JP2002344063A - 半導体レーザ装置、サブマウントの製造方法、及び半導体レーザチップのマウント方法 - Google Patents

半導体レーザ装置、サブマウントの製造方法、及び半導体レーザチップのマウント方法

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JP2002344063A
JP2002344063A JP2001148391A JP2001148391A JP2002344063A JP 2002344063 A JP2002344063 A JP 2002344063A JP 2001148391 A JP2001148391 A JP 2001148391A JP 2001148391 A JP2001148391 A JP 2001148391A JP 2002344063 A JP2002344063 A JP 2002344063A
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chips
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Kazuhiko Adachi
一彦 安達
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD及びDVDを互換再生するためのピック
アップ光源の半導体レーザ装置において、発光波長の異
なる半導体レーザチップをサブマウントの最適な位置に
マウントし、光学系を共用して小型化、低コスト化を図
る。 【解決手段】 サブマウント1は、外形の一部に凹部5
を有する。サブマウント1の窒化アルミニウム基板表面
の所定位置には、下地金属層3,3、ハンダ層4,4が
製膜されており、凹部5に発光波長の異なる半導体レー
ザチップ6,7の少なくとも一方の半導体レーザチップ
7の発光部が位置するように突出させてマウントする。
サブマウント1での光ビームの蹴られを防止しながら、
2つの半導体レーザチップ6,7の出射端位置をずらし
てマウントすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザ装置、
その製造方法、及び半導体レーザチップのマウント方法
に関し、より詳しくは、複数の半導体レーザチップを1
つのパッケージに収めた半導体レーザ装置、その製造方
法、及び半導体レーザチップのマウント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、次世代の記録メディアとしてDV
Dが注目されている。一般に、1台のDVDプレーヤで
はDVDとCDとの両者を互換再生できることが望まれ
る。そのためには、DVD再生用に波長の短い635n
mあるいは650nmの赤色半導体レーザチップとCD
再生用に波長780nmの近赤外半導体レーザチップを
搭載する光ピックアップが必要とされている。さらに、
装置の小型化のためには、2種類の半導体レーザチップ
を1つのパッケージの中に組み込んだ集積型光ピックア
ップの実現が期待されている。しかし、2つの光源を1
つのパッケージに組み込んで、光学系を共通化するため
には、2つの半導体レーザチップの発光点間隔をできる
だけ接近させる必要があり、その間隔としては300μ
m以下、望ましくは100μm以下が期待されている。
【0003】従来、上記技術課題を解決するための方法
は種々提案されている。図9は、特開平11−9780
4号公報に開示された半導体レーザダイオードを示す斜
視図である。1つのサブマウント101上に発光波長の
異なる2つの半導体レーザチップ102,103を接近
して配置する方法が開示されている。シリコン基板をサ
ブマウント101に採用し、発光波長の異なる第1の半
導体レーザチップ102と第2の半導体レーザチップ1
03が、出射光が平行となるように、かつ接近させて配
置されている。さらに、この従来技術では、シリコンの
サブマウント101にレーザパワーモニタ用のホトダイ
オード104が作り込まれている。
【0004】しかし、2つの異なる波長に対して1つの
光学系で対応する場合には発光点間隔の問題の他に、波
長の違いによる問題が起こる。一般に、光ピックアップ
光学系の結像系としては、半導体レーザチップの光をコ
リメータを使用して平行光として対物レンズに入射させ
る無限仕様型が用いられる。そして、2種類の光源を使
った場合の光路長は以下のようになる。コリメータレン
ズの材料はBK7とし、波長650nm及び780nm
の光に対する屈折率nは、それぞれ1.51452、1.
511183とする。このBK7を用い650nmの光
に合わせて焦点距離f=17mmのコリメータレンズを
設計すれば、780nmの光での焦点距離が0.110
97mm長くなる。つまり、この光学系で2つの半導体
レーザチップの能力を最大限に利用するためには、発光
波長780nmの半導体レーザチップは650nmの位
置よりも111μm後退させて配置することが望ましい
ことになる。
【0005】しかし、1つのサブマウント上で、2つの
半導体レーザチップの一方を後退させて実装することは
難しい。一般に半導体レーザチップは放熱性を考慮し
て、ジャンクションダウンでAu−Sn共晶ハンダを介
して絶縁性のサブマウントにダイボンディングされる。
この時、半導体レーザチップの発光層はダイボンド面か
ら数μmと極めて接近したところに位置しているため、
一方の半導体レーザチップを後退させた場合には、出射
光はサブマウントで蹴られてしまう不具合が発生してし
まう。逆に、一方の半導体レーザチップの主出射端面を
出射方向にサブマウント端部から100μm突き出して
配置すれば、その半導体レーザチップの放熱特性は著し
く劣化し、発光層温度が上昇し発光波長の変動が起こっ
たり、また、ハンドリング時にレーザチップを破損する
可能性が増大する。
【0006】上記問題を解決するためには、半導体レー
ザチップを後退させてマウントできるように、凹型ある
いはL型に特殊加工されたサブマウントを用意する方法
がある。図10は、特開平11−39681号公報に開
示された光学式信号読取装置を示す平面図である。この
従来の光学式信号読取装置は、本発明とは主たる目的が
異なるが、2つの半導体レーザチップ112,113を
光軸方向にずらして配置したサブマウント構造を有して
おり、半導体レーザチップ112,113から出射した
レーザ光はマイクロプリズム114の45゜面114a
で反射され、対物レンズによって光ディスクの信号記録
面に集光される。信号記録面からの戻り光は、対物レン
ズを経てマイクロプリズム114内に45゜面114a
から入り、IC基板111上に形成されたフォトダイオ
ード115a,115b,116a,116bで受光さ
れる。しかし、このような形状のサブマウントを実際に
実現することは難しい。一般にサブマウントは熱伝導率
の高い絶縁性部材、例えば窒化アルミニュウム(Al
N)等を用い、所定のメタライジングを行った後、ダイ
シングソー等で直線的に切り出されるため、凹型やL型
形状は切り出すことができない。そのため、このような
特殊形状は切削加工を行う必要があり、サブマウントの
コストを上昇させるため実用性は低い。
【0007】図11は、先の従来技術、特開平11−9
7804号公報に他の実施例として開示された半導体レ
ーザダイオードを示す斜視図である。図11に示すよう
なサブマウント121,122を二段に積み上げた実施
例が開示されている。この実施例では二つの半導体レー
ザチップ123,124間の距離は調整できるものの、
下段の半導体レーザチップ共振器長以下ので調整はでき
ない不具合がある。さらに、上段にマウントされた半導
体レーザチップ124から出射された光ビームが下段の
半導体レーザチップ123に蹴られて有効に利用されな
い不具合もあった。この従来技術では、サブマウント1
21,122にレーザパワーモニタ用のホトダイオード
125,126が作り込まれている。また、さらに他の
方法としては、別々のサブマウントにマウントする方法
が提案されている。しかし、サブマウントを分けること
は、材料費および製造費を増加させる欠点があった。
【0008】これらの理由から、従来の半導体レーザ装
置においては、性能を犠牲にして、二つの半導体レーザ
チップを一つのサブマウント上にほぼ出射端面をそろえ
てマウントされていた。波長の異なる半導体レーザチッ
プを実装する場合の別の問題として、共振器長の違いに
よる後方出射光の蹴られの問題がある。一般に、発光波
長650nmの半導体レーザチップは利得を確保するた
め共振器長が780nmのものよりも長い。そのため、
サブマウント外形を共振器長の長い方に合わせて作った
場合、短い半導体レーザチップの後方出射ビームがサブ
マウントに蹴られ、正確なパワーモニタができなかった
り、蹴られた光がノイズの原因となる不具合が発生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、CD
及びDVDを互換再生するためのピックアップ光源の半
導体レーザ装置において、光学系を共用して装置の小型
化、低コスト化を図る場合に、半導体レーザチップ性能
を最大限に引出すために、各半導体レーザチップを最適
な位置にマウントした半導体レーザ装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の欠点
を解決するためになされたものであって、請求項1の発
明は、サブマウントの同一平面上に2つの半導体レーザ
チップをそれぞれの出射光軸同士が平行に接近し、かつ
前記2つの半導体レーザチップの主出射端面が光軸方向
に所定の距離離して固定し、さらに少なくとも1つの前
記半導体レーザチップの発光点直下領域は前記サブマウ
ントから突出している半導体レーザ装置であることを特
徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記半導体レーザチップは、ジ
ャンクションダウンで前記サブマウントに固定されてい
ることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記2つの半導体レーザチップ
の発光点は、他方の半導体レーザチップ側にチップ中心
から偏った位置に形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記サブマウントの形状は、そ
の端面部に凹部を有することを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記サブマウントの主材料は、
窒化アルミニウムであることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記2つの半導体レーザチップ
の発光波長は、異なることを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項4の発明の半導
体レーザ装置において、少なくとも1つの前記半導体レ
ーザチップの主出射端部は、前記サブマウントに形成さ
れた凹部上に配置されることを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記サブマウントは、少なくと
も最表面の一層にスルーホールが形成された多層基板を
切り出して形成したものであること特徴とする。
【0018】請求項9の発明は、請求項1の発明の半導
体レーザ装置において、前記サブマウントにおいて、前
記2つの半導体レーザチップのうち共振器長の短い半導
体レーザチップの後方出射端部直下に凹部が形成されて
いることを特徴とする。
【0019】請求項10の発明は、基板へのスルーホー
ル形成工程、メタライズ工程、ハンダ層形成工程、ダイ
シングにより前記スルーホールを分断してチップ分離す
る工程を経て形成されるサブマウントの製造方法である
ことを特徴とする。
【0020】請求項11の発明は、半導体レーザチップ
を端面部に凹部を有するサブマウント上にマウントする
際に、両者の相対的位置を規定するため、基準治具に前
記半導体レーザチップ及び前記サブマウントの端面部を
突き当てて位置決めしてマウントする半導体レーザチッ
プのマウント方法であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図8に示す実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図1は、本発明の半導体レーザ装置に用い
るサブマウントが縦横に並列している様子を示す図であ
り、図1(A)はダイシングで分離した後の様子を示す
平面図、図1(B)はその側面図である。実施例1の半
導体レーザ装置に用いるサブマウント1は、四角形状の
外形の一部が凹型に窪んだ、凹部5を有する形状となっ
ている。この凹部5に一方の半導体レーザチップの発光
部が突出するようにマウントすれば、サブマウント1で
の光ビームの蹴られを防止しながら、2つの半導体レー
ザチップの出射端位置をずらしてマウントすることがで
きる。このような特殊なサブマウント形状は、一般に知
られたセラミック多層基板作製における型抜き技術を用
いて容易に形成することができる。
【0022】サブマウント1の製造方法について説明す
る。まず、材料として熱伝導率が良好でGaAsの熱膨
張係数に近い窒化アルミニウムを用いる。焼結前の窒化
アルミニウムはグリーンシートと呼ばれ、この状態のグ
リーンシートに所望径のスルーホールをパンチングによ
り型抜き形成する。スルーホール径としては最小で50
μm径まで開口することが可能である。次に、グリーン
シートを窒素雰囲気中1500〜1800℃で焼成し、
窒化アルミニウム基板2を得る。次に、窒化アルミニウ
ム基板2上の所定位置に下地金属層3、ハンダ層4を順
次成膜し、最後にスルーホールを分割するようにダイシ
ングすることで、円弧状の凹部5を形成したサブマウン
ト1を得ることができる。この製造方法は、セラミック
パッケージの製造法に準じており、量産性に優れ低コス
トで製造することができる。なお、下地金属層3として
は、Ti/Pt/Au、ハンダ層4としてはAu−Sn
(30wt%)が用いられる。
【0023】図2は、図1に示したサブマウント1に第
1の半導体レーザチップ6及び第2の半導体レーザチッ
プ7をマウントした実施例1の半導体レーザ装置を示す
平面図である。図2に示すように、第1の半導体レーザ
チップ6をサブマウント1の端部に、第2の半導体レー
ザチップ7を凹部5に対応させてマウントすれば、第
1、第2の半導体レーザチップ6,7を最適な光路長で
マウントすることが可能になる。
【0024】より具体的に、実施例1の半導体レーザ装
置を説明する。2つの半導体レーザ6,7の発光波長は
650nm及び780nm、コリメータレンズの材料に
BK7を考え、その屈折率は650nm及び780nm
の光に対しそれぞれ1.51452、1.511183と
する。このBK7材料で650nmの光に合わせて焦点
距離f=17mmのコリメータレンズを設計すれば、7
80nmの光での焦点距離が0.11097mm長くな
るので、二つの半導体レーザチップの能力を最大限に利
用するためには、発光波長780nmの半導体レーザチ
ップは発光波長650nmの半導体レーザチップの位置
よりも111μm後退させて配置する。そのためには、
本発明のサブマウントのスルーホールとしては、直径3
00μmの円形のスルーホールを形成後、スルーホール
中心を80μmのダイシングブレードで切り出すこと
で、約110μmの窪みを持つサブマウント構造を形成
することができる。実施例1では、スルーホールを円形
として説明したが、スルーホールであればどの様な形状
でも本発明の効果を期待することができることは言うま
でもない。
【0025】(実施例2)図3は、実施例2のサブマウ
ントが縦横に並列している様子を示し、ダイシングで分
離した後の様子を示す平面図であり、図4は、図3に示
すサブマウントに半導体レーザをマウントした後の半導
体レーザ装置を示す平面図である。実施例2の半導体レ
ーザ装置では、図3,4から明らかなように、図1,2
に示す実施例1の半導体レーザ装置と相違して、共振長
の短い半導体レーザチップ7の後方出射端面側にも凹部
5を形成することで、後方での光ビームの蹴られを防止
し、レーザパワーモニタの安定検出及び迷光成分の低減
の効果が得られる。このサブマウント1も実施例1のサ
ブマウントと同様な工程により容易に形成されることは
言うまでもない。
【0026】また、図5は、第1、第2の半導体レーザ
チップ6,7の出射端付近のサブマウント1の端部に凹
部を設けて、2つの半導体レーザチップ6,7をそれぞ
れマウントすることも可能である。このような構成で
は、サブマウント端部(最大外形)から二つの半導体レ
ーザチップを自由に配置することが可能となり、半導体
レーザ装置の設計および実装の自由度が増加する利点が
ある。
【0027】(実施例3)図6は、実施例3の半導体レ
ーザ装置を示す平面図である。図6に示すように、サブ
マウントの凹部5上に第1の半導体レーザチップ6及び
第2の半導体レーザチップ7の出射端が位置するように
マウントされる。この様な構成であっても、他の実施例
と同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0028】(実施例4)図7は、実施例4の半導体レ
ーザ装置を示す斜視図である。図7に示すように、窒化
アルミニウム基板は下層8と表面層9からなる2層構造
であり、表面層9にのみスルーホールを形成した後、両
者を接着して焼結し、所定のメタライズ処理を行った
後、ダイシングして図7のような表面層9に凹部5を形
成したサブマウント1を形成しても、他の実施例と同様
な効果を得ることができる。この様な構成は、サブマウ
ントが厚い場合に有効であり、機械的強度を確保したい
場合などに有効である。なお、この場合には、スルーホ
ールを形成する表面層9の厚さは、マウントする半導体
レーザのビーム広がりを考慮して設定する必要があるこ
とは言うまでもない。
【0029】(実施例5)図8は、実施例5の半導体レ
ーザ装置の高精度マウント法を説明するための図で、図
8(A)は、高精度マウント法を実施するマウント装置
の側面図、図8(B)はマウント装置の基準治具とサブ
マウントの関係を半導体レーザチップを省略して示す平
面図である。マウント装置10は、サブマウント1を吸
引口12を介して真空吸引によって固定するヒータステ
ージ11、ヒータステージ11の上方に配置され吸引口
12を介して半導体レーザチップ6または7を真空吸引
するコレット13、ヒータステージ11と熱的に絶縁さ
れた基準治具15を備えている。このような構成におい
て、半導体レーザチップ6または7及びサブマウント1
の相対的位置を規定する基準治具15に、半導体レーザ
チップ6または7の端面及びサブマウント1の端面を突
き当てて位置決めすることにより、高精度な位置決めが
実現できる。その場合、本発明のサブマウント1を用い
ることで、周囲から飛来した異物、さらにはサブマウン
ト1上の半導体レーザから落下した異物がサブマウント
端部付近に付着しても、凹型形状をしていることからサ
ブマウントと基準治具15の間に挟まれる確立は低く、
突き当て不良が発生しにくいため高精度な実装を行うこ
とができる。また、従来のようにサブマウントに対応し
て基準治具を交換する必要がないため、他の種類のサブ
マウントとダイボンダーを共用することが可能であるか
ら生産性が高い利点もある。
【0030】以上説明したように、本発明の半導体レー
ザ装置では、二つの半導体レーザチップを光軸方向にず
らして配置するための凹部を有するサブマウントを提案
し、その製作方法としてセラミック多層基板で使用され
ている型抜き技術を応用してサブマウントにスルーホー
ルを形成し、それを分断するようにダイシングすること
で容易に凹型形状サブマウントを低コストで形成できる
利点がある。例えば、スルーホール径を、半導体レーザ
チップの後退量とダイシングの切代から見積もると、発
光波長780nmのレーザチップを約100μm後退さ
せてマウントするサブマウントを作るには、切代を80
μmとした場合、円形のスルーホールの大きさは280
μm以上で形成すれば良いことになる。この程度の大き
さでは、問題なくスルーホールを形成することが可能で
あり、より小さくは50μm径でも形成が可能であり、
その加工精度も高い。また、型抜きであるため量産性に
優れていることは言うまでもない。
【0031】また、共振器長の短い半導体レーザチップ
後方出射端部にもスルーホールを形成すれば、サブマウ
ントで光ビームが蹴られことが防止でき、レーザパワー
モニタの安定化及び迷光によるノイズの低減が期待でき
る利点がある。また、他の作用としては、半導体レーザ
チップとサブマウントの相対的位置決めを行う際にも本
発明のサブマウント構造は有効である。従来、半導体レ
ーザチップとサブマウントを位置決めする機構として特
開平11−134707号公報(チップ位置決め装置)
の発明が開示されていた。これは、サブマウントと半導
体レーザチップ端面を、それぞれの基準面に突き当てて
位置決めする装置において、サブマウント側の基準面の
中央に逃げ部を設けたことが特徴で、この逃げ部を設け
ることにより、サブマウント端面に付着した異物などで
の突き当て不良による角度誤差の発生が押さえられる。
しかし、この方法ではサブマウント形状に対応して突き
当て治具を用意する必要があり、生産効率が悪かった。
【0032】本発明では、サブマウント自身に逃げ部と
なる凹部が形成されているため、位置決め治具を多数用
意する必要がなく、ダイボンダーを共用して多品種の製
品を製造することが可能であり生産効率が高い利点があ
る。なお、サブマウント凹部は1個に限らず、放熱性、
機械的強度を考慮して適当な形状、大きさ、個数を設定
してすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、発光波長の異なる半導
体レーザチップからなる半導体レーザ装置において、光
学系を共用して装置の小型化、低コスト化を図る場合
に、半導体レーザチップ性能を最大限に引出すために、
各半導体レーザチップを最適な位置にマウントした半導
体レーザ装置を提供することができる。また、本発明に
よれば、端部に凹型の窪みを設けたサブマウントを安価
に製造して提供することができる。また、本発明によれ
ば、端部に凹部を有するサブマウントを用いるととも
に、サブマウントの構成に適応したマウント装置を用い
ることにより、半導体レーザチップとサブマウントとを
高精度に位置決めしてマウントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のサブマウントを示す平面図及び側
面図である。
【図2】 実施例1の半導体レーザ装置を示す平面図で
ある。
【図3】 実施例2のサブマウントを示す平面図であ
る。
【図4】 実施例2の半導体レーザ装置を示す平面図で
ある。
【図5】 実施例2の異なる半導体レーザ装置を示す平
面図である。
【図6】 実施例3の半導体レーザ装置を示す平面図で
ある。
【図7】 実施例4の半導体レーザ装置を示す斜視図で
ある。
【図8】 実施例5のマウント装置の側面図及び平面図
である。
【図9】 従来の半導体レーザダイオードを示す斜視図
である。
【図10】 従来の光学式信号読取装置を示す平面図で
ある。
【図11】 従来の半導体レーザダイオードを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1…サブマウント、2…窒化アルミニウム、3…下地金
属層、4…ハンダ層、5…凹部、6…第1の半導体レー
ザチップ、7…第2の半導体レーザチップ、8…窒化ア
ルミニウムからなる下層、9…窒化アルミニウムからな
る表面層、10…マウント装置、11…ヒータステー
ジ、12,14…吸引口、13…コレット、15…基準
治具。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブマウントの同一平面上に2つの半導
    体レーザチップをそれぞれの出射光軸同士が平行に接近
    し、かつ前記2つの半導体レーザチップの主出射端面が
    光軸方向に所定の距離離して固定し、さらに少なくとも
    1つの前記半導体レーザチップの発光点直下領域は前記
    サブマウントから突出していることを特徴とする半導体
    レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体レーザチップは、ジャンクシ
    ョンダウンで前記サブマウントに固定されていることを
    特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの半導体レーザチップの発光点
    は、他方の半導体レーザチップ側にチップ中心から偏っ
    た位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記サブマウントの形状は、その端面部
    に凹部を有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記サブマウントの主材料は、窒化アル
    ミニウムであることを特徴とする請求項1記載の半導体
    レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記2つの半導体レーザチップの発光波
    長は、異なることを特徴とする請求項1記載の半導体レ
    ーザ装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの前記半導体レーザチッ
    プの主出射端部は、前記サブマウントに形成された凹部
    上に配置されることを特徴とする請求項4記載の半導体
    レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記サブマウントは、少なくとも最表面
    の一層にスルーホールが形成された多層基板を切り出し
    て形成したものであること特徴とする請求項1記載の半
    導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記サブマウントにおいて、前記2つの
    半導体レーザチップのうち共振器長の短い半導体レーザ
    チップの後方出射端部直下に凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 基板へのスルーホール形成工程、メタ
    ライズ工程、ハンダ層形成工程、ダイシングにより前記
    スルーホールを分断してチップ分離する工程を経て形成
    されることを特徴とするサブマウントの製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体レーザチップを端面部に凹部を
    有するサブマウント上にマウントする際に、両者の相対
    的位置を規定するため、基準治具に前記半導体レーザチ
    ップ及び前記サブマウントの端面部を突き当てて位置決
    めしてマウントすることを特徴とする半導体レーザチッ
    プのマウント方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005327905A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Sony Corp 半導体発光装置およびそれを用いた光装置
JP2006202917A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Sony Corp レーザカプラ及びサブマウントの製造方法、並びに光ディスク記録再生装置
DE102015106712A1 (de) * 2015-04-30 2016-11-03 Osram Opto Semiconductors Gmbh Anordnung mit einem Substrat und einem Halbleiterlaser

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