JP2014047177A - 多層クリーム - Google Patents
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【解決手段】油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションからなる多層構造を有する組成物であり、前記油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションが直接隣接して層を形成するとともに、同一タイプのエマルション同士が接することなく層を形成しており、前記油中水タイプのエマルションは、有機変性粘土鉱物と、非イオン界面活性剤と、水を、それぞれ油中水タイプのエマルションに対して特定量含有し、前記水中油タイプのエマルションは、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマーを含有する、前記組成物。
【選択図】なし
Description
これを達成するために、特許文献1に記載の発明では、化粧料の特性としてチキソトロピー特性に着目し、これを特定の範囲に収めることで、異なる複数の色調の化粧料が互いに混ざり合うことなく、その多色性が安定して持続することが記載されている。チキソトロピーの調整方法として、粘土鉱物と無水ケイ酸を組み合わせて用いることが記載されている。あるいは、チキソトロピーを調整する手段として、水溶性高分子を用いることが記載されている。
また、古くから化粧料の態様として、油中水タイプのものや(例えば、特許文献2参照)、水中油タイプのもの(例えば、特許文献3参照)が知られている。
他方で、最外相として油相が存在し、内相に水中油タイプのエマルションからなる複合エマルションも従来から知られている(例えば、特許文献4参照)。
これらに加え、ゲル基剤に油中水型エマルションを立体模様に分散させた化粧料も知られており、ゲル基剤にカルボキシビニルポリマーを含有させることが知られている(例えば、特許文献5参照)
油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションからなる多層構造を有する組成物であり、
前記油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションが直接隣接して層を形成するとともに、同一タイプのエマルション同士が接することなく層を形成しており、
前記油中水タイプのエマルションは、有機変性粘土鉱物を、油中水タイプのエマルションに対して0.2質量%以上と、非イオン界面活性剤とを含有し、
前記水中油タイプのエマルションは、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマーとを含有する、前記組成物。
前記油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションが直接隣接して層を形成するとともに、同一タイプのエマルション同士が接することなく層を形成しており、
前記油中水タイプのエマルションは、有機変性粘土鉱物を、油中水タイプのエマルションに対して0.2質量%以上と、非イオン界面活性剤を含有し、
前記水中油タイプのエマルションは、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩をと、カルボキシビニルポリマーとを含有する。
本発明の組成物では、油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションとが、混ざり合わずに直接隣接して存在することで、それぞれのエマルションの相からなる層構造が形成されている。
本発明において、混ざり合わずに直接隣接して存在するとは、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションが、その隣接する境界において、混和して層の境界が崩れていないことをいい、各エマルションが異なる色を有している場合には、各色が別々の色として存在している状態をいう。
また、本発明の組成物には、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションとが、それぞれ少なくとも1層を構成するように含まれるが、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションとして、それぞれ上記の要件を満たすものを用いる場合には、それぞれ複数種類のものを組成物の構成要素として含有させてもよい。
例えば、油中水タイプのエマルションを2種類用い、水中油タイプのエマルションを2種類用い、油中水タイプのエマルションと、水中タイプのエマルションが接触し、油中水タイプのエマルション同士、及び水中油タイプのエマルション同士は接触しないようにすると、合計4層の構造を有する組成物が得られる。
このとき、油中水タイプのエマルションや水中油タイプのエマルションとして同一種のものをそれぞれ用い、組成物において、油中水タイプのエマルションと、水中タイプのエマルションが接触し、油中水タイプのエマルション同士、及び水中油タイプのエマルション同士は接触しないようにすることで、4層構造を形成させることもできる。つまり、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションのそれぞれの1種類を用いて組成物において複数層を形成させることができる。
また、上記の各態様において、油中水タイプのエマルションの種類の数と水中油タイプのエマルションの種類の数が同一でなくてもよい。例えば、油中水タイプのエマルションを2種類用い、水中油タイプのエマルションを1種類用いることもできる。
本発明の組成物において、第一相を構成する油中水タイプのエマルションは、有機変性粘土鉱物を含有する。
本発明でいう有機変性とは、粘土鉱物の一部に有機化合物を共有結合又はイオン結合を
介して強固又は緩やかに結合させ、当該有機化合物の性質の一部又は全部を粘土鉱物に付与することを意味する。粘土鉱物を有機変性させる方法としては、有機化合物の第4級アンモニウム塩と粘土鉱物を調製し、有機化合物を粘土鉱物のアニオン部分に結合させる方法、有機化合物のカルボン酸と粘土鉱物を調製し、有機化合物を粘土鉱物のカチオン部分に結合させる方法等が例示でき、この中でも、第4級アンモニウム塩と粘土鉱物を調製し、有機化合物を粘土鉱物のアニオン部分に結合させる方法が特に好ましく例示できる。
攪拌後、分散質を濾取し、脱水、乾固することにより本発明に用いる有機変性粘土鉱物を得ることができる。あるいは、分散質を濾取することなく、減圧濃縮して分散媒を除去して乾固させることにより、本発明に用いる有機変性粘土鉱物を得ることもできる。得られた有機変性粘土鉱物は、好ましくは所望のサイズ(粒径が1〜1000μmであることが好ましい)に粉砕される。
本発明で用いる有機変性粘土鉱物として、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトであるベントン38(エレメンティスジャパン社製)、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライトであるベントン27(エレメンティスジャパン社製)、トリオクチルメチルアンモニウムヘクトライト等が好ましく挙げられる。
有機変性粘土鉱物の含有量の通常の上限値は、3.2質量%以下である。
また、有機変性粘土鉱物のより好ましい含有量は、0.2〜3.0質量%であり、特に好ましくは0.5〜2.5質量%である。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体やポリグリセリン変性ジメチコンが挙げられる。
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体は、ポリエーテル変性シリコーンともいわれるものであり、ジメチルシロキセンとポリオキシアルキレンの共重合体のことをいう。
本発明で用いられるポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、ジメチルポリシロキサン部の数平均分子量が500〜1万、特に1000〜5000にあるものが好ましい。また、ジメチルポリシロキサン部とポリエーテル変性部(ポリオキシエチレン部)の分子量の比率が、4:1〜1:3、特に1:1〜1:2であるものが好ましい。
このようなポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の市販品の例としては、PEG−11メチルエーテルジメチコン(「KF−6011」;信越化学工業(株)製)、PEG−9ジメチコン(「KF−6013」;信越化学工業(株)製)、PEG−3(「KF−6015」;信越化学工業(株)製)、PEG−9メチルエーテルジメチコン(「KF−6016」;信越化学工業(株)製)、PEG−10ジメチコン(「KF−6017」;信越化学工業(株)製)、PEG−11メチルエーテルジメチコン(「KF−6018」;信越化学工業(株)製)、PEG−9ジメチコン(「KF−6019」;信越化学工業(株)製)、PEG−12ジメチコン(「SH3771M」、「SH3772M」、「SH3773M」、「SH3775M」等。東レ・ダウコーニング(株)製)等が挙げられる。この中でもPEG−10ジメチコン(「KF−6017」;信越化学工業(株)製)が特に好ましい。
上記非イオン界面活性剤は、唯一種を使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
前記非イオン界面活性剤は、同一種類を用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。このような含有量とすることで、油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションとが、隣り合っても混ざり合わず、安定して存在することに寄与する。
油相を構成する成分として、後述する炭化水素類、合成エステル油類、高級エステル類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、シリコーン油類等を含有させることができる。
油中水タイプのエマルションは、油相を構成する成分の含有量が30〜65質量%であることが、油相と水相のバランスを保ち、硬度の経時安定性を保つために好ましい。
油中水タイプのエマルションは、水の含有量が35〜70質量%であることが、油相と水相のバランスを保ち、硬度の経時安定性を保つために好ましい。
水相を構成する成分としては、後述する任意成分のうち、水溶性の成分を適宜選択して含有させることができる。
このような硬度を得るために、上記の油相と水相の質量比が4:1〜1:4であることが好ましく、7:3〜3:7であることがより好ましい。
本発明の油中水タイプのエマルションには、着色剤を添加することができる。
特に、後述する水中油タイプのエマルションと異なる色の着色剤を添加した場合には、本発明の組成物では油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションが混ざり合わないので、各色が明確に分かれた多色クリームが得られる。
油中水タイプのエマルションに添加することのできる着色料は特に限定されないが、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;表面処理無機及び金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、
赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;表面処理有機顔料等が挙げられる。
本発明の油中水タイプのエマルションにおける、上記着色剤の含有量は、0.000001〜0.1質量%であることが好ましく、0.00001〜0.05質量%であることがより好ましい。
本発明の組成物を構成する水中油タイプのエマルションは、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩を含有する。
このような共重合体は、メタクリル酸とアルコールを塩化チオニルなどのハロゲン化剤で処理して得たアルキルクロライドとをアルカリの存在下縮合する事によりメタクリル酸アルキルに誘導したものとアクリル酸とを常法に従って共重合することにより得ることができる。
ここでアルキル基の炭素鎖の長さは10〜30である。更に、このものの分子量としては100万〜300万であることが好ましい。この様な共重合体は前記のように合成して使用してもかまわないが、既に市販されているものを使用してもかまわない。
前記市販品のうち、特に好ましいものは、PEMULEN TR−1とPEMULEN
TR−2(製造元:ルーブリゾール社、納入元:日光ケミカルズ社)である。また、これらの塩としては、生理的に許容されるものであれば特段の限定無く使用することができ、例えば、カリウム塩やナトリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウムなどのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、リジン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。
本発明の組成物を構成する水中油タイプのエマルションにおける、前記アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩の含有量は、0.001〜0.50質量%であることが好ましく、更に好ましくは0.01〜0.20質量%である。
このような含有量とすることで、油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションとが、隣り合っても混ざり合わず、経時的に安定して存在することに寄与する。
なお、前記アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩は、0.1〜5質量%程度の水溶液として水中油タイプのエマルションに添加する態様が好ましく例示できる。
chi社製)等が挙げられる。
本発明の組成物を構成する水中油タイプのエマルションは、前記カルボキシビニルポリマーを水中油タイプのエマルションに対して0.01〜2.0質量%含有することが好ましく、更に好ましくは0.10〜0.50質量%含有する。
カルボキシビニルポリマーの含有量がこのような範囲であることで、水中油タイプのエマルションを安定に形成させることができるとともに、油中水タイプのエマルションと混ざり合うことなく、別々の相として安定に存在することに寄与する。
なお、前記カルボキシビニルポリマーは、0.1〜5質量%程度の水溶液として水中油タイプのエマルションに添加する態様が好ましく例示できる。
が安定して存在するための条件として、水中油タイプのエマルションが、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマーの両方を含有することが重要である。これらのどちらかが欠けると、各エマルションが混ざり合ってしまい、安定した形態を維持することが困難になる。
水中油タイプのエマルションは、水相を構成する成分の含有量が70〜98質量%であることが、水相と油相のバランスを保ち、硬度の経時安定性を保つために好ましい。
水相を構成する成分としては、上記のアクリル酸・メタクリル酸共重合体等やカルボキシビニルポリマーのような水溶性高分子に加えて、後述する任意成分のうち、水溶性の成分を適宜選択して含有させることができる。
油相を構成する成分として、後述する炭化水素類、合成エステル油類、高級エステル類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、シリコーン油類等を含有させることができる。
水中油タイプのエマルションは、油相を構成する成分の含有量が2〜30質量%であることが、水相と油相のバランスを保ち、硬度の経時安定性を保つために好ましい。
このような硬度を得るために、上記の水相と油相の質量比が98:2〜70:30であることが好ましく、95:5〜80:20であることがより好ましい。
また、この硬度については、前記アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩や、前記カルボキシビニルポリマーの含有量を調整することでも、調整できる。
水中油タイプのエマルションが、油中水タイプのエマルションと異なる色を有すると、前記のように本発明の組成物が二色からなる構成を有し、美しい外観を有する。
料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3、4-hydoxypropylamino-3-nitrophenol、N,N'-bis(2-hydroxyethyl)-2-nitro-p- phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニ
トロ染料;分散染料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β−カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、レゾルシン、1−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン等及びその塩等の酸化染料中間体及びカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトンが好ましいものとして挙げられる。
本発明の油中水タイプのエマルション及び水中油タイプのエマルションの油相及び水相には、公知の成分を含めることができる。
このような成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、水添菜種種子油等の油脂類、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリオレフィン等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、2−エチルヘキサン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノ
オレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤等が好ましく例示できる。
そのような機能性成分としては、単糖類、多糖類等の糖類、アミノ酸類、トコフェロールのようなビタミン類、上述した任意成分としての保湿成分類や紫外線吸収剤等が挙げられる。
このようなものの含有量は、それぞれのエマルションに対して、通常0.01〜30質量%含有させる。
1.油中水タイプのエマルションの製造方法
本発明の組成物を構成する油中水タイプのエマルションは、前記有機変性粘土鉱物及び非イオン界面活性剤を含む外相を構成する成分と、水を含有する内相を構成する成分とを、公知の方法によって加熱、混合して乳化し、撹拌冷却することによって作製することができる。
本発明の組成物を構成する水中油タイプのエマルションは、前記アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩と、前記カルボキシビニルポリマーとを含む外相を構成する成分と、油分を含有する内相を構成する成分とを、公知の方法によって加熱、混合して乳化し、撹拌冷却することによって作製することができる。
本発明の組成物は、前記油中水タイプのエマルションと、前記水中油タイプのエマルションとが隣接し、油中水タイプのエマルション同士あるいは水中油タイプのエマルション同士が接することのないように容器等に充填する。充填に使用する装置としては、特に限定されず、例えば適当な吐出ノズルを有する充填装置を挙げることができ、充填する際には、各エマルションを同時あるいは別々に充填する方法が挙げられる。
本発明ではそのような問題が解決され、タイプの異なる2種類のエマルションを仕切り等を介さずに隣接させていても、経時的に安定して存在する。このような性質を利用して、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションに様々な色を付与して多色クリームとした場合には、美しい外観を経時的に安定して保つことができる。
また、油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションのそれぞれに異なる機能性成分を添加した場合には、同一の容器内において、異なる機能性成分を有するエマルションが混ざり合わずに存在するため、製品としての有用性が高まると期待される。
表1に示す油中水エマルション(W/Oクリーム)と、水中油エマルション(O/Wクリーム)のそれぞれについて、(イ)として記載されている成分と、(ロ)として記載されている成分をそれぞれ60〜80℃の範囲で加熱溶解し、(ロ)を(イ)に徐々に加えて乳化し、撹拌冷却して各クリームを得た。
油中水エマルションと、水中油エマルションをそれぞれ注射筒により、二色のクリームが混ざり合わず、隣接している状態となるように円柱状の容器に充填した。
これにより、容器内で2層からなる組成物を作製した。
その経時的な安定性について確認したところ、表1に示す結果が得られた。
本発明の組成物の硬度の測定はカードメータ・マックス ME−500(飛鳥機器)を用い、感圧軸として8φ、11.3φ、16φを用い、定速荷重100gで表1に記載の各温度で測定を行った。測定箇所は、油中水タイプのエマルションと水中油タイプのエマルションの境界付近とした。感圧軸が試料の平らな表面より内部に侵入し始めた時点の目盛の数値を硬度とした。
これに対し、本発明の規定を満たさないエマルションを用いた比較例では、時間が経つと、それぞれのエマルションが混ざり合ってしまった。
Claims (4)
- 油中水タイプのエマルションと、水中油タイプのエマルションからなる多層構造を有する組成物であり、
前記油中水タイプのエマルションと前記水中油タイプのエマルションが直接隣接して層を形成するとともに、同一タイプのエマルション同士が接することなく層を形成しており、
前記油中水タイプのエマルションは、有機変性粘土鉱物を、前記油中水タイプのエマルションに対して0.2質量%以上と、非イオン界面活性剤とを含有し、
前記水中油タイプのエマルションは、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマーとを含有する、前記組成物。 - 前記組成物が、2色以上の層から構成されている、請求項1に記載の組成物。
- 前記有機変性粘土鉱物が、有機変性ヘクトライトである、請求項1または2に記載の組成物。
- 前記油中水タイプのエマルションにおける、非イオン界面活性剤の含有量が0.5〜8.0質量%であり、
前記水中油タイプのエマルションにおける、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル共重合体及び/又はその塩の含有量が、0.01〜0.50質量%であり、カルボキシビニルポリマーの含有量が0.01〜2.0質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
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