JP2002338433A - 複合エマルション及びそれからなる皮膚外用剤 - Google Patents

複合エマルション及びそれからなる皮膚外用剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作用時間の延長や恒常的制御など有効成分の
放出制御可能な、化粧料用或いは医薬用の製剤を提供す
る。 【解決手段】 多相エマルションであって、有効成分を
含有する少なくとも2種の相を構成要素として有するこ
とを特徴とする、複合エマルションを製剤として用い
る。多相エマルションの好ましい形態は、油中水中油エ
マルションの形態であり、且つ、好ましくは内水相中に
分散するエマルションに少なくとも2種の大きさと組成
の異なる水中油エマルションを含有する。これらのエマ
ルションは有効成分の放出速度が異なり、この比率によ
り、製剤形全体の放出速度をコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多相エマルション
を利用した複合エマルションに関し、さらに詳細には有
効成分の放出制御に有用な複合エマルションに関する。
【0002】
【従来の技術】医薬などの分野に於いて、有効成分の放
出制御は、その有効性を高め、副作用などの好ましくな
い作用を抑えたり、投与回数を少なくし、投与ミスを防
ぐなどの見地から重要な課題であり、この為、難溶性薬
物の固溶体化技術、エイゾン、モノテルペン類、燐脂質
類などの経皮吸収促進剤を用いた経皮吸収促進技術、エ
レクトロポーレーション、イオントフォレーシス等の物
理的な吸収促進手段の開発、複合顆粒剤カプセル化技術
などがこの目的で開発されている。この様な技術の内、
経皮吸収の制御に関するものは、医薬の分野のみなら
ず、化粧料などの皮膚外用剤の分野にも応用されてい
る。この様な皮膚外用剤の分野に於ける有効成分の放出
制御技術は、これまで知られているものの殆どは、何れ
も経皮吸収の促進に関するものであり、作用時間の延長
や恒常的制御などは望まれているにもかかわらず、知ら
れていないのが現状であった。
【0003】一方、多相エマルションは、油相成分が少
ないにもかかわらず、優れたしっとり感を有し、しかも
ベタツキも少ないと言う感触の良さを利用して、化粧料
などの皮膚外用剤の分野に於いて、有用な製剤として使
用されているが、多相エマルションであって、異なる濃
度の有効成分を含有する少なくとも2種の相を構成要素
として有する多相エマルションである複合エマルション
製剤は知られていないし、多相エマルションであって、
内相に存在するエマルションが少なくとも2種存在す
る、多相エマルションも全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、作用時間の延長や恒常的制御
など有効成分の放出制御可能な、化粧料用或いは医薬用
の製剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、作用時間の延長や恒常的制御など有効成分の放出制
御可能な、化粧料用或いは医薬用の製剤を求め、鋭意研
究努力を重ねた結果、多相エマルションであって、多相
エマルションを構成する少なくとも2つの相に有効成分
を含有する多相エマルションである複合エマルション製
剤、取り分け、内相に存在するエマルションが少なくと
も2種存在する、多相エマルションである複合エマルシ
ョン製剤にその様な特性があることを見いだし、発明を
完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術
に関するものである。 (1)多相エマルションであって、有効成分を含有する
少なくとも2種の相を構成要素として有することを特徴
とする、複合エマルション。 (2)有効成分が、美肌剤、保湿剤、紫外線吸収剤、育
毛剤、美白剤、抗炎症剤及び代謝促進剤であることを特
徴とする、(1)に記載の複合エマルション。 (3)多相エマルションが油中水中油タイプのエマルシ
ョンであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の
複合エマルション。 (4)多相エマルションが油中水中油タイプのエマルシ
ョンであり、且つ、1)最外相の油相と2)内相に存在
する水中油エマルションの油相の2つの相を含む複数の
相の中に存在することを特徴とする、(1)〜(3)何
れか1項に記載の複合エマルション。 (5)多相エマルションが油中水中油タイプのエマルシ
ョンであって、内相に存在する水中油エマルションが少
なくとも2種独立に存在し、且つ、前記独立に存在する
2種の水中油エマルションのそれぞれの油相中に有効成
分が含有されていることを特徴とする、(1)〜(4)
何れか1項に記載の複合エマルション。 (6)有効成分の放出制御用であることを特徴とする、
(1)〜(5)何れか1項に記載の複合エマルション。 (7)多相エマルションであって、内相に存在するエマ
ルションが少なくとも2種存在することを特徴とする、
多相エマルション。 (8)多相エマルションが油中水中油タイプのエマルシ
ョンであることを特徴とする、(7)に記載の多相エマ
ルション。 (9)有効成分の放出制御用であることを特徴とする、
(7)又は(8)に記載の多相エマルション。 (10)内相に存在する少なくとも2種のエマルション
の平均粒子径が異なることを特徴とする、(7)〜
(9)何れか1項に記載の多相エマルション。 (11)次に示すステップによって製造されることを特
徴とする、(7)〜(10)何れか1項に記載の多相エ
マルション。 1)最終形態に於ける、内相に存在する少なくとも2種
のエマルションを独立に製造するステップ。 2)最終形態に於ける外相を調整するステップ。 3)最終形態に於ける内相の、内相に存在する少なくと
も2種のエマルションを除く成分を調整するステップ。 4)前ステップで調整した、最終形態に於ける内相の、
内相に存在する少なくとも2種のエマルションを除く成
分中に、1のステップで製造した少なくとも2種のエマ
ルションを順次、独立に添加し、最終形態に於ける内装
部分を製造するステップ。 5)ステップ2で調整した最終形態に於ける外相と、ス
テップ4で調整した最終形態に於ける内相とから多相エ
マルションを製造するステップ。 (12)皮膚外用剤であることを特徴とする、(1)〜
(11)何れか1項に記載のエマルション。以下、本発
明について、実施の形態を中心にさらに詳細に説明を加
える。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の複合エマルションは多相
エマルションであることを必須の要素とする。ここで本
発明で言う複合エマルションとは、エマルションを構成
する要素が単一でない、複合化したものを意味し、例え
ば、水中油エマルションや油中水エマルション等に於い
ては、構成する水相乃至は油相が、複数存在する様なも
のを意味し、乳化粒子によって、乳化粒子の構成が異な
るような形態のものを意味する。油中水中油エマルショ
ンや水中油中水エマルションなどの多相エマルションに
於いては、内水相或いは内油相に分散しているエマルシ
ョンの構成の異なるものが複数存在するような形態のも
のを意味する。この様な複合エマルションにおいて、異
なる濃度の有効成分を含有する少なくとも2種の相を構
成要素として有する多相エマルションであることを本発
明の複合エマルションは特徴とする。本発明の複合エマ
ルションは、多相エマルションであって、この様な条件
を満たすものであれば本発明の技術範囲に含むことがで
きる。多相エマルションとしては、油中水中油エマルシ
ョンであっても、水中油中水エマルションであっても適
用可能であるが、有効成分の放出の制御の有効性から考
えれば、油中水中油エマルションであることが好まし
い。有効成分が水不溶性物質或いは水難溶性物質である
場合には、この様な傾向は特に大きい。
【0007】この様な多相エマルションにおいて、本発
明の複合エマルションを構成する、「有効成分を含有す
る少なくとも2種の相を構成要素として有する多相エマ
ルション」の要件の、「有効成分を含有する少なくとも
2種の相」としては、油中水中油を例に取れば、外油
相、内水相、内水相に存在する水中油エマルションの油
相(1種乃至は2種以上)及び内水相に存在する水中油
エマルションの水相(1種乃至は2種以上)の相の内の
少なくとも2つが有効成分を含有する様な形態が例示で
きる。具体的には、外油相と内水相に存在する水中油エ
マルションの油相とに有効成分を含有する場合や内水相
に存在する水中油エマルションが2種以上存在する場合
が例示できる。この様なものの内、特に好ましい形態
は、内水相に存在する水中油エマルションが2種以上存
在する形態を含む形態である。この時、内水相に存在す
る2種以上の水中油エマルションは、成分構成及び大き
さなどの物理的特性が異なることが、放出制御の観点か
らは好ましい。物理的特性が異なるように調整するに
は、乳化方法を通常の乳化方法によって調整した粒子
と、例えば、マイクロフルイダイザーなどのように微粒
子に粒子系を調整する機械で処理した微粒子とを混在さ
せるような形態が好ましく例示できる。この様な、形態
の多相エマルションを製造するにあたっては、内水相に
存在する2種以上の水中油エマルションが会合しないよ
うに、内水相調整時に、2種以上の水中油エマルション
を順次加えて調整することが好ましい。具体的には、次
に示すステップに従って製造することが好ましい。尚、
ここで対象としている有効成分は、各相において、同一
の化学物質乃至はエキスである。 1)最終形態に於ける、内相に存在する少なくとも2種
のエマルションを独立に製造するステップ。 2)最終形態に於ける外相を調整するステップ。 3)最終形態に於ける内相の、内相に存在する少なくと
も2種のエマルションを除く成分を調整するステップ。 4)前ステップで調整した、最終形態に於ける内相の、
内相に存在する少なくとも2種のエマルションを除く成
分中に、1のステップで製造した少なくとも2種のエマ
ルションを順次、独立に添加し、最終形態に於ける内装
部分を製造するステップ。 5)ステップ2で調整した最終形態に於ける外相と、ス
テップ4で調整した最終形態に於ける内相とから多相エ
マルションを製造するステップ。多相エマルションが水
中油中水などの場合もこれに準じる。
【0008】前記本発明の複合エマルションにおいて、
必須構成要素として含有される有効成分としては、通常
医薬品の薬効成分、化粧料の訴求成分として使用されて
いるものであれば特段の限定なく使用することができ
る。特に、皮膚外用医薬組成物や化粧料に適用する場合
に於いては、美肌剤、保湿剤、紫外線吸収剤、育毛剤、
美白剤、抗炎症剤及び代謝促進剤等が好ましく例示でき
る。美肌剤としては、ビタミンA類、ビタミンE類、ウ
ルソール酸やオレアノール酸等のトリテルペン酸と生理
的に許容されるその塩、アルキル或いはベンジルのよう
な芳香族エステル、ローズマリーエキスやツボクサエキ
ス等の生薬エキス、スフィンゴシン、フィトステロー
ル、フィトステロール配糖体、ヒオウギイソフラボン、
ダイズイソフラボンなどのイソフラボン類やその配糖体
などの天然成分が例示でき、保湿剤としては、グルコシ
ルエトキシメタアクリレート共重合体、ヒアルロン酸及
び/又はその塩、硫酸化トレハロース及び/又はその
塩、メタアクリロイルオキシエトキシフォスファチジル
コリン共重合体などが好ましく例示でき、美白剤として
は、アスコルビン酸及び/又はその塩、アスコルビン酸
グルコシド、そのアシル化体、アスコルビン酸リン酸マ
グネシウム塩などのアスコルビン酸誘導体、アントシア
ニジン、タンニンなどのポリフェノール類やアルキルレ
ゾルシノール、アルブチンなどのフェノール性物質、グ
ルタチオンやトリパノチオンなどのシステインペプチド
類とその誘導体、トラネキサム酸とその誘導体などが好
ましく例示でき、紫外線吸収剤としては桂皮酸エステル
類、アミノ安息香酸の誘導体、ベンゾフェノン類、アセ
チルアセトン類等が好ましく例示でき、育毛剤として
は、ビタミンEニコチネートなどのトコフェロール誘導
体、ミノキシジル、塩化カルプロニウム、サンザシエキ
スサンシャエキスなどの生薬エキス類等が好ましく例示
でき、抗炎症剤としては、インドメタシン、ピロキシカ
ム、ケトプロフェン、スプロフェン、ケトチフェン、イ
ブプロフェン、ブフェキサマク等の非ステロイド系抗炎
症剤、デキサメタゾン、ベクロメタゾン等のステロイド
系抗炎症剤、グリチルリチン、グリチルレチン等のトリ
テルペン及びその誘導体、シラカバエキス、カモミール
エキス、カンゾウエキスなどの生薬エキスなどが好まし
く例示できる。これらの含有量は、最終形態の総量でエ
マルション組成物全量に対して、0.0001〜5重量
%が好ましく、更に好ましくは、0.001〜1重量%
である。これら有効成分の、各相における含有量は同じ
でも良いし、異なっていても良い。これらの含有量の比
により、放出特性を調整することができる。
【0009】前記本発明の複合エマルションでは、上記
必須の成分以外に、通常医薬組成物や化粧料で使用され
る任意の成分を含有することができる。この様な任意の
成分としては、例えば、スクワラン、ワセリン、マイク
ロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カ
ルナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエ
ステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセラ
イド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等
の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホ
コハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナ
トリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン
塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等
のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、
脂肪酸モノグリセライド、シュガーエステル、これらの
ポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非
イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、
増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色剤、防
腐剤、粉体等を好ましく例示できる。これらの内、特に
好ましいものは、非イオン界面活性剤であるジポリヒド
ロキシステアリン酸ポリオキシエチレンとシュガーエス
テルである。シュガーエステルとしては、通常この様な
乳化組成物で使用されているものであれば特段の限定無
く使用することが出来、例えば、ショ糖のラウリン酸エ
ステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステ
ル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレイ
ン酸エステル、リノール酸エステル、リノレイン酸エス
テル、リチノレイン酸エステル、酢酸エステル、イソス
テアリン酸エステル、イソオクタン酸エステル及びこれ
らの混合エステル等が例示でき、好ましいものとしては
飽和脂肪酸で炭素数が12以上の脂肪酸のエステルが例
示できるが、特に好ましいものは、エステルを構成する
脂肪酸組成がステアリン酸を中心とするものであって、
かかる脂肪酸組成が大凡ステアリン酸:パルミチン酸=
7:3のステアリン酸・パルミチン酸混合脂肪酸のもの
が特に好ましい。この様なものとしては第一工業製薬株
式会社より市販されている「シュガーワックスS−10
E」が特に好ましく例示できる。本発明の乳化組成物に
於けるこの様なシュガーワックスの好ましい含有量は、
乳化組成物全量に対して、0.1〜10重量%であり、
更に好ましくは、0.5〜5重量%である。これは少な
すぎると安定化効果が得られない場合があり、多すぎる
と処方の自由度を阻害したりする場合があるからであ
る。ジポリヒドロキシステアリン酸ポリオキシエチレン
は、ポリエチレングリコールをアルカリ存在下、ポリ
(12−ヒドロキシステアリン酸)に塩化チオニル等の
ハロゲン化剤を反応させて調製した、酸クロライドを反
応させることにより得ることができる。この時、酸クロ
ライドの量を多めにするとジ以上のポリエステルが得ら
れるし、この量が少なければモノエステル等のアシル化
率の低いものが得られる。この場合、ポリエチレングリ
コールのサイズとしては、平均分子量で400〜600
0が好ましい。一方、他方の構成要素である、ポリ(1
2−ヒドロキシステアリン酸)は、この必須成分中で疎
水基となる部分で、そのサイズとしては平均分子量10
00〜3000であることが好ましい。この様なジポリ
ヒドロキシステアリン酸ポリオキシエチレンの中には既
に市販されているものがあり、本発明ではその様な市販
品を利用することもできる。この様な市販品の内、特に
好ましいものは、ウニケマ社より市販されている、「ア
ラセルP−135」である。このものは、ポリエチレン
グリコール(平均分子量1500)のポリ(12−ヒド
ロキシステアリン酸)のジエステルであり、その平均分
子量は約5000である。本発明の乳化組成物に於いて
は、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリオキシエチレン
は唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合
わせて含有することもできる。これらは、本発明の乳化
系に於いて連続相を安定に存在させる作用を有する。こ
れらの好ましい含有量は、乳化組成物全量に対する、こ
れらの総量で0.1〜10重量%が好ましく、1〜5重
量%が更に好ましい。これは、この量範囲において、安
定な乳化組成物が得られるからである。
【0010】本発明の複合エマルションは、上記の成分
を、上記に示した方法により処理することにより製造す
ることができる。本発明の複合エマルションは、含有す
る有効成分の放出制御が可能であるため、医薬組成物或
いは化粧料などに適応すると、有効成分の効果より高く
することができたり、活性の効率を向上させたりするこ
とができる。この様な作用は、例えば抗ガン剤を有効成
分とした注射剤などに適用し、肝臓癌などにおける、血
管閉塞化学療法に除法剤形として応用することも可能で
あるが、化粧料や皮膚外用医薬などの皮膚外用剤に適用
し、桂皮吸収などを改善する目的、或いは、経皮投与に
よるコントロールドリリースに応用することが、その効
果をより発揮できるので好ましい。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を示して、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にの
み限定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>以下に示す、処方に従って、
本発明の複合エマルションを作成した。即ち、イ、ロの
成分をそれぞれ70℃に加熱し、イに徐々にロを加えて
乳化し、粗乳化物を作成し、これをマイクロフルイダザ
ーにかけて粒子均一化処理し内相に分散させる水中油エ
マルション1を作成した。ハ、ニの成分をそれぞれ70
℃に加熱し、ハにニを徐々に加え乳化し、内相に分散さ
せる水中油エマルション2を作成した。ホ、ヘの成分を
それぞれ70℃に加熱し、ヘにエマルション1を加え分
散させた後、エマルション2を加え分散させ、これをホ
に徐々に加え乳化し、攪拌冷却し本発明のエマルション
を作成した。このものをメンブランフィルターを用いた
透過試験にかけ、製剤による有効物質である、グリチル
レチン酸ステアリルエステルの透過特性の差を検討し
た。比較例1として、処方内の全てのグリチルレチン酸
ステアリルエステルをエマルション1に含有させたもの
を、比較例2として、処方内の全てのグリチルレチン酸
ステアリルエステルをエマルション2に含有させたもの
を、比較例3として、処方内の全てのグリチルレチン酸
ステアリルエステルを外油相に含有させたものを作成
し、有効成分の内、グリチルレチン酸ステアリルについ
て、透過特性も調べた。透過試験はフランツ型のセルチ
ャンバーを用い、ポア径が475nm、フィルターの直径
47mmのミリポアフィルターを隔膜として用い、エタノ
ール:ポリエチレングリコール:水:POE(12)グ
リセリルモノステアレート=40:10:48:2の混
合液を溶出液としてレシバー側に充填し、隔膜上に2g
のエマルションをのばし、移行量(mg)の経時変化を
高速液体クロマトグラフィーにより測定した。結果を表
1に示す。これより、本発明の複合エマルションに於い
ては有効成分の移行量がどの時点に於いても高く、優れ
た有効成分の放出特性を有することがわかる。 (イ) ベヘン酸 0.2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 フェメチコン 7 重量部 ベヘニルアルコール 0.4重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.1重量部 ステアリルステアレート 0.6重量部 ジメチコン 2 重量部 (ロ) グリセリン 2 重量部 10%水酸化カリウム水溶液 0.3重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 15 重量部 ツボクサエキス 0.1重量部 水 21.4重量部 (ハ) ホホバアルコール 0.5重量部 シュガーワックスS−10E 0.06重量部 レシチン 0.05重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.02重量部 揮発性ジメチコン 1 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 0.8重量部 ブチルパラベン 0.01重量部 (ニ) 加水分解コラーゲン 0.1重量部 グリセリン 1.5重量部 フェノキシエタノール 0.07重量部 1,3−ブタンジオール 0.5重量部 水 5.57重量部 メチルパラベン 0.02重量部 ケルトロール 0.01重量部 アテロコラーゲン 0.1重量部 (ホ) アラセルP−135 2 重量部 ジメチコン 10 重量部 フェメチコン 3.3重量部 シュガーワックスS−10E 0.5重量部 揮発性シリコーン 2 重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.06重量部 ビタミンE 0.05重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 (ヘ) シリカ被覆チタンマイカコーテドシリカ 1 重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 グリセリン 2 重量部 ポリエチレングリコール 0.5重量部 グルコシルエトキシメチルアクリレートポリマー1 重量部 水 10.9重量部
【0013】
【表1】
【0014】<実施例2>実施例1と同様に、以下に示
す、処方に従って、本発明の複合エマルションを作成し
た。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ70℃に加熱し、イ
に徐々にロを加えて乳化し、粗乳化物を作成し、これを
マイクロフルイダザーにかけて粒子均一化処理し内相に
分散させる水中油エマルション1を作成した。ハ、ニの
成分をそれぞれ70℃に加熱し、ハにニを徐々に加え乳
化し、内相に分散させる水中油エマルション2を作成し
た。ホ、ヘの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ヘにエマ
ルション1を加え分散させた後、エマルション2を加え
分散させ、これをホに徐々に加え乳化し、攪拌冷却し本
発明のエマルションを作成した。このものをメンブラン
フィルターを用いた透過試験にかけ、製剤による有効物
質である、ウルソール酸ベンジルの透過特性の差を検討
した。比較例4として、処方内の全てのウルソール酸ベ
ンジルをエマルション1に含有させたものを、比較例5
として、処方内の全てのウルソール酸ベンジルをエマル
ション2に含有させたものを、比較例6として、処方内
の全てのウルソール酸ベンジルを外油相に含有させたも
のを作成し、有効成分の内、ウルソール酸ベンジルにつ
いて、透過特性も調べた。透過試験はフランツ型のセル
チャンバーを用い、ポア径が475nm、フィルターの直
径47mmのミリポアフィルターを隔膜として用い、エタ
ノール:ポリエチレングリコール:水:POE(12)
グリセリルモノステアレート=40:10:48:2の
混合液を溶出液としてレシバー側に充填し、隔膜上に2
gのエマルションをのばし、移行量(mg)の経時変化
を高速液体クロマトグラフィーにより測定した。結果を
表1に示す。これより、本発明の複合エマルションに於
いては有効成分の移行量がどの時点に於いても高く、優
れた有効成分の放出特性を有することがわかる。 (イ) ベヘン酸 0.2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 フェメチコン 7 重量部 ベヘニルアルコール 0.4重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量部 ウルソール酸ベンジル 0.05重量部 ステアリルステアレート 0.6重量部 ジメチコン 2 重量部 (ロ) グリセリン 2 重量部 10%水酸化カリウム水溶液 0.3重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 15 重量部 ツボクサエキス 0.1重量部 水 21.4重量部 (ハ) ホホバアルコール 0.5重量部 シュガーワックスS−10E 0.06重量部 レシチン 0.05重量部 ウルソール酸ベンジル 0.02重量部 揮発性ジメチコン 1 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 0.8重量部 ブチルパラベン 0.01重量部 (ニ) 加水分解コラーゲン 0.1重量部 グリセリン 1.5重量部 フェノキシエタノール 0.07重量部 1,3−ブタンジオール 0.5重量部 水 5.57重量部 メチルパラベン 0.02重量部 ケルトロール 0.01重量部 アテロコラーゲン 0.1重量部 (ホ) アラセルP−135 2 重量部 ジメチコン 10 重量部 フェメチコン 3.3重量部 シュガーワックスS−10E 0.5重量部 揮発性シリコーン 2 重量部 ウルソール酸ベンジル 0.06重量部 ビタミンE 0.05重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 (ヘ) シリカ被覆チタンマイカコーテドシリカ 1 重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 グリセリン 2 重量部 ポリエチレングリコール 0.5重量部 グルコシルエトキシメチルアクリレートポリマー1 重量部 水 10.9重量部
【0015】
【表2】
【0016】<実施例3>実施例1と同様に、以下に示
す、処方に従って、本発明の複合エマルションを作成し
た。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ70℃に加熱し、イ
に徐々にロを加えて乳化し、粗乳化物を作成し、これを
マイクロフルイダザーにかけて粒子均一化処理し内相に
分散させる水中油エマルション1を作成した。ハ、ニの
成分をそれぞれ70℃に加熱し、ハにニを徐々に加え乳
化し、内相に分散させる水中油エマルション2を作成し
た。ホ、ヘの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ヘにエマ
ルション1を加え分散させた後、エマルション2を加え
分散させ、これをホに徐々に加え乳化し、攪拌冷却し本
発明のエマルションを作成した。このものを用いて、 (イ) ベヘン酸 0.2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 フェメチコン 7 重量部 ベヘニルアルコール 0.4重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.1重量部 アルブチン 0.05重量部 ステアリルステアレート 0.6重量部 ジメチコン 2 重量部 (ロ) グリセリン 2 重量部 10%水酸化カリウム水溶液 0.3重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 15 重量部 ツボクサエキス 0.1重量部 水 21.4重量部 (ハ) ホホバアルコール 0.5重量部 シュガーワックスS−10E 0.06重量部 レシチン 0.05重量部 アルブチン 0.02重量部 揮発性ジメチコン 1 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 0.8重量部 ブチルパラベン 0.01重量部 (ニ) 加水分解コラーゲン 0.1重量部 グリセリン 1.5重量部 フェノキシエタノール 0.07重量部 1,3−ブタンジオール 0.5重量部 水 5.57重量部 メチルパラベン 0.02重量部 ケルトロール 0.01重量部 アテロコラーゲン 0.1重量部 (ホ) アラセルP−135 2 重量部 ジメチコン 10 重量部 フェメチコン 3.3重量部 シュガーワックスS−10E 0.5重量部 揮発性シリコーン 2 重量部 アルブチン 0.06重量部 ビタミンE 0.05重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 (ヘ) シリカ被覆チタンマイカコーテドシリカ 1 重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 グリセリン 2 重量部 ポリエチレングリコール 0.5重量部 グルコシルエトキシメチルアクリレートポリマー1 重量部 水 10.9重量部
【0017】<実施例4>実施例1と同様に、以下に示
す、処方に従って、本発明の複合エマルションを作成し
た。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ70℃に加熱し、イ
に徐々にロを加えて乳化し、粗乳化物を作成し、これを
マイクロフルイダザーにかけて粒子均一化処理し内相に
分散させる水中油エマルション1を作成した。ハ、ニの
成分をそれぞれ70℃に加熱し、ハにニを徐々に加え乳
化し、内相に分散させる水中油エマルション2を作成し
た。ホ、ヘの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ヘにエマ
ルション1を加え分散させた後、エマルション2を加え
分散させ、これをホに徐々に加え乳化し、攪拌冷却し本
発明のエマルションを作成した。このものを用いて、 (イ) ベヘン酸 0.2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 フェメチコン 7 重量部 ベヘニルアルコール 0.4重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.1重量部 ステアリルステアレート 0.6重量部 ジメチコン 2 重量部 (ロ) アルブチン 0.05重量部 グリセリン 2 重量部 10%水酸化カリウム水溶液 0.3重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 15 重量部 ツボクサエキス 0.1重量部 水 21.4重量部 (ハ) ホホバアルコール 0.5重量部 シュガーワックスS−10E 0.06重量部 レシチン 0.05重量部 揮発性ジメチコン 1 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 0.8重量部 ブチルパラベン 0.01重量部 (ニ) 加水分解コラーゲン 0.1重量部 グリセリン 1.5重量部 フェノキシエタノール 0.07重量部 1,3−ブタンジオール 0.5重量部 水 5.57重量部 メチルパラベン 0.02重量部 ケルトロール 0.01重量部 アテロコラーゲン 0.1重量部 (ホ) アラセルP−135 2 重量部 ジメチコン 10 重量部 フェメチコン 3.3重量部 シュガーワックスS−10E 0.5重量部 揮発性シリコーン 2 重量部 ビタミンE 0.05重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 (ヘ) アルブチン 0.08重量部 シリカ被覆チタンマイカコーテドシリカ 1 重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 グリセリン 2 重量部 ポリエチレングリコール 0.5重量部 グルコシルエトキシメチルアクリレートポリマー1 重量部 水 10.9重量部
【0018】<実施例5>実施例1と同様に、以下に示
す、処方に従って、本発明の複合エマルションを作成し
た。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ70℃に加熱し、イ
に徐々にロを加えて乳化し、粗乳化物を作成し、これを
マイクロフルイダザーにかけて粒子均一化処理し内相に
分散させる水中油エマルション1を作成した。ハ、ニの
成分をそれぞれ70℃に加熱し、ハにニを徐々に加え乳
化し、内相に分散させる水中油エマルション2を作成し
た。ホ、ヘの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ヘにエマ
ルション1を加え分散させた後、エマルション2を加え
分散させ、これをホに徐々に加え乳化し、攪拌冷却し本
発明のエマルションを作成した。このものを用いて、 (イ) ベヘン酸 0.2重量部 ステアリン酸 0.5重量部 フェメチコン 7 重量部 ベヘニルアルコール 0.4重量部 グリチルレチン酸ステアリル 0.05重量部 ステアリルステアレート 0.6重量部 ジメチコン 2 重量部 (ロ) グリセリン 2 重量部 10%水酸化カリウム水溶液 0.3重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 15 重量部 ツボクサエキス 0.1重量部 水 21.4重量部 アルブチン 0.11重量部 (ハ) ホホバアルコール 0.5重量部 シュガーワックスS−10E 0.06重量部 レシチン 0.05重量部 揮発性ジメチコン 1 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 0.8重量部 ブチルパラベン 0.01重量部 (ニ) アルブチン 0.02重量部 加水分解コラーゲン 0.1重量部 グリセリン 1.5重量部 フェノキシエタノール 0.07重量部 1,3−ブタンジオール 0.5重量部 水 5.57重量部 メチルパラベン 0.02重量部 ケルトロール 0.01重量部 アテロコラーゲン 0.1重量部 (ホ) アラセルP−135 2 重量部 ジメチコン 10 重量部 フェメチコン 3.3重量部 シュガーワックスS−10E 0.5重量部 揮発性シリコーン 2 重量部 ビタミンE 0.05重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 (ヘ) シリカ被覆チタンマイカコーテドシリカ 1 重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 グリセリン 2 重量部 ポリエチレングリコール 0.5重量部 グルコシルエトキシメチルアクリレートポリマー2 重量部 水 10.9重量部
【0019】<実施例6>実施例3〜5の化粧料につい
て、予めMEDの0.5倍の紫外線を1日1回10日間
連続照射して作成した人の黒化皮膚を用いて、1日1回
連日20日投与によって、黒化がどの程度回復したかを
調べた。回復の程度は無処置の部分に比して、色差のΔ
Lがどの程度増加したかを指標に評価した。比較例7は
アルブチンを全量内水相に配合したものを、比較例8は
アルブチンの全量をエマルション1の内水相に配合した
ものを、比較例9はアルブチンを全量エマルション2の
内水相へ配合したものを用いた。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、作用時間の延長や恒常
的制御など有効成分の放出制御可能な、化粧料用或いは
医薬用の製剤を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/16 A61P 17/16 35/00 35/00 B01J 13/00 B01J 13/00 A Fターム(参考) 4C076 AA18 BB11 BB31 CC18 CC27 DD08 DD29 DD30 DD37 DD38 DD39 DD41 DD45 DD46 DD63 EE10 EE23 EE27 EE30 EE43 FF15 FF16 FF31 FF43 FF57 4C083 AA112 AA122 AB032 AB172 AB432 AC072 AC122 AC172 AC242 AC352 AC402 AC422 AC482 AD042 AD092 AD152 AD222 AD352 AD392 AD432 AD532 AD572 AD662 BB46 BB51 BB53 CC02 CC05 CC31 DD27 DD34 EE03 EE07 EE12 EE16 FF05 4C084 AA21 AA27 MA22 MA63 NA10 NA11 ZA891 ZB261 4G065 AA01 AA06 AB01Y AB02Y AB03X AB03Y AB05X AB06Y AB10X AB11Y AB12X AB16Y AB19Y AB28Y AB33Y AB35Y AB36X AB38Y BA06 BA07 BB06 CA05 CA06 DA02 FA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相エマルションであって、有効成分を
    含有する少なくとも2種の相を構成要素として有するこ
    とを特徴とする、複合エマルション。
  2. 【請求項2】 有効成分が、美肌剤、保湿剤、紫外線吸
    収剤、育毛剤、美白剤、抗炎症剤及び代謝促進剤である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の複合エマルショ
    ン。
  3. 【請求項3】 多相エマルションが油中水中油タイプの
    エマルションであることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の複合エマルション。
  4. 【請求項4】 多相エマルションが油中水中油タイプの
    エマルションであり、且つ、1)最外相の油相と2)内
    相に存在する水中油エマルションの油相の2つの相を含
    む複数の相の中に存在することを特徴とする、請求項1
    〜3何れか1項に記載の複合エマルション。
  5. 【請求項5】 多相エマルションが油中水中油タイプの
    エマルションであって、内相に存在する水中油エマルシ
    ョンが少なくとも2種独立に存在し、且つ、前記独立に
    存在する2種の水中油エマルションのそれぞれの油相中
    に有効成分が含有されていることを特徴とする、請求項
    1〜4何れか1項に記載の複合エマルション。
  6. 【請求項6】 有効成分の放出制御用であることを特徴
    とする、請求項1〜5何れか1項に記載の複合エマルシ
    ョン。
  7. 【請求項7】 多相エマルションであって、内相に存在
    するエマルションが少なくとも2種存在することを特徴
    とする、多相エマルション。
  8. 【請求項8】 多相エマルションが油中水中油タイプの
    エマルションであることを特徴とする、請求項7に記載
    の多相エマルション。
  9. 【請求項9】 有効成分の放出制御用であることを特徴
    とする、請求項7又は8に記載の多相エマルション。
  10. 【請求項10】 内相に存在する少なくとも2種のエマ
    ルションの平均粒子径が異なることを特徴とする、請求
    項7〜9何れか1項に記載の多相エマルション。
  11. 【請求項11】 次に示すステップによって製造される
    ことを特徴とする、請求項7〜10何れか1項に記載の
    多相エマルション。 1)最終形態に於ける、内相に存在する少なくとも2種
    のエマルションを独立に製造するステップ。 2)最終形態に於ける外相を調整するステップ。 3)最終形態に於ける内相の、内相に存在する少なくと
    も2種のエマルションを除く成分を調整するステップ。 4)前ステップで調整した、最終形態に於ける内相の、
    内相に存在する少なくとも2種のエマルションを除く成
    分中に、1のステップで製造した少なくとも2種のエマ
    ルションを順次、独立に添加し、最終形態に於ける内装
    部分を製造するステップ。 5)ステップ2で調整した最終形態に於ける外相と、ス
    テップ4で調整した最終形態に於ける内相とから多相エ
    マルションを製造するステップ。
  12. 【請求項12】 皮膚外用剤であることを特徴とする、
    請求項1〜11何れか1項に記載のエマルション。
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