JP2002332361A - 光学用フィルムの製造方法 - Google Patents

光学用フィルムの製造方法

Info

Publication number
JP2002332361A
JP2002332361A JP2001141672A JP2001141672A JP2002332361A JP 2002332361 A JP2002332361 A JP 2002332361A JP 2001141672 A JP2001141672 A JP 2001141672A JP 2001141672 A JP2001141672 A JP 2001141672A JP 2002332361 A JP2002332361 A JP 2002332361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
thermoplastic resin
formula
film
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001141672A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyuki Takeda
満之 武田
Yutaka Konoo
豊 高野尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2001141672A priority Critical patent/JP2002332361A/ja
Publication of JP2002332361A publication Critical patent/JP2002332361A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/397Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using a single screw

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性及び表面平滑性等光学特性に優れた光
学用フィルムの製造方法を提供しようとする。 【解決手段】 軟化温度差が30℃以上の2種類の熱可
塑性樹脂をブレンドして事前ブレンド樹脂を得るステッ
プと、該事前ブレンド樹脂をフィルム化するステップと
を含む光学用フィルムの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的な均質性、
透明性及び表面平滑性等光学特性に優れた光学用フィル
ムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器はますます小型化し、ノ
ート型パソコン、ワードプロセッサ、携帯電話、携帯情
報端末に代表されるように、軽量・コンパクトという特
長を生かした液晶表示装置が多く用いられるようになっ
てきている。これら液晶表示装置は、偏光フィルムに始
まり、その表示品位を保つ為に各種フィルムが用いられ
ている。又、携帯情報端末や携帯電話向けに液晶表示装
置を更に軽量化する目的で、ガラス基板の代わりに樹脂
フィルムを用いたプラスチック液晶表示装置も実用化さ
れている。
【0003】液晶表示装置のように、偏光を取り扱う場
合、用いる樹脂フィルムは光学的に透明及び表面が平滑
である事の他、光学的な均質性が求められ、ガラス基板
を樹脂フィルムに代えたプラスチック液晶表示装置用の
フィルム基板の場合、複屈折と厚みの積で表される位相
差の小さい他、外部の応力等によりフィルムの位相差が
変化しにくい事が要求される。
【0004】しかし、軟化温度差の大きい二種類の熱可
塑性樹脂を溶融押出法にてフィルム化する場合、押出機
内で均一混練が出来ず、光学的に透明及び表面が平滑な
フィルムが得られない、又は、上記フィルムは面内位相
差が生じるといった問題がある。例えば、二種以上の熱
可塑性重合体を溶融押出法によってフィルム化する方法
が特開平10−156925号公報で知られている。し
かし、フィルム化時に二種以上の熱可塑性樹脂を溶融混
練すると、上記問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
課題を解決する為になされたものであり、透明性及び表
面平滑性等光学特性に優れた光学用フィルムの製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、軟化温度差が30℃以上の2種類の熱可塑性樹脂
をブレンドして事前ブレンド樹脂を得るステップと、該
事前ブレンド樹脂をフィルム化するステップとを含む光
学用フィルムの製造方法であることにある。
【0007】本明細書における用語「光学用フィルム」
は、ヘーズ2%以下、全光線透過率85%以上のフィル
ムで、光を透過や、反射や、屈折や、散乱させる機能を
利用して用いられるフィルムをいう。ヘーズ、全光線透
過率はJIS K7105に記載の方法で測定される値
である。
【0008】前記事前ブレンド樹脂を得るステップは、
単軸押出機を用いてなされ得る。前記事前ブレンド樹脂
を得るステップは、二軸押出機を用いてなされ得る。前
記単軸押出機のスクリュは、ミキシング機構を有し得
る。
【0009】本発明の光学用フィルムの製造方法におい
ては、溶融押出法によりフィルム化し得る。
【0010】前記二種類の熱可塑性樹脂は、側鎖に置換
又は非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂(A)、及
び、側鎖に置換又は非置換フェニル基、及びニトリル基
を有する熱可塑性樹脂(B)であり得る。
【0011】前記熱可塑性樹脂(A)は、式(1)
【0012】
【化5】
【0013】(式(1)に於いて、R1 、R2及びR3
は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル
基を示す。)で表される繰り返し単位及び式(2)
【0014】
【化6】
【0015】(式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数
1〜18のアルキル基、又は炭素数3〜12のシクロア
ルキル基を示す。)で表される繰り返し単位を有し、こ
こで、式(1)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹
脂(A)の総繰り返し単位を基準として30〜80モル
%であり、式(2)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑
性樹脂(A)の総繰り返し単位を基準として70〜20
モル%であり、前記熱可塑性樹脂(B)は、式(3)
【0016】
【化7】
【0017】(式(3)に於いて、R及びRは、そ
れぞれ独立に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を
示す。)で表される繰り返し単位及び式(4)
【0018】
【化8】
【0019】(式(4)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示し、Rは、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロ
ゲン基、水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示
す。)で表される繰り返し単位を有し、該熱可塑性樹脂
(B)の総繰り返し単位を基準として式(3)の繰り返
し単位の含有率が20〜50重量%であり、式(4)の
繰り返し単位の含有率が50〜80重量%であり、該熱
可塑性樹脂(A)の量と該熱可塑性樹脂(B)の量との
合計を基準として、前記樹脂組成物中に於ける該熱可塑
性樹脂(A)の含有率が50〜80重量%、且つ熱可塑
性樹脂(B)の含有率が20〜50重量%であり得る。
【0020】
【発明の実施の形態】光学フィルムでは、例えば、複屈
折と厚みの積で表される位相差の小さいことと、外部の
応力等によりフィルムの位相差が変化しにくい事が要求
される。あるいは、ヘーズが小さく、又、透明性がよい
ことが要求される。1種類の樹脂からは、この特性を満
たす光学フィルムが容易には得られず、2種類の光学的
性質の異なる樹脂を均一に混合して用いることによりこ
の特性を満たす光学フィルムを得る可能性があることが
わかった。光学的性質の異なる樹脂は、溶融特性等の熱
的な特性も異なり、一般的な混合方法により光学特性に
優れるフィルムを得ることは困難であったが、軟化点温
度が30℃以上異なる2種類の樹脂を均一に混合するこ
とにより、光学特性に優れるフィルムが得られることが
わかった。
【0021】しかし、このような混合樹脂は実験室レベ
ルでは得られても、軟化点温度が30℃以上異なる樹脂
を能率的に均一に混合してフィルムを製造することは極
めて困難であった。
【0022】本発明は、軟化温度差が30℃以上の二種
類の熱可塑性樹脂を事前ブレンドしてフィルム化するこ
とにより、光学特性に優れるフィルムを得るものであ
る。
【0023】本発明においては、軟化温度差が30℃以
上の2種類の熱可塑性樹脂をブレンドして事前ブレンド
樹脂を得るステップと、該事前ブレンド樹脂をフィルム
化するステップとにより光学用フィルムを製造する。
【0024】軟化温度は、JIS K7210−195
5記載の熱可塑性プラスチックの流れ試験方法(昇温
法)によって測定した温度をいう。
【0025】軟化温度差が大きい二種類の熱可塑性樹脂
をこのような方法により事前ブレンドせず、直接に溶融
押出法によってフィルム化すると、押出機内で均一混練
が出来ず、透明性の悪化、フィルム表面に凹凸が生じる
及びフィルム面内位相差が大きくなるといった問題があ
る。
【0026】本発明によればこの点も解消され、光学特
性に優れる光学フィルムを能率的に製造することが出来
る。
【0027】本発明に用いる熱可塑性樹脂は、非晶性の
熱可塑性樹脂から成る。非晶性の熱可塑性樹脂として
は、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、シクロオレフィン系樹
脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリサルフ
ォン系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、マレイミ
ド・オレフィン系樹脂及びグルタルイミド系樹脂等の単
独樹脂、又はこれらを混合してなる樹脂組成物が挙げら
れる。
【0028】好ましい非晶性の熱可塑性樹脂として、
(A)側鎖に置換又は非置換イミド基を有する熱可塑性
樹脂、及び、(B)側鎖に置換又は非置換フェニル基及
びニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成
物が挙げられる。
【0029】熱可塑性樹脂(A)の軟化温度は、組成に
より若干異なるが約140℃である。熱可塑性樹脂
(B)の軟化温度は、組成により若干異なるが約100
℃である。熱可塑性樹脂(A)は正の複屈折を示す樹脂
である。熱可塑性樹脂(B)は負の複屈折を示す樹脂で
ある。
【0030】軟化温度の異なる例えば熱可塑性樹脂
(A)と熱可塑性樹脂(B)を混合して用い、一旦事前
ブレンドにより事前ブレンド樹脂化して、この事前ブレ
ンド樹脂をフィルム化することにより、光学特性に優れ
るフィルム、例えば、複屈折がほぼ0となるフィルム
や、外力によって複屈折のような光学的特性が殆ど変わ
らないフィルムを能率的に製造することが出来る。光学
的特性は、光を透過や、反射や、屈折や、散乱させる機
能に関する特性である。
【0031】本発明に用いる熱可塑性樹脂は、上記熱可
塑性樹脂(A)及び熱可塑性樹脂(B)を主成分とする
樹脂組成物である事が好ましいが、必要に応じて、上記
熱可塑性樹脂(A)及び熱可塑性樹脂(B)以外に第3
の樹脂を用いても良い。
【0032】尚、本明細書中に於いては、上記熱可塑性
樹脂(A)が共重合体樹脂である場合、この重合体を、
「熱可塑性共重合体(A)」ともいう。又、本明細書中
に於いては、上記熱可塑性樹脂(B)が共重合体樹脂で
ある場合、この共重合体を、「熱可塑性共重合体
(B)」ともいう。
【0033】本発明に用いる熱可塑性樹脂(A)は、側
鎖に置換または非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂で
ある。ここで、熱可塑性樹脂(A)の主鎖は、任意の熱
可塑性樹脂の主鎖であり得る。例えば、炭素のみからな
る主鎖であっても良く、又は炭素以外の原子が炭素間に
挿入される主鎖であっても良い。或いは、炭素以外の原
子からなる主鎖であっても良い。好ましくは、炭素のみ
からなる主鎖である。例えば、炭化水素又はその置換体
であり得る。具体的には例えば、主鎖は、付加重合によ
り得られる主鎖であり得る。具体的には例えば、ポリオ
レフィン又はポリビニルである。又、主鎖は縮合重合に
より得られる主鎖であっても良い。例えば、エステル結
合、アミド結合等で得られる主鎖であり得る。好ましく
は、主鎖は、置換ビニルモノマーを重合させて得られる
ポリビニル骨格である。
【0034】熱可塑性樹脂(A)に置換もしくは非置換
イミド基を導入する方法としては、従来公知の任意の方
法が可能である。例えば、置換もしくは非置換イミド基
を有するモノマーを重合する事により、置換もしくは非
置換イミド基を有する熱可塑性樹脂を得ても良い。又、
例えば、各種モノマーを重合して主鎖を形成した後、側
鎖に置換もしくは非置換のイミド基を導入しても良い。
例えば、置換もしくは非置換のイミド基を有する化合物
を側鎖にグラフトさせても良い。イミド基が置換基で置
換されている場合、当該置換基としては、イミド基の水
素を置換し得る従来公知の置換基が使用可能である。具
体的には、例えば、アルキル基等である。
【0035】本発明に用いる熱可塑性樹脂(A)は、好
ましくは、少なくとも1種のオレフィン(アルケン)か
ら誘導される繰り返し単位と少なくとも1種の置換或い
は非置換マレイミド構造を有する繰り返し単位とを含有
する共重合体(二元もしくはそれ以上の多元共重合体)
である。
【0036】特に好ましくは、熱可塑性樹脂(A)は、
式(1)
【0037】
【化9】
【0038】(式(1)に於いて、R1 、R2及びR3
は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル
基を示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4で
あり、より好ましくは、1〜2である。)で表される繰
り返し単位と式(2)
【0039】
【化10】
【0040】(式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数
1〜18のアルキル基、又は炭素数3〜12のシクロア
ルキル基を示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1
〜4であり、より好ましくは、1〜2である。)で表さ
れる繰り返し単位を含有する。
【0041】ここで、式(1)の繰り返し単位の含有量
は、好ましくは、該熱可塑性樹脂(A)の総繰り返し単
位を基準として、30〜80モル%である。より好まし
くは、40〜60モル%である。さらに好ましくは、4
5〜55モル%である。式(2)の繰り返し単位の含有
量は、該熱可塑性樹脂(A)の総繰り返し単位を基準と
して、20〜70モル%である。より好ましくは、40
〜60モル%である。
【0042】さらに好ましくは、45〜55モル%であ
る。好ましい実施態様では、式(1)の繰り返し単位と
式(2)の繰り返し単位との和は100%である。しか
し、必要に応じて、後述する第3の繰り返し単位を用い
ても良い。又、第3の繰り返し単位を用いる場合、第3
の繰り返し単位は、熱可塑性共重合体(A)の総繰り返
し単位を基準として、好ましくは1モル%以上であり、
より好ましくは2モル%以上であり、さらに好ましくは
3モル%以上であり、特に好ましくは5モル%以下であ
る。第3の繰り返し単位が少なすぎる場合には、組成物
全体として、第3の繰り返し単位による性能が充分に得
られにくい。
【0043】尚、第3の繰り返し単位を用いる場合に於
いても、式(1)の繰り返し単位と式(2)の繰り返し
単位との比率は、第3の繰り返し単位が存在しない場合
と同様の比率とする事が好ましい。
【0044】式(1)の繰り返し単位(オレフィン単
位)を提供するオレフィンは、式(5)
【0045】
【化11】
【0046】(ここで、R1 、R2及びR3 は、式
(1)と同じである。)で表される。
【0047】そのようなオレフィンの好ましい例を挙げ
ると、イソブテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチ
ル−1−ペンテン、2−メチル−1−ヘキセン、2−メ
チル−1−ヘプテン、1−イソオクテン、2−メチル−
1−オクテン、2−エチル−1−ペンテン、2−エチル
−2−ブテン、2−メチル−2−ペンテン、2−メチル
−2−ヘキセン等である。これらオレフィンは、単独
で、又は2種以上組合せて用いる事が出来る。上記式
(2)の繰り返し単位(マレイミド単位)は、対応する
マレイミド化合物から誘導する事が出来る。
【0048】そのようなマレイミド化合物は、式(6)
【0049】
【化12】
【0050】(ここで、Rは、式(2)に同じであ
る。)で示される。
【0051】そのようなマレイミド化合物の好ましい例
を挙げると、マレイミド、並びにN−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミ
ド、N−i−プロピルマレイミド、N−n−ブチルマレ
イミド、N−i−ブチルマレイミド、N−s−ブチルマ
レイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−n−ペンチ
ルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミド、N−n−
ヘプチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N
−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマレイミド、N
−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイ
ミド、N−シクロペンチルマレイミド、N−シクロヘキ
シルマレイミド、N−シクロヘプチルマレイミド、N−
シクロオクチルマレイミド等のN−置換マレイミドであ
る。
【0052】これらマレイミド化合物は、単独で、又は
2種以上を組み合わせて用いる事が出来る。マレイミド
化合物としては、N−置換マレイミド(式(6)に於い
て、Rが水素以外の基)が特に好ましい。
【0053】本発明に用いる熱可塑性共重合体(A)
は、上記オレフィン単位とマレイミド単位以外に、第3
の繰り返し単位として、他の共重合性単量体を1種以上
含有する事が出来る。そのような共重合性単量体には、
アクリル酸メチルやアクリル酸ブチルのようなアクリル
酸エステル単量体、メタクリル酸メチルやメタクリル酸
シクロヘキシルのようなメタクリル酸エステル単量体、
酢酸ビニル等のビニルエステル単量体、メチルビニルエ
ーテルのようなビニルエーテル単量体等のビニル単量
体、並びに無水マレイン酸のような不飽和二重結合を有
する酸無水物等が含まれる。これら第3の繰り返し単位
は、1種類の単量体であっても良く、2種以上の単量体
を組み合わせて第3の繰り返し単位としても良い。第3
の繰り返し単位を光学的特性を損なわない程度に含有さ
せる事により、熱可塑性共重合体(A)の耐熱性を向上
させたり、機械的強度を増大させたりする事が出来る。
【0054】本発明の熱可塑性樹脂(A)は、上記オレ
フィンとマレイミド化合物とをそれ自体既知の重合方法
により重合させる事により製造する事が出来る。この重
合には、グラフト重合も含まれる。或いは、本発明の熱
可塑性樹脂(A)は、上記オレフィンとマレイン酸とを
常法に従って重合させて前駆重合体を製造し、これにア
ミン化合物を反応させて前駆重合体のマレイン酸部位を
イミド化させる事によっても製造する事が出来る。
【0055】その場合に使用するアミン化合物として
は、上記式(2)のマレイミド単位に於けるイミド部位
に対応するアミンが含まれ、より具体的には、式R−N
2 (但し、Rは、式(2)に同じ。)で表されるアミ
ン化合物、例えばメチルアミン、エチルアミン、n−プ
ロピルアミン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキ
シルアミン等のアルキルアミンやアンモニアの他、ジメ
チル尿素、ジエチル尿素等を好ましく例示する事が出来
る。この場合にも、上記式(1)の繰り返し単位と式
(2)の繰り返し単位を有する共重合体が得られる。
【0056】本発明の熱可塑性共重合体(A)は、ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、
交互共重合体のいずれであっても良いが、交互共重合体
である事が好ましい。本発明の熱可塑性共重合体(A)
は、より好ましくは、マレイミド単位として、式(2)
に於けるRがメチル基、エチル基、イソプロピル基及び
シクロヘキシル基から選ばれたアルキル基である少なく
とも1種のマレイミド単位を含有し、オレフィン単位と
して、式(1)に於けるR1 が水素であり、R 2及びR
3 がそれぞれメチル基である少なくとも1種のオレフィ
ン単位を含有する共重合体である。さらに好ましくは、
本発明の熱可塑性共重合体(A)は、マレイミド単位と
してN−メチルマレイミド単位を含有し、オレフィン単
位としてイソブチレン単位を含有する。本発明の熱可塑
性共重合体(A)は、N−置換マレイミドとイソブテン
との交互共重合体である事が特に好ましい。
【0057】本発明の熱可塑性共重合体(A)に於い
て、マレイミド単位の含有率は、30モル%以上80モ
ル%未満である事が好ましい。マレイミド単位の含有率
がこの範囲を逸脱すると、得られるフィルムの耐熱性や
機械的強度が損なわれる恐れがある。マレイミド単位の
含有率は、より好ましくは、40モル%以上60モル%
以下である。第3繰り返し単位を添加する場合には、そ
の含有率が、5モル%以上30モル%以下である事が好
ましい。5モル%以上10モル%以下である事がより好
ましい。熱可塑性共重合体(A)の残りは、オレフィン
単位である。本発明の熱可塑性共重合体(A)は、マレ
イミド単位とオレフィン単位とを主成分として含む事が
特に好ましい。
【0058】1つの実施態様では、マレイミド単位とオ
レフィン単位との合計が、熱可塑性共重合体(A)中の
50モル%以上であり、好ましくは、70モル%以上で
ある。より好ましくは、80モル%以上であり、さらに
好ましくは、90モル%以上である。
【0059】本発明に用いる熱可塑性樹脂(B)は、不
飽和ニトリル単位とスチレン系単位とを主成分として含
む事が特に好ましい。不飽和ニトリル単位とスチレン系
単位との合計が、熱可塑性樹脂(B)の70重量%以上
である事が好ましい。より好ましくは80重量%以上で
あり、さらに好ましくは90重量%であり、特に好まし
くは95重量%以上である。勿論、100重量%として
も良い。又、本発明の熱可塑性共重合体(A)は、5×
105 以下の重量平均分子量を有する事が好ましい。さ
らに、本発明の熱可塑性共重合体(A)は、ガラス転移
温度が好ましくは80℃以上、より好ましくは100℃
以上、さらに好ましくは130℃以上であるような耐熱
性を示す事が好ましい。
【0060】本発明の熱可塑性共重合体(A)は、既述
のようにそれ自体既知の方法で製造する事が出来、例え
ば特開平5−59193号公報、特開平5−19580
1号公報、特開平6−136058号公報及び特開平9
−328523号公報に記載されているように、オレフ
ィンとマレイミド化合物とを直接共重合させたり、その
一方の重合体に他方をグラフト共重合したり、或いは前
述した前駆重合体に対してアミン化合物を反応させてイ
ミド結合を導入する事によって製造する事が出来る。
【0061】次に、本発明に用いる熱可塑性樹脂(B)
は、置換又は非置換フェニル基とニトリル基とを側鎖に
有する熱可塑性樹脂である。ここで、熱可塑性樹脂
(B)の主鎖は、任意の熱可塑性樹脂の主鎖であり得
る。例えば、炭素のみからなる主鎖であっても良く、又
は炭素以外の原子が炭素間に挿入される主鎖であっても
良い。或いは炭素以外の原子からなる主鎖であっても良
い。好ましくは、炭素のみからなる主鎖である。例え
ば、炭化水素又はその置換体であり得る。具体的には例
えば、主鎖は、付加重合により得られる主鎖であり得
る。具体的には例えば、ポリオレフィン又はポリビニル
である。又、主鎖は縮合重合により得られる主鎖であっ
ても良い。例えば、エステル結合、アミド結合などで得
られる主鎖であり得る。好ましくは、主鎖は、置換ビニ
ルモノマーを重合させて得られるポリビニル骨格であ
る。
【0062】熱可塑性樹脂(B)に置換又は非置換フェ
ニル基を導入する方法としては、従来公知の任意の方法
が可能である。例えば、置換もしくは非置換フェニル基
を有する熱可塑性樹脂を得ても良い。又、例えば、各種
モノマーを重合して主鎖を形成した後、側鎖に置換もし
くは非置換のフェニル基を導入しても良い。例えば、置
換もしくは非置換のフェニル基を有する化合物を側鎖に
グラフトさせても良い。フェニル基が置換基で置換され
ている場合、当該置換基としては、フェニル基の水素を
置換し得る従来公知の置換基及び置換位置が使用可能で
ある。具体的には置換基は、例えば、アルキル基等であ
る。
【0063】熱可塑性樹脂(B)にニトリル基を導入す
る方法としては、従来公知の任意の方法が可能である。
例えば、ニトリル基を有するモノマーを重合する事によ
り、ニトリル基を有する熱可塑性樹脂を得ても良い。
又、例えば、各種モノマーを重合して主鎖を形成した
後、側鎖にニトリル基を導入しても良い。例えば、ニト
リル基を有する化合物を側鎖にグラフトさせても良い。
【0064】本発明に用いる熱可塑性樹脂(B)は、好
ましくは、不飽和ニトリル化合物から誘導される繰り返
し単位(ニトリル単位)とスチレン系化合物から誘導さ
れる繰り返し単位(スチレン系単位)とを含む共重合体
(二元もしくは三元以上の多元共重合体)である。上記
の好ましい共重合体(B)を構成する不飽和ニトリル化
合物の好ましい例を挙げると、アクリロニトリルやメタ
クリロニトリルのようなα−置換不飽和ニトリル、フマ
ロニトリルのようなα,β−二置換オレフィン性不飽和
結合を有するニトリル化合物である。上記の好ましい共
重合体(B)を構成するスチレン系化合物としては、ス
チレン、ビニルトルエン、メトキシスチレン又はクロロ
スチレン等の非置換又は置換スチレン系化合物や、α−
メチルスチレン等のα−置換スチレン系化合物を用いる
事が出来る。好ましい実施態様では、熱可塑性樹脂
(B)は、式(3)
【0065】
【化13】
【0066】(式(3)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4であ
り、より好ましくは、1〜2である。)で表される繰り
返し単位及び式(4)
【0067】
【化14】
【0068】(式(4)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示し、Rは、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロ
ゲン基、水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示
す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4であり、
より好ましくは、1〜2である。アルコキシ基の炭素数
は、好ましくは、1〜20であり、より好ましくは、1
〜8であり、さらに好ましくは、1〜4である。)で表
される繰り返し単位を有する。熱可塑性樹脂(B)中の
繰り返し単位を基準として、式(3)の繰り返し単位
は、好ましくは、20〜50重量%であり、より好まし
くは20〜40重量%であり、さらに好ましくは20〜
70重量%である。
【0069】熱可塑性樹脂(B)中の総繰り返し単位を
基準として、式(4)の繰り返し単位は、好ましくは、
50〜80重量%であり、より好ましくは60〜80重
量%であり、さらに好ましくは70〜80重量%であ
る。1つの好ましい実施態様では、式(3)の繰り返し
単位と式(4)の繰り返し単位との和は100%であ
る。しかし、必要に応じて、後述する第3の繰り返し単
位を用いても良い。第3の繰り返し単位を用いる場合、
第3の繰り返し単位は、熱可塑性共重合体(B)の重量
を基準として、好ましくは30重量%以下であり、より
好ましくは20重量%以下であり、さらに好ましくは1
5重量%以下であり、特に好ましくは10重量%以下で
ある。
【0070】第3の繰り返し単位が上記範囲を逸脱する
と、上記式(1)で表される繰り返し単位と式(2)で
表される繰り返し単位との性能が充分に得られにくい。
又、第3の繰り返し単位を用いる場合、第3の繰り返し
単位は、熱可塑性共重合体(B)の重量を基準として、
好ましくは1重量%以上であり、より好ましくは2重量
%以上であり、さらに好ましくは3重量%以上であり、
特に好ましくは5重量%以上である。第3の繰り返し単
位が上記範囲を逸脱すると、組成物全体として、第3の
繰り返し単位による性能が充分に得られにくい。
【0071】尚、第3の繰り返し単位を用いる場合であ
っても、式(3)の繰り返し単位と式(4)の繰り返し
単位との比率は、第3の繰り返し単位が存在しない場合
と同様の比率にする事が好ましい。
【0072】本発明の熱可塑性共重合体(B)は、上記
ニトリル単位とスチレン系単位以外に、第3成分とし
て、他の共重合性単量体を含有していてもかまわない。
そのような第3成分には、好ましくは、ブチルアクリレ
ート等のアクリル系単量体、エチレンやプロピレン等の
オレフィン系単量体が含まれ、これら単量体を1種又は
2種以上を共重合させる事により、得られたフィルムの
可撓性を向上させる事が出来る。又、第3成分として
は、N−置換マレイミドを用いる事も出来、このN−置
換マレイミド、特にフェニルマレイミドを共重合成分と
して用いる事により、当該共重合体の耐熱性を向上させ
る事が出来る。
【0073】本発明の熱可塑性共重合体(B)は、これ
ら単量体を直接共重合させる事により得られるが、スチ
レン系化合物の重合体及び不飽和ニトリル化合物の重合
体の一方に、他方をグラフト共重合させても良い。又、
ゴム弾性を有するアクリル系重合体にスチレン系化合物
及び不飽和ニトリル系化合物をグラフト重合させる事に
より好ましい共重合体を得る事が出来る。特に好ましい
熱可塑性共重合体は、不飽和ニトリル成分としてアクリ
ロニトリルを含有し、スチレン系成分としてスチレンを
含有する共重合体である。これら共重合体はAS樹脂や
AAS樹脂として知られている。
【0074】本発明の熱可塑性共重合体(B)に於い
て、不飽和ニトリル単位とスチレン系単位の比率は、好
ましくは、前者が20〜50重量%であり、後者が50
〜80重量%であり、より好ましくは、前者が20〜4
0重量%であり、後者が60〜80重量%である。特
に、前者が20〜30重量%で、後者が70〜80重量
%の場合は更に好ましい結果を与える。スチレン系化合
物やニトリル系化合物の成分がこの範囲を逸脱すると、
(A)の熱可塑性樹脂との相溶性が乏しくなり、光学材
料等に用いる場合、透明性に優れたフィルムを得る事が
出来ない恐れがある。
【0075】本発明の熱可塑性共重合体(B)は、不飽
和ニトリル単位とスチレン系単位とを主成分として含む
事が特に好ましい。不飽和ニトリル単位とスチレン系単
位との合計が、熱可塑性共重合体(B)の70重量%以
上である事が好ましい。より好ましくは、80重量%以
上であり、さらに好ましくは90重量%以上であり、特
に好ましくは95重量%以上である。勿論、100重量
%としても良い。
【0076】本発明の熱可塑性共重合体(B)は、不飽
和ニトリル単位とスチレン系単位とを主成分(好ましく
は、不飽和ニトリル単位とスチレン系単位との合計が、
熱可塑性共重合体(B)の70重量%以上)として含む
事が特に好ましい。又、本発明の熱可塑性共重合体
(B)は、1×10以上5×10以下の重量平均分
子量を有する事が好ましい。
【0077】本発明の熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹
脂(B)との比率は、熱可塑性樹脂(A)10〜90重
量%に対して、熱可塑性樹脂(B)10〜90重量%の
割合で配合する事が好ましい。熱可塑性樹脂(A)40
〜85重量%に対して、熱可塑性樹脂(B)15〜60
重量%の割合で配合する事がより好ましい。熱可塑性樹
脂(A)50〜80重量%に対して、熱可塑性樹脂
(B)20〜50重量%の割合で配合する事がさらに好
ましく、熱可塑性樹脂(A)65〜75重量%に対し
て、熱可塑性樹脂(B)25〜35重量%の割合は特に
好ましい。熱可塑性樹脂(B)が上記範囲を逸脱する
と、延伸フィルムにした場合、平面方向または厚み方向
の位相差が大きくなる恐れがある。又、熱可塑性樹脂
(B)の配合率が多すぎると、得られるフィルムの透明
性が低下し易い。
【0078】本発明の熱可塑性樹脂(A)及び(B)を
上記割合で配合する事により、フィルムの平面方向及び
厚み方向の両方に於いて位相差が極めて小さい延伸フィ
ルムとする事が出来る。好ましい実施態様に於いて、熱
可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との和は100
重量%である。特に好ましい混合比は熱可塑性樹脂
(A)及び熱可塑性樹脂(B)の種類に依存する。一般
的には、使用する熱可塑性樹脂(B)及び(A)に含ま
れるフェニル基モル数Pに対する熱可塑性樹脂(A)及
び(B)に含まれるイミド基モル数Iの比(I/P比)
が0.7以上である事が好ましく、0.9以上である事
がより好ましく、さらにに好ましくは、1.0以上であ
る。又、2.9以下である事が好ましく、2.6以下で
ある事がより好ましく、さらに好ましくは2.4以下で
ある。
【0079】別の実施態様では、I/P比を1.3〜
2.0とする事が好ましく、1.5〜1.9とする事が
より好ましい。N−メチルマレイミドとイソブテンの交
互重合体を熱可塑性樹脂(A)として選択し、アクリロ
ニトリルとスチレンの共重合体を熱可塑性樹脂(B)と
して選択した場合の熱可塑性樹脂(A):熱可塑性樹脂
(B)の重量比は50:50〜80:20が好ましく、
65:35〜75:25がより好ましい。熱可塑性樹脂
(B)中のアクリロニトリル成分の量は20〜30重量
%が好ましく、25〜29重量%がより好ましい。上述
したような好ましい組成を適宣選択する事により、実質
的に複屈折を示さない延伸フィルムを得る事が出来る。
【0080】例えば、好ましい実施態様では、フィルム
の平面方向の位相差が10nm以下に制御する事が出
来、さらに好ましい実施態様では、6nm以下に制御す
る事が出来る。又、例えば、フィルム厚み方向の位相差
が50nm以下に制御する事が出来、より好ましい実施
態様では、20nm以下に制御する事が出来る。特に好
ましい実施態様では、10nm以下に制御する事が出来
る。
【0081】フィルムの平面方向の位相差が10nm以
下、且つフィルムの厚み方向の位相差が50nm以下で
ある場合、一般的には実質的に複屈折がないと評価する
事が出来る。又、上述したような好ましい組成を適宜選
択する事により、上記複屈折性能と同時に全光線透過率
が高く、且つ、ヘーズが低い光学用フィルムを得る事が
出来る。具体的には、例えば、好ましい実施態様では、
全光線透過率が85%以上のフィルムが容易に得られ、
より好ましい実施態様では、88%以上のフィルムが得
られ得る。又、好ましい実施態様では、ヘーズが1%以
下のフィルムが容易に得られ、より好ましい実施態様で
は、0.5%以下のフィルムが得られ得る。全光線透過
率が85%以上、且つ、ヘーズが1%以下であるフィル
ムであれば、各種光学用途の高性能フィルムとして使用
する事が出来る。
【0082】本発明の樹脂組成物は、必要に応じて、安
定剤、滑剤、可塑剤、紫外線吸収剤やフィラー等の公知
の添加剤やその他の樹脂を含有しても良い。尚、本明細
書中では、このような、熱可塑性樹脂(A)及び熱可塑
性樹脂(B)以外の樹脂を、「第3の樹脂」ともいう。
【0083】フィルムの機械的特性を向上させる為に可
塑剤や可撓性を有する高分子等を樹脂組成物に添加して
も良い。しかし、これらの材料を用いると、ガラス転移
温度が低下して耐熱性が損なわれる恐れがあり、或いは
透明性が損なわれる等の恐れがある。この為、これらの
可塑剤又は可撓性高分子を用いる場合、その添加量は、
フィルムの性能を妨げない量とするべきである。好まし
くは、樹脂組成物中の20重量%以下である。より好ま
しくは、10重量%以下であり、さらに好ましくは5重
量%以下である。熱可塑性樹脂(A)のイミド含有率が
高い場合、具体的には、例えば、熱可塑性樹脂(A)の
イミド含有率が40モル%以上であるような場合には、
得られるフィルムは硬く脆くなる傾向にある為、少量の
可塑剤を加えれば、フィルムの応力白化や裂けを防止す
る事が出来るので有効である。このような可塑剤として
は、従来公知の可塑剤が使用可能である。例えば、アジ
ピン酸ジ−n−デシル等の脂肪族二塩基酸系可塑剤やリ
ン酸トリブチル等のリン酸エステル系可塑剤等が例示さ
れ得る。
【0084】上記第3の樹脂とは、上記熱可塑性樹脂
(A)及び熱可塑性樹脂(B)以外の樹脂をいう。第3
の樹脂は熱可塑性樹脂であっても良く、熱硬化性樹脂で
あっても良い。好ましくは、熱可塑性樹脂である。又、
第3の樹脂は単独の樹脂であっても良く、又は、複数種
類の樹脂のブレンドであっても良い。
【0085】第3の樹脂を用いる場合の使用量は、樹脂
組成物中に使用される樹脂の合計、即ち、熱可塑性樹脂
(A)及び熱可塑性樹脂(B)並びに第3の樹脂の合計
量の内の30重量%以下である事が好ましく、より好ま
しくは20重量%以下であり、さらに好ましくは10重
量%以下である。又、使用される樹脂の合計量のうちの
1重量%以上である事が好ましく、より好ましくは2重
量%以上であり、さらに好ましくは3重量%以上であ
る。第3の樹脂が多すぎる場合には、熱可塑性樹脂
(A)及び熱可塑性樹脂(B)の性能が充分に発揮され
にくい。又、熱可塑性樹脂(A)及び熱可塑性樹脂
(B)との相溶性が低い樹脂を用いると、得られるフィ
ルムの光学的性能が低下し易い。第3の樹脂が少なすぎ
る場合には、第3の樹脂の添加効果が得られにくい。
【0086】尚、第3の樹脂を用いる場合であっても、
熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との配合比
は、第3の樹脂を用いない場合と同様に、前述した比率
である事が好ましい。
【0087】本発明の事前ブレンドで使用する好ましい
押出機は、単軸押出機、ベント式単軸押出機、ベント式
同方向回転噛合二軸押出機、ベント式同方向回転非噛合
二軸押出機、ベント式異方向回転噛合二軸押出機、ベン
ト式異方向回転非噛合二軸押出機、ベント式異方向回転
噛合斜行二軸押出機、多軸押出機が挙げられる。より好
ましくは、ベント式単軸押出機、ベント式同方向回転噛
合二軸押出機である。
【0088】本発明の事前ブレンド用単軸押出機で使用
する好ましいミキシング機構を有するスクリュは、ダル
メージスクリュ、マドックスクリュ、ダブルフライトス
クリュ、ユニメルトスクリュ、ピン付きスクリュが挙げ
られる。より好ましくは、ダルメージスクリュである。
ダルメージスクリュは、例えば、プラスチック加工技術
ハンドブック(高分子学会編:日刊工業新聞社発行)4
64〜465ページに記載のミキシングヘッドであるダ
ルメージを装着したミキシングスクリュである。マドッ
クスクリュは、例えば、プラスチック加工技術ハンドブ
ック(高分子学会編:日刊工業新聞社発行)464〜4
65ページに記載の、ミキシングヘッドであるマドック
を装着したミキシングスクリュである。ダブルフライト
スクリュは、例えば、プラスチック加工技術ハンドブッ
ク(高分子学会編:日刊工業新聞社発行)464〜46
5ページに記載の、主フライトと副フライトを有するス
クリュである。ミキシング機構を有する単軸押出機を使
用した事前ブレンドにより、ヘーズの極めて小さい、且
つ透明度の高い光学用フィルムが、軟化温度差が30℃
以上の2種類の熱可塑性樹脂から得られる。
【0089】本発明のフィルムを成形する方法として
は、溶融押出法が挙げられる。溶融押出法は、地球環境
上や作業環境上、或いは製造コストの観点から好まし
い。
【0090】好ましい実施形態に於いては、前記事前ブ
レンドした熱可塑性樹脂をフィルム化の前に予備乾燥し
ておく。予備乾燥は、例えば、原料をペレット等の形態
にして、熱風乾燥機等で行われる。予備乾燥は、押し出
される樹脂の発砲を防ぐ事が出来るので非常に有用であ
る。次に、上記熱可塑性樹脂は押出機に供給される。押
出機内で加熱溶融された熱可塑性樹脂は、ギヤポンプや
フィルターを通して、Tダイに供給される。ギヤポンプ
の使用は、樹脂の押出量の均一性を向上させ、厚みムラ
を低減させる効果が高く、非常に有用である。又、フィ
ルターの使用は、樹脂中の異物を除去し、欠陥の無い外
観に優れたフィルムを得るのに有用である。
【0091】さらに好ましい実施態様に於いては、Tダ
イから押し出されるシート状の溶融樹脂を2つの冷却ド
ラムで挟み込んで冷却し、光学用フィルムが成膜され
る。2つの冷却ドラムの内、一方が、表面が平滑な剛体
性の金属ドラムであり、もう一方が、表面が平滑な弾性
変形可能な金属製弾性外筒を備えたフレキシブルドラム
であるのが特に好ましい。剛体性のドラムとフレキシブ
ルなドラムとで、Tダイから押し出されるシート状の溶
融樹脂を挟み込んで冷却して成膜する事により、表面の
微小な凹凸やダイライン等が矯正されて、より表面の平
滑な、厚みむらが5μm以下であるフィルムを得る事が
出来るので特に有用である。
【0092】尚、冷却ドラムは、「タッチロール」或い
は「冷却ロール」と呼ばれる事があるが、本明細書中に
於ける用語「冷却ドラム」とは、これらのロールを包含
する。Tダイから押し出されるシート状の溶融樹脂を剛
体性のドラムとフレキシブルなドラムとで挟み込みなが
ら冷却し、フィルムを成形する場合、一方のドラムが弾
性変形可能であったとしても、何れのドラム表面も金属
である為に、薄いフィルムを成形する場合、ドラムの面
同士が接触してドラム外面に傷がつき易い、或いは、ド
ラムそのものが破損し易い。従って、成形するフィルム
の厚みは10μm以上である事が好ましく、50μm以
上である事がより好ましく、さらに好ましくは80μm
以上、特に好ましくは100μm以上である。
【0093】又、Tダイから押し出されるシート状の溶
融樹脂を剛体性のドラムとフレキシブルなドラムとで挟
み込みながら冷却し、フィルムを成形する場合、フィル
ムが厚いと、フィルムの冷却が不均一になり易く、光学
的特性が不均一になり易い。従って、フィルムの厚みは
200μm以下である事が好ましく、さらに好ましく
は、170μm以下である。
【0094】本発明の光学用フィルムは、そのまま最終
製品として各種用途に使用する事が出来る。或いは各種
加工を行って、種々の用途に使用出来る。特に優れた光
学的均質性、透明性、低複屈折性等を利用して光学的等
方フィルム、偏光子保護フィルムや透明導電フィルム等
液晶表示装置周辺等の公知の光学的用途に好適に用いる
事が出来る。
【0095】本発明により得られた光学用フィルムは、
必要によりフィルムの片面或いは両面に表面処理を行う
事が出来る。表面処理方法としては、例えば、コロナ処
理、プラズマ処理、紫外線照射及びアルカリ処理等が挙
げられる。特に、フィルム表面にコーティング加工等の
表面加工が施される場合や、粘着剤により別のフィルム
がラミネートされる場合には、相互の密着性を上げる為
の手段として、フィルムの表面処理を行う事が好まし
い。コロナ処理が特に好適な方法である。好ましい表面
処理は、表面張力が50dyn/cm以上となる処理で
ある。上限は特に定められないが、表面処理の為の設備
等の点から、表面張力が80dyn/cm以下となる処
理である事がより好ましい。
【0096】又、本発明により得られた光学用フィルム
の表面には、必要に応じハードコート層等のコーティン
グ層を形成する事が出来る。又、本発明の光学用フィル
ムは、コーティング層を介して、又は、介さずに、スパ
ッタリング法等によりインジウムスズ酸化物系等の透明
導電層を形成する事が出来、プラスチック液晶表示装置
の電極基板やタッチパネルの電極基板として用いる事も
出来る。
【0097】本発明により得られた光学用フィルムは、
偏光子に貼り合わせて使用する事が出来る。即ち、偏光
子保護フィルムとして使用する事が出来る。ここで、偏
光子としては、従来公知の任意の偏光子が使用可能であ
る。具体的には、例えば、延伸されたポリビニルアルコ
ールにヨウ素を含有させて偏光子を得る事が出来る。こ
のような偏光子に本発明のフィルムを偏光子保護フィル
ムとして貼合して偏光板とする事が出来る。
【0098】[実施例]以下、本発明を実施例にて具体
的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。フィルムの各物性値は以下のようにして測定
した。
【0099】ヘーズ JIS K7105−1981の6.4記載の方法によ
り、日本電色工業(株)製濁度計NDH−300Aを用
いて測定した。
【0100】全光線透過率 JIS K7105−1981の5.5記載の方法によ
り、日本電色工業(株)製濁度計NDH−300Aを用
いて測定した。
【0101】位相差 平面方向の位相差は、オーク製作所(株)顕微偏光分光
光度計TFM−120AFTを用いて、測定波長51
4.5nmで測定した。又、厚み方向の位相差は、上記
装置を用いて514.5nmの測定波長で位相差の角度
依存性を測定し、nx、ny、nzを求め、別途フィル
ム厚みを測定し、下記式を用いて厚み方向の位相差を計
算した。
【0102】[厚み方向の位相差]=|(nx+ny)
/2−nz|×d
【0103】又、フィルム表面性評価の一つとして、1
00cmの大きさのフィルムに於ける0.01mm
以上の大きさの未溶融物数をオムロン(株)製マイクロ
ハイスコープVC−M250ZCを用いて測定した。
【0104】(実施例1)イソブテンとN−メチルマレ
イミドから成る交互共重合体(N−メチルマレイミド含
量50モル%、軟化温度150℃)65重量部と、アク
リルニトリルの含量が27重量%であるアクリルニトリ
ル・スチレン共重合体(軟化温度115℃)35重量部
を40mmベント式単軸押出機(スクリュ:ダルメージ
スクリュ)にて事前ブレンドして事前ブレンド樹脂を得
た。この事前ブレンド樹脂を、100℃で5時間乾燥
後、40mm単軸押出機と400mm幅のTダイを用い
て270℃で押出し、シート状の溶融樹脂を冷却ドラム
で冷却して幅約300mm、厚み150μmのフィルム
を得た。このフィルムのヘーズは0.30%、全光線透
過率は92.0%、平面方向の位相差は2nm、厚み方
向の位相差は3nmであった。又、フィルム内の未溶融
物は0個/0.01mmであり、フィルム表面は平滑
であった。
【0105】(実施例2)事前ブレンドする押出機にベ
ント式同方向回転噛合二軸押出機を使用した以外は実施
例1と同様に実施した。得られたフィルムのヘーズは
0.40%、全光線透過率は91.5%、平面方向の位
相差は2nm、厚み方向の位相差は3nmであった。
又、フィルム内の未溶融物は0個/0.01mmであ
り、フィルム表面は平滑であった。
【0106】(比較例1)事前ブレンドせず、2種類の
樹脂を40mm単軸押出機へ供給してフィルム化した以
外は実施例1と同様に実施した。得られたフィルムのヘ
ーズは10.00%、全光線透過率は80.0%、平面
方向の位相差は2nm、厚み方向の位相差は3nmであ
った。又、フィルム内の未溶融物は30個/0.01m
であり、フィルム表面には多数凹凸があった。
【0107】
【発明の効果】本発明においては、軟化温度差が30℃
以上の二種類の熱可塑性樹脂を事前ブレンドして事前ブ
レンド樹脂を得て、この事前ブレンド樹脂をフィルム化
フィルム化する事により、透明性及び表面平滑性等光学
特性が極めて良好な光学用フィルムを製造出来る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 C08J 5/18 4J002 C08L 35/00 C08L 35/00 G02B 1/04 G02B 1/04 5/30 5/30 G02F 1/1335 G02F 1/1335 //(C08L 35/00 C08L 25:12 25:12) B29K 101:12 B29K 101:12 (72)発明者 高野尾 豊 滋賀県大津市堅田1−2−54 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BA27 BB18 BB22 BB43 BB51 BC14 BC22 2H091 FA08X FA08Z GA01 GA16 LA16 4F070 AA12 AA18 AA34 AA35 AB09 FA03 FB06 FC05 FC06 4F071 AA14X AA22X AA34X AA36X AA76 AF29 AF30 AH19 BB06 BC01 4F201 AG01 AH73 BA01 BK13 BK25 BK26 BK49 4J002 AB01W AB01X BC03W BC03X BC06W BC06X BD03W BD03X BG06W BG06X BH02W BH02X BK00W BK00X CG00W CG00X CN03W CN03X GP00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化温度差が30℃以上の2種類の熱可
    塑性樹脂をブレンドして事前ブレンド樹脂を得るステッ
    プと、該事前ブレンド樹脂をフィルム化するステップと
    を含む光学用フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記事前ブレンド樹脂を得るステップが
    単軸押出機を用いてなされる請求項1記載の光学用フィ
    ルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記事前ブレンド樹脂を得るステップが
    二軸押出機を用いてなされる請求項1記載の光学用フィ
    ルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記単軸押出機のスクリュが、ミキシン
    グ機構を有する事を特徴とする請求項2記載の光学用フ
    ィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 溶融押出法によりフィルム化する請求項
    1乃至4のいずれかに記載の光学用フィルムの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記二種類の熱可塑性樹脂が、側鎖に置
    換又は非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂(A)、及
    び、側鎖に置換又は非置換フェニル基、及びニトリル基
    を有する熱可塑性樹脂(B)である事を特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の光学用フィルムの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂(A)が、式(1) 【化1】 (式(1)に於いて、R1 、R2及びR3 は、それぞれ
    独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
    で表される繰り返し単位及び式(2) 【化2】 (式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数1〜18のア
    ルキル基、又は炭素数3〜12のシクロアルキル基を示
    す。)で表される繰り返し単位を有し、ここで、式
    (1)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹脂(A)
    の総繰り返し単位を基準として30〜80モル%であ
    り、式(2)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹脂
    (A)の総繰り返し単位を基準として70〜20モル%
    であり、前記熱可塑性樹脂(B)が、式(3) 【化3】 (式(3)に於いて、R及びRは、それぞれ独立
    に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で
    表される繰り返し単位及び式(4) 【化4】 (式(4)に於いて、R及びRは、それぞれ独立
    に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R
    は、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン基、
    水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示す。)で
    表される繰り返し単位を有し、該熱可塑性樹脂(B)の
    総繰り返し単位を基準として式(3)の繰り返し単位の
    含有率が20〜50重量%であり、式(4)の繰り返し
    単位の含有率が50〜80重量%であり、該熱可塑性樹
    脂(A)の量と該熱可塑性樹脂(B)の量との合計を基
    準として、前記樹脂組成物中に於ける該熱可塑性樹脂
    (A)の含有率が50〜80重量%、且つ熱可塑性樹脂
    (B)の含有率が20〜50重量%である事を特徴とす
    る請求項6記載の光学用フィルムの製造方法。
JP2001141672A 2001-05-11 2001-05-11 光学用フィルムの製造方法 Withdrawn JP2002332361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141672A JP2002332361A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 光学用フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141672A JP2002332361A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 光学用フィルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002332361A true JP2002332361A (ja) 2002-11-22

Family

ID=18988090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001141672A Withdrawn JP2002332361A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 光学用フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002332361A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006073102A1 (ja) * 2005-01-05 2008-06-12 Jsr株式会社 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよびフィルム製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006073102A1 (ja) * 2005-01-05 2008-06-12 Jsr株式会社 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよびフィルム製造方法
JP5407108B2 (ja) * 2005-01-05 2014-02-05 Jsr株式会社 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよびフィルム製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100420201B1 (ko) 투명필름
JP5750474B2 (ja) イミド樹脂、並びにその製造方法及び利用
JP6731913B2 (ja) 樹脂組成物およびフィルム
WO2014002491A1 (ja) 非複屈折性樹脂材料、およびフィルム
JP6637313B2 (ja) 光学用樹脂組成物、およびフィルム
JP2015214713A (ja) 樹脂組成物、およびそのフィルム
JP2002328233A (ja) 透明フィルム
JP2004045893A (ja) 透明フィルム、偏光子保護フィルム、および偏光板
JP2010254742A (ja) 光学フィルム
JP2015111266A (ja) 光学樹脂材料および光学フィルム
US10174191B2 (en) Resin material and film thereof
JP5724360B2 (ja) 光学薄膜
JP4733276B2 (ja) 光学用フィルムの製造方法
JP2002293956A (ja) 透明フィルム
JP2002338703A (ja) 透明フィルム
JP2010261025A (ja) 樹脂組成物及びその製造方法、成型体、フィルム、光学用フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板
JP2003026942A (ja) 樹脂組成物
JP2002332361A (ja) 光学用フィルムの製造方法
JP5322492B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、光学用フィルム及び偏光板
JP5463020B2 (ja) 液晶パネル及び液晶表示装置
JP2003026944A (ja) 樹脂組成物及び光学用フィルム
JP2002328232A (ja) フィルム、偏光子保護フィルムおよび偏光板
JP2004107371A (ja) 樹脂組成物及び光学用フィルム
JP2002331576A (ja) 光学用フィルム
JP2002341137A (ja) 光学フィルム、偏光子保護フィルムおよび偏光板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805