JP2002343225A - 過電流遮断構造 - Google Patents
過電流遮断構造Info
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Abstract
を提供することを目的とする。 【解決手段】 過電流によって遮断すべき通電経路が導
体ワイヤ31,32で構成されるとともに、樹脂封止され
た過電流遮断構造において、導体ワイヤ31,32の近傍
の樹脂被覆層が薄肉の凹部51,52とされ、導体ワイヤ
31が接続されている接続端子11,21の幅W1を、導
体ワイヤ32が接続されている接続端子12,22の幅W
2に比べて小さくし、過電流が流れたときの導体ワイヤ
31,32の熱伝導を異ならせることにより、導体ワイヤ
31,32の温度上昇を異ならせて遮断特性を異ならせて
いる。
Description
電流に対して通電経路を遮断して回路や機器等の故障や
破壊を防止するのに好適な過電流遮断構造に関する。
路、電子部品あるいは電子機器などの故障や破壊を防止
するために、ヒューズなどを用いて通電経路を遮断し、
保護を行っていた。
ズは、ヒューズホルダーを必要とするために、電子機器
に内蔵する場合には、専有スペースが大きくなるといっ
た問題がある。
件出願人は、特願平10−169225号(特開平11
−345553号)「過電流遮断構造」において、導電
ワイヤを用いた過電流遮断構造を提案して専有スペース
を小さくできるようにした。
構造の一例を示す斜視図である。同図において、1,2
は各々一対の導電体をなす接続端子、3は金等からなる
導体ワイヤ、4は樹脂層、5は薄肉被覆層である。この
薄肉被覆層5は、樹脂層4を形成する際に、同時に導体
ワイヤ3の経路付近を円形に窪ませて形成したものであ
り、凹部となっている。
ワイヤ3を流れると、導体ワイヤ3の周囲の樹脂が炭化
する前に、該導体ワイヤ3の急激な温度上昇に起因する
熱応力によって、導体ワイヤ3の近傍の構造的に弱い薄
肉被覆層5の部分に応力が集中し、この部分にクラック
が生じ、あるいは、クラックが生じて一部の樹脂が弾き
飛ばされ、これによって、溶融した導体ワイヤ3の逃げ
場を形成して、あるいは、溶融した導体ワイヤ3の一部
も弾き飛ばされて導体ワイヤ3による通電経路が遮断さ
れるものである。
過電流遮断構造では、そのヒューズとしての溶断特性
は、導体ワイヤ3と封止樹脂層4とに依存することにな
り、多種多様な回路との保護協調を行う上で、その細か
な遮断特性の調整には、改善の余地があった。
であって、多様な遮断特性を実現できる過電流遮断構造
を提供することを目的とする。
を達成するために、次のように構成している。
電経路の過電流によって遮断すべき複数箇所を、導体ワ
イヤでそれぞれ構成するとともに、樹脂封止し、前記複
数箇所の少なくとも一箇所の導体ワイヤの近傍の樹脂被
覆層を薄肉の凹部とし、各箇所における遮断特性を異な
らせている。
流れたときの導体ワイヤの発熱による熱応力を受けるよ
うな導体ワイヤに近い部分をいう。
すいように、その近傍を、他の部分よりも肉厚を薄くす
ることをいう。
れて、導体ワイヤの周囲の樹脂が炭化する前に、該導体
ワイヤの急激な温度上昇による膨張によって発生する熱
応力によって、導体ワイヤの近傍の構造的に弱い薄肉の
樹脂の被覆層の部分に応力が集中し、この部分にクラッ
クが生じ、あるいは、クラックが生じて一部の樹脂が弾
き飛ばされ、これによって、溶融した導体ワイヤの逃げ
場が形成され、あるいは、溶融した導体ワイヤの一部も
弾き飛ばされて導体ワイヤによる通電経路が遮断される
ものである。しかも、遮断すべき複数箇所の遮断特性を
異ならせているので、多種多様な回路との保護協調を行
う上で有効である。
箇所における前記導体ワイヤの材質、線径、本数および
樹脂被覆層の厚みの少なくともいずれか一つを異ならせ
ている。
体ワイヤの材質、線径、本数および樹脂被覆層の厚みの
少なくともいずれか一つを異ならせて遮断特性を異なら
せるので、これらの組み合わせによって、多様な遮断特
性を実現できる。
所とは別の箇所の導体ワイヤの少なくとも一部を、前記
樹脂とは異なる材料を用いて封止している。
記樹脂とは熱伝導率が異なる樹脂や炭化しないゴム状あ
るいはゲル状のシリコーン樹脂などが好ましい。
料を異ならせることで、遮断特性を異ならせることがで
きる。
断すべき複数箇所は、一対の導電体間を、前記導体ワイ
ヤで接続してなり、前記各箇所における導電体の熱容量
を異ならせている。
ば、導電体の材質を異ならせたり、導体ワイヤが接続さ
れる部分の幅や厚みなどを異ならせて体積を異ならせれ
ばよい。
その熱応力を利用して過電流を遮断する導体ワイヤにお
ける発熱が、該導体ワイヤが接続されている導電体の熱
容量を変えることで導体ワイヤから導電体への熱伝導の
度合が変わることになり、これによって、遮断特性を異
ならせることができる。
記遮断すべき複数箇所は、一対の導電体間を、前記導体
ワイヤで接続してなり、前記複数箇所の少なくとも一箇
所の導電体には、熱伝導体が設けられるものである。
その熱応力を利用して過電流を遮断する導体ワイヤにお
ける発熱が、該導体ワイヤが接続されている導電体に熱
伝導体を設けることで導電体に伝導しやすくなり、これ
によって、遮断特性を異ならせることができる。
クや導電ペーストを用いることができ、金属ブロックの
材質や大きさ、導電ペーストの量などを変えることで、
遮断特性を異ならせることができる。
断すべき前記複数箇所が、直列に接続されている。
箇所が直列に接続されているので、異なる特性を組み合
わせた遮断特性となる。
数箇所の少なくとも一箇所の導体ワイヤは、前記樹脂
と、該樹脂とは熱膨張率が異なる他の樹脂とを用いて、
前記両樹脂の境界層が、前記導体ワイヤを横切るように
封止される。
るので、温度の上昇によって前記境界層に熱応力が発生
してずれが生じ、境界層に位置する導体ワイヤが破断し
て通電経路を遮断できることになり、温度ヒューズとし
て使用することもできる。
施の形態について、詳細に説明する。
実施の形態に係る過電流遮断構造の外観斜視図であり、
この実施の形態の過電流遮断構造は、一対の表面実装用
の導電体としての接続端子11,21;12,22を二組有
するとともに、各一対の接続端子11,21;1 2,22間
をそれぞれ接続する金などからなる導体ワイヤ31,32
を有しており、エポキシ樹脂等の樹脂4で封止されてい
る。なお、図1においては、樹脂4部分を破線で示して
いる。
うに、各導体ワイヤ31,32の経路近傍を円形に窪ませ
て薄肉として凹部51,52を形成したものであり、基本
的には、本件出願人が先に提案した上述の過電流遮断構
造を二組組み合わせた構成となっている。
イヤ31,32を流れて、導体ワイヤ31,32の周囲の樹
脂4が炭化する前に、該導体ワイヤ31,32の急激な温
度上昇による膨張によって発生する熱応力によって、導
体ワイヤ31,32の近傍の構造的に弱い薄肉の樹脂被覆
層の部分に応力が集中し、この部分にクラックが生じ、
あるいは、クラックが生じて一部の樹脂4が弾き飛ばさ
れ、これによって、溶融した導体ワイヤ31,32の逃げ
場が形成され、あるいは、溶融した導体ワイヤ31,32
の一部も弾き飛ばされて導体ワイヤ31,32による各通
電経路が遮断されるという動作は、上述の過電流遮断構
造と同様である。
性を実現するために、リードフレームからなる二組の接
続端子11,21;12,22における導体ワイヤ31,32
の接続部近傍の熱容量を異ならせるものであり、このた
めに、一方の組の接続端子1 1,21の幅W1は、図1に
示されるように、他方の組の接続端子12,22の幅W2
に比べて小さくして体積を小さくしている。
接続されるリードフレームからなる接続端子11,21;
12,22の熱容量を異ならせているので、過電流が流れ
たときの発熱体となる導体ワイヤ31,32の熱の接続端
子11,21;12,22への伝導の度合いが異なることに
なり、導体ワイヤ31,32の温度上昇の度合いが相違し
て遮断特性が異なることになる。
断)特性を示す図であり、実線は、一方の組の接続端子
11,21側の導体ワイヤ31の遮断特性を示し、破線
は、他方の組の接続端子12,22側の導体ワイヤ32の
遮断特性を示している。
ヤ31の接続部における体積を小さくして他方の組の接
続端子12,22に比べて熱容量を小さくしている。この
ため、過電流が流れた場合に、導体ワイヤ31で発生す
る熱の一方の組の接続端子11,21への伝導が、導体ワ
イヤ32で発生する熱の他方の組の接続端子12,22へ
の伝導に比べてしにくくなり、これによって、導体ワイ
ヤ31の方が、温度上昇し易くなり、他方の接続端子
12,22の組の導体ワイヤ32に比べて通電経路を遮断
し易くなる。
12,22の体積を異ならせて遮断特性を異ならせたけれ
ども、本発明の他の実施の形態として、図4に示される
ように、例えば、一方の組の接続端子11,21の導体ワ
イヤ31の近傍に、熱伝導体として金属ブロック6を追
加してもよい。これによって、図5に示されるように、
金属ブロック6を追加することで、一方の組の接続端子
11,21の熱容量が増加することになる。このため、過
電流が流れた場合に、導体ワイヤ31で発生する熱の一
方の組の接続端子11,21への伝導が、導体ワイヤ32
で発生する熱の他方の組の接続端子12,22への伝導に
比べてし易くなり、これによって、導体ワイヤ31の方
が、温度上昇しにくくなり、他方の接続端子12,22の
組の導体ワイヤ32の方が通電経路を遮断し易くなる。
代えて、図6に示されるように、熱伝導体として導電ペ
ースト7を塗布して接続端子11,21;12,22の熱容
量を異ならせるようにしてもよい。
ブロック6および導電ペースト7の種類、体積や位置を
調整することによって、遮断特性を細かく調整すること
ができる。
接続端子11,21のみに金属ブロック6や導電ペースト
7を設けたけれども、他方の組の接続端子12,22にも
設けるようにしてもよい。
31,32が接続される接続端子11,21;12,22の熱
容量を異ならせて遮断特性を異ならせたけれども、本発
明の他の実施の形態として、例えば、AuやAlといっ
た導体ワイヤ31,32の材質、本数および線径の少なく
ともいずれか一つを異ならせることによって、遮断特性
を異ならせてもよい。
脂被覆層の厚み、すなわち、凹部の形状を異ならせて遮
断特性を異ならせるようにしてもよい。
施の形態に係る過電流遮断構造の平面図であり、図8
は、その切断面線A−Aから見た断面図であり、図9
は、その切断面線B−Bから見た断面図であり、上述の
実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付
す。
の表面実装用の導電体としての接続端子11,21;
12,22を二組有するとともに、各一対の接続端子
11,21;1 2,22間を接続する金などからなる導体ワ
イヤ31,32を有しており、エポキシ樹脂等の樹脂4お
よび後述のゲル状のシリコーン樹脂8で封止されてい
る。
導体ワイヤ31を封止するとともに、図8に示されるよ
うに、その経路近傍を、円形に窪ませて上述の実施の形
態と同様に、薄肉の凹部51を形成したものである。こ
の樹脂4は、図9に示されるように、他方の導体ワイヤ
32は封止しておらず、この導体ワイヤ32は、前記樹脂
4とは異なる材料、この実施の形態では、ゲル状のシリ
コーン樹脂8を充填して封止しており、薄肉被覆層は、
形成されていない。
って封止樹脂にクラック等を生じさせるのではなく、溶
断して通電経路を遮断するものであり、その周囲は、ゲ
ル状のシリコーン樹脂8で覆われているので、炭化して
バイパス経路が形成されることもない。
上述の各実施の形態と同様に、過電流が導体ワイヤ31
を流れて、導体ワイヤ31の周囲の樹脂4が炭化する前
に、該導体ワイヤ31の急激な温度上昇による膨張によ
って発生する熱応力によって、導体ワイヤ31の近傍の
構造的に弱い薄肉の樹脂4の被覆層の部分に応力が集中
し、この部分にクラックが生じ、あるいは、クラックが
生じて一部の樹脂4が弾き飛ばされ、これによって、溶
融した導体ワイヤ31の逃げ場が形成され、あるいは、
溶融した導体ワイヤ31の一部も弾き飛ばされて導体ワ
イヤ31による通電経路が遮断されるものである。
12,22間の各導体ワイヤ31,32の遮断特性を示して
おり、他方の導体ワイヤ32は、一方の導体ワイヤ31の
ように周囲の樹脂にクラックを生じさせて遮断するもの
ではなく、溶融によって通電経路を遮断するので、破線
で示される一方の導体ワイヤ31に比べてより低い電流
値で遮断されることになる。
の導体ワイヤ31で遮断し、定常動作時の定格を越える
ような過電流(異常電流)は、他方の導体ワイヤ32で
遮断するといったことが可能となる。
子11,21;12,22間の各通電経路を遮断する場合に
ついて説明したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、図11の平面図に示されるように、各組の一方の接
続端子21,22が連結された直列な接続端子11,12;
23間の通電経路を遮断するようにしてもよい。この場
合には、上述の図10の2種類の遮断特性を組み合わせ
た遮断特性が得られることになる。
に他の実施の形態に係る過電流遮断構造の外観斜視図で
あり、図13は、その切断面線A−Aから見た断面図で
あり、図14は、その切断面線B−Bから見た断面図で
あり、上述の実施の形態に対応する部分には、同一の参
照符号を付す。
の表面実装用の導電体としての接続端子11,21;
12,22を二組有するとともに、各一対の接続端子
11,21;1 2,22間を接続する金などからなる導体ワ
イヤ31,32を有しており、エポキシ樹脂等の樹脂4お
よびゲル状のシリコーン樹脂8で封止されている。
路を含む中央部分を円形に窪ませて凹部5を形成したも
のであり、他方の導体ワイヤ32は、その中央部分がこ
の凹部5内に突出し、一方の導体ワイヤ31は、完全に
封止されて凹部5の部分が薄肉被覆層となっている。な
お、他の実施の形態として、各導体ワイヤ31,32に個
別的に対応させて二つの凹部を形成してもよい。
の形態と同様に、ゲル状のシリコーン樹脂8を充填して
封止しており、他方の導体ワイヤ32の近傍には、薄肉
被覆層は、形成されていない。
2は、過電流によって溶断して通電経路を遮断するもの
であり、その周囲は、ゲル状のシリコーン樹脂8で覆わ
れているので、炭化してバイパス経路が形成されること
もない。
電流が流れて、導体ワイヤ31の近傍の構造的に弱い薄
肉の樹脂被覆層の部分に応力が集中した際に、変形し易
い材料であるゲル状のシリコーン樹脂8によってその変
形が許容されることになり、これによって、クラックが
生じ、あるいは、クラックが生じて一部の樹脂4が分離
され、これによって、溶融した導体ワイヤ31の逃げ場
が形成され、溶融した導体ワイヤ31がそこに流れ込む
ことにより、導体ワイヤ31による通電経路が遮断され
るものである。
のシリコーン樹脂8を充填しているので、かかる過電流
遮断構造の全体を、例えば、図15に示されるように、
樹脂9で封止して電子部品や機器に内蔵させた場合に
も、ゲル状のシリコーン樹脂8によってその変形が許容
されるので、上述のようにして通電経路を遮断できるこ
とになる。
なる遮断素子の一例を示すものであり、上述の各実施の
形態の過電流遮断構造に組み合わせることができる。
導電体としての接続端子1,2間を接続する金などから
なる導体ワイヤ3を有しており、線膨張率が異なる2種
類の樹脂11,12を用いて、図17の断面図に示され
るように、前記両樹脂11.12の境界層が、導体ワイ
ヤ3を水平に横切るように封止されている。なお、他の
実施の形態として、両樹脂11,12の境界層は、導体
ワイヤ3を斜め方向や垂直方向に横切ってもよい。
を封止する第1の樹脂11は、線膨張率が小さく、ま
た、第2の樹脂の成形に耐え得るために熱硬化性樹脂で
あり、この第1の樹脂11を覆う第2の樹脂12は、線
膨張率が大きい熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であ
る。
類の樹脂11,12の熱膨張の差によって、図18の矢
符に示されるように、両樹脂11,12の境界層部分の
導体ワイヤ3に熱応力が加わることになり、これによっ
て、導体ワイヤ3が機械的に切断されて通電経路が遮断
されるものである。
遮断する温度ヒューズとして機能することになる。
示されるように、低融点合金13を特殊樹脂14で覆っ
た感温素子をリード線15で支える構造となっており、
図20に示されるように、低融点合金13の溶融によっ
てリード線15,15間を遮断するものである。なお、
16は封止樹脂、17は絶縁ケースである。
融点合金13の融点を越える加熱に対して、すぐに反応
してしまうために、半田付けなどの実装工程における温
度上昇で不所望に溶融してしまう場合があるといった難
点がある。
2種類の樹脂11,12の熱膨張率の相違を利用して導
体ワイヤ3を遮断するので、動作点付近の温度であって
も極短時間では、導体ワイヤ3が切断されないので、例
えば、リフロー半田付け工程などの実装工程での短時間
の温度上昇によって、従来例のように不所望に通電経路
を遮断するようなことがない。
よって形成されるので、従来例の温度ヒューズに比べて
安価となる。
後に接続端子1,2を折り曲げ加工することによって、
図21に示されるように、ディスクリートタイプの遮断
素子としてもよい。
脂11を、第2の樹脂12で完全に覆うような構成に限
らず、例えば、図22および図23に示されるように、
上下二層に構成してもよい。
1〜3では、二組の接続端子間の通電経路、すなわち、
2箇所の通電経路の遮断に適用して説明したけれども、
本発明は、3箇所以上の通電経路の遮断にも同様に適用
できるものである。
き複数箇所の遮断特性を異ならせているので、多種多様
な回路との保護協調を行う上で有効であるとともに、過
電流が導体ワイヤを流れた場合に、溶融した導体ワイヤ
の逃げ場が形成され、あるいは、て溶融した導体ワイヤ
が弾き飛ばされて通電経路が遮断されるので、従来のヒ
ューズに比べて小型化を図ることができる。
造の斜視図である。
る。
る。
る。
る。
の断面図である。
図である。
図である。
示す断面図である。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 通電経路の過電流によって遮断すべき複
数箇所を、導体ワイヤでそれぞれ構成するとともに、樹
脂封止し、 前記複数箇所の少なくとも一箇所の導体ワイヤの近傍の
樹脂被覆層を薄肉の凹部とし、各箇所における遮断特性
を異ならせたことを特徴とする過電流遮断構造。 - 【請求項2】 前記各箇所における前記導体ワイヤの材
質、線径、本数および樹脂被覆層の厚みの少なくともい
ずれか一つを異ならせた請求項1記載の過電流遮断構
造。 - 【請求項3】 前記一箇所とは別の箇所の導体ワイヤの
少なくとも一部を、前記樹脂とは異なる材料を用いて封
止した請求項1または2記載の過電流遮断構造。 - 【請求項4】 前記遮断すべき複数箇所は、一対の導電
体間を、前記導体ワイヤで接続してなり、前記各箇所に
おける導電体の熱容量を異ならせた請求項1〜3のいず
れか記載の過電流遮断構造。 - 【請求項5】 前記遮断すべき複数箇所は、一対の導電
体間を、前記導体ワイヤで接続してなり、前記複数箇所
の少なくとも一箇所の導電体には、熱伝導体が設けられ
る請求項1〜4のいずれか記載の過電流遮断構造。 - 【請求項6】 前記熱伝導体が、金属ブロックである請
求項5記載の過電流遮断構造。 - 【請求項7】 前記熱伝導体が、導電ペーストである請
求項5記載の過電流遮断構造。 - 【請求項8】 遮断すべき前記複数箇所が、直列に接続
されている請求項1〜7のいずれかに記載の過電流遮断
構造。 - 【請求項9】 前記複数箇所の少なくとも一箇所の導体
ワイヤは、前記樹脂と、該樹脂とは熱膨張率が異なる他
の樹脂とを用いて、前記両樹脂の境界層が、前記導体ワ
イヤを横切るように封止される請求項1記載の過電流遮
断構造。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019518316A (ja) * | 2016-06-20 | 2019-06-27 | イートン インテリジェント パワー リミテッドEaton Intelligent Power Limited | 耐疲労ヒューズ素子を含む高電圧電力ヒューズ |
US12062515B2 (en) | 2014-05-28 | 2024-08-13 | Eaton Intelligent Power Limited | Compact high voltage power fuse and methods of manufacture |
-
2001
- 2001-05-22 JP JP2001152313A patent/JP3812365B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2019518316A (ja) * | 2016-06-20 | 2019-06-27 | イートン インテリジェント パワー リミテッドEaton Intelligent Power Limited | 耐疲労ヒューズ素子を含む高電圧電力ヒューズ |
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