JP2002340615A - エンコーダー用磁気スケール材料 - Google Patents

エンコーダー用磁気スケール材料

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JP2002340615A
JP2002340615A JP2001151423A JP2001151423A JP2002340615A JP 2002340615 A JP2002340615 A JP 2002340615A JP 2001151423 A JP2001151423 A JP 2001151423A JP 2001151423 A JP2001151423 A JP 2001151423A JP 2002340615 A JP2002340615 A JP 2002340615A
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JP
Japan
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magnet
encoder
waveform
magnetization
magnetic scale
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JP2001151423A
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English (en)
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Yoshikazu Aikawa
芳和 相川
Hirobumi Tamai
博文 玉井
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Sanyo Special Steel Co Ltd
Muscle Corp
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Muscle Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンコーダーとして用いる磁気スケール用磁
石材料を提供する。 【解決手段】 1/2λが1mm以下で円筒形もしくは
板状の端面あるいは側面に多極着磁された磁気スケール
材料において、その着磁波形から得られるリサージュ図
形の半径ばらつきが5%以下となることを特徴とするエ
ンコーダー用磁気スケール材料。また、磁石材料として
Mn−Al系合金磁石を用いることを特徴とするエンコ
ーダー用磁気スケール材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダーとし
て用いる磁気スケール用磁石材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気スケールはホールICなど
の感磁素子との組合せで磁気エンコーダを構成する部品
である。これに用いる磁石材料としては、例えば200
0−60080号公報にあるような、希土類ボンド磁石
であるとか、特開平10−325738号公報にあるよ
うなフェライトの焼結体が用いられている。このような
位置制御に用いる磁石材料は高精度の着磁波形を有して
いる必要があり、磁力、1/2λのばらつきの小さいこ
とが望まれる。すなわち、図3は、円筒形の側面に多極
着磁した場合の着磁波形を示す図であり、この図に示す
ように、図3(a)のような矢印方向にスキャンして磁
気特性を見た場合に、図3(b)のような着磁波形を示
していることが判る。この時、図中に示す1/2λおよ
びピーク磁力のばらつきが小さいことが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フェライト焼
結体の場合は粉末の形成体であるため表面状態が粗く、
寸法精度も低いため精度の良い着磁波形が得られない。
一方、ボンド磁石の場合は磁石粉末と樹脂の混合体であ
るため、磁石の部位による特性ばらつきが大きく、やは
り精度の良い着磁波形が得られない。また、アルニコ磁
石(Al−Ni−Co系)やCuNiFe磁石は金属磁
石であることから表面状態が良く、寸法精度も高いので
精度の良い着磁波形が得られるが、これらの磁石は保磁
力が低いため、エンコーダーとして検知するために十分
な磁力が得られないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、Mn
Al磁石が金属磁石であることから表面粗度に優れてお
り、従来材と比較して精度の良い着磁波形が得られる
し、また、機械強度が大きいため回転数の大きい環境で
も使用に問題なく、しかも、特に着磁ピッチが1mm以
下の微細な多極着磁である場合にその効果が大きいこと
を見出した。
【0005】その発明の要旨とするところは、 (1)1/2λが1mm以下で円筒形もしくは板状の端
面あるいは側面に多極着磁された磁気スケール材料にお
いて、その着磁波形から得られるリサージュ図形の半径
ばらつきが5%以下となることを特徴とするエンコーダ
ー用磁気スケール材料。 (2)磁石材料としてMnAl系合金磁石を用いること
を特徴とする前記(1)に記載のエンコーダー用磁気ス
ケール材料にある。
【0006】以下、本発明について図面に従って詳細に
説明する。図1は、本発明に係る円筒形の側面、板状の
端面に多極着磁した場合を示す図である。この図に示す
ように、図1(a)は、円筒形の側面に多極着磁した場
合であり、図1(b)は、板状の端面に多極着磁した場
合である。円筒形の側面1ないし板状の端面2に一極の
幅3(1/2λ)が1mm以下で多極着磁された磁気ス
ケール材料であり、その磁石材料としてMn−Al系合
金磁石を用いることにある。
【0007】図2は、本発明に係るリサージュ特性の説
明図である。この図に示すように、着磁波形が正弦波形
である場合、波形一周期分を電気的にさらに細かく分割
できるため、エンコーダーとした場合より精度の高い位
置制御が可能となる。従来材であるフェライト等磁波形
自体は正弦波でないため、磁力が0点をクロスする回数
で精度が決まってしまう。MnAl磁石を用いた場合、
着磁波形は精度の良い正弦波形となるためエンコーダー
とした場合に有利である。リサージュ特性は波形がいか
に正弦波形に近いかを示す指標となつもので、このばら
つきが小さい程正弦波形に近いことを示す。
【0008】そこで、図2(a)において、90°の位
相差を有する2つのMR素子により着磁波形を検出し、
2本の着磁波形(A′,A″)を得る。さらに図2
(b)に示すように、XY座標に(A′,A″)をプロ
ットし、各点の原点からの距離を求めてその偏差を算出
する。すなわち、リサージュ図形の半径ばらつきは、各
点の原点からの距離を求めてその偏差をもって半径ばら
つきと定義し、その値が5%以下とする。5%を超える
とエンコーダーとした場合に電気的に分割した際の精度
が落ち、正確な回転角度の検出が困難となる。従って、
その上限を5%とした。
【0009】本発明に係る磁石材料はMn−Al系合金
磁石である。従って、このMnAl磁石は金属磁石であ
るため表面粗度は焼結磁石と比較して遙に優れている。
すなわち、MnAl磁石の表面粗度は加工法の調整によ
りRaが0.2程度であり、良好な表面粗度を有し、そ
のために安定した精度の良い着磁波形を得ることができ
る。また、ボンド磁石と異なりバルク磁石であるため、
部位による磁気特性のばらつきは少ないという特徴を有
している。さらに、1/2λが大きい場合は磁石材料の
差が出にくいが、1mm以下の微細ピッチになると表面
の粗さ、均一性が着磁特性に反映されやすくなり、Mn
Al磁石の特性を活用しやすくなる。さらにMnAl磁
石を1mm以下のピッチで多極着磁した場合、得られる
波形は精度の良い正弦波形が得られることを見出した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。供試材として、ガスアトマイズ法によりM
nAlC粉末を作製し、カプセルに充填した後、700
℃に加熱し押出し法により固化成形し、所定形状に加工
し、寸法φ9.55×10mm円筒状、φ2×3×50
mm板状のものを用い、回転式ヘッド着磁機を用いて着
磁時の1/2λの狙いとして、0.3〜1mmで試料側
面に着磁して評価した。その時の評価として、着磁波形
としては、3次元磁場解析装置によりギャップ80μm
での着磁波形を測定する。また、精度解析としては、得
られた着磁波形から各極の磁力、1/2λを求め、その
偏差を算出した。さらに、表面粗さとしては、表面粗さ
測定機により中心線平均粗さ(Ra)を算出した。その
結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1に示すように、No.1〜6は本発明
であり、No.7〜14は比較例である。No.9〜1
4の比較例では表面粗さが大きく、また、No.10、
11およびNo.13,14の比較例では1/2λ偏差
の割合が高く、従って、磁力偏差の割合も高いことがわ
かる。また、No.9〜14はリサージュ偏差が5%を
超える値を示している。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により精度の
良い着磁波形が得られ、また、機械強度が大きいため回
転数の大きい環境でも使用に問題なく、特に着磁ピッチ
が1mm以下の微細な多極着磁である場合のその効果が
大きいという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒形の側面、板状の端面に多極
着磁した場合を示す図である。
【図2】本発明に係るリサージュ特性の説明図である。
【図3】円筒形の側面に多極着磁した場合の着磁波形を
示す図である。
【符号の説明】
1 円筒形の側面 2 板状の端面 3 一極の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 博文 大阪府大阪市淀川区木川東2丁目5番35号 マッスル株式会社内 Fターム(参考) 2F077 NN03 NN08 NN26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1/2λが1mm以下で円筒形もしくは
    板状の端面あるいは側面に多極着磁された磁気スケール
    材料において、その着磁波形から得られるリサージュ図
    形の半径ばらつきが5%以下となることを特徴とするエ
    ンコーダー用磁気スケール材料。
  2. 【請求項2】 磁石材料としてMnAl系合金磁石を用
    いることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダー用
    磁気スケール材料。
JP2001151423A 2001-05-21 2001-05-21 エンコーダー用磁気スケール材料 Withdrawn JP2002340615A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100090686A1 (en) * 2004-03-15 2010-04-15 Masanori Tomioka Magnetic encoder including magnetic ring having roughness
CN106989768A (zh) * 2017-04-19 2017-07-28 广东盈动高科自动化有限公司 编码器实时李莎育圆偏心处理方法
CN109807105A (zh) * 2019-03-07 2019-05-28 昆山市瑞浦鑫涂装机械有限公司 一种用于工件前处理的自转装置

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