒47内で長軸方向にスライド可能に収容されてい
る。また、小径の中空円筒48と大径の中空円筒47と
は、スライドできるが分離されないように係合されてい
る。例えば、図27に示すように、小径の中空円筒48
の端部に拡張部49を形成するとともに、大径の中空円
筒47の端部に前記拡張部49より小径の縮小部50を
形成することで、小径の中空円筒48が抜け落ちないよ
うにされている。また、大径の中空円筒47には、分割
取手35の厚さよりもわずかに幅の広い係合スリット5
1が長手方向に形成されている。さらに、各分割取手3
5は、各中空円筒47,48の側面に連結されており、
小径の中空円筒48に連結された分割取手35の端部に
は金属製の保護カバー52が被覆されている。
【0084】そして、ハンドバッグとして使用する場合
には、図26に示すように、大径の中空円筒47内から
小径の中空円筒48を抜き出して分割取手35が略V字
状の位置関係となるようにして、収容溝10eに収容す
る。一方、ショルダーとして使用する場合には、図28
に示すように、いずれかの分割取手35を回動させて小
径の中空円筒48に連結された分割取手35を大径の中
空円筒47の係合スリット51に入るようにし、長軸方
向にスライドさせる。これにより一連状の肩ひもが形成
される。
【0085】なお、本第5実施形態における取手連結部
材36を使用したバッグ1eでは、収容溝10eを各取
手連結部材36が収容されるような形状に形成されるこ
とが好ましいが、必ずしも限定する必要はない。取手連
結部材36の形状によっては、敢えてバッグ本体2eの
外側面11から外に保持するようにした方が意匠的ある
いは機能的に好ましい場合があるからである。
【0086】また、取手連結部36は前述した例の他
に、紐やチェーン等から構成するようにしてもよい。紐
やチェーンの場合には、形状を自在に変形させることが
できるため、収容溝10に収容する際に便利である。
【0087】したがって、本第5実施形態のバッグ1e
によれば、取手3eを折り畳むようにして収容溝10e
に収容することができるため、ショルダーバッグの肩ひ
ものように長い取手3eであっても邪魔にならない。こ
のため、収納棚等にバッグ1eを収納する際に不要な位
置で折れ目が付いてしまうこともないし、小さな収納ス
ペースで済ませられる。また、喫茶店等でバッグ1eを
床に置いたときに取手3eが床面に接することがないた
め汚れてしまうのを防止できる。
【0088】また、1つの取手3eによってハンドバッ
グとショルダーバッグとの両方を兼ね備えた取手3eを
提供することができるため、別途肩ひもを取り付ける必
要がなく便利である。
【0089】さらに、取手3eをバッグ本体2eの外側
面11に収容したり、取り出したりすることで複数のバ
ッグ1eのデザインを演出させることができる。しか
も、収容溝10eに別途装飾を施せば取手3eを取り出
したときにその装飾が現れるようにできてより一層演出
効果を高められる。
【0090】つぎに、本発明に係るバッグの第6実施形
態について図29および図30を参照しつつ説明する。
なお、本第6実施形態のバッグ1fの構成のうち第4実
施形態のバッグ1cと同一若しくは相当する構成につい
ては再度の説明を省略する。
【0091】本第6実施形態のバッグ1fの特徴は、取
手3fを回動させて把持部13をバッグ本体2fの底面
53に収容するようになっている点にある。すなわち、
図29の(C)に示すように、略直方体形状のバッグ本
体2fの奥行きに相当する側面には、取手3fの基端部
を回動自在に支持する取手支持部材54が取り付けられ
ている。この取手支持部材54は、取手基端部5fを上
下方向にスライドさせるためのスライド溝55を備えて
いる。また、バッグ本体2fの底面53には、取手3f
を収容可能な収容溝10fが形成されている。
【0092】そして、本第6実施形態のバッグ1fを携
行する場合には、取手3fをバッグ本体2fの上方に回
動させる。また、図30に示すように、バッグ1fを携
行しないときには、取手基端部5fを中心に取手3fを
回動させて把持部13をバッグ本体2fの底面53側に
移動し、さらにスライド溝55に沿って取手3fを上方
へスライドさせて、前記取手3fの把持部13を底面5
3の収容溝10fに収容する。
【0093】したがって、本第6実施形態のバッグ1f
によれば、バッグ1fを携行しないときには取手3fを
バッグ本体2fの底面53に収容することができるた
め、取手3fが邪魔にならず収納スペースも小さくする
ことができる。
【0094】また、取手3fをバッグ本体2fの底面5
3に収容している状態から外側に引っ張り出して完成さ
せるため、取手3fをバッグ1fのデザインに一体化さ
せられるとともに、取手3fを突然出現させる演出的効
果を高められる。
【0095】なお、前述した第6実施形態のバッグ1f
では、取手3fを剛性体により形成しているが、これに
限る必要はなく、天然革や人工皮革、ナイロン等各種の
素材により形成してよい。革製の取手3fであれば、バ
ッグ本体2fの形状にとらわれずに自在に変形させられ
るため、よりバッグ本体2fの底面53に収容させやす
い。
【0096】また、取手3fの形状についても任意に選
択が可能であり、その形状に合わせて収容溝10fを形
成すればよい。なお、取手3fを幅の広い形状に形成
し、底面53側に移動させたときに収容溝10fに完全
に収容させずに底面53として機能させるようにしもよ
い。
【0097】さらに、第6実施形態のバッグ1fにおけ
る底面53の収容溝10fには、装飾を施していない
が、ここに装飾や商標を施すようにし、さりげなく意匠
的機能および商標的機能をアピールするようにしてもよ
い。
【0098】なお、前述した本発明の各実施形態におけ
る各構成は前述したものに限るものではなく、適宜変更
することができる。
【0099】例えば、前述した第5実施形態のバッグ1
eでは、取手3eを収容溝10eに収容したときに、ハ
ンドバッグとしても使えるように取手3eの把持部13
を収容させず、バッグ本体2eの上方に飛び出した構成
にしているが、これに限る必要はなく、取手3eを全て
収容溝10eに収容させるようにし、ショルダーバッグ
としてのみ使用するようにしてもよい。
【0100】また、本第1実施形態から第3実施形態で
は、素材が紙製の手提げバッグを例に説明しているが、
これに限る必要はなく、布製やビニール製等の各種の素
材によって作製することができる。例えば、透過性フィ
ルム素材により作製すれば、取手3aに施した装飾が収
容溝10aに収容した状態と引っ張り出した状態とで左
右反対になるだけなので、統一性のあるデザインを表現
することもできる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、バッグを携行しない場合にかさばらず、ま
た、隠れていた取手が突然飛び出すような演出や取手の
出現とともに取手がデザイン化されたり、バッグ本体の
外側面に凹凸面が突然現れる等の演出ができ、意匠的機
能や商標的機能を一層高められ、付加価値の高いバッグ
を提供することができる。
【0102】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明の効果に加えて、収容溝およびこの収容
溝に隠される取手に施された意匠または商標が、取手が
収容溝に収容されているときには外観に現れず、取手を
取り出したときに突然出現するため、予期せぬデザイン
の出現により意匠的機能あるいは商標的機能を効果的に
演出できる。
【0103】また、請求項3に係る発明によれば、請求
項1または請求項2に係る発明の効果に加えて、取手お
よび収容溝を極めて簡単に形成できるし、取手や収容溝
に意匠や商標を施す自由度を高められる。
【0104】また、請求項4に係るバッグによれば、請
求項1または請求項2に係る発明の効果に加えて、取手
を取り付ける強度を容易に確保することができるし、取
手取付部材をバッグのデザインに組み込んで新たな意匠
的機能の演出を行うことができる。
【0105】また、請求項5に係るバッグによれば、請
求項1から請求項4のいずれか1項に係る発明の効果に
加えて、把持部を水平方向へ容易に折り曲げることがで
きて、バッグが持ちやすくなるし強度も高められる。
【0106】また、請求項6に係るバッグによれば、請
求項1から請求項5のいずれか1項に係る発明の効果に
加えて、肩ひものような長尺状の取手であってもバッグ
本体の外側面に収容できてかさばらないし、取手に不要
な折り目がついてしまったり、取手が床面や地面等に擦
れて汚れたりするのを確実に防止できる。また、肩ひも
になるような長尺状の取手がバッグ本体の外側面から突
然現れるという刺激的な演出をすることができ、新たな
価値を付加することができる。
【0107】また、請求項7に係るバッグによれば、請
求項1から請求項6のいずれか1項に係る発明の効果に
加えて、曲折部の強度を容易に確保することができる
し、形状等を自由に変更することができる。また、取手
連結部材をデザインに組み込んで新たな意匠的効果を演
出することもできる。
【0108】また、請求項8に係るバッグに係るバッグ
によれば、請求項1から請求項7のいずれか1項に係る
発明の効果に加えて、流行や好みに応じて自由に装飾板
を差し替えて意匠や商標を変更できるし、コストの低減
を図ることもできる。
【0109】また、請求項9に係る発明によれば、同一
形状のバッグ本体に対して装飾部の異なる装飾機能付き
取手を貼り付けることで様々なデザインのバッグを製作
することができるし、流行やバーゲンセール等に合わせ
てデザインを変更でき、コストの低減を図ることができ
る。また、ユーザは好みのデザインの装飾機能付き取手
を選んで適当なバッグ本体に貼付してオリジナルなバッ
グを製作することもできる。さらに、取り出した取手を
再び被覆板の取手用切り込み部内に収容させることもで
きてバッグの収納時に邪魔にならない。
【0110】また、請求項10に係る発明によれば、取
手が完成するとともに同時に装飾部を出現させることが
できるという演出を簡単に実現することができるし、ま
た、取手を再び取手用切り込み部に沿って収容すること
もできてバッグを収納する場合に邪魔にならなず便利で
ある。
【0111】また、請求項11に係る発明によれば、取
手が完成するとともに同時に取手の装飾部およびバッグ
本体の外側面の装飾を同時に出現させることができ、意
匠的機能および商標的機能を一層効果的に演出すること
ができる
【0112】また、請求項12に係る発明によれば、取
手をバッグ本体の底面に収容することができるため、バ
ッグの不使用時に取手が邪魔にならず、収納スペースも
小さくて済む。また、使用時にはバッグ本体の底面から
取手が現れるため、意匠的機能を効果的にアピールする
ことができ付加価値を高かめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明に係るバッグの第1実施形態
である紙製手提げバッグを示す正面図、(B)は一部断
面平面図、(C)は側面図
【図2】 (A)は図1における紙製手提げバッグの取
手を引き出した状態を示す正面図、(B)は平面図、
(C)は側面図
【図3】 (A)は本発明に係るバッグの第2実施形態
である紙製手提げバッグを示す正面図、(B)は一部断
面平面図、(C)は側面図
【図4】 (A)は図3における紙製手提げバッグの取
手を引き出した状態を示す正面図、(B)は平面図、
(C)は側面図
【図5】 本第2実施形態の紙製手提げバッグにおける
装飾板の差し替えに関する説明図
【図6】 本第2実施形態の紙製手提げバッグにおける
取手の把持部の構造を示す正面図
【図7】 (A)は本発明に係る装飾機能付き取手の実
施形態の一例を示す正面図、(B)は側面図
【図8】 (A)は本発明に係るバッグの第3実施形態
である紙製手提げバッグを示す正面図、(B)は一部断
面平面図、(C)は側面図
【図9】 (A)は図8における紙製手提げバッグの取
手を引き出した状態を示す正面図、(B)は平面図、
(C)は側面図
【図10】 (A)は本発明に係る装飾機能付き取手の
実施形態の他の例を示す正面図、(B)は側面図
【図11】 (A)は本発明に係るバッグの第4実施形
態であるハンドバッグを示す正面図、(B)は一部断面
平面図、(C)は側面図
【図12】 (A)は図11におけるハンドバッグの取
手を引き出した状態を示す正面図、(B)は平面図、
(C)は側面図
【図13】 本第4実施形態における取手の断面形状を
示す断面図
【図14】 本第4実施形態における取手の断面形状を
示す断面図
【図15】 本第4実施形態における取手の断面形状を
示す断面図
【図16】 本第4実施形態における収容溝に収容した
取手を保持させる収容留め具を示す正面図
【図17】 (A)は本発明に係るバッグの第5実施形
態であるバッグを示す正面図、(B)は平面図、(C)
は側面図
【図18】 (A)は図17におけるバッグの取手を引
き出した状態を示す正面図、(B)は平面図、(C)は
側面図
【図19】 本第5実施形態における棒状部を備えた取
手連結部材により分割取手を連結させた状態を示す正面
【図20】 本第5実施形態における2本の棒状部を備
えた取手連結部材により分割取手を連結させた状態を示
す正面図
【図21】 本第5実施形態における中空円筒状の取手
連結部材により分割取手を一部重ねて連結させた状態を
示す正面図
【図22】 本第5実施形態における長方形枠状の取手
連結部材により分割取手を連結させた状態を示す正面図
【図23】 図22の取手連結部材に蝶番を取り付けた
取手連結部材により分割取手を連結させた状態を示す正
面図
【図24】 本第5実施形態における輪枠状の取手連結
部材により分割取手を連結させた状態を示す正面図
【図25】 本第5実施形態における2枚の円板状の取
手連結部材により分割取手を連結させた状態を示す正面
【図26】 本第5実施形態における径の異なる2つの
中空円筒を備えた取手連結部材により分割取手を連結さ
せた状態を示す斜視図
【図27】 図26の取手連結部材を示す断面図
【図28】 図26の取手連結部材において大径中空円
筒内に小径中空円筒を収容した状態を示す斜視図
【図29】 (A)は本発明に係るバッグの第6実施形
態であるバッグを示す正面図、(B)は平面図、(C)
は側面図、(D)は底面図
【図30】 本第6実施形態のバッグにおいて取手を底
面の収容溝に収容した状態を示す正面図
【符号の説明】
1a,1b,1c 紙製手提げバッグ 1d ハンドバッグ 1e,1f バッグ 2a,2b,2c,2d,2e,2f バッグ本体 3a,3b,3c,3d,3e,3f 取手 4 開口部 5a,5b,5c,5d,5e,5f 取手基端部 6 側面部 7 内側面紙 7d 内側面革 8 外側面紙 8d 外側面革 9a,9b,9d,9e 取手切り込み部 10a,10b,10c,10d,10e,10f 収
容溝 11 外側面 12 取手開口部 13 把持部 14 装飾スペース 15 装飾板 16 装飾板保持隙間 17 差替用開口部 18 把持用スリット 18a 直線状のスリット 18b 菱形状のスリット 21 装飾機能付き取手 22 取手用基板 23 取手用切り込み部 24 接着部 25 装飾基板 26 被覆板 27 装飾部 30 切断面 31 側縁部 32 収容留め具 33 留め釦 34 曲折部 35 分割取手 36,36a,36b,36c,36d,36e,36
f,37g 取手連結部材 37a,37b 棒状部 38a,38b 拡張部 39 中空円筒 40 取手保持スリット 41 開口部 42 長方形枠 43a,43b 長辺枠 44 蝶番 45 輪枠 46 円板 47 大径中空円筒 48 小径中空円筒 49 拡張部 50 縮小部 51 係合スリット 52 保護カバー 53 底面 54 取手支持部材 55 スライド溝
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月10日(2001.9.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
バッグの特徴は、取手をバッグ本体の外側面側に反転で
きるように取り付けるとともに、前記バッグ本体の外側
面に前記取手を収容可能な収容溝を形成し、前記収容溝
およびこの収容溝に隠される取手の少なくとも一方に、
意匠または商標が施されている点にある。ここで、バッ
グには、紙製手提げ袋、革製および人工皮革製のハンド
バッグ、ショルダーバッグ、ナイロン製のバッグ等、各
種のバッグが含まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の外側面側に反転させて収容溝
に収容したり、取り出したりすることができるため、バ
ッグを携行しない場合にかさばらず、また、収容溝およ
びこの収容溝に隠される取手に施された意匠または商標
が、取手が収容溝に収容されているときには外観に現れ
ず、取手を取り出したときに突然出現するため、予期せ
ぬデザインの出現により意匠的機能あるいは商標的機能
を効果的に演出できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、請求項2に係るバッグの特徴は、
部に開口部が形成されているバッグ本体の側面部を複数
の側面層によって構成し、それらの側面層のうち最外側
面層に取手基端部を残して取手の輪郭形状に取手切り込
み部を形成し、これにより取手を形成するとともに、前
取手切り込み部と前記最外側面層より下層の側面層と
により前記取手を収納可能な収容溝を形成した点にあ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、請求項3に係るバッグの特徴は、
求項2において、前記収容溝およびこの収容溝に隠され
る取手の少なくとも一方に、意匠または商標を施した点
にある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の最外側面層から切り出して形
成し、前記取手を形成後の取手切り込み部と下層の側面
層とによって収容溝を形成するため、取手および収容溝
を極めて簡単に形成でき、かつ、収容溝およびこの収容
溝に隠される取手に施された意匠または商標が、取手が
収容溝に収容されているときには外観に現れず、取手を
取り出したときに突然出現するため、予期せぬデザイン
の出現により意匠的機能あるいは商標的機能を効果的に
演出できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、請求項4に係るバッグの特徴は、請
求項1から請求項3のいずれか1項において、前記取手
の把持部の少なくとも両端位置にスリットを形成した点
にある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、請求項5に係るバッグの特徴は、
記取手を前記バッグ本体の外側面側に反転できるように
取り付けるとともに、前記バッグ本体の外側面に前記取
手を収容可能な収容溝を形成し、前記取手の長さ方向の
所定位置に折り曲げ可能な曲折部を設け、この曲折部で
折り曲げた状態の前記取手を収容できるように前記収容
溝を形成した点にある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、請求項6に係るバッグの特徴は、
求項5において、前記取手を前記曲折部で複数の分割取
手に分割するとともに、それらの分割取手を取手連結部
材により回動自在に連結し、任意に前記収容溝に折り曲
げ収納することができるようにした点にある。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、請求項7に係るバッグの特徴は、
求項2から請求項6のいずれか1項において、装飾を施
した装飾板を差し入れる差入用開口部を前記収容溝の近
傍に形成し、前記差込用開口部から前記装飾板を前記収
容溝から臨むように差し入れる隙間であって、装飾板を
収容溝から臨む位置で保持する保持隙間を、バッグ本体
を形成する最外側面層と前記最外側面層より下層の側面
層との間に形成している点にある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】そして、このような構成を採用したことに
より、収容溝の近傍に設けられた差入用開口部から装飾
板を差入れ、バッグ本体を形成する最外側面層と該最外
側面層より下層の側面層との間に設けられた装飾板保持
隙間によって装飾板を保持することができる。このと
き、装飾板が前記収容溝から臨むように差し入れられる
ため、流行や好みに応じて自由に装飾板を差し替えて意
匠や商標を変更させられる。したがって、バッグ本体を
変えずにデザインを変更させられてコストの低減を図る
ことができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、請求項8に係る装飾機能付き取手の
特徴は、一方の面に接着部を備えているとともに他方の
面に所望の装飾や広告を施した装飾部を備えた装飾基板
と、この装飾基板の装飾部の一部または全部を覆うよう
にして固着された被覆板とを備え、この被覆板に取手基
端部を残して取手の輪郭形状に取手用切り込み部を形成
した点にある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、請求項9に係る装飾機能付き取手の
特徴は、取手基端部を残して取手の輪郭形状に取手用切
り込み部が形成された1枚の基板を有し、この基板の片
側面であって前記取手以外の領域に接着部を備えている
とともに、その接着部が形成されている側の取手面に装
飾部が形成されている点にある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、請求項10に係るバッグの特徴は、
バッグ本体の外側面に請求項8に記載の装飾機能付き取
手を接着部により固着するとともに、前記取手に隠れる
外側面に装飾を施している点にある。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、請求項11に係るバッグの特徴は、
上部に開口部が形成されているバッグ本体とこれを携行
するための取手とを備えたバッグであって、前記取手の
把持部を前記バッグ本体の底面に接するように回動可能
に取り付けるとともに、前記バッグ本体の底面に前記取
手の把持部を収容可能な収容溝を形成した点にある。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】本第2実施形態の紙製手提げバッグ1bの
特徴は、図3および図4に示すように、第1実施形態の
紙製手提げバッグ1aに比べて、取手切り込み部9bが
大きく形成されている点にある。つまり、本第2実施形
態における取手3bは、輪郭が長方形状となるように外
側面紙8に取手基端部5bを残して取手切り込み部9b
が形成されているとともに、その取手切り込み部9bの
内側の下辺近傍に楕円の一部を切り取ったような形状の
取手開口部12が形成されている。この取手開口部12
は取手3bが完成すると把持部13とされる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】そして、バッグ本体2bの内側面紙7およ
び取手3bの裏面の取手開口部12以外の領域は、任意
に装飾や商標を施すことができる装飾領域として使用す
ることができる。つまり、前記第1実施形態の紙製手提
げバッグ1aは、主として取手3b自体の形状に装飾的
効果を発揮させてバッグ全体のデザインと一体化させる
のに適しているが、本第2実施形態の紙製手提げバッグ
1bは、主としてバッグ本体2bの内側面紙7および取
手3bの裏面に装飾や商標を施すのに適している。な
お、前記取手切り込み部9bとバッグ本体2bの内側面
紙7とによって収容溝10bが構成されている。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】また、本第2実施形態における装飾領域に
は、収容溝10bの底に相当する内側面紙7に直接装飾
が施されるようになっているが、これに限る必要はな
く、図5に示すように、収容溝10bに別途装飾を施し
た装飾板15を差入れられるようにしてもよい。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】すなわち、収容溝10bの側部近傍に別途
装飾を施した装飾板15を差し入れる差入用開口部17
を形成するとともに、収容溝10bの周縁における外側
面紙8と内側面紙7との間に装飾板保持隙間16を形成
する。そして、その差入用開口部17を介して装飾板保
持隙間16に装飾板15を差し入れたり、保持されてい
る装飾板15を取り出して別の装飾板15を差入れるよ
うにする。なお、前記収容溝10bの開口部を被覆する
ように図示しない透明のフィルムシートを貼って装飾板
15の汚れを防止するようにしてもよいし、さらに、装
飾板保持隙間16に図示しない透明のフィルム袋を固着
し、このフィルム袋の中に装飾板15を保持させるよう
にして汚れを防止するとともに、差し替え時において装
飾板15を滑らせるようにしてスムーズに差し替えする
ことができるようにしてもよい。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また、図22に示す取手連結部材36d
は、中央を長方形の開口部41に形成された長方形枠4
2に構成されている。その長方形枠42のうち2つの長
辺枠43a,43bには、それぞれ分割取手35の一端
部が回動自在に遊嵌されている。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】そして、長方形枠42からなる取手連結部
36dに連結された取手3eは、ハンドバッグとして
使用する場合には2本の分割取手35が略V字状の位置
関係になるようにして収容溝10eに収容する。一方、
ショルダーバッグとして使用する場合には、一方の分割
取手35を回動させ、さらに2つの分割取手35を長辺
枠43a,43bの中央位置にスライドさせて一直線上
に伸ばす等して一連の肩ひもの状態にする。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】なお、図23に示すように、前記長方形枠
42からなる取手連結部材36dを蝶番44等により中
央位置で折れ曲がるようにしてもよい。これによれば、
中央位置で折り曲げることで、ショルダーバッグとして
使用する場合に簡単に各分割取手35が一連の肩ひもと
して並べられる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】また、図24に示す取手連結部材36e
は、適当な大きさの輪状に形成されている。この取手連
結部材36eの輪枠45に回動自在に分割取手35の一
端部が遊嵌されている。そして、ハンドバッグとして使
用する場合には、2本の分割取手35の連結端部を輪枠
45に沿ってスライドさせて近づけ、略V字状の位置関
係となるようにして収容溝10eに収容する。一方、シ
ョルダーバッグとして使用する場合には、一方の分割取
手35を輪枠45に沿ってそれぞれ対峙する位置までス
ライドさせて各分割取手35が一連の肩ひもとして並ぶ
ように伸ばす。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】また、図25に示す取手連結部材36f
は、2枚の円板46,46を重ねてスライド回転するよ
うに構成したものである。分割取手35の各一端部はそ
れぞれ各円板46,46の周縁に固定されている。そし
て、ハンドバッグとして使用する場合には、2本の分割
取手35が略V字状の位置関係となるように一方の円板
46をスライド回転させて収容溝10eに収容する。一
方、ショルダーバッグとして使用する場合には、一方の
円板46を各分割取手35が対峙する位置までスライド
回転させて一連の肩ひもとして連続的に並ぶようにす
る。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】また、図26から図28に示す取手連結部
36gは、外径の大小異なる2つの中空円筒47,4
8により構成されており、小径の中空円筒48が大径の
中空円筒47内で長軸方向にスライド可能に収容されて
いる。また、小径の中空円筒48と大径の中空円筒47
とは、スライドできるが分離されないように係合されて
いる。例えば、図27に示すように、小径の中空円筒4
8の端部に拡張部49を形成するとともに、大径の中空
円筒47の端部に前記拡張部49より小径の縮小部50
を形成することで、小径の中空円筒48が抜け落ちない
ようにされている。また、大径の中空円筒47には、分
割取手35の厚さよりもわずかに幅の広い係合スリット
51が長手方向に形成されている。さらに、各分割取手
35は、各中空円筒47,48の側面に連結されてお
り、小径の中空円筒48に連結された分割取手35の端
部には金属製の保護カバー52が被覆されている。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、バッグを携行しない場合にかさばらず、ま
た、収容溝およびこの収容溝に隠される取手に施された
意匠または商標が、取手が収容溝に収容されているとき
には外観に現れず、取手を取り出したときに突然出現す
るため、予期せぬデザインの出現により意匠的機能ある
いは商標的機能を効果的に演出できる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】削除
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また、請求項2に係る発明によれば、バッ
グを携行しない場合にかさばらず、また、取手および収
容溝を極めて簡単に形成できるし、取手や収容溝に意匠
や商標を施す自由度を高められる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】また、請求項3に係るバッグによれば、請
求項2に係る発明の効果に加えて、収容溝およびこの収
容溝に隠される取手に施された意匠または商標が、取手
が収容溝に収容されているときには外観に現れず、取手
を取り出したときに突然出現するため、予期せぬデザイ
ンの出現により意匠的機能あるいは商標的機能を効果的
に演出できる。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】また、請求項4に係るバッグによれば、請
求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明の効果に
加えて、把持部を水平方向へ容易に折り曲げることがで
きて、バッグが持ちやすくなるし強度も高められる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】また、請求項5に係るバッグによれば、
ッグを携行しない場合にかさばらないことに加えて、
ひものような長尺状の取手であってもバッグ本体の外側
面に収容できてかさばらないし、取手に不要な折り目が
ついてしまったり、取手が床面や地面等に擦れて汚れた
りするのを確実に防止できる。また、肩ひもになるよう
な長尺状の取手がバッグ本体の外側面から突然現れると
いう刺激的な演出をすることができ、新たな価値を付加
することができる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】また、請求項6に係るバッグによれば、
求項5に係る発明の効果に加えて、曲折部の強度を容易
に確保することができるし、形状等を自由に変更するこ
とができる。また、取手連結部材をデザインに組み込ん
で新たな意匠的効果を演出することもできる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】また、請求項7に係るバッグに係るバッグ
によれば、請求項2から請求項6のいずれか1項に係る
発明の効果に加えて、流行や好みに応じて自由に装飾板
を差し替えて意匠や商標を変更できるし、コストの低減
を図ることもできる。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】また、請求項8に係る発明によれば、同一
形状のバッグ本体に対して装飾部の異なる装飾機能付き
取手を貼り付けることで様々なデザインのバッグを製作
することができるし、流行やバーゲンセール等に合わせ
てデザインを変更でき、コストの低減を図ることができ
る。また、ユーザは好みのデザインの装飾機能付き取手
を選んで適当なバッグ本体に貼付してオリジナルなバッ
グを製作することもできる。さらに、取り出した取手を
再び被覆板の取手用切り込み部内に収容させることもで
きてバッグの収納時に邪魔にならない。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】また、請求項9に係る発明によれば、取手
が完成するとともに同時に装飾部を出現させることがで
きるという演出を簡単に実現することができるし、ま
た、取手を再び取手用切り込み部に沿って収容すること
もできてバッグを収納する場合に邪魔にならなず便利で
ある。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正内容】
【0111】また、請求項10に係る発明によれば、取
手が完成するとともに同時に取手の装飾部およびバッグ
本体の外側面の装飾を同時に出現させることができ、意
匠的機能および商標的機能を一層効果的に演出すること
ができる
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正内容】
【0112】また、請求項11に係る発明によれば、取
手をバッグ本体の底面に収容することができるため、バ
ッグの不使用時に取手が邪魔にならず、収納スペースも
小さくて済む。また、使用時にはバッグ本体の底面から
取手が現れるため、意匠的機能を効果的にアピールする
ことができ付加価値を高かめられる。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 (A)は本第2実施形態の紙製手提げバッグ
における装飾板の差し入れに関する説明図、(B)本第
2実施形態の紙製手提げバッグにおける装飾板を差し入
れる様子を示す図
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1a,1b,1c 紙製手提げバッグ 1d ハンドバッグ 1e,1f バッグ 2a,2b,2c,2d,2e,2f バッグ本体 3a,3b,3c,3d,3e,3f 取手 4 開口部 5a,5b,5c,5d,5e,5f 取手基端部 6 側面部 7 内側面紙 7d 内側面革 8 外側面紙 8d 外側面革 9a,9b,9d,9e 取手切り込み部 10a,10b,10c,10d,10e,10f 収
容溝 11 外側面 12 取手開口部13 把持部15 装飾板 16 装飾板保持隙間 17 差入用開口部 18 把持用スリット 18a 直線状のスリット 18b 菱形状のスリット 21 装飾機能付き取手 22 取手用基板 23 取手用切り込み部 24 接着部 25 装飾基板 26 被覆板 27 装飾部 30 切断面 31 側縁部 32 収容留め具 33 留め釦 34 曲折部 35 分割取手 36,36a,36b,36c,36d,36e,36
f,37g 取手連結部材 37a,37b 棒状部 38a,38b 拡張部 39 中空円筒 40 取手保持スリット 41 開口部 42 長方形枠 43a,43b 長辺枠 44 蝶番 45 輪枠 46 円板 47 大径中空円筒 48 小径中空円筒 49 拡張部 50 縮小部 51 係合スリット 52 保護カバー 53 底面 54 取手支持部材 55 スライド溝
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月30日(2001.11.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項1】 上部に開口部が形成されているバッグ本
体の側面部を複数の側面層によって構成し、それらの側
面層のうち最外側面層に取手基端部を残して取手の輪郭
形状に取手切り込み部を形成し、これにより取手を形成
するとともに、前記取手切り込み部と前記最外側面層よ
り下層の側面層とにより前記取手を収容可能な収容溝を
形成したことを特徴とするバッグ。
請求項2】 前記収容溝およびこの収容溝に隠される
取手の少なくとも一方に、意匠または商標を施したこと
を特徴とする請求項1に記載のバッグ。
請求項3】 前記取手の把持部の少なくとも両端位置
にスリットを形成したことを特徴とする請求項1または
請求項2に記載のバッグ。
請求項7】 一方の面に接着部を備えているとともに
他方の面に所望の装飾や広告を施した装飾部を備えた装
飾基板と、この装飾基板の装飾部の一部または全部を覆
うようにして固着された被覆板とを備え、この被覆板に
取手基端部を残して取手の輪郭形状に取手用切り込み部
を形成したことを特徴とする装飾機能付き取手。
請求項8】 バッグ本体の外側面に請求項7に記載の
装飾機能付き取手を前記接着部により固着するととも
に、前記取手に隠れる外側面に装飾を施したことを特徴
とするバッグ。
請求項9】 上部に開口部が形成されているバッグ本
体とこれを携行するための取手とを備えたバッグであっ
て、前記取手の把持部を前記バッグ本体の底面に接する
ように回動可能に取り付けるとともに、前記バッグ本体
の底面に前記取手の把持部を収容可能な収容溝を形成し
たことを特徴とするバッグ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドバッグやシ
ョルダーバッグ、紙製の手提げ袋等の各種のバッグおよ
び装飾機能付き取手に係り、特に、未使用時において取
手を平面状に収納できるとともに、取手をバッグのデザ
インと一体化させたり、より効果的に意匠的機能および
商標的機能を発揮させるのに好適なバッグおよび装飾機
能付き取手に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンドバッグやショルダーバッ
グ、あるいは手提げ袋等のバッグは、通勤や旅行、買い
物等の外出の際に、財布や化粧品、書籍、衣料品等の様
々な品物を収容して持ち運ぶのに便利である。これらの
バッグは、バッグの大きさや取手の長さ、形状等により
利用場面に合わせて使い分けられている。
【0003】このような各種のバッグに関する従来の発
明は、使用時の便宜を考慮したものが多く、例えば実開
平6−50524号公報には、手提げ袋を持ち歩くとき
に手提部が手に食い込んでしまうのを防ぐために手提部
に緩衝性のスポンジシートを取り付けるようにする発明
が記載されている。
【0004】また、特開平2000−14437号公報
には、雨天時に傘を携行するのに便利なように閉じた傘
を鞄に取り付けられる構造の傘ホルダが提案されてい
る。
【0005】一方、バッグは単に荷物を携行するための
収容機能および携行機能だけでなく、洋服に合わせた
り、流行に影響される等の意匠的機能も要求される。さ
らに、お店で使われる紙袋であれば、お店のイメージを
向上させたり宣伝広告のための商標的機能も兼ね備えて
いる。このような意匠的機能や商標的機能に着目した発
明もいくつか提案されている。例えば、実開平7−20
838号公報には、手提げ袋の側面に施す意匠や商標が
取り替えられない不便さを解消するために、商標や意匠
が描かれた取り付け部材を握り部の下部に着脱自在にし
た手提げ袋の発明が記載されている。
【0006】また、特開平11−171208号公報に
は、外観上ほとんど定型化されている手提げ袋のバリエ
ーションを増やし、さらに丈夫な手提げ袋を提供する目
的で、紙袋本体の側面に、図案の描かれた取手付きのイ
ラストボード板を固着するようにした発明が記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンドバッグやショルダーバッグ、手提げ袋等のバッグ
に関する発明においては、バッグの使用時の不便や不都
合を解決する点に着目したものがほとんどであり、不使
用時における不便や不都合が解決されていないという問
題があった。
【0008】例えば、ハンドバッグは、不使用時には収
納棚や押入棚に収納されることが多いが、ハンドバッグ
の取手はバッグ本体の上方に突出された状態で強固に固
定されていたり、あるいは基端部を中心に回動できて外
側面方向へ突出されている。場合によっては取手だけで
バッグ本体と同程度のスペースを必要とするものもあ
る。このため、従来のハンドバッグでは、収納に大きな
スペースを必要として無駄な隙間が存在し、あるいは他
の収納物に当接して取手が傷ついたり折れ曲がってしま
うことがあった。
【0009】また、ショルダーバッグは、携行しないと
きには椅子の上や床面に置かれることが多いが、取手が
長いため折れ曲がりやすく変な位置で折れ目が付いてし
まったり、取手が床面に接触して汚れてしまうことがあ
った。また、ショルダーバッグには、バッグ本体の上部
に手で把持できる取手も取り付けられていることが多い
が、手で持って歩くと肩ひもの取手が邪魔であるし、地
面に擦れて傷ついたり汚れたりすることがあった。この
場合、肩ひもを金具から外すことも可能であるが、その
都度、外してバッグに収納したりバッグから取り出して
取り付けたりするのは大変煩わしかった。
【0010】さらにまた、紙袋であれば、使用前および
使用後において多数重ねることが多いため、できるだけ
コンパクトに収納したいが、袋本体から突出したままの
取手では、かさばってしまうという問題があった。
【0011】一方、バッグは、使い易さや堅牢さあるい
は収納し易さも重要であるが、デザイン等の意匠的機能
や宣伝広告的な商標的機能をも兼ね備えていることが要
求される物品である。このため、従来のバッグにおいて
も、バッグ本体の形状に工夫が凝らされていたり、バッ
グの外側面に流行に応じた様々な模様が施されている。
【0012】しかしながら、従来のバッグにおけるデザ
インは、デザインを純粋に追求する場合が多く、意匠的
機能や商標的機能をどのように演出するかという演出技
術の観点から機能を追求する発明が極めて少なかった。
特に、バッグのデザインは、主としてバッグ本体の形状
とその外側面の模様に着目されるあまり、取手に関する
デザインの比重が軽く、適度にバッグ本体との統一性が
施される程度であったため、取手自体が意匠的機能や商
標的機能の演出効果に利用されることはなかった。
【0013】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、未使用時にバッグの取手をバッグ
本体に平面状に収容できるためかさばらず、取手の損傷
を防止できるとともに収納スペースを小さくすることが
できるし、取手自体をバッグのデザインとして一体化さ
せることができるとともに、最も注目度の高いバッグ外
側面の意匠をより一層効果的に演出することができて付
加価値の高いバッグおよび装飾機能付き取手を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
バッグの特徴は、上部に開口部が形成されているバッグ
本体の側面部を複数の側面層によって構成し、それらの
側面層のうち最外側面層に取手基端部を残して取手の輪
郭形状に取手切り込み部を形成し、これにより取手を形
成するとともに、前記取手切り込み部と前記最外側面層
より下層の側面層とにより前記取手を収納可能な収容溝
を形成した点にある。ここで、バッグには、紙製手提げ
袋、革製および人工皮革製のハンドバッグ、ショルダー
バッグ、ナイロン製のバッグ等、各種のバッグが含まれ
る。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の最外側面層から切り出して形
成し、前記取手を形成後の取手切り込み部と下層の側面
層とによって収容溝を形成するため、取手および収容溝
を極めて簡単に形成できるし、取手や収容溝に意匠や商
標を施す自由度を高められる。
【0016】また、請求項2に係るバッグの特徴は、
求項1において、前記収容溝およびこの収容溝に隠され
る取手の少なくとも一方に、意匠または商標を施した点
にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の最外側面層から切り出して形
成し、前記取手を形成後の取手切り込み部と下層の側面
層とによって収容溝を形成するため、取手および収容溝
を極めて簡単に形成でき、かつ、収容溝およびこの収容
溝に隠される取手に施された意匠または商標が、取手が
収容溝に収容されているときには外観に現れず、取手を
取り出したときに突然出現するため、予期せぬデザイン
の出現により意匠的機能あるいは商標的機能を効果的に
演出できる。
【0018】また、請求項3に係るバッグの特徴は、請
求項1または請求項2において、前記取手の把持部の少
なくとも両端位置にスリットを形成した点にある。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、取手の把持部の少なくとも両端位置にスリットが
形成されているため、前記把持部を水平方向へ容易に折
り曲げることができて、バッグが持ちやすくなるし、強
度も高められる。
【0020】また、請求項4に係るバッグの特徴は、
部に開口部が形成されているバッグ本体とこれを携行す
るための取手とを備えたバッグであって、前記取手を前
記バッグ本体の外側面側に反転できるように取り付ける
とともに、前記バッグ本体の外側面に前記取手を収容可
能な収容溝を形成し、前記収容溝およびこの収容溝に隠
される取手の少なくとも一方に、意匠または商標を施
し、かつ、前記取手の把持部の少なくとも両端位置にス
リットを形成した点にある。
【0021】そして、このような構成を採用したことに
より、取手をバッグ本体の外側面側に反転させて収容溝
に収容したり、取り出したりすることができるため、バ
ッグを携行しない場合にかさばらず、また、隠れていた
取手が突然飛び出すような演出や取手の出現とともに取
手がデザイン化されたり、バッグ本体の外側面に凹凸面
が突然現れる等の演出ができ、意匠的機能や商標的機能
を一層高められるし、また、取手の把持部の少なくとも
両端位置にスリットが形成されているため、前記把持部
を水平方向へ容易に折り曲げることができて、バッグが
持ちやすくなるし、強度も高められる。
【0022】また、請求項5に係るバッグの特徴は、前
記取手を前記バッグ本体の外側面側に反転できるように
取り付けるとともに、前記バッグ本体の外側面に前記取
手を収容可能な収容溝を形成し、前記取手の長さ方向の
所定位置に折り曲げ可能な曲折部を設け、この曲折部で
折り曲げた状態の前記取手を収容できるように前記収容
溝を形成した点にある。
【0023】そして、このような構成を採用したことに
より、取手を曲折部で折り曲げて収容溝に収容すること
ができるため、肩ひものような長尺状の取手であっても
バッグ本体の外側面に収容できてかさばらないし、取手
に不要な折り目がついてしまったり、取手が床面や地面
等に擦れて汚れたりするのを確実に防止できる。また、
肩ひもになるような長尺状の取手がバッグ本体の外側面
から突然現れるという刺激的な演出をすることができ、
新たな価値を付加することができる。
【0024】また、請求項6に係るバッグの特徴は、請
求項5において、前記取手を前記曲折部で複数の分割取
手に分割するとともに、それらの分割取手を取手連結部
材により回動自在に連結し、任意に前記収容溝に折り曲
げ収納することができるようにした点にある。
【0025】そして、このような構成を採用したことに
より、取手を曲折部で分割して分割取手とし、これら分
割取手を取手連結部材により連結しているため、曲折部
の強度を容易に確保することができるし、形状等を自由
に変更することができる。また、取手連結部材をデザイ
ンに組み込んで新たな意匠的効果を演出することもでき
る。
【0026】また、請求項7に係る装飾機能付き取手の
特徴は、一方の面に接着部を備えているとともに他方の
面に所望の装飾や広告を施した装飾部を備えた装飾基板
と、この装飾基板の装飾部の一部または全部を覆うよう
にして固着された被覆板とを備え、この被覆板に取手基
端部を残して取手の輪郭形状に取手用切り込み部を形成
した点にある。
【0027】そして、このような構成を採用したことに
より、装飾基板の接着部によって任意にバッグ本体の外
側面に接着し、被覆板に形成した取手用切り込み部に従
って取手を引き出すと、取手が完成するとともに装飾部
が現れる。このため、同一形状のバッグ本体に対して装
飾部の異なる装飾機能付き取手を貼り付けることで様々
なデザインのバッグを製作することができるし、流行や
バーゲンセール等に合わせてデザインを変更でき、コス
トの低減を図ることができる。また、ユーザは好みのデ
ザインの装飾機能付き取手を選んで適当なバッグ本体に
貼付してオリジナルなバッグを製作することもできる。
さらに、取り出した取手を再び被覆板の取手用切り込み
部内に収容させることもできてバッグの収納時に邪魔に
ならない。
【0028】また、請求項8に係るバッグの特徴は、バ
ッグ本体の外側面に請求項7に記載の装飾機能付き取手
を接着部により固着するとともに、前記取手に隠れる外
側面に装飾を施している点にある。
【0029】そして、このような構成を採用したことに
より、取手用切り込み部に沿って取手を引っ張り出す
と、取手が完成するとともに同時に取手の装飾部および
バッグ本体の外側面の装飾を同時に出現させることがで
き、意匠的機能および商標的機能を一層効果的に演出す
ることができる。
【0030】また、請求項9に係るバッグの特徴は、上
部に開口部が形成されているバッグ本体とこれを携行す
るための取手とを備えたバッグであって、前記取手の把
持部を前記バッグ本体の底面に接するように回動可能に
取り付けるとともに、前記バッグ本体の底面に前記取手
の把持部を収容可能な収容溝を形成した点にある。
【0031】そして、このような構成を採用したことに
より、取手の把持部をバッグ本体の底面に接するように
回動し、前記底面に形成した収容溝に収容することがで
きるため、バッグの不使用時に取手が邪魔にならず、収
納スペースも小さくて済む。また、使用時にはバッグ本
体の底面から取手が現れるため、意匠的機能を効果的に
アピールすることができ付加価値の高いバッグを提供で
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバッグおよび
装飾機能付き取手の実施形態の一例を図面を用いて説明
する。
【0033】図1および図2は、本発明に係るバッグの
第1実施形態としての紙製手提げバッグ1aを示してい
る。本第1実施形態の紙製手提げバッグ1aは、内側に
収容スペースを備えたバッグ本体2aと、このバッグ本
体2aを携行するための取手3aとを有している。前記
バッグ本体2aは、外形が直方体形状に形成されてお
り、その上部に収容物を出し入れするための開口部4が
形成されている。また、取手3aは、バッグ本体2aに
取手基端部5aを支点として反転させられるように取り
付けられている。本第1実施形態では、前記取手3a
が、前記バッグ本体2aの側面部6を内側面紙7と外側
面紙8との少なくとも2側面層から構成され、外側面紙
8には取手基端部5aを残して取手3aの輪郭形状に取
手切り込み部9aが形成されるようになっている。図1
および図2に示すように、本第1実施形態における取手
3aは、2重の円弧状の切り込みにより形成されてい
る。
【0034】したがって、図2に示すように、その取手
切り込み部9aを外側に引っ張り出すと、取手基端部5
aを中心に上方へ折り返されるようにして反転されて取
手3aが完成される。
【0035】一方、バッグ本体2aの外側面紙8には、
取手3aの形状に収容溝10aが形成されているので、
バッグを携行しない場合には取手3aを外側面11側に
折り返して前記収容溝10aに収容することができるよ
うになっている。なお、この場合、前記取手3aの裏面
あるいは収容溝10aのいずれか、若しくは両方に粘着
度の低い粘着材を塗布しておけば、安定的に収納するこ
とができる。
【0036】したがって、本第1実施形態の紙製手提げ
バッグ1aによれば、取手3aの下に隠されている内側
面紙7や取手3aの裏面にデザイン装飾が施されていた
り、商標が描かれていれば、取手3aを外側面紙8から
引っ張り出すのと同時に、取手3aが外側面紙8に一体
的に収容されている目立たない状態から突然隠れていた
デザイン装飾や商標が出現するという予期せぬ演出を行
うことができる。
【0037】また、取手3aは、基本的に把持する部分
が形成されていれば取手3aとしての機能を果たせるた
め、取手3a自体の形状を様々にデザイン化すれば一層
デザイン的効果を高めた演出をすることができる。例え
ば、象の鼻や鳥の翼を取手3aの形状にして取手3aを
引っ張り出したときに象の鼻が高々と持ち上げられるよ
うにしたり、鳥が大きく翼を拡げて羽ばたく様子を出現
させるような演出も可能であるし、図形商標が現れるよ
うにする演出も可能である。このため、より多様な意匠
的効果および商標的効果を相乗的に演出することができ
る。
【0038】つぎに、本発明のバッグの第2実施形態に
ついて図3および図4を参照しつつ説明する。なお、本
第2実施形態の紙製手提げバッグ1bの構成のうち、前
述した第1実施形態の紙製手提げバッグ1aと同一また
は相当する構成については同一の符号を付して再度の説
明を省略する。
【0039】本第2実施形態の紙製手提げバッグ1bの
特徴は、図3および図4に示すように、第1実施形態の
紙製手提げバッグ1aに比べて、取手3bが大きな装飾
スペースを伴って形成されている点にある。つまり、本
第2実施形態における取手3bは、輪郭が長方形状とな
るように外側面紙8に取手基端部5bを残して取手切り
込み部9bが形成されているとともに、その取手切り込
み部9bの内側の下辺近傍に楕円の一部を切り取ったよ
うな形状の取手開口部12が形成されている。この取手
開口部12は取手3bが完成すると把持部13とされ
る。
【0040】そして、バッグ本体2bの内側面紙7およ
び取手3bの裏面の取手開口部12以外の領域は、任意
に装飾や商標を施すことができる装飾領域として使用す
ることができる。つまり、前記第1実施形態の紙製手提
げバッグ1aは、主として取手3b自体の形状に装飾的
効果を発揮させてバッグ全体のデザインと一体化させる
のに適しているが、本第2実施形態の紙製手提げバッグ
1bは、主としてバッグ本体2bの内側面紙7および取
手3bの裏面に装飾や商標を施すのに適している。な
お、前記取手切り込み部9bとバッグ本体2bの内側面
紙7とによって収容溝10bが構成されている。
【0041】また、本第2実施形態における装飾領域に
は、収容溝10bの底に相当する内側面紙7に直接装飾
が施されるようになっているが、これに限る必要はな
く、図5に示すように、収容溝10bに別途装飾を施し
た装飾板15を差入れられるようにしてもよい。
【0042】すなわち、収容溝10bの周縁における外
側面紙8と内側面紙7との間に装飾板保持隙間16を形
成するとともに、前記収容溝10bの上部あるいは側部
に前記装飾板保持隙間16に通ずる差入用開口部17を
形成する。そして、その差入用開口部17を介して装飾
板保持隙間16に装飾板15を差し入れたり、保持され
ている装飾板15を取り出して別の装飾板15を差し入
れるようにする。なお、前記収容溝10bに図示しない
透明のフィルムシートを貼って装飾板15の汚れを防止
するようにしてもよいし、さらに、装飾板保持隙間16
に図示しない透明のフィルム袋を固着し、このフィルム
袋の中に装飾板15を保持させるようにして汚れを防止
するとともに、差し替え時において装飾板15を滑らせ
るようにしてスムーズに差し替えすることができるよう
にしてもよい。
【0043】このようにすれば、流行やユーザの好みに
応じて各種の装飾板15を差し替えて楽しめるし、ある
いはお店のバーゲン時期等に合わせて装飾板15のみを
交換することで、バッグ本体2bを定型で利用すること
もできコストの低減に繋げることができる。
【0044】さらに、本第2実施形態における取手3b
には、把持部13の位置に複数の把持用スリット18が
形成されて水平方向に折り返されるようにしてもよい。
具体的には、図6に示すように、把持部13の両端部に
取手開口部12から直線状のスリット18aが形成され
るとともに、それら2本の直線状スリット18aの間に
湾曲線状に並ぶようにして菱形状のスリット18bが形
成されている。このように水平方向に折り返された把持
部13は、平面で把持することができるため安定する
し、取手3bが手に食い込んでしまうこともない。ま
た、把持部13の両端部に直線状スリット18aが形成
されるだけでも折り返しが容易にできるが、さらに直線
状スリット18a間に孔状のスリット18bが形成され
ることでより把持部13の折り返しが容易になるし、把
持部13を折り返した状態で保持させやすい。
【0045】したがって、本第2実施形態の紙製手提げ
バッグ1bによれば、装飾スペース14を広く確保でき
て一層意匠的効果や商標的効果をアピールしやすい。ま
た、装飾板15を差し替え可能な構成にすれば、1つの
バッグで好みに応じて多数のデザインを変更させて楽し
むことができる。また、取手3bの把持部13に把持用
スリット18を形成することで安定した把持することが
可能となる。
【0046】つぎに、本発明に係るバッグの第3実施形
態について図7から図10を参照しつつ説明する。な
お、本第3実施形態の紙製手提げバッグ1cの構成のう
ち、前述した第1実施形態の紙製手提げバッグ1aと同
一または相当する構成については同一の符号を付して再
度の説明を省略する。
【0047】本第3実施形態の紙製手提げバッグ1cの
特徴は、図7に示すような本発明に係る装飾機能付き取
手21をバッグ本体2cの外側面11に貼付している点
にある。図7に示した装飾機能付き取手21は、1枚の
取手用基板22から構成されており、この取手用基板2
2に取手基端部5cを残して取手3cの輪郭形状に2重
の円弧状の取手用切り込み部23が形成されている。前
記取手用基板22の裏面には、取手用切り込み部23で
囲まれた取手3c領域以外の部分に接着剤が塗布されて
接着部24が形成されており、この接着剤によりバッグ
本体2cの外側面11に貼り付けられるようになってい
る。そして、図8および図9に示すように、バッグ本体
2cに取りつけられた後に、使用する際に前記取手用切
り込み部23から取手3cが引っ張り出されるようにな
っている。このとき、前記取手3cの裏面や取手3cの
下に隠れているバッグ本体2cの外側面11にデザイン
装飾や商標を施しておけば、取手3cを引っ張り出すの
と同時にそれらの装飾や商標を出現させるという演出効
果を発揮させられる。なお、前記取手用切り込み部23
とバッグ本体2cの外側面11とによって収容溝10c
が構成されている。
【0048】また、前述した装飾機能付き取手21は、
1枚の取手用基板22から構成されているが、これに限
る必要はなく、例えば、図10に示すように、装飾を施
した装飾基板25とこれを覆う被覆板26とからなる構
成としてもよい。すなわち、図10に示す装飾機能付き
取手21は、一方の面に接着部24を有するとともに他
方の面に所望の装飾や商標が施された装飾部27を有す
る装飾基板25と、この装飾基板25の装飾部27の一
部または全部を覆うようにして前記装飾基板25に固着
された被覆板26とを備え、この被覆板26に取手基端
部5cを残して取手3cの形状に取手用切り込み部23
が形成されている。そして、前記装飾基板25の接着部
24をバッグ本体2cの外側面11に貼り付けてバッグ
を完成させるようになっている。使用する際には、前述
と同様に、取手用切り込み部23から取手基端部5cで
折り返すようにして取手3cを引っ張り出す。このと
き、装飾基板25の装飾部27や取手3cの裏面に施し
たデザイン装飾や商標が出現するようになっている。な
お、前記取手切り込み部と装飾基板25とによって収容
溝10cが形成されている。
【0049】したがって、本第3実施形態によれば、装
飾機能付き取手21を様々なバッグの本体に着脱自在に
することができる。また、バッグ本体2cを変えずに取
手3cのみを交換することもできる。さらに、通常のバ
ッグを別の装飾や商標を施したバッグに作り替えること
ができるため、好みに合わせた紙製手提げバッグ1cを
製作することができる。
【0050】つぎに、本発明に係るバッグの第4実施形
態について図11および図12を参照しつつ説明する。
【0051】本第4実施形態のバッグは、天然革や人工
皮革、ナイロン等の各種の材料を素材とするハンドバッ
グ1dの一例である。なお、ここでは天然革を例に説明
する。このようなハンドバッグ1dは、内側に収容スペ
ースを備えたバッグ本体2dと、このバッグ本体2dを
携行するための取手3dとを有している。前記バッグ本
体2dは、任意の形状に形成してよいが、本第4実施形
態では正面からみた外形が長方形形状に形成されてお
り、その上部に収容物を出し入れするための開口部4が
形成されている。この開口部4は、図示しないジッパー
等によって開閉自在にしてもよい。
【0052】一方、取手3dは、バッグ本体2dの外側
面11に取手基端部5dを支点として折り返し自在に支
持されている。本第4実施形態では、前記取手3dは、
バッグ本体2dの外側面11から切り出すようになって
いる。この取手3dは、バッグ本体2dの側面を厚い革
で形成し、外側から取手形状に削り起こすようにしても
構わないが、実用を考慮すると、バッグ本体2dの側面
を少なくとも内側面革7dと外側面革8dの2層革から
構成し、外側面革8dに取手基端部5dを残すようにし
て取手3dの輪郭形状に取手切り込み部9dが形成され
ている。
【0053】したがって、図12に示すように、その取
手切り込み部9dを外側に引っ張り出すと、取手基端部
5dを中心に上方へ折り返されて取手3dが完成される
ようになっている。このとき、取手3dの完成ととも
に、バッグ本体2dの外側面11には凹凸形状が現れ
る。また、前記取手3dにより覆われていたバッグ本体
2dの外側面革8dや取手3dの裏面に装飾が施されて
いたり、商標が描かれていれば、取手3dを引き出すの
と同時に隠れていたデザインや商標を突然出現させると
いう演出を行うことができる。さらに、取手3dの形状
自体も隠れたデザインに合わせてデザイン化すれば、一
層トータル的なデザインを演出できる。
【0054】なお、本第4実施形態のハンドバッグ1d
における取手3dは、外側面革8dから取手3dを切り
出すようにしてバッグ本体2dの外側面11と取手3d
とを一体的に形成しているが、これに限る必要はなく、
取手基端部5dを図示しない取手取付部材により連結し
て外側面11と別体に構成してもよい。例えば、取手基
端部5dを金属製の取手取付部材により連結するように
してもよいし、糸によって縫合するようにしてもよい。
あるいは、取手基端部5dをバッグ本体2dの内側まで
引き入れて、バッグ本体2dの内側で取手取付部材によ
り固定するようにしてもよい。
【0055】一方、バッグ本体2dの最外層となる側面
には、取手3dの形状に収容溝10dが形成されている
ので、バッグを携行しない場合には取手3dを外側面1
1側に折り返して前記収容溝10dに収容することがで
きるようになっている。
【0056】また、本第4実施形態のハンドバッグ1d
は、図13に示すように、収容溝10dに収容した取手
3dが安易に飛び出るのを防止するために、取手切り込
み部9dの切断面30が外側面11に対して斜めに切断
されている。つまり、バッグ本体2dの外側面11に対
して取手切り込み部9dを垂直に切り込みを入れるので
はなく、切り込まれた外側面11の断面を蓋のようにし
て取手3dを押圧するようになっている。なお、前記切
断部は取手3dの両側縁部31,31を押さえるように
すれば、より確実に押さえられて取手3dを安定的に収
容できるが、加工の容易性や出し入れの容易等を考慮し
て、図14や図15に示すように、いずれか一方の側縁
部31のみを押さえるようにしてもよい。
【0057】また、図示しないが、取手3dおよび収容
溝10dの切断面30を敢えて粗く形成して、お互いの
摩擦力を高めることにより取手3dが収容溝10dに確
実に収容されるようにしてもよい。
【0058】さらに、図16に示すように、バッグ本体
2dの外側面11に収容状態の取手3dを強制的に押さ
えるための収容留め具32を別途取りつけるようにして
もよい。この収容留め具32は、収容された取手3dを
押さえられればどのような構成であってもよいが、例え
ば、取手3dと同一素材の革バンドの一端を外側面11
に固定し、他端に留め釦33を取り付けるとともにこの
留め釦33と係合する図示しない雌釦をバッグ本体2d
の外側面11に固定して収容状態の取手3dの幅方向に
渡って取手3dを上面から押さえるようにしてもよい。
【0059】したがって、本第4実施形態のハンドバッ
グ1dによれば、不使用時に収納棚等に収納する場合に
取手3dをバッグ本体2dの外側面11に収容するよう
になっているため、収納スペースを小さくできてかさば
らない。また、特に革製の取手3dは折り皺が付いてし
まうと回復させるのが困難であるため、不使用時は外周
面に収容することで不要な折り皺が形成されるのを防止
することができる。
【0060】さらに、収容溝10dにデザインを装飾し
ておいたり、商標を付しておけば、取手3dの収容時に
はその装飾が隠れており、取手3dを取り出したときに
装飾が現れるという演出を行うことができ、意匠的効果
および商標的効果をより一層アクセントを付けて発揮さ
せることができる。
【0061】また、取手3dの切断面30をバッグ本体
2dの外側面11に対して斜めに形成したり、取手留め
具を取り付けることにより、取手3dを収容溝10dに
安定させて収容させることができる。
【0062】つぎに、本発明に係るバッグの第5実施形
態について図17および図18を参照しつつ説明する。
なお、本第5実施形態のバッグ1eの構成のうち、前述
した第4実施形態のハンドバッグ1cと同一または相当
する構成については再度の説明を省略する。
【0063】本第5実施形態のバッグ1eは、取手3e
の長さを長短調整することによりハンドバッグとショル
ダーバッグを兼用できるバッグ1eである。具体的に
は、取手3eの長さ方向の所定位置に折り曲げ可能な曲
折部34が設けられており、この曲折部34で折り曲げ
た状態の前記取手3eが収容されるように前記収容溝1
0eが形成されている。本第5実施形態では、バッグ本
体2eの外側面革8dに形成する取手切り込み部9eが
取手基端部5eを残して略ジグザグ状にされており、取
手3eを引っ張り出したときに各折り返し位置で折り曲
げられるように折り代の曲折部34が形成されている。
なお、図17および図18では、取手3eの構造を明確
に示すために、敢えてバッグ本体2eの厚みを現してい
ないが、バッグ本体2eは当然のことながら相当の厚み
を有している。
【0064】また、第4実施形態のハンドバッグ1cと
同様に、取手3eの両側縁部31,31の切断面30は
外側面11に対して斜めにカットされて安定収容される
ようになっている。さらに、取手留め具等を用いて収容
された取手3eがバッグ本体2eの収容溝10eから簡
単に飛び出さないようにされている。
【0065】一方、本第5実施形態のバッグ1eにおけ
る取手3eは、1本の連続した革バンドにより構成され
ているが、これに限る必要はなく、前記取手3eを前記
曲折部34で複数の分割取手35に分割して、それらの
分割取手35を取手連結部材36により回動自在に連結
するようにしてもよい。例えば、図19から図28に示
すように、各種の取手連結部材36が考えられる。
【0066】図19に示す取手連結部材36aは、鉄や
プラスチック等を素材とした細い棒状部37aを有して
おり、その両端部には分割取手35が抜け落ちないよう
に拡張された拡張部38aが形成されている。前記取手
連結部材36aの棒状部37aには、2本の分割取手3
5がそれぞれの一端部を並置するようにして回転自在に
遊嵌されている。なお、図示しないが、棒状部37aの
中央位置に各分割取手35が相互に当接しないようにす
るための拡張部38aを設けてもよい。
【0067】そして、取手連結部材36aにより連結さ
れた取手3eは、ハンドバッグとしての使用あるいは不
使用の場合には、各分割取手35を取手連結部材36a
を境界として略V字形状に配置して収容溝10eに収容
しておき、一方、ショルダーバッグとして使用する場合
には、収容溝10eから取手3eを取り出して所定の分
割取手35を取手連結部材36aを中心に回動させて一
連の取手3eに伸ばし、肩ひもとして利用できるように
する。
【0068】また、図20に示す取手連結部材36b
は、長さの異なる2本の細い棒状部37b,37bを有
しており、各棒状部37b,37bが間隔をあけて平行
になるように一端部が連結されている。また、各棒状部
37b,37bの連結されない他端部には分割取手35
の抜け落ち防止のための拡張部38bが形成されてい
る。各棒状部37b,37bには、分割取手35の一端
部がそれぞれ回転自在に遊嵌されている。
【0069】そして、取手連結部材36bにより連結さ
れた取手3eは、ハンドバッグとしての使用あるいは不
使用の場合には、各分割取手35を取手連結部材36b
により略V字の位置関係に配置して収容溝10eに収容
しておく。一方、ショルダーバッグとして使用する場合
には、収容溝10eから取手3eを取り出して所定の分
割取手35を取手連結部材36bを中心に回動させて伸
ばし、さらにその分割取手35を棒の長軸方向に沿って
スライドさせて短い棒に連結された分割取手35とほぼ
一直線上に位置させる。これにより安定してショルダー
バッグの肩ひもとして使用することができる。
【0070】また、図21に示す取手連結部材36c
は、1つの中空円筒39から構成されており、この中空
円筒39の側面に取手保持スリット40が形成されてい
る。そして、その取手保持スリット40には、2つの分
割取手35の一端部が少なくとも一部を重ねるようにし
て嵌め込まれ、狭持されている。
【0071】そして、中空円筒39からなる取手連結部
材36cにより連結された取手3eは、ハンドバッグと
しての使用あるいは不使用の場合には、各分割取手35
を取手連結部材36cにより少なくとも一部を重ねて略
V字の位置関係に配置して収容溝10eに収容される。
一方、ショルダーバッグとして使用する場合には、収容
溝10eから取手3eを取り出して所定の分割取手35
を取手連結部材36cに巻き付けるように回動させて各
分割取手35を一連に伸ばしショルダーバッグの肩ひも
として使用する。
【0072】また、図22に示す取手連結部材36d
は、中央を長方形の開口部41に形成された長方形枠4
2に構成されている。その長方形枠42のうち2つの長
辺枠43a,43bには、それぞれ分割取手35の一端
部が回動自在に遊嵌されている。
【0073】そして、長方形枠42からなる取手連結部
材36dに連結された取手3eは、ハンドバッグとして
使用する場合には2本の分割取手35が略V字状の位置
関係になるようにして収容溝10eに収容する。一方、
ショルダーバッグとして使用する場合には、一方の分割
取手35を回動させ、さらに2つの分割取手35を長辺
枠43a,43bの中央位置にスライドさせて一直線上
に伸ばす等して一連の肩ひもの状態にする。
【0074】なお、図23に示すように、前記長方形枠
42からなる取手連結部材36dを蝶番44等により中
央位置で折れ曲がるようにしてもよい。これによれば、
中央位置で折り曲げることで、ショルダーバッグとして
使用する場合に簡単に各分割取手35が一連の肩ひもと
して並べられる。
【0075】また、図24に示す取手連結部材36e
は、適当な大きさの輪状に形成されている。この取手連
結部材36eの輪枠45に回動自在に分割取手35の一
端部が遊嵌されている。そして、ハンドバッグとして使
用する場合には、2本の分割取手35の連結端部を輪枠
45に沿ってスライドさせて近づけ、略V字状の位置関
係となるようにして収容溝10eに収容する。一方、シ
ョルダーバッグとして使用する場合には、一方の分割取
手35を輪枠45に沿ってそれぞれ対峙する位置までス
ライドさせて各分割取手35が一連の肩ひもとして並ぶ
ように伸ばす。
【0076】また、図25に示す取手連結部材36f
は、2枚の円板46,46を重ねてスライド回転するよ
うに構成したものである。分割取手35の各一端部はそ
れぞれ各円板46,46の周縁に固定されている。そし
て、ハンドバッグとして使用する場合には、2本の分割
取手35が略V字状の位置関係となるように一方の円板
46をスライド回転させて収容溝10eに収容する。一
方、ショルダーバッグとして使用する場合には、一方の
円板46を各分割取手35が対峙する位置までスライド
回転させて一連の肩ひもとして連続的に並ぶようにす
る。
【0077】また、図26から図28に示す取手連結部
材36gは、外径の大小異なる2つの中空円筒47,4
8により構成されており、小径の中空円筒48が大径の
中空円筒47内で長軸方向にスライド可能に収容されて
いる。また、小径の中空円筒48と大径の中空円筒47
とは、スライドできるが分離されないように係合されて
いる。例えば、図27に示すように、小径の中空円筒4
8の端部に拡張部49を形成するとともに、大径の中空
円筒47の端部に前記拡張部49より小径の縮小部50
を形成することで、小径の中空円筒48が抜け落ちない
ようにされている。また、大径の中空円筒47には、分
割取手35の厚さよりもわずかに幅の広い係合スリット
51が長手方向に形成されている。さらに、各分割取手
35は、各中空円筒47,48の側面に連結されてお
り、小径の中空円筒48に連結された分割取手35の端
部には金属製の保護カバー52が被覆されている。
【0078】そして、ハンドバッグとして使用する場合
には、図26に示すように、大径の中空円筒47内から
小径の中空円筒48を抜き出して分割取手35が略V字
状の位置関係となるようにして、収容溝10eに収容す
る。一方、ショルダーとして使用する場合には、図28
に示すように、いずれかの分割取手35を回動させて小
径の中空円筒48に連結された分割取手35を大径の中
空円筒47の係合スリット51に入るようにし、長軸方
向にスライドさせる。これにより一連状の肩ひもが形成
される。
【0079】なお、本第5実施形態における取手連結部
材36を使用したバッグ1eでは、収容溝10eを各取
手連結部材36が収容されるような形状に形成されるこ
とが好ましいが、必ずしも限定する必要はない。取手連
結部材36の形状によっては、敢えてバッグ本体2eの
外側面11から外に保持するようにした方が意匠的ある
いは機能的に好ましい場合があるからである。
【0080】また、取手連結部36は前述した例の他
に、紐やチェーン等から構成するようにしてもよい。紐
やチェーンの場合には、形状を自在に変形させることが
できるため、収容溝10に収容する際に便利である。
【0081】したがって、本第5実施形態のバッグ1e
によれば、取手3eを折り畳むようにして収容溝10e
に収容することができるため、ショルダーバッグの肩ひ
ものように長い取手3eであっても邪魔にならない。こ
のため、収納棚等にバッグ1eを収納する際に不要な位
置で折れ目が付いてしまうこともないし、小さな収納ス
ペースで済ませられる。また、喫茶店等でバッグ1eを
床に置いたときに取手3eが床面に接することがないた
め汚れてしまうのを防止できる。
【0082】また、1つの取手3eによってハンドバッ
グとショルダーバッグとの両方を兼ね備えた取手3eを
提供することができるため、別途肩ひもを取り付ける必
要がなく便利である。
【0083】さらに、取手3eをバッグ本体2eの外側
面11に収容したり、取り出したりすることで複数のバ
ッグ1eのデザインを演出させることができる。しか
も、収容溝10eに別途装飾を施せば取手3eを取り出
したときにその装飾が現れるようにできてより一層演出
効果を高められる。
【0084】つぎに、本発明に係るバッグの第6実施形
態について図29および図30を参照しつつ説明する。
なお、本第6実施形態のバッグ1fの構成のうち第4実
施形態のバッグ1cと同一若しくは相当する構成につい
ては再度の説明を省略する。
【0085】本第6実施形態のバッグ1fの特徴は、取
手3fを回動させて把持部13をバッグ本体2fの底面
53に収容するようになっている点にある。すなわち、
図29の(C)に示すように、略直方体形状のバッグ本
体2fの奥行きに相当する側面には、取手3fの基端部
を回動自在に支持する取手支持部材54が取り付けられ
ている。この取手支持部材54は、取手基端部5fを上
下方向にスライドさせるためのスライド溝55を備えて
いる。また、バッグ本体2fの底面53には、取手3f
を収容可能な収容溝10fが形成されている。
【0086】そして、本第6実施形態のバッグ1fを携
行する場合には、取手3fをバッグ本体2fの上方に回
動させる。また、図30に示すように、バッグ1fを携
行しないときには、取手基端部5fを中心に取手3fを
回動させて把持部13をバッグ本体2fの底面53側に
移動し、さらにスライド溝55に沿って取手3fを上方
へスライドさせて、前記取手3fの把持部13を底面5
3の収容溝10fに収容する。
【0087】したがって、本第6実施形態のバッグ1f
によれば、バッグ1fを携行しないときには取手3fを
バッグ本体2fの底面53に収容することができるた
め、取手3fが邪魔にならず収納スペースも小さくする
ことができる。
【0088】また、取手3fをバッグ本体2fの底面5
3に収容している状態から外側に引っ張り出して完成さ
せるため、取手3fをバッグ1fのデザインに一体化さ
せられるとともに、取手3fを突然出現させる演出的効
果を高められる。
【0089】なお、前述した第6実施形態のバッグ1f
では、取手3fを剛性体により形成しているが、これに
限る必要はなく、天然革や人工皮革、ナイロン等各種の
素材により形成してよい。革製の取手3fであれば、バ
ッグ本体2fの形状にとらわれずに自在に変形させられ
るため、よりバッグ本体2fの底面53に収容させやす
い。
【0090】また、取手3fの形状についても任意に選
択が可能であり、その形状に合わせて収容溝10fを形
成すればよい。なお、取手3fを幅の広い形状に形成
し、底面53側に移動させたときに収容溝10fに完全
に収容させずに底面53として機能させるようにしもよ
い。
【0091】さらに、第6実施形態のバッグ1fにおけ
る底面53の収容溝10fには、装飾を施していない
が、ここに装飾や商標を施すようにし、さりげなく意匠
的機能および商標的機能をアピールするようにしてもよ
い。
【0092】なお、前述した本発明の各実施形態におけ
る各構成は前述したものに限るものではなく、適宜変更
することができる。
【0093】例えば、前述した第5実施形態のバッグ1
eでは、取手3eを収容溝10eに収容したときに、ハ
ンドバッグとしても使えるように取手3eの把持部13
を収容させず、バッグ本体2eの上方に飛び出した構成
にしているが、これに限る必要はなく、取手3eを全て
収容溝10eに収容させるようにし、ショルダーバッグ
としてのみ使用するようにしてもよい。
【0094】また、本第1実施形態から第3実施形態で
は、素材が紙製の手提げバッグを例に説明しているが、
これに限る必要はなく、布製やビニール製等の各種の素
材によって作製することができる。例えば、透過性フィ
ルム素材により作製すれば、取手3aに施した装飾が収
容溝10aに収容した状態と引っ張り出した状態とで左
右反対になるだけなので、統一性のあるデザインを表現
することもできる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、バッグを携行しない場合にかさばらず、取手
および収容溝を極めて簡単に形成できるし、取手や収容
溝に意匠や商標を施す自由度を高められる。
【0096】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明の効果に加えて、取手および収容溝を極
めて簡単に形成でき、かつ、収容溝およびこの収容溝に
隠される取手に施された意匠または商標が、取手が収容
溝に収容されているときには外観に現れず、取手を取り
出したときに突然出現するため、予期せぬデザインの出
現により意匠的機能あるいは商標的機能を効果的に演出
できる。
【0097】また、請求項3に係る発明によれば、請求
項1または請求項2に係る発明の効果に加えて、把持部
を水平方向へ容易に折り曲げることができて、バッグが
持ちやすくなるし、強度も高められる。
【0098】また、請求項4に係る発明によれば、バッ
グを携行しない場合にかさばらず、また、隠れていた取
手が突然飛び出すような演出や取手の出現とともに取手
がデザイン化されたり、バッグ本体の外側面に凹凸面が
突然現れる等の演出ができ、意匠的機能や商標的機能を
一層高められるし、また、前記把持部を水平方向へ容易
に折り曲げることができて、バッグが持ちやすくなる
し、強度も高められる。
【0099】また、請求項5に係る発明によれば、肩ひ
ものような長尺状の取手であってもバッグ本体の外側面
に収容できてかさばらないし、取手に不要な折り目がつ
いてしまったり、取手が床面や地面等に擦れて汚れたり
するのを確実に防止できる。また、肩ひもになるような
長尺状の取手がバッグ本体の外側面から突然現れるとい
う刺激的な演出をすることができ、新たな価値を付加す
ることができる。
【0100】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項5に係る発明の効果に加えて、曲折部の強度を容易に
確保することができるし、形状等を自由に変更すること
ができる。また、取手連結部材をデザインに組み込んで
新たな意匠的効果を演出することもできる。
【0101】また、請求項7に係る発明によれば、同一
形状のバッグ本体に対して装飾部の異なる装飾機能付き
取手を貼り付けることで様々なデザインのバッグを製作
することができるし、流行やバーゲンセール等に合わせ
てデザインを変更でき、コストの低減を図ることができ
る。また、ユーザは好みのデザインの装飾機能付き取手
を選んで適当なバッグ本体に貼付してオリジナルなバッ
グを製作することもできる。さらに、取り出した取手を
再び被覆板の取手用切り込み部内に収容させることもで
きてバッグの収納時に邪魔にならない。
【0102】また、請求項8に係る発明によれば、取手
用切り込み部に沿って取手を引っ張り出すと、取手が完
成するとともに同時に取手の装飾部およびバッグ本体の
外側面の装飾を同時に出現させることができ、意匠的機
能および商標的機能を一層効果的に演出することができ
る。
【0103】また、請求項9に係る発明によれば、バッ
グの不使用時に取手が邪魔にならず、収納スペースも小
さくて済む。また、使用時にはバッグ本体の底面から取
手が現れるため、意匠的機能を効果的にアピールするこ
とができ付加価値の高いバッグを提供できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 第2実施形態の紙製手提げバッグにおける
装飾板の差し入れに関する説明
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部が形成されているバッグ本
    体とこれを携行するための取手とを備えたバッグであっ
    て、前記取手を前記バッグ本体の外側面側に反転できる
    ように取り付けるとともに、前記バッグ本体の外側面に
    前記取手を収容可能な収容溝を形成したことを特徴とす
    るバッグ。
  2. 【請求項2】 前記収容溝およびこの収容溝に隠される
    取手の少なくとも一方に、意匠または商標が施されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のバッグ。
  3. 【請求項3】 前記バッグ本体の側面部を複数の側面層
    によって構成し、それらの側面層のうち最外側面層に取
    手基端部を残して取手の輪郭形状に取手切り込み部を形
    成し、この取手切り込み部と前記最外側面層より下層の
    側面層とにより前記収容溝を形成したことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のバッグ。
  4. 【請求項4】 前記取手を取手取付部材によりバッグ本
    体の外側面側に反転可能に連結したことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のバッグ。
  5. 【請求項5】 前記取手の把持部の少なくとも両端位置
    にスリットを形成したことを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれか1項に記載のバッグ。
  6. 【請求項6】 前記取手の長さ方向の所定位置に折り曲
    げ可能な曲折部を設け、この曲折部で折り曲げた状態の
    前記取手を収容できるように前記収容溝を形成したこと
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記
    載のバッグ。
  7. 【請求項7】 前記取手を前記曲折部で複数の分割取手
    に分割するとともに、それらの分割取手を取手連結部材
    により回動自在に連結し、任意に前記収容溝に折り曲げ
    収納することができるようにしたことを特徴とする請求
    項6に記載のバッグ。
  8. 【請求項8】 前記収容溝の周縁に装飾板を保持する装
    飾板保持隙間を形成するとともに、この装飾板保持隙間
    に前記装飾板を差し替え可能な大きさの差替用開口部を
    形成していることを特徴とする請求項1から請求項7の
    いずれか1項に記載のバッグ。
  9. 【請求項9】 一方の面に接着部を備えているとともに
    他方の面に所望の装飾や広告を施した装飾部を備えた装
    飾基板と、この装飾基板の装飾部の一部または全部を覆
    うようにして固着された被覆板とを備え、この被覆板に
    取手基端部を残して取手の輪郭形状に取手用切り込み部
    を形成したことを特徴とする装飾機能付き取手。
  10. 【請求項10】 取手基端部を残して取手の輪郭形状に
    取手用切り込み部が形成された1枚の基板を有し、この
    基板の片側面であって前記取手以外の領域に接着部を備
    えているとともに、その接着部が形成されている側の取
    手面に装飾部が形成されていることを特徴とする装飾機
    能付き取手。
  11. 【請求項11】 バッグ本体の外側面に請求項9に記載
    の装飾機能付き取手を前記接着部により固着するととも
    に、前記取手に隠れる外側面に装飾を施したことを特徴
    とするバッグ。
  12. 【請求項12】 上部に開口部が形成されているバッグ
    本体とこれを携行するための取手とを備えたバッグであ
    って、前記取手の把持部を前記バッグ本体の底面に接す
    るように回動可能に取り付けるとともに、前記バッグ本
    体の底面に前記取手の把持部を収容可能な収容溝を形成
    したことを特徴とするバッグ。
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