JP2002339301A - 軌道保守装置用の清掃チェーン - Google Patents

軌道保守装置用の清掃チェーン

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ヨーゼフ・トイラー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道のバラスト材を掻き出すための軌道保守
装置用の清掃チェーン（４）を提供する。 【解決手段】 この清掃チェーンは、バラスト材を捕集
かつ搬送するためのシャベル状の清掃要素（１２）と、
清掃要素（１２）を互いに接続してエンドレスチェーン
を形成するチェーンジョイント（１４）とから成る。中
間チェーン部（１３）は、それぞれの場合に２つの隣接
する清掃要素（１２）の間に配設され、またチェーンの
長手方向に互いに離間した２つのチェーンジョイント
（１４）を有し、２つのチェーンジョイントは、清掃要
素（１２）に取外し自在に接続されるナックルピン（２
０）を関節状に収容するようにそれぞれ設計されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バラスト材を捕集
かつ搬送するためのシャベル状の清掃要素と、清掃要素
を互いに接続してエンドレスチェーンを形成するチェー
ンジョイントとから成る、軌道のバラスト材を掻き出す
ための軌道保守装置用の清掃チェーンに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種類の関節状の清掃チェーンは米国
特許第４，６１４，２３８号から公知であり、清掃チェ
ーンは、チェーンジョイントによってそれぞれ互いに接
続された同様の形状の多数のチェーン要素から構成され
る。チェーンジョイントは自在に運動可能な十字ジョイ
ントとして形成される。各第３のチェーン要素は、バル
ク材料を取り込むように機能する清掃要素にねじ留めさ
れる。この種類の清掃チェーンは、構造上比較的複雑で
あるにもかかわらず、３次元的に有利に案内することが
できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自在
に運動（移動、動作）可能なジョイントを維持しつつ、
構造的な費用を低減できる特定の種類の清掃チェーンを
提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段・作用・効果】本発明によ
れば、上記目的は、中間チェーン部が、それぞれの場合
に２つの隣接した清掃要素の間に配設され、中間チェー
ン部が、チェーンの長手方向に互いに離間した２つのチ
ェーンジョイントを有し、前記２つのチェーンジョイン
トが、清掃要素に取外し自在に接続されたナックルピン
を関節状に収容するようにそれぞれ設計される、冒頭に
述べた種類の清掃チェーンによって達成される。
【０００５】清掃チェーンが、一方では清掃要素から、
他方では中間チェーン部から、互い違いに構成されると
いう事実は、容易に清掃チェーンの単純化をもたらす。
この点に関するさらなる利点は、あらゆる種類のジョイ
ント部分なしに単純化した方法で、清掃要素それら自体
を製造でき、したがって頑丈な使用のために特に適する
という点に見ることができる。
【０００６】本発明の追加の利点および実施形態は、従
属請求項から明らかとなる。
【０００７】図面に示した実施形態を参考にして、本発
明について以下により詳細に説明する。
【発明の実施の形態】図１に示した軌道保守装置１は、
矢印３１で示した作業方向に、軌道上の車台によって軌
道３上で移動可能である。トラック３の周囲にエンドレ
スチェーンとして案内される清掃チェーン４は、垂直調
整のために掻き出し装置１の後端の機械フレーム５に接
続される。清掃チェーン４は、その上方領域の排出端６
と、軌道３の下に配置された取込み部７とを有する。排
出端６の下に、バラスト９をバルク材積込み貨車１０に
移送するためのコンベヤベルト８の受容端が配置され
る。
【０００８】図１から理解できるように、清掃チェーン
４は湾曲ガイドトラック１１の排出端６と取込み部７と
の間に案内され、かくして最も狭い空間状態の下でも、
軌道３の下に位置するバラスト９の最適な取込みおよび
コンベヤベルト８への前記バラストの昇降を保証する。
【０００９】図２から理解できるように、清掃チェーン
４は、清掃要素１２と中間チェーン部１３とから互い違
いに構成され、それぞれの場合にチェーンジョイント１
４によって接続される。中間チェーン部１３は、チェー
ンの長手方向１５に互いに離間した２つのチェーンジョ
イント１４を具備し、各チェーンジョイントは、自在に
運動可能な枢着ジョイント軸受１６として設計される。
各清掃要素１２には指状の係合要素２９とシャベル部３
０が設けられる。
【００１０】各枢着ジョイント軸受１６は、ナックルア
イ１７と、その中に自由に運動可能に装着されたボール
レース１８とを有する球面軸受として設計される。ボー
ルレース１８はナックルピン２０を含み、このナックル
ピンはピンまたはジョイント軸１９を有し、清掃要素１
２のボアホール２１に固定される。中間チェーン部１３
は、２つの枢着ジョイント軸受１６に接続された主要部
２２によって形成され、この主要部は、２つの枢着ジョ
イント軸受１６の間の中心に位置するジョイント軸線１
９に垂直に延在する面２３に位置決めされ、主要部２２
の上側および下側の両方に、チェーンの長手方向１５に
垂直に延在する安定化ウェブ２４ならびに２つの安定化
突起部２５（図３参照）がある。
【００１１】枢着ジョイント軸受１６またはボアホール
２１の領域において、各清掃要素１２は、ジョイント軸
線１９の方向で互いに離間した２つのジョイントプレー
ト２６を有し、かくして切欠き２７を形成する。特に、
図４から理解できるように、各ジョイントプレート２６
は隣接した安定化突起部２５を収容するための空所２８
を具備する。
【００１２】図５から理解できるように、清掃チェーン
４は案内トラック１１に配設された摺動プレート３２に
接触する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 軌道下に位置するバラストを取り除くための
清掃チェーンを有する掻き出し装置の単純化した側面図
である。
【図２】 清掃チェーンの詳細図である。
【図３】 中間チェーン部の詳細図である。
【図４】 清掃要素の詳細図である。
【図５】 清掃チェーンの断面図である。
【符号の説明】
１ 軌道保守装置 ３ 軌道 ４ 清掃チェーン ５ 機械フレーム ６ 排出端 ７ 取込み部 ８ コンベヤベルト ９ バラスト １０ バルク材積込み貨車 １１ ガイドトラック １２ 清掃要素 １３ 中間チェーン部 １４ チェーンジョイント １５ チェーンの長手方向 １６ 枢着ジョイント軸受 １７ ナックルアイ １８ ボールレース １９ ピンまたはジョイント軸 ２０ ナックルピン ２１ ボアホール ２２ 主要部 ２３ 面 ２４ 安定化ウェブ ２５ 安定化突起部 ２６ ジョイントプレート ２７ 切欠き ２８ 空所 ２９ 指状の係合要素 ３０ シャベル部 ３１ 矢印 ３２ 摺動プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ・トイラー オーストリア、アー−1010ヴィーン、ヨハ ネスガッセ３番 (72)発明者 ヘルベルト・ヴェルゲッター オーストリア、アー−4210ガルノイキルヒ ェン、ガルスベルク41番 Ｆターム(参考） 2D057 CB08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 バラスト材を捕集しかつ搬送するための
    シャベル状の清掃要素（１２）と、清掃要素（１２）を
    互いに接続してエンドレスチェーンを形成するチェーン
    ジョイント（１４）とから成る、軌道（３）のバラスト
    材を掻き出すための軌道保守装置（１）用の清掃チェー
    ン（４）において、 中間チェーン部（１３）が、それぞれの場合に２つの隣
    接した清掃要素（１２）の間に配設され、中間チェーン
    部（１３）が、チェーンの長手方向に互いに離間した２
    つのチェーンジョイント（１４）を有し、前記２つのチ
    ェーンジョイントが、清掃要素（１２）に取外し自在に
    接続されたナックルピン（２０）を関節状に収容するた
    めにそれぞれ設計されていることを特徴とする清掃チェ
    ーン。
  2. 【請求項２】 枢着ジョイント軸受（１６）が、ナック
    ルアイ（１７）と、ナックルピン（２０）を囲むボール
    レース（１８）とを有する球面軸受として設計され、前
    記ナックルピンが、ナックルアイ（１７）内に自在に運
    動可能に装着されると共に、ジョイント軸（１９）を有
    することを特徴とする、請求項１に記載の清掃チェー
    ン。
  3. 【請求項３】 前記中間チェーン部（１３）が、２つの
    枢着ジョイント軸受（１６）に接続された主要部（２
    ２）によって形成され、該主要部がナックルアイ（１
    ７）のジョイント軸（１９）に垂直に延在する面（２
    ３）に位置決めされ、前記チェーンの長手方向に対して
    中心に位置決めされたそれぞれの安定化突起部（２５）
    が、２つの枢着ジョイント軸受（１６）の間の中央にお
    いて、ジョイント軸（１９）の長手方向に対して、主要
    部（２２）の上側および下側の両方に配設されることを
    特徴とする、請求項１または２に記載の清掃チェーン。
  4. 【請求項４】 前記清掃要素（１２）は、夫々、枢着ジ
    ョイント軸受（１６）の領域において、ジョイント軸
    （１９）の方向で互いに離間した２つのジョイントプレ
    ート（２６）を具備し、かくして切欠き（２７）を形成
    し、各ジョイントプレート（２６）が、前記ナックルピ
    ン（２０）を収容するためのボアホール（２１）を有す
    ることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の
    清掃チェーン。
  5. 【請求項５】 前記清掃要素（１２）の各ジョイントプ
    レート（２６）が、前記中間チェーン部（１３）に隣接
    した安定化突起部（２５）を収容するための凹部（２
    ８）を具備することを特徴とする、請求項４に記載の清
    掃チェーン。
  6. 【請求項６】 チェーンの長手方向（１５）に垂直に延
    在する安定化ウェブ（２４）が、２つの前記安定化突起
    部（２５）の間の中央の前記中間チェーン部（１３）に
    接続されることを特徴とする、請求項３〜５のいずれか
    に記載の清掃チェーン。
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