JP2002344890A - データ記録再生装置 - Google Patents

データ記録再生装置

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JP2002344890A
JP2002344890A JP2001147837A JP2001147837A JP2002344890A JP 2002344890 A JP2002344890 A JP 2002344890A JP 2001147837 A JP2001147837 A JP 2001147837A JP 2001147837 A JP2001147837 A JP 2001147837A JP 2002344890 A JP2002344890 A JP 2002344890A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 復号器に障害を発生させず、復号器に対する
データ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生
と一時停止を実行できるデータ記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 タイムスタンプの値をカウントする再生
カウンタ112と、取得したタイムスタンプと再生カウ
ンタ112から出力されるカウント値を比較するタイム
スタンプ比較部111を備え、取得したタイムスタンプ
より再生カウンタ112から出力されるカウント値が小
さい場合と、一時停止制御手段から放送データ一時停止
指示があった場合に、再生バッファからのデータ送出を
停止し、ダミーデータ挿入手段を起動して放送データの
替わりにダミーデータを送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なるビットレー
トを持つ多重化データから任意の番組データを抽出して
記録再生するデータ記録再生装置に関し、詳細には、複
数のデータが時分割多重された多重化データの中から、
1つのデータを抜き出して記録再生し、再生データの一
時停止を実行するデジタルデータ記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)により提唱されたMPEG2(国際規格ISO/I
EC13818−1)は、デジタル映像信号及びデジタ
ル音声信号を圧縮する符号化方式である。MPEG2で
は、パケットを用いた時分割多重符号化を採用してい
る。例えば、この方式を用いて映像信号と音声信号を多
重化する時には、映像信号及び音声信号をパケットと呼
ばれる適当な長さのストリームにそれぞれ分割し、映像
信号のパケットと音声信号のパケットとを適宜切り換え
て時分割伝送する。さらにMPEG2は、複数の番組デ
ータの伝送を実現するために、マルチプログラミング対
応の多重・分離方式を採用している。例えば、この方式
を用いれば、1つの番組データを構成する映像信号及び
音声信号を時分割伝送するだけでなく、複数の番組デー
タを構成する映像信号及び音声信号を時分割伝送するこ
とが可能となる。
【0003】このようなマルチプログラミング対応の多
重・分離方式の1つとして、トランスポートストリーム
(MPEG2−TS,TS:Transport Stream)と呼ば
れる方式がある。トランスポートストリーム方式では、
PES(Packetized Elementary Stream)パケットをさ
らに複数のパケットに分割し、複数の番組データを時分
割伝送する。パケットは固定長であり、その長さは、比
較的短く、具体的には188バイトである。
【0004】トランスポートストリームパケットは、そ
の先頭にチャネル情報などを含むヘッダを持っており、
デジタル放送を受信する受信機では、このヘッダの一部
であるPID(Packet ID,パケット識別子)を参照し
てMPEG2システムでのトランスポートストリームに
含まれる複数のチャネルの中から選択したいチャネルの
情報を取り出す。さらに受信機ではパケットのヘッダに
含まれている情報により、どのようなデータを持つパケ
ットであるか等の詳しい内容の解析も行う。
【0005】さて、トランスポートストリームパケット
によってはその内部に番組情報データや、番組情報のた
めの情報や、スクランブルを解除するための信号等、映
像・音声以外のデータを含んでいる場合がある。このよ
うな情報についてのデータをセクションデータと呼ぶ。
【0006】MPEG2トランスポートストリームで
は、映像・音声データとセクションデータが多重化され
て送信されてくるため、受信機では受信したストリーム
のパケットが映像・音声データのパケットであるか、あ
るいはセクションデータのパケットであるかを識別し
て、それぞれを分離する必要がある。また受信したトラ
ンスポートストリームのPIDを参照して多重化された
映像・音声データ、又はセクションデータから必要なデ
ータのパケットのみを抽出する必要がある。このよう
に、トランスポートストリームからPIDを参照して映
像・音声データ、又はセクションデータを識別し、選択
したストリームから必要なパケットのみを抽出する機構
をPIDフィルタと呼ぶ。
【0007】また、トランスポートストリーム方式を採
用して時分割伝送された番組データを受信し、再生する
ためには、送信装置に設けられた符号器と、受信装置
(再生装置)に設けられた復号器との間で同期をとる必
要がある。トランスポートストリーム方式では、符号器
と復号器との間で同期をとるために、PCR(ProgramC
lock Reference:プログラム時刻基準参照値)と呼ばれ
る時刻基準を設定及び校正するための情報を伝送し、こ
のPCRに基づいて符号器と復号器との間の同期をと
る。
【0008】PCRを用いて符号器と復号器との間の同
期をとるためには、PCRの値と、PCRが復号器に到
達する時刻を正確に管理する必要がある。具体的には、
PCRは6バイトのデータであり、復号器は、PCRの
最終バイトが到達した時刻にPCRの値を復号器内にセ
ットする必要がある。そして、復号器は、PCRの到達
時刻とPCRの値を用いて、復号器内において復号処理
及び再生処理の基準となるSTC(System Time Cloc
k:システム同期信号)を設定し、又は校正する。更に
具体的に説明すると、復号器は、STCを出力するカウ
ンタが組み込まれたPLL回路(Phase Locked Loop ci
rcuit)を有している。このPLL回路は、PCRが到
達する毎に、PCRの値とSTCの値との差を演算し、
その結果を制御信号に変換し、この制御信号に基づいて
フィードバック制御を行う。これにより、PCRの到達
周期と完全に一致したSTCを作り出すことができ、送
信装置に設けられた符号器と受信装置に設けられた復号
器との間の同期を高精度に確立することができる。
【0009】ところで、上述したようなマルチプログラ
ミング方式の多重・分離方式を用いて伝送された多重化
データを受信し、この受信した多重化データを記録する
技術が開発されている。このような技術が確立すれば、
例えば、デジタル衛星放送サービスを提供する放送局
が、デジタル信号によって記録された複数の映画を多重
化して各家庭に送信し、各家庭では、放送局から送信さ
れた映画をデジタル信号のまま記録することが可能とな
る。
【0010】ここで、マルチプログラミング方式の多重
・分離方式を用いて伝送された多重化データを記録する
方法として、伝送された多重化データの中から、1つの
番組データを抜き出して記録し、その際PCR値を保存
する特殊パケット(タイムスタンプパケット)を挿入す
ることによってビットレートによらずにパケット間隔を
復元する方法が提案されている。安価な復号器を使用す
る場合は、復号器に対するデータ送信に間断が生じない
ように配慮する必要があるが、この技術ではダミーデー
タを送出する機構を追加し、送出すべき番組データのな
い期間に復号に影響を与えないダミーデータを送出する
ことで、その問題に対応している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のデジ
タルデータ記録再生装置にあっては、記録した番組を再
生中に一時停止するという使用法が求められる。しかし
その際、復号器に対するデータ送信を任意時点で止めて
しまうと、パケットの途中でデータ送信が停止した場
合、復号が行えず復号器に障害が生じうる。
【0012】復号器へのデータ送信制御をパケット単位
で行えば、復号に障害は発生しなくなるが、例えば特開
平8−55415号公報に記載の装置ように、一時停止
時にデータ送信を中断すればデータ送信の空白が存在す
るようになり、安価な復号器を使用する際に問題が発生
しうる。本発明は、このような問題を鑑みてなされたも
のであって、復号器に障害を発生させず、復号器に対す
るデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再
生と一時停止を実行できるデータ記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ記録再生
装置は、複数のデータが時分割多重された多重化データ
の中から、任意のデータを抽出して記録再生するデータ
記録再生装置において、デジタル放送データを受信する
受信手段と、受信したトランスポートストリームの同期
検出を行う同期検出手段と、前記トランスポートストリ
ームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセレク
トするパケットセレクト手段と、前記パケットセレクト
手段で識別されたパケットを格納する記録バッファと、
時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパ
ケット生成手段と、前記パケット生成手段で生成された
パケットを前記トランスポートストリームに挿入するパ
ケット挿入手段と、パケット挿入後のトランスポートス
トリームを記録する記録媒体と、前記記録媒体の記録再
生を制御する録再制御手段と、再生データを格納する再
生バッファと、前記再生バッファから出力されたデータ
からタイムスタンプパケットを識別するタイムスタンプ
パケットセレクト手段と、前記タイムスタンプセレクト
手段でセレクトされたパケットからタイムスタンプを取
得し、該タイムスタンプの時刻情報を基に前記再生バッ
ファからデータの読み出しを制御するコントロール手段
と、前記コントロール手段により前記再生バッファから
のデータ送出が停止されたとき、該放送データの替わり
にダミーデータを送出するダミーデータ挿入手段と、挿
入されたダミーデータ又は前記再生バッファから読み出
したデータを出力する出力手段と、前記出力手段の送出
先に対し放送データ送出を一時停止する際に、前記コン
トロール手段に対して一時停止開始/一時停止解除の指
示を行う一時停止制御手段とを備えることを特徴として
いる。
【0014】また、前記コントロール手段は、タイムス
タンプの値をカウントする再生カウンタと、取得したタ
イムスタンプと前記再生カウンタから出力されるカウン
ト値を比較するタイムスタンプ比較手段とを備え、取得
したタイムスタンプより前記再生カウンタから出力され
るカウント値が小さい場合と、前記一時停止制御手段か
ら放送データ一時停止指示があった場合に、前記再生バ
ッファからのデータ送出を停止し、前記ダミーデータ挿
入手段を起動して放送データの替わりにダミーデータを
送出することを特徴としている。
【0015】また、より好ましくは、前記コントロール
手段は、前記一時停止制御手段による一時停止解除時
と、前記タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリ
セット時に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を
前記再生カウンタにロードする再生カウンタリセット手
段を備えるものであってもよい。
【0016】また、より好ましくは、前記コントロール
手段は、タイムスタンプを無視した非同期再生と、前記
タイムスタンプセレクト手段からタイムスタンプを取得
して再生カウンタのカウント値と比較することでPCR
の送出タイミングを計る同期再生の切り替えを制御する
再生制御手段をさらに備えるものであってもよい。
【0017】また、より好ましくは、前記コントロール
手段は、前記再生制御手段による非同期再生から同期再
生への切替時と、前記タイムスタンプ比較手段による再
生カウンタリセット時に、前記タイムスタンプ比較手段
から得た値を再生カウンタにロードする再生カウンタリ
セット手段をさらに備えるものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適なデータ記録再生装置の実施の形態について
詳細に説明する。 第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態のデジタルデータ記
録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形
態は、MPEG2トランスポートストリームからデータ
放送用パケットを抽出する装置に適用した例である。
【0019】図1において、デジタルデータ記録再生装
置は、放送データをデジタルで受信する受信部1(受信
手段)、受信したMPEG2トランスポートストリーム
の同期検出を行う同期検出部2(同期検出手段)、MP
EG2トランスポートストリームのパケットIDを識別
し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト部
3(パケットセレクト手段)、識別されたパケットを格
納する記録バッファ4、時刻を情報とするタイムスタン
プパケットを生成するパケット生成部5(パケット生成
手段)、生成されたパケットをMPEG2トランスポー
トストリームに挿入するパケット挿入部6(パケット挿
入手段)、記録媒体8の記録再生を制御する録再制御部
7(録再制御手段)、パケット挿入後のMPEG2トラ
ンスポートストリームを記録する記録媒体8、再生デー
タを格納する再生バッファ9、再生バッファ9から出力
されたデータからタイムスタンプパケットを識別するタ
イムスタンプパケットセレクト部10(タイムスタンプ
パケットセレクト手段)、タイムスタンプパケットセレ
クト部10でセレクトされたパケットからタイムスタン
プを取得し、そのタイムスタンプの時刻情報を基に再生
バッファ9からデータの読み出しを制御するコントロー
ル部11(コントロール手段)、挿入されたダミーデー
タ又は再生バッファ9から読み出したデータを出力する
出力部12(出力手段)、ダミーデータを挿入するダミ
ーデータ挿入部13(ダミーデータ挿入手段)、及び放
送データ送出を一時停止する際にコントロール部11の
制御を行う一時停止制御部14(一時停止制御手段)を
備えて構成される。
【0020】ダミーデータ挿入部13は、コントロール
部11により再生バッファ9からのデータ送出が停止さ
れたとき、その放送データの替わりにダミーデータを送
出するもので、ダミーデータ送出と再生バッファからの
データ送出がコントロール部11により制御可能であ
る。一時停止制御部14は、出力部12の送出先に対し
放送データ送出を一時停止する際に、コントロール部1
1に対して一時停止開始/一時停止解除の制御を行う。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生
装置の動作を説明する。
【0021】本デジタルデータ記録再生装置では、記録
媒体8に記録した放送データ送出とダミーデータ送出の
切替を、一時停止時にパケット単位で実行することによ
って、復号器に障害を発生させず、復号器に対するデー
タ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一
時停止を実行できるようにするものである。
【0022】図2は、デジタルデータ記録再生装置の一
時停止、及び解除方法を説明する図である。図2は、受
信データは3つの番組が多重化されたストリームを示し
ており、8Mbpsで受信されている。この中から番組
Aのみを抽出して12Mbpsで記録、送出及び一時停
止を行うものとする。記録時に、番組Aに付加されたP
CR値や受信ビットレートに依存しないクロックを用い
て生成されたタイムスタンプパケットがPCR値を含む
パケット(以下、PCRパケットという)の直前に挿入
され、再生時には、このタイムスタンプをもとにPCR
パケットの間隔を復元する。これにより、通常の記録、
再生に関しては、多重化されたストリームからの抽出記
録においても、受信時のビットレートによらずストリー
ムの送出間隔を復元できる。
【0023】一時停止時には、再生バッファからの放送
データ送出を停止し、送出データをダミーデータに切り
替える。一時停止解除時には、タイムスタンプ比較に用
いる再生カウンタをリセットした後、ダミーデータ送出
を停止し、再生バッファからの放送データ送出を起動す
る。再生カウンタをリセットするのは、以後のデータ送
出タイミングを通常再生時と同じになるように調整する
ためである。
【0024】まず、データの記録の方法について説明す
る。受信部1では、放送局などから転送されてくるデジ
タル放送データを受信する。ここで、受信部1で受信す
るデータはMPEG2のトランスポートストリーム(以
下、TSという)である。TSは、映像・音声などに関
するデータを含んだパケットを多重した構成になってお
り、1パケットは188バイトである。パケットには、
それぞれのパケットに含まれるデータを識別するための
ID(以下、PIDという)が各パケットにつけられて
いる。PIDは各番組を構成するパケットごとに固有の
PIDがつけられており、例えば、音声はPID=0x
11、映像はPID=0x31、付加データはPID=
0x79、PCRはPID=0x20などである。この
PIDを識別することにより、視聴者が所望する番組を
選択できる。なお、受信部1は、アナログ放送を受信
し、MPEG2のストリームにエンコードする装置でも
構わない。
【0025】受信したTSは同期検出部2で同期がとら
れ、パケットセレクト部3へ入力される。パケットセレ
クト部3では、視聴者が所望した番組を構成するPID
をもつパケットをセレクトする。パケットセレクト部3
でセレクトされたパケットは、記録バッファ4へ入力さ
れ、一時蓄積される。パケット挿入部6では、記録バッ
ファ4に蓄積されているパケットを読み出し、読み出さ
れたパケットは録再制御部7によって記録媒体8に記録
される。このとき、パケット挿入部6からのデータ読み
出しは、パケット単位に行う。パケット生成部5では、
再生時のデータ送出時刻を情報とするパケットを生成す
る。パケット生成部5から生成信号が入力されると、記
録バッファ4からの読み出しは一時中断し、生成された
タイムスタンプパケットを記録媒体8へ出力する。タイ
ムスタンプパケットの出力が終了すると、再び記録バッ
ファ4からパケットを読み出す。そのデータは、録再制
御部7によって、記録媒体8へ記録される。
【0026】次に、再生の方法について説明する。録再
制御部7によって、記録媒体8から再生に必要なパケッ
トが送出され、再生バッファ9に一時蓄積される。タイ
ムスタンプパケットセレクト部10は、再生バッファ9
からパケットを受け取り、タイムスタンプパケットを識
別すると、コントローラ部11へそのタイムスタンプ値
を送信する。送信されたタイムスタンプ値はコントロー
ル部11で保持され、このコントロール部11内に有す
る時計の時刻とタイムスタンプの時刻が一致しなけれ
ば、再生バッファ9からパケットは送出されず、ダミー
データ挿入部13によりダミーパケットが時刻一致まで
出力される。時刻が一致すると、ダミーパケットの挿入
は停止され、再生バッファ9からパケットが送出され
る。挿入されたダミーパケット及び送出されたパケット
は、出力部12によって出力される。タイムスタンプパ
ケットセレクト部10によって、タイムスタンプパケッ
トが識別されない限り、再生バッファ9からパケットが
送出され続ける。
【0027】次に、一時停止時について説明する。一時
停止開始時には、一時停止制御部14によってコントロ
ール部11に一時停止開始信号が送信される。一時停止
開始信号を受けたコントロール部11は、再生バッファ
9からのパケット読み出しを停止し、ダミーデータ挿入
部13にダミーパケット出力を指示する。一時停止解除
には、一時停止制御部14によってコントロール部11
に一時停止解除信号が送信される。一時停止解除信号を
受けたコントロール部11は、ダミーデータ挿入部13
にダミーデータ挿入の停止を指示し、再生バッファ9か
らのパケット送出を再開する。上述の再生時及び一時停
止時において、再生バッファからのパケット送出、ダミ
ーデータ挿入部13からのダミーパケット挿入及び両者
の切替はパケット単位で行われる。
【0028】以上のように、第1の実施の形態のデジタ
ルデータ記録再生装置は、MPEG2トランスポートス
トリームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセ
レクトするパケットセレクト部3、時刻を情報とするタ
イムスタンプパケットを生成するパケット生成部5、生
成されたパケットをMPEG2トランスポートストリー
ムに挿入するパケット挿入部6、パケット挿入後のMP
EG2トランスポートストリームを記録する記録媒体
8、再生バッファ9から出力されたデータからタイムス
タンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレ
クト部10、タイムスタンプセレクト部10でセレクト
されたパケットからタイムスタンプを取得し、そのタイ
ムスタンプの時刻情報を基に再生バッファ9からデータ
の読み出しを制御するコントロール部11、挿入された
ダミーデータ又は再生バッファ9から読み出したデータ
を出力する出力部12、ダミーデータを挿入するダミー
データ挿入部13、及び放送データ送出を一時停止する
際にコントロール部11の制御を行う一時停止制御部1
4を備え、記録時には、PCRパケットからタイムスタ
ンプパケットを生成して記録するとともに、同タイムス
タンプを用いてパケットの送出タイミングを合わせる構
成としたので、多重化されたストリームからの抽出記録
においても、受信時のビットレートによらずストリーム
の送出間隔を復元することができる。
【0029】また、再生時の一時停止開始時には、番組
データ送出からダミーデータ送出への切替をパケットの
切れ目で実行し、一時停止解除時には、送出タイミング
を会わせるためのカウンタをリセットし、ダミーデータ
送出から番組データ送出への切替をパケットの切れ目で
実行するので、パケット単位でのデータ送出制御によ
り、復号器に障害を発生させずに、番組データの再生と
一時停止を実行することができる。
【0030】第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態のデジタルデータ記
録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基
本的な構成は図1と同様である。図3において、110
は本データ記録再生装置におけるコントロール部であ
り、図1のコントロール部11の詳細構成である。コン
トロール部110は、タイムスタンプ比較部111(タ
イムスタンプ比較手段)、再生カウンタ112、バッフ
ァコントロール部113、及びデータ送出制御部114
を備えて構成される。以下、上述のように構成されたデ
ジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0031】まず、データの再生方法について説明す
る。第1の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置と
同様の動作をする部分に関しては、説明を省略し、異な
る動作の部分のみ説明する。録再制御部7によって、記
録媒体8から再生に必要なパケットが送出され、再生バ
ッファ9に一時蓄積される。バッファコントロール部1
13は、再生バッファ9からのパケット送出を制御す
る。タイムスタンプパケットセレクト部10で、送出さ
れたパケットがタイムスタンプパケットであるかどうか
が識別される。タイムスタンプパケットでなければ、ダ
ミーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが
入力され、出力部12から再生データとして出力され
る。タイムスタンプパケットであると識別された場合、
タイムスタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値
が保持される。再生カウンタ112には、最初にきたタ
イムスタンプの値が初期値としてセットされ、カウント
がスタートされる。
【0032】再生カウンタ112に初期値がセットされ
ると、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御
部114にカウンタの初期化が通知され、データ送出制
御部114からバッファコントロール部113にパケッ
ト送出要求が出される。その要求に対してバッファコン
トロール部113からパケット送出信号が再生バッファ
9へ出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタ
イムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ
挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データ
として出力される。
【0033】タイムスタンプパケットセレクト部10で
次のタイムスタンプパケットが識別されると、同様にそ
のタイムスタンプの値がタイムスタンプ比較部111に
保持される。タイムスタンプ比較部111では、そのタ
イムスタンプの値(T)と再生カウンタ112の値
(C)を比較して、T≦Cであれば、データ送出制御部
114にタイムスタンプ一致を通知し、データ送出制御
部114からバッファコントロール部113にパケット
送出要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたデータ
がタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデ
ータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生デ
ータとして出力される。
【0034】T>Cの場合は、タイムスタンプ比較部1
11からデータ送出制御部114にタイムスタンプ不一
致が通知され、データ送出制御部114からバッファコ
ントロール部113に対するパケット送出停止要求とダ
ミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求が
出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わり
に、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダ
ミーパケットが出力される。
【0035】次に、一時停止時について説明する。一時
停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送
出制御部114に一時停止開始信号が送出され、同時に
再生カウンタ112のカウントが停止される。一時停止
開始信号を受けたデータ送出制御部114は、バッファ
コントロール部113に対するパケット送出停止要求と
ダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求
を出し、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わり
に、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダ
ミーパケットが出力される。一時停止解除時には、一時
停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時
停止解除信号が送信され、同時に再生カウンタ112の
カウントが再開される。一時停止解除信号を受けたデー
タ送出制御部114は、ダミーデータ挿入部13にダミ
ーデータ挿入の停止を指示し、バッファコントロール部
113に対するパケット送出要求を出し、再生バッファ
9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレ
クト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部
12へ入力され、再生データとして出力される。
【0036】以上のように、第2の実施の形態のデジタ
ルデータ記録再生装置は、コントロール部11が、取得
したタイムスタンプより再生カウンタから出力されるカ
ウント値が小さい場合と、一時停止制御部14から放送
データ一時停止指示があった場合に、再生バッファ9か
らのデータ送出を停止し、ダミーデータ挿入部13を起
動して放送データの替わりにダミーデータを送出するの
で、再生時の一時停止開始時には、番組データ送出から
ダミーデータ送出への切替をパケットの切れ目で実行す
ることができ、一時停止解除時には、送出タイミングを
会わせるためのカウンタをリセットしてダミーデータ送
出から番組データ送出への切替をパケットの切れ目で実
行することができる。
【0037】第3の実施の形態 図4は、本発明の第3の実施の形態のデジタルデータ記
録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基
本的な構成は図1と同様である。図4において、本デー
タ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタ
ンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコン
トロール部113、データ送出制御部114、及び再生
カウンタリセット部115(再生カウンタリセット手
段)を備えて構成される。以下、上述のように構成され
たデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0038】第1及び第2の実施の形態のデジタルデー
タ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説
明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。まず、デ
ータの再生方法について説明する。バッファコントロー
ル部113により、再生バッファ9から送出されたパケ
ットは、タイムスタンプパケットセレクト部10でタイ
ムスタンプパケットであるかどうか識別される。タイム
スタンプパケットでなければ、再生バッファ9からダミ
ーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが入
力され、出力部12から再生データとして出力される。
タイムスタンプパケットであると識別されると、タイム
スタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値が保持
される。
【0039】再生カウンタリセット部115では、最初
にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期
値としてセットする。再生カウンタ112は、セットさ
れた初期値を元にカウントをスタートする。再生カウン
タ112に初期値がセットされると、タイムスタンプ比
較部111からデータ送出制御部114を介してバッフ
ァコントロール部113にパケット送出要求が出され
る。その要求に対してバッファコントロール部113か
らパケット送出信号が再生バッファ9へ出され、再生バ
ッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケッ
トセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して
出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
タイムスタンプパケットセレクト部10で次のタイムス
タンプパケットが識別されると、第2のデジタルデータ
記録再生装置と同様の動作で放送データとダミーデータ
の送出を実行する。
【0040】次に、一時停止時について説明する。一時
停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送
出制御部114に一時停止開始信号が送信される。この
時再生カウンタ112のカウントは、停止されてもされ
なくてもかまわない。一時停止開始信号を受けたデータ
送出制御部114は、バッファコントロール部113に
対するパケット送出停止要求とダミーデータ挿入部13
に対するダミーデータ挿入要求を出し、再生バッファ9
に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部
13から出力部12を介してダミーパケットが出力され
る。一時停止解除時には、一時停止制御部14によって
データ送出制御部114に一時停止解除信号が送信され
る。その際、再生カウンタリセット部115は、一時停
止解除後で最初にきたタイムスタンプの値を再生カウン
タ112の初期値として再セットする。再生カウンタ1
12は、セットされた初期値を元にカウントを再スター
トする。
【0041】一時停止解除信号を受けたデータ送出制御
部114は、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿
入の停止を指示し、バッファコントロール部113に対
するパケット送出要求を出し、再生バッファ9に蓄積さ
れたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10
及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力
され、再生データとして出力される。
【0042】以上のように、第3の実施の形態のデータ
記録再生装置は、コントロール部11が、一時停止制御
部14による一時停止解除時と、タイムスタンプ比較部
111による再生カウンタリセット時に、タイムスタン
プ比較部111から得た値を再生カウンタ112にロー
ドする再生カウンタリセット部115を備えて構成した
ので、リセット要因が複数ある場合において、データス
トリームの送出タイミングとは非同期に行われる一時停
止制御部14による一時停止解除時のリセットを確実に
実行することができ、復号器に障害を発生させずに、番
組データの再生と一時停止を実行することができる。
【0043】第4の実施の形態 図5は、本発明の第4の実施の形態のデジタルデータ記
録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基
本的な構成は図1と同様である。図5において、本デー
タ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタ
ンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコン
トロール部113、データ送出制御部114、再生カウ
ンタリセット部115、及び再生制御部116(再生制
御手段)を備えて構成される。以下、上述のように構成
されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0044】第1乃至第3の実施の形態のデジタルデー
タ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説
明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。まず、デ
ータの再生方法について説明する。録再制御部7によっ
て、記録媒体8から再生に必要なパケットが送出され、
再生バッファ9に一時蓄積される。再生制御部116
は、バッファコントロール部113を介して再生バッフ
ァ9からのパケット送出を制御する。送出されたパケッ
トは、タイムスタンプパケットセレクト部10で、タイ
ムスタンプパケットであるかどうか識別される。タイム
スタンプパケットでなければ、再生バッファ9からダミ
ーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが入
力され、出力部12から再生データとして出力される。
タイムスタンプパケットであると識別された場合、タイ
ムスタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値が保
持される。再生カウンタリセット部115では、最初に
きたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値
としてセットする。再生カウンタ112は、セットされ
た初期値を元にカウントをスタートする。再生カウンタ
112に初期値がセットされると、タイムスタンプ比較
部111からデータ送出制御部114及び再生制御部1
16を介してバッファコントロール部113にパケット
送出要求が出される。その要求に対してバッファコント
ロール部113からパケット送出信号が再生バッファ9
へ出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイ
ムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿
入部13を介して出力部12へ入力され、再生データと
して出力される。
【0045】タイムスタンプパケットセレクト部10で
次のタイムスタンプパケットが識別されると、同様に、
そのタイムスタンプの値がタイムスタンプ比較部111
に保持される。タイムスタンプ比較部111では、その
タイムスタンプの値(T)と再生カウンタ112の値
(C)を比較して、T≦Cであれば、データ送出制御部
114にタイムスタンプ一致を通知し、データ送出制御
部114から再生制御部116を介してバッファコント
ロール部113にパケット送出要求が出され、再生バッ
ファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケット
セレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出
力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0046】T>Cの場合は、タイムスタンプ比較部1
11からデータ送出制御部114にタイムスタンプ不一
致が通知され、データ送出制御部114からダミーデー
タ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求が出され、
再生制御部116を介してバッファコントロール部11
3に対するパケット送出停止要求が出される。その結
果、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、
ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミー
パケットが出力される。
【0047】次に、一時停止時について説明する。一時
停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送
出制御部114に一時停止開始信号が送信される。この
時再生カウンタ112のカウントは、停止されてもされ
なくてもかまわない。一時停止開始信号を受けたデータ
送出制御部114から、ダミーデータ挿入部13に対す
るダミーデータ挿入要求が出され、再生制御部116を
介してバッファコントロール部113に対するパケット
送出停止要求が出される。その結果、再生バッファ9に
蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部1
3から出力部12を介してダミーパケットが出力され
る。一時停止解除時には、一時停止制御部14によって
データ送出制御部114に一時停止解除信号が送信され
る。一時停止解除信号を受けたデータ送出制御部114
からは、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の
停止が指示される。同時に、再生制御部116に非同期
動作、すなわちデータ送出制御部114からの要求を無
視し、タイムスタンプ比較を行わないパケット送出(以
下、非同期モードという)が要求される。
【0048】非同期モード要求を受けた再生制御部11
6からは、バッファコントロール部113へデータ送出
制御部114からの要求とは無関係にパケット送出要求
が出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイ
ムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿
入部13を介して出力部12へ入力され、再生データと
して出力される。パケット送出再開後、再生制御部11
6に同期動作、すなわちデータ送出制御部114からの
要求に従って、タイムスタンプ比較を行ったパケット送
出(以下、同期モードという)が要求される。再生制御
部116による同期モード要求受信後、再生カウンタリ
セット部115は、一時停止解除後で最初にきたタイム
スタンプの値を再生カウンタ112の初期値として再セ
ットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値
を元にカウントを再スタートする。
【0049】この結果、デジタルデータ記録再生装置の
状態が通常再生時と同じに戻り、一時停止制御信号を受
けたデータ送出制御部114から、ダミーデータ挿入部
13にダミーデータ挿入の停止が指示され、再生制御部
116を介してバッファコントロール部113に対する
パケット送出要求が出される。その結果、再生バッファ
9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレ
クト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部
12へ入力され、再生データとして出力される。
【0050】以上のように、第4の実施の形態のデータ
記録再生装置は、コントロール部11が、タイムスタン
プを無視した非同期再生と、タイムスタンプセレクト部
3からタイムスタンプを取得して再生カウンタ112の
カウント値と比較することでPCRの送出タイミングを
計る同期再生の切り替えを制御する再生制御部116を
備えて構成したので、元々は同期制御を行うデータ記録
再生装置において、同期/非同期制御を切り替えること
ができ、復号器に対するデータ送信に間断を生ずること
なく、番組データの再生と一時停止を実行することがで
きる。
【0051】第5の実施の形態 図6は、本発明の第5の実施の形態のデジタルデータ記
録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基
本的な構成は図1と同様である。図6において、本デー
タ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタ
ンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコン
トロール部113、データ送出制御部114、再生カウ
ンタリセット部115、及び再生制御部116を備えて
構成される。以下、上述のように構成されたデジタルデ
ータ記録再生装置の動作を説明する。
【0052】第1乃至第4の実施の形態のデータ記録再
生装置と同様の動作をする部分に関しては、説明を省略
し、異なる動作の部分のみ説明する。データの再生方法
は、第4の実施の形態のデータ記録再生装置と同様であ
る。一時停止時について説明する。一時停止開始時の動
作は、第4の実施の形態のデータ記録再生装置と同様で
ある。
【0053】一時停止解除時には、一時停止制御部14
によってデータ送出制御部114に一時停止解除信号が
送信される。一時停止解除信号を受けたデータ送出制御
部114からは、ダミーデータ挿入部13にダミーデー
タ挿入の停止が指示される。同時に、再生制御部116
に非同期モード要求が出される。非同期モード要求を受
けた再生制御部116から、バッファコントロール部1
13へパケット送出要求が出され、再生バッファ9に蓄
積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部
10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ
入力され、再生データとして出力される。パケット送出
再開後、再生制御部116に同期モード要求が出され
る。
【0054】同期モード要求を受けた再生制御部116
から、再生カウンタリセット部115にカウンタリセッ
ト要求が出される。カウンタリセット要求を受けた再生
カウンタリセット部115は、最初にきたタイムスタン
プの値を再生カウンタ112の初期値として再セットす
る。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元に
カウントを再スタートする。これにより、デジタルデー
タ記録再生装置の状態が通常再生時と同じに戻り、一時
停止制御信号を受けたデータ送出制御部114から、ダ
ミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止が指示
され、再生制御部116を介してバッファコントロール
部113に対するパケット送出要求が出される。その結
果、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタ
ンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部1
3を介して出力部12へ入力され、再生データとして出
力される。
【0055】以上のように、第5の実施の形態のデジタ
ルデータ記録再生装置は、コントロール部11が、再生
制御部116による非同期再生から同期再生への切替時
と、タイムスタンプ比較部111による再生カウンタリ
セット時に、タイムスタンプ比較部111から得た値を
再生カウンタにロードする再生カウンタリセット部11
5を備えて構成したので、前記各実施の形態と同様の効
果を得ることができることに加え、再生カウンタリセッ
ト部115に対し一時停止解除信号を外部から導入する
必要がなくなる。
【0056】なお、上記各実施の形態では、MPEG2
システムにおいて映像、音声信号を入出力するデータ記
録再生装置に適用しているが、MPEGシステムに限る
ものでなく、他のデータ記録再生装置に適用できる。ま
た、転送するデータストリームは、どのような形式のも
のでもよい。
【0057】また、本実施の形態ではMPEGシステム
を、例えばコンピュータ本体により行うことができる、
MPEGアルゴリズムに基づく動画像符号化装置にはす
べて適用でき、例えばこの手法を実現するために必要な
環境としてはワークステーションやパーソナルコンピュ
ータ以外にMPEGデコーダなどを外付けにした専用マ
シンでもよい。さらに、上記データ記録再生装置を構成
するパケットセレクト部、ダミーデータ挿入部、コント
ロール部やバッファの数、種類などは前述した実施の形
態に限られない。
【0058】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、CS放送やBSデジタル放送など、異なるビットレ
ートを持つ多重化データから任意の番組データを抽出し
て記録再生する際に、復号器に障害を発生させず、復号
器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組デ
ータの再生と一時停止を実行できるデータ記録再生装置
を実現することができる。
【0059】すなわち、多重化されたストリームからの
抽出記録においても、受信時のビットレートによらずス
トリームの送出間隔を復元できるデジタルデータ記録再
生装置において以下の効果を得ることができる。パケッ
ト単位でのデータ送出制御により、復号器に障害を発生
させずに、番組データの再生と一時停止を実行すること
ができる。また、一時停止時にダミーデータ挿入手段の
制御を用いたダミーデータ送出と通常時の放送データ送
出の切り替えにより、復号器に対するデータ送信に間断
を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデータ記録再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のデータ記録再生装置の一時停
止、及び解除方法を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のデータ記録再生装
置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のデータ記録再生装
置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態のデータ記録再生装
置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態のデータ記録再生装
置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信部(受信手段) 2 同期検出部(同期検出手段) 3 パケットセレクト部(パケットセレクト手段) 4 記録バッファ 5 パケット生成部(パケット生成手段) 6 パケット挿入部(パケット挿入手段) 7 録再制御部(録再制御手段) 8 記録媒体 9 再生バッファ 10 タイムスタンプパケットセレクト部(タイムスタ
ンプパケットセレクト手段) 11,110 コントロール部(コントロール手段) 12 出力部(出力手段) 13 ダミーデータ挿入部(ダミーデータ挿入手段) 14 一時停止制御部(一時停止制御手段) 111 タイムスタンプ比較部(タイムスタンプ比較手
段) 112 再生カウンタ 113 バッファコントロール部 114 データ送出制御部 115 再生カウンタリセット部(再生カウンタリセッ
ト手段) 116 再生制御部(再生制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA20 GB38 HA22 JA21 JA22 LA07 5D044 AB06 AB07 BC01 BC04 DE11 DE38 DE57 FG10 FG23 GK12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータが時分割多重された多重化
    データの中から、任意のデータを抽出して記録再生する
    データ記録再生装置において、 デジタル放送データを受信する受信手段と、 受信したトランスポートストリームの同期検出を行う同
    期検出手段と、 前記トランスポートストリームのパケットIDを識別
    し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト手
    段と、 前記パケットセレクト手段で識別されたパケットを格納
    する記録バッファと、 時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパ
    ケット生成手段と、 前記パケット生成手段で生成されたパケットを前記トラ
    ンスポートストリームに挿入するパケット挿入手段と、 パケット挿入後のトランスポートストリームを記録する
    記録媒体と、 前記記録媒体の記録再生を制御する録再制御手段と、 再生データを格納する再生バッファと、 前記再生バッファから出力されたデータからタイムスタ
    ンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレク
    ト手段と、 前記タイムスタンプセレクト手段でセレクトされたパケ
    ットからタイムスタンプを取得し、該タイムスタンプの
    時刻情報を基に前記再生バッファからデータの読み出し
    を制御するコントロール手段と、 前記コントロール手段により前記再生バッファからのデ
    ータ送出が停止されたとき、該放送データの替わりにダ
    ミーデータを送出するダミーデータ挿入手段と、 挿入されたダミーデータ又は前記再生バッファから読み
    出したデータを出力する出力手段と、 前記出力手段の送出先に対し放送データ送出を一時停止
    する際に、前記コントロール手段に対して一時停止開始
    /一時停止解除の指示を行う一時停止制御手段とを備え
    ることを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロール手段は、タイムスタン
    プの値をカウントする再生カウンタと、 取得したタイムスタンプと前記再生カウンタから出力さ
    れるカウント値を比較するタイムスタンプ比較手段とを
    備え、 取得したタイムスタンプより前記再生カウンタから出力
    されるカウント値が小さい場合と、前記一時停止制御手
    段から放送データ一時停止指示があった場合に、前記再
    生バッファからのデータ送出を停止し、前記ダミーデー
    タ挿入手段を起動して放送データの替わりにダミーデー
    タを送出することを特徴とする請求項1記載のデータ記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記コントロール手段は、前記一時停止
    制御手段による一時停止解除時と、前記タイムスタンプ
    比較手段による再生カウンタリセット時に、前記タイム
    スタンプ比較手段から得た値を前記再生カウンタにロー
    ドする再生カウンタリセット手段を備えることを特徴と
    する請求項2記載のデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記コントロール手段は、タイムスタン
    プを無視した非同期再生と、前記タイムスタンプセレク
    ト手段からタイムスタンプを取得して再生カウンタのカ
    ウント値と比較することでPCRの送出タイミングを計
    る同期再生の切り替えを制御する再生制御手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記コントロール手段は、前記再生制御
    手段による非同期再生から同期再生への切替時と、前記
    タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリセット時
    に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を再生カウ
    ンタにロードする再生カウンタリセット手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項4記載のデータ記録再生装
    置。
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