JP2002343801A - 超高周波半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

超高周波半導体装置およびその製造方法

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JP2002343801A
JP2002343801A JP2001141896A JP2001141896A JP2002343801A JP 2002343801 A JP2002343801 A JP 2002343801A JP 2001141896 A JP2001141896 A JP 2001141896A JP 2001141896 A JP2001141896 A JP 2001141896A JP 2002343801 A JP2002343801 A JP 2002343801A
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silicon film
opening
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JP2001141896A
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Hisaaki Tominaga
久昭 冨永
Masamichi Yamamuro
正倫 山室
Hidetaka Sawame
秀孝 沢目
Hirotoshi Kubo
博稔 久保
Shigeyuki Murai
成行 村井
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エミッタ開口部のサイドウォールに沿って設け
たエミッタ拡散源となるポリシリコン層は、膜厚が異な
るためエミッタ領域の深さが不均一であった。また、エ
ミッタ電極もサイドウォールに沿って形成されるのでス
テップカバレッジによる断線が発生していた。 【解決手段】エミッタ開口部をポリシリコン膜により完
全に埋設し、サイドウォールと平坦にする。エミッタ拡
散源の膜厚が均一となるので、エミッタ領域も深さが均
一に形成され、高周波特性の安定したバイポーラトラン
ジスタを実現する。更にポリシリコン膜上に形成するエ
ミッタ電極も平坦になるので断線を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に係り、特に高周波特性を改善できるトラン
ジスタ装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なNPN型のプレーナー型トラン
ジスタの構造を図10に示す。すなわちN+型の半導体
層を具備するN型のコレクタ層51の表面にP型のベー
ス領域53を形成し、ベース領域53表面にN+型のエ
ミッタ領域54を形成し、表面をシリコン酸化膜55で
被膜する。シリコン酸化膜55に開口部を形成してコン
タクトホールとし、ベース電極56とエミッタ電極57
を形成したものである。高周波特性は主としてベース幅
bに依存するので、エミッタ領域54周辺にP+型外部
ベース領域58を設けたグラフトベース型の構造が採用
されている。この形状では、狭いベース幅Wbが得られ
ると同時にベース・コレクタ接合に広がる空乏層の曲率
を緩和し、且つベース取り出し抵抗rbを減じることが
できる。
【0003】また、浅いベース幅Wbを得るためには浅
いエミッタ接合が不可欠であり、このために不純物をド
ープしたポリシリコン層からの不純物拡散によってエミ
ッタ領域54を形成することが行われている(例えば特
開平7−142497号)。
【0004】しかし、グラフトベース型では、ベース領
域53と外部ベース領域58とを別工程で形成するため
に工程が複雑になり、浅いベース領域53を熱拡散で形
成するためその拡散深さがばらつきやすく、高周波特性
のばらつきも大きくなるなどの問題がある。
【0005】それを解決するために、図11に示すよう
な技術も採用されている。
【0006】図11は、従来のNPN型トランジスタ装
置を説明する断面図である。
【0007】ベース領域33は、裏面側にN+型の半導
体層を有するコレクタ層31の表面に形成したP型領域
である。ベース電極層34からの不純物の熱拡散によっ
て所定の拡散深さに形成した拡散領域であり、厚みは
0.1〜0.3μm程度である。
【0008】エミッタ領域38は、ベース領域33表面
に形成されたN+型不純物拡散領域である。
【0009】ベース電極層34は、エミッタ領域38を
除くベース領域33のほぼ全面とコンタクトし、コレク
タ層31上まで覆うポリシリコン層からなる。導電性を
持たせるため、1×1014〜8×1015cm-2程度の不純
物を含み、ベース領域33形成時の拡散源としても活用
される。また、ポリシリコン層に代えてポリシリコンと
シリサイドの多層膜でもよい。ベース電極層34はコレ
クタ層31の一部を覆い、12000Å程度のLOCO
S酸化膜32を介して設けられるのでベース−コレクタ
間の容量も低減できる。この構造により、キャリアが移
動するベース電極層34とエミッタ領域38直下のベー
スとして活性な領域との距離が短くなるためベース取り
出し抵抗rbを低減できる。
【0010】絶縁膜35は、ベース電極層34上を覆っ
て設けられ、エッチバックでサイドウォール36を形成
し、エミッタ領域38が露出するエミッタ開口部とす
る。この絶縁膜35でベース電極層34と、エミッタ拡
散源となるポリシリコン膜37を分離している。また、
サイドウォール36を形成することにより、装置の限界
よりもさらに微小なエミッタ開口部が得られる。つま
り、開口幅0.5μm程度の場合、サイドウォール36
を設けることによりエミッタ開口部をを0.3μm程度
まで低減することができる。つまり、このベース領域3
3から拡散されたエミッタ領域38の面積を従来より低
減でき、ひいては、ベース−エミッタ間容量Creの低減
に大きく寄与できる。
【0011】ポリシリコン膜37は、エミッタ開口部に
被着したポリシリコンであり、エミッタ領域38の拡散
源となるため、ヒ素又はリンが導入され、上部に形成さ
れるエミッタ電極39の一部を構成する。
【0012】エミッタ電極39は、ポリシリコン膜37
とコンタクトし、ポリシリコン膜37の上部に設けられ
る。また、ベース電極(図示せず)は、ベース電極層34
上の絶縁膜35にスルーホールを設け、ベース電極層3
4とコンタクトさせる。
【0013】次に図12から図17に従来のNPN型ト
ランジスタの製造方法の実施の形態を説明する。
【0014】図12は、コレクタ取出しとなるN+型高
濃度層を有するコレクタ層31を準備する。コレクタ層
31表面を清浄化した後、素子分離のために12000
Å程度のLOCOS酸化膜32を形成する。
【0015】図13は、全面にCVD法によりノンドー
プのポリシリコンを膜厚1000〜5000Å程度堆積
し、ボロンをイオン注入してコレクタ層31表面にコン
タクトするベース電極層34を形成する。このポリシリ
コン層は、不純物を含むポリシリコン層の上にシリサイ
ド層を形成して多層構造としても良い。その後、熱処理
してベース電極層34中のボロンをコレクタ層31表面
に拡散して、P型のベース領域33を形成する。つま
り、ベース電極層34はベース領域33全体にコンタク
トしており、ベース電極の接地面積が増加するので、従
来コンタクト孔のみで接地していた場合と比較して大幅
にベース取り出し抵抗rbを低減することができる。
【0016】また、ベース領域33全面に設けられてい
るので、後の工程で形成されるエミッタ直下のベースと
して活性な領域からベース電極までの距離を短縮するこ
とができ、これもベース取り出し抵抗rbの低減に大き
く寄与することになる。
【0017】図14は、予定のエミッタ領域上のベース
電極層をレジストによるマスクをかけてエッチングによ
り除去し、半導体基板を露出させる。その後全面に膜厚
5000Å程度の絶縁膜35を形成する。
【0018】図15は、絶縁膜35を異方性エッチング
によりエッチバックして、サイドウォール36を形成す
る。これにより、ベース電極層34は絶縁膜35で覆わ
れ、予定のエミッタ領域となる半導体基板が露出する。
また、図15からも明らかなように、ベース電極層34
をエッチングした際のフォトエッチングによる開口はこ
の場合0.5μm程度であるが、サイドウォール36に
より、その開口幅が更に微小になっており、例えば0.
3μm程度まで低減することができる。この後の工程で
この開口部から拡散されるエミッタ領域の面積を低減で
きるので、ベース−エミッタ間容量Creの低減に大きく
寄与できる。
【0019】図16は、全面に2000Å程度のポリシ
リコンをCVD法により堆積し、エミッタの開口部をポ
リシリコンで覆う。ポリシリコンはサイドウォール36
を被着し、予定のエミッタ領域にコンタクトする。全面
にエミッタ拡散用のヒ素又はリンをドーズ量1〜8×1
15cm-2程度でイオン注入した後、パターニングしてエ
ミッタの開口部のみにポリシリコン膜37残す。また、
ポリシリコン膜37は、後の工程でエミッタ電極を形成
する際にその一部を構成する。
【0020】図17は、まずポリシリコン膜37から不
純物を拡散してエミッタ領域38を形成する。全体に9
00〜1000℃、0.5〜2時間程度の熱処理を与え
ることにより、ポリシリコン膜37からヒ素を拡散して
エミッタ領域38を形成する。
【0021】更に、ポリシリコン膜37にエミッタ電極
39を形成し、同時に絶縁膜35を開口してベース電極
層34にコンタクトするベース電極(図示せず)を形成
し、裏面に金属を蒸着してコレクタ電極(図示せず)を
形成する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す超高周波
バイポーラトランジスタでは、ベース電極層34上に絶
縁膜35によるサイドウォール36を設けている。これ
はベース電極層34と、エミッタ拡散源となるポリシリ
コン膜37を分離するためである。また、フォトレジス
トによるエッチングでは微細化を進めるにも装置の限界
があるため、サイドウォール36を形成し、より微細化
したエミッタ開口部を形成している。
【0023】しかし、ポリシリコン膜37はサイドウォ
ール36に沿って設けられるため、例えば図11のa点
とb点ではポリシリコン膜37の厚みが異なる。つまり
このポリシリコン膜37中の不純物は不均一に拡散され
て深さの異なるエミッタ領域38を形成していた。エミ
ッタ領域38は高周波を実現するために極めて浅い接合
にしているので、この不純物拡散のばらつきは、高周波
バイポーラトランジスタの性能のばらつきを引き起こす
大きな要因であった。
【0024】また、サイドウォール36の段差に沿って
形成されたエミッタ電極39はアスペクト比が大きく、
配線交差部で断線等を発生する問題もあった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みてなされ一導電型のコレクタ層の表面に形成した逆導
電型のベース領域と前記ベース領域の表面に設けた一導
電型のエミッタ領域と前記ベース領域にコンタクトする
ベース電極層と前記ベース電極層上を覆う絶縁膜と該絶
縁膜で形成されたサイドウォールで囲まれエミッタ領域
が露出したエミッタ開口部と前記エミッタ開口部に設け
られたエミッタ拡散源となるシリコン膜と該シリコン膜
上に設けられたエミッタ電極とを有する超高周波半導体
装置において、前記エミッタ開口部は前記シリコン膜に
より完全に埋設され、前記エミッタ電極は前記シリコン
膜上に平坦に設けられることを特徴とし、エミッタ拡散
源となるシリコン膜の膜厚を均一に設けることにより、
ベース領域表面に安定したエミッタ領域を形成すること
ができるものである。また、エミッタ電極を平坦に設け
ることにより、配線金属の断線を防ぐこともできる。
【0026】また、一導電型のコレクタ層の表面に、ベ
ース電極層および逆導電型のベース領域を形成する工程
と、前記ベース電極層を覆う絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜をエッチバックしてサイドウォールを形成
し、予定のエミッタ領域が露出したエミッタ開口部を形
成する工程と、前記エミッタ開口部を埋設するシリコン
膜を形成する工程と、前記シリコン膜から不純物を拡散
してエミッタ領域を形成する工程と、前記シリコン膜上
にエミッタ電極を形成する工程とを具備することを特徴
とし、特別な工程を追加することなく安定したエミッタ
領域を形成することができ、性能ばらつきの少ないトラ
ンジスタ装置を製造できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をNPN型ト
ランジスタ装置を例に図1から図9を用いて詳細に説明
する。
【0028】図1は、本発明のNPN型トランジスタ装
置を説明する断面図である。
【0029】トランジスタは、ベース領域3と、エミッ
タ領域9と、ベース電極層4と、絶縁膜5と、エミッタ
開口部7と、ポリシリコン膜8aと、エミッタ電極10
とから構成される。
【0030】ベース領域3は、裏面側にN+型の半導体
層を有するコレクタ層1の表面に形成したP型領域であ
る。P型不純物を含むベース電極層4からの熱拡散によ
って所定の拡散深さに形成した拡散領域であり、厚みは
0.1〜0.3μm程度である。
【0031】エミッタ領域9は、エミッタ開口部7のベ
ース領域3表面に形成されたN+型不純物拡散領域で、
0.05〜0.30μm程度の均一な深さを有する。
【0032】ベース電極層4は、エミッタ領域9を除く
ベース領域3のほぼ全面とコンタクトし、コレクタ層1
上まで覆うポリシリコン層からなり、導電性を持たせる
ため、1×1014〜8.0×1015cm-2程度のドーズ量
にてボロン等のP型不純物がイオン注入される。この不
純物を含むベース電極層4は、ベース領域3の不純物拡
散源として活用される。また、ポリシリコン層に代えて
シリサイド層又はポリシリコンとシリサイドの多層膜で
もよい。ベース電極層4はコレクタ層1の一部を覆い、
12000Å程度のLOCOS酸化膜2を介して設けら
れるのでベース−コレクタ間の容量も低減できる。この
構造により、キャリアが移動するベース電極層4とエミ
ッタ領域9直下のベースとして活性な領域との距離が短
くなるためベース取り出し抵抗rbを低減できる。
【0033】絶縁膜5は、ベース電極層4上を覆って設
けられ、エッチバックでサイドウォール6を形成し、エ
ミッタ領域9が露出したエミッタ開口部7とする。この
絶縁膜5でベース電極層4と、エミッタ拡散源となるポ
リシリコン膜8aを分離している。また、サイドウォー
ル6を形成することにより、装置の限界よりもさらに微
小なエミッタ開口部7が得られる。つまり、開口幅0.
5μm程度の場合、サイドウォール6を設けることによ
りエミッタ開口部7をを0.3μm程度まで低減するこ
とができる。つまり、このベース領域3から拡散された
エミッタ領域9の面積を従来より低減でき、ひいては、
ベース−エミッタ間容量Creの低減に大きく寄与でき
る。
【0034】エミッタ開口部7は、サイドウォール6に
囲まれエミッタ領域9が露出している。この開口面積は
フォトエッチングにより開口した場合と比較して更に微
小な面積に開口されている。エミッタ開口部7はポリシ
リコン膜8aにより完全に埋設されている。
【0035】ポリシリコン膜8aは、エミッタ開口部7
を完全に埋設しており、エミッタ領域9の拡散源となる
ため、ヒ素又はリンが導入される。エミッタ開口部7を
完全に埋設するのでその膜厚は均一であり、周囲のサイ
ドウォール6と平坦に設けられる。また、この上部に形
成されるエミッタ電極10の一部を構成する。
【0036】エミッタ電極10は、ポリシリコン膜8a
とコンタクトし、ポリシリコン膜8aの上部に平坦に設
けられる。また、ベース電極(図示せず)は、ベース電極
層4上の絶縁膜5にスルーホールを設け、ベース電極層
4とコンタクトさせる。
【0037】本発明の特徴は、エミッタ開口部7を完全
に埋設するポリシリコン膜8aにある。エミッタ拡散源
となるポリシリコン膜8aはその膜厚が均一であるた
め、不純物が均一に拡散され、0.05〜0.30μm
程度の深さが均一なエミッタ領域9となる。エミッタ領
域9は高周波を実現するために極めて浅い接合にしてい
るので、深さが均一にできれば、性能が安定した高周波
バイポーラトランジスタを実現できる。
【0038】また、ポリシリコン膜8aと、サイドウォ
ール6が平坦になるので、ポリシリコン膜8a上に設け
られるエミッタ電極10も平坦となり、配線の断線等を
防ぐことができる。
【0039】次に図2から図9に本発明の実施の形態を
NPN型トランジスタの製造方法を例に詳細に説明す
る。
【0040】NPN型トランジスタの製造方法は、一導
電型のコレクタ層の表面に、ベース電極層および逆導電
型のベース領域を形成する工程と、ベース電極層を覆う
絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜をエッチバックしてサ
イドウォールを形成し、予定のエミッタ領域が露出した
エミッタ開口部を形成する工程と、エミッタ開口部を埋
設するシリコン膜を形成する工程と、シリコン膜から不
純物を拡散してエミッタ領域を形成する工程と、シリコ
ン膜上にエミッタ電極を形成する工程とから構成され
る。
【0041】本発明の第1の工程は、図2および図3に
示す如く、一導電型のコレクタ層1の表面に、ベース電
極層4および逆導電型のベース領域3を形成することで
ある。
【0042】図2では、コレクタ取出しとなるN+型高
濃度層を有するコレクタ層1を準備する。コレクタ層1
表面を清浄化した後、素子分離のために12000Å程
度のLOCOS酸化膜2を形成する。
【0043】図3では、全面にCVD法によりノンドー
プのポリシリコン層を膜厚1000〜5000Å程度堆
積し、導電性を持たせるためにドーズ量1×1014〜8
×1015cm-2程度のボロン等のP型不純物をイオン注入
する。これにより、コレクタ層1全面にコンタクトする
ベース電極層4が形成される。このポリシリコン層は、
不純物を含むポリシリコン層の上にシリサイド層を形成
して多層構造としても良い。
【0044】その後、熱処理を施し、ベース電極層4に
含まれる不純物をコレクタ層1表面に拡散して、0.1
〜0.3μm程度の拡散深さを有するP型のベース領域
3を形成する。これによりベース電極層4は、ベース領
域3全体にコンタクトし、ベース電極の接地面積が増加
するので、従来コンタクト孔のみで接地していた場合と
比較して大幅にベース取り出し抵抗rbを低減すること
ができる。
【0045】また、ベース領域3全面に設けられている
ので、後の工程で形成されるエミッタ直下のベースとし
て活性な領域からベース電極層4までの距離を短縮する
ことができ、これもベース取り出し抵抗rbの低減に大
きく寄与することになる。
【0046】本発明の第2の工程は、図4に示す如く、
ベース電極層4を覆う絶縁膜5を形成することである。
【0047】予定のエミッタ領域上のベース電極層4を
レジストによるマスクをかけてエッチングにより除去
し、半導体基板を露出させる。その後全面に膜厚200
0〜10000Å程度の絶縁膜5を形成する。この絶縁
膜は酸化膜あるいは、酸化膜と窒化膜の多層膜等であ
る。
【0048】本発明の第3の工程は、図5に示す如く、
絶縁膜5をエッチバックしてサイドウォール6を形成
し、予定のエミッタ領域が露出したエミッタ開口部7を
形成することである。
【0049】絶縁膜5を異方性エッチングによりエッチ
バックして、サイドウォール6を形成する。これによ
り、ベース電極層4は絶縁膜5で覆われ、予定のエミッ
タ領域となる半導体基板が露出したエミッタ開口部7が
形成される。また、図5からも明らかであるが、ベース
電極層4をエッチングした際のフォトエッチングによる
開口が0.5μmの場合、サイドウォール6により、そ
の開口幅が更に微小になっており、例えば0.3μm程
度まで低減することができる。この後の工程でこのエミ
ッタ開口部7から拡散されるエミッタ領域の面積を低減
できるので、ベース−エミッタ間容量Creの低減に大き
く寄与できる。
【0050】本発明の第4の工程は、図6および図7に
示す如く、エミッタ開口部7を埋設するシリコン膜8a
を形成することである。
【0051】本工程は、本発明の特徴となる工程であ
り、図6では、全面に3000Å以上のポリシリコン層
8をCVD法により堆積する。ポリシリコン層8は、エ
ミッタ開口部7を完全に埋設し、予定のエミッタ領域に
コンタクトする。
【0052】次に、図7に示す如く、全面にエミッタ拡
散用のヒ素又はリンをドーズ量5×1014〜8×1015
cm-2程度でイオン注入した後、異方性エッチングにより
全面エッチバックして、エミッタ開口部7を完全に埋設
するポリシリコン膜8aを形成する。また、ポリシリコ
ン膜8aとサイドウォール6は平坦に形成され、ポリシ
リコン膜8aの膜厚は均一に形成される。膜厚が均一で
あれば、後の工程で不純物を拡散してエミッタ領域を形
成する際に、不純物拡散のばらつきが起こらず均一な深
さのエミッタ領域が形成できる。
【0053】また、ポリシリコン膜8aは、後の工程で
エミッタ電極を形成する際にその一部を構成する。
【0054】本発明の第5の工程は、図8に示す如く、
ポリシリコン膜8aから不純物を拡散してエミッタ領域
9を形成することである。
【0055】全体に900〜1000℃、0.5〜2時
間の熱処理を与えることにより、ポリシリコン膜8aか
らヒ素又はリンを拡散してエミッタ領域9を形成する。
ポリシリコン膜8aの膜厚が均一なので、不純物の拡散
にばらつきが出ず、0.05〜0.3μm程度の均一な
深さのエミッタ領域9が形成され、高周波特性のばらつ
きが抑制できる。
【0056】本発明の第6の工程は、図9に示す如く、
ポリシリコン膜8a上にエミッタ電極10を形成するこ
とである。全体に導電性の材料を堆積し、所望の形状に
フォトエッチングして少なくともポリシリコン膜8a上
にエミッタ電極10を形成する。サイドウォール6とポ
リシリコン膜8aは平坦に形成されているので、エミッ
タ電極10も平坦に形成され、従来のように配線交差部
での断線等の発生を防げる。
【0057】また、絶縁膜5を開口してLOCOS酸化
膜2上のベース電極層4の一部を露出するスルーホール
を形成し、エミッタ電極10形成と同時にベース電極層
4にコンタクトするベース電極(図示せず)を形成する。
更に裏面に金属を蒸着してコレクタ電極(図示せず)を
形成する。
【0058】尚、本発明の実施の形態ではNPN型トラ
ンジスタを例に説明したが、導電性を逆にしたPNP型
トランジスタでも実施が可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明の構造に依れば、第1に、深さが
均一なエミッタ領域を得られる。エミッタ開口部7を完
全に埋設するポリシリコン膜8aは、エミッタ拡散源で
あり、その膜厚が均一である。これにより、不純物が均
一に拡散され、0.05〜0.3μm程度の深さが均一
なエミッタ領域9となる。エミッタ領域9は高周波を実
現するために極めて浅い接合にしているので、深さが均
一にできれば、性能が安定した高周波バイポーラトラン
ジスタを実現できる。
【0060】第2に、ポリシリコン膜8aと、サイドウ
ォール6が平坦になるので、ポリシリコン膜8a上に設
けられるエミッタ電極10も平坦となり、ステップカバ
レッジによる配線の断線等を防ぐことができる。
【0061】また、本発明の製造方法に依れば、従来設
けていたエミッタ拡散源となるポリシリコン膜の膜厚お
よびエッチング条件を変更するだけで、均一な深さのエ
ミッタ領域9を形成し、且つ平坦なエミッタ電極10を
形成できる。つまり、特別な工程を増やさずに高周波特
性の安定したバイポーラトランジスタを製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を説明する断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図5】本発明の型半導体装置の製造方法を説明する断
面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図10】従来の半導体装置を説明する断面図である。
【図11】従来の半導体装置を説明する断面図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図14】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図15】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図16】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図17】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
フロントページの続き (72)発明者 沢目 秀孝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 久保 博稔 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村井 成行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5F003 BA97 BB07 BB08 BE07 BH06 BP06 BP21 BP31 BP93 BS06 BS08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型のコレクタ層の表面に形成した
    逆導電型のベース領域と前記ベース領域の表面に設けた
    一導電型のエミッタ領域と前記ベース領域にコンタクト
    するベース電極層と前記ベース電極層上を覆う絶縁膜と
    該絶縁膜で形成されたサイドウォールで囲まれエミッタ
    領域が露出したエミッタ開口部と前記エミッタ開口部に
    設けられたエミッタ拡散源となるシリコン膜と該シリコ
    ン膜上に設けられたエミッタ電極とを有する超高周波半
    導体装置において、 前記エミッタ開口部は前記シリコン膜により完全に埋設
    され、前記エミッタ電極は前記シリコン膜上に平坦に設
    けられることを特徴とする超高周波半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記シリコン膜は隣接する前記絶縁膜と
    平坦であることを特徴とする請求項1に記載の超高周波
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記エミッタ領域はその深さが均一であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の超高周波半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記シリコン膜はヒ素又はリンを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の超高周波半導体装置。
  5. 【請求項5】 一導電型のコレクタ層の表面に、ベース
    電極層および逆導電型のベース領域を形成する工程と、 前記ベース電極層を覆う絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜をエッチバックしてサイドウォールを形成
    し、予定のエミッタ領域が露出したエミッタ開口部を形
    成する工程と、 前記エミッタ開口部を埋設するシリコン膜を形成する工
    程と、 前記シリコン膜から不純物を拡散してエミッタ領域を形
    成する工程と、 前記シリコン膜上にエミッタ電極を形成する工程とを具
    備することを特徴とする超高周波半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン膜はポリシリコンを堆積
    し、不純物導入後エッチバックして前記エミッタ開口部
    を完全に埋設することを特徴とする請求項5に記載の超
    高周波半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エミッタ電極は平坦に形成されるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の超高周波半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シリコン膜にはヒ素又はリンが導入
    されることを特徴とする請求項5に記載の超高周波半導
    体装置の製造方法。
JP2001141896A 2001-05-11 2001-05-11 超高周波半導体装置およびその製造方法 Pending JP2002343801A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008311519A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法
CN102157549A (zh) * 2011-01-26 2011-08-17 上海宏力半导体制造有限公司 Pn结及其制造方法

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