JP3741972B2 - データ記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なるビットレートを持つ多重化データから任意の番組データを抽出して記録再生するデータ記録再生装置に関し、詳細には、複数のデータが時分割多重された多重化データの中から、1つのデータを抜き出して記録再生し、再生データの一時停止を実行するデジタルデータ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEG(Moving Picture Experts Group)により提唱されたMPEG2(国際規格ISO/IEC13818−1)は、デジタル映像信号及びデジタル音声信号を圧縮する符号化方式である。
MPEG2では、パケットを用いた時分割多重符号化を採用している。例えば、この方式を用いて映像信号と音声信号を多重化する時には、映像信号及び音声信号をパケットと呼ばれる適当な長さのストリームにそれぞれ分割し、映像信号のパケットと音声信号のパケットとを適宜切り換えて時分割伝送する。さらにMPEG2は、複数の番組データの伝送を実現するために、マルチプログラミング対応の多重・分離方式を採用している。例えば、この方式を用いれば、1つの番組データを構成する映像信号及び音声信号を時分割伝送するだけでなく、複数の番組データを構成する映像信号及び音声信号を時分割伝送することが可能となる。
【0003】
このようなマルチプログラミング対応の多重・分離方式の1つとして、トランスポートストリーム(MPEG2−TS,TS:Transport Stream)と呼ばれる方式がある。トランスポートストリーム方式では、PES(Packetized Elementary Stream)パケットをさらに複数のパケットに分割し、複数の番組データを時分割伝送する。パケットは固定長であり、その長さは、比較的短く、具体的には188バイトである。
【0004】
トランスポートストリームパケットは、その先頭にチャネル情報などを含むヘッダを持っており、デジタル放送を受信する受信機では、このヘッダの一部であるPID(Packet ID,パケット識別子)を参照してMPEG2システムでのトランスポートストリームに含まれる複数のチャネルの中から選択したいチャネルの情報を取り出す。さらに受信機ではパケットのヘッダに含まれている情報により、どのようなデータを持つパケットであるか等の詳しい内容の解析も行う。
【0005】
さて、トランスポートストリームパケットによってはその内部に番組情報データや、番組情報のための情報や、スクランブルを解除するための信号等、映像・音声以外のデータを含んでいる場合がある。このような情報についてのデータをセクションデータと呼ぶ。
【0006】
MPEG2トランスポートストリームでは、映像・音声データとセクションデータが多重化されて送信されてくるため、受信機では受信したストリームのパケットが映像・音声データのパケットであるか、あるいはセクションデータのパケットであるかを識別して、それぞれを分離する必要がある。また受信したトランスポートストリームのPIDを参照して多重化された映像・音声データ、又はセクションデータから必要なデータのパケットのみを抽出する必要がある。このように、トランスポートストリームからPIDを参照して映像・音声データ、又はセクションデータを識別し、選択したストリームから必要なパケットのみを抽出する機構をPIDフィルタと呼ぶ。
【0007】
また、トランスポートストリーム方式を採用して時分割伝送された番組データを受信し、再生するためには、送信装置に設けられた符号器と、受信装置(再生装置)に設けられた復号器との間で同期をとる必要がある。トランスポートストリーム方式では、符号器と復号器との間で同期をとるために、PCR(Program Clock Reference:プログラム時刻基準参照値)と呼ばれる時刻基準を設定及び校正するための情報を伝送し、このPCRに基づいて符号器と復号器との間の同期をとる。
【0008】
PCRを用いて符号器と復号器との間の同期をとるためには、PCRの値と、PCRが復号器に到達する時刻を正確に管理する必要がある。具体的には、PCRは6バイトのデータであり、復号器は、PCRの最終バイトが到達した時刻にPCRの値を復号器内にセットする必要がある。そして、復号器は、PCRの到達時刻とPCRの値を用いて、復号器内において復号処理及び再生処理の基準となるSTC(System Time Clock:システム同期信号)を設定し、又は校正する。更に具体的に説明すると、復号器は、STCを出力するカウンタが組み込まれたPLL回路(Phase Locked Loop circuit)を有している。このPLL回路は、PCRが到達する毎に、PCRの値とSTCの値との差を演算し、その結果を制御信号に変換し、この制御信号に基づいてフィードバック制御を行う。これにより、PCRの到達周期と完全に一致したSTCを作り出すことができ、送信装置に設けられた符号器と受信装置に設けられた復号器との間の同期を高精度に確立することができる。
【0009】
ところで、上述したようなマルチプログラミング方式の多重・分離方式を用いて伝送された多重化データを受信し、この受信した多重化データを記録する技術が開発されている。このような技術が確立すれば、例えば、デジタル衛星放送サービスを提供する放送局が、デジタル信号によって記録された複数の映画を多重化して各家庭に送信し、各家庭では、放送局から送信された映画をデジタル信号のまま記録することが可能となる。
【0010】
ここで、マルチプログラミング方式の多重・分離方式を用いて伝送された多重化データを記録する方法として、伝送された多重化データの中から、1つの番組データを抜き出して記録し、その際PCR値を保存する特殊パケット(タイムスタンプパケット)を挿入することによってビットレートによらずにパケット間隔を復元する方法が提案されている。安価な復号器を使用する場合は、復号器に対するデータ送信に間断が生じないように配慮する必要があるが、この技術ではダミーデータを送出する機構を追加し、送出すべき番組データのない期間に復号に影響を与えないダミーデータを送出することで、その問題に対応している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のデジタルデータ記録再生装置にあっては、記録した番組を再生中に一時停止するという使用法が求められる。しかしその際、復号器に対するデータ送信を任意時点で止めてしまうと、パケットの途中でデータ送信が停止した場合、復号が行えず復号器に障害が生じうる。
【0012】
復号器へのデータ送信制御をパケット単位で行えば、復号に障害は発生しなくなるが、例えば特開平8−55415号公報に記載の装置ように、一時停止時にデータ送信を中断すればデータ送信の空白が存在するようになり、安価な復号器を使用する際に問題が発生しうる。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであって、復号器に障害を発生させず、復号器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行できるデータ記録再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ記録再生装置は、複数のデータが時分割多重された多重化データの中から、任意のデータを抽出して記録再生するデータ記録再生装置において、デジタル放送データを受信する受信手段と、受信したトランスポートストリームの同期検出を行う同期検出手段と、前記トランスポートストリームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト手段と、前記パケットセレクト手段で識別されたパケットを格納する記録バッファと、時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパケット生成手段と、前記パケット生成手段で生成されたパケットを前記トランスポートストリームに挿入するパケット挿入手段と、パケット挿入後のトランスポートストリームを記録する記録媒体と、前記記録媒体の記録再生を制御する録再制御手段と、再生データを格納する再生バッファと、前記再生バッファから出力されたデータからタイムスタンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレクト手段と、前記タイムスタンプセレクト手段でセレクトされたパケットからタイムスタンプを取得し、該タイムスタンプの時刻情報を基に前記再生バッファからデータの読み出しを制御するコントロール手段と、前記コントロール手段により前記再生バッファからのデータ送出が停止されたとき、該放送データの替わりにダミーデータを送出するダミーデータ挿入手段と、挿入されたダミーデータ又は前記再生バッファから読み出したデータを出力する出力手段と、前記出力手段の送出先に対し放送データ送出を一時停止する際に、前記コントロール手段に対して一時停止開始/一時停止解除の指示を行う一時停止制御手段とを備えることを特徴としている。
【0014】
また、前記コントロール手段は、タイムスタンプの値をカウントする再生カウンタと、取得したタイムスタンプと前記再生カウンタから出力されるカウント値を比較するタイムスタンプ比較手段とを備え、取得したタイムスタンプより前記再生カウンタから出力されるカウント値が小さい場合と、前記一時停止制御手段から放送データ一時停止指示があった場合に、前記再生バッファからのデータ送出を停止し、前記ダミーデータ挿入手段を起動して放送データの替わりにダミーデータを送出することを特徴としている。
【0015】
また、より好ましくは、前記コントロール手段は、前記一時停止制御手段による一時停止解除時と、前記タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリセット時に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を前記再生カウンタにロードする再生カウンタリセット手段を備えるものであってもよい。
【0016】
また、より好ましくは、前記コントロール手段は、タイムスタンプを無視した非同期再生と、前記タイムスタンプセレクト手段からタイムスタンプを取得して再生カウンタのカウント値と比較することでPCRの送出タイミングを計る同期再生の切り替えを制御する再生制御手段をさらに備えるものであってもよい。
【0017】
また、より好ましくは、前記コントロール手段は、前記再生制御手段による非同期再生から同期再生への切替時と、前記タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリセット時に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を再生カウンタにロードする再生カウンタリセット手段をさらに備えるものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なデータ記録再生装置の実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、MPEG2トランスポートストリームからデータ放送用パケットを抽出する装置に適用した例である。
【0019】
図1において、デジタルデータ記録再生装置は、放送データをデジタルで受信する受信部1(受信手段)、受信したMPEG2トランスポートストリームの同期検出を行う同期検出部2(同期検出手段)、MPEG2トランスポートストリームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト部3(パケットセレクト手段)、識別されたパケットを格納する記録バッファ4、時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパケット生成部5(パケット生成手段)、生成されたパケットをMPEG2トランスポートストリームに挿入するパケット挿入部6(パケット挿入手段)、記録媒体8の記録再生を制御する録再制御部7(録再制御手段)、パケット挿入後のMPEG2トランスポートストリームを記録する記録媒体8、再生データを格納する再生バッファ9、再生バッファ9から出力されたデータからタイムスタンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレクト部10(タイムスタンプパケットセレクト手段)、タイムスタンプパケットセレクト部10でセレクトされたパケットからタイムスタンプを取得し、そのタイムスタンプの時刻情報を基に再生バッファ9からデータの読み出しを制御するコントロール部11(コントロール手段)、挿入されたダミーデータ又は再生バッファ9から読み出したデータを出力する出力部12(出力手段)、ダミーデータを挿入するダミーデータ挿入部13(ダミーデータ挿入手段)、及び放送データ送出を一時停止する際にコントロール部11の制御を行う一時停止制御部14(一時停止制御手段)を備えて構成される。
【0020】
ダミーデータ挿入部13は、コントロール部11により再生バッファ9からのデータ送出が停止されたとき、その放送データの替わりにダミーデータを送出するもので、ダミーデータ送出と再生バッファからのデータ送出がコントロール部11により制御可能である。
一時停止制御部14は、出力部12の送出先に対し放送データ送出を一時停止する際に、コントロール部11に対して一時停止開始/一時停止解除の制御を行う。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0021】
本デジタルデータ記録再生装置では、記録媒体8に記録した放送データ送出とダミーデータ送出の切替を、一時停止時にパケット単位で実行することによって、復号器に障害を発生させず、復号器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行できるようにするものである。
【0022】
図2は、デジタルデータ記録再生装置の一時停止、及び解除方法を説明する図である。
図2は、受信データは3つの番組が多重化されたストリームを示しており、8Mbpsで受信されている。この中から番組Aのみを抽出して12Mbpsで記録、送出及び一時停止を行うものとする。記録時に、番組Aに付加されたPCR値や受信ビットレートに依存しないクロックを用いて生成されたタイムスタンプパケットがPCR値を含むパケット(以下、PCRパケットという)の直前に挿入され、再生時には、このタイムスタンプをもとにPCRパケットの間隔を復元する。これにより、通常の記録、再生に関しては、多重化されたストリームからの抽出記録においても、受信時のビットレートによらずストリームの送出間隔を復元できる。
【0023】
一時停止時には、再生バッファからの放送データ送出を停止し、送出データをダミーデータに切り替える。一時停止解除時には、タイムスタンプ比較に用いる再生カウンタをリセットした後、ダミーデータ送出を停止し、再生バッファからの放送データ送出を起動する。再生カウンタをリセットするのは、以後のデータ送出タイミングを通常再生時と同じになるように調整するためである。
【0024】
まず、データの記録の方法について説明する。
受信部1では、放送局などから転送されてくるデジタル放送データを受信する。ここで、受信部1で受信するデータはMPEG2のトランスポートストリーム(以下、TSという)である。TSは、映像・音声などに関するデータを含んだパケットを多重した構成になっており、1パケットは188バイトである。パケットには、それぞれのパケットに含まれるデータを識別するためのID(以下、PIDという)が各パケットにつけられている。PIDは各番組を構成するパケットごとに固有のPIDがつけられており、例えば、音声はPID=0x11、映像はPID=0x31、付加データはPID=0x79、PCRはPID=0x20などである。このPIDを識別することにより、視聴者が所望する番組を選択できる。なお、受信部1は、アナログ放送を受信し、MPEG2のストリームにエンコードする装置でも構わない。
【0025】
受信したTSは同期検出部2で同期がとられ、パケットセレクト部3へ入力される。パケットセレクト部3では、視聴者が所望した番組を構成するPIDをもつパケットをセレクトする。
パケットセレクト部3でセレクトされたパケットは、記録バッファ4へ入力され、一時蓄積される。パケット挿入部6では、記録バッファ4に蓄積されているパケットを読み出し、読み出されたパケットは録再制御部7によって記録媒体8に記録される。このとき、パケット挿入部6からのデータ読み出しは、パケット単位に行う。パケット生成部5では、再生時のデータ送出時刻を情報とするパケットを生成する。パケット生成部5から生成信号が入力されると、記録バッファ4からの読み出しは一時中断し、生成されたタイムスタンプパケットを記録媒体8へ出力する。タイムスタンプパケットの出力が終了すると、再び記録バッファ4からパケットを読み出す。そのデータは、録再制御部7によって、記録媒体8へ記録される。
【0026】
次に、再生の方法について説明する。
録再制御部7によって、記録媒体8から再生に必要なパケットが送出され、再生バッファ9に一時蓄積される。タイムスタンプパケットセレクト部10は、再生バッファ9からパケットを受け取り、タイムスタンプパケットを識別すると、コントローラ部11へそのタイムスタンプ値を送信する。送信されたタイムスタンプ値はコントロール部11で保持され、このコントロール部11内に有する時計の時刻とタイムスタンプの時刻が一致しなければ、再生バッファ9からパケットは送出されず、ダミーデータ挿入部13によりダミーパケットが時刻一致まで出力される。時刻が一致すると、ダミーパケットの挿入は停止され、再生バッファ9からパケットが送出される。挿入されたダミーパケット及び送出されたパケットは、出力部12によって出力される。タイムスタンプパケットセレクト部10によって、タイムスタンプパケットが識別されない限り、再生バッファ9からパケットが送出され続ける。
【0027】
次に、一時停止時について説明する。
一時停止開始時には、一時停止制御部14によってコントロール部11に一時停止開始信号が送信される。一時停止開始信号を受けたコントロール部11は、再生バッファ9からのパケット読み出しを停止し、ダミーデータ挿入部13にダミーパケット出力を指示する。一時停止解除には、一時停止制御部14によってコントロール部11に一時停止解除信号が送信される。一時停止解除信号を受けたコントロール部11は、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止を指示し、再生バッファ9からのパケット送出を再開する。
上述の再生時及び一時停止時において、再生バッファからのパケット送出、ダミーデータ挿入部13からのダミーパケット挿入及び両者の切替はパケット単位で行われる。
【0028】
以上のように、第1の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置は、MPEG2トランスポートストリームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト部3、時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパケット生成部5、生成されたパケットをMPEG2トランスポートストリームに挿入するパケット挿入部6、パケット挿入後のMPEG2トランスポートストリームを記録する記録媒体8、再生バッファ9から出力されたデータからタイムスタンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレクト部10、タイムスタンプセレクト部10でセレクトされたパケットからタイムスタンプを取得し、そのタイムスタンプの時刻情報を基に再生バッファ9からデータの読み出しを制御するコントロール部11、挿入されたダミーデータ又は再生バッファ9から読み出したデータを出力する出力部12、ダミーデータを挿入するダミーデータ挿入部13、及び放送データ送出を一時停止する際にコントロール部11の制御を行う一時停止制御部14を備え、記録時には、PCRパケットからタイムスタンプパケットを生成して記録するとともに、同タイムスタンプを用いてパケットの送出タイミングを合わせる構成としたので、多重化されたストリームからの抽出記録においても、受信時のビットレートによらずストリームの送出間隔を復元することができる。
【0029】
また、再生時の一時停止開始時には、番組データ送出からダミーデータ送出への切替をパケットの切れ目で実行し、一時停止解除時には、送出タイミングを会わせるためのカウンタをリセットし、ダミーデータ送出から番組データ送出への切替をパケットの切れ目で実行するので、パケット単位でのデータ送出制御により、復号器に障害を発生させずに、番組データの再生と一時停止を実行することができる。
【0030】
第2の実施の形態
図3は、本発明の第2の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基本的な構成は図1と同様である。
図3において、110は本データ記録再生装置におけるコントロール部であり、図1のコントロール部11の詳細構成である。コントロール部110は、タイムスタンプ比較部111(タイムスタンプ比較手段)、再生カウンタ112、バッファコントロール部113、及びデータ送出制御部114を備えて構成される。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0031】
まず、データの再生方法について説明する。第1の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。
録再制御部7によって、記録媒体8から再生に必要なパケットが送出され、再生バッファ9に一時蓄積される。バッファコントロール部113は、再生バッファ9からのパケット送出を制御する。タイムスタンプパケットセレクト部10で、送出されたパケットがタイムスタンプパケットであるかどうかが識別される。タイムスタンプパケットでなければ、ダミーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが入力され、出力部12から再生データとして出力される。タイムスタンプパケットであると識別された場合、タイムスタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値が保持される。再生カウンタ112には、最初にきたタイムスタンプの値が初期値としてセットされ、カウントがスタートされる。
【0032】
再生カウンタ112に初期値がセットされると、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御部114にカウンタの初期化が通知され、データ送出制御部114からバッファコントロール部113にパケット送出要求が出される。その要求に対してバッファコントロール部113からパケット送出信号が再生バッファ9へ出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0033】
タイムスタンプパケットセレクト部10で次のタイムスタンプパケットが識別されると、同様にそのタイムスタンプの値がタイムスタンプ比較部111に保持される。タイムスタンプ比較部111では、そのタイムスタンプの値(T)と再生カウンタ112の値(C)を比較して、T≦Cであれば、データ送出制御部114にタイムスタンプ一致を通知し、データ送出制御部114からバッファコントロール部113にパケット送出要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたデータがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0034】
T>Cの場合は、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御部114にタイムスタンプ不一致が通知され、データ送出制御部114からバッファコントロール部113に対するパケット送出停止要求とダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミーパケットが出力される。
【0035】
次に、一時停止時について説明する。
一時停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止開始信号が送出され、同時に再生カウンタ112のカウントが停止される。一時停止開始信号を受けたデータ送出制御部114は、バッファコントロール部113に対するパケット送出停止要求とダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求を出し、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミーパケットが出力される。一時停止解除時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止解除信号が送信され、同時に再生カウンタ112のカウントが再開される。一時停止解除信号を受けたデータ送出制御部114は、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止を指示し、バッファコントロール部113に対するパケット送出要求を出し、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0036】
以上のように、第2の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置は、コントロール部11が、取得したタイムスタンプより再生カウンタから出力されるカウント値が小さい場合と、一時停止制御部14から放送データ一時停止指示があった場合に、再生バッファ9からのデータ送出を停止し、ダミーデータ挿入部13を起動して放送データの替わりにダミーデータを送出するので、再生時の一時停止開始時には、番組データ送出からダミーデータ送出への切替をパケットの切れ目で実行することができ、一時停止解除時には、送出タイミングを会わせるためのカウンタをリセットしてダミーデータ送出から番組データ送出への切替をパケットの切れ目で実行することができる。
【0037】
第3の実施の形態
図4は、本発明の第3の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基本的な構成は図1と同様である。
図4において、本データ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコントロール部113、データ送出制御部114、及び再生カウンタリセット部115(再生カウンタリセット手段)を備えて構成される。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0038】
第1及び第2の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。
まず、データの再生方法について説明する。
バッファコントロール部113により、再生バッファ9から送出されたパケットは、タイムスタンプパケットセレクト部10でタイムスタンプパケットであるかどうか識別される。タイムスタンプパケットでなければ、再生バッファ9からダミーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが入力され、出力部12から再生データとして出力される。タイムスタンプパケットであると識別されると、タイムスタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値が保持される。
【0039】
再生カウンタリセット部115では、最初にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値としてセットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元にカウントをスタートする。再生カウンタ112に初期値がセットされると、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御部114を介してバッファコントロール部113にパケット送出要求が出される。その要求に対してバッファコントロール部113からパケット送出信号が再生バッファ9へ出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
タイムスタンプパケットセレクト部10で次のタイムスタンプパケットが識別されると、第2のデジタルデータ記録再生装置と同様の動作で放送データとダミーデータの送出を実行する。
【0040】
次に、一時停止時について説明する。
一時停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止開始信号が送信される。この時再生カウンタ112のカウントは、停止されてもされなくてもかまわない。一時停止開始信号を受けたデータ送出制御部114は、バッファコントロール部113に対するパケット送出停止要求とダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求を出し、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミーパケットが出力される。一時停止解除時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止解除信号が送信される。その際、再生カウンタリセット部115は、一時停止解除後で最初にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値として再セットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元にカウントを再スタートする。
【0041】
一時停止解除信号を受けたデータ送出制御部114は、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止を指示し、バッファコントロール部113に対するパケット送出要求を出し、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0042】
以上のように、第3の実施の形態のデータ記録再生装置は、コントロール部11が、一時停止制御部14による一時停止解除時と、タイムスタンプ比較部111による再生カウンタリセット時に、タイムスタンプ比較部111から得た値を再生カウンタ112にロードする再生カウンタリセット部115を備えて構成したので、リセット要因が複数ある場合において、データストリームの送出タイミングとは非同期に行われる一時停止制御部14による一時停止解除時のリセットを確実に実行することができ、復号器に障害を発生させずに、番組データの再生と一時停止を実行することができる。
【0043】
第4の実施の形態
図5は、本発明の第4の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基本的な構成は図1と同様である。
図5において、本データ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコントロール部113、データ送出制御部114、再生カウンタリセット部115、及び再生制御部116(再生制御手段)を備えて構成される。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0044】
第1乃至第3の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。
まず、データの再生方法について説明する。
録再制御部7によって、記録媒体8から再生に必要なパケットが送出され、再生バッファ9に一時蓄積される。再生制御部116は、バッファコントロール部113を介して再生バッファ9からのパケット送出を制御する。送出されたパケットは、タイムスタンプパケットセレクト部10で、タイムスタンプパケットであるかどうか識別される。タイムスタンプパケットでなければ、再生バッファ9からダミーデータ挿入部13を介して出力部12へパケットが入力され、出力部12から再生データとして出力される。タイムスタンプパケットであると識別された場合、タイムスタンプ比較部111にそのタイムスタンプの値が保持される。再生カウンタリセット部115では、最初にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値としてセットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元にカウントをスタートする。再生カウンタ112に初期値がセットされると、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御部114及び再生制御部116を介してバッファコントロール部113にパケット送出要求が出される。その要求に対してバッファコントロール部113からパケット送出信号が再生バッファ9へ出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0045】
タイムスタンプパケットセレクト部10で次のタイムスタンプパケットが識別されると、同様に、そのタイムスタンプの値がタイムスタンプ比較部111に保持される。タイムスタンプ比較部111では、そのタイムスタンプの値(T)と再生カウンタ112の値(C)を比較して、T≦Cであれば、データ送出制御部114にタイムスタンプ一致を通知し、データ送出制御部114から再生制御部116を介してバッファコントロール部113にパケット送出要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0046】
T>Cの場合は、タイムスタンプ比較部111からデータ送出制御部114にタイムスタンプ不一致が通知され、データ送出制御部114からダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求が出され、再生制御部116を介してバッファコントロール部113に対するパケット送出停止要求が出される。その結果、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミーパケットが出力される。
【0047】
次に、一時停止時について説明する。
一時停止開始時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止開始信号が送信される。この時再生カウンタ112のカウントは、停止されてもされなくてもかまわない。一時停止開始信号を受けたデータ送出制御部114から、ダミーデータ挿入部13に対するダミーデータ挿入要求が出され、再生制御部116を介してバッファコントロール部113に対するパケット送出停止要求が出される。その結果、再生バッファ9に蓄積されたパケットの替わりに、ダミーデータ挿入部13から出力部12を介してダミーパケットが出力される。一時停止解除時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止解除信号が送信される。一時停止解除信号を受けたデータ送出制御部114からは、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止が指示される。同時に、再生制御部116に非同期動作、すなわちデータ送出制御部114からの要求を無視し、タイムスタンプ比較を行わないパケット送出(以下、非同期モードという)が要求される。
【0048】
非同期モード要求を受けた再生制御部116からは、バッファコントロール部113へデータ送出制御部114からの要求とは無関係にパケット送出要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。パケット送出再開後、再生制御部116に同期動作、すなわちデータ送出制御部114からの要求に従って、タイムスタンプ比較を行ったパケット送出(以下、同期モードという)が要求される。再生制御部116による同期モード要求受信後、再生カウンタリセット部115は、一時停止解除後で最初にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値として再セットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元にカウントを再スタートする。
【0049】
この結果、デジタルデータ記録再生装置の状態が通常再生時と同じに戻り、一時停止制御信号を受けたデータ送出制御部114から、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止が指示され、再生制御部116を介してバッファコントロール部113に対するパケット送出要求が出される。その結果、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0050】
以上のように、第4の実施の形態のデータ記録再生装置は、コントロール部11が、タイムスタンプを無視した非同期再生と、タイムスタンプセレクト部3からタイムスタンプを取得して再生カウンタ112のカウント値と比較することでPCRの送出タイミングを計る同期再生の切り替えを制御する再生制御部116を備えて構成したので、元々は同期制御を行うデータ記録再生装置において、同期/非同期制御を切り替えることができ、復号器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行することができる。
【0051】
第5の実施の形態
図6は、本発明の第5の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルデータ記録再生装置の基本的な構成は図1と同様である。
図6において、本データ記録再生装置におけるコントロール部は、タイムスタンプ比較部111、再生カウンタ112、バッファコントロール部113、データ送出制御部114、再生カウンタリセット部115、及び再生制御部116を備えて構成される。
以下、上述のように構成されたデジタルデータ記録再生装置の動作を説明する。
【0052】
第1乃至第4の実施の形態のデータ記録再生装置と同様の動作をする部分に関しては、説明を省略し、異なる動作の部分のみ説明する。
データの再生方法は、第4の実施の形態のデータ記録再生装置と同様である。
一時停止時について説明する。一時停止開始時の動作は、第4の実施の形態のデータ記録再生装置と同様である。
【0053】
一時停止解除時には、一時停止制御部14によってデータ送出制御部114に一時停止解除信号が送信される。一時停止解除信号を受けたデータ送出制御部114からは、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止が指示される。同時に、再生制御部116に非同期モード要求が出される。非同期モード要求を受けた再生制御部116から、バッファコントロール部113へパケット送出要求が出され、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。パケット送出再開後、再生制御部116に同期モード要求が出される。
【0054】
同期モード要求を受けた再生制御部116から、再生カウンタリセット部115にカウンタリセット要求が出される。カウンタリセット要求を受けた再生カウンタリセット部115は、最初にきたタイムスタンプの値を再生カウンタ112の初期値として再セットする。再生カウンタ112は、セットされた初期値を元にカウントを再スタートする。これにより、デジタルデータ記録再生装置の状態が通常再生時と同じに戻り、一時停止制御信号を受けたデータ送出制御部114から、ダミーデータ挿入部13にダミーデータ挿入の停止が指示され、再生制御部116を介してバッファコントロール部113に対するパケット送出要求が出される。その結果、再生バッファ9に蓄積されたパケットがタイムスタンプパケットセレクト部10及びダミーデータ挿入部13を介して出力部12へ入力され、再生データとして出力される。
【0055】
以上のように、第5の実施の形態のデジタルデータ記録再生装置は、コントロール部11が、再生制御部116による非同期再生から同期再生への切替時と、タイムスタンプ比較部111による再生カウンタリセット時に、タイムスタンプ比較部111から得た値を再生カウンタにロードする再生カウンタリセット部115を備えて構成したので、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができることに加え、再生カウンタリセット部115に対し一時停止解除信号を外部から導入する必要がなくなる。
【0056】
なお、上記各実施の形態では、MPEG2システムにおいて映像、音声信号を入出力するデータ記録再生装置に適用しているが、MPEGシステムに限るものでなく、他のデータ記録再生装置に適用できる。また、転送するデータストリームは、どのような形式のものでもよい。
【0057】
また、本実施の形態ではMPEGシステムを、例えばコンピュータ本体により行うことができる、MPEGアルゴリズムに基づく動画像符号化装置にはすべて適用でき、例えばこの手法を実現するために必要な環境としてはワークステーションやパーソナルコンピュータ以外にMPEGデコーダなどを外付けにした専用マシンでもよい。
さらに、上記データ記録再生装置を構成するパケットセレクト部、ダミーデータ挿入部、コントロール部やバッファの数、種類などは前述した実施の形態に限られない。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、CS放送やBSデジタル放送など、異なるビットレートを持つ多重化データから任意の番組データを抽出して記録再生する際に、復号器に障害を発生させず、復号器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行できるデータ記録再生装置を実現することができる。
【0059】
すなわち、多重化されたストリームからの抽出記録においても、受信時のビットレートによらずストリームの送出間隔を復元できるデジタルデータ記録再生装置において以下の効果を得ることができる。
パケット単位でのデータ送出制御により、復号器に障害を発生させずに、番組データの再生と一時停止を実行することができる。
また、一時停止時にダミーデータ挿入手段の制御を用いたダミーデータ送出と通常時の放送データ送出の切り替えにより、復号器に対するデータ送信に間断を生ずることなく、番組データの再生と一時停止を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のデータ記録再生装置の一時停止、及び解除方法を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態のデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態のデータ記録再生装置のコントロール部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信部(受信手段)
2 同期検出部(同期検出手段)
3 パケットセレクト部(パケットセレクト手段)
4 記録バッファ
5 パケット生成部(パケット生成手段)
6 パケット挿入部(パケット挿入手段)
7 録再制御部(録再制御手段)
8 記録媒体
9 再生バッファ
10 タイムスタンプパケットセレクト部(タイムスタンプパケットセレクト手段)
11,110 コントロール部(コントロール手段)
12 出力部(出力手段)
13 ダミーデータ挿入部(ダミーデータ挿入手段)
14 一時停止制御部(一時停止制御手段)
111 タイムスタンプ比較部(タイムスタンプ比較手段)
112 再生カウンタ
113 バッファコントロール部
114 データ送出制御部
115 再生カウンタリセット部(再生カウンタリセット手段)
116 再生制御部(再生制御手段)

Claims (5)

  1. 複数のデータが時分割多重された多重化データの中から、任意のデータを抽出して記録再生するデータ記録再生装置において、
    デジタル放送データを受信する受信手段と、
    受信したトランスポートストリームの同期検出を行う同期検出手段と、
    前記トランスポートストリームのパケットIDを識別し、特定のパケットをセレクトするパケットセレクト手段と、
    前記パケットセレクト手段で識別されたパケットを格納する記録バッファと、
    時刻を情報とするタイムスタンプパケットを生成するパケット生成手段と、
    前記パケット生成手段で生成されたパケットを前記トランスポートストリームに挿入するパケット挿入手段と、
    パケット挿入後のトランスポートストリームを記録する記録媒体と、
    前記記録媒体の記録再生を制御する録再制御手段と、
    再生データを格納する再生バッファと、
    前記再生バッファから出力されたデータからタイムスタンプパケットを識別するタイムスタンプパケットセレクト手段と、
    前記タイムスタンプセレクト手段でセレクトされたパケットからタイムスタンプを取得し、該タイムスタンプの時刻情報を基に前記再生バッファからデータの読み出しを制御するコントロール手段と、
    前記コントロール手段により前記再生バッファからのデータ送出が停止されたとき、該放送データの替わりにダミーデータを送出するダミーデータ挿入手段と、
    挿入されたダミーデータ又は前記再生バッファから読み出したデータを出力する出力手段と、
    前記出力手段の送出先に対し放送データ送出を一時停止する際に、前記コントロール手段に対して一時停止開始/一時停止解除の指示を行う一時停止制御手段と
    を備えることを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 前記コントロール手段は、タイムスタンプの値をカウントする再生カウンタと、
    取得したタイムスタンプと前記再生カウンタから出力されるカウント値を比較するタイムスタンプ比較手段とを備え、
    取得したタイムスタンプより前記再生カウンタから出力されるカウント値が小さい場合と、前記一時停止制御手段から放送データ一時停止指示があった場合に、前記再生バッファからのデータ送出を停止し、前記ダミーデータ挿入手段を起動して放送データの替わりにダミーデータを送出することを特徴とする請求項1記載のデータ記録再生装置。
  3. 前記コントロール手段は、前記一時停止制御手段による一時停止解除時と、前記タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリセット時に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を前記再生カウンタにロードする再生カウンタリセット手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ記録再生装置。
  4. 前記コントロール手段は、タイムスタンプを無視した非同期再生と、前記タイムスタンプセレクト手段からタイムスタンプを取得して再生カウンタのカウント値と比較することでPCRの送出タイミングを計る同期再生の切り替えを制御する再生制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ記録再生装置。
  5. 前記コントロール手段は、前記再生制御手段による非同期再生から同期再生への切替時と、前記タイムスタンプ比較手段による再生カウンタリセット時に、前記タイムスタンプ比較手段から得た値を再生カウンタにロードする再生カウンタリセット手段をさらに備えることを特徴とする請求項4記載のデータ記録再生装置。
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