JP2002344823A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】２つの受信系統を持つデジタル放送受信装置に
おいて、一方の受信系統で番組を視聴し、他方で、漏れ
が無いように管理しながら、優先取得データの受信と裏
番組予約を時間が重ならないようにスケジューリングで
きる。 【解決手段】第１多重信号分離部１２と、第２多重信号
分離部と、第２多重信号分離部１８からの出力先を選択
して切り換える選択部２５と、選択部を経由して渡され
た第２多重信号分離部からの信号を蓄積する蓄積部１９
と、選択部を経由して渡された第２多重信号分離部から
の信号を出力する第２出力部２６と、各種データの配信
情報を管理する配信情報管理部２４と、ユーザ入力処理
部２１と、予約情報管理部２３と、制御部１５と、から
構成され、制御部は、配信情報と予約情報から優先度を
判断し所望の信号を得るために第２受信部１７及び第２
多重信号分離部を制御するスケジュール制御部１５１を
内部に備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送・通
信の受信装置に係り、特に同時刻に異なるチャンネルで
送信されているデータ・番組の受信要求が発生した場合
に、複数回送信されるデータ・番組であれば受信処理の
スケジューリングを行なうデジタル放送受信装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ユーザから複数の番組の視聴／録画の予
約要求があった場合に対象番組が複数回放送されるもの
であれば受信時間が重ならないように予約受信を制御す
る方法は、特開2000-287140に記載されている。しかし
ながら、例えば、必ず受信しなければならない期限付き
特定データが配信されるような場合の予約受信制御は考
慮されていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】受信装置が２つの受信
系統を持つ場合、例えば、一方を通常の視聴番組受信用
に使用し、他方を優先取得データ受信用として使用する
ことが考えられる。しかし、優先取得データが限定され
た日時にしか配信されないような場合には、この優先取
得データ受信系統は配信日時以外の時間帯では受信動作
を行なわないため、使用効率が悪い。

【０００４】本発明は上記問題に鑑み、通常視聴用受信
系統と優先取得データ用受信系統を持つ受信装置におい
て、優先取得データ用受信系統は優先取得データの配信
日時以外の時間帯には裏番組の受信に利用できるように
受信処理をスケジューリングすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】映像／音声／データ等が
符号化・多重化され変調された放送・通信の第１の信号
を受信し復調する第１受信部と、前記第１受信部で復調
された信号から所望の信号を分離する第１多重信号分離
部と、前記第１多重信号分離部からの信号を復号する復
号部と、前記復号部で復号された信号を出力する第１出
力部と、映像／音声／データ等が符号化・多重化され変
調された放送・通信の第２の信号を受信し復調する第２
受信部と、前記第２受信部で復調された信号から所望の
信号を分離する第２多重信号分離部と、前記第２多重信
号分離部からの信号の出力先を２つのうちどちらか１つ
を選択して切り換える選択部と、前記選択部を経由して
渡された前記第２多重信号分離部からの信号を蓄積する
蓄積部と、前記選択部を経由して渡された前記第２多重
信号分離部からの信号を出力する第２出力部と、前記第
１多重信号分離部からの信号に含まれる各種データの配
信情報を管理する配信情報管理部と、ユーザからの入力
を処理するユーザ入力処理部と、前記ユーザ入力処理部
からの信号に従って映像／音声／データ等の受信予約情
報を管理する予約情報管理部と、前記各部を制御する制
御部と、から構成され、前記制御部は、前記配信情報管
理部の配信情報と前記予約情報管理部の予約情報から優
先度を判断し所望の信号を得るために前記第２受信部及
び前記第２多重信号分離部を制御するスケジュール制御
部を内部に備える。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明にかかるデジタル放送受信
装置の第１実施例を図面をもとに説明する。図１は、本
発明にかかるデジタル放送受信装置の第１実施例を示す
ブロック図である。図１に於いて、デジタル放送受信装
置１００は、幾つかの映像／音声／データが多重化され
変調された信号の第１入力部１０と、第１受信部１１
と、第１多重信号分離部１２と、復号部１３と、第１出
力部１４と、幾つかの映像／音声／データが多重化され
変調された信号の第２入力部１６と、第２受信部１７
と、第２多重信号分離部１８と、蓄積部１９と、第２デ
ータ出力部２６と、選択部２５と、ユーザ入力部２０
と、ユーザ入力処理部２１と、予約情報管理部２３と、
優先取得データの配信情報を管理する配信情報管理部２
４と、各部を制御する制御部１５と、を有して構成され
る。

【０００７】制御部１５は、前記配信情報管理部２４の
配信情報と前記予約情報管理部２３の予約情報から受信
優先度を判断し所望の信号を得るために前記第２受信部
１７及び前記第２多重信号分離部１８を制御するスケジ
ュール制御部１５１を内部に備える。

【０００８】優先取得データとは、例えば、放送局から
受信装置に送られる配信期限付きダウンロードデータ等
である。配信情報とは、例えば、優先取得データが複数
回配信される日時や回数などを示す情報である。

【０００９】本実施例にかかるデジタル放送受信装置の
動作を以下に説明する。

【００１０】通常視聴用の受信系統と優先取得データ用
受信系統の２つの受信系統を持つデジタル放送受信装置
において、一方の受信系統で番組を視聴しながら、他方
の受信系統で優先取得データの蓄積または裏番組予約を
行なう動作例を説明する。

【００１１】まず、通常視聴受信系統で番組視聴を行な
う動作例を説明する。

【００１２】前記制御部１５の制御により、前記受信部
１１でデジタル信号を復調し、前記第１多重信号分離部
１２から所望の情報を抽出し、前記第１多重信号分離部
１２から出力された信号を前記復号部１３で復号して、
視聴対象番組を前記第１出力部１４に出力する。

【００１３】次に、裏番組予約の動作例を説明する。

【００１４】前記ユーザ入力部２０から入力された予約
指示を前記ユーザ入力処理部２１で処理して前記予約情
報管理部２３に予約情報として登録する。前記制御部１
５は、前記第１多重信号分離部１２を制御して予約対象
番組の再放送日時情報を抽出して、前記予約情報管理部
２３に予約情報として追加する。

【００１５】次に、優先取得データ受信と裏番組予約の
受信時間が重ならないように優先取得データ用受信系統
を制御する動作例を説明する。

【００１６】前記第１多重信号分離部１２を制御して優
先取得データの配信情報を抽出し、前記配信情報管理部
２４に配信情報を登録する。

【００１７】前記スケジュール制御部１５１は、前記配
信情報管理部２４に登録された配信情報と前記予約情報
管理部２３に登録された予約情報を基に、受信時間が重
ならない組み合わせが可能か否か調査し、可能であれ
ば、両者が重ならない時間帯にそれぞれ受信するように
前記第２受信部１７及び前記第２多重信号分離部を制御
する。優先取得データを受信する場合には、前記選択部
２５でAを選択して前記第２多重信号分離部１８から抽
出した優先取得データを前記蓄積部１９に蓄積する。優
先取得データの蓄積が完了したら、前記配信情報管理部
２４に登録されている配信情報を削除する。予約番組を
受信する場合は、前記選択部２５でBを選択して前記第
２多重信号分離部から抽出した予約番組を前記第２出力
部２６に出力する。予約番組の受信が完了したら、前記
予約情報管理部２３に登録されている予約情報を削除す
る。

【００１８】優先取得データの配信回数と予約番組の再
放送回数が共に残り１回しかなく且つ時間帯が重なると
いうように、どちらかしか受信できない場合には、優先
取得データの受信を優先して、予約番組の受信は行なわ
ず、前記スケジュール制御部１５１は、優先取得データ
を受信するように前記第２受信部１７及び前記第２多重
信号分離部１８を制御する。

【００１９】本実施例の処理手順の例を図２に示す。優
先取得データの配信情報と予約番組の放送時間情報を比
較して受信時間が重ならないか判定２０１して、重なら
なければ優先取得データ用受信系統で予約番組受信２０
３及び優先取得データ受信２０４をそれぞれ行なう。時
間の重なりが有れば、優先取得データが未受信で且つ次
回の配信が最終回か判定２０２して、最終回の場合に
は、予約番組の受信は行なわずに優先取得データ用受信
系統で優先取得データを受信２０４する。最終回でなけ
れば、優先取得データ用受信系統で予約番組受信２０３
及び優先取得データ受信２０４をそれぞれ行なう。

【００２０】図２に示した処理手順は一例であり、これ
に限るものではない。

【００２１】このようにして、一方の受信系統で番組を
視聴しながら、他方の受信系統では、優先取得データの
受信と裏番組の受信を時間が重ならないようにスケジュ
ーリングして行なうことができる。また、受信時間が重
ならないようにスケジューリングすることが不可能な場
合には優先取得データを優先して受信することができ
る。

【００２２】本発明にかかるデジタル放送受信装置の第
２実施例を図面をもとに説明する。図３は、本発明にか
かるデジタル放送受信装置の第２実施例を示すブロック
図である。

【００２３】本実施例は、優先取得データの配信回数と
予約番組の再放送回数が共に残り１回しかなく且つ時間
帯が重なる場合に、優先取得データの受信は優先取得デ
ータ用受信系統で行い、予約番組の受信は通常視聴用受
信系統で行なう点に特徴を有しており、図１で示したデ
ジタル放送受信装置と同じ手段については同一の符号で
示す。

【００２４】制御部１５は、前記配信情報管理部２４の
配信情報と前記予約情報管理部２３の予約情報から受信
優先度を判断し所望の信号を得るために前記第２受信部
１７及び前記第２多重信号分離部１８、及び前記第１受
信部１１及び前記第１多重信号分離部１２を制御するス
ケジュール制御部１５１を内部に備える。

【００２５】第１実施例と異なる点について、その動作
を説明する。

【００２６】優先取得データの配信回数と予約番組の再
放送回数が共に残り１回しかなく且つ時間帯が重なる場
合の動作例について説明する。

【００２７】前記スケジュール制御部１５１は、優先取
得データを受信するように前記第２受信部１７及び前記
第２多重信号分離部１８を制御すると共に、予約番組を
受信するように前記第１受信部１１及び前記第２多重信
号分離部１２を制御する。

【００２８】本実施例の処理手順の例を図４に示す。優
先取得データの配信情報と予約番組の放送時間情報を比
較して受信時間が重ならないか判定２０１して、重なら
なければ優先取得データ用受信系統で予約番組受信２０
３及び優先取得データ受信２０４をそれぞれ行なう。時
間の重なりが有れば、優先取得データが未受信で且つ次
回の配信が最終回か判定２０２して、最終回の場合に
は、通常視聴用受信系統で予約番組を受信４０３し、優
先取得データ用受信系統で優先取得データを受信２０４
する。最終回でなければ、優先取得データ用受信系統で
予約番組受信２０３及び優先取得データ受信２０４をそ
れぞれ行なう。

【００２９】図４に示した処理手順は一例であり、これ
に限るものではない。

【００３０】その他の動作は、第１実施例と同じであ
る。

【００３１】このようにして、第１実施例と同様に、優
先取得データの受信と裏番組の受信を時間が重ならない
ようにスケジューリングして行なうことができる。

【００３２】本実施例では、優先取得データの配信回数
と予約番組の再放送回数が共に残り１回しかなく且つ時
間帯が重なる場合には、予約番組を通常視聴用受信系統
で受信することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、２つの受
信系統を持つデジタル放送受信装置において、一方の受
信系統で番組を視聴しながら、他方の受信系統では、優
先取得データの受信と裏番組の受信を時間が重ならない
ようにスケジューリングして行なうことができる。

【００３４】また、受信時間が重ならないようにスケジ
ューリングすることが不可能な場合には優先取得データ
を優先して受信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるデジタル放送受信装置の第１実
施例を示すブロック図である。

【図２】本発明にかかるデジタル放送受信装置の第１実
施例に関する処理手順の一部を示す図である。

【図３】本発明にかかるデジタル放送受信装置の第２実
施例を示すブロック図である。

【図４】本発明にかかるデジタル放送受信装置の第２実
施例に関する処理手順の一部を示す図である。

【符号の説明】

１０…第１入力部、１１…第１受信部、１２…第１多重
信号分離部、１３…復号部、１４…第１出力部、１５…
制御部、１６…第２入力部、１７…第２受信部、１８…
第２多重信号分離部、１９…蓄積部、２０…ユーザ入力
部、２１…ユーザ入力処理部、２３…予約情報管理部、
２４…配信情報管理部、２５…選択部、２６…第２出力
部、１００…デジタル放送受信装置、１５１…スケジュ
ール制御部、２０１…受信時間に重なりがあるか判定す
る処理、２０２…優先取得データの次回の配信が最終回
か判定する処理、２０３…優先取得データ用受信系統で
予約番組を受信する処理、２０４…優先取得データ用受
信系統で優先取得データを受信する処理、４０３…通常
視聴用受信系統で予約番組を受信する処理

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 賢治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 山本 裕二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 根本 敏之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Ｆターム(参考） 5C025 AA23 BA25 BA27 BA30 DA01 DA10 5C052 AA01 AA20 CC20 DD10

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】伝送される映像、音声、または、データを
   受信する２以上の受信系統を備え、少なくとも１つの受
   信系統は、受信した映像、音声、または、データの処理
   部と、該処理部で処理した信号を出力する複数の出力部
   と、該複数の出力部による出力を選択する選択部を備え
   るデジタル放送受信装置であって、 別の受信系統で受信された信号に含まれる各種データの
   配信情報を管理する配信情報管理部と、 ユーザからの入力を処理するユーザ入力処理部と、 前記ユーザ入力処理部からの信号に従って映像、音声、
   または、データの受信予約情報を管理する予約情報管理
   部と、 前記配信情報管理部の配信情報と前記予約情報管理部の
   予約情報から優先度を判断し所望の信号を得るために前
   記１つの受信系統の選択部を制御する制御部を備えるこ
   とを特徴としたデジタル放送受信装置。
2. 【請求項２】映像／音声／データが符号化・多重化され
   変調された放送・通信の第１の信号を受信し復調する第
   １受信部と、 前記第１受信部で復調された信号から所望の信号を分離
   する第１多重信号分離部と、 前記第１多重信号分離部からの信号を復号する復号部
   と、 前記復号部で復号された信号を出力する第１出力部と、 映像／音声／データが符号化・多重化され変調された放
   送・通信の第２の信号を受信し復調する第２受信部と、 前記第２受信部で復調された信号から所望の信号を分離
   する第２多重信号分離部と、 前記第２多重信号分離部からの信号の出力先について、
   ２つのうちどちらか１つを選択して切り換える選択部
   と、 前記選択部を経由して渡された前記第２多重信号分離部
   からの信号を蓄積する蓄積部と、 前記選択部を経由して渡された前記第２多重信号分離部
   からの信号を出力する第２出力部と、 前記第１多重信号分離部からの信号に含まれる各種デー
   タの配信情報を管理する配信情報管理部と、 ユーザからの入力を処理するユーザ入力処理部と、 前記ユーザ入力処理部からの信号に従って映像／音声／
   データの受信予約情報を管理する予約情報管理部と、 前記各部を制御する制御部から構成され、 前記制御部は、前記配信情報管理部の配信情報と前記予
   約情報管理部の予約情報から優先度を判断し所望の信号
   を得るために前記第２受信部及び前記第２多重信号分離
   部を制御することを特徴としたデジタル放送受信装置。
3. 【請求項３】前記配信情報管理部で管理される情報は、
   放送・通信で送信される特定データの配信日時情報を含
   むことを特徴とする請求項２に記載のデジタル放送受信
   装置。
4. 【請求項４】放送・通信で送信される特定データは複数
   回送信される場合、前記配信情報管理部で管理される情
   報はその全ての回の配信日時情報を含むことを特徴とす
   る請求項３に記載のデジタル放送受信装置。
5. 【請求項５】前記予約情報管理部で管理される情報は、
   ユーザに指定された番組の放送日時情報を含むことを特
   徴とする請求項２に記載のデジタル放送受信装置。
6. 【請求項６】前記予約情報管理部で管理される情報は、
   ユーザに指定された番組の再放送日時情報を含むことを
   特徴とする請求項５に記載のデジタル放送受信装置。
7. 【請求項７】前記制御部は、前記配信情報管理部で管理
   されている配信日時情報と前記予約情報管理部で管理さ
   れている放送日時情報をもとに、受信時間が重ならない
   ようにスケジューリングして受信処理を制御することを
   特徴とする請求項２に記載のデジタル放送受信装置。
8. 【請求項８】前記制御部は、前記特定データが受信済み
   か否かを管理し、特定データが未受信で且つ残り配信回
   数が１回しかない場合には、番組予約より優先して特定
   データを受信するように制御することを特徴とする請求
   項７に記載のデジタル放送受信装置。