JP2002344264A - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JP2002344264A
JP2002344264A JP2001150185A JP2001150185A JP2002344264A JP 2002344264 A JP2002344264 A JP 2002344264A JP 2001150185 A JP2001150185 A JP 2001150185A JP 2001150185 A JP2001150185 A JP 2001150185A JP 2002344264 A JP2002344264 A JP 2002344264A
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input
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Masashi Horimoto
昌志 堀本
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Rohm Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
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    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
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    • HELECTRICITY
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    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45179Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using MOSFET transistors as the active amplifying circuit
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    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • H03F3/45632Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/45695Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection in differential amplifiers with FET transistors as the active amplifying circuit by using feedforward means
    • H03F3/45699Measuring at the input circuit of the differential amplifier
    • H03F3/45708Controlling the common source circuit of the differential amplifier

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランジスタ差動対を有する増幅器におい
て、入力ダイナミックレンジを拡大するとともに、出力
ノイズを低減すること。 【解決手段】 P型トランジスタ差動対を持つ増幅回路
部と、N型トランジスタ差動対を持つ増幅回路部とを有
し、入力レベルが所定値より低いときはP型トランジス
タ差動対を持つ増幅回路部のみを動作させ、入力レベル
が所定値より高いときはN型トランジスタ差動対を持つ
増幅回路部を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動増幅回路を有
しアナログ信号を増幅するように半導体集積回路装置に
形成された増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、音声コーデックや、Hi−F
iオーディオ、携帯電話の音声装置用等に、アナログ信
号を増幅するために差動増幅回路を有したオペアンプな
どの増幅器が半導体集積回路装置に形成されている。
【0003】このオペアンプなどの増幅器では、差動増
幅回路の差動対として、Pチャンネル型MOSFET
(以下、P型トランジスタ)を用いたものや、Nチャン
ネルMOSFET(以下、N型トランジスタ)を用いた
ものが使用されている。しかし、P型トランジスタ、N
型トランジスタのいずれのチャンネル型の差動対におい
ても、入力信号の振幅値の上限側或いは下限側におい
て、入力ダイナミックレンジが制限されることから、広
い入力ダイナミックレンジを必要とされる場合には、P
型トランジスタとN型トランジスタの両方の差動対を使
用して、入力ダイナミックレンジを拡大するように構成
される。
【0004】図5は、P型トランジスタとN型トランジ
スタの両方の差動対を使用した従来のオペアンプの回路
構成を示す図である。図6はその使用方法を示す図であ
り、OPは図5のオペアンプである。
【0005】図5において、電源電位Vddとグランド
電位Gndとの間にゲートとドレインが接続されたP型
トランジスタM11と定電流源11が接続され、その接
続点の定電位がP型トランジスタM12のゲートに印加
され、P型トランジスタM12は定電流で動作する。同
様に、電源電位Vddとグランド電位Gndとの間にゲ
ートとドレインが接続されたP型トランジスタM13と
定電流源12が接続され、その接続点の定電位がP型ト
ランジスタM14のゲートに印加され、P型トランジス
タM14は定電流で動作する。
【0006】反転入力Vinnが入力されるP型トラン
ジスタM15と正相入力Vinpが入力されるP型トラ
ンジスタM16とでP型トランジスタ差動対Pdが構成
され、P型トランジスタM12に直列に接続される。こ
のP型トランジスタ差動対Pdの負荷としてN型トラン
ジスタM17とN型トランジスタM18からなるカレン
トミラー回路が設けられる。このカレントミラー回路
は、N型トランジスタM17のゲートとドレインが接続
されてP型トランジスタM15のドレインと接続される
とともに、N型トランジスタM18のゲートにも接続さ
れている。
【0007】このN型トランジスタM18のドレイン
が、P型トランジスタM16のドレインに接続されると
ともに、P型トランジスタM14と直列に電源電位Vd
dとグランド電位Gnd間に接続されたN型トランジス
タM19のゲートに接続され、N型トランジスタM19
のドレインから出力電位Voutが出力される。なお、
発振防止用の抵抗Ro、コンデンサCoが、N型トラン
ジスタM19のゲート、ドレイン間に接続される。これ
により、P型トランジスタ差動対側の増幅回路部が構成
される。
【0008】N型トランジスタ差動対側の増幅回路部
は、次のように構成される。電源電位Vddとグランド
電位Gndとの間に定電流源21と、ゲートとドレイン
が接続されたN型トランジスタM28とが接続され、そ
の接続点の定電位がN型トランジスタM27のゲートに
印加され、N型トランジスタM27は定電流で動作す
る。
【0009】正相入力Vinpが入力されるN型トラン
ジスタM25と反転入力Vinnが入力されるN型トラ
ンジスタM26とでN型トランジスタ差動対Ndが構成
され、N型トランジスタM27に直列に接続される。こ
のN型トランジスタ差動対Ndの負荷として、N型トラ
ンジスタM25のドレインには、ドレインとゲートが接
続されたP型トランジスタM22が設けられ、さらにP
型トランジスタM22のゲートにゲートが接続されドレ
インがN型トランジスタM17のドレインに接続された
P型トランジスタM21が設けられる。また、N型トラ
ンジスタM26のドレインには、ドレインとゲートが接
続されたP型トランジスタM23が設けられ、さらにP
型トランジスタM23のゲートにゲートが接続されドレ
インがN型トランジスタM18のドレインに接続された
P型トランジスタM24が設けられる。
【0010】このように構成されたオペアンプOPは例
えば図6のように、その非反転入力端子に、バイアス電
圧Vbに入力信号Vinが重畳されて正相入力Vinp
が入力され、また、その反転入力端子に出力電位Vou
tが反転入力Vinnが入力され、ボルテージ・フォロ
アを構成している。
【0011】この従来のオペアンプにおいては、P型ト
ランジスタ差動対Pd側の増幅回路部及びN型トランジ
スタ差動対Nd側の増幅回路部は両方とも常時動作して
いるから、正相入力Vinpのレベルが高くなりP型ト
ランジスタ差動対Pd側の増幅回路部の動作に制限が掛
かる状況でも、N型トランジスタ差動対Nd側の増幅回
路部が動作することで、上限側の制限を受けることはな
い。また、正相入力Vinpのレベルが低くなりN型ト
ランジスタ差動対Nd側の増幅回路部の動作に制限が掛
かる状況でも、P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回
路部が動作することで、下限側の制限を受けることはな
い。したがって、P型トランジスタとN型トランジスタ
の両方の差動対を使用することで、入力ダイナミックレ
ンジを拡大している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の増幅器では、広
い入力ダイナミックレンジを得ることはできるが、出力
ノイズ特性が、P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回
路部のみで構成した増幅器に比較して、悪化する傾向が
顕著である。
【0013】この出力ノイズ特性が悪化する原因は、N
型トランジスタはP型トランジスタより、1/fノイズ
特性が悪いためである。この1/fノイズ特性は、出力
ノイズの主な部分を占めるフリッカ雑音の周波数特性の
形から呼称されている。
【0014】したがって、P型トランジスタ差動対とN
型トランジスタ差動対の両方を使用して、入力ダイナミ
ックレンジを拡大することは、ノイズ特性とのトレード
オフにより、その採用を決めることになる。また、1/
fノイズを低減するには、トランジスタのサイズ(チャ
ンネル長またはチャンネル長及びチャンネル幅)を大き
くすればよいが、そのためには増幅器を作り込むICの
面積が増大してしまい、コストアップの要因となる。
【0015】そこで、本発明は、トランジスタ差動対を
有する増幅器において、入力ダイナミックレンジを拡大
するとともに、出力ノイズを低減することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の増幅器
は、P型トランジスタ差動対を持つ増幅回路部と、N型
トランジスタ差動対を持つ増幅回路部とを有し、入力レ
ベルが所定値より低いときはP型トランジスタ差動対を
持つ増幅回路部のみを動作させ、入力レベルが所定値よ
り高いときはN型トランジスタ差動対を持つ増幅回路部
を動作させるように構成したことを特徴とする。
【0017】この請求項1記載の増幅器によれば、P型
トランジスタ差動対を持つ増幅回路部とN型トランジス
タ差動対を持つ増幅回路部とを備え、入力レベルが所定
値より低いときは1/fノイズの小さいP型トランジス
タ差動対を持つ増幅回路部のみを動作させるから、出力
ノイズを低減することができ、また、入力レベルが所定
値より高いときは、N型トランジスタ差動対を持つ増幅
回路部を動作させるから、入力のダイナミックレンジを
拡大することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の増
幅器の実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態にかかるオペ
アンプの構成図であり、半導体集積回路装置(IC)に
形成されている。
【0020】図1において、従来例の図5と同一の構成
部分には、同じ符号を付している。すなわち、P型トラ
ンジスタM11〜N型トランジスタM19、定電流源1
1,定電流源12,コンデンサCo、抵抗Ro、P型ト
ランジスタM21〜N型トランジスタM26は、図5と
同じであり、その接続関係も同様となっている。
【0021】図1で、図5から削除されているものは、
図5のN型トランジスタM27,N型トランジスタM2
8と定電流源21である。
【0022】一方、図1において、新たに付加されたも
のは、P型トランジスタM31〜N型トランジスタM3
8である。P型トランジスタM31及びP型トランジス
タM32は、ソースが電源電位Vddに接続され、ゲー
トがP型トランジスタM11のドレインの定電位点に接
続され、それぞれ定電流源として動作する。ここでP型
トランジスタM31の定電流値をI1とし、P型トラン
ジスタM32の定電流値をI2とする。
【0023】P型トランジスタM33とP型トランジス
タM34は、ソース同士、ドレイン同士が接続され、そ
のソースはP型トランジスタM31のドレインに接続さ
れ、P型トランジスタ並列体Ppを構成する。それらの
ゲートには正相入力Vinp及び反転入力Vinnが印
加される。このP型トランジスタM33とP型トランジ
スタM34を、P型トランジスタ差動対Pdを構成する
P型トランジスタM15,P型トランジスタM16と同
じサイズのものを使用すると、ゲートに同じ正相入力V
inp及び反転入力Vinnが印加されるから、同様の
動作をすることになる。この作用を利用して、P型トラ
ンジスタM15,M16即ちP型トランジスタ差動対P
dの動作限界点を、P型トランジスタ並列体Ppの動作
により検出することができる。
【0024】又、P型トランジスタ並列体Ppを構成す
るP型トランジスタM33とP型トランジスタM34の
サイズを異ならせてその動作限界点が、P型トランジス
タ差動対Pdを構成するP型トランジスタM15,M1
6の動作限界点よりも少し低くなるように特性を調整し
た場合には、P型トランジスタ並列体Ppを、P型トラ
ンジスタ差動対Pdよりも低い電位点で動作がオフにな
るように設定することができる。
【0025】N型トランジスタM35とN型トランジス
タM36は、ゲート同士が接続され、またN型トランジ
スタM35のドレインとゲートが接続されて、カレント
ミラー回路を構成している。N型トランジスタM35の
ドレインがP型トランジスタM33,M34のドレイン
に接続されるから、N型トランジスタM35の電流I1
と等しい電流がN型トランジスタM36に流れる。
【0026】N型トランジスタM37とN型トランジス
タM38は、ゲート同士が接続され、またN型トランジ
スタM37のドレインとゲートが接続されて、カレント
ミラー回路を構成している。N型トランジスタM37の
ドレインがP型トランジスタM32のドレイン及びN型
トランジスタM36のドレインに接続されるから、定電
流源であるP型トランジスタM32の電流I2は、N型
トランジスタM36またはN型トランジスタM37に流
れる。N型トランジスタM37に流れる電流と等しい電
流がN型トランジスタM38に流れる。N型トランジス
タM38のドレインは、N型トランジスタ差動対Ndの
N型トランジスタM25,M26のソースに接続される
から、N型トランジスタM38に電流が流れるかどうか
に応じて、N型トランジスタ差動対Ndが動作可能にな
るかどうかが決まる。なお、以上の各カレントミラー回
路では、各トランジスタの特性が等しいものと仮定して
いる。
【0027】本発明の実施の形態にかかるオペアンプの
動作を、図1の回路構成図と図2の動作状況説明図を参
照して、以下説明する。尚、図2(a)は、P型トラン
ジスタM33とP型トランジスタM34で構成されるP
型トランジスタ並列体PpをP型トランジスタ差動対P
dと同じ動作限界点の特性に設定した場合の動作状況を
示しており、図2(b)は、P型トランジスタ並列体P
pの動作限界点をP型トランジスタ差動対Pdよりも低
い特性に設定した場合の動作状況を示している。
【0028】この図1においても、オペアンプOPは前
述の図6のように、その非反転入力端子に、バイアス電
圧Vbに入力信号Vinが重畳されて正相入力Vinp
が入力され、また、その反転入力端子に出力電位Vou
tが反転入力Vinnとして入力され、ボルテージ・フ
ォロアを構成しているものとして説明する。尚、この使
用形態に限らず、その他の使用形態にも同様に適用する
ことができる。
【0029】まず、P型トランジスタ並列体PpをP型
トランジスタ差動対Pdと同じ動作限界点の特性に設定
した場合について説明する。
【0030】図2(a)の区間イのように、正相入力V
inpのレベルが所定のレベルV1より低いときには、
P型トランジスタM12は定電流動作をしており、P型
トランジスタ差動対PdはN型トランジスタM17,N
型トランジスタM18のカレントミラー回路と協働し
て、正相入力Vinpに応じた出力電位Voutを出力
している。
【0031】このとき、P型トランジスタ並列体Ppの
P型トランジスタM33,P型トランジスタM34は導
通(オン)しており、P型トランジスタM31,P型ト
ランジスタM32もともに定電流動作をしている。P型
トランジスタM31からの定電流I1がN型トランジス
タM35に流れるからN型トランジスタM36の電流I
1′は等しくなる(I1=I1′)。P型トランジスタ
M32の電流I2は、I1と同じに設定されているか
ら、電流I2は、全てN型トランジスタM36に吸収さ
れ、N型トランジスタM37のゲート電圧は低レベルに
なるのでN型トランジスタM37には電流が流れない。
したがって、N型トランジスタM37とカレントミラー
回路を構成しているN型トランジスタM38にも電流は
流れず、電流I3は零であるから、N型トランジスタ差
動対Nd側の増幅回路部は、動作していない。
【0032】このように、正相入力Vinpのレベルが
所定のレベルV1より低いときには、N型トランジスタ
差動対Nd側の増幅回路部は動作せず、P型トランジス
タ差動対Pd側の増幅回路部のみ動作している。したが
って、1/fノイズの大きいN型トランジスタ差動対が
動作していないから、全体としてのノイズ発生量は低減
される。一方、P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回
路部は、正相入力Vinpが低い値であっても動作を行
うから、低振幅側へのダイナミックレンジは制限される
ことなく確保されている。
【0033】正相入力Vinpのレベルが低い値から上
昇し、この正相入力Vinpに、P型トランジスタM1
6のスレッショールド電圧Vth(m16)及びP型ト
ランジスタM12の飽和電圧Vsat(m12)を加算
した電位が、電源電位Vdd以上、即ち「Vinp+V
th(m16)+Vsat(m12)≧Vdd」になる
と、P型トランジスタM12は定電流動作を維持できな
くなり、その結果P型トランジスタM15及びP型トラ
ンジスタM16からなるP型トランジスタ差動対Pdは
動作しなくなる。つまり、A点の電位は、P型トランジ
スタM12が定電流源として動作できるだけ、電源電位
Vddよりも低い電位にあることが必要である。このP
型トランジスタ差動対Pdが動作できなくなる正相入力
VinpのレベルV1が、P型トランジスタ差動対Pd
側の増幅回路部の動作限界点となる。
【0034】正相入力Vinpと反転入力Vinnは、
P型トランジスタ並列体PpのP型トランジスタM3
3,M34のゲートにも供給されており、ここではP型
トランジスタ並列体PpのP型トランジスタM33とP
型トランジスタM34をP型トランジスタ差動対Pdの
P型トランジスタM15とP型トランジスタM16と同
じ動作限界点の特性に設定しているから、正相入力Vi
npがレベルV1になった時点で、P型トランジスタ並
列体PpのP型トランジスタM33とP型トランジスタ
M34はオフすることになる。そして、N型トランジス
タM35、N型トランジスタM36の電流I1、I1′
は零になり、N型トランジスタM36には定電流I2が
流れ、カレントミラー動作によりN型トランジスタM3
8に定電流I3が流れる。
【0035】このN型トランジスタM38の定電流I3
は、N型トランジスタ差動対Nd側の増幅回路部の動作
電流であるから、これによりN型トランジスタ差動対N
d側の増幅回路部はその動作を開始する。図2(a)で
見ると、図中ロの区間に当たる。即ち、正相入力Vin
pが所定のレベルV1未満では、図中イ区間のようにP
型トランジスタ差動対Pd側の増幅回路部のみが動作
し、所定のレベルV1以上では、後述のような切り替わ
り動作により、図中ロ区間のようにN型トランジスタ差
動対Nd側の増幅回路部が動作する。
【0036】このように、正相入力Vinpのレベルが
所定のレベルV1以上になると、P型トランジスタ差動
対Pd側の増幅回路部の動作が制限されても、N型トラ
ンジスタ差動対Nd側の増幅回路部が動作する。したが
って、正相入力Vinpのレベルが高いときには上限方
向で動作が制限されないN型トランジスタ差動対が動作
するから、入力ダイナミックレンジを大きく採ることが
できる。又、1/fノイズの大きいN型トランジスタ差
動対が動作するのは、信号レベルが高い間だけであるか
ら、信号対雑音比S/Nとしては問題にならない。又、
正相入力Vinpのレベルが高いときだけ、N型トラン
ジスタ差動対Nd側の増幅回路部が動作するから、入力
レベルが低いときの消費電流を従来より少なくすること
ができる。
【0037】このP型トランジスタ差動対Pd側の増幅
回路部とN型トランジスタ差動対Nd側の増幅回路部と
の動作切り替わりは、厳密には電流は徐々に変化して切
り替わるから増幅動作が不連続になることはない。
【0038】以上の動作状態時における各点の波形を図
3に示している。図3では横軸に共通に時間をとり、出
力電位Vout、P型トランジスタ並列体PpのP型ト
ランジスタM33,P型トランジスタM44のソース電
位(B点電位)、N型トランジスタM35の電流I1及
びN型トランジスタM38の電流I3を、それぞれ示し
ている。B点電位は、電源電位Vddの近い電位でクリ
ップされることが示されており、電流I1及び電流I3
がB点電位のクリップ動作と同じタイミングで逆に変化
することが示されている。即ち、B点電位がクリップさ
れている期間は、電流I1が零で、電流I3が定電流I
2だけ流れて、N型トランジスタ差動対Ndが動作し、
P型トランジスタ差動対Pdは不動作となる。また、B
点電位がクリップされていない期間は、電流I1が流れ
て、電流I3は零となり、P型トランジスタ差動対Pd
が動作し、N型トランジスタ差動対Ndは不動作とな
る。
【0039】又、図4は、周波数とノイズレベルの特性
を示す図であり、横軸に対数表示の周波数を採り、縦軸
にデシベル表示のノイズレベルを示している。図中
(a)が従来例の増幅器の特性であり、図中(b)が本
発明の増幅器の特性であり、いずれもある特定の共通の
回路条件でのものである。この図では、いずれの特性も
周波数に対して1/fの特性を示しているが、そのノイ
ズレベルは、本発明の増幅器の特性(b)のノイズレベ
ルが、例えば10HZにおいて約8dB改善されるな
ど、従来例の増幅器の特性(a)のノイズレベルより
も、一段と低減されている。
【0040】更に、1/fノイズを一層低減する必要が
ある場合には、P型トランジスタ差動対Pd側のトラン
ジスタのみのサイズを大きくするだけで良いから、回路
面積的にも有効である。
【0041】次に、P型トランジスタM33とP型トラ
ンジスタM34で構成されるP型トランジスタ並列体P
pの動作限界点を、P型トランジスタ差動対Pdの動作
限界点よりも低い特性に設定した場合について、図2
(b)をも参照して説明する。
【0042】この場合、P型トランジスタ並列体Ppを
構成するP型トランジスタM33とP型トランジスタM
34のサイズを、P型トランジスタ差動対Pdを構成す
るP型トランジスタM15,P型トランジスタM16の
サイズと異ならせて、その動作限界点のレベルV2がP
型トランジスタ差動対Pdの動作限界点のレベルV1よ
りも少し低くなるように特性を調整する。
【0043】P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回路
部の動作が制限される正相入力VinpのレベルV1よ
りも低いレベルV2になった時点で、P型トランジスタ
並列体PpのP型トランジスタM33とP型トランジス
タM34はオフする。そして、N型トランジスタM3
5、N型トランジスタM36の電流I1、I1′は零に
なり、N型トランジスタM36には定電流I2が流れ、
カレントミラー動作によりN型トランジスタM36に定
電流I3が流れる。このN型トランジスタM36の定電
流I3は、N型トランジスタ差動対Nd側の増幅回路部
の動作電流であるから、これによりN型トランジスタ差
動対Nd側の増幅回路部はその動作を開始する。
【0044】したがって、図2(b)に示されるよう
に、P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回路部は図2
(a)と同様に区間イで動作し、区間ロでは動作が制限
される一方、N型トランジスタ差動対Nd側の増幅回路
部は新たに区間ハで動作し、区間ニで不動作に設定され
る。即ち、P型トランジスタ差動対Pd側の増幅回路部
の動作域とN型トランジスタ差動対Nd側の増幅回路部
の動作域とが、正相入力VinpのレベルV1とレベル
V2との間で重畳されることになり、切換時の不連続性
は確実に解消される。なお、重畳される動作域はノイズ
低減の観点から狭い方が好ましい。
【0045】また、以上の実施の形態において、P型ト
ランジスタ並列体Ppとして、P型トランジスタM33
又はP型トランジスタM34のいずれか一方のみを用い
て構成することができる。
【0046】また、P型トランジスタ及びN型トランジ
スタとして、PNP型バイポーラトランジスタ及びNP
N型バイポーラトランジスタを用いることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の増幅器によれば、P型ト
ランジスタ差動対を持つ増幅回路部とN型トランジスタ
差動対を持つ増幅回路部とを備え、入力レベルが所定値
より低いときは1/fノイズの小さいP型トランジスタ
差動対を持つ増幅回路部のみを動作させるから、出力ノ
イズを低減することができ、また、入力レベルが所定値
より高いときは、N型トランジスタ差動対を持つ増幅回
路部を動作させるから、入力のダイナミックレンジを拡
大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるオペアンプの構成
図。
【図2】その動作状況説明図。
【図3】動作状態時における各点の波形を示す図。
【図4】周波数−ノイズレベルの特性を示す図。
【図5】従来のオペアンプの構成図。
【図6】オペアンプの使用方法を示す図。
【符号の説明】
Pd P型トランジスタ差動対 Nd N型トランジスタ差動対 Pp P型トランジスタ並列体 M11〜M16、M21〜M24、M31〜M34 P
型トランジスタ M17〜M19、M25〜28、M35〜M38 N型
トランジスタ 11,12 定電流源 Vinp 正相入力 Vinn 反転入力
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA02 AA47 CA32 CA41 FA18 HA08 HA10 HA17 HA25 HA29 HA39 KA02 KA05 KA09 MA05 MA21 TA01 TA03 TA06 5J069 AA02 AA47 CA32 CA41 FA18 HA08 HA10 HA17 HA25 HA29 HA39 KA02 KA05 KA09 MA05 MA21 TA01 TA03 TA06 5J092 AA02 AA47 CA32 CA41 FA18 GR09 HA08 HA10 HA17 HA25 HA29 HA39 KA02 KA05 KA09 MA05 MA21 TA01 TA03 TA06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型トランジスタ差動対を持つ増幅回路
    部と、N型トランジスタ差動対を持つ増幅回路部とを有
    し、 入力レベルが所定値より低いときはP型トランジスタ差
    動対を持つ増幅回路部のみを動作させ、入力レベルが所
    定値より高いときはN型トランジスタ差動対を持つ増幅
    回路部を動作させるように構成したことを特徴とする増
    幅器。
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