JP2002331426A - 細穴放電加工機における深さ指定加工方法および深さ指定加工手段を備えた細穴放電加工機 - Google Patents

細穴放電加工機における深さ指定加工方法および深さ指定加工手段を備えた細穴放電加工機

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JP2002331426A
JP2002331426A JP2001137691A JP2001137691A JP2002331426A JP 2002331426 A JP2002331426 A JP 2002331426A JP 2001137691 A JP2001137691 A JP 2001137691A JP 2001137691 A JP2001137691 A JP 2001137691A JP 2002331426 A JP2002331426 A JP 2002331426A
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Hiroshi Ishiwata
紘 石綿
Tomoshige Ishiwata
朋茂 石綿
Shigeji Yokomichi
茂治 横道
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Elenix Inc
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極消耗度の測定不要かつ繰返し回数を指定
せずに高精度な指定深さの穴加工ができる深さ指定加工
方法および深さ指定加工手段を備えた細穴放電加工機の
提供。 【解決手段】 次の工程からなる細穴放電加工機におけ
る深さ指定加工方法。1.プログラムに指定加工深さA
と該指定加工深さの許容値αを登録。2.確認点で電極
Dをワーク表面に接触させて加工開始の原点をワーク表
面に設定。3.加工位置に移動して指定加工深さでの加
工を行う。4.工程3を終了後、電極を上昇させて確認
点上方へ移動する。5.電極がワーク表面に接触するま
で下降させ、接触したときのZ軸座標をCとする。6.
工程5で求めたCについて、|C|≦α?、の条件判断
を行い、YESなら加工完了、NOなら条件判断がYE
Sになるまで前記工程2から工程6を実行。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細穴放電加工機にお
け深さ指定加工方法および深さ指定加工手段を備えた細
穴放電加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】細穴放電加工機を使用した細穴加工法に
おいて、加工する細穴の深さ指定方法には次に示す二つ
の方法がある。
【0003】1.あらかじめテスト加工などで使用する
電極の消耗度を測定し、その測定値を加味して深さ指定
値(Z軸送り指令値)を決める方法。
【0004】2.加工穴の深さの精度を高めるため、あ
らかじめテスト加工などで使用する電極の消耗度を測定
し、その測定値を加味した深さ指定値(Z軸送り指令
値)による加工において加工繰返し回数を予め決めて加
工する方法。
【0005】上述の2の方法についてもう少し具体的に
説明する。
【0006】(1) ワーク表面に電極先端の位置を合
わせて、この位置を穴加工開始の原点(Z=0)に設定
し、前述の測定値を加味した深さ指定値(Z軸送り指令
値)で指定深さまでの加工を行う。
【0007】(2) 工程(1)が終了したら、再度ワ
ーク表面に電極先端の位置を合わせてその位置を加工開
始点(Z=0)に再設定(電極消耗量をキャンセル)
し、工程(1)における指定深さまでの加工を行う。
【0008】(3) 工程(2)を指定回数だけ繰返し
実行して加工を完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1において
は、電極消耗度が放電加工条件(例えば、電気的加工条
件、電極およびワークの材質、加工穴の深さなど)で変
化するため、正確な深さ指定値を求めることは困難であ
る。また電極消耗度を測定するために多くの時間が必要
である。
【0010】従来技術2においては、加工穴の深さの精
度を高めるためには繰返し回数を多くする必要があり、
高精度を希望すれば穴1個の加工時間が非常に長くなる
という問題がある。
【0011】本発明は上述の如き問題を解決するために
なされたものであり、本発明の課題は、加工前における
電極消耗度の測定が不必要で、かつ繰返し回数を指定す
ることなく希望する精度内の深さを有する穴加工ができ
る細穴放電加工における深さ指定加工方法および深さ指
定加工手段を備えた細穴放電加工機を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する手
段として、請求項1に記載の細穴放電加工機における深
さ指定加工方法は次の工程からなることを要旨とするも
のである。
【0013】1.加工プログラムに少なくとも加工穴の
位置座標(X,Y)、指定加工深さ(A)および該指定
加工深さ(A)の許容値(α)を登録する。
【0014】2.穴加工開始の原点(Z=0)を確認す
るための確認点をワーク表面位置に設け、該確認点にお
いて棒状電極の先端を接触させて穴加工開始の原点(Z
=0)を設定する。
【0015】3.前記加工穴の加工位置上方に前記棒状
電極を移動し前記指定加工深さ(A)での穴加工を実行
する。
【0016】4.前記工程3の穴加工が終了後、前記棒
状電極の先端をZ軸座標のZ=0より上方に上昇させる
と共に、前記確認点の上方位置へ移動する。
【0017】5.確認点の上方位置に移動した前記棒状
電極の先端が前記ワーク表面に接触するまで下降させ、
棒状電極の先端がワーク表面に接触したときのZ軸座標
を求め、該Z軸座標をCとする。
【0018】6.前記工程5で求めたZ軸座標値Cにつ
いて、|C|≦αを満足するか否かの条件判断を行い、
該条件判断が満足する場合には前記位置座標(X,Y)
の加工穴の加工を完了し、不満足の場合には前記条件判
断が満足するまで前記工程2から工程6までを実行す
る。
【0019】請求項2に記載の細穴放電加工機は、少な
くとも少なくとも指定加工深さと指定加工深さの許容値
αとを入力することにより、深さ指定加工を行うことが
可能な深さ指定加工手段を備えてなることを要旨とする
ものである。
【0020】請求項3に記載の細穴放電加工機は、請求
項2に記載の細穴放電加工機において、前記深さ指定加
工手段は、穴加工開始の原点(Z=0)を設定する原点
設定手段と、指定加工深さの誤差を検出する加工誤差検
出手段と、指定加工深さの許容値αと前記加工誤差検出
手段により検出された加工誤差Cとが|C|≦αを満足
するか否かを判断する加工誤差判定手段とからなること
を要旨とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
よって説明する。
【0022】図1はワークWの表面から深さAの細穴1
を加工した図を示しており、この加工穴1の深さはA±
αの範囲に在ればよいものとする。なお、αは加工穴の
深さAに対する許容値である。
【0023】図2は本発明に係る細穴放電加工における
深さ指定加工方法による加工状況の説明図である。ま
た、図3は本発明に係る細穴放電加工における深さ指定
加工方法の加工工程を説明するためのフローチャートで
ある。
【0024】以下に、本発明に係る細穴加工方法の加工
工程を図2、図3を参照しながら説明する。
【0025】例えば、深さA±αの細穴1を加工する場
合、後述の図4に示す6軸制御(X,Y,W,Z,A,B)の細穴
放電加工機10のNC制御装置12に設けた加工プログ
ラムメモリー20に加工穴の位置座標(X,Y)、加工
穴の深さ(A)および深さ(A)の許容値(α)、加工
穴の直径および電気的加工条件などからなる加工プログ
ラムを登録する(ステップS1)。
【0026】次いで、棒状の電極DのZ軸原点を確認す
るためにワークWの表面の適宜な位置に設定した原点確
認点Pの上方へ電極Dを移動させると共に、この電極D
をZ軸方向のマイナス方向へ、すなわちワーク表面に向
かって下降させ、電極Dの先端がワークの表面に接触し
たときのZ軸座標をZ=0に設定(Z=0にリセット)
する(ステップS2)。
【0027】なお、電極Dとワーク表面との接触検出に
は周知の検出方法を利用する、例えば、電極Dとワーク
Wとの電気的導通を検出する周知の検出方法がある。な
おまた、電極DのZ軸送りは接触検出と同時に停止する
ように設けてある。
【0028】次いで、電極Dを上昇させると共に加工を
行う位置(X,Y)へ移動させ、Z軸座標がZ=−Aに
なるまでZ軸を下降させて指定加工深さAの加工を行う
(ステップS3)。
【0029】上述の指定加工深さAの加工においては、
電極Dの先端が放電加工時に消耗して短くなる。そのた
め、実際に加工された細穴の深さをBとし、電極Dの消
耗長さをCとすると、B=A−C+δとなる。ここに、
δは電極先端と加工穴の底部との放電間隙で0.005〜0.0
1mm程度の微小な値である。したがって、指定する加
工穴の深さ精度がδを無視できる程度である場合には、
δ=0として、実際に加工された細穴の深さBは、B=
A−Cとして計算できる。以下δ=0として説明する。
【0030】次いで、前記電極Dの先端をZ軸座標、Z
=0より上方へ上昇させ、前記確認点Pの上方へ移動さ
せる(ステップS4)。確認点Pにおいて、電極先端が
ワークWの表面に接触する点まで下降させ、そして、こ
の電極先端が接触した点のZ軸座標をZ=Cとする(ス
テップS5)。
【0031】上述のZ軸座標のZ=Cは前記ステップS
3において、指定加工深さAを加工したときの電極Dの
消耗長さに一致する。すなわち、ステップS3における
電極Dの消耗長さCが求められる。したがって加工誤差
をEとすると、
【数1】E=|A−B|=|C|……(1) となる。
【0032】次いで、前記ステップS3における加工穴
の誤差E(=|C|)が許容値α以下であるか否か、す
なわち、
【数2】|C|≦α……(2) であるか否かの条件判断(ステップS6)を行い、この
条件を満足しない場合にはステップS6の条件を満足す
るまで、ステップS2からステップS6のループを繰り
返す。
【0033】ステップS6の条件を満足した場合には、
この加工位置における細穴加工を完了する。このとき、
実際に加工された細穴の深さBは、式(1)、(2)か
ら、A+α>B>A−αの範囲に在る。
【0034】図4〜図7は、CNC制御装置を備えた6
軸制御(X,Y,W,Z,A,B)の細穴放電加工機10の一実施
の形態を示したものである。
【0035】総括的に示す細穴放電加工機10の基台4
上には、図示省略の駆動手段及びY軸駆動モータM
よりY軸方向に移動位置決め可能なY軸テーブル6が設
けてある。
【0036】前記Y軸テーブル6には受け皿7を一体的
に固定して設け、この受け皿7上に絶縁体である石定盤
9を設けると共に、この石定盤9上にL字形のブラケッ
ト部材11が一体的に設けてある。
【0037】上述のブラケット部材11上には、電気伝
導度の小さい純水などの加工液13を入れるための加工
槽15が取り付てあり、この加工槽15内にワークWを
固定するためのチルト可能なターンテーブル装置17が
設けてある。
【0038】以下、上述のターンテーブル装置17につ
いて図6、図7を参照しながら詳細に説明する。
【0039】ターンテーブル装置17は、Z軸(図4、
図6において上下方向)に平行な軸心を回転中心とする
A軸と、A軸に直交(Y軸に平行、X軸に直交)する軸
心を回転中心とするB軸(チルト軸)とを備えている。
【0040】上述のB軸駆動部としてのB軸回転軸19
は、前記石定盤9上のL字形ブラケット部材11の水平
底部11aから前記加工槽15の右側(図5、図6にお
いて右側)の壁面に沿って上方に延伸するB軸取付部1
1bに軸受け21を介して回転自在に軸支してある。前
記B軸回転軸19は前記加工槽15の右側壁面を貫通し
て加工槽15内部のほぼ中央部まで延伸させて設けてあ
る。
【0041】なお、前記軸受け21の外輪と内輪は、環
状軸受け押さえ22と環状のナット部材24とでL字形
ブラケット部材11のB軸取付部11bに固定してあ
る。
【0042】前記B軸回転軸19の軸心部には、右端部
において開口し、左端部近傍までB軸回転軸19の軸心
に沿って水平に延伸する"めくら穴"23が設けてある。
また、B軸回転軸19の左端の上部には、例えば、ハー
モニックドライブ(商品名)等の減速比の大きい(約1/
100程度)減速機25を介してターンテーブル27が取
り付けてある。
【0043】上述の減速機25のハウジング底部26a
は、前記"めくら穴"23内部に突出した状態でB軸回転
軸19に固定してあり、このハウジング底部26aに回
転自在に軸支されたA軸駆動用の入力軸29がハウジン
グ底部26aから突出しており、この入力軸29に歯付
きプーリ31が取り付けてある。
【0044】一方、減速機25のハウジング上部26b
の内部には、A軸駆動用の出力軸33が軸受け35を介
して回転自在に設けてあり、この出力軸の上端に前述の
ターンテーブル27の下面がネジ(図示省略)などの締
結部品で一体的に固定してある。
【0045】また、A軸駆動モータMがB軸回転軸1
9の"めくら穴"23の開口部を跨いで取り付けたブラケ
ット37を介して取り付けてあり、このA軸駆動モータ
の出力軸に設けた歯付きプーリ39と、前記減速機
25の入力軸29に設けた歯付きプーリ31との間に歯
付きベルト41が掛け回してある。
【0046】さらに、前記B軸回転軸19を駆動するた
めのB軸駆動モータMが前記L字形ブラケット部材1
1に取り付けた空気室43内に設けてある。この空気室
43は前記B軸回転軸19の"めくら穴"23の開口部を
外気と遮断すると共に、前記A軸駆動モータMとB軸
駆動モータMを囲繞するように設けてある。
【0047】また、B軸駆動モータMの出力軸には歯
付きプーリ45が設けてあり、前記B軸回転軸19右端
の外径部に設けた歯付きプーリ47と歯付きプーリ45
との間には歯付きベルト49が掛け回してある。
【0048】前記減速機25のハウジング内部と加工槽
15との間はシール51によりシールしてあり、前記加
工液13が減速機25内に侵入しないようになってい
る。また、前記ハウジング底部26aとB軸回転軸19
の"めくら穴"23との係合部にもOリングなどの適宜な
シールを設け、加工液13が"めくら穴"23内に侵入し
ないように設けてある。
【0049】また、前記B軸回転軸19が加工槽15の
壁面を貫通する係合部分にもシール53およびシール押
さえ55などにより加工液13が槽外へ漏出するのを防
止してある。さらに、前記空気室43は外気との間をシ
ールして気密状態にすると同時に、空圧源57からの空
気を減圧弁59で約1.1気圧程度に減圧して空気室4
3内に常時供給し加工液13の"めくら穴"23および空
気室43内への漏洩を阻止している。
【0050】前記ターンテーブル27の裏面には、ター
ンテーブル27に電気的に導通した環状の通電リング6
1が設けてあり、この通電リング61に常時接触する通
電ブラシ63が前記B軸回転軸19に設けた通電ブラシ
支持部材65に支持してある。
【0051】なお、通電ブラシ63および前記電極Dと
は放電電源(図示省略)に接続してある。
【0052】上記構成において、後述の制御装置12の
制御の下にA軸駆動モータMを適宜に回転駆動させれ
ば、ターンテーブル27をA軸中心に適宜な角度回転さ
せることができる。また、同様にB軸駆動モータM
適宜に正転または逆転駆動させれば、ターンテーブル2
7を時計方向または反時計方向へチルト(Tilt;傾斜)
させることができる。さらに、前記Y軸駆動モータM
を適宜に回転駆動することにより、ターンテーブル27
をY軸方向の任意の位置に位置決めすることができる。
【0053】さて、図4および図5を参照するに、前記
加工槽15の後方(図4において右方)の前記基台4上
には左右の支柱67(a,b)と、この左右の支柱67
(a,b)に水平に懸架した梁部材67cからなる門型
フレーム67が設けてある。
【0054】門型フレーム67の梁部材67cには、蛇
腹69に保護されたガイドレール(図示省略)が設けて
あり、このガイドレール(図示省略)にX軸キャリッジ
71が移動自在に設けてある。そして、このX軸キャリ
ッジ71にZ軸駆動モータM によりZ軸(加工軸)の
任意の位置に移動位置決め可能なZ軸キャリッジ73が
設けてある。なお、前記X軸キャリッジ71はX軸駆動
モータMによりX軸の任意の位置へ位置決め自在であ
る。また、前記Z軸キャリッジ73には、前記X軸キャ
リッジ71に対して適宜な高さにZ軸キャリッジ73を
移動させるW軸モータMが設けてある。
【0055】前記Z軸キャリッジ73には、細穴加工用
の中実または中空の棒状電極Dが回転自在に軸支されて
おり、そして、これらの棒状電極DをA軸中心に回転さ
せるためのモータ(図示省略)が設けてある。また、前
記中空の棒状電極(すなわちパイプ電極)に対しては、
加工液(純水等)を供給する加工液供給手段(図示省
略)が設けてある。
【0056】前記加工槽15には、ワークの表面位置に
合わせて加工液の液面の高さを制御する液面制御手段7
7が設けてある。この液面制御手段77の構成は、例え
ば次のように構成してある。
【0057】図4に示すように、前記加工槽15の側壁
上部から下方へ深さHの切り欠き溝79が設けてある。
そして、この切り欠き溝79に沿って昇降するゲート8
1が適宜なガイド手段(図示省略)により昇降可能に設
けてある。前記ゲート81にはナット部材83が一体的
に設けてあり、このナット部材83には加工槽15に取
り付けたゲート駆動モータMにより回転駆動される送
りネジ85が螺合してある。
【0058】なお、上述の切り欠き溝79の深さHは、
前記ターンテーブル27が水平位置にあるとき(B軸回
転角度が0度)のターンテーブル表面位置より若干下方
になるように設けてある。
【0059】上述の液面制御手段77のゲート81をゲ
ート駆動モータMを駆動して昇降させることにより、
加工槽15内の液面高さを任意に設定することができ
る。
【0060】すなわち、加工槽15には常時加工液13
が加工液供給装置(図示省略)から供給されるように設
けてあり、加工液13はこの切り欠き溝79から常時オ
ーバーフローして前記受け皿7に流出するように設けて
ある。 受け皿7にはドレイン口87が設けてあり、ド
レイン口87を経て加工液13は加工液供給装置(図示
省略)のタンクへ戻されるように設けてある。
【0061】なお、上述の液面制御手段77には、加工
槽15の底部に加工液の排出を制御するバルブを設ける
と共に液面検出手段を設けて加工液排出の制御を行うよ
うにしても同様な液面制御が可能である。
【0062】前記門型フレーム67の支柱67bには、
前述の6個の制御軸(X,Y,W,Z,A,B)他を制御可能なC
NC制御装置12が設けてある。このCNC制御装置1
2は、前記X軸駆動モータM、Y軸駆動モータM
よびZ軸駆動モータMとを制御して前記棒状電極Dを
ワークWに対して3次元(X,Y,Z)の位置決めをするこ
とができる。
【0063】図8に示す如く、前述のCNC制御装置1
2に設けたCPU14のデータバスDBには、キーボー
ドなどのデータ入力手段16、LCDなどの表示手段1
8および加工プログラムメモリ20などが接続してあ
り、さらに、前記確認点Pにおいて棒状電極Dの先端を
接触させて穴加工開始時の原点(Z=0)を設定する原
点設定手段22と、棒状電極Dの先端がワーク表面に接
触したときのZ軸座標(Z=C)を求め、このZ軸座標
Cから加工誤差をE(=|A−B|=|C|)を演算し
て求める加工誤差検出手段24と、検出された加工誤差
Eが許容値αの範囲内に在るか否か(|C|≦α)を判
定する加工誤差判定手段26とが接続してある。そし
て、これらの原点設定手段22、加工誤差検出手段24
および加工誤差判定手段26とが深さ指定加工手段28
を構成している。
【0064】上記構成において、細穴加工を行う場合に
は加工槽15内の加工液13を排出した状態でターンテ
ーブル27にワークWを取り付けた後、加工液(純水
等)13をワーク表面が浸漬する高さまで注入する。
【0065】次いで、ワークWの表面と棒状電極D先端
との間の距離をW軸モータMで適宜に設定すると共
に、X軸駆動モータMとY軸駆動モータMとを適宜
に駆動することにより、棒状電極DをワークWの所望の
XY座標に位置決めし、Z軸駆動モータMにより棒状
電極DのZ軸送りを制御しながら放電加工を実施するこ
とができる。
【0066】また、上述の細穴加工においてターンテー
ブル27のA軸とB軸(チルト軸)とを適宜な角度回転
させることにより、ワークWをターンテーブル27に取
付けし直すこなく底面以外の全ての面に対する放電加工
を行うことができる。
【0067】また、加工槽15内の加工液13の液面高
さは、前記液面制御手段77によって、常にワーク表面
の高さより若干上方に位置するように自動制御すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の細穴放電加工機における深さ
指定加工方法によれれば、テスト加工により予め電極消
耗度を測定する必要がなく、加工の段取り時間を短縮す
ることができる。また、加工条件が加工深さに関係する
電極消耗度の変化に対して影響されないので高精度な加
工深さを得ることが可能となった。
【0069】また、必要に応じて加工深さの許容値を入
力するため、繰返し回数を最小限にすることが可能とな
り、その結果、加工時間を短縮することが可能となっ
た。
【0070】請求項2または請求項3の細穴放電加工機
によれれば、請求項1の発明の方法と同様な効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】深さAの細穴を加工したときの加工穴と許容値
の関係を説明する図。
【図2】本発明に係る細穴放電加工における深さ指定加
工方法による加工状況を説明する図。
【図3】本発明に係る細穴放電加工における深さ指定加
工方法の加工工程を説明するフローチャート。
【図4】本発明に係る深さ指定加工を行うことが可能な
深さ指定加工手段を備えた細穴放電加工機の一実施の形
態を示した図(正面図)。
【図5】図4における右側面図。
【図6】図5におけるターンテーブル装置17部分の拡
大図。
【図7】図6におけるA−A断面図。
【図8】本発明に係る深さ指定加工手段を備えたCNC
制御装置構成の説明図。
【符号の説明】
1 細穴 4 基台 6 Y軸テーブル 10 細穴放電加工機 11 ブラケット部材 13 加工液 15 加工槽 17 ターンテーブル装置 19 B軸回転軸 25 減速機 26a ハウジング底部 26b ハウジング上部 27 ターンテーブル 29 入力軸 33 出力軸 43 空気室 57 空圧源 67 門型フレーム 67(a,b) 支柱 67c 梁部材 71 X軸キャリッジ 73 Z軸キャリッジ 75 電極 77 液面制御手段 81 ゲート 85 送りネジ α 許容値 A 指定加工深さ B 実際に加工された細穴の深さ C 電極の消耗長さ D 電極 P 確認点 W ワーク M A軸駆動モータ M B軸駆動モータ M ゲート駆動モータ M X軸駆動モータ M Y軸駆動モータ M Z軸駆動モータ M W軸モータ W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA01 AB01 CB08 CB15 CC03 CH07 DA03 HA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程からなることを特徴とする細穴
    放電加工機における深さ指定加工方法; 1.加工プログラムに加工穴の位置座標(X,Y)、指
    定加工深さ(A)および該指定加工深さ(A)の許容値
    (α)を登録する。 2.穴加工開始の原点(Z=0)を確認するための確認
    点をワーク表面位置に設け、該確認点において棒状電極
    の先端を接触させて穴加工開始の原点(Z=0)を設定
    する。 3.前記加工穴の加工位置上方に前記棒状電極を移動し
    前記指定加工深さ(A)での穴加工を実行する。 4.前記工程3の穴加工が終了後、前記棒状電極の先端
    をZ軸座標のZ=0より上方に上昇させると共に、前記
    確認点の上方位置へ移動する。 5.確認点の上方位置に移動した前記棒状電極の先端が
    前記ワーク表面に接触するまで下降させ、棒状電極の先
    端がワーク表面に接触したときのZ軸座標を求め、該Z
    軸座標をCとする。 6.前記工程5で求めたZ軸座標値Cについて、|C|
    ≦αを満足するか否かの条件判断を行い、該条件判断が
    満足する場合には前記位置座標(X,Y)の加工穴の加
    工を完了し、不満足の場合には前記条件判断が満足する
    まで前記工程2から工程6までを実行する。
  2. 【請求項2】 少なくとも指定加工深さと指定加工深さ
    の許容値αとを入力することにより、深さ指定加工を行
    うことが可能な深さ指定加工手段を備えてなることを特
    徴とする細穴放電加工機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の細穴放電加工機におい
    て、前記深さ指定加工手段は、穴加工開始の原点(Z=
    0)を設定する原点設定手段と、指定加工深さの誤差を
    検出する加工誤差検出手段と、指定加工深さの許容値α
    と前記加工誤差検出手段により検出された加工誤差Cと
    が|C|≦αを満足するか否かを判断する加工誤差判定
    手段とからなることを特徴とする細穴放電加工機。
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