JP2002338947A - 1成分形シーリング材 - Google Patents

1成分形シーリング材

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JP2002338947A
JP2002338947A JP2001182581A JP2001182581A JP2002338947A JP 2002338947 A JP2002338947 A JP 2002338947A JP 2001182581 A JP2001182581 A JP 2001182581A JP 2001182581 A JP2001182581 A JP 2001182581A JP 2002338947 A JP2002338947 A JP 2002338947A
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sealing material
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mixing
joint
polysulfide
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JP2001182581A
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Yoshinobu Ogawa
宜伸 小川
Yusuke Sonoda
裕介 薗田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2成分形シーリング材を使用する場合に生じる
混合不良に起因するシール不良を低減するとともに、従
来の1成分形シーリング材と相異して、多様な内外装材
の彩色に対応することが可能で、薄層箇所の劣化や経年
での目地汚れが少ないためシーリング目地の美観を長期
にわたって保つことができるシーリング材を提供する。 【解決手段】ポリサルファイド系樹脂を主成分として含
有し、着色剤を含まない湿気硬化型の1成分形シーリン
グ材組成物を、目地への充填施工の直前に着色剤を加え
混合することにより、所定の目地色に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外装の
部材間やジョイント部の目地に充填し、風雨の侵入を防
止するシーリング材、さらに詳しくは、施工性に優れ、
混合不良に起因するシール不良を低減するとともに多様
な内外装材の彩色に対応することが可能な1成分形シー
リング材であって、薄層箇所の劣化や経年での目地汚れ
が少ないシーリング材の提供に関する。
【0002】さらに詳しくは、多様な内外装材の彩色に
対応することが可能でありながら、製品在庫を縮減する
ことができる1成分形シーリング材に関する。
【0003】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】建築用シ
ーリング材は、ペースト状に調整された1成分または、
2成分で提供され、これを建築物の目地に充填・施工し
硬化させる。
【0004】1成分形シーリング材とは、あらかじめ施
工に供する状態に調整されているシーリング材であり、
空気中の湿気、酸素等と反応することにより硬化し、ゴ
ム弾性を発現する。湿気硬化の場合、脱水された各成分
と硬化触媒等とを混合し、密閉容器に入れ、防湿状態で
供給される。
【0005】1成分形シーリング材の構成は、主成分、
可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、その他の添加剤等の脱水された混合物に、硬化触
媒、脱水剤等を添加し製造され、カートリッジ等の密封
容器に充填した形で供給される。これを、コーキングガ
ン等で目地に充填し、施工後は、空気中の湿気により硬
化し、ゴム状になり防水機能が発現する。
【0006】1成分形シーリング材の特徴としては、混
合の手間がなく、簡易に施工できる、混合不良による接
着不良、硬化不良等の不具合が起りにくい点がある。
【0007】一方、1成分形の欠点として、シーリング
材の多色化対応の問題がある。
【0008】近年の外壁材の意匠面での多様化により、
シーリング材に対しても多色化が強く求められている。
しかし、あらかじめ着色した状態で供給する従来の1成
分形シーリング材で多色化に対応するためには、膨大な
数量の製品在庫を保有する必要が発生し、施工現場への
適彩色の適時・適量供給という流通問題も含めてその在
庫管理が複雑化する。
【0009】さらに、1成分形シーリング材は、主成分
と硬化成分及び/又は硬化触媒を混合した状態で製品と
して供給されるため、使用期限が短く、流通が停滞した
場合、期限切れで使用できなくなる可能性が高い。この
ことはコスト高になることはもとより、不使用の場合、
産業廃棄物となって、環境に与える影響が大きいという
重要な問題を引き起こす。
【0010】一方、2成分形シーリング材は、一般に、
主成分を含有する基剤及び主成分と反応する硬化成分や
硬化触媒等を含有する硬化剤の別梱包の形で供給され
る。一般的な包装形態は、4リットルまたは6リットル
の基剤、硬化剤のセットである。基剤は、金属製の容器
に充填されていて、施工の際は、硬化剤、顔料ペースト
を添加した後、基剤容器ごと専用の混合機で所定時間混
合した後に、コーキングガンで目地に充填、施工され
る。
【0011】2成分形の特徴は、基剤と硬化剤が別梱包
のため、長期貯蔵における各成分の粘度上昇、ゲル化等
の心配が少ないことにあるが、多色化の問題に関して
も、無着色の基剤、硬化剤の2成分の混合時に専用の顔
料ペーストを添加し、均一混合すればよいため、顔料ペ
ーストのみを品揃えすればよく、在庫管理も容易であ
る。
【0012】以上のことから、多色化のニーズが特に高
い戸建住宅外壁の窯業系サイディング材の目地において
も、従来の1成分形を変更し、2成分形シーリング材を
使用することが多くなってきている。
【0013】しかしながら、2成分形シーリング材は、
別梱包の基剤と硬化剤を建築現場で施工前に混合するこ
とから、混合の均一性に不安があった。混合が不均一で
あった場合、シーリング材の硬化不良、密着不良等が起
り、所望の防水機能が得られない。そのため混合は、専
用の混合機で、所定時間確実に行う必要があり、混合不
良が起らないように十分な注意をしなければならない。
【0014】また、仮に混合不良があった場合もそれを
判別することは困難であり、施工目地に不具合が起って
はじめて、判別できるのが実情である。その際は、目地
の補修等を改めて行わなければならず、このことは、建
築物そのものの防水性能、仕上がりの外観に影響するこ
とはもとより、人的にも時間的にも、大きな負担にな
る。
【0015】このため、現実には、多色化対応、在庫の
縮減という2成分形の利点があるにもかかわらず、1成
分形シーリング材が多く使用されているのが現状であ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、特にポリサル
ファイド系樹脂を主成分として含有し、好ましくは、空
気中の水分で加水分解することによってチオール基に変
換されるように末端変性されたポリサルファイドポリエ
ーテルポリマー(A)と、1分子中に2個以上のイソシ
アネート基を有するビスフェノール系ウレタンプレポリ
マーを含有し、着色剤を含まない湿気硬化型1成分形シ
ーリング材を、目地への充填施工の直前に、当該シーリ
ング材に着色剤を加え混合することにより、所定の目地
色に自在に調整できるとともに、薄層箇所の劣化や耐候
性が良好であり、経年での目地汚れが少ないため、施工
した目地の美観を長期間にわたって保持できることを特
徴とする1成分形シーリング材を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の1成分型シーリング材組
成物は、脱水条件下で調製された各成分と硬化触媒等を
混合し、密閉された防湿容器に梱包された形で供給され
る。
【0018】本発明を実施するための1成分形シーリン
グ材組成物としては、広くは空気中の水分と反応し、硬
化するものであればよく、反応性珪素基を持った有機重
合体を主成分とした変成シリコーン系シーリング材、ウ
レタンプレポリマーを主成分としたポリウレタン系シー
リング材、主鎖にSS結合をもつポリサルファイド系ポ
リマーを主成分とするポリサルファイド系シーリング材
等既存のものが利用できるが、この中で、薄層箇所の劣
化や経年での目地汚れが少ない等からポリサルファイド
系シーリング材が好ましい。
【0019】ポリサルファイド系ポリマーは、分子中に
活性水素含有基であるチオール基を有するが、単独では
水分によって反応しないため、1成分形シーリング材と
する硬化システムが種々提案されている。
【0020】特開昭63−145321等では、分子中
にシリルチオエーテル結合を2個以上含む化合物と分子
中に2個以上のイソシアネート基を含むポリマーを必須
成分とする湿気硬化システムが提案されている。
【0021】この場合、分子中にシリルチオエーテル結
合を2個以上含む化合物の主成分として従来のポリサル
ファイドポリマーよりもポリサルファイドポリエーテル
ポリマーを、また、イソシアネート基を含むポリマーの
主成分としてポリアルキレンエーテルポリオールやポリ
エステルポリオールよりもビスフェノール系ポリオール
を使用すると、両者の相溶性が良好なため硬化物の耐候
性が良好になる。また、使用できる可塑剤として低極性
のフタル酸エステル等が使用でき、被塗装性が良好にな
る。
【0022】本発明で使用するポリサルファイドポリエ
ーテルポリマーは広義には、ポリサルファイドポリマー
に含まれるが、本発明においては次のように区別してい
る。 (1)ポリサルファイドポリマー ポリサルファイドポリマーは、末端に反応性チオール基
を有する重合体であり、具体的には下記(化1)で示さ
れる重合体と定義する。 HS−(R−Sx)n−SH
【化1】 (式中xの平均値は1.5〜2.5であり、nは2〜4
5である。) 上記(化1)のRの具体例としては、−C−、
−C−、−C−、−COC
−、−COC−、−COC
−、−COCHOC−、−COC
OC−、−COCHOC−な
どの脂肪族基が挙げられる。 (2)ポリサルファイドポリエーテルポリマー 本発明に使用するポリサルファイドポリエーテルポリマ
ーは、主鎖中に、(i)−(RO)−(但し、R
は炭素数2〜4のアルキレン基、mは6〜200の整数
である。)で表されるポリエーテル部分と、(ii)−
OCHOC−Sx−(但し、xは1〜
5の整数である。)で表される構造単位とを含有し、か
つ末端に、(iii)−COCHOC
SH及び/又は−CHCH(OH)CH−SHで表
される構造単位を有するものである。
【0023】上記(1)ポリサルファイドポリマー及び
(2)ポリサルファイドポリエーテルポリマーは、市販
されており、例えば、(1)の例としてはチオコールL
P−2、LP−12、LP−31、LP−32、LP−
55、LP−58、(2)の例としてはLP−282
(いずれも東レチオコール社製)等が挙げられる。
【0024】本発明において、ビスフェノール系ウレタ
ンプレポリマーとは、ビスフェノールAやビスフェノー
ルFの水酸基に例えば、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラ
ン等のアルキレンオキサイドの1種又は2種以上を付加
重合させて得られるビスフェノール系ポリエーテル系ポ
リオール化合物単独又は他のポリアルキレントリオール
等とのブレンド物に過剰のポリイソシアネート化合物を
反応させて得られる反応生成物であって、イソシアネー
ト基を分子末端に含有する。前記ビスフェノール系ポリ
エーテル系ポリオール化合物としては市販品が使用でき
る。例として、ビスフェノールA1モルに対してプロピ
レンオキサイド10モルの割合で反応させて得られるポ
リエーテル系ジオールBPX−55(旭電化工業製)等
があげられる。
【0025】本発明において、化合物(A)の主成分と
してはポリサルファイドポリエーテルポリマーが好まし
い。また、化合物(B)としてはビスフェノール系プレ
ポリマーが好ましい。当該化合物(A)及び(B)の選
択により、化合物(A)と化合物(B)の相溶性が良好
になり、耐候性が向上すると考えられる。したがって相
溶性の低い非ビスフェノール系ポリエーテルポリオール
を単独で使用すると、耐候性が著しく低下する。
【0026】化合物(A)は、特開平09−25574
9等に開示されている方法を用いて、チオール基を分子
中に2個以上含有するポリサルファイドポリエーテルポ
リマーに、市販のシリル化試薬を反応させてチオール基
をトリアルキルシリルチオ基とすることで合成できる。
【0027】化合物(B)は、ビスフェノール系ポリエ
ーテルポリオール単独又は他のアルキレンポリオール等
と併用した混合ポリオールに十分脱水した後、ジイソシ
アネート化合物等のポリイソシアネート化合物を付加さ
せて得ることができる。ここで、化合物(B)中のビス
フェノール構造の含有量は、全ポリエーテルポリオール
量に対してに2.0〜45重量%の範囲が好ましい。上
記範囲より少ないとビスフェノール構造の効果が小さ
く、耐候性の低下が大きい。一方、上記範囲を越える
と、耐候性は良好であるが、伸び等の硬化物性能が低下
する。
【0028】本発明において、化合物(A)と化合物
(B)の配合比は化合物(A)のシリルチオ基が加水分
解することによって生成するチオール基(a)と化合物
(B)のイソシアネート基(b)のモル比(b)/
(a)が0.5〜2.0、特に0.8〜1.2であるの
が好ましい。前記モル比が0.5未満では十分なゴム物
性が発現せず、2.0より大きい場合は硬化物が硬く、
十分な伸びが得られない。
【0029】本発明の1成分形シーリング材組成物に
は、施工後の硬化性、作業性等を改良する目的で、可塑
剤、充填剤、反応触媒の他、さらに必要に応じて、溶
剤、揺変性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止材、接着付
与剤、脱水剤、その他添加剤等を使用できる。
【0030】可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジ
ヘプチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレ
ート、ブチルベンジルフタレート、ジイソノニルフタレ
ート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エステル
類、エポキシ化可塑剤、ポリエステル可塑剤、ポリエー
テル類、ポリブテン、塩素化パラフィン類などが使用で
きる。
【0031】充填剤としては、炭酸カルシウム、マイ
カ、タルク、クレー、シリカ、ガラスバルーン、樹脂バ
ルーン等が使用できる。
【0032】反応触媒としては、シリルチオエーテル基
の加水分解及びチオール基とイソシアネート基の反応触
媒を添加することが望ましい。前者の加水分解触媒とし
ては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、ピリジン、N−メチル−2−ピロリドン、
ジメチルアニリン、2,4,6−トリスジメチルアミノ
メチルフェノール等の3級アミンが好ましい。後者の反
応触媒としては、前記3級アミンの他、ジブチルスズジ
アセテート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ
ジマレート等の有機錫化合物が用いられる。これらの触
媒の使用量は、化合物(A)及び化合物(b)の総量1
00重量部に対して、0.01〜5.0重量部が好まし
い。0.01重量部以下では硬化速度が遅くなるため好
ましくなく、5.0部以上では組成物の貯蔵安定性が低
下し好ましくない。
【0033】本発明の1成分系シーリング材組成物は、
乾燥空気や窒素ガス雰囲気下で気密性の良い容器に充填
される必要がある。その際、保存中の硬化を防止するた
めに、シリカゲル等の乾燥剤を封入して密閉しても良
い。
【0034】本発明のシーリング材と着色剤の混合方法
としては、特に限定されるものではないが、4リットル
の密閉丸缶に包装された場合は、従来の2成分形と同じ
混合機を使用することができる。その際、混合状態の確
認は、着色剤の分散状態を確認するだけでよい。混合が
不十分な場合には色むらが発生するが、施工時に判明す
るので、硬化未然に修復が可能である。また、1成分形
シーリング材自体に、硬化に必要十分な硬化触媒等が既
に配合、分散されているため、混合不足による硬化不
良、密着不良等の不具合は起らず、むしろ、その混合の
際に混入する水分が深部の硬化を促進するという効果も
併せ持たせることが可能である。つまり、着色剤混合の
際に空気中の水分を混入させることになるため、従来の
1成分形シーリング材の欠点であった硬化が遅いという
問題をも改善しうるのである。
【0035】また、従来の2成分形シーリング材は、混
合不足の際の物性低下が顕著であることから、15分程
度の混合時間が必須とされていたが、この方法によれば
着色剤が分散さえすればよいので、5分程度の混合時間
で充分である。
【0036】また混合方法として、スタティックミキサ
ーのようなミキシングヘッドを用いることもできる。こ
の場合も、吐出されたシーリング材の色調を確認すれば
混合状態を判定することができる。
【0037】着色剤としては、各種顔料をジブチルフタ
レート、ジヘプチルフタレートジ(2−エチルヘキシ
ル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ジイソノ
ニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸
エステル類等の可塑剤、各種溶剤等でコンパウンド化し
た顔料ペースト等を使用することができる。
【0038】着色剤の配合量は特に限定されるものでは
ないが、着色剤添加によるシーリング材の物性への影響
を鑑み、シーリング材100重量部に対し0.5〜10
重量部が好ましい。0.5重量部以下であると、シーリ
ング材を所定の色調に調整することが難しく、10重量
部以上であると、着色剤に含まれる顔料成分もしくは可
塑剤、溶剤等がシーリング材の諸特性に影響するため好
ましくない。
【0039】この着色剤には、硬化促進触媒等を含有さ
せてもよく、この方法を取ることによって、1成分形シ
ーリング材の貯蔵安定性を損なうことなく、硬化性、特
に深部の硬化性をよりいっそう向上させることができ
る。
【0040】また、この着色剤としては、2成分形シー
リング材に用いられる顔料ペーストを使用することもで
きる。2成分形シーリング材用の含量ペーストと共通化
することにより、各種内外装の彩色に容易に対応するこ
とも可能である。
【0041】
【実施例】次に、実施例に基づき、具体的に説明する。 (合成例1)シリルチオ基末端ポリサルファイドポリエ
ーテルポリマーの合成;ポリサルファイドポリエーテル
ポリマー(チオコールLP−282;東レチオコール
(株)製)100重量部にトルエン150重量部とトリ
エチルアミン12重量部を加えて撹拌した後トリメチル
クロロシラン15重量部を加え室温で30分反応させ
た。塩を除去した後、120℃で減圧留去して過剰のト
リメチルクロロシラン、トリエチルアミン、トルエンと
副生成物を除去し、シリルチオ基末端ポリサルファイド
ポリエーテルポリマーを得た。
【0042】(合成例2)ビスフェノール系ウレタンプ
レポリマー1の合成;数平均分子量4,000のポリオ
キシプロピレントリオール(OH価42.6mgKOH
/g)200重量部、数平均分子量2,000のビスフ
ェノール系ポリプロピレンジオール(OH価56.1m
gKOH/g)800重量部を減圧脱水した後、キシリ
レンジイソシアネート179重量部を反応させてイソシ
アネート含量3.4重量%のビスフェノール系ウレタン
プレポリマーを得た。
【0043】(合成例3)ウレタンプレポリマー2の合
成;数平均分子量4,000のポリオキシプロピレント
リオール(OH価42.6mgKOH/g)200重量
部、数平均分子量2,000のポリプロピレンジオール
(OH価56.5mgKOH/g)800重量部を減圧
脱水した後、キシリレンジイソシアネート179重量部
を反応させてイソシアネート含量3.4重量%のウレタ
ンプレポリマーを得た。
【0044】1成分形シーリング材の製造例1;プラネ
タリーミキサー(井上製作所(株)製)に合成例1で得
たシリルチオ基末端ポリサルファイドポリエーテルポリ
マー54重量部、合成例2で得たビスフェノール系ウレ
タンプレポリマー1を46重量部、表面処理炭酸カルシ
ウム(白艶華CCR;白石工業(株)製)120重量
部、ジオクチル酸フタレート30重量部とを添加し減圧
にて十分混合、脱泡した。
【0045】1成分形シーリング材の製造例2;プラネ
タリーミキサー(井上製作所(株)製)に合成例1で得
たシリルチオ基末端ポリサルファイドポリエーテルポリ
マー54重量部、合成例3で得たウレタンプレポリマー
2を46重量部、表面処理炭酸カルシウム(白艶華CC
R;白石工業(株)製)120重量部、ジオクチル酸フ
タレート30重量部とを添加し減圧にて十分混合、脱泡
した。
【0046】実施例1及び2;上記(製造例1)及び
(製造例2)の方法で製造した1成分形ポリサルファイ
ド系シーリング材4リットルに、顔料ペースト(ハイボ
ン2010カラーペースト;日立化成ポリマー(株)
製)を加え、2成分形用の混合機(ミキスター工業
(株)製)にて混合し、各種評価を行った。
【0047】比較例1;2成分形ポリサルファイド系シ
ーリング材ハイボンNEW1010の基剤、硬化剤、カ
ラーペースト(ハイボン2010カラーペースト)を2
成分形用の混合機(ミキスター工業(株)製)にて混合
し、各種評価を行った。
【0048】比較例2;2成分形変成シリコーン系シー
リング材ハイボン2010の基剤、硬化剤、カラーペー
スト(4リットルセット)を2成分形用の混合機(ミキ
スター工業(株)製)にて混合し、各種評価を行った。
【0049】比較例3;1成分形変成シリコーン系シー
リング材ハイボンMAX−M(日立化成ポリマー(株)
製)について特性評価を行った。
【0050】比較例4;1成分形ポリウレタン系シーリ
ング材ハイボンMAX−U(日立化成ポリマー(株)
製)について特性評価を行った。評価結果を表1に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】(試験方法) 混合性;2成分形用の混合機(ミキスター工業(株)
製)で、所定時間混合後の混合状態を目視で確認した。 ○…良好、△…着色剤がやや不均一、×…着色剤が未分
散。
【0053】ダンベル伸び;実施例1、2及び比較例
1、2については2成分形用の混合機(ミキスター工業
(株)製)で、所定時間混合後厚み1.0mmのシーリ
ング材シートを作製した。比較例3、4については混合
せずそのまま厚み1.0mmシートを作製した。作製し
たシートは全て23℃、50%で4週間養生した。これ
を、JIS2号ダンベルに打ち抜き、破断時の伸びを測
定した。
【0054】硬化性;2成分形用の混合機(ミキスター
工業(株)製)で、15分間混合後、深さ15mmの金
属容器に充填し、23℃、50%の雰囲気中で硬化さ
せ、所定時間後の硬化性を判定した。 ○…復元性良好、△…復元性不充分、×…未硬化。
【0055】目地汚染性;2成分形用の混合機(ミキス
ター工業(株)製)で、15分間混合後、幅10mm、
深さ15mmの金属目地に充填し、仰角45°南面向き
で屋外暴露試験を行った。所定の時間における目地(シ
ーリング材)の汚れ状況を評価した。 ○…汚れがほとんどない △…若干の汚れがあるが洗浄で除去できる程度 ×…洗浄不能な汚れ
【0056】耐候性試験;薄膜耐候性評価用に約0.5
mm、厚膜耐候性評価用に約5mmのシーリング材硬化
物シートを作製し、サンシャインウェザーメーター(ス
ガ試験機(株)製)で所定時間照射後、白化及びクラッ
クの発生状況を確認した。 ○…白化及びクラックの発生がない △…白化及びクラックの発生が軽度に確認できる ×…白化及びクラックの発生が重度に確認できる
【0057】
【発明の効果】本発明により、2成分形シーリング材を
使用する場合に生じる混合不良に起因するシール不良を
低減するとともに、従来の1成分形シーリング材と相異
して、多様な内外装材の彩色に適切に、しかも適量に対
応することが可能になり、薄層箇所の劣化や経年での目
地汚れが少ないためシーリング目地の美観を長期にわた
り保つことができるシーリング材を提供できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H017 AA03 AA31 AB05 AB14 AC01 AC05 AD05 AE03 4J034 DA01 DA07 DB04 DB05 DB07 DG03 DG04 DG05 DG06 DG08 DG09 DG14 DG16 DN03 HA07 HC12 HC61 HC73 KA01 KC17 KD02 KD12 KE02 LA08 LA33 MA11 QB12 RA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリサルファイド系樹脂を主成分として含
    有し、着色剤を含まない湿気硬化型1成分形シーリング
    材組成物を、目地への充填施工の直前に、当該シーリン
    グ材に着色剤を加え混合することにより、所定の目地色
    に自在に調整することを特徴とする1成分形シーリング
    材。
  2. 【請求項2】シーリング材組成物が空気中の水分で加水
    分解することによってチオール基に変換されるように末
    端変性されたポリサルファイドポリエーテルポリマー
    (A)と、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有
    するビスフェノール系ウレタンプレポリマー(B)を含
    有してなることを特徴とする請求項1記載の1成分形シ
    ーリング材。
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