JP2002340399A - 給湯器付き風呂釜の制御方法及び給湯器付き風呂釜 - Google Patents
給湯器付き風呂釜の制御方法及び給湯器付き風呂釜Info
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- JP2002340399A JP2002340399A JP2001144328A JP2001144328A JP2002340399A JP 2002340399 A JP2002340399 A JP 2002340399A JP 2001144328 A JP2001144328 A JP 2001144328A JP 2001144328 A JP2001144328 A JP 2001144328A JP 2002340399 A JP2002340399 A JP 2002340399A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給湯器付き風呂釜が設置される施工現場の個
々の現場条件を反映して、一般給湯と湯張り給湯との同
時給湯要求が発生した場合の制御を的確かつ簡易に実現
して利便性を向上させる。 【解決手段】 循環配管の配管作業後の試運転時等に、
現場条件取得処理部561により循環配管の通水抵抗、
給水圧、給水温度の各現場条件を取得する。取得した現
場条件に基づいて一般給湯側への分流度合を表す判定指
標値を指標値設定処理部562で設定する。待機処理部
563において、一般給湯中の湯張り給湯割り込み、又
は、湯張り中の一般給湯割り込みが発生したとき、判定
指標値(分流度合)が設定閾値以上であれば、同時給湯
を許可する一方、設定閾値未満であれば一般給湯優先と
して一般給湯が終了するまで湯張り給湯を待機させる。
他の制御として、初期設定の判定条件に基づいて同時給
湯を許可するか湯張りを待機させるかの選択的給湯制御
を基本としつつ、判定指標値の大小に基づいて判定条件
を補正してもよい。
々の現場条件を反映して、一般給湯と湯張り給湯との同
時給湯要求が発生した場合の制御を的確かつ簡易に実現
して利便性を向上させる。 【解決手段】 循環配管の配管作業後の試運転時等に、
現場条件取得処理部561により循環配管の通水抵抗、
給水圧、給水温度の各現場条件を取得する。取得した現
場条件に基づいて一般給湯側への分流度合を表す判定指
標値を指標値設定処理部562で設定する。待機処理部
563において、一般給湯中の湯張り給湯割り込み、又
は、湯張り中の一般給湯割り込みが発生したとき、判定
指標値(分流度合)が設定閾値以上であれば、同時給湯
を許可する一方、設定閾値未満であれば一般給湯優先と
して一般給湯が終了するまで湯張り給湯を待機させる。
他の制御として、初期設定の判定条件に基づいて同時給
湯を許可するか湯張りを待機させるかの選択的給湯制御
を基本としつつ、判定指標値の大小に基づいて判定条件
を補正してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般給湯栓への一
般給湯と、浴槽への湯張り給湯との両機能を有する給湯
器付き風呂釜の制御方法方法及び給湯器付き風呂釜に関
する。
般給湯と、浴槽への湯張り給湯との両機能を有する給湯
器付き風呂釜の制御方法方法及び給湯器付き風呂釜に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給湯器と風呂釜とを複合し、
給湯器側での加熱により一般給湯栓への一般給湯と、浴
槽への湯張り給湯との双方を行い得るようにした給湯器
付き風呂釜が知られている。このような給湯器付き風呂
釜では、一般給湯中に湯張り要求指令を受けたり、ある
いは、湯張り給湯中に一般給湯栓が開かれたりすると、
同じ給水管路から給水され同じ給湯器により加熱された
湯水を一般給湯と湯張り給湯とに同時に供給するという
同時給湯状態になる。同時給湯状態になると、湯張り給
湯の分だけ一般給湯流量が少なくなり、一般給湯栓で必
要とされる必要最低流量の給湯さえも得られないおそれ
があり、利便性が低下することになる。
給湯器側での加熱により一般給湯栓への一般給湯と、浴
槽への湯張り給湯との双方を行い得るようにした給湯器
付き風呂釜が知られている。このような給湯器付き風呂
釜では、一般給湯中に湯張り要求指令を受けたり、ある
いは、湯張り給湯中に一般給湯栓が開かれたりすると、
同じ給水管路から給水され同じ給湯器により加熱された
湯水を一般給湯と湯張り給湯とに同時に供給するという
同時給湯状態になる。同時給湯状態になると、湯張り給
湯の分だけ一般給湯流量が少なくなり、一般給湯栓で必
要とされる必要最低流量の給湯さえも得られないおそれ
があり、利便性が低下することになる。
【0003】このため、給湯器に給水される給水流量が
給湯器の最低作動流量未満(つまり一般給湯停止状態)
であれば湯張り給湯を許可するものの、上記給水量が最
低作動流量以上(つまり一般給湯状態)であれば湯張り
給湯を一時停止(待機)させるという完全給湯優先制御
や、あるいは、一般給湯栓に対する一般給湯流量が設定
流量(6リットル/分)未満であれば一般給湯と湯張り
給湯との同時給湯を許可するものの、上記一般給湯量が
設定流量以上であれば湯張り給湯を一時停止(待機)さ
せて一般給湯を優先させるという同時給湯を許容しつつ
も給湯を優先するというような選択的給湯制御が提案さ
れている(例えば、特許第2512799号公報参
照)。
給湯器の最低作動流量未満(つまり一般給湯停止状態)
であれば湯張り給湯を許可するものの、上記給水量が最
低作動流量以上(つまり一般給湯状態)であれば湯張り
給湯を一時停止(待機)させるという完全給湯優先制御
や、あるいは、一般給湯栓に対する一般給湯流量が設定
流量(6リットル/分)未満であれば一般給湯と湯張り
給湯との同時給湯を許可するものの、上記一般給湯量が
設定流量以上であれば湯張り給湯を一時停止(待機)さ
せて一般給湯を優先させるという同時給湯を許容しつつ
も給湯を優先するというような選択的給湯制御が提案さ
れている(例えば、特許第2512799号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の完全給
湯優先制御を適用すると、浴槽に湯張りしようしても、
一般給湯栓が開かれて給湯が使用されると、その一般給
湯が終わるまでの間は湯張り給湯が一時停止されるた
め、湯張り終了までの時間が長くなり、湯張り終了後に
行われる追い焚きにより所定温度に沸き上げるまで、つ
まり入浴可能になるまでの時間も長くなってしまうとい
う不都合が生じる。
湯優先制御を適用すると、浴槽に湯張りしようしても、
一般給湯栓が開かれて給湯が使用されると、その一般給
湯が終わるまでの間は湯張り給湯が一時停止されるた
め、湯張り終了までの時間が長くなり、湯張り終了後に
行われる追い焚きにより所定温度に沸き上げるまで、つ
まり入浴可能になるまでの時間も長くなってしまうとい
う不都合が生じる。
【0005】また、上記の選択的給湯制御を適用する
と、給湯器付き風呂釜の現実の施工現場の事情(配管条
件等の現場条件)が種々異なることに起因して同時給湯
時には一般給湯側と湯張り給湯側とで分流される流量が
大きく変動するにも拘わらず共通の制御を画一的に適用
することになり、その結果、上記の湯張り終了までの時
間が長くなり、ひいては入浴可能になるまでの時間も長
くなってしまうという不都合が生じる。
と、給湯器付き風呂釜の現実の施工現場の事情(配管条
件等の現場条件)が種々異なることに起因して同時給湯
時には一般給湯側と湯張り給湯側とで分流される流量が
大きく変動するにも拘わらず共通の制御を画一的に適用
することになり、その結果、上記の湯張り終了までの時
間が長くなり、ひいては入浴可能になるまでの時間も長
くなってしまうという不都合が生じる。
【0006】すなわち、給湯器付き風呂釜と浴槽とを接
続するために施工現場で配管される循環配管はその長
さ、使用配管材料や曲がり部の多少の違いにより通水抵
抗が大きく異なる他、高架水槽からの給水か水道管から
の直圧給水かの違い等の給湯器付き風呂釜の設置場所の
給水環境や地域によって給湯器付き風呂釜に給水される
給水圧力が大きく異なり、加えて給水の温度も地域や季
節に応じて大きく変動して給湯器からの給湯流量が大き
く変動してしまうという個々の現場条件に応じて異なる
事情がある。
続するために施工現場で配管される循環配管はその長
さ、使用配管材料や曲がり部の多少の違いにより通水抵
抗が大きく異なる他、高架水槽からの給水か水道管から
の直圧給水かの違い等の給湯器付き風呂釜の設置場所の
給水環境や地域によって給湯器付き風呂釜に給水される
給水圧力が大きく異なり、加えて給水の温度も地域や季
節に応じて大きく変動して給湯器からの給湯流量が大き
く変動してしまうという個々の現場条件に応じて異なる
事情がある。
【0007】特に給湯器付き風呂釜の器具内配管長に比
べ器具外部分がかなり長くなる循環配管の通水抵抗の大
小の違いにより大きく影響を受け、この通水抵抗に起因
して同時給湯状態になった場合の一般給湯側と湯張り給
湯側とに分流される分流比が大きく異なることになる。
つまり、循環配管が短くかつ直線的に延びて通水抵抗が
一般給湯路に比して極めて小さければ、抵抗の少ない湯
張り給湯側により多くの流量が流れ、一般給湯側に分流
される流量は極僅かとなる。逆に、循環配管が長く(例
えば10〜15m)かつ多くの曲がり部があり通水抵抗
が極めて大きい場合には、一般給湯側により多くの流量
が流れ、湯張り給湯側に流れる流量は極僅かとなる。
べ器具外部分がかなり長くなる循環配管の通水抵抗の大
小の違いにより大きく影響を受け、この通水抵抗に起因
して同時給湯状態になった場合の一般給湯側と湯張り給
湯側とに分流される分流比が大きく異なることになる。
つまり、循環配管が短くかつ直線的に延びて通水抵抗が
一般給湯路に比して極めて小さければ、抵抗の少ない湯
張り給湯側により多くの流量が流れ、一般給湯側に分流
される流量は極僅かとなる。逆に、循環配管が長く(例
えば10〜15m)かつ多くの曲がり部があり通水抵抗
が極めて大きい場合には、一般給湯側により多くの流量
が流れ、湯張り給湯側に流れる流量は極僅かとなる。
【0008】このため、循環配管の実際の配管条件等が
種々異なる施工現場に設置される給湯器付き風呂釜に対
し上記の如き選択的給湯制御を画一的に適用すると、そ
の給湯器付き風呂釜が設置される施工現場の現場条件に
よっては同時給湯可能であるにも拘わらず湯張り給湯が
一時停止されてしまい、湯張りのための時間が長引くこ
とにもなる。
種々異なる施工現場に設置される給湯器付き風呂釜に対
し上記の如き選択的給湯制御を画一的に適用すると、そ
の給湯器付き風呂釜が設置される施工現場の現場条件に
よっては同時給湯可能であるにも拘わらず湯張り給湯が
一時停止されてしまい、湯張りのための時間が長引くこ
とにもなる。
【0009】また、上記従来の選択的給湯制御等の制御
を実行するには多くのセンサ類を必要とし、そのための
コストにより給湯器付き風呂釜のコスト低減化を阻害す
る要因ともなっている。
を実行するには多くのセンサ類を必要とし、そのための
コストにより給湯器付き風呂釜のコスト低減化を阻害す
る要因ともなっている。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、給湯器付き風
呂釜が設置される施工現場の個々の現場条件を反映させ
ることにより、同時給湯要求が発生したときの制御とし
て的確かつ簡易なものを実現して利便性を向上させ得る
制御方法を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、給湯器付き風
呂釜が設置される施工現場の個々の現場条件を反映させ
ることにより、同時給湯要求が発生したときの制御とし
て的確かつ簡易なものを実現して利便性を向上させ得る
制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、給水管路からの給水を給
湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一般給湯栓
に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽と接続さ
れ循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制循環させ
て風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き循環回路
と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介
して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の出力を受
けて上記開閉制御弁を開制御することにより上記給湯回
路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する
注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力と、上記
一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したときの制御
を行うための給湯器付き風呂釜の制御方法を対象とし
て、以下の特定事項を備えるもこととした。
に、請求項1に係る発明では、給水管路からの給水を給
湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一般給湯栓
に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽と接続さ
れ循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制循環させ
て風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き循環回路
と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介
して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の出力を受
けて上記開閉制御弁を開制御することにより上記給湯回
路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する
注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力と、上記
一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したときの制御
を行うための給湯器付き風呂釜の制御方法を対象とし
て、以下の特定事項を備えるもこととした。
【0012】すなわち、上記循環配管を配管した後に、
この実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条
件を表すパラメータの値を検出により取得する取得処理
を行い、この取得したパラメータの値の大小に応じて湯
張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側
への湯水の分流度合を表す判定指標値を定め、この判定
指標値が予め設定した閾値よりも大きいときには上記一
般給湯と湯張り給湯との同時給湯を許可する一方、上記
判定指標値が設定閾値よりも小さいときには湯張り指令
が出力されても一般給湯が終了するまで湯張り給湯の実
行を待機させるようにする。
この実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条
件を表すパラメータの値を検出により取得する取得処理
を行い、この取得したパラメータの値の大小に応じて湯
張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側
への湯水の分流度合を表す判定指標値を定め、この判定
指標値が予め設定した閾値よりも大きいときには上記一
般給湯と湯張り給湯との同時給湯を許可する一方、上記
判定指標値が設定閾値よりも小さいときには湯張り指令
が出力されても一般給湯が終了するまで湯張り給湯の実
行を待機させるようにする。
【0013】ここで、「湯張り要求指令の出力と、一般
給湯とが同時に発生したとき」とは、一般給湯が行われ
ている最中にユーザがリモコン等の湯張りスイッチもし
くは自動風呂スイッチをON操作して湯張り要求指令が
出力されたとき、あるいは、湯張り要求指令の出力によ
り湯張り給湯が行われている最中に一般給湯栓が開かれ
たときのことである。また、上記の「取得処理」又はこ
れに加えて「判定指標値の設定」は、給湯器付き風呂釜
の設置や循環配管の施工後の試運転時、あるいは、通常
使用に供する前の初期設定値取得のための運転の際に行
えばよい。これらの点については、以下の各請求項にお
いて同じである。なお、上記の「現場条件を表すパラメ
ータ」の内容については後述する。
給湯とが同時に発生したとき」とは、一般給湯が行われ
ている最中にユーザがリモコン等の湯張りスイッチもし
くは自動風呂スイッチをON操作して湯張り要求指令が
出力されたとき、あるいは、湯張り要求指令の出力によ
り湯張り給湯が行われている最中に一般給湯栓が開かれ
たときのことである。また、上記の「取得処理」又はこ
れに加えて「判定指標値の設定」は、給湯器付き風呂釜
の設置や循環配管の施工後の試運転時、あるいは、通常
使用に供する前の初期設定値取得のための運転の際に行
えばよい。これらの点については、以下の各請求項にお
いて同じである。なお、上記の「現場条件を表すパラメ
ータ」の内容については後述する。
【0014】上記請求項1によれば、一般給湯と、湯張
り要求指令の出力とが同時に発生したとき、同時給湯を
許可するか、湯張り給湯を一般給湯が終了するまで待機
させるかの切換え判定が実際の現場条件に応じて行われ
ることになる。すなわち、実際の現場条件に基づく判定
指標値が設定閾値よりも大きい場合には同時給湯が許可
される。つまり、実際の通水抵抗が通常想定される程度
よりもかなり大きくて同時給湯すると、上記通水抵抗の
影響を受けて湯張り給湯側に流れ難くなるためその分流
度合が相対的に小さくなる一方、一般給湯側への分流度
合が設定閾値に対応する分流度合よりも大きくなるよう
な場合には、同時給湯を許可しても一般給湯栓への給湯
量を十分に確保し得ることになる。逆に、上記判定指標
値が設定閾値よりも小さい場合には同時給湯が禁止され
て一般給湯のみとされる。つまり、実際の通水抵抗が通
常想定される程度よりもかなり小さくて同時給湯する
と、湯張り給湯側に流れ易くなるため湯張り給湯側への
分流度合が大きくなる一方、一般給湯側への分流度合が
設定閾値に対応する分流度合よりも小さくなってしま
い、一般給湯栓からの給湯量を十分に確保し得ないこと
になる。このため、一般給湯が終了するまで湯張り給湯
は待機させられることになる。以上により、湯張り要求
指令と一般給湯とが同時に発生したときの制御を実際の
現場条件を反映させて的確に行わせることが可能になる
上に、それを事前に取得したパラメータに基づき簡易に
実現させることが可能になる。
り要求指令の出力とが同時に発生したとき、同時給湯を
許可するか、湯張り給湯を一般給湯が終了するまで待機
させるかの切換え判定が実際の現場条件に応じて行われ
ることになる。すなわち、実際の現場条件に基づく判定
指標値が設定閾値よりも大きい場合には同時給湯が許可
される。つまり、実際の通水抵抗が通常想定される程度
よりもかなり大きくて同時給湯すると、上記通水抵抗の
影響を受けて湯張り給湯側に流れ難くなるためその分流
度合が相対的に小さくなる一方、一般給湯側への分流度
合が設定閾値に対応する分流度合よりも大きくなるよう
な場合には、同時給湯を許可しても一般給湯栓への給湯
量を十分に確保し得ることになる。逆に、上記判定指標
値が設定閾値よりも小さい場合には同時給湯が禁止され
て一般給湯のみとされる。つまり、実際の通水抵抗が通
常想定される程度よりもかなり小さくて同時給湯する
と、湯張り給湯側に流れ易くなるため湯張り給湯側への
分流度合が大きくなる一方、一般給湯側への分流度合が
設定閾値に対応する分流度合よりも小さくなってしま
い、一般給湯栓からの給湯量を十分に確保し得ないこと
になる。このため、一般給湯が終了するまで湯張り給湯
は待機させられることになる。以上により、湯張り要求
指令と一般給湯とが同時に発生したときの制御を実際の
現場条件を反映させて的確に行わせることが可能になる
上に、それを事前に取得したパラメータに基づき簡易に
実現させることが可能になる。
【0015】請求項2に係る発明では、給水管路からの
給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一
般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽
と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制
循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き
循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制
御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の
出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより上
記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り
給湯する注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力
と、上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したと
きに湯張り給湯と一般給湯との同時給湯を許可するか否
かを所定の判定条件に基づいて選択的に許可する選択的
給湯制御を行うように構成された給湯器付き風呂釜の制
御方法方法を対象として、以下の特定事項を備えること
とした。
給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一
般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽
と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制
循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き
循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制
御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の
出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより上
記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り
給湯する注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力
と、上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したと
きに湯張り給湯と一般給湯との同時給湯を許可するか否
かを所定の判定条件に基づいて選択的に許可する選択的
給湯制御を行うように構成された給湯器付き風呂釜の制
御方法方法を対象として、以下の特定事項を備えること
とした。
【0016】すなわち、上記循環配管を配管した後に、
この実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条
件を表すパラメータの値を検出により取得する取得処理
を行い、この取得したパラメータの値の大小に応じて湯
張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側
への湯水の分流度合を表す判定指標値を定め、この判定
指標値が予め設定した閾値よりも大きいときには上記給
湯栓への一般給湯と上記浴槽への湯張り給湯との同時給
湯を常時許可する制御を行う一方、上記判定指標値が設
定閾値よりも小さいときには上記判定条件に基づく選択
的給湯制御を実行させるように以後の制御方式を切換え
るようにする。
この実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条
件を表すパラメータの値を検出により取得する取得処理
を行い、この取得したパラメータの値の大小に応じて湯
張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側
への湯水の分流度合を表す判定指標値を定め、この判定
指標値が予め設定した閾値よりも大きいときには上記給
湯栓への一般給湯と上記浴槽への湯張り給湯との同時給
湯を常時許可する制御を行う一方、上記判定指標値が設
定閾値よりも小さいときには上記判定条件に基づく選択
的給湯制御を実行させるように以後の制御方式を切換え
るようにする。
【0017】ここで、上記の選択的給湯制御における
「判定条件」としては、例えば一般給湯流量値が所定値
以上であること、もしくは、湯張り給湯流量値(注湯回
路の注湯流量値)が所定値未満であること等が挙げられ
る(以下の請求項3,4において同じ)。
「判定条件」としては、例えば一般給湯流量値が所定値
以上であること、もしくは、湯張り給湯流量値(注湯回
路の注湯流量値)が所定値未満であること等が挙げられ
る(以下の請求項3,4において同じ)。
【0018】上記の請求項2によれば、実際の現場条件
に基づいて湯張り時制御として同時給湯を常時許可する
制御を行うか、選択的に許可する制御を行うかが事前に
切換えられて、以後の運転ではその切換えられた制御が
適用されることになる。すなわち、上記判定指標値が設
定閾値よりも大きい場合には、以後の制御が同時給湯を
常時許可する制御に切換えられ、湯張り指令の出力を受
ければ一般給湯中であっても湯張り給湯が開始され、あ
るいは、湯張り給湯の実行中に一般給湯が割り込んでも
湯張り給湯がそのまま続行されることになる。つまり、
請求項1の場合においても説明したように、実際の通水
抵抗が通常想定される程度よりもかなり大きくて同時給
湯すると湯張り給湯側への分流度合が小さくなる一方、
一般給湯側への分流度合が設定閾値に対応する分流度合
よりも大きくなるため、同時給湯を常時許可しても一般
給湯栓への給湯量を十分に確保し得ることになる。
に基づいて湯張り時制御として同時給湯を常時許可する
制御を行うか、選択的に許可する制御を行うかが事前に
切換えられて、以後の運転ではその切換えられた制御が
適用されることになる。すなわち、上記判定指標値が設
定閾値よりも大きい場合には、以後の制御が同時給湯を
常時許可する制御に切換えられ、湯張り指令の出力を受
ければ一般給湯中であっても湯張り給湯が開始され、あ
るいは、湯張り給湯の実行中に一般給湯が割り込んでも
湯張り給湯がそのまま続行されることになる。つまり、
請求項1の場合においても説明したように、実際の通水
抵抗が通常想定される程度よりもかなり大きくて同時給
湯すると湯張り給湯側への分流度合が小さくなる一方、
一般給湯側への分流度合が設定閾値に対応する分流度合
よりも大きくなるため、同時給湯を常時許可しても一般
給湯栓への給湯量を十分に確保し得ることになる。
【0019】逆に、上記判定指標値が設定閾値よりも小
さい場合には以後の制御が上記の選択的給湯制御に切換
られることになる。つまり、実際の通水抵抗が通常想定
される程度よりもかなり小さくて同時給湯すると湯張り
給湯側への分流度合が相対的に大きくなってしまい一般
給湯側への分流度合が設定閾値に対応する分流度合より
も小さくなると判断される場合には、所定の判定条件を
満足するときに限り同時給湯を許可するという選択的給
湯制御が行われることになる。
さい場合には以後の制御が上記の選択的給湯制御に切換
られることになる。つまり、実際の通水抵抗が通常想定
される程度よりもかなり小さくて同時給湯すると湯張り
給湯側への分流度合が相対的に大きくなってしまい一般
給湯側への分流度合が設定閾値に対応する分流度合より
も小さくなると判断される場合には、所定の判定条件を
満足するときに限り同時給湯を許可するという選択的給
湯制御が行われることになる。
【0020】以上により、湯張り要求指令と一般給湯と
が同時に発生したときの制御を実際の現場条件を反映さ
せて的確に行わせることが可能になる上に、それを事前
に取得したパラメータに基づき簡易に実現させることが
可能になる。しかも、実際の現場条件に応じてできる限
り同時給湯が許可されるようになり、浴槽への湯張り時
間の短縮化に寄与することが可能になる。
が同時に発生したときの制御を実際の現場条件を反映さ
せて的確に行わせることが可能になる上に、それを事前
に取得したパラメータに基づき簡易に実現させることが
可能になる。しかも、実際の現場条件に応じてできる限
り同時給湯が許可されるようになり、浴槽への湯張り時
間の短縮化に寄与することが可能になる。
【0021】請求項3に係る発明では、給水管路からの
給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一
般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽
と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制
循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き
循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制
御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の
出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより上
記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り
給湯する注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力
と、上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したと
きに湯張り給湯と一般給湯との同時給湯を許可するか否
かを所定の判定条件に基づいて選択的に許可する選択的
給湯制御を行うように構成された給湯器付き風呂釜の制
御方法を対象として、以下の特定事項を備えることとし
た。すなわち、上記循環配管を配管した後に、この実際
の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を表す
パラメータの値を検出により取得する取得処理を行い、
この取得したパラメータの値の大小に応じて上記判定条
件を変更補正するようにする。
給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して一
般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴槽
と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強制
循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚き
循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換制
御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令の
出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより上
記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張り
給湯する注湯回路とを備え、上記湯張り要求指令の出力
と、上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生したと
きに湯張り給湯と一般給湯との同時給湯を許可するか否
かを所定の判定条件に基づいて選択的に許可する選択的
給湯制御を行うように構成された給湯器付き風呂釜の制
御方法を対象として、以下の特定事項を備えることとし
た。すなわち、上記循環配管を配管した後に、この実際
の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を表す
パラメータの値を検出により取得する取得処理を行い、
この取得したパラメータの値の大小に応じて上記判定条
件を変更補正するようにする。
【0022】この請求項3によれば、判定条件に基づく
選択的給湯制御を基本制御としつつも、その基本制御に
対し、特に影響の大きい循環配管の実際の通水抵抗等の
現実の配管条件が個別に反映され、個々の現場条件に応
じた適切かつ的確な制御を実現し得る。
選択的給湯制御を基本制御としつつも、その基本制御に
対し、特に影響の大きい循環配管の実際の通水抵抗等の
現実の配管条件が個別に反映され、個々の現場条件に応
じた適切かつ的確な制御を実現し得る。
【0023】上記の「判定条件の変更補正」の具体的内
容としては、上記請求項3において、上記取得処理によ
り取得したパラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と
一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の
分流度合を表す判定指標値を定め、上記判定指標値が予
め設定した閾値よりも大きいときには上記判定条件を同
時給湯許可域がより拡大する側に変更補正する一方、上
記判定指標値が設定閾値よりも小さいときには上記判定
条件を同時給湯許可域がより縮小する側に変更補正する
ようにすればよい(請求項4)。つまり、判定指標値が
設定閾値よりも大きい場合には、循環配管の現実の通水
抵抗が大きくて同時給湯状態になっても一般給湯側への
分流度合が大きくなるため、同時給湯許可域を拡大させ
ても一般給湯側への給湯流量が確保され、湯張り給湯を
積極的に許容することにより湯張り時間の短縮化が図ら
れることになる。逆に、判定指標値が設定閾値よりも小
さい場合には、循環配管の現実の通水抵抗が小さくて同
時給湯状態にすると湯張り給湯側により多くの流量で分
流されて一般給湯側への分流流量がより少なくなってし
まうため、同時給湯許可域を縮小させることにより一般
給湯側の給湯流量が確実に確保されることになる。
容としては、上記請求項3において、上記取得処理によ
り取得したパラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と
一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の
分流度合を表す判定指標値を定め、上記判定指標値が予
め設定した閾値よりも大きいときには上記判定条件を同
時給湯許可域がより拡大する側に変更補正する一方、上
記判定指標値が設定閾値よりも小さいときには上記判定
条件を同時給湯許可域がより縮小する側に変更補正する
ようにすればよい(請求項4)。つまり、判定指標値が
設定閾値よりも大きい場合には、循環配管の現実の通水
抵抗が大きくて同時給湯状態になっても一般給湯側への
分流度合が大きくなるため、同時給湯許可域を拡大させ
ても一般給湯側への給湯流量が確保され、湯張り給湯を
積極的に許容することにより湯張り時間の短縮化が図ら
れることになる。逆に、判定指標値が設定閾値よりも小
さい場合には、循環配管の現実の通水抵抗が小さくて同
時給湯状態にすると湯張り給湯側により多くの流量で分
流されて一般給湯側への分流流量がより少なくなってし
まうため、同時給湯許可域を縮小させることにより一般
給湯側の給湯流量が確実に確保されることになる。
【0024】以上の請求項1、請求項2、請求項4のい
ずれかの制御方法においては、「現場条件を表すパラメ
ータ」の内容及びそれに基づく「判定指標値」の設定と
して、以下のように種々の構成を採り得る。
ずれかの制御方法においては、「現場条件を表すパラメ
ータ」の内容及びそれに基づく「判定指標値」の設定と
して、以下のように種々の構成を採り得る。
【0025】第1としては、現場条件を表すパラメータ
として実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメータ
を用い、判定指標値として上記配管パラメータの値を設
定するようにすることができる(請求項5)。つまり、
現場条件による変動成分として最も影響が大きいと考え
られる循環配管の通水抵抗を表す配管パラメータを採用
するものである。そして、配管パラメータの値が大きい
(通水抵抗が大きい)と湯張り給湯側に流れ難くなり一
般給湯側への分流度合が大きくなり、逆に配管パラメー
タの値が小さい(通水抵抗が小さい)と湯張り給湯側に
流れ易くなり一般給湯側への分流度合が小さくなるた
め、判定指標値として配管パラメータの値を設定するこ
とにより、判定指標値が一般給湯側への分流度合を表す
ことになる。以上の場合には、現場条件を制御に反映さ
せることを、最も簡易に実現し得ることになる。
として実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメータ
を用い、判定指標値として上記配管パラメータの値を設
定するようにすることができる(請求項5)。つまり、
現場条件による変動成分として最も影響が大きいと考え
られる循環配管の通水抵抗を表す配管パラメータを採用
するものである。そして、配管パラメータの値が大きい
(通水抵抗が大きい)と湯張り給湯側に流れ難くなり一
般給湯側への分流度合が大きくなり、逆に配管パラメー
タの値が小さい(通水抵抗が小さい)と湯張り給湯側に
流れ易くなり一般給湯側への分流度合が小さくなるた
め、判定指標値として配管パラメータの値を設定するこ
とにより、判定指標値が一般給湯側への分流度合を表す
ことになる。以上の場合には、現場条件を制御に反映さ
せることを、最も簡易に実現し得ることになる。
【0026】このように配管パラメータを判定指標値と
して用いる場合には、その判定指標値と対比させる閾値
の設定を次のようにしてもよい。すなわち、まず、配管
パラメータについて種々の配管長の標準的な循環配管に
おける標準値と、その標準的な循環配管を通しての湯張
り給湯及び一般給湯栓への一般給湯の同時給湯時におけ
る一般給湯栓への給湯流量値との関係テーブルを予め求
めておく。そして、上記関係テーブルから上記一般給湯
栓への給湯流量値が設定給湯流量値のときの上記配管パ
ラメータの標準値を抽出し、抽出した標準値を閾値とし
て設定するようにする(請求項6)。これにより、判定
指標値と設定閾値との対比に基づく制御の切換え(請求
項1又は2の場合)や、判定条件の変更(請求項3又は
4の場合)等における判断基準となる閾値を最適設定し
て上記の切換えや変更を的確に行うことが可能になる。
して用いる場合には、その判定指標値と対比させる閾値
の設定を次のようにしてもよい。すなわち、まず、配管
パラメータについて種々の配管長の標準的な循環配管に
おける標準値と、その標準的な循環配管を通しての湯張
り給湯及び一般給湯栓への一般給湯の同時給湯時におけ
る一般給湯栓への給湯流量値との関係テーブルを予め求
めておく。そして、上記関係テーブルから上記一般給湯
栓への給湯流量値が設定給湯流量値のときの上記配管パ
ラメータの標準値を抽出し、抽出した標準値を閾値とし
て設定するようにする(請求項6)。これにより、判定
指標値と設定閾値との対比に基づく制御の切換え(請求
項1又は2の場合)や、判定条件の変更(請求項3又は
4の場合)等における判断基準となる閾値を最適設定し
て上記の切換えや変更を的確に行うことが可能になる。
【0027】第2としては、現場条件を表すパラメータ
として、実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメー
タと、給水管路に給水される実際の給水圧を表す給水圧
パラメータとを用い、判定指標値として、上記配管パラ
メータを主とし上記給水圧パラメータを従とする重み付
けを付した演算により得られる値を設定するようにする
(請求項7)。また、上記と同様に、現場条件を表すパ
ラメータとして上記配管パラメータと給水圧パラメータ
とを用いる場合、判定指標値としては、種々の配管パラ
メータと種々の給水圧パラメータとの組み合わせにおけ
る各種判定指標値を予め設定した指標値テーブルから、
実際に取得した配管パラメータ及び給水圧パラメータに
対応する判定指標値を抽出するようにすることもできる
(請求項8)。つまり、両者共、現場条件による変動成
分として最も影響が大きいと考えられる配管パラメータ
と、その次に影響の大きい給水圧パラメータとの双方を
採用するものである。給水圧条件が異なると、配管パラ
メータに基づく分流比はたとえ同じであっても、分流さ
れた後の流量値自体が異なることになる。このため、分
流比に加え、分流後の流量値自体の変動成分をも加味す
ることにより、現場条件の制御への反映を簡易かつより
的確に実現し得ることになる。
として、実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメー
タと、給水管路に給水される実際の給水圧を表す給水圧
パラメータとを用い、判定指標値として、上記配管パラ
メータを主とし上記給水圧パラメータを従とする重み付
けを付した演算により得られる値を設定するようにする
(請求項7)。また、上記と同様に、現場条件を表すパ
ラメータとして上記配管パラメータと給水圧パラメータ
とを用いる場合、判定指標値としては、種々の配管パラ
メータと種々の給水圧パラメータとの組み合わせにおけ
る各種判定指標値を予め設定した指標値テーブルから、
実際に取得した配管パラメータ及び給水圧パラメータに
対応する判定指標値を抽出するようにすることもできる
(請求項8)。つまり、両者共、現場条件による変動成
分として最も影響が大きいと考えられる配管パラメータ
と、その次に影響の大きい給水圧パラメータとの双方を
採用するものである。給水圧条件が異なると、配管パラ
メータに基づく分流比はたとえ同じであっても、分流さ
れた後の流量値自体が異なることになる。このため、分
流比に加え、分流後の流量値自体の変動成分をも加味す
ることにより、現場条件の制御への反映を簡易かつより
的確に実現し得ることになる。
【0028】第3としては、現場条件を表すパラメータ
として、実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメー
タと、給水管路に給水される実際の給水圧を表す給水圧
パラメータと、上記給水管路に給水される実際の給水温
度を表す給水温度パラメータとを用い、判定指標値とし
て、上記通水抵抗パラメータを主とし上記給水圧パラメ
ータを従とする重み付けを付して得られる値(例えば演
算値又は指標値テーブルからの抽出値)に、上記給水温
度パラメータの如何により変動する給湯側加熱部からの
出湯流量の変動成分を加味して設定するようにする(請
求項9)。つまり、現場条件による変動成分として最も
影響が大きいと考えられる配管パラメータと、その次に
影響の大きい給水圧パラメータと、さらに給水温度パラ
メータとの3つを採用するものである。給水温度条件が
異なると、例えば給水温度があまりに低くなると、給湯
器側加熱部による加熱能力は一定限度があるため、設定
温度までの温度差分だけ昇温させるためには出湯流量を
絞る必要が生じ、これにより上記給水圧の場合と同様に
分流前の元流量値自体が変動することになる。このた
め、給水温度パラメータを加味することで、実際の現場
条件をより的確に制御に反映させることができるように
なる。
として、実際の循環配管の通水抵抗を表す配管パラメー
タと、給水管路に給水される実際の給水圧を表す給水圧
パラメータと、上記給水管路に給水される実際の給水温
度を表す給水温度パラメータとを用い、判定指標値とし
て、上記通水抵抗パラメータを主とし上記給水圧パラメ
ータを従とする重み付けを付して得られる値(例えば演
算値又は指標値テーブルからの抽出値)に、上記給水温
度パラメータの如何により変動する給湯側加熱部からの
出湯流量の変動成分を加味して設定するようにする(請
求項9)。つまり、現場条件による変動成分として最も
影響が大きいと考えられる配管パラメータと、その次に
影響の大きい給水圧パラメータと、さらに給水温度パラ
メータとの3つを採用するものである。給水温度条件が
異なると、例えば給水温度があまりに低くなると、給湯
器側加熱部による加熱能力は一定限度があるため、設定
温度までの温度差分だけ昇温させるためには出湯流量を
絞る必要が生じ、これにより上記給水圧の場合と同様に
分流前の元流量値自体が変動することになる。このた
め、給水温度パラメータを加味することで、実際の現場
条件をより的確に制御に反映させることができるように
なる。
【0029】以上説明したような配管パラメータや給水
圧パラメータを取得するには関係するパラメータ値をセ
ンサ類を用いて直接検出することもできる。例えば、配
管パラメータとして循環流量を採用するのであれば、一
定吐出圧のポンプにより湯水を循環させ、そのときに実
際に循環することになる流量を流量検出センサにより検
出すればよい。しかしながら、そのための流量検出セン
サを給湯器付き風呂釜に設置する必要が生じることにな
るため、以下のようにすることにより、特別なセンサ類
を新設することなく、給湯器付き風呂釜が通常有してい
る温度センサを活用して上記パラメータの取得が可能に
なる。
圧パラメータを取得するには関係するパラメータ値をセ
ンサ類を用いて直接検出することもできる。例えば、配
管パラメータとして循環流量を採用するのであれば、一
定吐出圧のポンプにより湯水を循環させ、そのときに実
際に循環することになる流量を流量検出センサにより検
出すればよい。しかしながら、そのための流量検出セン
サを給湯器付き風呂釜に設置する必要が生じることにな
るため、以下のようにすることにより、特別なセンサ類
を新設することなく、給湯器付き風呂釜が通常有してい
る温度センサを活用して上記パラメータの取得が可能に
なる。
【0030】すなわち、通水抵抗を表す配管パラメータ
の取得処理として実際の循環配管内に湯水を循環させた
ときの実循環流量値を取得する処理を行い、この実循環
流量値の取得処理として、追い焚き循環回路において循
環ポンプを作動させて浴槽内の湯水を強制循環させ、か
つ、風呂釜側加熱部を一定加熱量により作動して浴槽内
の湯水を追い焚きさせ、この追い焚き加熱状態のときの
上記風呂釜側加熱部での加熱前湯水と加熱後湯水との温
度差を検出し、この温度差と上記加熱量とに基づいて演
算することより上記実循環流量値を取得するようにする
(請求項10)。
の取得処理として実際の循環配管内に湯水を循環させた
ときの実循環流量値を取得する処理を行い、この実循環
流量値の取得処理として、追い焚き循環回路において循
環ポンプを作動させて浴槽内の湯水を強制循環させ、か
つ、風呂釜側加熱部を一定加熱量により作動して浴槽内
の湯水を追い焚きさせ、この追い焚き加熱状態のときの
上記風呂釜側加熱部での加熱前湯水と加熱後湯水との温
度差を検出し、この温度差と上記加熱量とに基づいて演
算することより上記実循環流量値を取得するようにする
(請求項10)。
【0031】また、給水圧パラメータの取得処理とし
て、給湯側加熱部を非加熱状態のままにして注湯回路の
開閉制御弁を開制御して給湯回路の給水管路からの給水
を循環配管を通して浴槽に対し注水したときに実際に流
れる注水流量値を取得する実注水流量値取得処理を行う
ようにする(請求項11)。上記の実注水流量値を取得
するには、給湯器付き風呂釜の給水管路に本来設置され
ている給水流量センサ等を用いればよい。なお、上記給
水圧パラメータとしての実注水流量値には、給水管路に
作用している給水圧に加えて循環配管の通水抵抗の影響
も及ぶため、この場合の給水圧パラメータは、実際の給
水圧と循環配管の実際の通水抵抗とを含んだ現場条件を
表すことになる。
て、給湯側加熱部を非加熱状態のままにして注湯回路の
開閉制御弁を開制御して給湯回路の給水管路からの給水
を循環配管を通して浴槽に対し注水したときに実際に流
れる注水流量値を取得する実注水流量値取得処理を行う
ようにする(請求項11)。上記の実注水流量値を取得
するには、給湯器付き風呂釜の給水管路に本来設置され
ている給水流量センサ等を用いればよい。なお、上記給
水圧パラメータとしての実注水流量値には、給水管路に
作用している給水圧に加えて循環配管の通水抵抗の影響
も及ぶため、この場合の給水圧パラメータは、実際の給
水圧と循環配管の実際の通水抵抗とを含んだ現場条件を
表すことになる。
【0032】以上の制御方法を実施するための給湯器付
き風呂釜に関する発明について次に説明する。
き風呂釜に関する発明について次に説明する。
【0033】請求項12に係る発明では、給水管路から
の給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して
一般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴
槽と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強
制循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚
き循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換
制御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令
の出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより
上記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張
り給湯する注湯回路とを備えた給湯器付き風呂釜を対象
として、上記湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓へ
の一般給湯とが同時に発生したときの制御を行う同時給
湯制御手段を備えることとした。
の給水を給湯側加熱部により加熱して給湯管路を通して
一般給湯栓に給湯する給湯回路と、循環配管を介して浴
槽と接続され循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を強
制循環させて風呂釜側加熱部により追い焚きする追い焚
き循環回路と、上記給湯管路の途中から分岐し開閉切換
制御弁を介して上記循環配管に連通され湯張り要求指令
の出力を受けて上記開閉制御弁を開制御することにより
上記給湯回路から上記循環配管を通して上記浴槽に湯張
り給湯する注湯回路とを備えた給湯器付き風呂釜を対象
として、上記湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓へ
の一般給湯とが同時に発生したときの制御を行う同時給
湯制御手段を備えることとした。
【0034】そして、上記同時給湯制御手段として、取
得実行指令を受けて、実際の循環配管の通水抵抗を少な
くとも含む現場条件を表すパラメータの値を検出により
取得する現場条件取得処理部と、取得したパラメータの
値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯し
た場合の一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標
値を設定する指標値設定処理部と、上記判定指標値が予
め設定した閾値よりも大きいときには上記一般給湯と湯
張り給湯との同時給湯を許可する一方、上記判定指標値
が設定閾値よりも小さいときには湯張り指令が出力され
ても一般給湯が終了するまで湯張り給湯の実行を待機さ
せる待機処理部とを備えものとした。
得実行指令を受けて、実際の循環配管の通水抵抗を少な
くとも含む現場条件を表すパラメータの値を検出により
取得する現場条件取得処理部と、取得したパラメータの
値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯し
た場合の一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標
値を設定する指標値設定処理部と、上記判定指標値が予
め設定した閾値よりも大きいときには上記一般給湯と湯
張り給湯との同時給湯を許可する一方、上記判定指標値
が設定閾値よりも小さいときには湯張り指令が出力され
ても一般給湯が終了するまで湯張り給湯の実行を待機さ
せる待機処理部とを備えものとした。
【0035】この請求項12によれば、上記請求項1の
制御方法を確実に実施することが可能となり、その請求
項1による作用を確実に得ることができるようになる。
制御方法を確実に実施することが可能となり、その請求
項1による作用を確実に得ることができるようになる。
【0036】請求項13に係る発明では、請求項12の
場合の前提対象に加え、湯張り要求指令の出力と一般給
湯栓への一般給湯とが同時に発生したときに湯張り給湯
と一般給湯との同時給湯を許可するか否かを所定の判定
条件に基づいて選択的に許可する選択的給湯制御手段を
備えた給湯器付き風呂釜を対象として、湯張り要求指令
の出力と上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生し
たときの制御方式を切換設定する切換制御手段を備える
こととした。
場合の前提対象に加え、湯張り要求指令の出力と一般給
湯栓への一般給湯とが同時に発生したときに湯張り給湯
と一般給湯との同時給湯を許可するか否かを所定の判定
条件に基づいて選択的に許可する選択的給湯制御手段を
備えた給湯器付き風呂釜を対象として、湯張り要求指令
の出力と上記一般給湯栓への一般給湯とが同時に発生し
たときの制御方式を切換設定する切換制御手段を備える
こととした。
【0037】そして、上記切換制御手段として、取得実
行指令を受けて、実際の循環配管の通水抵抗を少なくと
も含む現場条件を表すパラメータの値を検出により取得
する現場条件取得処理部と、取得したパラメータの値の
大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場
合の一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標値を
設定する指標値設定処理部と、上記判定指標値が予め設
定した閾値よりも大きいときには上記一般給湯と湯張り
給湯との同時給湯を常時許可する一方、上記判定指標値
が設定閾値よりも小さいときには上記選択的給湯制御手
段による制御を実行させるように切換える切換処理部と
を備えるものとした。
行指令を受けて、実際の循環配管の通水抵抗を少なくと
も含む現場条件を表すパラメータの値を検出により取得
する現場条件取得処理部と、取得したパラメータの値の
大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場
合の一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標値を
設定する指標値設定処理部と、上記判定指標値が予め設
定した閾値よりも大きいときには上記一般給湯と湯張り
給湯との同時給湯を常時許可する一方、上記判定指標値
が設定閾値よりも小さいときには上記選択的給湯制御手
段による制御を実行させるように切換える切換処理部と
を備えるものとした。
【0038】この請求項13によれば、上記請求項2の
制御方法を確実に実施することが可能となり、その請求
項2による作用を確実に得ることができるようになる。
制御方法を確実に実施することが可能となり、その請求
項2による作用を確実に得ることができるようになる。
【0039】請求項14に係る発明では、請求項13の
前提対象と同様の前提対象の給湯器付き風呂釜に対し、
実際の現場条件に応じて上記判定条件を変更処理する判
定条件変更処理手段を備えることとした。そして、上記
判定条件変更処理手段として、取得実行指令を受けて、
実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を
表すパラメータの値を検出により取得する現場条件取得
処理部と、取得したパラメータの値の大小に応じて上記
判定条件を変更補正する補正処理部とを備えるものとし
た。この請求項14によれば、上記請求項3の制御方法
を確実に実施することが可能となり、その請求項3によ
る作用を確実に得ることが可能になる。
前提対象と同様の前提対象の給湯器付き風呂釜に対し、
実際の現場条件に応じて上記判定条件を変更処理する判
定条件変更処理手段を備えることとした。そして、上記
判定条件変更処理手段として、取得実行指令を受けて、
実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を
表すパラメータの値を検出により取得する現場条件取得
処理部と、取得したパラメータの値の大小に応じて上記
判定条件を変更補正する補正処理部とを備えるものとし
た。この請求項14によれば、上記請求項3の制御方法
を確実に実施することが可能となり、その請求項3によ
る作用を確実に得ることが可能になる。
【0040】この請求項14においては、さらに上記補
正処理部の内容として、取得したパラメータの値の大小
に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の
一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標値を設定
し、この判定指標値が予め設定した閾値よりも大きいと
きには判定条件を同時給湯許可域がより拡大する側に変
更する一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいと
きには上記判定条件を同時給湯許可域がより縮小する側
に変更する構成を採用することもできる(請求項1
5)。この請求項15によれば、上記請求項4の制御方
法を確実に実施することが可能となり、その請求項4に
よる作用を確実に得ることが可能になる。
正処理部の内容として、取得したパラメータの値の大小
に応じて湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の
一般給湯側への湯水の分流度合を表す判定指標値を設定
し、この判定指標値が予め設定した閾値よりも大きいと
きには判定条件を同時給湯許可域がより拡大する側に変
更する一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいと
きには上記判定条件を同時給湯許可域がより縮小する側
に変更する構成を採用することもできる(請求項1
5)。この請求項15によれば、上記請求項4の制御方
法を確実に実施することが可能となり、その請求項4に
よる作用を確実に得ることが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の給湯
器付き風呂釜の制御方法によれば、一般給湯と湯張り要
求指令の出力とが同時に発生したときに、同時給湯を許
可するか、湯張り給湯を一般給湯が終了するまで待機さ
せるかの切換え制御を実際の現場条件の如何に応じて的
確に行うことができるようになる上に、それを事前に取
得した現場条件を表すパラメータに基づき簡易に実現さ
せることができるようになる。このため、例えば所定の
判定条件に基づき同時給湯を選択的に許可したり湯張り
給湯を待機させたりする制御を画一的に適用する場合と
比べ、個々の現場条件が反映されて一般給湯流量を確実
に確保しつつも湯張り時間の短縮化等の効果を期待し得
ることになる。
器付き風呂釜の制御方法によれば、一般給湯と湯張り要
求指令の出力とが同時に発生したときに、同時給湯を許
可するか、湯張り給湯を一般給湯が終了するまで待機さ
せるかの切換え制御を実際の現場条件の如何に応じて的
確に行うことができるようになる上に、それを事前に取
得した現場条件を表すパラメータに基づき簡易に実現さ
せることができるようになる。このため、例えば所定の
判定条件に基づき同時給湯を選択的に許可したり湯張り
給湯を待機させたりする制御を画一的に適用する場合と
比べ、個々の現場条件が反映されて一般給湯流量を確実
に確保しつつも湯張り時間の短縮化等の効果を期待し得
ることになる。
【0042】請求項2の給湯器付き風呂釜の制御方法に
よれば、湯張り時制御として同時給湯を常時許可する制
御を行うか、判定条件に基づき選択的に許可する制御を
行うかを実際の現場条件に基づいて事前に切換えること
ができ、以後の運転ではその切換えた制御を適用するこ
とができるようになる。このため、給湯器付き風呂釜が
設置される個々の現場条件においてその現場条件が許す
限り同時給湯が常時許可されることになり、判定条件に
基づく選択的給湯制御を画一的に適用する場合に比べ、
一般給湯流量を確保しつつも浴槽への湯張り時間の短縮
化及びこの短縮化に伴う利便性の向上に寄与することが
できる。
よれば、湯張り時制御として同時給湯を常時許可する制
御を行うか、判定条件に基づき選択的に許可する制御を
行うかを実際の現場条件に基づいて事前に切換えること
ができ、以後の運転ではその切換えた制御を適用するこ
とができるようになる。このため、給湯器付き風呂釜が
設置される個々の現場条件においてその現場条件が許す
限り同時給湯が常時許可されることになり、判定条件に
基づく選択的給湯制御を画一的に適用する場合に比べ、
一般給湯流量を確保しつつも浴槽への湯張り時間の短縮
化及びこの短縮化に伴う利便性の向上に寄与することが
できる。
【0043】請求項3の給湯器付き風呂釜の制御方法に
よれば、判定条件に基づく選択的給湯制御を基本制御と
しつつも、その基本制御に対し、特に影響の大きい循環
配管の実際の通水抵抗等の現実の配管条件に基づき上記
判定条件に変更補正を加えることができ、個々の現場条
件に応じた適切かつ的確な制御を実現することができる
ようになる。特に、請求項4によれば、上記請求項3に
おける判定条件の変更内容を具体的に特定することがで
き、現場条件の如何に応じて湯張り給湯と一般給湯との
同時給湯許可域の拡大による湯張り時間の短縮化や、逆
に同時給湯許可域の縮小による一般給湯流量確保の確実
化を図ることができる。
よれば、判定条件に基づく選択的給湯制御を基本制御と
しつつも、その基本制御に対し、特に影響の大きい循環
配管の実際の通水抵抗等の現実の配管条件に基づき上記
判定条件に変更補正を加えることができ、個々の現場条
件に応じた適切かつ的確な制御を実現することができる
ようになる。特に、請求項4によれば、上記請求項3に
おける判定条件の変更内容を具体的に特定することがで
き、現場条件の如何に応じて湯張り給湯と一般給湯との
同時給湯許可域の拡大による湯張り時間の短縮化や、逆
に同時給湯許可域の縮小による一般給湯流量確保の確実
化を図ることができる。
【0044】請求項5によれば、請求項1〜請求項4の
いずれかの湯張り時制御方法において、現場条件を表す
パラメータとしてその現場条件による変動成分として最
も影響が大きいと考えられる循環配管の通水抵抗に関す
る配管パラメータを採用することにより、現場条件の制
御への反映を最も簡易に実現させることができる。この
請求項5の場合の閾値の設定手法を特定する請求項6に
よれば、判定指標値と設定閾値との対比に基づく制御の
切換えや、判定条件の変更等における判断基準となる閾
値を最適設定することができ、上記の切換えや変更を的
確に行うことができるようになる。
いずれかの湯張り時制御方法において、現場条件を表す
パラメータとしてその現場条件による変動成分として最
も影響が大きいと考えられる循環配管の通水抵抗に関す
る配管パラメータを採用することにより、現場条件の制
御への反映を最も簡易に実現させることができる。この
請求項5の場合の閾値の設定手法を特定する請求項6に
よれば、判定指標値と設定閾値との対比に基づく制御の
切換えや、判定条件の変更等における判断基準となる閾
値を最適設定することができ、上記の切換えや変更を的
確に行うことができるようになる。
【0045】請求項7又は請求項8によれば、請求項1
〜請求項4のいずれかの湯張り時制御方法において、現
場条件を表すパラメータとして、現場条件による変動成
分の内で最も影響が大きいと考えられる配管パラメータ
と、その次に影響の大きい給水圧パラメータとの双方を
採用することにより、分流比に加えて流量値自体の変動
成分をも加味することができ、現場条件の制御への反映
を簡易かつより的確に実現させることができるようにな
る。
〜請求項4のいずれかの湯張り時制御方法において、現
場条件を表すパラメータとして、現場条件による変動成
分の内で最も影響が大きいと考えられる配管パラメータ
と、その次に影響の大きい給水圧パラメータとの双方を
採用することにより、分流比に加えて流量値自体の変動
成分をも加味することができ、現場条件の制御への反映
を簡易かつより的確に実現させることができるようにな
る。
【0046】請求項9によれば、請求項1〜請求項4の
いずれかの湯張り時制御方法において、現場条件を表す
パラメータとして、現場条件による変動成分の内で最も
影響が大きいと考えられる配管パラメータと、その次に
影響の大きい給水圧パラメータと、さらに給水温度パラ
メータとの3つを採用することにより、実際の現場条件
を最も的確に制御に反映させることができるようにな
る。
いずれかの湯張り時制御方法において、現場条件を表す
パラメータとして、現場条件による変動成分の内で最も
影響が大きいと考えられる配管パラメータと、その次に
影響の大きい給水圧パラメータと、さらに給水温度パラ
メータとの3つを採用することにより、実際の現場条件
を最も的確に制御に反映させることができるようにな
る。
【0047】請求項10によれば、請求項5〜請求項9
のいずれかにおいて、特別なセンサ類を新設することな
く、給湯器付き風呂釜が通常有している温度センサを活
用して上記の配管パラメータの取得を行うことができ
る。
のいずれかにおいて、特別なセンサ類を新設することな
く、給湯器付き風呂釜が通常有している温度センサを活
用して上記の配管パラメータの取得を行うことができ
る。
【0048】また、請求項11によれば、請求項7〜請
求項9のいずれかにおける給水圧パラメータの取得処理
を具体的に特定することができる。
求項9のいずれかにおける給水圧パラメータの取得処理
を具体的に特定することができる。
【0049】一方、請求項12の給湯器付き風呂釜によ
れば、上記請求項1の制御方法を確実に実施することが
でき、その請求項1による作用を確実に得ることができ
る。請求項13の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求
項2の制御方法を確実に実施することができ、その請求
項2による作用を確実に得ることができる。また、請求
項14の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求項3の制
御方法を確実に実施することができ、その請求項3によ
る作用を確実に得ることができる。さらに、請求項15
の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求項4の制御方法
を確実に実施することができ、その請求項4による作用
を確実に得ることができる。
れば、上記請求項1の制御方法を確実に実施することが
でき、その請求項1による作用を確実に得ることができ
る。請求項13の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求
項2の制御方法を確実に実施することができ、その請求
項2による作用を確実に得ることができる。また、請求
項14の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求項3の制
御方法を確実に実施することができ、その請求項3によ
る作用を確実に得ることができる。さらに、請求項15
の給湯器付き風呂釜によれば、上記請求項4の制御方法
を確実に実施することができ、その請求項4による作用
を確実に得ることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0051】図1は本発明の湯張り時制御方法が適用さ
れる給湯器付き風呂釜200を示すものである。この給
湯器付き風呂釜200は、給湯回路2と、浴槽100内
の湯水の追い焚きを行う風呂の追い焚き循環回路3と、
給湯回路2からの出湯を追い焚き循環回路3に注湯して
上記浴槽100への湯張りを行う注湯回路4と、これら
の運転作動を制御するコントローラ5とを備えたもので
ある。まず、上記の給湯器付き風呂釜200の各回路
2,3,4の構成について、以下説明する。
れる給湯器付き風呂釜200を示すものである。この給
湯器付き風呂釜200は、給湯回路2と、浴槽100内
の湯水の追い焚きを行う風呂の追い焚き循環回路3と、
給湯回路2からの出湯を追い焚き循環回路3に注湯して
上記浴槽100への湯張りを行う注湯回路4と、これら
の運転作動を制御するコントローラ5とを備えたもので
ある。まず、上記の給湯器付き風呂釜200の各回路
2,3,4の構成について、以下説明する。
【0052】上記給湯回路2は、水道管に接続された給
水管路20から給湯側熱交換器21に導入される水をそ
の熱交換器21と共に給湯器側加熱部を構成する給湯側
燃焼バーナ22の燃焼熱により熱交換加熱し、加熱後の
湯水を給湯管路23を通して下流端の一般給湯栓24ま
で給湯させるようになっている。上記給水管路20と給
湯管路23との間には上記熱交換器21をバイパスする
バイパス管路25が設けられて、調整弁26による水の
混合調節により温度調整が行われるようになっている。
水管路20から給湯側熱交換器21に導入される水をそ
の熱交換器21と共に給湯器側加熱部を構成する給湯側
燃焼バーナ22の燃焼熱により熱交換加熱し、加熱後の
湯水を給湯管路23を通して下流端の一般給湯栓24ま
で給湯させるようになっている。上記給水管路20と給
湯管路23との間には上記熱交換器21をバイパスする
バイパス管路25が設けられて、調整弁26による水の
混合調節により温度調整が行われるようになっている。
【0053】上記給水管路20には給水流量センサ27
と、給水温度センサ28とが配設されている一方、上記
給湯管路23には水量調整弁29と、上記一般給湯栓2
4もしくは注湯回路4に供給される湯水の温度を検出す
る給湯温度センサ30とが配設されている。
と、給水温度センサ28とが配設されている一方、上記
給湯管路23には水量調整弁29と、上記一般給湯栓2
4もしくは注湯回路4に供給される湯水の温度を検出す
る給湯温度センサ30とが配設されている。
【0054】上記追い焚き循環回路3は循環配管300
を備えており、この循環配管300は浴槽100と給湯
器付き風呂釜200との間に施工現場に応じて配管され
る戻り接続配管31a及び往き接続配管31bと、上記
給湯器付き風呂釜200の器具内に予め配設された戻り
管路32a及び往き管路32bからなる循環管路32と
で構成されている。上記戻り接続配管31aの上流端及
び往き接続配管31bの下流端はそれぞれ循環アダプタ
101に連通接続され、戻り接続配管31aの下流端が
上記戻り管路32の接続端に、往き接続配管31bから
上記往き管路32bの接続端にそれぞれ連通接続されて
いる。そして、循環ポンプ33の作動により上記戻り接
続配管31a及び戻り管路32を通して追い焚き用熱交
換器34に戻される浴槽100内の湯水を上記熱交換器
34と共に風呂釜側加熱部を構成する追い焚き側燃焼バ
ーナ35の燃焼熱により加熱し、加熱後の湯水を往き管
路32b及び往き接続配管31bを通して再び上記浴槽
100内に供給して追い焚き循環加熱させるようになっ
ている。上記戻り管路32aには、循環湯水の循環方向
上流側から順に、水圧検出により浴槽100の水位を検
出する水位センサ36と、上記循環ポンプ33と、循環
流の通過によりフラップが開いて循環判定のON指令が
出力される水流スイッチ37と、追い焚き側熱交換器3
4に流入される循環湯水の追い焚き加熱前の温度を検出
する風呂湯温度センサ38とが配設されている。また、
往き管路32bには追い焚き加熱後の循環湯水の温度を
検出する缶体温度センサ39が配設されている。
を備えており、この循環配管300は浴槽100と給湯
器付き風呂釜200との間に施工現場に応じて配管され
る戻り接続配管31a及び往き接続配管31bと、上記
給湯器付き風呂釜200の器具内に予め配設された戻り
管路32a及び往き管路32bからなる循環管路32と
で構成されている。上記戻り接続配管31aの上流端及
び往き接続配管31bの下流端はそれぞれ循環アダプタ
101に連通接続され、戻り接続配管31aの下流端が
上記戻り管路32の接続端に、往き接続配管31bから
上記往き管路32bの接続端にそれぞれ連通接続されて
いる。そして、循環ポンプ33の作動により上記戻り接
続配管31a及び戻り管路32を通して追い焚き用熱交
換器34に戻される浴槽100内の湯水を上記熱交換器
34と共に風呂釜側加熱部を構成する追い焚き側燃焼バ
ーナ35の燃焼熱により加熱し、加熱後の湯水を往き管
路32b及び往き接続配管31bを通して再び上記浴槽
100内に供給して追い焚き循環加熱させるようになっ
ている。上記戻り管路32aには、循環湯水の循環方向
上流側から順に、水圧検出により浴槽100の水位を検
出する水位センサ36と、上記循環ポンプ33と、循環
流の通過によりフラップが開いて循環判定のON指令が
出力される水流スイッチ37と、追い焚き側熱交換器3
4に流入される循環湯水の追い焚き加熱前の温度を検出
する風呂湯温度センサ38とが配設されている。また、
往き管路32bには追い焚き加熱後の循環湯水の温度を
検出する缶体温度センサ39が配設されている。
【0055】上記注湯回路4は、上流端が上記給湯管路
23の下流側から分岐し下流端が上記循環ポンプ33の
吸い込み側位置で上記戻り管路32aに連通する注湯管
路41を備えており、この注湯管路41を通して上記給
湯回路2からの給湯を追い焚き循環回路3に流入させ循
環配管300を通して浴槽100に注湯(湯張り)し得
るようになっている。上記注湯回路4には、注湯流量を
検出する注湯流量センサ42と、開閉制御により湯張り
実行又は停止の切換を行う開閉制御弁としての注湯電磁
弁43と、給湯回路2側への逆流入を阻止するための二
段配置の逆止弁44とが配設されている。
23の下流側から分岐し下流端が上記循環ポンプ33の
吸い込み側位置で上記戻り管路32aに連通する注湯管
路41を備えており、この注湯管路41を通して上記給
湯回路2からの給湯を追い焚き循環回路3に流入させ循
環配管300を通して浴槽100に注湯(湯張り)し得
るようになっている。上記注湯回路4には、注湯流量を
検出する注湯流量センサ42と、開閉制御により湯張り
実行又は停止の切換を行う開閉制御弁としての注湯電磁
弁43と、給湯回路2側への逆流入を阻止するための二
段配置の逆止弁44とが配設されている。
【0056】なお、図1において、61は給湯側及び追
い焚き側の双方の燃焼バーナ22,35に対し燃焼用空
気を供給する送風ファン、62は燃料ガスを供給するガ
ス供給管である。このガス供給管62は元ガス電磁弁6
3を介して二つに分岐し、一方の分岐管64が電磁比例
弁65を介して給湯側燃焼バーナ22に燃料ガスを供給
する一方、他方の分岐管66が電磁比例弁67を介して
追い焚き側燃焼バーナ35に燃料ガスを供給するように
なっている。
い焚き側の双方の燃焼バーナ22,35に対し燃焼用空
気を供給する送風ファン、62は燃料ガスを供給するガ
ス供給管である。このガス供給管62は元ガス電磁弁6
3を介して二つに分岐し、一方の分岐管64が電磁比例
弁65を介して給湯側燃焼バーナ22に燃料ガスを供給
する一方、他方の分岐管66が電磁比例弁67を介して
追い焚き側燃焼バーナ35に燃料ガスを供給するように
なっている。
【0057】上記の給湯器付き風呂釜200はMPU、
メモリ等を備え各種の制御用プログラムが格納されたコ
ントローラ5a,5b,5cによって、一般給湯栓24
に対する一般給湯制御、注湯回路4を通して給湯回路2
からの湯水を浴槽100に注湯して所定水位まで湯張り
する湯張り給湯制御、及び、浴槽100内の湯水を循環
配管300を通して強制循環させて所定温度まで追い焚
きする追い焚き制御等の各種制御がリモコン51からの
出力及び上記の各種センサからの出力等に基づいて行わ
れるようになっている。
メモリ等を備え各種の制御用プログラムが格納されたコ
ントローラ5a,5b,5cによって、一般給湯栓24
に対する一般給湯制御、注湯回路4を通して給湯回路2
からの湯水を浴槽100に注湯して所定水位まで湯張り
する湯張り給湯制御、及び、浴槽100内の湯水を循環
配管300を通して強制循環させて所定温度まで追い焚
きする追い焚き制御等の各種制御がリモコン51からの
出力及び上記の各種センサからの出力等に基づいて行わ
れるようになっている。
【0058】以上の前提のもとに上記コントローラ5
a,5b,5cの制御内容について以下の種々の実施形
態に分かれる。
a,5b,5cの制御内容について以下の種々の実施形
態に分かれる。
【0059】<第1実施形態>第1実施形態のコントロ
ーラ5aは、図2に特に一般給湯制御及び湯張り給湯制
御に係る部分を抜き出して示すように一般給湯制御を行
う一般給湯制御手段52と、浴槽100への湯張り給湯
を行う湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給湯栓
の開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作等に
より湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが同時
に発生したときの制御を行う同時給湯制御手段54とを
備えている。なお、この第1実施形態は主として請求項
1、12に対応するものである。
ーラ5aは、図2に特に一般給湯制御及び湯張り給湯制
御に係る部分を抜き出して示すように一般給湯制御を行
う一般給湯制御手段52と、浴槽100への湯張り給湯
を行う湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給湯栓
の開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作等に
より湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが同時
に発生したときの制御を行う同時給湯制御手段54とを
備えている。なお、この第1実施形態は主として請求項
1、12に対応するものである。
【0060】上記一般給湯制御手段52による一般給湯
制御は次のようにして行われる。すなわち、一般給湯栓
24の開操作により給水管路20に水道管から給水さ
れ、給水流量センサ27により最低作動流量以上の給水
流量が検出されると送風ファン61、元ガス電磁弁6
3、電磁比例弁65及び燃焼バーナ22からなる給湯側
加熱系12の作動制御(例えばFF制御)により燃焼作
動が開始される。そして、給水温度センサ28からの給
水温度及び給湯温度センサ30からの給湯温度の各検出
値に基づいてリモコン51にユーザが設定した設定給湯
温度になるように上記の燃焼作動量が制御(例えばFB
制御)される。上記射場給湯栓24がユーザにより閉操
作されると、給水管路20からの給水流量が最低作動流
量未満、ひいてはゼロになるため、上記の燃焼作動が停
止されて一般給湯制御が終了する。
制御は次のようにして行われる。すなわち、一般給湯栓
24の開操作により給水管路20に水道管から給水さ
れ、給水流量センサ27により最低作動流量以上の給水
流量が検出されると送風ファン61、元ガス電磁弁6
3、電磁比例弁65及び燃焼バーナ22からなる給湯側
加熱系12の作動制御(例えばFF制御)により燃焼作
動が開始される。そして、給水温度センサ28からの給
水温度及び給湯温度センサ30からの給湯温度の各検出
値に基づいてリモコン51にユーザが設定した設定給湯
温度になるように上記の燃焼作動量が制御(例えばFB
制御)される。上記射場給湯栓24がユーザにより閉操
作されると、給水管路20からの給水流量が最低作動流
量未満、ひいてはゼロになるため、上記の燃焼作動が停
止されて一般給湯制御が終了する。
【0061】上記湯張り給湯制御手段53による湯張り
給湯制御は次のようにして行われる。すなわち、リモコ
ン51の湯張りスイッチもしくは自動風呂スイッチをユ
ーザがON操作すると湯張り要求指令が出力され、この
湯張り要求指令の出力を受けて注湯電磁弁43が開制御
される。すると、給水管路20からの給水流量が最低作
動流量以上となるため、給水流量センサ27による検出
を受けて上記の給湯側加熱系12により燃焼作動が開始
され、所定湯温の給湯が給湯管路23及び注湯管路41
を通して循環配管300に供給され、続いてこの循環配
管300を通して浴槽100に注湯される。そして、注
湯流量センサ42による検出流量の積算値がリモコン5
1にユーザが入力設定した湯量に到達するか、水位セン
サ36が指定水位を検出すると、上記注湯電磁弁43が
閉制御され、この閉制御に伴い給水流量も最低作動流量
未満となって上記の燃焼作動も停止され、これにより、
湯張り給湯制御は終了する。この後、ユーザがリモコン
51の自動風呂スイッチをON操作していれば、上記の
湯張り給湯制御に引き続いて湯張りした浴槽100内の
湯水を風呂設定温度まで焚き上げる追い焚き制御が自動
的に行われることになる。
給湯制御は次のようにして行われる。すなわち、リモコ
ン51の湯張りスイッチもしくは自動風呂スイッチをユ
ーザがON操作すると湯張り要求指令が出力され、この
湯張り要求指令の出力を受けて注湯電磁弁43が開制御
される。すると、給水管路20からの給水流量が最低作
動流量以上となるため、給水流量センサ27による検出
を受けて上記の給湯側加熱系12により燃焼作動が開始
され、所定湯温の給湯が給湯管路23及び注湯管路41
を通して循環配管300に供給され、続いてこの循環配
管300を通して浴槽100に注湯される。そして、注
湯流量センサ42による検出流量の積算値がリモコン5
1にユーザが入力設定した湯量に到達するか、水位セン
サ36が指定水位を検出すると、上記注湯電磁弁43が
閉制御され、この閉制御に伴い給水流量も最低作動流量
未満となって上記の燃焼作動も停止され、これにより、
湯張り給湯制御は終了する。この後、ユーザがリモコン
51の自動風呂スイッチをON操作していれば、上記の
湯張り給湯制御に引き続いて湯張りした浴槽100内の
湯水を風呂設定温度まで焚き上げる追い焚き制御が自動
的に行われることになる。
【0062】上記同時給湯制御手段54は、現場条件取
得処理部541と、指標値設定処理部542と、待機処
理部543とを備えている。上記現場条件取得処理部5
41は、個々の施工現場において循環配管300(特に
戻り接続配管31a及び往き接続配管31b)が配管さ
れた後に、その実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも
含む現場条件を表すパラメータ値を検出により取得する
処理を行うものである。また、上記指標値設定処理部5
42は、上記現場条件取得処理部541により取得され
たパラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯
とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の分流度合
を表す判定指標値を予め定められた方式に基づいて設定
するものである。さらに、上記待機処理部543は、上
記判定指標値と設定閾値との比較により上記の一般給湯
と湯張り要求指令の出力とが同時に発生したときに、上
記湯張り給湯制御手段53による湯張り給湯制御の開始
又は湯張り給湯中であればその続行を許可して同時給湯
を実行させるか、湯張り給湯制御の開始を待機又は湯張
り給湯中であれば一時停止させて待機させるかのいずれ
かに切換える処理を行うものである。
得処理部541と、指標値設定処理部542と、待機処
理部543とを備えている。上記現場条件取得処理部5
41は、個々の施工現場において循環配管300(特に
戻り接続配管31a及び往き接続配管31b)が配管さ
れた後に、その実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも
含む現場条件を表すパラメータ値を検出により取得する
処理を行うものである。また、上記指標値設定処理部5
42は、上記現場条件取得処理部541により取得され
たパラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯
とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の分流度合
を表す判定指標値を予め定められた方式に基づいて設定
するものである。さらに、上記待機処理部543は、上
記判定指標値と設定閾値との比較により上記の一般給湯
と湯張り要求指令の出力とが同時に発生したときに、上
記湯張り給湯制御手段53による湯張り給湯制御の開始
又は湯張り給湯中であればその続行を許可して同時給湯
を実行させるか、湯張り給湯制御の開始を待機又は湯張
り給湯中であれば一時停止させて待機させるかのいずれ
かに切換える処理を行うものである。
【0063】以下、具体的に説明すると、循環配管30
0の配管作業等の給湯器付き風呂釜200の施工が完了
した後の例えば試運転時に作業者が電源を投入しリモコ
ン51等に設けられた現場条件についての取得実行スイ
ッチをON操作するか、ユーザが最初の運転を行う前に
上記取得実行スイッチをON操作するか、あるいは、所
定の使用時間の経過後や季節の変わり目等にユーザが上
記取得実行スイッチを再度ON操作すると、図3に示す
処理が開始される。すなわち、上記の取得実行スイッチ
のON操作により出力される取得実行指令を受けて上記
現条件処理部541による現場条件取得処理が行われる
(ステップSA1でYES、ステップSA2)。
0の配管作業等の給湯器付き風呂釜200の施工が完了
した後の例えば試運転時に作業者が電源を投入しリモコ
ン51等に設けられた現場条件についての取得実行スイ
ッチをON操作するか、ユーザが最初の運転を行う前に
上記取得実行スイッチをON操作するか、あるいは、所
定の使用時間の経過後や季節の変わり目等にユーザが上
記取得実行スイッチを再度ON操作すると、図3に示す
処理が開始される。すなわち、上記の取得実行スイッチ
のON操作により出力される取得実行指令を受けて上記
現条件処理部541による現場条件取得処理が行われる
(ステップSA1でYES、ステップSA2)。
【0064】この現場条件取得処理では、循環配管30
0を通して強制循環させた場合の実際の循環流量値Qj
(配管パラメータ)の取得と、注湯電磁弁43を開いて
給水管路20からの給水を注湯管路41及び上記循環配
管300を通して浴槽100に注水した場合の実際の注
水流量値Qc(給水圧パラメータ)の取得と、上記給水
管路20から給水される水の実際の給水温度Tc(給水
温度パラメータ)の取得との3つのパラメータ値の取得
処理が行われる。
0を通して強制循環させた場合の実際の循環流量値Qj
(配管パラメータ)の取得と、注湯電磁弁43を開いて
給水管路20からの給水を注湯管路41及び上記循環配
管300を通して浴槽100に注水した場合の実際の注
水流量値Qc(給水圧パラメータ)の取得と、上記給水
管路20から給水される水の実際の給水温度Tc(給水
温度パラメータ)の取得との3つのパラメータ値の取得
処理が行われる。
【0065】上記配管パラメータの取得処理は、まず浴
槽100内及び循環配管300内に水を充満させた状態
で、循環ポンプ33を作動させ、送風ファン61、元ガ
ス電磁部63、電磁比例弁67及び燃焼バーナ35から
なる風呂釜側加熱系13の作動制御により熱交換加熱に
より熱交換器34内の水が一定量の熱交換加熱を受ける
ように燃焼させる。そして、この追い焚き状態での風呂
湯温度センサ38により検出される加熱前の湯水の温度
と、缶体温度センサ39により検出される加熱後の湯水
の温度との温度差を求め、この温度差と上記の一定受熱
量とに基づいて演算することにより実際の循環流量値
(実循環流量値)Qjを求める。
槽100内及び循環配管300内に水を充満させた状態
で、循環ポンプ33を作動させ、送風ファン61、元ガ
ス電磁部63、電磁比例弁67及び燃焼バーナ35から
なる風呂釜側加熱系13の作動制御により熱交換加熱に
より熱交換器34内の水が一定量の熱交換加熱を受ける
ように燃焼させる。そして、この追い焚き状態での風呂
湯温度センサ38により検出される加熱前の湯水の温度
と、缶体温度センサ39により検出される加熱後の湯水
の温度との温度差を求め、この温度差と上記の一定受熱
量とに基づいて演算することにより実際の循環流量値
(実循環流量値)Qjを求める。
【0066】この実循環流量値Qjは、循環ポンプ33
の吐出能力に基づき一定作動させても、特に器具外の戻
り接続配管31a及び往き接続配管31bの配管長さや
曲がり部の多少に起因する通水抵抗を受けて変動する。
この実循環流量値Qjを求めることにより、実際の循環
配管300を通して湯張り給湯が一般給湯と同時に行わ
れた場合に上記通水抵抗の影響を受けて変動する一般給
湯側への分流度合(給湯管路23から一般給湯栓24側
への分流度合)を求めるものである。
の吐出能力に基づき一定作動させても、特に器具外の戻
り接続配管31a及び往き接続配管31bの配管長さや
曲がり部の多少に起因する通水抵抗を受けて変動する。
この実循環流量値Qjを求めることにより、実際の循環
配管300を通して湯張り給湯が一般給湯と同時に行わ
れた場合に上記通水抵抗の影響を受けて変動する一般給
湯側への分流度合(給湯管路23から一般給湯栓24側
への分流度合)を求めるものである。
【0067】つまり、実循環流量値Qjが所定の閾値Qj
sよりも小さければ、実際の通水抵抗が標準のものより
も大きくて流れ難いものであり、このため上記分流度合
は標準のものよりも大きくなる。逆に、上記QjがQjs
よりも大きければ、実際の通水抵抗が標準のものよりも
小さくて流れ易くなっており、このため上記分流度合は
標準のものよりも小さくなる。従って、この実循環流量
値Qjのみを現場条件を表すパラメータとして用い、こ
の実循環流量値Qjをそのまま後述の判定指標値として
用いることもできる(この点については以下の第2及び
第3の各実施形態において同じ)。この場合には上記の
閾値Qjsを次のように設定すればよい。例えば、循環流
量について種々の配管長の標準的な循環配管における標
準値と、その標準的な循環配管を通しての湯張り給湯と
一般給湯栓への一般給湯との同時給湯時における一般給
湯栓への給湯流量値との関係テーブルを試験等により予
め求めておき、上記関係テーブルから上記一般給湯栓へ
の給湯流量値が設定給湯流量値(例えば5リットル/
分)のときの循環流量の標準値を抽出し、抽出した標準
値を上記閾値Qjsとして設定すればよい(この点につい
ても以下の第2及び第3の各実施形態において同じ)。
sよりも小さければ、実際の通水抵抗が標準のものより
も大きくて流れ難いものであり、このため上記分流度合
は標準のものよりも大きくなる。逆に、上記QjがQjs
よりも大きければ、実際の通水抵抗が標準のものよりも
小さくて流れ易くなっており、このため上記分流度合は
標準のものよりも小さくなる。従って、この実循環流量
値Qjのみを現場条件を表すパラメータとして用い、こ
の実循環流量値Qjをそのまま後述の判定指標値として
用いることもできる(この点については以下の第2及び
第3の各実施形態において同じ)。この場合には上記の
閾値Qjsを次のように設定すればよい。例えば、循環流
量について種々の配管長の標準的な循環配管における標
準値と、その標準的な循環配管を通しての湯張り給湯と
一般給湯栓への一般給湯との同時給湯時における一般給
湯栓への給湯流量値との関係テーブルを試験等により予
め求めておき、上記関係テーブルから上記一般給湯栓へ
の給湯流量値が設定給湯流量値(例えば5リットル/
分)のときの循環流量の標準値を抽出し、抽出した標準
値を上記閾値Qjsとして設定すればよい(この点につい
ても以下の第2及び第3の各実施形態において同じ)。
【0068】上記給水圧パラメータの取得処理は、注湯
電磁弁43を開き給水管路20からの給水を給湯管路2
3、注湯管路41及び循環配管300を通して浴槽10
0に対し所定量(例えば10リットル)注水させる。こ
の際には給水温度の高低による影響を遮断するために給
湯器側加熱系12は非燃焼のままにしておく。そして、
このときの実注水流量値Qcを注湯流量センサ42(又
は給水流量センサ27)により検出する。つまり、上記
の如く実際の循環配管300を通して湯張り給湯が一般
給湯と同時に行われた場合に、給水管路20への給水源
の給水圧力の如何により注湯管路41との分岐部に供給
される元流量値が変動するため、この給水圧の大小によ
る影響を上記実注水流量値Qcにより求めるものであ
る。
電磁弁43を開き給水管路20からの給水を給湯管路2
3、注湯管路41及び循環配管300を通して浴槽10
0に対し所定量(例えば10リットル)注水させる。こ
の際には給水温度の高低による影響を遮断するために給
湯器側加熱系12は非燃焼のままにしておく。そして、
このときの実注水流量値Qcを注湯流量センサ42(又
は給水流量センサ27)により検出する。つまり、上記
の如く実際の循環配管300を通して湯張り給湯が一般
給湯と同時に行われた場合に、給水管路20への給水源
の給水圧力の如何により注湯管路41との分岐部に供給
される元流量値が変動するため、この給水圧の大小によ
る影響を上記実注水流量値Qcにより求めるものであ
る。
【0069】上記給水温度パラメータは、給水温度が季
節の変化等により変動してあまり低温(例えば5℃)に
なると、給湯器側加熱系12による加熱により設定給湯
温度まで加熱するのに水量調整弁29で通過流量を絞ら
ざるを得なくなり、これにより、上記の元流量値が変動
してしまうことになる。このため、実際の給水温度の高
低による影響を上記給水温度Tcにより求めるものであ
る。
節の変化等により変動してあまり低温(例えば5℃)に
なると、給湯器側加熱系12による加熱により設定給湯
温度まで加熱するのに水量調整弁29で通過流量を絞ら
ざるを得なくなり、これにより、上記の元流量値が変動
してしまうことになる。このため、実際の給水温度の高
低による影響を上記給水温度Tcにより求めるものであ
る。
【0070】以上の現場条件取得処理(ステップSA
2)が終了すれば、次に指標値性処理部542による判
定指標値の設定処理が行われる(ステップSA3)。
2)が終了すれば、次に指標値性処理部542による判
定指標値の設定処理が行われる(ステップSA3)。
【0071】上記の判定指標値は次のようにして設定さ
れる。すなわち、上記実循環流量値Qjと実注水流量値
Qcとに基づいて次の式(1)により一次判定指標値kを演
算する。
れる。すなわち、上記実循環流量値Qjと実注水流量値
Qcとに基づいて次の式(1)により一次判定指標値kを演
算する。
【0072】 k=(α1・Qc)/(α2・Qj) …(1) ここで、α1及びα2はそれぞれ定数であり、α1<α2と
なるように設定されている。これは、上記の分流度合に
及ぼす現場条件の内で上記の通水抵抗が最も大きく、ま
た、注水流量値Qcは給水圧に加え循環配管300の通
水抵抗の影響をも含むものであるため、Qjを重くQcを
軽くする重み付けを施すものである。上記の一次判定指
標値kはその値が大きい程、一般給湯側への分流度合が
増大する一方、湯張り給湯側への分流度合が低下するこ
とを表すものとなる。
なるように設定されている。これは、上記の分流度合に
及ぼす現場条件の内で上記の通水抵抗が最も大きく、ま
た、注水流量値Qcは給水圧に加え循環配管300の通
水抵抗の影響をも含むものであるため、Qjを重くQcを
軽くする重み付けを施すものである。上記の一次判定指
標値kはその値が大きい程、一般給湯側への分流度合が
増大する一方、湯張り給湯側への分流度合が低下するこ
とを表すものとなる。
【0073】なお、上記の一次判定指標値kを上記の式
(1)による演算で求めるのではなくて、k値について試
験等により予め定めた指標値テーブルから上記のQj、
Qcに対応するk値を抽出するようにしてもよい。すな
わち、種々のQj値、Qc値を縦軸・横軸とする2次元の
マトリックス座標により指標値テーブルを表し、その指
標値テーブルの各座標部分に対応するk値を設定してお
くものである(この点については以下の第2及び第3の
各実施形態において同じ)。
(1)による演算で求めるのではなくて、k値について試
験等により予め定めた指標値テーブルから上記のQj、
Qcに対応するk値を抽出するようにしてもよい。すな
わち、種々のQj値、Qc値を縦軸・横軸とする2次元の
マトリックス座標により指標値テーブルを表し、その指
標値テーブルの各座標部分に対応するk値を設定してお
くものである(この点については以下の第2及び第3の
各実施形態において同じ)。
【0074】次に、上記の一次判定指標値kと給水温度
Tcと設定給湯温度Tsとに基づいて次の式(2)により二
次判定指標値Kを演算する。
Tcと設定給湯温度Tsとに基づいて次の式(2)により二
次判定指標値Kを演算する。
【0075】 K=k+α3・[1−{(Ts−Tc)/25}] …(2) ここで、α3は給湯器側加熱系12の有する出湯能力
(号数)により定まる定数であり、k値と重みを対応さ
せるための定数である。また、「25」とは号数演算の
際の25℃である。このK値の大小は上記の一次判定指
標値kと同様の特性を有するが、そのk値に対し給水温
度の如何による影響が加味されたものとなる。すなわ
ち、例えばTsが40℃とすると、Tcが15℃であれば
K=kとなり、Tcが5℃という低温状態になれば注湯
管路41との分岐部に供給される元流量が少なくなるた
めK<kとなる。
(号数)により定まる定数であり、k値と重みを対応さ
せるための定数である。また、「25」とは号数演算の
際の25℃である。このK値の大小は上記の一次判定指
標値kと同様の特性を有するが、そのk値に対し給水温
度の如何による影響が加味されたものとなる。すなわ
ち、例えばTsが40℃とすると、Tcが15℃であれば
K=kとなり、Tcが5℃という低温状態になれば注湯
管路41との分岐部に供給される元流量が少なくなるた
めK<kとなる。
【0076】そして、上記の二次判定指標値Kが、通水
抵抗、給水圧及び給水温度の三条件を全て加味した最終
の判定指標値として設定され、この判定指標値Kが待機
処理部543の記憶部に記憶保持される。
抵抗、給水圧及び給水温度の三条件を全て加味した最終
の判定指標値として設定され、この判定指標値Kが待機
処理部543の記憶部に記憶保持される。
【0077】以上の処理が事前に行われ、給湯器付き風
呂釜200の使用が開始される。そして、使用開始され
た後に図4に示す制御が行われる。すなわち、一般給湯
と湯張り給湯とが個別に行われる場合には、それぞれ一
般給湯制御手段52又は湯張り給湯制御手段53による
各制御が個別に行われる(ステップSA4でNO、ステ
ップSA5)。ところが、一般給湯栓24が開かれて一
般給湯制御手段51による一般給湯制御が行われている
最中にリモコン51の湯張りスイッチ等がON操作され
て湯張り要求指令が出力されたとき(湯張り要求の割り
込みのとき)、あるいは、湯張りスイッチ等のON操作
により湯張り給湯制御手段53による湯張り給湯制御が
行われている最中に一般給湯栓24が開かれて給水流量
センサ27の給水流量が注湯流量センサ42の注湯流量
よりも最低作動流量以上に増加したとき(一般給湯の割
り込みのとき)には、それらの信号出力に基づいて同時
給湯要求が発生したと判定してステップSA6に進む
(ステップSA4でYES)。
呂釜200の使用が開始される。そして、使用開始され
た後に図4に示す制御が行われる。すなわち、一般給湯
と湯張り給湯とが個別に行われる場合には、それぞれ一
般給湯制御手段52又は湯張り給湯制御手段53による
各制御が個別に行われる(ステップSA4でNO、ステ
ップSA5)。ところが、一般給湯栓24が開かれて一
般給湯制御手段51による一般給湯制御が行われている
最中にリモコン51の湯張りスイッチ等がON操作され
て湯張り要求指令が出力されたとき(湯張り要求の割り
込みのとき)、あるいは、湯張りスイッチ等のON操作
により湯張り給湯制御手段53による湯張り給湯制御が
行われている最中に一般給湯栓24が開かれて給水流量
センサ27の給水流量が注湯流量センサ42の注湯流量
よりも最低作動流量以上に増加したとき(一般給湯の割
り込みのとき)には、それらの信号出力に基づいて同時
給湯要求が発生したと判定してステップSA6に進む
(ステップSA4でYES)。
【0078】ステップSA6では、上記の判定指標値K
が予め設定した設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定
を行う。上記KがKs以上であれば同時給湯を許可する
(ステップSA6でYES、ステップSA7)。つま
り、上記の湯張り要求の割り込みのときであっても湯張
り給湯制御手段53による注湯電磁弁43の開制御を許
可し、一般給湯の割り込みのときであっても注湯電磁弁
43を開制御状態に維持する。これにより、湯張り時間
の短縮化が図られる。逆に、上記KがKs未満であれば
一般給湯終了まで湯張り給湯を待機させる(ステップS
A6でNO、ステップSA8)。つまり、上記の湯張り
要求の割り込みのときであれば一般給湯が終了するまで
注湯電磁弁43の開制御の実行を延期させ、上記の一般
給湯の割り込みのときであれば注湯電磁弁43を一旦閉
制御し一般給湯が終了してから注湯電磁弁43を再度開
制御する。これにより、一般給湯流量の確保が図られ
る。
が予め設定した設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定
を行う。上記KがKs以上であれば同時給湯を許可する
(ステップSA6でYES、ステップSA7)。つま
り、上記の湯張り要求の割り込みのときであっても湯張
り給湯制御手段53による注湯電磁弁43の開制御を許
可し、一般給湯の割り込みのときであっても注湯電磁弁
43を開制御状態に維持する。これにより、湯張り時間
の短縮化が図られる。逆に、上記KがKs未満であれば
一般給湯終了まで湯張り給湯を待機させる(ステップS
A6でNO、ステップSA8)。つまり、上記の湯張り
要求の割り込みのときであれば一般給湯が終了するまで
注湯電磁弁43の開制御の実行を延期させ、上記の一般
給湯の割り込みのときであれば注湯電磁弁43を一旦閉
制御し一般給湯が終了してから注湯電磁弁43を再度開
制御する。これにより、一般給湯流量の確保が図られ
る。
【0079】<第2実施形態>図5は第2実施形態に係
るコントローラ5bを示す。この第2実施形態は主とし
て請求項2、13に対応するものである。上記コントロ
ーラ5bは第1実施形態と同様の一般給湯制御手段52
及び湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給湯栓の
開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作等によ
り湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが同時に
発生したときの制御方式として2つの制御モードを有す
る同時給湯制御手段55と、その2つの制御モードを現
場条件に応じて切換える切換制御手段56とを備えてい
る。なお、第1実施形態の図2と同様に図5では追い焚
き制御に係る構成部分を省略して図示している。
るコントローラ5bを示す。この第2実施形態は主とし
て請求項2、13に対応するものである。上記コントロ
ーラ5bは第1実施形態と同様の一般給湯制御手段52
及び湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給湯栓の
開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作等によ
り湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが同時に
発生したときの制御方式として2つの制御モードを有す
る同時給湯制御手段55と、その2つの制御モードを現
場条件に応じて切換える切換制御手段56とを備えてい
る。なお、第1実施形態の図2と同様に図5では追い焚
き制御に係る構成部分を省略して図示している。
【0080】上記同時給湯制御手段55は、上記の一般
給湯と湯張り給湯とが同時に発生したときに両者の給湯
を常時許可する、つまり制限を付さずに同時給湯を常に
許可する常時許可モード551と、所定の判定条件に基
づいて同時給湯を許可するか一般給湯を優先して一般給
湯が終了するまで湯張り給湯の実行を待機させるかの選
択的給湯制御を行う選択的給湯制御手段としての選択的
許可モード552とを備えている。この選択的許可モー
ド552としては、一般給湯流量が所定流量(例えば5
リットル/分)以上あることを条件に同時給湯を許可す
る一方、それ以外であれば湯張り給湯を待機させて一般
給湯を優先させるものでもよいし、注湯流量に基づいて
同様の制御を行うものでもよい。なお、上記の一般給湯
流量の値は、注湯電磁弁43を一旦開き、そのときの注
湯流量センサ42と給水流量センサ27との両検出流量
値の流量差により把握することができる。
給湯と湯張り給湯とが同時に発生したときに両者の給湯
を常時許可する、つまり制限を付さずに同時給湯を常に
許可する常時許可モード551と、所定の判定条件に基
づいて同時給湯を許可するか一般給湯を優先して一般給
湯が終了するまで湯張り給湯の実行を待機させるかの選
択的給湯制御を行う選択的給湯制御手段としての選択的
許可モード552とを備えている。この選択的許可モー
ド552としては、一般給湯流量が所定流量(例えば5
リットル/分)以上あることを条件に同時給湯を許可す
る一方、それ以外であれば湯張り給湯を待機させて一般
給湯を優先させるものでもよいし、注湯流量に基づいて
同様の制御を行うものでもよい。なお、上記の一般給湯
流量の値は、注湯電磁弁43を一旦開き、そのときの注
湯流量センサ42と給水流量センサ27との両検出流量
値の流量差により把握することができる。
【0081】上記切換制御手段56は、現場条件取得処
理部561と、指標値設定処理部562と、判定指標値
に基づいて以後の制御方式を上記の常時許可モード55
1か選択的許可モード552かに切換える切換処理部5
63とを備えている。上記現場条件処理部561及び指
標値設定処理部562は、第1実施形態で説明した現場
条件取得処理部541及び指標値設定処理部542(図
2参照)と同じ処理を行うものである。そして、上記指
標値設定処理部562により設定された判定指標値Kの
値が上記切換処理部563に出力されて記憶されるよう
になっている。
理部561と、指標値設定処理部562と、判定指標値
に基づいて以後の制御方式を上記の常時許可モード55
1か選択的許可モード552かに切換える切換処理部5
63とを備えている。上記現場条件処理部561及び指
標値設定処理部562は、第1実施形態で説明した現場
条件取得処理部541及び指標値設定処理部542(図
2参照)と同じ処理を行うものである。そして、上記指
標値設定処理部562により設定された判定指標値Kの
値が上記切換処理部563に出力されて記憶されるよう
になっている。
【0082】具体的には、図6に示すように、一般給湯
と湯張り給湯とが個別に行われる場合には、それぞれ一
般給湯制御手段52又は湯張り給湯制御手段53による
各制御が個別に行われる(ステップSB1でNO、ステ
ップSB2)。ところが、第1実施形態で説明したよう
な一般給湯中の湯張り要求の割り込みがあったとき、あ
るいは、湯張り給湯中に一般給湯の割り込みがあったと
きには、それらの信号出力に基づいて同時給湯要求が発
生したと判定してステップSB3に進む(ステップSB
1でYES)。
と湯張り給湯とが個別に行われる場合には、それぞれ一
般給湯制御手段52又は湯張り給湯制御手段53による
各制御が個別に行われる(ステップSB1でNO、ステ
ップSB2)。ところが、第1実施形態で説明したよう
な一般給湯中の湯張り要求の割り込みがあったとき、あ
るいは、湯張り給湯中に一般給湯の割り込みがあったと
きには、それらの信号出力に基づいて同時給湯要求が発
生したと判定してステップSB3に進む(ステップSB
1でYES)。
【0083】ステップSB3では、上記の判定指標値K
が予め設定した設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定
を行う。上記KがKs以上であれば常時許可モード55
1に切換え(ステップSB3でYES、ステップSB
4)、逆に、上記KがKs未満であれば選択的給湯モー
ド552に切換える(ステップSB3でNO、ステップ
SB5)。以後、再度の現場条件の取得実行指令が出力
されて判定指標値が更新されない限り、ステップSB4
又はステップSB5で切換えられた制御モード552又
は551により制御が行われる。
が予め設定した設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定
を行う。上記KがKs以上であれば常時許可モード55
1に切換え(ステップSB3でYES、ステップSB
4)、逆に、上記KがKs未満であれば選択的給湯モー
ド552に切換える(ステップSB3でNO、ステップ
SB5)。以後、再度の現場条件の取得実行指令が出力
されて判定指標値が更新されない限り、ステップSB4
又はステップSB5で切換えられた制御モード552又
は551により制御が行われる。
【0084】<第3実施形態>図7は第3実施形態に係
るコントローラ5cを示す。この第3実施形態は主とし
て請求項4、14、15に対応するものである。上記コ
ントローラ5cは第1実施形態と同様の一般給湯制御手
段52及び湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給
湯栓の開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作
等により湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが
同時に発生したときに所定の判定条件に基づき同時給湯
を選択的に許可する選択的給湯制御手段57と、この選
択的給湯制御手段57における判定条件を実際の現場条
件に応じて変更補正する判定条件補正処理手段58とを
備えている。なお、第1実施形態の図2と同様に図7で
は追い焚き制御に係る構成部分を省略して図示してい
る。
るコントローラ5cを示す。この第3実施形態は主とし
て請求項4、14、15に対応するものである。上記コ
ントローラ5cは第1実施形態と同様の一般給湯制御手
段52及び湯張り給湯制御手段53と、ユーザの一般給
湯栓の開操作に基づく一般給湯とユーザのスイッチ操作
等により湯張り要求指令の出力に基づく湯張り給湯とが
同時に発生したときに所定の判定条件に基づき同時給湯
を選択的に許可する選択的給湯制御手段57と、この選
択的給湯制御手段57における判定条件を実際の現場条
件に応じて変更補正する判定条件補正処理手段58とを
備えている。なお、第1実施形態の図2と同様に図7で
は追い焚き制御に係る構成部分を省略して図示してい
る。
【0085】上記選択的給湯制御手段57は、判定条件
を記憶保持する判定条件記憶部571を備え、この判定
条件記憶部571に記憶された判定条件に基づいて一般
給湯と湯張り給湯とが同時に発生したときに同時給湯を
許可するか一般給湯を優先して一般給湯が終了するまで
湯張り給湯の実行を待機させるかを選択して切換えるよ
うになっている。上記の判定条件としては、判定対象を
例えば一般給湯流量とする場合には、その一般給湯流量
が設定流量(例えば5リットル/分)以上あることを条
件に同時給湯を許可する一方、それ以外(例えば5リッ
トル/分未満)であれば湯張り給湯を待機させて一般給
湯を優先させるように初期設定されている。なお、判定
対象を注湯流量とし、この注湯流量に基づいて制御を行
うように初期設定してもよい。また、上記の一般給湯流
量の値は、注湯電磁弁43を一旦開き、そのときの注湯
流量センサ42と給水流量センサ27との両検出流量値
の流量差により把握すればよい。
を記憶保持する判定条件記憶部571を備え、この判定
条件記憶部571に記憶された判定条件に基づいて一般
給湯と湯張り給湯とが同時に発生したときに同時給湯を
許可するか一般給湯を優先して一般給湯が終了するまで
湯張り給湯の実行を待機させるかを選択して切換えるよ
うになっている。上記の判定条件としては、判定対象を
例えば一般給湯流量とする場合には、その一般給湯流量
が設定流量(例えば5リットル/分)以上あることを条
件に同時給湯を許可する一方、それ以外(例えば5リッ
トル/分未満)であれば湯張り給湯を待機させて一般給
湯を優先させるように初期設定されている。なお、判定
対象を注湯流量とし、この注湯流量に基づいて制御を行
うように初期設定してもよい。また、上記の一般給湯流
量の値は、注湯電磁弁43を一旦開き、そのときの注湯
流量センサ42と給水流量センサ27との両検出流量値
の流量差により把握すればよい。
【0086】上記判定条件変更処理手段58は、現場条
件取得処理部581と、指標値設定処理部582と、判
定指標値に基づいて上記判定条件記憶部571に記憶さ
れた判定条件を変更補正する補正処理部583とを備え
ている。上記現場条件処理部581及び指標値設定処理
部582は、第1実施形態で説明した現場条件取得処理
部541及び指標値設定処理部542(図2参照)と同
じ処理を行うものである。そして、上記指標値設定処理
部582により設定された判定指標値Kの値が上記補正
処理部583に出力されこの出力された判定指標値Kに
基づいて上記判定条件を変更補正するようになってい
る。
件取得処理部581と、指標値設定処理部582と、判
定指標値に基づいて上記判定条件記憶部571に記憶さ
れた判定条件を変更補正する補正処理部583とを備え
ている。上記現場条件処理部581及び指標値設定処理
部582は、第1実施形態で説明した現場条件取得処理
部541及び指標値設定処理部542(図2参照)と同
じ処理を行うものである。そして、上記指標値設定処理
部582により設定された判定指標値Kの値が上記補正
処理部583に出力されこの出力された判定指標値Kに
基づいて上記判定条件を変更補正するようになってい
る。
【0087】具体的には、図8に示すように、循環配管
300の配管作業等の給湯器付き風呂釜200の施工が
完了した後の例えば試運転時に作業者が電源を投入しリ
モコン51等に設けられた現場条件についての取得実行
スイッチをON操作するか、ユーザが最初の運転を行う
前に上記取得実行スイッチをON操作するか、あるい
は、所定の使用時間の経過後や季節の変わり目等にユー
ザが上記取得実行スイッチを再度ON操作すると、処理
が開始される。すなわち、上記の取得実行スイッチのO
N操作により出力される取得実行指令を受けて上記現条
件処理部581による現場条件取得処理が第1実施形態
のステップSA1及びA2(図3参照)と同様に行われ
る(ステップSC1でYES、ステップSC2)。
300の配管作業等の給湯器付き風呂釜200の施工が
完了した後の例えば試運転時に作業者が電源を投入しリ
モコン51等に設けられた現場条件についての取得実行
スイッチをON操作するか、ユーザが最初の運転を行う
前に上記取得実行スイッチをON操作するか、あるい
は、所定の使用時間の経過後や季節の変わり目等にユー
ザが上記取得実行スイッチを再度ON操作すると、処理
が開始される。すなわち、上記の取得実行スイッチのO
N操作により出力される取得実行指令を受けて上記現条
件処理部581による現場条件取得処理が第1実施形態
のステップSA1及びA2(図3参照)と同様に行われ
る(ステップSC1でYES、ステップSC2)。
【0088】上記の現場条件取得処理により配管パラメ
ータ(実循環流量値Qj)、給水圧パラメータ(実注水
流量値Qc)及び給水温度パラメータ(給水温度Tc)が
取得されると、次に指標値性処理部582による判定指
標値の設定処理が第1実施形態のステップSA3と同様
にして行われる(ステップSC3)。
ータ(実循環流量値Qj)、給水圧パラメータ(実注水
流量値Qc)及び給水温度パラメータ(給水温度Tc)が
取得されると、次に指標値性処理部582による判定指
標値の設定処理が第1実施形態のステップSA3と同様
にして行われる(ステップSC3)。
【0089】上記判定指標値の設定処理により判定指標
値Kが得られると、次にこの判定指標値Kが予め設定し
た設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定を行う(ステ
ップSC4)。上記KがKs以上であれば判定条件記憶
部571の判定条件を同時許可域がより拡大される側に
変更補正し(ステップSC5)、逆に、上記KがKs未
満であれば上記判定条件を同時許可域がより縮小される
側に変更補正する(ステップSC6)。つまり、判定指
標値Kが設定閾値Ks以上ということは、同時給湯して
も実際には一般給湯側に対しより多くの流量が分流され
ることになるため、同時許可域を拡大(つまり判定条件
をより緩く)しても一般給湯流量を確保することができ
ることになる。逆に、上記K値がKs未満ということ
は、同時給湯すると実際には一般給湯側への分流流量が
より少なくなるため、同時許可域を縮小(つまり判定条
件をより厳しく)しないと一般給湯流量を確保し得ない
ことになる。
値Kが得られると、次にこの判定指標値Kが予め設定し
た設定閾値Ksよりも大きいか否かの判定を行う(ステ
ップSC4)。上記KがKs以上であれば判定条件記憶
部571の判定条件を同時許可域がより拡大される側に
変更補正し(ステップSC5)、逆に、上記KがKs未
満であれば上記判定条件を同時許可域がより縮小される
側に変更補正する(ステップSC6)。つまり、判定指
標値Kが設定閾値Ks以上ということは、同時給湯して
も実際には一般給湯側に対しより多くの流量が分流され
ることになるため、同時許可域を拡大(つまり判定条件
をより緩く)しても一般給湯流量を確保することができ
ることになる。逆に、上記K値がKs未満ということ
は、同時給湯すると実際には一般給湯側への分流流量が
より少なくなるため、同時許可域を縮小(つまり判定条
件をより厳しく)しないと一般給湯流量を確保し得ない
ことになる。
【0090】ここで、上記判定条件が例えば一般給湯流
量を判定対象として初期設定されている場合には、上記
の同時許可域を拡大側に変更補正するとはその一般給湯
流量の設定流量をより小さい値(より緩い値)に変更補
正することであり、上記の同時許可域を縮小側に変更補
正するとは上記一般給湯流量の設定流量をより大きい値
(より厳しい値)に変更補正することである。
量を判定対象として初期設定されている場合には、上記
の同時許可域を拡大側に変更補正するとはその一般給湯
流量の設定流量をより小さい値(より緩い値)に変更補
正することであり、上記の同時許可域を縮小側に変更補
正するとは上記一般給湯流量の設定流量をより大きい値
(より厳しい値)に変更補正することである。
【0091】以後、再度の現場条件の取得実行指令が出
力されて判定指標値が更新されない限り、上記の変更補
正された判定条件に基づき上記選択的給湯制御手段57
による選択的給湯制御が行われる。すなわち、一般給湯
中の湯張り要求の割り込みがあったとき、あるいは、湯
張り給湯中に一般給湯の割り込みがあったときには、そ
れらの信号出力に基づいて同時給湯要求が発生したと判
定され、これに対し上記判定条件に基づき同時給湯を許
可するか、一般給湯を優先して一般給湯が終了するまで
湯張り給湯の実行を待機させるかが選択されることにな
る。
力されて判定指標値が更新されない限り、上記の変更補
正された判定条件に基づき上記選択的給湯制御手段57
による選択的給湯制御が行われる。すなわち、一般給湯
中の湯張り要求の割り込みがあったとき、あるいは、湯
張り給湯中に一般給湯の割り込みがあったときには、そ
れらの信号出力に基づいて同時給湯要求が発生したと判
定され、これに対し上記判定条件に基づき同時給湯を許
可するか、一般給湯を優先して一般給湯が終了するまで
湯張り給湯の実行を待機させるかが選択されることにな
る。
【0092】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
〜第3実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第3
実施形態では通水抵抗、給水圧及び給水温度の3変動成
分に基づいて設定した判定指標値に基づいて判定条件を
変更補正しているが、これに限らず、判定指標値として
上記の通水抵抗(配管パラメータ)による変動成分の
み、あるいは、上記通水抵抗(配管パラメータ)及び給
水圧(給水圧パラメータ)の2変動成分に基づいて設定
するようにしてもよい。前者の1つの変動成分のみの場
合には判定指標値として実循環流量値Qjを設定し、後
者の2変動成分に基づく場合には判定指標値として上述
の式(1)又は指標値テーブルにより得られるk値を設定
すればよい。
〜第3実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第3
実施形態では通水抵抗、給水圧及び給水温度の3変動成
分に基づいて設定した判定指標値に基づいて判定条件を
変更補正しているが、これに限らず、判定指標値として
上記の通水抵抗(配管パラメータ)による変動成分の
み、あるいは、上記通水抵抗(配管パラメータ)及び給
水圧(給水圧パラメータ)の2変動成分に基づいて設定
するようにしてもよい。前者の1つの変動成分のみの場
合には判定指標値として実循環流量値Qjを設定し、後
者の2変動成分に基づく場合には判定指標値として上述
の式(1)又は指標値テーブルにより得られるk値を設定
すればよい。
【図1】本発明の実施形態の給湯器付き風呂釜を示す模
式図である。
式図である。
【図2】第1実施形態のコントローラの内容を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】現場条件取得処理及び判定指標値の設定処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態の同時給湯制御を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図5】第2実施形態のコントローラの内容を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】第2実施形態の切換制御を示すフローチャート
である。
である。
【図7】第3実施形態のコントローラの内容を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】第3実施形態の補正処理を示すフローチャート
である。
である。
2 給湯回路 3 追い焚き循環回路 4 注湯回路 5a,5b,5c コントローラ 20 給水管路 21 給湯側熱交換器(給湯側加熱部) 22 給湯側燃焼バーナ(給湯側加熱部) 23 給湯管路 27 給水流量センサ 28 給水温度センサ 33 循環ポンプ 34 追い焚き側熱交換器(風呂釜側加熱
部) 35 追い焚き側燃焼バーナ(風呂釜側加
熱部) 38 風呂湯温度センサ(加熱前湯水の温
度検出用センサ) 39 缶体温度センサ(加熱後湯水の温度
検出用センサ) 42 注湯流量センサ 43 注湯電磁弁(開閉制御弁) 54 同時給湯制御手段 55 同時給湯制御手段 56 切換制御手段 57 選択的給湯制御手段 58 判定条件補正処理手段 100 浴槽 200 給湯器付き風呂釜 300 循環配管 541,561,581 現場条件取得処理部 542,562,582 指標値設定処理部 543 待機処理部 552 選択的許可モード(選択的給湯制御
手段) 563 切換処理部 583 補正処理部
部) 35 追い焚き側燃焼バーナ(風呂釜側加
熱部) 38 風呂湯温度センサ(加熱前湯水の温
度検出用センサ) 39 缶体温度センサ(加熱後湯水の温度
検出用センサ) 42 注湯流量センサ 43 注湯電磁弁(開閉制御弁) 54 同時給湯制御手段 55 同時給湯制御手段 56 切換制御手段 57 選択的給湯制御手段 58 判定条件補正処理手段 100 浴槽 200 給湯器付き風呂釜 300 循環配管 541,561,581 現場条件取得処理部 542,562,582 指標値設定処理部 543 待機処理部 552 選択的許可モード(選択的給湯制御
手段) 563 切換処理部 583 補正処理部
Claims (15)
- 【請求項1】 給水管路からの給水を給湯側加熱部によ
り加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給湯
回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプの
作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加熱
部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯管
路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環配
管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉制
御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循環
配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路とを備
え、上記湯張り要求指令の出力と、上記一般給湯栓への
一般給湯とが同時に発生したときの制御を行うための給
湯器付き風呂釜の制御方法であって、 上記循環配管を配管した後に、この実際の循環配管の通
水抵抗を少なくとも含む現場条件を表すパラメータの値
を検出により取得する取得処理を行い、この取得したパ
ラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを
同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の分流度合を表
す判定指標値を定め、この判定指標値が予め設定した閾
値よりも大きいときには上記一般給湯と湯張り給湯との
同時給湯を許可する一方、上記判定指標値が設定閾値よ
りも小さいときには湯張り指令が出力されても一般給湯
が終了するまで湯張り給湯の実行を待機させるようにす
ることを特徴とする給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項2】 給水管路からの給水を給湯側加熱部によ
り加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給湯
回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプの
作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加熱
部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯管
路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環配
管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉制
御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循環
配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路とを備
え、上記湯張り要求指令の出力と、上記一般給湯栓への
一般給湯とが同時に発生したときに湯張り給湯と一般給
湯との同時給湯を許可するか否かを所定の判定条件に基
づいて選択的に許可する選択的給湯制御を行うように構
成された給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 上記循環配管を配管した後に、この実際の循環配管の通
水抵抗を少なくとも含む現場条件を表すパラメータの値
を検出により取得する取得処理を行い、この取得したパ
ラメータの値の大小に応じて湯張り給湯と一般給湯とを
同時給湯した場合の一般給湯側への湯水の分流度合を表
す判定指標値を定め、この判定指標値が予め設定した閾
値よりも大きいときには上記給湯栓への一般給湯と上記
浴槽への湯張り給湯との同時給湯を常時許可する制御を
行う一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいとき
には上記選択的給湯制御を実行させるように以後の制御
方式を切換えるようにすることを特徴とする給湯器付き
風呂釜の制御方法。 - 【請求項3】 給水管路からの給水を給湯側加熱部によ
り加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給湯
回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプの
作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加熱
部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯管
路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環配
管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉制
御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循環
配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路とを備
え、上記湯張り要求指令の出力と、上記一般給湯栓への
一般給湯とが同時に発生したときに湯張り給湯と一般給
湯との同時給湯を許可するか否かを所定の判定条件に基
づいて選択的に許可する選択的給湯制御を行うように構
成された給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 上記循環配管を配管した後に、この実際の循環配管の通
水抵抗を少なくとも含む現場条件を表すパラメータの値
を検出により取得する取得処理を行い、この取得したパ
ラメータの値の大小に応じて上記判定条件を変更補正す
るようにすることを特徴とする給湯器付き風呂釜の制御
方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の給湯器付き風呂釜の制
御方法であって、 取得処理により取得したパラメータの値の大小に応じて
湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯
側への湯水の分流度合を表す判定指標値を定め、 上記判定指標値が予め設定した閾値よりも大きいときに
は判定条件を同時給湯許可域がより拡大する側に変更補
正する一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいと
きには上記判定条件を同時給湯許可域がより縮小する側
に変更補正する、給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項4に記載
の給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 現場条件を表すパラメータとして実際の循環配管の通水
抵抗を表す配管パラメータを用い、 判定指標値として上記配管パラメータの値を設定するよ
うにする、給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の給湯器付き風呂釜の制
御方法であって、 配管パラメータについて種々の配管長の標準的な循環配
管における標準値と、その標準的な循環配管を通しての
湯張り給湯及び一般給湯栓への一般給湯の同時給湯時に
おける一般給湯栓への給湯流量値との関係テーブルを予
め求めておき、 上記関係テーブルから上記一般給湯栓への給湯流量値が
設定給湯流量値のときの上記配管パラメータの標準値を
抽出し、抽出した標準値を閾値として設定する、給湯器
付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項7】 請求項1、請求項2又は請求項4に記載
の給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 現場条件を表すパラメータとして、実際の循環配管の通
水抵抗を表す配管パラメータと、給水管路に給水される
実際の給水圧を表す給水圧パラメータとを用い、 判定指標値として、上記配管パラメータを主とし上記給
水圧パラメータを従とする重み付けを付した演算により
得られる値を設定するようにする、給湯器付き風呂釜の
制御方法。 - 【請求項8】 請求項1、請求項2又は請求項4に記載
の給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 現場条件を表すパラメータとして、実際の循環配管の通
水抵抗を表す配管パラメータと、給水管路に給水される
実際の給水圧を表す給水圧パラメータとを用い、 判定指標値として、種々の配管パラメータと種々の給水
圧パラメータとの組み合わせにおける各種判定指標値を
予め設定した指標値テーブルから、実際に取得した通水
抵抗パラメータ及び給水圧パラメータに対応する判定指
標値を抽出するようにする、給湯器付き風呂釜の制御方
法。 - 【請求項9】 請求項1、請求項2又は請求項4に記載
の給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 現場条件を表すパラメータとして、実際の循環配管の通
水抵抗を表す配管パラメータと、給水管路に給水される
実際の給水圧を表す給水圧パラメータと、上記給水管路
に給水される実際の給水温度を表す給水温度パラメータ
とを用い、 判定指標値として、上記通水抵抗パラメータを主とし上
記給水圧パラメータを従とする重み付けを付して得られ
る値に、上記給水温度パラメータの如何により変動する
給湯側加熱部からの出湯流量の変動成分を加味して設定
するようにする、給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項10】 請求項5〜請求項9のいずれかに記載
の給湯器付き風呂釜の制御方法であって、 通水抵抗を表す配管パラメータの取得処理として実際の
循環配管内に湯水を循環させたときの実循環流量値を取
得する処理を行い、 この実循環流量値の取得処理として、追い焚き循環回路
において循環ポンプを作動させて浴槽内の湯水を強制循
環させ、かつ、風呂釜側加熱部を一定加熱量により作動
して浴槽内の湯水を追い焚きさせ、この追い焚き加熱状
態のときの上記風呂釜側加熱部での加熱前湯水と加熱後
湯水との温度差を検出し、この温度差と上記加熱量とに
基づいて演算することより上記実循環流量値を取得する
ようにする、給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項11】 請求項7〜請求項9に記載の給湯器付
き風呂釜の制御方法であって、 給水圧パラメータの取得処理として、給湯側加熱部を非
加熱状態のままにして注湯回路の開閉制御弁を開制御し
て給湯回路の給水管路からの給水を循環配管を通して浴
槽に対し注水したときに実際に流れる注水流量値を取得
する実注水流量値取得処理を行うようにする、給湯器付
き風呂釜の制御方法。 - 【請求項12】 給水管路からの給水を給湯側加熱部に
より加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給
湯回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプ
の作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加
熱部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯
管路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環
配管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉
制御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循
環配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路とを
備えた給湯器付き風呂釜であって、 上記湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓への一般給
湯とが同時に発生したときの制御を行う同時給湯制御手
段を備え、 上記同時給湯制御手段は、取得実行指令を受けて、実際
の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を表す
パラメータの値を検出により取得する現場条件取得処理
部と、取得したパラメータの値の大小に応じて湯張り給
湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯
水の分流度合を表す判定指標値を設定する指標値設定処
理部と、上記判定指標値が予め設定した閾値よりも大き
いときには上記一般給湯と湯張り給湯との同時給湯を許
可する一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいと
きには湯張り指令が出力されても一般給湯が終了するま
で湯張り給湯の実行を待機させる待機処理部とを備えて
いることを特徴とする給湯器付き風呂釜の制御方法。 - 【請求項13】 給水管路からの給水を給湯側加熱部に
より加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給
湯回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプ
の作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加
熱部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯
管路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環
配管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉
制御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循
環配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路と、
上記湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓への一般給
湯とが同時に発生したときに湯張り給湯と一般給湯との
同時給湯を許可するか否かを所定の判定条件に基づいて
選択的に許可する選択的給湯制御手段とを備えた給湯器
付き風呂釜であって、 湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓への一般給湯と
が同時に発生したときの制御方式を切換設定する切換制
御手段を備え、 上記切換制御手段は、取得実行指令を受けて、実際の循
環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を表すパラ
メータの値を検出により取得する現場条件取得処理部
と、取得したパラメータの値の大小に応じて湯張り給湯
と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯側への湯水
の分流度合を表す判定指標値を設定する指標値設定処理
部と、上記判定指標値が予め設定した閾値よりも大きい
ときには上記一般給湯と湯張り給湯との同時給湯を常時
許可する一方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さい
ときには上記選択的給湯制御手段による制御を実行させ
るように切換える切換処理部とを備えていることを特徴
とする給湯器付き風呂釜。 - 【請求項14】 給水管路からの給水を給湯側加熱部に
より加熱して給湯管路を通して一般給湯栓に給湯する給
湯回路と、循環配管を介して浴槽と接続され循環ポンプ
の作動により浴槽内の湯水を強制循環させて風呂釜側加
熱部により追い焚きする追い焚き循環回路と、上記給湯
管路の途中から分岐し開閉切換制御弁を介して上記循環
配管に連通され湯張り要求指令の出力を受けて上記開閉
制御弁を開制御することにより上記給湯回路から上記循
環配管を通して上記浴槽に湯張り給湯する注湯回路と、
上記湯張り要求指令の出力と上記一般給湯栓への一般給
湯とが同時に発生したときに湯張り給湯と一般給湯との
同時給湯を許可するか否かを所定の判定条件に基づいて
選択的に許可する選択的給湯制御手段とを備えた給湯器
付き風呂釜であって、 実際の現場条件に応じて上記判定条件を変更補正する判
定条件補正処理手段を備え、 上記判定条件補正処理手段は、取得実行指令を受けて、
実際の循環配管の通水抵抗を少なくとも含む現場条件を
表すパラメータの値を検出により取得する現場条件取得
処理部と、取得したパラメータの値の大小に応じて上記
判定条件を変更補正する補正処理部とを備えていること
を特徴とする給湯器付き風呂釜。 - 【請求項15】 請求項14に記載の給湯器付き風呂釜
であって、 補正処理部は、取得したパラメータの値の大小に応じて
湯張り給湯と一般給湯とを同時給湯した場合の一般給湯
側への湯水の分流度合を表す判定指標値を設定し、この
判定指標値が予め設定した閾値よりも大きいときには判
定条件を同時給湯許可域がより拡大する側に変更する一
方、上記判定指標値が設定閾値よりも小さいときには上
記判定条件を同時給湯許可域がより縮小する側に変更す
るように構成されている、給湯器付き風呂釜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144328A JP2002340399A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 給湯器付き風呂釜の制御方法及び給湯器付き風呂釜 |
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---|---|---|---|
JP2001144328A JP2002340399A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 給湯器付き風呂釜の制御方法及び給湯器付き風呂釜 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2001144328A Pending JP2002340399A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 給湯器付き風呂釜の制御方法及び給湯器付き風呂釜 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2000018706A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 浴槽内残湯量検知装置 |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001144328A patent/JP2002340399A/ja active Pending
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JP2000018706A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 浴槽内残湯量検知装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108564210B (zh) * | 2018-04-09 | 2021-01-26 | 浙江科维节能技术股份有限公司 | 冷却水循环系统阻力优化调试方法 |
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