JP2002336393A - ゴルフクラブシャフトの塗装方法 - Google Patents

ゴルフクラブシャフトの塗装方法

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JP2002336393A
JP2002336393A JP2001149697A JP2001149697A JP2002336393A JP 2002336393 A JP2002336393 A JP 2002336393A JP 2001149697 A JP2001149697 A JP 2001149697A JP 2001149697 A JP2001149697 A JP 2001149697A JP 2002336393 A JP2002336393 A JP 2002336393A
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Yoshinori Sano
喜則 佐野
Takashi Nishida
孝志 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜厚さを均一化しうるゴルフクラブシャフ
トの製造方法を提供する。 【解決手段】 静電塗装機2により電荷を帯びた塗料3
を霧状で噴霧するとともに、前記霧状の塗料が噴霧され
た噴霧空間Sにゴルフクラブシャフト4を順次通過させ
ることより該ゴルフクラブシャフト4を塗装する塗装工
程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブシャ
フトに塗膜を塗着効率良く形成しうるゴルフクラブシャ
フトの塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
クラブシャフト(以下、単に「シャフト」ということが
ある。)は、通常、美観の向上とともに錆の防止などを
防止するべく、表面の一部ないし全部に塗装が施される
ことがある。従来のシャフトの塗装方法として、ハンド
ガンを用いて、シャフトに非帯電の液体塗料を霧状に吹
きつけて塗装する所謂スプレー塗装、或いは図4に示す
ように、ゴム状材からなるダイスaの開口部a1に、塗
料bを供給しながらこの開口内面に接触する状態でシャ
フトcを通し、余剰の塗料bをしごき落としながら塗装
する所謂しごき塗装が一般に行われている。
【0003】しかしながら、前記スプレー塗装では、被
塗装物が細い長尺体であるため、霧化した塗料の75%
程度が塗着されずに無駄に廃棄されるなど、塗着効率が
悪く経済的に問題がある。又前記しごき塗装は、塗着効
率に優れる反面、2色以上の塗料を用いたグラデーショ
ン塗装を行うことが困難であり、デザインに大きな制約
を受ける。
【0004】又近年では、シャフト表面に美しい金属光
沢を形成するために、金属粉を含有した塗料を用いるこ
とがある。この金属粉は、通常、微細な平板状をなして
おり、塗膜に優れた光沢を与える(キラキラさせる)た
めには、この金属粉が「寝る」のではなく表面に「立
つ」ように付着させることが望ましい。しかし、前記ス
プレー塗装およびしごき塗装では、金属粉が寝る傾向と
なり、優れた金属光沢を得ることが難しい。
【0005】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、塗膜を塗着効率良く形成でき、特にシ
ャフトのグラデーション塗装に好適なゴルフクラブシャ
フトの塗装方法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、静電塗装機により30KV
〜100KVの電荷を帯びた塗料を霧状で噴霧するとと
もに、前記霧状の塗料が噴霧された噴霧空間にゴルフク
ラブシャフトを順次通過させることより該ゴルフクラブ
シャフトを塗装する塗装工程を含むことを特徴としてい
る。
【0007】又請求項2の発明では、前記ゴルフクラブ
シャフトは、レールに沿って移動する移動具に吊り下げ
られて前記噴霧空間を通過することを特徴としている。
【0008】又請求項3の発明では、前記ゴルフクラブ
シャフトは、5〜300mmの間隔で配された複数個から
なることを特徴としている。
【0009】又請求項4の発明では、前記静電塗装機
は、ディスクタイプの静電塗装機であり、ゴルフクラブ
シャフトにグラデーション塗装を行うことを特徴として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は、本実施形態のゴルフクラブ
シャフトの塗装方法における塗装工程を略示する斜視図
である。
【0011】図において、本実施形態の塗装工程は、静
電塗装機2により電荷を帯びた塗料3を霧状で噴霧する
とともに、前記霧状の塗料3が噴霧された噴霧空間Sに
ゴルフクラブシャフト4(以下、単に「シャフト4」と
いうことがある。)を順次通過させることより該シャフ
ト4を塗装するものである。
【0012】静電塗装は、アースした被塗装物を陽極、
静電塗装機を陰極とし、これに負の高電圧を与えて両極
間に静電界を形成し、噴霧した塗料を負に帯電させるこ
とにより対極である被塗装物に効率良く塗料を付着させ
るものである。このような静電塗装は、塗料の粒子が静
電引力によって被塗装物に吸着するため、従来のハンド
ガンによる一般的なスプレー塗装などに比べて塗料の無
駄吹きや吹き戻りを大幅に低減でき、かつ塗料が被塗装
物の背面側にまで回り込む「つきまわり効果」を高める
ことができる。この結果、塗装スピードを向上しつつ塗
膜厚さのバラツキを減じて均一に塗装でき、かつ塗着効
率を高め塗料の無駄を低減しうる。
【0013】前記静電塗装機2は、周知の如く、ベルタ
イプ、ガンタイプ、及びディスクタイプの三タイプに大
別されるが、マイナス30kV〜100kV、好ましく
はマイナス50kV〜90kVの電荷を帯びた塗料を霧
状で噴霧しうるものではれば、特に限定されることなく
何れのタイプのものも採用できる。
【0014】しかし、本例の如く、シャフトにグラデー
ション塗装を施す場合には、特にディスクタイプのもの
を使用することが好ましい。なおグラデーション塗装と
は、色彩自体、或いは色の濃淡を少しずつ変化させる塗
装である。
【0015】又前記ディスクタイプの静電塗装機2は、
図2に一般的なものを例示する如く、エアモータ等によ
って高速回転する回転軸20と、この回転軸20を囲む
とともに内部に塗料パイプ21から供給される塗料の溜
まり部22を形成する筒状のハブ23と、該ハブ23の
先端に近接するとともに前記回転軸20に一体回転可能
に取付く円板状のディスク板24とを具えている。そし
て、塗料パイプ21から供給される塗料は、高速回転す
るディスク板24の上面で展延し、その外周縁から細か
な霧状の塗料粒子として噴霧される。このとき、前記デ
ィスク板24には、負の高電圧が印加されている。
【0016】このようなディスクタイプの静電塗装機2
は、塗料の上下方向への拡散が、他のベルタイプやガン
タイプに比して非常に少ないため、上下方向の塗装の位
置が正確である。従って、特にグラデーション塗装にお
いて、その色替え位置(グラデーション位置という場合
がある)のズレを大幅に抑えることができ、ばらつきの
少ない高品質かつ高精度の塗装を行うことができる。
【0017】ここで、塗料の電荷がマイナス30kVに
満たないと、塗料の付着効率が低下するため塗膜厚さの
均一性が損なわれる傾向がある他、金属粉を含有する塗
料を用いたときには、該金属粉が「寝る」傾向が強く、
金属光沢が損なわれやすい。逆に、前記塗料の電荷がマ
イナス100kVを上回っても静電塗装機への負荷が大
きくなるだけで塗料の付着性は頭打ちとなる。
【0018】また塗料3は、必ずしも有色である必要は
なく、無色透明(いわゆるクリアー塗料)であっても良
いし、また有機溶剤系或いは水性溶剤系のいずれをも採
用することもできる。なお人体や地球環境への影響を考
慮すると、塗料は水性溶剤系のものが好ましい。また塗
料の粘度については、特に限定されないが、好ましくは
一定温度(20℃)にてイワタカップでの塗料流出時間
が4.0〜15.0秒、より好ましくは5.0〜13.
0秒であることが望ましい。4.0秒未満であると霧化
中の塗料濃度が低くなり、塗着量が減って塗膜が薄くな
り過ぎ、逆に15.0秒を超えると粘度が高すぎて良好
な塗料の霧化が難しくなる。
【0019】また塗料3は、好ましくは金属粉を含むこ
とが望ましい。これにより、より光沢に優れたシャフト
4を製造しうる。金属粉としては、金属のみならず、金
属酸化物、金属窒化物又は金属炭化物の1以上の粉状体
からなるものを包含する。また金属粉は、特に限定され
ないが、比重を4以上としたときには、金属粉によって
シャフト4の外表面により多くの重量を配分することが
でき、慣性モーメントを増大する効果を得ることもでき
る。具体的には金属粉としては、例えばアルミニウム、
チタン(比重:4.5)、ニッケル(比重:8.9)、
銅(比重:8.9)、モリブデン(比重:10.2)、
鉛(比重:11.3)、タングステン(比重:19.
3)の粉末又はこれらを含む合金の粉末が挙げられる。
【0020】また金属酸化物としては、酸化チタン(比
重:4.9)、酸化ジルコニウム(比重:5.5)、酸
化鉄(比重:5.7)、酸化銅(比重:6.0)、酸化
鉛(比重:9.3〜9.6)、酸化タングステン(比
重:12.1)などが挙げられる。また、金属窒化物と
しては窒化チタン(比重:5.4)、窒化銅(比重:
5.8)、窒化クロム(比重:5.9)、窒化亜鉛(比
重:6.2)、窒化鉄(比重:6.4)、窒化ジルコニ
ウム(比重:7.1)、窒化タンタル(比重:14.
4)、などが挙げられる。そして金属粉には、これらを
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0021】また金属粉は、その平均粒子径が大きくな
ると、塗料基剤中での分散が悪いため塗膜の強度を低下
させる傾向がある。従って、金属粉の平均粒子径は、小
さいほど好ましいが、コストや生産性などを考慮する
と、好ましくは0.05〜50μm、より好ましくは
0.1〜30μm、さらに好ましくは0.1〜15μm
とするのが望ましい。なお金属粉の平均粒子径は、塗膜
の一定の領域内に含まれる金属粉の粒径を測定し、その
平均により表される。
【0022】また金属粉の配合量は特に限定されない
が、好ましくは塗装後のシャフト4の全質量に対して
1.5〜7.5%、より好ましくは2.0〜3.5%程
度となるように塗料中に混合するのが望ましい。これに
より、金属粉は、シャフト4に優れた光沢を与えるとと
もに、シャフトの表面に重量を比較的多く配分すること
ができ、大きな慣性モ−メントを有するシャフト4を製
造しうる。
【0023】又前記シャフト4としては、スチールシャ
フトの他、例えば炭素繊維強化プラスチックなど熱硬化
性樹脂に補強繊維を含有した強化プラスチックシャフト
など種々のものが採用できる。なお熱硬化性樹脂とし
て、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノー
ル樹脂、ビニルエステル樹脂等を挙げることができ、こ
れらの1種若しくは2種以上を用いることが可能であ
る。又補強繊維として、例えばカーボン繊維やガラス繊
維等の他、ボロン、チタン、タングステン、ステンレ
ス、銅、アルミナ等からなる金属系繊維、アラミド繊維
などを挙げることができ、これらの1種若しくは2種以
上を用いることが可能である。
【0024】また本実施形態では、図1に示したように
複数個のシャフト4を、レールRに沿って移動する移動
具5に吊り下げて前記噴霧空間Sを通過させることにと
り、該シャフト4に順次塗装しうるものを例示してい
る。前記レールRは、本例では略水平にのびるととも
に、下面に長手方向にのびるスリット10を形成した角
筒状のものを例示している。またレールRは、その内部
空所に前記スリット10から脱落不能かつ該レールRに
沿って移動しうる導電性のワイヤ、チェーン等からなる
紐状体Kが配されている。
【0025】前記移動具5は、上端が前記紐状体Kに固
着された略Y字状をなす取付金具6と、この取付金具に
垂直軸回りで回転可能に取り付けられた自転装置7と、
上端がこの自転装置7に吊り掛けされかつ下端側で前記
シャフト4を保持しうるハンガー9とから構成されたも
のを例示する。従って、前記紐状体Kを電動機等を用い
て前記レールRに沿って移動させることにより、前記移
動具5を水平方向に移動させ得る。
【0026】前記取付金具6は、二股部分を前記スリッ
ト10に沿って並べて配することにより、垂直軸回りで
回転することなく前記レールRに沿って移動できる。ま
た前記自転装置7は、本例では前記取付金具6の下端部
に回転自在に軸支された歯車部7Aと、この歯車部7A
に固着された係止部7Bとを含んで構成される。この歯
車部7Aは、吊り下げられたシャフト4が前記塗料3の
噴霧空間Sを通過する際に、レールRに固着された平歯
車部11と噛み合い、シャフト4を所定の回転速度で垂
直軸回りに回転させることができる。また前記ハンガー
9は、上端が例えば鉤爪状をなし前記自転装置7の環状
の係止部7Bに引っ掛けられて係止されるとともに、他
端には、前記シャフトの一端に嵌着される嵌着部9Aが
形成される。なおシャフト4は、前記移動具5、紐状体
Kを介してアースされる。
【0027】このように、シャフト4を吊り下げ保持し
て前記噴霧空間Sを通過させることにより、例えばシャ
フトをコンベヤ等に載置して塗装する場合に比してシャ
フト以外への塗料の付着を効果的に防止しうる。なおこ
のような塗装は図示していないがブース等の空間にて行
われる。
【0028】前記移動具5の紐状体Kへの取付ピッチ
は、特に限定されないが、例えば隣り合うシャフト4、
4の間隔Aが5〜300mm、より好ましくは5〜200
mm、さらには50〜200mmとなるよう設定するのが好
ましい。前記シャフト4の間隔Aが5mm未満であると、
十分な塗装領域を形成し得ず、塗装性が低下して塗膜厚
さにバラツキが生じる傾向があり、逆に300mmを超え
ると、静電塗装機2を連続噴霧するときなど塗料の無駄
吹きなどが生じやすく生産性を低下しやすい。
【0029】前記シャフト4が噴霧空間Sを通過する速
度は、特に限定されないが好ましくは1.2〜2.5m
/分、より好ましくは1.5〜2.1m/分とするのが
望ましい。前記通過速度が1.2m/分未満であると、
塗料の噴霧量にも依るが塗膜厚さが大となる傾向がある
他、生産効率が低下する傾向があり、逆に2.5m/分
を超えると、シャフト4への塗料の付着量が減少しかつ
塗膜厚さもばら付きやすい。
【0030】また本実施形態では前記シャフト4は、前
記レールRに沿って水平に移動しかつ垂直軸回りに0.
5〜20rpm、より好ましくは1.0〜15rpmの
回転速度で自転しながら前記噴霧空間Sを通過させる。
これにより、シャフト4に均一に塗料を付着させること
が容易となり、塗膜厚さの均一化に役立つ。前記回転速
度が0.5rpm未満であると、塗装性が低下し塗膜厚
さにバラツキが生じやすく、逆に20rpmを超えると
塗装性は向上するが、その効果が頭打ちとなってしま
う。
【0031】このようにして、シャフト4は、噴霧空間
Sを自転しながら水平に通過することにより、外周面を
均一に塗装される。また噴霧空間Sを通過したシャフト
4は、例えば隣接する乾燥ユニットなどで塗膜を硬化さ
せる乾燥工程が行われる。乾燥ユニットでは、例えば8
0〜200℃程度の温度で1〜15分程度、シャフトを
乾燥させるのが望ましい。
【0032】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ものではなく、例えばレールRの形状や、移動具5にあ
っても、取付金具6、自転装置7、ハンガー9の具体的
な構成など種々の態様に変形して実施しうる。
【0033】
【実施例】(1) 表1に示す仕様に基づき、ゴルフク
ラブシャフトを塗装し、図3に示す〜の7カ所で塗
膜厚さを測定した。なお実施例1〜10は、ディスクタ
イプの静電塗装機を用いた静電塗装であり、従来例はハ
ンドガンによるスプレー塗装(1回塗り)とした。又塗
着効率は、シャフト1本を塗装するのに必要な塗料量の
逆数を、実施例1を100とした指数で示したものであ
り、値が小なほど塗料量が多く必要となり塗着効率に劣
る。
【0034】
【表1】
【0035】テストの結果、実施例のものは、従来例に
比べて塗着効率に優れているのが確認できる。
【0036】(2) 表2の仕様に基づき、ディスクタ
イプ、ベルタイプ、ガンタイプの静電塗装機を用いて、
ゴルフクラブシャフトにグラデーション塗装を行い、そ
のときのグラデーション位置のばらつきを目視検査によ
って評価した。
【0037】評価方法は、一人の検査員による目視によ
る官能評価であって、基準シャフトに対して、グラデー
ション位置の長手方向のズレが、 ・100mmより大でありズレが大きいと感じたものを
×、 ・50〜100mmであるものを△、 ・50mm未満でありズレが小さいと感じたものを○、 として評価するとともに、この評価をシャフト20本に
対して行い、 ・○が16〜20、かつ×がないもの −−−−5点 ・○が16〜20、かつ×が1以上あるもの −−−−4点 ・○が10〜15のもの −−−−3点 ・○が5〜9のもの −−−−2点 ・○が0〜4のもの −−−−1点
【0038】
【表2】
【0039】表2の如く、ディスクタイプの静電塗装機
を用いたグラデーション塗装は、他のタイプに比してグ
ラデーション位置のズレを大幅に抑えることができ、ば
らつきの少ない高品質かつ高精度のグラデーション塗装
を行うことができるのが確認できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
塗膜強度を高めかつ外観を向上しうるゴルフクラブシャ
フトを製造しうる。また塗料の塗着効率が向上するた
め、有機溶剤などの使用量を低減することも可能とな
る。
【0041】また請求項2記載の発明のように、ゴルフ
クラブシャフトを、レールに沿って移動する移動具に吊
り下げらて塗料の噴霧空間を通過させることにより、シ
ャフト以外への塗料の付着を防止するのに役立つ。
【0042】また請求項3記載の発明のように、複数個
のゴルフクラブシャフトを、5〜300mmの間隔で配し
て連続して塗装することにより、塗装性を損ねることな
く生産効率を向上しうる。
【0043】また請求項4記載の発明のように、ディス
クタイプの静電塗装機を用いてグラデーション塗装を行
うときには、グラデーション位置のズレを大幅に抑える
ことができ、ばらつきの少ない高品質かつ高精度のグラ
デーション塗装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の塗装工程の略図である。
【図2】ディスクタイプの静電塗装機のヘッド部を示す
断面図である。
【図3】表1における塗膜厚さの測定位置を説明する線
図である。
【図4】しごき塗装を説明する斜視図である。
【符号の説明】
2 静電塗装機 3 塗料 4 ゴルフクラブシャフト 5 移動具 A 間隔 R レール S 噴霧空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電塗装機により30KV〜100KVの
    電荷を帯びた塗料を霧状で噴霧するとともに、前記霧状
    の塗料が噴霧された噴霧空間にゴルフクラブシャフトを
    順次通過させることより該ゴルフクラブシャフトを塗装
    する塗装工程を含むことを特徴とするゴルフクラブシャ
    フトの塗装方法。
  2. 【請求項2】前記ゴルフクラブシャフトは、レールに沿
    って移動する移動具に吊り下げられて前記噴霧空間を通
    過することを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブシ
    ャフトの塗装方法。
  3. 【請求項3】前記ゴルフクラブシャフトは、5〜300
    mmの間隔で配された複数個からなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のゴルフクラブシャフトの塗装方
    法。
  4. 【請求項4】前記静電塗装機は、ディスクタイプの静電
    塗装機であり、ゴルフクラブシャフトにグラデーション
    塗装を行うことを特徴とする請求項1、2又は3に記載
    のゴルフクラブシャフトの塗装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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