JP2002333447A - ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定する検査方法 - Google Patents
ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定する検査方法Info
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Abstract
せずに、安価にヘリコバクター・ピロリの感染が診断で
き、交差反応性がなく特異性に優れ、優れた感度を有す
る検査方法を提供する。 【解決手段】 消化管排泄物中に存在するヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼを、ヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼに対するモノクロ
ーナル抗体を用いて検出することにより、ヘリコバクタ
ー・ピロリへの感染を判定する検査方法であって、前記
モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ31A3(FE
RM P−18329)及び/又はハイブリドーマ82
A3(FERM P−18328)により産生されたモ
ノクローナル抗体である検査方法。
Description
ピロリへの感染を判定する検査方法に関する。
bacter pylori)はヒトの胃粘膜に見られ
る細菌である。ヘリコバクター・ピロリへの感染率は、
社会経済状態と密接に関連しており、発展途上国ほど感
染率が高く、先進国ほど感染率が低くなる傾向がある。
しかしながら、日本人の感染率は先進国の中でも際立っ
て高く、40歳以上では80%の人が感染しているとも
言われている。近年、ヘリコバクター・ピロリが胃潰
瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、更には胃癌等のさまざま
な胃、十二指腸疾患の原因となりうることが明らかにさ
れてきた。
より、これらの疾患に罹患する危険性を低減できること
が明らかになり、このため、ヘリコバクター・ピロリの
除菌対象疾患について国際的な議論がなされた。現在で
は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃悪性リンパ腫、早期胃癌切
除後胃等が除菌の適応対象疾患として認知されている。
十二指腸疾患の新しい治療法として認知されるのに伴
い、我が国でも日本消化器病学会により治験ガイドライ
ンが作成され、ヘリコバクター・ピロリ感染の存在診断
と除菌判定法が示された(日本消化器病学会雑誌、96
巻、199−207、1999年)。上記治験ガイドラ
インでは、存在診断は侵襲的検査法である胃部生検組織
の培養、鏡検、ウレアーゼ試験にて行い、除菌判定は胃
部生検組織の培養と鏡検及び非侵襲的検査法である尿素
呼気試験を必須とすることが示されている。また、被験
者が小児である等の特殊な場合、血中抗ヘリコバクター
・ピロリ抗体検査と存在診断とを併用して判定を行うこ
とが示されている。
感染の検査法には以下の問題点がある。侵襲的検査法
は、胃内視鏡の挿入及び生検等により被験者が多大な苦
痛を強いられることとなる。非侵襲的検査法では、被験
者の苦痛は大幅に改善されるが、尿素呼気試験では、検
査前の絶食が必要である。また、尿素呼気試験は、マス
スペクトルや赤外分光高度計等の装置が必要であり、特
定の施設でしか実施できず、コストも高くなるという欠
点がある。抗体検査は、除菌後も血中抗体価が長期にわ
たり高値であるので、除菌判定には適さない。従ってこ
れらの検査に代わる、非侵襲的で且つヘリコバクター・
ピロリ感染を直接、特異的に精度良く検出できる検査方
法が望まれている。
化管排泄物、特に糞便からの感染菌の選択培地を用いた
分離培養が行われてきた。しかし、ヘリコバクター・ピ
ロリに関しては数多くの試みにも拘らず、糞便から分離
培養された報告はほとんどない。その理由として、ヘリ
コバクター・ピロリはin vitroで、低温、栄養
欠乏、酸素欠乏等のように環境条件が悪化すると、通常
のらせん状体から培養不能な球状体へ形態変化すること
から、下部消化管においても分離培養不能な球状体に変
化していることが考えられる。
による糞便からのヘリコバクター・ピロリの直接検出に
関して、ヘリコバクター・ピロリに対するポリクローナ
ル抗体を用いたイムノアッセイにより糞便等の排泄物検
体中のヘリコバクター・ピロリを検出する方法が報告さ
れている(J.Clin.Microbiol.、33
巻、2162−2165、1995年、特開平10−1
0128号公報(特許第3043999号))。
差反応性があり、特異性が劣るうえ、抗血清のロット毎
に抗体価や特異性が変動する欠点があるので、ポリクロ
ーナル抗体を用いた診断薬の製造は、本質的に品質管理
が難しいという問題点がある。現実に、特許第3043
999号の特許権者であるメリディアン社により製造さ
れたポリクローナル抗体を用いた糞便中ヘリコバクター
・ピロリ抗原検出キット「HpSA」に関しては、偽陰
性の出現や特異性の低さが問題となっている(Medi
cal Tribune、4−5、1999年6月3日
号;Am.J.Gastroenterol.、94
巻、1830−1833、1999年)。
コバクター・ピロリは菌株の変異を起こすので、単一の
抗原のみとしか反応できないモノクローナル抗体は、ヘ
リコバクター・ピロリの検出には不適であり、逆に、多
様な抗原やエピトープに対応し得る点で、ポリクローナ
ル抗体の方がヘリコバクター・ピロリの検出には適して
いると記載されている。
鑑み、被験者に苦痛を与えず、特別の装置を必要とせず
に、安価にヘリコバクター・ピロリの感染が診断でき、
交差反応性がなく特異性に優れ、優れた感度を有する検
査方法を提供することを目的とするものである。
中に存在するヘリコバクター・ピロリのネイティブなカ
タラーゼを、ヘリコバクター・ピロリのネイティブなカ
タラーゼに対するモノクローナル抗体を用いて検出する
ことにより、ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定す
る検査方法であって、前記モノクローナル抗体は、ハイ
ブリドーマ31A3(FERM P−18329)及び
/又はハイブリドーマ82A3(FERMP−1832
8)により産生されたモノクローナル抗体である検査方
法である。以下に本発明を詳述する。
部消化管では破砕された状態にあり、そのタンパク質は
消化管中でタンパク質分解酵素により分解されてしまう
と考えられていた。しかしながら、本発明者は、上記課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、驚くべきこ
とに、ヘリコバクター・ピロリ感染者の糞便中にはヘリ
コバクター・ピロリのNativeなカタラーゼが存在
していることを見出し、これがヘリコバクター・ピロリ
への感染を判定するための指標になり得ることに想到
し、本発明を完成するに至った。
在するヘリコバクター・ピロリのNativeなカタラ
ーゼを検出するものである。上記消化管排泄物としては
特に限定されないが、採取が容易で被験者への負担が少
ない点で、糞便が検体として好適に用いられる。
生理的な条件でとっている固有の構造を保持しているカ
タラーゼを指し、全てのサブユニットを有し、かつ、活
性を有しているカタラーゼであるが、本発明においては
ハイブリドーマ31A3(FERM P−18329)
及び/又はハイブリドーマ82A3(FERM P−1
8328)により産生されたモノクローナル抗体が認識
するエピトープが保持されているものであれば特に限定
されずに検出することができる。
ピロリのNativeなカタラーゼに対するモノクロー
ナル抗体が用いられる。本発明で用いられるモノクロー
ナル抗体は、ハイブリドーマ31A3(FERMP−1
8329)により産生されたモノクローナル抗体(以
下、モノクローナル抗体31A3ともいう)及びハイブ
リドーマ82A3(FERM P−18328)により
産生されたモノクローナル抗体(以下、モノクローナル
抗体82A3ともいう)であり、モノクローナル抗体3
1A3及びモノクローナル抗体82A3には、これらの
分解物であるF(ab′)2、Fab′、Fab等も含
まれる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が
併用されてもよい。
産生するハイブリドーマ31A3(FERM P−18
329)及びハイブリドーマ82A3(FERM P−
18328)は、平成13年5月10日に独立行政法人
産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国茨城
県つくば市東1丁目1番1号中央第6)に寄託されたも
のである。ハイブリドーマ31A3(FERM P−1
8329)及びハイブリドーマ82A3(FERM P
−18328)の製造方法は実施例1において示すとお
りである。
ナル抗体82A3とは、ヘリコバクター・ピロリのNa
tiveなカタラーゼを抗原とするものである。
3、及び、モノクローナル抗体82A3をそれぞれ用い
てヘリコバクター・ピロリの菌体破砕物に対して抗体固
定アフィニティークロマトグラフィーを行ったところ、
ヘリコバクター・ピロリの菌体破砕物に含まれていた2
70kDaの分子量を有するタンパク質が検出された。
このタンパク質に対してSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動を行ったところ59kDaの分子量を有する
単一のバンドが検出された。また、このタンパク質のN
末端のアミノ酸配列を調べたところヘリコバクター・ピ
ロリのカタラーゼのアミノ酸配列と一致した。ヘリコバ
クター・ピロリのカタラーゼは200kDaの分子量を
有し、50kDaの分子量を有するサブユニットが4個
集合した4量体の構造を有することが知られている
(J.Gen.Microbiol.(1991),1
37,57−61)。
A3、及び、モノクローナル抗体82A3が検出したタ
ンパク質は4個のサブユニットを有するヘリコバクター
・ピロリのカタラーゼであると同定され、上記の各モノ
クローナル抗体は、4個のサブユニットを有するカタラ
ーゼを認識するものであることが明らかとなった。
フィーで検出されたカタラーゼの活性を測定したとこ
ろ、活性を有しており、このカタラーゼがいわゆるNa
tiveな酵素であったことも判明した。モノクローナ
ル抗体31A3、及び、モノクローナル抗体82A3は
いずれも、解離したカタラーゼのサブユニットとは反応
しなかった。
パク質のうちカタラーゼの占める割合は、J.Gen.
Microbiol.(1991),137,57−6
1に記載されたカタラーゼの精製過程における比活性の
上昇度から概算して、重量換算でたかだか0.5%であ
る。この点に鑑みると、モノクローナル抗体31A3、
及び、モノクローナル抗体82A3が、4個のサブユニ
ットを有するカタラーゼを認識するものであったという
ことは驚くべきことであり、到底予見しえない事項であ
った。
保存されており、ヘリコバクター・ピロリのカタラーゼ
も他の細菌のカタラーゼと相同性が高いことが知られて
いる(J.Bacteriol.(1996),178
(23),6960−6967)。しかしながら、モノ
クローナル抗体31A3、及び、モノクローナル抗体8
2A3は、ヘリコバクター・ピロリ以外の細菌のカタラ
ーゼとは全く反応しなかった。
変異株が存在することが知られているが(Molecu
lar Microbiology(1996),2
0,833−842)、驚くべきことに、実施例3に示
すとおり、モノクローナル抗体31A3、及び、モノク
ローナル抗体82A3は、いずれのヘリコバクター・ピ
ロリに対しても良好に反応した。
クローナル抗体82A3がヘリコバクター・ピロリの多
様な変異株に対して良好に反応することに鑑みると、こ
れらのモノクローナル抗体が認識するエピトープは変異
株同士のカタラーゼの間で極めてよく保存されている部
位であると思われる。
体31A3、及び、モノクローナル抗体82A3は、糞
便を検体として、極めて高い精度でヘリコバクター・ピ
ロリへの感染の有無を判定することができるものであ
る。
クローナル抗体82A3を用いて、糞便を検体として免
疫学的測定を行ったところ、上記の各モノクローナル抗
体はヘリコバクター・ピロリに感染している被験者の糞
便のみと反応した。これにより、ヘリコバクター・ピロ
リに感染している被験者の糞便中には、4個のサブユニ
ットを有するヘリコバクター・ピロリのカタラーゼが存
在していることが明らかになった。糞便中に存在するヘ
リコバクター・ピロリのカタラーゼがサブユニットごと
に解離したものではなく、4個のサブユニットを保有す
るものであるということは今まで全く知られておらず、
このことは、通常タンパク質は消化管中でタンパク質分
解酵素により分解されてしまうことに鑑みても全く驚く
べきことである。
糞便を試料として、モノクローナル抗体31A3、及
び、モノクローナル抗体82A3を固定したカラムを作
製し、アフィニティークロマトグラフィーを行い、その
溶出画分について、ELISAとカタラーゼ活性測定を
行ったところ、カタラーゼ活性と抗原性とは一致した。
の感染者の糞便中には4個のサブユニットを有し、カタ
ラーゼ活性も有するNativeなカタラーゼが含まれ
ることがわかった。ヘリコバクター・ピロリのカタラー
ゼが消化管内で消化されずに、活性を有するNativ
eな酵素として排出され、糞便中に存在していたという
ことは全く予想できないことであった。
ーナル抗体82A3を大量に調製する方法としては特に
限定されず、例えば、あらかじめプリスタンを投与した
マウスの腹腔にハイブリドーマを移植して、回収した腹
水から得る方法等を挙げることができる。腹水中のモノ
クローナル抗体は、プロテインAやプロテインGカラム
等を使用する公知の方法等により精製することができ
る。
3(FERM P−18329)、ハイブリドーマ82
A3(FERM P−18328)、モノクローナル抗
体31A3及びモノクローナル抗体82A3もまた、本
発明の1つである。
免疫測定法(EIA)、固相酵素免疫測定法(ELIS
A)、放射線免疫測定法(RIA)、蛍光免疫測定法
(FIA)、ウエスタンブロット法、イムノクロマトグ
ラフィー法等を挙げることができる。上記の各種検査方
法は、競合法やサンドイッチ法等により、標識剤で標識
された抗原又は抗体を用い、目的とする抗原又は抗体を
測定することができるものである。上記の各種検査方法
のなかでも、ELISA法及びイムノクロマトグラフィ
ー法が好ましい。
クター・ピロリのカタラーゼと、既知の量の標識された
ヘリコバクター・ピロリのカタラーゼとの、モノクロー
ナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A
3に対する結合の量的な競合反応によるものである。上
記で例示した競合法においては、ヘリコバクター・ピロ
リのカタラーゼを含む検体液に、担体上に保持された一
定量の抗体を加え、更に標識剤で標識した一定量のヘリ
コバクター・ピロリのカタラーゼを加える。その後、担
体上に保持された標識剤又は担体上に保持されなかった
標識剤の活性を測定する。この際、抗体と標識された抗
原の添加はほぼ同時に行うことが好ましい。
れたモノクローナル抗体31A3及び/又はモノクロー
ナル抗体82A3と、標識剤で標識されたこれらのモノ
クローナル抗体とで、検体中のヘリコバクター・ピロリ
のカタラーゼをサンドイッチするものであり、酵素等の
標識剤に対する基質等を加え発色等させることにより、
検体中のヘリコバクター・ピロリのカタラーゼを検出す
るものである。
同位元素(以下、RIと記す)、酵素、酵素基質、発光
物質、蛍光物質、ビオチン、着色物質等を挙げることが
できる。これら標識剤と抗原又は抗体との結合には、マ
レイミド法[J.Biochem.(1976),7
9,233]、活性化ビオチン法[J.Am.Che
m.Soc.(1978),100,3585]、疎水
結合法等が用いられる。
ーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダー
ゼ、グルコースオキシダーゼ等を挙げることができる。
この際用いる基質としては、選択した酵素に適したもの
を選べばよく、例えば、ABTS、ルミノール−H2O
2、o−フェニレンジアミン−H2O2(ペルオキシダ
ーゼ用)、p−ニトロフェニルホスフェート、メチルウ
ンベリフェリルホスフェート、3−(2'−スピロアダ
マンタン)−4−メトキシ−4−(3"−ホスホリルオ
キシ)フェニル−1,2−ジオキセタン(アルカリホス
ファターゼ用)、p−ニトロフェニル−β−D−ガラク
トース、メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトー
ス(β−ガラクトシダーゼ用)等を挙げることができ
る。
反応させ、生じた発色、蛍光量、発光量又は着色量を測
定することにより行うことができ、他にも、4〜40℃
の範囲で加温しながら行ういわゆるレート法を採用して
もよい。
れているボルトンハンター試薬により容易に行うことが
できる。例えば、0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液に
溶かした抗原又は抗体溶液にボルトンハンター試薬を加
え1〜2時間後に、G−25の脱塩カラム等を用いて未
反応のボルトンハンター試薬を除去することにより実施
することができる。この他、クロラミンT法やヨードジ
ン法等を採用することにより容易に125Iによる放射
標識を行うことができる。
ノールやアクリジンエステル等を挙げることができ、上
記蛍光物質としては、例えば、フルオレセインやローダ
ミン等を挙げることができる。この際、標識の方法は活
性化エステル法やイソシアネート法を採用することによ
り容易に行うことができる(「酵素免疫測定法」医学書
院、1987年)。上記着色物質としては、例えば、着
色ラテックス粒子、金コロイド等を挙げることができ
る。
施するには、例えば、未知量のヘリコバクター・ピロリ
のカタラーゼを含有する検体を、公知の手段で物理的又
は化学的にモノクローナル抗体31A3及び/又はモノ
クローナル抗体82A3を結合させた固相に加えて反応
させる。また、同時に標識剤で標識したヘリコバクター
・ピロリのカタラーゼの一定量を加えて反応させる。
チ法を実施するには、例えば、未知量のヘリコバクター
・ピロリのカタラーゼを含有する検体を、公知の手段で
物理的又は化学的にモノクローナル抗体31A3及び/
又はモノクローナル抗体82A3を結合させた固相に加
えて反応させる。その後標識剤で標識したモノクローナ
ル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3
を加えて反応させる。
場合には固相をよく洗浄した後で、固相上に結合してい
る標識剤の活性を測定する。上記標識剤がRIである場
合、ウェル・カウンター又は液体シンチレーション・カ
ウンターを用いて測定する。標識剤が酵素である場合、
基質を加えて放置し、比色法又は蛍光法により酵素活性
を測定する。標識剤が蛍光物質、発光物質、着色物質で
あっても、それぞれ公知の方法に従って測定する。
31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3を用い
るものであるので、ヘリコバクター・ピロリのカタラー
ゼに特異的に存在するエピトープを認識することがで
き、他の物質を、交差反応を原因として誤って検出して
しまうことがなく、特異性が極めて高い測定を行うこと
ができるという極めて優れた特色を有する。
ノクローナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗
体82A3を構成成分とする検査試薬を用いることがで
きる。このような検査試薬もまた、本発明の1つであ
る。上記検査試薬において用いられるモノクローナル抗
体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3とし
ては、それらの分解物であるF(ab′)2、Fa
b′、Fab等であってもよい。これらは単独で用いら
れてもよく、2種以上が併用されてもよい。
1A3及び/又はモノクローナル抗体82A3はあらか
じめ固相化されていてもよく、また、モノクローナル抗
体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3はあ
らかじめ上記標識剤で標識されていてもよい。
特に限定されず、例えば、ポリスチレン等のポリマー、
ガラスビーズ、磁性粒子、マイクロプレート、イムノク
ロマトグラフィー用濾紙、グラスフィルター等の不溶性
担体を挙げることができる。
るヘリコバクター・ピロリのNativeなカタラーゼ
を、ヘリコバクター・ピロリのNativeなカタラー
ゼに対するモノクローナル抗体を用いて検出することに
より、ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定する検査
キットの1構成品として用いられてもよい。このような
検査キットもまた、本発明の1つである。上記検査キッ
トに含まれる他の成分としては特に限定されず、例え
ば、標識に用いる酵素、その基質、放射性同位元素、発
光物質、蛍光物質、着色物質、緩衝液、プレート等を挙
げることができ、これらとしては上述のものを用いるこ
とができる。
れないが、迅速かつ簡便に診断を行うためには検査キッ
トの構成成分が一体となった一体型の検査キットである
ことが好ましい。上記一体型の検査キットとしては特に
限定されず、例えば、カセット型、カートリッジ型等を
挙げることができる。
イムノクロマトグラフィー法を用い、反応カセット内に
メンブレンが収納されており、そのメンブレン上の一端
(下流側)にはモノクローナル抗体31A3及び/又は
モノクローナル抗体82A3が固相化されており、メン
ブレン上の逆の一端(上流側)には、展開液が装着され
ており、その近傍の下流側には、上記標識剤の基質が添
加されたパッドが配置されており、メンブレンの中間部
には上記標識剤で標識されたモノクローナル抗体31A
3及び/又はモノクローナル抗体82A3が添加された
パッドが配置されている態様等を挙げることができる。
検査キットを使用する場合、上記標識剤で標識されたモ
ノクローナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗
体82A3が添加されたパッド上に検体を添加し、検体
に含まれるヘリコバクター・ピロリのカタラーゼと上記
標識剤で標識されたモノクローナル抗体31A3及び/
又はモノクローナル抗体82A3との結合体を形成した
後、上記展開液を展開させると、形成された結合体はモ
ノクローナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗
体82A3が固相化されている箇所まで移送され、そこ
でヘリコバクター・ピロリのカタラーゼと上記標識剤で
標識されたモノクローナル抗体31A3及び/又はモノ
クローナル抗体82A3と固相化されたモノクローナル
抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3と
の複合体が形成される。次いで、上記標識剤と上記基質
が反応し、発色等する。この発色等を感知することによ
って、ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定すること
ができる。
ンブレン上に滴下する態様を採用する場合は、あらかじ
めメンブレン上に展開液を装着しておかなくともよい。
また、上記標識剤として着色ラテックス粒子等の着色物
質を用いる場合は、基質は不要であり、モノクローナル
抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3が
固相化されている箇所で上記複合体が形成されたか否か
は、着色物質による着色により判断される。
ば、反応が上記競合法である場合には、複数のウェルを
有するカートリッジであり、(a)モノクローナル抗体
31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3が収納
されたウェル、(b)上記標識剤で標識されたヘリコバ
クター・ピロリ等を含む液状試薬(例:バッファー溶
液)が収納されたウェル、(c)上記標識剤の基質を含
む液状試薬(例:バッファー溶液)が収納されたウェ
ル、が一体的に形成されてなるカートリッジ等を挙げる
ことができ、反応がサンドイッチ法である場合には、複
数のウェルを有するカートリッジであり、(a)モノク
ローナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体8
2A3が固相化された不溶性担体が収納されたウェル、
(b)上記標識剤で標識されたモノクローナル抗体31
A3及び/又はモノクローナル抗体82A3を含む液状
試薬(例:バッファー溶液)が収納されたウェル、
(c)上記標識剤の基質を含む液状試薬(例:バッファ
ー溶液)が収納されたウェル、が一体的に形成されてな
るカートリッジ等を挙げることができる。
トを使用する場合は、通常、競合法やサンドイッチ法を
実施する際と同様に、反応及び測定を行うことができ
る。上記検査キットは、上記競合法と上記サンドイッチ
法のいずれの方法を実施するものであってもよいが、上
記サンドイッチ法を実施するものであることが好まし
い。上記サンドイッチ法は、感度が高く、反応時間が短
くてすみ、精度に優れるという利点を有する。上記サン
ドイッチ法としてイムノクロマトグラフィー法を用いる
と、試験操作が簡便で、結果の判定も目視で容易に行う
ことのできるキットを作製することができる。また、E
LISAとして上記サンドイッチ法を用いると、測定対
象物質の量に依存して酵素反応生成物が生じるので、ヘ
リコバクター・ピロリへの感染が陽性である場合の発色
等を目視で確認できるような系の設定が容易である。
無を調べるために用いられてもよく、除菌治療後にその
成否の判定を行うために用いられてもよい。上記検査キ
ットは、モノクローナル抗体31A3及び/又はモノク
ローナル抗体82A3を用いるためロット毎の差がな
く、検出感度が高く、偽陰性や偽陽性の問題を生じな
い。
のNativeなカタラーゼを抗原とするモノクローナ
ル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体82A3
を用いることによって、検体中の他の物質による影響を
排除できるので、極めて高感度かつ特異的に、ヘリコバ
クター・ピロリの存在を検出することができる。また、
ヘリコバクター・ピロリのNativeなカタラーゼに
対するモノクローナル抗体産生ハイブリドーマが樹立さ
れたことにより、同一のモノクローナル抗体を半永久的
に製造することが可能となる。モノクローナル抗体31
A3及び/又はモノクローナル抗体82A3を用いた検
査キットは、消化管排泄物を検体とするので、被験者に
苦痛を与えることなく、簡便かつ効率よくヘリコバクタ
ー・ピロリ感染を検出することができる。また、モノク
ローナル抗体31A3及び/又はモノクローナル抗体8
2A3を用いた検査キットは、1種のみのモノクローナ
ル抗体を用いる場合であっても、極めて優れた精度を呈
し、ロット毎の差がなく、安定しているので、常に特異
的かつ精度良くヘリコバクター・ピロリ感染を検出する
ことができる。また、本発明の検査キットは、測定が簡
便であり、医療現場で非常に有用である。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
原)の調製 5%馬脱繊血を添加したブレインハートインヒュージョ
ン寒天培地(ディフコ社製)上にヘリコバクター・ピロ
リ(ATCC43504)を筋状に画線した。このプレ
ートを37℃微好気性環境下にて3〜4日培養後、更に
37℃嫌気性環境下にて7日間インキュベートし、球状
化させた。得られたコロニーを白金耳等でかきとり、リ
ン酸緩衝生理食塩液(PBS)に懸濁した。4℃にて、
10000×gで10分間遠心分離したヘリコバクター
・ピロリの菌体を0.5%ホルマリンに懸濁し、4℃に
て4日間放置して不活化した。その後、PBSに懸濁
し、4℃にて、10000×gで10分間遠心分離する
操作を3回繰り返し、上記菌体を洗浄した後、PBSに
懸濁した。
砕物(免疫原)の調製 (1)で得られた菌体懸濁液を、超音波破砕機(セイコ
ー電子工業社製、Model 7250)を用いて、o
utput 3、50% duty cycleの条件
にて10分間超音波処理して菌体を破砕した。
ピロリ球状菌体懸濁液又はヘリコバクター・ピロリ球状
菌体破砕物)とFreundのコンプリートアジュバン
ト(カルビオケム社製)を当量混合し、オイルエマルジ
ョンとした。これをBALB/cAマウス(日本クレア
社製、6週齢、雌)の背部皮下に0.2mLずつ投与し
た。初回免疫後7日目と14日目に追加免疫を行い、更
に細胞融合3日前に上記免疫原を0.2mLずつ腹腔内
に投与した。最終免疫から3日目のマウス脾細胞を摘出
し、骨髄腫細胞(P3x63.Ag8.653株、RC
B0146、理研ジーンバンク)と10:1の割合で混
合し、50%ポリエチレングリコール4000を用いて
融合した後、HAT培地(ギブコ社製)によりハイブリ
ドーマを選択培養した。
Aにより測定した。免疫原10μg/mLを固相化した
96穴ELISAプレート(コースター社製)の各穴に
融合細胞の培養上清液200μLを添加し、37℃で1
時間反応後、0.05%Tween20入りPBS(洗
浄液)で洗浄し、ぺルオキシダーゼ標識抗マウスIgG
(Cappel社製、1:20000)200μLを添
加した。37℃で1時間反応後、上記洗浄液で洗浄し
た。洗浄後、基質液(0.1M o−フェニレンジアミ
ンと0.012%過酸化水素水)を各穴に200μLず
つ添加し、室温で15分反応させた。反応後、各穴に
3.5N硫酸を50μLずつ添加し酵素反応を停止し、
492nmにおける吸光値を測定した。吸光値が0.1
5以上を示した、上記免疫原に反応する抗体を産生する
ハイブリドーマクローンを選択した。各クローンを限界
希釈法により2回クローニングを行った。クローニング
後のハイブリドーマをBALB/cAマウスに移植した
結果、腹水として回収できるモノクローナル抗体を産生
したハイブリドーマは32クローンであった。
コバクター・ピロリを特異的に認識するモノクローナル
抗体の選択] (1)モノクローナル抗体固相化プレートの作製 32クローンの腹水各1mLをPBSで2倍に希釈し、
飽和硫酸アンモニウム2mLを滴下して4℃で4時間放
置した。その後、3000rpm、20分間遠心分離
し、沈査をPBS2mLに浮遊し透析を行った。これら
のモノクローナル抗体を以下の方法により96穴ELI
SAプレートに固相化した。即ち、各モノクローナル抗
体を5μg/mLに希釈した後、96穴ELISAプレ
ートの各穴に0.2mL加え、4℃で一夜放置した後、
PBSで洗浄した。洗浄後、1%スキムミルク−PBS
を各穴に0.25mL加え、4℃で1時間放置してマス
キングを行った。マスキング後、上記洗浄液で洗浄し
た。
作製 (1)にて調製した32クローンのモノクローナル抗体
3mgとビオチニル−N−ヒドロキシサクシニミドエス
テル(ザイメッド社製)10mgを混合し、0.1M炭
酸水素ナトリウム(pH8)中、室温で、3時間攪拌し
ながら反応させた。反応液をPBS 5Lに対して4℃
で一夜透析し、ビオチン標識モノクローナル抗体を得
た。
ピロリを特異的に認識するモノクローナル抗体の選択 尿素呼気試験によりヘリコバクター・ピロリ陽性者及び
陰性者と判定された各1名の糞便検体250mgを0.
1%スキムミルク−PBS 0.5mLに懸濁後、30
00rpmで10分間遠心分離した上清を集め、糞便抽
出液とした。糞便抽出液0.2mLを(1)にて調製し
た各モノクローナル抗体固相化プレートの各穴に添加し
た。37℃で1時間放置後、上記洗浄液にて5回洗浄
し、(2)にて調製した各ビオチン標識モノクローナル
抗体0.2mLを添加した。37℃で1時間放置後、上
記洗浄液にて洗浄し、ぺルオキシダーゼ標識アビジン
0.2mL(ザイメッド社製)を添加した。37℃で1
時間放置後、上記洗浄液にて洗浄後、基質液(0.1M
o−フェニレンジアミンと0.012%過酸化水素
水)を各穴に0.2mLずつ添加し、室温で10分反応
させた。反応後、各穴に3.5N硫酸を50μLずつ添
加し酵素反応を停止し、492nmにおける吸光値を測
定した。結果を表1に示した。
抗体31A3、82A3を単独又は組合わせたサンドイ
ッチELISAは、ヘリコバクター・ピロリ感染者の糞
便検体に対して高い反応性を示すことがわかった。各モ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマはそれぞれ
31A3(FERM P−18329)、82A3(F
ERM P−18328)として独立行政法人産業技術
総合研究所特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば
市東1丁目1番1号中央第6)に寄託されている。尚、
各モノクローナル抗体のイムノグロブリンサブクラスを
イムノグロブリンタイピングキットマウス(和光純薬工
業社製)により調べた結果、31A3はIgG2b、8
2A3はIgG1であった。
ン寒天培地上にヘリコバクター・ピロリ(ATCC43
504;東海大学病院臨床分離株No.130、及び、
No.112)を筋状に画線した。このプレートを37
℃で3〜4日間微好気性培養して得られたらせん状菌の
コロニー、又は、更に37℃で嫌気性環境下にて7日間
放置して得られた球状菌のコロニーを白金耳等でかきと
り、PBSに懸濁した。4℃にて、10000×gで1
0分間遠心分離した菌体を0.5%ホルマリンに懸濁
し、4℃にて4日間放置して不活化した。その後、PB
Sに懸濁し、4℃にて、10000×gで10分間遠心
分離する操作を3回繰り返し、菌体を洗浄した後、再
度、PBSに懸濁し、ヘリコバクター・ピロリらせん状
菌体懸濁液及び球状菌体懸濁液を得た。
・ブルガタス、及び、エシェリヒア・コリの2菌種を以
下の方法で培養し、得られたコロニーから(1)と同様
の方法により各菌の菌体懸濁液を調製した。即ち、バク
テロイデス・ブルガタス(IFO14291)は5%馬
脱繊血を添加したBL寒天培地(日水製薬社製)上で3
7℃で2日間、嫌気培養した。エシェリヒア・コリ(A
TCC25922)はブレインハートインヒュージョン
寒天培地上で、37℃で1日間、好気培養した。
調製 ヘリコバクター・フェリス(ATCC49179)、ヘ
リコバクター・ヘパティカス(ATCC51448)、
ヘリコバクター・ムステラエ(ATCC43772)及
びヘリコバクター・シナエディ(ATCC35683)
を5%馬脱繊血を添加したブレインハートインヒュージ
ョン寒天培地上で(1)と同様に培養して、得られたら
せん状菌のコロニーから(1)と同様にしてらせん状菌
体懸濁液を得た。
超音波破砕機(セイコー電子工業社製、Model 7
250)を用いて、output 3、50%duty
cycleの条件にて10分間超音波処理して菌体を
破砕した。
g/mL)0.2mLをそれぞれ、実施例2(3)の方
法によりサンドイッチELISA(下表2に示したモノ
クローナル抗体31A3同士、82A3同士及びメリデ
ィアン社製HpSA)を行った。結果を表2に示した。
1A3、82A3は、ヘリコバクター・ピロリの各菌株
のらせん状菌体、球状菌体に対して高い反応性を示すこ
とがわかった。一方、バクテロイデス・ブルガタス、エ
シェリヒア・コリ、ヘリコバクター・フェリス、ヘリコ
バクター・ヘパティカス、ヘリコバクター・ムステラ
エ、及び、ヘリコバクター・シナエディに対しては全く
反応しなかった。これに対して、メリディアン社製Hp
SAは、ヘリコバクター・フェリス、ヘリコバクター・
ヘパティカス、ヘリコバクター・ムステラエ、及び、ヘ
リコバクター・シナエディに対して反応性を示した。
験者に苦痛を与えることなく、簡便かつ効率よく、極め
て優れた精度で、安定して特異的にヘリコバクター・ピ
ロリ感染を検出することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 消化管排泄物中に存在するヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼを、ヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼに対するモノクロ
ーナル抗体を用いて検出することにより、ヘリコバクタ
ー・ピロリへの感染を判定する検査方法であって、前記
モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ31A3(FE
RM P−18329)及び/又はハイブリドーマ82
A3(FERM P−18328)により産生されたモ
ノクローナル抗体であることを特徴とする検査方法。 - 【請求項2】 消化管排泄物中に存在するヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼを検出することに
より、ヘリコバクター・ピロリへの感染を判定するため
の検査試薬であって、ハイブリドーマ31A3(FER
M P−18329)及び/又はハイブリドーマ82A
3(FERM P−18328)により産生されたモノ
クローナル抗体を構成成分とすることを特徴とする検査
試薬。 - 【請求項3】 消化管排泄物中に存在するヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼを、ヘリコバクタ
ー・ピロリのネイティブなカタラーゼに対するモノクロ
ーナル抗体を用いて検出することにより、ヘリコバクタ
ー・ピロリへの感染を判定する検査キットであって、前
記モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ31A3(F
ERM P−18329)及び/又はハイブリドーマ8
2A3(FERM P−18328)により産生された
モノクローナル抗体であることを特徴とする検査キッ
ト。 - 【請求項4】 ヘリコバクター・ピロリのネイティブな
カタラーゼに対するモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマであって、ハイブリドーマ31A3(FER
M P−18329)であることを特徴とするハイブリ
ドーマ。 - 【請求項5】 ヘリコバクター・ピロリのネイティブな
カタラーゼに対するモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマであって、ハイブリドーマ82A3(FER
M P−18328)であることを特徴とするハイブリ
ドーマ。 - 【請求項6】 ヘリコバクター・ピロリのネイティブな
カタラーゼに対するモノクローナル抗体であって、ハイ
ブリドーマ31A3(FERM P−18329)によ
り産生されることを特徴とするモノクローナル抗体。 - 【請求項7】 ヘリコバクター・ピロリのネイティブな
カタラーゼに対するモノクローナル抗体であって、ハイ
ブリドーマ82A3(FERM P−18328)によ
り産生されることを特徴とするモノクローナル抗体。
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-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001139906A patent/JP4763149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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