JP2002345001A - オートフォーカス機能付きビデオカメラのピント判定装置及びピント判定方法 - Google Patents
オートフォーカス機能付きビデオカメラのピント判定装置及びピント判定方法Info
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Abstract
工程において、オートフォーカス追従時のピント判定検
査を行うにあたり、検査員が手作業で距離リングを回す
ことでベストピント位置を探り検査するという一連の作
業を無くして、自動化をはかる。 【解決手段】擬似被写体(チャート2)及び照明用の光
源3が内蔵された検査装置部15と、被測定用ビデオカ
メラ14に内蔵された制御部7からの信号に基づいて前
記擬似被写体の位置を移動制御する手段(例えばパソコ
ン制御部11、ステージ12等)を設けて、被写体の各
距離を検査装置部内で擬似的に作るとともに、擬似被写
体の位置移動にて各距離毎のベストピント位置の検査を
行う。
Description
機能付きビデオカメラのピント判定装置及びピント判定
方法に関する。
いて、省スペース・高精度で検査時間を短縮できる自動
焦点調節機能の検査装置として、例えば特開平10−3
9195号公報に開示された検査装置がある。
た検査装置の構成を図10に示す。
的に検知するAF機構と、その検知された像の位置に応
じて動作するカメラレンズ32とを備えたAF一眼レフ
レックスカメラ33の自動焦点調節機能検査装置であっ
て、AF一眼レフレックスカメラ33が搭載されるベー
ス部20と、チャート41とカメラレンズ32との間に
配置された測定用レンズ31と、測定用レンズ31の前
側焦点との間にチャート41を移動させるチャート軸ス
テージ42と、カメラレンズ32の距離リングの回転量
を検出する回転量検出器51によって構成されており、
チャート41の移動量に応じたカメラレンズ32の動作
量を回転量検出器51にて検出する方式となっている。
5号公報に開示の検査装置は、フィルム式カメラ専用の
検査装置であるため、焦点の検知もレンズ回転位置検出
であり、チャートの照度の変化に影響されない。
オカメラに使用する場合、ビデオカメラのデフォーカス
量の検知はビデオ信号の周波数成分レベルで検知するた
め、照度の変化でビデオ出力も変化する。その結果、検
知レベルが比例して変化することから、検査装置の周辺
の照明やチャートがステージ上で動くことにより照度が
僅かに変化するという問題がある。
トレベルは追従機能を停止し、ビデオカメラの距離リン
グを左右回りに微小量だけ手で回し、検査員がTVモニ
ターに映った被写体のピントレベルの変化を読み取り、
ベストピントが許容範囲内であるか否かを目視判定しな
ければならないという問題がある。
カメラのピント判定は、従来、例えば、図11に示すよ
うな形態で被写体を配置して実施されているが、この場
合、オートフォーカス機能により、各距離(1m,5
m,10m)の被写体のいずれかにピントを合わせた
後、ビデオカメラの距離リングを手作業で回してベスト
ピント位置を探り出す必要がある。しかも、各距離の被
写体に合わせてビデオカメラを振る必要がある。
くなされたもので、従来行われていた、検査員が手作業
で距離リングを回すことでベストピント位置を探り検査
するという一連の作業を簡素化して自動化をはかり、さ
らにチャートの移動による照度変化を抑えることで、測
定精度を大幅に向上させ検査スピードの速いビデオカメ
ラのピント判定装置及び判定方法の提供を目的とする。
カス機能付きビデオカメラの生産工程において、オート
フォーカス追従時のピント判定検査を行うのに用いられ
るピント判定装置であって、擬似被写体(チャート)及
び照明用の光源が内蔵された検査装置部と、被測定用ビ
デオカメラに内蔵された制御部からの信号に基づいて前
記擬似被写体の位置を移動制御する手段(例えばパソコ
ン制御部、ステージ等)を備えていることによって特徴
づけられる。
の各距離を検査装置部内で擬似的に作ることができると
ともに、各距離毎のベストピント位置の検査を擬似被写
体の位置移動により行うことができるので、オートフォ
ーカスレンズが追従した複数箇所の有限距離でのピント
ズレ確認を、ビデオカメラを各距離の被写体に振ること
なく、かつ、ビデオカメラの距離リングを手動で回すこ
となく判定することができる。
置部の全体が、内面がつや消し黒色の暗箱で覆われてい
ることが好ましい。検査装置部を暗箱で覆うことによ
り、外部照度条件により影響されないピント判定が可能
になる。
置部に内蔵の擬似被写体の照明をリング照明器にて行う
ことが好ましい。擬似被写体の照明にリング照明器を用
いると、擬似被写体の移動時において、移動位置毎での
照度レベルを調整する必要がなくなる。
体としては、ジーメンスチャートまたはインメガチャー
トを挙げることができる。
を有するピント判定装置を用いて、オートフォーカス機
能付きビデオカメラのピントを判定する方法であって、
擬似被写体を移動させることで、ベストピント位置を読
み出してピント判定検査を行うことを特徴としている。
似被写体のピント判定検査時の移動速度を、前記ビデオ
カメラのオートフォーカス追従速度よりも速くする。ま
た、前記ビデオカメラの映像データを取り込んで演算処
理することにより、合否判定を自動で行う。
基づいて説明する。
の全体構成図である。
14を検査対象とする装置であって、検査装置部15
と、検査装置部15に対する制御及びビデオカメラ部1
4からのデフォーカス量データの演算を行うパソコン制
御部11によって構成されている。
してのチャート2、リング照明器3、拡大レンズ4、ス
テージ12及び照明カバー13などを備えている。
査装置とは異なり、チャート2を撮像した図柄からビデ
オ信号の中の周波数成分の出力データをデフォーカス量
としてピントの判定に使う。
ォーカス量のデータに影響されるので、検査装置部15
全体を外部光から遮蔽するため、内面がつや消し黒色
(例えば黒色塗装を施すなどの処理)の暗箱1で覆う。
また、リング照明器3(例えば蛍光灯サークルライン)
による照明でチャート2が常に一定照度に保たれるよう
に、チャート2のステージ12にリング照明器3を適当
な距離をおいて固定している。このとき、チャート2全
体が均一に照射されるようにリング照明器3の中心を光
軸16(拡大レンズ4の光軸)に設置し、ビデオカメラ
部14側にリング照明器3の光が漏れないないように照
明カバー13を取り付ける。この方法を採用することに
より、比較的明るい作業場や暗い作業場での検査作業に
おいても測定精度が向上する。
6と平行な方向に前後移動自在に設けられている。ステ
ージ12は、例えばボールネジ及びモータ等で構成され
る移動機構(図示せず)を備えており、パソコン制御部
11からの信号に応じて前後方向(図1の矢印の方向)
に移動するように構成されている。このステージ12の
移動によりチャート2及びリング照明器3が光軸16上
を前後移動する。
オカメラ部14からのビデオ出力とカメラDSP(DI
GITAL SIGNAL PROCESSOR)部8
からのデフォーカス量データが送られる。
カメラマイコン制御部7は、テストモードに設定され、
検査装置部15でのチャート2の各位置(X1,X2,
X3)の指示をパソコン制御部11で制御する。各距離
毎のオートフォーカス動作でカメラレンズ制御部6が検
知し、距離リング5が作動し、カメラレンズ部10の動
作が停止する。
ため、チャート2を各距離で前後方向に微小量だけ高速
移動させる。このとき、ビデオカメラ部14からのデフ
ォーカス量データにより、前後動作範囲内でのベストピ
ント位置を演算し、基準値(デフォーカス量ピーク値の
チャート2の位置からどれだけズレているかを演算した
値)との比較判定をする。
おけるチャート2の前後移動の関係を軌跡で表したもの
である。
えば10m)からX2(例えば5m)に移動する時(低
速)は、ビデオカメラ部14のオートフォーカスが追従
するが、X2を中心に前後所定の微小量動かす時(高
速)はオートフォーカスが追従しない。
はチャート2の移動量に対応した変化をする。この変化
範囲のベストピント位置が、X1(例えば1m)、X2
またはX3の中心から何mmズレているかを算出してピ
ント判定する。
置データと、パソコン制御部11に内蔵のアナログデジ
タルボード(図示せず)で信号処理されたベストポイン
ト信号とが加算処理され、その演算による位置をベスト
ピント位置Xpとし、ビデオカメラのピント位置をXc
として、Xp−Xc=ΔXをピントズレ量として判定す
る。
フォーカス追従後のピント判定検査は、ある距離X1の
チャート2を狙い、オートフォーカス機能を動作させる
とカメラレンズ10が即座に反応し、X1のチャート2
にピントを合わす。そのときピントが正確に中心距離X
1に対してどの位置にあるのかを検査する。この検査時
においてはオートフォーカスモードを外し、距離リング
5を中心から左右方向に所定の微小量を手で回して、ビ
デオ映像のチャート2の図柄がクリアーになる位置の距
離リング5の目盛を読むという方式で行われている。
ラ部14のオートフォーカス機能により、ある距離X1
のチャート2にピントが合わされた後、X1の位置でチ
ャート2を前後方向に微小量だけ移動する。これは従来
方式で行う距離リング5を左右に回す動作と同じであ
る。また、オートフォーカス機能は、ある一定以上高速
に動くチャートに対してはカメラ内蔵の追従回路(図示
せず)が反応しないので、チャート2の前後移動を高速
で行った場合は、オートフォーカス機能が働かない。こ
れは従来方式で行うオートフォーカスモードを外す動作
と同じである。従って、ピント判定検査時に、チャート
2を高速に前後移動させることにより、距離リング5を
回す動作を無くすことができる。
4でチャート2を撮影する場合、図4(b)に示すよう
なジーメンスチャート19(チャートの図柄を白黒の明
暗が大きい黒の楔状の図柄)で構成し、ビデオカメラ部
14内の輝度信号に高い周波数成分が重畳されやすい条
件を作っている。
うに2種類がある。その1つは、ビデオカメラ部14か
らのデフォーカス量信号の基になる周波数成分が取り出
しやすいチャートとしてインメガチャート18(図4
(a))であり、もう1つは、更に周波数成分も取り出
しやすくて、検査員が撮影された図柄を見てもベストピ
ントが判断できるようにしたジーメンスチャート19
(図4(b))である。
14のカメラレンズ10を通して入光したチャート2の
映像がビデオ信号(カラー信号)に変換され、色信号と
輝度信号とにエンコードするCCDエンコーダ部9を通
ってカメラDSP部8に入力され、カメラDSP部8内
の輝度信号の周波数成分を分離した信号が取り出され
る。その信号(この信号の一部をカメラレンズ制御部6
で使用したオートフォーカス機能に利用している)をデ
フォーカス量としてパソコン制御部11のアナログ−デ
ジタルボードに入力してデジタル信号に変換し、チャー
ト2の移動距離とピント位置の関係を演算・判定するも
のである。これは従来のビデオカメラでの判定方式にお
いて、検査員がビデオモニターを見て、チャート2のフ
ォーカス変化量からベストピント位置を判断し、距離リ
ング5の目盛を読むという動作と同じである。
視図である。
検査装置部15を構成する機能部品のうち、ビデオカメ
ラ部14側にある拡大レンズ4を除いた全体を、暗箱1
で覆って外光から遮蔽している。
しないようにし、さらにチャート2の移動で照度が変化
しないようにするため、チャート2の前に一定距離をお
いて設置されたリング照明器3をチャート2のステージ
12に固定するとともに、リング照明器3の出力光がビ
デオカメラ部14に直接影響しないように照明カバー1
3を取り付けている。図5では、リング照明器3を照明
カバー13からずらした状態で示しているが、実際に
は、リング照明器3は照明カバー13内に収容されてい
る。本実施形態のように、チャート2の照明用光源をリ
ング状とすることにより、光軸16上のチャート2の撮
像の妨げになることがない。なお、照明用光源は、点光
源をリング状に配置したものであってもよい。
ローチャートである。
4のデフォーカス信号を受けてプログラムが動作し演算
することでピント判定して、チャート2の移動動作を制
御する。その処理動作を以下に説明する。
グラムが起動する。
る条件と検査判定値のデータ入力する。
にチャート2(被写体)を原点位置に移動する。
ビデオカメラの生産ラインのコンベア(図示せず)から
準備完了のスタート信号が入った時点で、ピント判定検
査動作を開始する。
制御で所定の距離X3にチャート2が移動する。
フォーカス機能により、X3の位置のチャート2に追従
した後、追従動作を停止する。
定時間後にX3の位置を中心に、所定の微小量だけチャ
ート2を前後移動してX3に戻る。
オカメラ部14からのデフォーカス量データをパソコン
制御部11が受け取り、そのデータからピークピント位
置を演算してピントズレ量を判定する。
制御で所定の距離X2にチャート2が移動停止する。
ートフォーカス機能による追従動作の後、停止する。こ
のステップにおいてチャート2が停止したとき、図3
(b)に示すように、デフォーカス量はビデオカメラ部
14のピントデフォーカス量に一致する。
後、所定時間後にX2の位置を中心に所定の微小量だけ
前後移動してX2に戻る。
した後、図3(a)に示すように、チャート2は、ま
ず、ビデオカメラ部14に向けて移動し(図3(a)の
左向きへの移動)、次に、チャート2が逆向きに移動し
(同図右向きへの移動)、ベストピント位置を経由し
て、ピーク地点を経て再びXc(=X2)の位置に戻
る。この間において、ビデオカメラは、図3(b)に示
すようにピント探りの動作を行う。チャート2のベスト
ピント位置Xpはデフォーカス量のピーク値に一致す
る。ステップ10からステップ11に至るまでの時間は
約1秒である。
にビデオカメラ部14からのデフォーカス量データをパ
ソコン制御部11が受け取り、そのデータからピークピ
ント位置を演算してピントズレ量を判定する。
の制御で所定の距離X1にチャート2が移動して停止す
る。
ートフォーカス機能による追従動作の後、停止する。
た後、所定時間後にX1の位置を中心に所定の微小量だ
け前後移動してX1に戻る。
に、ビデオカメラ部14からのデフォーカス量データを
パソコン制御部11が受け取り、そのデータからピーク
ピント位置を演算してピントズレ量を判定する。
でのピント判定のデータを蓄え、総合判定を行う。
の作業工程に対し、被検査ビデオカメラを運搬する台に
合格あるいは不合格マークを表示する。
の処理(距離X3での前後移動)及びステップS15
(距離X1での前後移動)の具体的な処理は、ステップ
S11(距離X2での前後移動)において説明した処理
と同じとする。
位置と、検査する遠距離地点のチャート17(実際は存
在しない架空の位置)との関係を示す光学的原理図であ
る。
ビデオカメラ部14で検査する遠距離地点のチャート1
7を、拡大レンズ4の焦点距離内に擬似的に作ることが
できる。従って、ビデオカメラ部14側から拡大レンズ
4を通して擬似距離のチャート2を見た場合、実際の遠
距離地点のチャート17を見ているのと同じになる。
が検査装置部15内に擬似的に作られるので、図9に示
すように、オートフォーカスレンズが追従した3箇所の
有限距離(1m,5m,10m)でのピントズレ確認
を、ビデオカメラを各距離の被写体に振ることなく判定
することができる。また、各距離毎のベストピント位置
の検査をチャート2の前後移動にて行うので、ビデオカ
メラの距離リングを手動で回す必要もなない。
りも省スペース化を達成できる。例えば、従来では被写
体距離10mの実距離が必要であったのに対し、本実施
形態では、拡大レンズとしてf=1000mmのレンズ
を用いることで、全長で1.5mの距離で済み、大幅な
省スペース化を達成できる。
被写体の各距離を検査装置部内で擬似的に作ることがで
きるとともに、各距離毎のベストピント位置の検査を擬
似被写体の位置移動により行うことができるので、オー
トフォーカスレンズが追従した複数箇所の有限距離での
ピントズレ確認を、ビデオカメラを各距離の被写体に振
ることなく、かつ、ビデオカメラの距離リングを手動で
回すことなく自動的に判定することができる。また、ビ
デオカメラのデフォーカス量を、従来作業でのテレビモ
ニタに映し出されたチャートのデフォーカス状態を人為
的に測る必要がない。
の動きを示す図である。
対応するビデオカメラ側のデフォーカス量を示す図
(b)を併記して示す図である。
図である。
斜視図である。
である。
る。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 オートフォーカス機能付きビデオカメラ
の生産工程において、オートフォーカス追従時のピント
判定検査を行うのに用いられるピント判定装置であっ
て、 擬似被写体及び照明用の光源が内蔵された検査装置部
と、被測定用ビデオカメラに内蔵された制御部からの信
号に基づいて前記擬似被写体の位置を移動制御する手段
を備えていることを特徴とするオートフォーカス機能付
きビデオカメラのピント判定装置。 - 【請求項2】 検査装置部の全体が、内面がつや消し黒
色の暗箱によって覆われていることを特徴とする請求項
1記載のオートフォーカス機能付きビデオカメラのピン
ト判定装置。 - 【請求項3】 前記光源がリング照明器であることを特
徴とする請求項1または2記載のオートフォーカス機能
付きビデオカメラのピント判定装置。 - 【請求項4】 前記擬似被写体が、ジーメンスチャート
またはインメガチャートであることを特徴とする請求項
1、2または3記載のオートフォーカス機能付きビデオ
カメラのピント判定装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のピント
判定装置を用いて、オートフォーカス機能付きビデオカ
メラのピントを判定する方法であって、 擬似被写体を移動させることで、ベストピント位置を読
み出してピント判定検査を行うことを特徴とするオート
フォーカス機能付きビデオカメラのピント判定方法。 - 【請求項6】 前記擬似被写体のピント判定検査時の移
動速度が、前記ビデオカメラのオートフォーカス追従速
度よりも速いことを特徴とする請求項5記載のオートフ
ォーカス機能付きビデオカメラのピント判定方法。 - 【請求項7】 前記ビデオカメラの映像データを取り込
んで演算処理することにより、合否判定を自動で行うこ
とを特徴とするオートフォーカス機能付きビデオカメラ
のピント判定方法。
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2001
- 2001-05-21 JP JP2001151024A patent/JP3639542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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