JP2002338205A - 合成ガスの製造法 - Google Patents

合成ガスの製造法

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JP2002338205A
JP2002338205A JP2002034003A JP2002034003A JP2002338205A JP 2002338205 A JP2002338205 A JP 2002338205A JP 2002034003 A JP2002034003 A JP 2002034003A JP 2002034003 A JP2002034003 A JP 2002034003A JP 2002338205 A JP2002338205 A JP 2002338205A
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natural gas
catalyst
heating furnace
stage
reforming
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Toru Numaguchi
徹 沼口
Makoto Shimagaki
誠 島垣
Kunio Hiroya
邦雄 廣谷
Hitoshi Nakamura
仁 中村
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Toyo Engineering Corp
Original Assignee
Toyo Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱炉内改質管で必要とする供給熱量を減少
させ得る重質天然ガスからの合成ガス製造法を提供す
る。 【解決手段】 脱硫処理をした重質天然ガスとスチーム
とを反応させて得られる軽質天然ガスを、スチームと混
合して予熱した後、CaOの特定量を含有し、少なくと
もCaOの一部がAl23と化合物を形成するCaOと
Al23で構成された担体に、活性成分としてNiまた
は白金族金属の特定量を含有させた、特定の細孔空隙率
を有する触媒、あるいは特定の細孔容積を有し、酸化アル
ミニウムが98重量%以上からなるα−アルミナに、Ni
の特定量を含有させた触媒と、断熱下に温度500〜7
50℃で接触させて第一段の改質反応を行い、ついで加
熱炉内改質管で第二段の改質反応を行う重質天然ガスか
らの合成ガスの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重質天然ガスと水か
ら合成ガス(水素と一酸化炭素とを含有する混合ガス)
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、天然ガスと水とから合成ガスを製
造する方法としては、耐熱性触媒が充填された多数の反
応管(水蒸気改質管)に天然ガスとスチ−ムとを入口温
度350〜550℃で加熱炉内改質管(加熱下に天然ガ
スをスチームと反応させて改質するために加熱炉内に設
置された反応管)導入して、次の反応を起こさせる方法
が一般的である。
【0003】CH4+H2O=CO+3H2 CO+H2O=CO2+H2 高発熱量が9,850kcal/Nm3以上の重質天然ガスを原
料とする場合、加熱炉内改質管に充填する触媒は、耐炭
素析出性の高い触媒が使用される。加熱炉内改質管出口
のメタン濃度はできるだけ低いのが望ましいので、加熱
炉内改質管出口の温度を高くしてメタン転化率を上げる
ことが必要である。そのためには、顕熱と吸熱反応熱と
に相当する熱を加熱炉内改質管に供給する必要があり、
加熱炉内改質管は加熱炉内に設置されたバーナーによっ
て外側から加熱される。
【0004】加熱により、加熱炉内改質管出口の合成ガ
ス温度は770〜850℃まで上昇し、加熱炉内改質管
の表面金属温度は900〜1,000℃の高温に晒され
るので、例えばニッケル合金等の高価な高温仕様の金属
管が使用されている。しかしながら、合成ガス製造コス
トに占める改質管の設備コストは大きく、合成ガス製造
コスト全体を押し上げている(沼口徹: ぺトロテッ
ク、22(8)、675、1999)。従って、経済性
の観点からも、また貴重な金属(ニッケル等)の省資源
の観点からも改善が望まれていた。
【0005】上記の問題点を解決するために、加熱炉内
改質管の前段に2基の改質器を設置し、そこである程度
の天然ガスを合成ガスに転化させた後、残部を加熱炉内
改質管で反応させて合成ガスを製造する方法が最近提案
されている[Kvaerner: Ammonia T
echnical Manual、13、2000]。
【0006】この方法は、図2に示すように、加熱炉内
改質管7への熱供給比率を減少させるため、2基の改質
器(第1改質器3aおよび第2改質器5)を設置してい
る。ライン11から供給される原料天然ガスは、ライン
12からの循環水素と混合されて水素濃度2〜5容積%
の混合ガスとしてライン13から脱硫装置1へ供給され
る。脱硫装置1では350〜400℃において、Co−
Mo触媒の存在下に天然ガス中の有機硫黄を硫化水素に
転換し、生成された硫化水素をZnOに吸着させて脱硫
する。脱硫された天然ガスをライン14へ供給し、ライ
ン10から供給されるスチ−ムと混合して水蒸気/炭素
モル比(以下S/Cと略記する)を3.2とし、350
℃で予熱器2へ供給する。水蒸気混合天然ガスは、加熱
炉8内に設けられた加熱炉内改質管7を加熱した排熱を
利用して予熱器2で500℃まで予熱された後、触媒が
充填されている第1改質器3aに供給され、断熱の下、
450℃になるまで反応させる。第1改質器3aにおけ
るメタン転化率は3.7%である。このように転化率が
低いのは反応温度が低く、反応が進まないからである。
この改質ガスは、ライン15を経て予熱器4で650℃
まで昇温した後、第2改質器5へ供給して断熱下、出口
温度が564℃になるまで反応させる。第2改質器5に
おけるメタン転化率は9.2%である。出口ガスは、ラ
イン16から予熱器6で再び650℃まで昇温され、通
常の触媒が充填されている加熱炉内改質管7へ供給され
る。加熱炉内改質管7は、出口改質ガス温度が750℃
になるようバーナー(図示せず)で加熱される。加熱炉
内改質管7出口でメタン濃度は、10.4容積%とな
り、総転化率は46.5%となる。すなわち、第1改質
器3aでは改質全体の8.0%、第2改質器5では改質
全体の19.8%の改質が進み、残りの72.2%が加
熱炉内改質管7で進行する。
【0007】上記したように、加熱炉内改質管7では、
顕熱と反応熱を合わせた熱を加熱炉内8に設置されたバ
ーナーによって供給するが、加熱炉内改質管7の管内境
膜部等の伝熱抵抗が大きいため、供給熱量が大きいほ
ど、加熱炉内改質管7の表面温度は高くなる。これを改
善するためには、加熱炉内改質管7での供給熱量を少な
くすることが必要である。
【0008】すなわち、この方法が提案されるまでは、
全熱量は加熱炉内改質管7を通してのみ供給されていた
が、この方法はその熱量の一部を炉内改質管7の前段に
設置した2基の改質器へ供給し、残りの熱量を炉内改質
管7へ供給するものである。
【0009】実際には、天然ガスを予熱した後、加熱炉
内改質管の前段に設置した、水蒸気改質活性のある触媒
が充填された2基の改質器へ供給して、天然ガスの一部
を合成ガスに転化させている。経済性の観点から、上記
2基の改質器は内径と高さが同程度の容器を用いて断熱
で実施し、2基の改質器において、合成ガスへの全体の
転化率に対して27.8%を転化し、残部を加熱炉内改
質管で反応させている。
【0010】また、2基の改質器では、代替天然ガス
(SNG)製造用の触媒を基に開発された最高650℃
の耐熱温度を持つ触媒を使用することによって、加熱炉
内改質管に供給しなければならない熱量を加熱炉内改質
管の前段に改質器を設置しない場合に加熱炉内改質管に
供給しなければならない熱量の62.1%にまで減少さ
せることができるとしている。
【0011】しかしながら、上記の従来技術は次に述べ
るような種々の問題点を有している。
【0012】改質器で使用されている上記触媒は、SN
G反応が低温で行われるため、低温活性を重視して開発
されたものであり、耐熱性は650℃で限界があるこ
と、また、2基の改質器と加熱炉内改質管とを組み合わ
せたプロセスは、加熱炉内改質管に必要な供給熱量を、
ある程度減少でき、加熱炉内改質管設備のスリム化があ
る程度期待されるが、実用上の利点は限られたものでし
かない。
【0013】換言すれば、改質器には、低温活性が高
く、しかも耐熱性に優れた触媒を使用しなければ、ただ
単に、改質器と加熱炉内改質管とを組み合わせても、実
用上の利点は得られない。
【0014】高価な高温仕様の金属管が使われる加熱炉
内改質管をコンパクト化(本数を減らし、管の肉厚を薄
くする等)により省資源化するためには、加熱炉内改質
管への熱供給をできるだけ減少させることが好ましい
が、そのためには、加熱炉内改質管の前段に設置した改
質器における合成ガスへの転化率を増大させることであ
る。
【0015】天然ガスを改質する場合には、全体として
吸熱反応であるから断熱下での改質器の出口温度は低下
する。そのために、断熱下での改質器の入口温度を可能
な限り、高くして反応させることが望ましい。
【0016】また、高発熱量が9,850 kcal/Nm3
上である重質天然ガスには、アルカリ成分を含んだニッ
ケル触媒を加熱炉内改質管の一部あるいは全部に使用し
ている。この触媒は活性を犠牲にして耐炭素析出性を向
上させたものであるため、必要触媒量が多くなる欠点を
有している。そのために、上記したように、高価な高温
仕様の金属管を使用する炉内改質管の本数も多くなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、重質天然ガ
スを軽質天然ガスに転換後、低温活性が高く耐熱性に優
れた触媒を充填した第一段改質器において改質すること
により、加熱炉内改質管が必要とする供給熱量を減少さ
せることができる、合成ガスの製造法の提供を目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】発明者等は、従来技術が
有する問題点を解決するために鋭意研究した結果、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明の合成ガスの
製造法は、 脱硫処理をした重質天然ガスとスチームと
を反応させて軽質天然ガスとし、該軽質天然ガスとスチ
−ムとを予熱した後、合成ガスへの改質反応を断熱下で
の第一段と加熱下での第二段の二段階で実施して合成ガ
スを製造するにあたり、脱硫処理をした重質天然ガスを
スチ−ムとともに代替天然ガス(SNG)反応器へ供給
して温度350〜450℃で反応させて軽質天然ガスに
転換し、該軽質天然ガスをスチ−ムとともに予熱した
後、触媒全重量に対してCaOを0.5〜25重量%含
有し、少なくともその一部がAl23と化合物を形成す
るCaOとAl23とで構成された担体に、活性成分と
してニッケルを触媒全重量に対して酸化ニッケルに換算
して3〜20重量%含有させるか、または白金族金属を
触媒全重量に対して白金族元素として0.2〜5重量%
含有させた触媒であって、孔径0.5μm以上20μm
以下の細孔空隙率Xが0.08以上、孔径0.5μm未
満の細孔空隙率Yが0.15以上であり、かつ総細孔空
隙率Zが0.23以上0.8以下(但し、Z≧X+Y)
である触媒、あるいは孔径0.1〜0.5μmの範囲内
の細孔容積が0.2ml/g以上であり、孔径0.5μ
m以上の細孔容積が0.05ml/g以上であり、酸化
アルミニウム98重量%以上からなるα−アルミナ担体
に活性成分としてニッケルを触媒全重量に対して酸化ニ
ッケルに換算して3〜20重量%の範囲内において含有
させた触媒が充填された第一段改質器へ供給して温度5
00〜750℃で第一段の改質反応を行い、ついで第一
段改質器からの改質ガスを加熱炉内改質器(第二段改質
器)に導入して第二段の改質反応を行うことを特徴とす
るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明において重質天然ガスは、
9,850 kcal/Nm3以上の高発熱量であることが好ましい。
【0020】つぎに、本発明を図1に基づき詳細に説明
する。
【0021】図1は、改質反応を二段階で実施するため
のプロセスのフロ−シートであり、ライン11から供給
される原料重質天然ガスは、ライン12からの循環水素
と混合されて水素濃度2〜5容積%の混合ガスとしてラ
イン13から脱硫装置1へ供給される。脱硫装置1で、
好ましくは350〜400℃、Co−Mo触媒の存在下
に天然ガス中の有機硫黄は硫化水素に転換され生成され
た硫化水素はZnOに吸着されて脱硫された後、ライン
14へ供給される。このライン14には、ライン10か
ら供給される水蒸気の一部がライン18から抜き出され
てS/Cが1.5となるように調整されて混合され、3
50〜450℃の温度でSNG反応器9に供給される。
【0022】SNG反応器9には、一般に市販されてい
るSNG製造用の触媒、例えば、ニッケル45重量%、
γ-Al23 55重量%からなる触媒が充填されてお
り、炭素数2以上の高級炭化水素を主成分とする重質が
CH4を主成分とする軽質天然ガスに転換される。転換
されたガスはライン19を経て取り出され、ライン20か
ら供給される水蒸気(ライン10から供給され、ライン
18へ分流された水蒸気の残りの部分)と、S/Cが
3.2となるように混合され、350℃程度の温度で予
熱器2へ供給される。水蒸気混合天然ガスは、予熱器2
において加熱炉内改質管7を加熱した排熱を利用して7
50℃程度にまで昇温された後、低温活性が高く耐熱性
に優れた触媒が充填されている第一段改質器3に供給さ
れ、断熱下にメタン転化率が10〜16%、第一段改質
器3の出口温度が670〜595℃程度となるように反
応させられる。
【0023】第一段改質器の改質反応温度は500〜7
50℃であり、550〜700℃が好ましい。反応温度
が500℃より低い場合には加熱炉内改質管への供給熱
の減少効果が小さくなり、また750℃より高い場合に
は予熱器の必要伝熱面積が大きくなるので、予熱器の部
分が省資源に反することになり、好ましくない。
【0024】また、第一段改質器の改質反応において、
軽質天然ガスの合成ガスへの全転化率に対して10〜4
6%、とくに30〜40%に相当する天然ガスを合成ガ
スに転化するのが好ましく、10%未満では炉内改質管
への供給熱の減少効果が小さく、46%を超えると予熱
器の必要伝熱面積が大きくなり、予熱器の部分が省資源
に反することとなり、好ましくない。
【0025】第一段改質器に充填する触媒は、低温活性
が高く耐熱性に優れた触媒であって、触媒全重量に対し
てCaOを0.5〜25重量%含有し、少なくともその
一部(CaO の5〜95%が好ましい)がAl23
化合物を形成するCaOとAl23とで構成された担体
に、活性成分としてニッケルを酸化ニッケルに換算して
触媒全重量に対して3〜20重量%含有させるか、また
は白金族金属を白金族金属元素として触媒全重量に対し
て0.2〜5重量%含有せしめてなり、かつ触媒の孔径
0.5μm以上20μm以下の細孔空隙率Xが0.08
以上、孔径0.5μm未満の細孔空隙率Yが0.15以
上であり、また総細孔空隙率Zが0.23以上0.8以
下(但し、Z≧X+Y)であるものを使用しても良い
し、あるいは孔径0.1〜0.5μmの範囲内の細孔容
積が0.2ml/g以上であり、孔径0.5μm以上の
細孔容積が0.05ml/g以上であり、酸化アルミニ
ウムが98重量%以上からなるα−アルミナに、ニッケ
ルを酸化ニッケルに換算して触媒全重量に対して3〜2
0重量%含有せしめたものであっても良い。白金族金属
としては Ru が好ましく用いられる。
【0026】この改質ガスは、ライン15から加熱炉8
内に設けられた予熱器4で650℃程度にまで昇温した
後、それ自体公知の方法により、通常の触媒が充填され
ている加熱炉内改質管7において第二段の改質反応が行
われる。予熱器4では、予熱器2と同様に加熱炉内改質
管7を加熱した排熱を利用して予熱される。加熱炉内改
質管7は、その出口プロセス流温度が750℃程度にな
るよう加熱炉8内のバーナー(図示せず)により加熱さ
れる。
【0027】このようにして、加熱炉内改質管7出口で
メタン濃度は、特に好ましくは8〜12容積%となり、
総転化率は40〜50%となる。すなわち、第一段改質
器3においては、特に好ましくは改質反応全体の30〜
45%の改質が進み、残りの55〜70%が加熱炉内改
質管7で進行する。
【0028】
【実施例】つぎに、実施例および比較例を示して本発明
を更に詳細に説明する。 実施例 1 下記の組成を有する原料重質天然ガス(高発熱量10,325
kcal/Nm3) CH4 :84.10容積% C26 : 5.50容積% C38 : 3.68容積% n−C410: 1.21容積% N2 : 1.36容積% H2 : 3.93容積% CO : 0.00容積% CO2 : 0.19容積% を一般に市販されているSNG触媒を充填したSNG反
応器で、350℃においてスチームと反応させて下記組
成の軽質天然ガス(高発熱量9,010kcal/Nm3)に転
換した。 CH4 :92.62容積% C26 : 0.41容積% C38 : 0.22容積% n−C410: 0.02容積% N2 : 3.87容積% H2 : 2.00容積% CO : 0.08容積% CO2 : 0.77容積%
【0029】この軽質天然ガス6,768Kgmol/
hと水蒸気(S/C=3.2)とから合成ガスを製造し
た。第一段改質器には、触媒中にCaOを6.0重量%
含有し、その90%がAl23と化合物を形成するCa
OとAl23で構成された担体に、活性成分としてNi
を酸化ニッケルに換算して12.0重量%含有する触媒
であって、孔径0.5μm以上20μm以下の細孔空隙
率Xが0.17、孔径0.5μm未満の細孔空隙率Yが
0.34であり、かつ、総細孔空隙率Zが0.51であ
る触媒を充填した。
【0030】各ラインにおける温度、加熱炉内改質管供
給熱、加熱炉内改質管供給熱割合および各改質反応にお
けるメタンの転化率を表1に示した。加熱炉内改質管の
前段に改質器を用いない場合、加熱炉内改質管で22
2.4Gcal/hの熱量供給が必要である。ところ
が、表1に示したように、改質器を1基だけ前段に設置
することにより、加熱炉内改質管への供給熱を前段に改
質器を用いない場合に必要な供給熱の57.4%に低減
でき、高価な高温仕様の金属管が使われる加熱炉内改質
管の負荷を低減する効果があった。
【0031】実施例 2 活性成分としてRu を0.5 重量%含有する以外は
実施例1と同じ触媒を用いて実施例1と同じ条件で改質
反応を実施した。各ラインにおける温度、加熱炉内改質
管供給熱、加熱炉内改質管供給熱割合および各改質反応
におけるメタンの転化率を表1に示した。
【0032】実施例 3 酸化アルミニウム99.0重量%、孔径0.1〜0.5
μmの細孔容積が0.22ml/g、孔径0.5μm以
上の細孔容積が0.07ml/g のα−アルミナを担
体とし、この担体に活性成分としてNiを酸化ニッケル
に換算して8.0重量%含有する触媒を用いて実施例1
と同じ条件で改質反応を実施した。温度条件および結果
を表1に示した。
【0033】比較例 1 実施例1と同じ組成の重質天然ガスと水蒸気を用い、加
熱炉内改質管の前段に2基の改質器(第1改質器、第2
改質器)を設置した従来技術で合成ガスを製造した。
【0034】前段2基の改質器には、代替天然ガス(S
NG)製造用の触媒を基に開発された、最高650℃の
耐熱性を有する触媒をそれぞれ充填した。
【0035】各ラインにおける温度、炉内改質管供給
熱、炉内改質管供給熱割合および各改質反応におけるメ
タンの転化率を表1に示した。表1に示したように、加
熱炉内改質管への供給熱は前段に改質管を設置しない場
合の62.1%への低減にすぎない。しかも、これを達
成するためには2基の改質器を前段に設置する必要があ
り、省資源の効果は小さい。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】従来、重質天然ガスを原料として合成ガ
スを製造する場合には、原料中の高級炭化水素がクラッ
キングを起こして気相で炭素析出の恐れがあった。これ
に対して本発明によれば、SNG反応器で炭素数2以上
の高級炭化水素を主成分とする重質天然ガスはメタンを
主成分とする軽質天然ガスに転換されるので、炭素析出
の恐れはなくなった。
【0038】また、耐熱温度が650℃以上で低温活性
が高い触媒を前段(第一段)改質器に用いることによ
り、従来技術における複数段の前段改質器の設置が必ず
しも必要でなくなり、前段改質設備が簡略化され、前段
改質器に関わる反応器材料、触媒などが省資源化され
る。また、加熱炉内改質管での供給熱量の低減を従来技
術におけるよりも大きくすることができ、高価な高温仕
様のニッケル合金が節約される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すフロ−シートであ
る。
【図2】従来技術のプロセスを示すフロ−シートであ
る。
【符号の説明】
1 脱硫装置 2 予熱器 3 第一段改質器 3a 第1改質器 4 予熱器 5 第2改質器 6 予熱器 7 加熱炉内改質管 8 加熱炉 9 SNG反応器 10〜20 ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01B 3/40 C01B 3/40 31/18 31/18 A (72)発明者 中村 仁 千葉県四街道市大日487−33 Fターム(参考) 4G040 EA04 EA06 EB01 EB03 EB18 EB23 EC02 EC03 EC05 EC08 4G046 JA02 JB02 JB12 JB21 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BB04A BB04B BC09A BC09B BC16A BC16B CC17 DA05 EC07X EC08X EC17X EC22X EC22Y EC30 FA01 FC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱硫処理をした重質天然ガスとスチーム
    とを反応させて軽質天然ガスとし、該軽質天然ガスとス
    チ−ムとを予熱した後、合成ガスへの改質反応を断熱下
    での第一段と加熱下での第二段の二段階で実施して合成
    ガスを製造するにあたり、脱硫処理をした重質天然ガス
    をスチ−ムとともに代替天然ガス(SNG)反応器へ供
    給して温度350〜450℃で反応させて軽質天然ガス
    に転換し、該軽質天然ガスをスチ−ムとともに予熱した
    後、触媒全重量に対してCaOを0.5〜25重量%含
    有し、少なくともその一部がAl23と化合物を形成す
    るCaOとAl23とで構成された担体に、活性成分と
    してニッケルを触媒全重量に対して酸化ニッケルに換算
    して3〜20重量%含有させるか、または白金族金属を
    触媒全重量に対して白金族元素として0.2〜5重量%
    含有させた触媒であって、孔径0.5μm以上20μm
    以下の細孔空隙率Xが0.08以上、孔径0.5μm未
    満の細孔空隙率Yが0.15以上であり、かつ総細孔空
    隙率Zが0.23以上0.8以下(但し、Z≧X+Y)
    である触媒、あるいは孔径0.1〜0.5μmの範囲内
    の細孔容積が0.2ml/g以上であり、孔径0.5μ
    m以上の細孔容積が0.05ml/g以上であり、酸化
    アルミニウム98重量%以上からなるα−アルミナ担体
    に活性成分としてニッケルを触媒全重量に対して酸化ニ
    ッケルに換算して3〜20重量%の範囲内において含有
    させた触媒が充填された第一段改質器へ供給して温度5
    00〜750℃で第一段の改質反応を行い、ついで第一
    段改質器からの改質ガスを加熱炉内改質器(第二段改質
    器)に導入して第二段の改質反応を行うことを特徴とす
    る合成ガスの製造法。
  2. 【請求項2】 前記重質天然ガスが、9,850kcal/N
    m3以上の高発熱量を有する請求項1に記載の合成ガスの
    製造法。
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