JP2008084396A - 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008084396A
JP2008084396A JP2006261600A JP2006261600A JP2008084396A JP 2008084396 A JP2008084396 A JP 2008084396A JP 2006261600 A JP2006261600 A JP 2006261600A JP 2006261600 A JP2006261600 A JP 2006261600A JP 2008084396 A JP2008084396 A JP 2008084396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
laser
semiconductor device
package
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006261600A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Hayamizu
勲 早水
Shoichi Tanaka
彰一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006261600A priority Critical patent/JP2008084396A/ja
Publication of JP2008084396A publication Critical patent/JP2008084396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】書き換え可能な光ディスクに用いる半導体レーザチップを搭載する半導体装置を薄型化・小型化し、これを用いた薄型・小型の光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成した第1のSiチップ37および第2のSiチップ42と、半導体レーザチップ43と、そのレーザ光47を反射するミラー部44を具備し、半導体レーザチップ43は第1のSiチップ37の主面33に隣接した第1の側面50に配置されて、かつ第2のSiチップ42の主面38に隣接した第2の側面51に形成されたレーザ電極53と電気的に接続され、レーザ光47は半導体レーザチップ43の前端面45に対向して配置されたミラー部44により、主面33に対して垂直に主面33側へ出射する構成からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、書き換え可能な光ディスクに用いる、レーザと受光素子とを集積した半導体装置とその製造方法、および、この半導体装置を搭載することで薄型化・小型化が実現可能な光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置に関する。
近年、大容量の書き換え型光ディスクは、DVDレコーダーやパソコンに搭載されて急速に普及している。とりわけ、ノートパソコン等の携帯機器に搭載される場合は光ディスクドライブの薄型化・小型化が強く要望されている。
さて、光ディスクドライブを薄型化・小型化するためには、光ピックアップを薄型化・小型化することが重要である。この薄型化・小型化のためには、光ピックアップの光学設計や機構設計において、主要構成部品の性能や機能は保持したままで主要構成部品の内部構造を見直すことにより、薄型化・小型化を実現することが期待される。
光ピックアップの主要構成部品として、例えば、半導体レーザと信号検出用受光素子がある。この半導体レーザと信号検出用受光素子とを1つのパッケージ内に集積化した半導体装置が構成されている。光ピックアップは、この半導体装置が集積化されて小型化・薄型化されるとともに、光ピックアップ内の構成部品点数が減らされることによって小型化・薄型化されている。
例として、図9に従来の集積化された半導体装置10と光集積素子12について示す。図9(a)は従来の半導体装置の要部である光集積素子を示す模式図、図9(b)は従来の半導体装置のパッケージ上部を外した全体の模式図を示す。
図9(a)において、Si基板1は主面2上に受光素子3が形成されており、同時に主面2に凹部を形成した底面4に半導体レーザチップ5がボンディングされている。また、半導体レーザチップ5のレーザ光の出射面に対向してSi基板1の主面2に対して45度の角度のミラー面6が形成されている。このミラー面6は、凹部のV溝状にエッチングされた斜面の一部を利用している。このようにSi基板1上に信号検出用の受光素子3と半導体レーザチップ5とを集積化して光集積素子12としている。
この光集積素子12の半導体レーザチップ5の出射面からレーザ光7が出射されて、ミラー面6の反射位置8で反射されたのち、レーザ光7はSi基板1の主面2に垂直に上方へ出射する。このレーザ光は光ピックアップの光学系で光ディスクに導かれて、光ディスク上に記録された信号を読み取ったのちに反射し、光集積素子12の方へ戻って信号検出用の受光素子3に入射することにより、光ディスク上に記録された信号やサーボ機構のエラー信号が検出される。
図9(b)は半導体装置10のパッケージ上部を外した全体の模式図である。パッケージ下部9の金属基台11の上に光集積素子12が接着されている。この光集積素子12には受光素子3と半導体レーザチップ5とが集積されている。半導体レーザチップ5から出射したレーザ光はミラー面6の反射位置8で反射されたのち、主面2に垂直に出射する。また、レーザ光は光ディスクから戻って受光素子3に入射し、検出される光信号は電気信号に変換されて光集積素子12内の回路で信号処理されたのち、パッケージ下部9のリード端子13により外部の回路に取り出される。このように信号検出用の受光素子3と半導体レーザチップ5が同一の光集積素子12として集積化されているので、半導体装置10は小型化・薄型化されている。すなわち、光ピックアップの厚さを決める半導体装置10の短辺の長さ21を短くすることができる。
このような半導体装置10を使用すると光ピックアップ20も小型化・薄型化することができる(例えば、特許文献1参照)。
図10に従来の半導体装置を搭載した従来の光ピックアップを例示する模式図を示す。
図10において光ピックアップ20の筐体14に半導体装置10が実装されている。この半導体装置10は図9(b)に示すパッケージ下部9の上にパッケージ上部15を接着して一体化している。このパッケージ上部15には回折光学素子が形成されていて、半導体装置10と光ディスク16とは、ここではコリメートレンズである光学部品17、立ち上げミラー18および対物レンズ19を介して光学的に結び付けられている。すなわち、図10の半導体装置10の半導体レーザチップ(図示していない)より出射したレーザ光7は、光学部品17で平行光にコリメートされ、立ち上げミラー18により光路を90°折り曲げられたのち、対物レンズ19により光ディスク16上に記録されたピット上に焦点を結ぶ。このピット上の信号を読み取ったレーザ光7は光ディスク16で反射されて、同じ経路を逆に進んで半導体装置10に戻る。このときに半導体装置10のパッケージ上部15に形成された回折光学素子(図示していない)により、レーザ光7は分岐されて受光素子(図示していない)に入射して光ディスクに記録された信号を読み取る。
このような光ピックアップ20を薄型化するためには、半導体装置10の短辺の長さ21を短くすればよい。また、光ピックアップ20を小型化するためには半導体装置10の高さ22を縮めればよい。しかしながら、半導体装置10のように半導体レーザチップ5と受光素子3とが図9(a)で示すように集積化されていなければ、これらの素子間を光学的に結合する別の光学素子がさらに必要となる、あるいは、素子それぞれのパッケージが必要であるなど、光ピックアップ20の小型化・薄型化には妨げとなる。
ところで、Si基板上ではなく金属ブロック上に受光素子と半導体レーザチップを図9のように平面実装ではなく、3次元的に実装して集積化した光集積素子の構成も提案されている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、光集積素子の保護キャップの一方の側壁面をカットすることにより、カットした分の厚さだけ図10の光ピックアップの厚さに相当する短辺の長さ21が、この光集積素子では小さくなっている。
特開平4−196189号公報 特開平8−18165号公報
しかしながら、今後は書き換え可能な光ディスクが大容量化・高速化するのに伴い半導体レーザが高出力化を要望されて、先行特許文献1で示された半導体装置では半導体レーザの共振器長が長くなると半導体装置の短辺の長さも長くなり、光ピックアップの薄型化が妨げられる。
また、先行特許文献2では、同様に半導体レーザが高出力化を要望されてレーザの共振器長が長くなると半導体装置の高さが大きくなり、光ピックアップの小型化が妨げられる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、書き換え可能な光ディスクに用いる半導体レーザチップと信号検出用の受光素子とを集積化するときに、半導体装置の短辺の長さや高さが小さくなるような集積化構造とすることにより、半導体装置を薄型化・小型化し、これを用いた薄型・小型の光ピックアップ装置および、この光ピックアップ装置を搭載した薄型・小型の光ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、パッケージに搭載されてレーザ光を出射および受光する半導体装置であって、主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部と、をパッケージの基台上に具備し、前記半導体レーザチップは前記第1のSiチップの主面に隣接した第1の側面に配置されて、かつ前記第2のSiチップの主面に隣接した第2の側面に形成されるレーザ電極と前記第1の側面に配置された面と対向する面で電気的に接続され、前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されるよう前記半導体レーザチップと前記第1のSiチップ及び前記第2のSiチップが配置されて、前記レーザ光は前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されて、かつ前記半導体レーザチップの前記前端面に対向して配置される前記ミラー部により、前記第1のSiチップの主面に対して垂直に前記主面側へ出射する構成からなる。
この構成により、高出力のレーザ光を出射する共振器長の長い半導体レーザチップが搭載されても、さらにレーザ光の高出力化が可能な薄型・小型の半導体装置が実現できる。なお、第1のSiチップと第2のSiチップとで半導体レーザチップを挟み込んで接続することにより電気的に接続できるので、半導体レーザチップへのワイヤボンディングを省くこともできる。
また、前記第1のSiチップと前記ミラー部とが同一のSi基板上に一体で構成されるものとしてもよい。この構成により、半導体レーザチップの位置調整だけで信号検出用受光素子を形成した第1のSiチップ、半導体レーザチップおよびミラー部との位置関係がさらに容易に調整できる。
また、前記第2のSiチップと前記ミラー部とが同一のSi基板上に一体で構成されるものとしてもよい。この構成により、半導体レーザチップとミラー部の位置調整を行うと同時に第2のSiチップの位置調整も行うことができ、組立工程がさらに簡略化される。
また、前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップと前記ミラー部とが別々のSi基板上に個別に構成されるものとしてもよい。この構成により、Siチップとミラー部を個別に製造することができ、個別に簡単な製造工程により作製できるのでさらに低コストで製造することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、パッケージに搭載されてレーザ光を出射および受光する半導体装置であって、主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部と、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第3のSiチップと、をパッケージの基台上に具備し、前記半導体レーザチップは前記第1のSiチップの主面に隣接した第1の側面に配置されて、かつ前記第2のSiチップの主面に隣接した第2の側面に形成されるレーザ電極と前記第1の側面に配置された面と対向する面で電気的に接続され、前記ミラー部は前記第3のSiチップと同一のSi基板上に形成され、前記レーザ光は前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されるよう前記半導体レーザチップと前記第1のSiチップ及び前記第2のSiチップが配置されて、前記レーザ光は前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されて、かつ前記半導体レーザチップの前記前端面に対向して配置される前記ミラー部により、前記第1のSiチップの主面に対して垂直に前記主面側へ出射する構成としてもよい。
この構成により、高出力のレーザ光を出射する共振器長の長い半導体レーザチップが搭載されても、さらにレーザ光の高出力化が可能な薄型・小型の半導体装置が実現できる。そのうえ、第1および第2のSiチップとミラー部を個別に製造することができ、個別に簡単な製造工程により作製できるのでさらに低コストで製造することができる。
また、前記第1のSiチップの主面に隣接した前記第1の側面と前記半導体レーザチップとの間にサブマウントを配置する構成としてもよい。この構成により、半導体レーザチップの発光点を最適な位置に配置し、半導体レーザチップからの発熱をさらに効率よく放熱することができる。
また、前記半導体レーザチップが接続されている前記サブマウントの主面に受光素子を形成し、前記半導体レーザチップの後端面から出射するレーザ光を受光する構成としてもよい。
この構成により、半導体レーザチップの後端面から出射するレーザ光の一部の光出力を容易に検出することができ、全体のレーザ光の光出力を推定することができる。このことにより、光出力が一定になるようにレーザ光を駆動する電流値を制御して、さらに安定して光出力を制御することができる。
また、前記第1のSiチップの前記第1の側面と前記半導体レーザチップまたは前記サブマウントとの間に電極を配置する構成としてもよい。
この構成により、半導体レーザチップはサブマウントを介して第1のSiチップの第1の側面の所定の位置にさらに精度よく固定される。また、放熱のよい金属で電極を作製することにより、半導体レーザチップで生じた熱は、サブマウントおよび金属の電極を介してさらに効率よく放熱することができる。
また、前記第1のSiチップの主面と前記第1の側面との間に挟まれた隣接面の上に、前記半導体レーザチップの表面電極面または前記サブマウントの接続面の少なくとも一部と接続された配線が形成されている構成としてもよい。
この構成により、第1のSiチップの主面上の配線と第1の側面に配置される半導体レーザチップの表面電極面とが隣接面上の配線等により電気的に接続されることが容易となり、さらに安定に電気的に接続することができる。
また、前記半導体レーザチップまたは前記サブマウントが接続されている前記第1のSiチップの前記第1の側面が前記レーザ光の出射方向に垂直な方向に狭くなるように溝部が形成される構成としてもよい。この構成により、半導体レーザチップはチップ側面がハンダ等によりショートすることなく、さらに安定に電気的に接続することができる。また、サブマウントと第1のSiチップの第1の側面とのハンダ付け時のハンダの逃げ等を確保することができ、さらに安定に組み立てることができる。
また、前記ミラー部は前記レーザ光の一部が前記反射面を透過して検出される受光素子を備える構成としてもよい。この構成により、レーザ光の一部の光出力を容易に検出することができ、全体のレーザ光の光出力を推定することができる。このことにより、光出力が一定になるようにレーザ光を駆動する電流値を制御することにより、さらに安定して光出力が制御される。
また、前記ミラー部の前記反射面がSiの低指数面からなる構成としてもよい。この構成により、欠陥の少ないSiの低指数面をレーザ光の反射面として利用できるので、さらに光学的に平坦なミラー部の反射面が実現できる。
また、前記レーザ光が前記ミラー部の前記反射面で反射する反射点位置が前記パッケージの中央領域に配置される構成としてもよい。
また、前記信号検出用受光素子が前記反射点位置から見て対称の位置に配置される構成としてもよい。
これらの構成により、薄型・小型の半導体装置および光ピックアップ装置が、さらに組立や調整を容易にすることができるとともに、回折光学素子で分岐されたレーザ光をさらに効率よく利用することができる。
また、前記パッケージは前記基台を有するパッケージ下部と前記レーザ光をパッケージ外部に取り出すパッケージ上部とを備える構成としてもよい。このことにより、パッケージ上部からレーザ光をさらに効率よく取り出すことができる。同時に外部からの湿気やダスト等がパッケージ内に入らないように気密性をさらに高めることができる。
また、前記パッケージ上部は、少なくとも一部に前記レーザ光の一部を分岐する回折光学素子を備える構成としてもよい。この構成により、信号検出用受光素子と半導体レーザチップとを、パッケージ外部の光ピックアップの光学系や光ディスクと光学的に結び付けて、さらに効率よく光ディスクに記録された情報を読み取ることができる。
また、上記目的を達成するために本発明の半導体装置の製造方法は、主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部とを準備する工程と、前記第1のSiチップ、前記第2のSiチップ、前記半導体レーザチップおよび前記ミラー部をパッケージ下部の基台上に接着する装着工程を具備し、前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップを準備する工程が、前記第1のSiチップの前記第1の側面に前記半導体レーザチップを配置して接続するための第1のレーザ電極と、前記半導体レーザチップの裏面電極を前記第2のSiチップの前記第2の側面と接続する第2のレーザ電極とを形成するレーザ電極形成工程を備え、前記装着工程に際し、前記半導体レーザチップの表面電極が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続されたのちに前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置されるレーザ配置工程と、前記第2のSiチップの前記第2の接続電極と前記半導体レーザチップの前記裏面電極とが接続され、かつ前記第2のSiチップが前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置される工程とを備える構成からなる。
この構成により、半導体レーザチップは第1のSiチップの第1の側面に確実に固定されて主面上の配線と接続されるので、さらに電気的にも光学的にも安定に薄型化・小型化された半導体装置を製造することができる。なお、第1のSiチップと第2のSiチップとで半導体レーザチップを挟み込んで接続することにより電気的に接続できるので、半導体レーザチップへのワイヤボンディングを省くこともできる。
また、上記目的を達成するために本発明の半導体装置の製造方法は、主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第3のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部とを準備する工程と、前記第1のSiチップ、前記第2のSiチップ、前記半導体レーザチップ、前記ミラー部および前記第3のSiチップをパッケージ下部の基台上に接着する装着工程を具備し、前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップを準備する工程が、前記第1のSiチップの第1の側面に前記半導体レーザチップを配置して接続するための第1のレーザ電極と、前記半導体レーザチップの裏面電極を前記第2のSiチップの第2の側面と接続する第2のレーザ電極とを形成するレーザ電極形成工程を備え、前記装着工程に際し、前記半導体レーザチップの表面電極が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続されたのちに前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置されるレーザ配置工程と、前記第2のSiチップの前記第2の接続電極と前記半導体レーザチップの前記裏面電極とが接続され、かつ前記第2のSiチップが前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置される工程とを備える構成からなる。
この構成により、半導体レーザチップは第1のSiチップの第1の側面に確実に固定されて主面上の配線と接続されるので、さらに電気的にも光学的にも安定に薄型化・小型化された半導体装置を製造することができる。なお、第1のSiチップと第2のSiチップとで半導体レーザチップを挟み込んで接続することにより電気的に接続できるので、半導体レーザチップへのワイヤボンディングを省くこともできる。
また、前記レーザ配置工程において、前記半導体レーザチップの表面電極がサブマウントに接続されたのちに、前記サブマウントの主面に前記半導体レーザチップを接続した状態で前記サブマウントの裏面が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続され、その後前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置される構成としてもよい。
この構成により、半導体レーザチップの発光点が最適な位置に配置し、半導体レーザチップからの発熱による熱は、サブマウントを介してパッケージ下部の基台へさらに効率よく放熱することができる。
また、前記レーザ光をパッケージ外部に取り出すパッケージ上部をパッケージ下部に接着する工程をさらに備える構成としてもよい。このことにより、外部からの湿気やダスト等がパッケージ内に入らないように気密性がさらに高められるので、半導体装置の信頼性がさらに向上することができる。
また、本発明の光ピックアップ装置は、筐体に支持される光ピックアップ装置であって、前記レーザ光を出射し、かつ光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光集積装置と、前記レーザ光を光ディスク上に絞込む対物レンズとを備え、前記光集積装置が前述の半導体装置を用いた構成からなる。
また、本発明の光ピックアップ装置は、筐体に支持される光ピックアップ装置であって、前記レーザ光を出射し、かつ光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光集積装置と、前記レーザ光を光ディスク上に絞込む対物レンズと、前記光ディスクで反射したレーザ光の一部を分岐する回折光学素子とを備え、前記光集積装置が前述の半導体装置を用いた構成からなる。
また、前記光集積装置から出射する前記レーザ光を平行光に変換するコリメートレンズをさらに備える構成としてもよい。
これらの構成により、さらに薄型で、投影面積の少ない小型の光ピックアップ装置が実現できる。
また、本発明の光ディスクドライブ装置は、上記記載のいずれかの光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動自在なトラバース機構と、前記光ディスクを回転するドライブ機構とを備える構成からなる。
この構成により、さらに薄型化・小型化された光ディスクドライブ装置が実現できる。
本発明の半導体装置は、共振器長が長い高出力の半導体レーザチップをSiチップの側面にパッケージの長辺側に沿って配置することにより、半導体レーザチップと信号検出用の受光素子とが集積された半導体装置の薄型化・小型化を実現できる。また、この半導体装置を使用することにより、光ピックアップ装置およびこの光ピックアップ装置を使用した光ディスクドライブ装置はともに薄型化・小型化が実現できる。
以下、本発明の実施の形態にかかる半導体装置について、図面を参照しながら説明する。なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。
(第1の実施の形態)
図1から図4は本発明の実施の形態を示す図である。
図1は本発明の第1の実施の形態における半導体装置の概略構成図である。図1(a)は第1の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見やすくした概略構成図、図1(b)は半導体装置の主要な構成部品である光集積素子の実装状態の斜視図を示す。
図1において、パッケージを構成するパッケージ下部29の金属基台32の上に光集積素子31が実装されている。この光集積素子31は、主面33に信号検出用受光素子34、35、36を形成した第1のSiチップ37と、主面38に回路(図示せず)および信号検出用受光素子39、40、41を形成した第2のSiチップ42と、半導体レーザチップ43およびミラー部44とを主要な要素として構成されている。半導体レーザチップ43はレーザ共振器を構成する2つの端面、すなわち前端面45および後端面46を持ち、前端面45からレーザ光47を出射する。このレーザ光47がミラー部44の反射ミラー面48で反射されて光ディスク(図示せず)に到達して、光ディスクの信号を読み取るのに用いられる。なお、本実施の形態では、第1のSiチップ37の主面33にも回路(図示せず)が形成されている。
ところで、半導体レーザチップ43は、例えばハンダ接続部28によりサブマウント49に接着された状態で、第1のSiチップ37の主面33に隣接した第1の側面50に配置されている。なお、サブマウント49はその接続面(半導体レーザチップ43が接続された面と反対の面:図示せず)により、第1のSiチップ37の第1の側面50に形成された第1のレーザ電極配線52と電気的に接続されている。また、半導体レーザチップ43は同時に第2のSiチップ42の主面38に隣接した第2の側面51に形成された第2のレーザ電極配線53と電気的に接続されている。したがって、レーザ電極パッド54に接続された第1および第2のレーザ電極配線52、53により半導体レーザチップ43は電流注入されてレーザ駆動されている。レーザ光47は半導体レーザチップ43の前端面45から、第1の側面50および第2の側面51に平行に出射して、この前端面45に対向して配置された前記ミラー部44の反射ミラー面48により90°折り曲げられて反射し、主面33に対して垂直に主面33側に出射される。なお、この反射面48にレーザ光47が当たって反射する反射点位置が半導体装置30の見かけの発光点55となる。
このレーザ光47は、図1(a)に示す半導体装置30の見かけの発光点55から外部に出射されて光ディスクの信号を読み取ったのち、同じ光ピックアップの光学系の経路(図示していない)を通って半導体装置30に戻ってくる。この戻ってきたレーザ光(図示していない)は、例えば図1(b)に示すように、半導体装置30のパッケージ上部(図示していない)に作製された複数の領域からなる回折光学素子(図示していない)によりレーザ光56、57およびこれらの分岐光に分岐される。この分岐されたレーザ光56a、56b、56c、56d、57a、57b、57c、57dはそれぞれ信号検出用受光素子34,39,35、36、41、40に入射して光信号が読み取られる。このようにして、光ピックアップの動作に必要なフォーカスサーボやトラッキングサーボの誤差信号を読み取り、かつ光ディスクに記録された情報を読み取ることとなる。
なお、これらの受光素子で読み取った光信号は電気信号に変換される。これらの電気信号は信号処理回路等で演算されたのち、主面33および主面38に形成された配線により第1および第2のSiチップ37、42の主面33、38の周辺部の電極58にそれぞれ接続されて取り出される。さらに、図1(a)に示すように複数の電極58は複数のリード端子59に接続されて、このリード端子59から外部回路に光ピックアップで読み取った信号が出力されることとなる。
また、半導体レーザチップ43の表面電極60は、第1の側面50に形成された電極と接続された主面33に形成されたレーザ電極配線52を経由して、レーザ電極パッド54の一つに接続されている。一方、半導体レーザチップ43の裏面電極61は、第2のSiチップ42の第2の側面51に形成されたレーザ電極配線53に、例えばハンダ接続部(図示せず)により接続され、レーザ電極配線53は主面38のレーザ電極パッド54の一つに接続されている。このような電極配線や電極との接続により、半導体レーザチップ43は第1および第2のSiチップ37、42の主面33、38の周辺部の2つのレーザ電極パッド54を介して外部の電流源により電流駆動される。
図1(a)に示す半導体装置30は第1および第2のSiチップの主面33、38上の複数の電極58が複数の導電性ワイヤ62によりパッケージ下部29の複数のリード端子59に接続されている。このリード端子59が外部回路と接続されることにより、半導体装置30の中の半導体レーザチップ37と信号検出用の受光素子34、35、36、39、40、41とがそれぞれ外部の電流源および電圧源により駆動されて動作する。このようにして半導体装置30からのレーザ光は反射面48の反射点位置である見かけの発光点55より出射され、光ディスクからのレーザ光は受光素子34、35、36、39、40、41により受光される。
このときに、レーザ光47がミラー部44の反射面48で反射する見かけの発光点55は、パッケージの中央領域に配置されている。さらに、信号検出用受光素子34、35、36、39、40、41は対応する受光素子が、見かけの発光点55から見て対称の位置に配置されている。このような構成にすると、半導体装置30の見かけの発光点55より出射されるレーザ光47の光軸が、通常、光学系の中央に設定される光ピックアップ装置の光軸に合わせることが容易となる。その結果、光ピックアップ装置への半導体装置の組立や調整が容易になる。また、信号検出用受光素子が対称の位置に配置されるので、光ディスクから戻ってきて半導体装置30のパッケージ上部の回折格子素子で分岐されるレーザ光も、対称に分岐されることが多いので、ほぼ全ての光量を効率的に受光することができることとなる。
なお、図1(a)でB−B線は半導体レーザチップ43の裏面電極61と第2のSiチップ42の第2の側面51との境界面を示し、ミラー部44の側面と第2のSiチップ42の第2の側面51との境界面を示す。
このように、本実施の形態の半導体装置30においては、パッケージ下部29の長辺の長さ63と平行となるように半導体レーザチップ43を配置する。すなわち、図1(a)および(b)に示す半導体レーザチップ43から出射されるレーザ光47も、図1(a)のパッケージ下部29の長辺の長さ63と平行となる。このようにすると、光ディスクドライブ用の光ピックアップに用いる高出力半導体レーザ、例えば、波長780nm帯のAlGaAs系半導体レーザや波長650nm帯のAlGaInP系半導体レーザにおいて、光出力がパルス出力時に100mWを超えて、半導体レーザの共振器長が1mmを超えても半導体装置30の短辺の長さ64には影響しない。しかしながら、このような半導体レーザを図9で示した従来の構造の半導体装置10に搭載した場合は、短辺の長さ21が半導体レーザの共振器長に対応して長くなり、図10で示した光ピックアップ20の厚さが厚くなるという薄型化・小型化の障害となっていた。本実施の形態では、共振器長の方向が短辺の長さ64と直交する方向になるように半導体レーザチップ43を搭載することにより、このような障害が生じない構成となっている。
そのうえ、図1(a)および図1(b)に示すように、半導体レーザチップ43をSiチップの主面上に配置する必要がないので、受光素子や信号処理回路のレイアウトを工夫することにより、パッケージ下部29の短辺の長さ64はさらに短くすることができる。すなわち、半導体レーザチップ43は第1および第2のSiチップ37、42の第1および第2の側面50、51に配置するので、Siチップの主面には受光素子だけでなく信号処理回路や配線等を主面全体の面積を有効に活用して作製することができる。さらに、書き換え型光ディスクによるさらなる高速の記録を実現するために半導体レーザチップ39の高出力化を行う場合は、半導体レーザチップ43の共振器長が長くなる。しかしながら、本実施の形態では、半導体装置30の長辺の長さ63の方向に半導体レーザチップ43の共振器長は伸びることとなり、半導体装置30の形状は変わらないので薄型化・小型化の障害とはならない。
また、図1(a)および図1(b)からも判るように、半導体レーザチップ43は導電性ワイヤで接続する必要がなく、第1のSiチップ37の第1の側面50と第2のSiチップ42の第2の側面51とで挟み込まれて2つのレーザ電極配線52、53で電気的に接続される。したがって、Siチップの主面上に半導体レーザチップ43へのワイヤボンドのための電極パッドは不要である。また、導電性ワイヤ62は通常のSiデバイスと同様にSiチップに対して高速ワイヤボンディングが可能である。さらに、半導体レーザチップ43は表面電極60および裏面電極61の全体から放熱する構造で第1および第2のSiチップ37、42やサブマウント49に接続されている。しかも、サブマウント49は半導体レーザチップ43の発熱の大きい活性層に近い表面電極60側で接続されるので、サブマウント49が高放熱の材料、例えばAlNやSiCなどで作製されれば、より大きい放熱効果が期待できる。そして、半導体レーザチップ37の低電流動作が実現し、高い信頼性が期待できる。
また、半導体レーザチップ43がサブマウント49に取り付けられる結果、レーザ光47が第1および第2のSiチップ37、42の第1の側面50と第2の側面51とに平行で、かつこれらの側面のほぼ中央から出射されることとなる。したがって、ミラー部44の反射面48の中央にレーザ光47の反射点位置である見かけの発光点55が位置し、反射面48の面積を有効に使って、半導体装置30から効率的にレーザ光47を取り出すことができる。
また、本実施の形態では、半導体レーザチップをサブマウントに取り付けて第1のSiチップの側面に配置する例で説明したが、半導体レーザチップを第1のSiチップの側面に直接配置する構成としてもよい。このような構成により、サブマウントが不要となり、サブマウントを取り付ける工程も省けることで、半導体装置の低コスト化ができる。また第1のSiチップとサブマウントの半田接続部がなくなることで精度向上ができ、量産性が向上できる。
ところで、書き換え型光ディスクでは高出力半導体レーザの光出力の制御が重要である。光出力が必要以上に増大すると光ディスクに記録した情報を消去する、または半導体レーザに大きい負荷をかけて信頼性に影響を与えるような問題が生じることがある。また、光出力が所定の出力より小さいと光ディスクに記録するときに、前に記録されていた内容の消去が不十分となり、記録そのものが不完全にしかできないという問題が生じる、または記録されている情報を正確に読み取れないという問題を生じることがある。したがって、高出力半導体レーザの光出力を一定にして、かつ正確に制御することは非常に重要である。そのためには、高出力半導体レーザから光ディスクの方へ出射するレーザ光の一部を検出して、その検出値を基に光出力が一定になるように、レーザ電源の電流値を制御することが通常行われる。
図2に高出力半導体レーザの光出力の一部を検出するためにミラー部44に形成した光出力モニター用の受光素子を示す。図2(a)は第1の実施の形態における光集積素子の半導体レーザチップおよびミラー部の部分を拡大して上方から見た概略構成図を示す。ただし、説明を判りやすくするために第2のSiチップ42は省いて示している。
図2(a)で第1のSiチップ37の主面33上には受光素子34、36と半導体レーザチップ43に電流を注入するためのレーザ電極配線52が形成されている。また、第1のSiチップ37の第1の側面50には、サブマウント49のレーザ接続面27と表面電極60が接続された半導体レーザチップ43が配置されてレーザ電極配線52と電気的に接続されている。なお、半導体レーザチップ43とサブマウント49のレーザ接続面27はハンダ接続部28で、サブマウント49の第1のSiチップ37との接続面26とレーザ電極配線52はハンダ(図示せず)により接続されている。
ところで、半導体レーザチップ43の前端面45から出射したレーザ光47は、ミラー部44の反射面48の見かけの発光点55で反射したのち、垂直上方に出射して光ディスク(図示していない)に達する。レーザ光47が反射面48で反射するときにSi反射面上に金属薄膜や誘電体薄膜を形成して、例えば、1から2%程度のレーザ光が透過するようにして、レーザ光47の一部が光出力モニター用の受光素子66で受光できるようにしている。
また、図2(b)は図2(a)のC−C線で切断した断面を矢印Dの方向から見た半導体レーザチップと光出力モニター用の受光素子との周辺を拡大した概略断面図を示す。光出力モニター用の受光素子66は、例えば、p型のSi基板67にn型のドーパントであるAs等をイオン注入してn型領域68を形成してPN接合を作ることにより作製される。この構成により、レーザ光全体の光出力を推定して、所望の光出力が正確に維持されるようにレーザ光を駆動する電流値を制御することができる。したがって、一定の出力のレーザ光がさらに安定して半導体装置から出力される。
なお、図2(b)に示すように、サブマウント49のレーザ接続面27の半導体レーザチップ43の後端面46の後方に光出力モニター用の受光素子65を形成することにより、半導体レーザチップ43の後端面46から出射するレーザ光(図示せず)の一部を受光して同様に半導体装置の光出力を一定に制御することもできる。
図3に半導体レーザチップの実装の構造について半導体レーザチップ周辺を拡大した概略構成図を示す。図3(a)は第1のSiチップの第1の側面に半導体レーザチップを搭載したサブマウントが実装されている要部を上方から見た概略構成図、図3(b)は図3(a)の矢印Eの方向から半導体レーザチップの実装の要部を見た概略構成図である。
図3(a)および図3(b)より、Siチップ37の主面33には、半導体レーザチップ43が実装されている第1の側面50に隣接してSiチップ37の角部を面取りされた溝状の隣接面69と溝部72が形成されている。半導体レーザチップ43に電流を注入する配線は、主面33上のレーザ電極配線52と隣接面69上のレーザ電極配線70とがそれぞれ連続してつながった状態で形成され、第1の側面50のレーザ電極71に接続されている。半導体レーザチップ43の表面電極(図示していない)とレーザ電極71はハンダ接続部73で接続されている。
このように、Siチップ37の第1の側面50を、半導体レーザチップ43を搭載するサブマウント49の搭載位置を残して面取りするような隣接面69を形成することにより、半導体レーザチップ43は第1のSiチップ37の第1の側面42の所定の位置にさらに精度よく固定される。また、放熱のよい金属、例えば、金で電極71を作製することにより、半導体レーザチップで生じた熱は、この金属の電極71を介してさらに効率よく放熱することができる。ここでは連続した電極70、52を介して効率よく放熱される。
また、図3(b)からも明らかなように、ハンダ付けのときにハンダが多いときでも、半導体レーザチップ43の側面にハンダが盛り上がらず隣接面69や溝部72の方に流れるのでショート等が発生せず、高い信頼性が得られることとなる。
次に、本実施の形態の半導体装置30の製造方法について図4に示す。
図4は第1の実施の形態における半導体装置の製造方法を示す工程断面図であり、全て図1(a)のB−B線で切断した工程断面図で示す。
図4(a)に中空のパッケージ下部29を示す。金属部分と樹脂部分とからなり、パッケージ内部の半導体チップが接着される金属基台32や導電性ワイヤが接着されるリード端子59の表面は樹脂で覆われずに金属面が露出した状態になっている。金属基台32とリード端子59は金属からなり、それ以外のパッケージ下部29は樹脂でできている。
図4(b)で、金属基台32上にエポキシやポリイミドが主剤の銀ペーストからなる固着部材74をディスペンサーで適量塗布する。この固着部材74は導電性粉末が練り込まれた半硬化エポキシシートであってもよい。図4(c)で固着部材74上にパッケージ下部29の中心に対して適正な位置に光集積素子31を配置したのち、加熱により光集積素子31を金属基台32に固着する。この光集積素子31は、次の手順により構成される。まず、図1(a)で示したように主面33上に信号検出用の受光素子34、35、36が形成された第1のSiチップ37が、その第1の側面42にサブマウント49にハンダ接続部で接続された高出力の半導体レーザチップ43が配置された状態で、図4(c)に示すように金属基台32上に配置される。次に、ミラー部44がパッケージ下部29に配置されて、その反射面上のレーザ光の反射点位置がパッケージの中央領域になるように調整される。そして、第2のSiチップ(図示せず)がその第2の側面が半導体レーザチップ43の裏面電極を挟み込むように配置されて、光集積素子31が構成される。
ところで、このような第1のSiチップ37は、通常のバイポーラSiプロセスによりSi基板上に形成される。例えば、p型Si基板上にSiのi層をエピタキシャル工程で積層したのち、n型領域およびp型領域をイオン注入により形成して、受光素子やトランジスタおよび回路部品等を形成する。第2のSiチップも同様に製作される。また、ミラー部44は主面に上記受光素子やトランジスタおよび回路部品等を形成したのち、反射ミラー面を形成する領域以外をフォトレジスト等で覆い、例えば、異方性エッチャントを用いたウェットエッチングによりSi結晶の低指数面がミラー面となるように形成する。このようにすると、ミラー部44にも回路や受光素子を形成できる。
また、反射ミラー面を作製するときに、例えば、<110>方向を軸として約10°のオフアングルを持たせた(100)面を主面として用いると、反射ミラー面はSiの主面に対して45°の面として形成される。また、反射ミラー面は異方性エッチャントにより、Siの低指数面の1つである(111)面が露出した面となるので、光学的に平坦な良好な反射面が形成できる。この(111)面の上に金属薄膜を付けて反射ミラー面の反射率を95%以上に増加させることができる。具体的には、例えば、反射ミラー面にプラズマCVD法でSiN膜を300nm形成したのち、金属薄膜として金属蒸着法によりTiを100nm、Auを500nmの厚さで順に積層して形成する。
このように作製された第1のSiチップ37は次に半導体レーザチップ43を配置する側面上に半導体レーザチップ43の表面電極(図示していない)とハンダ接続されたサブマウント49と接続する電極(図示していない)と、この電極と主面33上のレーザ電極パッド54とを接続するレーザ電極配線52が形成される。この工程は、例えば、側面の電極や配線を形成する以外の部分はフォトレジスト等でマスクされ、蒸着法等によりTi/Auが蒸着されて、リフトオフにより電極や配線が形成される。
この複数の電極(図示せず)により、Si主面上の受光素子やトランジスタおよび回路部品等により信号処理された出力は、光ピックアップの各信号出力としてリード端子59からパッケージの外部の回路に出力される。
このように形成された光集積素子31は、図4(d)に示すように導電性ワイヤでパッケージ下部29のリード端子59に接続される。すなわち、Si主面33上の複数の電極は、例えば、Alの導電性ワイヤ75でリード端子59と接続される。
さらに、図4(e)に示すように、パッケージ上部76は接着剤77によりキャップ部品としてパッケージ下部29に接着される。このパッケージ上部76はレーザ光をよく透過する、例えば、ポリオレフィン系の透明な樹脂材料を用いて射出成型により作製する。パッケージ上部76の外側の面78にはレーザ光の一部を分岐する回折光学素子79が形成されている。この回折光学素子79により、光ディスク(図示していない)から反射して戻ってきたレーザ光は、一部のレーザ光が回折されて主面33上の信号処理用受光素子34、35、36に導かれて光信号を受信することとなる。
なお、光ピックアップにおいて半導体装置の外部に回折光学部品を配置するときはパッケージ上部76には回折光学素子79が形成されない。
また、本実施の形態では、第1のSiチップ、第2のSiチップ、ミラー部はそれぞれ個別に作製した例で説明したが、これらが全て一体化したSiチップを製作して、スリット上の隙間にサブマウントに搭載された半導体レーザチップを挿入して、例えばハンダ接続等で実装することにより半導体装置を実現してもよい。
このような構成により、半導体レーザチップはSiチップの側面に確実に固定されて主面上の配線と接続されるので、さらに電気的にも光学的にも安定に薄型化・小型化された半導体装置を製造することができる。
(第2の実施の形態)
図5に本発明の第2の実施の形態における半導体装置80の概略構成図を示す。図5(a)は第2の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見た概略構成図、図5(b)は半導体装置の主要な構成部品である光集積素子の実装状態の斜視図を示す。
図5(a)、図5(b)において、パッケージ下部29の金属基台32の上に光集積素子81が実装されている。第1の実施の形態と異なり第1のSiチップとミラー部とが個別の部品として実装されているのではなく、第1のSiチップ82にミラー部83が一体化して形成されている。したがって、光集積素子81は第1のSiチップ82、第2のSiチップ84および半導体レーザチップ43とから構成されている。
すなわち、この光集積素子81は、主面33に信号処理用受光素子34、35、36を形成した第1のSiチップ82と、レーザ光47を出射する半導体レーザチップ43と、主面38に回路(図示せず)および信号検出用受光素子39、40、41を形成した第2のSiチップ84と、レーザ光47を反射する反射ミラー面85を有するミラー部83とを主要な要素として構成されている。なお、半導体レーザチップ43は第1および第2のSiチップ82、84の主面33、38に隣接した第1および第2の側面50、51に挟まれて配置されている。なお、半導体レーザチップ43は図5(b)に示すようにサブマウント49に接続された状態で2つのSiチップに挟み込まれている。
この半導体レーザチップ43の前端面45から出射するレーザ光47は、前端面45に対向して実装されたミラー部83の反射面85により、主面33、38に対して垂直に主面33、38側にレーザ光47として出射される。
光ディスクの信号を読み取る方法については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。このように第1のSiチップ82にミラー部83が一体化された構成になっていると、ミラー部83と半導体レーザチップ43の位置合わせが半導体レーザチップ43を精度よく組み立てることだけで実現できる。
すなわち、本実施の形態では、半導体装置80における主要な実装精度は半導体レーザチップ43を所定の実装位置に実装することだけで決まる。
なお、図3で示す第1の実施の形態で説明したように第1のSiチップ82の主面33と第1の側面50との間に隣接面を設けて半導体レーザチップ43の電極や接続電極と主面上の電極をつなぐ配線を形成してもよい。
また、本実施の形態では第1のSiチップにミラー部が一体化された構成の半導体装置を説明したが、第2のSiチップにミラー部が一体化された構成の半導体装置を用いてもよい。
(第3の実施の形態)
図6に本発明の第3の実施の形態における半導体装置90の概略構成図を示す。図6(a)は第3の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見た概略構成図、図6(b)は半導体装置の主要な構成部品である半導体レーザチップが実装された第1のSiチップ、第2のSiチップおよび第3のSiチップからなる光集積素子の実装状態の斜視図を示す。ここで、第1のSiチップ91は、半導体レーザチップ43が塔載され受光素子と電子回路が集積された光集積素子となっている。また、第2のSiチップ92も受光素子と電子回路が集積された光集積素子であり、第3のSiチップ93も受光素子、電子回路および反射面からなるミラーが集積された光集積素子である。
図6(a)において、パッケージ下部29の金属基台32の上に光集積素子である第1のSiチップ91、第2のSiチップ92および第3のSiチップ93が実装されている。
この第1のSiチップ91は主面33上に信号検出用受光素子34および電子回路を形成し、その第1の側面50に半導体レーザチップ43を実装している。第2のSiチップ92も同様に主面38上に信号検出用受光素子40、41および電子回路を形成し、その第2の側面51に形成されたレーザ電極配線53により半導体レーザチップ43の裏面電極61と電気的に接続されている。また、第3のSiチップ93は主面94上に信号検出用受光素子35、36、39が、その一側面に反射ミラー面95が形成されている。第1、第2および第3のSiチップ91、92、93は、組立の位置関係が精密に決められて金属基台32上に実装されている。なお、半導体レーザチップ43の前端面45から出射されるレーザ光47は、前端面45に対向して実装された第3のSiチップ93の反射面95により、主面33、38、94に対して垂直に主面側に出射される。
光ディスクの信号を読み取る方法については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。このように第1のSiチップ91、第2のSiチップ92および第3のSiチップ93を個別の部品として製作することができると、これらのSiチップを一体化した複雑な形状のSi素子を製作しなくてすむ。また、第3のSiチップ93の一側面に反射ミラー面95を形成する工程も一側面全体に構成するので、第1および第2の実施の形態で用いる工程よりも簡単な工程で実現できる。すなわち、3つのSiチップに塔載する受光素子や回路の構成要素を分けて、それぞれのSiチップの形状を簡素化することで量産性を向上させることができるので、半導体装置90全体の低コスト化を図ることができる。
また、図6(b)に示すように、第3のSiチップ93の反射ミラー面95の下部の平坦面96と第1のSiチップ91または第2のSiチップ92の対抗する平坦面をつき合わせて接触させることで、第1または第2のSiチップ91、92と第3のSiチップ93との一方向の組立精度は確保することができる。したがって、各Siチップの平坦面に、例えばSiのへき開面などの低指数面を利用することにより、平坦面同士を接着して組立精度を確保すれば、半導体装置90における主要な実装精度は半導体レーザチップ43を所定の実装位置に実装することだけで決まることとなる。
なお、図3で示す第1の実施の形態で説明したように第1のSiチップ91の主面33と第1の側面50との間に隣接面を設けて半導体レーザチップ43の電極や接続電極と主面上の電極をつなぐ配線を形成してもよい。
(第4の実施の形態)
図7(a)は第4の実施の形態における光ピックアップ装置を示す模式図であり、第1から第3の実施の形態で示した半導体装置を搭載した光ピックアップ装置(以下、光ピックアップとする)101の模式図を示す。
図7(a)の半導体装置100の半導体レーザチップ(図示していない)より出射したレーザ光102は、例えば、コリメートレンズ等の光学部品103で平行光にコリメートされ、立ち上げミラー104により光路を90°折り曲げられたのち、対物レンズ105により光ディスク106上に記録されたピット上に焦点を結ぶ。このピット上の信号を読み取ったレーザ光102は光ディスク106で反射されて、同じ経路を逆に進んで半導体装置100に戻る。このときに半導体装置100のパッケージ上部に形成された回折光学素子(図示していない)により、レーザ光107は分岐されて受光素子(図示していない)に入射して光ディスクに記録された信号を読み取る。なお、光ディスク106はスピンドルモータで回転している回転軸109により回転している。
このように構成された光ピックアップ101の厚さは半導体装置100の幅107で決まり、小型化の指標である投影面積は半導体装置100の高さ108に影響される。本実施の形態では、図9で示した従来の光ピックアップ20に対して厚さで80%、投影面積で75%の光ピックアップ101が実現できた。
図7(b)は第4の実施の形態におけるパッケージ上部に回折光学素子を形成していない半導体装置を搭載した光ピックアップ装置を示す模式図であり、第1から第3の実施の形態で示した半導体装置のうちパッケージ上部に回折光学素子を形成していない半導体装置120を搭載した光ピックアップ121の模式図を示す。
図7(b)の半導体装置120の半導体レーザチップ(図示していない)より出射したレーザ光102は、例えば、コリメートレンズ等の光学部品103で平行光にコリメートされ、立ち上げミラー104により光路を90°折り曲げられたのち、対物レンズ105により光ディスク106上に記録されたピット上に焦点を結ぶ。このピット上の信号を読み取ったレーザ光102は光ディスク106で反射されて、同じ経路を逆に進んで半導体装置120に戻る。このときに光学部品103と立ち上げミラー104の間に配置された
回折光学部品122により、レーザ光107は分岐されて光学部品103で集光されて受光素子(図示していない)に入射して光ディスクに記録された信号を読み取る。なお、光ディスク106はスピンドルモータで回転している回転軸109により回転している。
このように構成された光ピックアップ121の厚さは半導体装置120の幅107で決まり、小型化の指標である投影面積は半導体装置120の高さ108に影響される。本実施の形態では、図9で示した従来の光ピックアップ20に対して厚さで80%、投影面積で75%の光ピックアップ101が実現できた。
図8は本発明の光ピックアップを用いた光ディスクドライブを示す概略構成図であり、本実施の形態の光ピックアップ101または121を用いた光ディスクドライブ装置(以下、光ディスクドライブとする)110を示す。
図8において、光ディスクドライブ110は光ディスク106を回転するドライブ機構により回転軸109を駆動している。光ディスク106の信号の記録・再生のために、光ピックアップ101または121はディスクの半径方向に移動自在なトラバース機構の支持軸111、112により、移動方向113を移動する。光ピックアップ101または121には薄型化・小型化された本発明の半導体装置100または半導体装置120が塔載されているので、光ピックアップ101または121は、図8で説明したように薄型化・小型化されている。したがって、光ピックアップ101または121の半径方向の幅114も小さいので、光ディスクドライブ110も薄型化・小型化することができる。
なお、本実施の形態において、高出力半導体レーザは、波長780nm帯のAlGaAs系半導体レーザや波長650nm帯のAlGaInP系半導体レーザを用いて説明したが、書き換え型光ディスクに用いることができる高出力半導体レーザであれば、青色レーザや紫外光レーザを用いてもよい。また、2波長レーザや3波長レーザ等の多波長レーザを用いてもよく、半導体レーザチップもモノリシックに形成されていても、ハイブリッドに複数のチップが実装されていてもよい。
なお、本実施の形態において、受光素子を主面に作製するチップはSi材料で説明したが、受光素子を形成できる他の材料、例えば、化合物半導体のAlGaAs、AlGaInP、AlGaN,SiC,SiGeCや他の材料を用いて構成してもよい。
なお、本実施の形態において、パッケージについては樹脂モールドパッケージを用いて説明したが、他の樹脂パッケージや金属パッケージ、セラミックパッケージなどを用いてもよく、パッケージの材料や形態については光デバイスに用いられるものであれば制限はない。
また、上記各実施の形態では、回路や受光素子が搭載されるSiチップを限定して説明したが、第1のSiチップ,第2のSiチップならびに第3のSiチップのいずれにいくつの回路や受光素子を搭載する構成としてもかまわない。
本発明は、半導体装置を薄型化・小型化し、これを用いた薄型・小型の光ピックアップ装置および、この光ピックアップ装置を搭載した薄型・小型の光ディスクドライブ装置を提供することができ、書き換え可能な光ディスクに用いる、レーザと受光素子とを集積した半導体装置とその製造方法、および、この半導体装置を搭載することで薄型化・小型化が実現可能な光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置等に有用である。
(a)第1の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見やすくした概略構成図(b)半導体装置の主要な構成部品である光集積素子の実装状態の斜視図 (a)第1の実施の形態における光集積素子の半導体レーザチップおよびミラー部の部分を拡大して上方から見た概略構成図(b)半導体レーザチップと光出力モニター用の受光素子との周辺を拡大した概略断面図 (a)第1のSiチップの第1の側面に半導体レーザチップを搭載したサブマウントが実装されている要部を上方から見た概略構成図(b)図3(a)の矢印Eの方向から半導体レーザチップの実装の要部を見た概略構成図 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法を示す工程断面図 (a)第2の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見た概略構成図(b)半導体装置の主要な構成部品である光集積素子の実装状態の斜視図 (a)第3の実施の形態の半導体装置のパッケージ上部を外して半導体装置の内部構成を見た概略構成図(b)半導体装置の主要な構成部品である半導体レーザチップが実装された第1のSiチップ、第2のSiチップおよび第3のSiチップからなる光集積素子の実装状態の斜視図 (a)第4の実施の形態における光ピックアップ装置を示す模式図(b)第4の実施の形態におけるパッケージ上部に回折光学素子を形成していない半導体装置を搭載した光ピックアップ装置を示す模式図 本発明の光ピックアップを用いた光ディスクドライブを示す概略構成図 (a)従来の半導体装置の要部である光集積素子を示す模式図(b)従来の半導体装置のパッケージ上部を外した全体の模式図 従来の半導体装置を搭載した従来の光ピックアップを例示する模式図
符号の説明
1,67 Si基板
2,33,38,94 主面
3,34,35,36,39,40,41,65,66 受光素子
4 底面
5,43 半導体レーザチップ
6 ミラー面
7,47,56,56a,56b,56c,56d,57,57a,57b,57c,57d,102 レーザ光
8 反射位置
9,29 パッケージ下部
10,30,80,90,100,120 半導体装置
11,32 金属基台
12,31,81,97 光集積素子
13,59 リード端子
14 筐体
15,76 パッケージ上部
16,106 光ディスク
17,103 光学部品
18,104 立ち上げミラー
19,105 対物レンズ
20,101,121 光ピックアップ
21,64 短辺の長さ
22,108 高さ
26 接続面
27 レーザ接続面
28,73 ハンダ接続部
37,82,91 第1のSiチップ
42,84,92 第2のSiチップ
44,83 ミラー部
45 前端面
46 後端面
48,85,95 反射ミラー面
49 サブマウント
50 第1の側面
51 第2の側面
52,53,70 レーザ電極配線
54 レーザ電極パッド
55 見かけの発光点(反射点位置)
58 電極
60 表面電極
61 裏面電極
62,75 導電性ワイヤ
63 長辺の長さ
68 n型領域
69 隣接面
71 レーザ電極
72 溝部
74 固着部材
77 接着剤
78 外側の面
79 回折光学素子
93 第3のSiチップ
96 平坦面
107,114 幅
109 回転軸
110 光ディスクドライブ
111,112 支持軸
113 移動方向
122 回折光学部品

Claims (24)

  1. パッケージに搭載されてレーザ光を出射および受光する半導体装置であって、
    主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第1のSiチップと、
    主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと
    前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、
    前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部と、
    をパッケージの基台上に具備し、
    前記半導体レーザチップは前記第1のSiチップの主面に隣接した第1の側面に配置されて、かつ前記第2のSiチップの主面に隣接した第2の側面に形成されるレーザ電極と前記第1の側面に配置された面と対向する面で電気的に接続され、
    前記レーザ光は前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されて、かつ前記半導体レーザチップの前記前端面に対向して配置される前記ミラー部により、前記第1のSiチップの主面に対して垂直に前記主面側へ出射することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のSiチップと前記ミラー部とが同一のSi基板上に一体で構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2のSiチップと前記ミラー部とが同一のSi基板上に一体で構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップと前記ミラー部とが別々のSi基板上に個別に構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. パッケージに搭載されてレーザ光を出射および受光する半導体装置であって、
    主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第1のSiチップと、
    主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、
    前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、
    前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部と、
    主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第3のSiチップと、
    をパッケージの基台上に具備し、
    前記半導体レーザチップは前記第1のSiチップの主面に隣接した第1の側面に配置されて、かつ前記第2のSiチップの主面に隣接した第2の側面に形成されるレーザ電極と前記第1の側面に配置された面と対向する面で電気的に接続され、
    前記ミラー部は前記第3のSiチップと同一のSi基板上に形成され、
    前記レーザ光は前記パッケージの長辺方向と同じ方向に出射されて、かつ前記半導体レーザチップの前記前端面に対向して配置される前記ミラー部により、前記第1のSiチップの主面に対して垂直に前記主面側へ出射することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記第1のSiチップの主面に隣接した前記第1の側面と前記半導体レーザチップとの間にサブマウントを配置することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体レーザチップが接続されている前記サブマウントの主面に受光素子を形成し、前記半導体レーザチップの後端面から出射するレーザ光を受光することを特徴とする請求項6の半導体装置。
  8. 前記第1のSiチップの前記第1の側面と前記半導体レーザチップまたは前記サブマウントとの間に電極を配置することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1のSiチップの主面と前記第1の側面との間に挟まれた隣接面の上に、前記半導体レーザチップの表面電極面または前記サブマウントの接続面の少なくとも一部と接続された配線が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体レーザチップまたは前記サブマウントが接続されている前記第1のSiチップの前記第1の側面が前記レーザ光の出射方向に垂直な方向に狭くなるように溝部が形成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記ミラー部は前記レーザ光の一部が前記反射面を透過して検出される受光素子を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記ミラー部の前記反射面がSiの低指数面からなることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記レーザ光が前記ミラー部の前記反射面で反射する反射点位置が前記パッケージの中央領域に配置されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記信号検出用受光素子が前記反射点位置から見て対称の位置に配置されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記パッケージは前記基台を有するパッケージ下部と前記レーザ光をパッケージ外部に取り出すパッケージ上部とを備える構成からなることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記パッケージ上部は、少なくとも一部に前記レーザ光の一部を分岐する回折光学素子を備えることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部とを準備する工程と、
    前記第1のSiチップ、前記第2のSiチップ、前記半導体レーザチップおよび前記ミラー部をパッケージ下部の基台上に接着する装着工程を具備し、
    前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップを準備する工程が、前記第1のSiチップの前記第1の側面に前記半導体レーザチップを配置して接続するための第1のレーザ電極と、前記半導体レーザチップの裏面電極を前記第2のSiチップの前記第2の側面と接続する第2のレーザ電極とを形成するレーザ電極形成工程を備え、
    前記装着工程に際し、前記半導体レーザチップの表面電極が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続されたのちに前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置されるレーザ配置工程と、前記第2のSiチップの前記第2の接続電極と前記半導体レーザチップの前記裏面電極とが接続され、かつ前記第2のSiチップが前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置される工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 主面に信号検出用受光素子を形成する第1のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第2のSiチップと、主面に回路および信号検出用受光素子の少なくとも一方を形成する第3のSiチップと、前端面からレーザ光を出射する半導体レーザチップと、前記レーザ光を反射する反射面を有するミラー部とを準備する工程と、
    前記第1のSiチップ、前記第2のSiチップ、前記半導体レーザチップ、前記ミラー部および前記第3のSiチップをパッケージ下部の基台上に接着する装着工程を具備し、
    前記第1のSiチップおよび前記第2のSiチップを準備する工程が、前記第1のSiチップの第1の側面に前記半導体レーザチップを配置して接続するための第1のレーザ電極と、前記半導体レーザチップの裏面電極を前記第2のSiチップの第2の側面と接続する第2のレーザ電極とを形成するレーザ電極形成工程を備え、
    前記装着工程に際し、前記半導体レーザチップの表面電極が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続されたのちに前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置されるレーザ配置工程と、前記第2のSiチップの前記第2の接続電極と前記半導体レーザチップの前記裏面電極とが接続され、かつ前記第2のSiチップが前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置される工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 前記レーザ配置工程において、前記半導体レーザチップの表面電極がサブマウントに接続されたのちに、前記サブマウントの主面に前記半導体レーザチップを接続した状態で前記サブマウントの裏面が前記第1のSiチップの前記第1の側面にハンダ接続され、その後前記パッケージ下部の前記基台上に接着して配置されることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記レーザ光をパッケージ外部に取り出すパッケージ上部をパッケージ下部に接着する工程をさらに備えることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 筐体に支持される光ピックアップ装置であって、
    前記レーザ光を出射し、かつ光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光集積装置と、
    前記レーザ光を光ディスク上に絞込む対物レンズと
    を備え、前記光集積装置が請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の半導体装置であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  22. 筐体に支持される光ピックアップ装置であって、
    前記レーザ光を出射し、かつ光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光集積装置と、
    前記レーザ光を光ディスク上に絞込む対物レンズと、
    前記光ディスクで反射したレーザ光の一部を分岐する回折光学素子と
    を備え、前記光集積装置が請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の半導体装置であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  23. 前記光集積装置から出射する前記レーザ光を平行光に変換するコリメートレンズをさらに備えることを特徴とする請求項21または請求項22に記載の光ピックアップ装置。
  24. 請求項21から請求項23のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動自在なトラバース機構と、
    前記光ディスクを回転するドライブ機構と
    を備えることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
JP2006261600A 2006-09-27 2006-09-27 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置 Pending JP2008084396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261600A JP2008084396A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261600A JP2008084396A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008084396A true JP2008084396A (ja) 2008-04-10

Family

ID=39355108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006261600A Pending JP2008084396A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008084396A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509699A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 光学的センサのための光発信器および光受信器
CN106848829A (zh) * 2017-04-17 2017-06-13 武汉盛为芯科技股份有限公司 一种垂直腔面发射同轴封装光电器件及其封装方法
US10381532B2 (en) 2015-10-09 2019-08-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wavelength conversion device and lighting apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509699A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 光学的センサのための光発信器および光受信器
US8851733B2 (en) 2009-10-29 2014-10-07 Siemens Aktiengesellschaft Light signal transmitter and light receiver for an optical sensor
US10381532B2 (en) 2015-10-09 2019-08-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wavelength conversion device and lighting apparatus
CN106848829A (zh) * 2017-04-17 2017-06-13 武汉盛为芯科技股份有限公司 一种垂直腔面发射同轴封装光电器件及其封装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3318811B2 (ja) 半導体発光素子のパッケージ及びその製造方法
US6496469B1 (en) Integrated unit, optical pickup, and optical recording medium drive device
JP2003298173A (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法、並びにそれを用いた光ピックアップ
JP2008084396A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置
US20060262820A1 (en) Semiconductor laser device and optical pickup apparatus having the device
JPH1166590A (ja) 光集積ユニット、光ピックアップ装置およびdvdシステム
US6977951B2 (en) Semiconductor laser apparatus and optical pickup apparatus using same
JP3277736B2 (ja) 半導体素子の封止構造
US20070274362A1 (en) Semiconductor device
JP2001345507A (ja) 半導体レーザおよび光ピックアップ
JP2007115724A (ja) 半導体レーザ装置
KR20050043219A (ko) 광 픽업 모듈 및 그 제조 방법
WO2012172777A1 (ja) 半導体レーザー装置およびその製造方法、光ピックアップ装置
JP4692272B2 (ja) レーザ集積装置及び光ピックアップ装置
US20080237455A1 (en) Light receiving apparatus
JP2000151006A (ja) 半導体レーザ装置
JP2000349384A (ja) サブマウント及び半導体レーザ装置
JPH06290476A (ja) 光半導体装置、半導体レーザーユニット、及び光メモリ装置用光ヘッド
EP1115112A1 (en) Hybrid optical module
JP2002057411A (ja) 半導体レーザ装置および光ピックアップ
JP2002299747A (ja) 光学装置およびその製造方法
JP2003086882A (ja) 半導体レーザ装置
JP2001126288A (ja) ホログラムレーザ
JPH11110790A (ja) 光ヘッド装置
JP2002203336A (ja) 光ピックアップ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430