JP2002331756A - 印刷用紙、印刷物及び印刷システム - Google Patents

印刷用紙、印刷物及び印刷システム

Info

Publication number
JP2002331756A
JP2002331756A JP2001141544A JP2001141544A JP2002331756A JP 2002331756 A JP2002331756 A JP 2002331756A JP 2001141544 A JP2001141544 A JP 2001141544A JP 2001141544 A JP2001141544 A JP 2001141544A JP 2002331756 A JP2002331756 A JP 2002331756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
image forming
thermal head
paper
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001141544A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Sugawara
達夫 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2001141544A priority Critical patent/JP2002331756A/ja
Publication of JP2002331756A publication Critical patent/JP2002331756A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用用紙と専用プリンタがあれば容易に作成
でき、特殊な器具を使用することなく容易に複写物を判
別できると共に、印刷用紙の管理さえ行えば容易に偽造
防止を図ることができる印刷用紙、印刷物及び印刷シス
テムを提供する。 【解決手段】 用紙基体(2)と、熱転写処理により印
刷画像(12)が形成される印刷画像形成体(3)との
間に、熱転写処理では変化を生じることなく、印刷画像
形成体を通した加熱処理により体積が増加する感熱発色
層(4)を備えて印刷用紙(1)を構成し、印刷処理後
に感熱発色層(4)を加熱して透画像(11)を形成し
て印刷物(10)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷用紙、印刷物及
び印刷システムに係り、特に印刷画像を形成できるとと
もに、複写物に現れないすかし画像を形成することがで
き、偽造防止性に優れた印刷用紙、印刷物及び印刷シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物として複写物に再現されな
い画像を形成する偽造防止手段が多種提案されている。
提案されている手段は、複写機では再現できない細密文
字を印刷する、印刷用紙にすかし模様を入れる、赤外線
や紫外線に感応して可視光を発生する特殊なインキで画
像を印刷する、印刷面にホログラムを設ける等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
偽造防止手段にあっては、特殊なインキや設備を使用し
なければならないし、偽造物の検出に特別な機器を必要
とする。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みなされた
ものであって、容易に作成でき、特殊な器具を使用する
ことなく容易に複写物を判別できる印刷用紙、印刷物及
び印刷システムを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙基体と、
画像形成処理により印刷画像が形成される印刷画像形成
体との間に、前記画像形成処理では変化を生じることな
く、所定温度に至るまでの加熱処理により発色する感熱
発色層を形成した印刷用紙、印刷物及び印刷システムに
係るものである。
【0006】本発明に係る印刷用紙は、用紙基体と、画
像形成処理により印刷画像が形成される印刷画像形成体
との間に、前記画像形成処理では変化を生じることな
く、所定温度に至るまでの加熱処理により発色する感熱
発色層を形成した印刷用紙である。
【0007】本発明に係る印刷用紙によれば、感熱発色
層は、画像形成処理では何の変化も生じないが、加熱処
理により発色する。従って、所定の模様等のパターンで
感熱発色層を加熱処理することにより、印刷後において
印刷物の基体と印刷画像形成対との間に所定パターンの
透画像を形成することができ、この透画像は容易に判別
できるが、複写などの処理では複製できず本発明に係る
用紙を使用しない限り容易には作成できない。
【0008】本発明に係る印刷用紙は、感熱発色層は、
ロイコ系発色剤を含有するものである。
【0009】前記印刷用紙によれば、ロイコ系発色剤は
加熱により発色して印刷後の印刷物の基体と印刷画像形
成対との間に所定パターンの透画像を形成することがで
きる。
【0010】また、本発明に係る印刷用紙は、印刷画像
形成体には熱転写方式により印刷画像が形成されるもの
である。
【0011】前記印刷用紙によれば、印刷画形成層に
は、熱転写方式により印刷画像が形成されるから、熱ヘ
ッドの印刷用紙への熱転写印刷と感熱発色層への加熱と
を同一の熱ヘッドの加熱制御を変更して行うことで実現
できる。
【0012】本発明に係る印刷物は、用紙基体と、画像
形成処理により印刷画像が形成された印刷画像形成体と
の間に、所定温度に至るまでの加熱処理により発色した
透画像が形成された感熱発色層を備えたものである。
【0013】前記印刷物によれば、印刷物の画像形成体
表面には所定の画像が印刷されていると共に感熱発色層
には所定のパターンで透画像が形成されているから、印
刷物の透画像を肉眼で透かして確認することにより容易
に真贋を判定できる他、この透画像は通常の複写機では
複写することができず印刷物の偽造を容易に防止でき
る。
【0014】また、本発明に係る印刷物は、感熱発色層
は、ロイコ系発色剤を含有するものである。
【0015】前記印刷物によれば、ロイコ系発色剤が加
熱により発色して印刷物の基体と印刷画像形成体との間
に所定パターンの透画像が形成されている。
【0016】また、本発明に係る印刷物は、印刷画像形
成体には熱転写方式により印刷画像が形成されたもので
ある。
【0017】前記印刷物によれば、印刷物の印刷画像形
成体の表面には熱転写方式により印刷画像が形成され
る。この印刷画像は、熱転写インキを熱転写ヘッドで加
熱することにより印刷される。この印刷画像と同様に感
熱発色層も熱転写ヘッドで加熱することにより透画像を
形成することができる。
【0018】本発明に係る印刷システムは、用紙基体
と、画像形成処理により印刷画像が形成され印刷画像形
成体との間に、前記画像形成処理では変化を生じること
なく、所定温度に至るまでの加熱処理により色が変化す
る感熱発色層を備えた印刷用紙、及び、前記印刷画像形
成体に画像を印刷する印刷処理手段と、前記感熱発色層
に所定のパターンにわたって発色させる加熱手段とを備
えた印刷機からなり、印刷物を作成する印刷システムで
ある。
【0019】前記印刷システムによれば、感熱発色層を
備えた印刷用紙及びこの印刷用紙の印刷画像形成体に印
刷処理手段と加熱手段とを備えた印刷機からなるから、
通常の印刷処理手段の他に透画像形成用の加熱手段を設
けた印刷機で、通常の印刷と偽造防止のための透画像を
形成できる。
【0020】また、本発明に係る印刷システムは、前記
印刷機は、印刷画像形成体に熱転写インキリボンを接触
させた状態で熱転写方式により印刷画像を形成するのに
充分であり、かつ、前記感熱発色層を発色させるのには
不充分である程度の加熱を行う印刷用熱ヘッドと、前記
印刷画像形成体に熱転写インキリボンを接触させない状
態で、前記感熱発色層に発色を生じさせるのに充分な加
熱処理を行う透形成用熱ヘッドとを備えたものである。
【0021】前記印刷システムによれば、印刷装置に
は、熱ヘッドとして印字を行うのに必要最小限の加熱を
行う印刷用熱ヘッドと透画像形成をおこさせるのに充分
な透形成用熱ヘッドと設けているため、印刷用熱ヘッド
で印刷をしたときには感熱発色層には何の影響も与える
ことなく印刷ができ、透形成用熱ヘッドで加熱したとき
にだけ感熱発色層を発色させることができる。
【0022】また、本発明に係る印刷システムは、前記
印刷機の印刷用熱ヘッドと、透形成用熱ヘッドとは1つ
の熱ヘッドで構成されており、熱ヘッドの加熱状態を印
刷用熱ヘッド状態と、透形成用熱ヘッドの2状態に変化
させる制御手段を備えたものである。
【0023】前記印刷システムによれば、1つの熱ヘッ
ドの状態を変化させることにより印刷用紙への通常の印
刷と透画像形成とを行うことができる印刷システムを構
築できる。
【0024】さらに、本発明に係る印刷システムは、前
記制御手段は熱ヘッドへの印加電力を変化させるもので
ある。
【0025】前記印刷システムによれば、印刷機の熱ヘ
ッドへの印加電力を変更することにより印刷と透画像形
成を行うことができる印刷システムを構築できる。
【0026】本発明に係る印刷システムは、前記制御手
段は熱ヘッドの印字用紙に対する移動速度を変化させる
ものである。
【0027】前記印刷システムによれば、印刷機の熱ヘ
ッドの印字用紙に対する移動速度を変更する制御を行う
ことにより印刷と透画像形成を行うことができる印刷シ
ステムを構築できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る印刷用紙、印刷
物及び印刷システムの実施の形態を図面に基づいて説明
する。本例では、熱転写インキを印刷用紙に熱ヘッドで
転写して印刷を行う場合を例として説明する。
【0029】本例に係る印刷用紙1は、図1及び図2に
示すように用紙基体2と、印刷画像形成体3と、これら
の間に形成される感熱発色層4の3層からなる。用紙基
体2は通常のパルプから形成される紙材、合成樹脂から
なる合成紙を使用することができる。また、印刷時に印
刷用紙に当接する熱ヘッドが硬質であることから、用紙
基体2は若干の弾力性を備えるとよい。
【0030】本例では、用紙基体2の一面側には印刷画
像が形成される印刷画像形成体3が感熱発色層4を介し
て層形成されている。この印刷画像形成体3は、その表
面が熱転写されるインキの吸収性、発色性その他の相性
に応じて適切な性質を有する素材が選択され、またその
表面処理がなされている。
【0031】本例で使用されている感熱発色層4は、画
像形成処理である熱転写処理では変化を生じることがな
く、所定の発色温度に至るまでの加熱処理により染料が
例えば無色から黒色に発色するものである。
【0032】この感熱発色層4は、感熱性の発色剤を合
成樹脂製コート材に混練したものを用紙基体に塗布して
形成されている。上記印刷画像形成体3は、この感熱発
色層4を用紙基体2にコートされた状態で貼り付けら
れ、全体として一枚の印刷用紙1が形成される。
【0033】本例に使用する感熱性の発色剤としてはロ
イコ染料を使用することができる。このロイコ染料は感
熱性の発色剤として一般的なものであるが、印刷画像形
成体3への熱転写における熱ヘッドでの過熱では発色し
ない特性のものが選択される。
【0034】本例に係る印刷用紙1を用いて印刷物10
を作成するには、まず通常の熱転写方式の印刷により、
画像形成面に熱転写インキで印刷画像12を形成する。
この際、熱ヘッドでインキ転写用の加熱処理が行われる
が、この印刷用の加熱処理では感熱発色層4には熱によ
る変化は生じない。
【0035】即ち、本例では、熱転写インキの転写温度
は感熱発色層4の発色温度よりも低く設定されているた
め、印刷時の熱ヘッドの加熱温度は前記発色温度より低
く設定されている。なお、熱転写インキの転写温度が感
熱発色層4の発色温度と同等か高い場合であっても、感
熱発色層4は、印刷画像形成体3を介して加熱されるた
め、発色温度までは加熱されないようにすることができ
る。
【0036】次に、所定のパターンに従って透画像形成
用の熱ヘッドで、印刷用紙1を印刷画像形成体3側から
加熱する。この加熱により、感熱発色層4は発色温度ま
で加熱され、発色する。印刷用紙1にはその表面に、図
3及び図4(1)に示すように、先ほど印刷された印刷
画像12が現れる他、。これにより本発明に係る印刷物
10が形成される。
【0037】このような印刷物10にあっては、図3及
び図4(1)に示すように、印刷物10の印刷画像形成
体3側の表面には、転写されたインキにより印刷画像1
2が形成されている。そして、感熱発色層4は発色部4
aと非発色部4bとが形成され、印刷物10のには、そ
の基体2と印刷画像形成体3との間に所定のパターンの
透画像11が現れる。
【0038】このような透画像11は、図3に示すよう
に、印刷物を透かしてみればその模様を確認できるが、
この印刷物の複写物にはこの透画像を再現できない。こ
のため、真性物と、複写物の区別が容易にできる。ま
た、この透画像11は通常の印刷用紙では再現すること
ができないため、この印刷用紙の管理を行えば印刷物の
偽造を防止できる。
【0039】次に、本発明に係る印刷システムに使用す
る印刷機20について説明する。本例に係る印刷機20
は、偽造防止を行わない通常の印刷モード23及び偽造
防止処理が施された印刷物を印刷する偽造防止モード2
4に切替えるモード切替え手段21と、モード切替え手
段21切替え操作に従って印刷機構部30の動作の切替
え制御を行う制御部22とを備えてなる。本例の印刷機
構部30は通常熱転写プリンタに用いられるキャリッジ
31、熱ヘッド32、紙送りローラ33及びプラテンロ
ーラ34を備える。
【0040】本例では、制御部22は、熱転写プリンタ
に使用する一つの熱ヘッド32を印刷用熱ヘッド状態
と、感熱発色層4を加熱できる透画像形成用熱ヘッド状
態の2状態に変化させて駆動する。
【0041】また、本例では、制御部22は、通常の印
刷時にはキャリッジ31で所定色の印刷用インキカセッ
ト(図示していない)を熱ヘッド32の位置に配置し
て、熱ヘッド32を駆動しつつ、紙送りローラ33及び
プラテンローラ34を回転駆動する。また、偽造防止モ
ードでは、すでに印刷された画像を熱ヘッドの高温の駆
動から保護する透画像形成用カセットをキャリッジで熱
ヘッドの位置に配置するようにしている。
【0042】本例に係る印刷機は、モード切替え手段で
通常印刷モードが選択された場合にあっては、従来から
知られた熱転写プリンタとして動作する。即ち、フルカ
ラー印刷であれば、イエロー(Y)、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、ブラック(K)のうち必要なカセットを
用いて印刷を行う。
【0043】本例に係るプリンタのモード切替え手段で
偽造防止モードが選択されたときには、先ず従来から知
られた熱転写プリンタとして動作する。即ち、フルカラ
ー印刷であれば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クのうち必要なカセットを選択して(ST1)キャリッ
ジで熱ヘッドでの印刷可能な位置に配置して熱転写印刷
(ST2)を全ての色の印刷が終了するまで行う(ST
3)。このとき熱ヘッドには図4(2)に示すように、
電圧V1が印刷されるべき印刷画像12に対応して印加
される。
【0044】通常の印刷が終了すると、上述した透画像
形成用カセットを選択して(ST4)キャリッジで熱ヘ
ッドでの印刷可能な位置に配置し透画像形成用加熱を行
う(ST5)。このとき熱ヘッドには図4(3)に示す
ように、感熱発色層4を発色させるのに充分な加熱が行
える電圧V2(V2>V1)形成されるべき透画像11に
対応して印加される。
【0045】尚、本発明に係る印刷用紙、印刷物及び印
刷システムは、上記した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0046】即ち、上記例では、印刷方式は熱転写方式
としたが、これに限定されるものではなく、熱昇華方式
であってもよいし、透画像形成用の専用熱ヘッドを設け
るのであれば、印刷は熱ヘッドによらないインクジェッ
ト方式、電子写真方式等の方式であってもよい。又、上
記例では熱ヘッドの温度制御は熱ヘッドへの印加電力と
して印加電圧を高低制御するものとしたが、これは熱ヘ
ッドへの印加電圧によるものでなくても、印加電圧パル
ス幅制御等他の方式であってもよいし、ヘッドの移動速
度を制御するようにしてもよい。さらに、上記例では、
発色感熱層にはロイコ系発色剤を使用したものを示した
が、加熱により発色する材料であれば、他の材料を使用
することができることはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の印刷用
紙、印刷物及び印刷システムによれば、偽造を防止でき
る印刷物を容易に作成でき、特殊な器具を使用すること
なく容易に複写物を判別できるという優れた効果を奏し
得る。
【0048】即ち、本発明に係る印刷用紙によれば、感
熱発色層は、画像形成処理では何の変化も生じないが、
加熱処理により色が変化するから、所定の模様等のパタ
ーンで感熱発色層を加熱処理することにより、印刷後に
おいて印刷物に所定パターンの透画像を形成することが
でき、この透画像は容易に判別できるが、複写などの処
理では複製できず本発明に係る用紙を使用しない限り容
易には作成できない。
【0049】また、本発明に係る印刷用紙によれば、ロ
イコ系発色剤は加熱により発色して印刷後の印刷物の基
体と印刷画像形成対との間に所定パターンの透画像を形
成することができる。このロイコ系発色剤は、市販品と
して多様な特性のものを容易に入手することができるこ
とから、感熱発色層に使用するのに適した特性の発色剤
を入手しやすく印刷用紙を容易に作成できる。
【0050】さらに、本発明に係る印刷用紙によれば、
印刷画形成層には、熱転写方式により印刷画像が形成さ
れるから、印刷用紙への熱転写印刷と感熱発色層への加
熱とを同一の熱ヘッドの加熱制御を変更して行うことで
実現できる。
【0051】本発明に係る印刷物によれば、印刷物には
所定の画像が印刷されていると共に透画像が形成されて
いるから、印刷物の透画像を肉眼で透かして確認するこ
とにより容易に真贋を判定できる他、この透画像は通常
の複写機では複写することができず印刷物の偽造を容易
に防止できる。
【0052】また、本発明に係る印刷物によれば、感熱
発色層はロイコ系発色剤は加熱により発色して印刷後の
印刷物の基体と印刷画像形成対との間に所定パターンの
透画像を形成することができる。このロイコ系発色剤
は、市販品として多様な特性のものを容易に入手するこ
とができることから、感熱発色層に使用するのに適した
特性の発色剤を入手しやすく印刷物を容易に作成でき
る。
【0053】さらに、本発明に係る印刷物によれば、印
刷物には、熱転写方式により印刷画像が形成されるか
ら、印刷用紙への熱転写印刷と感熱発色層への加熱とを
同一の熱ヘッドの加熱制御を変更して行うことで実現で
きる。
【0054】本発明に係る印刷システムによれば、印刷
システムは、感熱発色層を備えた印刷用紙及びこの印刷
用紙の印刷画像形成体に印刷処理手段と加熱手段とを備
えた印刷機からなるので、一台の印刷機で容易に印刷用
紙に通常の印刷と偽造防止のための透画像の形成とがで
きる。
【0055】また、本発明に係る印刷システムによれ
ば、印刷装置には、熱ヘッドとして印字を行うのに必要
最小限の加熱を行う印刷用熱ヘッドと発色をおこさせる
のに充分な透画像形成用熱ヘッドと設けているため、印
刷用熱ヘッドで印刷をしたときには感熱発色層には何の
影響も与えることなく印刷ができ、透画像形成用熱ヘッ
ドで加熱したときにだけに透画像を形成することができ
る。
【0056】さらに、本発明に係る印刷システムによれ
ば、用紙への印刷用と透画像形成用熱ヘッドとを1つの
ものとすることができ、印刷機の機械的構成を単純化で
きる。
【0057】さらにまた、本発明に係る印刷システムに
よれば、印刷機の熱ヘッドへの印加電力を変更するだ
け、用紙への印刷用と透画像形成用熱ヘッドとを1つの
ものとすることができ、印刷機の機械的構成を単純化で
きる。
【0058】そして、本発明に係る印刷システムによれ
ば、印刷機の熱ヘッドの印字用紙に対する移動速度を変
更する制御を行うだけで、用紙への印刷用と透画像形成
用熱ヘッドとを1つのものとすることができ、印刷機の
機械的構成を単純化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷用紙の構造を示
す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷物を示す斜視図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷用紙の構造を示
す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷物の構造を示す
断面図を熱ヘッドへの印加電圧と共に示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷システムに使用
する印刷機の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示した印刷機の作動を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 印刷用紙 2 用紙基体 3 印刷画像形成体 4 感熱発色層 4a 発色部 4b 非発色部分 5 マイクロカプセル 10 印刷物 11 透画像 12 印刷画像 20 印刷機 21 制御手段 22 制御部 30 印刷機構部 31 キャリッジ 32 熱ヘッド 33 ローラ 34 プラテンローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月8日(2001.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷用紙の構造を示
す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷用紙の構造を示
す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷物を示す斜視図
である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷物の構造を示す
断面図を熱ヘッドへの印加電圧と共に示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷システムに使用
する印刷機の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示した印刷機の作動を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】 1 印刷用紙 2 用紙基体 3 印刷画像形成体 4 感熱発色層 4a 発色部 4b 非発色部分 5 マイクロカプセル 10 印刷物 11 透画像 12 印刷画像 20 印刷機 21 制御手段 22 制御部 30 印刷機構部 31 キャリッジ 32 熱ヘッド 33 ローラ 34 プラテンローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/18 Z Fターム(参考) 2C005 HA04 JB04 JC01 KA24 KA40 KA57 2H026 AA07 AA28 BB01 FF01 2H111 AA33 BA38 4L055 AG34 AG35 AG99 AH03 AH50 AJ01 GA12 GA13 GA45

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙基体と、画像形成処理により印刷画
    像が形成される印刷画像形成体との間に、前記画像形成
    処理では変化を生じることなく、所定温度に至るまでの
    加熱処理により発色する感熱発色層を形成した印刷用
    紙。
  2. 【請求項2】 感熱発色層は、ロイコ系発色剤を含有す
    るものである請求項1に記載の印刷用紙。
  3. 【請求項3】 印刷画像形成体には熱転写方式により印
    刷画像が形成される求項1又は請求項2に記載の印刷用
    紙。
  4. 【請求項4】 用紙基体と、画像形成処理により印刷画
    像が形成された印刷画像形成体との間に、所定温度に至
    るまでの加熱処理により発色した透画像が形成された感
    熱発色層を備えた印刷物。
  5. 【請求項5】 感熱発色層は、ロイコ系発色剤を含有す
    る請求項4に記載の印刷物。
  6. 【請求項6】 印刷画像形成体には熱転写方式により印
    刷画像が形成された請求項4又は請求項5に記載の印刷
    物。
  7. 【請求項7】 用紙基体と、画像形成処理により印刷画
    像が形成され印刷画像形成体との間に、前記画像形成処
    理では変化を生じることなく、所定温度に至るまでの加
    熱処理により発色する感熱発色層を備えた印刷用紙、及
    び、 前記印刷画像形成体に画像を印刷する印刷処理手段と、
    前記感熱発色層に所定のパターンにわたって発色させる
    透形成加熱手段とを備えた印刷物を作成する印刷機から
    なる印刷システム。
  8. 【請求項8】 前記印刷機は、印刷画像形成体に熱転写
    インキリボンを接触させた状態で熱転写方式により印刷
    画像を形成するのに充分であり、かつ、前記感熱発色層
    を発色させるのには不充分である加熱を行う印刷用熱ヘ
    ッドと、 前記印刷画像形成体に熱転写インキリボンを接触させな
    い状態で、前記感熱発色層を発色させるのに充分な加熱
    処理を行う行う透形成用ヘッドとを備えた請求項7に記
    載の印刷システム。
  9. 【請求項9】 前記印刷機の印刷用熱ヘッドと、透形成
    用ヘッドとは1つの熱ヘッドで構成されており、熱ヘッ
    ドの加熱状態を印刷用熱ヘッド状態と、透画像形成用熱
    ヘッド状態の2状態に変化させる制御手段を備えた請求
    項7に記載の印刷システム。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は熱ヘッドへの印加電力
    を変化させる請求項9に記載の印刷システム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、熱ヘッドの印字用紙
    に対する移動速度を変化させる請求項9に記載の印刷シ
    ステム。
JP2001141544A 2001-05-11 2001-05-11 印刷用紙、印刷物及び印刷システム Withdrawn JP2002331756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141544A JP2002331756A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷用紙、印刷物及び印刷システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141544A JP2002331756A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷用紙、印刷物及び印刷システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002331756A true JP2002331756A (ja) 2002-11-19

Family

ID=18987987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001141544A Withdrawn JP2002331756A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷用紙、印刷物及び印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002331756A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103750721A (zh) * 2014-01-29 2014-04-30 美可达电子影像有限公司 一种热转印智能窗帘和制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103750721A (zh) * 2014-01-29 2014-04-30 美可达电子影像有限公司 一种热转印智能窗帘和制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1136276B1 (en) Thermal transfer method and apparatus therefor
EP1013463B1 (en) Information recording medium and information recording apparatus
JP2000108491A (ja) 認証印を有するレシ―バ
US6054246A (en) Heat and radiation-sensitive imaging medium, and processes for use thereof
JP2008155455A (ja) 熱転写印刷方法及び熱転写印刷システム
JP2002331756A (ja) 印刷用紙、印刷物及び印刷システム
JP4483748B2 (ja) 画像形成体
JP2007144693A (ja) インクリボン、プリント用紙、昇華型熱転写プリンタ、およびプリント制御方法
JP2002331765A (ja) 印刷用紙、印刷物及び印刷システム
JP2007069508A (ja) インクシート及びインクシートカセット並びにプリンタ
JP5023641B2 (ja) 印刷物の製造方法
JP2000025326A (ja) プリント部材に認証された画像を形成する方法
JP2004188950A (ja) コピー不可用紙
EP0584807A2 (en) Thermal transfer recording system
JPH023344A (ja) 熱転写プリンタ
JP2002244383A (ja) 電子制御式画像形成装置、転写紙、セラミックス製品、およびセラミックス製品の製造方法
JPH0596764A (ja) 多色感熱記録装置
JP2020044830A (ja) 真贋判定システム、真贋判定方法、熱転写シート及び印画物の製造方法
JP2020044813A (ja) 熱転写インクリボンおよび間接熱転写記録方法
JP2007001129A (ja) インクリボン、プリンタ、および画像印刷方法
JP2000033774A (ja) 熱転写記録方法
JPH0377795B2 (ja)
JPH08238853A (ja) 感熱記録紙
JPH07164655A (ja) 熱転写プリンタ
JPS63114673A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805