JP2002335154A - インターフェイス回路 - Google Patents

インターフェイス回路

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JP2002335154A
JP2002335154A JP2001138158A JP2001138158A JP2002335154A JP 2002335154 A JP2002335154 A JP 2002335154A JP 2001138158 A JP2001138158 A JP 2001138158A JP 2001138158 A JP2001138158 A JP 2001138158A JP 2002335154 A JP2002335154 A JP 2002335154A
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mos transistor
power supply
interface circuit
type mos
voltage
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JP2001138158A
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Hisanori Yuki
寿則 結城
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前段回路からの入力信号の振幅が後段回路の
電源電圧よりも大きい場合に、前段と後段回路の間にあ
るインターフェイス回路において、信号のレベルシフト
変換を行うと共に、後段回路への出力信号のデューティ
比の変動を抑えることができる回路を提供する。 【解決手段】 P型MOSトランジスタ11とN型MO
Sトランジスタ13のオン状態での電流特性が同じにな
るようにトランジスタのパラメータを決定し、N型MO
Sトランジスタ13のオン状態での抵抗値をN型MOS
トランジスタ12のオン状態での抵抗値より大きい値と
なるようにトランジスタのパラメータを決定することに
より、入力部INの信号振幅の変動および電源電圧VD
D2の変動による出力信号のデューティ比の変動を抑制
した回路が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タで構成したレベルシフトおよびそれを用いたインター
フェイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインターフェイス回路は前段回路
の信号の振幅を後段回路の電源電圧の振幅に変換する回
路である。
【0003】以下、図4を参照して従来のインターフェ
イス回路について説明する。
【0004】前段回路14には電源電圧VDD1と接地
電圧GNDが供給されており、電源電圧VDD1を振幅
電圧とする信号がインターフェイス回路45の入力部に
与えられる。
【0005】電源電圧VDD1より低い電圧の電源電圧
VDD2と接地電圧GNDがインターフェイス回路45
と後段回路16に供給されている。インターフェイス回
路45は、入力部INに与えられた信号を反転させ、前
段回路14の信号の振幅電圧をインターフェイス回路4
5および後段回路16の電源電圧VDD2の振幅電圧に
変換させ、出力部OUTより後段回路16へ出力する回
路である。
【0006】P型MOSトランジスタ31のソースと基
板は電源VDD2に、N型MOSトランジスタ32のソ
ースと基板は接地電圧GNDにそれぞれ接続されてい
る。P型MOSトランジスタ31とN型MOSトランジ
スタ32のドレイン同士が接続されたノードOUTがイ
ンターフェイス回路45の出力部OUTである。P型M
OSトランジスタ31とN型MOSトランジスタ32の
ゲート同士が接続されたノードINがインターフェイス
回路45の入力部INである。
【0007】以上のように構成された図4に示す従来の
インターフェイス回路45について、その動作を説明す
る。ここでは電源電圧VDD1は2.5Vであり接地電
圧GNDは0Vであるとし、電源電圧VDD2は1.8
Vであり接地電圧GNDは0Vであるとして説明する。
【0008】まず、入力部INに0Vが入力された場合
を説明する。入力部INに0Vが入力されると、P型M
OSトランジスタ31がオンに、N型MOSトランジス
タ32がオフになり、インターフェイス回路45の出力
部OUTの電圧は1.8Vとなる。
【0009】次に、入力部INに2.5Vが入力された
場合の動作を説明する。入力部INに2.5Vが入力さ
れるとP型MOSトランジスタ31がオフ、N型MOS
トランジスタ32がオンとなり、インターフェイス回路
45の出力部OUTの電圧VOUTは0Vとなる。
【0010】上記のように前段回路14からVDD1の
振幅信号が入力部INに入力されると、インターフェイ
ス回路45は入力信号を反転し、電源電圧VDD2の振
幅信号に変換する。
【0011】図4に示すような従来のインターフェイス
回路45において、入力部INに電源電圧VDD1から
0Vに変化する信号が入力されると、P型MOSトラン
ジスタ31がオンし、N型MOSトランジスタ32がオ
フし、出力部の電圧VOUTは0Vから電源電圧VDD
2に変化する。
【0012】このとき、P型MOSトランジスタ31の
ソース・ドレイン間を流れる電流をIr1、その閾値電
圧をVtp1とすると、出力部の電圧VOUTが、0≦
VOUT<|Vtp1|、のとき、つまりP型MOSト
ランジスタ31が飽和領域で動作する。その電流Ir1
は(数1)に示す。
【0013】
【数1】
【0014】またVOUT≧|Vtp1|、つまりP型
MOSトランジスタ31が非飽和領域で動作する。その
電流Ir1は(数2)に示す。
【0015】
【数2】
【0016】βp1はP型MOSトランジスタ31によ
り決まる定数であり、 βp1=(Wp1/Lp1)×(ε×μp0/tox) で表される。Wp1及びLp1はP型MOSトランジス
タ31のゲート幅及びゲート長、εはゲート酸化膜の誘
電率、μp0は正孔の移動度、toxはゲート酸化膜厚
である。
【0017】つぎに、入力部INの電圧が0Vから電源
電圧VDD1に変化する信号が入力されると、P型MO
Sトランジスタ31がオフし、N型MOSトランジスタ
32がオンとなり、出力部の電圧VOUTは電源電圧V
DD2から0Vに変化する。このとき、N型MOSトラ
ンジスタ32のソース・ドレイン間を流れる電流をIf
1、その閾値電圧をVtn1とすると、VOUTが(V
DD1−Vtn1)<VOUT≦VDD2、のとき、つ
まりN型MOSトランジスタ32が飽和領域で動作す
る。その電流If1は(数3)に示す。
【0018】
【数3】
【0019】またVOUT≦(VDD1−Vtn1)、
つまりN型MOSトランジスタ32が非飽和領域で動作
する。その電流If1は(数4)に示す。
【0020】
【数4】
【0021】(数4)におけるβn1はN型MOSトラ
ンジスタ32により決まる定数であり、 βn1=(Wn1/Ln1)×(ε×μn0/tox) で表される。Wn1及びLn1はN型MOSトランジス
タ32のゲート幅及びゲート長、εはゲート酸化膜の誘
電率、μn0は電子の移動度、toxはゲート酸化膜厚
である。
【0022】このように従来のインターフェイス回路4
5では、出力部の電圧VOUTが電源電圧VDD2から
0Vに変化すると、電流If1は(数3)および(数
4)から分かるように電源電圧VDD1に依存し変化す
る。また、出力部の電圧VOUTが0Vから電源電圧V
DD2に変化すると、電流Ir1は(数1)および(数
2)から分かるように電源電圧VDD2に依存し変化す
る。
【0023】このため図5(a)に示すようにインター
フェイス回路55の出力部 OUTに容量CLが付加さ
れた場合、出力部の電圧VOUTが電源電圧VDD2か
ら0Vへ立下がる時間は容量CLに蓄積されている電荷
を電流If1によって放電する時間である。したがっ
て、立下がり時間は電源電圧VDD1に依存する。ま
た、出力部の電圧VOUTが0Vから電源電圧VDD2
へ立上がる時間は電流Ir1により容量CLを充電する
時間である。したがって、立上がり時間は電源電圧VD
D2に依存する。
【0024】ここで、図5(a)に示すようにインター
フェイス回路55出力部OUTに容量CLを付加した場
合に、入力部INが0Vから電源電圧VDD1に変位し
たときに出力部OUTの電圧VOUTが電源電圧VDD
2からインターフェイス回路55の後段回路16のスイ
ッチングレベルVswに到達するまでに必要な時間をt
f1とし、入力部INが電源電圧VDD1から0Vに変
位したときに出力部OUTの電圧VOUTが0VからV
swに到達するまでに必要な時間をtr1とする。ここ
で述べたスイッチングレベルVswは、例えばVsw=
(VDD2/2)付近である。
【0025】図5(a)で示す回路は通常、図5(b)
で示すように、VDD1及びVDD2をある電圧で固定
した場合、tr1とtf1が等しくなるように設計す
る。
【0026】ここでVDD1=2.5V、VDD2=
1.8V、Vtn1=Vtp1=0.6V、Vsw=
0.9V、CL=40fF、βn1=80×10―6
βp1=175×10―6とした場合、tr1=tf1
≒0.24nsとなり出力電圧の立上がり時間と立下が
り時間が等しくなる。図5(b)に上記結果の入力部I
Nと出力部OUTの波形を示している。
【0027】しかし、tr1とtf1はそれぞれVDD
2とVDD1に依存するため、VDD2とVDD1の電
圧が変動した場合にtr1とtf1はそれぞれ独立で変
動する。
【0028】図5(c)には、VDD1が2.3Vに変
動し、VDD2は1.8Vの場合を示している。入力部
INの振幅が2.5Vから2.3Vに変動したことによ
り出力部OUTの立下がり時間tf12は遅くなる。立
上がり時間はtr12はVDD2が同じ値であるのでt
r1と同じ時間である。したがって、tf12>tr1
2となる。
【0029】つぎに、VDD1とVDD2が共に変動し
た場合の出力部OUTの立上がり時間tr2と立下がり
時間tf2の変動による、クロックのデューティの変動
を説明する。
【0030】例えば、VDD1=2.7V、VDD2=
1.6V、Vsw=0.8Vとした場合、tr2=0.
325ns、tf2=0.189nsとなり、tr2と
tf2の差は|tr2−tf2|=0.136nsであ
る。
【0031】ここで、図6を用いて、上記tr2とtf
2の変動によるクロックのデューティの変動を説明す
る。
【0032】入力部INに200MHzのクロックで、
ハイレベル(VDD1)の時間2.5nS、ローレベル
(0V)の時間2.5nSのクロックが入力され、イン
ターフェイス回路の出力部OUTには立上がり時間がt
r2=0.325ns、立下がり時間がtf2=0.1
89nsであるクロックが出力される。ここで、Vsw
はインターフェイス回路55の後段回路16のスイッチ
ングレベルである。出力部OUTのクロックのハイレベ
ルの時間は(2.5ns−tr2+tf2)であり、ロ
ーレベルの時間は(2.5ns−tf2+tr2)であ
る。したがって、出力のクロックのハイレベルとローレ
ベルのデューティは(2.5−0.136):(2.5+
0.136)=2.364:2.636となり、上記の例
では200MHzの信号のデューティ2.5nsに対し
て±0.136nsの変動となり約6%デューティ変動
が発生することを意味する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】このように従来回路の
デメリットとして入力が0VからVDD1へ立上がる場
合とVDD1から0Vへ立下がる場合とで、出力の遅延
時間の依存するパラメータがそれぞれ異なるため、VD
D1とVDD2の2つの電源電圧の変動による遅延差が
発生し、クロックのデューティ比に変動が発生する。信
号のデューティ比の変動が大きくなるとクロックに同期
した回路設計を行う場合、タイミングマージンを大きく
取る必要がある。とりわけ、Double Data
RateSDRAM(DDR−SDRAM)のようにク
ロックの立上がりエッジと立下がりエッジの両方をデー
タラッチのタイミングに使用する回路では、クロックデ
ューティ比を正確に設定しなければならない。
【0034】本発明は、上記の課題を鑑み入力が立上が
りである場合の回路の遅延値のVDD1依存性を抑え、
VDD1及びVDD2の変動に対する回路のデューティ
比変動を小さくすることにより、内部動作速度のマージ
ンが大きくできて、とりわけクロック入力回路に向くイ
ンターフェイス回路を提供することを目的としている。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
インターフェイス回路は、第1の電源を電源とする前段
回路からの信号を入力する入力部と、ソースと基板が前
記第1の電源電圧より低い電圧の第2の電源に接続さ
れ、ゲートが前記入力部に接続され、ドレインが出力部
に接続された第1の導電型の第1のMOSトランジスタ
と、ドレインが前記出力部に接続され、ゲートが前記入
力部に接続された第2の導電型の第2のMOSトランジ
スタと、ドレインが前記第2の導電型の第2のMOSト
ランジスタのソースに接続され、ソースと基板が第3の
電源に接続された第2の導電型の第3のMOSトランジ
スタを備えることを特徴とする。
【0036】この構成によれば、入力信号の振幅電圧に
よる出力信号の立上がり時間、立下がり時間への影響を
抑制する作用を有する。したがって、出力信号の立上が
り時間と立下がり時間を同じになるよう設計したインタ
ーフェイス回路は入力振幅電圧が変動した場合において
も、立上がり時間、立下がり時間を同じに保持する効果
が得られる。
【0037】本発明の請求項2記載のインターフェイス
回路は、請求項1記載のインターフェイス回路におい
て、前記第2の導電型の第2のMOSトランジスタの基
板が前記第2の導電型の第2のMOSトランジスタのソ
ースに接続することを特徴とする。
【0038】この構成により、前記第2の導電型の第2
のMOSトランジスタの電流駆動能力を大きくする作用
を有し、インターフェイス回路は入力振幅電圧が変動し
た場合においても、立下がり時間の変動を少なくする効
果が得られる。
【0039】本発明の請求項3記載のインターフェイス
回路は、請求項1記載のインターフェイス回路におい
て、前記第2の導電型の第2のMOSトランジスタの基
板が第3の電源に接続することを特徴とする。
【0040】この構成により、前記第2の導電型の第2
のMOSトランジスタの集積回路上での面積を小さくす
る作用を有し、集積回路におけるインターフェイス回路
の面積の縮小化の効果が得られる。
【0041】本発明の請求項4記載のインターフェイス
回路は、請求項1、2あるいは3記載のインターフェイ
ス回路において、前記第1の導電型の第1のMOSトラ
ンジスタのオン状態での電流特性と前記第2の導電型の
第3のMOSトランジスタのオン状態での電流特性を等
しくするMOSトランジスタの構造を備えることを特徴
とする。
【0042】この構成により、インターフェイス回路の
出力の立上がりON抵抗と立下がりON抵抗を同じにす
る作用を有し、インターフェイス回路の出力信号の立上
がり時間と立下がり時間を同じにする効果が得られる。
【0043】本発明の請求項5記載のインターフェイス
回路は、請求項1、2、3、および4記載のいずれか1
項のインターフェイス回路において、前記第2の導電型
の第3のMOSトランジスタのオン状態での前記第2の
導電型の第3のMOSトランジスタの抵抗値が前記第2
の導電型の第2のMOSトランジスタのオン状態での前
記第2の導電型の第2のMOSトランジスタの抵抗値よ
り大きい値となるMOSトランジスタの構造を備えるこ
とを特徴とする。
【0044】この構成により、前記第2の導電型の第2
のMOSトランジスタと前記第2の導電型の第3のMO
Sトランジスタが共にON状態の場合、前記第2の導電
型の第3のMOSトランジスタが電流を制御する作用を
有し、インターフェイス回路は入力振幅電圧が変動した
場合においても、立下がり時間の変動を少なくする効果
が得られる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態に係るインターフェイス回路を示
す。
【0046】前段回路14には電源電圧VDD1と接地
電圧GNDが供給されており、電源電圧VDD1を振幅
電圧とする信号がインターフェイス回路15の入力部に
与えられる。
【0047】電源電圧VDD1より低い電圧の電源電圧
VDD2と接地電圧GNDがインターフェイス回路15
と後段回路16に供給されている。
【0048】P型MOSトランジスタ11のソースと基
板は電源電圧VDD2に、ゲートは入力部INに、ドレ
インは出力部OUTにそれぞれ接続されている。N型M
OSトランジスタ12のソースと基板はノードAに、ゲ
ートは入力部INに、ドレインは出力部OUTにそれぞ
れ接続されている。また、N型MOSトランジスタ13
のソースと基板は接地電圧GNDに、ゲートは電源電圧
VDD2に、ドレインはノードAにそれぞれ接続されて
いる。出力部OUTの信号は電源電圧VDD2と接地電
圧GNDが接続された後段回路16に供給される。
【0049】上記の構成における動作を説明する。電源
電圧VDD1は例えば2.5V、電源電圧VDD2は例
えば1.8Vに設定されており、接地電圧GNDは0V
である。入力部INには電源電圧VDD1と接地電圧G
NDとの電位差にほぼ等しい2.5Vp-pの信号が印加
される。
【0050】入力部INに0Vが入力されるとP型MO
Sトランジスタ11はオンとなり、N型MOSトランジ
スタ12がオフとなるため出力部の電圧VOUTは1.
8Vとなる。このとき、N型MOSトランジスタ13は
オンであるためノードAは0Vとなる。P型MOSトラ
ンジスタ11がオンしているときにソース・ドレイン間
を流れる電流をIr11、その閾値電圧をVtp11と
すると、出力部OUTの電圧VOUTが、0≦VOUT
<|Vtp11|、のとき、つまりP型MOSトランジ
スタ11が飽和領域で動作する。そのときの電流 Ir1
1は(数5)に示す。
【0051】
【数5】
【0052】VOUTがVOUT≧|Vtp11|のと
き、P型MOSトランジスタ11は非飽和領域で動作す
る。そのときの電流 Ir11は(数6)に示す。
【0053】
【数6】
【0054】(数6)におけるβp11はP型MOSト
ランジスタ11により決まる定数であり、 βp11=(Wp11/Lp11)×(ε×μp0/t
ox) で表される。Wp11及びLp11はP型MOSトラン
ジスタ11のゲート幅及びゲート長、εはゲート酸化膜
の誘電率、μp0は正孔の移動度、toxはゲート酸化
膜厚である。
【0055】ここで出力部OUTの負荷容量がCLであ
るとするとその立上がり時間tr11は、(数7)で表
される。
【0056】
【数7】
【0057】入力部INに0Vが入力されるとP型MO
Sトランジスタ11はオフとなり、N型MOSトランジ
スタ12がオンとなる。またN型MOSトランジスタ1
3は常にオンであるので、出力部OUTの電圧は1.8
Vから0Vへと変化する。
【0058】入力部INに2.5Vが印加されたると、
N型MOSトランジスタ12は非飽和領域で動作する。
N型MOSトランジスタ12に流れる電流If12は、
その閾値電圧をVtn12、ノードAの電圧をVa、出
力部OUTの電圧VOUTとすると、(数8)で表され
る。
【0059】
【数8】
【0060】ここで、βn12は、 βn12=(Wn12/Ln12)×(ε×μn0/t
ox) で表される。Wn12及びLn12はN型MOSトラン
ジスタ12のゲート幅及びゲート長、εはゲート酸化膜
の誘電率、μn0は電子の移動度、toxはゲート酸化
膜厚である。
【0061】また、ノードAの電圧をVaとするときの
N型MOSトランジスタ13に流れる電流をIf13、
Vtn13をその閾値電圧とすると、VaがVDD2≧
Va≧(VDD2−Vtn13)のとき、N型MOSト
ランジスタ13は飽和領域で動作する。このときの電流
If13は、(数9)に示す。
【0062】
【数9】
【0063】Va≦(VDD2−Vtn13)の場合、
非飽和領域で動作する。このときの電流If13は、
(数10)に示す。
【0064】
【数10】
【0065】ここで、βn13は、 βn13=(Wn13/Ln13)×(ε×μn0/t
ox) で表される。Wn13及びLn13はN型MOSトラン
ジスタ13のゲート幅及びゲート長、εはゲート酸化膜
の誘電率、μn0は電子の移動度、toxはゲート酸化
膜厚である。
【0066】N型MOSトランジスタ12とN型MOS
トランジスタ13は直列に接続されているのでIf12
=If13が常に成立する。すなわち出力部OUTから
流出する電流If13はN型MOSトランジスタ13が
飽和領域ではVDD2にのみ依存する。
【0067】またN型MOSトランジスタ13が非飽和
領域動作する場合は、 If12=If13 より、(数8)と(数10)を上記の式に代入してVO
UTを求める式が(数11)と(数12)に示される。
【0068】
【数11】
【0069】
【数12】
【0070】ここで、(βn13/βn12)の項を無
視できるように、βn13に対してβn12を十分大き
くすると、(数12)の右辺の第2項が無視され、第1
項のみとなり、 C≒(VDD1−Vtn12−Va) となり、(数11)に代入すると VOUT≒Va となる。(数10)のVaに上記の式を代入し、If1
3を求まる式を(数13)に示す。
【0071】
【数13】
【0072】(数13)から、If13はVDD2に依
存し、VDD1に依存しないことが分かる。
【0073】ここで、βn13に対してβn12を充分
大きくすることは、(数8)および(数9)、(数1
0)から分かるように、βn13、βn12は電流値の
比例係数であるので、N型MOSトランジスタ13の電
流駆動能力がN型MOSトランジスタ12の電流駆動能
力より小さくすることである。言い換えると、N型MO
Sトランジスタ13のON状態の抵抗値がN型MOSト
ランジスタ12のON状態の抵抗値より大きい値にする
ことである。
【0074】このとき出力部OUTの負荷容量をCL、
立下がり時間をtf13とすると、tf13を求める式
を(数14)に示す。
【0075】
【数14】
【0076】本発明のインターフェイス回路15の出力
部OUTの電圧VOUTの立上がり時間tr11は(数
5)、(数6)と(数7)から分かるようにVDD2の
電圧に依存し、また立下がり時間tf13は(数13)
と(数14)から分かるようにVDD2に依存すること
になる。従来のインターフェイス回路55はVOUTの
立上がり時間はVDD2に依存し、立下がり時間はVD
D1に依存していたが本発明ではVOUTの立上がり、
立下がり時間ともにVDD1に依存しないため、VDD
1の変動による立上がり、立下がり時間変動を排除でき
る。
【0077】ここでVtp11=Vtn13、βp11
=βn13となるようにP型MOSトランジスタ11と
N型MOSトランジスタ13のパラメータを決定する
と、電源電圧VDD1の変動による入力部INへの入力
信号の振幅電圧変動および、電源電圧VDD2の変動に
関わらず、出力部の電圧VOUTがVDD2から0Vに
変位する場合と、出力部OUTの電圧VOUTが0Vか
らVDD2に変位する場合の電流特性の式が等しくな
り、Ir11=If13が成立し出力信号のデューティ
比の変動を無くすことができる。
【0078】すなわち、電源電圧VDD1およびVDD
2の変動に関わらず、出力部OUTの電圧VOUTの立
上がりにより出力部OUTに接続された容量CLを充電
する時間と、出力部OUTの電圧VOUTの立下がりに
よる放電する時間とが同じ時間になり、入力部INへの
入力信号のデューティ比と出力部OUTからの出力信号
のデューティ比が同じとなり、デューティ比の変動を無
くすことができる。
【0079】図2(a)は本発明のインターフェイス回
路25に負荷容量CLを付加した図である。他の記号は
図1と同じである。
【0080】図2(b)は入力部INに入力する信号の
振幅電圧が0Vから2.5Vで、電源電圧VDD2が
1.8Vの場合の出力部OUTの信号波形を示してい
る。出力信号の0VからスイッチングレベルVswまで
の立上がり時間tr11と1.8Vからスイッチングレ
ベルVswまでの立下がり時間tf13が同じになるよ
うにP型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジ
スタ13のパラメータを決定している。
【0081】図2(c)は入力部INに入力する信号の
振幅電圧が0Vから2.3Vに変動し、電源電圧VDD
2は1.8Vの場合を示している。
【0082】本発明のインターフェイス回路25の構成
により、出力信号の0VからスイッチングレベルVsw
までの立上がり時間tr11と1.8Vからスイッチン
グレベルVswまでの立下がり時間tf13は同じ値で
あり、また、入力振幅電圧が2.5Vの場合とも同じ値
である。
【0083】本発明のインターフェイス回路25は、後
段回路16の電源電圧VDD2より高い電圧の電源電圧
VDD1を有する前段回路14からの信号を入力部IN
に入力し、後段回路16の電源電圧VDD2の振幅電圧
に変換し出力部OUTより後段回路16へ出力するレベ
ルシフト機能と、入力部INに入力する信号の振幅電圧
が変動した場合においても、出力部OUTの出力信号の
立上がり時間および立下がり時間の変動を無くし、入力
信号のデューティ比と同じデューティ比の信号を出力す
る機能を提供する回路である。
【0084】(第2の実施の形態)図3は本発明第2の
実施の形態を示す図である。動作原理は第1の実施の形
態と同じである。
【0085】前段回路14には電源電圧VDD1と接地
電圧GNDが供給されており、電源電圧VDD1を振幅
電圧とする信号がインターフェイス回路35の入力部に
与えられる。
【0086】電源電圧VDD1より低い電圧の電源電圧
VDD2と接地電圧GNDがインターフェイス回路35
と後段回路16に供給されている。
【0087】P型MOSトランジスタ11のソースと基
板は電源電圧VDD2に、ゲートは入力部INに、ドレ
インは出力部OUTにそれぞれ接続されている。N型M
OSトランジスタ12のソースはノードAに、基板は接
地電圧GNDに、ゲートは入力部INに、ドレインは出
力部OUTにそれぞれ接続されている。また、N型MO
Sトランジスタ13のソースと基板は接地電圧GND
に、ゲートは電源電圧VDD2に、ドレインはノードA
にそれぞれ接続されている。
【0088】第2の実施の形態はN型MOSトランジス
タ12とN型MOSトランジスタ13の基板を共有して
いる。このことにより、N型MOSトランジスタ12の
ドライブ能力が減少する場合があるが、同一の基板(基
板拡散層)内にN型MOSトランジスタ12とN型MO
Sトランジスタ13を形成することができるのでMOS
トランジスタを形成する面積が減少することと、第1の
実施の形態に比べ回路レイアウトの自由度に優れる。
【0089】なお、電源電圧VDD1と電源電圧VDD
2は正の電源電圧として本実施の形態で説明したが、そ
れぞれ負の電源電圧とする場合には、N型およびP型M
OSトランジスタの導電型を本実施の形態と反対の導電
型(N型をP型に、P型をN型に)にすることにより本
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明のインターフェイス
回路は、前段回路から後段回路の電源電圧より高い振幅
電圧の信号を入力し後段回路の電源電圧の振幅電圧に変
換し出力するレベルシフトを行う効果と、入力信号の振
幅電圧の変動により発生する出力信号の立上がり時間及
び立下り時間の変動を無くす効果と、MOSトランジス
タのパラメータを調整することによりに信号のデューテ
ィ比変動をなくす効果がある。
【0091】このことにより、後段回路はデューティ比
の変動がなくタイミングマージンが大きくなり、安定し
た動作が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作説明図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す回路図
【図4】従来のインターフェイス回路を示す図
【図5】従来のインターフェイス回路とその動作を説明
する図
【図6】入力信号と出力信号のディーティを示す図
【符号の説明】
11,31 P型MOSトランジスタ 12,13,32 N型MOSトランジスタ 14 前段回路 15,25,35,45,55 インターフェイス回路 16 後段回路 GND 接地電圧 IN 入力部 OUT 出力部 tr1,tr2,tr11 立上がり時間 tf1,tf2,tf13 立下がり時間 VDD1 第1の電源電圧 VDD2 第2の電源電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源を電源とする前段回路からの
    信号を入力する入力部と、ソースと基板が前記第1の電
    源電圧より低い電圧の第2の電源に接続され、ゲートが
    前記入力部に接続され、ドレインが出力部に接続された
    第1の導電型の第1のMOSトランジスタと、 ドレインが前記出力部に接続され、ゲートが前記入力部
    に接続された第2の導電型の第2のMOSトランジスタ
    と、 ドレインが前記第2の導電型の第2のMOSトランジス
    タのソースに接続され、ソースと基板が第3の電源に接
    続された第2の導電型の第3のMOSトランジスタを備
    えることを特徴とするインターフェイス回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の導電型の第2のMOSトラン
    ジスタの基板が前記第2の導電型の第2のMOSトラン
    ジスタのソースに接続することを特徴とする請求項1記
    載のインターフェイス回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電型の第2のMOSトラン
    ジスタの基板が第3の電源に接続することを特徴とする
    請求項1記載のインターフェイス回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の導電型の第1のMOSトラン
    ジスタのオン状態での電流特性と前記第2の導電型の第
    3のMOSトランジスタのオン状態での電流特性を等し
    くするMOSトランジスタの構造を備えることを特徴と
    する請求項1、2あるいは3記載のインターフェイス回
    路。
  5. 【請求項5】 前記第2の導電型の第3のMOSトラン
    ジスタのオン状態での前記第2の導電型の第3のMOS
    トランジスタの抵抗値が前記第2の導電型の第2のMO
    Sトランジスタのオン状態での前記第2の導電型の第2
    のMOSトランジスタの抵抗値より大きい値となるMO
    Sトランジスタの構造を備えることを特徴とする請求項
    1、2、3、および4記載のいずれか1項のインターフ
    ェイス回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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