JP2002344042A - 高電気抵抗を有する磁気抵抗膜 - Google Patents

高電気抵抗を有する磁気抵抗膜

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伸聖 小林
Shigehiro Onuma
繁弘 大沼
Takeshi Masumoto
健 増本
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Research Institute for Electromagnetic Materials
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
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    • H01F10/3227Exchange coupling via one or more magnetisable ultrathin or granular films
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は,省電力磁気素子に用いられる,室温
においてMR比の値が3%以上の大きな磁気抵抗効果を
示し,且つ10μΩcm以上の高い電気比抵抗を有す
る磁気抵抗膜を提供することを目的とする. 【解決手段】 一般式(Fel−a−bCoNi
100−w−x−y−zで表わされ,
LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
上の元素からなるグラニュラー膜で,室温において3%
以上の磁気抵抗効果を有し,且つ10μΩcm以上の
高い電気比抵抗を有する磁気抵抗膜に関する.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,一般式(Fe
l−a−bCoNi100−w−x−y−z
で表わされ,LはRu(ルテニウム),R
h(ロジウム),Pd(パラジウム),Os(オスミウ
ム),Ir(イリジウム),Pt(白金),MはBe
(ベリリウム),Mg(マグネシウム),Al(アルミ
ミウム),Si(シリコン),Ca(カルシウム),T
i(チタン),V(バナジウム),Cr(クロム),M
n(マンガン),Sr(ストロンチウム),Zr(ジル
コニウム),Nb(ニオブ),Mo(モリブデン),B
a(バリウム),Hf(ハフニウム),Ta(タンタ
ル),W(タングステン),希土類元素のうちから選択
される1種または2種以上の元素からなり,高電気抵抗
を有し,室温で大きな磁気抵抗効果を示す磁気抵抗膜に
関するものである.
【0002】
【従来の技術】種々の磁界検出のために,ホール素子,
フラックスゲート素子,磁気インピーダンス効果(M
I)素子,または磁気抵抗(MR)素子などが用いられ
ている.これらの磁界センサーは,サーボモーター,ス
テッピングモーター,ロータリーエンコーダー,水道流
量計などの回転磁界センサ,あるいは地磁気センサとし
ても広く利用されている.また,磁気記録の分野では記
録密度の高密度化を実現するために,異方的磁気抵抗効
果(AMR)を利用した読み出し用ヘッドや,金属人工
格子の巨大磁気抵抗効果(GMR)を利用したスピンバ
ルブヘッドが用いられている.
【0003】電池を電源とする磁界センサーは,電池の
消耗を避けるために,なるべく小さな電流で駆動する必
要がある.しかし,ホール素子は,素子に流す電流値に
比例して感度が大きくなるため,小さな電流では十分な
感度は得られない.一方,パーマロイなどのAMR材料
や金属人工格子は電気比抵抗が小さく,電池の供給する
電圧に対し大きな電流が流れてしまうので,電池の消耗
が早い.電池の長寿命化のためには,素子の電気抵抗を
上げて電流値を抑える必要があり,極めて精度よく微細
パターンに加工するなどの工夫が必要となっている.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池を電源とする省電
力型の磁界センサでは,大きな電流値でなければ出力の
得られないホール素子は用いることはできない.このた
め,MR材料が用いられているが,電気比抵抗が小さい
ために,微細パターンに加工するなどの工程が必要とな
る.MR材料の電気比抵抗が大きければ,素子に流す電
流は少なくなり,電池の消耗が押さえられる.また,微
細加工の必要も無くなり,磁界センサーの製造工程が大
幅に簡略化されることが考えられる.そこで,本発明者
らは,大きな電気比抵抗を有し,なお且つ大きなMR比
を有する材料を得ようとするものである.
【0005】本発明は上記の事情を鑑みてなされたもの
で,大きな電気比抵抗を有し,且つ大きなMR比を有す
る,磁気抵抗薄膜材料を提供することを目的とする.
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の事情を
鑑みて鋭意努力した結果であり,一般式(Fe
l−a−bCoNi100−w−x−y−z
で表わされ,LはRu,Rh,Pd,O
s,Ir,Ptのうちから,MはBe,Mg,Al,S
i,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,
Mo,Ba,Hf,Ta,W,希土類元素のうちから選
択される1種または2種以上の元素と少量の不純物から
なるグラニュラー膜で,室温において3%以上の磁気抵
抗効果を示すことを見出した.これらの薄膜はスパッタ
法によって作製されるが,例えばRFスパッタ成膜装置
を用い,純Fe,純Ni,純Coあるいは合金円板上に
Ru,Rh,Pd,Pt,酸化物あるいはフッ化物等の
チップを均等に配置した複合ターゲットを用いて行なう
か,金属ターゲットと酸化物あるいはフッ化物ターゲッ
トを同時にスパッタして行う.この際導入されるガス
は,純Ar(アルゴン)あるいはAr+O等の混合ガス
を用いる.また,基板温度を100〜800℃の範囲の
適当な温度に保ちながら成膜することによって,MR特
性を改善することが出来る.
【0007】本発明の特徴とするところは次の通りであ
る.第1発明は,一般式(Fel−a−bCo
100−w−x−y−zで表わ
され,LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうち
から,MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,
Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,T
a,W,希土類元素のうちから選択される1種または2
種以上の元素であり,かつ組成比a,x,y,zは原子
比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜に関する.
【0008】第2発明は,電気比抵抗値が10μΩc
m以上であり,かつ保磁力が30Oe以下であることを
特徴とする請求項1に記載の高電気抵抗を有する磁気抵
抗膜に関する.
【0009】第3発明は,薄膜の構造がグラニュラー構
造であり,膜中に超常磁性成分が存在することを特徴と
する請求項1または請求項2に記載の高電気抵抗を有す
る磁気抵抗膜に関する.
【0010】第4発明は,請求項1に記載の磁気抵抗膜
と,絶縁物,非磁性物質あるいは強磁性物質からなる薄
膜を交互に積層して作製された多層膜で,室温で3%以
上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜
に関する.
【0011】第5発明は,請求項1に記載の磁気抵抗膜
を作製する際に,基板の温度を100℃以上800℃以
下の温度に設定して作製することを特徴とする,請求項
1ないし請求項4のいずれか1項に記載の高電気抵抗を
有する磁気抵抗膜に関する.
【0012】第6発明は,100℃以上800℃以下の
温度で焼鈍したことを特徴とする,請求項1ないし請求
項4のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵
抗膜に関する.
【0013】第7発明は,一般式(Fel−a−bCo
Ni100−w−x−y−z
表わされ,LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptの
うちから,MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,
V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,H
f,Ta,W,希土類元素のうちから選択される1種ま
たは2種以上の元素であり,かつ組成比a,x,y,z
は原子比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁界セン
サ素子に関する.
【0014】第8発明は,一般式(Fel−a−bCo
Ni100−w−x−y−z
表わされ,LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptの
うちから,MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,
V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,H
f,Ta,W,希土類元素のうちから選択される1種ま
たは2種以上の元素であり,かつ組成比a,x,y,z
は原子比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁界セン
サに関する.
【0015】第9発明は,一般式(Fel−a−bCo
Ni100−w−x−y−z
表わされ,LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptの
うちから,MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,
V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,H
f,Ta,W,希土類元素のうちから選択される1種ま
たは2種以上の元素であり,かつ組成比a,x,y,z
は原子比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録
読出し用磁気ヘッド関する.
【0016】第10発明は,一般式(Fel−a−b
Ni100−w−x−y−
で表わされ,LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Pt
のうちから,MはBe,Mg,Al,Si,Ca,T
i,V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,
Hf,Ta,W,希土類元素のうちから選択される1種
または2種以上の元素であり,かつ組成比a,x,y,
zは原子比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気メモ
リーに関する.
【0016】
【作用】本発明の磁気抵抗膜は,ナノサイズの金属微粒
子(グラニュール)が主にFe,Co,Niあるいはそ
れらの合金とLの合金からなり,それを取り囲む酸化物
あるいはフッ化物からなる絶縁体の薄い粒界相からなる
ナノグラニュラー構造膜になっていることが必要であ
る.これらのナノグラニュラー膜のMRは,絶縁性粒界
相を通過するトンネル電流が,粒界相を挟んで隣り合う
磁性グラニュールの磁化の向きによって変化するスピン
依存トンネル伝導によって発現する.膜の電気比抵抗が
10μΩcm未満の場合では,電流は部分的につなが
った金属粒子を自由に流れ,トンネル伝導は起こらない
ので,MRは生じない.また,電池の消耗を考慮する
と,電気比抵抗がより大きい方が電流を小さく押さえる
ことが可能で,電池の寿命が長くなる.このことから膜
中の絶縁相成分であるM,OおよびFの量が,そ
れぞれx<10,y=0およびz=0で,且つx+y+
z<30である場合は,膜の電気比抵抗が10μΩc
m未満となり,適当でない.一方,非磁性元素のL
W>50,絶縁相成分M,OおよびFが,それぞ
れx>40,y>50およびz>50で,且つx+y+
z>70である場合は,膜の磁性が失われMRは発現し
ない.
【0018】これらの膜に発現するスピン依存トンネル
伝導に起因するMRでは,MR比は用いる磁性体の分極
率が大きいほど大きな値を示すことが知られている.F
e−Pd,Fe−Pt,Co−Pt合金あるいはホイス
ラー合金などは,大きな分極率を有することが計算によ
って求められている(V.I.anisimov et
al,Phys.Met.Metall.68(19
89)53).このように本発明では,分極率の大きな
磁性体を用いることによって,大きなMR比を有する磁
気抵抗膜が実現できる.また,Niは強磁性元素であ
り,MR比を大きくする効果がある.
【0018】磁化曲線とMR特性の磁場依存性が密接に
関係しているために,本発明の磁気抵抗膜の磁化曲線の
保磁力は,30Oe以下であることが望ましい.保磁力
が30Oe以上では,低磁場での磁気抵抗の磁場感度が
小さくなり,適切でない.
【0019】一方,本発明の磁性薄膜は単層の厚い膜で
も十分磁気抵抗効果を示すが,他の絶縁物(例えばAl
N,SiO,BN,ZrO,Al,Mg
,CaF,BaF等),非磁性物質(例えばC
r,Cu,Ag等)あるいは強磁性物質(例えばFe,
Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Co−Ni,F
e−Co−Ni等)からなる層と交互に積層してもよ
い.積層する中間層の物質や膜厚の組み合わせによっ
て,膜応力の軽減,柱状構造の発達の抑制,磁性層間の
静磁結合による軟磁性の改善と,それにもとずく磁気抵
抗の磁場感度の向上などの様々な効果が現われる.同様
な特性の改善が成膜中の基板加熱や熱処理を施す事によ
り行なわれる.具体的には,磁界中あるいは無磁界中に
おいて100℃以上800℃以下の温度で基板を加熱す
るかまたは熱処理することにより,内部応力の緩和と相
分離の促進がおき,特性の改善がなされる.
【0020】
【実施例】本発明を具体的に図を用いてさらに詳しく説
明する. 〔実施例〕薄膜の作製と評価 コンベンショナルタイプのRFスパッタ装置あるいはR
Fマグネトロンスパッタ装置を用い,直径80〜100
mmの純Fe,純Co,純Niあるいは合金円板上に金
属チップをのせたターゲットと酸化物あるいはフッ化物
ターゲットを同時にスパッタすることにより,薄膜を作
製した.スパッタ成膜に際しては純ArあるいはAr+
O混合ガスを用いた.膜厚のコントロールは成膜時間を
加減することによって行い,約1μmになるように調節
した.基板には,約0.5mm厚のコーニング社製#7
059ガラスを用いた.尚,基板は間接水冷あるいは1
00〜800℃の任意の温度に加熱した.成膜時のスパ
ッタ圧力は1〜60mTorrで,スパッタ電力は10
0〜200Wである.スパッタガスにAr+O混合ガス
を用いる場合は,アルゴンに対する酸素の流量比を1〜
10%の範囲で種種選択し,膜中の酸素濃度を変えた.
さらに,作製した薄膜試料には,100〜800℃の温
度で種々の熱処理を施した.
【0021】前記のようにして作製した薄膜試料は,直
流4端子法を基本とする電気比抵抗の測定装置を用い
て,電気比抵抗値と(ρ)と0〜15kOeの磁界中で
の磁気抵抗効果(MR比)を測定した.また磁化曲線は
試料振動型磁化測定装置(VSM)で測定し,膜組成は
ラザフォード後方散乱法(RBS)あるいはエネルギー
分散型分光分析法(EDS)によって決定した.また,
膜の構造は,Cu−Kα線を用いたX線回折法によって
決定した.前記の方法で作製した薄膜と諸特性を表1お
よび表2に示す.
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】図1には,実施例1の条件下で,基板温度
を100℃〜850℃の温度範囲で変えて作製した試料
番号21および155の膜のMR比と,基板温度の関係
を示す.MR比は,基板温度100℃以上で増加し約5
00℃で最大値を示す.そして約600℃以上の温度で
は減少するが,800℃においても基板加熱しない場合
よりも大きな値を示す.850℃以上の温度でMR比が
大きく減少するのは,成膜中に原子の拡散が起こり,グ
ラニュラー構造が得られないためである.図1から明ら
かなように,100℃以上800℃以下の温度範囲で基
板温度を上げて成膜することによって,膜のMR比が向
上する.
【0026】熱処理は,実施例1に示す方法で作製した
膜を,無磁界中および1×10−6Torr以下の真空
中で,850℃以下の任意の温度で約1時間保持した.
図2には,試料番号21および155の単層膜と多層膜
の熱処理温度とMR比の関係を示す.MR比は,熱処理
温度100℃以上で増加し,約500℃で最大値を示
す.そして約600℃以上の温度では減少するが,80
0℃においても熱処理しない場合よりも大きな値を示
す.850℃以上の温度でMR比が大きく減少するの
は,膜中の原子が拡散しグラニュラー構造が壊れるため
である.また,単層膜と多層膜を比較すると700℃以
下の熱処理温度範囲において,多層膜の方が大きなMR
比を示すことがわかる.図3から明らかなように,成膜
後100℃以上800℃以下の温度範囲で熱処理するこ
とによって,膜のMR比が向上し,さらに多層化するこ
とによってMR比が向上する.
【0027】表1に示したサンプルは請求項記載の組成
範囲の膜である.表2に示す通り,これらのサンプルの
MR比はいずれも3%以上で,比較例として挙げた実用
材料であるパーマロイの値を上回る.そして,電気比抵
抗はいずれも10μΩcm以上であり,トンネル伝導
に起因したMRを示すことがわかる.また,保磁力(H
c)はパーマロイと比較すると若干大きいが,30Oe
を大きく下回っている.図3に試料番号18の膜のX線
回折図形を示す.2θが27°付近には主にMgF
らなるフッ化物相からのピーク,また2θが44°付近
には膜中の磁性金属グラニュールに対応するブロードな
ピークが観察される.以上のことから,この膜が微細な
Fe−Co−Ni合金微粒子とフッ化物相の2相からな
るグラニュラー構造を有していることがわかる.
【0028】本発明の高電気抵抗磁気抵抗膜は,MR比
が大きく電気抵抗も高いので,磁界センサ素子および当
該磁界センサ素子からなる磁界センサ,または磁気記録
読出し用磁気ヘッドならびに磁気メモリーに好適であ
る.
【0029】尚,希土類元素とは,Sc(スカンジウ
ム),Y(イットリウム)およびランタン系元素を表
し,磁気抵抗効果に対する添加効果は均等である.
【0030】
【発明の効果】本発明の高電気抵抗磁気抵抗膜は,絶縁
物マトリックスにナノメーターサイズの磁性グラニュー
ルが分散したナノグラニュラー合金薄膜であり,室温で
3%以上の磁気抵抗比を示し,且つ10μΩcm以上
の高い電気比抵抗を有する.このため,素子に流れる電
流値を低減することができるので省電力であり,各種M
R磁界センサに好適で,その工業的意義は大きい.
【図面の簡単な説明】
【図1】基板温度を変えて作製した,(Fe0.4Co
0.4Ni0.236PtIrMg12Nd
2223合金膜(A)および(Fe0.5Co0.3
Ni0.239PhPdSrBa20
25合金膜(B)のMR比と基板温度との関係を示す
特性図である.
【図2】(Fe0.4Co0.4Ni0.236Pt
IrMg12Nd2223合金膜(A)およ
び(Fe0.5Co0.3Ni0.239PhPd
SrBa2025合金膜(B)につい
て,単層膜と,SiOを介して10層積層した多層膜
のMR比と熱処理温度との関係を示す特性図である.
【図3】(Fe0.4Co0.4Ni0.2)Mg19
45合金膜の構造を示すX線回折図形である.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/105 H01L 27/10 447 43/10 G01R 33/06 R (72)発明者 増本 健 宮城県仙台市青葉区上杉3丁目8番22号 Fターム(参考) 2G017 AA10 AD54 5D034 BA02 5E049 AA01 AA09 AC05 BA12 BA16 5F083 FZ10 GA30 JA60 PR33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(Fel−a−bCoNi
    100−w−x−y−zで表わされ,
    LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
    MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
    Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
    W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
    上の元素であり,かつ組成比a,b,w,x,y,zは
    原子比率で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
    示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜.
  2. 【請求項2】電気比抵抗値が10μΩcm以上であ
    り,かつ保磁力が30Oe以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜.
  3. 【請求項3】薄膜の構造がグラニュラー構造であり,膜
    中に超常磁性成分が存在することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗
    膜.
  4. 【請求項4】請求項1に記載の磁気抵抗膜と,絶縁物,
    非磁性物質あるいは強磁性物質からなる薄膜を交互に積
    層して作製された多層膜で,室温で3%以上の磁気抵抗
    効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜.
  5. 【請求項5】請求項1に記載の磁気抵抗膜を作製する際
    に,基板の温度を100℃以上800℃以下の温度に設
    定して作製することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗
    膜.
  6. 【請求項6】100℃以上800℃以下の温度で焼鈍し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜.
  7. 【請求項7】一般式(Fel−a−bCoib
    100−w−x−y−zで表わされ,
    LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
    MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
    Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
    W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
    上の元素であり,かつ組成比a,x,y,zは原子比率
    で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
    示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁界セン
    サ素子.
  8. 【請求項8】一般式(Fel−a−bCoNi
    100−w−x−y−zで表わされ,
    LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
    MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
    Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
    W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
    上の元素であり,かつ組成比a,x,y,zは原子比率
    で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
    示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁界セン
    サ.
  9. 【請求項9】一般式(Fel−a−bCoNi
    100−w−x−y−zで表わされ,
    LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
    MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
    Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
    W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
    上の元素であり,かつ組成比a,x,y,zは原子比率
    で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
    示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録
    読出し用磁気ヘッド.
  10. 【請求項10】一般式(Fel−a−bCoNi
    100−w−x−y−zで表わされ,
    LはRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちから,
    MはBe,Mg,Al,Si,Ca,Ti,V,Cr,
    Mn,Sr,Zr,Nb,Mo,Ba,Hf,Ta,
    W,希土類元素のうちから選択される1種または2種以
    上の元素であり,かつ組成比a,x,y,zは原子比率
    で, 0≦a≦1 0<b≦0.5 0≦w≦50 10≦x≦40 0≦y≦50 0≦z≦50 30≦x+y+z≦70 である組成からなり,室温で3%以上の磁気抵抗効果を
    示し,高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気メモ
    リー.
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